JP2016144114A - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents

プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被投射面の状態に合わせて、投射する画像を適切に調整することができるプロジェクターを提供する。【解決手段】プロジェクター100は、画像データにおいて画像調整処理の条件を定める基準位置を、画像が投射される被投射面の状態に応じて設定する基準位置設定部132と、基準位置設定部132により設定された基準位置に対応付けて画像調整処理の条件を定める条件設定部133と、条件設定部133で設定された条件に従って、画像データに対し画像調整処理を実行する画像調整処理部121と、画像調整処理部121で処理された画像データに基づき画像を投射する投射部110とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法に関する。
従来、プロジェクターにおいて、被投射面に投射する画像の調整処理を行うことが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。特許文献1及び2は、投射画像のシャープネス調整について記載され、特許文献1の構成は、画素ごと又は画像領域ごとに強調度を変化させてシャープネス調整を行う。特許文献2の構成は、原画像情報に基づく画面を複数の領域に分割し、分割した領域ごとにシャープネス調整の調整値を設定する。この種の画像調整処理によって、高品位の画像の投射が可能になる。
特開2003−32580号公報 特開2011−77971号公報
ところで、被投射面の状態によって、画像調整処理が困難な場合がある。例えば、被投射面が平面でない場合に、投射画像のシャープネスの調整を行うことは難しい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、被投射面の状態に合わせて、投射する画像を適切に調整することができるプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプロジェクターは、画像データに基づき画像を投射するプロジェクターであって、前記画像データにおいて画像調整処理の条件を定める基準位置の情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記基準位置の情報に応じて前記画像データに基準位置を設定する基準位置設定部と、前記基準位置設定部により設定された前記基準位置に対応付けて前記画像調整処理の条件を定める条件設定部と、前記条件設定部で設定された前記画像調整処理の条件に従って、前記画像データに対し前記画像調整処理を実行する画像調整処理部と、前記画像調整処理部で処理された前記画像データに基づき画像を投射する投射部と、を備え、前記基準位置は、前記画像が投射される被投射面の状態に応じて設定されることを特徴とする。
本発明によれば、被投射面の状態に合わせて、投射する画像を適切に調整することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記取得部は、外部機器から送信される指示情報を取得し、前記基準位置設定部は、前記取得部が取得した前記指示情報に従って、前記画像データにおいて前記基準位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、外部機器から送信される指示情報に従って、画像調整処理の条件を定めることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記投射部は、前記基準位置の設定に使用する設定用画像を前記被投射面に投射し、前記基準位置設定部は、前記投射部により投射された前記設定用画像に基づいて前記外部機器によって生成された前記指示情報に従い、前記基準位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、基準位置の設定操作が容易になる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記基準位置設定部は、操作者が前記外部機器を操作して設定された指示情報に従って、前記画像データにおいて前記基準位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、外部機器の操作により基準位置を設定することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記取得部は、前記画像が投射される被投射面の状態を検出する検出部を備え、前記基準位置設定部は、前記検出部により検出された前記被投射面の状態に基づき、前記基準位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、被投射面の状態を検出して、検出した被投射面の状態に応じて基準位置を設定することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記検出部は、前記被投射面を構成する複数の面の境界を検出し、前記基準位置設定部は、前記検出部により検出された面の境界に基づき、前記基準位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、被投射面を構成する複数の面の境界に基づいて、基準位置を設定することができる。従って、被投射面を構成する複数の面に応じて画像調整処理の条件を変更することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記基準位置設定部は、前記画像データを複数の領域に分割する境界に、前記基準位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、画像データを複数の領域に分割する境界に、基準位置が設定される。従って、分割された画像データの領域ごとに画像調整処理の条件を設定して、領域ごとに異なる画像調整処理を行うことができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記基準位置設定部は、前記基準位置として前記画像データに複数の基準点を設定することを特徴とする。
本発明によれば、画像調整処理の条件を、複数の基準位置により複数定めることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記画像調整処理部は、前記画像調整処理で前記画像データのシャープネス調整を行うことを特徴とする。
本発明によれば、被投射面の状態に応じて、画像データのシャープネス調整を行うことができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記画像調整処理部は、前記画像調整処理で前記画像データの色合いを調整することを特徴とする。
本発明によれば、被投射面の状態に応じて、画像データの色合い調整を行うことができる。
本発明のプロジェクターの制御方法は、画像データに基づき画像を投射するプロジェクターの制御方法であって、前記画像データにおいて画像調整処理の条件を定める基準位置の情報を取得するステップと、取得した前記基準位置の情報に応じて前記画像データに基準位置を設定するステップと、設定された前記基準位置に対応付けて前記画像調整処理の条件を設定するステップと、設定された前記画像調整処理の条件に従って、前記画像データに対し前記画像調整処理を実行するステップと、前記画像調整処理により処理された前記画像データに基づき画像を投射するステップと、を備え、前記基準位置は、前記画像が投射される被投射面の状態に応じて設定されることを特徴とする。
本発明によれば、被投射面の状態に合わせて、投射する画像を適切に調整することができる。
プロジェクターの構成を示す図である。 領域境界画像の一例を示す図である。 座標検出用画像の一例を示す図である。 携帯端末の構成を示す図である。 (A)は、被投射面に領域境界画像が投射された状態を示し、(B)は、被投射面に座標検出用画像が投射された状態を示す図である。 対応テーブルの一例を示す図である。 (A)は格子点の移動前の領域境界画像が被投射面に投射された状態を示し、(B)は格子点の移動後の領域境界画像が被投射面に投射された状態を示す図である。 (A)は格子点の移動前の領域境界画像を示し、(B)は格子点の移動後の領域境界画像を示す図である。 プロジェクターの処理手順を示すフローチャートである。 プロジェクターの処理手順の続きを示すフローチャートである。 携帯端末の処理手順を示すフローチャートである。 携帯端末の処理手順の続きを示すフローチャートである。 プロジェクターの他の構成を示す図である。 プロジェクターの処理手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
まず、図1を参照しながら本実施形態のプロジェクター100について説明する。図1に、本実施形態のプロジェクター100の構成の一例を示す。プロジェクター100は、パーソナルコンピューターや各種映像プレーヤー等の外部の画像供給装置200に接続され、画像供給装置200から供給される入力画像データDに基づく画像を被投射面に投射して表示する。画像供給装置200には、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等の映像出力装置、パーソナルコンピューター等を用いることができる。また、被投射面は、スクリーンSC等の平らな投射面を有するものであってもよいし、自動車や建物等の一様に平らでない物体であってもよい。
プロジェクター100は、画像供給装置200に接続するインターフェイス部(以下、I/F部と略記する)125を備える。I/F部125には、例えば、デジタル映像信号が入力されるDVI(Digital Visual Interface)インターフェイス、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、LAN(Local Area Network)インターフェイス等を用いることができる。また、I/F部125には、例えば、NTSC、PAL、SECAM等のコンポジット映像信号が入力されるS映像端子、コンポジット映像信号が入力されるRCA端子、コンポーネント映像信号が入力されるD端子等を用いてもよい。さらに、I/F部125には、HDMI(登録商標)規格に準拠したHDMIコネクター等の汎用インターフェイスを用いてもよい。
