JP2016148701A - 位置測定装置および位置測定方法 - Google Patents

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秀記 額田
菊入 信孝
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信孝 菊入
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Tsutomu Ogawa
力 小川
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Abstract

【課題】高速かつ高精度に位置測定ができる位置測定装置を提供する。
【解決手段】鏡筒2と、鏡筒2に対して固定された台、被検査試料載置機構12を有する移動可能なステージ10、パターンの位置を測定するレーザー干渉計70、被検査試料載置機構12の周囲に設けられた第1の2次元スケール22a、第1の2次元スケール22aと被検査試料載置機構12を挟んで設けられた第2の2次元スケール24a、第1の2次元スケール22aを用いてパターンの第1の位置誤差を測定する第1の位置検出器22c、第2の2次元スケール24aを用いてパターンの第2の位置誤差を測定する第2の位置検出器24c、第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cとレーザー干渉計70に接続され第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する制御部60と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、位置測定装置に関する。たとえば、半導体素子の製造等に用いられるマスクなどの被検査試料にレーザー光を照射してパターン像の光学画像を取得してパターンを検査する検査装置に用いる、パターン位置を測定する位置測定装置および位置測定方法に関する。
近年、半導体素子に要求される回路線幅の精度管理の要求はますます高くなっている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのフォトリソグラフィマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができる電子ビームを用いたパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。
そして、多大な製造コストのかかるCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるフォトリソグラフィマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、拡大光学系を用いてフォトリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(パターンデータ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」がある。かかる検査装置を用いた検査方法では、試料はステージ上に載置されステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、光検出器上に結像される。光検出器で撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
パターンの微細化が進む一方、パターン原版となるマスクを用いて、縮小投影露光装置でウェハにパターンを露光転写して回路形成するリソグラフィ技術が継続して使われている。そのため、ウェハの製造歩留まりを向上させるためにマスクのパターン欠陥に対する許容量や、露光転写時でのプロセス諸条件の変動許容量(マージン)の確保が厳しくなってきている。これまでは、主に形状欠陥の許容値を厳しくして、マスクパターンの形状寸法精度を高めることで、プロセス諸条件の変動マージンを吸収することが行われてきた。しかしながら、検査対象となるマスクの品質は、パターンを構成する個々の図形が設計寸法通りに形成されていることの他に、マスク上のパターンの位置精度の高さやパターンの線幅寸法精度の高さが求められるようになってきている。
特許文献1に記載されている移動体装置では、微動ステージWFSのXY平面に実質的に平行な一面にグレーティングRGが配置される。次に、上記グレーティングRGに対向して配置されたエンコーダシステムを用いて、微動ステージWFSの位置を測定する。当該移動装置では、エンコーダシステムのヘッドを微動ステージWFSに近接して配置させることができるため、微動ステージWFSの位置情報の高精度な計測が可能になるとされている。
特開2011−2441号公報
本発明が解決しようとする課題は、高速かつ高精度に位置測定ができる位置測定装置および位置測定方法を提供することである。
実施形態の位置測定装置は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられ、パターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有する移動可能なステージと、パターンの位置を測定するレーザー干渉計と、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールと、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールと、第1の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定する第1の位置検出器と、第2の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定する第2の位置検出器と、第1の位置検出器と第2の位置検出器とレーザー干渉計に接続され第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する制御部と、を備える。
