JP2016157243A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】飲酒状態における金融取引のトラブルを減らすことが可能な、新規かつ改良された情報処理装置を提供すること。
【解決手段】飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限する、制限部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、例えば飲酒運転のような飲酒による危険行為等が原因で発生するトラブルが社会問題となっている。そのため、飲酒によるトラブルを未然に防ぐための技術の開発が進められている。
例えば、下記特許文献1では、車両が飲酒の可能性のある地域に所定時間以上停車した場合に、当該車両の運転再開時において、当該車両の運転者に対して警告を通知する技術が開示されている。また、下記特許文献2では、被験者本人が飲酒状態であると検知した場合に、当該被験者による自動車、電車および作業機械等の操作を制限する技術が開示されている。
特開2011−107909号公報 特開2008−170395号公報
上記特許文献において開示されているように、飲酒状態における機械等の操作に係るトラブルを減らすことが必要とされていた。同様に、金融取引においても飲酒によるトラブルを減らす必要性があった。例えば、取引者が、飲酒により金融取引の内容を認知できない状態にもかかわらず、当該取引内容に基づく処理が実施されてしまうという問題があった。その結果、飲酒状態において実施される誤振込や誤入金などの金融取引に関してトラブルが多数発生するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、飲酒状態における金融取引のトラブルを減らすことが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限する、制限部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記情報処理装置は、位置情報を取得する、位置情報取得部をさらに備え、前記推定部は、前記位置情報の示す位置が所定範囲に含まれたことに基づき、前記飲酒行為が発生したと推定してもよい。
前記推定部は、前記位置情報の示す位置が所定時間以上にわたって前記所定範囲に含まれたことに基づき、前記飲酒行為が発生したと推定してもよい。
前記推定部は、第1の時間帯における前記位置情報の示す位置が前記所定範囲に含まれたことに基づき、前記飲酒行為が発生したと推定してもよい。
前記制限部は、前記金融取引に係る取引額が所定上限額を超える場合、前記金融取引を制限してもよい。
前記制限部は、前記金融取引の実施を中止してもよい。
前記情報処理装置は、前記制限部により前記金融取引が中止される場合、前記中止された金融取引の情報を含む仮受付情報を生成し、前記第1の時刻の経過後に前記仮受付情報の示す金融取引を実施するか否かを選択するための画面を表示する、仮受付処理部をさらに備えてもよい。
前記仮受付処理部は、前記選択内容が否定的である場合、前記仮受付情報の示す金融取引を無効にしてもよい。
前記制限部は、前記取引額を前記所定上限額に制限してもよい。
前記制限部は、前記金融取引に係る取引額が前記位置情報の示す位置から所定位置までの交通費に応じた額を超える場合、前記取引額を前記交通費に応じた額に制限してもよい。
前記制限部は、前記金融取引が実施可能な回数を制限してもよい。
前記情報処理装置は、予定時間帯および予定内容を示すスケジュール情報を取得する、スケジュール情報取得部をさらに備え、前記推定部は、前記予定内容が飲酒条件を満たすか否かに基づき、前記予定内容に対応する予定時間帯における前記飲酒行為の発生の有無を推定してもよい。
前記設定部は、前記予定時間帯における前記飲酒行為の発生が推定された場合、前記予定時間帯の経過後の時刻を前記第1の時刻として設定してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の前記金融取引を制限する、制限部と、を備える、情報処理システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、飲酒行為の発生の有無を推定するステップと、前記推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定するステップと、前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限するステップと、を含む、情報処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限する、制限部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、飲酒状態における金融取引のトラブルを減らすことが可能である。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示したブロック図である。 範囲情報の具体例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の飲酒推定処理の動作例を示したフローチャートである。 位置情報測定履歴データベースの具体例を示した図である。 飲酒判定結果テーブルの具体例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の取引制限処理の動作例を示したフローチャートである。 取引受付履歴データベースの具体例を示した図である。 飲酒時取引額上限額テーブルの具体例を示した図である。 仮受付情報データベースの具体例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の仮受付処理の動作例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の取引制限処理の変形例を示したフローチャートである。 取引受付履歴データベースの具体例を示した図である。 交通費算出結果テーブルの具体例を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の飲酒推定処理の動作例を示したフローチャートである。 スケジュール情報データベースの具体例を示した図である。 飲酒判定結果テーブルの具体例を示した図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.概要>
本発明の実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの飲酒行為の発生の有無を推定し、飲酒行為の推定結果に基づき金融取引を制限する制限時間帯を設定する。そして、ユーザが当該制限時間帯において情報処理装置を用いて金融取引を実施しようとする場合、ユーザの実施しようとする金融取引が情報処理装置により制限される。また、本発明は、多様な形態で実施され得る。以下では、まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理装置による情報処理システムの概要について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要を示した図である。図1で示したように、本発明の実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置11、ウェブサーバ20、インターネットバンキングサーバ30(以降ネットバンクサーバ30と呼称する)、金融機関ホスト40、交通費算出サーバ50、人工衛星60、公衆ネットワークNW1、および行内ネットワークNW2を備える。なお、図1に示した情報処理装置11は、本発明の第2の実施形態においては情報処理装置12に置き換えられる。
(ウェブサーバ)
ウェブサーバ20は、情報処理装置11とネットバンクサーバ30との間で実施される処理を中継するサーバである。ウェブサーバ20は、公衆ネットワークNW1を介して情報処理装置11およびネットバンクサーバ30と接続されている。例えば、ウェブサーバ20は、情報処理装置11からの要求に応じてネットバンクサーバ30へ入出金や振込などの取引処理を依頼する。また、ウェブサーバ20は、情報処理装置11がネットバンクサーバ30へ依頼した金融取引の結果をネットバンクサーバ30から受信し、その受信結果を情報処理装置11へ渡す。なお、ウェブサーバ20は、データベースサーバを有してもよい。例えば、ウェブサーバ20で実施された処理の履歴等が、当該データベースサーバに格納され得る。
(ネットバンクサーバ)
ネットバンクサーバ30は、情報処理装置11の依頼した金融取引を処理するサーバである。ネットバンクサーバ30は、公衆ネットワークNW1を介してウェブサーバ20と接続され、また、行内ネットワークNW2を介して金融機関ホスト40と接続されている。ネットバンクサーバ30は、例えば、ウェブサーバ20を介して、情報処理装置11より依頼された取引処理を実施し、当該取引処理の結果を情報処理装置11へ返却する。また、ネットバンクサーバ30は、情報処理装置11のユーザが利用した口座情報を金融機関ホスト40に照会し、照会された当該口座情報に基づく取引処理を実施する。なお、ネットバンクサーバ30は、データベースサーバを有してもよい。例えば、ネットバンクサーバ30で実施された取引履歴等が、当該データベースサーバに格納され得る。
