JP2016152313A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる複数種類の膜が交互に積層された積層体のエッチング時に、ある時刻でのプラズマの発光強度の変動に関係なく終点検出を行うことができる半導体製造装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、製造処理部391と、信号取得部と、周波数特性取得部3921と、終点取得部3924と、を備える半導体製造装置が提供される。前記信号取得部は、積層体の加工処理中と前記積層体の加工処理後とで異なる挙動を示す第1処理信号を取得する。前記周波数特性取得部3921は、前記積層体の前記加工処理中に、前記積層体の周期構造に起因するノイズの周波数特性を、前記第1処理信号から取得する。前記終点取得部3924は、取得した前記周波数特性を用いて、前記加工処理の終点を検出する。前記製造処理部391は、前記終点が検出されると前記加工処理を終了する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体製造装置および半導体装置の製造方法に関する。
ドライエッチングでは、ある時刻でのプラズマの発光強度を基準とし、そこから所定の割合だけ発光強度が落ちた場合に終点であるとするのが一般的である。ここで、基準値となるある時刻での発光強度は変動しないことが望ましい。
近年では、積層構造のメモリセルを有する3次元構造型の不揮発性半導体記憶装置が提案されている。このような3次元構造型の不揮発性半導体記憶装置の製造では、異なる複数種類の膜が交互に積層された積層体をエッチングする処理が行われる。この積層体のエッチング時に、プラズマの発光強度が波状に変動する。そのため、ドライエッチングで通常用いられる終点検出を用いると、終点検出時間にばらつきが生じてしまう。
特開平6−314668号公報
本発明の一つの実施形態は、異なる複数種類の膜が交互に積層された積層体のエッチング時に、ある時刻でのプラズマの発光強度の変動に関係なく終点検出を行うことができる半導体製造装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態によれば、製造処理部と、信号取得部と、周波数特性取得部と、終点取得部と、を備える半導体製造装置が提供される。前記製造処理部は、基板上に形成された、異なる種類の膜が周期的に複数積層された積層体の加工処理を行う各処理部を制御する。前記信号取得部は、前記積層体の前記加工処理中と前記積層体の加工処理後とで異なる挙動を示す第1処理信号を取得する。前記周波数特性取得部は、前記積層体の前記加工処理中に、前記積層体の周期構造に起因するノイズの周波数特性を、前記第1処理信号から取得する。前記終点取得部は、取得した前記周波数特性を用いて、前記加工処理の終点を検出する。前記製造処理部は、前記終点が検出されると前記加工処理を終了する。
図1は、加工対象の積層体の一例を模式的に示す断面図である。 図2は、第1の実施形態による半導体製造装置の構成の一例を模式的に示す図である。 図3は、発光強度測定部で得られるプラズマの発光強度の時間変化の一例を示す図である。 図4は、発光強度波形の周波数特性の一例を示す図である。 図5は、フィルタリングした周波数特性の一例を示す図である。 図6は、ノイズ除去発光強度波形の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態による半導体製造方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、ある基板に対して膜厚またはエッチングレートにバラつきがある場合のフィルタリング処理の概要を示す図である。 図9は、第2の実施形態による半導体製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、フィルタリング周波数設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、第2の実施形態によるフィルタリング周波数設定処理の概要の一例を示す図である。 図12は、第3の実施形態による半導体製造装置の制御部の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。 図13は、第3の実施形態によるプラズマの発光強度の時間変化の一例を示す図である。 図14は、図13のプラズマの発光強度の時間変化をフーリエ変換した図である。 図15は、第3の実施形態による半導体製造方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施形態による半導体製造装置をCMP装置に適用した例を模式的に示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる半導体製造装置および半導体装置の製造方法を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下では、異なる複数種類の膜が交互に積層された積層体のエッチング処理または研磨処理を行う場合を例に挙げる。図1は、加工対象の積層体の一例を模式的に示す断面図である。たとえば、半導体基板(ウェハ)10上に、絶縁膜11を介して異種の第1膜13と第2膜12とが交互に複数層積層された積層体15が形成される。