JP2016150080A - 貯留用バッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成により吐出部材の溶融バリの発生を抑制して、樹脂シートと吐出部材の溶着状態を良好に保つ。
【解決手段】貯留用バッグ10は、貯留物を収容する貯留本体部40と、シール部44に溶着される流出用端子50と、を含む。流出用端子50は、溶着されるシール部44の延在方向に沿って長く、且つ延在方向と直交する方向に所定の厚みを有する略舟型状の取付部54を備える。取付部54の外側部70aには、樹脂シート42が溶着される溶着部82と、少なくとも延在方向に沿って突出する端部80のうち収容室41側の角部80aに樹脂シート42が溶着されない非溶着部84と、が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、貯留物を吐出する吐出部材を備えた貯留用バッグに関する。
固形物を飲み込むことが難しい患者等には、点滴注射による栄養補給の他に、外部から患者の胃に通じる流動経路を構築して、栄養機能食である流動食(貯留物)を胃に直接供給する処置がとられる。この流動経路は、流動食の供給源となる貯留用バッグに対し、胃に挿入されるチューブを接続することで構築される。
例えば、貯留用バッグは、柔軟な樹脂シートにより構成され流動食を貯留する貯留本体部と、この貯留本体部に溶着され流動食をチューブに吐出する吐出部材とを備える。吐出部材は、貯留本体部よりも硬質性を有することで、流動食を安定的に吐出する。
この場合、吐出部材は、樹脂シートに強固に溶着されることが重要となる。そのため、例えば特許文献1に開示されている吐出部材は、樹脂シートとの取付部を略舟型状(特許文献1の図3のヒレ付きを含む)に形成している。これにより、取付部の外周面は、樹脂シートの熱シールの方向に沿って広い溶着範囲をもつように構成される。
実開平1−144037号公報
ところで、上記のように略舟型状の取付部を有する吐出部材は、樹脂シートとの熱シール時に、取付部の長軸方向に突出した端部のうち収容室側に位置する角部が溶融し易い。これにより、溶け出した取付部の樹脂が突出及び硬化して溶融バリが形成される。このように形成された溶融バリは、その形成と同時に樹脂シートに意図しない融着をするおそれがある。これにより、貯留用バッグの使用等における外力の付与により、溶融バリが取付部から破断して分裂した場合に樹脂シートも一緒に破断するおそれがある。また、使用等において内圧が上昇し、取付部付近の樹脂シートが広がった際に溶融バリから樹脂シートが剥がれ、その際に樹脂シートにピンホールが発生するおそれがある。さらに、硬化した溶融バリが樹脂シートを直接破るおそれもある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡単な構成により吐出部材の溶融バリの発生を抑制して、樹脂シートと吐出部材の溶着状態を良好に保ち得る貯留用バッグを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、樹脂シートを重ねて熱シールしたシール部の内側に貯留物を収容する収容室が形成された貯留本体部と、前記シール部に溶着され前記収容室から前記貯留本体部の外部に前記貯留物を吐出可能な吐出部材と、を含む貯留用バッグであって、前記吐出部材は、溶着される前記シール部の延在方向に沿って長く、且つ前記延在方向と直交する方向に所定の厚みを有する略舟型状の取付部を備え、前記取付部の外側部には、前記樹脂シートが溶着される溶着部と、少なくとも前記延在方向に沿って突出する端部のうち前記収容室側の角部に前記樹脂シートが溶着されない非溶着部と、が設けられることを特徴とする。
上記によれば、貯留用バッグは、取付部の外側部に溶着部と非溶着部が設けられることで、貯留本体部の樹脂シートと吐出部材の溶着状態を良好に保つことができる。すなわち、取付部の端部のうち収容室側の角部が非溶着部となっていることで、取付部と樹脂シートの熱シール時に、取付部の角部が溶け出すことが回避され、溶融バリの発生が抑制される。よって、溶融バリの破断、溶融バリからの樹脂シートの剥がれ、又は溶融バリ自体による樹脂シートの破断、ピンホールの発生又は損傷を抑止することができる。また、非溶着部は、吐出部材を溶着するヒータ部を改良することで簡単に形成することが可能であり、製造コストを大幅に低減すると共に、製造の作業効率を向上することができる。
この場合、前記シール部は、前記非溶着部に重なる位置に、前記樹脂シート同士を熱シールした部分に対し前記収容室の反対側に窪む凹部を有することが好ましい。
このように、シール部が非溶着部に重なる位置に凹部を有することで、貯留用バッグの製造装置は、吐出部材のヒータ部を小型化する又はずらす等の構成をとることで、取付部に溶着部と非溶着部を簡単に形成することができる。その結果、貯留用バッグの製造コストをより低減することができる。
また、前記凹部は、前記取付部の前記収容室側で前記延在方向に沿う延在部の全てに重なるように形成されるとよい。
このように、凹部が取付部の収容室側の延在部に全て重なるように形成されることで、非溶着部の形成範囲が広がり、取付部の角部をより確実に非溶着部とすることができる。
