JP2016155093A - 分離膜モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】管状分離膜の一端に接続されたエンド管を長尺としても高寸法精度のものを低コストにて製造することができると共に、エンド管内を流れる流体の流通抵抗が小さく、しかもエンド管が高強度である分離膜モジュールを提供する。
【解決手段】分離膜モジュールは、筒状のハウジング2と、ハウジング2の長手方向に配置された管状分離膜3と、管状分離膜3の一端に接続されたエンド管4と、エンド管4を支持する支持板5と、該支持板5と平行に配置され、管状分離膜が挿通された挿通孔7a,8aを有するバッフル7,8とを有する。支持板5に設けられた差込穴5aにエンド管4が差し込まれている。エンド管4はパイプ4Aと、ノズル管4b,4cとOリングにより連結されたものである。エンド管4はパイプ4Aと、ノズル管4b,4cとを溶接金属4w,4yとによって溶接したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は溶液や混合気体等の流体から一部の成分を分離するために用いられる分離膜モジュールに関する。
溶液又は混合気体中の成分を分離するための機器として分離膜モジュールが知られている。この分離膜モジュールに用いる管状分離膜は、管状の多孔質セラミック支持体と、該支持体の外周面に設けられたゼオライト等からなる多孔質の分離膜とを有する。溶液や混合気体等の流体から特定の成分を分離するためには、溶液の流体を分離膜エレメントの一方(外面)に接触させて、もう一方(内面)を減圧することにより、特定の成分を気化させ分離する方法や、溶液を気化させて気体状態で分離膜に接触させて、非接触面側を減圧して特定成分を分離する方法、加圧状態の混合気体を分離膜に接触させて特定の成分を分離する方法などが知られている(特許文献1,2)。
特許文献1に、管板に緻密質セラミックス製接続管の一端が接続され、この接続管の他端に管状ゼオライト膜の一端を接続した構造が記載されている。特許文献1の分離膜モジュールでは、混合蒸気は、ケーシングの側面の流入口からケーシング内に流入する。
特開2013−39546号公報 特開2011−152507号公報
特許文献1の分離膜モジュールでは、接続管の長さが短いために、混合流体は、ゼオライト膜の一端側を直撃するようにケーシング側面の流入口からケーシング内に流入する。このため、直撃される部分のゼオライト膜が早期に劣化するおそれがある。
そこで、ゼオライト膜の劣化を防止するために、接続管を長くして、流入する混合蒸気がゼオライト膜を直撃しないようにすることが考えられる。しかしながら、接続管を単に長尺化させたものを高寸法精度にて製造することは容易ではなく、また製造できたとしても、製造コストは相当に高いものとなる。
また、単に接続管を長くすると、内部を流れる流体の流通抵抗が大きくなってしまう。
本発明は、管状分離膜の一端に接続される管を長尺としても高寸法精度のものを低コストにて製造することができると共に、管内を流れる流体の流通抵抗が小さく、しかも高強度である管状分離膜接続構造体及びこのような管を使用する分離膜モジュールを提供することを目的とする。
本発明の分離膜モジュールは、筒状のハウジングと、該ハウジング内に該ハウジングの長手方向に配置された管状分離膜とを有し、被処理流体が該ハウジング内を一端側から他端側に流れ、管状分離膜を透過した流体が該管状分離膜を通って取り出される分離膜モジュールであって、該管状分離膜の一端部にエンド管が接続され、該エンド管は、前記ハウジングを横断するように設置された支持板の一方の板面から突出している分離膜モジュールにおいて、該エンド管は、パイプと、該パイプの両端にそれぞれ接続された基端側ノズル管及び先端側ノズル管とで構成されていることを特徴とするものである。
本発明の一態様では、基端側ノズル管及び先端側ノズル管は、前記パイプに内嵌された小径凸部を有しており、該パイプと各ノズル管はOリングにより連結されている。
本発明の一態様では、基端側ノズル管及び先端側ノズル管は、パイプに内嵌された小径凸部を有しており、該パイプの端面と各ノズル管の小径凸部の段差面との間が溶接されている。この場合、パイプの端面と前記小径凸部の段差面とに開先が設けられていることが好ましい。
