JP2016152688A - 漏電判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏電判定をより適切に実施できる漏電判定装置を提供する。【解決手段】高電圧回路に対して抵抗器26を介して交流信号を出力した状態で、抵抗器と高電圧回路の絶縁抵抗成分とで分圧された前記交流信号の波高値を取得し、当該波高値が閾値未満であるか否かに基づいて、高電圧回路100と車体との漏電の有無を判定する漏電判定装置20は、交流信号の周波数を、第1周波数f1とそれよりも低周波数の第2周波数f2とで切り替え可能であり、交流信号の周波数を第1周波数f1に設定した状態で、波高値が前記閾値未満であるか否かの第1判定を実施し、第1判定で波高値が閾値未満であると判定した場合に、交流信号の周波数を第2周波数f2に設定した状態で、波高値が閾値未満であるか否かの第2判定を実施する。そして、第2判定の判定結果に基づいて、漏電の有無を判定する。【選択図】 図3

Description

本発明は、高電圧回路と車体との漏電の有無を判定する漏電判定装置に関する。
車両に搭載された高電圧回路と車体とは電気的に絶縁されているが、その絶縁性能が低下するおそれがある。そこで、従来から高電圧回路と車体との漏電の有無が判定されている。
例えば、特許文献1では、発振部から第1の周波数の交流信号と、第1の周波数とは異なる第2の周波数の交流信号とを別々のタイミングで出力することで、高電圧回路に対して周波数の異なる複数の交流信号を印加する。そして第1の周波数に対応する第1の交流信号の波高値と、第2の周波数に対応する第2の波高値とを検出することによって特定される高電圧回路(電気系統)の電気的特性に基づいて、当該高電圧回路のコモン容量を推定する。そしてコモン容量の推定値に基づき漏電判定の閾値を設定し、交流信号の波高値が閾値を下回る場合には、絶縁抵抗が低下していると判定するようにしている。
特開2014−155329号公報
交流信号を用いて漏電判定を行う場合、コモン容量の影響による交流信号の波高値の低下を避けるために低周波数の交流信号が用いられることが好ましい。しかし、低周波数の交流信号を用いて漏電判定をすることは、漏電判定の時間を短縮する際の制約となる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、漏電判定をより適切に実施できる漏電判定装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、高電圧回路(100)と車体との漏電の有無を判定する漏電判定装置(20)であって、前記高電圧回路に対して抵抗器(26)を介して交流信号を出力する交流信号出力手段(24)と、前記交流信号出力手段により前記交流信号が出力された状態で、前記抵抗器と前記高電圧回路の絶縁抵抗成分とで分圧された前記交流信号の波高値を取得する波高値取得手段(51)と、前記交流信号の周波数を設定する周波数設定手段(54)と、前記波高値が閾値未満であるか否かに基づいて、漏電の有無を判定する漏電判定手段(50b)と、を備え、前記周波数設定手段は、前記交流信号の周波数を、第1周波数とそれよりも低周波数の第2周波数とで切り替え可能であり、前記漏電判定手段は、前記周波数設定手段で前記交流信号の周波数を前記第1周波数に設定した状態で、前記波高値が前記閾値未満であるか否かの第1判定を実施し、前記第1判定で前記波高値が前記閾値未満であると判定した場合に、前記交流信号の周波数を前記第2周波数に設定した状態で、前記波高値が前記閾値未満であるか否かの第2判定を実施し、前記第2判定の判定結果に基づいて、前記漏電の有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、第1判定で漏電の可能性が無いと判定される状態では、第1判定が継続されるため、漏電判定に要する時間を短縮できる。一方、第1判定で漏電の可能性があると判定された場合には、第1周波数よりも低い第2周波数で第2判定が実施されるため、コモン容量の影響の少ない低周波数で漏電判定を実施でき、漏電判定の精度を向上させることができる。以上により、漏電判定の高速化を図りつつ、漏電判定を精度よく実施できる。
