JP2016149166A - 判定装置、判定方法及び判定プログラム - Google Patents

判定装置、判定方法及び判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のデバイスを利用するユーザを捕捉すること。【解決手段】本願に係る判定装置は、取得部と、判定部とを有する。取得部は、ユーザ端末に利用されるサービスに関する利用履歴を取得する。判定部は、取得部によって取得された利用履歴に基づいて、サービスを利用した複数のユーザ端末のうち互いに関連する関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。例えば、判定部は、所定の時間内に同一のサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、判定装置、判定方法及び判定プログラムに関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末等の普及に伴い、PC(Personal Computer)といったデバイスとともに、スマートフォンやタブレット端末等のデバイスを利用するユーザが増加している。このようなユーザは、例えば、PCを用いてウェブページを閲覧するだけでなく、スマートフォンやタブレット端末を用いてウェブページを閲覧する場合がある。
国際公開第2010/113290号
しかしながら、上述したような状況において、ウェブページ配信等の各種サービスをユーザに提供するサービス提供者にとっては、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することが困難である。具体的には、サービス提供者は、PCやスマートフォン等の各種デバイスにサービスを提供することになるが、ログインID等の入力を受け付けない限り、デバイス単位でしかユーザの同一性を判定することができない。例えば、仮に同一のユーザがPC及びスマートフォンを利用している場合であっても、サービス提供者は、PCを利用するユーザと、スマートフォンを利用するユーザとが異なるユーザであるものとしてサービスを提供する。このように、サービス提供者は、複数のデバイスを跨いでユーザの同一性を捕捉することができない。このことは、例えば、サービス提供者が各ユーザに特化したサービスを提供することが困難になるという事態を招く。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができる判定装置、判定方法及び判定プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る判定装置は、ユーザ端末に利用されるサービスに関する利用履歴を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された利用履歴に基づいて、前記サービスを利用した複数のユーザ端末のうち互いに関連する関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る判定処理の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る判定装置の構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る利用履歴記憶部の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る同一ユーザ記憶部の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る判定装置による判定処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態に係る判定処理の一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る判定装置の構成例を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係るサービス記憶部の一例を示す図である。 図9は、第3の実施形態に係る判定処理の一例を示す図である。 図10は、第3の実施形態に係る判定装置の構成例を示す図である。 図11は、第3の実施形態に係る利用履歴記憶部の一例を示す図である。 図12は、第3の実施形態に係る検索クエリ記憶部の一例を示す図である。 図13は、他の実施形態に係る判定装置の構成例を示す図である。 図14は、判定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る判定装置、判定方法及び判定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る判定装置、判定方法及び判定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(第1の実施形態)
〔1.判定処理〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る判定処理の一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る判定処理の一例を示す図である。図1では、判定装置100によって、複数のデバイスを利用するユーザの同一性を判定する判定処理が行われる例を示す。
図1に示した例において、ユーザU1は、PCであるユーザ端末10と、タブレット端末又はスマートフォン等であるユーザ端末10とを所持する。また、ユーザU2は、タブレット端末又はスマートフォン等であるユーザ端末10を所持する。
判定装置100は、サービス提供者によって管理されるサーバ装置である。具体的には、判定装置100は、ユーザ端末10〜10にウェブページを配信することで、各種サービスを提供する。例えば、判定装置100は、検索サイト、オークションサイト、ショッピングサイト、ニュースサイト、天気予報サイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどの各種サービスを提供する。
ここで、ユーザ端末10は、ユーザU1による操作に従って、時刻t11に判定装置100によって提供される検索サービスを利用したものとする。このとき、判定装置100及びユーザ端末10は、HTTPクッキー(HyperText Transfer Protocol Cookie:以下、単に「クッキー」と表記する)を送受信する。このHTTPクッキーには、ユーザ端末10を識別するための識別情報(以下、「クッキーID」と表記する)が含まれる。図1の例の場合、判定装置100及びユーザ端末10は、クッキーID「C01」を含むクッキーを送受信する(ステップS11)。
続いて、ユーザ端末10は、ユーザU1による操作に従って、時刻t11よりも後の時刻t12に、判定装置100によって提供される検索サービスを利用したものとする。このとき、判定装置100及びユーザ端末10は、ユーザ端末10を識別するためのクッキーID「C02」を含むクッキーを送受信する(ステップS12)。
続いて、ユーザ端末10は、ユーザU2による操作に従って、時刻t12よりも後の時刻t13に、判定装置100によって提供される検索サービスを利用したものとする。このとき、判定装置100及びユーザ端末10は、ユーザ端末10を識別するためのクッキーID「C03」を含むクッキーを送受信する(ステップS13)。
判定装置100は、上記例のように検索サービスが利用された場合に、クッキーID「C01」、「C02」及び「C03」に基づいて、ユーザ端末10〜10を識別することができる。しかし、この状態の場合には、判定装置100は、ユーザ端末10〜10を所持する各ユーザが同一のユーザであるか否かを識別することはできない。
そこで、第1の実施形態に係る判定装置100は、各種サービスを利用したユーザ端末10〜10のうち、互いに関連する関連サービスを所定の時間(例えば、30分や60分)内に利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する(ステップS14)。図1の例の場合、判定装置100は、関連サービスとして同一のサービスを所定の時間内に利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。