また、I/F部125は、アナログ映像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路を備え、VGA端子等のアナログ映像端子により画像供給装置200に接続される構成としてもよい。なお、I/F部125は、有線通信によって画像信号の送受信を行ってもよく、また、無線通信によって画像信号の送受信を行ってもよい。
プロジェクター100は、大別して、光学的な画像の形成を行う投射部110と、画像供給装置200から供給される入力画像データDに画像処理を施して、表示用の画像を生成する画像処理系とを備える。まず、投射部110について説明する。
投射部110は、光源部111、光変調装置112、投射光学系113、投射光学系駆動部115、光変調装置駆動部116及び光源駆動部117を備える。
光源部111は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)等からなる光源を備える。また、光源部111は、光源が発した光を光変調装置112に導くリフレクター及び補助リフレクターを備えていてもよい。さらに、光源部111は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群(不図示)、偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置112に至る経路上で低減させる調光素子等を備えたものであってもよい。
光変調装置112は、液晶ライトバルブを備え、光源部111から射出された光を画像データに基づいて変調する。液晶ライトバルブは、例えば、RGBの各色に対応した3枚の透過型液晶パネルを備え、これら透過型液晶パネル上に画像処理部120によって処理された画像が描画される。
投射光学系113は、投射する画像の拡大・縮小及び焦点の調整を行うズームレンズ、ズームの度合いを調整するズーム調整用モーター、フォーカスの調整を行うフォーカス調整用モーター等を備える。投射光学系113は、光変調装置112で変調された光を、ズームレンズを用いて被投射面に投射して結像させる。
投射光学系駆動部115は、制御部130の制御に従って投射光学系113が備える各モーターを駆動する。光変調装置駆動部116は、制御部130の制御に従って光変調装置112を駆動する。光源駆動部117は、制御部130の制御に従って光源部111の光源を駆動する。なお、制御部130と、投射光学系駆動部115、光変調装置駆動部116及び光源駆動部117とを接続する制御信号線の図示は省略する。
プロジェクター100の画像処理系は、プロジェクター100の全体を統合的に制御する制御部130を中心に構成され、その他に画像処理部120、フレームメモリー122及びテスト画像生成部123を備える。
制御部130は、ハードウェアとして、不図示のCPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。また、プロジェクター100は、制御部130が処理するデータや、制御部130が実行する制御プログラムを記憶した記憶部140を備える。記憶部140は、フラッシュメモリー、EEPROM、SDカード等の不揮発性のメモリーである。制御部130のCPUが、記憶部140に記憶された制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムに従ったデータ演算を、RAMをワークメモリーとして使用しながら行うことにより、制御部130は、プロジェクター100の各部を制御する。CPU、RAM等のハードウェアと、制御プログラムとの協働により実現される機能ブロックについては後述する。
画像処理部120は、I/F部125を介して入力画像データDを入力し、画像サイズ或いは解像度、静止画像か動画像であるかの別、動画像の場合はフレームレート等の入力画像データDの属性を判定する。そして、画像処理部120は、入力画像データDに基づく画像をフレームメモリー122に1フレームごとに展開する。
また、画像処理部120は、入力した入力画像データDの解像度が光変調装置112の液晶パネルの表示解像度と異なる場合には解像度変換処理を行う。また、画像処理部120は、リモコン5や操作パネル151の操作によりズームが指示された場合には拡大/縮小処理を行って、これらの処理後の画像をフレームメモリー122に再度、展開する。その後、画像処理部120は、フレームメモリー122に展開したフレーム毎の画像を表示信号として光変調装置駆動部116に出力する。
また、画像処理部120は、画像調整処理部121を備える。画像調整処理部121は、入力画像データDを複数の領域に分割して、分割した領域ごとにシャープネス調整を行う。シャープネス調整は、例えば、ラプラシアンフィルター等のフィルターを用いたフィルター処理により、入力画像データDの輪郭強調を行って、表示画質のシャープネス(画像の鮮明さや鮮鋭さに関する物理量)を高める処理を行う。具体的には、フィルター処理により検出される画像の輪郭成分を元の画像に合成することによって、輪郭強調された画像を生成する。また、画像調整処理部121は、輪郭成分を強調するフィルターのフィルター係数を変更することにより、調整量、すなわちシャープネス調整の強調度を多段階に切り替えることができる。画像調整処理部121は、入力画像データDを分割した領域ごとに、シャープネス調整に使用するフィルター係数を変更することで、分割した領域ごとに異なるシャープネス調整を行うことができる。
テスト画像生成部123は、制御部130からの要求により領域境界画像(設定用画像)210と、座標検出用画像220とを生成する。テスト画像生成部123により生成された領域境界画像210及び座標検出用画像220は、画像処理部120に出力され、画像処理部120の備えるメモリー(不図示)に一時的に記憶される。画像処理部120は、制御部130の制御により領域境界画像210と座標検出用画像220とのいずれか一方を選択し、選択した画像210(220)をメモリーから読み出してフレームメモリー122に展開する。図2に、領域境界画像210の一例を示し、図3に、座標検出用画像220の一例を示す。
領域境界画像210は、プロジェクター100によって被投射面に投射される画像である。領域境界画像210には、シャープネス調整の調整単位であるシャープネス調整領域213が表示される。画像調整処理部121は、入力画像データDを、領域境界画像210に設定されたシャープネス調整領域213に従って分割し、各シャープネス調整領域213に設定されたフィルター係数に基づいて入力画像データDのシャープネス調整を行う。
また、領域境界画像210は、領域境界画像210の垂直及び水平方向にそれぞれ所定間隔で複数本配置された境界線211によって複数のシャープネス調整領域213に分割される。また、領域境界画像210の垂直方向の境界線211と水平方向の境界線211との交点には、格子点212が表示される。領域境界画像210には、複数の格子点212が表示されている。なお、以下では、領域境界画像210の水平方向をX軸方向、垂直方向をY軸方向と定義する。
テスト画像生成部123は、領域境界画像210を生成すると、生成した領域境界画像210の各格子点212の座標値(X座標値、Y座標値)と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを制御部130に送信する。
座標検出用画像220も、プロジェクター100によって被投射面に投射される画像である。座標検出用画像220は、後述する携帯端末300(外部機器)において、領域境界画像210の格子点212の座標を検出する際に使用する検出用画像である。座標検出用画像220を用いた、領域境界画像210の格子点212の座標検出方法については後述する。座標検出用画像220は、領域境界画像210と同一のサイズで生成される。また、領域境界画像210と座標検出用画像220との垂直方向の画素数は同一であり、領域境界画像210と座標検出用画像220との水平方向の画素数も同一である。
座標検出用画像220にも、座標検出用画像220の垂直及び水平方向にそれぞれ配置された複数本の境界線が表示される。座標検出用画像220の水平方向をX軸方向とし、垂直方向をY軸方向とする。また、座標検出用画像220のX軸方向の境界線上には、当該境界線のY軸方向における座標値が数字で示される。同様に、座標検出用画像220のY軸方向の境界線上には、当該境界線のX軸方向の座標値が数字で示される。例えば、図3に示す点Pの座標は、(X,Y)=(1088,544)となる。なお、図3には、座標検出用画像220上の座標値を数値で示したが、例えば、色や図形の形状によって座標値を表示してもよい。
また、プロジェクター100は、前述の投射部110、画像処理系以外の処理部として、操作パネル151と、リモコン受光部152と、入力処理部153と、無線通信部160とを備える。
操作パネル151は、ユーザーが操作を行うための各種スイッチ及びインジケーターランプを備え、プロジェクター100の本体に配置される。
リモコン受光部152は、リモコン5の発する赤外線信号を受光して、受光した赤外線信号を入力処理部153に出力する。リモコン5は各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に応じた赤外線信号を送信する。
入力処理部153は、操作パネル151と、リモコン受光部152とに接続する。入力処理部153は、リモコン受光部152が受信した赤外線信号をデジタルコードに変換して制御部130に出力する。また、入力処理部153は、制御部130の制御に従い、プロジェクター100の動作状態や設定状態に応じて、操作パネル151のインジケーターランプを適宜点灯又は点滅させる。操作パネル151のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が入力処理部153から制御部130に出力される。
無線通信部160は、図示しないアンテナやRF(Radio Frequency)回路等を備え、制御部130の制御の下、携帯端末300との間で無線通信規格に準拠して通信する。プロジェクター100と携帯端末300とは、無線通信方式によって各種データを送受信可能に接続する。この無線通信方式には、例えば無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、赤外線通信等の近距離無線通信方式や、携帯電話回線を利用した無線通信方式を採用することができる。
無線通信部160は、画像調整処理の条件を定める基準位置の情報を取得する取得部として機能する。
ここで、プロジェクター100の制御部130が備える機能ブロックについて説明する。制御部130は、機能ブロックとして、投射制御部131と、基準位置設定部132と、条件設定部133とを備える。
