JP2021053552A - 分離膜モジュール及び分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】管状分離膜の充填密度を高くすることができ、しかも分離膜ユニットの数を従来品よりも少なくすることができる分離膜モジュールと、この分離膜モジュールを用いた分離方法を提供する。【解決手段】円筒状ハウジング2に多段に分離膜ユニット10が設けられている。ハウジング2の平面視において、第1、第5及び第9段目の分離膜ユニット10Aは3時側から差し込まれ、第2、第6及び第10段目の分離膜ユニット10Bは12時側から差し込まれ、第3及び第7段目の分離膜ユニット10Cは1時半側から差し込まれ、第4及び第8段目の分離膜ユニット10Dは10時半側から差し込まれている。【選択図】図1

Description

本発明は溶液や混合気体等の流体から一部の成分を分離するために用いられる分離膜モジュールと、この分離膜モジュールを用いた分離方法に関する。
溶液又は混合気体中の成分を分離するための機器として管状分離膜を有する分離膜モジュールが知られている。この管状分離膜は、管状の多孔質セラミック支持体と、該支持体の外周面に設けられたゼオライト等からなる多孔質の分離膜とを有する。溶液や混合気体等の流体から特定の成分を分離するためには、溶液の流体を検査の一方(外面)に接触させて、もう一方(内面)を減圧することにより、特定の成分を気化させ分離する方法や、溶液を気化させて気体状態で分離膜に接触させて、非接触面側を減圧して特定成分を分離する方法、加圧状態の混合気体を分離膜に接触させて特定の成分を分離する方法などが知られている。
複数の管状分離膜がハウジング内に設置された多管式分離膜モジュールとして、特許文献1には、円筒状の容器側面から分離膜ユニットを求心方向に差し込んだものが記載されている。
特許文献1では、分離膜ユニットの差し込み方向(容器求心方向)の長さは、容器の半径程度又はそれ以下である(特許文献1の図4、5、7)。
特開2017−56369号公報
特許文献1では、管状分離膜の充填密度を高くするには、特許文献1の図4〜7のように多数の分離膜ユニットを設置する必要がある。例えば、特許文献1の図4〜7では、円筒状容器を、容器軸心線方向が鉛直方向となるように配置し、分離膜ユニットを上下多段に、且つ1つの段では8個の分離膜ユニットを求心方向に設けるようにしている。このように多数の分離膜ユニットを設置すると、分離膜モジュールの組み立てに著しく手間がかかる。また、各分離膜ユニットと容器とのシール部分から被分離流体がリークするリスクも、分離膜ユニットの数に比例して大きくなる。
本発明は、管状分離膜の充填密度を高くすることができ、しかも分離膜ユニットの数を上記特許文献1よりも少なくすることができる分離膜モジュールと、この分離膜モジュールを用いた分離方法を提供することを目的とする。また、被分離流体がより均一に管状分離膜に接触できるような分離膜モジュール構造を提供することも目的の一つである。
本発明の分離膜モジュールは、筒状のハウジングと、該ハウジングの側周面の差込口から該ハウジング内に差し込まれた分離膜ユニットとを有する分離膜モジュールにおいて、
該分離膜ユニットの差し込み方向の先端側は、該差込口と反対側のハウジング内周面近傍に達している
或いは、
該ハウジングには、該差込口と反対側に支持穴が設けられており、前記分離膜ユニットの先端側が該支持穴に差し込まれて保持されている
ことを特徴とする分離膜モジュール。
本発明の一態様では、前記分離膜ユニットは、前記差し込み方向と垂直な支持板と、一端側が該支持板に支持された複数本の管状分離膜とを有する。
本発明の一態様では、前記管状分離膜の一端側にエンド管が接続されており、該エンド管が前記支持板の一面側に固定されており、該支持板の他面側にエンドカバーが装着され、該支持板と該エンドカバーとの間に流出室が形成されており、該支持板及び該エンド管に設けられた連通孔を介して前記管状分離膜内と該流出室内とが連通している。
本発明の一態様では、前記ハウジングの外周面には、前記差込口を取り巻く台座部が設けられており、前記支持板の外周縁部が該台座部に固定されている。
本発明の一態様では、各分離膜ユニットの前記流出室は、それぞれ連絡配管を介して集合配管に連通している。