この点について図1の例を用いて説明する。図1の例において、時刻t11から時刻t12までの時間は、上述した所定の時間内であるものとする。一方、時刻t12から時刻t13までの時間は、所定の時間内ではないものとする。すなわち、時刻t11から時刻t13までの時間も所定の時間内ではない。
この場合、判定装置100は、所定の時間内に同一の検索サービスを利用したユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。具体的には、判定装置100は、クッキーID「C01」によって識別されるユーザ端末10のユーザと、クッキーID「C02」によって識別されるユーザ端末10のユーザとが同一のユーザであると判定する。これは、複数のデバイスを所持するユーザは、30分等の所定の時間内に、複数のデバイスを用いて同一のサービスを利用する傾向があるからである。例えば、ユーザU1は、PCであるユーザ端末10を用いて所定の電化製品を調べる場合がある。その後に、ユーザU1は、例えば家電量販店におけるクーポン情報等を得るために、実際に家電量販店に行く前にタブレット端末等であるユーザ端末10を用いて家電量販店を調べる場合がある。判定装置100は、このようなユーザによるデバイスの利用傾向に基づいて、異なるデバイスを利用しているユーザ同士が同一のユーザであるか否かを高精度に判定することができる。
一方、判定装置100は、所定の時間内に検索サービスを利用していないユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。具体的には、判定装置100は、クッキーID「C01」によって識別されるユーザ端末10のユーザと、クッキーID「C03」によって識別されるユーザ端末10のユーザとが同一のユーザでないと判定する。同様に、判定装置100は、ユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。
このように、第1の実施形態に係る判定装置100は、所定の時間内に同一のサービスを利用したユーザ同士を同一のユーザであると判定する。これにより、判定装置100は、ログインID等を受け付けない場合であっても、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができる。この結果、判定装置100は、ユーザが複数のデバイスを利用している場合であっても、各ユーザに特化したサービスを各デバイスに提供することを可能にする。
例えば、ユーザによっては、PCを利用している場合における行動特性と、スマートフォンを利用している場合における行動特性とが異なる場合がある。一例を挙げて説明すると、ユーザによっては、PCを用いて経済に関するサイトを多く閲覧し、スマートフォンを用いて趣味(ここでは、旅行とする)に関するサイトを多く閲覧する場合がある。このようなユーザに広告コンテンツを配信する場合、ユーザによってPCが使用されている場合には経済に関する広告コンテンツが優先的に配信されるが、かかるユーザによってスマートフォンが使用されている場合には旅行に関する広告コンテンツが優先的に配信されることとなる。しかし、実際には双方のユーザは同一のユーザであるので、ユーザがPC又はスマートフォンのいずれかを使用している場合であっても、経済及び旅行に関する広告コンテンツが優先的に配信されることが望ましい。第1の実施形態に係る判定装置100を用いた場合、異なるデバイスを利用するユーザを同一のユーザとして結び付けることができるので、上記例において経済及び旅行に関する広告コンテンツを優先的に配信することが可能になる。
なお、上記例では、クッキーIDがユーザ端末10を識別するための情報であるものとして説明した。しかし、クッキーIDは、ユーザ端末10に搭載されているウェブブラウザを識別するための情報であってもよい。また、上記例では、ユーザ端末10を識別するための情報としてクッキーIDを用いる例を示したが、この例に限られず、ユーザ端末10、又は、ユーザ端末10を識別するための識別情報であればよい。例えば、判定装置100がユーザにユーザIDを付与する場合に、同一のユーザが複数のユーザIDを利用することがある。この場合、判定装置100は、上述してきた判定処理を行うことで、ユーザによって利用される複数のユーザIDを同一のユーザの単位で紐付けることができる。一例を挙げて説明すると、判定装置100が同一のユーザに対してサービス毎に異なるユーザIDを付与する場合がある。この場合、ユーザ端末10は、判定装置100によって提供されるサービスを利用する際に、利用対象のサービスに対応するユーザIDを判定装置100に送信することとなる。このようなケースにおいても、判定装置100は、上述してきた判定処理を行うことで、サービス毎に異なるユーザIDを同一のユーザの単位で紐付けることができる。
以下、上述した判定装置100の構成及び処理手順について説明する。なお、以下では、ユーザ端末10〜10を区別する必要がない場合には、これらを総称して「ユーザ端末10」と表記する場合がある。また、以下では、利用されたサービスの同一であるか否かといった条件に加えて、他の条件も考慮してユーザの同一性を判定する処理について説明する。また、以下の説明では、ユーザ端末10又はユーザを識別する情報としてクッキーIDを用いる例を示すが、かかるクッキーIDは、ユーザ端末10又はユーザを識別するための識別情報(例えば、サービス毎に異なるユーザID等)に読み替えることができる。
〔2.判定装置の構成〕
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係る判定装置100の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る判定装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、判定装置100は、ネットワークNを介してユーザ端末10と通信可能に接続される。かかるユーザ端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
また、図2に示すように、判定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ユーザ端末10との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図2に示すように、記憶部120は、利用履歴記憶部121と、同一ユーザ記憶部122とを有する。
利用履歴記憶部121は、ユーザ端末10に提供されるサービスに関する利用履歴を記憶する。ここで、図3に、第1の実施形態に係る利用履歴記憶部121の一例を示す。図3に示した例では、利用履歴記憶部121は、「アクセス日時」、「クッキーID」、「利用サービス」、「IP(Internet Protocol)アドレス」、「利用デバイス」といった項目を有する。
「アクセス日時」は、ユーザ端末10からアクセスされた日時を示す。言い換えれば、「アクセス日時」は、判定装置100によって提供されるサービスがユーザ端末10に利用された日時を示す。「クッキーID」は、ユーザ端末10との間で送受信したクッキーに含まれるクッキーIDを示す。「利用サービス」は、判定装置100によって提供されるサービスのうち、ユーザ端末10によって利用されたサービスを示す。なお、図3の例では、「利用サービス」には、判定装置100によって提供されるサービスを識別するためのサービスIDが格納されるものとする。
「IPアドレス」は、ユーザ端末10のIPアドレスを示す。なお、図3の例では、「IPアドレス」には「IP−01」といった模式的な情報が格納される例を示したが、実際には「IPアドレス」には「N.N.N.N」(N〜Nは、0〜255の数字)といった情報が格納される。「利用デバイス」は、ユーザ端末10の種類を示す。例えば、「利用デバイス」は、ユーザ端末10がPC及びスマートフォンのいずれであるかを示す。
