JP2016153994A - 押印完了判定方法 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の印影撮影方法は、カメラで撮影している動画を見ながら、印面が全て撮影されたタイミングを見計らって、撮影ボタンを押したりしていた。しかし、これでは、印面全体が撮影される様に印鑑を調整しながら、印面全体が映ったら、素早く撮影ボタンを押すと言う煩雑な操作が必要だったので、なかなか綺麗に印面が取得できなかった。
【解決手段】押印者は、撮影動画を見ながら、印鑑の角度や押印の強さを調整して、印面全体が綺麗に映るようにするだけで、後は差分の変化量から推測し、適当なタイミングで印面画像を自動的に取得する。
【選択図】図１

Description

本発明は、印鑑の印面の全体が撮像されているタイミングを推測し、印面全体を綺麗に電子データ化する方法に関するものである。

印面を電子データ化するために、印面をカメラで撮影し、その映像を目視しながら、印影が綺麗に映った時点で、撮影ボタンを押して、その画像を電子データ化している。

しかし、印面を撮影している動画を見ながら、印鑑の押し付け方を調整しつつ、適当なタイミングでボタンを押して、印面を撮影するのは難しく、どうしても撮影のタイミングがずれてしまい、なかなか綺麗な印面画像を取得する事が出来ない。

そこで、本発明は、印面を撮影している動画を見ながら、印鑑の押し付け方を、印面全体が撮影される様に調節するだけで、印面全体が撮像されているタイミングを推測し、印面画像を取得する事を目的とする。

請求項１に記載の発明は、印鑑の印面をカメラで撮影して電子データ化する方法において、印面全体が撮影されたタイミングを、予め印面を映さない状態で撮影された背景画像（シートだけの画像）との差分の変化量をモニターして、その差分の変化が少なくなった時に、印面全体が撮像されていると推測し、印面を撮影する方法。

請求項１に記載の発明によれば、撮影動画を見ながら、印鑑の印面をシートに押し付ける強さや角度を調整するだけで、自動的に、最適なタイミングを推測して、印面全体が映っている映像を取得できる。従って、押印しながらボタンを押すなどの煩雑な操作も無く、特に操作への慣れも不要なので、誰でもすぐに利用する事ができる。

本発明の処理手順

以下、本発明を具体化した、第一実施形態を説明する。

図１に示す様に、まず、押印していない状態で、シートだけの映像（ａ）を撮影する。次に、シートに押印しながら、シートと印面が映った映像（ｂ）を撮影する。前記（ａ）と（ｂ）の映像の差分を計算し、単位時間内の差分の変化量が予め決められた閾値以内だったら、押印が安定したと見なして、差分画像（ｃ）を生成する。

２つの画像の差分を計算する方法としては、例えば背景差分法がある。これは、監視カメラなどの固定されたカメラの映像から動体を検知する場合に利用されている方法である。入力画像と予め撮影された背景画像の差を計算して、入力画像から背景を消し去り、対象物を鮮明化するのである。これを数式で表すと次の様になる。

背景画像（この場合はシートのみの画像）をＩｍａｇｅＢ（ｘ，ｙ）、押印した時の画像（シート＋印面の画像）をＩｍａｇｅＭ（ｘ，ｙ）、その差分画像をＩｍａｇｅＤ（ｘ，ｙ）とすると、
ＩｍａｇｅＤ（ｘ，ｙ）＝ＩｍａｇｅＭ（ｘ，ｙ）−ＩｍａｇｅＢ（ｘ，ｙ）となる。
この時、請求項２に記載の方法により、撮影時の誤差を無くす為に、閾値処理を行い２値化する事を考えると式は次の様になる。

Ｔは、２値化の為の閾値であり、これより小さい変化は無視すると言う意味である。このＴをうまく決めればより鮮明な印面画像を得る事が出来る。

Claims (1)

1. 印鑑の印面をカメラで撮影して電子データ（画像データ）化する方法において、印面全体が撮影されたタイミングを、予め印面を映さない状態で撮影された背景画像との差分の変化量で推測し、自動的に印面全体を撮影する方法。

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