JP2016148724A - 長尺光学フィルム積層体、長尺光学フィルム積層体のロール及びips液晶表示装置 - Google Patents

長尺光学フィルム積層体、長尺光学フィルム積層体のロール及びips液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】IPS液晶表示パネルが薄くなったことにより、当該IPS液晶表示パネルに、偏光子、位相差フィルム等の光学フィルムを貼り合わせた構成において、反りが生じるようになった。【解決手段】本発明は、伸縮しやすい偏光子を薄くし、該偏光子とIPS液晶表示パネルとの間にある位相差フィルムも薄くすることで、従来のものよりも当該偏光子をさらにIPS液晶表示パネルに近づけ、これにより、IPS液晶表示パネルの反りを防止する。【選択図】図1

Description

本発明は、インプレーンスイッチング(IPS)モードで動作するIPS液晶パネルに適した、広視野角かつ高偏光度で加湿光学耐久性が良好な偏光板及び位相差フィルムを積層した光学フィルム積層体に関する。また、その光学フィルム積層体を用いたIPS液晶表示装置において広視野角かつ加熱反り(カール)が良好な液晶表示装置に関する。
IPSモードで動作するIPS液晶表示装置は、非駆動状態において液晶分子が基板面に対して略平行なホモジニアス配向を有するため、光は液晶層を、その偏光面をほとんど変化させること無く通過し、その結果基板の上下に偏光板を配置することにより非駆動状態でほぼ完全な黒色表示が可能である。IPSモードではパネル法線方向においては、ほぼ完全な黒色表示ができるものの、法線方向からズレた方向からパネルを観察する場合、液晶セルの上下に配置する偏光板の光軸方向からズレた方向では偏光板の特性上避けられない光漏れが発生する結果、視野角が狭くなるという問題があった。
このような問題を解決するために、例えば、特開3,687,854号公報(特許文献1)では、偏光板の吸収軸と位相差フィルムの遅相軸が直交または平行になるように積層した光学フィルムの屈折率、位相差及び厚さ等のパラメータをIPS液晶表示パネルに適した値に定めている。1つの実施例では、厚さ20μmの偏光子の両面に、厚さ80μmの透明保護フィルムを、接着剤を用いて積層した偏光板と、厚さ45μmの位相差フィルム等が用いられている。
特許4,938,632号公報(特許文献2)には、厚さ10μmから50μmの偏光子が、IPS液晶表示装置に用いられていることが記載されている。また、特許4,804,588号公報(特許文献3)には、IPS液晶表示パネルの視認側の面に粘着剤層を介して位相差フィルムが接合され、該位相差フィルムに厚さ10μm以下の偏光子が接合されることが記載されている。さらに、特許4,757,347号公報(特許文献4)には、位相差フィルムとして20μm以下の光学フィルムが記載されている。
このような偏光子、位相差フィルム等の光学フィルムが用いられるIPS液晶表示パネルは、液晶テレビや液晶ディスプレイ等の比較的大きな画面に用いられるだけでなく、近年、スマートフォンやタブレットPC等の携帯可能な小型電子機器の画面にも応用されている。近年、それら携帯可能な電子機器の薄型化に伴い、IPS液晶表示パネル(ガラス)も薄く製造されるようになった。
特許第3,687,854号公報 特許第4,938,632号公報 特許第4,804,588号公報 特許第4,757,347号公報 特許第4,751,481号公報 特許第4,751,486号公報 特許第5,244,848号公報 特許第4,853,920号公報
IPS液晶表示パネルが薄くなったことにより、当該IPS液晶表示パネルに、偏光子、位相差フィルム等の光学フィルムを貼り合わせた構成において、反りが生じるようになった。このような反りは、偏光子や位相差フィルム等の機能に悪影響を与え、IPS液晶表示パネルを偏光子の吸収軸に対して斜め方向(例えば、45度の角度)から見た場合に生じ得るコントラストの低下や表示色が見る角度によって異なる現象(カラーシフト)を改善するという、本来偏光子や位相差フィルムが果たすべき機能が有効に作用しないという問題があった。
そこで、本発明は、伸縮しやすい偏光子を薄くし、該偏光子とIPS液晶表示パネルとの間にある位相差フィルムも薄くすることで、従来のものよりも当該偏光子をさらにIPS液晶表示パネルに近づけ、これにより、IPS液晶表示パネルの反りを防止することを目的とする。そして、本発明は、当該目的を達成することに加えて、偏光子や位相差フィルムを薄くしても広視野角かつ高偏光度の性能を有し、加湿光学耐久性が良好な長尺光学フィルム積層体、該長尺光学フィルム積層体がロール状に巻かれた長尺光学フィルム積層体のロール、IPS液晶表示装置を提案する。
本発明に係るIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体の1つの実施形態として、長尺光学フィルム積層体は、12μm以下の厚みになるように長手方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含む長尺ウェブ状のPVA−ヨウ素系偏光子と、
前記偏光子の一方の面に第1の接着剤層を介して直接貼り合された長尺ウェブ状の位相差フィルムと、
前記位相差フィルムの前記偏光子とは反対側の面に配置された第1の粘着剤層と、
前記第1の粘着剤層の前記位相差フィルムとは反対側の面に貼り合わされた長尺ウェブ状の剥離フィルムと、
前記偏光子の前記位相差フィルムとは反対側の面に第2の接着剤層を介して貼り合わされた保護層と、を含み、
前記偏光子は、前記ポリビニルアルコール系樹脂に対するヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、
前記位相差フィルムは、フィルム面内屈折率が最大となる方向をx軸、該x軸に直交するフィルム面内の方向をy軸とし、フィルム厚み方向をz軸としたとき、前記x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成され、フィルム面内屈折率差Δnxyが5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReが100から300nm、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzが0.3から0.8、光弾性係数が5×10-11以上であり、長手方向に直角な幅方向に遅相軸を有し、
前記第1及び第2の接着剤層の各々は、厚みが2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの範囲内にあり、
前記保護層は、厚みが10から50μmで、偏光子厚みが10μmより厚い場合は、透湿度が1500g/m2以下であり、偏光子厚みが10μm以下では、透湿度が200g/m2以下であることを特徴とする。
本発明に係るIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体の好ましい実施形態として、前記偏光子の前記第2の接着剤層側の面と前記剥離フィルムの前記第1の粘着層側の面との間の距離が50μm以下であることを特徴とする。
本発明に係るIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体の好ましい実施形態として、長尺光学フィルム積層体はロール状に巻かれたものとする。
本発明に係るIPS液晶表示装置の1つの実施形態として、IPS液晶表示装置は、IPS液晶表示パネルと、
前記IPS液晶表示パネルの視認側に配置された、偏光子と位相差フィルムとを少なくとも含む視認側光学フィルム積層体と、
前記IPS液晶表示パネルのバックライト側に配置された、偏光子と輝度向上フィルムとを少なくとも含むバックライト側光学フィルム積層体と、を備え、
