JP2016155095A - 分離膜モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】管状分離膜の振動が防止される分離膜モジュールを提供する。
【解決手段】分離膜モジュールは、筒状のハウジング2と、ハウジング2の長手方向に配置された管状分離膜3と、管状分離膜3の一端に接続されたエンド管4と、他端に接続されたエンドプラグ20と、エンド管4を支持する支持板5と、該支持板5と平行に配置され、管状分離膜が挿通された挿通孔7a,8aを有するバッフル7,8とを有する。エンドプラグ20の上側に押え板25が配置され、ロッド22が押え板25の開口25aに挿通されている。押え板25の上側に敷設された振動吸収シート28がロッド22に接している。
【選択図】図2

Description

本発明は溶液や混合気体等の流体から一部の成分を分離するために用いられる分離膜モジュールに関する。
溶液又は混合気体中の成分を分離するための機器として分離膜モジュールが知られている。この分離膜モジュールに用いる管状分離膜は、管状の多孔質セラミック支持体と、該支持体の外周面に設けられたゼオライト等からなる多孔質の分離膜とを有する。溶液や混合気体等の流体から特定の成分を分離するためには、溶液の流体を分離膜エレメントの一方(外面)に接触させて、もう一方(内面)を減圧することにより、特定の成分を気化させ分離する方法や、溶液を気化させて気体状態で分離膜に接触させて、非接触面側を減圧して特定成分を分離する方法、加圧状態の混合気体を分離膜に接触させて特定の成分を分離する方法などが知られている(特許文献1,2)。
特開2013−39546号公報 特開2009−39654号公報
しかしながら、このような分離膜モジュールでは、ゼオライト分離膜が流体の流れにより振動し、異音が生じたり、シール部が劣化し易くなったりするおそれがあった。
本発明は、管状分離膜の振動が防止される分離膜モジュールを提供することを目的とする。
本発明の分離膜モジュールは、筒状のハウジングと、該ハウジング内に配置された管状分離膜とを有し、被処理流体が該ハウジング内を一端側から他端側に流れ、管状分離膜を透過した流体が該管状分離膜を通って取り出される分離膜モジュールにおいて、該管状分離膜の振動を吸収する振動吸収材が設けられたことを特徴とするものである。
本発明の一態様では、前記管状分離膜の一端部にエンド管が接続され、該エンド管は、前記ハウジングを横断するように設置された支持板に支持されており、該管状分離膜の他端部にエンドプラグが接続されており、該エンドプラグと接触するように前記振動吸収材が設けられている。
この場合、前記エンドプラグと対峙して押え板が設けられており、該押え板に設けられた開口に該エンドプラグ又はそれから突設されたロッドが挿通されており、該押え板を挟んで管状分離膜と反対側に振動吸収材が設けられており、該振動吸収材に該エンドプラグ又はロッドが接していることが好ましい。
また、前記押え板は、管状分離膜の上方に配置されており、前記振動吸収材は、該押え板の上側に敷設された振動吸収シートであることが好ましい。
本発明の分離膜モジュールにあっては、管状分離膜の振動を吸収するための振動吸収部材を設けているので、管状分離膜の振動が防止(抑制を含む)され、異音が防止されると共に、シール部分や支持体、さらには管状分離膜の耐久性も良好となる。
実施の形態に係る分離膜モジュールのハウジング軸心線方向に沿う断面図である。 図1の上部の拡大図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 エンド管及び支持板の拡大断面図である。 別の実施の形態に係る分離膜モジュールの一部拡大図である。 別の実施の形態に係る分離膜モジュールの一部拡大図である。 実施の形態に係る分離膜モジュールのハウジング軸心線方向に沿う断面図である。
図1〜5、8を参照して、本発明の一実施の形態に係る分離膜モジュールについて説明する。
