JP2016145699A - 微粉末製造装置及び方法 - Google Patents

微粉末製造装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016145699A
JP2016145699A JP2015146171A JP2015146171A JP2016145699A JP 2016145699 A JP2016145699 A JP 2016145699A JP 2015146171 A JP2015146171 A JP 2015146171A JP 2015146171 A JP2015146171 A JP 2015146171A JP 2016145699 A JP2016145699 A JP 2016145699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
fine powder
main body
rear end
body cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015146171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6009049B2 (ja
Inventor
敬士 長谷川
Keiji Hasegawa
敬士 長谷川
俊人 北村
Toshito Kitamura
俊人 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MICRO POWTEC KK
Original Assignee
MICRO POWTEC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MICRO POWTEC KK filed Critical MICRO POWTEC KK
Publication of JP2016145699A publication Critical patent/JP2016145699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6009049B2 publication Critical patent/JP6009049B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Abstract

【課題】液状又はペースト状の原料から微粉末を、手間及び時間をかけることなく製造することが可能な微粉末製造装置を提供する。【解決手段】微粉末製造装置100は、本体筒30と、本体筒30の先端部側から後端部側に亘って延び、本体筒20の内部に配置された筒状の導入ガイド40と、本体筒20の内周壁と導入ガイド30の後端部の外周壁との隙間からなる粉砕室Sにおいて回転するローターブレード20と、導入ガイド30の後端部と本体筒20の後端壁との間において回転し、粉砕室S内に旋回気流を発生させるに旋回翼20と、導入ガイド30内に後端部側に向って、液体状の原料を噴霧する液体原料噴霧手段50と、導入ガイド30内に後端部側に向う温風を供給する温風供給手段60と、本体筒30の先端部に形成された排出口70とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、微粉末製造装置及び方法に関する。
牛乳、ヨーグルト、ロイヤルゼリーなどには人間の健康に有用な成分が含まれている。しかし、これらの有用成分を充分に原料そのものから摂取することは困難である。そこで、近年、これらの有効成分を含む微粉末を機能性食材や薬効原料などに利用することが行われている。
上述したような液状又はペースト状の原料から微粉末を製造するには、原料に含まれる水分を除去するために乾燥機で一旦乾燥し、さらに乾燥物を微粉砕機で微粉砕する必要がある。
なお、特許文献1には、穀物、茶、野菜、果物、薬草木などの水分を多く含むものを、乾燥させながら微粉砕を行う微粉砕乾燥装置が開示されている。
特開2013−174405号公報
しかしながら、液状又はペースト状の原料から微粉末を製造するには、原料を乾燥する乾燥機と乾燥物を微粉砕する微粉砕機とが必要である。よって、異なる機械を用いた2工程が必要となるので、手間及び時間がかかるという問題がある。
また、特許文献1に開示された微粉砕乾燥装置では、液状又はペースト状の原料を原料供給口から投入すると、そのまま導入ガイドに沿ってローターブレード側に送り込まれるが、粉砕室の下面を流れるだけで、原料はローターブレードで粉砕されない。