前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、厚みが12μm以下となるように一軸方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含む長尺ウェブ状のPVAヨウ素系偏光子とを含み、
前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、ヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、
前記位相差フィルムは、フィルム面内屈折率が最大となる方向をx軸、該x軸に直交するフィルム面内の方向をy軸とし、フィルム厚み方向をz軸としたとき、前記x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成され、フィルム面内屈折率差Δnxyが5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReが100から300nm、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzが0.3から0.8、光弾性率が5×10-11以上であり、遅相軸が前記偏光子の吸収軸に実質的に直交する関係で、厚み2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの接着剤層を介して直接、前記視認側光学フィルム積層体の前記偏光子に接合され、
前記位相差フィルムは、粘着剤層を介して前記IPS液晶表示パネルの視認側表面に接合されており、前記IPS液晶表示パネルの視認側表面において、前記IPS液晶表示パネルの視認側表面から前記偏光子の第2の接着剤層側表面までの距離が50μm以下であり、
前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、厚みが12μm以下となるように一軸方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含むPVA−ヨウ素系偏光子とを含み、
前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、ヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、一方の面が厚み2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの範囲内にある第3の接着剤層を介して保護層に接合され、
前記保護層は、第2の粘着剤層を介して前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面に接合されており、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側において、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子のバックライト側表面までの距離が50μm以下であり、
前記IPS液晶表示パネルの視認側表面から前記偏光子の保護層側表面までの距離と、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子のバックライト側表面までの距離の差が10μm以下であることを特徴とする。
本発明に係るIPS液晶表示装置の好ましい実施形態として、前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子には、前記位相差フィルムとは反対側の面に、接着剤層を介して保護フィルムが接合されたことを特徴とする。また、前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子には、両面、あるいはどちらか片面に保護層を備えていることを特徴とする。
本発明に係るIPS液晶表示装置の好ましい実施形態として、前記接着剤層は、厚み2μm以下で弾性率が1×105から3×109であることを特徴とする。
本発明に係るIPS液晶表示装置の別の実施形態として、前記視認側光学フィルム積層体と同じ構成をバックライト側に、バックライト側光学フィルム積層体として備え、その他の構成を上述した実施形態と同様とする。
本発明は、偏光子の厚みを薄くすると共に、該偏光子とIPS液晶表示パネルとの間にある位相差フィルムの厚みも薄くしたIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体により、偏光子をIPS液晶表示パネルに近づけることができ、光学フィルム積層体を貼りつけたIPS液晶表示パネルの反りを防ぐことができる。
また、本発明に係る長尺光学フィルム積層体、長尺光学フィルム積層体がロール状に巻かれた長尺光学フィルム積層体のロール、又は、IPS液晶表示装置は、偏光子及び位相差フィルムの厚みを薄くするだけでなく、偏光子のPVA分子の配向性、偏光度及び位相差フィルムの屈折率、光弾性率、保護フィルムの透湿度等のパラメータを、複数の実施例の比較結果に基づいて、IPS液晶表示装置に適した値に設定したことにより、偏光子や位相差フィルムを薄くしても広視野角かつ高偏光度の性能を有し、加湿光学耐久性が良好となった。
本発明の一実施形態に係るIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学フィルム積層体を視認側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係る光学フィルム積層体を視認側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光学フィルム積層体をバックライト側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係る光学フィルム積層体をバックライト側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体の構成を示す。光学フィルム積層体100は、位相差フィルム101の一方の面(図1では上方の面)に、接着剤層102、偏光子103、接着剤層104、保護フィルム105が積層され、位相差フィルム101の他方の面(図1では下方の面)に粘着剤層106と剥離フィルム107を備える。位相差フィルム101と偏光子103は、接着剤層102を介して直接貼り合わされる。光学フィルム積層体100を粘着剤層106によってIPS液晶パネル等の対象物に貼り合わせる際に、剥離フィルム107は粘着剤層106から剥がされる。
(位相差フィルム)
位相差フィルムは、例えば、特許4,757,347号公報(特許文献4)に記載される製造方法に基づいて製造することができる。当該位相差フィルムを製造する方法は、収縮性フィルム上に、Δnxz=nx’−nz’で表される厚み方向の複屈折率(Δnxz)が0.0007以上の非液晶性材料を含む複屈折層形成材料を直接塗布して塗膜を形成する塗膜形成工程と、前記収縮性フィルムの収縮により、前記塗膜の屈折率分布がnx>nz>nyとなるように前記塗膜を収縮させることにより、複屈折層を形成する複屈折層形成工程とを含む。ただし、それぞれの変数は下記のとおりである。
nx’:前記非液晶性材料を固化層としたときの層の面内で屈折率が最大となる方向(遅相軸方向)の屈折率
nz’:前記nx’の方向および前記固化層の面内で前記nx’の方向と直交する方向(進相軸方向)の各方向に対し直交する前記固化層の厚み方向の屈折率
nx:前記複屈折層の面内で屈折率が最大となる方向(遅相軸方向)の屈折率
ny:前記複屈折層の面内で前記nxの方向と直交する方向(進相軸方向)の屈折率
nz:前記nxおよび前記nyの各方向に対し直交する前記複屈折層の厚み方向の屈折率
