JP2016152288A - 多層配線基板及び多層配線基板のインダクタンス調整方法 - Google Patents

多層配線基板及び多層配線基板のインダクタンス調整方法 Download PDF

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和希 村田
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Abstract

【課題】インダクタンスを調整可能な多層配線基板の小型化を図ること。
【解決手段】複数の配線層の各々の層に形成されたループ状の複数の第1の導体と複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとを含む巻き線構造と、巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、第2の導体と接続され、巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、平面視で第2の導体と重なるように、複数の配線層の各々に形成された第3の導体とを有し、第2の導体と第3の導体と第1のビアとが選択的に除去されることで、巻き線構造のインダクタンスが調整される、多層配線基板が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層配線基板及び多層配線基板のインダクタンス調整方法に関する。
従来から、フィルタ回路、アンテナ、同調回路等のインダクタンスの周波数特性を利用した電気回路において、周波数特性の微調整や多品種の製品に対する部品共通化の手段として可変インダクタが用いられている。
可変インダクタとしては、例えばコイル配線を有するインダクタとトリミング用コイル配線を有するトリミング用インダクタとが直列につながった基板パターンで形成される構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1では、基板パターンで形成される可変インダクタは、基板の水平方向に巻き線が形成されるため、高いインダクタンスを得るためには広い領域が必要となる。このため、可変インダクタを形成する多層配線基板が大型化することがある。
そこで、本発明の一つの案では、インダクタンスを調整可能な多層配線基板の小型化を図ることを目的とする。
一つの案では、複数の配線層の各々の層に形成されたループ状の複数の第1の導体と前記複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとを含む巻き線構造と、前記巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、前記第2の導体と接続され、前記巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、平面視で前記第2の導体と重なるように、前記複数の配線層の各々に形成された第3の導体とを有し、前記第2の導体と前記第3の導体と前記第1のビアとが選択的に除去されることで、前記巻き線構造のインダクタンスが調整される、多層配線基板が提供される。
一態様によれば、インダクタンスを調整可能な多層配線基板の小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る多層配線基板の概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る多層配線基板の各層を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その1)である。 本発明の第1実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る多層配線基板の各層を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その1)である。 本発明の第2実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その3)である。 本発明の第2実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その4)である。 本発明の第3実施形態に係る多層配線基板の各層を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その1)である。 本発明の第3実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図(その2)である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
[第1実施形態]
(多層配線基板の構成)
第1実施形態では、複数の配線層が2層である多層配線基板について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板の概略斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板の各層を説明するための図である。具体的には、図2(A)は多層配線基板の第1層を表し、図2(B)は多層配線基板の第2層を表す。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板は、複数の配線層(第1層L1及び第2層L2)に、各々、複数の配線層の積層方向(図1のZ方向)から視たとき(以下「平面視」という。)に重なるように配置されたループ状の第1の導体111及び第1の導体121を有する。第1の導体111と第1の導体121とは、第1のビア151を介して電気的に直列に接続されている。これにより、多層配線基板は、第1の導体111と、第1の導体121とを含む、巻き数が2の巻き線構造を有するインダクタを構成している。
インダクタの一端aは、第1層L1に配置された第1の導体111の両端のうち、第1のビア151と電気的に接続されていない側の端である。
インダクタの他端bは、第2層L2に配置された第1の導体121の両端のうち、第1のビア151と電気的に接続されていない端から第2の導体122及び第2のビア152を介して第1層L1に配置された第4の導体113と電気的に接続されている。
また、第1層L1には、平面視で第2層L2に配置された第2の導体122と重なるように第3の導体112が配置されている。
(多層配線基板のインダクタンス調整方法)