本発明の一態様では、前記ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに、すべての分離膜ユニットの前記エンドカバーが該ハウジングの外周面の一半側に位置する。
本発明の一態様では、前記ハウジングの軸心線方向の一端側から他端側にかけて第1ないし第n(nは4以上)の分離膜ユニットが間隔をおいて配列されており、該一端側から4・N+1番目(Nは0又は1以上の整数)とそれに隣接する4・N+2番目の分離膜ユニット同士は、該ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに略直交しており、4・N+3番目とそれに隣接する4・N+4番目の分離膜ユニット同士は、該ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに略直交しており、4・N+1番目及び4・N+2番目の分離膜ユニットと、4・N+3番目及び4・N+4番目の分離膜ユニットとは、該ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに斜交している。
本発明の一態様では、前記斜交角度が45゜±10゜である。
本発明の一態様では、前記管状分離膜はゼオライト膜を有する。
本発明の分離方法は、本発明の分離膜モジュールを用いて、パーベーパレーション法またはベーパーパーミエーション法により、混合流体から物質の分離を行うことを特徴とする。
本発明の分離膜モジュールでは、ハウジングに差し込まれた分離膜ユニットが、ハウジングを直径方向に横断するか、又はそれに近い長さを有しており、分離膜ユニットの配置本数が上記特許文献1よりも少数で足りる。そのため、分離膜モジュールの製作が容易であり、また分離膜ユニットと差込口との接続部からの流体のリークのおそれも軽減される。
本発明の一態様によると、隣接する分離膜ユニットを交差方向に配設することにより、膜と流体の接触頻度を向上させ、分離効率を向上させることができる。
本発明の一態様によると、各分離膜ユニットから取り出された流体を効率よく集合配管に導くことができ、また分離膜モジュールの構成の単純化を図ることができる。
本発明による上記効果は、分離膜モジュールが商業的なスケールに大型化された場合に特に大きい。ここでいう「大型化」とは被処理流体の流量が、例えば気体の場合は下限値が3トン/時、好ましくは7トン/時であり、上限値が650トン/時、好ましくは330トン/時であるようなスケールをいう。また、液体の場合は下限値が120トン/時、好ましくは250トン/時、上限値が20万トン/時、好ましくは10万トン/時であるようなスケールをいう。
実施の形態に係る分離膜モジュールの透視側面図である。 図2a,2b,2c及び2dは図1のIIa−IIa線、IIb−IIb線、IIc−IIc線及びIId−IId線断面図である。 実施の形態に係る分離膜モジュールの平面図である。 分離膜ユニットの長手方向の断面図である。 図4のV−V線断面図である。 分離膜ユニットの別例を示す断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。
図1〜5を参照して、本発明の実施の形態に係る分離膜モジュールの一例について説明する。
図1〜5の分離膜モジュール1は、筒軸心線方向を鉛直方向とした略円筒形状のハウジング2と、該ハウジング2に差し込まれた複数の分離膜ユニット10とを有する。
ハウジング2の天面及び底面はそれぞれ鏡板部2a,2bとなっている。底部の鏡板部2bには被処理流体の流入口3が設けられ、天面の鏡板部には非透過流体の流出口4が設けられている。
ハウジング2の側周面には、上下方向に間隔をおいて、分離膜ユニット10の差込口5が設けられている。差込口5の外周縁部には、分離膜ユニット10の取付用の台座部6が設けられている。台座部6は、差込口5を周回している。台座部6はハウジング2の外周面から放射方向に若干盛り上っている。台座部6の該放射方向の先端面は平面となっており、後述の支持板11の外周縁部が重なり得るようになっている。
分離膜ユニット10の構成について、図4,5を参照して説明する。
