JP2016144256A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯可能な電子機器に搭載される電池の容量劣化を軽減するための技術を提供する。【解決手段】電子機器10は、複数の電池(第1の電池、第2の電池)および充放電制御部を備える。電子機器10は、ディスプレイ142にアイコン52を表示して、電子機器10が搭載する複数の電池の残量を視覚的に表示する。電子機器10は、第1及び第2の電池のいずれかをプライマリ電池と設定し、他方をセカンダリ電池と設定して、充電の都度、プライマリ電池となる電池と、セカンダリ電池となる電池の充電を制御する。電子機器10は、プライマリ電池を満充電とし、セカンダリ電池を満充電に満たない電圧まで充電する。電子機器10は、放電時に、プライマリ電池とされた電池を優先して放電させる。電子機器10は、プライマリ電池とする電池の設定変更を、複数の電池の充電制御の際に行う。【選択図】図2

Description

本開示は、スマートフォンなどの携帯可能な電子機器の電池の充放電を制御するための技術に関し、特に、充放電による電池の劣化を軽減する技術に関する。
スマートフォン、タブレットその他の携帯可能な電子機器の電池として、リチウムイオン電池など様々な電池が使用されている。リチウムイオン電池は、ニッカド電池やニッケル水素電池などの電池と比較して、エネルギー密度が高いため、このようなリチウムイオン電池を電子機器に搭載することで、電子機器を小型化することができる。
電池の充電が切れると電子機器の利用が大きく制限されるため、ユーザにとって、電子機器の電池の持ちは、電子機器の使いやすさに大きく影響を及ぼす。しかし、リチウムイオン電池においても、電子機器の使用が長期化するにつれて、電池の電圧や容量が低下していくため、電子機器の使いやすさが悪化していく。リチウムイオン電池の容量が劣化する原因としては、サイクル劣化が広く知られている。サイクル劣化とは、電池を充放電する回数(サイクル)を繰り返すことによって生じる電池の容量劣化である。電池は、充電および放電のサイクルを繰り返すにつれて、電池容量と電池電圧とが低下していく。
また、近年、スマートフォンなどに搭載される電池の大容量化が進んでいる。スマートフォンが一般に広く流通し始めた頃は、電池が一日持つかどうかという状況もよく見られていた。近年のスマートフォンは、電池の大容量化や省電力化の技術開発が進み、3日程度、電池の充電が持つこともある。ユーザによっては、電池の大容量化が進む以前からスマートフォンを所有して、充電切れによりスマートフォンが利用できない事態を頻繁に経験していることもある。そのため、ユーザが外出中に放電させたスマートフォンに一定以上の電池残量(例えば、50%以上の残量)があるにもかかわらず、翌日の電池切れを回避するためにユーザが電池を充電する(継ぎ足し充電)ことがある。このように、電池の残量が比較的多くあるにもかかわらず、継ぎ足し充電がなされると、電池のサイクル劣化が進んでいく。
電池の大容量化とともに、電池の長寿命化を図るために様々な技術が提案されている。例えば、特開2012−156025号公報(特許文献1)は、リチウムイオン二次電池の内部抵抗上昇を抑制し、長寿命な二次電池システムを提供するための技術を記載している。特許文献1は、リチウムイオン二次電池モジュールを、複数個、並列に接続した二次電池システムにおいて、放電中のリチウムイオン二次電池モジュールが放電停止電圧より低くなると、次に放電させるリチウムイオン二次電池モジュールに切り替えて放電を継続する。こうすることで、リチウムイオン二次電池の放電期間および放電電流を制御することができ、リチウムイオン二次電池の内部抵抗の増大を抑制して電池を長寿命化することができる。
特開2012−156025号公報
特許文献1の技術によると、二次電池システムにおいて、並列に接続している電池について複数を並行して充電し、放電時は、ある電池が放電停止電圧となるまで放電を継続し、放電を停止する電圧となると放電対象の電池を切り替えるように制御している。そのため、特許文献1の技術によると、電池のサイクル劣化には配慮している。
しかし、リチウムイオン電池の容量が劣化する原因としては、サイクル劣化の他に保存劣化があることが知られている。保存劣化とは、充電状態の電池に発生する容量劣化である。保存劣化は、電池の充電完了後から放電を開始するまでの保存時間に依存する。特許文献1の技術によると、保存劣化については特に対処がされていない。