異種膜の積層体15としては、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜との積層体、あるいはシリコン膜とシリコン酸化膜との積層体などを例示することができる。各第1膜13は略同じ厚さを有し、たとえば数十nmの厚さを有する。各第2膜12は略同じ厚さを有し、たとえば数十nmの厚さを有する。また、膜厚方向に隣接する1層の第1膜13と1層の第2膜12との組を以下では、ペア層14という。また、最上層のペア層14を第1層目として下位のペア層14を数えるものとする。ペア層14の数がNの場合、最上層からk番目のペア層14は、第kペア層と表記する。ただし、Nは2以上の整数であり、kは1以上N以下の整数である。図1では、積層体15上に、積層体15をパターニングするためのマスク16が形成されている。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態による半導体製造装置の構成の一例を模式的に示す図である。なお、図2では、半導体製造装置として平行平板型のRIE(Reactive Ion Etching)装置を例に挙げている。RIE装置30は、チャンバ31と、プラズマ発生部32と、電源部33と、減圧部34と、圧力制御部35と、ガス供給部36と、流量制御部37と、発光強度測定部38と、制御部39と、を備える。
チャンバ31は、両端が閉塞された略円筒形状を呈し、減圧雰囲気が維持可能な気密構造となっている。チャンバ31内部にはプラズマPを発生させるプラズマ発生部32が設けられている。チャンバ31の側壁上部には、窓311が設けられている。窓311は、石英などの透明材料から形成され、光が透過できるようになっている。なお、窓311を設ける位置はチャンバ31の側壁上部に限定されるわけではなく適宜変更することができる。
プラズマ発生部32は、下部電極321と、上部電極322と、を有する。下部電極321は、チャンバ31内のプラズマPを発生させる領域の下方に設けられている。下部電極321には、被処理物である基板Wを保持するための図示しない保持部が設けられている。図示しない保持部は、例えば静電チャックなどとすることができる。そのため、下部電極321は、上面(載置面)に基板Wを載置、保持する載置部ともなる。上部電極322は、下部電極321に対向させるようにして設けられている。
下部電極321には、ブロッキングコンデンサ332を介して電源331が接続される。また、上部電極322は接地される。プラズマ発生部32は、プラズマPを発生させる領域に電磁エネルギを供給することでプラズマPを発生させることができる。
電源部33は、電源331と、ブロッキングコンデンサ332と、を有する。電源331は、100KHz〜100MHz程度の高周波電力を下部電極321に印加する。ブロッキングコンデンサ332は、プラズマPの中で発生し下部電極321に到達した電子の移動を阻止するために設けられている。
減圧部34は、チャンバ31の底面に圧力制御部35を介して接続される。減圧部34は、チャンバ31の内部を所定の圧力まで減圧する。減圧部34として、たとえばターボ分子ポンプなどが用いられる。圧力制御部35は、チャンバ31の内圧を検出する図示しない真空計の出力に基づいて、チャンバ31の内圧が所定の圧力となるように制御する。すなわち、チャンバ31は、内部にプラズマPを発生させる領域を有し、大気圧よりも減圧された雰囲気を維持できるようになっている。
ガス供給部36は、プラズマPを発生させる領域にエッチングガスGを供給する。流量制御部37は、ガス供給部36から供給されるエッチングガスGの流量の制御を行う。流量制御部37は、制御部39からの指示によってエッチングガスGの供給量を調整する。図の例では、流量制御部37は、チャンバ31の側壁上部に配管371を介して設けられる。そして、ガス供給部36は、流量制御部37に配管361を介して接続される。
発光強度測定部38は、エッチング処理時に発生するプラズマPの所定の波長の光の発光強度を測定する。発光強度測定部38は、受光部381と、分光分析部382と、を備える。
受光部381は、窓311に面するようにして設けられている。また、受光部381と分光分析部382とは光ケーブルなどで光学的に接続されている。そのため、窓311を介して受光部381に入射した光を分光分析部382に伝送することができるようになっている。
分光分析部382は、プラズマ処理を実行した際に発生した光を分光分析する。すなわち、分光分析部382は、受光部381から伝送されてきた光(チャンバ31の内部で発生した光)を発光分光分析法(OES;Optical Emission Spectroscopy)を用いて分析する。また、発光分光分析法により求められた所定の波長に対する発光強度を電気信号に逐次変換し、これを制御部39に提供する。発光強度の電気信号は、第1処理信号に相当する。
図3は、発光強度測定部で得られるプラズマの発光強度の時間変化の一例を示す図である。この図で横軸は加工時間であり、縦軸はプラズマの所定の波長の発光強度である。通常、プラズマの発光強度は一定であるが、積層体15の各ペア層14をエッチングする際に生じるノイズが周期的に生じるため、この図に示されるように、発光強度は周期的に変動している。また、時間の経過とともに振幅は小さくなる。1つの周期、たとえばある山から隣接する山まで、で1層のペア層14(第2膜12と第1膜13)がエッチングされることを示している。