分離膜ユニット10は、基端側の支持板11と、支持板11の一方の面(内向面)から起立する複数本のエンド管12と、一端側が該エンド管12に連結された管状分離膜13と、各管状分離膜13の他端側に取り付けられ、該他端側を封じているエンドプラグ14と、各エンドプラグ14が差し込まれて保持されたエンドプレート15と、支持板11とエンドプレート15とを連結するタイロッド16と、支持板11の他方の面(外向面)に被装されたエンドカバー17等を有する。
支持板11は、円板状であり、厚み方向に貫通する複数の透過流体の通過孔11aを有する。
支持板11の内向き面にあっては、該通過孔11aと同軸状にエンド管12が立設されている。この実施の形態では、通過孔11aに座ぐり状の凹所(符号略)が設けられ、該凹所にエンド管12の基端側が差し込まれ、溶接によりエンド管12が支持板11に固着されているが、エンド管12の固定構造はこれに限定されない。
エンド管12は、図示の通り、管軸心線方向に貫通する管孔(符号略)を有した管状体よりなる。エンド管12の先端は小径となっており、管状分離膜13の基端側が外嵌されている。管状分離膜13の基端側とエンド管12の先端側との接続部はOリング、ガスケット等によってシールされている。Oリングやガスケット等の代わりに、又はOリングやガスケット等と共に、管状分離膜13の基端側からエンド管12の先端側にかけて連結して覆う熱収縮チューブを設けることによりエンド管12と管状分離膜13との接続部をシールしてもよい。
管状分離膜13の先端にエンドプラグ14が連結されている。エンドプラグ14は円柱状またはこれの一部を削った形状であり、管状分離膜13の先端を封止している。エンドプラグ14の基端には、管状分離膜13内に差し込まれた小径部が設けられている。エンドプラグ14と管状分離膜13との間はエンド管12と管状分離膜13との接続部と同様にしてシールされている。
なお、エンドプラグ14の重量軽減を図るために、エンドプラグ14の先端面から凹所が設けられている。また図4において、管状分離膜13に接続されているエンド管12の管状分離膜13側の一部に別の配管(金属SUSのつなぎ配管)が接続された構造となっていてもよい。
タイロッド16は、基端側が支持板11に螺合等により固定されている。タイロッド16は、この実施の形態では支持板11の外周縁部に周方向に等間隔に4本配置されているが、タイロッド16の本数はこれに限定されない。各タイロッド16の先端は、プレート15に設けられたロッド挿通孔(符号略)に挿通されている。プレート15を挟むように設けられたストッパ16aとタイロッド16に螺着されたナット16bにより、プレート15がタイロッド16に固定支持される。
プレート15は、差込口5よりも若干小径の円板状であり、各エンドプラグ14が嵌挿された開口15aを備えている。
エンドカバー17は、この実施の形態では略半球殻形状であり、その外周縁部17aが支持板11の外向面の周縁部にガスケット、Oリング等を介して気密に取り付けられている。エンドカバー17と支持板11との間が透過流体の流出室18となっている。エンドカバー17には、透過流体の取出口17bが設けられている。なお、エンドカバー17の形状は上記のものに限定されるものではない。
流出室18内は、通過孔11aとエンド管12の管孔とを介して各管状分離膜13内に連通している。
この実施の形態では、ハウジング2の側周面に設けられた差込口5の鉛直上下方向の配列ピッチは略同一である。
図2a〜2dの通り、この実施の形態では、ハウジング2の平面視において、各差込口5及び各差込口5から差し込まれた分離膜ユニット10の配置規則は次の通りとなっている。
即ち、上から4・N+1段目(Nは0又は1以上の整数)の分離膜ユニット10(10A)は、3時側の差込口5から9時方向に向って延在している。
4・N+2段目の分離膜ユニット10(10B)は、12時側の差込口5から6時方向に向って延在している。4・N+3段目の分離膜ユニット10(10C)は、1時半側の差込口5から7時半方向に向って延在している。4・N+4段目の分離膜ユニット10(10D)は、10時半側の差込口5から4時半方向に向って延在している。
各差込口5に対し、ハウジング2の直径方向にすなわち、ハウジング2の平面視においてハウジング2の中心を通過する方向に、分離膜ユニット10が差し込まれている。