投射制御部131は、投射部110及び画像処理部120を制御して、被投射面に画像を投射させる。また、投射制御部131は、プロジェクター100がシャープネス領域調整モードに設定されると、テスト画像生成部123に、領域境界画像210及び座標検出用画像220の生成を指示する。なお、シャープネス領域調整モードとは、図2に示すシャープネス調整領域213を調整するモードである。画像調整処理部121は、シャープネス調整を行う際には、画像データ(入力画像データD)を、領域境界画像210に設定されたシャープネス調整領域213に対応させて複数の領域に分割する。そして、画像調整処理部121は、対応するシャープネス調整領域213ごとに設定されたフィルター係数を用いて、分割した画像データのシャープネス調整を行う。このため、シャープネス調整領域213の領域形状を変更することで、分割される画像データの形状も変更される。
投射制御部131は、テスト画像生成部123により領域境界画像210及び座標検出用画像220が生成されると、被投射面に投射させる画像の選択信号を画像処理部120に出力する。テスト画像生成部123により生成された領域境界画像210及び座標検出用画像220は、不図示のメモリーに保存される。画像処理部120は、投射制御部131から入力した選択信号に従ってメモリーから領域境界画像210又は座標検出用画像220を読み出して、フレームメモリー122に展開する。また、画像処理部120は、フレームメモリー122に展開した領域境界画像210又は座標検出用画像220を表示信号として光変調装置駆動部116に出力する。光変調装置駆動部116は、画像処理部120から入力される表示信号に基づいて光変調装置112を駆動する。これにより、光変調装置112が駆動され、光変調装置112により変調された画像光が投射光学系113を介して被投射面に投射画像として投射される。
また、投射制御部131は、被投射面に投射される画像に応じた指示コマンドを生成する。指示コマンドには、第1指示コマンドと第2指示コマンドとが含まれる。第1指示コマンドは、被投射面に領域境界画像210が投射される際に発行される、領域境界画像210の撮影を指示するコマンドである。第2指示コマンドは、被投射面に座標検出用画像220が投射される際に発行される、座標検出用画像220の撮影を指示するコマンドである。投射制御部131は、生成した指示コマンドを、無線通信部160を介して携帯端末300に送信する。
基準位置設定部132は、無線通信部160が取得した前記基準位置の情報に応じて入力画像データDに基準位置を設定する。条件設定部133は、基準位置設定部132により設定された基準位置に対応付けて画像調整処理の条件を定める。基準位置設定部132及び条件設定部133の詳細については後述する。
次に、図4を参照しながら携帯端末300について説明する。
携帯端末300は、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC(personal computer)やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型の端末であって、画像を投射された被投射面を撮影する。携帯端末300は、画像を投射された被投射面の撮影画像に基づきシャープネス調整等の画像調整の指示をプロジェクター100に送信する。
携帯端末300は、無線通信部301、撮像部302、表示部303、操作入力部305、記憶部306及び制御部310を備え、これら各部が、バス320により相互接続される。なお、携帯端末300は、図4に示す構成以外に、音声出力用のスピーカー、音声入力用のマイク、マイクにより入力した音声信号及びスピーカーに出力する音声信号を音声処理する音声処理部等を備える構成であってもよい。
無線通信部301は、図示しないアンテナやRF(Radio Frequency)回路等を備え、制御部310の制御の下、プロジェクター100との間で無線通信規格に準拠して通信する。無線通信部301は、プロジェクター100から送信された指示コマンド等を受信して制御部310に渡し、また、制御部310から渡された指示情報等をプロジェクター100に送信する。
撮像部302は、制御部310の制御に従って撮影を実行し、撮影した撮影画像データを制御部310に出力する。
表示部303は、液晶ディスプレイ等の表示パネル304を備える。表示部303は、制御部310から入力した制御信号と画像信号とに基づいて各種駆動回路を駆動して、表示パネル304に画像を表示する。表示パネル304は、液晶ディスプレイに限らず、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイ等、他の表示装置から構成されてもよい。
操作入力部305は、指、タッチペン等の指示体の表示部303への接触を検出するタッチセンサー等を備える。タッチセンサーは、表示部303の備える表示パネル304に一体的に形成されることにより、タッチパネルを構成する。タッチセンサーは、静電容量式、超音波式、感圧式、抵抗膜式、光検知式等、各種のタッチセンサーであってよい。操作入力部305は、指示体が触れた表示パネル304の面上の位置を入力位置として検出し、検出した入力位置に応じた位置信号を制御部310へ出力する。
記憶部306は、制御部310のCPU(Central Processing Unit)が実行するオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等の制御プログラムや、制御部310により処理されるデータを不揮発的に記憶する。
制御部310は、ハードウェアとして、不図示のCPUや、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。制御部310のCPUが、記憶部306に記憶したオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを実行することにより、撮影制御部311、表示制御部312、位置特定部313及び指示情報生成部314の各機能ブロックの機能が実現される。
撮影制御部311は、プロジェクター100から送信される第1又は第2指示コマンドに従って撮像部302を制御し、被投射面に投射された投射画像を撮影させる。
ユーザーは、プロジェクター100をシャープネス領域調整モードに設定すると、シャープネス調整を行いたい範囲が携帯端末300の撮像部302により撮影されるように携帯端末300を被投射面に向ける。また、ユーザーは、携帯端末300の操作入力部305等を操作して、撮像部302の撮影範囲を確定させる。撮像部302の撮影範囲は、被投射面に投射された領域境界画像210又は座標検出用画像220の全体が撮影されるように設定してもよいし、領域境界画像210又は座標検出用画像220の一部分が撮影されるように設定してもよい。撮影範囲が、領域境界画像210又は座標検出用画像220の一部分である場合には、撮影範囲内に、シャープネス調整を行いたい範囲が含まれる必要がある。
撮影制御部311は、プロジェクター100から送信される第1指示コマンドを、無線通信部301を介して入力すると、撮像部302を制御して、被投射面を撮影させる。第1指示コマンドは、被投射面に領域境界画像210が投射された際(図5(A)参照))にプロジェクター100から送信される、領域境界画像210の撮影を指示するコマンドである。撮影制御部311は、撮像部302により撮影された、領域境界画像210の撮影画像データ(以下、第1撮影画像データという)を表示制御部312に渡す。
また、撮影制御部311は、プロジェクター100から送信される第2指示コマンドを、無線通信部301を介して入力すると、撮像部302を制御して、被投射面を撮影させる。第2指示コマンドは、被投射面に座標検出用画像220が投射された際(図5(B)参照)にプロジェクター100から送信される、座標検出用画像220の撮影を指示するコマンドである。撮影制御部311は、撮像部302により撮影された、座標検出用画像220の撮影画像データ(以下、第2撮影画像データという)を記憶部306に記憶させる。
プロジェクター100は、シャープネス領域調整モードが設定されると、所定時間ごとに領域境界画像210と、座標検出用画像220とを交互に被投射面に投射する。携帯端末300は、プロジェクター100から送信される第1指示コマンド又は第2指示コマンドを受信して、第1撮影画像データと第2撮影画像データとを自動的に撮影する。このとき撮影される第1撮影画像データ及び第2撮影画像データは、ユーザーが携帯端末300を動かさないように保持していれば、被投射面のほぼ同一の範囲が撮影される。
表示制御部312は、表示パネル304の表示を制御する。表示制御部312は、撮像部302により撮影された第1撮影画像データ(領域境界画像210の撮影データ)を表示パネル304に表示させる。
位置特定部313は、記憶部306から第2撮影画像データ(座標検出用画像220の撮影データ)を読み出して画像解析し、座標検出用画像220上の各格子点の座標値を求める。座標検出用画像220には、図3に示すように、各格子点のX軸方向、Y軸方向の座標値が数字で示されている。位置特定部313は、座標検出用画像220の撮影データである第2撮影画像データを解析して、第2撮影画像データの各格子点の座標値を求める。以下では、求めた各格子点の座標値を元画座標値という。元画座標値は、座標検出用画像220上の座標値である。
また、位置特定部313は、元画座標値を撮像座標系の座標値に対応付ける処理を行う。撮像座標系とは、撮像部302が備える固体撮像素子の座標系である。固体撮像素子は、複数の撮像素子(受光素子)を水平方向及び垂直方向に2次元に配置した構造を有する。撮像座標系は、固体撮像素子の備える各受光素子を識別する、水平方向及び垂直方向の座標を表す。位置特定部313は、格子点の元画座標値を、撮像座標系での座標値(以下、撮像座標値という)に対応付ける。例えば、図3に示す点Pの元画座標値は、(X,Y)=(1088,544)であるが、この点Pの中心が撮像部302の座標(x,y)=(100,100)に位置する撮像素子によって撮影されたとする。この場合、点Pの撮像座標値は、(x,y)=(100,100)となる。位置特定部313は、各格子点の元画座標値を、撮像座標系の座標値に対応付けることで、対応テーブルを作成する。図6に対応テーブルの一例を示す。
なお、本実施形態では、元画座標を、撮像素子を特定する撮像座標系に対応付けていたが、第2撮影画像データを記憶する記憶部306のアドレスに対応付けることもできる。
指示情報生成部314は、ユーザーが携帯端末300を操作して設定する指示情報を生成する。指示情報生成部314は、操作入力部305から入力される位置信号に基づいて、座標検出用画像220上の位置、すなわち、元画座標値で示される位置を特定する。この処理について具体的に説明する。