漏電判定装置を含む全体構成図。 漏電判定装置を示す図。 漏電判定処理のフローチャート。 漏電判定処理のタイミングチャート。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお本実施形態の漏電判定装置は、直流電源の電力を走行駆動源に用いて走行可能であるとともに、直流電源への充電を外部電力で実施できるハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に適用される。
図1において高電圧回路100は、直流電源11、電力変換回路10を備えている。直流電源11と電力変換回路10とはシステムメインリレー(以下SMR12と称する)を介して接続されている。また、高電圧回路100には漏電判定装置20が接続されている。
直流電源11は、充電可能なリチウムイオン電池等の二次電池が直列に複数個接続されて構成された電池群である。SMR12は、直流電源11から電力変換回路10に電力供給をする際、または電力変換回路10から直流電源11に電力を供給する際に接続される。
電力変換回路10は、図示を略すコンバータ、インバータ、MG等の各種の電気装置を備えて構成されており、直流電源11の電圧をコンバータで昇圧したり、MGで発電された交流電力をインバータで直流電力に変換して、その変換後の直流電力をコンバータで降圧して直流電源11に供給したりする。
以上の構成の高電圧回路100は、車体から電気的に絶縁されている。そのため、直流電源11と車体、電力変換回路10と車体との間には、それぞれ対地絶縁抵抗(以下、絶縁抵抗Rgと称する)が発生する。
また、高電圧回路100が車体から絶縁されていることで、直流電源11と車体、電力変換回路10と車体との間にコモン容量Cgが発生する。なおコモン容量Cgとは、車体に対する高電圧回路100の静電容量であって、浮遊容量とも称される。図1ではこれらの絶縁抵抗Rgとコモン容量Cgとの等価回路を説明の便宜上図示している。
この絶縁抵抗Rgが低下すると車体に意図しない電流が流れる漏電が発生しうる。そこで、漏電判定装置20による漏電判定が行われる。
図2において漏電判定装置20は、コンデンサ22、発振器24、抵抗器26、信号入力部28、マイコン50を備えている。なお図2では、高電圧回路100を絶縁抵抗Rgとコモン容量Cgとの等価回路で示している。
コンデンサ22は、高電圧回路100と漏電判定装置20とを直流的に絶縁するものであり、一端が高電圧回路100に接続され、他端が抵抗器26に接続される。
発振器24は、交流信号を生成及び出力する。詳しくは、発振器24は、矩形波の電圧信号を生成し、抵抗器26を介してコンデンサ22に接続された高電圧回路100の配線経路(コモン経路)に出力する。コモン経路とは、直流電源11と抵抗器26とを接続する配線経路であり、より具体的にはコンデンサ22の他端と抵抗器26とを結ぶ配線である。本実施形態の発振器24は、交流信号の周波数を可変設定することができる。例えば、2〜100Hzの範囲で交流信号の周波数を可変設定できる。
信号入力部28は、コモン経路における抵抗器26とコンデンサ22との間の接続点Dにかかる電圧を検出信号として入力してA/D変換器(図示略)に出力する。A/D変換器は、信号入力部28で検出した検出信号をデジタル信号に変換してマイコン50に出力する。本実施形態ではマイコン50とA/D変換器とを別構成としているが、マイコン50がA/D変換器を備えていてもよい。
マイコン50は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等からなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って、CPUが漏電判定に関する各種処理を実行する。
本実施形態のマイコン50は、漏電判定条件が成立した際、発振器24から出力される交流信号の周波数fを所定の第1周波数f1に設定して漏電の可能性があるか否かの仮判定を実施する。そして仮判定で漏電の可能性があると判定した場合には、発振器24から出力される交流信号の周波数fを、第1周波数f1よりも低周波数の第2周波数f2に設定して、高電圧回路100に漏電があることを確定するための本判定を実施する。
