JP2016156587A - ヒートポンプ式輸送用冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、空気調和機で一般的なヒートポンプ式を採用することにより、加熱能力を大きくするとともにエネルギ効率を高くすることができる。
本発明の一態様にかかるヒートポンプ式輸送用冷凍装置は、車両に搭載されるとともに、冷媒と保冷庫の内部空気との熱交換を行う庫内熱交換器と、冷媒と外気との熱交換を行うとともに前記保冷庫の前壁上部に取り付けられた庫外熱交換器と、前記庫内熱交換器と前記庫外熱交換器とを接続するとともに冷媒の循環方向を切り替えて冷却運転または加熱運転を選択的に実行可能な冷媒回路と、前記庫外熱交換器よりも前記車両の進行方向の後方側に配置されるとともに前記庫外熱交換器の前面から背面に向けて前記外気を流通させるファンと、前記庫外熱交換器を覆うとともに前記車両の上方に向けて開口する第1開口部が設けられたカバー部材と、前記第1開口部から前記カバー部材の内部へ導入された前記外気を前記庫外熱交換器の前面へ導く外気流路とを備え、前記第1開口部は、前記庫外熱交換器の前面よりも前記車両の進行方向の後方側に配置されている。
このようにすることで、降雪がある冬期に加熱運転を行う場合であっても庫外熱交換器に雪を付着させずに安定した加熱性能を発揮することが可能なヒートポンプ式輸送用冷凍装置を提供することができる。
このようにすることで、降雪がある環境条件においても、車両の走行時の走行風によって雪が侵入しにくい車両の側方から外気を取り込んで庫外熱交換器に導き、庫外熱交換器の熱交換率を上昇させることができる。
このようにすることで、降雪がある環境条件においても、車両の走行時の走行風によって雪が侵入しにくい車両の下方から外気を取り込んで庫外熱交換器に導き、庫外熱交換器の熱交換率を上昇させることができる。
このようにすることで、降雪がない環境条件においては、車両の走行時の走行風を第4開口部から庫外熱交換器に導いて庫外熱交換器の熱交換効率を上昇させることができる。また、降雪がある環境条件においては、車両の走行時の走行風とともに第4開口部から庫外熱交換器への雪の侵入を最小幅が所定幅以下の複数の通風穴によって抑制し、庫外熱交換器への着雪による加熱性能の低下を抑制することができる。
このようにすることで、車両の進行方向の前方に向けて開口する第4開口部に形成される通風穴の最小幅を10mm以下とし、第2開口部から庫外熱交換器への雪の侵入をより確実に抑制することができる。
以下に、本発明の第1実施形態にかかる陸上輸送用冷凍ユニット1を搭載するトラック2について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、トラック2(車両)は、トラック2に搭載される陸上輸送用冷凍ユニット1(ヒートポンプ式輸送用冷凍装置)と、陸上輸送用冷凍ユニット1が前壁上部に取り付けられるバン3(保冷庫)と、トラック2の乗員が乗り込むキャビン4と、キャビン4の下方に配置されるとともにトラック2を走行させる駆動源となるエンジン5とを備える。エンジン5は、エンジン5の側壁等に設置される圧縮機80に駆動力を与えることが可能となっている。
庫外熱交換器20は、カバー部材40に設けられた第1開口部41,第2開口部42,第3開口部43から外気をカバー部材40の内部へ導入し、カバー部材40に設けられた排出口40aから排出することにより、冷媒と外気との熱交換を行う装置である。
外気流路60は、板状部材61によって下方へ導かれるのが遮断され、封止部材62によって庫外熱交換器20の背面20bへ導かれるのが遮断されているため、第1開口部41からカバー部材40の内部へ導入された外気を、図3に示す矢印に沿って庫外熱交換器20の前面20aへ導く。
そのため、降雪によってカバー部材40の上方から第1開口部41を介して導入される雪は、庫外熱交換器20の前面20a側に導かれずに庫外熱交換器20の上方の板状部材61に着雪する。
なお、ここでは、第1開口部41が車幅方向の3箇所に設けられているものとしたが、1箇所や5箇所等の任意の箇所に設けるようにしてもよい。また、複数の第1開口部41の進行方向の幅および車幅方向の幅をそれぞれ任意の長さに設定し、任意の開口面積としてもよい。
なお、ここでは、第2開口部41がトラック2の右側方の4箇所および左側方の4箇所に設けられているものとしたが、任意の箇所に設けるようにしてもよい。また、複数の第2開口部42開口面積を任意に設定してもよい。
なお、ここでは、第3開口部43が3箇所に設けられているものとしたが、任意の箇所に設けるようにしてもよい。また、複数の第3開口部43の開口面積を任意に設定してもよい。
冷媒回路70は、庫内熱交換器10と、庫外熱交換器20と、冷媒を圧縮する圧縮機80と、高温高圧の冷媒ガスに含まれる液状成分を除去するアキュムレータ81と、四方弁82と、膨張弁83とを備え、これらを冷媒配管で接続した回路である。
冷却運転を行う場合、四方弁82は、圧縮機80で圧縮された冷媒を庫外熱交換器20へ導いて庫外熱交換器20をコンデンサ(凝縮器)として機能させ、膨張弁83で断熱膨張された冷媒を庫内熱交換器10へ導いてエバポレータ(蒸発器)として機能させるように冷媒の循環方向を設定する(図6中に実線の矢印で示す方向)。
本実施形態の陸上輸送用冷凍ユニット1によれば、バン3(保冷庫)の前壁3aの上部に取り付けられた庫外熱交換器20を覆うカバー部材40に、トラック2の上方へ向けて開口する第1開口部41が設けられている。この第1開口部41は、ファン30によって前面20aから背面20bに向けて外気が流通する庫外熱交換器20の前面20aよりもトラック2の進行方向の後方側へ配置されている。