さらに、前記取付部は、前記樹脂シートの面方向に対し直交方向に突出する複数の突出片を有し、前記複数の突出片の突出端が前記溶着部を構成し、且つ隣り合う突出片の間には隙間が形成されていることが好ましい。
このように、取付部が隙間を有することで、熱シール時の熱を逃がすことができる。また仮に、溶着部に溶融バリが生じたとしても隙間に誘導することができ、取付部の角部に溶融バリが生じることを防ぐことができる。
本発明に係る貯留用バッグによれば、簡単な構成により吐出部材の溶融バリの発生を抑制して、樹脂シートと吐出部材の溶着状態を良好に保ち得る。
本発明の一実施形態に係る貯留用バッグを適用した流動経路の説明図である。 図2Aは、図1の貯留用バッグの貯留本体部と流出用端子の溶着構造を拡大して示す側面図であり、図2Bは、図1の流出用端子を拡大して示す斜視図である。 図3Aは、第1構成例に係る流出用端子を示す平面図であり、図3Bは、第2構成例に係る流出用端子を示す平面図であり、図3Cは、第3構成例に係る流出用端子を示す平面図である。 図1の貯留用バッグの製造装置を概略的に示す斜視図である。 図4の製造装置の端子ヒータ部及びトップヒータ部を拡大して示す拡大斜視図である。 図6Aは、樹脂シート及び流出用端子に対する端子ヒータ部の熱シールを示す第1説明図であり、図6Bは、樹脂シート及び流出用端子に対するトップヒータ部の熱シールを示す第2説明図であり、図6Cは、樹脂シート及び流出用端子に形成されたトップシール部を示す第3説明図であり、図6Dは、従来の貯留用バッグの溶着構造を示す第4説明図である。 他の実施形態に係る貯留用バッグの貯留本体部と流出用端子の溶着構造を拡大して示す側面図である。
以下、本発明に係る貯留用バッグについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る貯留用バッグ10は、図1に示すように、栄養機能食品である流動食(貯留物)の供給源として、流動食を流動する流動経路12の上流部に設けられる。すなわち、固形物を飲み込むことが難しい患者Cに対しては、患者Cの体外から体内に通じる流動経路12を構築して、貯留用バッグ10に貯留された流動食を体内に直接供給する。例えば、流動経路12は、本貯留用バッグ10と、一端が貯留用バッグ10に接続され、その反対側の一部分が患者Cの体内に挿入されるチューブ組立体14とを含んで構成される。
流動食は、特に限定されるものではなく、具体的には、流動経路12内において、0〜30000mPa/sの粘度を有するものがあげられる。
なお、流動経路12は、流動食を流動するものに限定されず、様々な貯留物を対象とし得る。この場合、流動経路12は、貯留用バッグ10に貯留された貯留物に応じて、円滑に流動し得るように適宜の構成部品が選択されて構築されればよい。貯留用バッグ10に貯留される貯留物としては、流動食の他にも、栄養剤、薬剤、血液等の流動体が挙げられる。
以下の説明では、本発明に係る貯留用バッグ10の理解が容易となるように、先ず流動経路12を構成する他の構成(チューブ組立体14、貯留用バッグ10とチューブ組立体14を接続する接続用アダプタ16)を述べ、その後に貯留用バッグ10について詳述する。
チューブ組立体14は、チューブ本体18と、チューブ本体18の一端に設けられる流入用端子20とを有する。チューブ本体18は、可撓性を有し、体外と体内を繋ぐことが可能な全長に形成され、その内部には、流動食を流動可能な流動通路18aが貫通形成されている。例えば、チューブ本体18は、使用において患者Cの鼻から挿入されて胃に導入される。このチューブ本体18は、複数の分割されたチューブにより構成されてもよい。
チューブ本体18を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、シリコンゴム、ポリウレタン等が挙げられる。このようなチューブ本体18を有する流動経路12は、基本的には、流動食を自然落下により患者Cの胃に流動させることができる。勿論、図1中の1点鎖線で示すように、チューブ本体18の途中位置には、流動食を胃に供給又は供給停止するためのポンプ22が設けられてもよい。
チューブ本体18の一端(上流側端部)に設けられる流入用端子20は、チューブ本体18よりも硬質に形成され、チューブ本体18のジョイント部を構成する。流入用端子20は、全体的に略円筒状に形成され、その内部には、チューブ本体18を固着保持し、且つ接続用アダプタ16或いは流出用端子50から流入した流動食をチューブ本体18に導く内部空間20aが形成されている。
流入用端子20を構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂が挙げられる。或いは、流入用端子20は、複数の樹脂材料を混合して所望の硬質性を得たものを適用してもよい。