本発明は、以上の点に鑑み、液状又はペースト状の原料から微粉末を、手間及び時間をかけることなく製造することが可能な微粉末製造装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の微粉末製造装置は、本体筒と、前記本体筒の先端部側から後端部側に亘って延び、前記本体筒の内部に配置された筒状の導入ガイドと、前記本体筒の内周壁と前記導入ガイドの後端部の外周壁との隙間からなる粉砕室において当該本体筒の長手方向を軸線として回転するローターブレードと、前記導入ガイドの後端部と前記本体筒の後端壁との間において当該本体筒の長手方向を軸線として回転し、前記粉砕室内に旋回気流を発生させるに旋回翼と、前記導入ガイド内に、前記後端部側に向って、液体状の原料を噴霧する液体原料噴霧手段と、前記導入ガイド内に、前記後端部側に向う温風を供給する温風供給手段と、前記本体筒の先端部に形成された排出口とを備え、前記液体原料噴霧手段から噴霧された液体状の原料は、前記ローターブレードに達するまでに温風により乾燥され固形化又は半固形化することを特徴とする。
本発明の微粉末製造装置によれば、液状原料噴霧手段から本体筒の後端部側に向って噴霧された液体状の原料は、温風供給手段が供給した温風に乗って導入ガイドを通り、さらに、回転する旋回翼によって発生した旋回気流によって、粉砕室内に引き込まれる。この原料は、粉砕室内で回転するローターブレードに達するまでに、温風、さらに旋回気流によって乾燥又は半乾燥されて固形化又は半固形化する。
そして、固形化又は半固形化した原料は、粉砕室で粉砕されながら乾燥が進む。これにより、粉砕室内での気流粉砕と乾燥がさらに促進される。具体的には、この原料は、粉砕室で、旋回気流によって、ローターブレード及び粉砕室の内周壁面と衝突、さらに原料同士が衝突することにより、粉砕、乾燥される。粉砕室は本体筒の外周壁と導入ガイドの後端部の内周壁との隙間からなる狭い空間であるので、粉砕室内で回転するローターブレードなどと衝突することによって、確実に原料を粉砕することが可能となる。これにより、微粉末が得られ、この微粉末は排出口から排出される。
従って、上記従来の技術とは異なり、単一の機械を用いた1工程だけで、液状又はペースト状の原料から微粉末を製造することができ、手間及び時間がかからない。原料は加熱乾燥することで固形化するものであればよい。
また、上記特許文献1に記載された技術では、原料は粉砕室内で回転するローターブレードに熱風に乗って運ばれるが、ローターブレードと衝突して跳ね返されて排出がされることもある。これに対し、本発明の微粉末製造装置によれば、原料はローターブレードが回転する粉砕室内を通過して排出口から排出される。よって、確実に原料を粉砕することができ、さらに、粒径の小径化と均一化を図ることが可能となる。
本発明の微粉末製造装置において、前記液体原料噴霧手段は、同一円周上に等間隔に配置された複数個の噴霧器からなることを特徴とすることが好ましい。
この場合、噴霧された原料の流れに片寄りが生じずに粉砕室に運ばれる。よって、原料を均一的に温風で加熱し粉砕することができ、粉砕効率を向上させることができる。
本発明の微粉末製造装置において、前記ローターブレードは、前記導入ガイドの後端部側の外周面との間に隙間を有するドーナツ円板状のドーナツ円板体と、前記ドーナツ円板体の外周面から外方に突出する複数の刃部とからなることが好ましい。
この場合、簡易な構成でローターブレードを粉砕室内で回転させることができる。
さらに、前記旋回翼は、前記導入ガイドの後端側の開口の内径より径が小さく、回転軸に連結された円板体と、前記円板体の外周面から外方に突出する複数の羽根部とからなり、前記ドーナツ円板体と前記回転軸とを連結する連結体を備えるこが好ましい。
この場合、旋回翼とローターブレードとが同一の回転軸に連結されているので、回転軸を共通化した簡易な構成でローターブレードと旋回翼とを共に回転させることができる。そして、旋回翼の回転によって、粉砕室内の旋回気流を高速化することが可能となり、より微細な微粉末を製造することができる。
本発明の微粉末製造装置において、前記本体筒内の空気を吸引して前記排出口から排出させる吸引手段を備えることが好ましい。
この場合、粉砕室で粉砕された微粉末を排出口を介して外部により排出させることが可能となる。これにより、新たな原料を粉砕室で粉砕することができ、粉砕効率の向上を図ることが可能となる。
本発明の微粉末製造方法は、液体状の原料を噴霧し、前記噴霧した原料を温風で乾燥させながら、旋回翼の回転により生じた旋回気流で粉砕室に引き込み、前記粉砕室の内周壁と隙間を隔てて回転するローターブレードによって、前記ローターブレードに達するまでに乾燥又は半乾燥され固形化又は半固形化した原料を粉砕し、前記粉砕した原料を微粉末として排出することを特徴とする。
