JP2016152615A - 通信システム、無線機器 - Google Patents

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孝仁 西
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Abstract

【課題】施設内の無線アクセスポイントへの通信接続の確立から解除および接続情報の削除までをユーザに意識させないこと。
【解決手段】本発明の通信システム(100)は、施設(1)の出入口に配置され、無線アクセスポイント(101)と無線機器(200)との間の通信接続を確立させるための接続確立情報、または通信接続を解除させるための接続解除情報を発信するBTビーコン(102)とを含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線アクセスポイントを含む通信システムおよび当該無線アクセスポイントに通信接続する無線機器に関する。
近年、商業施設、公共施設にてイベントやサービスなどで提供される公共無線網(いわゆるフリースポット)を、当該施設内でユーザが携帯電話(スマートフォン)やノートPCなどの無線子機を用いて一時的に利用できるようになっている。
一般的に、無線網に無線子機を接続する方法として、以下の3通りがある。
(1)接続地点に無線子機を持ち込み、そこで通信可能な無線網とそのアクセスポイントを一覧表示した上で設定する方法。
(2)予め接続する無線網とアクセスポイント決め、それを設定する方法。
(3)AOSS(商標)のようにアクセスポイントと無線子機を接続するためお互いタイミングを合わせて操作することで簡易的につなげる方法。
しかしながら、人が多い都会においては商業施設や公共施設で一時的に公衆無線網を使う場合、上記(1)〜(3)の方法では以下に示す種々の問題が生じる。
(1)の問題:施設内の人が多ければ、その分、アクセポイントの数も増やす必要がある。このように、アクセスポイントが増えた場合、使用者が目視しながらアクセスポイントを探すことが難しい。
(2)の問題:たまたま訪れた施設にて無線網が使えることを使用者が知った場合、そこから設定をする必要があるため、接続までに時間を要する。
(3)の問題:複数人が同時にアクセスポイントに登録する場合に順々に行わないとできない。
いずれにせよ、施設内の人数が増えれば、アクセスポイントに使用者の無線子機を接続するのに手間がかかるため、施設内での無線網への接続の利便性が損なわれる。
そこで、施設内での無線網への接続の利便性を向上させるための技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、端末装置(無線子機)をWLAN(公衆無線網)へアクセスする時にNFC(Near Field Communication)からSSID(Service Set Identification)やパスワード情報を受けてアクセスポイントに接続する技術が開示されている。特許文献2には、アクセスポイントとの間で通信パラメータの設定処理を実施するか、アクセスポイントとは異なる他の通信装置との間で通信パラメータの設定処理を実施するかを、通信パラメータの設定処理を起動している装置を検出結果に応じて選択する技術が開示されている。
特許第5005674号公報(2012年06月01日登録) 特開2014−39293号公報(2014年02月27日公開)
しかしながら、上述のような従来技術では、いずれも、アクセスポイントとの接続の利便性を向上させる技術であり、アクセスポイントとの接続に用いる情報(SSIDやパスワードなど)を無線子機で自動的に登録するものの、これら情報の削除は自動的に行われない。これにより、無線子機内に、不要な接続情報が蓄積されてしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、施設内の無線アクセスポイントへの通信接続の確立から解除および接続情報の削除までをユーザに意図させることなく実行できる、通信システムおよび無線機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、施設内に設けられ、ユーザが所持する無線機器の通信ネットワークへの接続を中継する無線アクセスポイントと、上記施設の出入口に配置され、上記無線アクセスポイントと上記無線機器との間の通信接続を確立させるための接続確立情報、または上記通信接続を解除させるための接続解除情報を、当該無線機器が受信できる形式で発信する情報発信装置とを含んでいることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、施設内の無線アクセスポイントへの通信接続の確立から解除および接続情報の削除までをユーザに意図させることなく実行できるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る通信システムの概略ブロック図である。 図1に示す通信システムの施設への適用例を示す図である。 (a)は図2に示す施設の入口からユーザが入る場合の通信処理のイメージを示す図であり、(b)は図2に示す施設の出口からユーザが出る場合の通信処理のイメージを示す図である。 施設の入口からユーザが入る場合の通信処理の流れを示すフローチャートである。 施設の出口からユーザが出る場合の通信処理の流れを示すフローチャートである。 WiFi(登録商標)ビーコン情報の一例を示す図である。 Bluetooth(登録商標)ビーコン(以下、BTビーコンと称する)発信情報の一例を示す図である。 BTビーコンから発信されるビーコン情報のデータフレームフォーマットを示す図である。 図8に示すビーコン情報を無線機器が全て受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施形態2に係る通信システムの施設への適用例を示す図である。 (a)は図10に示す施設の出入口からユーザが入る場合の通信状態を説明するための図であり、(b)は図10に示す施設の出入口からユーザが出る場合の通信状態を説明するための図である。 施設の入口からユーザが入る場合の通信処理の流れを示すフローチャートである。 施設の出口からユーザが出る場合の通信処理の流れを示すフローチャートである。 BTビーコンから発信されるBTビーコン情報のデータフレームフォーマットを示す図である。 図14に示すBTビーコン情報を無線機器が全て受信するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
