JP2016147825A - 生物繊維複合ドレッシング材 - Google Patents

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【課題】生物繊維複合ドレッシング材を提供する。【解決手段】対向する第一の表層と第二の表層を有する布膜、及び対向する第三の表層と第四の表層を有する生物繊維膜を含む生物繊維複合ドレッシング材であって、布膜は布膜繊維を有し、生物繊維膜はグルコンアセトバクター属(Gluconacetobacter)の菌により形成され、且つ、第四の表層は第一の表層上に結合し、生物繊維膜における第四の表層には複数の布膜繊維に絡め合って結合する生物繊維が伸びている生物繊維複合ドレッシング材であり、本発明に係る生物繊維複合ドレッシング材は、対向する第一の表層及び第二の表層を有し、布膜繊維を有する布膜と、グルコンアセトバクター属の菌により形成され、対向する第三の表層及び前記第一の表層上に結合する第四の表層を有し、前記第四の表層には前記布膜繊維に絡め合って結合する複数の生物繊維が伸びている生物繊維膜と、を含み、前記生物繊維膜によりドレッシング材の保湿性を上昇させ、より多くの活性成分を持たせることができる。【選択図】図1

Description

本発明は生物繊維複合ドレッシング材に関し、詳しくは、皮膚に貼付する生物繊維複合ドレッシング材に関する。
現在、医療分野において、創傷治療に用いるドレッシング材の多くはカット綿またはガーゼを使用するが、それらのドレッシング材製品の抗菌性が好ましくないため、傷口の感染確率が高く、傷口にくっ付くことが起こりやすく、且つ、ドレッシング材を交換する場合は、はずし難いという欠点を有する。
その後、不織布ドレッシング材がガーゼ及びカット綿に取って代わったが、不織布型のドレッシング材は優れた吸液機能及び湿潤環境を提供して傷口の修復に寄与する特性を有するが、不織布が吸収する液体または水分を漸次失った後、傷口にくっ付くことが起こりやすくなる。
一方、現代人は基本的な生活での必要性のほか、さらに美容やケアを重視し、特に顔面部のケアは美容産業の訴求ポイントであるため、多くのパック製品が開発されている。現有技術のパックの種類は様々で、例えば、クレイパック、ピールオフ型パック及びシートパック等が挙げられる。
クレイパックはケア成分またはミネラルを含有するが、パックを使用した後は洗い流す必要があり、ケア成分が完全に皮膚に吸収されるのは困難であり、且つ、多くのミネラルを含むため、より多くの防腐剤を添加して細菌が湿潤なクレイで繁殖することを防止する必要がある。ピールオフ型パックの主要成分は、ポリマーゲル、水及びアルコールであり、表皮温度を上昇させることにより、皮膚の血液循環を促すが、ピールオフ型パックはパックが乾燥してから剥がさなければならないため、剥がす過程は敏感肌に損傷を与える恐れがあり、また当該ピールオフ型パックは乾燥を求めるため、保湿成分が添加されていないので、乾燥肌には向かない。また、シートパックは主に効果を有するエッセンスを吸着した単層シートであり、成分を調整することで各種の肌質をケアすることができ、使用後に洗い流す必要はないが、洗浄効果を有しない。上記シートパックでは、多くは単層の不織布で作ったものを使用している。使用者がエッセンスを吸着した不織布を使用する場合、通常、不織布の中の水分が速やかに揮発することを考量して、濃度が高いエッセンスを使用することから、浪費に繋がるのみならず、水分が揮発する問題も解決できない。
そのため、業界ではパック製品として生物繊維膜が開発され、また、生物繊維膜は優れた保湿性を有するが、全体の付着及び快適性が好ましくなく、且つ、それを使用してエッセンスを吸着した後、一枚の生物繊維膜パックを展開し難い。そのため、新たなドレッシング材製品を開発する必要がある。
上記公知技術の欠陥に鑑みて、本発明は、対向する第一の表層と第二の表層を有し、布膜繊維を有する布膜と、グルコンアセトバクター属(Gluconacetobacter)の菌により形成され、対向する第三の表層及び第一の表層上に結合する第四の表層を有し、第四の表層には布膜繊維に絡め合って結合する複数の生物繊維が伸びている生物繊維膜と、を含む生物繊維複合ドレッシング材を提供する。
一つ具体的な実施例において、生物繊維膜は、第三の表層と第四の表層の間に結合する立体網状構造をさらに有し、立体網状構造の密度は第三の表層と第四の表層の密度より小さく、立体網状構造は、第四の表層から布膜における第一の表層内まで伸び、立体網状構造は複数の生物繊維からなる。
なお、立体網状構造は、互いに平行する複数の骨幹繊維及び隣接する任意の二つの骨幹繊維に織り合わされる複数の層間繊維を有し、複数の骨幹繊維及び層間繊維はいずれも生物繊維であり、且つ、複数の骨幹繊維の直径は複数の層間繊維の直径以上である。また、複数の骨幹繊維は生物繊維膜の長さ方向または幅方向に伸びる。
さらに、一つ具体的な実施例において、生物繊維複合ドレッシング材は、第二の表層上に設けられるもう一つの生物繊維膜をさらに含む。