本発明の微粉末製造方法によれば、噴霧された液体状の原料は、温風に乗って、さらに旋回翼の回転により生じた旋回気流によって、粉砕室に引き込まれる。この原料は、粉砕室内で回転するローターブレードに達するまでに、温風、さらには旋回気流によって乾燥又は半乾燥されて固形化又は半固形化する。
そして、固形化又は半固形化した原料は、粉砕室内で気流粉砕されながら乾燥が進む。これにより、粉砕室内での気流粉砕と乾燥がさらに促進される。具体的には、この原料は、旋回気流によって、ローターブレード及び粉砕室の内周壁面と衝突、さらに原料同士が衝突することにより、粉砕、乾燥される。ローターブレードは粉砕室の内周壁と隙間を隔てて回転するので、確実に原料を粉砕することが可能となる。これにより、微粉末が得られ、この微粉末は排出される。
従って、上記従来の技術とは異なり、単一の機械を用いた1工程だけで、液状又はペースト状の原料から微粉末を製造することができ、手間及び時間がかからない。
本発明の微粉末製造方法において、前記液体状の原料を該液体状の原料の性質を損なわない環境で原料が前記ローターブレードに達するまでに、前記温風で乾燥又は半乾燥されて固形化又は半固形化することが好ましい。
この場合、原料がローターブレードに達するまでに、温風で乾燥又は半乾燥されて固形化又は半固形化する際に、温風温度、温風流速、原料の噴霧径、ローターブレードまでの到達距離などを調整して液体状の原料の性質を損なわない微粉末を製造することができる。
本発明の実施形態に係る微粉末製造装置を含むシステムの概略側面図。 微粉末製造装置の概略断面図。 ローターブレードを示す概略図であり、図3Aはローターブレードを、図3Bは旋回翼をそれぞれ示す。 実施例1で得られた微粉末の粒度分布を示すグラフ。 実施例2で得られた微粉末の粒度分布を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態に係る微粉末製造装置100について説明する。
図1に示すように、微粉末製造装置100は、液体原料供給装置110から液体状の原料が供給される。液体原料供給装置110は、ここでは、液体状の原料が収容される原料収容槽111と、この原料収容槽111から配管を介して液体状の原料を微粉末製造装置100に供給するポンプ112とから構成されている。
原料は、牛乳、ヨーグルト、ロイヤルゼリーなどの液体状又はペースト状のものである。なお、原料がペースト状など高粘度である場合には、後述する噴霧器51から原料を噴霧することが困難であるので、水などを原料収容槽111に投入して原料を適宜薄めることが好ましい。また、液体状の原料に微粉末を混在させてもよい。
また、原料は、加熱乾燥させることにより固形化するものであればよい。そして、原料を固形化するために固化剤などの添加剤を、原料に適宜添加してもよい。
微粉末製造装置100で製造されて送出ダクト121から排出された微粉末は、ブロア122で吸引され、配管を介してサイクロン集塵装置123によって集積される。ブロア122は本発明の吸引手段に相当する。
図2に示すように、微粉末製造装置100は、ローターブレード10、旋回翼20、本体筒30、導入ガイド40、液体原料噴霧手段50、温風供給手段60及び排出口70を備えており、支持台80に設けられる。
支持台80には、駆動モータ81が設置されている。駆動モータ81の回転軸82は、その先端側にローターブレード10が固定されている。回転軸82は水平であり、各ローターブレード10は水平軸周りに回転する。なお、駆動モータ81と回転軸82とは、変速機などを介して接続されたものであってもよい。
ここでは、ローターブレード10は、3枚のローターブレード11が、ローターブレード11の厚さの1倍から2倍程度の隙間を介して駆動モータ側に配置された主ローターブレード群12として構成されている。
図3Aに示すように、各ローターブレード11は、中央部に大径の円形状の開口を有したドーナツ円板状のドーナツ円板体11aと、ドーナツ円板体11aの外周面から外方に放射状に突出した複数の刃部11bとを有している。
各ローターブレード11は、それぞれの間にスペーサを介して、回転軸82に固定された連結体である取付板83にボルトなどの固定具84を用いて固定されている。具体的には、取付板83に軸方向先端側に向けて突出するように固定された固定部材85の先端にローターブレード11が固定されている。ローターブレード11の厚さは、例えば 3mmから6mmである。
旋回翼20は、4枚の旋回翼21が、旋回翼21の厚さの1倍から2倍の隙間を介して配置された旋回翼群22として構成されている。
