JP2016149496A - 半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016149496A
JP2016149496A JP2015026670A JP2015026670A JP2016149496A JP 2016149496 A JP2016149496 A JP 2016149496A JP 2015026670 A JP2015026670 A JP 2015026670A JP 2015026670 A JP2015026670 A JP 2015026670A JP 2016149496 A JP2016149496 A JP 2016149496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
susceptor
manufacturing
carbide substrate
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015026670A
Other languages
English (en)
Inventor
太郎 西口
Taro Nishiguchi
太郎 西口
築野 孝
Takashi Tsuno
孝 築野
健二 平塚
Kenji Hiratsuka
健二 平塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2015026670A priority Critical patent/JP2016149496A/ja
Publication of JP2016149496A publication Critical patent/JP2016149496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】サセプタからの好ましくないガスの発生を抑制しつつ裏面荒れの発生を抑制することが可能な半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体積層体の製造方法は、サセプタ60上に炭化珪素基板11を載置する工程と、サセプタ60上の炭化珪素基板11の主面11A上にエピタキシャル成長によりエピ層を形成する工程と、を備える。サセプタ60において炭化珪素基板11に接触する領域である接触領域62Aには、ダイヤモンドからなるコーティング層64が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体装置の高耐圧化、低損失化、高温環境下での使用などを可能とするため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素の採用が進められつつある。炭化珪素は、従来から半導体装置を構成する材料として広く使用されている珪素に比べてバンドギャップが大きい。そのため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素を採用することにより、半導体装置の高耐圧化、オン抵抗の低減などを達成することができる。また、炭化珪素を材料として採用した半導体装置は、珪素を材料として採用した半導体装置に比べて、高温環境下で使用された場合の特性の低下が小さいという利点も有している。
炭化珪素を半導体装置の材料として採用するためには、炭化珪素からなる基板上に炭化珪素からなるエピ層を形成した半導体積層体を作製し、当該半導体積層体に対して不純物領域の形成、電極の形成等を実施する。高性能な半導体装置を得るためには、基板上に高品質なエピ層を形成する必要があることが知られている。高品質なエピ層を形成するための方策として、たとえばサセプタを保持する部材に対するサセプタの側壁の相対的な高さを適切に設定することが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1では、サセプタの表面を炭化珪素層や炭化タンタル層でコーティングすることについても言及されている。
特開2014−216605号公報
炭化珪素基板上にエピ層を形成するプロセスは、高温にて実施される。そのため、サセプタは、高温に耐え得る材料、たとえばグラファイトからなるものとすることができる。しかし、グラファイト製のサセプタを採用した場合、高温においてサセプタから不純物として含まれる窒素が放出され、エピ層のキャリア濃度に影響を与える可能性がある。そのため、特許文献1に開示されているようにサセプタの表面を炭化珪素層や炭化タンタル層でコーティングする対応が採用される。特に、炭化タンタルに比べて高純度化が容易な炭化珪素からなるコーティング層をサセプタの表面に形成することにより、上記窒素の放出による問題点を抑制することができる。また、サセプタを炭化珪素からなるものとすることによっても、上記問題を抑制することができる。
しかしながら、このような対応を採用した場合、炭化珪素基板においてエピ層とは反対側の主面(裏面)の凹凸が大きくなる現象(裏面荒れ)が発生し、不純物領域の形成や電極の形成に際して実施されるフォトリソグラフィープロセスにおける基板の吸着による固定が難しくなるという問題が生じる。
そこで、サセプタからの好ましくないガスの発生を抑制しつつ裏面荒れの発生を抑制することが可能な半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法を提供することを目的の1つとする。
本発明に従った半導体積層体の製造方法は、サセプタ上に炭化珪素基板を載置する工程と、サセプタ上の炭化珪素基板の主面上にエピタキシャル成長によりエピ層を形成する工程と、を備える。サセプタにおいて炭化珪素基板に接触する領域である接触領域には、ダイヤモンドからなるコーティング層が形成されている。