すなわち、図3では、「2013年10月1日13時0分0秒」に、クッキーID「C01」によって識別されるユーザ端末10が、サービスID「Sv01」によって識別される検索サービスを利用したことを示す。また、図3では、クッキーID「C01」によって識別されるユーザ端末10が、PCであり、自装置のIPアドレス「IP−01」によって判定装置100にアクセスしたことを示す。
同一ユーザ記憶部122は、同一のユーザに関する情報を記憶する。ここで、図4に、第1の実施形態に係る同一ユーザ記憶部122の一例を示す。図4に示した例では、同一ユーザ記憶部122は、「同一ユーザ(クッキーID)」といった項目を有する。「同一ユーザ(クッキーID)」は、後述する判定部133によって同一であると判定されたユーザ毎に、かかるユーザによって利用されるユーザ端末10に対応するクッキーIDを記憶する。
すなわち、図4では、クッキーID「C01」によって識別されるユーザ端末10と、クッキーID「C02」によって識別されるユーザ端末10とが同一のユーザによって利用されることを示す。
図2の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、判定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(判定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、提供部131と、取得部132と、判定部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
提供部131は、ユーザ端末10に対して各種サービスを提供する。具体的には、提供部131は、ユーザ端末10からアクセス要求を受信した場合に、かかるアクセス要求の応答として、各種サービスに対応するウェブページをユーザ端末10に配信する。例えば、提供部131は、検索サービスに対応する検索サイトや、オークションサービスに対応するオークションサイトや、ショッピングサービスに対応するショッピングサイト等に関するウェブページを配信する。
ここで、提供部131は、ユーザ端末10がクッキーを保持する場合には、ユーザ端末10からアクセス要求とともにクッキーを受信する。これにより、提供部131は、クッキーに含まれるクッキーIDに基づいて、ユーザ端末10を識別する。一方、提供部131は、ユーザ端末10がクッキーを保持しない場合には、ユーザ端末10からクッキーを受信しない。この場合、提供部131は、ユーザ端末10を識別するためのクッキーIDを払い出し、払い出したクッキーIDを含むクッキーとともにウェブページをユーザ端末10に配信する。これにより、ユーザ端末10は、提供部131から受信したクッキーを保持している限り、アクセスのたびにクッキーを判定装置100に送信する。
そして、提供部131は、ユーザ端末10に各種サービスに対応するウェブページを配信した場合に、利用履歴記憶部121を更新する。具体的には、提供部131は、ユーザ端末10からアクセス要求を受信した日時を利用履歴記憶部121の「アクセス日時」に格納する。また、提供部131は、ユーザ端末10から受信したクッキーに含まれるクッキーID、又は、ユーザ端末10に送信したクッキーに含まれるクッキーIDを利用履歴記憶部121の「クッキーID」に格納する。また、提供部131は、ユーザ端末10に配信したウェブページに対応するサービスのサービスIDを利用履歴記憶部121の「利用サービス」に格納する。また、提供部131は、アクセス要求を受信した際に得られるユーザ端末10のIPアドレスを利用履歴記憶部121の「IPアドレス」に格納する。また、提供部131は、アクセス要求を受信した際に得られるユーザ端末10の種類を利用履歴記憶部121の「利用デバイス」に格納する。例えば、提供部131は、アクセス要求としてHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストを受信した場合には、HTTPリクエストのヘッダに設定されているユーザエージェント等に基づいて、ユーザ端末10の種類を取得することができる。
取得部132は、ユーザ端末10に提供されるサービスに関する利用履歴を取得する。具体的には、取得部132は、ユーザの同一性を判定する処理を開始するタイミングになった場合に、利用履歴記憶部121から各種情報を取得する。例えば、取得部132は、定期的(例えば、1日毎や1週間毎)に、利用履歴記憶部121から各種情報を取得する。また、例えば、取得部132は、判定装置100の管理者であるサービス提供者によって判定処理を行う旨の操作が行われた場合に、利用履歴記憶部121から各種情報を取得する。このとき、取得部132は、過去に処理済みの情報については利用履歴記憶部121から取得しなくてもよい。
判定部133は、取得部132によって取得された利用履歴に基づいて、サービスを利用した複数のユーザ端末10のうち互いに関連する関連サービスを所定の時間内に利用したユーザ端末10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。第1の実施形態に係る判定部133は、所定の時間内、かつ、所定のエリアの範囲内から同一のサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。
具体的には、判定部133は、取得部132によって利用履歴記憶部121から取得された「アクセス日時」及び「利用サービス」に基づいて、所定の時間内に同一のサービスを利用したクッキーIDの組合せを抽出する。そして、判定部133は、取得部132によって取得された「IPアドレス」のうち、前述において抽出した各クッキーIDに対応するIPアドレスに基づいて、ユーザ端末10が所在する地域を特定する。なお、判定部133は、既存の技術によって、IPアドレスからユーザ端末10の所在地域を判定することができる。すなわち、取得部132は、「IPアドレス」を取得することで、サービスを利用したユーザ端末10が所在する地域を示す所在情報を含む利用履歴を取得することとなる。そして、判定部133は、前述において抽出したクッキーIDの組合せのうち、双方の所在地域が所定のエリアの範囲内である複数のクッキーIDを同一のユーザに対応するクッキーIDであると判定する。言い換えれば、判定部133は、双方の所在地域が所定の距離よりも短い複数のクッキーIDを同一のユーザに対応するクッキーIDであると判定する。そして、判定部133は、同一のユーザに対応するクッキーIDの組合せを同一ユーザ記憶部122に格納する。
このように、ユーザ端末10の所在地域が所定のエリアの範囲内であるかを判定する理由は、所定の時間内に移動不可能な地域からアクセスしたユーザ端末10のユーザ同士は、同一のユーザである可能性がないからである。例えば、判定装置100が、所定の時間「10分」の間に、東京都世田谷区に所在するユーザ端末10と、愛知県名古屋市に所在するユーザ端末10からアクセスされたものとする。この場合、10分間で東京都世田谷区から愛知県名古屋市まで移動することは困難であるので、提供部131は、ユーザ端末10のユーザと、ユーザ端末10のユーザとが同一のユーザでないと判定する。
なお、判定部133は、上記例に限られず、所定の時間内、かつ、所定のエリアの範囲内から同一のサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士であっても、過去に所定の距離以上離れた地域から所定の時間内にサービスを利用したことがあるユーザ同士を同一のユーザでないと判定してもよい。具体的には、取得部132は、判定部133によって同一のユーザのクッキーID群であると判定した後に、各クッキーIDに対応する「アクセス日時」及び「IPアドレス」を利用履歴記憶部121から取得する。例えば、取得部132は、現在日時から所定の日数(例えば、7日間)だけ過去の日時までの「アクセス日時」及び「IPアドレス」を取得する。そして、判定部133は、各クッキーIDに対応する「アクセス日時」及び「IPアドレス」に基づいて、各クッキーIDに対応する所在地域を特定する。そして、判定部133は、「アクセス日時」が所定の時間内であり、かつ、所在地域が所定のエリアの範囲外であるクッキーIDについては同一のユーザに対応するクッキーIDから除外する。
