JP2016156753A - レーダ装置およびレーダ装置の対象物検出方法 - Google Patents

レーダ装置およびレーダ装置の対象物検出方法 Download PDF

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【課題】簡単な回路構成で、多次エコーを確実に除去すること。【解決手段】パルス信号を所定の繰り返し周期で送信し、対象物によって反射されたパルス信号を受信して解析することで対象物を検出するレーダ装置において、パルス信号の繰り返し周期の少なくとも一部が異なるとともに、前記パルス信号をサンプリングする際のサンプリング周期が一定になるように設定する設定手段(制御部11)と、パルス信号によって特定された対象物までの距離を検知する検知手段(速度検出・物体検知部16)と、検知手段によって、異なる繰り返し周期に続く期間において検出された対象物までの距離と、それ以外の期間において検出された対象物までの距離が異なる場合には、当該対象物をクラッタとして除去する除去手段(クラッタ除去部17)と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーダ装置およびレーダ装置の対象物検出方法に関するものである。
従来のレーダ装置では、反射の大きな物体が送信繰り返し周期に相当する距離以遠に存在する場合、いわゆる多次エコーとして受信信号に混入し、誤検出の原因となっていた。
このような多次エコーによる影響を防ぐ技術として、特許文献1に開示された技術では、短距離レンジと長距離レンジの送信パルス周期による受信信号の差から多次エコークラッタを特定して消去している。
また、特許文献2に開示された技術では、パルス繰り返し周期毎に所定の周波数だけ増加あるいは減少する周波数に設定された送信周波数信号を用いることで1次エコーと多次エコーを速度で判別可能としている。
さらに、特許文献3に開示された技術では、複数の送信スタガトリガ発生回路を任意に選択することで干渉を回避している。
実開平05−28980号公報 特開2007−240485号公報 特開昭60−100775号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、短距離レンジ内の多次エコーを判定するために長距離レンジの測定範囲分のデータを処理する必要があることから、処理回路の規模が大きくなってしまうという問題点がある。
また、特許文献2に開示された技術では、高速で周波変調できる送信手段が必要になるなど構成が複雑化するという問題点がある。
さらに、特許文献3に開示された技術では、離散フーリエ変換(DFT)を用いて反射物体の相対速度情報を演算するコヒーレントレーダにおいては、スタガにより受信サンプリング周期が一定でなくなるため目標物の検知速度に不確かさが生じてしまうという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、簡単な回路構成で、多次エコーを確実に除去することが可能なレーダ装置およびレーダ装置の対象物検出方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、パルス信号を所定の繰り返し周期で送信し、対象物によって反射された前記パルス信号を受信して解析することで前記対象物を検出するレーダ装置において、前記パルス信号の前記繰り返し周期の少なくとも一部が異なるとともに、前記パルス信号をサンプリングする際のサンプリング周期が一定になるように設定する設定手段と、前記パルス信号によって特定された対象物までの距離を検知する検知手段と、前記検知手段によって、異なる繰り返し周期に続く期間において検出された対象物までの距離と、それ以外の期間において検出された対象物までの距離が異なる場合には、当該対象物をクラッタとして除去する除去手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な回路構成で、多次エコーを確実に除去することが可能となるとともに、サンプリング周期を一定とすることができるので、速度の不確かさが生じることを防止できる。
また、本発明は、前記設定手段は、サンプリング周期内に存在する複数のパルス信号の全ての繰り返し周期が異なるように設定することを特徴とする。
このような構成によれば、多次エコーをより確実に除去することができる。
また、本発明は、前記設定手段は、同じ繰り返し周期で所定の回数だけ連続するパルス信号を単位として繰り返し周期を設定し、複数の単位のうちの少なくとも一部の単位の繰り返し周期が異なるように設定することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な回路構成で、多次エコーを確実に除去することができるとともに、サンプリング周期を一定とすることができるので、速度の不確かさが生じることを防止できる。