この分離膜モジュール1は、円筒状ハウジング2と、ハウジング2の軸心線と平行方向に配置された複数の管状分離膜3と、ハウジング2内の下部に設けられた支持板5と、ハウジング2の下端に取り付けられたボトムカバー6A及び上端に取り付けられたトップカバー6Bと、支持板5と平行にハウジング2内の下部及び上部にそれぞれ配置された第1のバッフル(整流板)7、第2のバッフル(整流板)8及び押え板25等を有する。第1のバッフル7は支持板5の上側に配置されている。
この実施の形態では、ハウジング2の下端及び上端側とボトムカバー6A及びトップカバー6Bの外周縁にそれぞれ外向きのフランジ2a,2b,6b,6cが設けられ、ボルト(図示略)によってこれらが固定されている。支持板5の周縁部は、フランジ2a,6b間にガスケット(図示略)を介して挟持されている。
この実施の形態に限らず、分離膜モジュール1は筒軸心方向を逆にしたボトムカバー6Aが上側に配置される使用方法であっても、ボトムカバー6A、トップカバー6Bを結ぶ方向が略水平方向となるように、分離膜モジュール1を横置きに設置して使用しても差し支えない。
この実施の形態では、管状分離膜3の下端にエンド管4が連結されている。管状分離膜3の上端にエンドプラグ20が連結されている。図8に示すように、2本の管状分離膜3がジョイント管17によって連結されて管状分離膜連結体とされているものであってもよい。図1〜4、8では、管状分離膜は7本のみ示されているが、実際は1本のみであってもよいし、図5のように多数本(2〜3000本)設けられている多管式分離膜モジュールであってもよい。
なお、図1の通り、管状分離膜3は、ジョイント管17によって連結されず、一本物とされてもよい。この場合、管状分離膜3の上端と下端にエンドプラグ20、エンド管4が連結される。図1の場合においても、管状分離膜3は1本のみ設けられてもよい。
ハウジング2の下部の外周面に被処理流体の流入口9が設けられ、上部の外周面に被処理流体の流出口10が設けられている。流入口9は、支持板5と第1のバッフル7との間の室11に臨むように設けられている。流出口10は、第2のバッフル8の上側の室12に臨むように設けられている。バッフル7,8間は膜分離を行うための主室13となっている。
底部の支持板5から複数のロッド14が立設され、該ロッド14にバッフル7,8及び押え板25が支持されている。ロッド14の下端には雄ねじが刻設されており、支持板5の雌ねじ穴に螺着されている。バッフル7,8及び押え板25はロッド14に外嵌された鞘管14A,14B,14C(図2,5)によって所定高さに支持されている。鞘管14Aは、支持板5とバッフル7との間に配置されている。鞘管14Bは、バッフル7,8間に配置されている。鞘管14Cはバッフル8と押え板25との間に配置されている。バッフル8は、鞘管14Bの上端面に載設されている。押え板25は、バッフル8の上方に配置されており、鞘管14Cの上端面に載置され、ロッド14の上端に螺着されたナット14nによって固定されている。
バッフル7,8の外周面とハウジング2の内周面との間には、Oリング、Vパッキン、Cリングなどのシール部材が介在されてもよい。
各バッフル7,8には、管状分離膜3を挿通させるための円形の挿通孔7a,8aが設けられており、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の連結体が各挿通孔7a,8aに挿通されている。挿通孔7a,8aの口径は、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の直径(外径)よりも大きく、挿通孔7a,8aの内周面と、エンド管4及びエンドプラグ20の外周面との間に全周にわたって間隙があいている。バッフルの数はこの実施の形態によらず、3以上のバッフルを使用してもよい。
支持板5の上面側には、管状分離膜3に連結されたエンド管4の下端が差し込まれた差込穴5aが設けられている。差込穴5aは、円柱形であり、支持板5の上面から厚み方向の途中まで延在している。差込穴5aの穴底は、小孔5bと大孔5cとを介して支持板5の下側に連通している。エンド管4と差込穴5aとの間はOリングによってシールされている。
各エンド管4の管孔4aは、小孔5b及び大孔5cを介して、ボトムカバー6Aと支持板5との間の流出室16に連通している。ボトムカバー6Aには、分離された透過流体の取出口6aが設けられている。