〔実施形態1〕
(通信システム)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る通信システム100は、ユーザが所持する無線機器200の通信ネットワーク(インターネット等)への接続を中継する無線アクセスポイント101と、上記無線アクセスポイント101と上記無線機器200との間の通信接続を確立させるための接続確立情報、または上記通信接続を解除させるための接続解除情報を、当該無線機器200が受信できる形式で発信するBTビーコン(情報発信装置)102とを含んでいる。
無線アクセスポイント101は、上記通信ネットワークとの通信を行う第1通信部111と、無線機器200との通信を行う第2通信部112と、第1通信部111と第2通信部112とを制御する通信制御部113とを含む。なお、無線アクセスポイント101は、無線機器200とはWiFi(登録商標)によって通信を行う。
BTビーコン102は、上記接続確立情報または上記接続解除情報を接続情報として無線機器200に発信する接続情報発信部121と、接続情報発信部121を制御する通信制御部122とを含む。なお、BTビーコン102は、無線接続の状態を意識せずに常時接続したままでの使用状況に適しているBluetooth(登録商標)によって無線機器200と通信を行う。
(無線機器)
無線機器200は、無線アクセスポイント101の第2通信部112と通信する第1通信部201と、BTビーコン102の接続情報発信部121からの接続情報を受信する第2通信部202と、第1通信部201と第2通信部202とを制御する通信制御部203とを含んでいる。なお、無線機器200としては、例えばスマートフォン、モバイルPC等の携帯端末であることが好ましく、上記のように、無線アクセスポイント101との通信と、BTビーコン102との通信との両方を行える携帯端末であればどのような機器であってもよい。つまり、無線機器200は、第1通信部201によって無線アクセスポイント101とはWiFiによる無線通信を行い、第2通信部202によってBTビーコン102とBluetoothによる無線通信を行う。
(施設)
図2は、図1に示す通信システム100を施設1内に適用した例を示す図である。施設1は、イベント等が行われる公共施設であり、無線アクセスポイント101が設置され、入口1aの施設1内部側に、接続情報として接続確立情報を発信する第1のBTビーコン102a、出口1bの施設1内部側に、接続情報として接続解除情報を発信する第2のBTビーコン102bが設置されている。ここで、無線アクセスポイント101の通信可能エリア2は、施設1内のほぼ全域をカバーできるように設定されているのに対して、第1のBTビーコン102a、第2のBTビーコン102bの情報発信可能エリア3は、通信可能エリア2よりも狭く、それぞれの情報発信可能エリア3が重ならないように設定されている。
なお、施設1は、一般的な建築物に限定されるものではなく、建築物を組み合わせたものや一時的なもの、屋根や壁を含まないものであってもよい。例えば、建築物の組み合わせの具体例としてはテーマパークを挙げることができる。また、一時的なものの具体例としては移動式サーカスを挙げることができる。屋根や壁を含まないものの具体例としては野外ステージを挙げることができる。
図3の(a)は、図2に示す施設1において、入口1aからユーザ4が入る場合の通信処理のイメージを示し、図3の(b)は、図2に示す施設1において、出口1bからユーザが出る場合の通信処理のイメージを示す。つまり、施設1の入口1aから入るユーザ4が、図3の(a)に示すように、当該入口1aの近傍に設置された第1のBTビーコン102aの情報発信可能エリア3に入ると、当該ユーザ4が所持している無線機器200が上記第1のBTビーコン102aから発信された接続確立情報を受け取り、受け取った接続確立情報に基づいて無線アクセスポイント101との通信接続を確立させる。一方、図3の(b)に示すように、施設1内に居て、既に無線アクセスポイント101と通信接続が確立しているユーザ4が出口1bの近傍に設置されたBTビーコン102bの情報発信可能エリア3に入ると、当該ユーザ4が所持している無線機器200は上記第1のBTビーコン102aから発信された接続解除情報を受け取り、受け取った接続解除情報に基づいて無線アクセスポイント101との通信接続を解除させる。このとき、無線機器200内に保存されている、接続確立情報に基づいて作成した無線アクセスポイント101との接続を行うための情報はクリアする。
(通信接続処理)
図4は、ユーザ4が施設に入る場合の通信処理の流れを示している。なお、一連の処理は、無線機器200内の通信制御部203が行っている。まず、ユーザ4が施設1の入口1aから中に入ると、無線機器が入口側BTビーコンを受信する(S11)。すなわち、ユーザ4が所持している無線機器200は、入口1a側に配置された第1のBTビーコン102aから発信されるビーコン(接続確立情報)を受信する。
次に、アプリケーションがBTビーコン情報を解読する(S12)。すなわち、無線機器200は、内蔵するアプリケーションにより第1のBTビーコン102aから発信されたビーコンを解読し、無線アクセスポイント101との接続確立に必要な情報(無線接続情報)を作成する。
続いて、BTビーコン情報の「トークン情報」を参照する(S13)。すなわち、無線機器200は、解読したビーコンから得られた「トークン情報」を参照する。
ここで、「敷地内にいる状態」か否かを判断する(S14)。具体的には、無線機器200は、参照した「トークン情報」から施設1の内部に居るか否かを判断している。従って、S14において、「敷地内にいる状態」であると判断(YES)すれば、S15に移行し処理を続け、「敷地内にいる状態」でないと判断(NO)すれば、S19に移行し、処理を終了する。