上記態様の位置測定装置において、鏡筒上に設けられ、第3の2次元スケールまたは互いに垂直な方向に配置された複数の1次元スケールを有する第3のスケールと、第3のスケールと対向して台上に設けられ、第3のスケールを用いてパターンの第3の位置誤差を測定する第3の位置検出器と、をさらに備え、制御部は第3の位置検出器にさらに接続され、第3の位置誤差をさらに用いて位置を補正することが好ましい。
上記態様の位置測定装置において、鏡筒が対物レンズを有し、第1の位置検出器と第2の位置検出器が対物レンズの光軸に対して対称に設けられていることが好ましい。
上記態様の位置測定装置において、レーザー干渉計と第1の位置検出器と第2の位置検出器に接続されるクロック信号発生部をさらに備え、レーザー干渉計、第1の位置検出器および第2の位置検出器はクロック信号発生部で発生されたクロック信号に同期して位置、第1の位置誤差および第2の位置誤差を測定することが好ましい。
実施形態の位置測定方法は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられパターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有するステージと、レーザー干渉計と、を備える位置測定装置を用いた位置測定方法であって、レーザー干渉計を用いてパターンの位置を測定し、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定し、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定し、第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する。
本発明によれば、高速かつ高精度に位置測定ができる位置測定装置および位置測定方法の提供が可能になる。
第1の実施形態の検査装置の要部の模式図。 第1の実施形態の位置測定装置の模式図。 第1の実施形態の位置の補正方法の一例を示す模式図。 第1の実施形態の位置測定方法のフローチャート。 第2の実施形態の位置測定装置の模式図。 第3の実施形態の検査方法のフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の記載においては、フォトリソグラフィマスク(被検査試料)を単にマスクと表記する。
また、本明細書中では、位置測定装置が使用可能に設置された状態で、基準に対して重力の方向を「下方」と定義し、基準に対して重力の方向と逆方向を「上方」と定義する。また、「物体上」での「上」とは、その物体に対して直接的又は間接的に接していることを意味するものとする。
(第1の実施形態)
本実施形態の位置測定装置は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられ、パターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有する移動可能なステージと、パターンの位置を測定するレーザー干渉計と、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールと、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールと、第1の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定する第1の位置検出器と、第2の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定する第2の位置検出器と、第1の位置検出器と第2の位置検出器とレーザー干渉計に接続され第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する制御部と、を備える。
図1は、本実施形態の検査装置1000の模式図である。本実施形態の検査装置1000は、表面にパターンを含むマスクMの欠陥検査を行うパターン検査装置である。また、本実施形態の位置測定装置100は、検査装置1000によるマスクMのパターンの位置測定に用いられる。
ステージ10は被検査試料載置機構12を有する。マスクMは、被検査試料載置機構12によって保持される。被検査試料載置機構12は、たとえば凹部である。なお、被検査試料載置機構12はこれに限定されず、公知のマスクMを保持できる機構はいずれも被検査試料載置機構12として好ましく用いることができる。
ステージ10は、鉛直方向に垂直な面内で、たとえば互いに直交する横方向であるX方向およびY方向に、それぞれ第1のモーター96aおよび第2のモーター96bによって移動可能である。また、ステージ10は、鉛直方向に垂直な面内で、第3のモーター96cによって回転可能である。
移動制御部90は、後述する制御計算機650にバスライン670を介して接続される走査範囲設定機構92と、走査範囲設定機構92で設定される走査範囲内でステージ10が移動されるように第1のモーター96a、第2のモーター96bおよび第3のモーター96cを制御するモーター制御機構94と、を備える。
照明部400は、光源410と、第1の照明部用レンズ420と、第2の照明部用レンズ430と、第1の照明部用ミラー440と、コンデンサレンズ450と、第1の照明部用光束分配手段460と、第2の照明部用ミラー470と、第2の照明部用光束分配手段480と、対物レンズ490と、を備える。