図3Bに示すように、各旋回翼21は、その中心部に回転軸82と連結される円板状の円板体21aと、円板体21aの外周面から外方に放射状に突出し、円板体21aの外径より長い、複数の羽根部21bとを有している。なお、旋回翼21の円板体21aは、図示しないキー溝によって、その円形の穴を挿通する回転軸82に連結される。羽根部21bは、細長いものであり、円板体21aの外周面の円周方向に等間隔に設けられ、羽根部21b同士の間には大きな隙間が存在している。旋回翼21の厚さは、例えば3mmから6mmである。ここでは、羽根部21bは、先端部が刃部11bと同一形状であって長くしたものが刃部11bと同一本数設けられている。
ローターブレード11と旋回翼21とは、その刃部11b及び羽根部21bが同位相となっている。
ローターブレード11及び旋回翼21の軸方向の間隔は調整可能であることが好ましい。また、ローターブレード11又は旋回翼21は交換可能であることが好ましい。これらにより、原料の特性などに応じて、製造される微粉末の粒度の調整を行うことが可能となる。
なお、ローターブレード11及び旋回翼21の形状、個数は、ここで説明したものに限定されない。また、ローターブレード群12が3枚のローターブレード11からなり,旋回翼群22が4枚の旋回翼21からなるものに限定されず、枚数は適宜定めればよい。なお、より効率よく微粉砕するために、本実施形態のように、旋回翼21の羽根部21bを原料を粉砕可能な形状とすることが好ましい。
図2に示すように、支持台80には、本体筒30が固定されている。本体筒30は、全体として大略コーン形状の筐体である。本体筒30の支持台80に固定された後端側は、内径が同じ円筒形状に形成されており、その内周壁面はローターブレード10及び旋回翼20の先端との間に僅かな隙間を有している。なお、本体筒30の基端は、回転軸82が挿通された端板材31によって塞がれている。
ローターブレード10と本体筒30の外周壁面との隙間は、微粉末の粒度に応じた適切な寸法に設定すればよい。
本体筒30は、ローターブレード10及び旋回翼20が収納された後端側から先端側に向って、内径が徐々に縮小している。ただし、排出口70が形成された先端側の部分においては、本体筒30の内径は同径となっている。本体筒30の内壁面は、微粉末の排出を促進するために滑らかになるように、ポリテトラフルオロエチレン、シリコンなどでコーティングすることが好ましい。
導入ガイド40は、本体筒30の先端側の外側から、その内部を通って、旋回翼20の手前に亘るまで延在するように構成されている。導入ガイド40は、本体筒30の先端側の開口を塞ぐ塞ぎ板86に対して、その塞ぎ板86の中央に形成された円形状の貫通穴から本体筒30の内部に突出するように構成されている。そして、導入ガイド40は、大略コーン形状であり、後端側に向って徐々に径が大きくなるように形成されている。
導入ガイド40の後端側(旋回翼20側)の開口は、ローターブレード10よりも後方に位置しており、導入ガイド40の後端部外周に隙間を隔てて下流側にローターブレード10が位置している。導入ガイド40の後端側の開口の内径は、旋回翼21の円板体21aの径よりも大きい。本体筒30の内周壁面と導入ガイド40の後端側部の外周壁面との隙間の円筒形の空間を有する部分が粉砕室Sとなっている。
液体原料噴霧手段50は、導入ガイド40の先端側(排出口70側)の内部に配置され、導入ガイド40の後端側に向けて、液体状の原料を噴霧する。ここでは、液体原料噴霧手段50は、複数個の噴霧器51から構成され、各噴霧器51は同一円周上で円周方向に等間隔に配置されている。各噴霧器51は、導入ガイド40の後端側に向けて噴霧するように構成されている。
そして、各噴霧器51には、液体状の原料が均等に供給されるように構成されている。そのため、各噴霧器51に対して同じ流量の液体状の原料が供給されるように、液体原料供給装置110(図1参照)が構成されている。噴霧器51から噴霧される原料の滴の大きさは、大き過ぎれば粉砕効率が劣り、小さ過ぎれば噴霧器51が詰まる不具合が生じやすくなることなどを考慮して、適宜定めればよい。
温風供給手段60は、図示しないブロアなどの送風機で送風される空気を、図示しない加熱手段で加熱することによって温風を発生し、この温風を導入ガイド40内に供給する。加熱手段は、例えば、電熱器、スチームジャッケット、ガスバーナなどである。
原料が噴霧されてローターブレード10に達するまでに、温風で乾燥又は半乾燥されて固形化又は半固形化する際に、温風温度、温風流速、原料の噴霧径、ローターブレード10までの到達距離などを調整して液体状原料の性質を損なわないように設計することが好ましい。
温風の温度は、原料の有効成分があまり破壊されないように、粉砕室S内での温度は、例えば、60℃〜120 ℃、より好ましくは80℃〜90 ℃程度である。なお、噴霧された原料は、温風で乾燥されてローターブレード10に達する前に完全に固形化される必要はない。半固形化された原料はローターブレード10及び旋回翼20などに接触して微小化すると、表面積が大きくなって乾燥しやすくなり、さらに粉砕時の発熱によっても加熱されるので、最終的に全て固形化される。