一方、接続用アダプタ16は、2つの端子同士(貯留用バッグ10の流出用端子50、チューブ組立体14の流入用端子20)を繋いで、流出用端子50から流入用端子20に流動食を流動させる機能を有する。ここで、流動経路12の構築においては、規格が一致する端子同士を直接接続する接続構造が考えられる。しかしながら、相互の端子の寸法が多少でもずれると、端子同士が隙間を有して接続されて流動食を漏出する、又は端子同士が接続できない等の不都合が生じる。接続用アダプタ16は、上記のように寸法がずれる各端子を、着脱自在且つ強固に接続することを可能とする。
例えば、接続用アダプタ16は、貯留用バッグ10やチューブ組立体14の付属部品として用意され、主体品である貯留用バッグ10やチューブ組立体14の汎用性を高める。医療従事者等のユーザは、流出用端子50や流入用端子20の形状(規格)を確認して、接続用アダプタ16の使用又は非使用を適宜選択する。
接続用アダプタ16は、全体として中空円筒状に成形され、所定のデュロメータ硬さを有する筒体24と、筒体24内を軸方向に沿って貫通形成された貫通孔26とを有する。
筒体24は、上流端から下流端に向かって緩やかに先細りとなるテーパ状(錐状)を呈し、上流側で概ね大径部を構成する上流側装着部28と、下流側で概ね小径部を構成する下流側装着部30とを有する。上流側装着部28は、貫通孔26に流出用端子50を挿入することにより、その内周面と流出用端子50の外周面を密着させて互いを接続する。下流側装着部30は、流入用端子20の内部空間20aに挿入されて、その外周面と流入用端子20の内周面を密着させて互いを接続する。
接続用アダプタ16を構成する材料は、特に限定されるものではないが、例えば、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系等の熱可塑性樹脂(特に、エラストマーとして構成されたもの)等が挙げられる。この中でも、スチレン系熱可塑性樹脂は、高い摩擦係数を有すると共に、耐衝撃性や医療衛生性に優れ、筒体24への射出成形が容易且つ低コストで行うことができ、またリサイクルにも好適である。
流動経路12の構築時には、この接続用アダプタ16を介してチューブ組立体14と貯留用バッグ10を接続する。このときに、必要に応じて接続用アダプタ16を介在させてもよい。これにより流動経路12は、貯留用バッグ10が貯留する流動食を下流側のチューブ組立体14に流動させる。そのため、貯留用バッグ10は、図1及び図2Aに示すように、流動食を貯留する貯留本体部40と、貯留本体部40の一辺に設けられる流出用端子50(吐出部材:スパウト)とを備える。
貯留本体部40は、例えば、柔軟性を有する1枚又は複数枚の樹脂シート42が重ねられて所定部分(上下左右の4辺)が熱シールされることにより形成される。具体的には、熱シールにより形成されたシール部44(トップシール部45、ボトムシール部46、一対のサイドシール部47)により、貯留本体部40は、正面視で、一対の短辺40a、40aと一対の長辺40b、40bからなる長方形状に成形される。この場合、トップシール部45及びボトムシール部46が短辺40aを構成し、一対のサイドシール部47が長辺40bを構成する。
シール部44で囲われた貯留本体部40内は、流動食を所定量(例えば、100g〜600g)収容する容積を有した収容室41となる。勿論、貯留本体部40は、貯留する貯留物の種類や用途に応じて形状や容量が設計されてよい。貯留本体部40のボトムシール部46側の短辺40aには、容積を確保するためのマチ(底面部)が設けられていてもよい。
貯留本体部40を構成する樹脂シート42は、流動食を良好に真空パックし得る樹脂材料が選択されることが好ましい。この樹脂材料は、特に限定されるものではなく、例えば、流入用端子20で挙げた熱可塑性樹脂をシート状に成形することにより構成し得る。この場合、樹脂シート42は、異なる樹脂材料を複合してシート状に形成したものや、複数の樹脂材料のシートを積層したものを適用してもよい。
貯留本体部40に貯留される流動食は、適度なカロリーを有し、タンパク質、脂質、炭水化物等の栄養素が適度に配分されたものが好ましい。なお、流動物の状態(物質の状態)は、流動経路12を流動可能な物質の状態であれば、特に限定されず、液体又は低粘度から高粘度の半固形物のいずれでもよい。
一方、貯留用バッグ10の流出用端子50は、収容室41に収容されている流動食を貯留用バッグ10の外側に流出させる。流出用端子50は、貯留本体部40のトップシール部45の形成時に熱シールされることで、樹脂シート42に溶着され貯留本体部40に一体化する。この流出用端子50は、貯留本体部40よりも硬質な樹脂材料により構成されることで、流動食の流出部を確保する。
流出用端子50を構成する材料は、特に限定されるものではなく、流入用端子20で挙げた熱可塑性樹脂を適宜選択して、所望の硬質性を得るように構成するとよい。流出用端子50と流入用端子20は、同じ材料により構成されてもよく、異なる材料により構成されてもよい。例えば、流出用端子50は、流入用端子20に比べて硬質性を有するように構成されてもよい。
図2Bに示すように、流出用端子50は、流動経路12の構築状態で、上述した流入用端子20又は接続用アダプタ16が装着される被装着部52と、貯留本体部40に取り付けられる取付部54とを有する。被装着部52及び取付部54の左右方向中心部には、流出用端子50の上下方向(軸方向)に沿って、流動食の流出路50aが貫通形成される。
