JP2016145658A - 除霜ヒータおよび冷却庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】除霜効率の良好な除霜ヒータおよびこれを備えた冷却庫を提供する。【解決手段】除霜ヒータ50は、冷気を生成する冷却器に付着した霜を除霜する除霜ヒータ50であって、ガラス管51と、ガラス管51の両端を封止する封止部材52と、ガラス管51内に設置され、コイル状に巻回された金属抵抗体からなるヒータ線56と、を備え、ヒータ線56は、略同一の線径を有し、巻回間隔の狭い狭ピッチ部54と、狭ピッチ部54よりも巻回間隔が広い広ピッチ部53とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、冷却器に生じる霜を取り除く除霜ヒータおよびこれを備えた冷却庫に関する。
冷却器に付着した霜を除霜する除霜ヒータが開示された文献として、特開2014−142126号公報(特許文献1)等が挙げられる。
特許文献1に開示された除霜装置は、ガラス管と、ガラス管の両端を覆う栓と、ガラス管の内部に配置され、複数の線径からなる巻回加工した発熱体(ヒータ線)とを備える。発熱体は、線径が異なる部分を含むことにより、冷却器の各区間の着霜量に応じて、各区間に単位長さ当たりの発熱量が異なるように設けられている。
特開2014−142126号公報
しかしながら、特許文献1に開示の除霜ヒータにおいては、発熱体は、線径の異なるヒータ線の端部を重ね合せてかしめ加工することにより構成されるため、製造が複雑となる。また、かしめ部の不具合により発熱体が断線することが懸念される。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡素な構成を有し、除霜効率の良好な除霜ヒータおよびこれを備えた冷却庫を提供することにある。
本発明に基づく除霜ヒータは、冷気を生成する冷却器に付着した霜を除霜する除霜ヒータであって、ガラス管と、上記ガラス管の両端を封止する封止部材と、上記ガラス管内に設置され、コイル状に巻回された金属抵抗体からなるヒータ線と、を備え、上記ヒータ線は、略同一の線径を有し、巻回間隔の狭い狭ピッチ部と、上記狭ピッチ部よりも巻回間隔が広い広ピッチ部とを含む。
上記本発明に基づく除霜ヒータにあっては、上記ヒータ線は、自重によって実質的に変形しない剛性を有することが好ましい。
上記本発明に基づく除霜ヒータは、上記狭ピッチ部と上記広ピッチ部との境界が上記ガラス管の軸線方向へ移動することを防止する移動防止部をさらに備えることが好ましい。
上記本発明に基づく除霜ヒータにあっては、上記ガラス管の両端側のそれぞれに上記狭ピッチ部が配置され、2つの上記狭ピッチ部の間に上記広ピッチ部が配置されることが好ましい。
本発明に基づく第1の局面に基づく冷却庫は、上記のいずれかに記載の除霜ヒータと、冷凍室および上記冷凍室と隔てられた冷蔵室と、上記冷凍室の背面側に設けられた冷却室と、上記冷蔵室の空気を上記冷却室に送る戻りダクトとを備え、上記冷却器は、上記冷却室内に配置され、上記冷凍室から上記冷却室に取り込まれた空気および上記戻りダクトが有する戻り口から上記冷却室内に戻る空気を冷却するとともに、蛇行しながら上記冷却室の上下方向に延びる冷媒管を含み、上記戻り口は、左右方向に位置する上記冷却器の少なくとも一方の側面側に配置され、上記ヒータ線は、上記戻り口に近い側に上記狭ピッチ部を含むとともに、上記戻り口に遠い側に上記広ピッチ部を含む。
本発明に基づく第2の局面に基づく冷却庫は、上記に記載の除霜ヒータと、冷凍室および上記冷凍室と隔てられた冷蔵室と、上記冷凍室の背面側に設けられた冷却室と、上記冷蔵室の空気を上記冷却室に送る戻りダクトとを備え、上記冷却器は、上記冷却室内に配置され、上記冷凍室から上記冷却室に取り込まれた空気および上記戻りダクトが有する戻り口から上記冷却室内に戻る空気を冷却するとともに、蛇行しながら上記冷却室の上下方向に延びる冷媒管を含み、上記戻り口は、前後方向に位置する上記冷却器の少なくとも一方の対向面側に配置されるとともに、左右方向に延在するように設けられ、上記ガラス管の両端側のそれぞれに上記狭ピッチ部が配置され、2つの上記狭ピッチ部の間に上記広ピッチ部が配置される。
