JP2016151845A - 紙幣収納庫及び紙幣処理システム - Google Patents

紙幣収納庫及び紙幣処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016151845A
JP2016151845A JP2015028272A JP2015028272A JP2016151845A JP 2016151845 A JP2016151845 A JP 2016151845A JP 2015028272 A JP2015028272 A JP 2015028272A JP 2015028272 A JP2015028272 A JP 2015028272A JP 2016151845 A JP2016151845 A JP 2016151845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
storage
database
storage unit
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015028272A
Other languages
English (en)
Inventor
敏之 天羽
Toshiyuki Amahane
敏之 天羽
敏充 上月
Toshimitsu Kozuki
敏充 上月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2015028272A priority Critical patent/JP2016151845A/ja
Publication of JP2016151845A publication Critical patent/JP2016151845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】紙幣の移送に利用する紙幣収納庫に収納される紙幣を厳正かつ容易に管理する。
【解決手段】紙幣収納庫を利用して紙幣を移送する紙幣処理システムを、紙幣収納部及び収納庫内記憶部を備える紙幣収納庫と、装置内記憶部及び紙幣識別部を備える紙幣処理装置とによって構成して、紙幣の移送元となる紙幣処理装置で、収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンと、装置内記憶部の偽券データベースのバージョンとが異なる場合には、古いバージョンの偽券データベースを新しいバージョンの偽券データベースに更新した後、紙幣識別部により紙幣を識別して、偽券ではないと判定した紙幣を紙幣収納庫に収納すると共に、収納した紙幣の識別番号を紙幣収納庫の収納庫内記憶部に保存する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数の紙幣処理装置の間で紙幣の移送に利用する紙幣収納庫、並びに該紙幣収納庫及び紙幣処理装置を含む紙幣処理システムに関する。
従来、紙幣処理装置内に収納されている紙幣を移送するために紙幣収納庫が利用されている。例えば、特許文献1には、ATM(現金自動預払機)から回収した紙幣を収納して運ぶ紙幣収納庫が開示されている。この紙幣収納庫は記憶部を有しており、記憶部には、紙幣収納庫内に収納されている紙幣の金種や枚数等の情報を含む管理テーブルが保存されている。
紙幣の移送元となる紙幣処理装置に紙幣収納庫を装着して、紙幣収納庫内に紙幣を回収する際には、回収対象とする紙幣を紙幣収納庫に収納しながら、この紙幣に関する情報を管理テーブルに登録する。紙幣収納庫を移送元の紙幣処理装置から取り外して移送先の紙幣処理装置へ移送した後、紙幣収納庫の記憶部に保存されている管理テーブルを参照することにより、紙幣収納庫内に収納されている紙幣を移送先の紙幣処理装置で再度識別計数することなく、紙幣収納庫内に収納されている紙幣の金種や枚数等の情報を取得することができる。
国際公開第2008/149433号
しかしながら、上記従来技術によれば、紙幣収納庫内に収納される紙幣を厳正に管理できない場合があった。紙幣収納庫は、例えば、紙幣処理装置から回収した紙幣や紙幣処理装置へ補充する紙幣を運ぶために利用されるが、このような紙幣の移送は、紙幣が真の紙幣(真券)であることを前提に行われる。具体的には、紙幣処理装置で処理する際に、偽の紙幣(偽券)であると判定された紙幣は、装置内の専用の収納部へ収納したり、これを持ち込んだ顧客に返却したりするなどして取り除き、紙幣収納庫には真券のみを収納するようにしているが、紙幣収納庫内に偽券が混入してしまうことがあった。
紙幣処理装置では、磁気的特徴、光学的特徴等、様々な特徴を検出して偽券を検出する他、偽券の記番号が登録された偽券データベースを利用して偽券を検出することも可能となっている。具体的には、紙幣処理装置内で読み取った紙幣の記番号が、偽券データベースに登録されている記番号と一致した場合には、この紙幣を偽券と判定する。ところが、偽券データベースに登録されている偽券の記番号情報が古く、新たに発見された偽券の記番号が登録されていないと、この記番号を有する偽券を検出できず紙幣収納庫に収納されてしまう可能性がある。
また、紙幣処理装置によって紙幣収納庫に収納される紙幣を厳正に管理するためには、紙幣処理装置の保守点検を行う必要がある。このため、紙幣収納庫が装着される移送元及び移送先の紙幣処理装置で保守点検を行う必要がある場合には、これを容易かつ早期に認識できることが望ましい。
本発明は、上記従来技術の課題を解消するためになされたもので、紙幣収納庫に収納される紙幣を厳正かつ容易に管理することができる紙幣収納庫、並びに該紙幣収納庫及び紙幣処理装置を含む紙幣処理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、各紙幣を識別するための識別情報が付された紙幣を収納する紙幣収納庫であって、紙幣処理装置が識別情報を取得した紙幣を収納する紙幣収納部と、前記紙幣収納部に収納される紙幣の識別情報を前記紙幣処理装置から取得して保存する記憶部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部には、前記紙幣処理装置が前記紙幣収納部に収納されている紙幣を処理した際に偽券の検出に利用した偽券データベースのバージョンを示す情報が保存されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、前記記憶部に保存されている情報が示す偽券データベースのバージョンが、接続先の前記紙幣処理装置で利用されている偽券データベースのバージョンより古い場合には、これが報知されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部には、前記紙幣処理装置が前記紙幣収納部に収納されている紙幣を処理した際に偽券の検出に利用した偽券データベースと同じバージョンの偽券データベースが保存されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、前記記憶部に保存されている偽券データベースのバージョンと、接続先の前記紙幣処理装置で利用されている偽券データベースのバージョンとが異なっている場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣収納部には、前記偽券データベースに基づいて偽券ではないと判定された紙幣のみが収納されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、接続先の前記紙幣処理装置の稼働状況に関するログデータベースが前記記憶部に保存されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別情報は、前記紙幣処理装置で紙幣を識別する際に各紙幣から読み取られた情報であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記識別情報は、各紙幣に印刷されている記番号であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記記憶部には、前記紙幣処理装置で行われた各取引を特定するための取引情報と、各取引で前記紙幣収納部に収納された全ての紙幣の識別情報とが関連付けて保存されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置に着脱可能に構成されたカセット式の紙幣収納カセットであることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置から受けた紙幣をテープと共に巻き取りながら収納するテープ式の紙幣収納カセットであることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置に着脱可能に構成され、前記紙幣収納部が袋状の収納部であることを特徴とする。
