JP2016145566A - 作業車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業時に必要なエンジン回転数が得られるとともに、走行時のエンジン高負荷時に煩わしい切り替え作業をしなくても所望の出力が得られる作業車両のエンジン制御装置を提供する。【解決手段】圧力スイッチ37と、コントローラ35と、コントローラ35へエンジン34の目標エンジン回転数を指示するアクセルダイヤル36と、を具備するエンジン制御装置50において、コントローラ35は、圧力スイッチ37により作業車両が走行状態であると検出された場合には、前記目標エンジン回転数に従いエンジン回転数を制御し、一方、走行状態でない場合には、前記目標エンジン回転数があらかじめ設定されたエンジン回転数の上限値以下では当該目標エンジン回転数に従いエンジン回転数を制御するが、前記目標エンジン回転数が前記エンジン回転数の上限値以上に指示されたときには前記エンジン回転数の上限値にエンジン回転数を固定するように制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、作業車両のエンジン制御装置に関する。
近年、油圧ショベルなどの建設機械(作業機)において低騒音、低燃費が求められており、エンジン自身及び付属品の回転音低減と燃料消費量低減のために、必要最低限のエンジン出力で作業機による作業が行えるように、エンジン最高回転数を必要な程度まで抑制する傾向にある。
一方、作業機の走行時には、走行速度と駆動力を両立するために、作業時に比較して大きな油圧出力が求められる場合がある。例えば、必要時に油圧出力を上下させる手段として油圧ポンプ最大吐出量を増減させる装置を備えた建設機械が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1においては、エンジンによって駆動される可変容量油圧ポンプと、十分に吐出量に余裕がある油圧ポンプの可動斜板を制御して油圧ポンプの吐出流量を増減する装置を備えると共に、エンジン最高回転数の制御装置及び、作業状態検出装置を具備し、エンジン最高回転数と可変容量油圧ポンプの組み合わせをオペレータが選択することで作業状態に合わせたアクチュエータの駆動を実現しようとしている。
特公平05−17387号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、高い油圧出力に対応するためには、油圧システム(ポンプ)の容積を大きくすることや、システムの圧力を上げることで対応可能であるが、このために追加される機器の車両への搭載性の制約を受けたり、製造コスト面の不利があり、容易には対応できない。すなわち、特許文献1に記載の技術では、大容量のポンプ、圧力可変機構、及び検出装置等を搭載することによるコストアップが大きく、加えて、これらの車両への搭載性にも問題がある。また、オペレータは数多くの上記組み合わせの中から最適な組み合わせを自身で選択する必要があり、一連の作業の中で常に最適な組み合わせを選択する事は逆に難しく、低騒音、低燃費な作業が簡単には行えない。また、走行時に負荷が高く、力強い作業がしたい場合に、一々組み合わせを選択しなければならないという課題があった。つまり、作業車両による作業時に必要なエンジン回転数が得られるとともに、走行時のエンジン高負荷時に煩わしい切り替え作業をしなくても所望のエンジン出力が得られる、作業車両のエンジン制御装置が求められている。
本発明は、作業時に必要なエンジン回転数が得られるとともに、走行時のエンジン高負荷時に煩わしい切り替え作業をしなくても所望のエンジン出力が得られる、作業車両のエンジン制御装置を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に係る発明は、
エンジンと、
前記エンジンの動力を受けて駆動する走行装置と、
前記エンジンの動力を受けて駆動する作業装置と、を備える作業車両に搭載され、
前記エンジンを制御する作業車両のエンジン制御装置において、
前記走行装置の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
前記エンジンの回転数を制御するコントローラと、
前記コントローラへ前記エンジンの目標エンジン回転数を指示する指示装置と、を具備し、
前記コントローラは、
前記走行状態検出手段により前記作業車両が走行状態であると判断した場合には、前記指示装置により前記コントローラへ指示された目標エンジン回転数に従い前記エンジンのエンジン回転数を任意に制御し、
一方、前記走行状態検出手段により前記作業車両が走行状態でないと判断した場合には、前記目標エンジン回転数があらかじめ設定されたエンジン回転数の上限値未満では当該目標エンジン回転数に従い前記エンジンのエンジン回転数を任意に制御し、
前記目標エンジン回転数が前記エンジンのエンジン回転数の上限値以上に指示されたときには前記エンジン回転数の上限値に前記エンジンのエンジン回転数を固定するように制御する、としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のエンジン制御装置において、
前記コントローラは、
前記走行状態検出手段により前記作業車両が走行状態であると判断した場合には、