本開示は、携帯可能な電子機器に搭載される電池の容量劣化を軽減するための技術であって、電池の保存劣化を軽減するための技術を提供することを目的としている。
一実施形態に従う電子機器は、複数の電池と、複数の電池の充電と放電とを制御する充放電制御部とを備える。充放電制御部は、複数の電池のうちいずれかひとつをプライマリ電池と設定し、充電完了後の放電時に、プライマリ電池とされた電池を優先して放電させ、プライマリ電池とする電池の設定変更を、複数の電池の充電制御の際に行うように構成されている。
一実施形態によると、複数の電池(または電池モジュール)のうち、いずれかひとつをプライマリ電池と設定し、充電完了後に、プライマリ電池と設定された電池を優先して放電させ、プライマリ電池とする電池の設定を、充電制御の際に行うため、充電制御の都度、優先して放電させるプライマリ電池が設定されることとなる。そのため、特許文献1に記載の技術と比較して、一実施形態によると、複数の電池が充電された場合に、ある電池(電池モジュール)に充放電が集中して他の電池が放電されず満充電のままである可能性が小さくなるため、電池の保存劣化を軽減させることができる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
関連技術における電子機器の外観と、電子機器の使用に伴う電池残量の変化とを示す図である。 実施の形態1の電子機器10の外観と、電子機器10の使用に伴う電池残量の変化とを示す図である。 実施の形態1における電子機器10が搭載する複数の電池それぞれの電池の残量の変化を示す。 実施の形態1の電子機器10の構成を示す図である。 実施の形態1の電子機器10の充電時の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の電子機器10の放電時の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の電子機器の充電時の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<関連技術>
まず、実施の形態の電子機器に関連する関連技術について説明する。
図1は、関連技術における電子機器の外観と、電子機器の使用に伴う電池残量の変化とを示す図である。図1(A)は、関連技術における電子機器9の外観を示す。図1(B)は、関連技術における電子機器9が使用されるに伴って変化する電池残量を示す図である。図1(B)において、縦軸は、電子機器9の電池の残量(満充電時の電圧を100%とする)を示し、横軸は時間を示す。
図1(A)に示すように、関連技術の電子機器9は、例えば、スマートフォン、タブレットその他の無線通信機器であり、ユーザが携行して使用するものである。電子機器9は、正面に、ユーザの入力操作を受け付けるタッチパネル141と、ディスプレイ142とを備える。電子機器9は、ユーザの入力操作を受け付けるための物理的な入力装置である操作キー131と、電子機器9から音声を出力するためのスピーカ148とを備える。電子機器9は、ディスプレイ142に、電池の残量を示すアイコン51を表示する。アイコン51は、例えば電池を模した画像であり、ユーザに電池の残量を通知するため、電池の残量に応じてアイコン51の表示が切り替わる。
図1(B)に示すように、関連技術の電子機器9は、充電が完了した満充電の状態(時刻t0A)から、ユーザの使用に伴って電池の電力が消費される。時刻t0Aにおいて、電子機器9は、ディスプレイ142にアイコン51Aを表示することで、電子機器9の電池が満充電であることが示されている。
ユーザは、電子機器9を携行して外出し、電子機器9を使用する。その結果、時刻t0Bにおいて、電子機器9の電池の残量が50%程度となる(アイコン51B)。ユーザは、外出先から帰宅して電子機器9を充電する。図1(B)に示すように、ある一日(1日目)において電子機器9が使用された結果、電池の残量が50%以上ある場合であっても、翌日(2日目)の日中における電子機器9の電池切れを回避するために、ユーザが電子機器9を毎日充電する(継ぎ足し充電)ことがある。これにより、時刻t0Cにおいて、電子機器が満充電の状態になる(アイコン51C)。以降、ユーザの使用に伴って電子機器9が使用されて、電池の残量が50%程度となる(時刻t0D)。ユーザは、帰宅後に、翌日における電子機器9の電池切れを回避するために、電子機器9を充電する。これにより、時刻t0Eにおいて、電子機器9の電池が満充電の状態となる(アイコン51E)。