また、本発明は、各紙幣を識別するための識別情報が付された紙幣を収納する紙幣収納庫であって、紙幣処理装置で識別された紙幣を収納する紙幣収納部と、偽券の識別情報が登録された偽券データベース及び該偽券データベースのバージョン情報が保存された記憶部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、前記記憶部に保存されている偽券データベースのバージョンと、接続先の前記紙幣処理装置で利用されている偽券データベースのバージョンとが異なっている場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、接続先の前記紙幣処理装置の稼働状況に関するログデータベースが前記記憶部に保存されることを特徴とする。
また、本発明は、紙幣収納庫を利用して紙幣を移送可能な紙幣処理システムであって、紙幣を収納する紙幣収納部、及び偽券の識別情報が登録された偽券データベースが保存された収納庫内記憶部を有する紙幣収納庫と、偽券の識別情報が登録された偽券データベースが保存された装置内記憶部、及び紙幣を識別して識別情報を取得すると共に、前記装置内記憶部に保存されている偽券データベースを利用して紙幣が偽券であるか否かを判定する紙幣識別部を有する紙幣処理装置とを含み、前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンと、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンとが異なる場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新されることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、紙幣の移送元となる前記紙幣処理装置では、前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンと、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンとが異なる場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新された後、前記紙幣識別部により紙幣を識別して、偽券ではないと判定した紙幣を前記紙幣収納部に収納すると共に、収納した紙幣の識別番号を前記収納庫内記憶部に保存することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、紙幣の移送先となる前記紙幣処理装置は、前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンが、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンより古い場合には、前記紙幣収納庫に収納されている紙幣の中に偽券が含まれている可能性があると判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、紙幣の移送先となる前記紙幣処理装置は、前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンが、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンより古い場合には、前記収納庫内記憶部に保存されている識別番号と、前記装置内記憶部の偽券データベースに登録されている識別番号とを比較して、前記紙幣収納庫に収納されている紙幣の中に偽券が含まれているか否かを判定することを特徴とする。
本発明によれば、複数の紙幣処理装置の間で紙幣の移送に利用する紙幣収納庫が収納庫内記憶部を有し、この収納庫内記憶部内に、移送元の紙幣処理装置で紙幣収納庫に収納されている紙幣を処理した際に、偽券検出に利用した偽券データベースのバージョンを示す情報が保存されている。移送先の紙幣処理装置では、収納庫内記憶部を参照して偽券データベースのバージョンを確認することにより、偽券データベースのバージョンが古く紙幣収納庫内に偽券が含まれている可能性があれば、これを認識することができるので、紙幣収納庫を利用して移送される紙幣を厳正かつ容易に管理することができる。
また、本発明によれば、紙幣収納庫の収納庫内記憶部に、紙幣収納庫に収納されている全ての紙幣について、紙幣の識別情報である記番号を保存することができる。移送先の紙幣処理装置で、移送元の紙幣処理装置で利用された偽券データベースのバージョンが古いことが判明した場合でも、紙幣収納庫内に収納されている紙幣の記番号を再取得することなく、収納庫内記憶部に保存されている記番号に基づいて、紙幣収納庫内の偽券の有無を判定することができる。
また、本発明によれば、紙幣処理装置と紙幣収納庫との間で偽券データベースのバージョンを比較して、古い偽券データベースを新しい偽券データベースに更新することができるので、例えば、ネットワークに接続されていない紙幣処理装置であっても容易に偽券データベースを更新することができる。
また、本発明によれば、紙幣処理装置内で記録されている紙幣の処理枚数やエラーの発生状況等を含むログデータベースを、収納庫内記憶部に収集することができるので、例えば、紙幣収納庫を管理装置に接続して各紙幣処理装置から収集したログデータベースを確認することにより、各紙幣処理装置の保守点検に係る作業の要否を判定して適切な対応を取ることができる。
図1は、紙幣処理装置及び紙幣収納庫の構成概略と、紙幣収納庫を利用して行われる処理概要とを説明するための模式図である。 図2は、装置内記憶部に保存されている装置内データベース及び装置内データベースバージョン情報の例を示す図である。 図3は、収納庫内記憶部に保存されている収納庫内データベース及び収納庫内データベースバージョン情報の例を示す図である。 図4は、2つの紙幣処理装置の間で紙幣収納庫を利用する紙幣処理システムの例を示す模式図である。 図5は、管理装置の構成概略を説明するための図である。 図6は、管理装置内記憶部に保存されている管理装置内データベース及び管理装置内データベースバージョン情報の例を示す図である。 図7は、紙幣処理装置の他の構成例を示す図である。 図8は、移送元となる紙幣処理装置で行われる処理内容を示すフローチャートである。 図9は、移送先となる紙幣処理装置で行われる処理内容を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る紙幣収納庫及び紙幣処理システムについて詳細に説明する。まず、本発明に係る紙幣処理システムを形成する紙幣収納庫及び紙幣処理装置について説明する。
図1は、紙幣処理装置10及び紙幣収納庫60の構成概略と、紙幣収納庫60を利用して行われる処理概要とを説明するための模式図である。紙幣処理装置10は、操作表示部20と、装置内記憶部30と、紙幣処理部40と、装置内制御部50とを有する。紙幣処理装置10に着脱可能に構成された紙幣収納庫60は、紙幣処理装置10に装着することにより、紙幣処理装置10の紙幣収納部として利用できるようになっている。
例えば、紙幣処理装置10の筐体に扉が設けられており、この扉を開いて装置外へ引き出したフレームに対して紙幣収納庫60を着脱できるようになっており、紙幣収納庫60を装着したフレームを筐体内に戻すことにより、紙幣処理部40で処理された紙幣を紙幣収納庫60内に収納することができる。
なお、図1では、本実施形態での説明に必要な構成のみを示している。例えば、紙幣処理装置10は、入金口、出金口、紙幣搬送部等を有し、この他にも、一時保留部を備える場合や、着脱可能な紙幣収納庫60に加えて装置内に固定された複数の紙幣収納部を有する場合もあるが、これら紙幣処理装置10の構成、機能及び動作については、従来技術として知られている。また、紙幣処理装置10で行われる入金処理や出金処理等の紙幣処理についても、従来技術として知られている。よって、これらについての詳細な説明は省略する。
操作表示部20は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置から成り、各種情報の入力及び出力を行う機能を有する。紙幣処理装置10で紙幣処理を行う際に、紙幣処理に必要な各種情報の入力、紙幣処理開始等の指示命令の入力、紙幣処理結果等の各種情報の表示等を、操作表示部20を利用して行うことができる。なお、紙幣処理装置10が操作端末と接続されている場合には、この操作端末を操作表示部20として利用して、情報の入力及び出力表示を操作端末上で行う態様であってもよい。また、この場合は、紙幣処理装置10が操作表示部20を備えない態様であっても構わない。
装置内記憶部30は、半導体メモリやハードディスク等から成る不揮発性の記憶装置である。装置内データベースバージョン情報31及び装置内データベース32が装置内記憶部30で管理されている。
紙幣処理部40は、紙幣識別部41の他、図示しない入金口、出金口、紙幣搬送部、装置内紙幣収納部等を含み、紙幣の入金処理や出金処理を実行する機能を有する。例えば、紙幣処理装置10で入金処理が行われる場合には、入金口に載置された複数の紙幣が1枚ずつ装置内に繰り出されて、紙幣搬送部によって搬送される。そして、紙幣搬送部によって搬送される紙幣の金種、正損、真偽等が、紙幣識別部41によって識別される。識別された各紙幣は、識別結果に基づいて分類され、装置内の紙幣収納部又は紙幣収納庫60に収納される。紙幣収納庫60にどのような種類の紙幣を収納するかは予め設定されている。なお、紙幣収納庫60は、入金処理時に入金口から装置内に取り込んだ紙幣のうち予め設定された所定の種類の紙幣を収納するために利用する他、例えば、紙幣処理装置10から紙幣を回収する際に、装置内の他の紙幣収納部から、回収対象となる紙幣又は装置内の全ての紙幣を繰り出して収納するために利用することもできる。