(金融機関ホスト)
金融機関ホスト40は、顧客の口座情報等を管理するホストである。また、金融機関ホスト40は、他行ホスト(不図示)とネットワークを介して接続され、他行への金融取引を実施する。金融機関ホスト40は、ネットバンクサーバ30からの照会を受けて、当該金融取引に係る口座に係る処理を行う。例えば、金融機関ホスト40は、取引処理に応じて口座残高を更新する。また、金融機関ホスト40は、他行ホストと、取引に係る電文の送受信を行う。なお、金融機関ホスト40は、行内ネットワークNW2を介してネットバンクサーバ30と接続されている。
(交通費算出サーバ)
交通費算出サーバ50は、出発地から目的地までの交通費を算出するためのサーバである。例えば、交通費算出サーバ50は、情報処理装置11のユーザの現在位置および当該ユーザの目的地に係る情報を取得し、当該現在位置から当該目的地までの交通費を算出し、情報処理装置11に算出結果を返却する。なお、交通費算出サーバ50は、公衆ネットワークNW1を介して情報処理装置11と接続されている。なお、目的地とは、所定位置の一例である。
(人工衛星)
人工衛星60は、情報処理装置11の要求に応じて、情報処理装置11のユーザの位置情報を測位するGPS(Global Positioning System)機能を有する人工衛星である。情報処理装置11は、人工衛星60と通信を行い、当該ユーザの現在位置に係る測位結果を人工衛星60から受信する。
<2.第1の実施形態>
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要について説明した。続いて、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の構成、動作および発明の効果について詳細に説明する。
<2−1.情報処理装置の構成>
図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の構成を示したブロック図である。図2に示されているように、情報処理装置11は、記憶部101、通信部111、制御部121、入力部131、表示部141、および管理部151を有する。
(記憶部)
記憶部101は、情報処理装置11が備える記憶手段であり、例えばデータベースを示すデータや、テーブルを示すデータ、アプリケーションなどの様々なデータを記憶する。例えば、記憶部101は、情報処理装置11の有する各機能部により得られたデータを記憶する。
(通信部)
通信部111は、情報処理装置11が備える通信手段であり、ネットワークを介して、あるいは直接的に、ウェブサーバ20や人工衛星60などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、通信部111は、例えば制御部121により通信が制御される。
(制御部)
制御部121は、情報処理装置11の動作全般を制御する。また、制御部121は、推定部211、設定部221、制限部231、仮受付処理部241、取引処理部251、位置情報取得部261、および範囲情報取得部271を備え、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の動作を主導的に行う。制御部121に備えられる各機能部の有する機能を以下に列挙する。
(推定部)
推定部211は、位置情報取得部261より得られた情報処理装置11のユーザの位置情報、および範囲情報取得部271より得られた範囲情報に基づき、当該ユーザの飲酒行為の発生の有無を推定する。例えば、ユーザが飲酒行為の可能性のある範囲に位置した場合、当該ユーザが種類を提供する店舗等において飲酒している可能性があると推定される。よって、推定部211は、位置情報取得部261より得られた位置情報が示すユーザの位置が、範囲情報取得部271より得られた範囲情報の示す所定範囲に含まれたことに基づき、当該ユーザの飲酒行為が発生したと推定してもよい。
また、例えば、ユーザが飲酒行為の可能性のある範囲に長時間位置した場合、ユーザは酒類を提供する店舗等に滞在していると考えられる。よって、推定部211は、位置情報取得部261より得られた位置情報の示す位置が所定時間以上にわたって範囲情報取得部271より得られた範囲情報の示す所定範囲に含まれたことに基づき、当該ユーザの飲酒行為が発生したと推定してもよい。なお、当該所定時間は予め設定されてもよいし、設定された所定時間は変更されてもよい。例えば、当該所定時間は、ユーザが上記店舗等において飲酒行為をしていると判定するのに十分な時間であってもよい。
さらに、推定部211は、飲酒が行われる可能性のある時間帯(例えば平日の夕方や休日など)におけるユーザの位置が当該所定範囲に含まれたことに基づき、当該ユーザの飲酒行為が発生したと推定してもよい。これにより、例えば平日の昼間など、飲酒の可能性が低い時間帯においてユーザが当該所定範囲に位置している場合に、金融取引が制限されることを回避することができる。なお、飲酒が行われる可能性のある時間帯とは、第1の時間帯の一例である。
(設定部)
設定部221は、推定部211による推定の結果に基づき、ユーザの飲酒行為の発生後の時刻を取引可能時刻として設定する。ここで、取引可能時刻とは、第1の時刻の一例である。例えば、推定部211による推定の結果に基づきユーザの飲酒行為の最後に発生した時刻が23時であると判明した場合、設定部221は23時以降の時刻を取引可能時刻として設定してもよい。より具体的に説明すると、例えば飲酒によるユーザの酔いが醒める時間が、ユーザの飲酒行為が最後に発生した時刻から8時間後であると仮定すれば、設定部221は、ユーザの飲酒行為が最後に発生した時刻が23時であるとすると、翌日の7時を取引可能時刻として設定してもよい。
なお、ユーザの飲酒行為が継続的に発生している場合、取引可能時刻は、ユーザの飲酒行為が発生した最新の時刻に基づいて更新されてもよい。例えば、取引可能時刻がユーザの飲酒行為の発生した時刻から8時間後と設定される場合に、ユーザの飲酒行為が発生した時刻が23時ちょうどであり、かつ、23時1分においても引き続き飲酒が発生したとすれば、取引可能時刻も7時ちょうどから7時1分に更新され得る。このように、ユーザの飲酒行為が長引いた場合、取引可能時刻を飲酒行為の延長に応じて先延ばしにすることができる。
(制限部)
制限部231は、ユーザの操作により金融取引が行われる時刻が、ユーザの飲酒行為の発生時刻から取引可能時刻までの間(以下、制限時間帯と呼称する)であった場合、当該金融取引を制限する。例えば、飲酒状態によりユーザの判断力が低下した状態において金融取引を行わないよう、制限部231は、制限時間帯において実施されようとする当該金融取引を中止してもよい。
また、制限部231は、制限時間帯において実施されようとする金融取引に係る取引額が所定上限額を超える場合に、当該金融取引を制限してもよい。例えば、制限部231は、制限時間帯において実施されようとする金融取引に係る取引額が所定上限額等を超える場合に、当該金融取引を中止してもよいし、取引額を所定上限額に修正してもよい。これにより、飲酒状態によりユーザの判断力が低下した状態において、高額な金融取引を回避することができる。なお、所定上限額は任意の金額であり、当該所定上限額はユーザもしくは金融取引サービス提供者等により自由に設定されてもよい。
さらに、制限部231は、交通機関を利用しようとする飲酒状態のユーザに対し適切な金額を入金させるために、制限時間帯において実施されようとする金融取引に係る取引額が所定上限額を超える場合、交通費算出サーバ50により算出された交通費を当該取引額の上限として制限してもよい。具体的には、位置情報取得部261により取得された情報処理装置11のユーザの現在位置から当該ユーザの目的地までの交通費が交通費算出サーバ50により算出され、制限部231は、当該交通費を当該取引額の上限として制限してもよい。
また、制限部231は、制限時間帯における金融取引の実施可能な回数を制限してもよい。これにより、ユーザが実質的に高額な取引を実施することを未然に防ぐことが可能となる。
(仮受付処理部)
仮受付処理部241は、制限部231により金融取引が中止される場合に、中止された当該金融取引の情報を含む仮受付情報を生成する。さらに仮受付処理部241は、取引可能時刻の経過後に当該仮受付情報の示す当該金融取引を実施するか否かを選択するための画面を表示する。これにより、飲酒状態に受け付けられた金融取引を、飲酒状態を脱した後に実施するかどうかをユーザに判断させることが可能である。
また、仮受付処理部241は、当該仮受付情報の示す当該金融取引を実施するか否かの選択に対する回答内容が否定的であった場合、当該金融取引を無効にしてもよい。当該選択に対する回答内容が肯定的であった場合、仮受付処理部241は、当該金融取引の処理を取引処理部251に実施させる。
(取引処理部)
