JP2016148985A - 防災機器システム - Google Patents
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Abstract
【課題】外部条件に応じて防災機器の異常検知動作を変更可能な防災機器システムを提供する。【解決手段】住宅1内に設置され異常検出可能なセンサ14aを有する防災機器14と中央装置10とが接続されており、中央装置10には外部条件を検出可能な検出手段16が接続され、検出手段16により外部条件の所定の変化が検出されると、防災機器14は、センサ14aによる異常検出の動作状態を変更する防災機器システムである。また、防災機器14は、センサ14aの感度を変更する、及び/またはセンサ14aによる異常検出までの時間を変更することによって、異常検出の動作状態を変更する。【選択図】図2
Description
本発明は、住宅内に設置される火災警報器やガス漏れ警報器などの防災機器と中央装置とを無線ネットワークで接続した防災機器システムに関する。
住宅内には、火災発生を検出し警報を発生する火災警報器や、ガス漏れを検出し警報を発生するガス漏れ警報器などの防災機器が設置される。これらの防災機器を無線ネットワークで接続した防災機器システムが知られている。
防災機器システムにおいて防災機器は、例えば煙を検出する火災警報器の場合には、所定時間以上、所定以上のレベルの煙をセンサで検知すると、火災が発生したものと判断し、警報を発生すると共に、他の火災警報器に対して火災検出信号を無線送信する。これにより、例えば1つの火災警報器で火災を検出した場合に、火災検出信号を他の火災警報器に無線送信して、他の火災警報器でも警報を発生させるといったことが可能となる。このような防災機器システムとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
一般的に、防災機器においては誤報をできるだけ少なくする必要がある。住宅における防災機器は、人が住宅内にいる在宅時と、人が出掛けるなどして住宅内にいない不在時とでは、誤報を発生する可能性に違いが生じる。例えば、在宅時に人が調理することにより煙が発生することがあるが、これは火災によるものではないにも関わらず、火災警報器が煙を検出して警報を発生してしまうことがある。すなわち、在宅時には人の活動などにより誤報を発生する可能性が高い。一方、不在時に煙がわずかでも発生した場合には、火災が発生したことによるものである可能性が高く、誤報を発生する可能性は低い。
このように、在宅時か不在時かによって、防災機器が誤報を発生する可能性には違いがある。このため、在宅時には頻繁に警報が発生することを避けるため、異常発生を検知する感度を低くし、逆に、不在時には火災のわずかな兆候でも見逃さないように,異常発生を検知する感度を高くすることが望ましい。
また、在宅時であっても時間帯によって誤報の発生可能性には違いがある。例えば、深夜の時間帯には人は寝ているため、人の活動により煙を発生させたりすることは少なく、誤報の可能性は低い。一方、昼間の時間帯では、人の活動により誤報を発生する可能性は高くなる。しかし、従来の防災機器システムでは、防災機器の感度は常に一定であるため、異常検知動作は常に同様のものとならざるを得ず、誤報の確率が高くなる可能性があった。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、外部条件に応じて防災機器の異常検知動作を変更可能な防災機器システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る防災機器システムは、住宅内に設置され異常検出可能なセンサを有する防災機器と中央装置とが接続された防災機器システムであって、
前記中央装置には外部条件を検出可能な検出手段が接続され、該検出手段により外部条件の所定の変化が検出されると、前記防災機器は、前記センサによる異常検出の動作状態を変更することを特徴として構成されている。
前記中央装置には外部条件を検出可能な検出手段が接続され、該検出手段により外部条件の所定の変化が検出されると、前記防災機器は、前記センサによる異常検出の動作状態を変更することを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、防災機器に検出手段を設けなくても、外部条件に応じて防災機器の異常検出の動作状態を変更することができる。