光源410から出射されたレーザー光などの照明光は、第1の照明部用レンズ420および第2の照明部用レンズ430により平行な光束に拡径される。拡径された光束は、第1の照明部用ミラー440とコンデンサレンズ450によりマスクMの上面に照射される。第1の照明部用レンズ420と、第2の照明部用レンズ430と、第1の照明部用ミラー440と、コンデンサレンズ450は、透過照明系を構成する。なお、光源410の波長は、マスクMを用いて露光が行われた場合に近い状態でマスクMの検査をすることができるようにするため、マスクMが用いられる露光装置が有する光源の波長と同程度であることが望ましい。
また、光源410から出射されたレーザー光などの照明光は、第1の照明部用レンズ420および第2の照明部用レンズ430により平行な光束に拡径された後、第2の照明部用レンズ430と第1の照明部用ミラー440との間に配置された第1の照明部用光束分配手段460により反射される。第1の照明部用光束分配手段460により反射された照明光は、第2の照明部用ミラー470と第2の照明部用光束分配手段480によりマスクMの下面に照射される。第1の照明部用光束分配手段460と第2の照明部用ミラー470と第2の照明部用光束分配手段480は反射照明系を構成する。なお、第1の照明部用光束分配手段460および第2の照明部用光束分配手段480としては、具体的には、ハーフミラー、スリット、偏光ビームスプリッタなどを好ましく用いることができる。
結像部500は、第1の光検出器510と、第1の結像部用レンズ520と、第2の光検出器530と、第2の結像部用レンズ540と、分離ミラー550と、を備える。
透過照明系によりマスクMの上面に照射されマスクMを透過した照明光は、透過光と呼ばれる。また、反射照明系によりマスクMの下面に照射された後、マスクMにより反射された照明光は、反射光と呼ばれる。透過光と反射光は、対物レンズ490と第2の照明部用光束分配手段480を通して分離ミラー550に入射される。透過光は、分離ミラー550から第1の結像部用レンズ520を通して第1の光検出器510に結像される。また、反射光は、分離ミラー550から第2の結像部用レンズ540を通して第2の光検出器530に結像される。
検査装置制御部600は、比較部610と、参照部620と、展開部622と、判断部624と、パターンデータ記憶部630と、マップ記憶部632と、制御計算機650と、マップ作成部660と、バスライン670と、を備える。
マップ作成部660は、マスクMの欠陥のマップを作成する。ここで、マスクMの欠陥とは、マスクMのパターンエッジのラフネス、マスクMの線幅の分布(CDマップ)、マスクMのパターンの位置が設計上の位置からずれてマスクM上に形成されたことによる欠陥であるパターンの位置ずれ(REGマップ)などがあげられる。
オートフォーカス機構700は、オートフォーカス光束分配手段710と、フォーカスずれ検出機構720と、フォーカス制御機構730と、オートフォーカス部用モーター740と、を備える。
オートフォーカス光束分配手段710は、反射光をフォーカスずれ検出部720に入射する。フォーカスずれ検出部720は、入射された反射光からフォーカスずれの程度を検出し、フォーカス制御部730にフォーカスずれの程度を入力する。フォーカス制御部730は、入力されたフォーカスずれの程度に基づいて、オートフォーカス手段用モーター740を制御して対物レンズ490を高さ方向に動かし、対物レンズ490の焦点をマスクM上にあわせる。なお、ステージ200を鉛直方向に動かしてもよい。なお、オートフォーカス光束分配手段710としては、具体的には、ハーフミラー、スリット、偏光ビームスプリッタなどを好ましく用いることができる。
マスクMの検査方法としては、たとえばX軸方向を主走査方向、Y軸方向を副走査方向として、ステージ200のX軸方向の移動により照明光をX軸方向に走査し、ステージ200のY軸方向の移動により走査位置をY軸方向に所定のピッチで移動させる。なお、マスクMの検査方法は、上記の記載に限定されない。
図2は、本実施形態の位置測定装置100の模式図である。図2(a)は位置測定装置100の模式断面図であり、図2(b)は位置測定装置100の模式斜視図である。
鏡筒2は、対物レンズ490を有し、対物レンズ490を支持する。対物レンズ490の光軸490aは、たとえば、鉛直方向に対して平行に配置されている。
第1の台(台)4は、鏡筒2の周囲に設けられている。第1の台4は、鏡筒2に対して、たとえば第1の台4と鏡筒2の下方に設けられた第2の台6を介して、たとえばネジなどの公知の固定手段により固定されている。なお、固定の方法はこれに限定されず、たとえば第1の台4が鏡筒2に対して直接固定されていてもよい。
第1の台4は、平滑に仕上げられた第1の面4aを有する定盤であることが好ましい。また、第1の面4aは、高精度な位置測定を行うため、鉛直方向に対して垂直な面内に配置されていることが好ましい。
第1の台4は、後述する位置検出器をマスクMにできるだけ近いところに配置し、位置誤差を精度良く測定することが出来るように、XY平面内において馬蹄形あるいはU字型の形状を有することが好ましい。
ステージ10は、鏡筒2の上方に設けられている。
レーザー干渉計70は、たとえば、レーザーを発生させるレーザー干渉計発信源72と、ステージ10に設けられたレーザー干渉計ミラー74と、レーザー干渉計ミラー74によって反射されたレーザーを検出するレーザー干渉計検出機構76と、を有する。なお、レーザー干渉計70の機構は、これに限定されない。
レーザー干渉計70は、マスクMのパターンの位置を測定する。ここで、レーザー干渉計によるパターンの位置測定は、たとえば、次のようにおこなわれる。まず、移動制御部90を用いてステージ10を移動させて、マスクM上に設けられた基準マークを光軸490a上に配置させる。次に、このときのステージ10の位置をレーザー干渉計70で測定し、当該測定した位置を原点とする。次に、移動制御部90を用いてステージ10を移動することにより、測定対象であるマスクMのパターンを光軸490a上に配置させる。次に、当該パターンを光軸490a上に配置させる際のステージ10の移動距離をレーザー干渉計70で測定する。そして、当該移動距離を用いて、測定対象であるパターンの位置を求める。なお、レーザー干渉計によるパターンの位置測定方法はこれに限定されない。