図5の通り、エンド管4の上端部は小径部4gとなっており、管状分離膜3の下部に差し込まれている。管状分離膜3とエンド管4との間はOリングによってシールされている。
図1,2の通り、上側の管状分離膜3の上端にエンドプラグ20が連結されている。エンドプラグ20は円柱状であり、管状分離膜3の上端を封止している。エンドプラグ20の下端には、管状分離膜3内に差し込まれた小径部21が設けられている。エンドプラグ20と管状分離膜3との間はOリング34,35によってシールされている。このエンドプラグ20と管状分離膜3とのシール構造は、前記エンド管4の小径部4gと管状分離膜3とのシール構造と同様のものとなっている。また、エンドプラグ20と管状分離膜3は、Oリングを使用せず、熱収縮チューブを用いることでシールしてもよいし、Oリングを使用した上にさらに熱収縮チューブを用いてもよい。
エンドプラグ20の上端面の中央から上方にロッド22が立設されている。エンドプラグ20の上方に配置された押え板25には、このロッド22が挿入された開口25aが設けられている。ロッド22の直径は開口25aの口径よりも小さく、ロッド22と開口25aの内周面との間には隙間があいている。
なお、押え板25の周縁部には、押え板25の下側の室12と、上側の室12aとを連通するための切欠部25bが設けられている。
ロッド22は、押え板25の上方に若干突出している。押え板25の上面に軟質材よりなる振動吸収シート28が被せられており、ロッド22の上端部が該振動吸収シート28に接している。振動吸収シート28としては、ゲルシート、ゴムシート、スポンジシートなど粘弾性を有した材料よりなるシートが用いられる。
このロッド22を取り巻くように、エンドプラグ20の上端面と押え板25の下面との間に圧縮コイルばね26が介在されている。このばね26により、エンドプラグ20が下方に付勢されている。このため、何らかの原因で管状分離膜3の内圧が上昇し、エンドプラグ20が管状分離膜3から抜け出す方向の力が加えられても、エンドプラグ20の抜け出しが防止される。同様に、上側の管状分離膜3がジョイント管17から抜け出したり、ジョイント管17が下側の管状分離膜3から抜け出したりすることも防止される。
なお、管状分離膜3が熱膨張又は熱収縮したときには、ばね26がそれに追随して縮んだり伸長したりする。
前述の通り、図8に示す実施の形態では複数本、例えば2本の管状分離膜3がジョイント管17を介して連結されている。このジョイント管17は、管軸方向に貫通する貫通孔を有する。ジョイント管17の両端側(上端側と下端側)は、管状分離膜3内に差し込まれる小径部となっている。小径部の外周面には溝が周回して設けられ、Oリング(図示略)が装着されている。ジョイント管17と管状分離膜3は、Oリングを使用せず、熱収縮チューブを用いることでシールしてもよいし、Oリングを使用した上にさらに熱収縮チューブを用いてもよい。
また、ジョイント管17の両端側の小径部同士の間は大径部となっており、小径部と大径部との境界部は段差面となっている。この段差面と管状分離膜3の端面との間にもOリング(図示略)が介在されている。
この分離膜モジュール1を組み立てるには、例えば、支持板5に設けた差込穴5aに、エンド管4、管状分離膜3及びエンドプラグ20を、この順に差し込んで支持板5に立設する。差込穴5aにエンド管4の下端部を差し込むだけでエンド管4と支持板5とを気密ないし液密状に容易に連結することができる。また、差込穴5aが円柱形であるので、支持板5に差込穴5aを穿設する作業は容易であり、支持板5の製作も容易である。従って、分離膜モジュールの製作工期の短縮及び製作コストの低減を図ることができる。
管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の連結体を支持板5上に立設した後、ばね26を介して押え板25を被せ、ナット14nを締め込む。その後、振動吸収シート28を押え板25上に被せ、トップカバー6Bを取り付ける。
