JP2016145964A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緑成分光の色純度を改善し、色再現範囲を適正化することができる投写型映像表示装置を提供する。【解決手段】本開示の投写型映像表示装置は、青色光を出射するレーザ光源と、青色光の照射により、発光光を発光する発光体が基板の反射面に設けられたホイールと、発光体の発光光が進行する光路上に配置されたバンドパスフィルターと、青色光と前記発光体からの発光光を変調する複数の光変調素子と、複数の光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットとを備える。バンドパスフィルターは、発光体の発光光にある560〜590nmの波長帯における一部の光を透過し、それ以外の光を反射する。【選択図】図1

Description

本開示は、光の波長変換を行う光源装置を備えた投写型映像表示装置に関する。
特許文献1は、色再現性の高い画像を形成できるプロジェクタを開示する。このプロジェクタにおける光源装置は、レーザ光を蛍光体に照射することにより、蛍光体は赤色光と緑色光を含む黄色の蛍光光を発光する。この蛍光体から出射される蛍光光の一部の波長域の光を波長分離素子でその光の強度を低減し、光源光を得るようにしている。これにより色再現性を良好にしている。
特開2014−119471号公報
本開示は、緑成分光の色純度を改善し、色再現範囲を適正化することができる投写型映像表示装置を提供する。
本開示の投写型映像表示装置は、青色光を出射するレーザ光源と、青色光の照射により、発光光を発光する発光体が基板の反射面に設けられたホイールと、発光体の発光光が進行する光路上に配置されたバンドパスフィルターと、青色光と発光体からの発光光を変調する複数の光変調素子と、複数の光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットとを備える。バンドパスフィルターは、発光体の発光光にある560〜590nmの波長帯における一部の光を透過し、それ以外の光を反射する。
本開示によれば、緑成分光の色純度を改善し、色再現範囲を適正化することができる投写型映像表示装置を提供し得る。
実施の形態1における投写型映像表示装置を示す図 実施の形態1における蛍光体ホイールを示す(a)平面図および(b)側面図 実施の形態1における光源装置を示す図 実施の形態1における(a)第1の光源ユニットおよび(b)第2の光源ユニットを示す図 実施の形態1における分離合成ミラーを示す図 実施の形態1における光束の分離合成を示す図 実施の形態1における蛍光体ホイールの発光スペクトルを示す図 実施の形態1におけるプリズム面と、バンドパスフィルターの分光透過率を示す図 実施の形態1における投写型映像表示装置の各色映像光のスペクトルを示す図 実施の形態1における色再現範囲を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[実施の形態1]
(投写型映像表示装置)
以下において、実施の形態1に係る投写型映像表示装置の構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
図1に示すように、第1に、投写型映像表示装置100は、第1の光源ユニット10Aと、第2の光源ユニット10Bと、蛍光体ホイール20と、ロッドインテグレータ30と、DMD(Digital Micromirror Device)40R、DMD40G及びDMD40BからなるDMD40と、投写ユニット50とを有する。
第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bは、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源としてレーザダイオード、特に青色光を出射するレーザダイオードを使用している。ここで、レーザダイオードは、レーザ光源であり発光素子の一例である。
第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光は、例えば、波長440〜470nmの青色光であり、この青色光は蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。なお、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bの詳細については、後述する(図4を参照)。
蛍光体ホイール20は、励起光の光軸に沿って延びる回転軸20Xを中心として回転するように構成される。蛍光体ホイール20は、励起光の入射方向と反対方向に発光光を発する反射型蛍光体ホイールである。
詳細には、図2(a)(b)に示すように、蛍光体ホイール20は、基板21と、基板21上に基板21の回転方向に円環状に塗布形成された蛍光体22と、蛍光体22が形成された基板21を回転させるためのモーター23とにより構成されている。なお、基板21の表面には、反射膜が形成されて反射面とされ、この反射面に蛍光体22が形成されている。蛍光体22は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bから出射される励起光に応じて、発光光を発光する。蛍光体22の発光光である黄色光のうち反射面に向かって出射された光は、反射面にて反射される。蛍光体22は、発光体の一例、蛍光体ホイールはホイールの一例である。