上記定義に従って、フィルム面内屈折率が最大となる方向をx軸、該x軸に直交するフィルム面内の方向をy軸とし、フィルム厚み方向をz軸とした場合に、図1に示す本発明の一実施形態における位相差フィルム101は、下記実施例(表1参照)の結果を考慮して、例えば、前記x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成され、フィルム面内屈折率差Δnxyが5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReが100から300nm、好ましくは130から300nm、特に好ましくは250から290nmである。Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzが0.3から0.8、より好ましくは0.35から0.75、特に好ましくは0.4から0.6である。光弾性係数が5×10-11以上、より好ましくは1×10-10以上であり、長手方向に直角な幅方向に遅相軸を有するように構成できる。
(偏光子)
偏光子は、一般的に、二色性物質を染色工程により含浸及び吸着させたポリビニルアルコール(PVA)系樹脂フィルムを一軸又は二軸延伸して、含浸された二色性物質を配向させることにより作成される。近年では、二色性物質としてヨウ素を用いることが通常である。染色工程においては、PVA系樹脂フィルムをヨウ素水溶液に浸漬することとなるが、ヨウ素分子(I2)のみでは、水に溶解しないため、ヨウ化カリウム(KI)とともにヨウ素を水に溶かして、ヨウ素・ヨウ化カリウム水溶液を作成する。ヨウ素・ヨウ化カリウム水溶液には、カリウムイオン(K+)及びヨウ素イオン(I-)に加え、ヨウ素イオンとヨウ素分子が結合したポリヨウ素イオン(I3-やI5-)が存在する。染色工程では、ヨウ素イオン及びポリヨウ素イオンが、PVA系樹脂フィルム内に浸透し、PVA系樹脂の分子に吸着される。そして、その後の延伸工程において、PVA系樹脂フィルムが延伸され、分子が配向するときに、ポリヨウ素イオンも延伸方向に配向する。配向したポリヨウ素イオンは、入射光の偏光方向の、ポリヨウ素イオンの配向方向に対する角度により、入射光の透過率が異なるため、染色、延伸されたPVA樹脂は、偏光子として機能する。
このように、偏光子は、少なくともPVA系樹脂とポリヨウ素イオンを含む。ポリヨウ素イオンは、PVA系樹脂分子との相互作用により、偏光子中でPVA‐ヨウ素錯体(PVA・I3-やPVA・I5-)を形成した状態で存在する。この錯体状態を形成することにより、可視光の波長範囲に於いて吸収二色性を示す。ヨウ素イオン(I-)は、230nm付近に吸光ピークをもつ。また、PVAと錯体状態にある三ヨウ化物イオン(PVA・I3-)は、470nm付近に吸光ピークをもつ。PVAと錯体状態にある五ヨウ化物イオン(PVA・I5-)の吸光ピークは、600nm付近に存在する。PVA−ヨウ素錯体の態様に応じて、吸収する光の波長が変わるため、ポリヨウ素イオンの吸光ピークは、幅広いものとなる。PVA−ヨウ素錯体は、可視光を吸光する。一方で、ヨウ素イオンは、230nm付近にピークが存在することから、可視光を吸収しない。従って、PVAと錯体状態となったポリヨウ素イオンが、偏光子の液晶表示装置等の表示装置に関する偏光子の性能に影響する。図1に示す本発明の一実施形態における偏光子103は、下記実施例(表1参照)の結果を考慮して、例えば、前記ポリビニルアルコール系樹脂に対するヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上となるように構成することができる。
図1に示す本発明の一実施形態においては、偏光子103の厚みは12μm以下、好ましくは5μm以下である。例えば、厚さ12μmの偏光子は、原反フィルム厚みが30μmのポリビニルアルコールを用いて、上述した作成方法に従って作成することができる。このように、偏光子を薄くすることにより、周囲の環境の変化により偏光子に生じる伸縮力を小さくすることができる。偏光子が比較的厚い場合には、偏光子に生じる伸縮力が大きくなるため、偏光子の伸縮を抑制するのに十分な程度の厚みをもった保護層又は位相差層を貼り合わせることが必要になる。一方で、偏光子を薄くして偏光子に発生する伸縮力を小さくすることにより、偏光子と貼り合わされる保護層又は位相差層の厚みを薄くすることができ、光学積層体全体の厚みを薄くすることができる。また、偏光子の厚みが薄く周囲の環境の変化により偏光子に発生する伸縮力が小さくなることにより、これに貼り合わされる部材との間で発生する応力が小さくなり貼り合わされた部材に発生する光学的な歪も抑制される効果がある。
偏光子103は、好ましくは、波長380nm〜780nmのいずれかの波長で吸収二色性を示す。偏光子の単体透過率は、好ましくは40.0%以上、より好ましくは40.5%以上、さらに好ましくは41.0%以上、特に好ましくは41.5%以上である。偏光子の偏光度は、好ましくは99.8%以上、より好ましくは99.9%以上、さらに好ましくは99.95%以上である。このように薄型で高い偏光性能を示す偏光子を製造することは、容易ではない。しかし、本出願人による上述の特許文献5〜7に記載された方法のいずれかを採用することにより、望む特性の薄型偏光子を製造することができる。
(保護フィルム)
保護フィルムは、任意の適切な樹脂フィルムを採用することができる。本発明において使用するのに適した保護フィルムの形成材料としては、例えば、ノルボルネン系樹脂等のシクロオレフィン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、セルロースエステル系樹脂等が挙げられる。なお、「(メタ)アクリル系樹脂」とは、アクリル系樹脂およびメタクリル系樹脂の少なくとも一方の樹脂をいう。
図1に示す本発明の一実施形態においては、保護フィルム105の厚みは、10μm〜50μm、好ましくは15μm〜45μmである。保護フィルムには、液晶表示装置の視認側に配置される場合、適宜アンチグレア層又は反射防止層、キズ防止のためのハードコート処理などの表面処理層を設けることができる。また、特に限定するものではないが、インセル型の静電容量型タッチパネルでは、ディスプレイ近傍の低周波ノイズによるディスプレイ動作の妨害を阻止するために、電磁遮蔽且つ帯電防止の機能を有する透明導電膜を保護フィルムに付与する必要となる。さらに、保護フィルム自体がλ/4板となる場合は、偏光サングラスでの視認性低下の対策となっている。
保護フィルム105の透過湿度は、偏光子の厚みが10μm以下の場合、200g/m2以下、好ましくは170g/m2以下、より好ましくは130g/m2以下、特に好ましくは90g/m2以下である。偏光子は、厚みが薄くなると、耐湿性が低下する、という問題がある。保護層の透湿度を上記のように小さくすることにより、湿度による偏光子の劣化を抑制することができ、偏光子の厚みを薄くすることが可能になる。偏光子厚みが10μmより厚い場合は、透湿度が1500g/m2以下であれば、湿度による偏光子の劣化は抑制することが可能である。偏光子を薄くできることにより、前述したように偏光子と貼合せる保護層又は位相差層の厚みも薄くすることができるので、結果として、光学積層体全体の厚みを薄くすることが可能になる。
図2は、発明の一実施形態に係る光学フィルム積層体を視認側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す。IPS液晶表示装置200は、インセルタッチパネル型の液晶セル(T/P)201の一方の面(図2では上方の面)に、粘着剤層202、下塗り層203、位相差フィルム204、下塗り層205、接着剤層206、偏光子207、接着剤層208、保護フィルム209、表面処理(導電)層210、層間充填層211、ガラス212が積層される。一方、液晶セル(T/P)201の他方の面(図2では下方の面)に、粘着剤層213、保護フィルム214、接着剤層215、偏光子216、接着剤層217、保護フィルム218、粘着剤層219、輝度向上フィルム220が積層される。IPS液晶表示装置200は、さらに、輝度向上フィルム220から間隔を空けて、拡散板221と、拡散板221に接合されたバックライト222を含む。バックライト222は、拡散板221において、輝度向上フィルム220とは反対側の面に接合される。