前記エンジン回転数の上限値よりも高いあらかじめ設定されたエンジン回転数の上限値以下で任意に制御する、としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のエンジン制御装置において、前記指示装置は、アクセルダイヤルである、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、作業車両の作業時では、必要なエンジン出力が得られるエンジン回転数を上限値として設けるため、低騒音で、無駄な燃料の消費が防止できる。一方、走行時のエンジン高負荷時には、煩わしい切り替え作業をしなくても所望のエンジン出力が得られる。
本発明の一実施形態に係るエンジン制御装置が搭載された旋回作業車の全体構成を示す図。 ディーゼルエンジンの性能曲線図。 エンジン制御装置の構成を示す図。 アクセルダイヤルを示す図。 エンジン制御装置の制御フローを示す図。 本実施形態に係るアイソクロナス制御を行なう場合の制御態様を示す性能曲線図。 本実施形態に係るドループ制御を行なう場合の制御態様を示す性能曲線図。 (a)ドループ制御からアイソクロナス制御を行なう場合の制御態様を示す性能曲線図、(b)アイソクロナス制御からドループ制御を行なう場合の制御態様を示す性能曲線図。 エンジン回転数とアクセル開度センサ値との関係を示す図。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係るエンジン制御装置50が搭載された作業車両である旋回作業車100の全体構成について説明する。但し、エンジン制御装置50は、旋回作業車100だけでなく、農業作業車やその他の作業車両に搭載することも可能である。
図1に示すように、旋回作業車100は、主に走行装置1と、作業装置2と、旋回装置3と、から構成される。
なお、旋回装置3における旋回動作は、例えば、掘削作業に伴う動作として作業状態の一例として挙げることができる。
走行装置1は、ディーゼルエンジン34の動力を受けて駆動し、旋回作業車100を走行させるものである。走行装置1は、左右一対のクローラ11・11や油圧モータ12・12等から構成され、該油圧モータ12・12が左右のクローラ11・11を駆動することによって旋回作業車100の前後進を可能としている。また、油圧モータ12・12が左右のクローラ11・11を独立して駆動することによって旋回作業車100の旋回を可能としている。
作業装置2は、ディーゼルエンジン34の動力を受けて駆動し、土砂等の掘削作業を行なうものである。作業装置2は、ブーム21やアーム22、バケット23等から構成され、これらを独立して駆動することによって掘削作業を可能としている。
具体的に説明すると、ブーム21は、その一端部が旋回装置3の前部に支持されて、伸縮自在に可動するブームシリンダ21aによって回動される。また、アーム22は、その一端部がブーム21の他端部に支持されて、伸縮自在に可動するアームシリンダ22aによって回動される。そして、バケット23は、その一端部がアーム22の他端部に支持されて、伸縮自在に可動するバケットシリンダ23aによって回動される。つまり、作業装置2は、バケット23を用いて土砂等の掘削を行なう多関節構造を構成している。
なお、本旋回作業車100は、バケット23を取り付けて掘削作業を行なう仕様としているが、例えば油圧ブレーカーを取り付けて破砕作業を行なう仕様であっても良く、これに限定するものではない。
旋回装置3は、作業装置2を旋回させるものである。旋回装置3は、旋回台31や油圧モータ32等から構成され、該油圧モータ32が旋回台31を駆動することによって作業装置2を旋回させる。また、旋回装置3には、操縦部33、ディーゼルエンジン34、該ディーゼルエンジン34を制御するエンジン制御装置50が配置されている。
具体的に説明すると、操縦部33には、操縦席331、操作具332及びコントロールパネル等が備えられており、オペレータは、操縦席331に着座して操作具332やコントロールパネル等を操作することによってディーゼルエンジン34の制御を行なう。更に、オペレータは、操作具332等を操作することによって各油圧モータ12・32の制御を行なう。また、オペレータは、コントロールパネルに配置されたアクセルダイヤル36(図4参照)を操作することによってディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを設定する。このとき、詳細は後述するが、アクセルダイヤル36で指示された目標エンジン回転数(単に、アクセル指示回転数ともいう)がディーゼルエンジン34の目標エンジン回転数としてコントローラ35へ指示される。こうして、オペレータは、旋回作業車100の操縦を行なうのである。クローラ11を駆動する油圧モータ12には、第1走行状態検出手段として、圧力スイッチ37が配置されている。該圧力スイッチ37は、油圧モータ12における油圧回路の走行モータ駆動油路に配置され、オペレータにより走行操作されたことを検出することが可能である。操作具332の回動基部には、走行操作したことを検出するためにスイッチ等により構成した第2走行状態検出手段4が配置されている。
なお、走行状態検出手段の構成、及び走行状態検出手段の配置位置は限定するものではなく、車軸の回転を回転センサで検知してもよい。また、本実施形態では、走行状態検出手段として、圧力スイッチ37を用いた構成について、具体的に説明するが、圧力スイッチ37の代わりに第2走行状態検出手段4を用いた構成であってもよい。