詳しく説明すると、マイコン50は、デジタルフィルタ処理部50a、漏電判定処理部50bを備えている。デジタルフィルタ処理部50aは、例えば、有限インパルス応答(finite impulse response)によって、A/D変換後のデジタルの交流信号から、発振器24から出力された交流信号の周波数帯域及びその周辺の帯域成分を抽出することで、交流信号に含まれるノイズ成分を除去する。
デジタルフィルタ処理部50aは、発振器24から出力された交流信号の周波数帯域の信号を抽出する。すなわち、デジタルフィルタ処理部50aは、発振器24から出力される交流信号の周波数帯域に合わせてそのフィルタ特性が可変設定される。
漏電判定処理部50bは、交流信号の周波数設定部54と、コモン容量推定部55と、漏電判定部56とを備えている。
周波数設定部54は、発振器24から出力する交流信号の周波数fを設定する。詳しくは、仮判定の際には交流信号の周波数fを第1周波数f1に設定する。本判定の際には交流信号の周波数fを第2周波数f2に設定する。なお本実施形態では、第1周波数f1から所定の周波数の下限値(以下、下限周波数faと称する)までの範囲で周波数を段階的に低下させて第2周波数f2を設定する。すなわち、本判定が開始されると、第1周波数f1から所定の周波数Δfを減算して第2周波数f2を設定する。そしてその第2周波数での波高値が閾値未満であるか否かを判定する。その後、本判定が行われる毎に、前回の周波数から所定の周波数Δfを減算して、今回の第2周波数f2を設定する。
コモン容量推定部55は、本判定の際に、コモン容量Cgの推定値を算出する。詳しくは、仮判定で取得した交流信号の波高値と、本判定で取得した交流信号の波高値との差ΔVを算出する。そして波高値の差ΔVとコモン容量Cgとの関係を定める演算式やマップを用いてコモン容量Cgの推定値を算出する。なお、仮判定では、交流信号の周波数を基本的には変化させないため、コモン容量Cgの推定値を算出しないこととする。この場合、仮判定の高速化をより図ることができる。
漏電判定部56は、デジタルフィルタ処理部50aで検出した交流信号の波高値を用いて漏電の有無を判定する。詳しくは、仮判定の際には、交流信号の波高値の検出値が所定の閾値Th未満であるかを判定する。仮判定で交流信号の波高値が閾値Th以上であると判定されれば、仮判定を継続する。仮判定で波高値が閾値Th未満と判定されれば、本判定を実施する。本判定では、コモン容量推定部55が算出したコモン容量Cgの推定値を用いて、本判定で取得した交流信号の波高値の検出値を補正し、補正後の交流信号の波高値が所定の閾値Th未満であるか否かに基づいて、漏電の有無を判定する。そして、本判定で漏電があると判定した場合に、高電圧回路100に漏電があることが確定されることとなる。
なお本実施形態では、仮判定と本判定とで使用する閾値Thは同じとしているが、仮判定と本判定とで使用する閾値Thは異なっていてもよい。例えば、コモン容量Cgの影響を考慮して、仮判定の際の閾値よりも、本判定の際の閾値が低めに設定してもよい。
以上により、仮判定では、第1周波数f1を用いることで漏電判定に要する時間を短縮できる。本判定では、コモン容量Cgの影響による交流信号の波高値の低下を抑えた状態で、漏電の有無を精度よく判定できる。
ところで、仮判定の際にコモン容量Cgの影響で交流信号の波高値が低下することが想定される。この場合、本判定において第1周波数f1よりも低い第2周波数f2が用いられると、コモン容量Cgの影響が抑えられて、交流信号の波高値が閾値Th以上に回復しうる。この場合には、漏電の判定に比較的に時間を要する本判定を終了して、仮判定が行われることが好ましい。また、高電圧回路100が一時的に漏電状態となっていた場合には、その原因が解消された際に、交流信号の波高値が閾値Th以上に回復することがある。この場合にも、本判定を終了して、仮判定が行われることが好ましい。
そこで本実施形態では、本判定の実施中に、交流信号の波高値が閾値Th以上に回復した場合には、本判定を終了して、仮判定の状態に戻す。これにより、漏電の可能性が無い場合における漏電判定にかかる時間を短縮する。