蛍光体22は、緑色〜黄色を主たる波長域として、蛍光光を発する蛍光体である。この蛍光体22は、青色の励起光を効率的に吸収して蛍光を効率的に発光し、且つ温度消光に対する耐性が高い蛍光体であることが好ましい。蛍光体22は、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。
ロッドインテグレータ30は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。ロッドインテグレータ30は、光源ユニット10から出射される光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ30は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。
DMD40は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10B、蛍光体ホイール20から出射される光を変調する。詳細には、DMD40は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD40は、各微小ミラーの角度を変更することによって、投写ユニット50側に光を反射するか否かを切り替える。
実施の形態1では、DMD40として、DMD40R、DMD40G及びDMD40Bが設けられる。DMD40Rは、赤映像信号Rに基づいて赤成分光Rを変調する。DMD40Gは、緑映像信号Gに基づいて緑成分光Gを変調する。DMD40Bは、青映像信号Bに基づいて青成分光Bを変調する。
投写ユニット50は、DMD40によって変調された映像光を投写面上に投写する。
第2に、投写型映像表示装置100は、分離合成ミラー110を有する。分離合成ミラー110は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光を合成し、かつ一部分を分離するミラーである。なお、分離合成ミラー110は、分離合成光学素子の一例であり、その詳細については後述する(図5を参照)。
また、投写型映像表示装置100は、必要なミラー群を有する。ミラー群としては、ミラー131〜ミラー133および、ミラー160が設けられている。ミラー131、ミラー133、ミラー160は、光路を折り曲げるミラーである。ダイクロイックミラー132は、青色光を透過し、黄色光を反射する特性を有するダイクロイックミラーであり、合成光学素子の一例である。
また、投写型映像表示装置100は、バンドパスフィルター170を有する。バンドパスフィルター170は、ダイクロイックミラー132で反射された黄色光における一部の波長帯域を透過し、残りの波長帯域を反射するバンドパスフィルターである。バンドパスフィルター170を透過した不要光(図1の一点鎖線)は、光路の外へ排出され、不要光の進行方向には光路が存在しない。また、不要光が迷光となって投写画像に影響を及ぼさないように、遮光物体にて遮光されるのが望ましい。遮光物体とは、例えば、可視光を吸収する吸収体や、光学系を覆う光学ユニットの保持ケースの壁面であっても良い。なお、バンドパスフィルター170の詳細については後述する。
また、投写型映像表示装置100は、必要なレンズ群を有する。レンズ群としては、レンズ121〜レンズ128およびレンズ151〜レンズ153が設けられている。レンズ121は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光を集光するコンデンサレンズである。レンズ122は、レンズ121により集光された光を平行光化する凹レンズである。レンズ123及びレンズ124は、励起光を蛍光体ホイールの蛍光体上に集光し、かつ蛍光体から出射される光を平行光化するコンデンサレンズである。レンズ125は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光を集光するコンデンサレンズである。レンズ126は、レンズ125による光の集光点の後段に配置され、集光された光を再び平行光化するコンデンサレンズである。レンズ127およびレンズ128は、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光、蛍光体ホイールからの出射光をロッドインテグレータ30へ導くリレーレンズである。レンズ151、レンズ152、レンズ153は、ロッドインテグレータ30からの出射光を各DMD40上に略結像するリレーレンズである。
また、投写型映像表示装置100は、必要な拡散板群を有する。拡散板群としては、拡散板141および拡散板142が設けられている。拡散板141は、略平行光で入射する光を拡散する拡散板である。拡散板142は、レンズ125による光束の集光点近傍に配置され、光束を拡散させる拡散板である。拡散板141および拡散板142は、例えば、ガラス基板の表面に微細な凹凸が形成された構成となっている。また、微細な凹凸面の形成は、片面であっても、両面であっても良い。