排出口70は、ローターブレード10の下流側の本体筒30の先端側に形成された開口であり、送出ダクト121と挿通しており、微粉砕された微粉末を装置外に送出する。本体筒30のコーン形状の部分の内壁面と、これと対向する導入ガイド40の外壁面との間が、粉砕室Sで粉砕された微粉末が排出するための送出スペース71となっている。排出口70は、送出スペース71の接線方向と直交するよう、送出スペース71の終端側に形成されている。
以下、微粉末製造装置100を用いた、本発明の実施形態に係る微粉末製造方法について説明する。
まず、温風供給手段60を作動させ、導入ガイド40の先端側から後端側に向けて、温風を送り込む。
そして、これと同時に、液体原料供給装置110から液体状の原料を液体原料噴霧手段50に供給する。これにより、各噴霧器51から導入ガイド40の後端側に向けて、液体状の原料が噴霧される。この噴霧された原料は、温風に乗って、導入ガイド40の後端側に向けて運ばれる。噴霧された原料は、温風によって乾燥又は半乾燥され、ローターブレード10に達するまでに固形化又は半固形化する。
さらに、これらと同時に、駆動モータ81を駆動させる。これにより、ローターブレード10及び旋回翼20が高速回転する。旋回翼20の高速回転により、粉砕室Sを含む本体筒30内には、後端側から先端側に向う高速の旋回気流が発生する。
固形化又は半固形化された原料は、導入ガイド40の後端側に向けて温風で送られると共に旋回気流によって、粉砕室S内に引き込まれる。そして、この原料は、粉砕室S内の旋回気流に乗って、高速回転するローターブレード10の刃部11b、粉砕室Sの内周壁面と衝突して、さらには原料同士が衝突することにより気流粉砕されながら乾燥が進む。これにより、粉砕室S内での気流粉砕と乾燥がさらに促進される。
なお、ローターブレード10の回転によっても旋回気流は発生するが、粉砕と引き込みに十分に強力な旋回気流が得られないので、旋回翼20によって強力な旋回気流を発生させている。
なお、半固形化された原料もこれらのように粉砕されるが、粉砕されて小さくなると乾燥されやすくなるので、最終的に全ての原料が固形化されたうえで粉砕される。これにより、微粉砕された微粉末が得られる。
粉砕室Sは本体筒30の外周壁と導入ガイド40の後端部の内周壁との隙間からなる狭い空間であるので、粉砕室S内で回転するローターブレード10などと衝突することによって、確実に原料を粉砕することが可能となる。
このようにして得られた微粉末は、高速の旋回気流に乗りながら、ブロア122による空気の排出も加わって送出スペース71に送られ、排出口70から装置外に排出される。これにより、新たな原料を粉砕室Sで粉砕することができ、粉砕効率の向上を図ることが可能となる。
排出口70から排出された微粉末は、送出ダクト121で送出され、ブロア122で吸引され、配管を介してサイクロン集塵装置123によって集積される。
微粉末製造装置100を用いた微粉末の製造方法では、原料が加熱されるのは、原料が噴霧器51で噴霧されてから排出口70から排出されるまでの長くとも数秒、通常は1秒未満である。よって、加熱によって原料の有用成分の変質が生じることの抑制を図ることができる。
また、上記特許文献1に記載された技術では、粉砕室内で回転するローターブレードに熱風に乗って運ばれるが、ローターブレードと衝突して跳ね返されて排出がされることもある。これに対し、微粉末製造装置100を用いた微粉末の製造方法によれば、原料はローターブレード10が回転する粉砕室S内を通過して排出口70から微粉末として排出される。よって、確実に原料を粉砕することができ、さらに、粒径の小径化と均一化を図ることが可能となる。
なお、微粉末製造装置100で所望の微細な粒径の微粉末を得られない場合には、微粉末製造装置100で得られた微粉末を既知の微粉砕機でさらに粉砕してもよい。
(実施例1)
上述した微粉末製造装置100を用いて、原料として牛乳を用いて微粉末を製造した。粉砕室Sの内径は550mm、ローターブレード10及び旋回翼20の外端の径は544 mm、ローターブレード10及び旋回翼20の回転速度は3500r/min、原料の処理量は15kg/時間、粉砕室Sからの排気温風は90℃であり、原料の牛乳はそのまま原料収容槽111に投入した。
得られた微粉末の平均粒径は16.87μmであり、粒度分布は図4に示すようになった。
(実施例2)
微粉末製造装置100を用いて、原料としてプレーンヨーグルトを用いて微粉末を製造した。粉砕室Sの内径は550mm、ローターブレード10及び旋回翼20の外端の径は544mm、ローターブレード10及び旋回翼20の回転速度は3500r/min、原料の処理量は15kg/時間、粉砕室Sからの排気温風は90℃であり、原料のプレーンヨーグルトと同量の水を添加して原料収容槽111に投入した。