なお、仮判定の際に、コモン容量Cgの影響で波高値が低下し、本判定で、交流信号の波高値が閾値以上に回復した場合には、その際の周波数を用いて仮判定を行うことにより、コモン容量Cgの影響による波高値の低下を回避できる。そこで、本実施形態では、本判定で交流信号の波高値が閾値Th以上に回復し、仮判定の状態に戻した際に、本判定を終了した時点での交流信号の周波数を第1周波数f1として更新して仮判定を実施する。
次にマイコン50が実施する漏電判定処理の手順について図3を用いて説明する。本処理は、マイコン50が、所定周期で繰り返し実施する。
まず、漏電判定条件が成立したか否かを判定する(S11)。本処理は、例えばSMR12の接続前や、SMR12の開放後、または電力変換回路10による電力変換が実施されない状況下において肯定判定する。
漏電判定条件が成立した場合には、本判定フラグがオフであるか否かを判定する(S12)。本判定フラグは、後述のS16で波高値が閾値Th未満と判定した際にオンとなる。
本判定フラグがオフの場合には、S13〜S18で仮判定を実施する。まず、本判定が未実施であるか否かを判定する(S13)。本処理は、漏電判定条件の成立後、本判定フラグが一度もオンになっていない場合に肯定判定する。S13で本判定が未実施の場合には、交流信号の周波数を第1周波数f1にする(S14)。次に、交流信号の波高値が閾値Th未満であるか否かを判定する(S16)。交流信号の波高値が閾値Th以上の場合には、本判定フラグをオフにする(S17)。交流信号の波高値が閾値Th未満の場合には、本判定フラグをオンにする(S18)。
S12で本判定フラグがオンであると判定した場合には、S19〜S25で本判定を実施する。まず、前回の交流信号の周波数fが所定の下限周波数fa以上であるか否かを判定する(S19)。肯定判定した場合には、前回の交流信号の周波数fから所定の周波数Δfを減算して、第2周波数f2を設定する(S20)。S19で否定判定した場合には、下限周波数faを第2周波数f2に設定する(S21)。
その後、コモン容量Cgの推定値を算出する(S22)。次に、コモン容量Cgの推定値による補正後の交流信号の波高値が、所定の閾値Th未満であるか否かを判定する(S23)。肯定判定した場合には、高電圧回路100に漏電が生じていると判定する(S24)。否定判定した場合には、本判定フラグをオフにする(S25)。
なお、S11で漏電判定条件が不成立の場合には処理を終了する。この場合、全条件を一旦リセットする。また、S13で本判定の実施があると判定した場合には、第1周波数f1を更新する(S15)。すなわち、前回が本判定の場合には、本判定の終了時点(仮判定への切替時点)の第2周波数f2を第1周波数f1に設定する。前回が仮判定の場合には、前回の仮判定の際と同じ第1周波数f1に設定する。その後、S16〜S18の処理を実施する。
次に図4を用いて上記処理の実行例を説明する。なお以下の処理では、仮判定で漏電の可能性があると判定された後、本判定で漏電が生じていないと判定された場合における漏電判定処理を例示している。
時刻t1で漏電判定条件が成立すると、第1周波数f1の交流信号が出力される。この際、交流信号の波高値が閾値Th以上であるため、本判定フラグがオフとなり、第1周波数f1での仮判定が継続される。
時刻t2で交流信号の波高値が閾値Th未満となると、本判定フラグがオンとなり、第2周波数f2で本判定が実施される。そして、本判定で、交流信号の波高値が閾値Th未満と判定されることにより、漏電が生じていると判定される。その後、第2周波数f2が徐々に減少されながら本判定が継続される。そして、本判定の実施中の時刻t3で、交流信号の波高値が閾値Th以上となると、本判定フラグがオフとなり、その際の第2周波数f2を用いて第1周波数f1を更新し、更新後の第1周波数f1で仮判定が実施される。ここでは、交流信号の波高値が閾値Th以上となることで、正常であると判定される。
なお図4において、時刻t3以降、交流信号の波高値が閾値Th以上に回復しない場合には、図示の破線に示されるように、第2周波数f2は下限周波数faにまで低下される。そして下限周波数faとなった時刻t4以降、下限周波数faでの本判定が継続されることとなる。