表示部303の表示パネル304には、表示制御部312の制御により第1撮影画像データが表示される。ユーザーは、第1撮影画像データ、すなわち、領域境界画像210を目視しながら表示パネル304にタッチ操作を行って、領域境界画像210上の格子点212の位置を変更する操作入力を行う。
プロジェクター100の用途は、スクリーンSCのような平面に画像を投射する用途に限定されず、例えば、建物等の立体物に画像を投射する用途にも利用できる。このような場合、画像が投影される被投射面はスクリーンSCのような一様な平面とは限らない。被投射面が曲面である場合や、複数の面にまたがって画像が投射される場合もある。さらに、投射面が複数の面を含む場合、これら複数の面は互いに平行でない面であったり、面同士の法線ベクトルが異なっていたりする。
このように、一様な平面でない被投射面に画像を投射する際に、投射画像のシャープネス調整を、1つのフィルター係数を投射画像全体に適用して行う場合、投射画像の一部のシャープネスを好適に調整できるが、他の部分のシャープネスが劣化する場合がある。
そこで、本実施形態のプロジェクター100では、シャープネス調整領域213を被投射面の状態に対応して変化させることにより、投射画像に対し、より好適なシャープネス調整ができる構成を有する。
具体的には、ユーザーが、表示パネル304に表示された領域境界画像210を目視しながら、被投射面を構成する面と面との境界線(交線)に沿った位置にシャープネス調整領域213の格子点212を移動させる操作を行う。この操作に従って、プロジェクター100では、シャープネス調整領域213の境界線211と、被投射面を構成する面と面との境界線とが一致する。
図7に、6面体からなる被投射面に、領域境界画像210を投射した状態を示す。図7(A)は、領域境界画像210の格子点群400を移動前の画像を示し、図7(B)は、領域境界画像210の格子点群400を、被投射面を構成する面と面との境界線上に移動させた状態を示す。図7(B)に示すように格子点群400を、被投射面を構成する面と面との境界線に沿った位置に移動させることで、シャープネス調整領域213の境界線211が被投射面を構成する複数の面の境界線上になる。
なお、図7には、被投射面としての6面体を例に説明したが、被投射面は多面体に限らず、曲面であってもよい。被投射面が曲面の場合、ユーザーは、表示パネル304に表示された領域境界画像210を目視しながら、曲面(被投射面)上のシャープネス調整領域213を区切りたい位置に、シャープネス調整領域213の格子点212を移動させる。
操作入力部305は、ユーザーによってタッチされた表示パネル304上の位置を示す位置信号を生成して、制御部310に出力する。例えば、ユーザーが表示パネル304に表示された領域境界画像210の格子点212に対して、ドラッグ・アンド・ドロップの操作を行ったとする。この場合、操作入力部305は、ユーザーが最初に指やポインティングデバイスによりタッチした位置(以下、Q1という)を示す位置信号と、ドロップの操作により指やポインティングデバイスを離した位置(以下、Q2という)を示す位置信号とを生成する。そして、操作入力部305は、生成したQ1、Q2の位置信号と共に、ドラッグ・アンド・ドロップの操作を示す信号を制御部310に出力する。Q1の位置信号が、選択された格子点212の位置を示し、Q2の位置信号が、選択された格子点212の移動後の位置を示す。
指示情報生成部314は、タッチされた表示パネル304上の位置を、Q1、Q2の位置信号によりそれぞれ認識する。次に、指示情報生成部314は、認識した表示パネル304上の位置に表示された第1撮影画像データの画素をそれぞれに特定する。これにより、第1撮影画像データの撮像座標値がQ1、Q2それぞれに特定される。また、第1撮影画像データの撮像座標値が特定されることで、対応する第2撮影画像データの撮像座標値が特定される。第1撮影画像データと第2撮影画像データとは、撮影範囲等の撮像部302の設定を変更せずに撮影された画像データであるため、第1撮影画像データの撮像座標値を特定することで、対応する第2撮影画像データの撮影画像値を特定することができる。次に、指示情報生成部314は、図6に示す対応テーブルを参照して、特定したQ1、Q2の撮像座標値を、元画座標値にそれぞれ変換する。なお、ユーザーによりタッチされた位置に相当する撮像座標値及び元画座標値が対応テーブルに登録されていない場合、指示情報生成部314は、対応テーブルに登録された撮像座標値及び元画座標値を補間処理して、対応するQ1及びQ2の元画座標値を求める。指示情報生成部314は、変換したQ1及びQ2の元画座標値を表す指示情報を生成して、無線通信部301に出力する。指示情報は、無線通信部301によりプロジェクター100に送信される。
次に、携帯端末300から送信された指示情報を受信したプロジェクター100の処理について説明する。
取得部として機能する無線通信部160は、携帯端末300から送信された指示情報を受信して制御部130の基準位置設定部132に出力する。基準位置設定部132は、無線通信部160から指示情報を入力して、入力した指示情報に基づいて基準位置を設定する。基準位置設定部132は、入力画像データDを複数の領域に分割する境界に、基準位置を設定する。基準位置とは、領域境界画像210上の格子点(基準点)212の位置である。本実施形態の基準位置設定部132は、携帯端末300から送信された指示情報に基づいて、領域境界画像210上の格子点212の位置を変更する。格子点212の位置が変更されることで、シャープネス調整領域213の形状も変更される。指示情報には、Q1及びQ2の元画座標値が含まれる。Q1の元画座標値が、位置の変更を指示された格子点212の座標を示し、Q2の元画座標値が、変更を指示された格子点212の変更後の座標を示す。
基準位置設定部132は、テスト画像生成部123から、被投射面に投射させた領域境界画像210の各格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを取得する。また、基準位置設定部132は、携帯端末300から送信された指示情報を入力する。基準位置設定部132は、入力した指示情報に基づいて、シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標を変更する。すなわち、基準位置設定部132は、Q1の元画座標値に基づいて、位置の変更を指示された格子点212を検出する。また、基準位置設定部132は、Q2の元画座標値に基づいて、検出した格子点212の座標を、Q2の元画座標値に応じた座標に変更する。すなわち、基準位置である、領域境界画像210の各格子点212の座標が変更される。格子点212の座標が変更されることで、該当する格子点212を含むシャープネス調整領域213の形状が変更される。なお、元画座標値は、領域境界画像210における座標に対応している。
図8(A)に、格子点212の位置を移動させる前の領域境界画像210を示し、図8(B)に、格子点212の位置を移動させた後の領域境界画像210を示す。格子点212の位置(Q11、Q12、Q13、Q14)を、位置(Q21、Q22、Q23、Q24)に変更することにより、シャープネス調整領域213Aの形状が変更される。
基準位置設定部132は、領域境界画像210の各格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを、条件設定部133と、テスト画像生成部123に渡す。
条件設定部133は、画像調整処理の条件を定める。条件設定部133は、基準位置設定部132から領域境界画像210の各格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを入力する。条件設定部133は、基準位置設定部132から入力した情報を記憶部140に記憶させる。
また、条件設定部133は、各シャープネス調整領域213に、画像調整処理の条件としてフィルター係数を設定する。ここでは、条件設定部133は、事前に設定された同一のフィルター係数をすべてのシャープネス調整領域213に設定するものとする。そして、条件設定部133は、携帯端末300からシャープネス調整領域の指定と、シャープネス調整の強弱指示とを受信すると、受信した強弱指示に従って、該当するシャープネス調整領域のフィルター係数を変更する。
条件設定部133は、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213に設定されたフィルター係数とを対応付けて記憶部140に記憶させる。
テスト画像生成部123は、基準位置設定部132から、領域境界画像210の各格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを入力する。テスト画像生成部123は、投射制御部131により領域境界画像210の生成が指示されると、基準位置設定部132から入力した入力情報に基づいて、新たな領域境界画像210を生成する。
次に、図9及び図10に示すフローチャートを参照しながらプロジェクター100の処理手順を説明する。
制御部130は、まず、シャープネス領域調整の開始を指示する開始コマンドを携帯端末300から受信したか否かを判定する(ステップS1)。開始コマンドを受信した場合(ステップS1/YES)、制御部130の投射制御部131は、動作モードを通常モードからシャープネス領域調整モードに変更する(ステップS2)。モード変更した投射制御部131は、領域境界画像210及び座標検出用画像220の生成をテスト画像生成部123に指示する(ステップS3)。テスト画像生成部123は、投射制御部131からの指示により領域境界画像210及び座標検出用画像220を生成して画像処理部120に出力する。領域境界画像210及び座標検出用画像220は、画像処理部120の備える不図示のメモリーに一旦記憶される。
次に、投射制御部131は、領域境界画像210の選択信号を画像処理部120に出力して、領域境界画像210を被投射面に投射させる(ステップS4)。画像処理部120は、投射制御部131から入力した選択信号に従ってメモリーから領域境界画像210を読み出し、フレームメモリー122に展開する。フレームメモリー122に展開された領域境界画像210は、画像処理部120により表示信号として光変調装置駆動部116に出力される。光変調装置駆動部116は、画像処理部120から入力される表示信号に基づいて光変調装置112を駆動する。これにより、光変調装置112が駆動され、光変調装置112により変調された画像光が投射光学系113を介して被投射面に投射画像として投射される。