本発明の分離膜モジュールにあっては、支持板にエンド管の基端側が接続され、このエンド管の先端側に管状分離膜の一端が接続されている。
本発明では、エンド管は、両端を除いた大部分がパイプにて構成されており、このパイプの両端にそれぞれ基端側ノズル管と先端側ノズル管が固着されている。
このノズル管の管壁の肉厚を大きくすることにより、エンド管の両端部が高強度となり、エンド管の基端側を支持板に強固に接続することが可能となる。また、エンド管の長さ方向の大部分をパイプにて構成することにより、エンド管のコストが安価となる。また、パイプの内孔径を大きくし、エンド管内を流れる流体の流通抵抗を小さくすることができる。
実施の形態に係る分離膜モジュールのハウジング軸心線方向に沿う断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 エンド管及び支持板の拡大断面図である。 (a)図はエンド管の側面図、(b)図はエンド管の縦断面図、(c)図はエンド管の拡大縦断面図である。 エンド管の別例を示す断面図である。 実施の形態に係る分離膜モジュールのハウジング軸心線方向に沿う断面図である
図1〜5を参照して、本発明の一実施の形態に係る分離膜モジュールについて説明する。
この分離膜モジュール1は、筒軸心方向を上下方向とした円筒状ハウジング2と、ハウジング2の軸心線と平行方向に配置された管状分離膜3と、ハウジング2内の下部に設けられた支持板5と、ハウジング2の下端に取り付けられたボトムカバー6A及び上端に取り付けられたトップカバー6Bと、支持板5と平行にハウジング2内の下部及び上部にそれぞれ配置された第1のバッフル(整流板)7及び第2のバッフル(整流板)8等を有する。第1のバッフル7は支持板5の上側に配置されている。バッフルの数は本実施の形態によらず、3以上のバッフルを使用してもよい。
この実施の形態では、管状分離膜3の下端にエンド管4が連結されている。管状分離膜3の上端にエンドプラグ20が連結されている。なお、図2〜3では、管状分離膜は7本が示されているが、実際は1本であっても、図4のように多数本(2〜3000本)設けられている多管式分離膜モジュールであってもよい。
ハウジング2の下部の外周面に被処理流体の流入口9が設けられ、上部の外周面に被処理流体の流出口10が設けられている。流入口9は、支持板5と第1のバッフル7との間の室11に臨むように設けられている。流出口10は、第2のバッフル8の上側の室12に臨むように設けられている。バッフル7,8間は膜分離を行うための主室13となっている。
この実施の形態では、ハウジング2の下端及び上端側とボトムカバー6A及びトップカバー6Bの外周縁にそれぞれ外向きのフランジ2a,2b,6b,6cが設けられ、ボルト(図示略)によってこれらが固定されている。支持板5の周縁部は、フランジ2a,6b間にガスケット(図示略)を介して挟持されている。
底部の支持板5から複数のロッド14が立設され、該ロッド14にバッフル7,8が支持されている。ロッド14の下端には雄ねじが刻設されており、支持板5の雌ねじ穴に螺着されている。バッフル7,8はロッド14に外嵌された鞘管14A,14B(図4)によって所定高さに支持されている。鞘管14Aは、支持板5とバッフル7との間に配置されている。鞘管14Bは、バッフル7,8間に配置されている。バッフル8は、鞘管14Bの上端面に載設され、ロッド14の上端に螺着されたナットによって固定されている。
バッフル7,8の外周面とハウジング2の内周面との間には、Oリング、Vパッキン、Cリングなどのシール部材が介在されていてもよい。
各バッフル7,8には、管状分離膜3を挿通させるための円形の挿通孔7a,8aが設けられており、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の連結体が各挿通孔7a,8aに挿通されている。挿通孔7a,8aの口径は、管状分離膜3、エンド管4及びエンドプラグ20の直径(外径)よりも大きく、挿通孔7a,8aの内周面と、エンド管4及びエンドプラグ20の外周面との間に全周にわたって間隙があいている。