粘着剤層202、位相差フィルム204、接着剤層206、偏光子207、接着剤層208、保護フィルム209は、図1に示される光学フィルム積層体100の粘着剤層106、位相差フィルム101、接着剤層102、偏光子103、接着剤層104、保護フィルム105に相当するものである。下塗り層203,205は、位相差フィルム204と粘着剤層202及び接着剤層206との接着が強ければ省略することもできる。
液晶セル(T/P)201は、IPS方式の液晶セルであり、電界無印加の状態で、液晶分子が面内一方向に一様に配向したホモジニアス配向となる。この構成のIPS方式の液晶セルを備えたIPS液晶表示装置においては、一対の偏光子が、その吸収軸を互いに直交させた状態で、液晶セルの両側に配置される。
電界無印加の状態では、一方の偏光子の吸収軸が液晶分子の配向方向に平行になるように、該偏光子が液晶セルに対して配置される。通常は、この電界無印加の状態が「黒表示」に該当する。液晶セルに電界を印加して、液晶分子を面内で水平方向に回転させることにより、位相差を発現させ該一方の偏光子を通った光が、他方の偏光子を透過できるようにして、「白状態」を実現する。「白状態」は、液晶分子が一対の偏光子の吸収軸の交差角の中間角度、すなわち45°の方向に向く、最大の透過率となる状態で実現される。実際には、液晶分子を理想的な方位である45°まで回転させることは難しく、実質的に45°に近い方位角度が「白状態」とされる。バックライト光源側の偏光子が電界無印加状態での液晶分子の配向方向に平行に配列されるIPS液晶表示装置は、「Oモード」と呼ばれ、逆に、視認側の偏光子が電解無印加状態での液晶分子の配向方向に平行に配列されるIPS液晶表示装置は、「Eモード」と呼ばれる。
(輝度向上フィルム)
輝度向上フィルムは、液晶表示装置等のバックライトや裏面側からの反射等により自然光が入射すると所定偏光軸の直線偏光又は所定方向の円偏光を反射し、他の光は透過する特性を示すものである。輝度向上フィルムを積層させた偏光板は、バックライト等の光源からの光を入射させて所定偏光状態の透過光を得ると共に、前記所定偏光状態以外の光を透過させずに反射させる。この輝度向上フィルム面で反射した光を更にその後ろ側に設けた反射層等を介して反転させて輝度向上フィルムに再入射させることで、その一部又は全部を所定偏光状態の光として透過させて輝度向上フィルムを透過する光の増量を図ると共に、偏光子に吸収されにくい偏光を供給して、液晶画像表示等に利用しうる光量の増大を図ることにより輝度を向上させ得るものである。
図3は、本発明の別の実施形態に係る光学フィルム積層体を視認側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す。IPS液晶表示装置300は、図2に示したIPS液晶表示装置200の液晶セル(T/P)201と異なり、液晶パネルとしてインセルタッチパネル型ではない液晶セル301を採用し、層間充填層311の表面処理層310とは反対側の面に、タッチパネル323を備える。IPS液晶表示装置300のその他の構成については、図2に示されるIPS液晶表示装置200のものと同様である。
図4は、本発明の一実施形態に係る光学フィルム積層体をバックライト側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す。IPS液晶表示装置400は、図2に示したIPS液晶表示装置200とは異なり、バックライト側に位相差フィルム412を備えたものである。
IPS液晶表示装置400は、インセルタッチパネル型の液晶セル(T/P)401の一方の面(図4では上方の面)に、粘着剤層402、コート層あるいは保護層403、偏光子404、接着剤層405、保護フィルム206、表面処理(導電)層407、層間充填層408、ガラス409が積層される。一方、液晶セル(T/P)401の他方の面(図4では下方の面)に、粘着剤層410、下塗り層411、位相差フィルム412、下塗り層413、接着剤層414、偏光子415、接着剤層416、保護フィルム417、粘着剤層418、輝度向上フィルム419が積層される。下塗り層411,413においても、位相差フィルム412と粘着剤層410及び接着剤層414との接着が強ければ省略することもできる。IPS液晶表示装置400は、さらに、輝度向上フィルム419から間隔を空けて、拡散板420と、拡散板420に接合されたバックライト421を含む。バックライト421は、拡散板420において、輝度向上フィルム419とは反対側の面に接合される。
一般的に、偏光子の片側のみに透明保護フィルムを設けた薄型の粘着型偏光板では、耐久性が悪く、過酷な環境下におかれると偏光子の延伸方向にクラックが生じやすいが、コート層あるいは保護層403は、耐クラック性を向上させるために、偏光子404に接合することができる。IPS液晶表示装置400のその他の構成については、図2に示されるIPS液晶表示装置200のものと同様である。
図5は、本発明の別の実施形態に係る光学フィルム積層体をバックライト側に備えるIPS液晶表示装置の構成を示す。IPS液晶表示装置500は、図4に示したIPS液晶表示装置400の液晶セル(T/P)401と異なり、液晶パネルとしてインセルタッチパネル型ではない液晶セル501を採用し、層間充填層508の表面処理層507とは反対側の面に、タッチパネル522を備える。IPS液晶表示装置500のその他の構成については、図4に示されるIPS液晶表示装置400のものと同様である。
以下に本発明の実施例1から7についての説明を記載する。また、比較参考のため、比較例1から3についても説明を記載する。また、実施例及び比較例をまとめた表を表1として示す。表1の縦の上段の列の項目は、液晶セルの上面及び下面に積層したものを表す。例えば、表1の縦の上段の列に示される、「保護層」、「第2接着剤層」、「視認側偏光子」、「第1の接着剤層」、「位相差フィルム」、「第1の粘着剤層」、「第2の粘着剤層」、「保護層」、「第3の接着剤層」、「バックライト側偏光子」は、それぞれ、図2に示す本発明の一実施形態では、「保護フィルム209」、「接着剤層208」、「偏光子207」、「接着剤層206」、「位相差フィルム204」、「粘着剤層202」、「粘着剤層213」、「保護フィルム214」、「接着剤層215」、「偏光子216」に対応する。
(位相差フィルム1の製造例)
攪拌装置を備えた反応容器中、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)-4−メチルペンタン2.70kg、テトラブチルアンモニウムクロライド0.06kgを1M水酸化ナトリウム溶液25Lに溶解させた。この溶液に、テレフタル酸クロライド1.22kgとイソフタル酸クロライド0.81kgを30Lのトルエンに溶解させた溶液を攪拌しながら加え、室温で90分間攪拌した。その後、重合溶液を静置分離してポリマーを含んだトルエン溶液を分離し、ついで酢酸水で洗浄し、イオン交換水で洗浄した後、メタノールに投入してポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾過し、減圧下で乾燥することで、白色のポリマー3.41kg(収率92%)を得た。
得られたポリマーをトルエンに溶解させ、ニ軸延伸ポリプロピレン上に塗布し、80℃で5分乾燥させた後に、110℃で5分間乾燥させ、塗布膜が15μmである積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムを同時二軸延伸機を用いて、搬送させながら、145℃で幅方向に1.2倍延伸し、かつ、MDに0.75倍になるよう収縮させることでロール状の位相差フィルム1を得た。得られた位相差フィルム1は厚み15.0μmで、Re=275nm、Rth=138nm、Nz係数=0.5であった。