本発明の第1実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3及び図4は、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図である。具体的には、図3は図1で説明した多層配線基板を巻き数が2のインダクタとして使用する場合の図であり、図3(A)は多層配線基板の第1層L1を表し、図3(B)は多層配線基板の第2層L2を表す。また、図4は図1で説明した多層配線基板を巻き数が1のインダクタとして使用する場合の図であり、図4(A)は多層配線基板の第1層L1を表し、図4(B)は多層配線基板の第2層L2を表す。
多層配線基板を巻き数が2のインダクタとして使用する場合、図3(A)に示すように、第1層L1に配置された第3の導体112の全体又は一部を除去することで、第1の導体111と第2のビア152との電気的接続を切断する。これにより、第1層L1に配置されたインダクタの一端aは、第1の導体111、第1のビア151、第1の導体121、第2の導体122、第2のビア152及び第4の導体113を介して、第1層L1に配置されたインダクタの他端bと電気的に接続される。すなわち、インダクタを流れる電流の経路は、図3(A)及び(B)中の矢印で示す経路となる。このため、多層配線基板は、第1の導体111と第1の導体121とが電気的に直列に接続された巻き数が2のインダクタとして機能する。
多層配線基板を巻き数が1のインダクタとして使用する場合、図4(B)に示すように、第2層L2に配置された第2の導体122の全体又は一部を除去し、図4(A)及び図4(B)に示すように、第1のビア151を除去することで、第1の導体111と第1の導体121、及び第1の導体121と第2のビア152との電気的接続を切断する。これにより、第1層L1に配置されたインダクタの一端aは、第1の導体111、第3の導体112及び第4の導体113を介して、第1層L1に配置されたインダクタの他端bと電気的に接続される。すなわち、インダクタを流れる電流の経路は、図4(A)中の矢印で示す経路となる。このため、多層配線基板は、第1の導体111を用いた巻き数が1のインダクタとして機能する。
第2の導体122、第3の導体112及び第1のビア151の除去方法としては、特に限定されないが、例えばバックドリル工法を用いることができる。バックドリル工法を用いる場合、第2の導体122及び第3の導体112の線幅としては、使用するドリル径よりも小さくすることが好ましい。バックドリル工法は、多層配線基板において、ビアやスルーホールに形成されるスタブを除去するために行われる工法である。
以上に説明したように、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板によれば、複数の配線層の各々の層に形成されたループ状の複数の第1の導体と複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとを含む巻き線構造と、巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、第2の導体と接続され、巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、平面視で第2の導体と重なるように、複数の配線層の各々に形成された第3の導体とを有する。また、第2の導体と第3の導体と第1のビアとが選択的に除去されることで、巻き線構造のインダクタンスが調整される。
このため、多層配線基板の水平方向に巻き線構造を形成することなく、多層配線基板のインダクタンスを調整することができる。結果として、インダクタンスを調整可能な多層配線基板の小型化を図ることができる。
[第2実施形態]
(多層配線基板の構成)
第2実施形態では、複数の配線層が4層である多層配線基板について、図5を参照しながら説明する。なお、本発明の第2実施形態に係る多層配線基板は、複数の配線層の層数が4層である点で、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板と異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る多層配線基板の各層を説明するための図である。具体的には、図5(A)、(B)、(C)及び(D)は、各々、多層配線基板の第1層L1、第2層L2、第3層L3及び第4層L4を表す。
図5に示すように、本発明の第2実施形態に係る多層配線基板は、複数の配線層(第1層L1、第2層L2、第3層L3及び第4層L4)に、各々、平面視で重なるように配置されたループ状の第1の導体211、第1の導体221、第1の導体231及び第1の導体241を有する。
第1の導体211と第1の導体221とは、第1のビア251を介して電気的に直列に接続されている。第1の導体221と第1の導体231とは、第1のビア252を介して電気的に直列に接続されている。第1の導体231と第1の導体241とは、第1のビア253を介して電気的に直列に接続されている。これにより、多層配線基板は、第1の導体211と、第1の導体221と、第1の導体231と、第1の導体241とを含む、巻き数が4のインダクタを構成している。
インダクタの一端aは、第1層L1に配置された第1の導体211の両端のうち、第1のビア251と電気的に接続されていない側の端である。
インダクタの他端bは、第4層L4に配置された第1の導体241の両端のうち、第1のビア253と電気的に接続されていない端から第2の導体242及び第2のビア254を介して第1層L1に配置された第4の導体213と電気的に接続されている。
第1層L1、第2層L2及び第3層L3には、各々、平面視で第4層L4に配置された第2の導体242と重なるように、第3の導体212、第3の導体222及び第3の導体232が配置されている。
(多層配線基板のインダクタンス調整方法)
本発明の第2実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法について、図6から図9を参照しながら説明する。
図6から図9は、本発明の第2実施形態に係る多層配線基板のインダクタンス調整方法を説明するための図である。具体的には、図6、図7、図8及び図9は、各々、図5で説明した多層配線基板を巻き数が4、3、2及び1のインダクタとして使用する場合の図である。また、図6から図9における(A)、(B)、(C)及び(D)は、各々、多層配線基板の第1層L1、第2層L2、第3層L3及び第4層を表す。