支持板5の上面側には、管状分離膜3に連結されたエンド管4の下端が差し込まれた差込穴5aが設けられている。差込穴5aは、円柱形であり、支持板5の上面から厚み方向の途中まで延在している。差込穴5aの穴底は、小孔5bと大孔5cとを介して支持板5の下側の流出室16に臨んでいる。従って、各エンド管4の管孔4aは、小孔5b及び大孔5cを介して、ボトムカバー6Aと支持板5との間の流出室16に連通している。ボトムカバー6Aには、分離された透過流体の取出口6aが設けられている。
この実施の形態では、エンド管4は、それぞれ金属よりなるパイプ4Aと、基端側(下端側)ノズル管4Bと、先端側(上端側)ノズル管4Cとを同軸的に連結したもの(管状分離膜接続構造体)である。なお、金属としては、ステンレス、鉄、アルミニウムなどが好適である。パイプ4A及びノズル管4B、4Cの連結は、Oリングにより行ってもよいし、溶接でもよい。さらに、連結部に熱収縮チューブを使用してもよい。
パイプ4Aは、エンド管4の長さ方向の大部分、例えば50〜95%、特に60〜90%を占める長尺物である。また、その外径は、管状分離膜3とほぼ同じ大きさがよく、大きすぎると隣接する管と干渉する恐れがあり、小さすぎると強度が不足する場合がある。その内径は、エンド管4の外径の好ましくは40〜94%特に60〜85%と大きく、管壁の肉厚が小さなものとなっている。
パイプ4Aの両端面には、それぞれ開先4m,4n(図5(c))が設けられている。
基端側ノズル管4Bは、図5(c)に拡大して示される通り、小径の内孔4bを有した厚肉管状である。下部外周面には、Oリング30の装着用の溝4dが、上下方向に間隔をおいて単数または複数条、周設されている。また、この下端部にOリングを設置してもよい。上端部には、パイプ4Aに内嵌する小径凸部4eが設けられている。小径凸部4eの下側の大径部と小径凸部4eとの境界部には開先4fが設けられている。この開先4fは、ノズル管4Bの管軸方向に対して傾斜するテーパ面よりなる。
先端側ノズル管4Cは、小径の内孔4hを有した厚肉管状である。先端側ノズル管4Cの下端部は、パイプ4Aの上端部に内嵌する小径凸部4kとなっている。ノズル管4Cの大径部と小径凸部4kとの境界部に開先4jが設けられている。
先端側ノズル管4Cの上端部は、ゼオライト管3に内嵌する小径部4gとなっている。この小径部4gの外周にはOリング31の装着用の溝4iが周設されている。
エンド管4は、パイプ4Aの基端側及び先端側にそれぞれ各ノズル管4B,4Cの小径凸部4e,4kを差し込み、開先4n,4f間及び開先4m,4j間にパイプ4A、ノズル管4B,4Cを溶接またはOリングを用いて連結固定することにより構成される。
各小径凸部4e,4kをパイプ4Aに内嵌させることにより、パイプ4Aとノズル管4B,4Cとを高精度に同軸状に揃えることができる。また、溶接する場合は、開先4f,4j,4m,4nを設けているので、各溶接金属4w,4yも健全なものとなる。各開先は必ずしも設置することはなく、例えば、溶接を施さない場合は設置しなくてもよい。
このエンド管4の大部分は、内孔の径が大きいパイプ4Aにて構成されており、低コストであり、また管孔4aの流通抵抗も小さい。エンド管4の両端側は、厚肉のノズル管4B,4Cにて構成されているので強度が高い。
管状分離膜3は、管状の多孔質支持体と、該多孔質支持体の外周面に形成された無機分離膜としてのゼオライト膜とを有する。尚、長尺の管状分離膜に代わり、図7のように、複数本、例えば2本の管状分離膜3を金属、樹脂、緻密質セラミックス等よりなるジョイント管17を介して連結して長尺としてもよい。
このジョイント管17は、管軸方向に貫通する貫通孔を有する。ジョイント管17の両端側(上端側と下端側)は、管状分離膜3内に差し込まれる小径部となっている。小径部の外周面には溝が周回して設けられ、Oリング(図示略)が装着されている。
小径部同士の間は大径部となっている。この大径部と小径部との境界部は段差面となっている。この段差面と管状分離膜3の端面との間にもOリング(図示略)が介在されている。