上記半導体積層体の製造方法によれば、サセプタからの好ましくないガスの発生を抑制しつつ裏面荒れの発生を抑制することができる。
半導体積層体および半導体装置の製造方法の概略を示すフローチャートである。 エピタキシャル成長工程を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体積層体および半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 半導体装置の構造を示す概略断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施態様を列記して説明する。本願の半導体積層体の製造方法は、サセプタ上に炭化珪素基板を載置する工程と、サセプタ上の炭化珪素基板の主面上にエピタキシャル成長によりエピ層を形成する工程と、を備える。サセプタにおいて炭化珪素基板に接触する領域である接触領域には、ダイヤモンドからなるコーティング層が形成されている。
本発明者らの検討によれば、裏面荒れは以下のような原因により発生する。炭化珪素基板上にエピ層が形成される工程では、炭化珪素基板に比べて炭化珪素基板を保持するサセプタが相対的に高い温度に加熱される。一方、炭化珪素基板とサセプタにおいて炭化珪素基板に接触する領域との間には、炭化珪素基板の反り、表面の凹凸等に起因して不均一な隙間が形成される。すなわち、炭化珪素基板とサセプタとが接触しているべき領域において、不均一な隙間が形成されている。そのため、たとえばサセプタの表面に炭化珪素からなるコーティング層を形成した場合やサセプタを炭化珪素からなるものとした場合、相対的に温度の高いサセプタから炭化珪素が昇華して気体状態となり、気体状態の炭化珪素が基板の裏面上に再結晶する。その結果、裏面荒れが発生する。
本願の半導体積層体の製造方法では、サセプタにおいて炭化珪素基板に接触する領域である接触領域には、ダイヤモンドからなるコーティング層が形成されている。すなわち、サセプタにおいて炭化珪素基板に接触すべき領域には、ダイヤモンドからなるコーティング層が形成されている。これにより、上述のような炭化珪素の昇華および再結晶の発生が抑制される。また、ダイヤモンドからなるコーティング層により、サセプタからの窒素などの好ましくない気体の発生も抑制される。その結果、本願の半導体積層体の製造方法によれば、サセプタからの好ましくないガスの発生を抑制しつつ、裏面荒れの発生を抑制することができる。
上記半導体積層体の製造方法において、上記サセプタの表面は、上記接触領域以外の領域に炭化珪素からなる領域を含んでいてもよい。サセプタの表面を炭化珪素でコーティングした場合やサセプタを炭化珪素からなるものとした場合においても、接触領域をダイヤモンドからなるコーティング層で覆うことにより、上述のような炭化珪素の昇華および再結晶の発生を抑制することができる。
上記半導体積層体の製造方法において、上記サセプタには上記炭化珪素基板を収容する収容部が形成されていてもよい。上記サセプタ上に上記炭化珪素基板を載置する工程では、上記収容部内に上記炭化珪素基板が載置されてもよい。そして、上記収容部を規定する上記サセプタの表面は上記コーティング層で覆われていてもよい。炭化珪素基板を収容する収容部を規定するサセプタの表面を、炭化珪素基板と接触しない領域も含めてダイヤモンドからなるコーティング層で覆うことにより、サセプタからの好ましくないガスの発生と、裏面荒れの発生とをより確実に抑制することができる。
本願の半導体装置の製造方法は、半導体積層体を準備する工程と、半導体積層体上に電極を形成する工程と、を備える。そして、半導体積層体を準備する工程では、上記半導体積層体の製造方法により製造された半導体積層体が準備される。
上記半導体積層体の製造方法により製造され、裏面荒れの発生が抑制された半導体積層体上に電極を形成することにより、裏面の平坦性を確保するための追加的な裏面の研磨工程を実施することなく、電極の形成に際して実施されるフォトリソグラフィープロセスにおける基板の吸着による固定を容易に実施することができる。その結果、本願の半導体装置の製造方法によれば、裏面荒れの発生に伴う追加的工程の実施による製造コストの上昇を抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
次に、本発明にかかる半導体積層体の製造方法、および当該半導体積層体を用いて製造される半導体装置であるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の製造方法の一実施の形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態におけるMOSFETの製造方法では、まず半導体積層体を準備する工程(S10)が実施される。この工程(S10)では、以下の工程(S11)〜(S13)が実施されることにより、半導体積層体が製造される。まず、工程(S11)として基板準備工程が実施される。この工程(S10)では、図3を参照して、たとえば所望の濃度でn型不純物を含む4H−SiCからなるインゴットがスライスされることにより、円盤状の形状を有する炭化珪素基板11が準備される。
次に、炭化珪素基板11上にエピ層12を形成する工程が実施される。ここで、炭化珪素基板11上にエピ層12を形成するために用いられる結晶成長装置であるCVD(Chemical Vapor Deposition)装置について説明する。図2を参照して、本実施の形態におけるCVD装置50は、保護管51と、断熱材52と、発熱体53と、誘導加熱コイル54とを備えている。発熱体53は、中空円筒状の形状を有する。発熱体53は、たとえば炭素(グラファイト)からなる。断熱材52は、発熱体53の外周面に、内周面において接触する中空円筒状の形状を有している。保護管51は、断熱材52の外周面に、内周面において接触する中空円筒状の形状を有している。保護管51は、たとえば石英からなっている。誘導加熱コイル54は、電源(図示しない)に接続され、保護管51の外周面に巻き付けられて配置されている。