第1の2次元スケール22aは、ステージ10上の被検査試料載置機構12の周囲に設けられる。第1の2次元スケール22aは、たとえば2次元回折格子(グレーティング)からなる第1の2次元スケール用スケール面22bを有する。第1の2次元スケール用スケール面22bは、パターンのX方向の位置誤差とY方向の位置誤差が測定可能なように配置される。なお、第1の2次元スケール用スケール面22bの構成はこれに限定されず、一定の距離をおいて直角に交わる複数のX方向に伸びる直線と複数のY方向に伸びる直線を有する、たとえば方眼紙上の模様を備えていてもよい。
第2の2次元スケール24aは、ステージ10上の被検査試料載置機構12の周囲であって、第1の2次元スケール22aと被検査試料載置機構12を挟んで設けられる。第2の2次元スケール24aは、たとえば2次元回折格子(グレーティング)からなる第2の2次元スケール用スケール面24bを有する。第2の2次元スケール用スケール面24bは、パターンのX方向の位置誤差とY方向の位置誤差が測定可能なように配置される。なお、第2の2次元スケール用スケール面24bの構成はこれに限定されず、一定の距離をおいて直角に交わる複数のX方向に伸びる直線と複数のY方向に伸びる直線を有する、たとえば方眼紙上の模様を備えていてもよい。
第1の2次元スケール用スケール面22bと、第2の2次元スケール用スケール面24bは、アッベ誤差を小さくするため、マスクMのパターンが形成されている面Mbと同一の面内に配置されることが好ましい。
第1の1次元スケール32aは、鏡筒2上に設けられる。第1の1次元スケール32aは、たとえば1次元回折格子(グレーティング)からなる第1の1次元スケール用スケール面32bを有する。第1の1次元スケール用スケール面32bは、たとえば、パターンのX方向の位置誤差が測定可能なように配置される。
第2の1次元スケール34aは、鏡筒2上に設けられる。第2の1次元スケール34aは、たとえば1次元回折格子(グレーティング)からなる第1の1次元スケール用スケール面34bを有する。第2の1次元スケール用スケール面34bは、第1の1次元スケール用スケール面32bと互いに垂直に、たとえば、パターンのY方向の位置誤差が測定可能なように配置される。なお、第1の1次元スケール32aと第2の1次元スケール34aは、第3のスケール38aを構成する。
第1の位置検出器22cは、第1の2次元スケール22aと対向して、第1の台4の、たとえば第1の面4a上に設けられる。第1の位置検出器22cは、第1の2次元スケール22aを用いてX方向およびY方向のマスクM上のパターンの第1の位置誤差を測定する。
第2の位置検出器24cは、第2の2次元スケール24aと対向して、第1の台4の、
たとえば第1の面4a上に設けられる。第2の位置検出器24cは、第2の2次元スケール24aを用いてX方向およびY方向のマスクM上のパターンの第2の位置誤差を測定する。
第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cは、後述する位置の補正の計算を簡単にするために、XY平面内で光軸490aに対して対称に配置されていることが好ましい。
第1の1次元スケール用位置検出器32cは、第1の1次元スケール32aと対向して、第1の台4の、たとえば第1の面4a上に設けられる。第1の1次元スケール用位置検出器32cは、第1の1次元スケール32aを用いて、X方向のマスクM上のパターンの第3の位置誤差を測定する。
第2の1次元スケール用位置検出器34cは、第2の1次元スケール34aと対向して、第1の台4の、たとえば第1の面4a上に設けられる。第2の1次元スケール用位置検出器34cは、第2の1次元スケール34aを用いて、Y方向のマスクM上のパターンの第3の位置誤差を測定する。なお、第1の1次元スケール用位置検出器32cと第2の1次元スケール用位置検出器34cは、第3の位置検出器38cを構成する。
本実施形態の位置検出器としては、たとえば、回折格子による位相変化と2光波の干渉を応用したエンコーダセンサを用いることができる。この場合、エンコーダセンサは、計測用のレーザービームを照射する。照射されたレーザービームは、PBS(Polalized Beam Splitter)を通過した後に、P波とS波の2本の光に分割される。分割されたレーザー光は、スケールが有する回折格子に入射し回折され、λ/4位相板つきのミラーへ入射される。ミラーから反射する際、P波はS波に、またS波はP波に偏光される。偏光されたレーザー光は、合成され受光部で検知され、位置情報の検出に用いられる。なお、本実施形態の位置検出器の機構はこれに限定されない。たとえば、スケールが方眼紙上の模様を備えたものである場合には、位置検出器は対物レンズであり、オペレータが対物レンズにより上記の方眼紙上の模様から位置を測定する構成となっていてもよい。
制御部60は、第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cと第3の位置検出器38cとレーザー干渉計70に接続される。制御部60は、第1の位置誤差と第2の位置誤差と第3の位置誤差を用いて、レーザー干渉計70で測定されたパターンの位置を補正する。ここで、制御部60は、検査装置制御部600と一体となっていて用いられてもよい。
クロック信号発生部62は、たとえば制御部60を介して、レーザー干渉計70と第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cと第3の位置検出器38cに接続されている。クロック信号発生部62はクロック信号を発生させる。測定時が異なることによる位置誤差の測定結果の差を抑制するため、第1の位置検出器22c、第2の位置検出器24c、第3の位置検出器38cおよびレーザー干渉計70は、クロック信号発生部62により発生されたクロック信号に同期して、第1の位置誤差と第2の位置誤差と第3の位置誤差と位置を、好ましくは同時に測定するようにする。なお、クロック信号の周波数は、特に限定されないが、たとえば数十MHzの程度の周波数は好ましく用いることができる。