また、請求項2の発明に係る防災機器システムは、前記防災機器は、前記センサの感度を変更する、及び/または前記センサによる異常検出までの時間を変更することによって、前記異常検出の動作状態を変更することを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、異常検出の感度または検出時間の閾値変更により、容易に異常検出の動作状態を変更できる。
さらに、請求項3の発明に係る防災機器システムは、前記検出手段として住宅内の人の有無を検出可能な在宅検出手段が設けられ、該在宅検出手段により検出された人の存在の有無が変化した場合に、前記防災機器が前記センサによる異常検出の動作状態を変更することを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、住宅内の人の有無に応じて、防災機器の異常検出の動作状態を変更することができ、異常警報を状況に応じてより適切に発生させることができる。
さらにまた、請求項4の発明に係る防災機器システムは、前記防災機器は、前記在宅検出手段により人が存在している状態から人が存在していない状態に変化したことが検出された場合に、前記センサの感度を高くする、または異常検出までの時間を短くすることを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、住宅に人が不在の場合には防災機器がより火災を発見しやすくすることができる。
そして、請求項5の発明に係る防災機器システムは、前記検出手段として時刻情報を前記中央装置に対し送信可能な時刻送信機器が設けられ、該時刻送信機器は夜間の所定時間に第1の時刻情報を前記中央装置に送信し、昼間の所定時間に第2の時刻情報を前記中央装置に送信し、前記中央装置は前記第1の時刻情報または第2の時刻情報を受信した場合に前記防災機器に対し動作変更信号を送信し、
前記防災機器は、前記第1の時刻情報を受信した場合の動作変更信号を受信すると、前記センサの感度を高くする、または異常検出までの時間を短くし、前記第2の時刻情報を受信した場合の動作変更信号を受信すると、前記センサの感度を低くする、または異常検出までの時間を長くすることを特徴として構成されている。
前記防災機器は、前記第1の時刻情報を受信した場合の動作変更信号を受信すると、前記センサの感度を高くする、または異常検出までの時間を短くし、前記第2の時刻情報を受信した場合の動作変更信号を受信すると、前記センサの感度を低くする、または異常検出までの時間を長くすることを特徴として構成されている。
請求項5に係る発明によれば、夜間の時間帯には防災機器がより火災を発見しやすくすることができる。
本発明に係る防災機器システムによれば、外部条件に応じて防災機器の異常検出の動作状態を変更できるので、誤報を防ぎながら適切に異常警報を発生させることができる。
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。本実施形態では、住宅に設置される複数の火災警報器14などの防災機器と中央装置10及びテレビ11などの家電機器を有する防災機器システムについて説明する。図1には防災機器システムの全体構成図を、図2には防災機器システムを構成する各機器の構成図を、それぞれ示している。
(防災機器システムの全体構成)
図1に示すように、住宅1には、複数の部屋2,3,4があり、それぞれに火災発生を検出し異常警報を発生可能な防災機器としての火災警報器14が設置されている。また、部屋3には、火災発生時に火災警報器14からの信号を受信することで異常警報を発生可能な防災機器としての火災受信器15が設置されている。火災警報器14や火災受信器15は、火災検出時の異常警報を発生することができる。なお、本実施形態において異常とは火災発生またはガス漏れのことをいう。
図1に示すように、住宅1には、複数の部屋2,3,4があり、それぞれに火災発生を検出し異常警報を発生可能な防災機器としての火災警報器14が設置されている。また、部屋3には、火災発生時に火災警報器14からの信号を受信することで異常警報を発生可能な防災機器としての火災受信器15が設置されている。火災警報器14や火災受信器15は、火災検出時の異常警報を発生することができる。なお、本実施形態において異常とは火災発生またはガス漏れのことをいう。
住宅1の部屋2には、中央装置10と家電機器としてのテレビ11が設置されている。また、部屋2,4には人感センサ16がそれぞれ設置され、部屋3にはガス漏れ警報器13が設置されている。また、部屋2にはレコーダ24が、部屋2,3,4にはそれぞれ照明機器23が、部屋3にはコンロ22が、室外にはガスメータ21が、それぞれ設置されている。