発熱体53の内周面を含む領域には、凹部53Aが形成されている。そして、凹部53Aには、サセプタ60が保持される。サセプタ60は、本体部61を有している。本体部61はグラファイトからなっている。サセプタ60は円盤状の形状を有している。サセプタ60の片側の端面(凹部53Aの底壁に接する側とは反対側の端面)である第1の端面65には炭化珪素基板11を収容するための凹部である収容部62が形成されている。収容部62は、サセプタ60の中心軸に一致する中心軸を有する円筒状の形状を有している。サセプタ60は、収容部62を規定する収容部底壁62Aおよび収容部側壁62Bを有している。サセプタ60において炭化珪素基板11に接触する領域である収容部底壁62A(接触領域)には、ダイヤモンドからなるコーティング層であるダイヤモンド層64が形成されている。また、収容部側壁62Bにも、ダイヤモンド層64が形成されている。すなわち、本実施の形態においては、収容部62を規定するサセプタ60の表面である収容部底壁62Aおよび収容部側壁62Bがダイヤモンド層64で覆われている。第1の端面65において収容部62に対応する領域以外の領域には、炭化珪素からなるコーティング層である炭化珪素層63が形成されている。すなわち、サセプタ60の表面は、接触領域である収容部底壁62A以外の領域に炭化珪素からなる領域を含んでいる。ダイヤモンド層64の厚みは、10μm以上とすることが好ましい。また、ダイヤモンド層64の厚みは、100μm以下とすることが好ましい。ダイヤモンド層64は、たとえばスパッタリングにより形成することができる。
本実施の形態における半導体積層体の製造方法では、上記工程(S11)に続いて、工程(S12)として基板装填工程が実施される。この工程(S12)では、まず工程(S11)において準備された炭化珪素基板11が、サセプタ60の収容部62に載置される。このとき、炭化珪素基板11においてエピ層12が形成される側の主面である第1の主面11Aとは反対側の主面である第2の主面11Bが収容部底壁62Aに接触するように炭化珪素基板11は配置される。炭化珪素基板11の外周面と収容部側壁62Bとの間に間隔が形成されるように炭化珪素基板11は配置される。
次に、工程(S13)としてエピタキシャル成長工程が実施される。この工程(S13)では、図3を参照して、工程(S12)においてサセプタ60上に載置された炭化珪素基板11の第1の主面11A上にエピタキシャル成長により炭化珪素からなるエピ層12が形成される。
具体的には、図2を参照して、工程(S12)において炭化珪素基板11が装填されたCVD装置50内の温度および圧力が適切に調整されつつ、まず水素ガスが矢印αに沿ってCVD装置50内に導入される。CVD装置50内の温度は、誘導加熱コイル54に高周波電流が流されることにより調整される。誘導加熱コイル54に高周波電流が流されることにより、発熱体53が誘導加熱され、CVD装置50内の温度が上昇する。これにより、炭化珪素基板11の表面がエッチングされ、当該表面に付着した異物等が除去される。その結果、炭化珪素基板11の第1の主面11Aがエピタキシャル成長に適した清浄な状態となる。その後、CVD装置50内にプロパン、シランなどの原料ガスが矢印αに沿って導入される。これにより、炭化珪素基板11の第1の主面11A上に単結晶炭化珪素からなるエピ層12がエピタキシャル成長する。その結果、炭化珪素基板11上にエピ層12が形成された半導体積層体10が製造される。
ここで、本実施の形態における半導体積層体10の製造方法では、サセプタ60において炭化珪素基板11に接触する領域である収容部底壁62Aに、ダイヤモンド層64が形成されている。これにより、サセプタ60からの好ましくないガスの発生を抑制しつつ、炭化珪素基板11の第2の主面11Bにおける荒れの発生(裏面荒れの発生)が抑制される。
また、本実施の形態においては、サセプタ60の収容部62を規定する収容部底壁62Aおよび収容部側壁62Bがダイヤモンド層64で覆われている。その結果、サセプタ60からの好ましくないガスの発生と、第2の主面11Bにおける荒れの発生(裏面荒れの発生)とが、より確実に抑制される。
次に、工程(S10)において製造された半導体積層体10が用いられてMOSFETが製造される。具体的には、工程(S20)として、まずイオン注入工程が実施される。この工程(S20)では、図3および図4を参照して、まず、たとえばAlイオンなどのp型不純物となるべきイオンが、エピ層12の炭化珪素基板11とは反対側の主面12Aを含む領域に注入される。これにより、エピ層12内にボディ領域14が所望の間隔で複数形成される。次に、たとえばPイオンなどのn型不純物となるべきイオンが、上記ボディ領域14の厚みよりも浅い領域に注入される。これにより、各ボディ領域14内にソース領域15が形成される。次に、たとえばAlイオンなどのp型不純物となるべきイオンが、ソース領域15内にソース領域15の厚みと同等の厚みとなるように注入される。これにより、各ソース領域15内にコンタクト領域16が形成される。また、エピ層12において、ボディ領域14、ソース領域15およびコンタクト領域16のいずれも形成されない領域が、ドリフト領域13となる。上記イオンの注入は、イオンを注入すべき領域に対応する開口を有するマスク層をフォトリソグラフィープロセスによりエピ層12の主面12A上に形成し、当該マスク層をマスクとして用いて実施することができる。