このように、判定部133は、処理対象のクッキーIDの組合せが、「所定の時間内に同一サービスを利用」、「所定のエリアの範囲内からサービスを利用」といった条件を満たす場合であっても、過去に所定のエリアの範囲外から所定の時間内にサービスを利用したことがあるクッキーIDの組合せについては同一のユーザに対応するクッキーIDではないと判定する。これにより、判定部133は、同一でないユーザが所定の時間内に所定のエリアの範囲内から同一のサービスを偶然に利用した場合であっても、過去のアクセス履歴からこのようなユーザ同士を同一ではないと判定することができる。この結果、判定部133は、ユーザの同一性を高精度に判定することができる。
また、図3では、利用履歴記憶部121に全て異なるクッキーIDが記憶されている例を示した。しかし、同一のユーザ端末10が判定装置100に複数回アクセスした場合には、利用履歴記憶部121には、同一のクッキーIDが記憶される。判定部133は、同一のクッキーIDについては重複を削除した上で、上述した判定処理を行う。すなわち、判定部133は、「所定の時間内に同一サービスを利用」、「所定のエリアの範囲内からサービスを利用」といった条件に加えて、「クッキーIDが異なること」といった条件を満たすクッキーIDの組合せが同一のユーザに対応するクッキーIDではあると判定する。
また、判定部133は、利用履歴記憶部121に記憶されている「利用デバイス」を用いて判定処理を行ってもよい。例えば、判定部133は、「所定の時間内に同一サービスを利用」、「所定のエリアの範囲内からサービスを利用」といった条件に加えて、「利用デバイスが異なること」といった条件を満たすクッキーIDの組合せが同一のユーザに対応するクッキーIDであると判定してもよい。これは、同一のユーザが全く同一のデバイスを所持している可能性が低いからである。これにより、判定部133は、ユーザの同一性を高精度に判定することができる。
〔3.判定処理手順〕
次に、図5を用いて、第1の実施形態に係る判定装置100による判定処理の手順について説明する。図5は、第1の実施形態に係る判定装置100による判定処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、判定装置100は、ユーザの同一性を判定する処理を開始するタイミングであるか否かを判定する(ステップS101)。そして、判定装置100は、開始タイミングでない場合には(ステップS101;No)、開始タイミングになるまで待機する。
一方、判定装置100は、開始タイミングになった場合に(ステップS101;Yes)、利用履歴記憶部121からサービスの利用履歴を取得する(ステップS102)。続いて、判定装置100は、サービスの利用履歴に含まれる複数のクッキーIDのうち、所定の時間内に同一のサービスを利用しており(ステップS103;Yes)、かつ、所定のエリアの範囲内からサービスを利用したクッキーIDの組合せが存在する場合に(ステップS104;Yes)、かかるクッキーIDの組合せを同一のユーザに対応するクッキーIDであると判定する(ステップS105)。
一方、判定装置100は、サービスの利用履歴に含まれる複数のクッキーIDのうち、所定の時間内に同一のサービスを利用してない(ステップS103;No)、又は、所定のエリアの範囲内からサービスを利用していないクッキーIDの組合せが存在する場合に(ステップS104;No)、かかるクッキーIDの組合せを同一のユーザに対応するクッキーIDでないと判定する(ステップS106)。
〔4.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る判定装置100は、取得部132と、判定部133とを有する。取得部132は、ユーザ端末10に利用されるサービスに関する利用履歴を取得する。判定部133は、取得部132によって取得された利用履歴に基づいて、サービスを利用した複数のユーザ端末10のうち互いに関連する関連サービスを所定の時間内に利用したユーザ端末10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。
これにより、第1の実施形態に係る判定装置100は、ユーザを特定するためのログインID等を受け付けない場合であっても、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができる。この結果、判定装置100は、ユーザが複数のデバイスを利用している場合であっても、各ユーザに特化したサービスを各デバイスに提供することを可能にする。
また、第1の実施形態に係る判定部133は、関連サービスとして同一のサービスを所定の時間内に利用したユーザ端末10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。
これにより、第1の実施形態に係る判定装置100は、所定の時間内に複数のデバイスを用いて同一のサービスを利用するユーザの傾向に基づいて、異なるデバイスを利用しているユーザ同士が同一のユーザであるか否かを高精度に判定することができる。
また、第1の実施形態に係る取得部132は、サービスを利用したユーザ端末10が所在する地域を示すIPアドレス(所在情報の一例)を含む利用履歴を取得する。また、判定部133は、取得部132によって取得された所在情報に基づいて、所定の時間内に関連サービスを利用したユーザ端末のうち、所定の範囲内に所在したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。
これにより、第1の実施形態に係る判定装置100は、同一でないユーザが所定の時間内に同一のサービスを偶然に利用した場合であっても、ユーザの同一性を高精度に判定することができる。
また、第1の実施形態に係る判定部133は、取得部132によって取得された所在情報に基づいて、所定の時間内に関連サービスを利用したユーザ端末10のうち、過去に所定の距離以上離れた地域から関連サービスを利用したことがあるユーザ端末10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。
これにより、第1の実施形態に係る判定装置100は、同一でないユーザが所定の時間内に所定のエリアの範囲内から同一のサービスを偶然に利用した場合であっても、ユーザの同一性を高精度に判定することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、関連サービスが同一のサービスである例を示した。しかし、関連サービスは、同一のサービスでなくてもよい。第2の実施形態では、異なるサービスを利用したユーザ端末10のユーザにおける同一性を判定する例について説明する。
〔1.判定処理〕
まず、図6を用いて、第2の実施形態に係る判定処理の一例について説明する。図6は、第2の実施形態に係る判定処理の一例を示す図である。図6では、判定装置200によって判定処理が行われる例を示す。
図6に示すように、ユーザ端末10は、ユーザU1による操作に従って、時刻t21に判定装置200によって提供される検索サービスを利用する。このとき、判定装置200及びユーザ端末10は、クッキーID「C01」を含むクッキーを送受信する(ステップS21)。
続いて、ユーザ端末10は、ユーザU1による操作に従って、時刻t21よりも後の時刻t22に、判定装置200によって提供される地図サービスを利用する。このとき、判定装置200及びユーザ端末10は、クッキーID「C02」を含むクッキーを送受信する(ステップS22)。すなわち、図6の例の場合、ユーザU1は、時刻t21にユーザ端末10を用いて検索サービスを利用し、時刻t22にユーザ端末10を用いて地図サービスを利用する。
続いて、ユーザ端末10は、ユーザU2による操作に従って、時刻t22よりも後の時刻t23に、判定装置200によって提供されるニュースサービスを利用する。このとき、判定装置200及びユーザ端末10は、クッキーID「C03」を含むクッキーを送受信する(ステップS23)。
そして、第2の実施形態に係る判定装置200は、各種サービスを利用した複数のユーザ端末10〜10のうち、予め決められている関連サービスを所定の時間(例えば、30分や60分)内に利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する(ステップS24)。