このように構成された分離膜モジュール1において、被処理流体は流入口9からハウジング2の室11内に導入され、バッフル7の挿通孔7aの内周面とエンド管4の外周面との間の間隙を通って主室13に流入し、主室13を通った後、バッフル8の挿通孔8aとエンドプラグ20との間隙を通って室12に流出する。主室13を流れる間に被処理流体の一部の成分が管状分離膜3を透過して管状分離膜3内から流出室16及び取出口6aを介して取り出される。透過しなかった流体は、流出口10から分離膜モジュール1外に流出する。
この実施の形態では、振動吸収シート28を設けているので、管状分離膜3の振動が防止され、異音の発生やシール部、支持体及び管状分離膜の早期劣化が防止される。この実施の形態では、管状分離膜3の両端に連結されたエンド管4とエンドプラグ20がそれぞれバッフル7,8の挿通孔7a,8aに差し込まれている。そのため、仮に管状分離膜3が振動ないし揺動してエンド管4及びエンドプラグ20が挿通孔7a,8aの内周面に当接してもゼオライト膜が損傷することがなく、長期にわたって安定して運転を行うことができる。
この実施の形態では、管状分離膜3の上端側にエンドプラグ20を配置し、ばね26で下方に付勢しているので、管状分離膜3、エンドプラグ20、エンド管4及びジョイント管17に対し、各々同士が押し付けられる方向に荷重がかかっている。そのため、これら同士の間のシール性が高いと共に、前述の通り、管状分離膜3の内圧が上昇した場合にエンドプラグ20や管状分離膜3、ジョイント管17が抜け出すことが防止される。
なお、主室13内の流れと管状分離膜3内の流れは並流であっても、向流であっても差し支えなく、被処理流体の流入口9と流出口10とは入れ替えても差し支えない。
この実施の形態では、管状分離膜3を平行に多数本配列設置しており、膜面積が大きいので、効率良く膜分離が行われる。
上記実施の形態では、Oリングによって管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20同士の間をシールしているが、熱収縮チューブによってこれらを連結してシールしてもよい。
上記実施の形態では、ばね26を用いているが、エンドプラグ20の上端面と押え板25との間隔を小さくした場合には、ばね26を省略してもよい。この場合、管状分離膜3の内圧が高くなってエンドプラグ20が上方に移動したときに、エンドプラグ20の上端面が押え板25に当たり、エンドプラグ20が抜け出すことが防止される。
上記実施の形態では、ばね26はエンドプラグ20を押圧するものとしているが、エンドプラグ20とエンド管4とを引き付けるためのばねを管状分離膜3内に設けてもよい。
なお、本発明の分離膜モジュール1にあっては、流出口10から被処理流体を導入し、流入口9から非透過流体を流出させる使用も可能である。
上記実施の形態では、振動吸収材として振動吸収シート28を用いているが、その他の振動吸収材を用いることもできる。その一例を図6に示す。
図6では、振動吸収シート28が省略され、その代りに押え板25の上側にゲル、ゴム、スポンジ等の粘弾性材料よりなるボール(球状体)状振動吸収体40が敷き詰められ、ロッド22の上端部が振動吸収体40によって取り囲まれ、振動吸収体40に接している。なお、押え板25には切欠部25bは設けられていないが、切欠部25bが設けられてもよい。図6のその他の構成は図2と同一であり、同一符号は同一部分を示している。この実施の形態によっても管状分離膜3の振動が振動吸収体40によって吸収される。
上記実施の形態では、管状分離膜3を支持板5上に立設する構造をしているが、支持板を分離膜モジュールの上部に配置し、管状分離膜を支持板に吊支する構造としてもよい。その一例を図7に示す。
図7は、図1〜5の分離膜モジュールを上下逆にした構造の分離膜モジュールの下部を示している。この分離膜モジュールでは、振動吸収シート41は、カバー6B上に敷設されている。振動吸収シート41は、所定の厚みを有した粘弾性体よりなる。ロッド22の下端は、この振動吸収シート41中に押し込まれている。この振動吸収シート41により、管状分離膜3の振動が吸収される。
