JP2016155862A - 有害生物防除組成物および有害生物防除方法 - Google Patents

有害生物防除組成物および有害生物防除方法 Download PDF

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康孝 下川床
Yasutaka Shimokawadoko
康孝 下川床
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Abstract

【課題】有害生物に対する優れた防除効力を有する有害生物防除組成物を提供すること。【解決手段】ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを含む有害生物防除組成物。群A;殺菌剤群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤群C;薬害軽減剤群D;植物生長調節剤【選択図】なし

Description

本発明は、有害生物防除組成物および有害生物の防除方法に関する。
従来、ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)が有害生物防除組成物の有効成分として知られており、例えば特許文献1に記載されている。また、有害生物防除組成物の有効成分として、多くの化合物が知られている(例えば、非特許文献1および2参照。)。
国際公開第2003/055303号
Crop Protection HANDBOOK 2014;ISBN 1−892829−26−6 The Pesticide Manual−16th edition(BCPC刊、ISBN:978−1−901396−86−7)
有害生物に対する優れた防除効力を有する有害生物防除組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)を含む有害生物防除組成物が、有害生物に対して優れた防除効果を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は以下の[1]乃至[6]を含む。
[1]ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、
群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを含む有害生物防除組成物。
群A;殺菌剤
群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤
群C;薬害軽減剤
群D;植物生長調節剤
[2]バチルス菌株APM−1 1010cfuあたり、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物を10-10〜5×107g含む上記[1]に記載の組成物。
[3]ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを保持してなる植物の種子または栄養繁殖器官。
群A;殺菌剤
群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤
群C;薬害軽減剤
群D;植物生長調節剤
[4]種子または栄養繁殖器官1kgあたり、バチルス菌株APM−1が104〜1014cfu、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物が0.000001〜50g保持されてなる上記[3]に記載の植物の種子または栄養繁殖器官。
[5]ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを、植物または植物の栽培地に施用する工程を含む、有害生物防除方法。
群A;殺菌剤
群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤
群C;薬害軽減剤
群D;植物生長調節剤
[6]植物が、遺伝子組換え植物である、上記[5]に記載の有害生物防除方法。
本発明は、種子または栄養繁殖器官、およびそれらより生長した植物体を有害生物から保護する優れた組成物を提供する。
本発明の有害生物防除組成物(以下、「本発明組成物」と記す)は、ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)(以下、「本菌株」と記す)と、殺菌剤、殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤、薬害軽減剤および植物生長調節剤からなる群より選ばれる1種以上の化合物とを含む。
本菌株は、国際公開第2003/055303号に記載された菌株であり、ATCC(American Type Culture Collection)にAccession No. PTA−4838、「New strain of Bacillus,APM−1」の名称で寄託されている。国際公開第2003/055303号には、本菌株がBucillus amyloliquefaciensと最も類似していることが記載されている。本菌株はATCCから入手することができ、公知の手段により培養することができる。その培養物は、そのまま使用することもできるし、特に制限はないが、膜分離、遠心分離、ろ過分離などの一般的な工業的方法を用いて分離濃縮することができる。得られた画分は、そのままある程度水分を含んだ状態で本発明組成物に含有される本菌株として用いることも、また、必要に応じて凍結乾燥、スプレードライなどの乾燥方法を用いて得られる乾燥物を本菌株として用いることも可能である。
次に、本発明組成物において本菌株と組み合わせて有害生物防除に使用される群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物を示す。
群Aに包含される殺菌剤としては、以下が挙げられる。
(1)DMI殺菌剤(脱メチル化阻害剤)
アザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾールM(diniconazole−M)、エポキシコナゾール(epoxyconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ヌアリモール(nuarimol)、オキスポコナゾール(oxpoconazole)、オキスポコナゾールフマル酸塩(oxpoconazole fumarate)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)およびトリチコナゾール(triticonazole)等;
(2)アミン系殺菌剤
アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、ピペラリン(piperalin)、スピロキサミン(spiroxamine)、トリデモルフ(tridemorph)等;
(3)ベンゾイミダゾール系殺菌剤
ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チオファネート(thiophanate)、チオファネートメチル(thiophanate−methyl)等;
(4)ジカルボキシイミド系殺菌剤
クロゾリネート(chlozolinate)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、ビンクロゾリン(vinclozolin)等;
(5)アニリノピリミジン系殺菌剤
シプロジニル(cyprodinil)、メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメタニル(pyrimethanil)等;
(6)フェニルピロール系殺菌剤
フェンピクロニル(fenpiclonil)、フルジオキソニル(fludioxonil)等;
(7)QoI阻害剤
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、ファモキサドン(famoxadone)、フェンアミドン(fenamidone)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシム−メチル(kresoxim−methyl)、マンデストロビン(mandestrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)およびN−メチル−2−[2-(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル−2−メトキシアセトアミド(ラセミ体又はエナンチオマー、R体のエナンチオマーとS体のエナンチオマーの任意の割合での混合物を含む。)等;
(8)PA殺菌剤(フェニルアミド系殺菌剤)
ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシルM又はキララキシル(benalaxyl−M or kiralaxyl)、フララキシル(furalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシルM(metalaxyl−M )、オキサジキシル(oxadixyl)、オフラセ(ofurace)等;
(9)カルボン酸アミド系殺菌剤
ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)、ピリモルフ(pyrimorph)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ベンチアバリカルブイソプロピル(benthivalicarb−isopropyl)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、マンジプロパミド(mandipropamid)、バリフェナレート(valifenalate)等;
(10)SDHI殺菌剤
ベノダニル(benodanil)、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ビキサフェン(bixafen)、ボスカリド(boscalid)、カルボキシン(carboxin)、フェンフラム(fenfuram)、フルオピラム(fluopyram)、フルトラニル(flutolanil)、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フラメトピル(furametpyr)、イソフェタミド(isofetamid)、イソピラザム(isopyrazam)、メプロニル(mepronil)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ペンフルフェン(penflufen)、セダキサン(sedaxane)、チフルザミド(thifluzamide)、下記式(a)で表される化合物等;
Figure 2016155862
(11)ジチオカーバメート系殺菌剤
フェルバム(ferbam)、マンコゼブまたはマンゼブ(mancozeb or manzeb)、マンネブ(maneb)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チウラム(thiram)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)等;
(12)MBI−R剤
フサライド(phthalide or fthalide)、ピロキロン(pyroquilone)、トリシクラゾール(tricyclazole)等;
(13)MBI−D剤
カルプロパミド(carpropamide)、ジクロシメット(diclocymet)、フェノキサニル(fenoxanil)等;
(14)微生物資材
アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobactor、ストレイン84(strain84)等)、バチルス・プミルス(Bacillus pumulus)、バチルス・シンプレクス(Bacillus simplex、CGF2856株等)、バチルス ズブチリス(Bacillus subtilis synonyms for Bacillus amyloliquefaciens、QST713株、FZB24株、MBI600株、D747株、HAI0404株、Y1336株等)、バリオボラックス・パラドクス(Variovorax paradoxus、CGF4526株等)、エルビニア・カロトボーラ(Erwinia carotovora、CGE234M403株等)、シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens、G7090株等)、タラロマイセス・フラバス(Talaromyces flavus、SAY−Y−94−01株等)、トリコデルマ・アトロビリデ(Trichoderma atroviride、SKT−1株等)等;
(15)その他の殺菌剤
アシベンゾラルSメチル(acibenzolar−S−methyl)、アメトクトラジン(ametoctradin)、アミスルブロム(amisulbrom)、アニラジン(anilazine)、ビフェニル(biphenyl)、ブラストサイジンS(blasticidin−S)、ブピリメート(bupirimate)、キャプタホール(captafol)、キャプタン(captan)、キノメチオナート(chinomethionat or quinomethionate)、クロロネブ(chloroneb)、クロロタロニル(chlorothalonil)、シアゾファミド(cyazofamid)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジフルメトリム(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジノカップ(dinocap)、ジチアノン(dithianon)、ドジン(dodine)、エクロメゾールまたはエトリジアゾール(echlomezol or etridiazole)、エジフェンホス(edifenphos)、エタボキサム(ethaboxam)、エチリモール(ethirimol)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェンピラザミン(fenpyrazamine)、酢酸トリフェニル錫(fentin acetate)、塩化トリフェニル錫(fentin chloride)、水酸化トリフェニル錫(fentin hydroxide)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオルイミド(fluoroimide)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルチアニル(flutianil)、ホルペット(folpet)、ホセチル(fosetyl)、グアザチン(guazatine)、ヒメキサゾール(hymexazol)、イミノクタジン(iminoctadine)、イミノクタジン三酢酸塩(iminoctadine triacetate)、ヨードカルブ(iodocarb)、イプロベンホス(iprobenfos)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イソチアニル(isotianil)、カスガマイシン(kasugamycin)、ラミナリン(laminarin)、メプチルジノカップ(meptyldinocap)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メトラフェノン(metrafenone)、オクチリノン(octhilinone)、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、ペンシクロン(pencycuron)、ポリオキシン(polyoxins)、プロベナゾール(probenazole)、プロパモカルブ(propamocarb)、プロキナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、ピリオフェノン(pyriofenone)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キントゼン(quintozene)、ストレプトマイシン(streptomycin)、テブフロキン(tebufloquin)、テクロフタラム(tecloftalam)、テクナゼン(tecnazene)、チアジニル(tiadinil)、トルクロホスメチル(tolclofos−methyl)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トルプロカルブ(tolprocarb)、トリアゾキシド(triazoxide)、バリダマイシンA(validamycin A)、ゾキサミド(zoxamide)、