管状分離膜3の上端に金属、樹脂、緻密質セラミックス等よりなるエンドプラグ20が連結されている。エンドプラグ20は円柱状またはこれの一部を削った形状であり、管状分離膜3の上端を封止している。エンドプラグ20の下端には、管状分離膜3内に差し込まれた小径部が設けられている。エンドプラグ20と管状分離膜3との間はOリングによってシールされている。図示は省略するが、このエンドプラグ20と管状分離膜3とのシール構造は、前記エンド管4と管状分離膜3とのシール構造と同様のものとなっている。また、エンドプラグ20と管状分離膜3は、Oリングを使用せず、熱収縮チューブを用いることでシールしてもよいし、Oリングを使用した上にさらに熱収縮チューブを用いてもよい。
エンド管4とエンドプラグ20を管状分離膜3の一端部と他端部とに接続する。なお、小径部4gの溝4iにOリング31を装着し、エンド管4の基端側ノズル管4Bの溝4dにOリング30(図4)を装着し、好ましくは管状分離膜3の端面にもOリングを配置する。この管状分離膜のエンド管4の下端側を差込穴5aに差し込み、エンド管4を支持板5に接続する。
上記実施の形態では、管状分離膜3の上端側にエンドプラグ20を配置しているので、管状分離膜3、エンドプラグ20、エンド管4及びジョイント管17に対し、それらの端面同士が押し付けられる方向に荷重がかかっている。
本発明では、エンド管4及び支持板5を管状分離膜3の上端側に配置し、エンドプラグ20を管状分離膜3の下端側に配置してもよい。この場合、エンドプラグ20を上方に付勢するためのスプリング等の付勢部材を設けることにより、管状分離膜3、エンドプラグ20、エンド管4及びジョイント管17に対し、それらの端面同士が押し付けられる方向に荷重を加えることが好ましい。
このように構成された分離膜モジュール1において、被処理流体は流入口9からハウジング2の室11内に導入され、バッフル7の挿通孔7aの内周面とエンド管4の外周面との間の間隙を通って主室13に流入し、主室13を通った後、バッフル8の挿通孔8aとエンドプラグ20との間隙を通って室12に流出する。主室13を流れる間に被処理流体の一部の成分が管状分離膜3を透過して管状分離膜3内から流出室16及び取出口6aを介して取り出される。透過しなかった流体は、流出口10から分離膜モジュール1外に流出する。
この実施の形態では、室11内にはエンド管4のみが配置されているので、流入口9から室11内に流入した流体がゼオライト管3を直撃することがなく、ゼオライト管3の耐久性が良好である。
この実施の形態では、管状分離膜3の上下両端に連結されたエンド管4とエンドプラグ20がそれぞれバッフル7,8の挿通孔7a,8aに差し込まれている。そのため、管状分離膜3が振動ないし揺動してエンド管4及びエンドプラグ20が挿通孔7a,8aの内周面に当接してもゼオライト膜が損傷することがなく、長期にわたって安定して運転を行うことができる。
この実施の形態では、支持板5に設けた差込穴5aにエンド管4の下端部を差し込むだけでエンド管4と支持板5とを気密ないし液密状に容易に連結することができる。また、差込穴5aが円柱形であるので、支持板5に差込穴5aを穿設する作業は容易であり、支持板5の製作も容易である。従って、分離膜モジュールの製作工期の短縮及び製作コストの低減を図ることができる。
上記実施の形態では、エンド管4の基端側ノズル管4Bの外周面の溝4dにOリング30を装着するものとしているが、図6(a)のエンド管4’の基端側ノズル管4B’のように、下端面に溝4pを設け、この溝4pにOリング32を装着してもよい。
このエンド管4’の基端側ノズル管4B’は、差込穴5aに差し込まれ、差込穴5aの穴底面と基端側ノズル管4B’の下端面との間がOリング32でシールされる。
図示は省略するが、基端側ノズル管の側周面のOリング30と下端面のOリング32との双方を設置してもよい。
上記実施の形態では、エンド管4,4’を差込穴5aに差し込むものとしているが、本発明では、図6(b)のように、差込穴5a’の内周面に雌螺子を刻設すると共に、エンド管4''の基端側ノズル管4B''の下端部外周面に雄螺子4tを刻設し、雄螺子4tを差込穴5a’に螺着することにより、エンド管4''を支持板5に連結してもよい。
主室13内の流れと管状分離膜3内の流れは並流であっても、向流であっても差し支えなく、被処理流体の流入口9と流出口10とは入れ替えても差し支えない。また、カバー6A、6Bを結ぶ方向が略水平方向となるように、分離膜モジュール1を横置きに設置して使用しても差し支えない。