図7の分離膜モジュールのその他の構成は図1〜5の構成と同様であり、図7のその他の符号は図2と同一部分を示している。図7の分離膜モジュールにおける流体の流れ及び流体分離動作は図1〜5の分離膜モジュールと同じである。なお、切欠部25bは省略されてもよい。
上記の各実施の形態では、エンドプラグ22から細棒状のロッド22を突設しているが、ロッド22を省略し、開口25aを大きくし、エンドプラグ22の先端側をそのまま開口25aに挿通させるようにしてもよい。
以下、本発明の分離膜モジュールを構成する各部材の好適な材料等について説明する。
エンド管4及びエンドプラグ20の材料としては金属、セラミックス、樹脂など、流体を透過させないものが例示されるが、これに限定されない。バッフル7,8及びジョイント管17の材質は、通常、ステンレスなどの金属材料であるが、分離条件における耐熱性と供給、透過成分に対する耐性があれば特に限定されず、用途によっては、樹脂材料など他の材質に変更可能である。
管状分離膜3は、好ましくは、管状の多孔質支持体と、該多孔質支持体の外周面に形成された無機分離膜としてのゼオライト膜とを有する。この管状の多孔質支持体の材質としては、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素などを含むセラミックス焼結体または金属焼結体の無機多孔質支持体が挙げられる。その中でもアルミナ、シリカ、ムライトのうち少なくとも1種を含む無機多孔質支持体が好ましい。多孔質支持体表面が有する平均細孔径は特に制限されるものではないが、細孔径が制御されているものが好ましく、通常0.02μm以上、好ましくは0.05μm以上、さらに好ましくは0.1μm以上であり、通常20μm以下、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下の範囲が好ましい。
多孔質支持体の表面においてゼオライトを結晶化させゼオライト膜を形成させる。
ゼオライト膜を構成する主たるゼオライトは、通常、酸素6−10員環構造を有するゼオライトを含み、好ましくは酸素6−8員環構造を有するゼオライトを含む。
ここでいう酸素n員環を有するゼオライトのnの値は、ゼオライト骨格を形成する酸素とT元素で構成される細孔の中で最も酸素の数が大きいものを示す。例えば、MOR型ゼオライトのように酸素12員環と8員環の細孔が存在する場合は、酸素12員環のゼオライトとみなす。
酸素6−10員環構造を有するゼオライトの一例を挙げれば、AEI、AEL、AFG、ANA、BRE、CAS、CDO、CHA、DAC、DDR、DOH、EAB、EPI、ESV、EUO、FAR、FRA、FER、GIS、GIU、GOO、HEU、IMF、ITE、ITH、KFI、LEV、LIO、LOS、LTN、MAR、MEP、MER、MEL、MFI、MFS、MON、MSO、MTF、MTN、MTT、MWW、NAT、NES、NON、PAU、PHI、RHO、RRO、RTE、RTH、RUT、SGT、SOD、STF、STI、STT、TER、TOL、TON、TSC、TUN、UFI、VNI、VSV、WEI、YUG等がある。
ゼオライト膜は、ゼオライトが単独で膜となったものでも、前記ゼオライトの粉末をポリマーなどのバインダー中に分散させて膜の形状にしたものでも、各種支持体上にゼオライトを膜状に固着させたゼオライト膜複合体でもよい。ゼオライト膜は、一部アモルファス成分などが含有されていてもよい。
ゼオライト膜の厚さとしては、特に制限されるものではないが、通常、0.1μm以上であり、好ましくは0.6μm以上、さらに好ましくは1.0μm以上である。また通常100μm以下であり、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは20μm以下の範囲である。
ただし、本発明はゼオライト膜以外の分離膜を有した管状分離膜を用いてもよい。
管状分離膜3の外径は、好ましくは3mm以上、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは10mm以上、好ましくは20mm以下、より好ましくは18mm以下、さらに好ましくは16mm以下である。外径が小さすぎると管状分離膜の強度が十分でなく壊れやすくなることがあり、大きすぎるとモジュール当りの膜面積が低下しやすくなることがある。