このようにすることで、降雪がある冬期に加熱運転を行う場合であっても庫外熱交換器20に雪を付着させずに安定した加熱性能を発揮することが可能となる。
このようにすることで、降雪がある環境条件においても、トラック2の走行時の走行風によって雪が侵入しにくいトラック2の側方から外気を取り込んで庫外熱交換器20に導き、庫外熱交換器20の熱交換率を上昇させることができる。
このようにすることで、降雪がある環境条件においても、トラック2の走行時の走行風によって雪が侵入しにくいトラック2の下方から外気を取り込んで庫外熱交換器20に導き、庫外熱交換器20の熱交換率を上昇させることができる。
次に、本発明の第2実施形態にかかる陸上輸送用冷凍ユニット1を搭載するトラック2について、図面を参照して説明する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下に特に説明する場合を除いて第1実施形態と同様であるものとし、以下での説明を省略する。
本実施形態は、カバー部材40に、トラック2の進行方向の前方に向けて開口する第4開口部44を設けた点が、第1実施形態とは異なる。
なお、ここでは、第4開口部43が4箇所に設けられているものとしたが、任意の箇所に設けるようにしてもよい。また、複数の第4開口部44の開口面積を任意に設定してもよい。
図8に示す第4開口部44に配置される部材は、いずれも最小幅が所定幅以下の複数の通風穴を第4開口部44に形成する部材である。所定幅としては、例えば10mmに設定するのが望ましい。
図8(a)に示す通風穴44aは、最小幅W1が所定幅(例えば、10mm)以下に形成されている。
図8(b)に示す通風穴44aは、円形の通風穴の最小幅W2(すなわち、直径)が所定幅(例えば、10mm)以下に形成されている。
図8(c)に示す通風穴44eは、車幅方向の長さが長く高さ方向の長さが短い形状となっている。図8(c)に示す最小幅W3(すなわち、短辺の幅)が所定幅(例えば、10mm)以下に形成されている。
このようにすることで、降雪がない環境条件においては、トラック2の走行時の走行風を第4開口部44から庫外熱交換器20に導いて庫外熱交換器20の熱交換効率を上昇させることができる。また、降雪がある環境条件においては、トラック2の走行時の走行風とともに第4開口部44から庫外熱交換器20への雪の侵入を最小幅が所定幅以下の複数の通風穴によって抑制し、庫外熱交換器20への着雪による加熱性能の低下を抑制することができる。
2 トラック(車両)
3 バン(保冷庫)
3a 前壁
3b 吸入口
3c 排出口
4 キャビン
5 エンジン
10 庫内熱交換器
20 庫外熱交換器
20a 前面
20b 背面
30 ファン
40 カバー部材
41 第1開口部
41a 端部
42 第2開口部
43 第3開口部
44 第4開口部
44a,44c,44e 通風穴
44b,44d,44f 通風部材
40a 排出口
41 第1開口部
50 ファン
60 外気流路
61 板状部材
62 封止部材
70 冷媒回路
80 圧縮機
81 アキュムレータ
82 膨張弁
Claims (5)
- 車両に搭載されるヒートポンプ式輸送用冷凍装置であって、
冷媒と保冷庫の内部空気との熱交換を行う庫内熱交換器と、
冷媒と外気との熱交換を行うとともに前記保冷庫の前壁上部に取り付けられた庫外熱交換器と、
前記庫内熱交換器と前記庫外熱交換器とを接続するとともに冷媒の循環方向を切り替えて冷却運転または加熱運転を選択的に実行可能な冷媒回路と、
前記庫外熱交換器よりも前記車両の進行方向の後方側に配置されるとともに前記庫外熱交換器の前面から背面に向けて前記外気を流通させるファンと、
前記庫外熱交換器を覆うとともに前記車両の上方に向けて開口する第1開口部が設けられたカバー部材と、
前記第1開口部から前記カバー部材の内部へ導入された前記外気を前記庫外熱交換器の前面へ導く外気流路とを備え、
前記第1開口部は、前記庫外熱交換器の前面よりも前記車両の進行方向の後方側に配置されているヒートポンプ式輸送用冷凍装置。 - 前記カバー部材には、前記車両の側方に向けて開口する第2開口部が設けられている請求項1に記載のヒートポンプ式輸送用冷凍装置。
- 前記カバー部材には、前記車両の下方に向けて開口する第3開口部が設けられている請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式輸送用冷凍装置。
- 前記カバー部材には、前記車両の進行方向の前方に向けて開口する第4開口部が設けられており、
前記第4開口部は、最小幅が所定幅以下の複数の通風穴が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式輸送用冷凍装置。 - 前記所定幅は10mmである請求項4に記載のヒートポンプ式輸送用冷凍装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015035527A JP2016156587A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | ヒートポンプ式輸送用冷凍装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=56825598
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Citations (6)
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2015
- 2015-02-25 JP JP2015035527A patent/JP2016156587A/ja active Pending
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