分離膜モジュール1は、図1のようにトップカバー6B側を上にして使用してもよく、またボトムカバー6A側を上にして使用しても差し支えない。
以下、管状分離膜3の好ましい構成について説明する。管状分離膜3は、管状の多孔質支持体と、該多孔質支持体の外周面に形成された無機分離膜としてのゼオライト膜とを有する。この多孔質支持体の材質としては、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素などを含むセラミックス焼結体や金属焼結体の無機多孔質支持体が挙げられる。その中でもアルミナ、シリカ、ムライトのうち少なくとも1種を含む無機多孔質支持体が好ましい。多孔質支持体表面が有する平均細孔径は特に制限されるものではないが、細孔径が制御されているものが好ましく、通常0.02μm以上、好ましくは0.05μm以上、さらに好ましくは0.1μm以上であり、通常20μm以下、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下の範囲が好ましい。
多孔質支持体の表面においてゼオライトを結晶化させゼオライト膜を形成させる。
ゼオライト膜を構成する主たるゼオライトは、通常、酸素6−10員環構造を有するゼオライトを含み、好ましくは酸素6−8員環構造を有するゼオライトを含む。
ここでいう酸素n員環を有するゼオライトのnの値は、ゼオライト骨格を形成する酸素とT元素で構成される細孔の中で最も酸素の数が大きいものを示す。例えば、MOR型ゼオライトのように酸素12員環と8員環の細孔が存在する場合は、酸素12員環のゼオライトとみなす。
酸素6−10員環構造を有するゼオライトの一例を挙げれば、AEI、AEL、AFG、ANA、BRE、CAS、CDO、CHA、DAC、DDR、DOH、EAB、EPI、ESV、EUO、FAR、FRA、FER、GIS、GIU、GOO、HEU、IMF、ITE、ITH、KFI、LEV、LIO、LOS、LTN、MAR、MEP、MER、MEL、MFI、MFS、MON、MSO、MTF、MTN、MTT、MWW、NAT、NES、NON、PAU、PHI、RHO、RRO、RTE、RTH、RUT、SGT、SOD、STF、STI、STT、TER、TOL、TON、TSC、TUN、UFI、VNI、VSV、WEI、YUG等がある。
ゼオライト膜は、ゼオライトが単独で膜となったものでも、前記ゼオライトの粉末をポリマーなどのバインダー中に分散させて膜の形状にしたものでも、各種支持体上にゼオライトを膜状に固着させたゼオライト膜複合体でもよい。ゼオライト膜は、一部アモルファス成分などが含有されていてもよい。
ゼオライト膜の厚さとしては、特に制限されるものではないが、通常、0.1μm以上であり、好ましくは0.6μm以上、さらに好ましくは1.0μm以上である。また通常100μm以下であり、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは20μm以下の範囲である。
ただし、本発明はゼオライト膜以外の分離膜を有した管状分離膜を用いてもよい。
管状分離膜3の外径は、好ましくは3mm以上、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは10mm以上、好ましくは20mm以下、より好ましくは18mm以下、さらに好ましくは16mm以下である。外径が小さすぎると管状分離膜の強度が十分でなく壊れやすくなることがあり、大きすぎるとモジュール当りの膜面積が低下する。
管状分離膜3のうちゼオライト膜で覆われた部分の長さは好ましくは20cm以上、好ましくは200cm以下である。
本発明の分離膜モジュールにおいて、管状分離膜は通常1〜3000本特に50〜850本配置され、管状分離膜同士の最短距離は、2mm〜10mmとなるように配置されることが好ましい。ハウジングの大きさ、管状分離膜の本数は処理する流体量によって適宜変更されるものである。なお、管状分離膜はジョイント管17によって連結されなくてもよい。
本発明の分離膜モジュールにおいて、分離または濃縮の対象となる被処理流体としては、分離膜によって分離または濃縮が可能な複数の成分からなる気体または液体の混合物であれば特に制限はなく、如何なる混合物であってもよいが、気体の混合物に使用することが好ましい。