次に、工程(S30)として活性化アニール工程が実施される。この工程(S30)では、図4を参照して、半導体積層体10が所定の温度に加熱される。これにより、工程(S20)において注入された不純物が活性化し、不純物が注入された領域に所望のキャリアが生成する。
次に、図1を参照して、工程(S40)としてゲート絶縁膜形成工程が実施される。この工程(S40)では、図4および図5を参照して、工程(S30)が実施された半導体積層体10が、たとえば酸素を含む雰囲気中において加熱される。これにより、エピ層12の主面12Aを覆うようにSiOからなる熱酸化膜であるゲート絶縁膜20が形成される。
次に、工程(S50)として、ゲート電極形成工程が実施される。この工程(S50)では、図5および図6を参照して、たとえばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)により、適量の不純物を含むポリシリコンからなるゲート電極30がゲート絶縁膜20上に接触して形成される。具体的には、ゲート電極30を形成すべき領域に開口を有するマスク層をフォトリソグラフィープロセスによりゲート絶縁膜20上に形成した後、ポリシリコン層を形成し、マスク層を除去することにより(リフトオフを実施することにより)所望の領域にポリシリコンからなるゲート電極30を形成することができる。
次に、工程(S60)として層間絶縁膜形成工程が実施される。この工程(S60)では、図6および図7を参照して、たとえばLPCVDによりSiOからなる層間絶縁膜40がゲート電極30およびゲート絶縁膜20上を覆うように形成される。
次に、図1を参照して、工程(S70)としてコンタクトホール形成工程が実施される。この工程(S70)では、図7および図8を参照して、層間絶縁膜40およびゲート絶縁膜20を貫通するコンタクトホール40Aが形成される。具体的には、コンタクトホール40Aを形成すべき領域に開口を有するマスク層をフォトリソグラフィープロセスにより形成し、当該マスク層をマスクとして用いて、たとえばRIE(Reactive Ion Etching)を実施することにより、コンタクトホール40Aを形成することができる。コンタクトホール40Aからは、エピ層12の主面12A(より具体的にはソース領域15およびコンタクト領域16の表面)が露出する。
次に、図1を参照して、工程(S80)として金属膜形成工程が実施される。この工程(S80)では、図8および図9を参照して、コンタクトホール40Aから露出するエピ層12の主面12A(より具体的にはソース領域15およびコンタクト領域16の表面)に接触するようにソース電極75となるべき金属膜が形成される。具体的には、コンタクトホール40Aから露出するエピ層12の主面12Aおよびコンタクトホール40Aの側壁を覆い、層間絶縁膜40上にまで延在するように、たとえばTi膜、Al膜およびSi膜がこの順に成膜される。また、同様の構造を有する金属膜が、炭化珪素基板11の第2の主面11Bを覆うように成膜される。金属膜の成膜は、たとえばスパッタリングにより実施することができる。ソース電極75となるべき金属膜の形成は、たとえばソース電極75を形成すべき領域に開口を有するマスク層をフォトリソグラフィープロセスにより層間絶縁膜40上に形成した後、上記金属膜を成膜し、マスク層を除去することにより(リフトオフを実施することにより)実施することができる。
次に、図1を参照して、工程(S90)として合金化アニール工程が実施される。この工程(S90)では、工程(S80)において形成された金属膜が加熱されて合金化される。これにより、エピ層12とオーミック接触するソース電極75、および炭化珪素基板11とオーミック接触するドレイン電極70が得られる。
次に、工程(S100)として、配線形成工程が実施される。この工程(S100)では、図9および図10を参照して、たとえば蒸着法により、Alなどの導電体からなるソース配線80が、ソース電極75に接触するように形成される。以上の手順により、本実施の形態のMOSFET1を製造することができる。
本実施の形態における半導体装置であるMOSFET1の製造方法においては、上記工程(S10)において第2の主面11Bにおける荒れの発生(裏面荒れの発生)が抑制された炭化珪素基板11が作製される。そのため、裏面(第2の主面11B)の平坦性を確保するための追加的な裏面の研磨工程を実施することなく、フォトリソグラフィープロセスが実施される上記工程(S20)、(S50)、(S70)、(S80)において炭化珪素基板11の吸着による固定を容易に実施することができる。その結果、本実施の形態のMOSFET1の製造方法によれば、裏面荒れの発生に伴う追加的工程の実施による製造コストの上昇を抑制することができる。
なお、上記実施の形態においては、サセプタ60の本体部61がグラファイトからなり、サセプタ60がコーティング層である炭化珪素層63を有している場合について説明したが、本願におけるサセプタの構造はこれに限られず、たとえば炭化珪素層に代えて炭化タンタル層が形成されたものであってもよいし、コーティング層が省略され、本体部61の全体が炭化珪素からなるものであってもよい。また、上記実施の形態においては本願の半導体装置の製造方法により製造可能な半導体装置としてMOSFETを例示したが、製造可能な半導体装置はこれに限られず、たとえばSBD(Schottky Barrier Diode)、JFET(Junction Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など他の構造の半導体装置を製造することも可能である。