なお、アクセルダイヤル36とディーゼルエンジン34は、コントローラ35を介して電気的に接続されており、コントローラ35は、アクセルダイヤル36からの電気信号に基づいて制御信号を作成するとともに、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。すなわち、コントローラ35は、ディーゼルエンジン34の出力を制御する装置である。つまり、コントローラ35は、オペレータによるアクセルダイヤル36の操作に基づいてディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの制御を行なうのである。
以上が旋回作業車100の全体構成であるが、以下にディーゼルエンジン34の制御態様について説明する。
まず、図2を用いて、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数NとエンジントルクTとの関係を示した性能曲線図について説明する。
図2に示すように、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nは、ローアイドルエンジン回転数Nminからハイアイドルエンジン回転数Nmaxまで任意に変更可能とされる。そして、ディーゼルエンジン34は、エンジン回転数N毎に設定された最高トルク点を結んで成るトルクカーブTcurveに囲まれた範囲内で自在に運転可能とされる。
なお、ディーゼルエンジン34のエンジントルクTは、エンジン回転数Nmにおける最高トルク点で最大となる(最大トルク点Tm)。換言すると、ディーゼルエンジン34は、エンジン回転数Nmにおける最高トルク点Tmで最大エンジントルクTmaxとなるようにトルクカーブTcurveが形成されているのである。
また、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数NとエンジントルクTとの関数であるエンジン出力は、エンジン回転数Neにおける最高トルク点(エンジントルクTe)で最大となる。換言すると、ディーゼルエンジン34は、エンジン回転数Neにおける最高トルク点(エンジントルクTe)で最大エンジン出力となるようにトルクカーブTcurveが形成されているのである。
更に、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nは、該ディーゼルエンジン34に負荷が掛かっていないときにおける最高エンジン回転数Nhでハイアイドルエンジン回転数Nmaxとなる。換言すると、ディーゼルエンジン34は、該ディーゼルエンジン34に負荷が掛かっていないときにおける最高エンジン回転数Nhがハイアイドルエンジン回転数NmaxとなるようにトルクカーブTcurveが形成されているのである。
次に、図2を用いて、アイソクロナス制御を行なった場合の制御態様ならびにドループ制御を行った場合の制御態様について説明する。
図2に示すように、アイソクロナス制御は、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に関わらずエンジン回転数Nを一定とする制御パターンである。ここで、ディーゼルエンジン34がエンジン回転数NxにおけるエンジントルクTxで運転している場合(図中X1点参照。)を想定すると、エンジン制御装置50は、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷が増加したときには該ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nxを一定に維持しつつ、エンジントルクTを増大させる(図中Xa2点参照。)。
また、エンジン制御装置50は、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷が低減したときには該ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nxを一定に維持しつつ、エンジントルクTを減少させる(図中Xa3点参照。)。
このようにアイソクロナス制御においては、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に関わらずエンジン回転数Nを一定とすることができるため、該ディーゼルエンジン34の動力を走行装置1等に安定して伝達することが可能となる。
一方、ドループ制御は、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に応じてエンジン回転数Nを変化させる制御パターンである。ここで、ディーゼルエンジン34がエンジン回転数NxにおけるエンジントルクTxで運転している場合(図中X1点参照。)を想定すると、コントローラ35は、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷が増加したときには該ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを漸減させつつ、エンジントルクTを増大させる(図中Xd2点参照。)。
また、コントローラ35は、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷が低減したときには該ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを漸増させつつ、エンジントルクTを減少させる(図中Xd3点参照。)。