(各防災機器の構成)
本実施形態の火災警報器14は、図2に示すように、光電式で火災時に発生する煙を検出することのできるセンサ14aと、複数の火災警報器14や火災受信器15及び中央装置10が無線で接続された無線ネットワーク内での情報の送受信を行う無線通信部14bと、異常を検出した場合の異常警報を音声により発生する警報発生部14cとを有している。
本実施形態の火災警報器14は、図2に示すように、光電式で火災時に発生する煙を検出することのできるセンサ14aと、複数の火災警報器14や火災受信器15及び中央装置10が無線で接続された無線ネットワーク内での情報の送受信を行う無線通信部14bと、異常を検出した場合の異常警報を音声により発生する警報発生部14cとを有している。
火災警報器14は、図1では各部屋の壁面に設けられているが、天井などに設置されるものであってもよい。火災警報器14の火災を検出する原理としては、本実施形態では煙を検出するものであるが、その他にも熱検出、火炎検出、あるいはこれらのうち複数を組み合わせたもののいずれであってもよい。
火災受信器15は、情報の送受信を行う無線通信部15aと、火災警報器14からの信号を受信することで音声及び光により異常警報を発生する警報発生部15bとを有している。
ガス漏れ警報器13は、ガスが漏れていた場合にセンサ13aによってガスを検出し、異常警報を発生するものであり、さらに中央装置10との間で無線通信を行う無線通信部13bと、ガス漏れ警報や電池残量低下の障害警報を発生する警報発生部13cとを有している。
人感センサ16は、人間が発する赤外線を検知するセンサ16aを有し、部屋に人がいるか否かを検出することができる。また、人感センサ16は、人の有無の検出結果を、無線通信部16bを用いて中央装置10に対し無線送信することができる。
火災警報器14、火災受信器15、ガス漏れ警報器13、及び人感センサ16の無線通信部14b,15a,13b,16bは、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備の標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠した構成を備えている。ただし、これ以外の規格に準拠していてもよいし、独自の規格による構成であってもよい。
(ネットワークの構成)
中央装置10は、火災警報器14、火災受信器15、人感センサ16、及びガス漏れ警報器13との間で、第1のネットワークを構成している。また、中央装置10は、テレビ11、ガスメータ21、コンロ22、照明機器23及びレコーダ24との間で、第2のネットワークを構成している。中央装置10は、さらに外部のインターネット網5とも接続されており、該インターネット網5を介して外部との情報の送受信を行うことができる。
中央装置10は、火災警報器14、火災受信器15、人感センサ16、及びガス漏れ警報器13との間で、第1のネットワークを構成している。また、中央装置10は、テレビ11、ガスメータ21、コンロ22、照明機器23及びレコーダ24との間で、第2のネットワークを構成している。中央装置10は、さらに外部のインターネット網5とも接続されており、該インターネット網5を介して外部との情報の送受信を行うことができる。
第1のネットワークは、火災警報器14や火災受信器15間で無線通信を行うために、上述した無線通信部14b,15aの規格に基づく第1の通信方式が採用されている。第2のネットワークは、中央装置10と住宅1内の家電機器との間で無線通信を行うために、第2の通信方式が採用されている。第2の通信方式は、第1の通信方式とは異なる所定の規格に基づく通信方式であって、家電機器専用の通信方式であってもよいし、また、家電機器以外の機器においても用いられる汎用的な通信方式であってもよい。
(中央装置の構成)
中央装置10は、図2に示すように、各機器との通信制御を行う制御部10aと、第2のネットワークの各機器との通信を行う無線通信部10bと、インターネット網5との通信を行うインターネット通信部10cとを有している。
中央装置10は、図2に示すように、各機器との通信制御を行う制御部10aと、第2のネットワークの各機器との通信を行う無線通信部10bと、インターネット網5との通信を行うインターネット通信部10cとを有している。