制御部39は、製造処理部391と、終点検出部392と、を有する。製造処理部391は、たとえば予め生成されたレシピにしたがって、減圧部34、ガス供給部36、電源331、圧力制御部35、流量制御部37などを制御してプラズマ処理を行う。製造処理部391では、終点検出部392から終点の通知を受けると、プラズマ処理を終了する。
終点検出部392は、分光分析部382から取得した発光強度の電気信号(以下、発光強度波形という)に対して所定の処理を行い、終点を検出する。終点検出部392は、周波数特性取得部3921と、フィルタリング周波数設定部3922と、フィルタ部3923と、終点取得部3924と、を有する。
周波数特性取得部3921は、分光分析部382から取得した発光強度波形から、発光強度の周波数特性を求める。これによって、発光強度波形に含まれる周期的なノイズの周波数が求められる。ここで周波数を求めるのは、複数のペア層14をエッチングした後である。周波数は、フーリエ変換によって算出してもよいし、発光強度波形から直接周波数を求めてもよい。
図4は、発光強度波形の周波数特性の一例を示す図である。図4は、図3の発光強度波形の周波数特性を示している。この図で横軸は周波数を示し、縦軸は強度を示している。ここでは、周波数A[Hz]付近に大きなピークが見られるが、これが積層体15の加工の際のノイズ、すなわち図4で周期的な振動を与えるノイズである。
フィルタリング周波数設定部3922は、周波数特性取得部3921で取得した周波数特性からフィルタリングを行う周波数を決定する。これは、たとえば所定の強度以上の周波数が存在する場合には、所定の強度以上のそれぞれの周波数に対して、その周波数を中心とした所定の範囲の周波数をフィルタリング周波数として設定することができる。また、たとえば図示しない表示部に周波数特性を表示し、ユーザによって図示しない入力部を介して選択される周波数範囲をフィルタリング周波数として設定してもよい。
図5は、フィルタリングした周波数特性の一例を示す図である。図5は、図4の周波数特性から、設定されたフィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去したものである。
フィルタ部3923は、設定されたフィルタリング周波数の成分を発光強度波形から除去し、第2処理信号に相当するノイズ除去発光強度波形を生成する。フィルタ部3923は、たとえばフィルタリング周波数設定部3922で設定されたフィルタリング周波数の成分を、発光強度波形から除去するデジタルフィルタである。
図6は、ノイズ除去発光強度波形の一例を示す図である。この図で横軸は加工時間であり、縦軸はプラズマの所定の波長の発光強度である。この図に示されるように、図4で示された振動のノイズは除去され、発光強度がほぼ一定の値となっている。なお、ノイズ除去発光強度波形は、たとえば、図5に示されるフィルタリングされた周波数特性から逆フーリエ変換によって求めることができる。
終点取得部3924は、フィルタ部3923で生成されたノイズ除去発光強度波形から終点を求める。終点の取得方法は、従来公知の方法で行うことができる。たとえば、Delay Timeと呼ばれるある時刻tDの発光強度を基準発光強度とする。そして、発光強度が基準発光強度に比して所定の割合X%だけ落ちた時点を終点とする。終点取得部3924は、終点を検知したことを示す信号を製造処理部391に渡す。
次に、このような構成の半導体製造装置における半導体製造方法について説明する。図7は、第1の実施形態による半導体製造方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、たとえば図1に示されるような半導体基板(ウェハ)10上に複数種類の絶縁膜が交互に積層された積層体15を形成し、積層体15上にマスク16を形成する(ステップS11)。マスク16は、たとえば積層体15上にレジストを塗布し、リソグラフィ処理と現像処理とによって所望の形にパターニングすることによって形成される。あるいは、積層体15上にハードマスクを配置し、このハードマスクにレジストパターンを転写したものをマスク16としてもよい。
ついで、半導体基板10を図2に示されるRIE装置30のチャンバ31内に搬入し、下部電極321上に載置する。このとき、半導体基板10はたとえば静電チャック機構などで固定される。その後、チャンバ31内が所定の圧力となるように減圧部34と圧力制御部35が製造処理部391によって制御される。
チャンバ31内が所定の状態、たとえば所定の圧力になると、製造処理部391は、半導体基板10上の積層体15に対してプラズマ処理を開始する(ステップS12)。このとき、チャンバ31内のエッチングガスの圧力が所定の値となるように、減圧部34と圧力制御部35とガス供給部36と流量制御部37とが製造処理部391によって制御される。また、電源331からブロッキングコンデンサ332を介して下部電極321に高周波電力が印加され、下部電極321と上部電極322との間でプラズマPを発生させる。そして、プラズマ化したエッチングガスを用いてエッチングが行われる。
プラズマ処理中に、発光強度測定部38は、チャンバ31に設けられた窓311からプラズマの所定の波長の光の強度をモニタする(ステップS13)。発光強度測定部38は、発光強度波形を周波数特性取得部3921に送る。なお、プラズマの発光強度のモニタは、プラズマ処理が終了するまで継続的に行われる。