投射制御部131は、領域境界画像210が被投射面に投射されると、携帯端末300に送信する第1指示コマンドを生成して、無線通信部160により送信する(ステップS5)。また、投射制御部131は、領域境界画像210を被投射面に投射してからの経過時間を計時し、所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS6)。所定時間を経過したと判定すると(ステップS6/YES)、投射制御部131は、領域境界画像210に代えて座標検出用画像220を被投射面に投射させる(ステップS7)。投射制御部131は、領域境界画像210の投射の場合と同様に、座標検出用画像220の選択信号を画像処理部120に出力して、座標検出用画像220を被投射面に投射させる(ステップS7)。座標検出用画像220が被投射面に投射されると、投射制御部131は、座標検出用画像220の撮影を指示する第2指示コマンドを携帯端末300に送信する(ステップS8)。
次に、投射制御部131は、携帯端末300から送信される情報を受信したか否かを判定する(ステップS9)。情報を受信していない場合(ステップS9/NO)、投射制御部131は、座標検出用画像220を投射してから所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS10)。所定時間を経過していない場合(ステップS10/NO)、投射制御部131は、ステップS9に戻り、携帯端末300から送信される情報を受信したか否かを判定する(ステップS9)。また、所定時間を経過した場合(ステップS10/YES)、投射制御部131は、ステップS4に戻り、領域境界画像210の被投射面への投射を再度行う(ステップS4)。
次に、ステップS9において携帯端末300から送信される情報を受信した場合の処理手順について、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
携帯端末300から送信された情報を受信した場合(ステップS9/YES)、基準位置設定部132は、受信した情報が指示情報であるか否かを判定する(ステップS11)。受信した情報が指示情報である場合(ステップS11/YES)、基準位置設定部132は、指示情報に基づいて、シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標を変更する(ステップS12)。基準位置設定部132は、テスト画像生成部123から、被投射面に投射させた領域境界画像210の各格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを取得する。また、基準位置設定部132は、携帯端末300から送信された指示情報を入力する。基準位置設定部132は、入力した指示情報に基づいて、シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標を変更する。すなわち、基準位置設定部132は、Q1の元画座標値に基づいて、位置の変更を指示された格子点212を検出する。また、基準位置設定部132は、Q2の元画座標値に基づいて、検出した格子点212の座標を、Q2の元画座標値に応じた座標に変更する。
基準位置設定部132は、領域境界画像210の各格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の識別情報とを、条件設定部133と、テスト画像生成部123に渡す。テスト画像生成部123は、投射制御部131から領域境界画像210の生成が指示されると、基準位置設定部132から入力した入力情報に基づいて新たな領域境界画像210を生成する(ステップS13)。
新たな領域境界画像210が生成されると、投射制御部131の制御により、図9に示すステップS4からの処理が再度行われ、新たに生成した領域境界画像210が被投射面に投射される(ステップS4)。プロジェクター100は、ステップS4〜S13の処理を繰り返し行い、携帯端末300から送信される指示情報に基づいて新たな領域境界画像210を生成して、被投射面に投射させる。これにより、領域境界画像210に表示されるシャープネス調整領域213の境界線211を、被投射面を構成する複数の面の境界線の近傍に移動させることができる。
また、ステップS11の判定が否定判定である場合、制御部130は、携帯端末300から受信した情報が、シャープネス領域調整モードの終了コマンドであるか否かを判定する(ステップS14)。受信した情報がシャープネス領域調整モードの終了コマンドではない場合(ステップS14/NO)、制御部130は、携帯端末300から受信したコマンドに応じた処理を行い(ステップS16)、図9に示すステップS9に戻る。
また、受信した情報がシャープネス領域調整モードの終了コマンドである場合(ステップS14/YES)、基準位置設定部132は、シャープネス領域調整モードを終了し、動作モードを通常モードに移行させる(ステップS15)。通常モードにおけるプロジェクター100の動作について以下に説明する。
動作モードが通常モードに変更されると、条件設定部133は、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213に設定されたフィルター係数とを記憶部140から読み出して画像調整処理部121に出力する。また、条件設定部133は、各シャープネス調整領域213に設定したフィルター係数を画像調整処理部121に出力する。
また、通常モードにおいては、プロジェクター100は、画像供給装置200から供給される入力画像データDを被投射面に投射させる。画像調整処理部121は、条件設定部133から入力した入力情報に基づいて、入力画像データDに対してシャープネス調整を行う。すなわち、画像調整処理部121は、条件設定部133から入力した各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標値に従って、入力画像データDに基づく画像をシャープネス調整領域213に対応する領域に分割する。また、条件設定部133は、各シャープネス調整領域213に対応する領域に分割した入力画像データDに基づく画像を、対応するシャープネス調整領域213に設定されたフィルター係数に従ってフィルター処理して、シャープネス調整を行う。画像調整処理部121は、シャープネス調整した画像をフレームメモリー122に展開する。フレームメモリー122に展開された画像は、画像処理部120により表示信号として光変調装置駆動部116に出力される。光変調装置駆動部116は、画像処理部120から入力される表示信号に基づいて光変調装置112を駆動する。これにより、光変調装置112が駆動され、光変調装置112により変調された画像光が投射光学系113を介して被投射面に投射画像として投射される。
また、通常モード中に、プロジェクター100が、携帯端末300から、領域境界画像210のシャープネス調整領域213を指定する指定情報と、指定されたシャープネス調整領域213に設定するフィルターのフィルター係数の設定情報とを受信したとする。この場合、条件設定部133は、指定情報により指定されたシャープネス調整領域213のフィルター係数を、設定情報により設定されたフィルター係数に変更する。条件設定部133は、各シャープネス調整領域213を構成する格子点212の座標値と、各シャープネス調整領域213に設定されたフィルター係数とを対応付けて記憶部140に記憶させる。
次に、携帯端末300の処理手順について、図11及び図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
携帯端末300の制御部310は、まず、操作入力部305により操作入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS21)。操作入力を受け付けた場合(ステップS21/YES)、制御部310は、受け付けた操作入力が、シャープネス調整における領域調整処理の開始を指示する操作入力であるか否かを判定する(ステップS22)。領域調整処理の開始を指示する操作入力である場合(ステップS22/YES)、制御部310は、開始コマンドをプロジェクター100に送信する(ステップS26)。また、制御部310は、表示部303に、「シャープネス調整の領域を変更したい部分が撮影されるように、カメラの撮影範囲を設定して下さい。」といったメッセージを表示させる。その後、制御部310は、プロジェクター100から指示コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS27)。プロジェクター100から指示コマンドを受信した場合(ステップS27/YES)、制御部310の撮影制御部311は、受信したコマンドが第1指示コマンドであるか否かを判定する(ステップS28)。受信したコマンドが、第1指示コマンドである場合(ステップS28/YES)、撮影制御部311は、被投射面に投射された領域境界画像210を撮像部302により撮影する(ステップS29)。このとき、撮像部302によって撮影される第1撮影画像データは、被投射面に投射された領域境界画像210の全体であってもよいし、領域境界画像210の一部であってもよい。撮影制御部311は、撮影された第1撮影画像データを表示制御部312に渡し、表示制御部312により表示パネル304に表示させる。
また、ステップS28において、受信したコマンドが第1指示コマンドではないと判定されると(ステップS28/NO)、撮影制御部311は、受信したコマンドが第2指示コマンドであるか否かを判定する(ステップS30)。撮影制御部311は、受信したコマンドが第2指示コマンドであると判定すると(ステップS30/YES)、被投射面に投射された座標検出用画像220を撮像部302により撮影する(ステップS31)。このときに撮影された第2撮影画像データは、第1撮影画像と同一範囲の画像データであることが好ましい。すなわち、第1撮影画像データと第2撮影画像データとが撮影される間、携帯端末300のカメラは、できるだけ動かさないことが好ましい。このため、携帯端末300の表示パネル304に、「携帯端末をできるだけ動かさないで下さい。」といったメッセージを表示させてもよい。
また、撮影制御部311は、受信したコマンドが第2指示コマンドではないと判定すると(ステップS30/NO)、受信したコマンドに応じた処理の実行を指示し(ステップS32)、処理の実行後にステップS33に進む。
ステップS33の処理では、撮影制御部311は、第1撮影画像データ及び第2撮影画像データが撮影されたか否かを判定する。第1撮影画像データ及び第2撮影画像データが撮影された場合(ステップS33/YES)、撮影制御部311は、位置特定部313に対応テーブルの作成を指示する(ステップS34)。また、第1撮影画像データ及び第2撮影画像データが撮影されていない場合(ステップS33/NO)、撮影制御部311は、ステップS27に戻り、プロジェクター100から送信される指示コマンドの受信を待機する(ステップS27)。