塩基性塩化銅、水酸化第二銅、塩基性硫酸銅、有機銅、硫黄(sulfur)、
3−クロロ−5−フェニル−6−メチル−4−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン、3−シアノ−5−フェニル−6−メチル−4−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン、N−(1,1,3−トリメチルインダン−4−イル)−1−メチル−3−ジフルオロメチルピラゾール−4−カルボン酸アミド(ラセミ体又はエナンチオマー、R体のエナンチオマーとS体のエナンチオマーの任意の割合での混合物を含み、α1と記す。)
下記式(b)で表される化合物;
Figure 2016155862
下記式(c)で表される化合物;
Figure 2016155862
下記式(d)で表される化合物;
Figure 2016155862
群Bに包含される殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤としては、以下が挙げられる。
(1)有機リン系化合物
アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホスエチル(azinphos−ethyl)、アジンホスメチル(azinphos−methyl)、カズサホス(cadusafos)、クロレトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルメホス(chlormephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、クマホス(coumaphos)、シアノホス(cyanophos:CYAP)、デメトン−S−メチル(demeton−S−methyl)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos:DDVP)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、ファンフル(famphur)、フェミナホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion:MEP)、フェンチオン(fenthion:MPP)、ヘプテノホス(heptenophos)、イソフェンホス(isofenphos)、イソプロピル=O−(メトキシアミノチオホスホリル)サリチラートまたはイソカルボホス(isopropyl−O−(methoxyaminothiophosphoryl)salicylate or isocarbophos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion:DMTP)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレッド(naled:BRP)、オメトエート(omethoate)、オキシジメトンメチル(oxydemeton−methyl)、パラチオン(parathion)、パラチオンメチルまたはメチルパラチオン(parathion−methyl or methyl parathion)、フェントエート(phenthoate:PAP)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet:PMP)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロペタムホス(propetamphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、スルホテップ(sulfotep)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チオメトン(thiometon)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon:DEP)、バミドチオン(vamidothion)等;
(2)カーバメート系化合物
アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、カルバリル(carbaryl:NAC)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb:BPMC)、ホルメタネート(formetanate)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb:MIPC)、メチオカルブ(methiocarb)、メソミル(methomyl)、メトルカルブ(metolcarb)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカーブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur:PHC)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、トリアザメート(triazamate)、トリメタカルブ(trimethacarb)、XMC、キシリルカルブ(xylylcarb)等;
(3)合成ピレスロイド系化合物
アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオアレスリン(bioallethrin)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、ガンマシハロトリン(gamma-cyhalothrin)、ラムダシハロトリン(lambda-cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファシペルメトリン(alpha-cypermethrin)、べータシペルメトリン(beta-cypermethrin)、シータシペルメトリン(theta-cypermethrin)、ゼータシペルメトリン(zeta-cypermethrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エンペントリン(empenthrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox) 、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、フルバリネート(fluvalinate)、タウフルバリネート(tau-fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、イミプロトリン(imiprothrin)、カデスリン(kadethrin)、メペルフルトリン(meperfluthrin)、モンフルオロトリン(momfluorothrin)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrins)、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、テトラメチルフルトリン(tetramethylfluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)等;
(4)ネライストキシン系化合物
ベンスルタップ(bensultap)、カルタップ(cartap)、カルタップ塩酸塩(cartap hydrochloride)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップ−2ナトリウム塩またはビスルタップ(thiosultap−disodium or bisultap)、チオスルタップ−1ナトリウム塩またはモノスルタップ(thiosultap−monosodium or monosultap)等;
(5)ネオニコチノイド系化合物
アセタミプリド(acetamiprid)、クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)等;
(6)ベンゾイル尿素系化合物
ビストリフルロン(bistrifluron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)等;
(7)フェニルピラゾール系化合物
エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、フルフィプロール(flufiprole)等;
(8)ヒドラジン系化合物
クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)等;
(9)有機塩素系化合物
クロルデン(chlordane)、エンドスルファン(endosulfan)、アルファエンドスルファン(alpha−endosulfan)等;
(10)ジアミド系化合物
クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シクラニリプロール(cycloniliprole)、フルベンジアミド(flubendiamide)、テトラニリプロール(tetraniliprole)等;
(11)天然系殺虫剤
マシン油(machine oil)、硫酸ニコチン(nicotine-sulfate)、ロテノン(rotenone)等;
(12)微生物資材
バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis、アイザワイ亜種(var. aizawai)、クリスターキ亜種(var. kurstaki)、イスラエレンシス亜種(var. israelensis)、テネブリオシス亜種(var. tenebriosis))由来の生芽胞、産生結晶毒素、並びにそれらの混合物、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、ボーベリア・バシアーナ(Beauveria bassiana、GHA株等)、ボーベリア・ブロンニアティ(Beauveria brongniartii)、ペキロマイセス・フモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、ペキロマイセス・リラシナス(Paecilomyces lilacinus)、ペキロマイセス・テヌイペス(Paecilomyces tenuipes)、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)、バーティシリウム・レカニ(Verticillium lecani)等;
(13)殺線虫活性化合物
ダゾメット(dazomet)、フルエンスルホン(fluensulfone)、ホスチアゼート(fosthiazate)、イミシアホス(imicyafos)、メタム(metam)、吐酒石(potassium antimonyl tartrate trihydrate)、チオキサザフェン(tioxazafen)、アルスロボトリス・ダクチロイデス(Arthrobotrys dactyloides)、バチルス・フィルムス(Bacilus firmus、I‐1582株等)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、ヒルステラ・ロッシリエンシス(Hirsutella rhossiliensis)、ヒルステラ・ミネソテンシス(Hirsutella minnesotensis)、モナクロスポリウム・フィマトパガム(Monacrosporium phymatopagus)、パスツーリア・ニシザワエ(Pasteuria nishizawae)、パスツーリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)、パスツーリア・ウスガエ(Pasteuria usgae)、バーティシリウム・クラミドスポリウム(Verticillium chlamydosporium)、ハーピンタンパク(Harpin protein)等;
(14)その他殺ダニ活性化合物
アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ビフェナゼート(bifenazate)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、キノメチオナート(chinomethionat)、クロフェンテジン(clofentezine)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、シヘキサチン(cyhexatin or tricyclohexyltin hydroxide)、ジコホル(dicofol)、エトキサゾール(etoxazole)、フェナザキン(fenazaquin)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、フルアズロン(fluazuron)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、プロパルギット(propargite:BPPS)、ピフルブミド(pyflubumide)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、テトラジホン(tetradifon)等;
(15)その他の殺虫剤