S15では、BTビーコン情報の「無線接続情報」を参照して、無線機器と施設の無線AP(アクセスポイント)を接続しにいく。具体的には、無線機器200は、解読したビーコン情報から作成した無線接続情報に基づいて、無線アクセスポイント101と無線通信接続の確立を試みる。
続いて、すでに施設内の無線AP(アクセスポイント)に接続しているか否かを判断する(S16)。具体的には、無線機器200は、既に無線アクセスポイント101と接続されているか否かを判断する。ここで、既に、無線アクセスポイント101と接続されていると判断(YES)すれば、S19に移行し、処理を終了し、無線アクセスポイント101と接続されていないと判断(NO)すれば、S17に移行する。
S17では、無線AP(アクセスポイント)へ接続する。具体的には、無線機器200は、作成した無線接続情報によって無線アクセスポイント101へ接続する。
次に、無線機器内に受信したトークン情報を保存し(S18)、処理を終了する。具体的には、無線機器200は、BTビーコン情報を解読して得られた「トークン情報」を保存し、処理を終了する。
(通信解除処理)
図5は、ユーザ4が施設から出る場合の通信処理の流れを示している。なお、一連の処理は、無線機器200内の通信制御部203が行っている。まず、ユーザ4が施設1の出口1b付近に近づくと、無線機器が出口側BTビーコンを受信する(S21)。すなわち、ユーザ4が所持している無線機器200は、出口1b側に配置された第2のBTビーコン102bから発信されるビーコン(接続解除情報)を受信する。
次に、アプリケーションがBTビーコン情報を解読する(S22)。すなわち、無線機器200は、内蔵するアプリケーションにより第2のBTビーコン102bから発信されたビーコンを解読し、無線アクセスポイント101との接続解除に必要な情報(無線接続情報)を作成する。
続いて、BTビーコン情報の「トークン情報」を参照する(S23)。すなわち、無線機器200は、解読したビーコンから得られた「トークン情報」を参照する。
ここで、「敷地内にいない状態」か否かを判断する(S24)。具体的には、無線機器200は、参照した「トークン情報」から施設1の内部にいないか否かを判断している。従って、S24において、「敷地内にいない状態」であると判断(YES)すれば、S25に移行し処理を続け、「敷地内にいない状態」でないと判断(NO)すれば、S29に移行し、処理を終了する。
S25では、BTビーコン情報の「無線接続情報」を参照して、無線機器と施設の無線AP(アクセスポイント)を解除しにいく。具体的には、無線機器200は、解読したビーコン情報から作成した無線接続情報に基づいて、無線アクセスポイント101と無線通信接続の解除を試みる。
続いて、すでに施設内の無線AP(アクセスポイント)と接続が切れているか否かを判断する(S26)。具体的には、無線機器200は、既に無線アクセスポイント101と接続が切れているか否かを判断する。ここで、既に、無線アクセスポイント101と接続が切れていると判断(YES)すれば、S29に移行し、処理を終了し、無線アクセスポイント101と接続が切れていないと判断(NO)すれば、S27に移行する。
S27では、無線AP(アクセスポイント)との接続を切る。具体的には、無線機器200は、作成した無線接続情報によって無線アクセスポイント101との接続を切る。
次に、無線機器内に受信したトークン情報を破棄し(S28)、処理を終了する。具体的には、無線機器200は、BTビーコン情報を解読して得られた「トークン情報」から無線APの接続情報を破棄し、処理を終了する。
(無線接続情報:WiFiビーコン情報)
ここで、上記無線接続情報として、無線機器200が無線アクセスポイント101に接続するために必要な情報(WiFiビーコン情報)について説明する。WiFiビーコン情報の一例を図6に示す。
WiFiビーコン情報は、フレームとして、Probe要求情報、Authentication(認証)情報、Association要求情報を含んでいる。Probe要求情報は、端末局が周辺に存在する無線セルの有無を問い合わせるために使われるフレームである。認証情報は、無線局間(基地局と端末局の間)で認証を行うためのフレームである。Association要求情報は、端末局が基地局に対して接続関係を要求するためのフレームである。
Probe要求情報は、例えばService Set ID、Supported Rates、Request information、Extended Supported Rates、Vendor Specificを順に配置した情報要素を含んでいる。
Authentication(認証)情報は、例えばAuthentication Algorithm Number、Authentication Transaction Sequence Number、Status Code、Challenge Text、Vendor Specificを順に配置した情報要素を含んでいる。
Association要求情報は、例えばCapability Information、Listen Interval、Service Set ID、Supported Rates、Extended Supported Rates、Power Capability、Supported Channels、RSN、QoS Capability、Vendor Specificを順に配置した情報要素を含んでいる。
(BTビーコン発信情報)
ここで、無線機器200が無線接続情報(WiFiビーコン情報)を生成するために必要な、BTビーコン102が発信する情報(BTビーコン発信情報)について説明する。BTビーコン発信情報の一例を図7に示す。
BTビーコン発信情報は、フレームとして、上記WiFiビーコン情報と同様に、Probe要求情報、Authentication(認証)情報、Association要求情報を含み、さらに、BTビーコン情報を含んでいる。上記Probe要求情報、必要に応じてAuthentication(認証)情報、Association要求情報については、WiFiビーコン情報に含まれる情報と同じであるため詳細な説明は省略する。これはあくまでも例であり、データの構造や順番、項目の圧縮、データの暗号化を行うための仕組みを追加したものであっても構わない。