ついで、加工開始から所定の数のペア層14がエッチングされた後、周波数特性取得部3921は、発光強度波形の周波数特性を求める(ステップS14)。これによって、たとえば図4に示されるような発光強度波形の周波数特性が得られる。
その後、フィルタリング周波数設定部3922は、取得した発光強度波形の周波数特性からフィルタリング周波数を選択する(ステップS15)。図4の例では、A[Hz]付近のピークを除去するように、A1[Hz]からA2[Hz]の範囲の周波数をフィルタリングする。これによって、図5に示されるデジタルフィルタ後の周波数特性が得られる。
ついで、フィルタ部3923は、取得した発光強度波形から、フィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去したノイズ除去発光強度波形を生成する(ステップS16)。たとえば、図3で示された振動のノイズは除去され、発光強度がほぼ一定の値となっている図6に示されるノイズ除去発光強度波形が生成される。
その後、終点取得部3924は、ノイズ除去発光強度波形のある時刻tDでの発光強度を取得し、基準発光強度に設定する(ステップS17)。ついで、フィルタ部3923は、分光分析部382から継続的に送られてくる発光強度波形から、フィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去する(ステップS18)。
その後、終点取得部3924は、ノイズ除去発光強度波形において、現在観測される発光強度が、基準発光強度から所定の割合以上低下したかを判定する(ステップS19)。現在の発光強度が基準発光強度から所定の割合以上低下していない場合(ステップS19でNoの場合)には、まだエッチングが終わっていないので、ステップS18に戻り、モニタを継続する。
また、現在の発光強度が基準発光強度から所定の割合以上低下している場合(ステップS19でYesの場合)には、エッチングが終わったとして、製造処理部391に終点の検出を通知する(ステップS20)。
製造処理部391は、終点の検出の通知を受けると、プラズマ処理を終了する(ステップS21)。ここでは、電源331から下部電極321への高周波電力の供給を止めるとともに、ガス供給部36からチャンバ31内へのガスの供給を止めるように制御する。そして、下部電極321から半導体基板10が搬出され、処理が終了する。その後は、エッチングされた積層体15を用いて所定の半導体装置の製造処理が実行される。
なお、上記の処理は、基板を処理するたびに実行されることが望ましい。図8は、ある基板に対して膜厚またはエッチングレートにバラつきがある場合のフィルタリング処理の概要を示す図である。図8で、(a)は元の発光強度波形を示し、(b)は発光強度波形の周波数特性を示し、(c)はデジタルフィルタでフィルタリングを行った発光強度波形の周波数特性を示し、(d)はノイズ除去発光強度波形を示している。
図8で実線は、ある半導体基板10の積層体15における発光強度波形または周波数特性を示している。この半導体基板10を基準基板とする。基準基板に対してペア層14の膜厚が薄い基板またはエッチングレートが速い基板の場合には、基準基板の場合に比してノイズの周波数は小さくなる。そのため、図8(b)に示されるように、ノイズ800は、基準基板のピークに対して左側、すなわち周波数が小さい方にずれる。その結果、図8(c)に示されるように、フィルタリング周波数も周波数が小さい方にずれることになる。そして、このフィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去することで、図8(d)に示されるように、この半導体基板10のノイズを除去することができる。
一方、基準基板に対してペア層14の膜厚が厚い基板またはエッチングレートが遅い基板の場合には、基準基板の場合に比してノイズの周波数は大きくなる。そのため、図8(b)に示されるように、ノイズ800は、基準基板のピークに対して右側、すなわち周波数が大きい方にずれる。その結果、図8(c)に示されるように、フィルタリング周波数も周波数が大きい方にずれることになる。そして、このフィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去することで、図8(d)に示されるように、この基板のノイズを除去することができる。
このように、半導体基板10ごとに膜厚またはエッチングレートが異なることがあるが、本実施形態の方法を半導体基板10ごとのエッチングに用いることで、半導体基板10ごとの膜厚またはエッチングレートの差異を調整することが可能になる。
第1の実施形態では、加工開始から所定の数のペア層14が加工された後に、ノイズとなる周波数を求め、この周波数成分を発光強度波形からデジタルフィルタで除去した。これによって、プラズマ発光強度がほぼ一定となるので、基準強度から所定の割合以上減少した場合に終点であるとする終点検知法を採用することができる。その結果、正確にエッチング処理の終点を検出することができるという効果を有する。