図3は、本実施形態でのパターンの位置の補正方法の一例を示す模式図である。図3(a)は、第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いた位置の補正方法の一例を示す模式図である。
ここで、レーザー干渉計70により測定された、パターンの位置の座標を、(x,y)とする。
たとえば、ステージ10が移動する場合には、アッベ誤差や位置検出器の振動等により、ステージ10が本来想定された位置と異なる場所に配置され、結果として測定されたマスクM上のパターンの位置に誤差が生じる。この場合に、第1の位置誤差を(Δx,Δy)、また第2の位置誤差を(Δx,Δy)とする。また、第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cが対物レンズの光軸490aに対して対称に設けられている、すなわち、図3(a)においてl=lであり第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cが同一直線上に配置されているものとする。すると、制御部60は、第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて、パターンの位置は(x+(Δx+Δx)/2,y+(Δy+Δy)/2)であると補正することができる。
図3(b)は、第3の位置誤差を用いたパターンの位置の補正方法の一例を示す模式図である。
鏡筒2が振動すると、鏡筒2が有する対物レンズ490の光軸490aが本来想定された位置と異なる場所に配置され、結果として測定されたマスクM上のパターンの位置に、相対的に誤差が生じる。この場合に、X方向のパターンの第3の位置誤差をΔx、Y方向のパターンの第3の位置誤差をΔyとすると、制御部60は、さらに位置を補正し、マスクM上のパターンの位置は(x+(Δx+Δx)/2+Δx,y+(Δy+Δy)/2+Δy)であると補正することができる。
上記の位置の補正方法はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
図4は、本実施形態の位置測定方法のフローチャートである。
本実施形態の位置測定方法は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられパターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有するステージと、レーザー干渉計と、を備える位置測定装置を用いた位置測定方法であって、レーザー干渉計を用いてパターンの位置を測定し、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定し、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定し、第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する。
まず、マスクMを被検査試料載置機構12に載置する(S10)。
次に、検査装置制御部600は、第1のモーター96a、第2のモーター96b、または第3のモーター96cを用いて、マスクMを移動させることにより、マスクM上の検査対象となるパターンを、光軸490aの軸上に移動させる(S12)。
次に、クロック信号発生部62は、クロック信号を発生させる(S14)。
次に、レーザー干渉計70は、マスクM上のパターンの位置を測定する(S16)。
また、第1の位置検出器22cは、マスクM上のパターンの第1の位置誤差を測定する(S18)。
また、第2の位置検出器24cは、マスクM上のパターンの第2の位置誤差を測定する(S20)。
また、第1の1次元スケール用位置検出器32cは、X方向のマスクM上のパターンの第3の位置誤差を測定する(S22)。
また、第2の1次元スケール用位置検出器34cは、Y方向のマスクM上のパターンの第3の位置誤差を測定する(S24)。
なお、パターンの位置、第1の位置誤差、第2の位置誤差および第3の位置誤差の測定は、クロック信号発生部62により発生されたクロック信号に同期して、同時に行われることが好ましい。
次に、制御部60が、第1の位置誤差と第2の位置誤差と第3の位置誤差を用いて、パターンの位置を補正する(S26)。
以下、本実施形態の作用効果を述べる。
マスクM上のパターンの位置をレーザー干渉計を用いて測定することは、一般的に行われている。しかし、レーザー光が空気の揺らぎの影響により揺らぐため、所定の時間をかけて位置データを平均化する必要がある。そのため、マスクM上のパターンの位置をレーザー干渉計により高速かつ高精度に測定することは困難である。
次に、リニアスケールを用いてマスクM上のパターンの位置を測定することが考えられる。この場合は、たとえばステージ10上にリニアスケールを設け、リニアスケールと離間したある特定の場所に位置検出器を設けてリニアスケールの値を読み取ることにより、パターンの位置を測定する。しかし、ステージ10が移動する場合には、ステージ10がゆがむため、アッベ誤差による位置測定の誤差が生じる。特に、高速に検査を行う場合には、ステージ10を高速に移動させるためステージ10のゆがみは大きくなる。そのため、アッベ誤差による位置測定の誤差はさらに大きくなる。