分離膜ユニット10の先端が差込口5と反対側のハウジング2の内周近傍に位置する場合において、分離膜ユニット10のエンド管12、管状分離膜13及びエンドプラグ14の3者の合計の長さ(前述のつなぎ配管が存在する場合はこれも含めた長さ)のうち、ハウジング内の長さは、ハウジング2の内径よりも小さく、かつ該内径の1/2(すなわちハウジング2の半径)よりも大きい。該3者の合計の長さ(前述のつなぎ配管が存在する場合はこれも含めた長さ)は、ハウジング2の内径の60以上120%以下、特に好ましくは90以上110%以下である。
このように、この実施の形態では、各分離膜ユニット10は、ハウジング2を直径方向にほぼ横断する長い長さを有している。
この実施の形態では、上から4・N+1段目の分離膜ユニット10(10A)は、平面視において3時・9時方向に延在し、その直下の分離膜ユニット10(10B)は、12時・6時方向に延在しており、平面視において直交している。
上から4・N+3段目の分離膜ユニット10(10C)は、1時半側・7時半方向に延在し、その直下の分離膜ユニット10(10D)は、10時半・4時半方向に延在しており、平面視において直交している。
従って、上から4・N+1段目及び4・N+2段目の分離膜ユニット10(10A,10B)と、上から4・N+3段目及び4・N+4段目の分離膜ユニット10(10C,10D)とは、平面視において45゜の角度で交差している。
この実施の形態では、支持板11の直径dはハウジング2の内径の10以上70%以下、特には40以上60%以下程度が好ましい。例えば図2(a)を用いて説明すれば、この範囲を採用することにより、ハウジング断面積に対する管状分離膜の断面積合計が占める割合が大きくなり、被処理流体のショートパスを低減できる。
図1では、分離膜ユニット10の設置段数は10段であるが、これに限定されるものではない。通常は2〜28段、特に好ましくは4〜14段程度とされるが、これに限定されない。
この実施の形態では、各分離膜ユニット10の取出口17bは、連絡配管21を介して集合配管22に接続されている。
以下、本発明の分離膜モジュールを構成する各部材の好適な材料等について説明する。
エンド管12及びエンドプラグ14の材料としては金属、セラミックス、樹脂など、流体を透過させないものが例示されるが、これに限定されない。支持板11及びタイロッド14の材質は、通常、ステンレスなどの金属材料であるが、分離条件における耐熱性と供給、透過成分に対する耐性があれば特に限定されず、用途によっては、樹脂材料など他の材質に変更可能である。
管状分離膜13は、好ましくは、管状の多孔質支持体と、該多孔質支持体の外周面に形成された無機分離膜とを有する。無機分離膜としては、ゼオライト膜、シリカ膜、炭素膜などが挙げられ、中でもゼオライト膜を用いることが好ましい。この管状の多孔質支持体の材質としては、シリカ、α−アルミナ、γ−アルミナ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化珪素、炭化珪素などを含むセラミックス焼結体や金属焼結体の無機多孔質支持体が挙げられる。その中でもアルミナ、シリカ、ムライトのうち少なくとも1種を含む無機多孔質支持体が好ましい。多孔質支持体表面が有する平均細孔径は特に制限されるものではないが、細孔径が制御されているものが好ましく、通常0.02μm以上、好ましくは0.05μm以上、さらに好ましくは0.1μm以上であり、通常20μm以下、好ましくは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下の範囲が好ましい。
多孔質支持体の表面においてゼオライトを結晶化させゼオライト膜を形成させる。
ゼオライト膜を構成する主たるゼオライトは、通常、酸素6−10員環構造を有するゼオライトを含み、好ましくは酸素6−8員環構造を有するゼオライトを含む。
ここでいう酸素n員環を有するゼオライトのnの値は、ゼオライト骨格を形成する酸素とT元素で構成される細孔の中で最も酸素の数が大きいものを示す。例えば、MOR型ゼオライトのように酸素12員環と8員環の細孔が存在する場合は、酸素12員環のゼオライトとみなす。