電子機器9の電池は、例えばリチウムイオン二次電池であり、長時間の電池の使用に伴って、電池電圧や電池容量が劣化する。電池の容量劣化の原因として、充放電の回数(サイクル)を繰り返すことによるサイクル劣化と、充電完了後から放電開始までの電池の保存状態および保存時間などに依存する保存劣化があることが知られている。関連技術の電子機器9の例では、電池残量が50%程度と比較的多く残っているにもかかわらず、ユーザが翌日の電池切れを回避するために継ぎ足し充電をする場合、充放電の回数が増えてサイクル劣化が進行しやすくなる。また、関連技術の電子機器9の例では、保存劣化については特に対処がされていない。
<技術思想>
以下、本開示で示す技術思想について説明する。本開示に示す電子機器は、複数の電池(または複数の電池セル)と、これら複数の電池の充電と放電とを制御する充放電制御部(充電制御IC)とを備える。充放電制御部は、複数の電池のうちいずれかひとつをプライマリ電池と設定する。充放電制御部は、複数の電池の充電完了後の放電時に、プライマリ電池と設定された電池を優先して放電させる。また、充放電制御部は、プライマリ電池とする電池の設定変更を、複数の電池の充電制御の際に行う。
こうすることで、電子機器は、プライマリ電池と設定された電池を優先して放電させるため、電池のサイクル劣化に対処することができる。また、充放電制御部による充電制御の際に、プライマリ電池とされる電池の設定が変更され、放電の対象となる電池が変更されるため、各電池が満充電のまま放電されずに保存劣化が進行する事態を軽減することができる。
以下の実施の形態の説明では、電子機器が2つの電池(または2つの電池セル)を備える場合について説明するが、電池の数は3つ以上であってもよい。
<実施の形態1>
図2は、実施の形態1の電子機器10の外観と、電子機器10の使用に伴う電池残量の変化とを示す図である。図2(A)は、実施の形態1における電子機器10の外観を示す。図2(B)は、実施の形態1における電子機器10が使用されるに伴って変化する電池残量を示す図である。図2(B)において、縦軸は、電子機器10の複数の電池の残量合計を示し、横軸は時間を示す。図3は、実施の形態1における電子機器10が搭載する複数の電池それぞれの電池の残量の変化を示す。図3(A)は、実施の形態1における電子機器10が搭載する2つの電池の一方(第2の電池)の電池残量を示す。図3(B)は、実施の形態1における電子機器10が搭載する2つの電池の他方(第1の電池)の電池残量を示す。
図2に示すように、実施の形態1の電子機器10は、複数の電池(または複数の電池セル)の充放電を個別に管理する。電子機器10は、放電時において、複数の電池のうち、いずれか1つの電池を終止電圧まで放電した後に、他の電池に切り替えて放電を継続する。これにより、例えば関連技術の電子機器9のように、電池残量が50%程度あるにもかかわらず継ぎ足し充電がなされる場合と比べて、実施の形態1の電子機器10は、複数の電池のうち、放電された電池のみ充電し、放電されなかった電池は充電しないという制御が可能となる。これにより、電池の充放電の回数を低減させることができ、電池のサイクル劣化を軽減することができる。また、実施の形態1の電子機器10は、複数の電池のうち、充電する電池の順番を制御することにより、各電池が満充電である期間が複数の電池で均等になるよう制御する。これにより、電子機器10は、電池の保存劣化を軽減することができる。
図2(A)に示すように、実施の形態1の電子機器10は、ディスプレイ142に、電池の残量を示すアイコン52を表示する。関連技術の電子機器9と比較すると、実施の形態1の電子機器10は、アイコン52により、複数の電池(図2の例では、2つの電池)をディスプレイ142に表示している。図2(B)に示すように、電子機器10は、複数の電池のうち、いずれかが満充電の状態(時刻t1A)から、ユーザの使用に伴って電池の電力が消費される。電子機器10は、複数の電池のうち、いずれかが満充電の状態において、他の電池を、満充電としない範囲で充電する(例えば、電子機器10は、当該他の電池を、蓄電可能な容量の90%程度の状態となるまで充電する)。電子機器10は、アイコン52Aにより、2つの電池の画像を表示しており、第1の電池(2つの電池のうち、上側の電池)の画像は、満充電に至らない所定の状態(例えば、電池の蓄電可能な容量の90%程度)まで充電されている状態であることを示し、第2の電池(2つの電池のうち、下側の電池)の画像は満充電の状態を示している。第1の電池の残量は、図3(A)と対応している。第2の電池の残量は、図3(B)と対応している。