アバメクチン(abamectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin-benzoate)、レピメクチン(lepimectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、アフィドピロペン(afidopyropen)、リン化アルミニウム(aluminium phosphide)、リン化カルシウム(calcium phosphide)、りん化水素(phosphine)、リン化亜鉛(zinc phosphide)、アザジラクチン(azadirachtin)、ブプロフェジン(buprofezin)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルピクリン(chloropicrin)、シロマジン(cyromazine)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、DNOC、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フロメトキン(flometoquin)、フロニカミド(flonicamid)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、ヒドロプレン(hydroprene)、インドキサカルブ(indoxacarb)、キノプレン(kinoprene)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メトプレン(methoprene)、メトキシクロル(methoxychlor)、臭化メチル(methyl bromide)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリダリル(pyridalyl)、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazone)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、弗化アルミニウムナトリウム(sodium aluminium fluoride or chiolite)、スピロテトラマト(spirotetramat)、スルフルラミド(sulfluramid)、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トリフルメゾピリン(triflumezopyrim)、フルピラジフロン(flupyradifurone)、スルホキサフロル(sulfoxaflor)等。
群Cに包含される薬害軽減剤としては、以下が挙げられる。
ベノキサコール(benoxacor)、クロキントセット(cloquintocet)、クロキントセットメキシル(cloquintocet−mexyl)、シオメトリニル(cyometrinil)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ジクロルミド(dichlormid)、ジシクロノン(dicyclonon)、ジエトレート(dietholate)、フェンクロラゾール(fenchlorazole)、フェンクロラゾールエチル(fenchlorazole−ethyl)、フェンクロリム(fenclorim)、フルラゾール(flurazole)、フルキソフェニム(fluxofenim)、フリラゾール(furilazole)、イソキサジフェン(isoxadifen)、イソキサジフェンエチル(isoxadifen−ethyl)、メフェンピル(mefenpyr)、メフェンピルジエチル(mefenpyr−diethyl)、メフェナート(mephenate)、ナフタリックアンヒドライド(naphthalic anhydride)、オキサベトリニル(oxabetrinil)等。
群Dに包含される植物生長調節剤としては、以下が挙げられる。
クロルメコート(chlormequat−chloride)、エテホン(ethephon)、ジベレリン(gibberellins、ジベレリンA3(Gibberellin A3)等)、ヒメキサゾール(hymexazol)、イナベンフィド(inabenfide)、メピコート(mepiquat−chloride)、1-メチルシクロプロペン(1−methylcyclopropene)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、プロヘキサジオン(prohexadione)、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione−calcium)、トリネキサパック(trinexapac)、トリネキサパックエチル(trinexapac−ethyl)、ウニコナゾール(uniconazole)、ウニコナゾールP(uniconazole−P)、4−オキソ−4−(2−フェニルエチル)アミノ酪酸(4−oxo−4−(2−phenylethyl)aminobutyric acid)、5−(トリフルオロメチル)ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸メチル等。
また、本発明組成物は、更に鳥の忌避剤として使用されるアントラキノン(anthraquinone)等の化合物を含有してもよい。
上記の群A乃至群Dに包含される上記の各化合物は、いずれも公知の化合物であり、例えば「The Pesticide Manual−16th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−86−7」に記載されている。これらの化合物は、「The Pesticide Manual−16th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−86−7」に引用される特許文献又は非特許文献、或いはその関連する文献に記載された製造方法により製造するか、市販の製剤から得ることができる。
これら、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物の数は、1乃至9つまで(例、1、2、3、4、5、6、7、8、9)が許容され得る。
る。
本発明組成物は、通常、本菌株と群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物(以下、本化合物と記す)とをそれぞれ別々に任意の固体担体または液体担体と混合し、必要に応じて界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添加し、製剤化された本菌株製剤と本化合物製剤とを混合したものであるか、または、本菌株と本化合物を予め混合し、任意の固体担体または液体担体を混合し、必要に応じて界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添加し、一つの製剤に製剤化されたものである。
上記の固体担体として、カオリンクレー、パイロフィライトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、珪藻土、合成含水酸化ケイ素、酸性白土、タルク類、粘土、セラミック、石英、セリサイト、バーミキュライト、パーライト、大谷石、アンスラ石、石灰石、石炭石、ゼオライト等の鉱物質微粉末、食塩、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、尿素等の無機化合物、籾殻、フスマ、小麦粉、ピートモス等の有機物微粉末等を挙げることができる。また、液体担体としては、水、植物油、動物油、鉱物油等が挙げられる。製剤用補助剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール等の凍結防止剤、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム等の増粘剤等を挙げることができる。
本発明組成物において、本菌株は、有効量で含まれていればよく、例えば本発明組成物1gあたり、本菌株は、少なくとも104cfuが含まれていればよく、通常104〜1013cfu/g、好ましくは107〜1012cfu/g含まれていればよい。
本発明組成物において、本化合物は、有効量で含まれていればよく、例えば、本発明組成物1gあたり、本化合物は、通常、合計で0.0001〜0.90g、好ましくは、合計で0.001〜0.80g含まれていればよい。
本発明組成物は、本菌株1010cfuあたり、通常、本化合物を合計で10-10〜5×107g含み、好ましくは、本化合物を合計で10-7〜3×105g含む。
本発明組成物は、本菌株と、本化合物との混合は、
群Aに包含される化合物については他の成分の有無に関わらず、本菌株1010cfuあたり、通常、10-10〜1.5×107g、好ましくは、10-7〜105g含み、
群Bに包含される化合物については他の成分の有無に関わらず、本菌株1010cfuあたり、通常、10-7〜1.5×107g、好ましくは、10-5〜105g含み、
群Cに包含される化合物については他の成分の有無に関わらず、本菌株1010cfuあたり、通常、10-6〜107g、好ましくは、10-4〜5×104g含み、
群Dに包含される化合物については他の成分の有無に関わらず、本菌株1010cfuあたり、通常、10-7〜107g、好ましくは、5×10-5〜5×104g含む。
本発明において、「有効量」とは、有害生物に対する防除効果を発揮し得る本菌株および本化合物の 量を意味する。
本発明の有害生物防除方法(以下、「本発明防除方法」と記す。)は、本菌株と、本化合物とを、植物または植物の栽培地に施用する工程を含む。
本発明防除方法において、本菌株および本化合物は、通常、製剤化されたものを用い、それぞれ別個の製剤として施用してもよく、本発明組成物を施用してもよい。別個の製剤として施用する場合、同時または別々に施用してもよい。
本発明防除方法において、本菌株および本化合物は、有効量で施用される。
本発明における植物の栽培地としては、畑地、茶園、果樹園、非農耕地、育苗トレイや育苗箱、育苗培土および育苗マットが挙げられる。
本発明防除方法における本菌株および本化合物の処理方法としては、例えば、茎葉処理、土壌処理、種子処理および栄養繁殖器官処理が挙げられる。
かかる茎葉処理としては、例えば、茎葉散布により、栽培されている植物の表面に処理する方法が挙げられる。
かかる土壌処理としては、例えば、土壌散布、土壌混和および土壌への薬液潅注が挙げられる。
かかる種子処理、栄養繁殖器官処理としては、例えば、本発明組成物を用いて種子処理または栄養繁殖器官処理を施す方法が挙げられ、詳しくは、例えば本発明組成物の懸濁液を霧状にして種子表面若しくは栄養繁殖器官表面に吹きつける吹きつけ処理、その形態が水和剤である本発明組成物を湿らせた種子または栄養繁殖器官に粉衣する湿粉衣処理、その形態が水和剤、乳剤またはフロアブル剤である本発明組成物に必要に応じ水を加えた液状の本発明組成物を種子または栄養繁殖器官に塗沫する塗沫処理、本発明組成物を含有する薬液に種子または栄養繁殖器官を一定時間浸漬する浸漬処理、本発明組成物の種子へのフィルムコート処理およびペレットコート処理が挙げられる。
本発明において、単に「植物」と表記した場合には、その「植物の種子」およびその「植物の栄養繁殖器官」をも包含する。
本発明における「栄養繁殖器官」とは、植物の根、茎、葉などのうち、その部位を本体から切り離して土壌に設置した場合に、成長する能力を持つものを意味する。例えば、花卉の球根、イモ類の塊根、塊茎、鱗茎、球茎、担根体、およびイチゴのランナーが挙げられる。
本発明防除方法における、本菌株と本化合物との処理量は、処理する植物の種類、防除対象である有害生物の種類や発生頻度、製剤形態、処理時期、処理方法、処理場所、気象条件等によっても異なるが、植物の茎葉に処理する場合または植物を栽培する土壌に処理する場合は、本菌株の処理量は、1haあたり、通常、105〜1019cfu、好ましくは107〜1017cfuであり、本化合物の合計の処理量は、1haあたり、通常、10〜5000g、好ましくは20〜2000gである。水和剤、顆粒水和剤等は通常、本菌株の量としてその濃度が103〜1012cfu/L、本化合物の合計が通常0.0005〜1重量%となるように水で希釈して用いればよく、粉剤および粒剤は通常、そのままで使用すればよい。
また、種子処理または栄養繁殖器官処理における本菌株の処理量は、種子または栄養繁殖器官1kgあたり、通常104〜1014cfu、好ましくは106〜1013cfuであり、本化合物の合計の処理量は、通常、種子または栄養繁殖器官1kgあたり、0.000001〜50g、好ましくは0.0001〜30gである。
ここで、種子または栄養繁殖器官の重量は、播種または埋設される前で、本菌株および本化合物を処理する際の重量を意味する。
上記で説明したように種子処理または栄養繁殖器官処理を施すことにより、本菌株と、本化合物とを保持してなる種子または栄養繁殖器官を、得ることができる。
種子処理または栄養繁殖器官処理の際には、必要に応じてアジュバントを混合して処理してもよい。
本発明が適用できる植物としては、例えば次のものが挙げられる。
農作物:禾穀類(トウモロコシ、ソルガム、ムギ類(コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク等)、イネ、キビ等)、擬禾穀類(ソバ、アマランサス、キヌア等)、菽穀類(ダイズ、ラッカセイ等)、ナタネ、テンサイ、ワタ、ヒマワリ、タバコ、ソバ、サトウキビ、タバコ、ホップ等。
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、トウガラシ、ピーマン等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、マクワウリ等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス等)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、マメ科作物(エンドウ、インゲンマメ、アズキ、ソラマメ、ヒヨコマメ等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ、コンニャク、ショウガ、オクラ等。
果樹:仁果類(リンゴ、ナシ、セイヨウナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等。
果樹以外の樹木:チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミ、サクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ、カナメモチ、等。
芝生:シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、 ホソムギ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
その他:花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、シンビジューム、ベゴニア等)、バイオ燃料植物(ヤトロファ、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンサス、クサヨシ、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ等)、観葉植物等。
本発明は、禾穀類または菽穀類に好ましく適用される。本発明は、トウモロコシ、ムギ類、ソルガム、ダイズに適用することがさらに好ましい。
本発明において、植物は、一般的に栽培される品種であれば限定されない。かかる品種の植物には、古典的な育種法、または遺伝子組換え技術により、一つ以上の有用形質が賦与された植物(遺伝子組換え植物)やそれらを交配したスタック品種も含まれる。
かかる有用形質としては、除草剤耐性、害虫耐性、耐病性、ストレス耐性および油脂の脂肪酸残基組成改変作物などの品質改善が挙げられる。