もう一つ具体的な実施例において、もう一つの生物繊維膜は複数の布膜繊維に絡め合って結合する生物繊維を有する。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材は布膜及び生物繊維膜を有し、生物繊維膜でより多くの水分または活性成分を吸収し、且つ、生物繊維膜の孔隙が布膜より細いため、透気性を有すると同時に、水分が速やかに布膜から蒸発することを回避し、ドレッシング材の保湿性を上昇させる。そのため、本発明の生物繊維複合ドレッシング材を使用して皮膚に貼付し、例えばパックとして使用した場合、過剰な量の活性成分を吸い取る必要がなく、末端使用者にとって大幅な消費コストを節約することができる。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の構造模式図である。 図2A及び図2Bは本発明の生物繊維膜複合ドレッシング材の走査型電子顕微鏡(SEM)写真であり、図2Aは立体網状構造が布膜まで伸びている写真であり、図2Bは生物繊維膜の側面写真である。 図2A及び図2Bは本発明の生物繊維膜複合ドレッシング材の走査型電子顕微鏡(SEM)写真であり、図2Aは立体網状構造が布膜まで伸びている写真であり、図2Bは生物繊維膜の側面写真である。 図3A及び図3Bは、それぞれ、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の生物繊維膜側の500倍で拡大したSEM写真と従来生物繊維膜の500倍で拡大したSEM写真である。 図3A及び図3Bは、それぞれ、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の生物繊維膜側の500倍で拡大したSEM写真と従来生物繊維膜の500倍で拡大したSEM写真である。 図4は本発明の生物繊維膜複合ドレッシング材がもう一つの生物繊維膜を有する構造模式図である。 図5は本発明の生物繊維複合ドレッシング材及び市販の従来生物繊維膜の浸透性試験結果であり、図5(a)は本発明の生物繊維複合ドレッシング材の試験結果であり、図5(b)は市販の従来生物繊維膜の試験結果である。
以下、特定の具体的な実施例で本発明の実施形態を説明し、当業者は本明細書が開示する内容から本発明の他の利点及び効果を容易に理解できる。
本明細書が図面で示す構造、割合、大きさ等は、いずれも明細書が開示する内容に合わせて、当業者の理解に供するものであり、本発明の実施できる限定条件を限定するものではなく、技術上の実質的な意味を有さず、本発明が奏しうる効果及び達成できる目的に影響しない限り、任意の構造の修正、割合関係の改変、または大きさの調整は、いずれも本発明が開示する技術内容の範囲内である。同時に、本明細書が記載する「第一」、「第二」、「第三」、「第四」、「上」及び「一」等の用語は、単に記載の便宜上用いるものに過ぎず、本発明の実施できる範囲を限定するものではなく、その相対関係の改変または調整は、実質的に技術内容を変更しない限り、本発明の実施できる範疇内である。
本明細書における技術用語である「平行」とは、複数の骨幹繊維が同じ方向、例えば、長さ方向または幅方向で伸びる形態である。
本発明は、対向する第一の表層及び第二の表層を有し、布膜繊維を有する布膜と、グルコンアセトバクター属の菌により形成され、対向する第三の表層及び前記第一の表層上に結合する第四の表層を有し、前記第四の表層には前記布膜繊維に絡め合って結合する複数の生物繊維が伸びている生物繊維膜と、を含むことを特徴とする生物繊維複合ドレッシング材を提供する。
前記布膜は織布または不織布である。通常、織布とは、紡績技術により織り成すものである。織布は人造繊維または天然繊維から織り成すことができ、あるいは人造繊維と天然繊維を混紡して織り成すことができる。具体的実施例において、人造繊維はポリエステル、アクリルまたはナイロンである。天然繊維は絹糸またはコットンである。
本発明の生物繊維膜は微生物の培養から得るものである。本発明は、グルコンアセトバクター属の菌により、マンニトール、ペプトン(peptone)、酵母エキストラクト(yeast extract)及び寒天を有する培養液の中で形成される生物繊維膜は、複数の布膜繊維に絡め合って結合する生物繊維を有することを見出した。
生物繊維膜を生産する具体的な実施例においては、菌種の発酵培養から始まり、まず、培養液を提供し、培養液を容器に置き、且つ、培養液の成分はゼラチン、アラビアゴム、寒天等の公知組成から選ばれるものを含み、培養液はさらに炭素源(例えばマンニトール、またはグルコース等)、他の成分(例えばペプトン及び酵母エキストラクト)を有し、且つ、炭素源、ペプトン及び酵母エキストラクトの重量部割合は5:1:1〜4:1:1の間であってもよい。次に、培養液を酸性、例えばpH値0.5〜6の間に調整し、且つ、開始微生物濃度範囲は10〜10菌数/mlに調整し、25〜28℃で24〜96時間静置培養した後、前記の布膜を容器中の培養液内に平らに敷き、24〜48時間で取り出し、複合ドレッシング材、即ち、本発明の生物繊維複合ドレッシング材を得た。