本発明によれば、除霜効率の良好な除霜ヒータおよびこれを備えた冷却庫を提供することができる。
実施の形態1に係る冷却庫の模式断面図である。 図1に示す冷却庫内の空気の移動を示す図である。 実施の形態1に係る除霜ヒータの模式図である。 実施の形態2に係る除霜ヒータの模式図である。 実施の形態3に係る冷却庫内の空気の移動を示す図である。 実施の形態3に係る除霜ヒータの模式図である。 図6に示す除霜ヒータの軸線方向に沿った温度分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
(冷却庫の構成)
まず、本発明の実施の形態1に係る冷却庫について説明する。冷却庫とは、冷凍サイクルにより食品等の貯蔵物(被冷却物)を冷却するための装置であり、たとえば家庭等において使用される冷凍冷蔵庫がこれに該当する。本実施の形態における冷却庫は、被冷却物を冷凍貯蔵するための冷凍室と、被冷却物を貯蔵するための冷蔵室とを備える。
図1は、本実施の形態に係る冷却庫の模式断面図である。図2は、図1に示す冷却庫内の空気の移動を示す図である。図1および図2を参照して、本実施の形態に係る冷却庫について説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る冷却庫1は、本体11および開閉扉12を含む筺体10を備える。本体11は、鋼板製の外箱と合成樹脂の内箱とこれらの間に充填された断熱材とによって構成されている。本体11内は、仕切り壁13によって冷蔵室20と冷凍室23とに区画されている。
冷蔵室20は、仕切り板14によって冷蔵貯蔵室21と野菜室22と区画される。本体11の下部は、機械室24として区画されている。
機械室24には、圧縮機41および凝縮器42が配設されている。冷却庫1は、冷凍サイクルとして、圧縮機41および、圧縮機41により圧縮された冷媒を凝縮するための凝縮器42と、凝縮器42により凝縮された冷媒を膨張させるための減圧装置(不図示)と、減圧装置を経た冷媒を蒸発させ、周囲の空気との熱交換によって冷気を生成する冷却器43とを備える。
圧縮機41が駆動し、冷凍サイクルが機能すると、高温高圧状態に圧縮された冷媒が圧縮機41から凝縮器42に流入して液化(凝縮)され、液化された冷媒が減圧装置を通って減圧されて低温となり、冷却器43に流入する。冷却器43において冷媒が周囲から熱を奪って気化した後には、冷媒は圧縮機41に戻る。冷凍サイクルの機能時に、冷却器43の熱交換によって生成された冷気は、冷凍室23、冷蔵貯蔵室21および野菜室22を循環し、冷凍室23、冷蔵貯蔵室21および野菜室22の温度が所定の温度に保たれる。
冷凍室23の背面側には冷却器室30が設けられている。冷凍室23の貯蔵空間と冷却器室30とは、冷却器カバー38によって区画されている。冷却器室30には、冷却器43、除霜ヒータ50および送風機60が配設される。
冷却器43は、冷凍室23から冷却器室30に取り込まれた空気および後述する戻りダクト39が有する戻り口から39aから冷却器室30に戻る空気を冷却する。冷却器43は、蛇行しながら冷却器室30の上下方向に延びる冷媒管を含む。
送風機60は、冷却器43の上方に設けられている。送風機60の前方と冷却器カバー38の前方には、冷却器室30から冷凍室23に冷気を送風するための冷凍室用送風経路31が設けられている。
冷凍室用送風経路31の下端には、冷凍室23に冷気を吹き出す吹出口31aが設けられている。当該吹出口31aを冷凍室23側から覆うようにダンパ33が設けられている。冷却器カバー38の下方には、冷凍室23内を循環した冷気を冷却器室30内に吸込む吸込口32が設けられている。
