JP2016156536A - 空気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】除菌、脱臭性能を持ちつつ、フィルター部からの水滴の落下を防止して、清掃性を向上させることができる空気浄化装置を提供する。【解決手段】水を貯水するトレイ6と、トレイ6内で水を電解水へ生成する電解ユニット8と、中空円筒状にして回転可能に形成し前記電解水に一部が浸漬するように配置したフィルター部9とを有し、吸気口から空気浄化装置を介して吹出口までを連通する空気流路12を備え、フィルター部9を上方へ移動する移動部13でフィルター部9を移動させて温度センサ14で乾燥したことを確認する。【選択図】図3
Description
本発明は、水に通電することにより得られる電解水を用いて、空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭いなどの除去を行う空気浄化装置に関するものである。
従来のこの種の空気浄化装置の構造は、以下のようになっていた。
すなわち、水を電気分解して電解水を生成させ、この電解水をフィルター部に供給し、空気と電解水を接触させ、空気中に細菌、ウイルス、臭気等の除去を図る構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
また、空気浄化装置と類似した商品として加湿器があり、その構造は、以下のようになっていた。
すなわち、水槽部と、前記水槽部に一定量の水を供給する給水用水タンクと、室内の乾燥した空気を取入れる吸込口と室内に湿った空気を送る吹出口と、風路中に配設された送風装置と、吸水性の良いシート状の素材をプリーツ折りして形成され、下端部を水槽部内の水に浸漬され、回転駆動される気化フィルターとにより構成され、送風装置によって吸込口から吸い込まれた室内の乾燥した空気をヒーターを通過させて加熱した後、水槽部の水により湿潤した気化フィルターを通過し、吹出口から吹き出される加湿器において、前記気化フィルターを回転自在とし、一方の下端部が水槽部の水中に水没した状態と、水面と略水平に保持される状態と、他方の下端部が水中に水没する状態で夫々停止する構成となっていた(例えば下記特許文献2)。
この種の電解水を室内空気に接触させて、細菌、ウイルス、臭気などの除去を行う空気浄化装置においては、除菌脱臭効果を高めることが求められる。
その中で、フィルター部の清掃は定期的に実施して、フィルター部に付着した汚れを除去する必要があるが、フィルター部が常に水に浸漬していると清掃時にフィルター部から水滴が落ちることがあった。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであり、除菌、脱臭性能を持ちつつ、フィルター部からの水滴が落下を防止して、清掃性を向上させることができる空気浄化装置を提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために本発明は、吸気口と吹出口とを有した本体ケースと、前記本体ケース内には、空気浄化装置と、前記吸気口から前記空気浄化装置を介して前記吹出口までを連通する空気流路と、前記空気流路に前記吸気口から空気を送風する送風装置とを備え、前記空気浄化装置は、水を貯水するトレイと、前記トレイ内で水を電解水へ生成する電解ユニットと、中空円筒状にして回転可能に形成し前記電解水に一部が浸漬するように配置したフィルター部と、前記フィルター部を乾燥させる乾燥装置を備え、前記乾燥装置は、前記フィルター部を前記トレイから電解水が浸漬しない位置まで移動させる移動部と、前記フィルター部の表面の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度からフィルター部の表面が乾燥したこと判断する乾燥判断手段とを備え、前記給水タンクの水が少なくなり、水の供給が停止した時に、移動部によってフィルター部をトレイから移動させ、フィルターの表面が乾燥するまで送風を行う空気浄化装置を備えたものである。
そして、これら手段により、初期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、フィルター部を浸漬した水から取り出して、空気を送風させることにより乾燥させることでフィルター部を本体ケースの外に取り外した時も水がもれることがないようにすることができる効果を有する。
その際に、フィルター部が乾燥する前に取り出す可能性があるため、フィルター部の表面の温度をフィルター部に対して非接触の温度センサで測定すると共に、空気を送風することでフィルター部がまだ水を含んでいる時には、気化熱でフィルター部の表面温度が低下するため、フィルター部が乾燥していないと判断することができ、確実にフィルター部の乾燥を確認した後に取り出すことができるものである。
本発明の請求項1記載の空気浄化装置は、吸気口と吹出口とを有した本体ケースと、前記本体ケース内には、空気浄化装置と、前記吸気口から前記空気浄化装置を介して前記吹出口までを連通する空気流路と、前記空気流路に前記吸気口から空気を送風する送風装置とを備え、前記空気浄化装置は、水を貯水するトレイと、前記トレイ内で水を電解水へ生成する電解ユニットと、中空円筒状にして回転可能に形成し前記電解水に一部が浸漬するように配置したフィルター部と、前記フィルター部を乾燥させる乾燥装置を備え、前記乾燥装置は、前記フィルター部を前記トレイから電解水が浸漬しない位置まで移動させる移動部と、前記フィルター部の表面の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度からフィルター部の表面が乾燥したこと判断する乾燥判断手段とを備え、前記給水タンクの水が少なくなり、水の供給が停止した時に、移動部によってフィルター部をトレイから移動させ、フィルターの表面が乾燥するまで送風を行うものである。