この点について図6の例を用いて説明する。図6の例において、時刻t21から時刻t22までの時間、及び、時刻t22から時刻t23までの時間は、上述した所定の時間内であるものとする。一方、時刻t21から時刻t23までの時間は、所定の時間内ではないものとする。また、図6に示した例の場合、判定装置200は、検索サービスと地図サービスとが互いに関連する関連サービスであることを示す情報を記憶しているものとする。また、判定装置200は、検索サービスとニュースサービスとが互いに関連する関連サービスでないことを示す情報を記憶しているものとする。
この場合、判定装置200は、所定の時間内に互いに関連する検索サービス及び地図サービスを利用したユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。これは、複数のデバイスを所持するユーザは、30分等の所定の時間内に、複数のデバイスを用いて互いに関連するサービスを利用する傾向があるからである。例えば、ユーザU1は、PCであるユーザ端末10を用いて所定の行楽地を調べた後に、実際に行楽地に行く前にタブレット端末等であるユーザ端末10を用いて行楽地の所在位置を地図サービスにより調べる場合がある。判定装置200は、このようなユーザによるデバイスの利用傾向に基づいて、異なるデバイスを利用しているユーザ同士が同一のユーザであるか否かを高精度に判定することができる。
一方、判定装置200は、所定の時間内に互いに関連する関連サービスを利用していないユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。具体的には、ユーザ端末10が地図サービスを利用した時刻t22と、ユーザ端末10がニュースサービスを利用した時刻t23とは所定の時間内である。しかし、図6の例の場合、地図サービス及びニュースサービスは互いに関連する関連サービスではない。このため、判定装置200は、ユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。また、判定装置200は、所定の時間内にサービスを利用していないユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。
このように、第2の実施形態に係る判定装置200は、所定の時間内に関連サービスを利用したユーザ同士を同一のユーザであると判定する。これにより、判定装置200は、異なるサービスを利用された場合であっても、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができる。
〔2.判定装置の構成〕
次に、図7を用いて、第2の実施形態に係る判定装置200の構成について説明する。図7は、第2の実施形態に係る判定装置200の構成例を示す図である。図7に示すように、判定装置200は、記憶部220と、制御部230とを有する。
記憶部220は、サービス記憶部223を有する。サービス記憶部223は、関連サービスに関する情報を記憶する。ここで、図8に、第2の実施形態に係るサービス記憶部223の一例を示す。図8に示した例では、サービス記憶部223は、「サービスグループID」、「サービスID」といった項目を有する。
「サービスグループID」は、互いに関連する関連サービスを含むサービスグループを識別するための識別情報を示す。「サービスID」は、判定装置200によって提供されるサービスのうち、サービスグループに属するサービスを識別するための識別情報を示す。
すなわち、図8では、サービスID「Sv01」によって識別される検索サービスと、サービスID「Sv04」によって識別される地図サービスとが互いに関連する関連サービスであることを示す。また、図8では、サービスID「Sv05」によって識別されるニュースサービスと、サービスID「Sv06」によって識別されるファイナンスサービスとが互いに関連する関連サービスであることを示す。なお、図8に示した例に限られず、サービス記憶部223は、例えば、サービスグループID「SG10」に対応するサービスグループに、サービスID「Sv05」やサービスID「Sv06」を記憶してもよい。すなわち、検索サービス及びニュースサービスや、検索サービス及びファイナンスサービスは、互いに関連する関連サービスであってもよい。
図7の説明に戻って、制御部230は、判定部233を有する。判定部233は、関連性がある利用態様でサービスを利用したユーザ端末10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。具体的には、判定部233は、サービス記憶部223に記憶されている各種情報に基づいて、所定の時間内、かつ、所定のエリアの範囲内から関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。すなわち、判定部233は、関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を、関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する。
より具体的に説明すると、判定部233は、取得部132によって利用履歴記憶部121から取得された「アクセス日時」及び「利用サービス」に基づいて、所定の時間内に関連サービスを利用したクッキーIDの組合せを抽出する。このとき、判定部233は、サービス記憶部223に記憶されている各種情報に基づいて、同一のサービスグループに属するサービス同士が関連サービスであると判定する。そして、判定部233は、前述において抽出したクッキーIDの組合せのうち、所在地域が所定のエリアの範囲内であるクッキーIDを同一のユーザに対応するクッキーIDであると判定する。そして、判定部233は、同一のユーザに対応するクッキーIDの組合せを同一ユーザ記憶部122に格納する。
なお、判定部233は、第1の実施形態に係る判定部133と同様に、過去に所定のエリアの範囲外から所定の時間内にサービスを利用したことがあるか否か、又は、利用履歴記憶部121に記憶されている利用デバイスを用いて、判定処理を行ってもよい。
〔3.効果〕
上述してきたように、第2の実施形態に係る判定装置200は、判定部233を有する。判定部233は、所定の時間内に関連性がある利用態様でサービスを利用したユーザ端末10のユーザ同士を、関連サービスを利用した同一のユーザであると判定する。
これにより、第2の実施形態に係る判定装置200は、異なるサービスが利用された場合であっても、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができる。
また、第2の実施形態に係る判定装置200は、サービス記憶部223を有する。サービス記憶部223は、互いに関連するサービスを含むサービスグループ毎に、サービスを識別するためのサービスID(サービス識別子の一例)を記憶する。また、判定部233は、所定の時間内に同一のサービスグループに属するサービスを利用したユーザ端末10のユーザ同士を、関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する。
これにより、第2の実施形態に係る判定装置200は、所定の時間内に複数のデバイスを用いて関連サービスを利用するユーザの傾向に基づいて、ユーザの同一性を高精度に判定することができる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、予め決められている関連サービスを利用したユーザ同士を、関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する例を示した。しかし、関連性があるサービスの利用態様は、予め決められている関連サービスを利用する態様に限られない。例えば、関連性があるサービスの利用態様とは、互いに関連する検索クエリを用いて異なるサービスを利用する態様であってもよい。第3の実施形態では、検索クエリに基づいてユーザの同一性を判定する例について説明する。
〔1.判定処理〕
まず、図9を用いて、第3の実施形態に係る判定処理の一例について説明する。図9は、第3の実施形態に係る判定処理の一例を示す図である。図9では、判定装置300によって判定処理が行われる例を示す。