BTビーコン情報は、BTビーコン全体サイズ、BTビーコン分割転送回数、BTビーコン分割転送番号、トークン情報、必要に応じて無線AP(アクセスポイント)認証パスワードを順に配置した情報要素を含んでいる。BTビーコン全体サイズは、4つのフレーム種類のサイズの合計(byte)を示し、BTビーコン分割転送回数は、送信データを何度に分けて発信するかの回数を示し、BTビーコン分割転送番号は、現在発信しているデータが何番目のものかのデータ番号を示し、トークン情報は、施設の中に居るか否かの状態(数値が1以上:施設内に居る。数値が0:施設内に居ない)を示し、無線AP(アクセスポイント)認証パスワードは、無線機器200が無線アクセスポイント101への接続に必要な認証パスワードを示している。
(BTビーコン発信情報の送信)
BTビーコン102は、ペイロードへ無線接続情報を生成するために必要なBTビーコン情報を送信する。BTビーコン102は、BTビーコン発信情報として列挙した情報要素をCSVファイルとしてまとめたものを無線機器200に送信する。ここで、BTビーコン102から送信される送信データサイズの見込みは120〜1500バイトである。なお、CSVファイルの先頭にはCSVのファイルサイズ(表記:16進法、単位:byte(2バイトまで)、文字コード:UTF-8をHEXエンコーディングしたものを使う)を入れておく。CSV形式はあくまでも例であり、JSONなどの異なる形式でも構わない。
また、図2に示すように、施設1の入口1a側の第1のBTビーコン102a、出口1b側の第2のBTビーコン102bともに同じデータフレームフォーマットを適用できる。ところで、BTビーコン発信情報のデータサイズは、Probe要求情報(58バイト)、Authentication(認証)情報(26バイト)、Association要求情報(63バイト)、BTビーコン情報(17バイト)合わせて164バイトである。これに対して、BTビーコン102が送信できるデータサイズは最大31バイトであるため、BTビーコン発信情報を送信する場合、複数回に分けて送信する必要がある。
従って、BTビーコン102からBTビーコン発信情報を送信する場合、初回送信時と、2回目以降の送信時とではデータ送信モードを変える必要がある。例えば、初回送信時は、図8の(a)に示すデータ送信モードとし、2回目以降の送信時は、図8の(b)に示すデータ送信モードとする。
(無線機器によるBTビーコン発信情報の受信処理)
上記したように、施設1内の入口1a側の第1のBTビーコン102aと、出口1b側の第2のBTビーコン102bは、同じシーケンスを適用できる。この間、BTビーコンのデータ(分割転送回数)の発信および無線機器の受信が完了するまでの間、図9に示すように、1対1で通信する。すなわち、BTビーコン102は、初回、ADV_INDモード(図8の(a))でデータ送信を行う。
無線機器200は、受信データ(BTビーコン発信情報)を解析し、BTビーコン102が発信するデータのデータサイズを取得し、残りの受信データを機器側でため、SCAN_REQモードで1回データ送信を行うことをBTビーコン102に要求する。
BTビーコン102は、無線機器200からの要求通りに、SCAN_REQモードで2回目のデータ送信を行う。
無線機器200は、受信データ(BTビーコン発信情報)を解析し、先ほど保存したデータと結合する。ここで、無線機器200は、受信データの解析から分割回数と分割転送番号をチェックし、分割転送回数≠分割転送番号であれば、SCAN_REQモードでデータ送信を行うことをBTビーコン102に要求する。
このようにして、BTビーコン102は、無線機器200に対して分割されたBTビーコン発信情報を、無線機器200側で分割転送回数=分割転送番号になるまで送信する。
上記の処理は、施設1の入口1a側の第1のBTビーコン102a、出口1b側の第2のBTビーコン102bの両方で行われる。施設1の入口1a側の第1のBTビーコン102aでは、無線機器200が無線アクセスポイント101と無線通信を確立するための無線接続情報を生成するためのBTビーコン発信情報を送信し、施設1の出口1bの第2のBTビーコン102bでは、無線機器200が無線アクセスポイント101と無線通信を解除するための無線接続情報を生成するためのBTビーコン発信情報を送信する。無線通信の解除には、無線通信の確立に必要な無線接続情報を無線機器200から消去する処理も含まれる。
以上のように、本実施形態に係る通信システム100によれば、ユーザは、施設1の入口1aから入り、出口1bからできるだけで、意図せず、所持している無線機器200と施設1内の無線アクセスポイント101との無線通信が確立され、施設1の出口1bから出ると、無線機器200と施設1内の無線アクセスポイント101との無線通信が解除され、さらに、無線接続情報が無線機器200から消去される。
本実施形態では、入口1a、出口1bを別々に設けた施設1に本発明を適用した例について説明したが、以下の実施形態では、入口と出口が共有の施設に本発明を適用した例について説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、前記実施形態1の図1に示す通信システム100を施設11内に適用した例を示す図である。施設11は、前記実施形態1の施設1と同様に、イベント等が行われる公共施設であり、無線アクセスポイント101が設置されている。施設11が、前記実施形態1の施設1と異なるのは、入口と出口が共通になっている点である。すなわち、施設11では、当該施設11への出入口が、第1出入口11a、第2出入口11b、通路(経路)11cによって構成されている。
第1出入口11aは、第2出入口11bよりも施設11から遠くに形成され、ユーザの外部への出入口となり、第2出入口11bは、第1出入口11aよりも施設11側に形成され、ユーザの施設11への出入口となっている。