取引処理部251は、ユーザの操作により入力された金融取引を処理する。具体的には、取引処理部251は、ネットバンクサーバ30との処理内容に係る情報の送受信により、当該金融取引を処理する。また、取引処理部251は、当該金融取引が制限される対象であるかどうかを制限部231に照会し、当該金融取引が制限対象である場合、制限部231は取引処理部251に当該金融取引に係る制限内容を返却する。そして、取引処理部251は、制限部231により当該金融取引が制限される場合、取引処理部251はその制限内容に応じて当該金融取引の処理を実施する。例えば、仮受付処理部241により金融取引が中止される場合、取引処理部251は、当該金融取引の中止に応じて当該金融取引を処理しなくてもよい。また、取引処理部251は、仮受付処理部241により生成された仮受付情報の示す金融取引を処理してもよい。
(位置情報取得部)
位置情報取得部261は、情報処理装置11を使用するユーザの位置情報を外部装置との通信により取得する。当該位置情報は、例えば、緯度及び経度等で表現される絶対的な位置情報、もしくはある特定の地点を基準とする相対的な位置情報であってもよい。当該位置情報の示す位置は、2次元平面の位置であってもよく、また、3次元空間の位置であってもよい。また、当該外部装置は、例えば、GPS等の測位手法を用いる人工衛星60であってもよいし、また、情報処理装置11と通信する基地局(不図示)等であってもよい。
(範囲情報取得部)
範囲情報取得部271は、範囲情報を取得する。当該範囲情報は、例えば飲酒の可能性があると特定された店舗や地域等の位置や範囲を示す情報である。また、当該範囲情報は、2次元平面、および3次元空間において表現される閉じた範囲において設定されてもよい。なお、当該範囲情報の示す範囲とは、所定範囲の一例である。
当該範囲情報は、情報処理装置11に備えられる地図情報に紐づけられてもよいし、または、外部装置から通信により提供される地図情報に紐づけられてもよい。また、範囲情報取得部271により取得される範囲情報は、範囲情報の提供者により提供されてもよいが、ユーザにより設定される固有の範囲情報であってもよいし、複数のユーザの間で共有される範囲情報であってもよい。情報処理装置11は、上述した範囲情報を格納する少なくとも一のマスタから範囲情報を取得してもよい。また、範囲情報取得部271は、例えば、位置情報取得部261により取得された現在位置の周辺の範囲情報のみを取得してもよい。必要な範囲情報のみを抽出することにより、範囲情報の取得時間や取得するデータ量を抑制することができる。
図3は、範囲情報の具体例を示した図である。図3には、範囲情報291および現在位置292が示されている。この場合、範囲情報291は図3の地図に示されている網掛けのエリアを飲酒の可能性のある範囲として示している。そして、ユーザが現在位置292に存在する場合、現在位置292は範囲情報291の示す範囲に含まれていると判定され得る。
(入力部)
図2に戻って本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の説明を続ける。入力部131は、タッチパネル、およびボタン等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、制御部121へ入力信号を出力する入力制御回路等を有する。ユーザは、入力部131を操作することにより、画面の操作を行うことができる。
(表示部)
表示部141は、制御部121による制御に従った表示を行う。なお、表示部141はLCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light−Emitting Diode)またはCRT(Cathode Ray Tube)などにより構成される表示モジュールであってもよい。
(管理部)
管理部151は、制御部121により制御されている金融取引処理に係るアプリケーション(以降アプリと呼称)、並びに飲酒推定および仮受付処理に係るサービス(以降サービスと呼称)の管理を行う。より具体的には、管理部151は、当該アプリや当該サービスの起動、動作および終了などの状態管理を行う。例えば、管理部151は、取引可能時刻に達した時に当該取引可能時刻に係る情報を有する仮受付情報が存在する場合、仮受付処理部241に仮受付処理を開始させてもよい。また、管理部151は、推定部211に単位時間ごとに飲酒推定処理をさせるように管理してもよい。
なお、当該アプリおよび当該サービスは、制御部121の有する各機能部の機能をハードウェアとの協働によって実現するソフトウェアの一例である。当該アプリはユーザの操作に応じて動作することにより金融取引等の処理を実施する。また、当該サービスは情報処理装置11においてユーザの操作に関わらずバックグラウンドで動作することによりユーザの飲酒行為の発生の有無の推定等の処理を実施する。例えば、当該アプリは、制限部231、取引処理部251、および位置情報取得部261の機能を実現してもよい。また、当該サービスは、推定部211、設定部221、仮受付処理部241、位置情報取得部261、および範囲情報取得部271の機能を実現してもよい。特に当該サービスは、管理部151からの指示により、予め決まった時刻に、または単位時間ごとに、各機能部に処理を開始させることも可能である。なお、当該サービスは、ユーザの口座に係る明細データをネットバンクサーバ30より定期的に取得してもよい。
<2−2.情報処理装置の動作>
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の動作について説明する。本発明の第1の実施形態においては、情報処理装置11の動作は、飲酒推定処理、取引制限処理、および仮受付処理の3つの処理に分けられる。はじめに、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における飲酒推定処理に係る動作例について説明する。
(飲酒推定処理)
図4は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における飲酒推定処理の動作例を示したフローチャートである。図4に示されているフローチャートに従って、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における飲酒推定処理の動作例について説明する。
まず、情報処理装置11の起動後に、管理部151によりサービスが起動される(S301)。当該サービスの起動により、飲酒推定処理が開始される。続いて位置情報取得部261は、位置情報を取得する(S302)。具体的には、位置情報取得部261は、情報処理装置11を操作するユーザの現在位置に係る位置情報を取得する。取得された位置情報は、後述する位置情報測定履歴データベースに、測定した時刻とともに記憶される。
次に、範囲情報取得部271は、範囲情報を取得する(S303)。具体的には、範囲情報取得部271は、飲酒の可能性があると特定される範囲情報を取得する。
次に、推定部211は、飲酒位置フラグの設定を行う(S304)。具体的には、推定部211は、取得された位置情報および範囲情報に基づいて飲酒位置フラグの設定を行う。ある時刻における現在位置が上記範囲情報の示す範囲に含まれていると判定された場合、当該時刻における飲酒位置フラグが設定される。
図5Aは、位置情報測定履歴データベース310の具体例を示した図である。位置情報測定履歴データベース310は、現在位置測定時刻311、緯度312、経度313、および飲酒位置フラグ314等のフィールドを有する。現在位置測定時刻311には、位置測定を行った時刻が格納されている。緯度312には、人工衛星60等を介して取得された緯度情報が格納されている。経度313には、人工衛星60等を介して取得された経度情報が格納されている。飲酒位置フラグ314には、緯度および経度により示される現在位置が、上記範囲情報の示す範囲に含まれているか否かを示すフラグが格納されている。例えば、飲酒位置フラグ314には、現在位置が上記範囲に含まれている場合は1が、現在位置が上記範囲に含まれていない場合は0が格納されてもよい。位置情報測定履歴データベース310の最下段の行に係るデータは、情報処理装置11を使用するユーザが2015年1月16日12時0分0秒において緯度が35.825471、経度が139.691202の位置にいたことを示し、かつ、飲酒位置フラグが0であるので、当該ユーザが当該時刻に飲酒位置にいないことを示している。一方で、最上段の行に係るデータは、当該ユーザが2015年1月16日21時0分0秒において緯度が35.688973、経度が139.722711の位置にいたことを示し、かつ、飲酒位置フラグが1であるので、当該ユーザが当該時刻に飲酒位置にいることを示している。
なお、位置情報測定履歴データベース310に係るデータは、管理部151の制御により、時系列に蓄積される。例えば図5Aで示すように、当該データは1分ごとに蓄積されてもよい。
続いて、推定部211は、飲酒位置フラグに基づいてユーザの飲酒行為が発生したと推定する(S305)。具体的には、所定時間以上飲酒位置フラグが1であった場合、推定部211は、ユーザの飲酒行為が発生したと推定する。例えば、推定部211は、図5Aの示す例において2015年1月16日21時0分0秒まで連続して所定時間以上飲酒位置フラグが1であった場合、当該時刻におけるユーザの飲酒行為が発生したと推定する(S305/YES)。