本願の半導体積層体の製造方法による裏面荒れの抑制効果を確認する実験を行った。具体的には、上記実施の形態の工程(S10)を実施して半導体積層体10を作製し、炭化珪素基板11の第2の主面11B(裏面)の表面粗さを測定した(実施例)。炭化珪素基板11の直径は150mmとした。また、エピ層12は成長温度1650℃、成長速度20μm/hの条件で形成した。一方、比較のため、実施例と同条件において収容部底壁62Aおよび収容部側壁62Bがダイヤモンド層64に代えて炭化珪素層で覆われたサセプタを用いた場合についても同様に半導体積層体を作製し、裏面の表面粗さを測定した(比較例)。表面粗さの測定は、AFM(Atomic Force Microscope)を用いて実施した。測定領域は一辺5μmの正方形形状の領域とした。この粗さの測定を裏面の5か所について実施し、その平均値を算出した。そして、この表面粗さの測定および平均値の算出を実施例および比較例それぞれ複数のサンプルについて実施した。
その結果、実施例の裏面の表面粗さはRaで0.6nm〜2nmであったのに対し、比較例では裏面の表面粗さがRaで10nm〜20nmであった。これは、比較例では、炭化珪素基板の裏面に接触するサセプタの炭化珪素層を構成する炭化珪素が昇華し、炭化珪素基板の裏面に再結晶することで裏面荒れが発生し、表面粗さが大きくなったのに対し、実施例では炭化珪素基板の裏面に接触するサセプタの表面がダイヤモンド層で覆われていることにより裏面荒れの発生が抑制されたためであると考えられる。この結果から、本願の半導体積層体の製造方法によれば、裏面荒れの発生を抑制可能であることが確認される。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願の半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法は、炭化珪素基板上にエピ層を形成する工程を含む半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法に、特に有利に適用され得る。
1 MOSFET
10 半導体積層体
11 炭化珪素基板
11A 第1の主面
11B 第2の主面
12 エピ層
12A 主面
13 ドリフト領域
14 ボディ領域
15 ソース領域
16 コンタクト領域
20 ゲート絶縁膜
30 ゲート電極
40 層間絶縁膜
40A コンタクトホール
50 CVD装置
51 保護管
52 断熱材
53 発熱体
53A 凹部
54 誘導加熱コイル
60 サセプタ
61 本体部
62 収容部
62A 収容部底壁
62B 収容部側壁
63 炭化珪素層
64 ダイヤモンド層
65 第1の端面
70 ドレイン電極
75 ソース電極
80 ソース配線

Claims (4)

  1. サセプタ上に炭化珪素基板を載置する工程と、
    前記サセプタ上の前記炭化珪素基板の主面上にエピタキシャル成長によりエピ層を形成する工程と、を備え、
    前記サセプタにおいて前記炭化珪素基板に接触する領域である接触領域には、ダイヤモンドからなるコーティング層が形成されている、半導体積層体の製造方法。
  2. 前記サセプタの表面は、前記接触領域以外の領域に炭化珪素からなる領域を含む、請求項1に記載の半導体積層体の製造方法。
  3. 前記サセプタには前記炭化珪素基板を収容する収容部が形成されており、
    前記サセプタ上に前記炭化珪素基板を載置する工程では、前記収容部内に前記炭化珪素基板が載置され、
    前記収容部を規定する前記サセプタの表面は前記コーティング層で覆われている、請求項1または2に記載の半導体積層体の製造方法。
  4. 半導体積層体を準備する工程と、
    前記半導体積層体上に電極を形成する工程と、を備え、
    前記半導体積層体を準備する工程では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体積層体の製造方法により製造された半導体積層体が準備される、半導体装置の製造方法。

JP2015026670A 2015-02-13 2015-02-13 半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法 Pending JP2016149496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026670A JP2016149496A (ja) 2015-02-13 2015-02-13 半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015026670A JP2016149496A (ja) 2015-02-13 2015-02-13 半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016149496A true JP2016149496A (ja) 2016-08-18

Family

ID=56688019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015026670A Pending JP2016149496A (ja) 2015-02-13 2015-02-13 半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016149496A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190813A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 三菱電機株式会社 炭化珪素エピタキシャル成長装置、炭化珪素エピタキシャルウエハの製造方法及び炭化珪素半導体装置の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190813A (ja) * 2017-05-01 2018-11-29 三菱電機株式会社 炭化珪素エピタキシャル成長装置、炭化珪素エピタキシャルウエハの製造方法及び炭化珪素半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120056201A1 (en) Insulated gate bipolar transistor