被装着部52は、上述した接続用アダプタ16が装着される先端ノズル部56を有する。さらに、必要に応じて先端ノズル部56の基端側に連なりこの貯留用バッグ10の規格に一致するチューブ組立体14の流入用端子20が装着される雄ネジ部58とを有する。
先端ノズル部56は、流出路50aを囲う円筒状に形成され、先端部に流動食を吐出する吐出口56aを有する。また、先端ノズル部56の外形は、基端側から吐出口56aに向かって緩やかに先細りとなるテーパ状に形成されている。この先端ノズル部56には、貯留用バッグ10の使用前において、吐出口56aを閉塞して流動食の吐出を遮断するキャップ60が取り付けられる(図2A参照)。先端ノズル部56は、接続用アダプタ16の装着時に、その外周面が貫通孔26の内周面に接触して筒体24を外側に押し広げることで、接続用アダプタ16を液密に接続する。
一方、雄ネジ部58は、先端ノズル部56の基端に連なることで、比較的太い外径の円筒状に形成される。雄ネジ部58の外周面には、周方向に巻回したネジ山58aが設けられる。規格が一致する流入用端子(図示せず)は、内部空間の内周面に備えた雌ネジ部が、雄ネジ部58にねじ込まれることにより被装着部52に強固に装着される。
また、流出用端子50の取付部54は、被装着部52の基端側で幅方向外側に突出することにより、樹脂シート42との間で広い範囲にわたって溶着される部位となっている。この取付部54は、吐出口56aと対向する側から流出用端子50を見た平面視で、トップシール部45に沿った方向に長い外形に形成され、側面視で、流出用端子50の軸方向に充分な厚みを有すること、全体として略舟型状を呈している。
取付部54は、雄ネジ部58の基端に連なり軸方向に延びる筒状部62と、雄ネジ部58の基端に連なり筒状部62の径方向外側に突出するフランジ部64と、フランジ部64の基端側において筒状部62の径方向外側に突出する格子状突出部66とを有する。
筒状部62は、雄ネジ部58の外周面の外径と同一の外径を有する円筒状に形成されている。筒状部62の内部には、流動食の流出路50aが軸方向に沿って貫通形成されている。そして、筒状部62の基端(流出用端子50の基端面)には、収容室41の流動食を流出路50aに流入させる図示しない流入口が設けられている。
フランジ部64は、被装着部52の基端で、流出用端子50の軸方向と直交する方向に突出形成され、貯留本体部40と被装着部52の境界を構成している。フランジ部64は、平面視で左右及び前後の角部80aが丸い菱形状に形成されている。この菱形状のフランジ部64は、長軸がトップシール部45の延在方向に沿って平行に延びており、短軸がトップシール部45の延在方向に対し直交する方向に延びている。フランジ部64は、短軸に対し長軸が比較的長く設定されることで、トップシール部45の延在方向に沿って長い扁平な菱形状を呈している。
フランジ部64の長軸側(図2B中の左右両側)の端部は、格子状突出部66の左右両側の端部に一致する一方、フランジ部64の外縁及び短軸側(図2B中の紙面手前及び紙面奥方向)の端部は、格子状突出部66の外縁よりも若干突出している。このフランジ部64の突出部分の基端面には樹脂シート42が溶着される。
格子状突出部66は、複数の突片70が三次元的に組み合って連結されることにより格子状に形成された部位であり、基本的にこの部位が樹脂シート42に溶着される。各突片70の突出端は格子状突出部66の外側部70aを構成し、且つ各突片70同士の間には隙間が形成される。また、格子状突出部66の左右両側の端部には、一対の羽根68が各々外側に向かって突出形成されている。複数の突片70は、筒状部62の外周面から径方向外側に突出する複数の行型突片72と、筒状部62の軸方向に平行(行型突片72の延在方向と直交方向)に延びる複数の列型突片74とを含む。
行型突片72は、フランジ部64の菱形状よりも若干小さい断面菱形状に形成され、筒状部62の軸方向上に4つ並んで設けられる。すなわち、各行型突片72は、フランジ部64と同様に、トップシール部45の延在方向に沿って長い扁平な菱形状に形成される。そのため、各行型突片72の間には左右方向に長い隙間76が形成される。
行型突片72の長軸側(取付部54の左右両側)の端部は、列型突片74に連結されて互いに連なる一方、行型突片72の短軸側の端部は隙間を介して互いに等間隔に離間している。また、4つの行型突片72のうち最も上側の行型突片72は、フランジ部64の基端面に連なっている。またさらに、4つの行型突片72のうち最も下側の行型突片72は、流出用端子50の基端延在部78を構成しており、この基端延在部78の収容室41の対向面が流出用端子50の基端面となっている。
列型突片74は、行型突片72の長軸方向に沿って突出する一対の第1列型突片74aと、筒状部62から長軸方向に多少離れた位置で上下方向に延びる複数の第2列型突片74bとを含む。第2列型突片74bは、第1列型突片74aを挟んだ取付部54の一方及び他方のシール面にそれぞれ2列で形成され、左右方向に長い隙間76を分割している。各列型突片74の突出端は、各行型突片72の突出端に面一に連なることで、各行型突片72から突出することなく、各行型突片72の突出を補強する。これにより、格子状突出部66の外側部70aは、略菱形状且つ所定の(例えば、トップシール部45の幅に略一致する)厚みを有する舟型状となっている。
