JP2016143996A - ウェアラブルカメラシステム及び録画制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェアラブルカメラシステムにおいて、車載カメラが撮像した映像データを取扱う上での利便性を向上させる。
【解決手段】 ユーザが装着可能なウェアラブルカメラ10と、ユーザが乗車する車両6に搭載され、映像データを撮像する車載カメラ61と、車両6に搭載され、映像データを記憶するとともに、映像データのメタ情報を生成可能な車載レコーダ62と、を備えるウェアラブルカメラシステム100であって、車載レコーダ62は、ウェアラブルカメラ10から送信された映像データの識別情報を受信するとともに、メタ情報の一部として識別情報を設定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、ウェアラブルカメラシステム及び録画制御方法に関する。例えば、人の体又は着用した衣服等に装着可能なウェアラブルカメラと、車両に搭載された車載カメラおよび車載レコーダを含むウェアラブルカメラシステム等に関する。
近年、例えば警察官や警備員の業務を支援するために、警察官や警備員に装着されて使用されるウェアラブルカメラの導入が検討されている。
ウェアラブルカメラを用いた従来例として、例えば特許文献1に記載されたウェアラブル監視カメラシステムがある。このウェアラブル監視カメラシステムは、身体に装着するCCDカメラ手段及びマイク手段からの映像信号及び音声信号、並びに内蔵のクロック手段からの日時情報信号を、体に装着するポーチ手段に収納するエンコードサーバー手段によりエンコードし、また文字情報に変換した日時情報を撮像した映像にスーパーインポーズして記録可能な構成を有している。
特開2006−148842号公報
特許文献1のシステムでは、例えばウェアラブルカメラを警察官や警備員が装着して使用する場合、警察官や警備員が録画ボタンを押下することで、映像データ(映像信号)の録画を開始することが想定される。
また、パトカー等の車両に車載カメラおよび車載レコーダを含む車載システムを搭載し、車載カメラで撮像した映像データを有効利用することも期待されている。このため、車載カメラで撮像した映像データの属性を示すメタ情報には、当該映像データが撮像された環境を識別する識別情報を付与することが望まれる。
しかしながら、車載システムに上述した識別情報を入力して映像データに付加することは煩雑な作業である。とりわけパトカーのような車両が出動する事態は緊急事態であることが多く、車両内での各種の入力作業はできるだけ省力化されることが、映像データの取扱いにあたって好ましい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車載カメラにより撮像した映像データを取扱う上での利便性を向上できるウェアラブルカメラシステム及び録画制御方法を提供する。
本発明のウェアラブルカメラシステムは、ユーザが装着可能なウェアラブルカメラと、 前記ユーザが乗車する車両に搭載され、映像データを撮像する車載カメラと、前記車両に搭載され、前記映像データを記憶するとともに、当該映像データのメタ情報を生成可能な車載レコーダと、を備えるウェアラブルカメラシステムであって、前記車載レコーダは、前記ウェアラブルカメラから送信された前記映像データの識別情報を受信するとともに、前記メタ情報の一部として前記識別情報を設定する。
本発明の録画制御方法は、ユーザが装着可能なウェアラブルカメラと、前記ユーザが乗車する車両に搭載され、映像データを撮像する車載カメラと、前記車両に搭載され、前記映像データを記憶するとともに、当該映像データのメタ情報を生成可能な車載レコーダと、を備えるウェアラブルカメラシステムにおける録画制御方法であって、前記車載レコーダは、前記ウェアラブルカメラから送信された前記映像データの識別情報を受信するとともに、前記メタ情報の一部として前記識別情報を設定する。
本発明によれば、車両内での各種の入力作業が省力化されるため、車載カメラにより撮像した映像データを取扱う上での利便性を向上できる。