前記実施形態1では、BTビーコン102は、施設1内に設けられていたが、本実施形態では、第1出入口11aと第2出入口11bとの間に形成される通路11cに沿って、第3のBTビーコン102cが複数配置されている。本実施形態では、3つの第3のBTビーコン102cが通路11cに沿って配置されている例について説明する。なお、各第3のBTビーコン102cの情報発信可能エリア13は互いに重なり合わないように、設置位置、発信出力が調整されている。
無線機器200は、無線アクセスポイント101との通信接続の確立を、上記通路11c上に配置された各第3のBTビーコン102cから発信される全ての接続確立情報を用い、無線アクセスポイント101との通信接続の解除を、上記通路11c上に配置された少なくとも一つの第3のBTビーコン102cから発信される接続解除情報を用いる。
図11の(a)は、図10に示す施設11において、第1出入口11aからユーザ4が入る場合の通信処理のイメージを示し、図11の(b)は、図10に示す施設11において、第2出入口11bからユーザが出る場合の通信処理のイメージを示す。つまり、施設11の第1出入口11aから入るユーザ4は、図11の(a)に示すように、通路11cを通り、当該通路11cに沿って配置された第3のBTビーコン102cの情報発信可能エリア13に入ると、その都度、当該ユーザ4が所持している無線機器200は上記第3のBTビーコン102cから発信された接続確立情報を受け取り、受け取った全ての接続確立情報に基づいて無線アクセスポイント101との通信接続を確立させる。一方、図11の(b)に示すように、施設11内に居て、既に無線アクセスポイント101と通信接続が確立しているユーザ4が第2出入口11bから出て、通路11cに入ると、当該通路11cに沿って配置された第3のBTビーコン102cの情報発信可能エリア13に入ると、当該ユーザ4が所持している無線機器200は上記第3のBTビーコン102cのうち少なくとも一つの第3のBTビーコン102cから発信された接続解除情報を受け取り、受け取った接続解除情報に基づいて無線アクセスポイント101との通信接続を解除させる。このとき、無線機器200内に保存されている、接続確立情報に基づいて作成した無線アクセスポイント101との接続を行うための情報はクリアする。
ここで、上記のように、通路11cに沿って複数の第3のBTビーコン102cが配置されている場合、施設11に入る場合には、全ての第3のBTビーコン102cから発信される接続確立情報を受け取る必要があるが、施設11から出る場合には、少なくとも一つの第3のBTビーコン102cから発信される接続解除情報を受け取る必要がある。
なお、施設11に入る場合、通路11c上に配置された第3のBTビーコン102cから発信される接続確立情報を第1出入口11aから第2出入口11bに向かって順番に無線機器200が受信して、全ての第3のBTビーコン102cからの接続確立情報を受信した後、無線アクセスポイント101との接続を確立させるのが最も好ましい。
施設11から出る場合、通路11c上に配置された第2出入口11bに一番近くの第3のBTビーコン102cから発信される接続解除情報を受け取り、無線アクセスポイント101との接続を解除させるのが最も好ましいが、これに限定されるものではなく、通路11c上に配置された何れかの第3のBTビーコン102cから発信された接続解除情報によって無線アクセスポイント101との接続を解除するようにしてもよいし、通路11c上に配置された複数、または全ての第3のBTビーコン102cから発信される接続解除情報によって無線アクセスポイント101との接続を解除するようにしてもよい。
(通信接続処理)
図12は、ユーザ4が施設に入る場合の通信処理の流れを示している。なお、一連の処理は、無線機器200内の通信制御部203が行っている。また、本通信処理のステップS31〜S37は、前記実施形態1の図4に示す通信処理のS11〜S17までと同じであり、本通信処理では、図4の通信処理のS18、すなわち無線機器200内にトークン情報を保存する処理を行わない点で異なる。
これは、無線機器200は、通路11c上に設置された複数の第3のBTビーコン102cから接続確立情報を受け取るため、トークン情報を都度保存する必要がないためである。
(通信解除処理)
図13は、ユーザ4が施設から出る場合の通信処理の流れを示している。なお、一連の処理は、無線機器200内の通信制御部203が行っている。また、本通信処理のステップS41〜S47は、前記実施形態1の図5に示す通信処理のS21〜S27までと同じであり、本通信処理では、図5の通信処理のS28、すなわち無線機器200内にトークン情報を保存する処理を行わない点で異なる。
これは、無線機器200は、図12に示す通信処理、すなわち施設11内に入るときの通信処理によって、トークン情報を保存していないためである。
(無線接続情報:WiFiビーコン情報)
上記無線接続情報として、無線機器200が無線アクセスポイント101に接続するために必要な情報(WiFiビーコン情報)は、前記実施形態1と同じであるため説明は省略する。
(BTビーコン発信情報)
無線機器200が無線接続情報(WiFiビーコン情報)を生成するために必要な、BTビーコン102が発信する情報(BTビーコン発信情報)は、前記実施形態1と同じであるため説明は省略する。
(BTビーコン発信情報の送信)
BTビーコン102が送信できるデータサイズは最大31バイトであるため、BTビーコン発信情報を送信する場合、複数回に分けて送信する必要がある。
しかしながら、前記実施形態1と異なる点は、1つのBTビーコン(第3のBTビーコン102c)で複数の無線機器と通信する点なので、送信モードは変えずブロードキャストする形で発信する。ここでは、送信データの内容を変更することで対応する。送信モードとしては、図14に示す送信モードを採用する。この送信モードは、前記実施形態1の図8の(a)の送信モード(ADV_INDモード)と同じである。
(無線機器によるBTビーコン発信情報の受信処理)