紙幣収納庫60は、収納庫内記憶部70と、紙幣収納部80と、収納庫内制御部90とを有する。収納庫内記憶部70は、半導体メモリやハードディスク等から成る不揮発性の記憶装置であり、収納庫内データベースバージョン情報71及び収納庫内データベース72が内部で管理されている。紙幣収納庫60を紙幣処理装置10に装着することにより、紙幣収納庫60と紙幣処理装置10との間が、有線又は無線でデータ通信可能に接続されるようになっている。
装置内制御部50及び収納庫内制御部90は、紙幣処理装置10及び紙幣収納庫60の各部を制御して、本実施形態で説明する各種の処理を実行する機能を有する。なお、紙幣処理装置10に紙幣収納庫60を装着した状態で行われる装置内記憶部30及び収納庫内記憶部70に関する処理については、装置内制御部50及び収納庫内制御部90のいずれか一方によって実行できるようになっている。すなわち、装置内データベースバージョン情報31、装置内データベース32、収納庫内データベースバージョン情報71及び収納庫内データベース72に関連する処理は、装置内制御部50が実行する態様であってもよいし、紙幣処理装置10に接続された紙幣収納庫60内の収納庫内制御部90が実行する態様であっても構わない。
紙幣収納部80は、紙幣処理部40で処理された紙幣を収納するために利用される。紙幣収納庫60は、例えば、紙幣の収納及び繰り出しが可能な紙幣収納部80を含むカセット式の紙幣収納カセットである。紙幣収納部80への紙幣の収納方法については、紙幣を積み重ねるようにして集積する態様であってもよいし、テープと共に紙幣を巻き取って収納するテープ式の収納方式を採用する態様であってもよい。また、例えば、紙幣を収納する紙幣収納袋(パウチ)を紙幣収納部80として利用する態様であってもよい。
次に、装置内記憶部30及び収納庫内記憶部70に保存されているデータの内容について説明する。図2は、装置内記憶部30に保存されている装置内データベース32及び装置内データベースバージョン情報31の例を示す図である。装置内データベース32には、例えば、偽券データベース32a及びログデータベース32bが含まれる。
図2(a)に示すように、偽券データベース32aには、偽券の記番号が登録されている。紙幣処理装置10では、処理される紙幣の記番号が、紙幣識別部41によって読み取られるようになっている。紙幣識別部41によって読み取られた紙幣の記番号が、偽券データベース32aに登録されている記番号と一致する場合には、紙幣識別部41は、この紙幣は偽券であると判定する。偽券と判定された紙幣は、例えば、偽券を持ち込んだ顧客に返却するために装置外へ排出したり、偽券を収納するよう設定された装置内の専用の収納部に収納したりするようになっている。
ログデータベース32bには、装置関連データ、エラー関連データ、紙幣処理関連データ等が含まれる。装置関連データとは、紙幣収納庫60を着脱するために紙幣処理装置10の扉を開閉した日時や紙幣処理装置10の稼働時間等を記録したデータである。エラー関連データとは、紙幣処理装置10で発生したエラーの種類や回数等を記録したデータである。紙幣処理関連データとは、紙幣処理装置10で処理された紙幣の合計枚数等を記録したデータである。
図2(b)に示すように、装置内データベースバージョン情報31では、偽券データベース32aのバージョンがバージョン情報31aとして管理され、ログデータベース32bに含まれる各データのバージョンがバージョン情報31bとして管理されている。装置内データベース32でデータベース32a、32bが更新されると、装置内データベースバージョン情報31で、対応するバージョン情報31a、31bが更新されるようになっている。
図3は、収納庫内記憶部70に保存されている収納庫内データベース72及び収納庫内データベースバージョン情報71の例を示す図である。収納庫内データベース72には、偽券データベース72a、ログデータベース72b及び収納紙幣データベース72cが含まれる。
図3(a)に示すように、偽券データベース72aには、偽券の記番号が登録されている。偽券データベース72aは、紙幣処理装置10又は管理装置等によって更新されるが詳細は後述する。
収納紙幣データベース72cには、紙幣収納庫60の紙幣収納部80に収納されている全ての紙幣に関する情報が登録されている。図3(a)に示すように、収納紙幣データベース72cには、取引情報、紙幣情報、金種別紙幣情報及び合計金額が含まれている。紙幣処理装置10で紙幣処理を行う際に、紙幣識別部41によって取得されたデータが、収納紙幣データベース72cに登録される。
取引情報は、取引場所、取引番号及び取引日時を含んでいる。取引場所は、紙幣収納部80に紙幣を収納した紙幣処理装置10及び該紙幣処理装置10が設置されている場所を特定する情報等を含んでいる。取引番号は紙幣処理装置10で行われた各取引を特定するための情報であり、取引日時は紙幣処理装置10で各取引が行われた日時を特定する情報である。図3(a)に示す収納紙幣データベース72cの例では、「A銀行B支店」に設置されている装置識別番号「A001」の紙幣処理装置10で、取引日時で示された日時に、取引番号「入金001」の入金取引が行われたことを示している。なお、紙幣処理装置10の装置識別番号は各装置を識別するための情報で、例えば、紙幣処理装置10を特定することができるモデル名及び製造番号等から構成されている。
収納紙幣データベース72cに含まれる紙幣情報には、各取引で紙幣収納部80に収納された各紙幣の記番号、金種、正損等の情報が含まれている。金種別紙幣情報には、各取引で紙幣収納部80に収納された紙幣の金種別の枚数、金額等の情報が含まれている。また、合計金額は、各取引で紙幣収納部80に収納された紙幣の合計金額である。
紙幣収納庫60が、複数の銀行や支店の間で利用されたり、複数の紙幣処理装置の間で利用されたりする場合でも、各装置及び各装置が設置されている場所を特定可能な情報が、収納紙幣データベース72cに登録される。また、収納紙幣データベース72cには、各取引が区別して登録され、取引毎に、紙幣収納部80に収納された全ての紙幣の記番号、金種、正損等の情報を含む紙幣情報と、金種別紙幣情報と、合計金額とが登録される。これにより、収納紙幣データベース72cを参照することにより、紙幣収納庫60に収納されている各紙幣が、いつどこでどのように処理されたのかを追跡できるようになっている。
図3(b)に示すように、収納庫内データベースバージョン情報71には、収納庫内データベース72に含まれる各データベース72a〜72cのバージョン情報71a〜71cが管理されている。具体的には、偽券データベース72aのバージョンがバージョン情報71aとして管理され、ログデータベース72bについては、各装置のログデータベース72bのバージョンが装置別にバージョン情報71b、71cとして管理されている。収納庫内データベース72でデータベース72a〜72cが更新されると、収納庫内データベースバージョン情報71で、対応するバージョン情報71a〜71cが更新されるようになっている。
ログデータベース72bは、紙幣収納庫60が装着された紙幣処理装置10から取得したログデータベース32bを含んでいる。図4は、図1に示す紙幣処理装置10と同じ構成を有する2つの紙幣処理装置10a、10bの間で、紙幣収納庫60を利用して紙幣を移送する紙幣処理システムの例を示す模式図である。第1紙幣処理装置10aはA銀行B支店に設置された装置識別番号A001の第1紙幣処理装置10aで管理されていたログデータベース32bを、図3(a)に示すように、収納庫内データベース72に取り込むことができる。また、紙幣収納庫60を第2紙幣処理装置10bに装着した際には、装置識別番号Z001の第2紙幣処理装置10bで管理されていたログデータベースを、収納庫内データベース72に取り込むことができる。これらの処理の詳細については後述する。
次に、紙幣処理装置10及び紙幣収納庫60で行われる処理について説明する。なお、図1を参照しながら処理内容を説明するが、図4に示すように第1紙幣処理装置10a及び第2紙幣処理装置10bの間で紙幣を移送する場合も、それぞれの装置で同様の処理が行われる。また、偽券データベース32a、72aに係る処理は、装置内制御部50又は収納庫内制御部90によって行うことができるが、以下では、装置内制御部50が行う場合を例に説明する。
まず、偽券データベース32a、72aの利用方法について説明する。紙幣処理装置10に紙幣収納庫60を装着すると、装置内制御部50が、図1に示すように、装置内記憶部30に保存されている装置内データベースバージョン情報31と、収納庫内記憶部70に保存されている収納庫内データベースバージョン情報71とを参照して、データベースのバージョンを比較する(ステップA1)。