送風機60の上方側であって、冷蔵貯蔵室21と野菜室22との背面側には、冷却器室30と冷蔵貯蔵室21とを連通する冷蔵室用送風経路34が設けられている。冷蔵室用送風経路34には、上下方向に所定の間隔を空けて冷気を吹出す吹出口35が設けられている。冷却器室30から冷蔵貯蔵室21に至るまでの冷蔵室用送風経路34の途中領域にはダンパ36が設けられている。
除霜ヒータ50は、冷却器43の下方に設けられている。除霜ヒータ50は、冷却器43に付着した霜を除霜する。除霜ヒータ50の詳細な構成については、図3を用いて後述する。
(冷気の流れ)
冷凍室23内を冷却する際には、ダンパ36を閉じ、ダンパ33を開いた状態とする。これにより、冷却器43にて生成された冷気は、送風機60によって冷凍室用送風経路31を通って吹出口31aから冷凍室23内に吹出される。冷凍室23内に吹出された冷気は、冷凍室23内を所定の温度に冷却する。冷凍室23内部を冷却した冷気は、吸込口32を通って冷却器室30内に吸い込まれ、冷却器43によって再度冷却される。
吸込口32は、冷却器43の長手方向(冷却庫1の左右方向)と略同等の幅を有する開口である。このため、吸込口32から吸い込まれた空気A1は、冷却器43の幅全体に亘って均一に冷却される。
冷蔵室20内を冷却する際には、ダンパ33を閉じ、ダンパ33を開いた状態とする。これにより、冷却器43にて生成された冷気は、送風機60によって冷蔵室用送風経路34を通って吹出口35から冷蔵貯蔵室21に吹出される。冷蔵貯蔵室21内に吹出された冷気は、冷蔵貯蔵室21内を所定の温度に冷却する。
冷蔵貯蔵室21内を循環した冷気は、冷蔵貯蔵室21の下方に向かい、背面側に位置する部分の仕切り板14と背面側に位置する部分の仕切り壁13との間に設けられた冷気通路37を通って野菜室22内に入り込む。野菜室22内に入り込んだ冷気は、冷蔵貯蔵室21の温度よりもやや高い温度に野菜室22を冷却する。
野菜室22の底面後部における左右方向の一端側には、冷却器室30に連通する戻りダクト39が設けられている。戻りダクト39の下方の開口端である戻り口39aは、正面から見て冷却器43の右側面側に設けられている。戻り口39aは、上下方向において、冷却器43の下端と冷却器室30の底面との間に位置する。
野菜室22を冷却した冷気は、戻りダクト39を通って冷却器室30に戻り、冷却器室30で冷却される。このように、冷却器43の側方下部から野菜室22の戻り空気A2を冷却器室30に戻す場合には、戻り口39aの近傍側に高湿化された空気が多くなる。このため、戻り口39aの近傍に位置する冷却器43に着霜が多くなる。
本実施の形態に係る除霜ヒータ50は、後述するように着霜量が多い側の発熱量を、着霜量が少ない側の発熱量よりも多くする構成を有することにより、効率よく除霜することができる。
(除霜ヒータ)
図3は、本実施の形態に係る除霜ヒータの模式図である。図3を参照して、本実施の形態に係る除霜ヒータ50について説明する。
図3に示すように、本実施の形態に係る除霜ヒータ50は、ガラス管51、封止部材52、ヒータ線56、リード線57および移動防止部としてのかしめ部58を備える。
ガラス管51は、略円筒形状を有する。封止部材52は、ガラス管51の両端を封止する。封止部材52は、リード線57を挿通可能な挿通孔が設けられている。
ヒータ線56は、ガラス管51内に設置される。ヒータ線56は、略同一の線径を有する。ヒータ線56は、コイル状に巻回された金属抵抗体によって構成されている。金属抵抗体は、巻回前において長さ方向に剛性が略均一な線状形状を有する。
金属抵抗体は、たとえば直径0.26〜0.35mmを有する。金属抵抗体は、たとえば、Fe−Cr合金やNi−Cr合金等によって構成される。
ヒータ線56は、巻回間隔の狭い狭ピッチ部54、当該狭ピッチ部54よりも巻回間隔が広い広ピッチ部53、およびリード部55を含む。狭ピッチ部54および広ピッチ部53は連続して設けられている。このように、ヒータ線56は、一本の金属抵抗体を長手方向にピッチを変えて巻回加工するのみで製造できるため、簡素な構成とすることができる。リード部55は、ヒータ線56の両端側に位置し、リード線57と接続される。
