JP2016147702A - 反射鏡付きスプレーノズル - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2に開示されたスプレーノズルの場合、ノズルパイプの途中に蛇腹部を設けているので、蛇腹部を動かして噴霧させたい箇所に合わせて変形させることが必要になる。ノズルパイプが直線状の場合は、ノズルパイプの最厚部に相当する空間さえあればノズルパイプを挿し込むことができるが、蛇腹部を動かして噴霧させたい箇所に合わせて変形させると、ノズルパイプが直線状ではなくなり、変形前と比べてノズルパイプを挿し込むための空間がより多く必要になる。その結果、ノズルパイプを挿し込むこと自体が困難になる。
これは、スプレー缶に突設した細長い管状のスプレーノズル先端部において、ノズル先端面が塞がれ、ノズル側面に噴出孔が1箇所設けられ、しかも、噴出孔からノズルの軸芯に対して略平行に位置するノズルの根元部に、噴出孔の開口方向を確認するためのマーカが設けられるものであった。
しかしながら、かかる発明では、ノズルの根元部のみで噴出孔の開口方向を確認するものであったため、スプレーノズルの長さが長くなると照準を合わせ難くなり、正確な噴霧付着が困難になるという問題がある。
また、反射鏡が設けられたアダプタとノズルを着脱可能とすることで、反射鏡が必要な場合のみアダプタを取り付け、反射鏡が必要でない場合や反射鏡が入り難い狭小空間へノズルを挿し込む場合にはアダプタを外して利用するといった状況に応じた利用が可能となっている。
ここで、反射鏡付きスプレーノズルの長さは、30〜50cmであることが好ましく、より好ましくは35〜45cmである。反射鏡の鏡面の大きさは、縦横共に0.5〜3.5cmであることが好ましく、より好ましくは1〜3cmである。これは、反射鏡の鏡面の大きさは、より大きい方が噴霧対象物の確認が容易になるが、反面、ノズルを挿し込む際にアダプタ部分が引っ掛りやすくなり、不都合であるからである。
これにより、ノズルの角度を変えても、反射鏡を介してノズル根元部からノズル先端部の位置を常に確認できると共に、ノズル側面の噴出孔からノズルの垂直方向に位置する噴射ターゲットを確実に反射鏡に映し出すことが可能になる。
マーカは反射鏡の鏡面の中心付近に印をつけることでよく、例えば、反射鏡の中心に向かう矢印などのシールを貼ることでもよい。或は、ノズル先端部に目印となるものを設けて、これが鏡に映し出されるものでもよい。
ノズル先端部に設けられた凹部とキャップ部に設けられた凸部が嵌合することにより、アダプタがしっかりとノズル先端部に係着でき、使用時にアダプタがノズルから外れることを防止できる。
また、ノズルに突起部が設けられ、アダプタに切り欠き部が設けられることにより、アダプタとノズル先端部の相対的な姿勢位置を容易に合せることが可能となる。すなわち、ノズル側面の噴出孔と第2の噴出孔が重なる位置に容易に調整できることになる。
反射鏡の鏡面もしくは鏡に映る位置に設けられた噴射位置確認用マーカによっても、噴射方向を確認することは可能ではあるが、ノズル根元部にも開口方向確認用マーカを設けることでより正確な噴霧付着を可能とする。
図3(1)(2)に示されるように、凹部22は、アダプタ3と固定するために設けられるものであり、ノズル2の外周側面に、輪っか状に設けられている。突起部23は、アダプタ3と固定するために設けられるものではなく、アダプタ3に設けられる切り欠き部63と係合されるために設けられるものであり、ノズル2とアダプタ3が接続された際にノズル側面の噴出孔21とアダプタ3に設けられる第2の噴出孔61が重なるための位置調整機能を果たしている。
図5(1)に示されるように、反射鏡4の法線方向とノズル2の長手方向との交差角は、平面視上略45°であり、ノズル根元部2bから見た場合に、ノズル先端部2aが反射鏡4の中央に映し出されるように反射鏡4の姿勢が固定されている。これは、根元部2bの側から反射鏡4の鏡面41を見てスプレー剤の噴射方向を確認するためである。