また、半導体基板10を処理するごとに毎回発光強度波形からフィルタリング周波数を求め、終点を検出するので、半導体基板10ごとに膜厚のばらつきが発生した場合またはエッチングレートが変動した場合にも対応することができるという効果を有する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1枚の基板における膜厚のばらつきがないことまたはエッチングレートが変動しないことを前提にしていた。そのため、加工開始から所定の数のペア層の加工が終わった後に、フィルタリング周波数を求め、そのフィルタリング周波数で以後の発光強度波形のフィルタリングを行っていた。しかし、1枚の基板における膜厚にバラつきが生じた場合またはエッチングレートが変動した場合には、上手くノイズを除去することができない。そこで、第2の実施形態では、1枚の基板において、膜厚にバラつきが生じた場合またはエッチングレートが変動した場合の半導体製造処理の終点検出について説明する。
第2の実施形態による半導体製造装置の構成は、第1の実施形態のフィルタリング周波数設定部3922の機能が異なる。フィルタリング周波数設定部3922は、1回のエッチング処理中(加工開始から積層体15に対する加工処理が終了する前まで)にフィルタリング周波数の設定を複数回行う。たとえば、加工開始から第aペア層までを加工すると、1回目のフィルタリング周波数の設定処理を行う。次に、第(a+1)ペア層から第bペア層までを加工すると、2回目のフィルタリング周波数の設定処理を行う。その後同様にして、最終的にN回目(Nは3以上の整数、a,bは2以上N以下の整数、a<b)のフィルタリング周波数の設定を行う。
また、フィルタリング周波数設定部3922は、設定したフィルタリング周波数がそれまで使用していたフィルタリング周波数と同じかを判定し、同じ場合には、それまでのフィルタリング周波数を使用し、異なる場合にはそれ以降にモニタされた発光強度波形について新たに設定したフィルタリング周波数を使用する。なお、その他の構成要素については、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、第2の実施形態による半導体製造装置を用いた半導体製造方法について説明する。図9は、第2の実施形態による半導体製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態の図7のステップS11〜S13と同様に、積層体15上にマスク16を形成した半導体基板10を、半導体製造装置の下部電極321上に固定し、チャンバ31内を所定の圧力にし、エッチングガスを導入する。その後、プラズマを発生させ、プラズマ処理を開始して、プラズマ発光強度をモニタする(ステップS31〜S33)。
ついで、周波数特性取得部3921は、加工開始から第1周波数算出期間の第1発光強度波形から第1周波数特性を取得する(ステップS34)。第1周波数算出期間は、たとえば加工開始から第aペア層までがエッチングされる期間である。その後、フィルタリング周波数設定部3922は、第1発光強度波形の第1周波数特性から第1フィルタリング周波数を選択する(ステップS35)。
その後、フィルタ部3923は、第1発光強度波形から、第1フィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去した第1ノイズ除去発光強度波形を生成する(ステップS36)。
その後、次の周波数算出期間でのフィルタリング周波数の設定処理を行う(ステップS37)。図10は、フィルタリング周波数設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、次の周波数算出期間での発光強度波形の周波数特性を求める(ステップS51)。ついで、フィルタリング周波数設定部3922は、取得した発光強度波形の周波数特性からフィルタリング周波数を取得する(ステップS52)。また、フィルタリング周波数設定部3922は、取得したフィルタリング周波数が、前の周波数算出期間でのフィルタリング周波数と同じであるかを求める(ステップS53)。
なお、取得したフィルタリング周波数と前の周波数算出期間でのフィルタリング周波数との一致の度合いは、完全に一致する場合でもよいが、前の周波数算出期間でのフィルタリング周波数に対して、所定の範囲内に取得したフィルタリング周波数が存在する場合に両者が一致するとしてもよい。
フィルタリング周波数が前の周波数算出期間のフィルタリング周波数と同じ場合(ステップS53でYesの場合)には、フィルタリング周波数設定部3922は、前の周波数算出期間のフィルタリング周波数をそのままとする(ステップS54)。また、フィルタリング周波数が前の周波数算出期間のフィルタリング周波数と異なる場合(ステップS54でNoの場合)には、フィルタリング周波数設定部3922は、取得したフィルタリング周波数を選択する(ステップS55)。以上で、フィルタリング周波数設定処理が終了し、処理が図9に戻る。
図9に戻り、その後、フィルタ部3923は、次の周波数算出期間以降に取得した発光強度波形から選択されたフィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去する(ステップS38)。なお、第1周波数算出期間の次に行われるステップS37〜S38では、次の周波数算出期間は第2周波数算出期間となり、求められたフィルタリング周波数は第2フィルタリング周波数となる。
その後、フィルタリング周波数設定部3922は、次の周波数算出期間があるかを判定する(ステップS39)。次の周波数算出期間がある場合(ステップS39でYesの場合)には、ステップS37に戻る。また、次の周波数算出期間がない場合(ステップS39でNoの場合)には、ノイズ除去発光強度波形のある時間での強度を基準発光強度とする(ステップS40)。