そこで、第1の2次元スケール22aと第2の2次元スケール24aを被検査試料載置機構12の周囲に設け、第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cを第1の台4上に設ける。これにより、第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cは、第1の台4を介して、ある定まった位置関係を有することとなる。そのため、第1の台4を基準として、ステージ10のゆがみに伴うパターンの第1の位置誤差と第2の位置誤差を測定することが出来るため、パターンの位置を精密に補正することが可能となる。特に、第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cが対物レンズの光軸490aに対して対称に設けられている場合には、上述のように補正の計算式を簡単にすることができるため好ましい。また、第1の台4が定盤である場合には、温度等による変形が少ないため、さらに精密な補正が可能となる。
鏡筒2が振動する場合には対物レンズ490も鏡筒2の振動に伴い振動する。結果として、マスクMのパターンの位置測定に誤差が生じる。第3のスケール38aと第3の位置検出器38cを備えることにより、鏡筒2の振動等に伴うマスクMのパターンの位置を補正することが可能となる。
位置と第1の位置誤差と第2の位置誤差と第3の位置誤差が測定される時間が異なる場合、ステージ10のゆがみに伴う位置誤差や、鏡筒2の振動に伴う位置誤差は測定時に依存して異なるため、位置を精密に補正することが難しくなる。そのため、本実施形態の位置測定装置は、レーザー干渉計70と第1の位置検出器22cと第2の位置検出器24cと第3の位置検出器38cに接続されるクロック信号発生部62をさらに備え、第1の位置検出器22c、第2の位置検出器24c、第3の位置検出器38cおよびレーザー干渉計70は、クロック信号発生部62で発生されたクロック信号に同期して、同時にそれぞれ位置と第1の位置誤差と第2の位置誤差と第3の位置誤差を測定することが好ましい。
以上、本実施形態によれば、高速かつ高精度に位置測定ができる位置測定装置および位置測定方法の提供が可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態の位置測定装置は、第3のスケール38aが第3の2次元スケール36aであり、第3の位置検出器38aが第3の2次元スケール用スケール面36bを有する第3の2次元スケール36aである点で、第1の実施形態の位置測定装置と異なっている。ここで、第1の実施形態と重複する点については、記載を省略する。
図5は本実施形態の位置測定装置100の模式図である。本実施形態のように、第3のスケール38aが複数の1次元スケールではなく2次元スケールであっても、好ましく用いることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態の検査装置は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられ、パターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有する移動可能なステージと、パターンの位置を測定するレーザー干渉計と、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールと、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールと、第1の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定する第1の位置検出器と、第2の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定する第2の位置検出器と、第1の位置検出器と第2の位置検出器とレーザー干渉計に接続され第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する制御部と、を備える位置測定装置と、被検査試料に照明光を照射する照明部と、被検査試料を透過した照明光を結像した第1の光学画像と被検査試料によって反射された照明光を結像した第2の光学画像のいずれか一方または両方を取得する結像部と、被検査試料を透過した照明光を結像した光学画像の参照となる第1の参照画像と第1の光学画像の第1の比較と被検査試料によって反射された照明光を結像した光学画像の参照となる第2の参照画像の第2の比較のいずれか一方または両方をおこなう比較部と、第1の比較に基づいた被検査試料の第1のマップと第2の比較に基づいた被検査試料の第2のマップのいずれか一方または両方を作成するマップ作成部と、第1のマップと第2のマップのいずれか一方または両方を保存するマップ記憶部と、を備える。
本実施形態の検査方法は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられパターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有するステージと、レーザー干渉計と、を備える位置測定装置を用いた検査方法であって、レーザー干渉計を用いてパターンの位置を測定し、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定し、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定し、第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正し、被検査試料に照明光を照射し、被検査試料を透過した照明光を結像した第1の光学画像と被検査試料によって反射された照明光を結像した第2の光学画像のいずれか一方または両方を取得し、被検査試料を透過した照明光を結像した光学画像の参照となる第1の参照画像と第1の光学画像の第1の比較と被検査試料によって反射された照明光を結像した光学画像の参照となる第2の参照画像と第2の光学画像の第2の比較のいずれか一方または両方をおこない、第1の比較に基づいた被検査試料の第1のマップと第2の比較に基づいた被検査試料の第2のマップのいずれか一方または両方を作成し、第1のマップと第2のマップのいずれか一方または両方を保存する。