ユーザは、電子機器10を携行して外出し、電子機器10を使用する。電子機器10は、複数の電池のうち、まず、時刻t1Aにおいて満充電の電池(第2の電池。アイコン52Aに示される下側の電池)があれば、満充電の電池から電力を消費する。ある一日(1日目)において電子機器10が使用された結果、時刻t1Bにおいて、電子機器10は、アイコン52Aにおける第2の電池の電池残量が減少している状態であることをディスプレイ142に表示する(アイコン52B)。ユーザが外出先から帰宅した後に電子機器10を充電した場合、電子機器10は、アイコン52Bに示される2つの電池の画像のうち、上側の電池の画像に対応する電池(第1の電池)を満充電の状態まで充電し、下側の電池の画像に対応する電池(第2の電池)を、満充電としない所定の状態(例えば、電池の蓄電可能な容量の90%程度まで充電された状態)となるまで充電する。時刻t1Cにおいて、電子機器10は、アイコン52Cの上側の電池の画像に対応する電池(第1の電池)を満充電まで充電したことと、下側の電池の画像に対応する電池(第2の電池)を、電池の蓄電可能な容量の90%程度まで充電したことをディスプレイ142に表示している。
翌日(2日目)のユーザの電子機器10の使用に伴って、電子機器10は、2つの電池のうち、満充電とした電池(第1の電池)から放電する。時刻t1Dにおいて、電子機器10は、アイコン52Dの上側の電池(第1の電池)の電池残量が減少している状態であることをディスプレイ142に表示する。その後、ユーザは、電子機器10を充電する。これにより、電子機器10は、アイコン52Dに示される2つの電池のうち、下側の電池の画像に対応する電池(第2の電池)を満充電まで充電し、上側の電池の画像に対応する電池(第1の電池)を、満充電としない範囲で充電する。時刻t1Eにおいて、電子機器10の2つの電池のうち、アイコン52Eに示される下側の電池の画像に対応する電池(第2の電池)が満充電まで充電され、上側の電池の画像に対応する電池(第1の電池)が、満充電に満たない所定の状態まで充電されている。
実施の形態1の電子機器10は、このようにして複数の電池の充放電を制御しているため、関連技術と比較して、それぞれの電池の充放電のサイクル数を減らすことができ、サイクル劣化を軽減することができる。また、実施の形態1の電子機器10は、満充電とする期間を制御することで、関連技術と比較して保存劣化を軽減することができる。
図4は、実施の形態1の電子機器10の構成を示す図である。図4に示すように、電子機器10は、第1の電池21と、第2の電池22と、充電制御回路23と、システム本体25と、pMOS(p-channel metal oxide semiconductor)回路部31と、pMOS回路部32と、第1の電流検出抵抗51と、第2の電流検出抵抗52と、バッテリフューエルゲージ制御回路27とを備える。電子機器10は、AC(alternating current)/DC(Direct Current)アダプタ5が装着されることで電源電圧の供給を受けて、第1の電池21と第2の電池22とを充電する。システム本体25は、電子機器10の動作を制御するための各種回路を含む。システム本体25は、例えば、プロセッサ、メモリその他の回路を含み、電子機器10の動作を制御する。図4に示すように、電子機器10は、複数の電池(第1の電池21および第2の電池22)を含むものとして説明しているが、これに限らず、複数の電池セルのそれぞれに対して充放電を制御することとしてもよい。
バッテリフューエルゲージ制御回路27は、第1の電池21と、第2の電池22のそれぞれの電池の残量を算出するための回路である。バッテリフューエルゲージ制御回路27は、各電池の残量を算出し、算出した電池残量を示す信号をシステム本体25へ出力する。バッテリフューエルゲージ制御回路27は、例えば、クーロン・カウンタ方式により、電池セルに流入する電流と、電池セルから流出した電流とを測定することで、電池セルの残量を算出する。また、バッテリフューエルゲージ制御回路27は、第1の電池21および第2の電池22の放電特性や温度特性を測定して構築されたデータベースを記憶しており、電池セルの動作温度や経年劣化による電池セルの特性変化を考慮して、各電池セルの電池の残量を算出する。なお、図4の例では、バッテリフューエルゲージ制御回路27は、第1の電池21と第2の電池22それぞれの電池の残量を算出するよう、各電池セルへ流入する電流と、各電池セルから流出する電流とを測定可能としているが、これに限らず、各電池セルへバッテリフューエルゲージ制御回路27を配置することとしてもよい。