得られた微粉末の平均粒径は15.96μmであり、粒度分布は図5に示すようになった。
10…ローターブレード、 11…ローターブレード、 11a…円板体、 11b…刃部、 12…ローターブレード群、 20…旋回翼、 21…旋回翼、 21a…ドーナツ円板体、 21b…羽根部、 22…旋回翼群、 30…本体筒、 40…導入ガイド、 50…液体原料噴霧手段、 51…噴霧器、 60…温風供給手段、 70…排出口、 71…送出スペース、 80…支持台、 81…駆動モータ 、82…回転軸、 83…取付板(連結体)、 100…微粉末製造装置、 110…液体原料供給装置、 121…送出ダクト、 122…ブロア(吸引手段)、 123…サイクロン集塵装置、 S…粉砕室。

Claims (7)

  1. 本体筒と、
    前記本体筒の先端部側から後端部側に亘って延び、前記本体筒の内部に配置された筒状の導入ガイドと、
    前記本体筒の内周壁と前記導入ガイドの後端部の外周壁との隙間からなる粉砕室において当該本体筒の長手方向を軸線として回転するローターブレードと、
    前記導入ガイドの後端部と前記本体筒の後端壁との間において当該本体筒の長手方向を軸線として回転し、前記粉砕室内に旋回気流を発生させるに旋回翼と、
    前記導入ガイド内に、前記後端部側に向って、液体状の原料を噴霧する液体原料噴霧手段と、
    前記導入ガイド内に、前記後端部側に向う温風を供給する温風供給手段と、
    前記本体筒の先端部に形成された排出口とを備え、
    前記液体原料噴霧手段から噴霧された液体状の原料は、前記ローターブレードに達するまでに温風により乾燥され固形化又は半固形化することを特徴とする微粉末製造装置。
  2. 前記液体原料噴霧手段は、同一円周上に等間隔に配置された複数個の噴霧器からなることを特徴とする請求項1に記載の微粉末製造装置。
  3. 前記ローターブレードは、前記導入ガイドの後端部側の外周面との間に隙間を有するドーナツ円板状のドーナツ円板体と、前記ドーナツ円板体の外周面から外方に突出する複数の刃部とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の微粉末製造装置。
  4. 前記旋回翼は、前記導入ガイドの後端側の開口の内径より径が小さく、回転軸に連結された円板体と、前記円板体の外周面から外方に突出する複数の羽根部とからなり、
    前記ドーナツ円板体と前記回転軸とを連結する連結体を備えることを特徴とする請求項3に記載の微粉末製造装置。
  5. 前記本体筒内の空気を吸引して前記排出口から排出させる吸引手段を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の微粉末製造装置。
  6. 液体状の原料を噴霧し、
    前記噴霧した原料を温風で乾燥させながら、旋回翼の回転により生じた旋回気流で粉砕室に引き込み、
    前記粉砕室の内周壁と隙間を隔てて回転するローターブレードによって、前記ローターブレードに達するまで固形化又は半固形化した原料を粉砕し、
    前記粉砕した原料を微粉末として排出することを特徴とする微粉末製造方法。
  7. 前記液体状の原料を該液体状の原料の性質を損なわない環境で前記原料がローターブレードに達するまでに、前記温風で乾燥又は半乾燥されて固形化又は半固形化することを特徴とする請求項6に記載の微粉末製造方法。
JP2015146171A 2015-01-30 2015-07-23 微粉末製造装置及び方法 Active JP6009049B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015017567 2015-01-30
JP2015017567 2015-01-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016145699A true JP2016145699A (ja) 2016-08-12
JP6009049B2 JP6009049B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=56685436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015146171A Active JP6009049B2 (ja) 2015-01-30 2015-07-23 微粉末製造装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6009049B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017011990A1 (de) 2017-03-22 2018-09-27 Jtekt Corporation Gedichtetes Axiallager