本実施形態の検査装置は、第1の実施形態または第2の実施形態の位置測定装置を用いた検査装置である。また、本実施形態の検査方法は、第1の実施形態または第2の実施形態の位置測定装置を用いた検査方法である。ここで、第1の実施形態または第2の実施形態と重複する点については、記載を省略する。
図6は、第3の実施形態の検査方法のフローチャートである。(S10)から(S26)までは、図4と同様であるため、説明を省略する。
次に、制御計算機650が、照明部400を用いて、マスクMに照明光を照射し(S28)、結像部500を用いてマスクMを透過した照明光を結像した第1の光学画像とマスクMによって反射された照明光を結像した第2の光学画像を取得する(S30)。なお、第1の光学画像と第2の光学画像のいずれか一方を取得してもよい。取得された第1の光学画像と第2の光学画像は、比較部610に送られる。
次に、制御計算機650が、パターンデータ記憶部630に保存されているパターンデータを、展開部622に入力して、各層ごとに展開する。パターンデータは設計者によってあらかじめ作成されている。ここで、パターンデータは通常検査装置1000によって直接読みこめるように設計されていない。そのため、パターンデータは、まず各層(レイヤ)ごとに作成された中間データに変換された後に、各検査装置1000によって直接読み込める形式のデータに変換され、その後展開部622に入力される。
次に、制御計算機650が、参照部620を用いて、展開部622で各層ごとに展開されたパターンデータから、マスクMを透過した照明光を結像した光学画像の参照となる第1の参照画像と、マスクMによって反射された照明光を結像した光学画像の参照となる第2の参照画像のいずれか一方あるいはその両方を作成する。
次に、制御計算機650が、比較部610を用いて、第1の参照画像と第1の光学画像の第1の比較をおこない、第2の参照画像と第2の光学画像の第2の比較をおこなう(S32)。なお、第1の比較と第2の比較のいずれか一方でもよい。ここで第1の比較の一例としては、第1の光学画像のパターンの箇所の透過光量と、対応する第1の参照画像のパターンの箇所の透過光量を比較する手法が挙げられる。また、第2の比較の一例としては、第2の光学画像のパターンの箇所の反射光量と、対応する第2の参照画像のパターンの箇所の反射光量を比較する手法が挙げられる。また、比較部610には、制御部60により補正されて測定されたマスクM上のパターンの位置が入力される。
次に、制御計算機650が、マップ作成部660を用いて、第1の比較に基づいたマスクMの第1のマップと第2の比較に基づいたマスクMの第2のマップを作成する(S34)。なお、第1のマップと第2のマップのいずれか一方を作成してもよい。ここで、マスクMのマップとは、たとえば、マスクMの欠陥のマップであり、マスクMのパターンの位置ずれマップ(Registrationマップ、またはRegマップと略される)やマスクMの線幅ずれマップ(CDマップと略される)が該当する。
次に、制御計算機が、第1のマップと第2のマップのいずれか一方または両方をマップ記憶部632に保存する(S36)。
本実施形態の検査装置は、第1の実施形態または第2の実施形態の位置測定装置を用いて検査をおこなうため、マスクMのパターンの位置ずれや線幅ずれを高速かつ高精度に測定することが可能となる。そのため、精度の高いマスクMのパターンの位置ずれマップや線幅ずれマップの作成が可能となる。
以上、本実施形態の位置測定装置は、鏡筒と、鏡筒の周囲に設けられ鏡筒に対して固定された台と、鏡筒の上方に設けられ、パターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有する移動可能なステージと、パターンの位置を測定するレーザー干渉計と、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールと、ステージ上の被検査試料載置機構の周囲であって、第1の2次元スケールと被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールと、第1の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第1の2次元スケールを用いてパターンの第1の位置誤差を測定する第1の位置検出器と、第2の2次元スケールと対向して台上に設けられ、第2の2次元スケールを用いてパターンの第2の位置誤差を測定する第2の位置検出器と、第1の位置検出器と第2の位置検出器とレーザー干渉計に接続され第1の位置誤差と第2の位置誤差を用いて位置を補正する制御部と、を備えることにより、高速かつ高精度に位置測定ができる位置測定装置の提供が可能となる。
以上の説明において、制御部、クロック信号発生部、移動制御機構、走査範囲設定機構、モーター制御機構、比較部、参照部、展開部、判断部、制御計算機、マップ作成部、フォーカス制御機構の処理内容或いは動作内容は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組み合わせでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、図示していない磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、ROM(リードオンリメモリ)、SSD(ソリッドステートドライブ)の記録媒体に記録される。また、パターンデータ記憶部、マップ記憶部、SVMモデル記憶部は、たとえば磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、ROM(リードオンリメモリ)、SSD(ソリッドステートドライブ)の記録媒体である。