格子状突出部66の隙間76は、上記の4つの行型突片72と2つの列型突片74の連結により、一方及び他方のシール面に9つ形成されている。貯留本体部40の樹脂シート42は、隙間76を除いた格子状突出部66の外側部(すなわち、各行型突片72及び第2列型突片74bの突出端)に熱シールされる。これにより、格子状突出部66は、樹脂シート42に対して強固に溶着される。
また、格子状突出部66の一対の羽根68は、薄板状に形成され、第1列型突片74aの突出端(端部)から突出している。各羽根68は、その両面に樹脂シート42が溶着されることで、格子状突出部66の左右両側の端部80に対する樹脂シート42のシール力を高める。
そして、本実施形態に係る流出用端子50の格子状突出部66の外側部70aは、図2Aに示すように、樹脂シート42が溶着される溶着部82と、樹脂シート42が溶着されない非溶着部84を有するように構成される。具体的には、溶着部82は、4つ並ぶ行型突片72のうちフランジ部64側の行型突片72から3つ目の行型突片72までの上下範囲に設けられ、且つこれら行型突片72の左右方向全ての範囲(両方のシール面を含む)に設けられる。
非溶着部84は、最も基端側の行型突片72(基端延在部78)に設けられ、且つこの基端延在部78の左右方向全ての範囲(両方のシール面を含む)に設けられる。従って、流出用端子50の取付部54の左右両側の端部80のうち収容室41側の角部80a(つまり基端延在部78の角部80a)は、樹脂シート42が熱シールされない非溶着部84となっている。これにより、樹脂シート42と取付部54を熱シールする際に、取付部54の角部80aの溶解が回避され、溶融バリの発生が抑制される。
ここで、貯留本体部40のトップシール部45は、左右方向中央部で樹脂シート42と流出用端子50が熱シールされる部材シール部45aと、部材シール部45aの左右両側で樹脂シート42同士が熱シールされるシートシール部45bとで構成される。そして、取付部54の溶着部82及び非溶着部84に対応して、部材シール部45aの幅がシートシール部45bの幅よりも幅狭に形成される。すなわち、トップシール部45の左右方向中央部には、シートシール部45bの縁部に対し収容室41の反対側に窪む凹部48が設けられる。凹部48は、基端延在部78に沿って重なるように形成され、その縁部が基端延在部78の左右方向外側で傾斜してシートシール部45bの縁部に連なる。換言すれば、取付部54の基端延在部78(非溶着部84)は、凹部48により、トップシール部45から熱シールが除かれて収容室41に露出された部分に相当する。
本実施形態に係る流出用端子50は、基本的には以上のように構成されるが、流出用端子50の構成は上記に限定されないことは勿論である。例えば、流出用端子50の取付部54は、図3A〜図3Cに示す第1〜第3構成例の略舟型状であってもよい。具体的に、第1構成例に係る流出用端子50Aは、図3Aに示す平面視で、取付部54Aの長軸方向の長さが短軸方向の長さよりも若干長尺な菱形状に形成されている。このように本明細書では、取付部54Aのトップシール部45の延在方向に沿う長軸方向の長さが短くても、樹脂シート42に溶着可能であれば略舟型状に当てはまるものである。
また、第2構成例に係る流出用端子50Bは、図3Bに示す平面視で、取付部54Bが六角状に形成され、トップシール部45の延在方向に沿って扁平に形成されている。このように本明細書では、取付部54Bが多角形状でも略舟型状に当てはまるものである。
さらに、第3構成例に係る流出用端子50Cは、図3Cに示す平面視で、中心部が円形状で左右方向に一対の板状部55が突出した取付部54Cとなっている。板状部55は、突出方向に向かって幅狭となるテーパ状に形成されているとよい。このように本明細書では、被装着部52(中心部)に対し板状部55が設けられた取付部54Cでも略舟型状に当てはまるものである。
なお、流出用端子50の他の構成例として、取付部54の外側部70aは、格子状突出部66を備えない滑らかな(平坦状の)外周面に形成されていてもよい。或いは、外側部70aは、軸方向又は軸方向と直交する方向に並んだ縞状の凹凸を有する外周面に形成されていてもよい。
次に図4を参照して、本実施形態に係る貯留用バッグ10の製造装置100及び製造過程について説明する。貯留用バッグ10は、樹脂シート42を成形しながら流動食を充填する製造装置100(所謂、縦型製袋充填包装機)を使用して製造される。この製造装置100は、シート供給部102、シート搬送部104、ヒータ部106及び充填部108を備える。
製造装置100のシート供給部102は、図示しない回転モータにより回転自在な支持軸110を有し、この支持軸110には、樹脂シート42を巻きつけたロール112がセットされる。樹脂シート42が巻かれるロール112の幅は、成形される貯留用バッグ10の長辺40b(サイドシール部47)の長さの2倍以上となっている。シート供給部102は、支持軸110を回転して、1枚の連続する樹脂シート42をロール112から送出して下流側に供給する。