また、中央装置10は、第1のネットワークと第2のネットワークの間で情報の送受信を行うことが可能な中継部10dを有している。中央装置10は本来、第2のネットワークに用いられる機器であり、そのままではそれぞれ規格が異なる第1のネットワークと第2のネットワークとの間で情報の送受信を行うことはできないが、中継部10dを有していることにより、中央装置10が火災警報器14や火災受信器15のネットワークである第1のネットワークの構成機器ともなることができ、両無線ネットワーク間での情報のやりとりを行うことが可能となる。なお、中継部10dは、第1のネットワークの各機器との通信を行う機能も有している。
(各家電機器の構成)
テレビ11は、少なくとも表示部11a、無線通信部11b、及び時計部11cを有している。レコーダ24は、中央装置10と無線通信可能な無線通信部24aと、時計部24bとを有している。レコーダ24はテレビ放送を録画する機能を有するものであるが、本実施形態ではテレビ11の代わりに時計機能を有する機器として利用することができる。なお、テレビ11やレコーダ24と中央装置10は、有線で接続されていてもよく、その場合には、テレビ11やレコーダ24は有線通信部(図示しない)を有する。
テレビ11は、少なくとも表示部11a、無線通信部11b、及び時計部11cを有している。レコーダ24は、中央装置10と無線通信可能な無線通信部24aと、時計部24bとを有している。レコーダ24はテレビ放送を録画する機能を有するものであるが、本実施形態ではテレビ11の代わりに時計機能を有する機器として利用することができる。なお、テレビ11やレコーダ24と中央装置10は、有線で接続されていてもよく、その場合には、テレビ11やレコーダ24は有線通信部(図示しない)を有する。
各部屋2,3,4に設置されている照明機器23には、中央装置10と無線通信可能な無線通信部23aが設けられている。照明機器23は、照明のオン・オフ状態の情報を、中央装置10に対して無線送信することができる。
ガスメータ21は、住宅1内でのガスの使用量を計測するものであり、その計測を行う計測部21aと、計測結果を中央装置10に対して無線送信する無線通信部21bとを有している。コンロ22は、台所である部屋3に設置されており、調理に用いられるが、その使用状態を中央装置10に対して無線送信する無線通信部22aを有している。
(異常検出時における防災機器の動作)
いずれかの火災警報器14において、センサ14aが火災の発生を検出すると、当該火災警報器14は、警報発生部14cから音声による異常警報を発生する。それと共に、当該火災警報器14は、無線通信部14bから他の火災警報器14や火災受信器15に対して火災発生信号を送信し、その火災発生信号を受信した他の火災警報器14は、警報発生部14cから音声による異常警報を発生し、火災発生信号を受信した火災受信器15は、警報発生部15bから光及び音声による異常警報を発生する。
いずれかの火災警報器14において、センサ14aが火災の発生を検出すると、当該火災警報器14は、警報発生部14cから音声による異常警報を発生する。それと共に、当該火災警報器14は、無線通信部14bから他の火災警報器14や火災受信器15に対して火災発生信号を送信し、その火災発生信号を受信した他の火災警報器14は、警報発生部14cから音声による異常警報を発生し、火災発生信号を受信した火災受信器15は、警報発生部15bから光及び音声による異常警報を発生する。
また、火災警報器14からの火災発生信号は、中央装置10も受信する。火災発生信号を受信した中央装置10は、火災が発生した旨の情報を、インターネット網5を介して外部のセキュリティ会社や消防署等に送信することができる。また、中央装置10は、火災発生信号を第2のネットワークの機器に対して送信することもできる。例えば、テレビ11に火災発生信号を送信し、当該火災発生信号を受信したテレビ11は、自動的に火災発生を示す表示をすることができる。このように、第1のネットワークと第2のネットワークを跨いだ情報の送受信によって、利用者がより確実に火災発生を把握することができる。
ガス漏れ警報器13もガス漏れの発生時には同様の動作を行う。ガス漏れ警報器13は、センサ13aでガス漏れを検出すると、警報発生部14cから音声による異常警報を発生する。ガス漏れ警報器13からは、ガス漏れが発生した旨のガス漏れ発生信号を無線通信部13bから送信することができる。ガス漏れ発生信号を受信した中央装置10では、ガス漏れが発生した旨の情報を、インターネット網を介して外部のセキュリティ会社やガス会社等に送信することができる。また、中央装置10からテレビ11にガス漏れ発生信号を送信し、当該ガス漏れ発生信号を受信したテレビ11は、ガス漏れ発生を示す表示やガス漏れへの対処方法などの表示をすることができる。