また、本発明は、前記除去手段は、異なる繰り返し周期における検出信号と、それ以外の繰り返し周期における検出信号を平均することで、クラッタ成分を相対的に小さくすることを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、クラッタ成分を除去することができる。
また、本発明は、前記除去手段は、所定の繰り返し周期のみにおける検出信号はクラッタとして除去することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、クラッタ成分を除去することができる。
また、本発明は、パルス信号を所定の繰り返し周期で送信し、対象物によって反射された前記パルス信号を受信して解析することで前記対象物を検出するレーダ装置の対象物検出方法において、前記パルス信号の前記繰り返し周期の少なくとも一部が異なるとともに、前記パルス信号をサンプリングする際のサンプリング周期が一定になるように設定する設定ステップと、前記パルス信号によって特定された対象物までの距離を検知する検知ステップと、前記検知ステップにおいて、異なる繰り返し周期に続く期間において検出された対象物までの距離と、それ以外の期間において検出された対象物までの距離が異なる場合には、当該対象物をクラッタとして除去する除去ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、簡単な回路構成で、多次エコーを確実に除去することが可能となるとともに、サンプリング周期を一定とすることができるので、速度の不確かさが生じることを防止できる。
本発明によれば、簡単な回路構成で、多次エコーを確実に除去することが可能なレーダ装置およびレーダ装置の対象物検出方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るレーダ装置の構成例を示す図である。 図1に示す実施形態の動作を説明する図である。 図1に示す実施形態の動作を説明する図である。 図1に示す実施形態の動作の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の変形実施形態を示す図である。 図5に示す実施形態の動作を説明する図である。 図5に示す実施形態の動作を説明する図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係るレーダ装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係るレーダ装置は、送信アンテナTX、受信アンテナRX1〜RX4、受信信号切替部10、制御部11、送信部12、発振部13、受信部14、A/D(Analog to Digital)変換部15、速度検出・物体検知部16、および、クラッタ除去部17を主要な構成要素としている。なお、本実施形態に係るレーダ装置は、例えば、自動車等の車両に搭載され、他の車両や、障害物や、歩行者等を検出する装置として動作する場合を例に挙げて説明する。もちろん、車両以外の移動体に装備することも可能である。
ここで、送信アンテナTXは、送信部12から供給されるパルス信号を電波として対象物に送信するアンテナである。受信アンテナRX1〜RX4は、送信アンテナTXから送信され、対象物によって反射された電波を受信し、電気信号として受信信号切替部10に供給するアンテナである。
受信信号切替部10は、制御部11によって制御され、受信アンテナRX1〜RX4のいずれかを選択し、選択した受信アンテナから供給される受信信号を受信部14に供給する。
制御部11は、送信部12を制御し、所定のタイミングでパルス信号を送出するとともに、受信信号切替部10を制御し、受信アンテナRX1〜RX4のいずれかによって受信された信号を受信部14に供給する。
送信部12は、発振部13から供給される高周波信号を変調し、高周波パルス信号を生成して送信アンテナTXを介して空間に放射する。
発振部13は、所定の周波数で発振し、得られた高周波信号(ローカル信号)を受信部14および送信部12に供給する。
受信部14は、受信信号切替部10から供給される受信信号を発振部13から供給される高周波信号によって復調し、A/D変換部15に供給する。
A/D変換部15は、受信部14から供給される信号を所定の周期でサンプリングするとともに、A/D変換によってデジタル信号に変換し、速度検出・物体検知部16に供給する。
速度検出・物体検知部16は、A/D変換部15から供給されるデジタル信号に対して、プリサム処理およびDFT(Discrete Fourier Transform)等の処理を実行し、受信信号の速度検出を行い、物体のドップラ周波数の情報と距離の情報とから対象物を検知する。