図9に示すように、ユーザ端末10は、ユーザU1による操作に従って、時刻t31に判定装置300によって提供される検索サービスを利用する。このとき、ユーザU1は、検索サービスに対応するウェブページに、検索キーワードである検索クエリ「携帯電話」を入力する。すなわち、ユーザ端末10は、検索クエリ「携帯電話」を判定装置300に送信する。また、判定装置300及びユーザ端末10は、クッキーID「C01」を含むクッキーを送受信する(ステップS31)。これにより、判定装置300は、検索クエリ「携帯電話」に応じた検索結果をユーザ端末10に応答する検索サービスを提供する。
続いて、ユーザ端末10は、ユーザU1による操作に従って、時刻t31よりも後の時刻t32に、判定装置300によって提供されるオークションサービスを利用する。このとき、ユーザU1は、オークションサービスに対応するウェブページに、検索キーワードである検索クエリ「充電器」を入力する。すなわち、ユーザ端末10は、検索クエリ「充電器」を判定装置300に送信する。また、判定装置300及びユーザ端末10は、クッキーID「C02」を含むクッキーを送受信する(ステップS32)。これにより、判定装置300は、検索クエリ「充電器」に応じた検索結果をユーザ端末10に応答するオークションサービスを提供する。
続いて、ユーザ端末10は、時刻t32よりも後の時刻t33に、判定装置300によって提供される検索サービスを利用する。このとき、ユーザ端末10は、検索クエリ「経済」を判定装置300に送信する。また、判定装置300及びユーザ端末10は、クッキーID「C03」を含むクッキーを送受信する(ステップS33)。これにより、判定装置300は、検索クエリ「経済」に応じた検索結果をユーザ端末10に応答する検索サービスを提供する。
このように、判定装置300は、検索サービスだけでなく、オークションサービス等においても、受け付けた検索クエリに応じた検索結果を応答する。そして、第3の実施形態に係る判定装置300は、複数のユーザ端末10〜10のうち、互いに関連する検索クエリである関連クエリを用いて所定の時間(例えば、30分や60分)内に各種サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する(ステップS34)。
この点について図9の例を用いて説明する。図9の例において、時刻t31から時刻t32までの時間、及び、時刻t32から時刻t33までの時間は、上述した所定の時間内であるものとする。一方、時刻t31から時刻t33までの時間は、所定の時間内ではないものとする。また、図9に示した例の場合、判定装置300は、「携帯電話」及び「充電器」が関連クエリであることを示す情報を記憶しているものとする。また、判定装置300は、「充電器」及び「経済」が互いに関連クエリでないことを示す情報を記憶しているものとする。
この場合、判定装置300は、所定の時間内に互いに関連する検索クエリ「携帯電話」及び「充電器」を用いて検索サービスを利用したユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。これは、複数のデバイスを所持するユーザは、30分等の所定の時間内に、複数のデバイスを用いて互いに関連する検索クエリを入力する傾向があるからである。例えば、ユーザU1は、PCであるユーザ端末10を用いて携帯電話について広く調べた後に、移動中にタブレット端末等であるユーザ端末10を用いて充電器がオークションに出品されているかを調べる場合がある。判定装置300は、このようなユーザによるデバイスの利用傾向に基づいて、異なるデバイスを利用しているユーザ同士が同一のユーザであるか否かを高精度に判定することができる。
一方、判定装置300は、所定の時間内に互いに関連クエリを用いて各種サービスを利用していないユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。具体的には、ユーザ端末10がオークションサービスを利用した時刻t32と、ユーザ端末10が検索サービスを利用した時刻t33とは所定の時間内である。しかし、図9の例の場合、検索クエリ「充電器」及び「経済」は互いに関連する関連クエリではない。このため、判定装置300は、ユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。また、判定装置300は、所定の時間内にサービスを利用していないユーザ端末10及び10のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する。
このように、第3の実施形態に係る判定装置300は、所定の時間内に関連クエリを用いたユーザ同士を同一のユーザであると判定する。これにより、判定装置300は、異なるサービスを利用された場合であっても、複数のデバイスを利用するユーザを捕捉することができる。
〔2.判定装置の構成〕
次に、図10を用いて、第3の実施形態に係る判定装置300の構成について説明する。図10は、第3の実施形態に係る判定装置300の構成例を示す図である。図10に示すように、判定装置300は、記憶部320と、制御部330とを有する。
記憶部320は、利用履歴記憶部321と、検索クエリ記憶部323とを有する。ここで、図11に、第3の実施形態に係る利用履歴記憶部321の一例を示す。図11に示した利用履歴記憶部321は、図3に示した利用履歴記憶部121と比較して、「指定クエリ」といった項目を更に有する。
「指定クエリ」は、ユーザ端末10から受信した検索クエリを示す。具体的には、「指定クエリ」は、判定装置300によって提供された各種サービスにおいて、ユーザが指定した検索クエリ(すなわち、検索キーワード)を示す。なお、この「指定クエリ」は、提供部131によってユーザ端末10から検索クエリが受信された際に更新される。
すなわち、図11では、クッキーID「C01」によって識別されるユーザ端末10のユーザが、検索サービスにおいて検索クエリ「携帯電話」を指定したことを示す。また、図11では、クッキーID「C02」によって識別されるユーザ端末10のユーザが、オークションにおいて検索クエリ「充電器」を指定したことを示す。
検索クエリ記憶部323は、互いに関連する関連クエリに関する情報を記憶する。ここで、図12に、第3の実施形態に係る検索クエリ記憶部323の一例を示す。図12に示した例では、検索クエリ記憶部323は、「クエリグループID」、「検索クエリ」といった項目を有する。
「クエリグループID」は、互いに関連する検索クエリを含むクエリグループを識別するための識別情報を示す。「検索クエリ」は、クエリグループに属する検索クエリを示す。
すなわち、図12では、検索クエリ「携帯電話」、「スマホ」、「スマートフォン」、「充電器」などが互いに関連する関連クエリであることを示す。なお、図12に示した検索クエリ記憶部323は一例であって、検索クエリ記憶部323に記憶される各種情報は図示した例に限られない。
図10の説明に戻って、制御部330は、判定部333を有する。判定部333は、関連性がある利用態様でサービスを利用したユーザ端末10のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。具体的には、第3の実施形態に係る取得部132は、利用履歴記憶部321から、指定クエリを含む利用履歴を取得する。そして、判定部333は、取得部132によって取得された利用履歴と、検索クエリ記憶部323に記憶されている各種情報とに基づいて、所定の時間内、かつ、所定のエリアの範囲内から関連クエリを用いてサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する。すなわち、判定部333は、関連クエリを指定したユーザ端末のユーザ同士を、関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する。