実施形態に係るウェアラブルカメラシステムの概要とウェアラブルカメラにより撮像した映像データの使用に関する説明図 実施形態における警察官がパトカーに乗車して現場へ向かうイメージを示した模式図 実施形態に係るウェアラブルカメラの内部構成の一例を示すブロック図 実施形態に係るウェアラブルカメラをユーザが装着した状態を示す図 実施形態に係るウェアラブルカメラの外観の一例を示す正面図 実施形態に係るウェアラブルカメラの外観の一例を示す左側面図 実施形態に係るウェアラブルカメラの外観の一例を示す右側面図 実施形態に係る車載レコーダの内部構成の一例を示すブロック図 実施形態に係る車載PCの内部構成の一例を示すブロック図 署内PC、ウェアラブルカメラ、車載システム間の制御フローを示すシーケンス図 ログイン情報(識別情報)の一例を示す図 録画データのデータ構造の一例を示す図 録画映像リストのデータ構造の一例を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るウェアラブルカメラシステム100の概要とウェアラブルカメラ10により撮像した映像データの使用に関する説明図である。図2は、警察官7がパトカー(車両)6に乗車して現場8へ向かうイメージを示した模式図である。
本実施形態のウェアラブルカメラ10は、ユーザ(例えば警察官(Officer)7、警備員)が体又は着用した衣服等に装着可能な撮像装置である。ウェアラブルカメラ10は、車に搭載した車載システム60、ユーザ組織内のサーバ(バックエンドサーバ)SV1,SV2,SV3等との間で通信する通信機能を有する。
ウェアラブルカメラシステム100において、ウェアラブルカメラ10、車載システム60がフロントエンドシステム100Aを構成し、ネットワーク上の管理ソフトウェア70、警察署5内のPCである署内PC71、サーバSV1,SV2,SV3がバックエンドシステム100Bを構成する。管理ソフトウェア70は、例えば署内PC71又はサーバSV1〜SV3により実行される。
ウェアラブルカメラシステム100の一例として、警察署5において使用される場合を想定して説明する。この場合、警察官7がウェアラブルカメラ10を使用して撮像し、例えば警察署5内のバックエンドシステム100Bに撮像した映像データを転送して蓄積する。なお、ウェアラブルカメラ10は、ユーザが警察官7に限定されず、その他様々な事業所(例えば、警備会社)において使用されてもよい。本実施形態では、ユーザとして警察官7を主に例示する。
フロントエンドシステム100Aは、現場の最前線に出動する警察官が装着可能なウェアラブルカメラ10と、パトカー6内に設置された車載システム60と、を含む。
車載システム60は、車載カメラ61、車載レコーダ62、車載PC63、通信ユニット等を有し、車載カメラシステム、映像管理システム等を構成する(図2参照)。
車載カメラ61は、パトカー6の所定位置に設置され、パトカー6の周囲を常時又は所定のタイミングで映像を撮像する。車載カメラ61は、例えばパトカー6の前方を撮像するためのフロント用カメラ(不図示)、パトカー6内のバックシート(例えば容疑者を座らせているシート)を撮像するためのバック用カメラ(不図示)と、を含む。車載カメラ61により撮像された映像データは、車載レコーダ62にて蓄積される。ただし、車載カメラ61は、フロント用カメラ、バック用カメラに限定されず、他の箇所にも複数台設置可能である。
尚、フロント用カメラやバック用カメラには、パトカー6の車外の音を収音するマイク(不図示)を備え付けられてもよい。この場合、パトカー6内の警察官7又は容疑者の発する音声も収音(録音)可能である。
車載レコーダ62は、車載カメラ61により撮像された映像データを蓄積する。車載レコーダ62は、ウェアラブルカメラ10により撮像された映像データを蓄積してもよい。また、車載レコーダ62は、映像データに対して付与される属性情報やメタ情報を管理してもよい。
車載PC63は、パトカー6内に固定的に搭載されるPCでもよいし、パトカー6外にも携帯可能なPC、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等の無線通信装置であってもよい。
車載PC63は、図示しない管理ソフトウェアを実行することで、車載システム60とウェアラブルカメラ10との連携を可能にする。また、車載PC63のUI(User Interface)(例えば、操作部、表示部、音声出力部)は、車載レコーダ62を操作するためのUIとしても用いられる。
警察官7は、所定の用件(例えばパトロール)で警察署5から出動する際、例えば、ウェアラブルカメラ10を装着し、車載システム60を搭載したパトカー6に乗車して現場8に向かう(図2参照)。
フロントエンドシステム100Aにおいて、例えば、パトカー6が到着した現場8の映像を車載システム60の車載カメラ61により撮像し、警察官7がパトカー6から降車して現場のより詳細な映像をウェアラブルカメラ10により撮像する。
ウェアラブルカメラ10が撮像した動画又は静止画の映像データは、例えば、ウェアラブルカメラ10のメモリ、車載システム60の車載レコーダ62又は車載PC63のメモリに保存される。