本実施形態では、第3のBTビーコン102cが複数の無線機器200と通信する必要があるため、第3のBTビーコン102cは、分割転送データを発信後、一定期間ウェイト後、次の分割転送データを転送する。前記実施形態1との違いは、第3のBTビーコン102cが、無線機器200と同期して通信しない点である。無線機器200側は、第3のBTビーコン102cが発信する全分割転送データがそろうまで無線アクセスポイント101へ接続できないが、同期通信をしないため1つの第3のBTビーコン102cで、複数の無線機器200へ分割転送データを送る事ができる。具体的には、図15に示すような通信を行う。すなわち、第3のBTビーコン102cは、ADV_INDモード(図14)で分割転送番号1のデータ送信を行う。
無線機器200は、受信データ(BTビーコン発信情報)を解析し、第3のBTビーコン102cが発信するデータのデータサイズを取得し、残りの受信データを機器側でため。そして、分割転送回数と分割転送番号を参照し、全ての受信データがそろっているかをチェックする。
分割転送番号1のデータ送信を行った第3のBTビーコン102cは、一定期間ウエイト(数10ミリ秒)し、分割転送番号2のデータ送信の準備をし、ADV_INDモードで分割転送番号2のデータ送信を行う。
無線機器200は、受信データ(BTビーコン発信情報)を解析し、第3のBTビーコン102cが発信するデータのデータサイズを取得し、残りの受信データを機器側でため。そして、分割転送回数と分割転送番号を参照し、全ての受信データがそろっているかをチェックする。
第3のBTビーコン102cは、上記と同様の処理を行い、一定期間ウエイト(数10ミリ秒)し、分割転送番号(MAX)のデータ送信の準備をし、ADV_INDモード(図14)で分割転送番号(MAX)のデータ送信を行う。
無線機器200は、受信データ(BTビーコン発信情報)を解析し、第3のBTビーコン102cが発信するデータのデータサイズを取得し、残りの受信データを機器側でため。そして、分割転送回数と分割転送番号を参照し、全ての受信データがそろっているかをチェックする。
分割転送番号(MAX)のデータ送信を行った第3のBTビーコン102cは、一定期間ウエイト(数10ミリ秒)し、再び、分割転送番号1のデータ送信の準備をし、ADV_INDモードで分割転送番号1のデータ送信を行う。このように、分割転送データを全て送信した後、第3のBTビーコン102cは、再び同じ処理を行う。
以上のように、本実施形態では、前記実施形態1と同様に、ユーザは、第1出入口11aに入り、通路11cを通り、第2出入口11bから施設11に入るだけで、ユーザが所持している無線機器200と施設11内の無線アクセスポイント101との無線通信が確立され、施設11から第2出入口11bから出て、通路11cを通り、第1出入口11aから外部にでるだけで、無線機器200と施設1内の無線アクセスポイント101との無線通信が解除され、さらに、無線接続情報が無線機器200から消去される。
(通路の他の例について)
本実施形態では、ユーザを施設11に導く経路として、図10に示すように、壁などで囲まれ、入場、出場することしかできないような通路11cを例に説明したが、これに限定されるものではなく、ポールなどで作られた簡易的な入場整理のようなものであってもよい。
また、施設11としてテーマパークを想定した場合、第3のBTビーコン102cを、駅からテーマパークまでの経路上にある街灯などの柱に設置し、この経路を通るユーザが気にしなくても所持する無線機器に自然と無線アクセスポイントの無線接続の設定が完了するようにしてもよい。
さらに、施設11としてコンサート会場を想定した場合のように、施設11に入場するための経路に開演前に並んでいけない場合、経路上の第3のBTビーコン102cのいずれか1つの機能を停止させることで、先に経路に並んでしまったユーザを見分けることが可能になる。具体的には、経路上の全ての第3のBTビーコン102からのBTビーコン情報を取得すれば、コンサート会場の無線アクセスポイントにユーザが所持する無線機器200を接続することが可能であるが、BTビーコン情報の一つでも欠ければ、コンサート会場の無線アクセスポイントにユーザが所持する無線機器200を接続することができないため、この無線アクセスポイントに接続できない無線機器200を所持しているユーザが先に経路に並んでしまったユーザということになる。
〔実施形態3〕
前記実施形態1では、施設1の入口1a、出口1bをそれぞれ1箇所ずつ設けた例について説明したが、これに限定されるものではなく、入口1aが複数あり、出口1bが複数あっても同様の処理を行うことで、ユーザは意図することなく、施設1内の無線アクセスポイント101との接続を確立したり、解除したりすることができる。
〔実施形態4〕
前記実施形態2では、施設11の第1出入口11aと第2出入口11bとの間の通路11c上に3つの第3のBTビーコン102cを配置した例について説明したが、これに限定されるものではなく、第3のBTビーコン102cを2つでもよく、また、4つ以上であってもよい。
さらに、通路11cについても、図10に示すように一本だけでなく、複数の第1出入口11aから一つの第2出入口11bに導く複数の経路を途中から一つにまとめたような通路であってもよい。
なお、前記実施形態1〜4において、上記施設1,11内に存在するユーザが所持する無線機器200が上記無線アクセスポイント101と通信を確立しているか否かを判断する通信確立判断部を備えていてもよい。この通信確立判断部は、無線アクセスポイント101の通信制御部113に含まれていてもよいし、BTビーコン102の通信制御部122に含まれていてもよい。このような通信確立判断部を有することで、正規のユーザ(通信確立している無線機器200を所持するユーザ)と非正規のユーザ(通信確立していない無線機器200を所持するユーザ)を見分けることが可能となる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