第1の電流検出抵抗51は、第1の電池21の電池の残量を測定するために用いられる抵抗である。第2の電流検出抵抗52は、第2の電池22の電池の残量を測定するために用いられる抵抗である。
充電制御回路23は、複数の電池(第1の電池21と第2の電池22)の充電と放電とを制御する。充電制御回路23は、各電池の残量の情報を、例えばシステム本体25から受け付けて、各電池の残量に基づいて、各電池の充電と放電とを制御する。また、充電制御回路23は、各電池セルの端子電圧の値を取得することができる。充電制御回路23は、複数の電池のうちいずれかひとつをプライマリ電池と設定し、充電完了後の放電時に、プライマリ電池とされた電池を優先して放電させる。充電制御回路23は、プライマリ電池とする電池の設定変更を、複数の電池の充電制御の際に行う。充電制御回路23は、充電完了時にプライマリ電池を満充電とし、複数の電池のうちプライマリ電池以外の電池を、満充電に満たない所定の状態まで充電する。充放電制御回路23は、複数の電池のうちいずれかひとつの電池への充電を開始する時に、プライマリ電池と設定される電池を変更して、変更によりプライマリ電池と設定される電池を満充電とする。
また、充電制御回路23は、放電時に、プライマリ電池と設定される電池の電圧が終止電圧となるまでプライマリ電池から放電させ、プライマリ電池と設定される電池を終止電圧まで放電した後、放電させる電池を、複数の電池のうちプライマリ電池以外の電池のひとつに切り替える。
充電制御回路23は、第1の電池21および第2の電池22を充電するための充電回路と、第1の電池21および第2の電池22の放電を制御してシステム本体25へ電力を供給するための放電回路とを備える。充電制御回路23は、信号線C1への制御信号の出力により、pMOS回路部31の駆動を制御する。また、充電制御回路23は、信号線C2への制御信号の出力により、pMOC回路部32の駆動を制御する。
電子機器10の充電時、電子機器10は、AC/DCアダプタ5から電源電圧の供給を受けて、充電パス41に示すように、信号線p1を介して第1の電池21および第2の電池22へ電力が供給される。電子機器10の放電時、電子機器10は、AC/DCアダプタ5からの電源電圧が信号線p1に供給されないよう回路を駆動し、信号線C1または信号線C2を介してpMOS31またはpMOS32を駆動する。これにより、電子機器10は、第1の電池21または第2の電池22に蓄積された電力を、放電パス42に示すようにシステム本体25に供給する。
<動作>
図5および図6を参照して、実施の形態1の電子機器10の充電時の動作および放電時の動作を説明する。
図5は、実施の形態1の電子機器10の充電時の動作を示すフローチャートである。電子機器10は、例えば、電子機器10がAC/DCアダプタ5からの電源電圧の供給を検知することにより、図5に示す処理を開始する。なお、電子機器10は、図4に示す第1の電池21と第2の電池22のいずれか一方をプライマリ電池とし、他方をセカンダリ電池として、プライマリとなる電池と、セカンダリとなる電池とがどの電池であるかの設定を記憶する。電子機器10は、プライマリ電池とされた電池を優先して放電させる。
また、電子機器10は、充電完了時にプライマリ電池となる電池を満充電とし、セカンダリ電池となる電池を満充電に満たない状態となるよう充電する。電子機器10は、AC/DCアダプタ5からの電源電圧の供給を受けて第1の電池21および第2の電池22への充電を開始する時に、第1の電池21および第2の電池22のうち、プライマリ電池とされる電池およびセカンダリ電池とされる電池の設定を入れ替えて、入れ替え後にプライマリ電池となる電池を満充電まで充電し、セカンダリ電池とされる電池を、満充電に満たない状態まで充電する。このように、セカンダリ電池を満充電まで充電せず、複数の電池のうちプライマリ電池からの放電を優先することで、電池が満充電の状態から放電が開始するまでの期間が長期化することを避ける。これにより、電子機器10は、電池の保存劣化を軽減している。
ステップS501において、充電制御回路23は、AC/DCアダプタ5が装着されて電源電圧の供給を検知すると、プライマリとなる電池と、セカンダリとなる電池とがどの電池であるかの設定を読み出して、プライマリとなる電池およびセカンダリとなる電池の設定を入れ替えて記憶する。すなわち、電子機器10は、充電前に、プライマリとなる電池が第1の電池21であり、セカンダリとなる電池が第2の電池であるとの設定を記憶している場合、ステップS501において、プライマリとなる電池を第2の電池22とし、セカンダリとなる電池を第1の電池21として設定を記憶する。