なお、蛍光体ホイール20からの発光光の発光点と、ロッドインテグレータ30の入射面が略共役となり、また、拡散板142と、ロッドインテグレータ30の入射面が略共役となるように、各レンズの形状が調整されている。
第3に、投写型映像表示装置100は、必要なプリズム群を有する。プリズム群として、プリズム210、プリズム220、プリズム230、プリズム240及びプリズム250が設けられる。
プリズム210は、透光性部材によって構成されており、面211及び面212を有する。プリズム210(面211)とプリズム250(面251)との間にはエアギャップが設けられており、プリズム210に入射した光が面211に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、プリズム210に入射した光は面211で反射される。一方で、プリズム210(面212)とプリズム220(面221)との間にはエアギャップが設けられるが、面211で反射された光が面212に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、面211で反射された光は面212を透過する。
プリズム220は、透光性部材によって構成されており、面221及び面222を有する。面222は、赤成分光R及び緑成分光Gを透過して、青成分光Bを反射するダイクロイックミラー面である。従って、面211で反射された光のうち、赤成分光R及び緑成分光Gは面222を透過し、青成分光Bは面222で反射される。面222で反射された青成分光Bは面221で反射され、DMD40Bに入射する。なお、DMD40Rから出射された赤成分光R及びDMD40Gから出射された緑成分光Gは、面222及び面221を透過する。
プリズム210(面212)とプリズム220(面221)との間にはエアギャップが設けられており、面222で最初に反射された青成分光B及びDMD40Bから出射された青成分光Bが面221に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、面222で最初に反射された青成分光B及びDMD40Bから出射された青成分光Bは面221で反射される。一方で、面221で反射された後に面222で2回目に反射された青成分光Bが面221に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、面221で反射された後に面222で2回目に反射された青成分光Bは面221を透過する。
プリズム230は、透光性部材によって構成されており、面231及び面232を有する。面232は、緑成分光Gを透過して、赤成分光Rを反射するダイクロイックミラー面である。従って、面231を透過した光のうち、緑成分光Gは面232を透過し、赤成分光Rは面232で反射される。面232で反射された赤成分光Rは面231で反射され、DMD40Rに入射する。なお、DMD40Gから出射された緑成分光Gは面232及び面231を透過する。
プリズム220(面222)とプリズム230(面231)との間にはエアギャップが設けられており、面231を透過して面232で反射された赤成分光R及びDMD40Rから出射された赤成分光Rが再び面231に入射する角度(入射角)が全反射角よりも大きいため、面231を透過して面232で反射された赤成分光R及びDMD40Rから出射された赤成分光Rは面231で反射される。一方で、DMD40Rから出射されて面231で反射された後に面232で反射された赤成分光Rが再び面231に入射する角度(入射角)が全反射角よりも小さいため、DMD40Rから出射されて面231で反射された後に面232で反射された赤成分光Rは面231を透過する。
プリズム240は、透光性部材によって構成されており、面241を有する。面241は、緑成分光Gを透過するように構成されている。なお、DMD40Gへ入射する緑成分光G及びDMD40Gから出射された緑成分光Gは面241を透過する。
プリズム250は、透光性部材によって構成されており、面251を有する。
言い換えると、青成分光Bは、(1)面211で反射されて、(2)面212及び面221を透過した上で、面222で反射されて、(3)面221で反射されて、(4)DMD40Bで反射されて、(5)面221で反射されて、(6)面222で反射されて、(7)面221、面212、面211及び面251を透過する。これによって、青成分光Bは、DMD40Bで変調されて、投写ユニット50に導かれる。
赤成分光Rは、(1)面211で反射されて、(2)面212、面221、面222及び面231を透過した上で、面232で反射されて、(3)面231で反射されて、(4)DMD40Rで反射されて、(5)面231で反射されて、(6)面232で反射されて、(7)面231、面232、面221、面212、面211及び面251を透過する。これによって、赤成分光Rは、DMD40Rで変調されて、投写ユニット50に導かれる。
緑成分光Gは、(1)面211で反射されて、(2)面212、面221、面222、面231、面232、面241を透過した上で、DMD40Gで反射されて、(3)面241、面232、面231、面222、面221、面212、面211及び面251を透過する。これによって、緑成分光Gは、DMD40Gで変調されて、投写ユニット50に導かれる。