クラッタ除去部17は、速度検出・物体検知部16から供給される物体検知情報から多次エコークラッタおよび干渉信号を除去する処理を実行する。
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。図2は、図1に示す実施形態の動作を説明するタイミング図である。なお、図2において横軸は時間を示し、また、縦軸のRX1〜RX4は、受信アンテナRX1〜RX4によって受信されるパルス信号を示している。
例えば、図1に示すレーダ装置が搭載された車両のイグニッションキーがオンの状態にされると、図示しないECU(Electric Control Unit)は、図1に示すレーダ装置の制御部11に対して動作を開始するように指示する。その結果、制御部11は、送信部12を制御してパルス信号を所定の周期で送信するように制御するとともに、受信信号切替部10を制御して、受信アンテナRX1〜RX4のいずれかを選択するように制御する。より詳細には、制御部11は、図2に示すように、タイミングt1において、受信信号切替部10を制御して受信アンテナRX1を選択させるとともに、送信部12を制御して送信パルス(図2において太線の矢印で示すパルス)を送出させる。送信パルスを送出してからパルス繰り返し周期T1が経過すると、制御部11は、タイミングt2において、受信信号切替部10を制御して受信アンテナRX2を選択させるとともに、送信部12を制御して送信パルスを送出させる。また、送信パルスを送出してからパルス繰り返し周期T2が経過すると、制御部11は、タイミングt3において、受信信号切替部10を制御して受信アンテナRX3を選択させるとともに、送信部12を制御して送信パルスを送出させる。同様に、送信パルスを送出してからパルス繰り返し周期T3が経過すると、制御部11は、タイミングt4において、受信信号切替部10を制御して受信アンテナRX4を選択させるとともに、送信部12を制御して送信パルスを送出させる。そして、送信パルスを送出してからパルス繰り返し周期T4が経過すると、制御部11は、タイミングt5において、受信信号切替部10を制御して受信アンテナRX1を選択させるとともに、送信部12を制御して送信パルスを送出させ、その後は同様にしてパルス繰り返し周期T1経過後に受信アンテナRX2を選択して送信パルスを送出し、パルス繰り返し周期T2経過後に受信アンテナRX3を選択して送信パルスを送出する動作を繰り返す。その結果、図2に示すように、パルス繰り返し周期T1〜T4毎に送信パルスが送信される動作が繰り返される。なお、図1に示す実施形態では、パルス繰り返し周期T1〜T4は、T1<T2<T3<T4になるように設定されている。
タイミングt1において送信アンテナTXから送信された送信パルスは、対象物によって反射され、受信アンテナRX1によって受信され、受信部14に供給される。送信パルスが送信され、対象物によって反射され、受信アンテナRX1によって受信されるまでの時間をRTaとすると、図2に示すように、送信パルスが送信されてから時間RTa後にエコーRαが受信される。なお、パルス繰り返し周期T1〜T4はごく短時間であることから、その間にレーダ装置を搭載した車両と、対象物との距離は殆ど変化しないため、パルス繰り返し周期T2〜T4においても、送信パルスを送信してから時間RTa経過後にエコーRαを受信する。
受信部14は、受信パルスを発振部13から供給される高周波信号によって復調して出力する。A/D変換部15は、受信部14から供給される復調された信号をデジタル信号に変換して出力する。速度検出・物体検知部16は、A/D変換部から供給されるデジタル信号に対して積分処理およびDFT処理等を施し、対象物の
速度と位置を検出する。そして、クラッタ除去部(詳細な動作は後述する)を介して、ターゲット情報として出力する。
ところで、レーダ装置が検出範囲を超える位置に送信パルスを効率良く反射する、例えば、トラック等の対象物が存在したとする。そのような場合には、タイミングt1で送出された送信パルスは、パルス繰り返し周期T1では受信されずに、それに続く期間であるパルス繰り返し周期T2において受信される場合がある。例えば、対象物までの往復に要する時間がRTbであるとすると、タイミングt1で送信パルスを送出してから時間RTb後に、エコーRβとして、パルス繰り返し周期T2の期間で検出される。このようなエコーRβを2次エコーと呼ぶ。このような2次エコーが存在する場合、レーダ装置は、時間(RTb−T1)に対応する位置に対象物が存在すると誤検出してしまう。