酸素6−10員環構造を有するゼオライトの一例を挙げれば、AEI、AEL、AFG、ANA、BRE、CAS、CDO、CHA、DAC、DDR、DOH、EAB、EPI、ESV、EUO、FAR、FRA、FER、FAU、GIS、GIU、GOO、HEU、IMF、ITE、ITH、KFI、LEV、LIO、LOS、LTN、MAR、MEP、MER、MEL、MFI、MFS、MON、MSO、MTF、MTN、MTT、MWW、NAT、NES、NON、PAU、PHI、RHO、RRO、RTE、RTH、RUT、SGT、SOD、STF、STI、STT、TER、TOL、TON、TSC、TUN、UFI、VNI、VSV、WEI、YUG等がある。
ゼオライト膜は、ゼオライトが単独で膜となったものでも、前記ゼオライトの粉末をポリマーなどのバインダー中に分散させて膜の形状にしたものでも、各種支持体上にゼオライトを膜状に固着させたゼオライト膜複合体でもよい。ゼオライト膜は、一部アモルファス成分などが含有されていてもよい。
ゼオライト膜の厚さとしては、特に制限されるものではないが、通常、0.1μm以上であり、好ましくは0.6μm以上、さらに好ましくは1.0μm以上である。また通常100μm以下であり、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは20μm以下、特に好ましくは10μm以下の範囲である。
ただし、本発明はゼオライト膜以外の分離膜を有した管状分離膜を用いてもよい。
管状分離膜13の外径は、好ましくは3mm以上、より好ましくは6mm以上、さらに好ましくは10mm以上、好ましくは20mm以下、より好ましくは18mm以下、さらに好ましくは16mm以下である。外径が小さすぎると管状分離膜の強度が十分でなく壊れやすくなることがあり、大きすぎるとモジュール当りの膜面積が低下する。
管状分離膜13のうちゼオライト膜で覆われた部分の長さは好ましくは20cm以上、好ましくは200cm以下である。
管状分離膜は、通常5〜3000本、特に50〜2000本配置され、管状分離膜同士の最短距離は、2mm〜10mmとなるように配置されることが好ましい。ハウジングの大きさ、管状分離膜の本数は処理する流体量によって適宜変更されるものである。
このように構成された分離膜モジュール1において、被処理流体は流入口3からハウジング2内に導入され、ハウジング2内を流れる間に被処理流体の一部の成分が管状分離膜13を透過して管状分離膜13内から流出室18、取出口17b及び連絡配管21を介して集合配管22に取り出される。透過しなかった流体は、流出口4から分離膜モジュール1外に流出する。
この分離膜モジュール1にあっては、分離膜ユニット10は各差込口5からハウジング2の直径方向に長く延在しており、各差込口5の反対側のハウジング2内周面近くにまで達している。そのため、ハウジング2に設ける差込口5の数が前記特許文献1に比べて少なく、分離膜モジュール1の製作が容易である。また、差込口5への分離膜ユニット10の取付部分からの流体リークのおそれも軽減される。
この実施の形態では、4・N+1段目とその直下の4・N+2段目の分離膜ユニット10A,10B同士が平面視において直交しており、また4・N+3段目とその直下の4・N+4段目の分離膜ユニット10C,10D同士が平面視において直交している。さらに、4・N+1段目及び4・N+2段目の分離膜ユニット10A,10Bと、4・N+3段目及び4・N+4段目の分離膜ユニット10C,10Dとが平面視において略45゜の角度で斜交している。従って、流入口3から流出口4に向って流れる被処理流体のショートパスを抑制することが可能となり、ハウジング2内の任意の水平断面における被処理流体の流れが略々均一なものとなる。また、被処理流体は、各分離膜ユニット10A〜10Dによって分散され、乱流状態となって各分離膜ユニットの管状分離膜13と接触するようになり、効率よく膜分離処理が行われる。
各分離膜ユニット10から取り出された透過流体が集合配管22に合流して取り出される。この実施の形態では、各分離膜ユニット10の透過流体取出口17aが、図3の通り、ハウジング2の平面視において半周以下の範囲(図3では中心角135°の範囲)にのみ位置しており、各取出口17aと集合配管22とを連絡する連絡配管21の長さが短くて済み、配管レイアウトが単純化される。なお、分離膜ユニット10の設置段数が多い場合、連絡配管21を一つの集合配管22に集めるのではなく、2つ以上の集合配管22を設け、集める連絡配管21をハウジングの長手方向(図1では上下方向)の任意の段で分けることができる。例えば8段の場合1〜4段目と5〜8段目に分ける。このような構造をとる場合は、一つの集合配管22に集まる一の連絡配管の範囲においては前述の「半周以下」に収まるが、全体としては半周以下に収まらなくてもよい。