無線アクセスポイント101の通信制御部113、BTビーコン102の接続情報発信部121、無線機器200の通信制御部203は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、無線アクセスポイント101の通信制御部113、BTビーコン102の接続情報発信部121、無線機器200の通信制御部203は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通信システムは、施設(1,11)内に設けられ、ユーザが所持する無線機器200の通信ネットワークへの接続を中継する無線アクセスポイント101と、上記施設(1,11)の出入口(入口1a、出口1b、第1出入口11a、第2出入口11b)に配置され、上記無線アクセスポイント101と上記無線機器200との間の通信接続を確立させるための接続確立情報、または上記通信接続を解除させるための接続解除情報を、当該無線機器200が受信できる形式で発信する情報発信装置(BTビーコン102)と、を含んでいることを特徴としている。
上記構成によれば、施設へのユーザの出入口に配置された情報発信装置によって、施設内の無線アクセスポイントとユーザが所持する無線機器との間の通信接続を確立または解除させるための接続情報を、当該無線機器が受信できる形式で発信されるので、施設内で上記接続情報を受信した無線機器は無線アクセスポイントとの通信接続の確立または解除の何れかを行うことになる。つまり、ユーザは、情報発信装置が発信する情報の受信できる範囲内にいるだけで、自身が所持する無線機器における、施設内の無線アクセスポイントと通信接続の確立および解除が自動的に行われることになる。
これにより、ユーザが公共の施設内で無線アクセスポイントを利用する場合に、従来のように、無線アクセスポイントを目視で探す必要がなく、また、無線アクセスポイントとの通信接続の確立および解除を手動で行う必要がなくなるので、ユーザによる公共の施設内での無線アクセスポイント利用の際の利便性が向上する。つまり、施設内の無線アクセスポイントへの通信接続の確立から解除および接続情報の削除までをユーザに意図させることなく実行できる。
従って、公共の施設内の無線アクセスポイント(無線通信網)のユーザによる利用を促進することができる。
本発明の態様2に係る通信システムは、前記態様1において、上記施設1、11には、入口1a、出口1bが別々に設けられ、上記情報発信装置(第1のBTビーコン102a、第2のBTビーコン102b)が施設の入口1a、出口1bに別々に配置され、上記施設1の入口1aに配置された情報発信装置(第1のBTビーコン102a)は、上記接続確立情報を発信し、上記施設1の出口1bに配置された情報発信装置(第2のBTビーコン102b)は、上記接続解除情報を発信することを特徴としている。
上記構成によれば、入口と出口とが別々に設けられた施設において、上記施設の入口に配置された情報発信装置が上記接続確立情報を発信し、上記施設の出口に配置された情報発信装置が上記接続解除情報を発信することで、ユーザは施設の入口に配置された情報発信装置からの接続確立情報を受信できる範囲内に来れば、所持している無線機器と無線アクセスポイントとの間の通信接続を自動的に確立することができる一方、ユーザは施設の出口に配置された情報発信装置からの接続解除情報を受信できる範囲内に来れば、所持している無線機器と無線アクセスポイントとの間の通信接続を自動的に解除することができる。
本発明の態様3に係る通信システムは、前記態様1において、上記施設11には、入口と出口とを共通化した出入口(第1出入口11a、第2出入口11b)が設けられ、上記情報発信装置(第3のBTビーコン102c)が上記施設11の出入口(第1出入口11a、第2出入口11b)にユーザを導く経路(通路11c)に沿って複数配置され、上記経路(通路11c)に沿って配置された各情報発信装置(第3のBTビーコン102c)から発信される上記接続確立情報または上記接続解除情報を用いて、上記無線アクセスポイント101と上記無線機器200との通信接続を確立または解除させることを特徴としている。
上記構成によれば、複数の情報発信装置のうち、一つでも情報発信装置から発信される接続確立情報または接続解除情報を受信しない無線機器は、無線アクセスポイントとの通信接続の確立および解除できないようにすることができる。例えば、情報発信装置(第3のBTビーコン102c)のいずれか1つの機能を停止させることで、コンサートなどで開演前に並んではいけないものがある場合、先に経路に並んでしまったユーザを見分けることが可能になる。
本発明の態様4に係る通信システムは、前記態様3において、上記無線アクセスポイント101と上記無線機器200との通信接続の確立を、上記経路(通路11c)上に配置された情報発信装置(第3のBTビーコン102c)から発信される全ての接続確立情報を用いることを特徴としている。
上記の構成によれば、通信接続の確立時には、全ての接続確立情報を用いることになるため、不正な経路(正規ルートでない経路)を通り、施設内に入った場合、接続確立情報が不足するため、無線アクセスポイントとの接続を確立することができない。つまり、情報発信装置の配置順に沿った通路を正規ルートとすると、正規ルートから外れたユーザが所持する無線機器は、無線アクセスポイントとの通信接続の確立できないことになる。
本発明の態様5に係る通信システムは、前記態様3または4において、上記無線アクセスポイント101と上記無線機器200との通信接続の解除を、上記経路(通路11c)上に配置された少なくとも一つの情報発信装置(第3のBTビーコン102c)から発信される接続解除情報を用いることを特徴としている。
上記構成によれば、施設内で既に無線アクセスポイントと接続が確立されていれば、施設から出て、経路上の少なくとも一つの情報発信装置から発信される接続解除情報を用いることにより、簡単に、無線アクセスポイントとの接続の解除を行うことができる。
本発明の態様6に係る通信システムは、前記態様1〜5の何れか1態様において、上記接続確立情報には、上記無線機器に保持させる、上記施設内にいることを示すトークン情報が含まれ、上記接続解除情報には、上記無線機器に保持されたトークン情報の破棄を指示する情報が含まれていることを特徴としている。