図5(2)に示されるように、キャップ部6と反射鏡4はアーム部5を介して接続されている。図5(3)に示されるように、アーム部材5cはキャップ部6と接続され、図5(4)に示されるように、アーム部材5aは、反射鏡4の背面43と接続されている。アーム部材5cとアーム部材5aはそれぞれ下部で、アーム部材5bにより架橋されている。反射鏡4の鏡面41上には、噴射方向を確認しやすくするための噴射位置確認用マーカ42が設けられている。ここで、噴射位置確認用マーカ42は、鏡に映る位置に設けられるものであっても良い。
図6に示されるように、反射鏡付きスプレーノズル1の長さL1は40cmであり、円盤状の平面反射鏡4の直径L2は1.5cmである。第2の噴出孔61から噴霧対象物8までの距離L3は、3cmであり、第2の噴出孔61から噴霧対象物8に向けてスプレー剤9が噴射されている。
図8に示されるように、鏡面41には噴射位置確認用マーカ42が設けられているため、使用者が覗きこめないような狭い箇所であっても容易に噴射方向を確認できる。
ノズルボタン7の前方にLEDランプが設けられ、根元部2bから先端部2aの方向に向けて照射されるものであっても良い(図示せず)。反射鏡と共に、ノズルボタン7にLEDランプが設けられることで、噴射方向の確認がより容易になる。
2 ノズル
2a 先端部
2b 根元部
2c 先端面
3 アダプタ
3a 端部
4 反射鏡
5 アーム部
5a,5b,5c アーム部材
6 キャップ部
6a 先端面
7 ノズルボタン
7a ノズル取付口
8 噴霧対象物
9 スプレー剤
10 スプレー缶
21 ノズル側面の噴出孔
22 凹部
23 突起部
24 開口方向確認用マーカ
41 鏡面
42 噴射位置確認用マーカ
43 背面
61 第2の噴出孔
62 凸部
63 切り欠き部
L1 長さ
L2 直径
L3 距離
Claims (5)
- スプレー容器本体の噴出孔に結合される細長い管状のノズルであり、ノズル先端面が塞がれ、ノズル側面に噴出孔が1箇所設けられ、スプレー剤をノズルの垂直方向に噴射できるスプレーノズルにおいて、
前記スプレーノズルは、
ノズル先端部に着脱自在に取り付けられるアダプタを備え、
前記アダプタは、ノズル根元部から噴射方向を確認するための平面反射鏡が固着され、
前記反射鏡の鏡面もしくは鏡に映る位置に、噴射位置確認用マーカが設けられたことを特徴とする反射鏡付きスプレーノズル。 - 前記反射鏡の法線方向と前記スプレーノズルの長手方向との交差角が略45°であり、
ノズル根元部から見た場合に、前記ノズル先端部が前記反射鏡の中央に映し出されるように前記反射鏡の姿勢が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の反射鏡付きスプレーノズル。 - 前記ノズル先端部の外周側面に凹部と突起部が設けられ、
前記アダプタは、前記反射鏡を支持するアーム部と、前記ノズル先端部と嵌合し得るキャップ部とから成り、
前記キャップ部は、
上記のノズル側面の噴出孔を露出させる第2の噴出孔が側面に設けられ、
前記ノズル先端部の前記凹部と嵌合する凸部が内周側面に設けられ、
前記ノズル先端部の前記突起部に係合し得る切り欠き部がキャップ端部に形成され、前記突起部と前記切り欠き部が係合した際に、前記ノズル側面の噴出孔と前記第2の噴出孔が重なる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の反射鏡付きスプレーノズル。 - 前記アーム部及び前記キャップ部は、一体成型されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の反射鏡付きスプレーノズル。
- 前記ノズル根元部に、前記噴出孔の開口方向を確認するための開口方向確認用マーカが設けられることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の反射鏡付きスプレーノズル。
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