具体的には、装置内データベース32に保存されている偽券データベース32aのバージョン情報を装置内データベースバージョン情報31から取得して、収納庫内データベース72に保存されている偽券データベース72aのバージョン情報を収納庫内データベースバージョン情報71から取得して、両者を比較する。そして、バージョン情報に違いがあれば、操作表示部20に情報を表示することによりこれを報知する(ステップA2)。続いて、装置内制御部50は、古いバージョンの偽券データベースを、新しいバージョンの偽券データベースによって上書きして更新する(ステップA3)。このとき、装置内制御部50は、装置内データベースバージョン情報31又は収納庫内データベースバージョン情報71で、更新した偽券データベースに対応するバージョン情報を更新する。
例えば、紙幣処理装置10内で利用されている偽券データベース32aの方が紙幣収納庫60内に保存されている偽券データベース72aよりも古い場合には、装置内制御部50は、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aを紙幣収納庫60内の偽券データベース72aによって上書きすることにより、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aを更新する。また、装置内制御部50は、装置内データベースバージョン情報31の偽券データベースのバージョン情報31aを更新する。
このように、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aが、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aより古い場合には、紙幣処理部40による紙幣処理を開始する前に、装置内の偽券データベース32aが新しいバージョンに更新される。この結果、紙幣処理装置10では、新しい偽券データベースを利用して偽券を検出できるようになる。
偽券データベース32aの更新を終えて、紙幣処理装置10で紙幣処理部40による紙幣処理(取引)が開始されると、装置内制御部50は、図3(a)に示したように、収納庫内データベース72の収納紙幣データベース72cに取引情報を登録する(図1ステップB1)。紙幣処理部40では、紙幣識別部41が、処理対象となる各紙幣の記番号の読み取り及び金種や真偽等の識別を開始する。このとき、紙幣識別部41は、紙幣収納庫60の偽券データベース72aと同内容に更新された更新後の偽券データベース32aを利用して偽券を検出する。
紙幣識別部41によって偽券ではないと判定された紙幣のうち紙幣収納庫60に収納するよう設定されている種類の紙幣については、装置内制御部50が、図3(a)に示したように、紙幣識別部41によって得られた紙幣の記番号、金種、正損等の情報を、収納庫内データベース72の収納紙幣データベース72cに登録する(図1ステップB1)。収納紙幣データベース72cにデータが登録された紙幣は、紙幣収納庫60の紙幣収納部80に収納される(ステップB2)。
一方、紙幣処理装置10内で利用されている偽券データベース32aの方が紙幣収納庫60内の偽券データベース72aよりも新しい場合には、装置内制御部50は、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを紙幣処理装置10内の偽券データベース32aによって上書きすることにより、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを更新する。また、装置内制御部50は、収納庫内データベースバージョン情報71の偽券データベースのバージョン情報71aを更新する。
この場合は、紙幣処理装置10で利用される偽券データベース32aに変化はないが、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを新しいバージョンに更新することができる。この結果、紙幣収納庫60を装着して利用する複数の紙幣処理装置10の中に、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aよりも古い偽券データベース32aを利用しているものがあれば、この偽券データベース32aを紙幣収納庫60内の偽券データベース72aによって上書きして更新することができる。
紙幣収納庫60を装着して利用する複数の紙幣処理装置10がネットワーク等に接続されておらず、偽券データベース32aを容易に更新できない状況にある場合でも、紙幣収納庫60を複数の紙幣処理装置10の間で利用することにより、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aによって、各装置内の偽券データベース32aを更新することができる。また、偽券データベース32a、72aのバージョン比較や更新処理は、装置内制御部50又は収納庫内制御部90によって行うことができるので、例えば、古い紙幣処理装置で、装置内制御部50が偽券データベース32aの更新処理を行う機能を有していない場合でも、収納庫内制御部90によって、上述した処理を実現することができる。
なお、紙幣収納庫60に紙幣を収納している状態で、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aが、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aより古いことが判明した場合には、操作表示部20によって、紙幣収納庫60内に収納されている紙幣の中に偽券が含まれている可能性があることが報知される。そして、紙幣収納庫60に収納されている紙幣の中に偽券が含まれているか否かを確認したり、偽券が含まれている場合にはこれを紙幣収納庫60から排出したりする処理を行うが詳細は後述する。
次に、ログデータベース32b、72bの利用方法について説明する。なお、図1を参照しながら処理内容を説明するが、図4に示すように第1紙幣処理装置10a及び第2紙幣処理装置10bの間で紙幣を移送する場合も、それぞれの装置で同様の処理が行われる。また、ログデータベース32b、72bに係る処理は、装置内制御部50又は収納庫内制御部90によって行うことができるが、以下では、装置内制御部50が行う場合を例に説明する。
紙幣処理装置10に紙幣収納庫60を装着すると、装置内制御部50が、図1に示すように、装置内記憶部30に保存されている装置内データベースバージョン情報31と、収納庫内記憶部70に保存されている収納庫内データベースバージョン情報71とを参照して、データベースのバージョンを比較する(図1ステップA1)。
具体的には、装置内データベース32に保存されているログデータベース32bのバージョン情報を装置内データベースバージョン情報31から取得して、収納庫内データベース72に保存されているログデータベース72bのバージョン情報を収納庫内データベースバージョン情報71から取得して、両者を比較する。そして、バージョン情報に違いがあれば、操作表示部20に情報を表示することによりこれを報知する(ステップA2)。続いて、装置内制御部50は、古いバージョンのログデータベースを、新しいバージョンのログデータベースによって上書きして更新する(ステップA3)。このとき、装置内制御部50は、装置内データベースバージョン情報31又は収納庫内データベースバージョン情報71で、更新したログデータベースに対応するバージョン情報を更新する。
ただし、ログデータベース32bについては、紙幣収納庫60のログデータベース72bが紙幣処理装置10のログデータベース32bによって上書きされるのみで、紙幣処理装置10のログデータベース32bが紙幣収納庫60のログデータベース72bによって上書きされることはない。具体的には、例えば、図4に示す装置識別番号「A001」の第1紙幣処理装置10aに関するログデータが第1紙幣処理装置10a以外の装置によって書き換えられることはなく、同様に、装置識別番号「Z001」の第2紙幣処理装置10bに関するログデータが第2紙幣処理装置10b以外の装置によって書き換えられることはない。よって、ログデータベースの更新は、紙幣処理装置10のログデータベース32bが、紙幣収納庫60のログデータベース72bより新しい場合にのみ、紙幣収納庫60内のログデータベース72bが、紙幣処理装置10内のログデータベース32bによって上書きされることによって行われることになる。
この結果、紙幣収納庫60のログデータベース72bには、紙幣収納庫60を利用する各紙幣処理装置10(10a、10b)から、装置内で記録されているログデータベース32bが収集されることになる。こうして収集された紙幣処理装置10のログデータは、各紙幣処理装置10の稼働状況を管理する管理装置によって利用される。
次に、管理装置について説明する。図5は、管理装置110の構成概略を説明するための図である。管理装置110は、タッチパネル式の液晶表示装置等から成る操作表示部120と、半導体メモリやハードディスク等の不揮発性の記憶装置から成る管理装置内記憶部130と、各部を制御して以下に説明する各処理を実現する管理装置内制御部150とを有している。
図6は、管理装置内記憶部130に保存されている管理装置内データベース132及び管理装置内データベースバージョン情報131の例を示す図である。管理装置内データベース132には、偽券データベース132a及びログデータベース132bが含まれる。