製造装置100のシート搬送部104は、複数の従動ローラ114及び一対の送りローラ116により樹脂シート42の搬送経路を構成し、連続する樹脂シート42を間欠的に搬送する。従動ローラ114は、例えば、折り畳み前の樹脂シート42に皺等が生じないように、テンションをかける。一対の送りローラ116は、トップヒータ部124及びボトムヒータ部126の下方(下流)側に設けられ、樹脂シート42を挟み込んだ状態で図示しない駆動源により回転することで樹脂シート42を下方に送出する。この一対の送りローラ116は、1回の間欠駆動により、樹脂シート42を貯留用バッグ10の短辺40aに応じた長さを送り出す。
また、シート搬送部104は、従動ローラ114及び送りローラ116の他に、樹脂シート42の搬送経路上に印刷部118及び折り畳み機構部120を備える。印刷部118は、搬送中の樹脂シート42に貯留用バッグ10の印刷を行う。折り畳み機構部120は、樹脂シート42を上部から下部に向かって搬送する製袋ラインの上流位置に設けられる。この折り畳み機構部120は、樹脂シート42を一方面が対向するように折り畳むことで、1枚の樹脂シート42を2重にする。
製造装置100のヒータ部106は、端子ヒータ部122、トップヒータ部124、ボトムヒータ部126及びサイドヒータ部128を有する。また、端子ヒータ部122には、図示しない端子供給装置が設けられる。端子供給装置は、射出成形等により成形された流出用端子50を、折り畳み機構部120で2重に重なった樹脂シート42の間に供給する。
端子ヒータ部122は、一対の端子ヒータブロック123により構成される。一対の端子ヒータブロック123は、樹脂シート42の搬送時に相互に離間し、樹脂シート42の搬送停止時に相互に近接して樹脂シート42を挟み込む。図5に示すように、一対の端子ヒータブロック123の各対向面123aは、格子状突出部66の外側部70a(各突片70の突出端)に合うように三角溝状に形成されている。一対の端子ヒータブロック123の近接時には、端子供給装置から流出用端子50が供給され、一対の端子ヒータブロック123の対向面123aの間且つ樹脂シート42の間に案内される。そして、一対の端子ヒータブロック123は、樹脂シート42が格子状突出部66を間に挟んだ状態で、その外側から狭み込むことで樹脂シート42と流出用端子50の熱シール、つまり部材シール部45aを形成する。樹脂シート42は熱シールにより溶融し、格子状突出部66の外側部70aに溶着される。
一対の端子ヒータブロック123の上下方向長さは、流出用端子50の格子状突出部66の長軸方向長さと同じに(又は長軸方向長さよりも若干短く)設計されている。その一方で、一対の端子ヒータブロック123は、図5中の上下及び左右方向と直交する方向の幅(図5中の奥行)が、取付部54の厚みよりも短く設定されている。
詳細には、図6Aに示すように、端子ヒータブロック123の対向面123aの幅が、格子状突出部66の行型突片72が3つ並ぶ幅に略一致している。なお、図6A中の点線は、樹脂シート42を示し、図6A中の2点鎖線は、端子ヒータブロック123の対向面123aを示している。このため、一対の端子ヒータブロック123は、取付部54を挟み込むことで、行型突片72が3つ並ぶ部分にのみ熱シールを行う。よって、取付部54の外側部70aには、熱シールにより溶着部82(図6B中のハッチ部分を参照)が形成される一方、基端延在部78が挟み込まれないことで非溶着部84が形成される。
図5に戻り、トップヒータ部124は、一対のトップヒータブロック125により構成され、端子ヒータ部122の下流側に間隔をあけて設置される。一対のトップヒータブロック125は、一対の端子ヒータブロック123に連動して開閉し、樹脂シート42の搬送時に相互に離間し、樹脂シート42の搬送停止に伴い相互に近接して樹脂シート42を挟み込む。
一対のトップヒータブロック125は、図5中の上下及び左右方向と直交する方向の幅(図5中の奥行)が、端子ヒータブロック123の幅よりも長く設定されている。例えば、トップヒータブロック125の幅は、取付部54の厚みにちょうど一致し、幅広の熱シールを実施する。また、各トップヒータブロック125の対向面125aの上下方向中間部には、一対の端子ヒータブロック123の上下方向長さに一致する窪み部125bが設けられている。すなわち、一対のトップヒータブロック125は、相互の近接状態で、窪み部125b以外の対向面125aにより樹脂シート42同士を熱シールして、シートシール部45bだけを形成する。その一方で、トップヒータブロック125の窪み部125bは、取付部54(部材シール部45a)が入り込むことで、取付部54への熱シールの影響を抑制する。
また、一対のトップヒータブロック125の対向面には、図5及び図6Bに示すように、窪み部125b側の角を斜めに切り欠いた切り欠き部125cが設けられている。この切り欠き部125cは、非溶着部84を構成する凹部48の左右両側部分の広がりを形成し、取付部54の角部80aをより確実に非溶着部84とする。以上の端子ヒータ部122及びトップヒータ部124により、貯留用バッグ10は、図6Cに示すように、凹部48を有したトップシール部45(部材シール部45a、シートシール部45b)が形成される。