これにより、フィルター部への送風が所定の時間を経過したときに、移動部がフィルター部を浸漬した水から取り出して、送風部により空気を送風させることで、あらかじめフィルター部の表面を乾燥させることができ、清掃の際にフィルター部を本体ケースの外に取り外した時も水がもれることがないようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本実施の形態の空気浄化装置においては、略箱形状の本体ケース1を備えている。本体ケース1の両側面には、略四角形状の吸気口2を設け、また本体ケース1の天面には、略四角形状の吹出口3を設けている。
図1に示すように、本実施の形態の空気浄化装置においては、略箱形状の本体ケース1を備えている。本体ケース1の両側面には、略四角形状の吸気口2を設け、また本体ケース1の天面には、略四角形状の吹出口3を設けている。
図2に示すように、この本体ケース1内には、送風装置4と空気浄化装置5を備えている。
送風装置4は、本体ケース1の上部に設けられ、モータとモータにより回転する羽根車とそれらを囲むケースとから構成したシロッコファンである。
空気浄化装置5は、水を貯水するトレイ6と、トレイ6に水を供給する給水タンク7と、トレイ6内の水で電解水を生成する電解ユニット8と、トレイ6内の電解水に一部を浸漬したフィルター部9とから構成している。
トレイ6は、天面を開口した箱形状をしており、水を貯水できる構造となっており、本体ケース1の下部に配置され、本体ケース1から水平方向にスライドして着脱可能となっている。
給水タンク7は、本体ケース1内部の正面側に、トレイ6に内蔵される形で設置され、トレイ6から着脱可能な構造となっている。
給水タンク7は、水栓10を設けたキャップ11により密閉できる構造となっている。トレイ6に給水タンク7を設置すると、キャップ11に設けた水栓10が解放し、水をトレイ6に供給する構造となっている。水面が水栓10まで上昇してくると、水面により水栓10が閉じて給水タンク7が密閉され、水の供給が停止し、常に一定量の水を供給することができる。
電解ユニット8は、複数枚の電極板で構成されており、この電極板がトレイ6内の水に浸かるように設置されている。これらの電極に通電することによりトレイ6内の塩化物イオンを含む水を電気化学的に電気分解することとなり、電解水を生成する。塩化物イオンを含む水は、例えば、水道水に塩化ナトリウムを溶解させた水を用いることができる。
フィルター部9は、トレイ6において電解ユニット8により生成された電解水と、送風装置4によって本体ケース1内に吸込まれた室内空気とを接触させる部材である。さらにフィルター部9は、中空円筒状に構成され、円筒部分に空気が流通可能な孔を備えており、その円筒部分の一部が順次トレイ6の電解水に浸漬できるように、トレイ6に回転自在に内蔵されている。
そして、図3に示すように、空気流路12の中に、フィルター部9が配置されている。
フィルター部9は、駆動部16により回転がされ、電解水と室内空気を連続的に接触させる構造となっている。
また、空気流路12において空気浄化装置5が折り返し点になるように、隔壁15は、フィルター部の回転軸17を含む鉛直面に平行に配置している。送風装置4は、空気流路12の一部に配置している。
また、本実施の形態において駆動部16の回転数が上昇することによってフィルター部9へ供給される水量を増やすことができ、フィルター部9の含水量を調節にするよう制御される。
なお、フィルター部9を構成する材料としては、電解水に反応性の少ない材料、即ち、電解水による劣化が少ない材料、例えばポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、PET(ポリエチレン・テレフタラート樹脂)、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)、セルロース系材料又はセラミック系材料等が使用され、本実施例では、ポリエステルが採用される。
以上の構成において、空気浄化装置の動作を説明する。
給水タンク7により水道水がトレイ6に供給される。このときユーザーにより、塩化ナトリウムが同時にトレイ6に投入される。通電された電解ユニット8は、塩化物イオンを含んだ水を電気分解して、活性酸素種を含む電解水を生成する。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、或いは過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素に、オゾン、次亜塩素酸(次亜ハロゲン酸)等といった所謂広義の活性酸素を含むものである。
フィルター部9は、円筒部分の一部を電解水に浸漬しているが、一回転することによりフィルター部9全周を電解水に浸漬させることができる。送風装置4が送風することにより、空気流路12に吸気口2から室内空気を通風することとなり、本体ケース1内に吸込まれて空気浄化装置5を通過する室内空気は電解水と接触することになる。このとき室内空気とともに本体ケース1内に吸込まれる、空気中の細菌、真菌(カビ)、ウイルス、臭い成分などは、フィルター部9上で、電解水と接触することにより、分解、不活化などがなされる。そして、分解、不活化などによって浄化された空気が、吹出口3から室内に供給されることになる。
そして、図4に示すように、トレイ6の水が少なくなり、給水タンク7から水の供給が停止した時に、乾燥装置18に備えられた移動部13が電動にて回転方向に稼動して、フィルター部9を上方に移動させ、トレイ6内の水位上面よりもフィルター部9が上方になることで、フィルター部9が水に浸漬しない配置となる。この状態で空気流路12の中で送風装置4により通風すると、フィルター部9の表面は次第に乾燥する。