(光源装置)
以下において、実施の形態1に係る光源装置について、図3〜図6を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る光源装置200を示す図である。
図1で示した投写型映像表示装置100に使用される光源装置200は、主として、第1の光源ユニット10A、第2の光源ユニット10B、分離合成ミラー110、および蛍光体ホイール20によって構成される。また、光源装置200は、必要なレンズ群及びミラー群を含む。これらの構成要素とその説明は投写型映像表示装置100で説明した内容と同じであるので、これ以上の重複説明は省略する。
図4(a)は、第1の光源ユニット10Aを図1の−z方向に向かって見た図、図4(b)は、第2の光源ユニット10Bを図1の−x方向に向かって見た図である。
第1の光源ユニット10Aは、青色光を発光する複数のレーザダイオード11B1、11B2をそれぞれ含む光源ブロック12B1、12B2および、ヒートシンク13によって構成され、第2の光源ユニット10Bは、青色光を発光する複数のレーザダイオード11B1を含む光源ブロック12B1および、ヒートシンク13によって構成される。レーザダイオード11B1、11B2を総称してレーザダイオード11と、光源ブロック12B1、12B2を総称して光源ブロック12という。
第1の光源ユニット10Aは、3つの光源ブロック12で構成されており、上部および下部に光源ブロック12B1が、中央部に光源ブロック12B2が配置されている。一方、第2の光源ユニット10Bは、3つの同一の光源ブロック12B1で構成されている。
第1の光源ユニット10Aの上部と下部の光源ブロック12B1および第2の光源ユニット10Bの3つの光源ブロック12B1と、第1の光源ユニット10Aの中央部の光源ブロック12B2とには、説明の都合上、異なる符号が付されている。また、レーザダイオード11B2は破線で図示されており、実施の形態1では、レーザダイオード11B1およびレーザダイオード11B2も説明の都合上異なる符号を付しているが、同じ特性のもの(波長は455nm)である。
光源ブロック12B1は、水平方向に4個、垂直方向に2個、計8個のレーザダイオード11B1が配列された構成となっている。光源ブロック12B2は、水平方向に4個、垂直方向に2個、計8個のレーザダイオード11B2が配列された構成となっている。
レーザダイオード11は、出射光を平行光化するコリメートレンズとの一体型となっており、レーザダイオード11からは略平行の光が出射される。
ヒートシンク13は、光源ブロックの裏面に、例えば、熱伝導性グリス等を介して、接着されている。
分離合成ミラー110は、図5に示すように、基板111上に反射領域112(ハッチングを施した部分)および透過領域113a、113b(網掛けを施した部分)が形成された構成となっている。基板111は、例えばガラス基板である。反射領域112には、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光を反射する反射膜が形成されている。透過領域113a、113bには、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光が透過するよう反射防止膜が形成されている。なお、基板111の裏面側にも同様に反射防止膜を形成するのが望ましい。
ここで、分離合成ミラー110による分離合成作用について、図6を用いて説明する。
図6に示すように第1の光源ユニット10Aはz方向(第1の方向)に青色光を出射し、第2の光源ユニット10Bはx方向(第2の方向)に出射する。このように第1の光源ユニット10Aと第2の光源ユニット10Bは、それぞれの出射方向、すなわち、第1の方向と第2の方向が90°で交差するように配置される。分離合成ミラー110は、この交差領域において、第1の光源ユニット10Aと第2の光源ユニット10Bからの青色光の出射方向に対して傾斜して配置される。
第1の光源ユニット10Aからの出射光のうち、光源ブロック12B1を構成するレーザダイオード11B1からの出射光は、分離合成ミラー110の反射領域112によって、反射される。
一方、第1の光源ユニット10Aからの出射光のうち、光源ブロック12B2を構成するレーザダイオード11B2からの出射光(破線矢印で示す)は、分離合成ミラー110の透過領域113a(図6では省略)を透過する。
第2の光源ユニット10Bからの出射光は、全て光源ブロック12B1を構成するレーザダイオード11B1からの出射光であり、分離合成ミラー110の透過領域113bを透過する。
このとき、図6に示すように、第1の光源ユニット10Aからの出射光のうち、分離合成ミラー110によって反射される光束と、第2の光源ユニット10Bからの出射光が分離合成ミラー110を透過した光束は、交互に配置される形となる。これは、分離合成ミラー110に、第1の光源ユニット10A及び第2の光源ユニット10Bからの複数の出射光束の位置に対応して、選択的に反射領域および透過領域が形成されていることによりできる。
図3に戻って、第1の光源ユニット10Aおよび第2の光源ユニット10Bからの出射光の光束は、分離合成ミラー110によって、蛍光体ホイール20を励起するための励起光B1と、映像光として用いられる青色光B2に、分離かつ合成される。