JP2019073671A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 三菱ケミカルフーズ株式会社 多糖類生産物の製造方法、及びその多糖類生産物
CN114791208A (zh) * 2022-04-15 2022-07-26 临沂金成电子有限公司 一种环保型微波电子陶瓷材料生产用喷雾干燥机及操作方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5575172A (en) * 1978-11-29 1980-06-06 Nippon Kansouki Kk Horizontal continuously fluidizing dryer
JPH0743212B2 (ja) * 1990-04-28 1995-05-15 株式会社栗本鐵工所 攪拌伝熱式流動乾燥装置
JPH07251001A (ja) * 1994-03-11 1995-10-03 Iwao Kuwabara 立型回転造粒乾燥装置
JP2563079B2 (ja) * 1991-06-25 1996-12-11 バウマン−シルプ,ルチア 汚泥の脱水方法、汚泥の脱水装置、汚泥の脱水装置の使用法および汚泥乾燥システム
WO1999027316A1 (en) * 1997-11-22 1999-06-03 Twister Milieu B.V. Device and method for separating liquid and solid constituents of a flow of material
JP2006314232A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Ncc:Kk 食品用乾燥機及び食品原料の乾燥方法
WO2008093839A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Micropowtec Corporation 微粉砕装置
US20090224065A1 (en) * 2008-03-05 2009-09-10 David A Mirko Nozzle apparatus for material dispersion in a dryer and methods for drying materials
JP2011085340A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Micro Powtec Kk 粉砕乾燥装置
JP2013174405A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Micro Powtec Kk 微粉砕乾燥装置、微粉砕乾燥機、滅菌処理方法、微粉砕乾燥物、米粉の製造方法、乾燥オカラ微粉、減容化処理方法、及び、バイオマス燃料

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5575172A (en) * 1978-11-29 1980-06-06 Nippon Kansouki Kk Horizontal continuously fluidizing dryer
JPH0743212B2 (ja) * 1990-04-28 1995-05-15 株式会社栗本鐵工所 攪拌伝熱式流動乾燥装置
JP2563079B2 (ja) * 1991-06-25 1996-12-11 バウマン−シルプ,ルチア 汚泥の脱水方法、汚泥の脱水装置、汚泥の脱水装置の使用法および汚泥乾燥システム
JPH07251001A (ja) * 1994-03-11 1995-10-03 Iwao Kuwabara 立型回転造粒乾燥装置
WO1999027316A1 (en) * 1997-11-22 1999-06-03 Twister Milieu B.V. Device and method for separating liquid and solid constituents of a flow of material
JP2006314232A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Ncc:Kk 食品用乾燥機及び食品原料の乾燥方法