より具体的に説明すると、判定部333は、取得部132によって利用履歴記憶部321から取得された「アクセス日時」及び「指定クエリ」に基づいて、所定の時間内に関連クエリを用いてサービスを利用したクッキーIDの組合せを抽出する。このとき、判定部333は、検索クエリ記憶部323に記憶されている各種情報に基づいて、同一のクエリグループに属する指定クエリ同士が関連クエリであると判定する。なお、判定部333は、指定クエリが同一である場合には、双方の指定クエリは関連クエリであると判定する。そして、判定部333は、前述において抽出したクッキーIDの組合せのうち、所在地域が所定のエリアの範囲内であるクッキーIDを同一のユーザに対応するクッキーIDであると判定する。そして、判定部333は、同一のユーザに対応するクッキーIDの組合せを同一ユーザ記憶部122に格納する。
なお、判定部333は、第1の実施形態に係る判定部133と同様に、過去に所定のエリアの範囲外から所定の時間内にサービスを利用したことがあるか否か、又は、利用履歴記憶部121に記憶されている利用デバイスを用いて、判定処理を行ってもよい。
〔3.効果〕
上述してきたように、第3の実施形態に係る判定装置300は、検索クエリ記憶部323と、取得部132と、判定部333とを有する。検索クエリ記憶部323は、互いに関連する検索クエリを含むクエリグループ毎に、検索クエリを記憶する。取得部132は、ユーザ端末10から受け付けた検索クエリに応じた検索結果を応答するサービスに関する利用履歴を取得する。判定部333は、所定の時間内に同一のクエリグループに属する検索クエリを用いてサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を、関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する。
これにより、第3の実施形態に係る判定装置300は、所定の時間内に複数のデバイスを用いて関連クエリを指定するユーザの傾向に基づいて、ユーザの同一性を高精度に判定することができる。
(他の実施形態)
上述した各実施形態は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、他の実施形態について説明する。
〔1.ログインID〕
上記第1〜第3の実施形態において、判定装置100、200及び300(以下、判定装置100等とする)は、ユーザを識別するためのログインID等をユーザ端末10から受け付けない例を示した。しかし、判定装置100等は、会員制度を採用する場合がある。例えば、判定装置100等は、会員登録していないユーザに対しても各種サービスを提供するが、会員登録しているユーザに対しては高品質なサービスを提供する場合がある。判定装置100等は、このような会員制度を採用している場合には、会員ユーザからログインID(例えば、会員ID)を受け付けてもよい。この場合、ユーザは、異なるデバイスを使用する場合であっても、同一のログインIDを判定装置100等に送信する。このため、判定装置100等は、ログインIDを送信する会員ユーザについては、上述した判定処理を行うことなく、ログインIDをキーとして、各会員ユーザに対応するクッキーIDの組合せを特定することができる。
ここで、ユーザによっては、会員登録せずに判定装置100等によって提供されるサービスを利用していたが、任意の時点で判定装置100に会員登録する場合もある。この場合、判定装置100等は、上述してきた判定処理を行うことで同一のユーザに対応するクッキーIDの組合せを判定した後に、ユーザ端末10からログインIDを受け付け始めることとなる。このような場合には、判定装置100等(例えば、判定部133、判定部233、判定部333)は、ログインIDをキーとしてクッキーIDの組合せを特定する処理を行うことで、同一ユーザ記憶部122に記憶されているクッキーIDの組合せを更新してもよい。
また、一部のユーザが会員ユーザである場合には、判定装置100等は、会員ユーザの行動履歴(例えば、所定時間内に利用するサービスの種類や、所定時間内に指定する検索クエリなど)を取得することができる。このため、例えば判定装置200は、会員ユーザの行動履歴に基づいて、同一のユーザが所定時間内に利用するサービスの種類を特定することができる。このとき、判定装置200は、特定したサービスの種類に応じて、サービス記憶部223を更新してもよい。これにより、判定装置200は、会員ユーザでない一般ユーザに対して、上述してきた判定処理を高精度に行うことができる。同様に、判定装置300は、会員ユーザの行動履歴に基づいて、同一のユーザが所定時間内に指定する検索クエリを特定し、特定した検索クエリに応じて検索クエリ記憶部323を更新してもよい。これにより、判定装置300は、会員ユーザでない一般ユーザに対して、上述してきた判定処理を高精度に行うことができる。
〔2.関連性があるサービスの利用態様〕
また、上記第2の実施形態では、関連性があるサービスの利用態様が、予め決められている関連サービスを利用する態様である例を示した。また、上記第3の実施形態では、関連性があるサービスの利用態様が、予め決められている関連クエリを指定する態様である例を示した。しかし、関連性があるサービスの利用態様は、これらの例に限られない。例えば、ニュースサイトを閲覧した後に(すなわち、ニュースサービスを利用した後に)、かかるニュースサイトに掲載されている記事に関する検索クエリを検索サイトに指定する利用態様を「関連性があるサービスの利用態様」としてもよい。このように、上述してきた判定装置200及び300は、関連サービス又は関連クエリに限られず、所定のサービスと所定の検索クエリとの組合せを関連性があるサービスの利用態様として扱ってもよい。
〔3.ウェブページ〕
また、上述した各実施形態では、判定装置100等がコンテンツの一例としてウェブページを配信する例を示したが、判定装置100等は、ユーザ端末10にインストールされるアプリケーションや、ユーザ端末10に記憶される電子書籍や動画等のコンテンツを配信してもよい。この場合に、判定装置100等は、ユーザ端末10に配信したアプリケーションや電子書籍や動画等の関連性に基づいて、ユーザの同一性を判定してもよい。
〔4.装置構成〕
また、上述した各実施形態では、判定装置100等が各種サービスを提供する例を示した。しかし、ユーザの同一性を判定する処理を行う装置と、各種サービスを提供する装置とは、異なる装置であってもよい。この点について、図13を用いて説明する。図13は、他の実施形態に係る判定装置の構成例を示す図である。なお、図13では、第1の実施形態に係る判定装置100を例に挙げて説明する。
図13に示すように、判定装置100の制御部130は、提供部131を有さずに、取得部132及び判定部133を有する。また、図13に示した判定装置100には、サービス提供装置20及び20が接続される。サービス提供装置20及び20は、判定装置100を介して、ユーザ端末10に対して各種サービスを提供するためのサーバ装置である。例えば、サービス提供装置20は、検索サービスを提供する提供部131を有し、サービス提供装置20は、オークションサービスを提供する提供部131を有する。また、図13では図示することを省略したが、判定装置100には、各サービスに対応する他のサービス提供装置が接続される。このように、図13に示した判定装置100は、ユーザ端末10と通信を行うフロントエンドサーバとしての役割を担う。上述してきた判定処理は、フロントエンドサーバである判定装置100によって実行されてもよい。
なお、図13に示した取得部132は、サービス提供装置20及び20によってユーザ端末10にサービスが提供されるたびに、サービスの利用履歴を取得し、取得した利用履歴を利用履歴記憶部121に格納する。また、図13に示した判定部133は、第1の実施形態と同様の判定処理を行う。
また、図13に示した判定装置100は、記憶部120を有しなくてもよい。具体的には、図13に示した判定装置100は、記憶部120を保持するデータベースサーバと接続されてもよい。また、図13に示した判定装置100は、判定装置200及び300にも適用することができる。
〔5.その他〕