かかる遺伝子組換え植物としては、例えば、国際アグリバイオ事業団(INTERNATINAL SERVICE for the ACQUISITION of AGRI−BIOTECH APPLICATIONS, ISAAA)の電子情報サイト中(http://www.isaaa.org/)の遺伝子組換え作物の登録データベース(GM APPROVAL DATABASE)に収載された植物があげられる。より具体的には、遺伝子組換え技術により、環境ストレス耐性、病害耐性、除草剤耐性、害虫耐性等を付与された植物、又は、生長や収量に関する形質、生産物の品質、稔性形質等を改変された植物であってもよい。
遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物には、フルミオキサジン等のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(以後PPOと略する)除草剤、イソキサフルトール、メソトリオン等の4−ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(以後HPPDと略する)阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のアセト乳酸合成酵素(以後ALSと略する)阻害剤、グリホサート等の5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(以後EPSPと略する)阻害剤、グルホシネート等のグルタミン合成酵素阻害剤、2,4−D、ジカンバ等のオーキシン型除草剤、ブロモキシニル等の除草剤に対する耐性が遺伝子組換え技術により付与された植物も含まれる。
遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物の例として、アグロバクテリウム菌(Agrobacterium tumefaciens strain CP4)由来のグリホサート耐性型EPSPS遺伝子(CP4 epsps)、バチルス菌(Bacillus licheniformis)由来のグリホサート代謝酵素(グリホサートN−アセチルトランスフェアーゼ)遺伝子をシャッフリング技術によって代謝活性を強化したグリホサート代謝酵素遺伝子(gat4601、gat6421)、オクロバクテラム菌(Ochrobacterum anthropi strain LBAA)由来のグリホサート代謝酵素(グリホサートオキシダーゼ遺伝子、goxv247)、又は、トウモロコシ由来のグリホサート耐性変異を有するEPSPS遺伝子(mepsps、2mepsps)等を1つ以上導入したグリホサート耐性の遺伝子組換え植物がある。トウモロコシ(Zea mays L.)、ダイズ(Glycine max L.)、ワタ(Gossypium hirsutum L.)、テンサイ(Beta vulgaris)、カノーラ(Brassica napus、Brassica rapa)、アルファルファ(Medicago sativa)、バレイショ(Solanum tuberrosum L.)、コムギ(Triticum aestivum)、クリーピングベントグラス(Agrostis stolonifera)等の植物でグリホサート耐性遺伝子組換え品種がある。
いくつかのグリホサート耐性の遺伝子組換え植物は市販されている。例えば、アグロバクテリウム菌由来のグリホサート耐性型EPSPSを発現する遺伝子組換え植物はRoundup Ready(登録商標)を含む商品名で、シャッフリング技術によって代謝活性を強化したバチルス菌由来のグリホサート代謝酵素を発現する遺伝子組換え植物はOptimum(登録商標)GAT(登録商標)、Optimum(登録商標)Gly canola等の商品名で、トウモロコシ由来のグリホサート耐性変異を有するEPSPSを発現する遺伝子組換え植物はGlyTol(登録商標)の商品名で既に販売されている。
同様に、遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物の例として、ストレプトミセス菌(Streptomyces hygroscopicus)由来のグルホシネート代謝酵素であるホスフィノスリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(Phosphinothricin N−acetyltransferase、PAT)遺伝子(bar)、ストレプトミセス菌(Streptomyces viridochromogenes)由来のグルホシネート代謝酵素であるホスフィノスリシン N−アセチルトランスフェラーゼ遺伝子(pat)、又は、合成されたpat遺伝子等を導入したグルホシネート耐性の遺伝子組換え植物がある。トウモロコシ、ダイズ、ワタ、カノーラ、イネ(Oryza sativa L.)、テンサイ、チコリ(Cichorium intybus)等の植物でグルホシネート耐性遺伝子組換え品種がある。
いくつかのグルホシネート耐性の遺伝子組換え植物は市販されている。ストレプトミセス菌由来のグルホシネート代謝酵素(bar、pat)を発現する遺伝子組換え植物はLibertyLink(登録商標)を含む商品名で既に販売されている。
同様に、遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物の例として、クレブシエラ菌(Klebsiella pneumoniae subsp. Ozaenae)由来のブロモキシニル代謝酵素であるニトリラーゼ遺伝子(bxn)を導入したブロモキシニル耐性の遺伝子組換え植物がある。カノーラ、ワタ、タバコ(Nicotiana tabacum L.)等の植物でブロモキシニル耐性遺伝子組換え品種が作製され、Navigator(登録商標)canola、又は、BXN(登録商標)を含む商品名ですでに販売されている。
同様に、遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物の例として、選抜マーカーとしてタバコ由来のALS除草剤耐性のALS遺伝子(surB、S4−HrA)を導入した遺伝子組換えカーネーション(Dianthus caryophyllus)がある。また、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)由来のALS除草剤耐性型ALS遺伝子を導入した遺伝子組換えアマ(Linum usitatissumum L.)がCDC Triffid Flaxの商品名で開発されている。また、シロイヌナズナ由来のALS除草剤耐性型ALS遺伝子(csr1−2)を導入した遺伝子組換えダイズがCultivance(登録商標)の名前で開発されている。さらに、トウモロコシ由来のALS除草剤耐性型ALS遺伝子(zm−hra)を導入したスルホニルウレア系およびイミダゾリノン系除草剤に耐性の遺伝子組換えトウモロコシや、ダイズ由来のALS除草剤耐性型ALS遺伝子(gm−hra)を導入したスルホニルウレア系除草剤に耐性の遺伝子組換えダイズがある。
同様に、遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物の例として、シュードモナス菌(Pseudomonas fluorescens strain A32)由来のHPPD除草剤耐性型HPPD遺伝子(hppdPFW336)を導入したイソキサフルトール耐性遺伝子組換えダイズや、エンバク(Avena sativa)由来のHPPD遺伝子(avhppd−03)を導入したメソトリオン耐性遺伝子組換えダイズがある。
同様に、遺伝子組換え技術により除草剤耐性を付与された植物の例として、スフィンゴビウム菌(Sphingobium herbicidovorans)由来の2,4−D代謝酵素であるアリルオキシアルカノエートジオキゲナーゼ(aryloxyalkanoate dioxygenase)遺伝子(aad−1)、又は、デルフチア菌(Delftia acidovorans)由来の2,4−D代謝酵素であるアリルオキシアルカノエートジオキゲナーゼ遺伝子(aad−12)を導入した2,4−D耐性の遺伝子組換えトウモロコシ、遺伝子組換えダイズ、遺伝子組換えワタ等があり、その一部はEnlist(登録商標)Maize、Enlist(登録商標)Soybeanの商品名で開発されている。また、ステノトロホモナス菌(Stenotrophomonas maltophilia strain DI−6)由来のジカンバ代謝酵素であるジカンバモノオキシゲナーゼ(Dicamba monooxygenase)遺伝子(dmo)を導入したジカンバ耐性の遺伝子組換えダイズ、遺伝子組換えワタ等がある。
同様に、遺伝子組換え技術により2つ以上の除草剤に耐性を付与された植物の例として、グリホサートおよびグルホシネートの両方に耐性である遺伝子組換えワタ、遺伝子組換えトウモロコシがGlyTol(登録商標)LibertyLink(登録商標)、Roundup Ready(登録商標)LibertyLink(登録商標)Maizeの商品名ですでに販売されている。また、グルホシネートと2,4−Dの両方に耐性である遺伝子組換えダイズがEnlist(登録商標)Soybeanの商品名で開発され、グルホシネートと2,4−Dの両方に耐性である遺伝子組換えワタもある。グリホサートとジカンバの両方に耐性である遺伝子組換えダイズがGenuity(登録商標)Roundup Ready(登録商標)2 Xtend(登録商標)の商品名で開発されている。グリホサートおよびALS阻害剤の両方に耐性である遺伝子組換えトウモロコシ、ダイズがOptimum(登録商標)GAT(登録商標)の商品名で開発されている。その他に、グルホシネートとジカンバの両方に耐性である遺伝子組換えワタ、グリホサートと2,4−Dの両方に耐性である遺伝子組換えトウモロコシ、グリホサートとHPPD除草剤の両方に耐性である遺伝子組換えダイズも開発されている。さらに、グリホサート、グルホシネートおよび2,4−Dの3つの除草剤に耐性である遺伝子組換えダイズも開発されている。
遺伝子組換え技術により害虫耐性を付与された植物には、鱗翅目昆虫、鞘翅目昆虫、複数翅目の昆虫、センチュウ等に対する耐性を付与された植物が挙げられる。
遺伝子組換え技術により鱗翅目昆虫に対する耐性を付与された植物の例として、土壌細菌であるBacillus thuringiensis菌(以後Bt菌と略す)由来の殺虫性タンパク質であるデルタ−エンドトキシン(δ−endotoxin)をコードする遺伝子を導入したトウモロコシ、ダイズ、ワタ、イネ、ポプラ(Populus sp.)、トマト(Lycopersicon esculentum)、ナス(Solanum melongena)等の遺伝子組換え植物がある。鱗翅目昆虫に対する耐性を付与するデルタ−エンドトキシンとして、Cry1A、Cry1Ab、改変されたCry1Ab(一部を欠損したCry1Ab)、Cry1Ac、Cry1Ab−Ac(Cry1AbとCry1Acが融合されたハイブリッドタンパク質)、Cry1C、Cry1F、Cry1Fa2(修飾されたcry1F)、moCry1F(修飾されたCry1F)、Cry1A.105(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fが融合されたハイブリッドタンパク質)、Cry2Ab2、Cry2Ae、Cry9C、Vip3A、Vip3Aa20等がある。
遺伝子組換え技術により鞘翅目昆虫に対する耐性を付与された植物の例として、土壌細菌であるBt菌由来の殺虫性タンパク質であるデルタ−エンドトキシンをコードする遺伝子を導入したトウモロコシ、バレイショ等の遺伝子組換え植物がある。鞘翅目昆虫に対する耐性を付与するデルタ−エンドトキシンとして、Cry3A、mCry3A(修飾されたCry3A)、Cry3Bb1、Cry34Ab1、Cry35Ab1等がある。
遺伝子組換え技術により複数翅目の昆虫に対する耐性を付与された植物の例として、土壌細菌であるBt菌由来のCry3AとCry1Abを融合したハイブリッドタンパク質eCry3.1Abをコードする合成遺伝子を導入した遺伝子組換えトウモロコシ、ササゲ(Vigna unguiculata)来のトリプシン阻害剤CpTIをコードする遺伝子を導入した遺伝子組換えワタ、クワイ(Sagittaria sagittifolia)由来のプロテアーゼ阻害剤タンパク質AであるAPIをコードする遺伝子を導入した遺伝子組換えポプラ等がある。
植物に害虫耐性を付与する殺虫性タンパク質は、上記殺虫性タンパク質のハイブリッドタンパク質、一部を欠損したタンパク質、修飾されたタンパク質も含まれる。ハイブリッドタンパク質は遺伝子組換え技術を用いて、複数の殺虫性タンパク質の異なるドメインの組合せによって作製され、Cry1Ab−AcやCry1A.105等が知られている。一部を欠損したタンパク質としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Ab等が知られている。修飾されたタンパク質としては、天然型デルタ−エンドトキシンのアミノ酸の1つ又は複数が置換されたタンパク質で、Cry1Fa2、moCry1F、mCry3A等が知られている。
その他に遺伝子組換え技術により植物に害虫耐性を付与する殺虫性タンパク質として、バチルス・セレウス菌(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ菌(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質、Bt菌由来の殺虫剤タンパク質Vip1、Vip2、Vip3、線虫由来の殺虫性タンパク質、さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素又は昆虫特異的神経毒素等の動物によって産生される毒素、糸状菌類毒素、植物レクチン、アグルチニン、トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤、リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP)、3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素、エクダイソン阻害剤、HMG−CoAリダクターゼ、ナトリウムチャネル、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤、幼若ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ、グルカナーゼ等が挙げられる。
また、1つ又は2つ以上の殺虫性タンパク質遺伝子を導入することで害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物が既に知られており、いくつかの遺伝子組換え植物は市販されている。
害虫耐性を付与された遺伝子組換えワタの例として、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry1Acを発現するBollgard(登録商標)cotton、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry1AcとCry2Abを発現するBollgard II(登録商標)cotton、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry1Ac、Cry2Ab、Vip3Aを発現するBollgard III(登録商標)、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Vip3AとCry1Acを発現するVIPCOT(登録商標)、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry1Ac、Cry1Fを発現するWideStrike(登録商標)を含む商品名の遺伝子組換えワタが市販されている。