推定部211によりユーザの飲酒行為の発生が推定された場合(S305/YES)、設定部221は、ユーザの飲酒行為の発生を示す飲酒フラグおよび取引可能時刻の設定を行う(S306)。具体的には、設定部221は、飲酒判定結果テーブルに飲酒フラグ、飲酒発生時刻、および取引可能時刻の情報を格納する。
図5Bは、飲酒判定結果テーブル320の具体例を示した図である。飲酒判定結果テーブル320は、飲酒フラグ321、飲酒発生時刻322、および取引可能時刻323のフィールドを有する。飲酒フラグ321には、飲酒行為の発生の有無を示すフラグが格納され、例えば、0または1の値が格納される。具体的に言うと、飲酒フラグが1の場合、飲酒行為の発生が有ることが示される。飲酒発生時刻322には、推定部211により推定された飲酒発生時刻が格納される。取引可能時刻323には、制限部231による制限処理時間が終了し、通常の取引が可能となる時刻が格納される。例えば、図5Bに示されている飲酒判定結果テーブル320の例に係るデータは、飲酒行為の発生が推定され、飲酒発生時刻が2015年1月16日21時00分00秒であり、取引可能時刻が2015年1月17日5時00分00秒であることを示している。
なお、飲酒判定結果テーブル320が示すデータは、後述する取引制限処理において用いられる。例えば、後述する取引制限処理において、ユーザによる金融取引が処理されようとする時刻において飲酒フラグが立っており、当該時刻が飲酒判定結果テーブル320に示されている飲酒発生時刻から取引可能時刻までの制限時間帯に含まれる場合、制限部231は、当該金融取引を制限する。
ステップS305におけるユーザの飲酒行為の推定の結果ユーザの飲酒行為が無いと推定された場合、またはステップS306における飲酒フラグ等の設定が終了した場合、情報処理装置11は単位時間待機する(S307)。なお、単位時間とは自由に設定される任意の時間であり、管理部151は、単位時間ごとに推定部211による処理を開始させる。例えば、図5Aに示される位置情報測定履歴データベースに係るデータの例においては、データが1分ごとに蓄積されている。つまり、この例においては、単位時間が1分と設定されている。
単位時間の待機後、情報処理装置11は、サービスが終了状態であるかどうかを判断する(S308)。当該サービスが終了状態であるということは、当該サービスのプロセスがユーザの操作等により終了させられたか、もしくは、情報処理装置11が起動されていない状態に遷移したか等を意味する。当該サービスが終了していない場合(S308/NO)、情報処理装置11は、再びステップS302を実行する。つまり、情報処理装置11は、当該サービスが終了状態とならない限り、飲酒推定処理を単位時間おきに繰り返し実行する。
(取引制限処理)
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における飲酒推定処理の動作について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における取引制限処理の動作例について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における取引制限処理の動作例を示したフローチャートである。図6に示されているフローチャートに従って、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における取引制限処理の動作例について説明する。
まず、ユーザの操作により金融取引処理に係るアプリが起動される(S401)。続いて、ユーザの操作により金融取引処理に係る取引内容および取引額が入力部131を介して情報処理装置11に入力される(S402)。取引内容とは、例えば、入金および振込等の取引処理や、振込先情報等の情報を含む。入力された取引内容および取引額は、後述する取引受付履歴データベースに、当該金融取引を受け付けた時刻とともに記憶される。
図7Aは、取引受付履歴データベース410の具体例を示した図である。取引受付履歴データベース410は、取引種目411、取引受付時刻412、取引受付額413、および振込・入金先情報414等のフィールドを有する。取引種目411には、振込や入金等の取引種目情報が格納される。取引受付時刻412には、ユーザによる取引を受け付けた時刻が格納される。取引受付額413には、ユーザの操作により入力された取引額が格納される。振込・入金先情報414には、振込先の顧客情報や、入金先の識別情報等が格納される。例えば、取引受付履歴データベース410の1行目の行に係るデータは、2015年1月16日21時35分30秒に、XXX銀行四谷支店の普通口座1234567(口座名義人はウケトリタロウ)に対して、12000円を振り込む取引が受け付けられたことを示している。また、2行目の行に係るデータは、入金処理に関するデータであり、2015年1月16日21時45分00秒に、識別番号XX123456789011111を有するICチップが搭載された、決済機能付端末等に、10000円を入金する取引が受け付けられたことを示している。
取引内容および取引額が入力されると、取引処理部251において金融取引が処理される前に、制限部231は当該金融取引を受け付けた時刻におけるユーザの飲酒行為の発生の有無を判定する(S403)。具体的には、まず制限部231は、図5Bに示された飲酒判定結果テーブル320を参照し、飲酒フラグ321が設定されているデータに含まれている飲酒発生時刻322および取引可能時刻323の示す時刻を取得する。そして、制限部231は、当該金融取引が処理されようとする時刻において飲酒フラグが立っている場合、つまり当該時刻が飲酒発生時刻322の示す時刻から取引可能時刻323の示す時刻までの制限時間帯に含まれているか否か判定する。
金融取引が処理されようとする時刻が制限時間帯に含まれている場合(S403/YES)、制限部231は、当該金融取引における取引額の所定上限額を取得する(S404)。具体的には、制限部231は、当該金融取引における取引額の所定上限額を、飲酒時取引額上限値テーブルから取得する。
図7Bは、飲酒時取引額上限額テーブル420の具体例を示した図である。飲酒時取引額上限額テーブル420は、取引種目421および上限額422等のフィールドを有する。取引種目421には、振込や入金等の取引種目情報が格納される。上限額422には、取引種目に応じた取引額の上限額が格納される。例えば、飲酒時取引額上限額テーブル420の1行目のデータは、取引種目「振込」の所定上限額が10000円であることを示し、また、2行目のデータは、取引種目「入金」の所定上限額が5000円であることを示している。
そして制限部231は、取引種目に応じた所定上限額を飲酒時取引額上限額テーブル420から取得し、当該金融取引に係る取引額と取得された所定上限額とを比較する(S405)。
ステップS403において当該金融取引が処理されようとする時刻が飲酒発生時刻322の示す時刻から取引可能時刻323の示す時刻までの制限時間帯に含まれていない場合(S403/NO)、または、ステップS405において、取引額が所定上限額を超えていない場合(S405/NO)、制限部231は当該金融取引を制限せず、取引処理部251において当該金融取引が処理される(S406)。
一方で、当該取引額が当該所定上限額を超えている場合(S405/YES)、制限部231は、当該金融取引の実施を中止する(S407)。そして、仮受付処理部241は、当該金融取引の中止を受けて、当該金融取引に係る仮受付情報を生成する(S408)。生成された仮受付情報は、仮受付情報データベースに格納される。
図7Cは、仮受付情報データベース430の具体例を示した図である。仮受付情報データベース430は、取引種目431、取引受付時刻432、取引可能時刻433、取引受付額434、および振込・入金先情報435等のフィールドを有する。仮受付情報データベース430に格納される仮受付情報のうち、取引種目431、取引受付時刻432、取引受付額434、および振込・入金先情報435のフィールドに係るデータは、図7Aに示された取引受付履歴データベース410に格納されている取引種目411、取引受付時刻412、取引受付額413、および振込・入金先情報414のフィールドに係るデータがそれぞれ反映される。さらに、取引可能時刻433のフィールドに係るデータは、図5Bに示された飲酒判定結果テーブル320に格納されている取引可能時刻323のフィールドに係るデータが反映される。例えば、仮受付情報データベース430の1行目のデータは、2015年1月16日21時35分30秒に、XXX銀行四谷支店の普通口座1234567(口座名義人はウケトリタロウ)に対して、12000円を振り込む取引が受け付けられたこと、また、2015年1月17日5時0分が取引可能時刻であることが示されている。
(仮受付処理)