かしめ部58は、狭ピッチ部54と広ピッチ部53との境界部に設けられている。かしめ部58は、金属部材等によって構成されるかしめ部材を狭ピッチ部54と広ピッチ部53との境界部でかしめることにより形成される部位である。かしめ部58は、ガラス管51の軸線方向に交差するように設けられている。かしめ部58は、ガラス管の内径に亘って設けられており、互いに対向するガラス管51の内周面に接触するように設けられている。
これにより、除霜ヒータ50を取り付ける際に、除霜ヒータ50を傾斜させた場合にかしめ部58と内周面との間に摩擦力が作用し、狭ピッチ部54と広ピッチ部53との境界がガラス管51の軸線方向へ移動することを防止できる。
境界部の移動を防止することにより、所望の位置から狭ピッチ部54がずれて配置されることを防止し、後述のように冷却器30のうち着霜量の多くなる側を高い温度で安定して加熱することができる。
リード線57からの通電により、ヒータ線56の狭ピッチ部54および広ピッチ部53が発熱する。この輻射熱が冷却器43に伝熱されることにより、冷却器43に付着した霜が除霜される。
発熱量は、巻回間隔の違いにより相違し、狭ピッチ部54の発熱量は、広ピッチ部53の発熱量よりも大きくなる。ヒータ線56は、戻りダクト39の戻り口39aに近い側に狭ピッチ部54を含み、戻り口39aに遠い側に広ピッチ部53を含むように構成されている。具体的には、戻りダクト39の戻り口39aに近い側に狭ピッチ部54が配置され、戻り口39aに遠い側に広ピッチ部53に配置されている。これにより、着霜量の多い部分側の温度を高くすることができ、効率のよい除霜を行なうことができる。
(実施の形態2)
(除霜ヒータ)
図4は、本実施の形態に係る除霜ヒータの模式図である。図4を参照して、本実施の形態に係る除霜ヒータについて説明する。
図4に示すように、本実施の形態に係る除霜ヒータ50Aは、実施の形態1に係る除霜ヒータ50と比較した場合に、移動防止部がガラス管51内に設けられたリブ51a,51bによって構成されている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
ガラス管51内設けられたリブ51a,51bは、ガラス管の内表面から径方向内側に突出するように設けられている。リブ51a,51bは、互いに向かい合うように設けられている。リブ51a,51bは、軸線方向にずれて設けられている。リブ51a,51bの間には、狭ピッチ部54と広ピッチ部53との境界部が位置する。
このようにリブ51a,51bが設けられることにより、除霜ヒータ50Aを取り付ける際に、除霜ヒータ50Aを傾斜させた場合には、狭ピッチ部54側に位置する広ピッチ部53の端部がリブ51bに当接し、または広ピッチ部53側に位置する狭ピッチ部54の端部がリブ51aに当接する。これにより、狭ピッチ部54と広ピッチ部53との境界がガラス管51の軸線方向へ移動することを防止できる。
また、ヒータ線56は、一本の金属抵抗体を長手方向にピッチを変えて巻回加工するのみで製造できるため、簡素な構成とすることができる。さらに、着霜量の多くなる側に狭ピッチ部54を配置し、着霜量の少なくなる側に広ピッチ部53を配置する構成とすることにより、着霜量に応じて発熱量を調整することができる。この結果、効率の良い除霜を行なうことができる。
(実施の形態3)
(冷却庫の構成)
図5は、本実施の形態に係る冷却庫内の空気の移動を示す図である。図5を参照して、本実施の形態に係る冷却庫1Bについて説明する。
図5に示すように、本実施の形態に係る冷却庫1Bは、実施の形態1に係る冷却庫1と比較した場合に、戻りダクト39Bおよび除霜ヒータ50Bの構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
冷却庫1Bに具備される戻りダクト39Bは、冷却器室30の下部において左右方向に屈曲する形状を有する。戻り口39aは、前後方向に位置する冷却器43の一方の対向面側に配置される。具体的には、戻りダクト39Bの戻り口39aは、冷却器43の前面下方側に配置される。戻り口39aは、左右方向に延在するように設けられている。