このようにドループ制御においては、ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に応じてエンジン回転数Nが変化する。
以上がディーゼルエンジン34の制御パターンとして、アイソクロナス制御ならびにドループ制御を行なった場合の制御態様であるが、次に、図3を用いて、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを制御するエンジン制御装置50の構成について説明する。
図3に示すように、エンジン制御装置50は、コントローラ35と、アクセルダイヤル36と、走行状態検出手段である圧力スイッチ37と、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを制御するための切替手段である切替リレー38と、を主に具備している。コントローラ35には、直流電源であるバッテリ39が接続され、該バッテリ39からヒューズ40を介してコントローラ35や切替リレー38等に電力が供給される。
コントローラ35は、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの制御やその他種々の制御を行うためのものであり、主として中央処理装置や記憶装置等により構成される。コントローラ35は、アクセルダイヤル36、走行状態検出手段である圧力スイッチ37、及び、切替リレー38等と電気的に接続されており、アクセルダイヤル36や圧力スイッチ37等から入力された電気信号に基づいて制御信号を作成する。切替リレー38は、ディーゼルエンジン34が有するエンジン回転数制御部であるアクチュエータ34aに電気的に接続されている。アクチュエータ34aは、前記切替リレー38により入り切りされるアクチュエータであり、該アクチュエータによりディーゼルエンジン34の燃料噴射量や噴射時期が変更されることでエンジン回転数Nが制御される。このようにして、コントローラ35は、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。また、コントローラ35には、ディーゼルエンジン34の種々の制御を行うために図示しないアクセル開度センサ等の各種センサの出力信号が入力される。
コントローラ35には、オペレータの要求に応じてディーゼルエンジン34の制御を行なうべく、アイソクロナス制御の制御パターンやドループ制御の制御パターンが複数記憶されている。そして、コントローラ35は、これらの制御パターンのうちから作業内容や走行状態等の状況に応じて最適な制御パターンを選択し、選択した制御パターンに基づいて制御信号を作成してディーゼルエンジン34に出力する。また、コントローラ35は、後述する制御フローに従って、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの制御を行うとともに、所定のエンジン回転数Nにおいて、アイソクロナス制御の制御パターンやドループ制御における制御パターンに基づいてディーゼルエンジン34の制御を行う。こうすることで、コントローラ35は、オペレータが要求するディーゼルエンジン34の運転を実現するのである。
アクセルダイヤル36は、コントローラ35へディーゼルエンジン34の目標エンジン回転数を指示する指示装置である。図4に示すように、アクセルダイヤル36は、オペレータがダイヤル36aを手で回動して目標エンジン回転数を設定可能であり、ディーゼルエンジン34の目標エンジン回転数を操作調節するためのダイヤル式(回転式)のスイッチである。すなわち、アクセルダイヤル36は、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの目標値(最大出力の大きさ)を作業内容等に応じた大きさに設定するためのものである。アクセルダイヤル36には、オペレータの手動によりダイヤルを機械的に回転させることができる角度範囲として、図4に示すような機械的回転角が予め設定されている。アクセルダイヤル36により設定されたダイヤル36aの位置(機械的回転角の所定角度位置)は、コントローラ35へ電気信号として出力される。また、アクセルダイヤル36には、当該機械的回転角よりも狭角であり、機械的回転角によるエンジン回転数Nの最大値よりも小さいエンジン回転数「B」を上限値とする電気的に検知される電気的回転角が予め設定されている。このように、本実施形態では、アクセルダイヤル36において機械的回転角と電気的回転角とに所定の角度差を設けている。電気的回転角においては、エンジン回転数「B」よりも小さいエンジン回転数「A」も予め設定されている。詳細は後述するが、オペレータがアクセルダイヤル36により所望のエンジン回転数Nとなるように操作した場合、コントローラ35により、旋回作業車100の走行状態や作業状態に応じた出力が得られるように、エンジン回転数Nが設定される。例えば、オペレータによってアクセルダイヤル36が操作されると、操作内容(オペレータに設定された目標エンジン回転数)がコントローラ35に伝達され、該コントローラ35が所定の制御フローに従い、該制御フローに基づいた制御信号がディーゼルエンジン34へ伝達され、ディーゼルエンジン34の出力が制御される。
なお、アクセルダイヤル36は、オペレータが操縦席331に着座した状態で操作することができるよう、操縦部33に設けられたコントロールパネルに配置されている。