上記によれば以下の優れた効果を奏することができる。
(1)漏電判定に使用する交流信号を低周波数とすると、高電圧回路100に含まれるコモン容量Cgによる漏電判定への影響を抑えることができるが、漏電判定にかかる時間を短縮しようとした際の制約となる。一方、漏電判定に使用する交流信号を高周波数とすると、漏電判定にかかる時間を短縮できるが、交流信号の波高値の検出値がコモン容量Cgの影響を受けて変化し、漏電判定の精度が低下しうる。
そこで、まずは第1周波数f1の交流信号を用いて波高値が閾値未満か否かを判定し(第1判定)、その状態で波高値が閾値未満であれば、続いて交流信号の周波数を低周波数側の第2周波数f2に変更し、波高値が閾値未満か否かを判定する(第2判定)。つまり、第1判定では、第1周波数f1で漏電の可能性があるか否かを仮判定し、漏電の可能性があると判定した場合には、第1周波数f1よりも低い第2周波数f2で漏電があることを本判定する。
この場合、第1判定で漏電の可能性が無いと判定される状態では、第1判定が継続されるため、漏電判定に要する時間を短縮できる。一方、第1判定で漏電の可能性があると判定された場合には、第1周波数f1よりも低い第2周波数f2で第2判定が実施されるため、コモン容量Cgの影響の少ない低周波数で漏電判定を実施でき、漏電判定の精度を向上させることができる。以上により、漏電判定の高速化を図りつつ、漏電判定を精度よく実施できる。
(2)高周波数の交流信号を用いて仮判定を行う場合、コモン容量Cgの影響で交流信号の波高値が低下することによって、漏電の可能性があると判定されることが想定される。この場合、第2周波数f2で本判定を実施した際に、コモン容量Cgの影響が抑えられて、交流信号の波高値が閾値以上に回復しうる。また、一時的に漏電状態が生じていた場合にも、その原因が解消された際に、交流信号の波高値が閾値以上に回復しうる。
そこで、本判定の実施中に交流信号の波高値が閾値以上となり、漏電が無いと判定した場合には、本判定を終了して仮判定を実施する状態に戻すこととした。この場合、漏電が生じていない状況下での漏電判定の時間の短縮化を図ることができる。
(3)コモン容量Cgの影響で交流信号の波高値が低下した場合には、本判定で交流信号の周波数fが第2周波数f2に下げられることにより、コモン容量Cgの影響が抑えられて、交流信号の波高値が閾値以上に回復しうる。この場合、交流信号の波高値が閾値以上に回復した際の周波数fで仮判定が実施されれば、コモン容量Cgの影響による波高値の低下を回避した状態で、仮判定を行うことができる。
そこで、本判定で漏電が無いと判定し、仮判定の状態の戻す場合、本判定を終了した際の交流信号の周波数fを第1周波数f1として更新した状態で仮判定を行うこととした。この場合、コモン容量Cgの影響を抑えつつ、仮判定の実施により漏電判定に係る時間を短縮できる。
(4)本判定において、第1周波数f1を段階的に低下させて第2周波数f2を設定するようにしたため、本判定で漏電が無いと判定された後、仮判定で使用する更新後の第1周波数f1をできるだけ高めに設定することができる。
(5)仮判定と本判定とで交流信号の周波数fを変化させることを利用して、仮判定の際に取得した第1波高値と、本判定の際に取得した第2波高値との差からコモン容量Cgの推定値を算出する。そして、本判定の際に、コモン容量Cgの推定値を用いて第1波高値又は第2波高値を補正し、補正後の波高値を用いて漏電判定を行うようにしたため、本判定における漏電判定の精度をより高めることができる。
本発明は上記に記載の実施形態に限定されず次のように実施してもよい。なお以下の説明において上記と同様の構成には同じ図番号を付し詳細な説明は省略する。
・上記の図3の処理において、S12で本判定フラグがオンであると判定された場合には、下限周波数faを下限値として、第2周波数f2を徐々に低下させている。これ以外にも、仮判定の場合と本判定の場合の交流信号の周波数fを、n段階で切り替えてもよい。例えば、仮判定の際の交流信号の第1周波数f1と、本判定の交流信号の第2周波数f2とを2段階で切り替えてもよい。