管状分離膜3のうちゼオライト膜で覆われた部分の長さは好ましくは20cm以上、好ましくは200cm以下である。
本発明の分離膜モジュールにおいて、管状分離膜は通常1〜3000本配置され、管状分離膜同士の最短距離は、2mm〜10mmとなるように配置されることが好ましい。ハウジングの大きさ、管状分離膜の本数は処理する流体量によって適宜変更されるものである。なお、管状分離膜はジョイント管17によって連結されなくてもよい。
本発明の分離膜モジュールにおいて、分離または濃縮の対象となる被処理流体としては、分離膜によって分離または濃縮が可能な複数の成分からなる気体または液体の混合物であれば特に制限はなく、如何なる混合物であってもよいが、気体の混合物に使用することが好ましい。
分離または濃縮には、パーベーパレーション法(浸透気化法)、ベーパーパーミエーション法(蒸気透過法)と呼ばれる分離または濃縮方法を用いることができる。パーベーパレーション法は、液体の混合物をそのまま分離膜に導入する分離または濃縮方法であるため、分離または濃縮を含むプロセスを簡便なものにすることができる。
本発明において、分離または濃縮の対象となる混合物が、複数の成分からなる気体の混合物である場合、気体の混合物としては、例えば、二酸化炭素、酸素、窒素、水素、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン、1−ブテン、2-ブテン、イソブテン、トルエン等の芳香族系化合物、六フッ化硫黄、ヘリウム、一酸化炭素、一酸化窒素、水などから選ばれる少なくとも1種の成分を含むものが挙げられる。これらの気体成分からなる混合物のうち、パーミエンスの高い気体成分は、分離膜を透過し分離され、パーミエンスの低い気体成分は供給ガス側に濃縮される。
本発明の分離膜モジュールは、流体量、あるいは目的の分離度、濃縮度によって連結して使用することができる。流体量が多い場合または目的の分離度・濃縮度が高く1つのモジュールでは処理が十分できない場合には出口から出た流体をさらにもう一つのモジュールの入口に入るように配管を接続して使用することが好ましい。また分離度、濃縮度に応じてさらに連結して目的の分離度・濃縮度とすることができる。
1 分離膜モジュール
2 ハウジング
3 管状分離膜
4 エンド管
5 支持板
6A ボトムカバー
6B トップカバー
6a 取出口
7,8 バッフル
7a,8a 挿通孔
9 流入口
10 流出口
11,12 室
13 主室
14 ロッド
16 流出室
17 ジョイント管
20 エンドプラグ
22 ロッド
25 押え板
25a 開口
26 ばね
28,41 振動吸収シート
40 振動吸収体

Claims (4)

  1. 筒状のハウジングと、
    該ハウジング内に配置された管状分離膜と
    を有し、
    被処理流体が該ハウジング内を一端側から他端側に流れ、管状分離膜を透過した流体が該管状分離膜を通って取り出される分離膜モジュールにおいて、
    該管状分離膜の振動を吸収する振動吸収材が設けられたことを特徴とする分離膜モジュール。
  2. 請求項1において、前記管状分離膜の一端部にエンド管が接続され、
    該エンド管は、前記ハウジングを横断するように設置された支持板に支持されており、 該管状分離膜の他端部にエンドプラグが接続されており、
    該エンドプラグと接触するように前記振動吸収材が設けられていることを特徴とする分離膜モジュール。
  3. 請求項2において、前記エンドプラグと対峙して押え板が設けられており、
    該押え板に設けられた開口に該エンドプラグ又はそれから突設されたロッドが挿通されており、
    該押え板を挟んで管状分離膜と反対側に振動吸収材が設けられており、該振動吸収材に該エンドプラグ又はロッドが接触していることを特徴とする分離膜モジュール。
  4. 請求項3において、前記押え板は
    前記振動吸収材は、該押え板に敷設された振動吸収シートであることを特徴とする分離膜モジュール。
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