図6(a)に示すように、偽券データベース132aは、偽券の記番号が登録されたデータベースである。また、ログデータベース132bは、紙幣収納庫60から収集した、各紙幣処理装置10(10a、10b)のログデータベース32bを含んでいる。図6(b)に示すように、管理装置内データベースバージョン情報131には、管理装置内データベース132に含まれる各データベース132a、132bのバージョン情報131a〜131cが管理されている。管理装置内データベース132でデータベース132a、132bが更新されると、管理装置内データベースバージョン情報131で、対応するバージョン情報131a〜131cが更新されるようになっている。
図5に示すように、管理装置110と紙幣収納庫60との間が有線又は無線で通信可能に接続されると、管理装置内制御部150は、管理装置内記憶部130に保存されている管理装置内データベースバージョン情報131と、収納庫内記憶部70に保存されている収納庫内データベースバージョン情報71とを参照して、データベースのバージョンを比較する。そして、紙幣収納庫60内のログデータベース72bの方が、管理装置110内のログデータベース132bよりも新しい場合には、管理装置110内のログデータベース132bを紙幣収納庫60内のログデータベース72bで上書きすることにより、管理装置110内のログデータベース132bを更新する。そして、管理装置110内の管理装置内データベースバージョン情報131のログデータベースバージョン情報131bを更新する。
こうして、紙幣収納庫60内に保存されていた各紙幣処理装置10(10a、10b)のログデータベース72bを取得すると、管理装置内制御部150は、ログデータベース72bに含まれる装置関連データ、エラー関連データ及び紙幣処理関連データを確認して、紙幣処理装置10の稼働状況、紙幣の処理枚数、エラーの発生状況等から、紙幣処理装置10の保守や点検等の作業が必要であるか否かを判定する。そして、保守や点検等が必要である場合には、これを示す情報を操作表示部120に表示して報知する。
例えば、小売店や銀行支店等に設置された紙幣処理装置10から、紙幣収納庫60を利用して紙幣を回収する現金センターと呼ばれる拠点や銀行本店等に、管理装置110を設置して利用する。そして、紙幣を回収するために運び込まれた紙幣収納庫60から管理装置110に、紙幣収納庫60に収集された各紙幣処理装置10のログデータベース72bを取得する。これにより、小売店や銀行支店に設置されている紙幣処理装置10の中に、保守や点検等の作業が必要なものが存在するか否かを、管理装置110で確認することができる。そして、確認結果に基づいて、例えば、保守や点検等が必要なことを小売店や銀行支店等に連絡したり、保守点検を担当する管理会社に連絡して保守点検を行う作業員を小売店や銀行支店に派遣したりすることができる。こうして紙幣処理装置10の保守点検等を行うことにより装置の故障、休止、トラブル等を抑制し、紙幣処理を確実に行って紙幣を厳正に管理することが可能となる。
また、管理装置110では、管理装置内記憶部130の偽券データベース132aが、常に最新のバージョンとなるように管理されている。図5に示すように、管理装置110と紙幣収納庫60との間が有線又は無線で通信可能に接続されると、管理装置内制御部150は、管理装置内記憶部130に保存されている管理装置内データベースバージョン情報131と、収納庫内記憶部70に保存されている収納庫内データベースバージョン情報71とを参照して、偽券データベース72a、132aのバージョンを比較する。そして、管理装置110内の偽券データベース132aの方が、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aよりも新しい場合には、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを管理装置110内の偽券データベース132aによって上書きすることにより、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを更新する。また、管理装置内制御部150は、紙幣収納庫60内の収納庫内データベースバージョン情報71で、偽券データベースのバージョン情報71aを更新する。
このように、管理装置110によって、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを最新バージョンに更新することにより、紙幣収納庫60を装着して利用する紙幣処理装置10の中に、古い偽券データベース32aを利用しているものがあれば、この偽券データベース32aを紙幣収納庫60内の偽券データベース72aによって上書きして更新することができる。
なお、管理装置110については、例えば、コンピュータ装置を管理装置110として利用する態様の他、紙幣処理装置10が管理装置110の機能を兼ねる態様であっても構わない。
ここまで紙幣処理装置10に紙幣収納庫60を装着して、紙幣処理部40によって、紙幣収納庫60の紙幣収納部80に紙幣を収納する態様を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではない。図7は、紙幣処理装置10の他の構成例を示す図である。図7に示す紙幣処理装置10cは、図1に示す紙幣処理装置10から、紙幣収納庫60を除いた構成を有している。例えば、紙幣処理装置10cが、紙幣処理部40で所定枚数の紙幣を結束して装置外に投出する装置である場合には、USBケーブル等の専用ケーブル100によって紙幣処理装置10cと紙幣収納庫60との間をデータ通信可能に接続して、紙幣収納庫60を利用する。ただし、紙幣処理装置10と紙幣収納庫60との間を無線接続によって接続する態様であっても構わない。
この紙幣処理装置10cを利用する際には、紙幣処理部40で結束されて装置外へ投出された結束紙幣101を、紙幣収納庫60の紙幣収納部80内へ手作業で収納する。このとき、結束紙幣101に含まれる所定枚数の紙幣について、図3(a)に示した取引情報や紙幣情報等の情報が、紙幣収納庫60内の収納庫内データベース72に登録されるようになっている。これらの登録処理は、装置内制御部50によって行われる態様であってもよいし、収納庫内制御部90によって行われる態様であっても構わない。
このように、紙幣処理装置10cと紙幣収納庫60との間でデータ通信を行うことができれば、装置内制御部50又は収納庫内制御部90によって、図1〜図3を参照しながら説明したように、装置内データベース32及び収納庫内データベース72の更新等の処理を行うことができる。
次に、紙幣の移送元となる紙幣処理装置10から紙幣の移送先となる紙幣処理装置10へ、紙幣収納庫60を利用して紙幣を移送する際の処理の流れについて、図8及び図9を参照しながら説明する。なお、説明を簡単にするため、偽券データベース32a、72aを例に説明するが、ログデータベース32b、72bについても同様の処理が行われる。また、偽券データベース32a、72a及びログデータベース32b、72bに係る処理は、装置内制御部50又は収納庫内制御部90によって行うことができるが、以下では、装置内制御部50が行う場合を例に説明する。
図8は、移送元となる紙幣処理装置10で行われる処理内容を示すフローチャートである。図1に示すように紙幣の移送元となる紙幣処理装置10に紙幣収納庫60を装着するか、又は図7に示すように移送元となる紙幣処理装置10と紙幣収納庫60とを専用ケーブル100によって接続した状態で、紙幣処理を開始する。
まず、装置内制御部50が、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aと紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを比較する(図8ステップS1)。データベースのバージョンが同じである場合には(ステップS2;No)、紙幣処理装置10による紙幣処理を開始する(ステップS7)。
一方、データベースのバージョンが異なる場合には(ステップS2;Yes)、装置内制御部50は、操作表示部20によってこれを報知して(ステップS3)、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aと紙幣収納庫60内の偽券データベース72aのどちらが新しいかを確認する(ステップS4)。
紙幣収納庫60内の偽券データベース72aの方が新しい場合には(ステップS4;Yes)、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aを、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aによって上書きして更新する(ステップS5)。一方、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aの方が新しい場合には(ステップS4;No)、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aによって上書きして更新する(ステップS6)。