図4に戻り、ヒータ部106のボトムヒータ部126は、一対のボトムヒータブロック127により構成され、トップヒータ部124と同一の高さ位置に設置される。一対のボトムヒータブロック127も、樹脂シート42の搬送時に相互に離間し、樹脂シート42の搬送停止に伴い相互に近接して樹脂シート42を挟み込むことで、ボトムシール部46(図1参照)を形成する。
なお、ヒータ部106は、トップヒータ部124の下方位置に、流出用端子50の溶着部分を冷却する冷却部130を備えていてもよい。これにより、流出用端子50と樹脂シート42が早期に冷却され、以降の成形において流出用端子50と樹脂シート42の溶着状態の崩れをなくすことができる。
サイドヒータ部128は、一対のサイドヒータブロック129により構成され、製袋ライン(充填部108よりも下側)の最も下流位置に設置される。つまり、製造装置100は、サイドシール部47の形成後に、その上側位置で流動食の充填を行う構成となっている。一対のサイドヒータブロック129は、1度の熱シールで、サイドヒータ部128の下側に搬送された貯留用バッグ10の一方のサイドシール部47と、サイドヒータ部128の上側の貯留用バッグ10の他方のサイドシール部47とを形成する。サイドヒータ部128の上側の貯留用バッグ10は、次の樹脂シート42の間欠移動によりサイドヒータ部128の下側に移動し、次の熱シールにより一方のサイドシール部47が形成される。
また、一対のサイドヒータブロック129は、その対向面の上下方向中間位置にカッター129aを備える。カッター129aは、サイドシール部47の形成後に、樹脂シート42に進出してサイドシール部47を切断する。他方のサイドシール部47が形成された下側の貯留用バッグ10は、カッターにより分断されることで、樹脂シート42から切り離される。
一方、製造装置100の充填部108は、成形途中の貯留本体部40に対し流動食を供給する機能を有する。この充填部108は、供給管132及び一対のしごきローラ134を備える。供給管132は、上流側が図示しない流動食の供給タンクに接続され、折り畳まれる樹脂シート42の間に上部側から挿入され、下流端がしごきローラ134に重なる位置まで延びている。充填部108は、一方のサイドシール部47の形成後に、供給管132を介して流動食を吐出し、他方のサイドシール部47がシールされる前の収容室41に流動食を充填する。
一対のしごきローラ134は、流動食の充填時に、相互に近接移動して供給管132の下流端をしごくことで、供給管132の下流端に残存する流動食を排出させ、さらに過剰な流動食の充填を遮断する。
以上のように構成される製造装置100は、図示しない制御部により、上記のシート供給部102、シート搬送部104、ヒータ部106及び充填部108を連動して駆動制御することで、貯留用バッグ10を製造する。貯留用バッグ10は、収容室41に流動食が収容された状態で成形されると、製袋ラインから図示しないコンベア等に提供され、次の工程(例えば、検査工程や梱包工程等)に順次搬送される。
次に、従来の貯留用バッグ200の流出用端子202の溶着構造と、本実施形態に係る貯留用バッグ10の流出用端子50の溶着構造との相違について、その作用効果を含めて具体的に説明する。
図6Dに示すように、従来の貯留用バッグ200では、流出用端子202の取付部204の外側部204a全面に樹脂シート42を溶着している。つまり、トップシール部206は、部材シール部206aの幅とシートシール部206bの幅が同じであり、このトップシール部206を形成する図示しない端子ヒータ部及びトップヒータ部も同じ幅(図5中の奥行き)を有するように構成される。
この場合、貯留用バッグ200は、製造時に、取付部204の左右両側の端部208に熱シールの影響が多大にかかる。すなわち、端子ヒータ部の熱シールにより取付部204及びこの取付部204に重なる樹脂シート42に熱が付与され、この熱がぬけないタイミングで、次のトップヒータ部の熱シールにより熱が加えられる。このため、取付部204の左右両側の端部208付近は、2つのヒータ部(端子ヒータ部、トップヒータ部)により温度が大きく上昇する。
特に、取付部204の端部208のうち収容室41側の角部208aは、熱シールの影響により、取付部204の肉(構成材料)が収容室41側やトップシール部206の左右方向外側に溶け出し易い。そして、この溶け出した肉が硬化すると、取付部204から突出した溶融バリ210が形成される。
このように形成された溶融バリ210は、その形成と同時に樹脂シート42に意図しない融着をするおそれがある。これにより、貯留用バッグ200の使用等における外力の付与により、溶融バリ210が取付部204から破断して分裂した場合に樹脂シート42も一緒に破断するおそれがある。また、使用等において内圧が上昇し、取付部204付近の樹脂シート42が広がった際に溶融バリ210から樹脂シート42が剥がれ、その際に樹脂シート42にピンホールが発生するおそれがある。さらに、硬化した溶融バリ210が樹脂シート42を直接破るおそれもある。