多層配線基板を巻き数が4のインダクタとして使用する場合、図6(A)に示すように、第3の導体212の全体又は一部を除去することで、第1の導体211と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図6(B)に示すように、第3の導体222の全体又は一部を除去することで、第1の導体221と第2のビア254との電気的接続を切断する。さらに、図6(C)に示すように、第3の導体232の全体又は一部を除去することで、第1の導体231と第2のビア254との電気的接続を切断する。
これにより、第1層L1に配置されたインダクタの一端aは、第1の導体211、第1のビア251、第1の導体221、第1のビア252、第1の導体231、第1のビア253、第1の導体241、第2の導体242、第2のビア254及び第4の導体213を介して、第1層L1に配置されたインダクタの他端bと電気的に接続される。すなわち、インダクタを流れる電流の経路は、図6(A)から(D)中の矢印で示す経路となる。このため、多層配線基板は、第1の導体211、第1の導体221、第1の導体231及び第1の導体241が電気的に直列に接続された巻き数が4のインダクタとして機能する。
多層配線基板を巻き数が3のインダクタとして使用する場合、図7(A)に示すように、第3の導体212の全体又は一部を除去することで、第1の導体211と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図7(B)に示すように、第3の導体222の全体又は一部を除去することで、第1の導体221と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図7(D)に示すように、第2の導体242の全体又は一部を除去することで、第1の導体241と第2のビア254との電気的接続を切断する。さらに、図7(A)から(D)に示すように、第1のビア253を除去する。
これにより、第1層L1に配置されたインダクタの一端aは、第1の導体211、第1のビア251、第1の導体221、第1のビア252、第1の導体231、第3の導体232、第2のビア254及び第4の導体213を介して、インダクタの他端bと電気的に接続される。すなわち、インダクタを流れる電流の経路は、図7(A)から(C)中の矢印で示す経路となる。このため、多層配線基板は、第1の導体211、第1の導体221及び第1の導体231が電気的に直列に接続された巻き数が3のインダクタとして機能する。
多層配線基板を巻き数が2のインダクタとして使用する場合、図8(A)に示すように、第3の導体212の全体又は一部を除去することで、第1の導体211と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図8(C)に示すように、第3の導体232の全体又は一部を除去することで、第1の導体231と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図8(D)に示すように、第2の導体242の全体又は一部を除去することで、第1の導体241と第2のビア254との電気的接続を切断する。さらに、図8(A)から(D)に示すように、第1のビア252を除去する。
これにより、第1層L1に配置されたインダクタの一端aは、第1の導体211、第1のビア251、第1の導体221、第3の導体222、第2のビア254及び第4の導体213を介して、インダクタの他端bと電気的に接続される。すなわち、インダクタを流れる電流の経路は、図8(A)及び(B)中の矢印で示す経路となる。このため、多層配線基板は、第1の導体211及び第1の導体221が電気的に直列に接続された巻き数が2のインダクタとして機能する。
多層配線基板を巻き数が1のインダクタとして使用する場合、図9(B)に示すように、第3の導体222の全体又は一部を除去することで、第1の導体221と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図9(C)に示すように、第3の導体232の全体又は一部を除去することで、第1の導体231と第2のビア254との電気的接続を切断する。また、図9(D)に示すように、第2の導体242の全体又は一部を除去することで、第1の導体241と第2のビア254との電気的接続を切断する。さらに、図9(A)から(D)に示すように、第1のビア251を除去する。
これにより、第1層L1に配置されたインダクタの一端aは、第1の導体211、第3の導体222及び第4の導体213を介して、インダクタの他端bと電気的に接続される。すなわち、インダクタを流れる電流の経路は、図9(A)中の矢印で示す経路となる。このため、多層配線基板は、第1の導体221を用いた巻き数が1のインダクタとして機能する。
第3の導体212、第3の導体222、第3の導体232、第2の導体242、第1のビア251、第1のビア252及び第1のビア253の除去方法としては、第1実施形態と同様に、例えばバックドリル工法を用いることができる。
また、第2実施形態に係る多層配線基板に形成されるインダクタの設計に際し、予め電磁界解析等により各巻き数でのインダクタンスを計算しておき、巻き数が2又は3のときに所望のインダクタンスが得られるように設計することが好ましい。これにより、多層配線基板の製造時に生じる誤差等によりインダクタンスの調整が必要になったときに、インダクタンスの増量と減量との両方に対応することができる。
また、多品種の製品に対して、各巻き数の各々が各品種で必要なインダクタンスになるように設計することが好ましい。これにより、多層配線基板を共通化することができる。
以上に説明したように、本発明の第2実施形態に係る多層配線基板によれば、第1実施形態と同様に、複数の配線層の各々の層に形成されたループ状の複数の第1の導体と複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとを含む巻き線構造と、巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、第2の導体と接続され、巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、平面視で第2の導体と重なるように、複数の配線層の各々に形成された第3の導体とを有する。また、第2の導体と第3の導体と第1のビアとが選択的に除去されることで、巻き線構造のインダクタンスが調整される。
このため、多層配線基板の水平方向に巻き線構造を形成することなく、多層配線基板のインダクタンスを調整することができる。結果として、インダクタンスを調整可能な多層配線基板の小型化を図ることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、複数の配線層が2層である多層配線基板及び多層配線基板のインダクタンス調整方法について、図10を参照しながら説明する。なお、本発明の第3実施形態に係る多層配線基板は、複数の配線層の各々に配置されるループ状の導体におけるループの形状が異なる点で、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板と異なる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る多層配線基板の各層を説明するための図である。