(防災機器の動作状態)
火災警報器14のセンサ14aは、法令で定められた範囲内において、火災を検出する動作状態を変更することが可能である。本実施形態のセンサ14aは、光電式で煙を検出可能なものである。この場合、火災警報器14は、1mあたり15%減光する煙を含む風速20cm/秒以上40cm/秒以下の気流に投入したとき、60秒以内に異常警報を発する作動条件と、1mあたり5%減光する煙を含む風速20cm/秒以上40cm/秒以下の気流に投入したとき、5秒以内では異常警報を発しない不動作条件との、両方を満たす必要がある。
火災警報器14のセンサ14aは、法令で定められた範囲内において、火災を検出する動作状態を変更することが可能である。本実施形態のセンサ14aは、光電式で煙を検出可能なものである。この場合、火災警報器14は、1mあたり15%減光する煙を含む風速20cm/秒以上40cm/秒以下の気流に投入したとき、60秒以内に異常警報を発する作動条件と、1mあたり5%減光する煙を含む風速20cm/秒以上40cm/秒以下の気流に投入したとき、5秒以内では異常警報を発しない不動作条件との、両方を満たす必要がある。
火災警報器14は、上記範囲内において、3つの動作状態を切り替えることができる。通常モードでは、煙により1mあたり10%減光する状態が30秒間継続した場合に、火災発生と判断して異常警報を発生する。高感度モードでは、煙により1mあたり6%減光する状態が10秒間継続した場合に、火災発生と判断して異常警報を発生する。低感度モードでは、煙により1mあたり14%減光する状態が55秒間継続した場合に、火災発生と判断して異常警報を発生する。
このように、火災警報器14の各動作状態は、センサ14aの感度及びセンサ14aによる異常検出までの時間を変更することによって、変更される。動作状態の変更は、これらいずれか一方のみの変更により行ってもよい。
(異常検出の動作状態変更のフロー)
次に、火災警報器14において動作状態を変更するフローについて説明する。図3には、火災警報器14の動作状態を変更するためのフローチャートを示している。このフローチャートでは、最初は火災警報器14が通常モードであるものとする(SA−1)。昼間の時間帯で、かつ住宅1内に人がいる場合には、火災警報器14は通常モードである。火災警報器14は、外部条件を検出可能な検出手段となる防災機器システム内の各機器からの情報に基づき、外部条件の所定の変化が検出された場合に、動作状態を変化させる。
次に、火災警報器14において動作状態を変更するフローについて説明する。図3には、火災警報器14の動作状態を変更するためのフローチャートを示している。このフローチャートでは、最初は火災警報器14が通常モードであるものとする(SA−1)。昼間の時間帯で、かつ住宅1内に人がいる場合には、火災警報器14は通常モードである。火災警報器14は、外部条件を検出可能な検出手段となる防災機器システム内の各機器からの情報に基づき、外部条件の所定の変化が検出された場合に、動作状態を変化させる。
火災警報器14の動作状態の変更は、中央装置10に接続される各機器からの情報に基づいて判断される。このため、本実施形態では、中央装置10で外部条件の所定の変化の有無を判断し、火災警報器14に対して中央装置10から動作状態変更を指示する信号が送信されるものとする。ただし、中央装置10から火災警報器14に対して各機器からの情報を送信し、火災警報器14において外部条件の所定の変化の有無を判断するようにしてもよい。
まず、中央装置10は、住宅1内に人がいるか否かを判断する(SA−2)。在宅か否かの判断フローについては、図4に示している。この図に示すように、まず、コンロ22が使用されているか否かを検出し(SB−1)、使用されていれば在宅と判断する(SB−2)。コンロ22が使用されていなかった場合、ガスメータ21で検出されるガス使用量が所定以上であるか否かを検出し(SB−3)、所定以上であった場合には在宅と判断する(SB−4)。ガス使用量が所定より少ない場合、人感センサ16で人がいるか否かを検出する(SB−5)。人感センサ16で人がいると検出されれば、在宅と判断し(SB−6)、人感センサ16で人がいないと検出されれば、不在と判断する(SB−7)。