走行状態検出手段である圧力スイッチ37は、走行装置1の油圧モータ12に配置され、走行装置1の駆動状態を検出するものである。本実施形態において圧力スイッチ37は、油圧モータ12の駆動状態を把握することによって走行装置1の走行状態を検出する。
なお、走行状態検出手段としては、圧力スイッチ37の代わりに、ロータリーポテンショメータ等で構成され、操作具332の操作位置を把握することによって走行装置1の駆動状態を検出するポジションセンサであってもよく、本実施形態に特に限定するものではない。
切替リレー38は、ディーゼルエンジン34が有するエンジン回転数制御部であるアクチュエータ34aに電気的に接続されている。切替リレー38は、コントローラ35から出力される制御信号に応じて、エンジン回転数Nの最高回転数を制御するために用いられる。コントローラ35は、切替リレー38により、ディーゼルエンジン34が有するアクチュエータ34aを制御して、ディーゼルエンジン34の燃料噴射量や噴射時期を制御し、旋回作業車100の作業状態や走行状態に応じてエンジン回転数Nの最高回転数を制御する。
なお、切替リレー38は、エンジン制御装置50において必須の構成ではなく、必要に応じて適宜用いられるものである。
以上がディーゼルエンジン34を制御するエンジン制御装置50の構成であるが、次に、図5を用いて、エンジン制御装置50の制御フローについて説明する。また、図6は、本実施形態に係るアイソクロナス制御を行なう場合の制御態様を示す性能曲線図である。
まず、ステップS101においてコントローラ35は、旋回作業車(本機)100の走行装置1が走行状態であるか走行以外の状態(例えば、停止状態)であるかを判断する。つまり、コントローラ35は、走行状態検知手段である圧力スイッチ37により旋回作業車100が走行しているか否かの判断を行なう。
具体的には、ステップS101においてコントローラ35は、圧力スイッチ37により油圧モータ12・12の油圧が走行状態であるか走行以外の状態であるかを判断し、当該各状態に応じてコントローラ35は、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nをどのように設定するかの判断を行なう。
そして、コントローラ35は、圧力スイッチ37により走行装置1が走行状態である、即ち、旋回作業車100が走行していると判断した場合はステップS105へ移行し、走行装置1が走行以外の状態である、例えば、走行装置1が停止していると判断した場合はステップS102へ移行する。
ステップS105においてコントローラ35は、アクセルダイヤル36により該コントローラ35へ指示された目標エンジン回転数に従いディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを制御する。具体的には、ステップS105においてコントローラ35は、エンジン回転数Nがエンジン回転数「B」以下で、かつアクセルダイヤル36により該コントローラ35へ指示された任意の目標エンジン回転数に従いディーゼルエンジン34が駆動するように制御する。すなわち、コントローラ35は、走行時に必要な走行スピードと駆動力を確保するために走行状態の時のみ、エンジン回転数Nの上限値をエンジン回転数「B」に変更する。コントローラ35は、エンジン回転数「B」が上限値となる電気的回転角(図4参照)の角度範囲内でアクセルダイヤル36により指示される目標エンジン回転数に従って制御信号を作成し、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。
具体的には、ステップS105においてコントローラ35は、該コントローラ35が記憶している制御パターンから、例えばアイソクロナス制御であってエンジン回転数「B」を上限値とした後述する第2制御パターンを選択し、選択した第2制御パターンに基づいて制御信号を作成する。そして、コントローラ35は、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。
これにより、図6に示すように、走行装置1の走行状態(ステップS101のYES)においては、ディーゼルエンジン34の第2制御パターンが選択され、該ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に関わらずエンジン回転数Nを一定とするアイソクロナス制御となり、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの上限値は、エンジン回転数「B」となる。
ここで、図6に示すエンジン回転数「B」が上限値となる、ディーゼルエンジン34の第2制御パターンは、旋回作業車100の走行装置1が走行状態である場合に用いられる制御パターンである。この第2制御パターンの場合、ディーゼルエンジン34は、アイソクロナス線b(トルクが変化してもエンジン回転数Nがエンジン回転数「B」となる線)と、エンジン回転数N毎に設定された最高トルク点を結んで成るトルクカーブTcurveに囲まれた範囲内で任意に運転可能とされる。また、この第2制御パターンの場合、エンジン出力は、エンジン回転数「B」における最高トルク点(アイソクロナス線bにおける最高トルク点:第2定格出力点)で最大となる。換言すると、この第2制御パターンの場合、ディーゼルエンジン34は、エンジン回転数「B」における最高トルク点で最大エンジン出力となるようにトルクカーブTcurveが形成されているのである。また、例えば、旋回作業車100の走行装置1が走行以外の状態から走行状態に移行した場合は、図6に示すように、コントローラ35により、アイソクロナス線aからアイソクロナス線bに変更され、アイソクロナス制御のままエンジン回転数Nの上限値がエンジン回転数「A」からエンジン回転数「B」にアップされる。