害虫耐性を付与された遺伝子組換えトウモロコシの例として、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry3Bb1を発現するYieldGard(登録商標)Rootworm RW、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry1AbとCry3Bb1を発現するYieldGard Plus(登録商標)、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry1A.105とCry2Ab2を発現するYieldGard(登録商標)VT Pro(登録商標)等が市販されている。Bt菌由来の殺虫性タンパク質mCry3Aを発現するAgrisure(登録商標)RW、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Vip3Aa20を発現するAgrisure(登録商標)Viptera、Bt菌由来の殺虫性タンパク質eCry3.1Abを発現するAgrisure(登録商標)Duracade(登録商標)等も市販されている。
害虫耐性を付与された遺伝子組換えバレイショの例として、Bt菌由来の殺虫性タンパク質Cry3Aを発現するAtlantic NewLeaf(登録商標)potato、NewLeaf(登録商標)Russet Burbank potato等が市販されている。
遺伝子組換え技術により病害耐性を付与された植物には、植物ウイルス病に耐性を付与されたインゲン(Phaseolus vulgaris)、パパイヤ(Carica papaya)、プラム(Prunus domestica)、バレイショ、スクアッシュ(Cucurbita pepo)、スイートペッパー(Capsicum annuum)、トマト等がある。植物ウイルス病に耐性を付与された遺伝子組換え植物として、具体的には、ビーン・ゴールデン・モザイク・ウイルス(Bean golden mosaic virus)の複製タンパク質の二重鎖RNAを生成する遺伝子を導入した遺伝子組換えインゲン、パパイヤ・リングスポット・ウイルス(Papaya ringspot virus)のコートタンパク質遺伝子を導入した遺伝子組換えパパイヤ、ポテト・ウイルス Y(Potato virus Y)のコートタンパク質遺伝子、又は、ポテト・リーフ・ロール・ウイルス(Potato leaf roll virus)の複製酵素ドメイン遺伝子を導入した遺伝子組換えバレイショ、キュウリ・モザイク・ウイルス(Cucumber mosaic virus)のコートタンパク質遺伝子、ウォーターメロン・モザイク・ウイルス(Watermelon mosaic virus)のコートタンパク質遺伝子、ズッキーニ・イエロー・モザイク・ウイルス(Zucchini yellow mosaic virus)のコートタンパク質遺伝子を導入した遺伝子組換えスクアッシュ、キュウリ・モザイク・ウイルス(Cucumber mosaic virus)のコートタンパク質遺伝子を導入した遺伝子組換えスイートペッパーや遺伝子組換えトマト等がある。
植物ウイルス病に耐性を付与された遺伝子組換えバレイショの例として、Newleaf(登録商標)を含む商品名の遺伝子組換えバレイショ等が市販されている。
病害耐性を付与された植物には、遺伝子組換え技術を用いて選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与された植物も含まれる。抗病原性物質の例として、PRタンパク等が知られている(PRPs、EP392225)。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP392225、WO199533818、EP353191等に記載されている。抗病原性物質の例として、例えば、ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている。)等のイオンチャネル阻害剤、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ、グルカナーゼ、ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO2003000906に記載されている。)等の微生物が産生する抗病原性物質等が挙げられる。
遺伝子組換え技術により生産物の品質を改変された植物には、リグニン生産の改変、油又は脂肪酸成分の改変、フィチン酸分解酵素の生産、花色の改変、アルファ・アミラーゼ活性の改変、アミノ酸の改変、デンプン又は炭水化物成分の改変、アクリルアミド生成の抑制、機械的損傷による黒斑の軽減、抗アレルギー性、ニコチン生成の低下、老化又は登熟遅延等の生産物品質を改変した遺伝子組換え植物が挙げられる。
リグニン生産に関わるアルファルファ由来のS−アデノシル−L―メチオニン:トランス−カフェオイル CoA 3−メチルトランスフェラーゼ(ccomt)遺伝子の二重鎖RNAを生成する遺伝子を導入しRNA干渉作用によってリグニン含量を低下させた遺伝子組換えアルファルファがある。
脂肪酸合成に関わるローリエ(Umbellularia californica)由来の12:0 ACPチオエステラーゼ遺伝子を導入することによってラウリン酸を含むトリアシルグリセリド含量が増加した遺伝子組換えカノーラが、Laurical(登録商標)Canolaの商品名で開発されている。
植物のフィチン酸の分解酵素であるクロカビ(Aspergillus niger)由来の3−フィターゼ遺伝子(phyA)を導入することによって内生フィチン酸の分解を強化した遺伝子組換えカノーラが、Phytaseed(登録商標)Canolaの商品名で開発されている。同様に、クロカビ由来の3−フィターゼ遺伝子(phyA)を導入することによって内生フィチン酸の分解を強化した遺伝子組換えトウモロコシも開発されている。
青色色素のデルフィニジンおよびその誘導体を生産する酵素であるペチュニア(Petunia hybrida)由来のジヒロドフラボノール−4−レダクターゼ遺伝子とペチュニア、パンジー(Viola wittrockiana)、サルビア(Salvia splendens)、又は、カーネーション由来のフラボノイド−3’、5’−ヒドロキシラーゼ遺伝子を導入することによって花色を青色に制御した遺伝子組換えカーネーションが知られている。花色を青色に制御した遺伝子組換えカーネーションは、Moondust(登録商標)、Moonshadow(登録商標)、Moonshade(登録商標)、Moonlite(登録商標)、Moonaqua(登録商標)、Moonvista(登録商標)、Moonique(登録商標)、Moonpearl(登録商標)、Moonberry(登録商標)、Moonvelvet(登録商標)等の商品名で開発されている。また、青色色素のデルフィニジンおよびその誘導体を生産する酵素であるトレニア(Torenia sp.)由来のアントシアニン−5−アシルトランスフェラーゼ遺伝子とパンジー由来のフラボノイド−3’、5’−ヒドロキシラーゼ遺伝子を導入することによって花色を青色に制御した遺伝子組換えバラも開発されている。
デンプン分解に関するサーモコッカス菌(Thermococcales sp.)の耐熱性のアルファ−アミラーゼ遺伝子(amy797E)を導入することによってバイオエタノールの生産を強化した遺伝子組換えトウモロコシがあり、Enogen(登録商標)の商品名で開発されている。
アミノ酸であるリジンの生産に関するコリネバクテリウム菌(Corynebacterium glutamicum)由来のジヒドロジピコリネート合成酵素遺伝子(cordapA)を導入することによってリジン生産を強化した遺伝子組換えトウモロコシが、Mavera(登録商標)を含む商品名で開発されている。
植物ホルモンのエチレン生成に関する大腸菌バクテリオファージT3由来のS−アデノシルメチオン・ヒドロラーゼ遺伝子(sam−K)を導入することによって棚持ちを改善した遺伝子組換えメロンや遺伝子組換えトマトが開発されている。また、植物ホルモンのエチレン生成に関わるトマト由来のACC合成酵素遺伝子の一部を欠損した遺伝子、エチレン前駆体であるACCを分解するシュードモナス菌(Pseudomonas chlororaphis)由来のACCデアミナーゼ遺伝子、細胞壁のペクチンを分解するトマト由来のポリガラクチュロナーゼ遺伝子の二重鎖RNAを生成する遺伝子、又は、エチレンの生成に関わるトマト由来のACC酸化酵素遺伝子を導入することによって棚持ちを改善した遺伝子組換えトマトも開発されている。トマト由来のポリガラクチュロナーゼ遺伝子の二重鎖RNAを生成する遺伝子を導入することによって棚持ちを改善した遺伝子組換えトマトは、FLAVR SAVR(登録商標)の商品名で開発されている。
バレイショ由来のデンプン分解を促進する転写因子遺伝子の二重鎖RNAを生成する遺伝子、バレイショ由来のポリフェノールオキシダーゼ遺伝子の二重鎖RNAを生成する遺伝子、およびアスパラギン生成に関わる遺伝子の二重鎖RNAを生成する遺伝子を導入することで、デンプンの分解、機械的損傷による黒斑形成、加熱による発癌性物質(アクリルアミド)生成の可能性を低下させた遺伝子組換えバレイショが、Innate(登録商標)を含む商品名で開発されている。また、バレイショ由来のデンプン合成酵素のアンチセンス遺伝子を導入することで、アミロース含量を低下された遺伝子組換えバレイショが、Amflora(登録商標)の商品名で開発されている。
改変されたスギ花粉の抗原タンパク質遺伝子(7crp)を導入することによって免疫寛容作用で花粉症緩和効果のある遺伝子組換えイネが開発されている。
脂肪酸の不飽和化酵素であるダイズ由来のω−6 デサチュラーゼの部分遺伝子(gm−fad2−1)を導入することによって同遺伝子発現を抑制しオレイン酸含量を強化した遺伝子組換えダイズが、Plenish(登録商標)又は、Treus(登録商標)の商品名で開発されている。また、ダイズ由来のアシル−アシル キャリア・プロテイン・チオエステラーゼ遺伝子(fatb1−A)の二重鎖RNAを生成する遺伝子と、ダイズ由来のδ−12 デサチュラーゼ遺伝子(fad2−1A)の二重鎖RNAを生成する遺伝子を導入することによって飽和脂肪酸含量を低下した遺伝子組換えダイズが、Vistive Gold(登録商標)の商品名で開発されている。また、サクラソウ由来のδ−6 デサチュラーゼ遺伝子(Pj.D6D)と、アカパンカビ由来のδ−12 デサチュラーゼ遺伝子(Nc.Fad3)を導入することによってω3脂肪酸の含量を強化した遺伝子組換えダイズも開発されている。
タバコ由来のキノリン酸フォスホリボシルトランスフェラーゼ遺伝子(NtQPT1)のアンチセンス遺伝子を導入することによってニコチン含量を低下させた遺伝子組換えタバコが開発されている。
ラッパズイセン(Narcissus pseudonarcissus)由来のフィトエン合成酵素遺伝子(psy)とカロテノイドを合成する土壌細菌(Erwinia uredovora)由来のカロテン・デサチュラーゼ遺伝子(crt1)を導入し胚乳特異的に発現させることで、胚乳組織でβ‐カロテンの生産が生産されビタミンAを含むコメを収穫できる遺伝子組換えイネであるゴールデンライス(Golden rice)も開発されている。
遺伝子組換え技術により稔性形質等を改変された植物には、植物に雄性不稔と稔性回復形質を付与された遺伝子組換え植物が挙げられる。葯のタペータム細胞においてバチルス菌(Bacillus amyloliquefaciens)由来のリボヌクレアーゼ遺伝子(barnase)を発現させることによって雄性不稔形質を付与された遺伝子組換えトウモロコシや遺伝子組換えチコリがある。また、大腸菌由来のDNAアデニンメチル化酵素遺伝子(dam)を導入することによって雄性不稔形質を付与された遺伝子組換えトウモロコシもある。さらに、雄性不稔形質を与えるトウモロコシ由来のアルファ−アミラーゼ遺伝子(zm−aa1)と稔性回復形質を与えるトウモロコシ由来のms45蛋白質遺伝子(ms45)を導入することによって稔性形質を制御された遺伝子組換えトウモロコシもある。
葯のタペータム細胞においてバチルス菌由来のリボヌクレアーゼ阻害蛋白質遺伝子(barstar)を発現させることによって稔性回復機能を付与された遺伝子組換えカノーラがある。また、雄性不稔形質を与えるバチルス菌由来のリボヌクレアーゼ遺伝子(barnase)と、稔性回復形質を与えるバチルス菌由来のリボヌクレアーゼ阻害蛋白質遺伝子(barstar)を発現させることによって稔性形質を制御された遺伝子組換えカノーラもある。
遺伝子組換え技術により環境ストレス耐性を付与された植物には、乾燥耐性が付与された遺伝子組換え植物が挙げられる。枯草菌(Bacillus subtilis)由来の低温ショックタンパク質遺伝子(cspB)を導入した乾燥耐性トウモロコシがGenuity(登録商標) DroughtGard(登録商標)の商品名で開発されている。さらに、アルファルファ根粒菌(Rhizobium meliloti)、又は大腸菌(Esherichia coli)由来のコリン・デヒドロゲナーゼ遺伝子(RmBetA)を導入した乾燥耐性サトウキビも開発されている。
遺伝子組換え技術により生長や収量に関する形質を改変された植物には、生長能力を強化された遺伝子組換え植物等が挙げられる。例えば、シロイヌナズナ由来の日周性を制御する転写因子をコードする遺伝子(bbx32)を導入した遺伝子組換えダイズ等が開発されている。
本発明における植物は、遺伝子組換え技術以外の手法を用いて改変された植物であってもよい。より具体的には、古典的育種技術、遺伝子マーカー育種技術、又は、ゲノム編集技術等により、環境ストレス耐性、病害耐性、除草剤耐性、害虫耐性等を付与された植物であってもよい。
古典的、又は、遺伝子マーカー育種技術により除草剤耐性が付与された植物の例として、イマゼタピル等のイミダゾリノン系ALS阻害型除草剤に耐性のトウモロコシ、イネ、コムギ、ヒマワリ(Helianthus annuus)、カノーラ、レンズマメ(Lens culinaris)等がClearfield(登録商標)の商品名で販売されている。また、古典的、又は、遺伝子マーカー育種技術によりチフェンスルフロンメチル等のスルフホニル系ALS阻害型除草剤に対する耐性が付与された植物の例として、スルホニルウレア系除草剤耐性ダイズであるSTS soybean等がある。同様に古典的、又は、遺伝子マーカー育種技術によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された植物の例としてセトキシジム耐性トウモロコシであるSR corn等がある。
古典的、又は、遺伝子マーカー育種技術により害虫耐性を付与された植物として、アブラムシ耐性遺伝子であるRag1(Resistance Aphid Gene 1)遺伝子を有するダイズが挙げられる。また、古典的育種法によりセンチュウ耐性を付与された植物として、シストセンチュウ(Cysto nematode)に対する耐性が付与されたダイズ、ネコブセンチュウ(Root Knot nematode)に対する耐性を付与されたワタ等も挙げられる。
