JP2016148248A - 冷却ファン装置 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる車両用冷却ファン装置は、冷却ファンの停止時には、冷却ファンは、その重心位置が回転軸の下方に位置する姿勢をとる。また、かかる姿勢において、ファンブレードは、正面視で内燃機関の前方となる領域に高密度に配置されており、内燃機関の過冷却を防止するようになっている。
図1(a)〜(c)に示すように、本発明の第一の実施形態に係る冷却ファン装置1Aは、駆動源収容室の一例であるエンジンルーム2に導風することによってエンジンルーム2内に収容された駆動源の一例である内燃機関3を冷却する装置である。図2(a)に示すように、冷却ファン装置1Aは、冷却ファン10Aと、温度検出部21と、制御部31と、を備える。
続いて、本発明の第一の実施形態に係る冷却ファン装置1Aの動作例について、図1及び図2を参照して説明する。制御部31は、温度検出部21によって検出された温度が予め設定された所定値以上である場合には、冷却ファン10Aを回転状態(回転駆動状態又は回転許可状態)として内燃機関4を冷却する。また、制御部31は、温度検出部21によって検出された温度が前記所定値未満である場合には、冷却ファン10Aを回転禁止状態として内燃機関4の過冷却を防止する。
車両停車状態において内燃機関4を冷却する場合には、制御部31は、回動駆動部15を制御することによって、複数のファンブレード14を各ファンブレード14に対応する第二軸15a周りに回動させ、図1(b)に示す非正対姿勢とし、かかる非正対姿勢を維持する。制御部31は、回転禁止部16を制御することによってモータ12を駆動し、非正対姿勢をとる複数のファンブレード14を第一軸12b周りに回転させる。例えば図2(b)に示す例では、制御部31は、スイッチ16a,16bをともに接続状態とする。複数のファンブレード14の前方にある空気は、複数のファンブレード14の回転によってダクト11内を流通してエンジンルーム3内に導風され、内燃機関4を冷却する。
車両走行状態において内燃機関4を冷却する場合には、制御部31は、回動駆動部15を制御することによって、複数のファンブレード14を各ファンブレード14に対応する第二軸15a周りに回動させ、図1(b)に示す非正対姿勢とし、かかる非正対姿勢を維持する。制御部31は、回転禁止部16を制御することによってモータ12が停止かつ複数のファンブレード14が回転可能な状態とする。例えば図2(b)に示す例では、制御部31は、スイッチ16a,16bの一方を接続状態とし、他方を切断状態とする。複数のファンブレード14の前方にある空気は、車両の走行に伴って複数のファンブレード14を回転させ、ダクト11内を流通してエンジンルーム3内に導風され、内燃機関4を冷却する。
内燃機関4の過冷却を防止する場合、及び、内燃機関4の暖気を促進する場合には、制御部31は、回動駆動部15を制御することによって、複数のファンブレード14を各ファンブレード14に対応する第二軸15a周りに回動させ、図1(c)に示す正対姿勢とし、かかる正対姿勢を維持する。制御部31は、回転禁止部16を制御することによってモータ12が停止かつ複数のファンブレード14が回転禁止された状態とする。例えば図2(b)に示す例では、制御部31は、スイッチ16a,16bをともに実線で示す切断状態とする。複数のファンブレード14の前方にある空気は、車両の走行に伴ってダクト11内に流通しようとしても、回転が禁止された複数のファンブレード14によって防がれる。すなわち、エンジンルーム3内に導風される風量が低減し、内燃機関4の過冷却が防止されたり暖気が促進されたりする。
また、冷却ファン装置1Aは、同一形状の複数のファンブレード14が等間隔に設けられているので、生産性を向上することができる。
続いて、本発明の第二の実施形態に係る冷却ファン装置について、第一の実施形態に係る冷却ファン装置1Aとの相違点を中心に説明する。図3(a)(b)に示すように、本発明の第二の実施形態に係る冷却ファン装置1Bの冷却ファン10Bは、一以上(本実施形態では複数、より詳細には、ファンブレード14の枚数と同じ5本)のフレーム17を備える。
例えば、冷却ファン装置は、車体速度を検出する車体速度検出部を備え、冷却ファンの回転状態に関して、車体速度が所定値未満である場合には回転駆動状態とし、車体速度が所定値以上である場合には回転許可状態とする構成であってもよい。
また、冷却ファン装置の制御部は、冷却ファンの回転許可状態に関して、検出された温度が高いほど複数のファンブレード14の正対状態からの回動角度を大きくすることによって温度上昇に応じて冷却性能を高める、検出された車体速度が大きいほど複数のファンブレード14の正対状態からの回動角度を小さくすることによって冷却性能を安定化させる、等のように回動駆動部を制御する構成であってもよい。
また、冷却ファン装置は、エアコン用の冷媒圧を検出する冷媒圧検出部を備え、制御部は、冷媒圧検出部によって検出された冷媒圧に基づいて冷却ファンを制御する構成であってもよい。
2 車体前部
3 エンジンルーム(駆動源収容室)
4 内燃機関(駆動源)
10A,10B 冷却ファン
11 ダクト
12 モータ
12a モータ本体
12b 第一軸
12X DCモータ
12Y DCブラシレスモータ
14 ファンブレード
15 回動駆動部
16,16X,16Y 回転禁止部
17 フレーム
21 温度検出部
31 制御部
Claims (4)
- 車体前部に設けられ、車体前後方向に延びる第一軸周りに回転することによって車両の駆動源を収容する駆動源収容室内に導風する冷却ファンと、
前記冷却ファンを制御する制御部と、
を備える冷却ファン装置であって、
前記冷却ファンは、
前記第一軸周りに配置された複数のファンブレードと、
前記冷却ファンの前記第一軸周りの回転を禁止可能な回転禁止部と、
を備え、
前記複数のファンブレードは、それぞれ前記第一軸と交差する第二軸周りに回動可能であり、
前記制御部は、前記複数のファンブレードを対応する前記第二軸周りに回動させることによって、前記冷却ファンの回転禁止状態における正面視での前記複数のファンブレードの投影面積を、前記冷却ファンの回転状態における正面視での前記複数のファンブレードの投影面積よりも大きくする
ことを特徴とする冷却ファン装置。 - 前記制御部は、前記冷却ファンの回転禁止状態における正面視での前記複数のファンブレードの投影面積が最大となるように前記複数のファンブレードを対応する前記第二軸周りに回動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の冷却ファン装置。 - 前記駆動源収容室の温度又は前記駆動源の温度を検出する温度検出部を備え、
前記制御部は、前記温度検出部によって検出された前記温度に基づいて前記冷却ファンを制御する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却ファン装置。 - 前記冷却ファンは、
前記複数のファンブレードを前記第一軸周りに回転させるモータと、
前記モータ及び前記複数のファンブレードが内部に設けられたダクトと、
前記モータから前記ダクトに向けて延設された一以上のフレームと、
を備え、
前記制御部は、前記冷却ファンの回転禁止状態において、正面視での前記複数のファンブレード及び前記一以上のフレームの投影面積の合計が最大となる位置で前記複数のファンブレードを停止させる
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷却ファン装置。
Priority Applications (1)
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2015
- 2015-02-10 JP JP2015024013A patent/JP6460823B2/ja not_active Expired - Fee Related
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