ステップS503において、充電制御回路23は、ステップS501でセカンダリ電池として設定された電池の充電を開始する。
ステップS505において、充電制御回路23は、セカンダリ電池の電池残量を読み出して、読み出した電池残量を保持する。
ステップS507において、充電制御回路23は、ステップS505で読み出したセカンダリ電池の電池残量が、閾値(例えば、充電可能な容量の90%程度)に達したか否かを判断する。すなわち、充電制御回路23は、セカンダリ電池の電池残量と、閾値とを比較して、セカンダリ電池の電池残量が閾値以上になっているか否かを判断する。セカンダリ電池の電池残量が閾値に達している場合(ステップS507においてYES)、充電制御回路23は、ステップS509の処理を行い、そうでない場合(ステップS507においてNO)、ステップS505の処理を行う。
ステップS509において、充電制御回路23は、ステップS501でプライマリ電池として設定された電池の充電を開始する。
ステップS511において、充電制御回路23は、プライマリ電池の電池残量を読み出して、読み出した電池残量を保持する。
ステップS513において、充電制御回路23は、ステップS511で読み出したプライマリ電池の電池残量が、満充電に達したか否かを判断する。プライマリ電池の電池残量が満充電に達している場合(ステップS513においてYES)、充電制御回路23は、充電時の処理を終了し、そうでない場合(ステップS513においてNO)、ステップS511の処理を行う。
図6は、実施の形態1の電子機器10の放電時の動作を示すフローチャートである。電子機器10は、放電時に、第1の電池21および第2の電池22のうち、いずれか一方から放電する。電子機器10は、プライマリ電池とされる電池の電圧が終止電圧となるまで、セカンダリ電池から放電させずプライマリ電池から放電させる。電子機器10は、プライマリ電池とされる電池を終止電圧まで放電させると、セカンダリ電池から放電する。
ステップS603において、充電制御回路23は、プライマリ電池からの放電を開始する。
ステップS605において、充電制御回路23は、プライマリ電池の電圧値を読み出して、読み出した電圧値を保持する。
ステップS607において、充電制御回路23は、ステップS605で読み出したプライマリ電池の電圧が、終止電圧まで降下したか否かを判定する。プライマリ電池の電圧が降下して終止電圧に達した場合(ステップS607においてYES)、充電制御回路23は、ステップS609の処理を行い、そうでない場合(ステップS607においてNO)、ステップS605の処理を行う。
ステップS609において、充電制御回路23は、プライマリ電池からの放電を停止し、セカンダリ電池からの放電を開始する。
ステップS611において、充電制御回路23は、セカンダリ電池の電圧値を読み出して、読み出した電圧値を保持する。
ステップS613において、充電制御回路23は、ステップS611で読み出したセカンダリ電池の電圧が、終止電圧まで降下したか否かを判定する。セカンダリ電池の電圧が降下して終止電圧に達した場合(ステップS613においてYES)、充電制御回路23は、セカンダリ電池からの放電を停止し、そうでない場合(ステップS613においてNO)、ステップS611の処理を行う。
実施の形態1の電子機器10は、このように複数の電池の充放電を制御する。これにより、電子機器10の使用者に負担をかけることなく、電子機器10に搭載される電池(リチウムイオン電池など)の容量劣化の原因となる保存劣化とサイクル劣化とを軽減して、電池の寿命を長くすることができる。
<実施の形態2>
図7を参照して、実施の形態2の電子機器について説明する。
図7は、実施の形態2の電子機器の充電時の動作を示すフローチャートである。実施の形態1の電子機器10は、充電完了時にプライマリ電池となる電池を満充電とし、セカンダリ電池となる電池を満充電に満たない状態まで充電するよう構成されている。これに対し、実施の形態2の電子機器は、電源電圧の供給を受けて、セカンダリとされる電池を満充電とし、プライマリとされる電池を満充電に満たない状態まで充電した後に、プライマリとされる電池およびセカンダリとされる電池の設定を入れ替える。実施の形態2の電子機器の充放電制御回路23は、複数の電池のうちプライマリ電池と設定される電池以外の電池のひとつを満充電とした後に、満充電とした電池をプライマリ電池に設定変更する。すなわち、電子機器は、充電完了時に、プライマリ電池となる電池を満充電とし、セカンダリ電池となる電池を満充電に満たない状態まで充電するよう構成されており、放電時に、プライマリ電池とされた電池を優先して放電させる。