フィルター部9は、表面積が約600cm2であり、最大で給水量が約500mlとなる。フィルター部9は、トレイ6内で水に浸漬している部分は、全体の約1/3の面積であり、それ以外の面積は、気化しながら運転されているため、ほぼ乾燥している。したがって、フィルター部9が最大で水を含んでいる量は、約140mlと推定される。また、フィルター部9は、給水量が100ml以下となれば、水滴が落ちることがなくなることを確認しており、フィルター部9を移動部13により上方に移動してから、約40mlを乾燥することで、水漏れを防止できる状況となる。
フィルター部9の加湿速度は、1時間あたり約500mlであるため、約40mlを乾燥させるために約5分必要である。
フィルター部9の表面が乾燥した状況を温度センサ14によりフィルター部9の表面温度を測定することで、気化熱で水分が蒸発する時に温度が低下すればまだ乾燥していないと判断し、温度が低下しなければ、乾燥した状態と判断することができ、乾燥判断手段19(図示なし)にてフィルター部9の乾燥状態を把握することで、的確にフィルター部9が乾いたことを確認することができ、送風装置4を停止させることができる。
以上のように、本実施例によれば、除菌、脱臭性能を持ちつつ、フィルター部からの水漏れを防止して、清掃性を向上させることができる空気浄化装置を提供することができる。
家庭用や事務用、公共空間などの、除菌・脱臭などの空気浄化装置としての活用が期待されるものである。
1 本体ケース
2 吸気口
3 吹出口
4 送風装置
5 空気浄化装置
6 トレイ
7 給水タンク
8 電解ユニット
9 フィルター部
10 水栓
11 キャップ
12 空気流路
13 移動部
14 温度センサ
15 隔壁
16 駆動部
17 回転軸
18 乾燥装置
19 乾燥判断手段
2 吸気口
3 吹出口
4 送風装置
5 空気浄化装置
6 トレイ
7 給水タンク
8 電解ユニット
9 フィルター部
10 水栓
11 キャップ
12 空気流路
13 移動部
14 温度センサ
15 隔壁
16 駆動部
17 回転軸
18 乾燥装置
19 乾燥判断手段
Claims (1)
- 吸気口と吹出口とを有した本体ケースと、前記本体ケース内には、空気浄化装置と、前記吸気口から前記空気浄化装置を介して前記吹出口までを連通する空気流路と、前記空気流路に前記吸気口から空気を送風する送風装置とを備え、前記空気浄化装置は、水を給水する給水タンクと、水を貯水するトレイと、前記トレイ内で水を電解水へ生成する電解ユニットと、中空円筒状にして回転可能に形成し前記電解水に一部が浸漬するように配置したフィルター部と、前記フィルター部を乾燥させる乾燥装置を備え、前記乾燥装置は、前記フィルター部を前記トレイから電解水が浸漬しない位置まで移動させる移動部と、前記フィルター部の表面の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度からフィルター部の表面が乾燥したこと判断する乾燥判断手段とを備え、前記給水タンクの水が少なくなり、水の供給が停止した時に、移動部によってフィルター部をトレイから移動させ、フィルターの表面が乾燥するまで送風を行う空気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015033539A JP2016156536A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 空気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015033539A JP2016156536A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 空気浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016156536A true JP2016156536A (ja) | 2016-09-01 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015033539A Pending JP2016156536A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 空気浄化装置 |
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JP (1) | JP2016156536A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018073630A1 (en) * | 2016-10-19 | 2018-04-26 | Shay Courtney Ryan | Two-stage air filtration system |
CN112432318A (zh) * | 2019-08-26 | 2021-03-02 | 广东美的制冷设备有限公司 | 运行控制方法、装置、空气净化组件、空调器和存储介质 |
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2015
- 2015-02-24 JP JP2015033539A patent/JP2016156536A/ja active Pending
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