このように、住宅1内の人の有無は、1つの機器だけでなく、複数の機器を用いる方が、より正確に検出することが可能となるが、人感センサ16のみで判断するようにしてもよい。
SA−2において、不在と判断された場合には、中央装置10は火災警報器14に対し動作変更信号を送信し、当該動作変更信号を受信した火災警報器14は、動作状態を通常モードから高感度モードに変更する(SA−3)。住宅1内に人が不在の場合には、わずかな煙であっても火災の可能性が高いので、火災警報器14の感度を高くすることで、確実かつ早期に火災発生を検出することができる。SA−3で高感度モードに変更した後は、SA−2の判断を繰り返す。
SA−2において、在宅と判断された場合には、火災警報器14は通常モードとなる(SA−4)。元々通常モードであった場合には、ここでは何も変化しない。SA−3で高感度モードに変更された後に、人が帰宅して存在している状態に変化した場合には、火災警報器14は高感度モードから通常モードに変更される。
次に、コンロ22が使用されているか否かが検出される(SA−5)。コンロ22からは、前述のように使用状態を無線通信部22aによって中央装置10に送信することができる。中央装置10は、コンロ22に使用状態を送信するように指令し、それに応じてコンロ22からは使用状態の情報が送信される。ここでコンロ22が使用状態であった場合には、中央装置10は火災警報器14に対し動作変更信号を送信し、当該動作変更信号を受信した火災警報器14は、動作状態を通常モードから低感度モードに変更する(SA−6)。
コンロ22が使用されている時には、調理によって煙が発生することがある。この煙は火災によるものではないにも関わらず、火災警報器14が作動して誤報を発生する可能性がある。コンロ22の使用時には火災警報器14を低感度モードとすることにより、誤報の発生可能性を低くすることができる。また、コンロ22が使用されている時には、基本的に火気の近くに人が存在していると考えられるので、火災警報器14を低感度モードとしていても、仮に火災が発生した際にすぐに発見が可能である。
また、予め複数の火災警報器14にそれぞれ固有の識別符号を設定しておき、SA−5のステップにおいて、台所に設置された火災警報器14の識別符号を含む動作変更信号を中央装置10から送信することで、台所に設置された火災警報器14のみ低感度モードとし、それ以外の火災警報器14は通常モードのままとすることもできる。
SA−6で低感度モードに変更した後は、SA−5の判断を繰り返す。SA−5でコンロ22が使用されていないと判断された場合には、火災警報器14は通常モードとなる(SA−7)。元々通常モードであった場合には、ここでは何も変化しない。SA−6で高感度モードに変更された後に、コンロ22が使用されていない状態に変化した場合には、火災警報器14は低感度モードから通常モードに変更される。
次に、時刻が深夜帯であるか否かが判断される(SA−8)。時刻情報の取得は、第2のネットワークに接続されたテレビ11において行われる。テレビ11は、受信するテレビ放送の信号から時刻を認識してもよいし、内蔵する時計機能から時刻を認識してもよい。ただし、内蔵する時計機能を利用する場合には、時刻が次第にずれていくことが考えられるので、テレビ放送の信号などから所定期間ごとに時刻の補正を行うことが望ましい。また、第2のネットワークに接続されたレコーダ24によっても、時刻情報を取得することができる。本実施形態では、テレビ11によって時刻情報を取得するものとする。
ここでは、午前0時の時刻情報のことを第1の時刻情報と、午前7時の時刻情報のことを第2の時刻情報とする。テレビ11は、第1の時刻情報を取得したら、無線通信部11bから当該情報を中央装置10に対して送信する。また、第2の時刻情報を取得した際にも、テレビ11は無線通信部11bから当該情報を中央装置10に対して送信する。
中央装置10は、直近で第1の時刻情報を受信した後であって第2の時刻情報をまだ受信していなければ、時刻を深夜帯であるものと判断し、直近で第2の時刻情報を受信した後であって第1の時刻情報をまだ受信していなければ、時刻を深夜帯ではないものと判断する。
SA−8で時刻が深夜帯ではないと判断された場合には、SA−2に戻る。すなわち、この場合には通常モードのままとなる。SA−8で時刻が深夜帯であると判断された場合には、さらに住宅1内の人が就寝中であるか否かが判断される(SA−9)。