車載システム60(例えば車載レコーダ62)は、車載システム60のメモリ、ストレージ等(車載レコーダ62の場合は後述する図8のSSD111等)から、映像データを含む各種データをバックエンドシステム100Bに転送(アップロード)する。
バックエンドシステム100Bへのデータ転送は、例えば、現場8から無線通信により接続して行うか、或いは、パトロールが終了して警察署5に戻った際に、有線通信、無線通信、又は手動(例えば記憶媒体の持ち運び)により行う。
バックエンドシステム100Bは、警察署5内又は他の場所に設置されたサーバSV1〜SV3と、フロントエンドシステム100Aと通信するための管理ソフトウェア70と、署内PC71と、を含む。
サーバSV1〜SV3は、サーバSV1〜SV3の内部又は外部にHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等によるストレージを備える。サーバSV1〜SV3は、フロントエンドシステム100Aから転送された映像データ及び他のデータを、サーバSV1〜SV3に蓄積する。サーバSV1〜SV3は、例えば、ウェアラブルカメラ10又は車載システム60(例えば車載レコーダ62)から転送された映像データを受信し、HDD等のストレージに保存する。
バックエンドシステム100Bに蓄積された映像データは、例えば警察署5内の関係部署の担当者により利用され、必要に応じて、所定の記憶媒体(例えばDVD:Digital Versatile Disk)に映像データがコピーされて、所定のシーン(例えば裁判)において証拠品として提出される。本実施形態では、警察官7が装着したウェアラブルカメラ10を用いて、現場の証拠映像をより的確に取得及び保存することが可能になっている。
警察官7が警察署5から現場8へ出動し、ウェアラブルカメラ10を用いる際には、警察官7の識別情報(例えばOfficer ID)、警察官が使用するウェアラブルカメラ10の識別情報(例えばCamera ID)、警察官7が使用するパトカー6の識別情報(例えばCar ID)等を、署内PC71等を用いて設定登録する。これにより、サーバSV1〜SV3に蓄積された映像データについて、いつ、どの警察官がどのカメラを用いて撮像した映像であるかを明確に区別できる。
警察官7やウェアラブルカメラ10の設定登録は、例えば、警察署5内の担当者や出動する警察官7が署内PC71の操作部(不図示)を操作し、署内PC71が管理ソフトウェア70を実行することで行われる。この設定登録では、上記Officer ID、Camera ID、Car ID以外の情報が署内PC71の操作部を介して入力されてもよい。
また、警察官7がパトカー6へ乗車した際には、車載システム60に対して警察官7がログイン可能である。このログインの際には、例えば、車載PC63の操作部を操作して、警察署5内での設定登録と同様に、Officer ID、Camera ID等その他の情報を入力する。
車載システム60に対して警察官7がログインすると、警察官7が車載システム60を使用することが許可され、車載システム60と警察官7が所持するウェアラブルカメラ10とが連携可能となる。例えば、ウェアラブルカメラ10が撮像した映像データを車載システム60(例えば車載レコーダ62)へ送信して、警察官7が車載PC63により確認でき、車載システム60(例えば車載レコーダ62)がウェアラブルカメラ10へ各種設定を指示できる。
図3は、ウェアラブルカメラ10の内部構成の一例を示すブロック図である。図4は、ウェアラブルカメラ10を警察官7が装着した状態を示す模式図である。図5は、ウェアラブルカメラ10の外観の一例を示す正面図である。図6は、ウェアラブルカメラ10の外観の一例を示す左側面図である。図7は、ウェアラブルカメラ10の外観の一例を示す右側面図である。
図3に示すように、ウェアラブルカメラ10は、撮像部11と、GPIO12(General Purpose Input/Output)と、RAM(Random Access Memory)13と、ROM(Read Only Memory)14と、記憶部15と、を備える。ウェアラブルカメラ10は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)16と、RTC(Real Time Clock)17と、GPS(Global Positioning System)18と、を備える。ウェアラブルカメラ10は、MCU(Micro Controller Unit)19と、通信部21と、USB(Universal Serial Bus)22と、コンタクトターミナル23と、電源部24と、バッテリ25と、を備える。
ウェアラブルカメラ10は、操作入力部の一例として、録画スイッチSW1と、スナップショットスイッチSW2と、属性情報付与スイッチSW3と、属性選択スイッチSW4と、通信モードスイッチSW5と、インジケータスイッチSW6と、を備える。