検出したところ、本発明の生物繊維複合ドレッシング材における生物繊維膜は複数の生物繊維を有し、且つ、単位面積ごとの生物繊維量は0.005〜0.008g/cmであり、生物繊維の直径は20〜100nmである。
また、本発明の生物繊維複合ドレッシング材を乾燥した後、再び水または活性成分を吸収し、少なくとも50%の再水和率、少なくとも60%の再水和率、少なくとも70%の再水和率、さらには91%まで達する再水和率を有する。一方、生物繊維複合ドレッシング材における生物繊維膜の厚さは少なくとも20μm、例えば20〜30μm、または例えば20〜26μmまたは24〜26μmである。
図1に示すように、本発明の生物繊維複合ドレッシング材1は、対向する第一の表層10aと第二の表層10bを有する布膜10、及び第一の表層10aに設置した生物繊維膜12を含む。生物繊維膜12は、対向する第三の表層12aと第四の表層12bを有し、第四の表層12bは第一の表層10a上に結合する。
また、図2Aを参照し、生物繊維膜12における第四の表層12bには複数の布膜繊維101に絡め合って結合する生物繊維が伸びている。
図に示すように、生物繊維膜12は立体網状構造121を有し、第四の表層12bから布膜10之第一の表層10a内まで伸び、且つ、立体網状構造121は複数の生物繊維からなる。具体的には、立体網状構造121は、複数の互いに平行する骨幹繊維121a及び隣接する任意の二つの骨幹繊維121aに織り合わされる複数の層間繊維121bを有することで、水平方向及び垂直方向で隣接する任意の二つの骨幹繊維121aを連接し、三次元立体網状構造121を形成する。骨幹繊維121a及び層間繊維121bはいずれも生物繊維であり、且つ、図面が示すように、骨幹繊維121aの直径は層間繊維121bの直径以上。さらに、骨幹繊維121aの直径は布膜繊維101より小さいことを確認できる。
図2Bは生物繊維膜12の側面写真を示し、生物繊維膜12は複数の互いに平行するまたは生物繊維膜12の長さ方向あるいは幅方向に伸びる骨幹繊維121a、及び骨幹繊維121aに織り合わされる層間繊維121bを有する。また、立体網状構造は生物繊維膜12の両表層の間に結合し、且つ、立体網状構造の密度は、両表層の密度、例えば、第三の表層と第四の表層の密度より小さい。この実施例において、生物繊維複合ドレッシング材における生物繊維膜の厚さは20〜30μmである。
図3A及び図3Bは、それぞれ、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の生物繊維膜側の500倍で拡大したSEM写真及び従来生物繊維膜の500倍で拡大したSEM写真を示す。
図3Aに示すように、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の生物繊維膜側は平坦であり、図面で示す條状物は生物繊維膜下方の布膜繊維であり、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の生物繊維膜側は非常に平坦である。しかし、図3Bが示す従来生物繊維膜の表面は多くのしわを有する。そのため、生物繊維膜と皮膚の付着性がよくないため、感触に影響し、薬物または活性成分の吸収がよくないという問題を起こす。
図4に示すように、培養過程において布膜20の容器に置く時間が長く、または布膜20をひっくり返すと、布膜20における第二の表層20b上に、さらにもう一つの生物繊維膜22’が形成されるため、この実施例において、生物繊維複合ドレッシング材2は、第一の表層20a上に形成する生物繊維膜22以外に、さらにもう一つの生物繊維膜22’を含む。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材は皮膚上に貼付し、特にパックとして使用できるため、生物繊維複合ドレッシング材はさらに活性成分または薬物を含んでもよい。活性成分の実例は、保湿剤、美白成分、しわ防止成分、角質除去成分、成長因子(growth factors)または酵素(enzymes)が含まれる。異なる活性成分を添加することで、本発明の生物繊維複合ドレッシング材がさらにストレス解消と体表マッサージの効果を有する。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の引張強度試験
本発明の生物繊維複合ドレッシング材を、15mmx15mmのサイズに切断し、三枚の試験シートを引張強度試験に行って、得られた結果は、それぞれ2113.70g/15mm、2145.00g/15mm、1951.90g/15mmであり、平均引張強度は2070.20g/15mmである。
従来生物繊維膜に同じ試験を行ったところ、その引張強度は、2607.33g/15mmまで達した。このことから、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の柔軟性は従来生物繊維膜より好ましいことが分かる。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の伸長率試験