一方、走行装置1が走行状態でないと判断してステップS102へ移行した場合は以下の制御フローとなる。
ステップS102においてコントローラ35は、目標エンジン回転数を指示する指示装置であるアクセルダイヤル36によるダイヤル36aの位置がどのような状態にあるかを判断する。すなわち、コントローラ35は、アクセルダイヤル36が指示している目標エンジン回転数を把握し、該目標エンジン回転数がエンジン回転数「A」以上であるかエンジン回転数「A」未満であるかの判断を行なう。
なお、本実施形態においては、エンジン回転数「A」を上限値とするアイソクロナス制御の第1制御パターンと、エンジン回転数「A」よりも高いエンジン回転数「B」を上限値とするアイソクロナス制御の第2制御パターンとがコントローラ35に予め記憶されており、コントローラ35は、適用条件に応じて、いずれかを選択、指示するものとされる。
そして、コントローラ35は、アクセルダイヤル36が指示している目標エンジン回転数(単に、アクセル指示回転数ともいう)がエンジン回転数「A」以上であると判断した場合はステップS104へ移行し、目標エンジン回転数がエンジン回転数「A」未満であると判断した場合はステップS103へ移行する。
ステップS103においてコントローラ35は、目標エンジン回転数があらかじめ設定されたエンジン回転数の上限値であるエンジン回転数「A」未満では当該目標エンジン回転数に従いディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを任意に制御する。すなわち、ステップS103においてコントローラ35は、エンジン回転数「A」未満で、かつアクセルダイヤル36により指示された任意の目標エンジン回転数でディーゼルエンジン34が駆動するように制御する。つまり、コントローラ35は、通常、作業装置2での作業時には必要十分なエンジン回転数「A」までしか上昇しないようにエンジン回転数Nを制御する。コントローラ35は、エンジン回転数「A」が上限値となる電気的回転角(図4参照)の角度範囲内でアクセルダイヤル36により指示される目標エンジン回転数に従って制御信号を作成し、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。このように、作業時に必要十分なエンジン回転数Nの上限値としてエンジン回転数「A」を設けることで、低騒音、低燃費作業を行うことができる。
具体的には、ステップS103においてコントローラ35は、該コントローラ35が記憶している制御パターンから、詳細は後述するが、例えばアイソクロナス制御であってエンジン回転数「A」を上限値とした第1制御パターンを選択し、選択した第1制御パターンに基づいて制御信号を作成する。そして、コントローラ35は、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。
これにより、図6に示すように、走行装置1の走行以外の状態(ステップS101のNO)かつ目標エンジン回転数がエンジン回転数「A」未満の場合(ステップS102のNO)においては、ディーゼルエンジン34の第1制御パターンが選択され、該ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に関わらずエンジン回転数Nを一定とするアイソクロナス制御となり、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの上限値は、エンジン回転数「A」となる。
ここで、図6に示すエンジン回転数「A」が上限値となる、ディーゼルエンジン34の第1制御パターンは、旋回作業車100の走行装置1が走行以外の状態(例えば、停止状態)である場合に用いられる制御パターンである。この第1制御パターンの場合、ディーゼルエンジン34は、アイソクロナス線a(トルクが変化してもエンジン回転数Nがエンジン回転数「A」となる線)と、エンジン回転数N毎に設定された最高トルク点を結んで成るトルクカーブTcurveに囲まれた範囲内で任意に運転可能とされる。また、この第1制御パターンの場合、エンジン出力は、エンジン回転数「A」における最高トルク点(アイソクロナス線aにおける最高トルク点:第1定格出力点)で最大となる。換言すると、この第1制御パターンの場合、ディーゼルエンジン34は、エンジン回転数「A」における最高トルク点で最大エンジン出力となるようにトルクカーブTcurveが形成されているのである。
また、ステップS104においてコントローラ35は、目標エンジン回転数がディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの上限値であるエンジン回転数「A」以上に指示されたときにはエンジン回転数「A」にディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを固定するように制御する。すなわち、コントローラ35は、アクセルダイヤル36により指示された目標エンジン回転数がエンジン回転数「A」となる場合、及び該エンジン回転数「A」を超えた場合に、作業装置2での作業時には必要十分なエンジン回転数「A」に固定するようにエンジン回転数Nを制御する。ステップS104においてコントローラ35は、エンジン回転数「A」が目標エンジン回転数となるように制御信号を作成し、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。このように、作業時に必要十分なエンジン回転数Nの上限値としてエンジン回転数「A」を超えないようにするとともにエンジン回転数「A」に固定する制御を行うことで、低騒音、低燃費作業を行うことができる。