JP6634914B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
US20160189955A1 (en) Silicon carbide semiconductor substrate, method for manufacturing silicon carbide semiconductor substrate, and method for manufacturing silicon carbide semiconductor device
US20140252376A1 (en) Silicon carbide substrate, method for manufacturing same and method for manufacturing silicon carbide semiconductor device
JP2011258768A (ja) 炭化珪素基板、エピタキシャル層付き基板、半導体装置および炭化珪素基板の製造方法
US9818608B2 (en) Silicon carbide semiconductor substrate, method for manufacturing silicon carbide semiconductor substrate, and method for manufacturing silicon carbide semiconductor device where depression supression layer is formed on backside surface of base substrate opposite to main surface on which epitaxial layer is formed
JP2021035905A (ja) 炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法
WO2011142158A1 (ja) 炭化珪素基板の製造方法、半導体装置の製造方法、炭化珪素基板および半導体装置
JPWO2016113924A1 (ja) 半導体積層体
WO2015045628A1 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
WO2015045627A1 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
WO2018142744A1 (ja) 炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置の製造方法
US20110300354A1 (en) Combined substrate and method for manufacturing same
JP2015119083A (ja) 炭化珪素半導体基板および炭化珪素半導体装置ならびにそれらの製造方法
JP6233210B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
US20130341648A1 (en) Method for manufacturing silicon carbide semiconductor device and silicon carbide semiconductor device
JP2016149496A (ja) 半導体積層体の製造方法および半導体装置の製造方法
US20120126251A1 (en) Method for manufacturing silicon carbide substrate, method for manufacturing semiconductor device, silicon carbide substrate, and semiconductor device
US9659773B2 (en) Method for manufacturing silicon carbide semiconductor device by selectively removing silicon from silicon carbide substrate to form protective carbon layer on silicon carbide substrate for activating dopants
JP6107450B2 (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2014013850A (ja) 炭化珪素基板および半導体装置の製造方法、ならびに炭化珪素基板および半導体装置
WO2015045652A1 (ja) 炭化珪素半導体基板および炭化珪素半導体基板を備えた炭化珪素半導体装置
US20110198027A1 (en) Method for manufacturing silicon carbide substrate
JP2015115571A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法
JP2014063871A (ja) 炭化珪素半導体装置の製造方法