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における取引制限処理の動作例について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における仮受付処理の動作例について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における仮受付処理の動作例を示したフローチャートである。図8に示されているフローチャートに従って、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における仮受付処理の動作例について説明する。
まず、情報処理装置11の起動後に、管理部151からの指示によりサービスが起動される(S501)。当該サービスの起動により、仮受付処理が開始される。続いて、仮受付処理部241は、仮受付情報を照会する(S502)。具体的には、仮受付処理部241は、図7Cに示された仮受付情報データベース430に格納されている仮受付情報から、取引可能時刻が経過しているデータを照会する。取引可能時刻が経過した仮受付情報が存在する場合(S503/YES)、仮受付処理部241は、当該仮受付情報の示す金融取引を実施するか否かをユーザに選択させる(S504)。例えば、仮受付処理部241は、当該金融取引を実施するか否かをユーザに選択させるための画面を表示部141に表示し、当該ユーザに選択の回答を促してもよい。その際、仮受付処理部241は、当該選択の回答を促すための画面を表示部141に表示させてもよい。
ユーザの回答により当該金融取引が実施されると判定された場合(S505/YES)、仮受付処理部241は、当該仮受付情報に係る取引内容を取引処理部251に処理させる(S506)。その際、仮受付処理部241は管理部151を介してアプリを起動させ、取引処理部251はユーザの操作により当該仮受付情報に係る取引内容に基づく取引処理を実施してもよい。一方で、ユーザの回答により当該金融取引が実施されないと判定された場合(S505/NO)、仮受付処理部241は、当該仮受付情報に係る金融取引を無効にする(S507)。例えば、仮受付処理部241は、当該仮受付情報を仮受付情報データベースから削除してもよいし、当該仮受付情報を無効化して、当該仮受付情報に係る金融取引が成立しなかったことを示す情報を別に記憶してもよい。
仮受付処理部241による仮受付情報の照会および仮受付情報の処理後、情報処理装置11は単位時間待機する(S508)。なお、単位時間とは自由に設定される任意の時間であり、管理部151は、単位時間ごとに仮受付処理部241による処理を開始させる。ちなみに、本発明の第1の実施形態における飲酒推定処理においてはリアルタイムで飲酒を推定する必要があるため、単位時間は1分と設定されているが、仮受付情報の処理は頻繁には発生しないため、本処理における単位時間は、例えば数時間、または1日と長めに設定されてもよい。また、管理部151は、取引可能時刻に達した時点で、仮受付処理部241に仮受付処理を開始させてもよい。
単位時間の待機後、情報処理装置11は、サービスが終了状態であるかどうかを判断する(S509)。当該サービスが終了状態であるということは、当該サービスのプロセスがユーザの操作等により終了させられたか、もしくは、情報処理装置11が起動されていない状態に遷移したか等を意味する。当該サービスが終了していない場合(S509/NO)、情報処理装置11は、再びステップS502を実行する。
<2−3.変形例の動作>
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における仮受付処理の動作について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における取引制限処理の変形例について説明する。本変形例は、情報処理装置11が交通費決済機能を有するICチップ(不図示)を搭載する構成を想定し、ICチップに入金(チャージ)するための金融取引が処理されようとする時刻が飲酒発生時刻から取引可能時刻の間に含まれる場合に、当該金融取引に係る取引額(本変形例においては入金額)の上限額を、現在地から目的地までの交通費に制限する処理に係る動作例である。なお、情報処理装置11の搭載する交通費決済機能を有するICチップは、例えばSuica(登録商標)等の電子マネーの決済に用いられる非接触型通信を行うICチップであってもよい。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の取引制限処理の変形例を示したフローチャートである。図9に示されているフローチャートに従って、本変形例について説明する。
まず、ユーザの操作により金融取引処理に係るアプリが起動される(S601)。続いて、ユーザの操作により金融取引処理に係る取引内容および取引額が入力部131を介して情報処理装置11に入力される(S602)。
図10Aは、本変形例における取引受付履歴データベース610の具体例を示した図である。取引受付履歴データベース610の構成は、取引受付履歴データベース410と同じである。例えば、取引受付履歴データベース610の1行目のデータは、2015年1月16日21時45分00秒に、識別番号XX123456789011111のICチップを有する情報処理装置11に、1000円を入金する取引が受け付けられたことを示している。
次に、制限部231は、金融取引を受け付けた時刻におけるユーザの飲酒行為の発生の有無を判定する(S603)。飲酒フラグが立っており、当該金融取引が処理されようとする時刻が制限時間帯に含まれる場合(S603/YES)、位置情報取得部261は、情報処理装置11を操作するユーザの現在位置に係る位置情報を取得する(S604)。
続いて、制限部231は、取得した位置情報の示す現在位置から目的地までの交通費の算出結果を取得する(S605)。具体的には、交通費算出サーバ50は、ユーザの現在位置および目的地に係る情報を取得し、当該現在位置から当該目的地までの交通費を算出する。そして制限部231は、交通費算出サーバ50で算出された交通費の算出結果を取得する。当該算出結果は、例えば、図10Bに示す交通費算出結果テーブル620の形式を有するデータであってもよい。
図10Bは、交通費算出結果テーブル620の具体例を示した図である。交通費算出結果テーブル620は、現在位置情報621、現在最寄駅622、目的駅623、および交通費624等のフィールドを有する。現在位置情報621には、現在位置を示す情報が格納されており、例えば、現在位置を示す緯度および経度の情報が格納されてもよい。現在最寄駅622には、現在位置情報621の示す現在位置の最寄駅の駅名が格納される。当該最寄駅は、例えば、情報処理装置11または外部装置等が有する地図情報および現在位置に基づいて決定されてもよいし、予めユーザ等により入力されてもよい。また、当該最寄駅の候補が複数ある場合は、現在位置に基づき、またはユーザの選択により、一の駅が決定されてもよい。目的駅623には、ユーザの目的駅の駅名が格納される。当該目的駅は、例えば、ユーザの自宅または宿泊先の最寄駅が予めユーザにより設定されてもよい。また、目的駅の情報は、情報処理装置11に記憶されていてもよいし、交通費算出サーバ50に記憶されていてもよい。交通費624には、現在地から目的地までの交通費の算出結果が格納される。当該交通費は交通費算出サーバ50により算出される。現在地から目的地までの交通経路が複数ある場合は、交通費算出サーバ50は、いずれか一の経路に係る交通費を算出してもよい。例えば、交通費算出サーバ50は、複数ある経路のうち、交通費が最も高くなる経路に係る当該交通費を算出してもよい。図10Bに示されている交通費算出結果テーブル620に格納されたデータは、現在位置情報の緯度および経度情報から、現在最寄駅が四谷三丁目であること、目的駅が赤羽であること、および四谷三丁目から赤羽までの交通費が390円であることを示している。
図9に戻って本変形例の説明を続ける。交通費の算出結果が取得された後、制限部231は、金融取引に係る取引額(入金額)が当該交通費を上回るか否かを判定する(S606)。そして、当該取引額が当該交通費を上回る場合(S606/YES)、制限部231は、当該取引額を当該交通費に修正する(S607)。例えば、図10Aに示されている取引受付額である1000円は、図10Bに示されている交通費である390円を上回るので、実際の取引額は390円に修正される。
一方で、当該取引額が当該交通費を上回らない場合(S606/NO)、制限部231は金融取引の制限処理を行わない。その後、取引処理部251は、当該金融取引を実施する(S608)。制限部231により取引額が制限された場合は、制限後の取引額に係る金融取引が実施される。
<2−4.効果>
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の動作例および変形例について説明した。第1の実施形態に係る情報処理装置11は、位置情報および範囲情報に基づきユーザの飲酒行為が発生したと推定し、推定された飲酒行為の発生時刻に基づき金融取引を制限する時間帯を設定することが可能である。すると、飲酒状態のユーザが誤って金融取引を実施しようとする場合に、当該金融取引が制限されるため、飲酒状態における金融取引に係るトラブルを減らすことが可能となる。例えば、当該金融取引の実施が延期されることにより、ユーザの身に覚えのない金融取引を中止することも可能となる。また、飲酒状態における高額の金融取引の実施を制限することにより、トラブルを未然に減らすことが可能となる。