・上記の図3の処理において、本判定の実施中に、交流信号の波高値が閾値Th以上に回復して仮判定の状態に戻す場合には、漏電判定の閾値Thを高めに設定してもよい。この場合、漏電状態からの復帰状態であるか否かをより正しく判定することができる。
・上記の図3の処理では、本判定の実施中に、交流信号の波高値が閾値Th以上に回復して仮判定の状態の戻す場合には、その後の仮判定において、本判定からの切替時点の周波数fで第1周波数f1を更新し、その更新後の第1周波数f1で仮判定を行うとした。これ以外にも、本判定から仮判定に切り替える場合、元の第1周波数f1に戻してもよい。
・上記の図3の処理において、S22では、仮判定で取得した交流信号の波高値と、本判定で取得した交流信号の波高値との差ΔVを用いて、コモン容量Cgの推定値を算出している。これ以外にも、本判定において、異なる周波数fで取得した交流信号の波高値の差ΔVを用いて、コモン容量Cgの推定値を算出してもよい。
20…漏電判定装置、24…発振器、26…抵抗器、50…マイコン、54…周波数設定部、100…高電圧回路。

Claims (5)

  1. 高電圧回路(100)と車体との漏電の有無を判定する漏電判定装置(20)であって、
    前記高電圧回路に対して抵抗器(26)を介して交流信号を出力する交流信号出力手段(24)と、
    前記交流信号出力手段により前記交流信号が出力された状態で、前記抵抗器と前記高電圧回路の絶縁抵抗成分とで分圧された前記交流信号の波高値を取得する波高値取得手段(50a)と、
    前記交流信号の周波数を設定する周波数設定手段(54)と、
    前記波高値が閾値未満であるか否かに基づいて、漏電の有無を判定する漏電判定手段(50b)と、を備え、
    前記周波数設定手段は、前記交流信号の周波数を、第1周波数とそれよりも低周波数の第2周波数とで切り替え可能であり、
    前記漏電判定手段は、
    前記周波数設定手段で前記交流信号の周波数を前記第1周波数に設定した状態で、前記波高値が前記閾値未満であるか否かの第1判定を実施し、
    前記第1判定で前記波高値が前記閾値未満であると判定した場合に、前記交流信号の周波数を前記第2周波数に設定した状態で、前記波高値が前記閾値未満であるか否かの第2判定を実施し、
    前記第2判定の判定結果に基づいて、前記漏電の有無を判定することを特徴とする漏電判定装置。
  2. 前記漏電判定手段は、前記第2判定において前記波高値が前記閾値以上となり、漏電が無いと判定された場合に、前記第2判定を終了し、前記第1判定の状態に戻す請求項1に記載の漏電判定装置。
  3. 前記周波数設定手段は、前記第2判定を実施する際に、前記第2周波数を、前記第1周波数から所定の下限値までの範囲で段階的に低下させ、
    前記漏電判定手段は、前記第2判定として、前記第2周波数としての各周波数で前記波高値が前記閾値未満であるかの判定を実施する請求項1又は2に記載の漏電判定装置。
  4. 前記漏電判定手段は、前記第2判定の実施に際し、前記第2周波数を前記下限値まで低下させるよりも前に漏電が無いと判定された場合に、前記第2判定を終了し、前記第1判定の状態に戻すものであり、
    前記周波数設定手段は、前記第2判定において漏電が無いと判定された時の前記第2周波数を、前記第1周波数とする請求項3に記載の漏電判定装置。
  5. 前記漏電判定手段は、前記交流信号の周波数を前記第1周波数とした状態で取得した第1波高値と、前記交流信号の周波数を前記第2周波数とした状態で取得した第2波高値との差分からコモン容量の推定値を算出するコモン容量算出手段(55)と、
    前記コモン容量の推定値を用いて前記第2波高値を補正する波高値補正手段(50b)と、を備え、
    前記漏電判定手段は、前記波高値補正手段による補正後の波高値を用いて前記第2判定を実施する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の漏電判定装置。
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