位置特定部313は、記憶部306に記憶した第2撮影画像データ(座標検出用画像220の撮影データ)を画像解析して、座標検出用画像220の各格子点の座標値を求める。座標検出用画像220には、図3に示すように、各格子点のX軸方向及びY軸方向の座標値が数字で示される。位置特定部313は、第2撮影画像データを解析して、第2撮影画像データの各格子点の座標値(元画座標値)を求める。また、位置特定部313は、各格子点の元画座標値を求めると、求めた元画座標値を撮像座標値に対応付ける処理を行う。位置特定部313は、格子点の元画座標値を、当該格子点を撮影した撮像素子を識別する撮像座標系の座標値(撮像座標値)に対応付けることで、図6に示す対応テーブルを作成する。
対応テーブルが作成されると、指示情報生成部314は、ユーザーによってタッチされた表示パネル304上の位置信号から、座標検出用画像220上の位置を示す元画座標値を生成して、指示情報としてプロジェクター100に送信する(ステップS35)。
また、ステップS22の判定が否定判定である場合(ステップS22/NO)、制御部310は、受け付けた操作入力がシャープネス調整における領域調整処理の終了を指示する操作入力であるか否かを判定する(ステップS23)。肯定判定の場合(ステップS23/YES)、制御部310は、終了コマンドをプロジェクター100に送信する(ステップS24)。否定判定の場合、制御部310は、受け付けた操作入力に応じた他の処理を行う(ステップS25)。
携帯端末300からプロジェクター100に終了コマンドが送信されると、プロジェクター100は、動作モードをシャープネス領域調整モードから通常モードに変更する。プロジェクター100は、通常モードでは、入力画像データDに基づく画像を被投射面に投射させる。
携帯端末300のユーザーは、プロジェクター100により被投射面に投射された投射画像を目視しながら、フォーカスがあっていない投射画像の領域を見つける。また、携帯端末300の表示パネル304には、シャープネス領域調整モードにおいて、被投射面に最後に投射された領域境界画像210が表示されている。ユーザーは、フォーカスがあっていない投射画像の領域に対応するシャープネス調整領域213を、表示パネル304の該当する領域にタッチすることで選択する。また、ユーザーは、携帯端末300の操作入力部305を操作して、選択したシャープネス調整領域213のフィルター係数を変更する操作を入力する。例えば、フォーカスがあっていない領域では、シャープネス調整の強調度を強く、フォーカスがあっている領域では、シャープネス調整の強調度を弱く設定する。携帯端末300の指示情報生成部314は、操作入力部305の入力情報により、シャープネス調整領域213を指定する指定情報と、指定されたシャープネス調整領域213に設定するフィルターのフィルター係数の設定情報とを生成する。指示情報生成部314は、生成した指定情報及び設定情報を、無線通信部160を介してプロジェクター100に送信する。
次に、図12に示すフローチャートを参照して、図11に示すS35の処理の詳細について説明する。
まず、指示情報生成部314は、第1撮影画像データ(領域境界画像210の撮影画像データ)を表示パネル304に表示させる(ステップS351)。第1撮影画像データが表示パネル304に表示されると、指示情報生成部314は、操作入力部305から入力される信号を監視して、表示パネル304に対するユーザーの操作入力を検出したか否かを判定する(ステップS352)。ユーザーは、表示パネル304に表示された第1撮影画像データを参照しながら、ドラッグ・アンド・ドロップの操作によりシャープネス調整の領域調整を行いたい格子点212の選択と、この格子点212の移動後の位置とを指定する。
操作入力が検出されると、指示情報生成部314は、ユーザーにより選択された表示パネル304上の位置を検出する。例えば、ユーザーが指でドラッグ・アンド・ドロップの操作を行った場合、操作入力部305は、ユーザーが最初にタッチした位置Q1を示す位置信号と、ドラッグ後のドロップの操作により指を離した位置Q2を示す位置信号とを指示情報生成部314に出力する。指示情報生成部314は、入力した位置信号によりタッチされた表示パネル304上のQ1、Q2の位置を特定して、特定したQ1、Q2の位置にそれぞれ表示した第1撮影画像データの画素を特定する。また、指示情報生成部314は、特定した第1撮影画像データの画素の撮像座標値を求める(ステップS353)。なお、第1撮影画像データと第2撮影画像データとは、撮影範囲等の撮像部302の設定を変更せずに撮影された画像データであるため、第1撮影画像データの撮像座標値をそのまま第2撮影画像データの撮影画像値と判断することができる。撮像座標値を求めると、指示情報生成部314は、図6に示す対応テーブルを参照して、座標検出用画像220上の元画座標値を求める(ステップS354)。指示情報生成部314は、求めたQ1及びQ2の元画座標値を含む指示情報を生成して、無線通信部301に出力する。
このように本実施形態は、被投射面に投射される領域境界画像210に表示された格子点212の位置を、携帯端末300の操作により、被投射面を構成する面と面との境界線に沿った位置に移動させることができる。従って、シャープネス調整領域213の境界線211が、被投射面を構成する面と面との境界線上になるように設定することができる。このため、被投射面を構成する面ごとに異なるシャープネス調整のフィルター係数を設定することができる。従って、被投射面の有する面ごとにシャープネス調整を好適に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、プロジェクター100及び携帯端末300の構成は、上述した第1実施形態の構成とほぼ同一の構成であるため、図示及びその説明を省略する。
本実施形態のプロジェクター100は、第1実施形態のように領域境界画像210と、座標検出用画像220とを交互に被投射面に投射するものではない。本実施形態のテスト画像生成部123には、領域境界画像210に、座標検出用画像220を重畳した重畳画像を生成する。テスト画像生成部123は、生成した重畳画像を画像処理部120に渡す。重畳画像は、投射制御部131の制御により被投射面に投射される。また、本実施形態は、領域境界画像210と、座標検出用画像220とを交互に投射するものではないため、投射制御部131は、携帯端末300に撮影タイミングを指示する第1指示コマンドと第2指示コマンドとを生成しない。
携帯端末300は、撮像部302により、被投射面に投射された投射画像の全体又は一部を所定レートで撮影する。撮像部302により撮影された撮影画像データは、表示パネル304に表示されると共に、記憶部306に記憶される。位置特定部313は、記憶部306から重畳画像の撮影画像データを読み出し、画像解析により座標検出用画像220を抽出する。また、位置特定部313は、抽出した座標検出用画像220を解析して、座標検出用画像220の各格子点の座標(元画座標値)を求める。また、位置特定部313は、撮影画像データの各格子点を撮影した撮像素子を特定して、撮像素子の座標系での座標値である撮像座標値を求める。位置特定部313は、特定した格子点の元画座標値と、撮像座標値とを対応付けて対応テーブルを作成する。以降の処理については、上述した第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
このように本実施形態は、プロジェクター100において、領域境界画像210に、座標検出用画像220を重畳した重畳画像を生成して被投射面に投射させる。従って、シャープネス領域調整モードにおいて、プロジェクター100が被投射面に画像を投射する投射回数を削減させることができる。
また、本実施形態は、領域境界画像210と座標検出用画像220とを同時に撮影することができる。領域境界画像210と座標検出用画像220とを別々に撮影した場合、撮影位置にずれが生じる可能性があるが、本実施形態ではこのような問題が生じない。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態は、第1及び第2実施形態において携帯端末300により行っていた処理をプロジェクター700により行う。また、本実施形態は、ユーザーが携帯端末300を操作して行っていたシャープネス調整の領域調整処理を、プロジェクター700により自動的に行う。
図13に、本実施形態のプロジェクター700の構成を示す。なお、プロジェクター700の構成部分のうち、図1に示す第1実施形態のプロジェクター100と同一の構成部分については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のプロジェクター700は、撮像部(取得部)710と、操作表示部720とを備える。取得部として機能する撮像部710は、制御部130の制御に従って撮影を実行し、撮影した撮影画像データを制御部130に出力する。
操作表示部720は、液晶ディスプレイ等の表示パネルと、指、タッチペン等の指示体の表示パネルへの接触を検出するタッチセンサーとを備える。タッチセンサーは、表示パネルに一体的に形成されることにより、タッチパネルを構成する。タッチセンサーは、指示体が触れた表示パネル面上の位置を入力位置として検出し、検出した入力位置に応じた指示信号を制御部310に送信する。
また、プロジェクター700の制御部730は、基準位置設定部132、条件設定部133の他に、投射制御部731と、境界検出部(取得部、検出部)734とを備える。
投射制御部731は、プロジェクター700が自動シャープネス領域調整モードに設定されると、画像供給装置200から供給される入力画像データDに基づく画像の被投射面への投射を中止する。そして、投射制御部731は、撮像部710により被投射面を撮影させる。投射制御部731は、被投射面の撮影画像(以下、第3撮影画像データと呼ぶ)を、記憶部140に記憶させる。
また、投射制御部731は、自動シャープネス領域調整モードにおいて、被投射面の周囲の明るさが所定値以下であると判定すると、全面が白色の全白画像を被投射面に投射させて、撮像部710により被投射面を撮影させる。被投射面の撮影画像(この撮影画像も第3撮影画像データと呼ぶ)は、記憶部140に記憶される。
なお、自動シャープネス領域調整モードとは、第1実施形態におけるシャープネス調整領域モードにおいて、携帯端末300側で行っていた処理を、プロジェクター700により自動的に行う処理である。本実施形態のプロジェクター700は、撮像部710により被投射面を撮影して、被投射面を構成する複数の面の境界線を自動的に検出する。そして、プロジェクター700は、シャープネス調整領域213の境界が、検出した複数の面の境界線に近づくように領域境界画像210を補正する。