<3.第2の実施形態>
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12について説明する。本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12は、スケジュール情報をもとに飲酒行為を推定する機能を有する。以下、このような本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12について詳細に説明する。
<3−1.情報処理装置の構成>
図11は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12の構成を示したブロック図である。図11に示されているように、情報処理装置12は、記憶部102、通信部112、制御部122、入力部132、表示部142、および管理部152を有する。また、制御部122は、推定部212、設定部222、制限部232、仮受付処理部242、取引処理部252、およびスケジュール情報取得部282を備え、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12の動作を主導的に行う。なお、推定部212、設定部222、およびスケジュール情報取得部282以外の構成は、本発明の第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を割愛する。以下では、推定部212、設定部222、およびスケジュール情報取得部282について説明する。なお、推定部212および設定部222については、第1の実施形態における推定部211および設定部221の有する機能と基本的に共通であるため、実施形態間で相違する機能についてのみ説明する。
(スケジュール情報取得部)
スケジュール情報取得部282は、スケジュール情報を取得する。スケジュール情報とは、例えば、予定内容、予定の開始時刻、および予定の終了時刻等を含む情報である。当該スケジュール情報は、スケジュール情報データベースに格納される。当該スケジュール情報データベースは、例えば情報処理装置12に備えられていてもよいし、外部装置に備えられていてもよい。スケジュール情報データベースが外部装置に備えられている場合、スケジュール情報取得部282は当該外部装置との通信によりスケジュール情報を取得してもよい。また、スケジュール情報は、ユーザにより随時更新および変更されてもよい。
(推定部)
推定部212は、スケジュール情報取得部282より得られたスケジュール情報に基づき、ユーザの飲酒行為の発生の有無を推定する。具体的には、推定部212は、当該スケジュール情報に含まれる予定内容が飲酒条件を満たすか否かに基づき、当該予定内容に係る予定の開始時刻から予定の終了時刻の間における飲酒行為の発生の有無を推定してもよい。飲酒条件とは、予定内容が飲酒行為と関連があるか否かを判断するための基準である。例えば、「飲み会」「忘年会」「女子会」「結婚式」「新年会」等の、飲酒行為が発生する可能性の高い予定の単語が含まれていることが、飲酒条件として設定されてもよい。
(設定部)
設定部222は、推定部212による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を取引可能時刻として設定する。より具体的には、設定部222は、飲酒行為が発生する予定の終了時刻以降の時刻を取引可能時刻として設定してもよい。なお、予定の開始時刻から終了時刻までの時間帯は、予定時間帯の一例である。
<3−2.情報処理装置の動作>
以上、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12の構成について説明した。次に、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12の動作について説明する。本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12における取引制限処理および仮受付処理の動作は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の動作と共通であるため、説明を割愛する。以下では、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12における飲酒推定処理に係る動作例について説明する。
(飲酒推定処理)
図12は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12における飲酒推定処理の動作例を示したフローチャートである。図12に示されているフローチャートに従って、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12における飲酒推定処理の動作例について説明する。
まず、情報処理装置12の起動後に、管理部152によりサービスが起動される(S701)。当該サービスの起動により、飲酒推定処理が開始される。続いてスケジュール情報取得部282は、スケジュール情報を取得する(S702)。具体的には、スケジュール情報取得部282は、ユーザのスケジュール情報を、スケジュール情報データベースから取得する。
図13Aは、スケジュール情報データベース710の具体例を示した図である。スケジュール情報データベース710は、予定内容711、開始時刻712、および終了時刻713等のフィールドを有する。予定内容711には、予定に係る内容が格納されている。開始時刻712には、当該予定内容の開始時刻が格納されている。終了時刻713には、当該予定内容の終了時刻が格納されている。例えば、スケジュール情報データベース710の1行目の行に係るデータは、新年会の予定が、2015年1月9日19時00分00秒から2015年1月9日21時00分00秒まであることを示している。また、2行目の行に係るデータは、○○君の結婚式の予定が、2015年1月25日10時00分00秒から2015年1月25日17時00分00秒まであることを示している。
スケジュール情報の取得後、推定部212は、スケジュール情報に示されている予定に係る予定時刻における飲酒行為の発生の有無を推定する(S703)。具体的に説明すると、推定部212は、スケジュール情報に示されている予定内容に基づき飲酒行為が発生するかどうかを推定する。例えば、図13Aに示されているスケジュール情報データベース710に格納されている1行目の行に係るデータが取得された場合、推定部212は予定内容が「新年会」であるため、当該予定内容に係る予定において飲酒行為が発生すると推定する。また、図13Aに示されているスケジュール情報データベース710に格納されている2行目の行に係るデータが取得された場合においても、推定部212は予定内容が「新年会」であるため当該予定において飲酒行為が発生すると推定する。
推定部212により飲酒行為の発生が推定された場合(S703/YES)、設定部222は、飲酒行為の発生を示す飲酒フラグおよび取引可能時刻の設定を行う(S704)。具体的には、設定部222は、飲酒判定結果テーブルに飲酒フラグ、飲酒発生時刻、および取引可能時刻の情報を格納する。なお、本発明の第2の実施形態における飲酒判定結果テーブルは、本発明の第1の実施形態における飲酒判定結果テーブル320(図5B)と同じフィールドを有するテーブルであってもよい。また、設定部222は、飲酒発生時刻を飲酒行為の発生が推定された予定の終了時刻としてもよく、また、取引可能時刻を、当該予定の終了時刻以降の時刻としてもよい。
図13Bは、飲酒判定結果テーブル720の具体例を示した図である。飲酒判定結果テーブル720は、図5Bに示された飲酒判定結果テーブル320と同様に、飲酒フラグ721、飲酒発生時刻722、および取引可能時刻723のフィールドを有する。例えば、図13Bに示されている飲酒判定結果テーブル720の1行目の行に係るデータは、飲酒行為の発生が推定され、飲酒発生時刻が2015年1月9日21時00分00秒であり、取引可能時刻が2015年1月10日5時00分00秒であることを示している。さらに、飲酒判定結果テーブル720の2行目の行に係るデータは、飲酒行為の発生が推定され、飲酒発生時刻が2015年1月25日17時00分00秒であり、取引可能時刻が2015年1月26日1時00分00秒であることを示している。
ステップS703における飲酒行為の推定の結果飲酒行為が無いと推定された場合、またはステップS704における飲酒フラグ等の設定が終了した場合、情報処理装置12は単位時間待機する(S705)。単位時間は任意の時間であり、自由に設定される。管理部152は、単位時間ごとに推定部212による処理を開始させる。本発明の第2の実施形態においては、スケジュール情報を定期的に取得する必要があるが、逐次的に当該スケジュール情報を取得する必要はないと考えられる。そのため、例えば、スケジュール情報の更新頻度に応じて単位時間が設定されてもよい。