ステップS703において、充電制御回路23は、プライマリ電池として設定された電池の充電を開始する。
ステップS705において、充電制御回路23は、プライマリ電池の電池残量を読み出して、読み出した電池残量を保持する。
ステップS707において、充電制御回路23は、ステップS705で読み出したプライマリ電池の電池残量が、閾値(例えば、充電可能な容量の90%程度)に達したか否かを判断する。すなわち、充電制御回路23は、プライマリ電池の電池残量と、閾値とを比較して、プライマリ電池の電池残量が閾値以上になっているか否かを判断する。プライマリ電池の電池残量が閾値に達している場合(ステップS707においてYES)、充電制御回路23は、ステップS709の処理を行い、そうでない場合(ステップS707においてNO)、ステップS705の処理を行う。
ステップS709において、充電制御回路23は、セカンダリ電池として設定された電池の充電を開始する。
ステップS711において、充電制御回路23は、セカンダリ電池の電池残量を読み出して、読み出した電池残量を保持する。
ステップS713において、充電制御回路23は、ステップS711で読み出したセカンダリ電池の電池残量が、満充電に達したか否かを判断する。セカンダリ電池の電圧が満充電に達している場合(ステップS713においてYES)、充電制御回路23は、充電時の処理を終了し、そうでない場合(ステップS713においてNO)、ステップS711の処理を行う。
ステップS715において、充電制御回路23は、プライマリとなる電池と、セカンダリとなる電池とがどの電池であるかの設定を読み出して、プライマリとなる電池と、セカンダリとなる電池の設定を入れ替えて記憶する。
実施の形態2の電子機器によると、使用者に負担をかけることなく、電子機器に搭載される電池(リチウムイオン電池など)の容量劣化の原因となる保存劣化とサイクル劣化とを軽減して、電池の寿命を長くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5 AC/DCアダプタ、9,10 電子機器、21 第1の電池、22 第2の電池、23 充電制御回路、25 システム本体、31,32 pMOS回路部、41 充電パス、42 放電パス、51,52 アイコン、141 タッチパネル、142 ディスプレイ。

Claims (5)

  1. 電子機器であって、
    複数の電池と、
    前記複数の電池の充電と放電とを制御する充放電制御部とを備え、
    前記充放電制御部は、
    前記複数の電池のうちいずれかひとつをプライマリ電池と設定し、充電完了後の放電時に、前記プライマリ電池とされた電池を優先して放電させ、前記プライマリ電池とする電池の設定変更を、前記複数の電池の充電制御の際に行うように構成されている、電子機器。
  2. 前記充放電制御部は、
    充電完了時に前記プライマリ電池を満充電とし、前記複数の電池のうち前記プライマリ電池以外の電池を、満充電に満たない所定の状態まで充電するよう構成されている、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記充放電制御部は、
    前記複数の電池のうちいずれかひとつの電池への充電を開始する時に、前記プライマリ電池と設定される電池を変更して、当該変更によりプライマリ電池と設定される電池を満充電とするよう構成されている、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記充放電制御部は、
    前記複数の電池のうち前記プライマリ電池と設定される電池以外の電池のひとつを満充電とした後に、当該満充電とした電池を前記プライマリ電池に設定変更するよう構成されている、請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記充放電制御部は、
    放電時に、前記プライマリ電池と設定される電池の電圧が終止電圧となるまで前記プライマリ電池から放電させ、前記プライマリ電池と設定される電池を終止電圧まで放電した後、放電させる電池を、前記複数の電池のうち前記プライマリ電池以外の電池のひとつに切り替えるよう構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
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