また、投射制御部731は、領域境界画像210を被投射面に投射して、撮像部710により被投射面を撮影させる。被投射面の撮影画像(以下、第4撮影画像データと呼ぶ)は、記憶部140に記憶される。
なお、本実施形態では、領域境界画像210を被投射面に投射させればよく、座標検出用画像220を被投射面に投射させる必要はない。すなわち、本実施形態は、プロジェクター700により領域境界画像210を被投射面に投射させて、プロジェクター700の備える撮像部710により被投射面に投射された領域境界画像210を撮影する。このため、投射部110による領域境界画像210の投射方向と、撮像部710による撮影方向とを一致させておけば、第1実施形態のように座標検出用画像220を用いて、領域境界画像210上の座標を検出する必要はない。
取得部として機能する境界検出部734は、記憶部140から第3撮影画像データを読み出して、読み出した第3撮影画像データに対して画像解析を行い、被投射面を構成する複数の面の境界線(交線)を検出する。複数の面の境界線とは、被投射面を構成する平行でない2平面の境界線、又は被投射面を構成する、法線ベクトルの異なる2平面の境界線である。境界検出部734は、例えば、第3撮影画像データに対して、エッジ検出用のフィルターを用いたフィルター処理を行って、被投射面を構成する、平行でない2平面の境界線を検出する。なお、境界検出部734が検出する境界線は1本に限られず、被投射面がさらに複数の面を有していれば、複数本の境界線を検出するものであってもよい。
境界検出部734は、検出した2平面の境界線を、撮像座標系での撮像座標値に対応付けて、記憶部140に記憶させる。撮像座標系は、撮像部710の備える固体撮影素子の座標系である。撮像部710の備える固体撮影素子も、複数の撮像素子(受光素子)を水平方向及び垂直方向に2次元に配置した構造を有する。撮像座標値は、固体撮像素子の備える各受光素子を識別する、水平方向及び垂直方向の座標値を表す。
また、境界検出部734は、記憶部140から第4撮影画像データを読み出して、読み出した第4撮影画像データに対して画像解析を行う。第4撮影画像データは、領域境界画像210が投射された被投射面を撮影した画像データである。境界検出部734は、第4撮影画像データから領域境界画像210の各格子点212を検出する。境界検出部734は、検出した各格子点212を、撮像座標系での撮像座標値に対応付けて、記憶部140に記憶させる。
基準位置設定部132は、被投射面の状態、すなわち、境界検出部734により検出された、被投射面を構成する複数の面の境界線に基づいて、基準位置を設定する。基準位置設定部132は、シャープネス調整領域213の境界線211が、被投射面を構成する複数の面の境界線に近づくように領域境界画像210上の格子点212の位置(座標)を変更する。基準位置設定部132は、位置を変更する格子点212の識別情報と、この格子点212の座標値とをテスト画像生成部123に通知する。テスト画像生成部123は、基準位置設定部132の指示に従って格子点212の位置を変更した新たな領域境界画像210を生成する。新たな領域境界画像210は、投射制御部731の制御により被投射面に投射される。
次に、プロジェクター700の制御部730の処理手順を、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。
プロジェクター700の制御部730は、まず、操作パネル151により、自動シャープネス領域調整モードへの変更を指示する操作入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS51)。肯定判定の場合、制御部730の投射制御部731は、動作モードを通常モードから自動シャープネス領域調整モードに変更する(ステップS52)。投射制御部731は、自動シャープネス領域調整モードにモード変更すると、領域境界画像210の生成をテスト画像生成部123に指示する(ステップS53)。テスト画像生成部123は、投射制御部731の指示により領域境界画像210を生成し、生成した領域境界画像210を画像処理部120に出力する。画像処理部120は、テスト画像生成部123が生成した領域境界画像210をフレームメモリー122に展開する。
次に、投射制御部731は、撮像部710を制御して、被投射面を撮影させる(ステップS54)。このとき、投射制御部731は、画像供給装置200から供給される入力画像データDに基づく画像を被投射面に投射している場合には、この画像の被投射面への投射を中止する。また、投射制御部731は、被投射面の周囲の明るさが所定値以下であると判定すると、全面が白色の全白画像を被投射面に投射させて、撮像部710により被投射面を撮影させる。投射制御部731は、撮像部710により撮影された第3撮影画像データを記憶部140に記憶させる(ステップS55)。
次に、制御部730の境界検出部734は、第3撮影画像データを記憶部140から読み出して、読み出した第3撮影画像データに対してフィルター処理を行い、被投射面を構成する平面の境界線を検出する(ステップS56)。境界検出部734は、検出した2平面の境界線を、撮像座標系の撮像座標値に対応付けて記憶部140に記憶させる。
境界検出部734により被投射面を構成する2平面の境界線が検出されると、投射制御部731は、領域境界画像210を被投射面に投射させる(ステップS57)。投射制御部731は、画像処理部120に画像の表示を指示する。投射制御部731からの指示を受けた画像処理部120は、フレームメモリー122に展開された領域境界画像210を表示信号として光変調装置駆動部116に出力する。光変調装置駆動部116は、画像処理部120から入力される表示信号に基づいて光変調装置112を駆動する。これにより、光変調装置112が駆動され、光変調装置112により変調された画像光が投射光学系113を介して被投射面に投射画像として投射される。
領域境界画像210が被投射面に投射されると、投射制御部731は、撮像部710を制御して、領域境界画像210が投射された被投射面を撮影させる(ステップS58)。投射制御部731は、撮像部710により撮影された第4撮影画像データを記憶部140に記憶させる(ステップS59)。
次に、制御部730の境界検出部734は、第4撮影画像データを記憶部140から読み出し、読み出した第4撮影画像データに対してフィルター処理を行って、第4撮影画像データから、領域境界画像210の格子点212を検出する(ステップS60)。境界検出部734は、検出した各格子点212を、撮像座標系の撮像座標値に対応付けて記憶部140に記憶させる。
次に、基準位置設定部132は、検出した各格子点212の撮像座標値と、被投射面を構成する2平面の境界線の撮像座標値と比較して、シャープネス調整領域213の境界線211が、2平面の境界線にほぼ一致したか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61の判定が否定判定の場合、基準位置設定部132は、シャープネス調整領域213の境界線211が2平面の境界線に近づくように領域境界画像210上の格子点212の位置を移動させる(ステップS62)。基準位置設定部132は、位置を変更する格子点212と、この格子点212の位置変更後の座標値とをテスト画像生成部123に指示する(ステップS53)。テスト画像生成部123は、境界検出部734の指示に従って格子点212の位置を変更した新たな領域境界画像210を生成する。新たな領域境界画像210は、投射制御部731の制御により被投射面に投射される。
また、ステップS61の判定が肯定判定の場合、基準位置設定部132は、プロジェクター700の動作モードを通常モードに変更する(ステップS63)。動作モードが通常モードに変更されると、条件設定部133は、シャープネス調整領域213の指定と、フィルター係数の設定とを操作パネル151により受け付けたか否かを判定する(ステップS64)。例えば、投射制御部731は、テスト画像生成部123により生成された領域境界画像210を、プロジェクター700の操作表示部720に表示させる。この領域境界画像210は、領域境界画像210上の格子点212の位置を移動させて、シャープネス調整領域213の境界線211の位置を変更した画像である。また、投射制御部731は、画像供給装置200から供給される入力画像データDに基づく画像を、被投射面に投射させる。ユーザーは、被投射面に投射された投射画像を目視しながら、操作表示部720を操作してフィルター係数を調整する。
例えば、ユーザーは、被投射面の投射画像を目視して、投射画像のフォーカスがあっていない領域を見つける。ユーザーは、フォーカスがあっていない領域に該当するシャープネス調整領域213を、操作表示部720に表示された領域境界画像210から選択する。操作表示部720は、タッチセンサーを備えており、表示パネルの表示領域を選択的にタッチすることで、該当するシャープネス調整領域213を選択することができる。また、ユーザーは、シャープネス調整領域213を選択すると、選択したシャープネス調整領域213のフィルター係数を変更する操作入力を、例えば、操作パネル151から入力する。フォーカスがあっていない領域では、シャープネス調整の強調度を強く、フォーカスがあっている領域では、シャープネス調整の強調度を弱く設定する。制御部730の条件設定部133は、操作表示部720のタッチセンサーにより選択されたシャープネス調整領域213のフィルター係数を、操作パネル151により受け付けた操作入力に応じたものに変更する(ステップS65)。これにより、ユーザーは、被投射面の投射画像を目視しながらフォーカスのあっていない領域を選択し、シャープネス調整のフィルター係数を変更することができる。
このように本実施形態は、境界検出部734が、被投射面を構成する複数の面の境界を検出し、基準位置設定部132が、境界検出部734の検出した複数の面の境界に沿うようにシャープネス調整領域213の境界を設定する。従って、被投射面が複数の面を有していても、複数の面ごとにシャープネス調整のフィルター係数を設定することができる。このため、複数の面ごとにシャープネス調整を行うことができ、被投射面に投射される画像の鮮鋭度の劣化を防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るプロジェクター100(700)は、基準位置設定部132と、取得部として機能する無線通信部160、又は撮像部710及び境界検出部734と、条件設定部133と、画像調整処理部121と、投射部110とを備える。取得部として機能する無線通信部160、又は撮像部710及び境界検出部734は、画像データにおいて画像調整処理の条件を定める基準位置の情報を取得する。基準位置設定部132は、取得した前記基準位置の情報に応じて入力画像データDに基準位置を設定する。基準位置は、画像が投射される被投射面の状態に応じて設定される。条件設定部133は、基準位置設定部132により設定された基準位置に対応付けて画像調整処理の条件を定める。画像調整処理部121は、条件設定部133で設定された条件に従って、入力画像データDに対し画像調整処理を実行する。投射部110は、画像調整処理部121で処理された画像データに基づき画像を投射する。従って、被投射面の状態に合わせて、投射する画像を適切に調整することができる。