また、本発明の生物繊維複合ドレッシング材を、伸長率の試験に行って、得られた結果は、それぞれ21.00%、16.20%、及び16.60%であり、平均伸長率は17.93%である。従来生物繊維膜に同じ試験を行ったところ、その伸長率は5.66%にとどまる。このことから、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の伸長率は顕著に好ましく、より大きい面積に伸びて貼付くことができることが分かる。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の吸水性試験
サイズが100mmx15mmである三枚の試験シート、皿に脱イオン水を注入し、水温を23±1℃に保持し、次に、試験シートを水面に接触させ、1分間の吸水高さを測る。
測った結果、本発明の生物繊維複合ドレッシング材の平均吸水高さは40mmであり、従来生物繊維膜の平均吸水高さは1mmに過ぎなかった。このことから、本発明の生物繊維複合ドレッシング材はより好ましい吸水性を有することが分かる。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の単位面積ごとの生物繊維量試験
本発明の生物繊維複合ドレッシング材を、5cmx5cmのサイズに切断し、全部で16片のサンプルを作った後、60℃で10分間ベーク乾燥し、ベーク乾燥したサンプルの乾燥重量を測り、布膜の乾燥重量を除いた後の各サンプル乾燥重量をサンプル面積で割って、得られた単位面積ごとの生物繊維量は0.005〜0.008g/cmである。
それに対して、市販の従来生物繊維膜の単位面積ごとの生物繊維量は、通常0.001g/cmにとどまる。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の再水和率試験
本発明の生物繊維複合ドレッシング材、及び市販従来生物繊維膜を取り、その湿重量を測り、次に、20℃で30分間ベーク乾燥し、ドレッシング材及び生物繊維膜が曲がって白色糸状維になった後、その乾燥重量を測った。次に、改めてドレッシング材及び生物繊維膜を水に30分間接触し、その再水和後の重量を記録し、再水和後の重量を湿重量と乾燥重量との重量差で割ることで、再水和率を得た。
検出したところ、本発明の生物繊維複合ドレッシング材は少なくとも50%、最も高くは91%まで達する再水和率を有することが分かり、市販の従来生物繊維膜が吸水できない原因は、市販の従来生物繊維膜の単位面積繊維量が0.001g/cmだけであるためと考えられ、本発明の生物繊維複合ドレッシング材における生物繊維膜之の単位面積ごとの生物繊維量は0.005〜0.008g/cmまで達するため、優れた再水和率を有する。
本発明の生物繊維複合ドレッシング材の浸透性試験
本発明の生物繊維複合ドレッシング材及び市販の従来生物繊維膜を、それぞれ底材の上に設置し、次に、本発明の生物繊維複合ドレッシング材及び市販の従来生物繊維膜に、等量の染色されたエッセンスを滴下し、10秒後、底材の浸透状況を目視で観察した。
図5に示すように、図5(a)は本発明の生物繊維複合ドレッシング材の試験結果であり、図5(b)は市販の従来生物繊維膜の試験結果であり、その中、市販の従来生物繊維膜は、剛滴加エッセンス時、そのエッセンスの拡散効果は良くなく、10秒後はエッセンスを底材まで自然に効果的に浸透させることができず、それに対して、本発明の生物繊維複合ドレッシング材は顕著的なエッセンス拡散性及び浸透性を有する。
以上のように、本発明の生物繊維複合ドレッシング材は布膜及び生物繊維膜を有し、生物繊維膜によりより多くの水分または活性成分を吸収すると共に、生物繊維膜の孔隙が布膜より細いため、透気性を有する同時に、水分が速やかに布膜から蒸発することを回避し、ドレッシング材の保湿性を上昇させる。一方、生物繊維複合ドレッシング材の片側が布膜である場合、同時に付着快適性と長い保湿性効果を有することができる。そのため、本発明の生物繊維複合ドレッシング材を使用して皮膚に貼付し、例えばパックとして使用する場合、過剰な量の活性成分を吸い取る必要がなく、末端使用者にとって大幅な消費コストを節約することができる。
上記実施例は例示的に本発明の原理及びその効果を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。当業者は本発明の主旨及び範疇に違反しない限り、上記実施例を改変できる。本発明の権利保護範囲は、特許請求の範囲の通りである。
1、2 生物繊維複合ドレッシング材
10、20 布膜
101 布膜繊維
10a、20a 第一の表層
10b、20b 第二の表層
12、22 生物繊維膜
12a 第三の表層
12b 第四の表層
121 立体網状構造
121a 骨幹繊維
121b 層間繊維
22’ もう一つの生物繊維膜