分離合成ミラー110で反射により分離された第1の光源ユニット10Aからの青色光と第2の光源ユニット10Bの青色光とが合成された青色光は、励起光B1となる。この励起光B1は、レンズ121、ミラー131、レンズ122、拡散板141、ダイクロイックミラー132、レンズ123、レンズ124、蛍光体ホイール20の経路からなる光路(第1光路)を通る。これにより、励起光B1は、蛍光体ホイール20の蛍光体22に照射され、黄色光Y1を発光する。
一方、第1の光源ユニット10Aからの青色光の一部は、分離合成ミラー110を透過し、青色光B2となる。この青色光B2は、レンズ125、ミラー160、拡散板142、レンズ126、ダイクロイックミラー132の経路からなる光路(第2光路)を通る。そして、黄色光Y1と青色光B2は、ダイクロイックミラー132によって合成され(すなわち、第1光路と第2光路が1つの光路に纏められ)、白色光として出射される。
(投写型映像表示装置の色設計)
以下において、実施の形態1に係る投写型映像表示装置の色設計について、図7〜図10を用いて説明する。図7は、蛍光体ホイール20の発光スペクトルを示す図である。蛍光体ホイール20の発光スペクトルは、ピーク波長が540nm、スペクトル幅FWHM(Full Width at Half Maximum)は110nm(ピーク光強度の50%の光強度となる半値波長は、短波長側半値波長λP1が510nm、長波長側半値波長λP2が620nm)となっている。
このような発光スペクトルを示す蛍光体材料として、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるY3Al5O12:Ce3+である。ただし、本実施の形態においては、発光スペクトル形状は、蛍光体22の温度や、基板21の分光特性等、種々の要因によって変化するため、ここで示したのはあくまで一例である。
次に、プリズム220の面222およびプリズム230の面232と、バンドパスフィルター170の分光透過率について、説明する。プリズム220およびプリズム230は分離光学手段の一例である。図8に示すように、面222は、青色波長帯の光を反射し、緑〜赤色波長帯の光を透過する特性となっている(図8の実線)。面222の分光特性におけるカットオフ波長半値λS1(透過率が50%となる波長)は520nmである。面232は、青〜緑色波長帯を透過し、赤色波長帯の光を反射する特性となっている(図8の点線)。面232の分光特性におけるカットオフ波長半値λS2は596nmである。なお、ここでいう分光透過率は、DMD40から投写ユニット50を介してスクリーンに至るまでの光路における光軸を基準の入射角とした場合の特性である。
DMD40に至る光路における光軸を基準の入射角とした場合、カットオフ波長半値は短波長側へシフトすることに留意すべきである。このようなカットオフ波長のシフトを厳密に考慮した場合、実施の形態1では、面222の分光特性におけるカットオフ波長半値λS1は511nmにシフトし、面232の分光特性におけるカットオフ波長半値λS2は580nmにシフトする。
おおまかに言うと、波長520nm以下の光がDMD40Bで変調され青色映像光となる。蛍光体ホイール20の発光スペクトルの短波長側半値波長λP1は510nmであることから、蛍光体ホイール20からの発光光には、波長520nm以下の成分の光が含まれる。したがって、青色映像光には、レーザ光(455nm)と、蛍光体ホイール20からの発光光における短波長側の青色波長帯の光が含まれる。波長520〜596nmの光がDMD40Gで変調される緑色映像光となる。すなわち、緑色映像光には、蛍光体ホイール20からの発光光における緑色波長帯の光が含まれる。波長596nm以上の光がDMD40Rで変調される赤色映像光となる。すなわち、赤成分光には、蛍光体ホイール20からの発光光における長波長側の赤色波長帯の光が含まれる。
一方、バンドパスフィルター170は、波長560〜590nmの波長帯の一部の光のみ透過し、その他の波長帯の光は反射する特性となっている(図8の一点鎖線)。透過率が最大となる波長λBPは576nmであり、そのときの透過率は50%である。したがって、バンドパスフィルター170によってカットされる波長帯は、DMD40Gで変調される緑成分光に含まれ、かつ長波長側の帯域である。また、バンドパスフィルター170は、赤成分光や青成分光へは単なる反射ミラーとして作用する。
図9は、投写型映像表示装置100における各色映像光のスペクトルを示す図である。青色映像光(一点鎖線)は、レーザ光(455nm)と、蛍光体ホイール20からの発光光における短波長側の青色波長帯の光との合成光で構成される。青色映像光の合成光としての主波長は465nmである。青色映像光として適正な色度を実現するためには、合成光の主波長が460〜470nmであれば良い。なお、本実施の形態ではレーザ光の波長が455nmであったが、合成光としての青色映像光の主波長が460〜470nmとなっていれば、455nm以下の波長であっても良く、また、460nm以下の波長であっても良い。緑色映像光(実線)は、蛍光体ホイール20からの発光光における緑色波長帯の光で構成される。赤色映像光(点線)は、蛍光体ホイール20からの発光光における長波長側の赤色波長帯の光で構成される。