パルス繰り返し周期T2に現れる2次エコーRβの位置は、パルス繰り返し周期T2における送信パルスを送信するタイミングから、時間(RTb−T1)後である。同様に、パルス繰り返し周期T3,T4に現れる2次エコーRβの位置は、パルス繰り返し周期T3,T4における送信パルスを送信するタイミングから、それぞれ時間(RTb−T2)、時間(RTb−T3)後となる。また、2回目以降のパルス繰り返し周期T1に現れる2次エコーRβの位置は、パルス繰り返し周期T1における送信パルスを送信するタイミングから、時間(RTb−T4)後である。本実施形態では、パルス繰り返し周期T1〜T4は、T1=T2=T3=T4ではなく、T1<T2<T3<T4に設定している。このため、(RTb−T1),(RTb−T2),(RTb−T3),(RTb−T4)は、それぞれ異なることから、2次エコーRβは、図3に示すように、パルス繰り返し周期毎に異なる距離に検出される。そこで、クラッタ除去部17は、パルス繰り返し周期毎に異なる距離に現れるエコーについては、2次エコーと判断して除去する処理を実行する。具体的には、クラッタ除去部17は、図3に示す検出結果のデータを平均化することで、同じ距離に存在する1次エコー(検出範囲内に存在する対象物からのエコー)については振幅を一定とし、2次エコー(検出範囲以遠に存在する対象物からのエコー)については振幅が減少するようにする。なお、3次以降のエコーについても同様の処理によって除去することができる。すなわち、本実施形態では、2次以降のエコーである多次エコーを同様の処理によって除去することができる。
以上に説明したように、本発明の実施形態では、異なるパルス繰り返し周期T1〜T4を設定し、距離が変化するエコーについては、多次エコーとして除去するようにしたので、多次エコーを対象物として誤検出することを防止できる。また、受信アンテナRX1において受信される信号のサンプリング周期は、T1+T2+T3+T4で一定あり、また、受信アンテナRX2〜RX4において受信される信号のサンプリング周期も同様に、T1+T2+T3+T4で一定ある。したがって、サンプリング周期は常に一定であることから、対象物のドップラ速度を検出するDFTにおいて速度の不確かさが生じることを防止できる。
つぎに、図4を参照して、図1に示す実施形態において実行される処理の詳細について説明する。図4に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御部11は、処理の回数をカウントする変数iに初期値1を代入する。
ステップS11では、制御部11は、受信信号切替部10を制御して受信アンテナRXiを選択させる。例えば、i=1の場合には受信信号切替部10は受信アンテナRX1を選択する。
ステップS12では、制御部11は、送信部12を制御して送信パルスを送信させる。例えば、現時点がタイミングt1である場合には、図2に示すようにt1のタイミングで送信パルスが送信される。
ステップS13では、受信部14は、対象物によって反射されたパルス信号を受信する。例えば、i=1である場合には、送信アンテナTXから送信され、対象物によって反射されたパルス信号が、アンテナRX1によって受信される。
ステップS14では、受信アンテナによって受信されたパルス信号を、後段の回路に供給する。より詳細には、受信部14は、受信信号切替部10から供給される信号を、発振部13から供給される高周波信号によって復調し、A/D変換部15に供給する。A/D変換部15は、供給された信号をA/D変換によってデジタル信号に変換し、速度検出・物体検知部16に供給する。
ステップS15では、制御部11は、パルス繰り返し周期Tiが経過したか否かを判定し、Tiが経過したと判定した場合(ステップS15:Yes)にはステップS16に進み、それ以外の場合(ステップS15:No)にはステップS13に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。例えば、i=1の場合には、図2に示すパルス繰り返し周期T1が経過するまで、ステップS13に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS16では、制御部11は、処理回数をカウントする変数iの値を1だけインクリメントする。
ステップS17では、制御部11は、変数iの値が4より大きいか否かを判定し、4より大きい場合(ステップS17:Yes)にはステップS18に進み、それ以外の場合(ステップS17:No)にはステップS11に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。
ステップS18では、制御部11は、DFTの1ポイント分の処理が終了したか否かを判定し、1ポイント分の処理が終了した場合(ステップS18:Yes)にはステップS19に進み、それ以外の場合(ステップS18:No)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。例えば、DFTの1ポイントが、16個のデータによって構成される場合には、ステップS10〜ステップS18の処理を16回繰り返したか否かによって判定することができる。