また、基準位置設定部132は、携帯端末300から送信される指示情報に従って、画像データにおいて基準位置を設定する。従って、携帯端末300が指示を送信することにより、画像調整処理の条件を定めることができる。
また、投射部110は、基準位置の設定に使用する領域境界画像210を被投射面に投射し、基準位置設定部132は、投射部110により投射された領域境界画像210に基づいて携帯端末300によって生成された指示情報に従い、基準位置を設定する。従って、基準位置の設定操作が容易になる。
また、プロジェクター700は、取得部として被投射面の状態を検出する境界検出部734を備える。基準位置設定部132は、境界検出部734により検出された被投射面の状態に基づき、基準位置を設定する。従って、被投射面の状態を検出して、検出した被投射面の状態に応じて基準位置を設定することができる。
また、境界検出部734は、被投射面を構成する複数の面の境界を検出し、基準位置設定部132は、境界検出部734により検出された面の境界に基づき、基準位置を設定する。従って、被投射面を構成する複数の面の境界に基づいて、基準位置を設定することができる。このため、被投射面を構成する複数の面に応じて画像調整処理の条件を変更することができる。
また、基準位置設定部132は、画像データを複数の領域に分割する境界に、基準位置を設定する。従って、画像データを複数の領域に分割する境界に、基準位置が設定される。このため、分割された画像データの領域ごとに画像調整処理の条件を設定して、領域ごとに異なる画像調整処理を行うことができる。
また、基準位置設定部132は、操作者が携帯端末300を操作して設定された指示情報に従って、入力画像データDにおいて基準位置を設定する。従って、外部機器の操作により基準位置を設定することができる。
また、基準位置設定部132は、基準位置として画像データに複数の基準点を設定する。従って、画像調整処理の条件を、複数の基準位置により複数定めることができる。
また、画像調整処理部121は、画像調整処理で画像データのシャープネス調整を行う。従って、被投射面の状態に応じて画像データのシャープネス調整を行うことができる。
また、画像調整処理部121は、画像調整処理で画像データの色合いを調整する。従って、被投射面の状態に応じて画像データの色合い調整を行うことができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、画像調整処理部121による画像調整として、シャープネス調整を例に説明したが、画像調整として、画像の色合いを調整するものであってもよい。画像の色合い調整の場合も、シャープネス調整の場合と同様に、領域境界画像210をシャープネス調整領域213に対応する複数の領域に分割し、分割した各領域に色合い調整用の係数を設定して、画像データの色合いを調整する。
また、被投射面の比較的広い範囲を撮影して、より大雑把なシャープネス調整領域の設定を行う場合、テスト画像生成部123により生成する座標検出用画像220の格子間隔を広くし、境界線の太さや、座標検出用画像220に表示された数字の太さを太くする。
また、フィルター係数は、同一のシャープネス調整領域213内では、同一のフィルター係数を用いてもよいし、フィルター係数を格子点212ごとに任意に設定してもよい。格子点212ごとにフィルター係数を設定する場合、格子点212以外の画素には、線形補間等の補間処理によりフィルター係数を設定する。
また、光変調装置112は、透過型の液晶パネルを3枚用いた構成に限らず、例えば3枚の反射型の液晶パネルを用いることも可能である。また、光変調装置112は、1枚の液晶パネルとカラーホイールを組み合わせた方式、3枚のDMD(Digital Mirror Device)を用いた方式、1枚のDMDとカラーホイールを組み合わせた方式等により構成してもよい。ここで、光変調装置112として1枚のみの液晶パネル又はDMDを用いる場合には、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系に相当する部材は不要である。また、液晶パネル及びDMD以外にも、光源が発した光を変調可能な構成であれば問題なく採用できる。
また、上記実施形態では、ユーザーがプロジェクター100と組み合わせて使用する端末装置として、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、PDA等である携帯端末300を例に挙げて説明した。つまり、この端末装置はユーザーが手指を接触させて操作が可能なタッチスクリーンと表示パネルとを備え、直感的な操作が可能であり、高い操作性を有するという利点がある。その一方で、表示画面と操作部とを備える装置であれば本発明を適用可能であり、例えば携帯型ゲーム機、音楽や映像を再生する携帯型再生装置等を用いることができる。
また、プロジェクター100がカメラ等の撮影部を備え、プロジェクター1にインタラクティブ機能が搭載されていれば、携帯端末300で行った操作を、電子ペンや指等の指示体により行うことも可能となる。
また、図1及び図4に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター100及び携帯端末300の他の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
100…プロジェクター、110…投射部、120…画像処理部、121…画像調整処理部、123…テスト画像生成部、130…制御部、131…投射制御部、132…基準位置設定部、133…条件設定部、140…記憶部、200…画像供給装置、210…領域境界画像、220…座標検出用画像、300…携帯端末(外部機器)、310…制御部、311…撮影制御部、312…表示制御部、313…位置特定部、314…指示情報生成部、730…制御部、731…投射制御部、734…境界検出部(検出部)。

Claims (11)

  1. 画像データに基づき画像を投射するプロジェクターであって、
    前記画像データにおいて画像調整処理の条件を定める基準位置の情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記基準位置の情報に応じて前記画像データに基準位置を設定する基準位置設定部と、
    前記基準位置設定部により設定された前記基準位置に対応付けて前記画像調整処理の条件を定める条件設定部と、
    前記条件設定部で設定された前記画像調整処理の条件に従って、前記画像データに対し前記画像調整処理を実行する画像調整処理部と、
    前記画像調整処理部で処理された前記画像データに基づき画像を投射する投射部と、
    を備え、
    前記基準位置は、前記画像が投射される被投射面の状態に応じて設定されることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記取得部は、外部機器から送信される指示情報を取得し、
    前記基準位置設定部は、前記取得部が取得した前記指示情報に従って、前記画像データにおいて前記基準位置を設定すること、
    を特徴とする請求項1記載のプロジェクター。
  3. 前記投射部は、前記基準位置の設定に使用する設定用画像を前記被投射面に投射し、
    前記基準位置設定部は、前記投射部により投射された前記設定用画像に基づいて前記外部機器によって生成された前記指示情報に従い、前記基準位置を設定すること、
    を特徴とする請求項2記載のプロジェクター。
  4. 前記基準位置設定部は、操作者が前記外部機器を操作して設定された前記指示情報に従って、前記画像データにおいて前記基準位置を設定すること、
    を特徴とする請求項2又は3記載のプロジェクター。
  5. 前記取得部は、前記被投射面の状態を検出する検出部を備え、
    前記基準位置設定部は、前記検出部により検出された前記被投射面の状態に基づき、前記基準位置を設定すること、
    を特徴とする請求項1記載のプロジェクター。
  6. 前記検出部は、前記被投射面を構成する複数の面の境界を検出し、
    前記基準位置設定部は、前記検出部により検出された面の境界に基づき、前記基準位置を設定すること、
    を特徴とする請求項5記載のプロジェクター。
  7. 前記基準位置設定部は、前記画像データを複数の領域に分割する境界に、前記基準位置を設定すること、
    を特徴とする請求項5又は6記載のプロジェクター。
  8. 前記基準位置設定部は、前記基準位置として前記画像データに複数の基準点を設定すること、
    を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプロジェクター。
  9. 前記画像調整処理部は、前記画像調整処理で前記画像データのシャープネス調整を行うこと、
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のプロジェクター。
  10. 前記画像調整処理部は、前記画像調整処理で前記画像データの色合いを調整すること、を特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のプロジェクター。
  11. 画像データに基づき画像を投射するプロジェクターの制御方法であって、
    前記画像データにおいて画像調整処理の条件を定める基準位置の情報を取得するステップと、
    取得した前記基準位置の情報に応じて前記画像データに基準位置を設定するステップと、
    設定された前記基準位置に対応付けて前記画像調整処理の条件を設定するステップと、
    設定された前記画像調整処理の条件に従って、前記画像データに対し前記画像調整処理を実行するステップと、
    前記画像調整処理により処理された前記画像データに基づき画像を投射するステップと、を備え、
    前記基準位置は、前記画像が投射される被投射面の状態に応じて設定されることを特徴とするプロジェクターの制御方法。
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