WO2008093839A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Micropowtec Corporation 微粉砕装置
US20090224065A1 (en) * 2008-03-05 2009-09-10 David A Mirko Nozzle apparatus for material dispersion in a dryer and methods for drying materials
JP2011085340A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Micro Powtec Kk 粉砕乾燥装置
JP2013174405A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Micro Powtec Kk 微粉砕乾燥装置、微粉砕乾燥機、滅菌処理方法、微粉砕乾燥物、米粉の製造方法、乾燥オカラ微粉、減容化処理方法、及び、バイオマス燃料

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017011990A1 (de) 2017-03-22 2018-09-27 Jtekt Corporation Gedichtetes Axiallager
DE102017011990B4 (de) 2017-03-22 2019-06-27 Jtekt Corporation Gedichtetes Axiallager
JP2019073671A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 三菱ケミカルフーズ株式会社 多糖類生産物の製造方法、及びその多糖類生産物
CN114791208A (zh) * 2022-04-15 2022-07-26 临沂金成电子有限公司 一种环保型微波电子陶瓷材料生产用喷雾干燥机及操作方法
CN114791208B (zh) * 2022-04-15 2023-01-20 临沂金成电子有限公司 一种环保型微波电子陶瓷材料生产用喷雾干燥机及操作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6009049B2 (ja) 2016-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6009049B2 (ja) 微粉末製造装置及び方法
JP2016517791A (ja) 粒子調整装置
PL167037B1 (pl) Sposób otrzymywania suchego, jednorodnie rozpylonego materialu stalego oraz rozpylacz do otrzymywania jednorodnie rozpylonego materialu stalego PL PL PL PL
JPH06104206B2 (ja) 連続式エアスエプト型遊星ボールミル
JP2752378B2 (ja) 噴霧乾燥機
WO2014017511A1 (ja) 流体微粒化装置及び流体微粒化方法
CN110743465B (zh) 一种喷雾造粒干燥机
JP5893858B2 (ja) 気流式粉体処理装置及び方法
CN103429350B (zh) 粉体的制造方法
CN107438360B (zh) 用于涂覆种子的装置和方法
WO2012036113A1 (ja) 気流式微粉砕装置
JP5319131B2 (ja) 微粉末製造装置
CN103237604B (zh) 粉体的粉碎方法
JP2011062647A (ja) 微粉砕装置
JP6614602B1 (ja) 微粉末製造装置及び微粉末製造方法
JPH05285361A (ja) 粉末状態における固体粒子を室温にて固体又は高粘度の材料により被覆する方法
JP2003010712A (ja) 粉体、粒状体等の原料粉砕方法
EP2729239A1 (en) Mixer machine
JP2006255563A (ja) 粉砕機
JP6089782B2 (ja) 噴霧装置
CN103221123B (zh) 具有作为鼓风机的底部的旋涡流设备
JP2018075533A (ja) 粉砕装置
CN218359603U (zh) 糯米超微粉碎机
RU2341740C1 (ru) Сушильная установка с инертной насадкой
CN201983595U (zh) 一种喷雾干燥机用离心式喷头

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6009049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350