ステップS19では、制御部11は、DFTの全ポイント分の処理が終了したか否かを判定し、全ポイント分の処理が終了した場合(ステップS19:Yes)にはステップS20に進み、それ以外の場合(ステップS19:No)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。例えば、DFTの全ポイントが、1ポイント分のデータの32個によって構成される場合には、ステップS10〜ステップS19の処理を32回繰り返したか否かによって判定することができる。なお、ステップS18とステップS19の処理はまとめて1回で判定するようにしてもよい。
ステップS20では、速度検出・物体検知部16は、受信アンテナRX1〜RX4によって受信された信号に対してDFT処理をそれぞれ実行する。より詳細には、速度検出・物体検知部16は、受信された信号を積分処理(プリサム処理)した後、DFT処理を実行する。
ステップS21では、速度検出・物体検知部16は、DFT処理によって得られたデータに対して、対象物の速度および位置を検出する処理を実行する。このようにして検出された対象物の速度および位置に関する情報は、クラッタ除去部17に供給される。
ステップS22では、クラッタ除去部17は、クラッタ(多次エコー)を除去する処理を実行する。例えば、クラッタ除去部17は、アンテナRX1〜RX4によって受信され、DFT処理が施された信号を合算して平均化する。これにより、1次エコーは、平均化することで値は減少しないが、多次エコーは減少するので、得られた値を閾値と比較し、閾値以下の対象については除去することでクラッタを除去することができる。
ステップS23では、制御部11は、処理を継続するか否かを判定し、処理を継続すると判定した場合(ステップS23:Yes)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を実行し、それ以外の場合(ステップS23:No)には処理を終了する。
以上の処理によれば、多次エコーを対象物として誤検出することを防止できる。また、サンプリング周期は常に一定であることから、対象物のドップラ速度を検出するDFTにおいて速度の不確かさが生じることを防止できる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、パルス繰り返し周期はT1〜T4の4種類に設定したが、3種類以下または5種類以上に設定するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、パルス繰り返し周期T1〜T4は、全て異なるように設定したが、少なくとも1つのパルス繰り返し周期が他と異なるように設定するようにしてもよい。もちろん、全てが異なる方が、平均化によって値がより減少するが、1つのみ異なる場合でも検出は可能である。なお、1つのパルス繰り返し周期が異なる場合、多次エコーは、それに続く期間において検出されるので、異なるパルス繰り返し周期に続く期間において、他の期間とは異なる距離にエコーが存在する場合には多次エコーと判断することができる。
また、以上の実施形態では、パルス繰り返し周期T1〜T4は、この順番に周期が長くなるように設定したが、この順番に周期が短くなるように設定してもよい。また、長い順または短い順に並べるのではなく、ランダムに並べるようにしてもよい。
また、パルス繰り返し周期T1〜T4の長さの差分値は、多次エコーの移動量が検出限界以上となる差分値に設定すればよい。例えば、T1とT2を例に挙げると、|T1−T2|=ΔTとした場合に、ΔTがレーダ装置の検出限界以上となるようにT1とT2を設定すればよい。例えば、距離分解能が60cmである場合にはΔTを約4ns以上の時間差に設定すればよいが、実際には、送信パルス幅や想定される対象物の大きさ(または長さ)や反射点の大きさによって時間差を調整することが望ましい。なお、T3,T4についても同様である。
また、図1に示す実施形態では、受信アンテナRX1〜RX4の4本を有するようにしたが、これ以外の本数を有するようにしてもよい。例えば、1本だけ有するようにしたり、あるいは、図5に示すように2本有したりするようにしてもよい。また、図1に示す実施形態では、4つの受信アンテナRX1〜RX4を受信信号切替部10によって切り替えて用いるようにしたが、1本または2本の受信アンテナを切り替えないで使用するようにしてもよい。図5に示す実施形態では、受信アンテナRX1,RX2の2本を有するとともに、2つの受信部14−1,14−2、2つのA/D変換部15−1,15−2、2つの速度検出・物体検知部16−1,16−2を有するようにしている。図5に示す実施形態では、制御部11の制御によって、受信部14−1,14−2が交互に受信を行うことができる。このような構成によっても、多次エコーを除去することが可能になる。なお、図5では、2つの受信部14−1,14−2、A/D変換部15−1,15−2、および、速度検出・物体検知部16−1,16−2を有するようにしたが、これ以外の個数であってもよいことはいうまでもない。