データベースの更新処理を終えると、装置内制御部50は、取引場所、取引番号及び取引日時を含む取引情報を、紙幣収納庫60内の収納紙幣データベース72cに登録する(ステップS7)。そして、紙幣処理部40によって紙幣処理を開始して、紙幣識別部41によって処理対象の紙幣を1枚ずつ順に識別する(ステップS8)。紙幣識別部41によって、紙幣の記番号、金種、正損等の情報が得られると、装置内制御部50が、これらの識別情報を、紙幣収納庫60内の収納紙幣データベース72cに登録する(ステップS9)。
紙幣識別部41が読み取った紙幣の記番号が、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aに登録されている記番号と一致する場合には、この紙幣は偽券であると判定され、紙幣収納庫60に収納されることなく、リジェクト紙幣として装置外へ排出されるか、又は紙幣処理装置10内に設けられた専用の紙幣収納部へ収納される。偽券データベース32aに登録されている偽券の記番号とは異なる記番号を有する真券のうち、紙幣収納庫60に収納するよう設定されている種類の紙幣のみが、紙幣収納庫60の紙幣収納部80に収納される(ステップS10)。
処理対象とする紙幣が残っている間、各紙幣を識別して、移送対象となる紙幣の識別結果を収納紙幣データベース72cに登録すると共に、この紙幣を紙幣収納庫60に収納する処理が繰り返される(ステップS11;No、ステップS8〜S10)。そして、全ての紙幣の処理を終えると(ステップS11;Yes)、処理を終了する。
この結果、移送元の紙幣処理装置10で紙幣処理を終えたときには、この紙幣処理に関する取引情報や、紙幣収納庫60に収納されている全紙幣の記番号等の情報が、紙幣収納庫60内の収納紙幣データベース72cに登録されている状態となる。また、この紙幣処理を実行した際に紙幣処理装置10で偽券の検出に利用した偽券データベース32aと同じバージョンの偽券データベース72aが、紙幣収納庫60内に保存されている状態となる。ログデータベースについても、同様に、この紙幣処理を実行した紙幣処理装置10のログデータベース32bと同じバージョンのログデータベース72bが、紙幣収納庫60内に保存されている状態となる。
こうして紙幣処理(取引)を実行して移送対象となる紙幣を紙幣収納庫60に収納した後、紙幣収納庫60を移送元の紙幣処理装置10から取り外して、移送先の紙幣処理装置10まで運搬する。そして、図1に示すように、紙幣の移送先となる紙幣処理装置10に紙幣収納庫60を装着するか、又は図7に示すように移送先となる紙幣処理装置10と紙幣収納庫60とを専用ケーブル100によって接続した状態で処理を開始する。
図9は、移送先となる紙幣処理装置10で行われる処理内容を示すフローチャートである。まず、装置内制御部50が、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aと紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを比較する(ステップS21)。データベースのバージョンが同じである場合には(ステップS22;No)、紙幣収納庫60内の紙幣を処理装置10で利用するための処理を開始する(ステップS26)。
一方、データベースのバージョンが異なる場合には(ステップS22;Yes)、装置内制御部50は、操作表示部20によってこれを報知して(ステップS23)、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aと紙幣収納庫60内の偽券データベース72aのどちらが新しいかを確認する(ステップS24)。
紙幣収納庫60内の偽券データベース72aの方が新しい場合には(ステップS24;Yes)、装置内制御部50は、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aを、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aによって上書きして更新する(ステップS25)。
この場合は、紙幣収納庫60内の偽券データベース72a、すなわち移送元の紙幣処理装置10で偽券を検出するために利用された偽券データベース32aの方が、移送先の紙幣処理装置10内の偽券データベース32aより新しいので、装置内制御部50は、移送元の紙幣処理装置10で行われた偽券の検出結果に問題はないと判定する。
このため、装置内制御部50は、紙幣収納庫60内の収納紙幣データベース72cを参照して、紙幣収納庫60に収納されている紙幣に関する情報を取得して(ステップS26)、処理を終了する。そして、例えば、紙幣収納庫60に収納されている紙幣を再度識別計数することなく、そのまま移送先の紙幣処理装置10の紙幣として利用する。
一方、移送先の紙幣処理装置10内の偽券データベース32aの方が新しい場合には(ステップS24;No)、装置内制御部50は、紙幣収納庫60内の偽券データベース72aを、紙幣処理装置10内の偽券データベース32aによって上書きして更新する(ステップS27)。
そして、装置内制御部50は、紙幣収納庫60に収納されている紙幣の中に、偽券が含まれている可能性があることを、操作表示部20によって報知する(ステップS28)。具体的には、装置内制御部50は、紙幣収納庫60内の偽券データベース72a、すなわち移送元の紙幣処理装置10で紙幣収納庫60に収納されている紙幣を処理した際に利用した偽券データベース32aが、移送先の紙幣処理装置10内の偽券データベース32aより古かったために、移送元の紙幣処理装置10で行われた偽券の検出結果に問題がある可能性があると判定する。言い換えれば、移送元の紙幣処理装置10で偽券を取り除くために利用した偽券データベース32aのバージョンが古く、紙幣収納庫60内に偽券が収納されている可能性があると判定する。そして、これを操作表示部20によって報知した後、装置内制御部50は、偽券検出処理を実行する(ステップS29)。
偽券検出処理では、装置内制御部50が、移送先の紙幣処理装置10内の偽券データベース32aに登録されている偽券の記番号と、紙幣収納庫60内の収納紙幣データベース72cに登録されている紙幣の記番号とを比較することにより、紙幣収納庫60内に収納されている偽券を検出する。収納紙幣データベース72cには、紙幣収納庫60に収納されている全紙幣の記番号が登録されているので、これらの記番号と、新しい偽券データベース32aに登録されている偽券の記番号とを比較することにより、紙幣収納庫60に収納されている紙幣の中に偽券が含まれていれば、これを検出することができる。
そして、紙幣収納庫60に収納されている紙幣の中に偽券が含まれていないことが確認できると(ステップS30;No)、処理を終了する。一方、紙幣収納庫60に収納されている紙幣の中に偽券が含まれていることが確認された場合には(ステップS30;Yes)、操作表示部20によってこれを報知すると共に、検出した偽券を排出する偽券排出処理を実行して(ステップS31)、処理を終了する。
偽券排出処理では、例えば、紙幣収納庫60内に収納されている紙幣を1枚ずつ紙幣処理装置10内に繰り出して、紙幣識別部41によって記番号を読み取り、この記番号が偽券検出処理で検出された偽券の記番号でなければ、一時保留部や他の紙幣収納部等へ一時退避させる一方で、読み取った記番号が、偽券検出処理で検出された偽券の記番号であった場合には、この紙幣を装置外へ排出するか、又は紙幣処理装置10内に設けられている専用の収納部へ収納する。こうして、偽券検出処理で検出された全ての偽券を、装置外へ排出するか又は専用の収納部へ収納した後、一時退避させていた紙幣を紙幣収納庫60へ戻して収納することにより、紙幣収納庫60から偽券を取り除くことができる。
また、例えば、紙幣収納庫60が紙幣を繰り出すことができない袋状の紙幣収納部80から成る場合には、紙幣収納部80から手作業で取り出した紙幣を順に紙幣処理装置10の入金口に載置して、操作表示部20を操作して偽券排出処理を実行する。この場合は、入金口に載置されている紙幣を1枚ずつ紙幣処理装置10内に繰り出して、紙幣識別部41によって記番号を読み取り、この記番号が偽券検出処理で検出された偽券の記番号でなければ、一時保留部や他の紙幣収納部等へ一時退避させる一方で、読み取った記番号が、偽券検出処理で検出された偽券の記番号であった場合には、この紙幣を装置外へ排出するか、又は紙幣処理装置10内に設けられている専用の収納部へ収納する。こうして、偽券検出処理で検出された全ての偽券を、装置外へ排出するか又は専用の収納部へ収納した後、一時退避させていた紙幣を装置外へ投出させることにより、偽券を取り除くことができる。
なお、偽券データベース32aのバージョンが古いとされた移送元の紙幣処理装置10については、次に、この紙幣収納庫60又は新しいバージョンの偽券データベース72aを有する他の紙幣収納庫60が装着された際に、装置内の古い偽券データベース32aが、紙幣収納庫60内の新しい偽券データベースによって上書きされて更新されることになる。
また、紙幣収納庫60に収納されている紙幣が処理されて、紙幣収納庫60が空になった後、紙幣収納庫内データベース72に登録されている収納紙幣データベース72cについては、データを消去する態様であってもよいし、紙幣が取り出された日時等の情報を追加して、過去に収納されていた紙幣に係る情報として、明示の消去指示がなされるまで又は所定期間が経過するまでデータを消去せずに維持する態様であっても構わない。