古典的、又は、遺伝子マーカー育種技術により病害耐性を付与された植物として、炭疽病(Anthracnose stalk rot)に対する耐性を付与されたトウモロコシ、グレイ・リーフ・スポット病(Gray leaf spot)に対する耐性が付与されたトウモロコシ、葉枯細菌病(Goss`s wilt)に対する耐性を付与されたトウモロコシ、フザリウム茎腐病(Fusarium stalk rot)に対する耐性を付与されたトウモロコシ、アジア・ダイズさび病(Asian soybean rust)に耐性を付与されたダイズ、疫病(Phytophthora)に対する耐性を付与されたペッパー、うどんこ病に耐性を付与されたレタス、青枯れ病(Bacterial wilt)に耐性を付与されたトマト、ジェミニウイルス(Geminivirus)に耐性を付与されたトマト、べと病(Downy mildew)に対する耐性が付与されたレタス等が挙げられる。
古典的、又は、遺伝子マーカー育種技術により乾燥耐性が付与された植物の例として、乾燥耐性トウモロコシがAgrisure Artesian(登録商標)、Optimum AQUAmax(登録商標)の商品名で開発されている。また、
ゲノム編集技術により除草剤耐性が付与された植物の例として、DNAとRNAのキメラオリゴヌクレオチドを介して、スルホニルウレア系除草剤耐性変異をALS遺伝子に導入する迅速な品種開発技術によって、スルホニルウレア系除草剤耐性を付与されたカノーラがSU Canola(登録商標)の商品名で開発されている。
また、前記した植物には、遺伝子組換え技術、古典的育種技術、遺伝子マーカー育種、又はゲノム編集技術等を用い、先に述べたような環境ストレス耐性、病害耐性、除草剤耐性、害虫耐性、生長や収量形質、生産物の品質、稔性形質等を2種以上付与された系統、および同類又は異なる性質を有する遺伝子組換え植物同士を掛け合わせることにより親系統が有する2種以上の性質が付与された系統も含まれる。このような植物の例として、除草剤耐性と害虫耐性を両方付与された遺伝子組換え植物がある。
例えば、グリホサート耐性と害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物として、Roundup Ready(登録商標)Bollgard(登録商標)cotton、Roundup Ready(登録商標)Bollgard II(登録商標)cotton、Roundup Ready(登録商標)Flex(登録商標)Bollgard II(登録商標)cotton、Bollgard(登録商標)III x Roundup Ready(登録商標)Flex(登録商標)、VIPCOT(登録商標)Roundup Ready Flex(登録商標)Cotton等の商品名の遺伝子組換えワタが開発されている。また、Agrisure(登録商標)GT/RW、Roundup Ready(登録商標)YieldGard(登録商標)maize、Genuity(登録商標)VT Double Pro(登録商標)、Genuity(登録商標)VT Triple Pro(登録商標)、YieldGard(登録商標)、YieldGard(登録商標)CB+RW、YieldGard(登録商標)VT(登録商標)Rootworm(登録商標)RR2、YieldGard(登録商標)RW+RR、YieldGard(登録商標)VT Triple、YieldGard(登録商標)Plus with RR等の商品名の遺伝子組換えトウモロコシが開発されている。また、Intacta(登録商標)Roundup Ready(登録商標)2 Pro等の遺伝子組換えダイズも開発されている。
例えば、グルホシネート耐性と害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物として、Widestrike(登録商標)Cotton、Twinlink(登録商標)Cotton、Fibermax(登録商標)LibertyLink(登録商標)Bollgard II(登録商標)等の商品名の遺伝子組換えワタが開発されている。また、Agrisure(登録商標)CB/LL、Agrisure(登録商標)CB/LL/RW、Agrisure(登録商標)Viptera(登録商標)2100、Agrisure(登録商標)Viptera(登録商標)3100、Bt Xtra(登録商標)Maize、NaturGard Knockout(登録商標)、Herculex(登録商標)RW、Herculex(登録商標)CB、Herculex(登録商標)XTRA、Starlink(登録商標)Maize、Liberty Link(登録商標)YieldGard(登録商標)Maize等の商品名の遺伝子組換えトウモロコシが開発されている。
例えば、グリホサート耐性、グルホシネート耐性、および害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物として、Widestrike(登録商標)Roundup Ready(登録商標)Cotton、Widestrike(登録商標)Roundup Ready Flex(登録商標)Cotton、Widestrike(登録商標)x Roundup Ready Flex(登録商標)x VIPCOT(登録商標)Cotton、Glytol(登録商標)x Twinlink(登録商標)等の商品名の遺伝子組換えワタが開発されている。また、Agrisure(登録商標)GT/CB/LL、Agrisure(登録商標)3000GT、Agrisure(登録商標)3122、Agrisure(登録商標)Viptera(登録商標)3110、Agrisure(登録商標)Viptera 3111、Agrisure(登録商標)Viptera 3220、Agrisure(登録商標)Duracade(登録商標)5122、Agrisure(登録商標)Duracade(登録商標)5222、Optimum(登録商標)Intrasect、Optimum(登録商標)TRIsect、Optimum(登録商標)Intrasect XTRA、Optimum(登録商標)Intrasect Xtreme、Genuity(登録商標)SmartStax(登録商標)、Power Core(登録商標)、Herculex(登録商標)I RR、Herculex(登録商標)RW Roundup Ready(登録商標)2、Herculex XTRA(登録商標)RR等の商品名の遺伝子組換えトウモロコシが開発されている。
例えば、ブロモキシニル耐性と害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物として、BXN(登録商標)Plus Bollgard(登録商標)Cotton等の商品名の遺伝子組換えワタが開発されている。
前記の複数形質を2種以上付与された系統の例として、病害耐性と害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物がある。例えば、ポテト・ウイルス Y(Potato virus Y)耐性と害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物として、Hi−Lite NewLeaf(登録商標)Y Potato、NewLeaf(登録商標)Y Russet Burbank Potato、Shepody NewLeaf(登録商標)Y Potato、又は、ポテト・リーフ・ロール・ウイルス(Potato leaf roll virus)耐性と害虫耐性を付与された遺伝子組換え植物として、NewLeaf(登録商標)Plus Russet Burbank Potato等の商品名の遺伝子組換えバレイショが開発されている。
前記の複数形質を2種以上付与された系統の例として、除草剤耐性と改変された生産物品質を付与された遺伝子組換え植物がある。例えば、グルホシネート耐性と稔性形質を付与された遺伝子組換えカノーラや遺伝子組換えトウモロコシが、InVigor(登録商標)Canola、InVigor(登録商標)Maizeの商品名で開発されている。
前記の複数形質を2種以上付与された系統の例として、害虫耐性と改変された生産物品質を付与された遺伝子組換え植物がある。例えば、鱗翅目害虫に対する耐性とリジン生産を強化した形質を付与された遺伝子組換えトウモロコシが、Mavera(登録商標)YieldGard(登録商標)Maizeの商品名で開発されている。
その他に、前記の複数形質を2種以上付与された系統の例として、除草剤耐性と改変された稔性形質を付与された遺伝子組換え植物、除草剤耐性と環境ストレス耐性を付与された遺伝子組換え植物、除草剤耐性と改変された生長や収量形質を付与された遺伝子組換え植物、除草剤耐性、害虫耐性、および、改変された生産物品質を付与された遺伝子組換え植物、除草剤耐性、害虫耐性、および、環境ストレス耐性を付与された遺伝子組換え植物等が開発されている。
本発明により防除できる害虫の具体例としては、以下が挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、クワイクビレアブラムシ(Rhopalosiphum nymphaeae)、Aphis naturtii、Aphis fabae等のアブラムシ類、ミナミアオカメムシ(Halyomorpha mista)、ターニッシュッドプラントバグ(Lygus lineolaris)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類。
鱗翅目害虫:アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilaris)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、アワヨトウ(Mythimna separata)等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、カンシャシンクイハマキ(Tetramoera schistaceana)等のハマキガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、およびジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類。
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、タバコアザミウマ(Frankliniella fusca)等のアザミウマ類。
双翅目害虫:タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、およびトマトハモグリバエ、(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ類。
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類(Diabrotica spp.)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、アオドウガネ(Anomala albopilosa)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)等のコガネムシ類、トビイロヒョウタンゾウムシ(Sphenophorus uniformis)等のゾウムシ類、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、ビーンリーフビートル(Cerotoma trifurcata)等のハムシ類、およびコメツキムシ類(Agriotes spp.)。
線虫類:イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴメセンチュウ(Nothotylenchus acris)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、ムギネグサレセンチュウ(Pratylenchus neglectus)、Meloidogyne javanica、Meloidogyne incognita、Rotylenchulus reniformis、Pratylenchus brachyurus等。
本発明は、半翅目害虫、鱗翅目害虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、線虫類への適用が好ましく、特にコメツキムシ類、コーンルートワーム類、ヤガ類、ハナバエ類、アブラムシ類、および線虫類への適用が好ましい。
本発明組成物が防除効力を有する植物病害としては、例えば次が挙げられる。
イネの病害:いもち病(Magnaporthe grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)、稲こうじ病(Ustilaginoidea virens)、白葉枯病(Xanthomonas campestris pv.Oryzae)、苗立枯病(Fusarium avenacerum、F.solani、Pythium arrhenom、P.graminicola、P.spinosum、Rhizopus chinensis、R.oryzae)、苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)、もみ枯細菌病(Burkholderia glumae)、内頴褐変病(Erwinia herbicola)、褐色紋枯病(Thanatephorus cucumeris)、小黒菌核病(Helminthosporium sigmoideum )、小球菌核病(Nakataea sigmoidea )、黄化萎縮病(Sclerophthora macrospora)、かさ枯病(Pseudomonas syringae pv. oryzae )、褐条病(Pseudomonas avenae Manns)、葉鞘褐変病(Pseudomonas marginalls)、疫病(Phytophthora japonica Waterhouse)、褐色米(Cocochliobolus intermedius Nelson)、眼斑病(Drechslera gigantea)、黒しゅ病(Entyloma dactylidis Ciferri)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、にせいもち病(Alternaria oryzae、Cladosporium herbaru、Pseudocochliobolus lunatus)、株腐病(Erwinia chrysanthemi pv. zeae)、黄萎病(Phytoplasma (Mycoplasmalike organism))、ブラキスポリウム病(Curvularia senegalense)、葉枯病(Phaeosphaeria oryzae)、灰色葉枯病(Hendersonia oryzae)、灰色菌核病(Sclerotium fumigatum)、灰紋病(Cladosporium miyakei)、斑点病(Cochliobolus sativus)、穂黒粒病(Epicoccum hyalopes)、株枯病(Gibberella fujikuroi)、褐色葉枯病(Metasphaeria albescens)、褐色菌核病(Ceratobasidium setariae)、褐色小粒菌核病(Waitea circinata)、褐紋病(Khuskia oryzae)、黄枯病(Pyrenochaeta oryzae)、黒変病(Cladosporium herbarum)、黒粒菌核病(Helicoceras oryzae)、球状菌核病(Sclerotium hydrophilum)、もみ種腐敗病(Fusarium roseum)、もみ枯病(Phoma glumarum)、苗腐病(Pythium spp.、Achlya spp.、Phytophthora spp.、Dictyuchus spp.)、ねずみかび病(Alternaria oryzae)さび色小粒菌核病(Sclerotium sp.)、ささら病(Sphaerulina miyakei)、赤色菌核病(Waitea circinata)、墨黒穂病(Tilletia barclayana)、すす病(Cladosporium herbarum、Neocapnodium tanakae、Aureobasidium pullulans)、すす紋病(Pseudocochliobolus lunatus)、すじ葉枯病(Sphaerulina oryzina)、立枯病(Gaeumannomyces graminis)、綿疫病(Phytophthora megasperma)、葉しょう網斑病(Cylindrocladium scoparium)、葉しょう腐敗病(Acrocylindrium oryzae)、葉しょう褐斑病(Pyrenochaeta sp)。
コムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P. graminis、P. recondita)、紅色雪腐病(Micronectriella nivale)、雪腐小粒菌核病(Typhula sp.)、裸黒穂病(Ustilago tritici)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Mycosphaerella graminicola)、ふ枯病(Stagonospora nodorum)、黄斑病(Pyrenophora tritici−repentis)。
オオムギの病害:うどんこ病(Erysiphe graminis)、赤かび病(Fusarium graminearum、F. avenacerum、F. culmorum、Microdochium nivale)、さび病(Puccinia striiformis、P.graminis、P.hordei)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、網斑病(Pyrenophora teres)、斑点病(Cochliobolus sativus)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
トウモロコシの病害:黒穂病(Ustilago maydis)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、ひょう紋病(Gloeocercospora sorghi)、南方さび病(Puccinia polysora)、グレイリーフスポット病(Cercospora zeae−maydis)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
ブドウの病害:黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara viticola)。
ウリ類の病害:炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora sp.)、苗立枯病(Pythium sp.);
トマトの病害:輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans)。
ナスの病害:褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)。
アブラナ科野菜の病害:黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、べと病(Peronospora parasitica)。
ネギの病害:さび病(Puccinia allii)、べと病(Peronospora destructor)。
ダイズの病害:紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae)、褐紋病(Septoria glycines)、斑点病(Cercospora sojina)、さび病( Phakopsora pachyrhizi)、茎疫病(Phytophthora sojae)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)褐色輪紋病(Corynespora cassiicola)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
インゲンの病害:炭そ病(Colletotrichum lindemthianum)。
ラッカセイの病害:黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、白絹病(Sclerotium rolfsii)。
エンドウの病害:うどんこ病(Erysiphe pisi)。
ジャガイモの病害:夏疫病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infestans)、緋色腐敗病(Phytophthora erythroseptica)、粉状そうか病(Spongospora subterranean f. sp. subterranea)。
イチゴの病害:うどんこ病(Sphaerotheca humuli)、炭そ病(Glomerella cingulata)。
タバコの病害:赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tabacina)、疫病(Phytophthora nicotianae)。
セイヨウアブラナの病害:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)。
ワタの病害:リゾクトニア属菌による苗立枯れ病(Rhizoctonia solani)、白かび病(Mycosphaerella areola)、Thielaviopsis属菌によるBlack root rot病(Thielaviopsis basicola)。
サトウキビの病害:さび病(Puccinia melanocephela、Puccinia kuehnii)、黒穂病(Ustilago scitaminea)。
ヒマワリの病害:さび病(Puccinia helianthi)。
テンサイの病害:褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、根腐病(Thanatephorus cucumeris)、黒根病(Aphanomyces cochlioides)。
バラの病害:黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、べと病(Peronospora sparsa)。
キクおよびキク科野菜の病害:べと病(Bremia lactucae)、褐斑病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さび病(Puccinia horiana)。
種々の植物の病害:ピシウム属菌によって引き起こされる病害(Pythium aphanidermatum、 P. debarianum、 P. graminicola、 P. irregulare、 P. ultimum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)。
ダイコンの病害:黒斑病(Alternaria brassicicola)。
シバの病害:ダラースポット病(Sclerotinia homeocarpa)、ブラウンパッチ病およびラージパッチ病(Rhizoctonia solani)。
バナナの病害:シガトカ病(Mycosphaerella fijiensis、Mycosphaerella musicola)。
ヒマワリの病害:べと病(Plasmopara halstedii)。
Aspergillus属、Penicillium属、Fusarium属、Gibberella属、Tricoderma属、Thielaviopsis属、Rhizopus属、Mucor属、Corticium属、Phoma属、Rhizoctonia属、およびDiplodia属菌等によって引き起こされる、各種植物の種子病害または生育初期の病害。
対象の病害を引き起こす病原菌または病原細菌は、群Aに包含される殺菌剤に薬剤感受性の低下した、または薬剤抵抗性の発達した病原菌あるいは病原細菌であってもよい。ただし、薬剤感受性が大幅に低下した、または薬剤抵抗性が大幅に発達した場合は、その対象となる殺菌剤以外の殺菌剤を含む本発明組成物の使用が望ましい。
本発明組成物は、昆虫媒介性ウイルスによる植物病害から植物を保護するためにも用いることができる。
本発明組成物が防除効力を有する昆虫媒介性ウイルスによる植物病害としては、例えば次のものが挙げられる。
イネわい化病 (Rice waika virus)、ツングロ病(Rice tungro spherical virus、Rice tungro bacilliform virus)、イネグラッシースタント病 (Rice grassy stunt virus)、イネラギッドスタント病 (Rice ragged stunt virus)、稲縞葉枯れ病(Rice stripe virus)、黒すじ委縮病(Rice black streaked dwarf virus)、イネ南方黒すじ委縮病(Southern rice black−streaked dwarf virus)、稲こぶ萎縮病(Rice gall dwarf virus)、稲葉枯れ病(Rice hoja blanca virus)、イネ白葉病(White leaf desease of rice)、黄化萎縮病(Yellow dwarf virus)、Red disease(Rice penyakit merah virus)、イネ黄葉病(Rice yellow stunt virus)、トランジトリーイエローイング病(Rice transitory yellowing virus)、イネ黄斑病(Rice Yellow Mottle Virus)、イネえそモザイクウイルス(Rice necrosis mosaic virus)、イネ萎縮病(Rice dwarf stunt virus)、ムギ北地モザイク病(Northern Cereal Mosaic Virus)、オオムギ黄化萎縮病(Barley Yellow Dwarf Virus)、コムギ黄葉病(Wheat yellow dwarf virus )、Oat sterile dwarf(Oat sterile dwarf virus)、Wheat streak mosaic(Wheat streak mosaic virus)
トウモロコシモザイク病(Maize dwarf mosaic virus)、Maize stripe disease(maize stripe tenuivirus)、Maize chlorotic dwarf(Maize chlorotic dwarf virus)、Maize chlorotic mottle(maize chlorotic mottle virus)、Maize rayado fino (maize rayado fino marafivirus)、Corn stunt(Corn stunt spiroplasma)、Maize bushy stunt(Maize bushy stunt phytoplasma)、サトウキビモザイク病 (Sugarcane mosaic virus)、
ダイズ微斑モザイク病(Soybean mild mosaic virus)、モザイク病(Alfalfa Mosaic Virus、Bean yellow―spot mosaic virus、Soybean mosaic virus、Bean yellow mosaic virus、 Cowpea severe mosaic virus)、ダイズウイルス病(Broad bean wilt virus、 Bean common mosaic virus、 Peanut stunt virus、Southern bean mosaic virus)、ダイズ矮化病(Soybean dwarf luteovirus、Milk−vetch dwarf luteovirus)、Bean−pod mottle(Bean−pod mottle virus)、Brazilian bud blight(Tobbaco streak virus)、Cowpea chlorotic mottle(Cowpea chlorotic mottle)、Mung bean yellow mosaic (Mung bean yellow mosaic virus)、Peanut stripe (Peanut stripe mottle)、Soybean crinkle leaf(Soybean crinkle leaf viruS)、Soybean severe stunt(Soybean severe stunt virus)
トマト帰化病(Tomato chlorosis virus)、トマト黄化えそ病( Tomato spotted wilt virus)、トマト黄化葉巻病(Tomato yellow leaf curl virus)、メロン黄化えそ病(Melon yellow spot virus)、カボチャモザイク病(Watermelon mosaic virus)、萎縮病(Cucumber mosaic virus)、ズッキーニ黄斑モザイク病(Zucchini yellow mosaic virus)、カブモザイク病 (Turnip mosaic virus)、ウリ類退緑黄化病(Cucurbit chlorotic yellows virus)、退緑斑紋病(Capsicum chlorosis virus)、キュウリ黄化病(Beet pseudo yellows virus)、キク茎えそ病(chrysanthemum stem necrosis virus)、インパチェンスネクロティックスポット病(Impatiens necrotic spot virus)、アイリスイエロースポット(Iris yellow spot virus)、サツマイモ斑紋モザイク病 (Sweet potato internal cork virus)、サツマイモ縮葉モザイク病(Sweet potato shukuyo mosaic virus)、Polymixa属またはOlpidium属等によって媒介される各種植物のモザイクウイルス病。
以下、本発明を製剤例および試験例にてさらに詳しく説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。なお、以下の例において、部は特にことわりの無い限り重量部を表す。
まず、本発明組成物の具体的な組成物を下記に記す。
なお、[表1]に記載の組合わせを有する組成物を、[表1]に記載の番号を付して表す。例えば、[表1]の番号1の組成物を、本組成物1と記す。
[表1]において、成分1は本菌株を表し、成分1の欄に記載の数値は本組成物における本菌株の含有量(cfu/g)を表す。成分2乃至8の各欄において[ ]内に記載されている数値は本組成物100部に対する各成分の量(部)を意味する。
また、成分2は、下記群Eより選ばれるいずれか1種の化合物を表す。