具体的には、ステップS104においてコントローラ35は、該コントローラ35が記憶している制御パターンから、例えばアイソクロナス制御であってエンジン回転数「A」を上限値とした第1制御パターンを選択し、選択した第1制御パターンのアイソクロナス線aに基づいて制御信号を作成する。そして、コントローラ35は、作成した制御信号をディーゼルエンジン34に出力する。
これにより、図6に示すように、走行装置1の走行以外の状態(ステップS101のNO)かつ目標エンジン回転数がエンジン回転数「A」以上の場合(ステップS102のYES)においては、ディーゼルエンジン34の第1制御パターンが選択され、該ディーゼルエンジン34に掛かる負荷の増減に関わらずエンジン回転数Nを一定とするアイソクロナス制御となり、ディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nは、エンジン回転数「A」に固定される。
なお、本実施形態では、制御パターンとして、図6に示すアイソクロナス制御の第1制御パターン及び第2制御パターンを例として挙げて説明しているが、特に限定するものではない。例えば、アイソクロナス制御の代わりにドループ制御とし、図7に示すように、該ドループ制御の第1制御パターン(エンジン回転数「A」を上限値とする)及び第2制御パターン(エンジン回転数「B」を上限値とする。「B」>「A」)として、上述したエンジン制御装置50の制御フローに従ってディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを制御することも可能である。具体的には、例えば、旋回作業車100の走行装置1が走行以外の状態から走行状態に移行した場合は、図7に示すように、コントローラ35により、ドループ線aからドループ線bに変更され、ドループ制御のままエンジン回転数Nの上限値がエンジン回転数「A」からエンジン回転数「B」にアップされる。
また、図8(a)に示すように、ドループ制御の第1制御パターン(エンジン回転数「A」を上限値とする)及びアイソクロナス制御の第2制御パターン(エンジン回転数「B」を上限値とする。「B」>「A」)として、上述したエンジン制御装置50の制御フローに従ってディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを制御することも可能である。具体的には、例えば、旋回作業車100の走行装置1が走行以外の状態から走行状態に移行した場合は、図8(a)に示すように、コントローラ35により、ドループ制御からアイソクロナス制御(ドループ線aからアイソクロナス線b)に変更され、エンジン回転数Nの上限値がエンジン回転数「A」からエンジン回転数「B」にアップされる。このように制御することで、走行速度の増速度が大きく取れる。
また、図8(b)に示すように、アイソクロナス制御の第1制御パターン(エンジン回転数「A」を上限値とする)及びドループ制御の第2制御パターン(エンジン回転数「B」を上限値とする。「B」>「A」)として、上述したエンジン制御装置50の制御フローに従ってディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nを制御することも可能である。具体的には、例えば、旋回作業車100の走行装置1が走行以外の状態から走行状態に移行した場合は、図8(b)に示すように、コントローラ35により、アイソクロナス制御からドループ制御(アイソクロナス線aからドループ線b)に変更され、エンジン回転数Nの上限値がエンジン回転数「A」からエンジン回転数「B」にアップされる。このような制御形態にすることで、オペレータが、走行負荷の負荷検出が容易なドループ制御を選択した場合でもエンジン回転数をアップすることで走行速度の低下が少なくなる。
次に、上述したエンジン制御装置50により、走行時におけるディーゼルエンジン34のアイソクロナス制御(ハイアイドル制御)の具体的な制御例について図9を用いて説明する。図9は、エンジン回転数とアクセル開度センサ値との関係を示す図であり、縦軸がエンジン回転数(min−1)であり、横軸がアクセル開度センサ値(V)である。
なお、図示しないアクセル開度センサは、エンジン回転数Nの目標エンジン回転数(即ち、当該目標エンジン回転数に応じた燃料噴射量)を設定するための人為操作可能なアクセルダイヤル36やアクセル操作レバー等のアクセル操作部材に設けられており、コントローラ35に電気的に接続されている。アクセル開度センサは、前記アクセル操作部材の操作量をアクセル開度として検出し、その検出信号をエンジン負荷としてコントローラ35に入力し得るように構成されている。