実施形態では、構成等、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる構成等を適宜選択して用いることができる。また、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての検査装置および検査方法は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。
2 鏡筒
4 第1の台(台)
4a 第1の面
6 第2の台
10 ステージ
12 被検査試料載置機構
22a 第1の2次元スケール
22b 第1の2次元スケール用スケール面
22c 第1の位置検出器
24a 第2の2次元スケール
24b 第2の2次元スケール用スケール面
24c 第2の位置検出器
32a 第1の1次元スケール
32b 第1の1次元スケール用スケール面
32c 第1の1次元スケール用位置検出器
34a 第2の1次元スケール
34b 第2の1次元スケール用スケール面
34c 第2の1次元スケール用位置検出器
36a 第3の2次元スケール
36b 第3の2次元スケール用スケール面
36c 第3の2次元スケール用位置検出器
38a 第3のスケール
38b 第3のスケール用スケール面
38c 第3の位置検出器
60 制御部
62 クロック信号発生部
70 レーザー干渉計
72 レーザー干渉計発信源
74 レーザー干渉計ミラー
76 レーザー干渉計検出機構
90 移動制御機構
92 走査範囲設定機構
94 モーター制御機構
96a 第1のモーター
96b 第2のモーター
96c 第3のモーター
100 位置測定装置
400 照明部
410 光源
420 第1の照明部用レンズ
430 第2の照明部用レンズ
440 第1の照明部用ミラー
450 コンデンサレンズ
460 第1の照明部用光束分配手段
470 第2の照明部用ミラー
480 第2の照明部用光束分配手段
490 対物レンズ
490a 光軸(対物レンズの光軸)
500 結像部
510 第1の光検出器
520 第1の結像部用レンズ
530 第2の光検出器
540 第2の結像部用レンズ
550 分離ミラー
600 検査装置制御部
610 比較部
620 参照部
622 展開部
624 判断部
630 パターンデータ記憶部
632 マップ記憶部
650 制御計算機
660 マップ作成部
670 バスライン
700 オートフォーカス機構
710 オートフォーカス光束分配手段
720 フォーカスずれ検出機構
730 フォーカス制御機構
740 オートフォーカス部用モーター
1000 検査装置
M マスク
Mb マスクMのパターンが形成されている面

Claims (5)

  1. 鏡筒と、
    前記鏡筒の周囲に設けられ前記鏡筒に対して固定された台と、
    前記鏡筒の上方に設けられ、パターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有する移動可能なステージと、
    前記パターンの位置を測定するレーザー干渉計と、
    前記ステージ上の前記被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールと、
    前記ステージ上の前記被検査試料載置機構の周囲であって、前記第1の2次元スケールと前記被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールと、
    前記第1の2次元スケールと対向して前記台上に設けられ、前記第1の2次元スケールを用いて前記パターンの第1の位置誤差を測定する第1の位置検出器と、
    前記第2の2次元スケールと対向して前記台上に設けられ、前記第2の2次元スケールを用いて前記パターンの第2の位置誤差を測定する第2の位置検出器と、
    前記第1の位置検出器と前記第2の位置検出器と前記レーザー干渉計に接続され前記第1の位置誤差と前記第2の位置誤差を用いて前記位置を補正する制御部と、
    を備える位置測定装置。
  2. 前記鏡筒上に設けられ、第3の2次元スケールまたは互いに垂直な方向に配置された複数の1次元スケールを有する第3のスケールと、
    前記第3のスケールと対向して前記台上に設けられ、前記第3のスケールを用いて前記パターンの第3の位置誤差を測定する第3の位置検出器と、
    をさらに備え、
    前記制御部は前記第3の位置検出器にさらに接続され、前記第3の位置誤差をさらに用いて前記位置を補正する請求項1に記載の位置測定装置。
  3. 前記鏡筒が対物レンズを有し、前記第1の位置検出器と前記第2の位置検出器が前記対物レンズの光軸に対して対称に設けられている請求項1または請求項2に記載の位置測定装置。
  4. 前記レーザー干渉計と前記第1の位置検出器と前記第2の位置検出器に接続されるクロック信号発生部をさらに備え、前記レーザー干渉計、前記第1の位置検出器および前記第2の位置検出器は前記クロック信号発生部で発生されたクロック信号に同期して前記位置、前記第1の位置誤差および前記第2の位置誤差を測定する請求項1ないし請求項3いずれか一項に記載の位置測定装置。
  5. 鏡筒と、前記鏡筒の周囲に設けられ前記鏡筒に対して固定された台と、前記鏡筒の上方に設けられパターンを含む被検査試料が載置される被検査試料載置機構を有するステージと、レーザー干渉計と、を備える位置測定装置を用いた位置測定方法であって、
    前記レーザー干渉計を用いて前記パターンの位置を測定し、
    前記ステージ上の前記被検査試料載置機構の周囲に設けられた第1の2次元スケールを用いて前記パターンの第1の位置誤差を測定し、
    前記ステージ上の前記被検査試料載置機構の周囲であって、前記第1の2次元スケールと前記被検査試料載置機構を挟んで設けられた第2の2次元スケールを用いて前記パターンの第2の位置誤差を測定し、
    前記第1の位置誤差と前記第2の位置誤差を用いて前記位置を補正する、
    位置測定方法。
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