このような構成とした場合には、冷却器43の下方側において、吸込口32から吸い込まれた空気A1が、冷却器43の幅全体に亘って均一に冷却される。また、戻り口39aから左右方向にほぼ等しい量の戻り空気A3が冷却器43に向けて吹出されるため、冷却器43の幅全体に亘って均一に冷却される。
ここで、本実施の形態に係る除霜ヒータ50Bは、ガラス管51の軸線方向(左右方向)に亘って発熱量が略均一になるように構成されることにより、効率よく除霜することができる。
(除霜ヒータ)
図6は、本実施の形態に係る除霜ヒータの模式図である。図6を参照して、本実施の形態に係る除霜ヒータ50Bについて説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係る除霜ヒータ50Bは、実施の形態1に係る除霜ヒータ50と比較した場合に、ヒータ線56Bの構成および移動防止部としてのかしめ部58の個数が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
ヒータ線56Bは、ガラス管51の両端側のそれぞれに狭ピッチ部54が配置され、2つの狭ピッチ部54の間に広ピッチ部53が配置されることにより構成されている。
ガラス管51の一端側に位置する狭ピッチ部54とガラス管51の中央側に位置する広ピッチ部53との境界部には、かしめ部58が設けられている。ガラス管51の他端側に位置する狭ピッチ部54とガラス管51の中央側に位置する広ピッチ部53との境界部には、かしめ部58が設けられている。
このようにかしめ部58が設けられることにより、上述同様に、除霜ヒータ50Bを傾斜させた場合にかしめ部58とガラス管51の内周面との間に摩擦力が作用し、狭ピッチ部54と広ピッチ部53との境界がガラス管51の軸線方向へ移動することを防止できる。
また、ヒータ線56Bは、一本の金属抵抗体を長手方向(ガラス管51の軸線方向)にピッチを変えて巻回加工するのみで製造できるため、簡素な構成とすることができる。
図7は、図6に示す除霜ヒータの軸線方向に沿った温度分布を示す図である。図7を参照して、除霜ヒータ50Bの軸線方向(図7中W方向)に沿った温度分布について説明する。図7においては、ガラス管51の軸線方向に亘って広ピッチ部53のみを設けてヒータ線56を構成した場合の温度分布を破線で示し、本実施の形態に係るヒータ線56を採用した場合の温度分布を実線で示している。
図7に示すように、ガラス管51の両端側において温度が低くなり、ガラス管51の中央側において温度が高くなる傾向が見られる。
これに対して、本実施の形態に係る除霜ヒータ50Bは、ガラス管51の両端側のそれぞれに狭ピッチ部54を配置し、2つの狭ピッチ部54の間に広ピッチ部53を配置した構成とすることにより、ガラス管51の軸線方向に亘って広ピッチ部53のみを設けてヒータ線56を構成した場合と比較して、ガラス管51の両端側の温度を高くすることができる。これにより、本実施の形態に係る除霜ヒータ50Bは、ガラス管51の軸線方向に亘って温度分布を均一にすることができる。
上述のように、冷却器43の前面下方において、その左右方向に亘って吸込口32および戻り口39aが設けられるような場合には、吸込口32から吸い込まれる空気および戻り口39aから吹出される戻り空気が冷却器43に均一に冷却される。
このため、冷却器43には左右方向に亘って均一に霜が付着する。しがたって、本実施の形態のようにガラス管51の軸線方向に亘って均一な温度分布を有する除霜ヒータ50Bを用いて除霜することにより、効率よく除霜することができる。
上述した実施の形態1においては、戻り口39aが冷却器43の右側側面のみに設けられる場合を例示して説明したが、これに限定されず、左側側面のみに設けられていてもよいし、両側側面に設けられていてもよい。このような場合においても、戻り口に近い側に狭ピッチ部54を配置することにより、除霜量が多くなる側の温度を高くすることができ、効率よく除霜することができる。