図10に示すように、本発明の第3実施形態に係る多層配線基板は、複数の配線層(第1層L1及び第2層L2)に、各々、平面視で異なる形状を有し、一部が重なるように配置されたループ状の第1の導体311及び第1の導体321を有する。
図10では、第1の導体311のループの大きさが、第1の導体321のループの大きさよりも大きくなるように形成されている。第1の導体311と第1の導体321とは、第1のビア351を介して電気的に直列に接続されている。これにより、多層配線基板は、第1の導体311と、第1の導体321とを含む、巻き数が2のインダクタを構成している。
インダクタの一端aは、第1層L1に配置された第1の導体311の両端のうち、第1のビア351と電気的に接続されていない側の端である。
インダクタの他端bは、第2層L2に配置された第1の導体321の両端のうち、第1のビア351と電気的に接続されていない端から第2の導体322及び第2のビア352を介して第1層L1に配置された第4の導体313と電気的に接続されている。
第1層L1には、平面視で第2層L2に配置された第2の導体322と重なるように第3の導体312が配置されている。
なお、本発明の第3実施形態に係る多層配線基板の調整方法は、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板の調整方法と同様の方法とすることができる。
以上に説明したように、本発明の第3実施形態に係る多層配線基板によれば、第1実施形態と同様に、複数の配線層の各々の層に形成されたループ状の複数の第1の導体と複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとを含む巻き線構造と、巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、第2の導体と接続され、巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、平面視で第2の導体と重なるように、複数の配線層の各々に形成された第3の導体とを有する。また、第2の導体と第3の導体と第1のビアとが選択的に除去されることで、巻き線構造のインダクタンスが調整される。
このため、多層配線基板の水平方向に巻き線構造を形成することなく、多層配線基板のインダクタンスを調整することができる。結果として、インダクタンスを調整可能な多層配線基板の小型化を図ることができる。
特に、第3実施形態では、平面視で異なる形状を有し、一部が重なるように配置されたループ状の複数の第1の導体を有する。このため、各巻き数でのインダクタンス可変量を調整することができる。
以上、多層配線基板及び多層配線基板のインダクタンス調整方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
例えば、本発明の実施形態では、複数の配線層の層数が2層及び4層の場合について説明したが、複数の配線層の層数については2層以上であればよく、特に限定されるものではない。
また、本発明の実施形態では、ループ状の導体が平面視で矩形である場合について説明したが、本発明はこの点において限定されるものではなく、例えば平面視で円形、楕円形、多角形であってもよい。
111、121 第1の導体
122 第2の導体
112 第3の導体
151 第1のビア
152 第2のビア
211、221、231、241 第1の導体
242 第2の導体
212、222、232 第3の導体
251、252、253 第1のビア
254 第2のビア
311、321 第1の導体
322 第2の導体
312 第3の導体
351 第1のビア
352 第2のビア
L1 第1層
L2 第2層
L3 第3層
L4 第4層
特開2003−324019号公報

Claims (6)

  1. 複数の配線層の各々の層に形成されたループ状の複数の第1の導体と前記複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとを含む巻き線構造と、
    前記巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、
    前記第2の導体と接続され、前記巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、
    平面視で前記第2の導体と重なるように、前記複数の配線層の各々に形成された第3の導体と
    を有し、
    前記第2の導体と前記第3の導体と前記第1のビアとが選択的に除去されることで、前記巻き線構造のインダクタンスが調整される、
    多層配線基板。
  2. 前記複数の第1の導体の各々は、平面視で同一の形状を有し、重なるように形成されている、
    請求項1に記載の多層配線基板。
  3. 前記複数の第1の導体の各々は、平面視で異なる形状を有し、一部が重なるように形成されている、
    請求項1に記載の多層配線基板。
  4. 前記第2の導体と前記第3の導体と前記第2のビアとが、バックドリル工法により除去される、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の多層配線基板。
  5. 前記第2の導体の線幅及び前記第3の導体の線幅は、前記バックドリル工法で用いられるドリル径よりも小さい、
    請求項4に記載の多層配線基板。
  6. 複数の配線層の各々の層に形成された複数のループ状の第1の導体と前記複数の第1の導体を直列に接続する第1のビアとにより形成された巻き線構造と、
    前記巻き線構造の一端から延伸された第2の導体と、
    前記第2の導体と接続され、前記巻き線構造の他端と同一の層まで延伸された第2のビアと、
    平面視で前記第2の導体と重なるように、前記複数の配線層の各々に形成された第3の導体と
    を有する多層配線基板のインダクタンス調整方法であって、
    前記複数の配線層に形成された前記第2の導体と前記第3の導体と前記第2のビアとを選択的に除去する工程を含む、
    多層配線基板のインダクタンス調整方法。
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