図10は、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100における色再現範囲を示す図である。
色再現範囲A0は、sRGB規格である。色再現範囲A1は、バンドパスフィルター170を使用しない場合(通常の反射ミラーを使用)の、色再現範囲である。色再現範囲A2は、バンドパスフィルター170を使用した場合の色再現範囲である。色再現範囲A2は、色再現範囲A0を包含している。
(作用および効果)
実施の形態1では、投写型映像表示装置100の光路に、黄色波長帯の一部の光のみ透過し、その他の波長帯の光を反射するバンドパスフィルター170を配置することによって、緑成分光の色純度を改善し、色再現範囲を適正化することができる。
実施の形態1では、青成分光には、波長455nmのレーザ光と、蛍光体ホイール20からの発光光のうち、短波長側の青色波長帯の光が含まれる。これにより、青成分光の色純度を改善し、色再現範囲を適正化することができる。
〔他の実施の形態〕
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記実施の形態では、光変調素子として、3つのDMD40R、40G、40Bが例示されているが、実施形態は、これに限定されるものではない。光変調素子は、1つのDMDであってもよい。或いは、光変調素子は、1つの液晶パネル或いは3つの液晶パネル(赤液晶パネル、緑液晶パネル及び青液晶パネル)であってもよい。液晶パネルは、透過型であってもよく、反射型であってもよい。
実施の形態1では、光源装置200からの出射光の光路上にバンドパスフィルター170を配置しているが、配置位置はこれに限定されるものではない。光路におけるその他の折り返しミラーと置き換えることができる。実施の形態1に係る投写型映像表示装置100において(図1参照)、例えば、ミラー133の代わりに、バンドパスフィルター170を用いても良い。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の投写型映像表示装置に適用できる。
10A 第1の光源ユニット
10B 第2の光源ユニット
11,11B1,11B2 レーザダイオード
12,12B1,12B2 光源ブロック
13 ヒートシンク
20 蛍光体ホイール
21 基板
22 蛍光体
30 ロッドインテグレータ
40,40R,40G,40B DMD
50 投写ユニット
100 投写型映像表示装置
110 分離合成ミラー
111 基板
112 反射領域
113a,113b 透過領域
121,122,123,124,125,126,127,128 レンズ
131,133 ミラー
132 ダイクロイックミラー
141,142 拡散板
151,152,153 レンズ
160 ミラー
170 バンドパスフィルター
200 光源装置
210,220,230,240,250 プリズム

Claims (7)

  1. 青色光を出射するレーザ光源と、
    前記青色光の照射により、発光光を発光する発光体が基板の反射面に設けられたホイールと、
    前記発光体の前記発光光が進行する光路上に配置されたバンドパスフィルターと、
    前記青色光と前記発光体からの前記発光光とを変調する複数の光変調素子と、
    前記複数の光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットと、を備え、
    前記バンドパスフィルターは、前記発光体の前記発光光にある560〜590nmの波長帯における一部の光を透過し、それ以外の光を反射する、投写型映像表示装置。
  2. 前記発光光と前記青色光とを合成して出射する合成光学素子をさらに備え、
    前記バンドパスフィルターは、前記合成光学素子からの出射光が進行する光路上に配置される、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記青色光および前記発光体からの前記発光光を、赤色映像光、緑色映像光、青色映像光に分離する2つのダイクロイックミラー面を有する分離光学手段をさらに備える、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記バンドパスフィルターの透過波長帯における透過率が最大となる波長が、前記分離光学手段における赤色映像光と緑色映像光を分離するダイクロイックミラー面のカットオフ半値波長よりも短い、請求項3に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記青色映像光の主波長が460〜470nmである、請求項4に記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記発光体の発光スペクトルの短波長側半値波長が、前記分離光学手段における緑色光と青色光を分離するダイクロイックミラー面のカットオフ半値波長よりも短い、請求項5に記載の投写型映像表示装置。
  7. 前記レーザ光源の主波長が460nm以下である、請求項6に記載の投写型映像表示装置。
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