(位相差フィルム2の製造例)
上記、得られたポリマーをトルエンに溶解させ、ニ軸延伸ポリプロピレン上に塗布し、80℃で5分乾燥させた後に、110℃で5分間乾燥させ、塗布膜が15μmである積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムを同時二軸延伸機を用いて、搬送させながら、145℃で幅方向に1.25倍延伸し、かつ、MDに0.80倍になるよう収縮させることでロール状の位相差フィルム2を得た。得られた位相差フィルム2は厚み15.0μmで、Re=275nm、Rth=206nm、Nz係数=0.75であった。
Figure 2016148724
(位相差フィルム3の製造例)
上記、得られたポリマーをトルエンに溶解させ、ニ軸延伸ポリプロピレン上に塗布し、80℃で5分乾燥させた後に、110℃で5分間乾燥させ、塗布膜が15μmである積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムを、同時二軸延伸機を用いて、搬送させながら、145℃で幅方向に1.15倍延伸し、かつ、MDに0.7倍になるよう収縮させることでロール状の位相差フィルム3を得た。得られた複屈折性フィルムは厚み15.0μmで、Re=275nm、Rth=96nm、Nz係数=0.35であった。
(位相差フィルム4の製造例)
上記、得られたポリマーをトルエンに溶解させ、ニ軸延伸ポリプロピレン上に塗布し、80℃で5分乾燥させた後に、110℃で5分間乾燥させ、塗布膜が20μmである積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムを同時二軸延伸機を用いて、搬送させながら、145℃で幅方向に1.18倍延伸し、かつ、MDに0.78倍になるよう収縮させることでロール状の位相差フィルム4を得た。得られた位相差フィルム4は厚み20.0μmで、Re=275nm、Rth=138nm、Nz係数=0.50であった。
(位相差フィルム5の製造例)
上記、得られたポリマーをトルエンに溶解させ、ニ軸延伸ポリプロピレン上に塗布し、80℃で5分乾燥させた後に、110℃で5分間乾燥させ、塗布膜が10μmである積層フィルムを作製した。得られた積層フィルムを同時二軸延伸機を用いて、搬送させながら、145℃で幅方向に1.22倍延伸し、かつ、MDに0.73倍になるよう収縮させることでロール状の位相差フィルム5を得た。得られた位相差フィルム5は厚み10μmで、Re=275nm、Rth=138nm、Nz係数=0.50であった。
(偏光子の製造例)
A−PET(アモルファス‐ポリエチレンテレフタレート)フィルム、(三菱樹脂(株)製 商品名:ノバクリア SH046 200μm)を基材として用意し、表面にコロナ処理(58W/m2/min)を施した。一方、アセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業(株)製 商品名:ゴーセファイマー Z200(重合度1200、ケン化度99.0%以上、アセトアセチル変性度4.6%))を1wt%添加したPVA(重合度4200、ケン化度99.2%)を用意して、乾燥後の膜厚が12μmになるように塗布し、60℃の雰囲気下において熱風乾燥により10分間乾燥して、基材上にPVA系樹脂の層を設けた積層体を作製した。
次いで、この積層体を、まず空気中130℃でMD方向を2.0倍に延伸して、延伸積層体を生成した。次に、延伸積層体を液温30℃のホウ酸不溶化水溶液に30秒間浸漬することによって、延伸積層体に含まれるPVA分子が配向されたPVA層を不溶化する工程を行った。この工程における不溶化用ホウ酸水溶液は、ホウ酸含有量を、水100重量部に対して3重量部含むものとした。不溶化工程を経たこの延伸積層体を染色することによって、着色積層体を生成した。この着色積層体は、延伸積層体を染色液に、浸漬することによって、延伸積層体に含まれるPVA層にヨウ素を吸着させたものである。染色液は、ヨウ素及びヨウ化カリウムを含んでおり、染色液の液温は30℃とし、水を溶媒として、ヨウ素濃度を0.08〜0.25重量%の範囲内とし、ヨウ化カリウム濃度を0.56〜1.75重量%の範囲内とした。ヨウ素とヨウ化カリウムの濃度の比は、1対7とした。染色条件として、偏光子を構成するPVA系樹脂層の単体透過率が40.9%になるように、ヨウ素濃度及び浸漬時間を設定した。
次に、着色積層体を30℃の架橋用ホウ酸水溶液に60秒間浸漬することによって、ヨウ素を吸着させたPVA層のPVA分子同士に架橋処理を施す工程を行った。この架橋工程に使用する架橋用ホウ酸水溶液は、ホウ酸含有量を、水100重量部に対して3重量部とし、ヨウ化カリウム含有量を、水100重量部に対して3重量部としたものである。さらに、得られた着色積層体を、ホウ酸水溶液中において、延伸温度70℃で、先の空気中での延伸と同様の方向に2.7倍に延伸することにより、最終的な延伸倍率が5.4倍となる延伸を行って、供試用偏光子を含む光学フィルム積層体を得た。この延伸工程において使用されるホウ酸水溶液は、ホウ酸含有量を水100重量部に対して4.0重量部とし、ヨウ化カリウム含有量を水100重量部に対して5重量部としたものである。得られた光学フィルム積層体をホウ酸水溶液から取り出し、PVA層の表面に付着したホウ酸を、ヨウ化カリウム含有量が水100重量部に対して4重量部含む水溶液で洗浄した。洗浄された光学フィルム積層体を60℃の温風による乾燥工程によって乾燥し、PETフィルムに積層された厚みが5μmの偏光子を得た。
(第1の位相差板付偏光板の製造)
上述の偏光子製造例により作製した、PETフィルムに積層された厚みが5μmの偏光子に対し、PETとは反対側の面に、UV硬化型接着剤を介して、上述の方法により作成された位相差フィルム1をロールtoロールで貼り合せた。さらに、この積層体からPETフィルムを剥離した後、UV硬化型接着剤を介して、アクリル系保護フィルムを貼り合せ位相差板付偏光板を作製した。
(第2の位相差板付偏光板の製造)
上述の偏光子製造例により作製した、PETフィルムに積層された厚みが5μmの偏光子に対し、PETとは反対側の面に、UV硬化型接着剤を介して、上述の方法により作成された位相差フィルム1をロールtoロールで貼り合せた。さらに、この積層体からPETフィルムを剥離した後、アクリル系粘着剤を用いて、輝度向上フィルムを貼り合せ、位相差板付偏光板を作製した。
(第1の偏光板の製造)
上述の偏光子製造例により作製した、PETフィルムに積層された厚みが5μmの偏光子に対し、PETとは反対側の面に、UV硬化型接着剤を介して、アクリル系保護フィルムをロールtoロールで貼り合せた。さらに、この積層体からPETフィルムを剥離した後、アクリル系粘着剤を用いて、輝度向上フィルムを貼り合せ、偏光板を作製した。
(第2の偏光板の製造)
上述の偏光子製造例により作製した、PETフィルムに積層された厚みが5μmの偏光子に対し、PETとは反対側の面に、UV硬化型接着剤を介して、アクリル系保護フィルムをロールtoロールで貼り合せた。さらに、この積層体からPETフィルムを剥離した後、UV硬化型接着剤を介して、アクリル系保護フィルムを貼り合せ、偏光板を作製した。
(実施例1)
IPS方式の液晶セルを備えるスマートフォン(米国アップル社製iPhone5)から液晶パネルを取り出し、液晶セルの上下に配置されていた偏光板を取り除いて、該液晶セルの両側のガラス面を洗浄した。続いて、上記液晶セルの視認側の表面に、上述の方法で作製した第1の位相差板付偏光板を、偏光子の吸収軸が該液晶セルの初期配向方向に対して直交するように、アクリル系粘着剤(厚み20μm)を介して積層した。次いで、上記液晶セルの光源側の表面に、上記の方法で作製した第1の偏光板を、偏光子の吸収軸方向と、該液晶セルの初期配向方向とが平行となるように、アクリル系粘着剤(厚み20μm)を介して積層し、液晶パネルを得た。