上記図1〜5の実施の形態では、各分離膜ユニット10はハウジング2の内径よりも長さが短く、各分離膜ユニット10はハウジング2に対し片持ち構造にて支持されているが、このように片持ち構造にすると、分離膜ユニット10が振動に対する耐性が高いものとなる。
ただし、本発明では、分離膜ユニットを両持ち構造にてハウジング2に支持させてもよい。即ち、各差込口5とハウジング2の直径方向に対峙して支持穴を設け、分離膜ユニットを差込口からハウジング内に差し込み、該分離膜ユニットの先端側を支持穴に通すようにしてもよい。
図1〜5の実施の形態では、ハウジング2の平面視において分離膜ユニット10A,10B、分離膜ユニット10C,10Dがそれぞれ直交するものとしているが、直交だけでなく、直角に近い角度(例えば90゜±10゜、特に90゜±5゜)で交差するものであってもよい。また、分離膜ユニット10A,10Bと分離膜ユニット10C,10Dとの交差角度は45゜に限定されるものではなく、45゜±10゜、特に45゜±5゜で交差するものであってもよい。
本発明では、分離膜ユニットの指向方向は図示以外とされてもよい。例えば分離膜ユニットの指向方向が下段側に向って少しずつ時計回り方向又は反時計回り方向に変わるものであってもよい。また、すべての分離膜ユニットの指向方向を同一としてもよい。
上記実施の形態では、ハウジング2の軸心線方向を鉛直方向としているが、水平方向など他の方向としてもよい。
本発明では、板面を管状分離膜13の長手方向と交差方向(例えば直交方向)としたバッフルを設けてもよい。その一例を図6,7に示す。図6,7では、バッフル19は円の一部を弦方向に切り欠いた形状のものであり、管状分離膜13が挿通された開口19aを有する。図6,7では4枚のバッフルが図示されているが、これに限定されない。図6,7のその他の構成は図4,5と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
本発明の分離膜モジュールにおいて、分離または濃縮の対象となる被処理流体としては、分離膜によって分離または濃縮が可能な複数の成分からなる気体または液体の混合物であれば特に制限はなく、如何なる混合物であってもよいが、気体の混合物に使用することが好ましい。
分離または濃縮にはパーベーパレーション法(浸透気化法)、ベーパーパーミエーション法(蒸気透過法)と呼ばれる分離または濃縮方法を用いることができる。パーベーパレーション法は、液体の混合物をそのまま分離膜に導入する分離または濃縮方法であるため、分離または濃縮を含むプロセスを簡便なものにすることができる。本発明の分離膜モジュールは、ベーパーパーミエーション法に用いることがより好ましい。
本発明において、分離または濃縮の対象となる混合物が、複数の成分からなる気体もしくは液体の混合物である場合、混合物としては、例えば、二酸化炭素、酸素、窒素、水素、メタン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ノルマルブタン、イソブタン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、トルエンなどの芳香族系化合物、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、等の低級アルコール系、アセトン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のC5以下のケトン系、ジメチルグリコール等の低級グリコール系、N−メチルピロリドン、ギ酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸、硫酸、3−メチル−1−ブタノール、DMSO、DMS、六フッ化硫黄、ヘリウム、一酸化炭素、一酸化窒素、水などから選ばれる少なくとも1種の成分を含むものが挙げられる。これらの気体成分あるいは液体成分からなる混合物のうち、パーミエンスの高い気体成分あるいは液体成分は、分離膜を透過し分離され、パーミエンスの低い気体成分または液体成分は供給ガス側に濃縮される。