ついで、フィルタ部3923は、分光分析部382から継続的に送られてくる発光強度波形から、フィルタリング周波数の成分をデジタルフィルタで除去する(ステップS41)。その後、終点取得部3924は、ノイズ除去発光強度波形において、現在観測される発光強度が、基準発光強度から所定の割合以上低下したかを判定する(ステップS42)。現在の発光強度が基準発光強度から所定の割合以上低下していない場合(ステップS42でNoの場合)には、まだエッチングが終わっていないので、ステップS41に戻り、モニタを継続する。
また、現在の発光強度が基準発光強度から所定の割合以上低下している場合(ステップS42でYesの場合)には、エッチングが終わったとして、製造処理部391に終点の検出を通知する(ステップS43)。製造処理部391は、終点の検出の通知を受けると、第1の実施形態の図7のステップS21と同様に、プラズマ処理を終了する(ステップS44)。そして、処理が終了する。その後は、エッチングされた積層体15を用いて所定の半導体装置の製造処理が実行される。
図11は、第2の実施形態によるフィルタリング周波数設定処理の概要の一例を示す図である。この図では、モニタリングされた発光強度波形を示している。この図では、横軸に加工開始からの経過時間を取り、縦軸にプラズマの発光強度を取っている。この図に示されるように加工開始の時刻0〜t21までが第1周波数算出期間であり、時刻t21〜t22までが第2周波数算出期間であり、時刻t22〜t23までが第3周波数算出期間である。すなわち、3回のフィルタリング周波数設定処理を行っている。たとえば、第1〜第3周波数算出期間のそれぞれで算出された第1〜第3フィルタリング周波数のそれぞれが異なる場合には、第1〜第3周波数算出期間では、それぞれ第1〜第3フィルタリング周波数が設定されることになる。また、第1と第2フィルタリング周波数が同じで、第3フィルタリング周波数が異なる場合には、第1と第2周波数算出期間では第1フィルタリング周波数が設定され、第3周波数算出期間では第3フィルタリング周波数が設定される。
なお、基準発光強度を求めるのを、ステップS39の次の周波数算出期間がないと判定した後にしているが、ステップS36の第1フィルタリング周波数でノイズを除去した第1ノイズ除去発光強度波形の生成後で、ステップS42での終点検出判定の前であれば、どのタイミングに入れてもよい。
第2の実施形態では、複数の周波数算出期間を設け、周波数算出期間ごとにモニタリングされた発光強度のフィルタリング周波数を求めた。また、求めたフィルタリング周波数が前の周波数算出期間と同じかを判定し、同じである場合には、前の周波数算出期間のフィルタリング周波数を用い、異なる場合には、求めたフィルタリング周波数を設定した。これによって、1枚の半導体基板10で積層膜に膜厚のばらつきがある場合あるいはエッチングガスによるエッチングレートのばらつきが生じる場合にも、発光強度の元波形から周期的なノイズを精度よく取り除くことが可能になる。その結果、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
第1と第2の実施形態では、モニタされた発光強度の周波数特性を取得し、そこからフィルタリング周波数を求め、ノイズを除去した発光強度波形を用いて終点検出を行っていた。第3の実施形態では、別の方法で終点検出を行う場合を説明する。
図12は、第3の実施形態による半導体製造装置の制御部の機能構成の一例を模式的に示すブロック図である。なお、制御部39以外の半導体製造装置の構成は、図2に示したものと同様であるので、その説明を省略する。
第3の実施形態による半導体製造装置の制御部39は、製造処理部391と、終点検出部392と、を有する。製造処理部391は、第1の実施形態で説明したものと同様である。終点検出部392は、周波数特性取得部3921と、終点取得部3924と、を備える。
周波数特性取得部3921は、所定の期間ごとに分光分析部382から取得した発光強度信号からフーリエ変換によってノイズの周波数を算出する。
終点取得部3924は、周波数特性取得部3921で得られた所定の期間ごとの周波数を観測し、ある期間で周波数が何も出力されない場合にエッチングが終了したと判定し、その結果を製造処理部391に渡す。実際には周波数が全く出力されなくなることはあまり考えられないので、算出されたすべての周波数が所定の強度未満となった場合を、周波数が何も出力されない場合とすることができる。
第3の実施形態によるエッチングの終点検知の原理について説明する。上記したように、積層体15のエッチング処理においては、規則的な積層構造をエッチングしている際には、発光強度の変化が正弦波のように周期的に変化する。しかし、積層体15がなくなり、積層体15の下の膜(図1では絶縁膜11)に到達すると周波数は出力されなくなる。そこで、第3の実施形態では、周波数が出力されなくなった時点をエッチングの終点とするものである。
図13は、第3の実施形態によるプラズマの発光強度の時間変化の一例を示す図である。図14は、図13のプラズマの発光強度の時間変化をフーリエ変換した図であり、(a)は積層膜のエッチングの際の周波数と時間との関係の一例を示す図であり、(b)は積層膜がエッチングされている際の状況の一例を示す図であり、(c)は積層膜のエッチングが終了した際の状況の一例を示す図である。