(加熱反り試験)
偏光板が積層された液晶パネルを85℃、24時間加熱した後のパネルの反りを目視で確認を行った。反りが発生していないものを〇、液晶パネルが反っているものを×をした。
(加熱輝度ムラ試験)
85℃で48時間加熱処理した後の影響パネルとバックライト上の置き、輝度ムラについて確認を行った。ムラが発生していないものを〇とし、ムラが発生しているものを×とした。
(実施例2〜5)
実施例1と同様に位相差フィルム1の代わりに位相差フィルム2−5を用いることで偏光板が積層された液晶パネルを作製した。同様に加熱による反り、輝度ムラについて確認を行った。
(実施例6)
平均重合度2400、ケン化度99.9モル%の厚み30μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の温水中に60秒間浸漬し膨潤させた。次いで、ヨウ素/ヨウ化カリウム(重量比=0.5/8)の濃度0.3%の水溶液に浸漬し、3.5倍まで延伸させながらフィルムを染色した。その後、65℃のホウ酸エステル水溶液中で、トータルの延伸倍率が6倍となるように延伸を行った。延伸後に、40℃のオーブンにて3分間乾燥を行い、偏光子を得た。得られた12μmの偏光子の片側にハードコート処理されたTAC25μmを、もう一方の面に位相差フィルム1を、水系の接着剤を用いて貼り合せた。実施例1と同様に視認側に上記作製した偏光板を貼り合せることで液晶パネルを得た。得られた液晶パネルについて加熱による反り、輝度ムラについて確認を行った。
(実施例7)
実施例1と同様に、上記液晶セルの視認側の表面に、上述の方法で作製した第2の偏光板を、偏光子の吸収軸が該液晶セルの初期配向方向に対して平行となるように、アクリル系粘着剤(厚み20μm)を介して積層した。次いで、上記液晶セルの光源側の表面に、上記の方法で作製した第2の位相差板付偏光板を、偏光子の吸収軸方向と、該液晶セルの初期配向方向とが直交となるように、アクリル系粘着剤(厚み20μm)を介して積層し、液晶パネルを得た。得られた液晶パネルについて加熱による反り、輝度ムラについて確認を行った。
(比較例1)
厚み100μmのノルボルネン系樹脂フィルム(日本ゼオン(株)製商品名「ゼオノアZF14−100」)の両側に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔東レ製商品名「トレファン」(厚み60μm)〕を、アクリル系粘着剤層(厚み15μm)を介して貼り合せた。その後、ロール延伸機でフィルムの長手方向を保持して、146℃の空気循環式恒温オーブン内で1.38倍に延伸して位相差フィルム6を作製した。得られた位相差フィルム6は厚み100μmで、Re=270nm、Rth=135nm、Nz係数=0.50であった。
得られた位相差フィルム6の遅相軸と偏光板の吸収軸が直交となるようにアクリル系粘着剤で用いては貼り合せた。
実施例1と同様に視認側に上記作製した偏光板を貼り合せることで液晶パネルを得た。得られた液晶パネルについて加熱による反り、輝度ムラについて確認を行った。
(比較例2)
カーボネート前駆物質としてホスゲン、芳香族2価フェノール成分として2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを用いて、常法に従い重量比が4:6であって、重量平均分子量(Mw)60,000であるポリカーボネート系樹脂〔数平均分子量(Mn)=33,000、Mw/Mn=1.78〕を得た。上記ポリカーボネート系樹脂70重量部と、重量平均分子量(Mw)1,300のスチレン系樹脂〔数平均分子量(Mn)=716、Mw/Mn=1.78〕(三洋化成製ハイマーSB75)30重量部とをジクロロメタン300重量部に加え、室温下で4時間攪拌混合して透明な溶液を得た。この溶液をガラス板上にキャストし、室温で15分間放置した後、ガラス板から剥離して、80℃のオーブンで10分、120℃で20分乾燥して、厚み55μm、ガラス転移温度(Tg)が140℃の高分子フィルムを得た。
上記高分子フィルム(厚み55μm)の両側に、二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔東レ製 商品名「トレファン」(厚み60μm)〕を、アクリル系粘着剤層(厚み15μm)を介して貼り合せた。その後、ロール延伸機でフィルムの長手方向を保持して、147℃の空気循環式恒温オーブン内で1.27倍に延伸して位相差フィルム8を作製した。得られた位相差フィルム7は厚み55μmで、Re=270nm、Rth=135nm、Nz係数=0.50であった。
得られた位相差フィルム7の遅相軸と偏光板の吸収軸が直交となるようにアクリル系粘着剤で用いては貼り合せた。実施例1と同様に視認側に上記作製した偏光板を貼り合せることで液晶パネルを得た。得られた液晶パネルについて加熱による反り、輝度ムラについて確認を行った。
(比較例3)
厚みが16μmの偏光子の片側にハードコート処理されたTAC25μmを、もう一方の面に位相差フィルム1を、水系の接着剤を用いて貼り合せた。実施例1と同様に視認側に上記作製した偏光板を貼り合せることで液晶パネルを得た。得られた液晶パネルについて加熱による反り、輝度ムラについて確認を行った。
(偏光子の透過率及び偏光度の測定)
偏光子の単体透過率T、平行透過率Tp、直交透過率Tcは、紫外可視分光光度計(日本分光社製V7100)を用いて測定した。ここに「平行透過率」とは、同一の構成を有する2枚の偏光子を、吸収軸が互いに平行になるように重ねた状態で測定した透過率であり、「直交透過率」とは、同一の構成を有する2枚の偏光子を、吸収軸が互いに直交するように重ねた状態で測定した透過率である。これに対して、「単体透過率」は、1枚の偏光子の透過率である。これらのT、Tp、Tcの値は、JIS Z 8701の2度視野(C光源)により測定して視感度補正を行なったY値である。測定において、偏光子の取り扱いを容易にするため、偏光子に保護層(アクリル系樹脂フィルム、またはシクロオレフィン系樹脂フィルム)を貼合せた状態で測定が行われた。保護層の吸光は、偏光子の吸光と比べて無視できる程小さいため、偏光子に保護層を積層した積層体の透過率を、偏光子の透過率とした。
偏光度Pは、上記の平行透過率と直交透過率を用いて、次式により求めた。
偏光度P(%)={(Tp−Tc)/(Tp+Tc)}×(1/2)×100
(PVAの配向関数の評価方法)
測定装置は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)(Perkin Elmer社製、商品名:「SPECTRUM2000」)を用いた。偏光を測定光として、全反射減衰分光(ATR:attenuated total reflection)測定により、PVA樹脂層表面の評価を行った。配向関数の算出は以下の手順で行った。測定偏光を延伸方向に対して0°と90°にした状態で測定を実施した。得られたスペクトルの2941cm-1の強度を用いて、以下に記した(式1)に従い算出した。また、下記強度Iは3330cm-1を参照ピークとして、2941cm-1/3330cm-1の値を用いた。なお、f=1のとき完全配向、f=0のときランダムとなる。また、2941cm-1のピークは、PVAの主鎖(−CH2−)の振動起因の吸収といわれている。
(式1)f=(3<cos2θ>−1)/2
=(1−D)/[c(2D+1)]
但し
c=(3cos2β−1)/2
β=90deg⇒f=−2×(1−D)/(2D+1)
θ:分子鎖・延伸方向
β:分子鎖・遷移双極子モーメント
D=(I⊥)/(I//)
(PVAが配向するほどDの値が大きくなる。)
I⊥:偏光を延伸方向と垂直方向に入射して測定したときの強度
I//:偏光を延伸方向と平行方向に入射して測定したときの強度
(位相差測定)