上記説明は本発明の一例であり、本発明は上記以外の態様とされてもよい。例えば、ハウジング2内にバッフル板や分散板を設置することにより、流体の流れを制御することが可能である。あるいは、流入口3や流出口4に対峙するバッフル板を設置してもよい。
被処理流体の流速は、蒸気相の場合0.1以上3.0m/s以下、特に好ましくは0.3以上1.5m/s以下であり、液相の場合は0.005m/s以上1.0m/s以下、特に好ましくは0.01以上0.5m/s以下であるが、これらに限定されるものではない。なお前記流速は、ハウジング2の内径からその断面積を算出し、処理流体の流量をこの断面積の値で除することによって算出できる。
1 分離膜モジュール
2 ハウジング
5 差込口
6 台座部
10 分離膜ユニット
11 支持板
12 エンド管
13 管状分離膜
14 エンドプラグ
15 エンドプレート
16 タイロッド
22 集合配管

Claims (11)

  1. 筒状のハウジングと、該ハウジングの側周面の差込口から該ハウジング内に差し込まれた分離膜ユニットとを有する分離膜モジュールにおいて、
    該分離膜ユニットの差し込み方向の先端側は、該差込口と反対側のハウジング内周面近傍に達していることを特徴とする分離膜モジュール。
  2. 筒状のハウジングと、該ハウジングの側周面の差込口から該ハウジング内に差し込まれた分離膜ユニットとを有する分離膜モジュールにおいて、
    該ハウジングには、該差込口と反対側に支持穴が設けられており、
    前記分離膜ユニットの先端側が該支持穴に差し込まれて保持されていることを特徴とする分離膜モジュール。
  3. 前記分離膜ユニットは、前記差し込み方向と垂直な支持板と、一端側が該支持板に支持された複数本の管状分離膜とを有する請求項1又は2の分離膜モジュール。
  4. 前記管状分離膜の一端側にエンド管が接続されており、該エンド管が前記支持板の一面側に固定されており、
    該支持板の他面側にエンドカバーが装着され、該支持板と該エンドカバーとの間に流出室が形成されており、
    該支持板及び該エンド管に設けられた連通孔を介して前記管状分離膜内と該流出室内とが連通している請求項3の分離膜モジュール。
  5. 前記ハウジングの外周面には、前記差込口を取り巻く台座部が設けられており、
    前記支持板の外周縁部が該台座部に固定されている請求項4の分離膜モジュール。
  6. 各分離膜ユニットの前記流出室は、それぞれ連絡配管を介して集合配管に連通している請求項4又は5の分離膜モジュール。
  7. 前記ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに、すべての分離膜ユニットの前記エンドカバーが該ハウジングの外周面の一半側に位置する請求項4ないし6のいずれかの分離膜モジュール。
  8. 前記ハウジングの軸心線方向の一端側から他端側にかけて第1ないし第n(nは4以上)の分離膜ユニットが間隔をおいて配列されており、
    該一端側から4・N+1番目(Nは0又は1以上の整数)とそれに隣接する4・N+2番目の分離膜ユニット同士は、該ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに略直交しており、
    4・N+3番目とそれに隣接する4・N+4番目の分離膜ユニット同士は、該ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに略直交しており、
    4・N+1番目及び4・N+2番目の分離膜ユニットと、4・N+3番目及び4・N+4番目の分離膜ユニットとは、該ハウジングの軸心線方向と垂直な面に投影したときに斜交している請求項3ないし7のいずれかの分離膜モジュール。
  9. 前記斜交角度が45゜±10゜である請求項8の分離膜モジュール。
  10. 前記管状分離膜はゼオライト膜を有する請求項1〜9のいずれかの分離膜モジュール。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の分離膜モジュールを用いて、パーベーパレーション法またはベーパーパーミエーション法により、混合流体から物質の分離を行う分離方法。
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