図1に示される積層体15をエッチングしていくとき、図13に示されるように、浅い領域から深い領域に行くにしたがって1層のペア層14のエッチングにかかる時間(周期)が長くなる(エッチングレートが大きくなる)。これは、時間が経過するにしたがって発光強度波形に乗るノイズの周波数が小さくなることを意味する。たとえば、図13の例では、加工開始から時刻t31までの第1期間では、周期は10秒であり、周波数が0.1Hzであったものが、時刻t31〜t32の第2期間では、周期が20秒であり、周波数が0.05Hzになり、さらに時刻t32〜t33の第3期間では、周期が30秒であり、周波数が0.03Hzになる。そして、最終的には、周期が無限大になり、周波数が0Hzになる。この様子を示したものが図14(a)である。図14(a)から、出力される周波数がなければエッチングが終了したと判定してよいことになる。
第3の実施形態では、周波数特性取得部3921は、所定の期間ごとの発光強度波形についてフーリエ変換を行う。図13の第1期間〜第3期間についてフーリエ変換を行った結果が図14(b)に示されている。この図に示されるように、第1期間から第3期間に進むにしたがって、周波数が0の方向に移動している。その後、同様に所定の期間ごとに発光強度波形のフーリエ変換を行い、図14(c)に示されるように、何も出力されなくなる。終点取得部3924は、周波数が何も出力されなくなる状態を検出することで、終点を検出することになる。なお、上記したように、実際にはある強度の周波数が算出される。しかし、終点検出に影響を与えないある閾値Ith未満の強度であれば、この周波数は存在しないものとみなすようにすれば、終点検出を行うことが可能になる。
図15は、第3の実施形態による半導体製造方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。第1の実施形態の図7のステップS11〜S13と同様に、積層体15上にマスク16を形成した半導体基板10を、半導体製造装置の下部電極321上に固定し、チャンバ31内を所定の圧力にし、エッチングガスを導入する。その後、プラズマを発生させ、プラズマ処理を開始して、プラズマ発光強度をモニタする(ステップS71〜S73)。
ついで、周波数特性取得部3921は、加工開始から所定の期間が経過したかを判定する(ステップS74)。所定の期間は、1層のペア層14をエッチングする時間よりも大きいことが望ましい。所定の期間が経過していない場合(ステップS74でNoの場合)には、待ち状態となる。また、所定の期間が経過した場合(ステップS74でYesの場合)には、周波数特性取得部3921は、所定の期間の発光強度波形の周波数特性を求める(ステップS75)。これは、たとえばフーリエ変換によって求めることができる。フィルタ部3923は、すべての周波数の強度が所定値未満となっているかを判定する(ステップS76)。
すべての周波数の強度が所定値より大きい場合(ステップS76でNoの場合)には、次の所定の期間が経過したかを判定する(ステップS77)。所定の期間が経過していない場合(ステップS77でNoの場合)には、待ち状態となる。また、所定の期間が経過した場合(ステップS77でYesの場合)には、ステップS75に処理が戻る。
ステップS76ですべての周波数の強度が所定値未満である場合(ステップS76でYesの場合)には、フィルタ部3923はエッチングが終わったとして、製造処理部391に終点の検出を通知する(ステップS78)。製造処理部391は、終点の検出の通知を受けると、第1の実施形態の図7のステップS21と同様に、プラズマ処理を終了する(ステップS79)。そして、処理が終了する。その後は、エッチングされた積層体15を用いて所定の半導体装置の製造処理が実行される。
第3の実施形態では、所定の周期ごとにモニタされた発光強度波形をフーリエ変換し、その結果得られるすべての周波数の強度が所定値以下であるかを判定した。そして、すべての周波数の強度が所定値以下となった場合には、エッチングの終点を検知し、製造処理部391に通知し、プラズマ処理を終了するようにした。これによって、周期的に発光強度が変動する波形の場合にも、エッチング処理の終点を正確に求めることができるという効果を有する。
なお、上記した説明では、半導体製造装置として平行平板型のRIE装置を例に挙げたが、ICP(Inductive Coupling Plasma)型のRIE装置、マグネトロン型のRIE装置など他の型のRIE装置を用いてもよい。また、半導体製造装置としてCDE(Chemical Dry Etching)装置を用いてもよい。CDEを用いる場合は、上記したRIEの場合と同様である。
さらに、半導体製造装置としてCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置を用いてもよい。図16は、実施形態による半導体製造装置をCMP装置に適用した例を模式的に示す図である。CMP装置50は、基板Wの研磨処理を行う研磨部51と、研磨部51での処理を制御する制御部52と、を備える。
研磨部51は、回転可能な研磨テーブル511と、研磨テーブル511上に図示しない接着層を介して貼付された研磨パッド512と、研磨パッド512の上方に配置され、基板Wを保持する研磨ヘッド513と、研磨時に研磨スラリー515などの薬液を供給するための薬液供給ノズル514と、研磨パッド512の上方に配置され、研磨パッド512の目立てを行うたとえばダイヤモンドディスクからなるドレッサ516と、研磨ヘッド513を回転させる力であるトルクの値を計測し、トルク値を電気信号に逐次変換し、制御部に出力するトルク値計測部517と、を備える。トルク値計測部517で得られる第1処理信号であるトルク値の電気信号は、上記のプラズマの発光強度と同様の波形を有する。