また、図2に示す例では、T1,T2,T3,T4の順にパルス繰り返し周期を設定したが、例えば、図6に示すように、T1を所定回数分(積分回数分)だけ繰り返して実行し、T1が終了した場合にはT2を実行するようにしてもよい。なお、図6では、T1,T2のみしか図示していないかがT3,T4についても実行するようにしてもよい。図7は、図6に示す場合の1次エコーと2次エコーの関係を示す図である。この例では、1次エコーRαは、受信アンテナRX1,RX2ともに同じ位置に現れているが、2次エコーRβは、受信アンテナRX1,RX2で異なる位置に現れている。この結果、図6に示す方法でも、多次エコーを除去することができる。
また、以上の実施形態では、異なるパルス繰り返し周期の信号を平均することで、多次エコー成分を、1次エコー成分に比較して、減少させるようにしたが、例えば、DFT処理結果のデータを参照し、受信アンテナ間でデータの不整合が生じている場合(例えば、受信アンテナRX1には所定の位置にエコーが存在するが、受信アンテナRX2〜RX4には同じ位置に存在しない場合)には、当該エコーについては多次エコーとして除去するようにしてもよい。
TX 送信アンテナ
RX1〜RX4 受信アンテナ
10 受信信号切替部
11 制御部
12 送信部
13 発振部
14,14−1,14−2 受信部
15,15−1,15−2 A/D変換部
16,16−1,16−2 速度検出・物体検知部
17 クラッタ除去部

Claims (6)

  1. パルス信号を所定の繰り返し周期で送信し、対象物によって反射された前記パルス信号を受信して解析することで前記対象物を検出するレーダ装置において、
    前記パルス信号の前記繰り返し周期の少なくとも一部が異なるとともに、前記パルス信号をサンプリングする際のサンプリング周期が一定になるように設定する設定手段と、
    前記パルス信号によって特定された対象物までの距離を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって、異なる繰り返し周期に続く期間において検出された対象物までの距離と、それ以外の期間において検出された対象物までの距離が異なる場合には、当該対象物をクラッタとして除去する除去手段と、
    を有することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記設定手段は、前記サンプリング周期内に存在する複数のパルス信号の全ての繰り返し周期が異なるように設定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記設定手段は、同じ繰り返し周期で所定の回数だけ連続するパルス信号を単位として繰り返し周期を設定し、複数の単位のうちの少なくとも一部の単位の繰り返し周期が異なるように設定することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  4. 前記除去手段は、異なる繰り返し周期における検出信号と、それ以外の繰り返し周期における検出信号を平均することで、クラッタ成分を相対的に小さくすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  5. 前記除去手段は、所定の繰り返し周期のみにおける検出信号はクラッタとして除去することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  6. パルス信号を所定の繰り返し周期で送信し、対象物によって反射された前記パルス信号を受信して解析することで前記対象物を検出するレーダ装置の対象物検出方法において、
    前記パルス信号の前記繰り返し周期の少なくとも一部が異なるとともに、前記パルス信号をサンプリングする際のサンプリング周期が一定になるように設定する設定ステップと、
    前記パルス信号によって特定された対象物までの距離を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップにおいて、異なる繰り返し周期に続く期間において検出された対象物までの距離と、それ以外の期間において検出された対象物までの距離が異なる場合には、当該対象物をクラッタとして除去する除去ステップと、
    を有することを特徴とするレーダ装置の対象物検出方法。
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