位相差フィルムの位相差測定は、王子計測機器(株)製の商品名「KOBRA−WPR」を用いて測定した。なお、フィルム面内屈折率差Δnxyは、Re=(nx−ny)×dで定義されるReを厚みdで割ることで算出された。また、厚み方向位相差Rthは、Rth=(nx−nz)×dで定義される。
(厚み測定)
偏光子及び保護層の厚みは、デジタルマイクロメーター(アンリツ社製KC−351C)を用いて測定した。また、位相差フィルムの厚みは、大塚電子(株)製の薄膜用分光光度計(商品名:MCPD2000)を用いて測定した。
(光弾性係数の測定)
分光エリプソメーター[日本分光(株)製 製品名「M−220」]を用いて、サンプル(サイズ2cm×10cm)の両端を挟持して応力(5〜15N)をかけながら、サンプル中央の位相差値(23℃)を測定し、応力と位相差値の関数の傾きから算出した。
以上の実施例及び比較例の結果に基づいて、IPS液晶表示パネルに、偏光子、位相差フィルム等の光学フィルムを貼り合わせた構成において、反りが生じないようにするために、図1に示す本発明の一実施形態における偏光子103を、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂に対するヨウ素の濃度を3重量%以上、PVA分子の配向性を0.38以上で、偏光度を99.8%以上となるように構成することができ、また、位相差フィルム101を、例えば、x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成し、フィルム面内屈折率差Δnxyを5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReを100から300nm、好ましくは130から300nm、特に好ましくは250から290nmとし、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzを0.3から0.8、より好ましくは0.35から0.75、特に好ましくは0.4から0.6とし、光弾性係数を5×10-11以上、より好ましくは1×10-10以上であり、長手方向に直角な幅方向に遅相軸を有するように構成することができる。
また、以上の実施例及び比較例の結果を考慮して、IPS液晶表示パネルに、上記のような特徴を有する偏光子、位相差フィルム等からなる光学フィルム積層体を用いて、例えば、図2に示す本発明の一実施形態に係るIPS液晶表示装置200を構成する際に、液晶表示パネルである液晶セル(T/P)201の反りを防止するために、例えば、IPS液晶表示パネルのバックライト側において、IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から偏光子のバックライト側表面までの距離を50μm以下とし、IPS液晶表示パネルの視認側表面から偏光子の保護層側表面までの距離と、IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子のバックライト側表面までの距離の差を10μm以下となるように構成することができる。
さらに、図3から5に示すその他の実施形態に係るIPS液晶表示装置についても、上記と同様の特徴を有するように構成することができる。
以上、本発明を特定の実施形態について図示し、詳細に説明したが、本発明の保護範囲は、図示した実施形態の細部に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載により定められる範囲によって定まるものである。
100 光学フィルム積層体
101、204,304,412,512 位相差フィルム
103,207,216,307,316 偏光子
404,415,504,515 偏光子
104,206,208,215,217,306,308,315,317 接着剤層
405,414,416,505,514,516 接着剤層
105,209,214,218,309,314,318 保護フィルム
406,417,506,517 保護フィルム
106,202,213,219,302,313,319 粘着剤層
402,410,418,502,510,518 粘着剤層
107 剥離フィルム
200,300,400,500 IPS液晶表示装置
201,401 液晶セル(T/P)
203,205,303,305,411,413,511,513 下塗り層
210,407 表面処理(導電)層
310,507 表面処理層
211,311,408,508 層間充填層
212,312,409,509 ガラス
220,320,419,519 輝度向上フィルム
221,321,420,520 拡散板
222,322,421,521 バックライト
301,501 液晶セル
323,522 タッチパネル
403,503 コート層あるいは保護層

Claims (9)

  1. 12μm以下の厚みになるように長手方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含む長尺ウェブ状のPVA−ヨウ素系偏光子と、
    前記偏光子の一方の面に第1の接着剤層を介して直接貼り合された長尺ウェブ状の位相差フィルムと、
    前記位相差フィルムの前記偏光子とは反対側の面に配置された第1の粘着剤層と、
    前記第1の粘着剤層の前記位相差フィルムとは反対側の面に貼り合わされた長尺ウェブ状の剥離フィルムと、
    前記偏光子の前記位相差フィルムとは反対側の面に第2の接着剤層を介して貼り合わされた保護層と、を含み、
    前記偏光子は、前記ポリビニルアルコール系樹脂に対するヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、
    前記位相差フィルムは、フィルム面内屈折率が最大となる方向をx軸、該x軸に直交するフィルム面内の方向をy軸とし、フィルム厚み方向をz軸としたとき、前記x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成され、フィルム面内屈折率差Δnxyが5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReが100から300nm、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzが0.3から0.8、光弾性係数が5×10-11以上であり、長手方向に直角な幅方向に遅相軸を有し、
    前記第1及び第2の接着剤層の各々は、厚みが2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの範囲内にあり、
    前記保護層は、厚みが10から50μmであることを特徴とするIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体。
  2. 前記偏光子の前記保護層面と前記剥離フィルムの前記第1の粘着層側の面との間の距離が50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のIPS液晶表示装置用の長尺光学フィルム積層体。
  3. 請求項1又は2に記載した長尺光学フィルム積層体がロール状に巻かれた長尺光学フィルム積層体のロール。
  4. IPS液晶表示パネルと、
    前記IPS液晶表示パネルの視認側に配置された、偏光子と位相差フィルムとを少なくとも含む視認側光学フィルム積層体と、
    前記IPS液晶表示パネルのバックライト側に配置された、偏光子と輝度向上フィルムとを少なくとも含むバックライト側光学フィルム積層体と、を備え、
    前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、厚みが12μm以下となるように一軸方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含む長尺ウェブ状のPVAヨウ素系偏光子とを含み、