本実施形態では、2台の紙幣処理装置10(10a、10b)の間で1つの紙幣収納庫60を利用して紙幣を移送する例を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではない。紙幣収納庫60の収納庫内データベース72では、ログデータベース72bを、紙幣収納庫60を装着して利用する紙幣処理装置10毎に区別して管理することができる。また、収納紙幣データベース72cでは、各取引毎に、取引情報及びこの取引に含まれる紙幣の情報を区別して管理することができる。よって、3台以上の紙幣処理装置10の間で、複数の紙幣収納庫60を利用して紙幣を移送する場合でも、各紙幣処理装置10で、上述した各処理を実現することができる。
また、移送元の紙幣処理装置10で紙幣を収納した紙幣収納庫60を、そのまま移送先の紙幣処理装置10に装着する態様を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではなく、移送元及び移送先の両方の紙幣処理装置10で、紙幣が収納されていない空の紙幣収納庫60を装着する態様であっても構わない。例えば、移送元の紙幣処理装置10に空の紙幣収納庫60を装着して紙幣を回収した後、移送先の拠点で、空にした紙幣収納庫60を紙幣処理装置10に装着して利用する場合がある。この場合、紙幣処理装置10に装着した際に、紙幣収納庫60内に紙幣が収納されている際に行われる処理は行われず、データベースのバージョン比較やデータベースの更新等の処理のみが行われる。
また、紙幣処理装置10の偽券データベース32aを更新する処理について、この処理が自動的に実行される態様であってもよいし、更新処理を実行するか否かを尋ねる確認画面を操作表示部20に表示して、オペレータによる明示の指示操作を受けてから、更新処理を実行するようにしても構わない。
また、各報知処理について、紙幣処理装置10の操作表示部20を利用する態様を示したが、本実施形態がこれに限定されるものではない。上述したように、紙幣処理装置10を操作端末に接続して利用する場合には、操作端末上で報知処理が実行される。また、紙幣収納庫60が音や光を発する機能部を備えて、この機能部により音や光を発することにより報知を行う態様であっても構わない。
上述してきたように、本実施形態に係る紙幣収納庫60、並びに該紙幣収納庫60及び紙幣処理装置10を含む紙幣処理システムによれば、紙幣収納庫60内に偽券データベース32aを保存することができる。紙幣処理装置10で紙幣処理を開始する前に、紙幣収納庫60内の偽券データベース32aのバージョンと、紙幣処理装置10内で利用されている偽券データベース72aのバージョンとを比較して、装置内の偽券データベース72aのバージョンが古い場合には、これを新しいバージョンに更新してから紙幣処理を開始して、偽券を検出することができる。
また、紙幣収納庫60内には、紙幣収納庫60に収納されている紙幣が処理された際に、偽券の検出に利用した偽券データベースのバージョンを示す情報が保存されている。この情報により、偽券データベースが古いために紙幣収納庫60内に偽券が含まれている可能性がある場合には、これを認識して報知することができる。
また、紙幣収納庫60内の収納紙幣データベース72cには、紙幣収納庫60に収納されている全ての紙幣の記番号が記録されている。これにより、紙幣収納庫60内に紙幣を収納する際に偽券検出に利用した偽券データベースが古いバージョンであった場合でも、紙幣を再識別することなく、紙幣収納庫60内に収納されている紙幣の記番号と、新しいバージョンの偽券データベースに登録されている記番号とを比較することにより、紙幣収納庫60内に偽券が含まれているか否かを容易に判定することができる。
以上のように、本発明に係る紙幣収納庫及び紙幣処理システムは、複数の紙幣処理装置の間で紙幣収納庫を利用して紙幣を移送する際に、紙幣収納庫に収納される紙幣を厳正かつ容易に管理するために有用である。
10、10a〜10c 紙幣処理装置
20 操作表示部
30 装置内記憶部
40 紙幣処理部
41 紙幣識別部
50 装置内制御部
60 紙幣収納庫
70 収納庫内記憶部
80 紙幣収納部
90 収納庫内制御部
100 専用ケーブル
110 管理装置
120 操作表示部
130 管理装置内記憶部
150 管理装置内制御部

Claims (20)

  1. 各紙幣を識別するための識別情報が付された紙幣を収納する紙幣収納庫であって、
    紙幣処理装置が識別情報を取得した紙幣を収納する紙幣収納部と、
    前記紙幣収納部に収納される紙幣の識別情報を前記紙幣処理装置から取得して保存する記憶部と
    を備えることを特徴とする紙幣収納庫。
  2. 前記記憶部には、前記紙幣処理装置が前記紙幣収納部に収納されている紙幣を処理した際に偽券の検出に利用した偽券データベースのバージョンを示す情報が保存されていることを特徴とする請求項1に記載の紙幣収納庫。
  3. 前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、前記記憶部に保存されている情報が示す偽券データベースのバージョンが、接続先の前記紙幣処理装置で利用されている偽券データベースのバージョンより古い場合には、これが報知されることを特徴とする請求項2に記載の紙幣収納庫。
  4. 前記記憶部には、前記紙幣処理装置が前記紙幣収納部に収納されている紙幣を処理した際に偽券の検出に利用した偽券データベースと同じバージョンの偽券データベースが保存されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙幣収納庫。
  5. 前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、前記記憶部に保存されている偽券データベースのバージョンと、接続先の前記紙幣処理装置で利用されている偽券データベースのバージョンとが異なっている場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新されることを特徴とする請求項4に記載の紙幣収納庫。
  6. 前記紙幣収納部には、前記偽券データベースに基づいて偽券ではないと判定された紙幣のみが収納されることを特徴とする請求項4に記載の紙幣収納庫。
  7. 前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、接続先の前記紙幣処理装置の稼働状況に関するログデータベースが前記記憶部に保存されることを特徴とする請求項4に記載の紙幣収納庫。
  8. 前記識別情報は、前記紙幣処理装置で紙幣を識別する際に各紙幣から読み取られた情報であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙幣収納庫。
  9. 前記識別情報は、各紙幣に印刷されている記番号であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙幣収納庫。
  10. 前記記憶部には、前記紙幣処理装置で行われた各取引を特定するための取引情報と、各取引で前記紙幣収納部に収納された全ての紙幣の識別情報とが関連付けて保存されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の紙幣収納庫。
  11. 前記紙幣処理装置に着脱可能に構成されたカセット式の紙幣収納カセットであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の紙幣収納庫。
  12. 前記紙幣処理装置から受けた紙幣をテープと共に巻き取りながら収納するテープ式の紙幣収納カセットであることを特徴とする請求項11に記載の紙幣収納庫。
  13. 前記紙幣処理装置に着脱可能に構成され、前記紙幣収納部が袋状の収納部であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の紙幣収納庫。
  14. 各紙幣を識別するための識別情報が付された紙幣を収納する紙幣収納庫であって、
    紙幣処理装置で識別された紙幣を収納する紙幣収納部と、
    偽券の識別情報が登録された偽券データベース及び該偽券データベースのバージョン情報が保存された記憶部と
    を備えることを特徴とする紙幣収納庫。
  15. 前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、前記記憶部に保存されている偽券データベースのバージョンと、接続先の前記紙幣処理装置で利用されている偽券データベースのバージョンとが異なっている場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新されることを特徴とする請求項14に記載の紙幣収納庫。
  16. 前記紙幣処理装置と通信可能に接続された際に、接続先の前記紙幣処理装置の稼働状況に関するログデータベースが前記記憶部に保存されることを特徴とする請求項14又は15に記載の紙幣収納庫。
  17. 紙幣収納庫を利用して紙幣を移送可能な紙幣処理システムであって、