単位時間の待機後、情報処理装置12は、サービスが終了状態であるかどうかを判断する(S706)。当該サービスが終了状態であるということは、当該サービスのプロセスがユーザの操作等により終了させられたか、もしくは、情報処理装置12が起動されていない状態に遷移したか等を意味する。当該サービスが終了していない場合(S706/NO)、情報処理装置12は、再びステップS702を実行する。つまり、情報処理装置12は、当該サービスが終了状態とならない限り、飲酒推定処理を単位時間おきに繰り返し実行する。
以上、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12における飲酒推定処理の動作について説明した。なお、本実施形態に係る情報処理装置12における飲酒推定処理以降の処理は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11における処理と同様であるため、詳細な説明を割愛する。
<3−3.効果>
本発明の第2の実施形態の場合、推定部212はスケジュール情報に応じて飲酒行為の推定を行う。そのため、本実施形態の場合、例えば複数の予定における飲酒行為の推定が可能となる。さらに、本実施形態の場合、例えば過去や現在の飲酒行為の推定だけではなく、未来の予定における飲酒行為の推定が可能となる。すると、ユーザが飲酒状態となる時間帯が予め把握されるので、飲酒状態における金融取引を未然に防ぐことが可能となる。
(第1の実施形態との組み合わせ)
なお、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12の構成は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11の構成と組み合わされてもよい。具体的には、推定部212は、位置情報および範囲情報に基づいてユーザの飲酒行為が発生したと推定してもよい。つまり、推定部212は、スケジュール情報に基づくユーザの飲酒行為の発生の有無の推定と、位置情報等に基づくユーザの飲酒行為の発生の有無の推定を同時に行ってもよい。
例えば、推定部212は、ユーザの飲酒行為に係る予定の終了時刻を経過してなおユーザの飲酒行為が有る場合においては、位置情報に基づいてユーザの飲酒行為が発生したと推定する。それにより、当該終了時刻以降の時刻が飲酒発生時刻として更新されるので、金融取引の制限時間帯をシフトさせることが可能となる。
なお、スケジュール情報に基づいて設定された取引可能時刻と、位置情報等に基づいて設定された取引可能時刻とが異なる場合、いずれか一の取引可能時刻が選択されてもよい。例えば、飲酒行為の時点が飲酒に係る予定の終了時刻を経過していない場合は、当該終了時刻に基づいて取引可能時刻が設定されてもよいし、当該飲酒行為の時点に基づいて取引可能時刻が設定されてもよい。
<4.ハードウェア構成>
以上、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置11、および、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置12について説明した。上述した飲酒推定処理、取引制限処理および仮受付処理等の情報処理は、ソフトウェアと、情報処理装置11と、ウェブサーバ20と、ネットバンクサーバ30と、金融機関ホスト40と、交通費算出サーバ50と、人工衛星60との協働により実現される。以下では、代表例として、情報処理装置11のハードウェア構成を説明する。
図14は、情報処理装置11のハードウェア構成を示したブロック図である。情報処理装置11は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、を備える。また、情報処理装置11は、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、ドライブ911と、ネットワークインタフェース912と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置11内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。なお、CPU901は、制御部121および管理部151の機能を実現する。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。なお、入力装置908は、入力部131の機能を実現する。
出力装置909は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置909は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置を含む。出力装置909は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データや表示装置に表示されたテキストデータ等を音声に変換して出力する。なお、出力装置909は、表示部141の機能を実現する。
ストレージ装置910は、本発明の実施形態に係る情報処理装置11におけるデータ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読み出し装置および記憶媒体に記憶されたデータを削除する削除装置などを含んでも良い。ストレージ装置は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)で構成される。このストレージ装置910は、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。なお、ストレージ装置910は、記憶部101の機能を実現する。
ドライブ911は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置11に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ911は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体96に記録されている情報を読みだして、RAM903に出力する。また、ドライブ911は、リムーバブル記憶媒体96に情報を書き込むこともできる。
ネットワークインタフェース912は、例えば、他の装置に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース912は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、またはブルートゥース通信装置であってもよい。また、ネットワークインタフェース912は、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。なお、ネットワークインタフェース912は、通信部111の機能を実現する。
なお、上記では図14を参照して情報処理装置11のハードウェア構成について説明したが、ウェブサーバ20、ネットバンクサーバ30、金融機関ホスト40、および交通費算出サーバ50を構成する他の装置のハードウェアも情報処理装置11と実質的に同一に、または部分的に同一に構成することが可能である。
<5.まとめ>
ここまで、図1〜図14を用いて、本発明の実施形態について詳細に説明した。本発明の実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの飲酒行為の発生の有無を推定し、飲酒行為の発生した時刻に基づいて金融取引を制限することが可能である。これにより、飲酒状態のユーザにより誤って実施された金融取引に係るトラブルを減らすことが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、位置情報および範囲情報に基づいてユーザの飲酒行為の発生の有無を推定することが可能である。これによりユーザの飲酒状態が推定可能となる。さらに、ユーザが所定時間以上範囲情報の示す範囲に位置することに基づき、ユーザの飲酒行為が発生したと推定することが可能である。これにより、ユーザの飲酒行為の推定精度を向上させることができる。また、ユーザが飲酒行為の可能性の高い時間帯に範囲情報の示す範囲に位置することに基づき、ユーザの飲酒行為が発生したと推定することができる。これにより、ユーザの飲酒行為の推定精度を向上させることができる。
また、本発明の実施形態によれば、ユーザが飲酒状態のときに受け付けられた金融取引に係る取引額が所定上限額を超える場合、当該金融取引を制限することが可能である。これにより、ユーザが誤って高額の金融取引を実施してしまうことを防ぐことができる。
また、本発明の実施形態によれば、ユーザが飲酒状態のときに受け付けられた金融取引を中止することが可能である。これにより、飲酒状態のユーザが誤って金融取引を実施してしまうことを防ぐことができる。