    前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、ヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、
    前記位相差フィルムは、フィルム面内屈折率が最大となる方向をx軸、該x軸に直交するフィルム面内の方向をy軸とし、フィルム厚み方向をz軸としたとき、前記x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成され、フィルム面内屈折率差Δnxyが5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReが100から300nm、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzが0.3から0.8、光弾性率が5×10-11以上であり、遅相軸が前記偏光子の吸収軸に実質的に直交する関係で、厚み2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの接着剤層を介して直接、前記視認側光学フィルム積層体の前記偏光子に接合され、
    前記位相差フィルムは、粘着剤層を介して前記IPS液晶表示パネルの視認側表面に接合されており、前記IPS液晶表示パネルの視認側表面において、前記IPS液晶表示パネルの視認側表面から前記偏光子の保護層側表面までの距離が50μm以下であり、
    前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、厚みが12μm以下となるように一軸方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含むPVA−ヨウ素系偏光子とを含み、
    前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、ヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、一方の面が厚み2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの範囲内にある接着剤層を介して保護層に接合され、
    前記保護層は、粘着剤層を介して前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面に接合されており、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側において、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子のバックライト側表面までの距離が50μm以下であり、
    前記IPS液晶表示パネルの視認側表面から前記偏光子の保護層側表面までの距離と、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子のバックライト側表面までの距離の差が10μm以下であることを特徴とするIPS液晶表示装置。
  5. 請求項4に記載したIPS液晶表示装置であって、前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子には、前記位相差フィルムとは反対側の面に、接着剤層を介して保護フィルムが接合されたことを特徴とするIPS液晶表示装置。
  6. 請求項5に記載したIPS液晶表示装置であって、前記接着剤層は、厚み2μm以下で弾性率が1×105から3×109であることを特徴とするIPS液晶表示装置。
  7. IPS液晶表示パネルと、
    前記IPS液晶表示パネルのバックライト側に配置された、偏光子と位相差フィルムとを少なくとも含むバックライト側光学フィルム積層体と、
    前記IPS液晶表示パネルの視認側に配置された、偏光子を少なくとも含む視認側光学フィルム積層体と、を備え、
    前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、厚みが12μm以下となるように一軸方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含む長尺ウェブ状のPVAヨウ素系偏光子とを含み、
    前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、ヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、
    前記位相差フィルムは、フィルム面内屈折率が最大となる方向をx軸、該x軸に直交するフィルム面内の方向をy軸とし、フィルム厚み方向をz軸としたとき、前記x軸、y軸及びz軸方向の屈折率nx、ny、nzがnx>nz>nyの関係となる屈折率分布を有する、厚みdが20μm以下の単層フィルムとして構成され、フィルム面内屈折率差Δnxyが5.5×10-3以上、Re=(nx−ny)×dと定義されるReが100から300nm、Nz=(nx−nz)/(nx−ny)と定義されるNzが0.3から0.8、光弾性率が5×10-11以上であり、遅相軸が前記偏光子の吸収軸に実質的に直交する関係で、厚み2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの接着剤層を介して直接、前記バックライト側光学フィルム積層体の前記偏光子に接合され、
    前記位相差フィルムは、粘着剤層を介して前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面に接合されており、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面において、前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子のバックライト側表面までの距離が50μm以下であり、
    前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、厚みが12μm以下となるように一軸方向に延伸されたポリビニルアルコール系樹脂層と、前記ポリビニルアルコール系樹脂層の延伸方向に配向されたPVA分子鎖にPVAポリヨウ素イオン錯体の形態で吸着されたヨウ素とを含むPVA−ヨウ素系偏光子とを含み、
    前記視認側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子は、ヨウ素の濃度が3重量%以上、PVA分子の配向性が0.38以上で、偏光度が99.8%以上であり、一方の面が厚み2μm以下で、弾性率が1×105から3×109Paの範囲内にある接着剤層を介して保護層に接合され、
    前記保護層は、粘着剤層を介して前記IPS液晶表示パネルの視認側表面に接合されており、前記IPS液晶表示パネルの視認側において、前記IPS液晶表示パネルの視認側表面から前記偏光子の視認側表面までの距離が50μm以下であり、
    前記IPS液晶表示パネルのバックライト側表面から前記偏光子の保護層側表面までの距離と、前記IPS液晶表示パネルの視認側表面から前記偏光子の視認側表面までの距離の差が10μm以下であることを特徴とするIPS液晶表示装置。
  8. 請求項7に記載したIPS液晶表示装置であって、前記バックライト側光学フィルム積層体に含まれる前記偏光子には、前記位相差フィルムとは反対側の面に、アクリル系粘着剤層を介して輝度向上フィルムが接合されたことを特徴とするIPS液晶表示装置。
  9. 請求項8に記載したIPS液晶表示装置であって、前記接着剤層は、厚み2μm以下で弾性率が1×105から3×109であることを特徴とするIPS液晶表示装置。
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