    紙幣を収納する紙幣収納部、及び偽券の識別情報が登録された偽券データベースが保存された収納庫内記憶部を有する紙幣収納庫と、
    偽券の識別情報が登録された偽券データベースが保存された装置内記憶部、及び紙幣を識別して識別情報を取得すると共に、前記装置内記憶部に保存されている偽券データベースを利用して紙幣が偽券であるか否かを判定する紙幣識別部を有する紙幣処理装置と
    を含み、
    前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンと、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンとが異なる場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新される
    ことを特徴とする紙幣処理システム。
  18. 紙幣の移送元となる前記紙幣処理装置では、
    前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンと、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンとが異なる場合には、古いバージョンの偽券データベースが新しいバージョンの偽券データベースに更新された後、
    前記紙幣識別部により紙幣を識別して、偽券ではないと判定した紙幣を前記紙幣収納部に収納すると共に、収納した紙幣の識別番号を前記収納庫内記憶部に保存する
    ことを特徴とする請求項17に記載の紙幣処理システム。
  19. 紙幣の移送先となる前記紙幣処理装置は、
    前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンが、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンより古い場合には、
    前記紙幣収納庫に収納されている紙幣の中に偽券が含まれている可能性があると判定する
    ことを特徴とする請求項17又は18に記載の紙幣処理システム。
  20. 紙幣の移送先となる前記紙幣処理装置は、
    前記収納庫内記憶部の偽券データベースのバージョンが、前記装置内記憶部の偽券データベースのバージョンより古い場合には、
    前記収納庫内記憶部に保存されている識別番号と、前記装置内記憶部の偽券データベースに登録されている識別番号とを比較して、
    前記紙幣収納庫に収納されている紙幣の中に偽券が含まれているか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項17又は18に記載の紙幣処理システム。
JP2015028272A 2015-02-17 2015-02-17 紙幣収納庫及び紙幣処理システム Pending JP2016151845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015028272A JP2016151845A (ja) 2015-02-17 2015-02-17 紙幣収納庫及び紙幣処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015028272A JP2016151845A (ja) 2015-02-17 2015-02-17 紙幣収納庫及び紙幣処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016151845A true JP2016151845A (ja) 2016-08-22

Family

ID=56696505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015028272A Pending JP2016151845A (ja) 2015-02-17 2015-02-17 紙幣収納庫及び紙幣処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016151845A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108171864A (zh) * 2016-12-05 2018-06-15 深圳怡化电脑股份有限公司 一种纸币版本的识别方法及装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05342454A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Toshiba Corp 貨幣処理装置
JPH11328493A (ja) * 1998-05-12 1999-11-30 Omron Corp 紙葉類データ管理装置及び紙葉類データ管理システム
JP2012203666A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Glory Ltd 紙幣処理装置および紙幣処理方法
JP2012226494A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Glory Ltd 紙葉類処理装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05342454A (ja) * 1992-06-10 1993-12-24 Toshiba Corp 貨幣処理装置
JPH11328493A (ja) * 1998-05-12 1999-11-30 Omron Corp 紙葉類データ管理装置及び紙葉類データ管理システム
JP2012203666A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Glory Ltd 紙幣処理装置および紙幣処理方法
JP2012226494A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Glory Ltd 紙葉類処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108171864A (zh) * 2016-12-05 2018-06-15 深圳怡化电脑股份有限公司 一种纸币版本的识别方法及装置
CN108171864B (zh) * 2016-12-05 2020-04-28 深圳怡化电脑股份有限公司 一种纸币版本的识别方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102855688B (zh) 纸币处理装置和纸币管理方法
US9489790B2 (en) Data processing device and data processing system
JP2015056010A (ja) 紙幣管理システム及び紙幣管理方法
JP2016181218A (ja) 貨幣処理装置
WO2013121968A1 (ja) 紙幣処理装置および紙幣処理方法
JP2015092308A (ja) 自動取引装置及び自動取引システム
WO2015141076A1 (ja) 現金管理システム及び現金取扱装置
RU2580475C1 (ru) Устройство обработки информации, терминал для обработки наличности и система обработки информации
JP2016151845A (ja) 紙幣収納庫及び紙幣処理システム
JP6401005B2 (ja) 紙幣処理装置
JP5674508B2 (ja) 現金管理システム及び方法
JP2017187985A (ja) 紙幣処理装置
JP6038508B2 (ja) 紙幣処理方法および紙幣釣銭機
US11556933B2 (en) Money handling system, money handling apparatus, center apparatus, and fraud detecting method for money handling apparatus
JP6031211B2 (ja) 検査装置及び検査方法
WO2011145691A1 (ja) 現金管理システム、現金管理方法およびカセット収容装置
JP6224245B2 (ja) 自動取引装置、自動取引システム、および貨幣処理カセット
US20220012973A1 (en) Transaction device
JP6219688B2 (ja) 特殊媒体収納装置及び特殊媒体収納方法
JP6683589B2 (ja) 売上金回収システム
JP2007094933A (ja) 自動取引装置
JP2006338362A (ja) 貨幣処理装置
JP7164897B2 (ja) 売上金回収システム
JP2018109839A (ja) 貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法
JP6944279B2 (ja) 貨幣処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190604