時刻が深夜帯であると判断された場合に、住宅1内の人が就寝しているか否かについては、照明機器23からの情報によって判断することができる。ここでは、照明機器23の使用状態を検出し、少なくとも1つの照明機器23がオンであった場合にはまだ就寝していないものと判断し、全ての照明機器23がオフであった場合には、就寝しているものと判断できる。
SA−9で住宅1内の人が就寝中でないと判断された場合には、SA−1に戻る。すなわち、この場合には通常モードのままとなる。SA−9で住宅1内の人が就寝中であると判断された場合には、中央装置10は火災警報器14に対し動作変更信号を送信し、当該動作変更信号を受信した火災警報器14は、動作状態を通常モードから高感度モードに変更する(SA−10)。その後、SA−9の判断を繰り返す。
深夜の就寝中には、仮に火災が発生した場合に早期に発見しにくいため、火災警報器14を高感度モードとすることで、火災の発生を確実かつ早期に発見することを可能とすることができる。
このように、中央装置10には、住宅1内の人の有無やコンロ22の使用、あるいは就寝中か否かといった外部条件を検出可能な、人感センサ16やガスメータ21、コンロ22、照明機器23といった検出手段が接続され、検出手段により外部条件の所定の変化が検出されると、防災機器である火災警報器14が、センサ14aによる異常検出の動作状態を変更するようにしたことで、火災発生の可能性の高低、あるいは火災発見の容易性の高低に応じた火災警報器14の感度調節を行うことができるので、誤報を減らしつつ、必要な場合には確実に火災を検出する防災機器システムとすることができる。
ここでは火災警報器14の動作状態の変更について説明したが、ガス漏れ警報器13についても、同様に異常検出の動作状態を変更することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
1 住宅
2 第1の部屋
3 第2の部屋
4 第3の部屋
5 インターネット網
10 中央装置
11 テレビ
13 ガス漏れ警報器
14 火災警報器
15 火災受信器
16 人感センサ
21 ガスメータ
22 コンロ
23 照明機器
24 レコーダ
2 第1の部屋
3 第2の部屋
4 第3の部屋
5 インターネット網
10 中央装置
11 テレビ
13 ガス漏れ警報器
14 火災警報器
15 火災受信器
16 人感センサ
21 ガスメータ
22 コンロ
23 照明機器
24 レコーダ
Claims (5)
- 住宅内に設置され異常検出可能なセンサを有する防災機器と中央装置とが接続された防災機器システムであって、
前記中央装置には外部条件を検出可能な検出手段が接続され、該検出手段により外部条件の所定の変化が検出されると、前記防災機器は、前記センサによる異常検出の動作状態を変更することを特徴とする防災機器システム。 - 前記防災機器は、前記センサの感度を変更する、及び/または前記センサによる異常検出までの時間を変更することによって、前記異常検出の動作状態を変更することを特徴とする請求項1記載の防災機器システム。
- 前記検出手段として住宅内の人の有無を検出可能な在宅検出手段が設けられ、該在宅検出手段により検出された人の存在の有無が変化した場合に、前記防災機器が前記センサによる異常検出の動作状態を変更することを特徴とする請求項1または2記載の防災機器システム。
- 前記防災機器は、前記在宅検出手段により人が存在している状態から人が存在していない状態に変化したことが検出された場合に、前記センサの感度を高くする、または異常検出までの時間を短くすることを特徴とする請求項3記載の防災機器システム。
- 前記検出手段として時刻情報を前記中央装置に対し送信可能な時刻送信機器が設けられ、該時刻送信機器は夜間の所定時間に第1の時刻情報を前記中央装置に送信し、昼間の所定時間に第2の時刻情報を前記中央装置に送信し、前記中央装置は前記第1の時刻情報または第2の時刻情報を受信した場合に前記防災機器に対し動作変更信号を送信し、
前記防災機器は、前記第1の時刻情報を受信した場合の動作変更信号を受信すると、前記センサの感度を高くする、または異常検出までの時間を短くし、前記第2の時刻情報を受信した場合の動作変更信号を受信すると、前記センサの感度を低くする、または異常検出までの時間を長くすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防災機器システム。
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