群E;メトコナゾール、テブコナゾール、ジフェノコナゾール、トリチコナゾール、プロチオコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾールM、イプコナゾール、プロクロラズ、フルキンコナゾールおよびトリアジメノールからなる群。
[表1]
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本組成物A1〜A840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにクロチアニジン10部およびクロラントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物B1〜B840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにクロチアニジン10部およびシアントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物C1〜C840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにクロチアニジン10部およびフィプロニル10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物D1〜D840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにイミダクロプリド10部およびクロラントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物E1〜E840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにイミダクロプリド10部およびシアントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物F1〜F840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにイミダクロプリド10部およびフィプロニル10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物G1〜G840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにチアメトキサム10部およびクロラントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにチアメトキサム10部およびシアントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物I1〜I840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにチアメトキサム10部およびフィプロニル10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物J1〜J840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにチアクロプリド10部およびクロラントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物K1〜K840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにチアクロプリド10部およびシアントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物L1〜L840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにチアクロプリド10部およびフィプロニル10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物M1〜M840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにフルピラジフロン10部およびクロラントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物N1〜N840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにフルピラジフロン10部およびシアントラニリプロール10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物O1〜O840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにフルピラジフロン10部およびフィプロニル10部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
本組成物P1〜P840
[表1]に記載の1〜840のそれぞれの組合わせにさらにクロチアニジン20部を含む組成物(ただし、組成物を100部とする)
製造例1
本菌株を国際公開第2003/055303号に記載の方法に準じて培養し、本菌株の培養液を得る。得られた培養液を常法に従って遠心分離して、培養上清と菌体沈殿物に分離し、培養上清を除去後、菌体沈殿物を滅菌水で洗浄し、本菌株の菌体を得る。
製造例2
製造例1に記載の方法で得られる本菌株の菌体を水に懸濁後、スプレードライヤーにて乾燥し、得られた乾燥物を粉砕することにより、本菌株の粉末を得る。
製造例3
製造例1に記載の方法で得られる培養液を−80℃で凍結後、減圧下で凍結乾燥して粉砕することにより、本菌株の粉末を得る。
次に、製剤例を示す。以下の製剤例においては、製造例2または3に記載の方法で得られる本菌株の粉末を用いる。
製剤例1
全量が100部となるように、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)35部と、水とを加えて得られる本組成物1〜840、A1〜A840、B1〜B840、C1〜C840、D1〜D840、E1〜E840、F1〜F840、G1〜G840、H1〜H840、I1〜I840、J1〜J840、K1〜K840、L1〜L840、M1〜M840、N1〜N840およびO1〜O840のいずれか1種を、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々のフロアブル製剤を得る。
製剤例2
全量が100部となるように、リグニンスルホン酸カルシウム3部と、ラウリル硫酸ナトリウム2部と、合成含水酸化珪素を加えて得られる本組成物1〜840、A1〜A840、B1〜B840、C1〜C840、D1〜D840、E1〜E840、F1〜F840、G1〜G840、H1〜H840、I1〜I840、J1〜J840、K1〜K840、L1〜L840、M1〜M840、N1〜N840およびO1〜O840のいずれか1種を、よく粉砕混合することにより、各々の水和剤を得る。
製剤例3
全量が100部となるように、ホワイトカーボンとポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩との混合物(重量割合1:1)15部と、水とを加えて得られる本組成物1〜840、A1〜A840、B1〜B840、C1〜C840、D1〜D840、E1〜E840、F1〜F840、G1〜G840、H1〜H840、I1〜I840、J1〜J840、K1〜K840、L1〜L840、M1〜M840、N1〜N840およびO1〜O840のいずれか1種を、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々のフロアブル製剤を得る。
次に本発明組成物の植物種子への適用例を示す。
適用例1
ソルガム乾燥種子100kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種200mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。
また、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種200mlに、オキサベトリニル180グラムを添加して、上記と同様に塗沫処理することにより各処理種子を得る。
適用例2
ソルガム乾燥種子100kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種200mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。
また、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種200mlに、フルキソフェニム40グラムを添加して、上記と同様に塗沫処理することにより各処理種子を得る。
適用例3
トウモロコシ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種10mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。トウモロコシは、グリホサート抵抗性遺伝子あるいはBt結晶毒素蛋白遺伝子などを含む遺伝子組換えトウモロコシを用いる。
適用例4
トウモロコシ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種40mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。
適用例5
トウモロコシ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種100mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。
適用例6
トウモロコシ乾燥種子10kgに、製剤例2に記載の方法で得られる水和剤のいずれか1種50gを粉衣処理することにより、各処理種子を得る。
適用例7
ダイズ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種20mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。ダイズは、グリホサート抵抗性遺伝子あるいはBt結晶毒素蛋白遺伝子などを含む遺伝子組換えダイズを用いる。
適用例8
ダイズ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種100mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。
適用例9
ワタ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種50mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。ワタは、グリホサート抵抗性遺伝子あるいはBt結晶毒素蛋白遺伝子などを含む遺伝子組換えワタを用いる。
適用例10
セイヨウアブラナ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種50mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。セイヨウアブラナは、グリホサート抵抗性遺伝子あるいはBt結晶毒素蛋白遺伝子などを含む遺伝子組換えセイヨウアブラナを用いる。
適用例11
セイヨウアブラナ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種10mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る。
適用例12
コムギ乾燥種子10kgに、製剤例1または3に記載の方法で得られるフロアブル製剤のいずれか1種50mlを、回転式種子処理機(シードドレッサー、Hans−Ulrich Hege GmbH製)を用いて塗沫処理することにより、各処理種子を得る
以下、本発明の効果を試験例にて示す。
試験例1
適用例3に記載の方法で得られるトウモロコシの処理種子のいずれか1種を播種機を用いて5cmの深さに15cm間隔で播種することにより、苗立枯病菌(Rhizoctonia solani、およびPythium spp.)、ネグサレセンチュウに対して高い防除効果を得ることができる。殺虫剤を含む製剤で処理された種子を用いる場合は、その殺虫剤が防除効果を有する害虫に対して高い防除効果を得ることができる。
試験例2
適用例7に記載の方法で得られるダイズの処理種子のいずれか1種を播種することによって、立枯病(Fusarium oxysporum)やリゾクトニア根腐病(Rhizoctonia solani)、ダイズシストセンチュウに対して高い防除効果を得ることができる。殺虫剤を含む製剤で処理された種子を用いる場合は、その殺虫剤が防除効果を有する害虫に対して高い防除効果を得ることができる。
試験例3
適用例10に記載の方法で得られるセイヨウアブラナの処理種子のいずれか1種を播種することによって、苗立枯病(Rhizoctonia solani)、ネグサレセンチュウに対して高い防除効果を得ることができる。殺虫剤を含む製剤で処理された種子を用いる場合は、その殺虫剤が防除効果を有する害虫に対して高い防除効果を得ることができる。

Claims (6)

  1. ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、
    群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを含む有害生物防除組成物。
    群A;殺菌剤
    群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤
    群C;薬害軽減剤
    群D;植物生長調節剤
  2. バチルス菌株APM−1 1010cfuあたり、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物を10-10〜5×107g含む請求項1に記載の組成物。
  3. ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを保持してなる植物の種子または栄養繁殖器官。
    群A;殺菌剤
    群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤
    群C;薬害軽減剤
    群D;植物生長調節剤
  4. 種子または栄養繁殖器官1kgあたり、バチルス菌株APM−1が104〜1014cfu、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物が0.000001〜50g保持されてなる請求項3に記載の植物の種子または栄養繁殖器官。
  5. ATCC Accession No. PTA−4838で寄託されているバチルス菌株APM−1(New strain of Bacillus,APM−1)と、群A乃至群Dより選ばれる1種以上の化合物とを、植物または植物の栽培地に施用する工程を含む、有害生物防除方法。
    群A;殺菌剤
    群B;殺虫・殺ダニ・殺センチュウ剤
    群C;薬害軽減剤
    群D;植物生長調節剤
  6. 植物が、遺伝子組換え植物である、請求項5に記載の有害生物防除方法。
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