上記構成によれば、無線機器と無線アクセスポイントとの間の通信接続を確立させるとき、同時に、上記無線機器が施設内にいることを示すトークン情報が当該無線機器に保持される。しかも、上記接続解除情報には、上記無線機器に保持されたトークン情報の破棄を指示する情報が含まれていることで、無線アクセスポイントとの通信接続が解除された無線機器は施設内にいないことにできる。
本発明の態様7に係る通信システムは、前記態様1〜6の何れか1態様において、上記施設1,11内に存在するユーザが所持する無線機器200が上記無線アクセスポイント101と通信を確立しているか否かを判断する通信確立判断部(通信制御部113、通信制御部122)を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、正規のユーザ(通信確立している無線機器200を所持するユーザ)と非正規のユーザ(通信確立していない無線機器200を所持するユーザ)を見分けることが可能となる。
本発明の態様8に係る無線機器は、前記態様7に記載の通信システムに用いられる無線機器であって、上記情報発信装置から接続確立情報を受信したとき、上記接続確立情報に基づいて上記無線アクセスポイントとの接続を確立させると共に、当該接続確立情報に含まれているトークン情報を保持し、上記情報発信装置から接続解除情報を受信したとき、上記接続解除情報に基づいて上記無線アクセスポイントとの接続を解除させると共に、当該接続解除情報に含まれるトークン情報の破棄を指示する情報によって、保持したトークン情報を破棄する通信制御部を含んでいることを特徴としている。
本発明の各態様に係る無線アクセスポイント101、BTビーコン102、無線機器200は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記無線アクセスポイント101、BTビーコン102、無線機器200装置が備える通信制御部113、通信制御部122、通信制御部203として動作させることにより上記無線アクセスポイント101、BTビーコン102、無線機器200をコンピュータにて実現させる通信制御部113、通信制御部122、通信制御部203の通信制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、施設内の無線アクセスポイントを利用して通信を行う通信システム一般に利用することができる。
1 施設
1a 入口
1b 出口
2 通信可能エリア
3 情報発信可能エリア
4 ユーザ
11 施設
11a 第1出入口
11b 第2出入口
11c 通路
13 情報発信可能エリア
100 通信システム
101 無線アクセスポイント
102 BTビーコン
102a 第1のBTビーコン
102b 第2のBTビーコン
102c 第3のBTビーコン
111 第1通信部
112 第2通信部
113 通信制御部
121 接続情報発信部
122 通信制御部
200 無線機器
201 第1通信部
202 第2通信部
203 通信制御部

Claims (8)

  1. 施設内に設けられ、ユーザが所持する無線機器の通信ネットワークへの接続を中継する無線アクセスポイントと、
    上記施設の出入口に配置され、上記無線アクセスポイントと上記無線機器との間の通信接続を確立させるための接続確立情報、または上記通信接続を解除させるための接続解除情報を、当該無線機器が受信できる形式で発信する情報発信装置とを含んでいることを特徴とする通信システム。
  2. 上記施設には、入口、出口が別々に設けられ、
    上記情報発信装置が施設の入口、出口に別々に配置され、
    上記施設の入口に配置された情報発信装置は、上記接続確立情報を発信し、
    上記施設の出口に配置された情報発信装置は、上記接続解除情報を発信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 上記施設には、入口と出口とを共通化した出入口が設けられ、
    上記情報発信装置が上記施設の出入口にユーザを導く経路に沿って複数配置され、
    上記経路に沿って配置された各情報発信装置から発信される上記接続確立情報または上記接続解除情報を用いて、上記無線アクセスポイントと上記無線機器との通信接続を確立または解除させることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 上記無線アクセスポイントと上記無線機器との通信接続の確立を、上記経路上に配置された情報発信装置から発信される全ての接続確立情報を用いることを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 上記無線アクセスポイントと上記無線機器との通信接続の解除を、上記経路上に配置された少なくとも一つの情報発信装置から発信される接続解除情報を用いることを特徴とする請求項3または4に記載の通信システム。
  6. 上記接続確立情報には、上記無線機器に保持させる、上記施設内にいることを示すトークン情報が含まれ、
    上記接続解除情報には、上記無線機器に保持されたトークン情報の破棄を指示する情報が含まれていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の通信システム。
  7. 上記施設内に存在するユーザが所持する無線機器が上記無線アクセスポイントと通信を確立しているか否かを判断する通信確立判断部を備えていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の通信システム。
  8. 請求項7に記載の通信システムに用いられる無線機器であって、
    上記情報発信装置から接続確立情報を受信したとき、上記接続確立情報に基づいて上記無線アクセスポイントとの接続を確立させると共に、当該接続確立情報に含まれているトークン情報を保持し、
    上記情報発信装置から接続解除情報を受信したとき、上記接続解除情報に基づいて上記無線アクセスポイントとの接続を解除させると共に、当該接続解除情報に含まれるトークン情報の破棄を指示する情報によって、保持したトークン情報を破棄する通信制御部を含んでいることを特徴とする無線機器。
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