Claims (21)

  1. 対向する第一の表層及び第二の表層を有し、布膜繊維を有する布膜と、
    グルコンアセトバクター属の菌により形成され、対向する第三の表層及び前記第一の表層上に結合する第四の表層を有し、前記第四の表層には前記布膜繊維に絡め合って結合する複数の生物繊維が伸びている生物繊維膜と、
    を含む生物繊維複合ドレッシング材。
  2. 前記生物繊維膜は前記第三の表層と前記第四の表層の間に結合する立体網状構造をさらに有し、前記立体網状構造の密度は前記第三の表層と前記第四の表層の密度より小さく、前記立体網状構造は前記第四の表層から前記布膜における第一の表層内まで伸びる請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  3. 前記立体網状構造は、複数の生物繊維からなる請求項2に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  4. 前記立体網状構造は、互いに平行する複数の骨幹繊維、及び隣接する任意の二つの前記骨幹繊維に織り合わされる複数の層間繊維を有する請求項2に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  5. 前記複数の骨幹繊維の直径は、前記複数の層間繊維の直径以上である請求項4に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  6. 前記複数の骨幹繊維は、前記生物繊維膜の長さ方向または幅方向に伸びる請求項4に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  7. 前記布膜は、織布または不織布である請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  8. 前記織布は、人造繊維から織り成すもの、天然繊維から織り成すもの、または人造繊維と天然繊維を混紡して織り成すものである請求項7に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  9. 前記人造繊維は、ポリエステル、アクリルまたはナイロンである請求項8に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  10. 前記天然繊維は、絹糸またはコットンである請求項8に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  11. 前記第二の表層上に設けられるもう一つの生物繊維膜をさらに含む請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  12. 前記もう一つの生物繊維膜は、前記布膜繊維に絡め合って結合する複数の生物繊維を有する請求項11に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  13. 活性成分または藥物をさらに含む請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  14. 前記活性成分は、保湿剤、美白成分、しわ防止成分、角質除去成分、成長因子または酵素である請求項13に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  15. 前記生物繊維膜は、前記グルコンアセトバクター属の菌により、マンニトール、ペプトン、酵母エキストラクト及び寒天を有する培養液の中で形成される請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  16. 前記生物繊維膜は複数の生物繊維を有し、且つ、単位面積ごとの前記生物繊維量は0.005〜0.008g/cmである請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  17. 前記生物繊維の直径は20〜100nmである請求項16に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  18. 少なくとも50%の再水和率を有する請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  19. 少なくとも50%〜91%の再水和率を有する請求項18に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  20. 前記生物繊維膜の厚さは少なくとも20μmである請求項1に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
  21. 前記生物繊維膜の厚さは20〜30μmである請求項20に記載の生物繊維複合ドレッシング材。
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