また、上述した各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示した取得部132と判定部133とは統合されてもよい。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る判定装置100、200及び300は、例えば図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、判定装置100を例に挙げて説明する。図14は、判定装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が第1の実施形態に係る判定装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、コンピュータ1000が第2の実施形態に係る判定装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部220内のデータが格納される。
また、コンピュータ1000が第3の実施形態に係る判定装置300として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部330の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部320内のデータが格納される。
〔7.適用例〕
次に、上述してきた判定装置100等の適用例について説明する。近年、ユーザ端末10に配信される各種ウェブページには、広告主から入稿された広告コンテンツが表示されることが多い。このような広告コンテンツの広告効果を示す指標としてCV(コンバージョン)が用いられる場合がある。CVとは、ウェブページを取得したユーザ端末10のユーザが広告主の利益に繋がる行動に至ったか否かを示す。しかし、複数のデバイスを有するユーザは、例えばPCで広告コンテンツを閲覧した後に、かかる広告コンテンツの広告主によって提供されるウェブページをタブレット端末で閲覧し、広告主の利益に繋がる行動を取る場合もある。この場合、実際には、PCに配信したウェブページに表示される広告コンテンツの広告効果(ここの例では、CV)を上昇させるべきである。上述してきた判定装置100等を用いた場合、PCを利用するユーザとタブレット端末を利用するユーザとの同一性を判定することができるので、上記例のようにタブレット端末上でのCVをPCに配信したウェブページに反映することができる。このように、判定装置100等は、広告効果を高精度に測定することを可能にする。
また、第1の実施形態で説明したように、ユーザによっては、PCを利用している場合における行動特性と、スマートフォンを利用している場合における行動特性とが異なる場合がある。このようなユーザに広告コンテンツを配信する場合には、ユーザがPC又はスマートフォンのいずれを使用している場合であっても、双方の行動特性に合致した広告コンテンツが優先的に配信されることが望ましい。上述してきた判定装置100等を用いた場合、PCを利用するユーザとタブレット端末を利用するユーザとの同一性を判定することができるので、異なるデバイスでの行動特性を考慮した効果的な広告配信を実現することができる。さらに、上述してきた判定装置100等を用いた場合、異なるデバイスを跨いだリターゲティング広告を実現することもできる。
また、近年、広告配信の手法として、ユーザの行動経過に応じて、配信対象の広告コンテンツを分別する場合がある。例えば、ユーザが単に検索サイトにおいて検索クエリ「車」を頻繁に指定している段階では、「車」に関する広告コンテンツを優先的に配信する。また、例えば、検索クエリ「車」を頻繁に指定していたユーザが、検索クエリとして「車のメーカ」を頻繁に指定するようになった場合には、かかるメーカに関する広告コンテンツを優先的に配信する。上述してきた判定装置100等を用いた場合、複数のデバイスを横断してユーザの行動経過を追跡することができるので、このような広告配信を高精度に行うことが可能になる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
10 ユーザ端末
100 判定装置
121 利用履歴記憶部
122 同一ユーザ記憶部
131 提供部
132 取得部
133 判定部

Claims (9)

  1. ユーザ端末に利用されるサービスに関する利用履歴を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された利用履歴に基づいて、前記サービスを利用した複数のユーザ端末のうち互いに関連する関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする判定装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記関連サービスとして同一のサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  3. 前記判定手段は、
    関連性がある利用態様で前記サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を、前記関連サービスを利用した同一のユーザであると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
  4. 互いに関連するサービスを含むサービスグループ毎に、前記サービスを識別するためのサービス識別子を記憶するサービス記憶手段をさらに備え、
    前記判定手段は、
    同一の前記サービスグループに属するサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を、前記関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の判定装置。
  5. 互いに関連する検索クエリを含むクエリグループ毎に、前記検索クエリを記憶する検索クエリ記憶手段をさらに備え、
    前記取得手段は、
    ユーザ端末から受け付けた検索クエリに応じた検索結果を応答するサービスに関する利用履歴を取得し、
    前記判定手段は、
    同一の前記クエリグループに属する検索クエリを用いてサービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を、前記関連性がある利用態様でサービスを利用した同一のユーザであると判定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の判定装置。
  6. 前記取得手段は、
    前記サービスを利用したユーザ端末が所在する地域を示す所在情報を含む利用履歴を取得し、
    前記判定手段は、
    前記取得手段によって取得された所在情報に基づいて、前記関連サービスを利用したユーザ端末のうち、所定の範囲内に所在したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の判定装置。
  7. 前記判定手段は、
    前記取得手段によって取得された所在情報に基づいて、前記関連サービスを利用したユーザ端末のうち、過去に所定の距離以上離れた地域から前記関連サービスを利用したことがあるユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザでないと判定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の判定装置。
  8. コンピュータが実行する判定方法であって、
    ユーザ端末に利用されるサービスに関する利用履歴を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された利用履歴に基づいて、前記サービスを利用した複数のユーザ端末のうち互いに関連する関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する判定工程と、
    を含んだことを特徴とする判定方法。
  9. ユーザ端末に利用されるサービスに関する利用履歴を取得する取得手順と、
    前記取得手順によって取得された利用履歴に基づいて、前記サービスを利用した複数のユーザ端末のうち互いに関連する関連サービスを利用したユーザ端末のユーザ同士を同一のユーザであると判定する判定手順と、
    コンピュータに実行させることを特徴とする判定プログラム。
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