これに対し、本実施形態に係る貯留用バッグ10は、上述したように、取付部54の角部80aについて、樹脂シート42が熱シールされない非溶着部84としている。そのため、2つのヒータ部106によりトップシール部45を形成しても、非溶着部84への熱の影響が充分に少なくなり、取付部54の角部80aが溶け出すことが回避されて、溶融バリ210(図6D参照)の発生が抑制される。よって、溶融バリ210の破断、溶融バリからの樹脂シートの剥がれ、又は溶融バリ210自体による樹脂シート42の破断、ピンホールの発生又は損傷を抑止することができ、貯留本体部40の樹脂シート42と流出用端子50の溶着状態を良好に保つことができる。また、非溶着部84は、流出用端子50を溶着するヒータ部106を改良することで簡単に形成することが可能であり、製造コストを大幅に低減すると共に、製造の作業効率を向上することができる。
そして、貯留用バッグ10は、シール部44の非溶着部84に重なる位置に凹部48が形成されることで、非溶着部84をより容易に形成することができる。例えば、製造装置100は、端子ヒータ部122を小型化したものを使用することで、溶着部82及び非溶着部84を分けて形成することができ、貯留用バッグ10の製造コストを一層低減することができる。また、凹部48が取付部54の基端延在部78に全て重なるように形成されることで、非溶着部84の形成範囲が広がり、熱シールにおける流出用端子50の取付誤差を含むことができ、取付部54の角部80aに非溶着部84をより確実に形成することができる。
さらに、取付部54が隙間76を有することで、熱シール時の熱を逃がして、取付部54の溶融を一層抑えることができる。また仮に、溶着部82に溶融バリが生じたとしても隙間76に誘導することができ、取付部54の角部80aに溶融バリが生じることを防ぐことができる。
なお、貯留用バッグ10や該貯留用バッグ10を製造する製造装置100は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の構成をとり得ることは勿論である。例えば、製造装置100は、端子ヒータ部122の端子ヒータブロック123について従来のものをそのまま使用してもよい。この場合、端子ヒータブロック123のシール位置を取付部54よりも先端側(被装着部52側)にずらして熱シールを行うことで、溶着部82と非溶着部84を形成することができる。
また、図7に示す他の実施形態に係る貯留用バッグ10Aのように、取付部54に形成する非溶着部84A(トップシール部45の凹部48A)を、取付部54の角部80aのみに設定してもよい。つまり、小さな三角形状の非溶着部84Aを左右両側の各角部80aにそれぞれ設ける。この非溶着部84Aによっても、溶融バリ210(図6D参照)の発生を抑えることができる。また、この貯留用バッグ10Aは、取付部54と樹脂シート42の溶着部82Aの範囲が広がるため、樹脂シート42と流出用端子50を一層強固に溶着することができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10、10A…貯留用バッグ 12…流動経路
40…貯留本体部 41…収容室
42…樹脂シート 44…シール部
48、48A…凹部
50、50A、50B、50C…流出用端子
54、54A、54B、54C…取付部
66…格子状突出部 70…突片
76…隙間 78…基端延在部
80…端部 80a…角部
82、82A…溶着部 84、84A…非溶着部

Claims (4)

  1. 樹脂シートを重ねて熱シールしたシール部の内側に貯留物を収容する収容室が形成された貯留本体部と、前記シール部に溶着され前記収容室から前記貯留本体部の外部に前記貯留物を吐出可能な吐出部材と、を含む貯留用バッグであって、
    前記吐出部材は、溶着される前記シール部の延在方向に沿って長く、且つ前記延在方向と直交する方向に所定の厚みを有する略舟型状の取付部を備え、
    前記取付部の外側部には、前記樹脂シートが溶着される溶着部と、
    少なくとも前記延在方向に沿って突出する端部のうち前記収容室側の角部に前記樹脂シートが溶着されない非溶着部と、が設けられる
    ことを特徴とする貯留用バッグ。
  2. 請求項1記載の貯留用バッグにおいて、
    前記シール部は、前記非溶着部に重なる位置に、前記樹脂シート同士を熱シールした部分の縁部に対し前記収容室の反対側に窪む凹部を有する
    ことを特徴とする貯留用バッグ。
  3. 請求項2記載の貯留用バッグにおいて、
    前記凹部は、前記取付部の前記収容室側で前記延在方向に沿う延在部の全てに重なるように形成される
    ことを特徴とする貯留用バッグ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯留用バッグにおいて、
    前記取付部は、前記樹脂シートの面方向に対し直交方向に突出する複数の突出片を有し、
    前記複数の突出片の突出端が前記溶着部を構成し、
    且つ隣り合う突出片の間には隙間が形成されている
    ことを特徴とする貯留用バッグ。
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