また、本発明の実施形態によれば、ユーザが飲酒状態のときに受け付けられた金融取引が中止された場合に、飲酒の発生時間以降に再度当該金融取引を実施するかどうかをユーザに選択させることが可能である。これにより、ユーザは当該金融取引を適切に実施することが可能となる。さらに、上記選択の内容に基づき、当該金融取引を無効とすることが可能である。これにより、誤って受け付けられた金融取引が実施されないので、トラブルを未然に防ぐことが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、金融取引に係る取引額を所定上限額に制限することも可能である。これにより、飲酒状態のユーザが誤って高額の取引を実施してしまうことを防ぐことができる。また、例えば、当該金融取引に係る取引額(入金額)を、ユーザの現在位置から目的地までの交通費とすることも可能である。これにより、例えば交通機関を利用しようとする飲酒状態のユーザに対し適切な金額を入金させることが可能である。
また、本発明の実施形態によれば、ユーザが飲酒状態のときに受け付けられた金融取引の実施回数を制限することができる。これにより、ユーザが実質的に高額な取引を実施することを未然に防ぐことが可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、スケジュール情報に基づいてユーザの飲酒行為の発生の有無を推定することが可能である。これにより、ユーザが飲酒行為金融取引の実施を制限することができる。さらに、ユーザの飲酒行為が推定される予定の終了時刻に基づいて、ユーザの金融取引を制限する時間帯を設定することが可能である。これにより、ユーザが飲酒状態の際に誤って金融取引を実施してしまうことを未然に防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、情報処理装置11による飲酒行為の推定は、位置情報またはスケジュール情報に基づいて実施されるが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、呼気中のアルコールを検知することが可能である呼気検知装置や心拍数等を計測することが可能であるウェアラブル端末など、ユーザの生体情報より飲酒を検知する手段等を組み合わせることによって飲酒行為の有無が推定されてもよいし、ユーザの認知能力を計測する手段等を組み合わせることによって飲酒行為の有無が推定されてもよい。これにより、飲酒行為の推定精度がさらに向上する。
また、上記実施形態では、情報処理装置11とウェブサーバ20等を含む情報処理システムについて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置11の推定部211、設定部221、制限部231、仮受付処理部241、取引処理部251等の機能と、記憶部101に記憶されているデータを、ウェブサーバ20が有する構成にしてもよい。それにより、インタフェースとして情報を入出力する情報処理装置11と、かかる情報処理を行うウェブサーバ20と、を備える情報処理システムを実現することが可能となる。
また、本明細書の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報処理装置11が実行する処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、情報処理装置11、ウェブサーバ20、ネットバンクサーバ30、金融機関ホスト40、および交通費算出サーバ50に内蔵されるCPU901、ROM902およびRAM903などのハードウェアを、上述した情報処理装置11、ウェブサーバ20、ネットバンクサーバ30、金融機関ホスト40、および交通費算出サーバ50の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
11、12 情報処理装置
20 ウェブサーバ
30 ネットバンクサーバ
40 金融機関ホスト
50 交通費算出サーバ
60 人工衛星
101、102 記憶部
111、112 通信部
121、122 制御部
131、132 入力部
141、142 表示部
151、152 管理部
211、212 推定部
221、222 設定部
231、232 制限部
241、242 仮受付処理部
251、252 取引処理部
261 位置情報取得部
271 範囲情報取得部
282 スケジュール情報取得部

Claims (16)

  1. 飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、
    前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、
    前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限する、制限部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、
    位置情報を取得する、位置情報取得部をさらに備え、
    前記推定部は、前記位置情報の示す位置が所定範囲に含まれたことに基づき、前記飲酒行為が発生したと推定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記推定部は、前記位置情報の示す位置が所定時間以上にわたって前記所定範囲に含まれたことに基づき、前記飲酒行為が発生したと推定する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記推定部は、第1の時間帯における前記位置情報の示す位置が前記所定範囲に含まれたことに基づき、前記飲酒行為が発生したと推定する、請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制限部は、前記金融取引に係る取引額が所定上限額を超える場合、前記金融取引を制限する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記制限部は、前記金融取引の実施を中止する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記制限部により前記金融取引が中止される場合、前記中止された金融取引の情報を含む仮受付情報を生成し、
    前記第1の時刻の経過後に前記仮受付情報の示す金融取引を実施するか否かを選択するための画面を表示する、仮受付処理部をさらに備える、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記仮受付処理部は、前記選択に対する回答が否定的である場合、前記仮受付情報の示す金融取引を無効にする、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記制限部は、前記取引額を前記所定上限額に制限する、請求項5に記載の情報処理装置。
  10. 前記制限部は、前記金融取引に係る取引額が前記位置情報の示す位置から所定位置までの交通費に応じた額を超える場合、前記取引額を前記交通費に応じた額に制限する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記制限部は、前記金融取引が実施可能な回数を制限する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記情報処理装置は、予定時間帯および予定内容を示すスケジュール情報を取得する、スケジュール情報取得部をさらに備え、
    前記推定部は、前記予定内容が飲酒条件を満たすか否かに基づき、前記予定内容に対応する予定時間帯における前記飲酒行為の発生の有無を推定する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記設定部は、前記予定時間帯における前記飲酒行為の発生が推定された場合、前記予定時間帯の経過後の時刻を前記第1の時刻として設定する、請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、
    前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、
    前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限する、制限部と、
    を備える、情報処理システム。
  15. 飲酒行為の発生の有無を推定するステップと、
    前記推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定するステップと、
    前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限するステップと、
    を含む、情報処理方法。
  16. コンピュータを、
    飲酒行為の発生の有無を推定する、推定部と、
    前記推定部による推定の結果に基づき、飲酒行為の発生後の時刻を第1の時刻として設定する、設定部と、
    前記飲酒行為の発生から前記第1の時刻までの間の金融取引を制限する、制限部と、
    として機能させるための、プログラム。
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