エンジン制御装置50は、通常時には、エンジン回転数Nの上限値を上述したエンジン回転数「A」とするが、走行装置1の走行時にはエンジン回転数Nの上限値を上述したエンジン回転数「B」になるように制御し、走行性能を向上させる。走行時には、アクセル開度センサ値がa0(V)に対応するエンジン回転数Nをローアイドル、アクセル開度センサ値がa2(V)をハイアイドルとした場合に、エンジン回転数「A」の割付電圧(アクセル開度センサ値a1(V))以上では、アクセル開度に従ったエンジン回転数Nまで上昇する。また、他モード有効中の場合は、本制御を行わないものとする。この制御例を、上述した制御態様に対応させると、走行時においては(ステップS101のYESの場合)エンジン回転数Nの上限値をエンジン回転数「B」と設定している。すなわち、アクセル開度センサ値がa1〜a2(V)となる場合は、エンジン回転数Nが「A」〜「B」min−1の間でエンジン回転数Nの変更が可能となる。また、走行装置1の走行時においては、エンジン回転数Nの上限値をエンジン回転数「B」まで引き上げ、一方、走行装置1の走行以外の時においては(ステップS101のNOの場合)、エンジン回転数Nの上限値をエンジン回転数「A」に制限している。
以上のようなエンジン制御装置50の制御構成とすることで、通常、作業装置2での作業時(走行以外の状態)には必要十分なエンジン回転数「A」までしか上昇しないようにエンジン回転数Nに上限を設けることで、低騒音、低燃費作業を行うことができる。また、走行状態の時のみ、目標エンジン回転数の上限値をエンジン回転数「A」よりも高い、エンジン回転数「B」に変更する。これにより、旋回作業車100は、走行時に必要な走行スピードと駆動力を確保することができる。
また、エンジン制御装置50では、アクセルダイヤル36の機械的回転角と電気的回転角に差を設け、通常作業時には機械的回転角度最大値よりも手前に設定したエンジン回転数「A」を上限としている。また、エンジン制御装置50では、走行状態検出手段である圧力スイッチ37により走行装置1の走行状態が検出され、アクセルダイヤル36の電気的回転角がエンジン回転数「A」より大きい場合のみ、エンジン回転数「B」を上限とした、アクセルダイヤル36による目標エンジン回転数の指示に従う。こうして、エンジン制御装置50は、旋回作業車100の動作状態(走行状態か作業状態)に応じてエンジン回転数Nの上限値が適切な値となるように変更する制御を行う。
具体的には、オペレータが、旋回作業車100の走行速度や走行の駆動力が欲しい時、アクセルダイヤル36を適宜操作した際に、エンジン制御装置50は、エンジン回転数Nを上昇値として好ましい値に変更することができる。本実施形態によれば、走行時等の高出力が必要な時のみディーゼルエンジン34のエンジン回転数Nの上限値としてエンジン回転数「B」まで上昇させるように制御することで、特許文献1のような大容量のポンプ等の装置を必要とせず安価に、且つ、オペレータにとって操作が容易で高出力要求に対応できるエンジン制御装置50を提供することができる。
上述したように本発明によれば、作業車両の作業時では必要なエンジン出力が得られるエンジン回転数を上限値として設けるため、低騒音で、無駄な燃料の消費が防止できる。一方、走行時の高負荷時には煩わしい切り替え作業をしなくても所望のエンジン出力が得られ、力強く走行可能で、走行速度も速く、かつストレスなく作業が行える。
1 走行装置
2 作業装置
34 ディーゼルエンジン
35 コントローラ
36 アクセルダイヤル(目標エンジン回転数指示装置)
37 圧力スイッチ(走行状態検出手段)
50 エンジン制御装置
100 旋回作業車

Claims (3)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの動力を受けて駆動する走行装置と、
    前記エンジンの動力を受けて駆動する作業装置と、を備える作業車両に搭載され、
    前記エンジンを制御する作業車両のエンジン制御装置において、
    前記走行装置の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記エンジンの回転数を制御するコントローラと、
    前記コントローラへ前記エンジンの目標エンジン回転数を指示する指示装置と、を具備し、
    前記コントローラは、
    前記走行状態検出手段により前記作業車両が走行状態であると判断した場合には、前記指示装置により前記コントローラへ指示された目標エンジン回転数に従い前記エンジンのエンジン回転数を任意に制御し、
    一方、前記走行状態検出手段により前記作業車両が走行状態でないと判断した場合には、前記目標エンジン回転数があらかじめ設定されたエンジン回転数の上限値未満では当該目標エンジン回転数に従い前記エンジンのエンジン回転数を任意に制御し、
    前記目標エンジン回転数が前記エンジンのエンジン回転数の上限値以上に指示されたときには前記エンジン回転数の上限値に前記エンジンのエンジン回転数を固定するように制御することを特徴とする、作業車両のエンジン制御装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記走行状態検出手段により前記作業車両が走行状態であると判断した場合には、
    前記エンジン回転数の上限値よりも高いあらかじめ設定されたエンジン回転数の上限値以下で任意に制御することを特徴とする請求項1に記載の作業車両のエンジン制御装置。
  3. 前記指示装置は、アクセルダイヤルであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の作業車両のエンジン制御装置。
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