制御部52は、製造処理部521と、終点検出部522と、を有する。製造処理部521は、たとえば予め生成されたレシピにしたがって、研磨部51の各処理部を制御してCMP処理を行う。製造処理部521では、終点検出部522から終点の通知を受けると、CMP処理を終了する。
終点検出部522は、第1〜第3の実施形態で説明した終点検出部392と同様の手順によって、トルク値計測部517から取得した研磨ヘッド513のトルク値の電気信号に対して所定の処理を行い、終点を検知する。終点検出部522には、第1〜第3の実施形態のいずれかで説明した終点検出部392を適用することができる。
このように、CMP装置50における積層体15の研磨においても、上記した第1〜第3の実施形態と同様に終点を検出することができる。
また、上記した説明では、2種類の膜を交互に積層させた積層体15を例に挙げた。しかし、上記の実施形態がこれに限定されるものではない。たとえば、3種類以上の膜を所定の順序で周期的に積層させた積層体15を処理する場合にも、上記した実施形態を適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 半導体基板、11 絶縁膜、12 第2膜、13 第1膜、14 ペア層、15 積層体、16 マスク、30 RIE装置、31 チャンバ、32 プラズマ発生部、33 電源部、34 減圧部、35 圧力制御部、36 ガス供給部、37 流量制御部、38 発光強度測定部、39 制御部、50 CMP装置、51 研磨部、52 制御部、311 窓、321 下部電極、322 上部電極、331 電源、332 ブロッキングコンデンサ、361,371 配管、381 受光部、382 分光分析部、391,521 製造処理部、392,522 終点検出部、511 研磨テーブル、512 研磨パッド、513 研磨ヘッド、514 薬液供給ノズル、515 研磨スラリー、516 ドレッサ、517 トルク値計測部、3921 周波数特性取得部、3922 フィルタリング周波数設定部、3923 フィルタ部、3924 終点取得部。

Claims (6)

  1. 基板上に形成された、異なる種類の膜が周期的に複数積層された積層体の加工処理を行う各処理部を制御する製造処理部と、
    前記積層体の前記加工処理中と前記積層体の加工処理後とで異なる挙動を示す第1処理信号を取得する信号取得部と、
    前記積層体の前記加工処理中に、前記積層体の周期構造に起因するノイズの周波数特性を、前記第1処理信号から取得する周波数特性取得部と、
    取得した前記周波数特性を用いて、前記加工処理の終点を検出する終点取得部と、
    を備え、
    前記製造処理部は、前記終点が検出されると前記加工処理を終了する半導体製造装置。
  2. 前記周波数特性からフィルタリング周波数を設定するフィルタリング周波数設定部と、
    前記フィルタリング周波数の成分を前記第1処理信号からフィルタリングして第2処理信号を生成するフィルタ部と、
    をさらに備え、
    前記終点取得部は、前記第2処理信号の所定の時刻における基準信号強度に対して、所定の割合だけ信号強度が減少したときを終点として検出する請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記周波数特性取得部は、加工開始から所定の期間に取得した前記第1処理信号についての前記周波数特性を取得し、
    前記フィルタ部は、前記信号取得部で取得される後の前記第1処理信号について、前記周波数特性を用いてフィルタリングを行う請求項2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記周波数特性取得部は、加工開始から前記積層体に対する加工処理の終了前までの間に設定された第1〜第N周波数算出期間(Nは2以上の整数)のそれぞれで第1〜第N周波数特性を複数回取得し、
    前記フィルタリング周波数設定部は、第k周波数算出期間(kは1以上N以下の整数)に対して、第k周波数特性から求めた第kフィルタリング周波数を設定し、
    前記フィルタ部は、前記第k周波数算出期間の前記第1処理信号から前記第kフィルタリング周波数の成分をフィルタリングする請求項2に記載の半導体製造装置。
  5. 前記周波数特性取得部は、加工開始から所定の周期で、前記所定の周期内における前記第1処理信号の周波数特性を取得する処理を繰り返し実行し、
    前記終点取得部は、前記周波数特性において検出された周波数成分がなくなった時点を前記加工処理の終点として検出する請求項1に記載の半導体製造装置。
  6. 基板上に形成された、異なる種類の膜が周期的に複数積層された積層体を加工処理し、
    前記積層体の前記加工処理中と前記積層体の加工処理後とで異なる挙動を示す第1処理信号を取得し、
    前記積層体の前記加工処理中に、前記積層体の周期構造に起因するノイズの周波数特性を、前記第1処理信号から取得し、
    取得した前記周波数特性を用いて、前記加工処理の終点を検出し、
    前記終点が検出されると前記加工処理を終了する半導体装置の製造方法。
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