上述した実施の形態3においては、戻り口39aが冷却器43の前面下方に設けられる場合を例示して説明したが、これに限定されず、後面下方に設けられていてもよいし、前面下方および後面下方の両方に設けられていてもよい。このような場合においても、戻り冷気は冷却器によって左右方向均一に冷却されるため、ガラス管51の軸線方向に亘って均一な温度分布を有する除霜ヒータ50Bを用いて除霜することにより、効率よく除霜することができる。
上述した実施の形態1から3においては、除霜ヒータが移動防止部としてかしめ部またはリブを有する場合を例示して説明したが、これに限定されず、ヒータ線が自重によって実質的に変形しない剛性を有する限り、かしめ部またはリブは必須ではない。また、かしめ部に代えて他にガラス管内において径方向外側に力を作用させる圧縮弾性体部材が用いられていてもよい。
ヒータ線が自重によって実質的に変形しない剛性を有する場合には、除霜ヒータ50を取り付ける際に、除霜ヒータ50を傾斜させた場合であっても、除霜ヒータの狭ピッチ部と広ピッチ部との境界部が移動することを防止することができる。なお、移動防止部としてかしめ部またはリブを設けた場合にはより確実に当該境界部の移動を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1B 冷却庫、10 筺体、11 本体、12 開閉扉、13 仕切り壁、14 仕切り板、20 冷蔵室、21 冷蔵貯蔵室、22 野菜室、23 冷凍室、24 機械室、30 冷却器室、31 冷凍室用送風経路、31a 吹出口、32 吸込口、33 ダンパ、34 冷蔵室用送風経路、35 吹出口、36 ダンパ、37 冷気通路、38 冷却器カバー、39,39B 戻りダクト、39a 戻り口、41 圧縮機、42 凝縮器、43 冷却器、50,50A,50B 除霜ヒータ、51 ガラス管、51a,51b リブ、52 封止部材、53 広ピッチ部、54 狭ピッチ部、55 リード部、56,56B ヒータ線、57 リード線、58 かしめ部、60 送風機。

Claims (5)

  1. 冷気を生成する冷却器に付着した霜を除霜する除霜ヒータであって、
    ガラス管と、
    前記ガラス管の両端を封止する封止部材と、
    前記ガラス管内に設置され、コイル状に巻回された金属抵抗体からなるヒータ線と、を備え、
    前記ヒータ線は、略同一の線径を有し、巻回間隔の狭い狭ピッチ部と、前記狭ピッチ部よりも巻回間隔が広い広ピッチ部とを含む、除霜ヒータ。
  2. 前記ヒータ線は、自重によって実質的に変形しない剛性を有する、請求項1に記載の除霜ヒータ。
  3. 前記狭ピッチ部と前記広ピッチ部との境界が前記ガラス管の軸線方向へ移動することを防止する移動防止部をさらに備えた、請求項1または2に記載の除霜ヒータ。
  4. 前記ガラス管の両端側のそれぞれに前記狭ピッチ部が配置され、2つの前記狭ピッチ部の間に前記広ピッチ部が配置された、請求項1から3のいずれか1項に記載の除霜ヒータ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の除霜ヒータと、
    冷凍室および前記冷凍室と隔てられた冷蔵室と、
    前記冷凍室の背面側に設けられた冷却室と、
    前記冷蔵室の空気を前記冷却室に送る戻りダクトとを備え、
    前記冷却器は、前記冷却室内に配置され、前記冷凍室から前記冷却室に取り込まれた空気および前記戻りダクトが有する戻り口から前記冷却室内に戻る空気を冷却するとともに、蛇行しながら前記冷却室の上下方向に延びる冷媒管を含み、
    前記戻り口は、左右方向に位置する前記冷却器の少なくとも一方の側面側に配置され、
    前記ヒータ線は、前記戻り口に近い側に前記狭ピッチ部を含むとともに、前記戻り口に遠い側に前記広ピッチ部を含む、冷却庫。
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