分離または濃縮にはパーベーパレーション法(浸透気化法)、ベーパーパーミエーション法(蒸気透過法)と呼ばれる分離または濃縮方法を用いることができる。パーベーパレーション法は、液体の混合物をそのまま分離膜に導入する分離または濃縮方法であるため、分離または濃縮を含むプロセスを簡便なものにすることができる。
本発明において、分離または濃縮の対象となる混合物が、複数の成分からなる気体の混合物である場合、気体の混合物としては、例えば、二酸化炭素、酸素、窒素、水素、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン、1−ブテン、2-ブテン、イソブテン、トルエンなどの芳香族系化合物、六フッ化硫黄、ヘリウム、一酸化炭素、一酸化窒素、水などから選ばれる少なくとも1種の成分を含むものが挙げられる。これらの気体成分からなる混合物のうち、パーミエンスの高い気体成分は、分離膜を透過し分離され、パーミエンスの低い気体成分は供給ガス側に濃縮される。
本発明の分離膜モジュールは、流体量、あるいは目的の分離度、濃縮度によって連結して使用することができる。流体量が多い場合または目的の分離度・濃縮度が高く1つのモジュールでは処理が十分できない場合には出口から出た流体をさらにもう一つのモジュールの入口に入るように配管を接続して使用することが好ましい。また分離度、濃縮度に応じてさらに連結して目的の分離度・濃縮度とすることができる。
本発明の分離膜モジュールを並列に設置して流体を分岐してガスを供給してもよい。この時さらに並列したそれぞれのモジュールに直列でモジュールを設置することもできる。並列としたモジュールを直列とする場合、供給ガス量が直列方向に低下し線速が低下するので、適宜線速を保つように並列の設置数を減少させることが好ましい。
モジュールを直列に配置する場合の透過した成分はモジュール毎に排出しても良く、モジュール間を連結して集合させて排出しても良い。
1 分離膜モジュール
2 ハウジング
3 管状分離膜
4 エンド管
4A パイプ
4B,4B’,4B'' 基端側ノズル管
4C 先端側ノズル管
4e,4k 小径凸部
4f,4j,4m,4n 開先
4w,4y 溶接金属
5 支持板
6A ボトムカバー
6B トップカバー
6a 取出口
7,8 バッフル
7a,8a 挿通孔
9 流入口
10 流出口
11,12 室
13 主室
14 ロッド
16 流出室
17 ジョイント管
20 エンドプラグ
30〜32 Oリング

Claims (5)

  1. 筒状のハウジングと、
    該ハウジング内に該ハウジングの長手方向に配置された管状分離膜と
    を有し、
    被処理流体が該ハウジング内を一端側から他端側に流れ、管状分離膜を透過した流体が該管状分離膜を通って取り出される分離膜モジュールであって、
    該管状分離膜の一端部にエンド管が接続され、
    該エンド管は、前記ハウジングを横断するように設置された支持板の一方の板面から突出している分離膜モジュールにおいて、
    該エンド管は、パイプと、該パイプの両端にそれぞれ接続された基端側ノズル管及び先端側ノズル管とで構成されていることを特徴とする分離膜モジュール。
  2. 請求項1において、前記基端側ノズル管及び先端側ノズル管は、前記パイプに内嵌された小径凸部を有しており、
    該パイプと各ノズル管はOリングにより連結されていることを特徴とする分離膜モジュール。
  3. 請求項1において、前記基端側ノズル管及び先端側ノズル管は、前記パイプに内嵌された小径凸部を有しており、
    該パイプの端面と各ノズル管の小径凸部の段差面との間が溶接されていることを特徴とする分離膜モジュール。
  4. 請求項3において、前記パイプの端面と前記小径凸部の段差面とに開先が設けられていることを特徴とする分離膜モジュール。
  5. 管状分離膜の一端に接続される管状分離膜接続構造体において、管状分離膜接続構造体はパイプとその両端にそれぞれ接続されたノズル管で構成されていることを特徴とする、管状分離膜接続構造体。
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