ウェアラブルカメラ10は、状態表示部の一例として、LED(Light Emitting Diode)26a,26b,26cと、バイブレータ27と、を備える。
撮像部11は、例えば、撮像レンズ11a(図5参照)と、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等による固体撮像素子と、を有する。撮像部11は、撮像により得られた被写体の映像データをMCU19に出力する。
GPIO12は、パラレルインタフェースであり、録画スイッチSW1、スナップショットスイッチSW2、属性情報付与スイッチSW3、属性選択スイッチSW4、通信モードスイッチSW5、インジケータスイッチSW6、LED26a〜26c及びバイブレータ27と、MCU19との間で信号を入出力する。
RAM13は、例えば、MCU19の動作において使用されるワークメモリである。ROM14は、例えば、MCU19を制御するためのプログラム及びデータを予め記憶するメモリである。
記憶部15は、例えば、SDメモリ等の記憶媒体により構成され、撮像部11にて撮像して得られた映像データを記憶する。記憶部15としてSDメモリを用いる場合、ウェアラブルカメラ10の筐体本体に対して取付け及び取外しが可能である。
EEPROM16は、例えば、ウェアラブルカメラ10を識別する識別情報(例えばシリアル番号)、及び他の設定情報(例えばOfficer IDやCamera ID)を記憶する。
RTC17は、現在の時刻情報をカウントしてMCU19に出力する。
GPS18は、現在のウェアラブルカメラ10の位置情報をGPS発信機(不図示)から受信して、MCU19に出力する。
MCU19は、制御部としての機能を有し、例えば、ウェアラブルカメラ10の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、ウェアラブルカメラ10の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理及びデータの記憶処理を行い、ROM14に記憶されたプログラム及びデータに従って動作する。MCU19は、動作時には、例えば、RAM13を使用し、RTC17より現在の時刻情報を得て、GPS18より現在の位置情報を得る。
通信部21は、例えばOSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの第1層である物理層において、通信部21とMCU19との接続を規定する。通信部21は、この規定に従って、例えば、無線LAN(W−LAN)による無線通信(例えばWi−fi(登録商標))を行う。通信部21は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を行ってもよい。
USB22は、シリアルバスであり、ウェアラブルカメラ10は、車載システム60、又は警察署5内の署内PC71とUSB22で接続可能とする。
コンタクトターミナル23は、クレードル(不図示)又は外付けアダプタ(不図示)等と電気的に接続するための端子であり、USB22を介してMCU19に接続され、電源部24と接続される。コンタクトターミナル23を介して、ウェアラブルカメラ10の充電、及び映像データを含むデータの通信が可能となっている。
コンタクトターミナル23には、例えば、「充電端子V+」、「CON.DET端子」、「データ端子D−,D+」及び「グランド端子」(いずれも図示省略)が設けられる。CON.DET端子は、電圧変化を検出するための端子である。データ端子D−,D+は、例えばUSBコネクタ端子を介して、外部PC等に対してウェアラブルカメラ10で撮像した映像データ等を転送するための端子である。
コンタクトターミナル23とクレードル(不図示)又は外付けアダプタ(不図示)のコネクタとが接続されることにより、ウェアラブルカメラ10と外部機器との間でデータ通信が可能となる。
電源部24は、例えば、コンタクトターミナル23を介してクレードル又は外付けアダプタより供給される電源電力をバッテリ25に給電して、バッテリ25を充電する。バッテリ25は、例えば、充電可能な2次電池により構成され、ウェアラブルカメラ10の各部に電源電力を供給する。
録画スイッチSW1は、例えば、警察官7の押下操作による録画(動画の撮像)の開始/停止の操作指示を入力する押しボタンスイッチである。
スナップショットスイッチSW2は、例えば、警察官7の押下操作による静止画の撮像の操作指示を入力する押しボタンスイッチである。
属性情報付与スイッチSW3は、例えば、警察官7の押下操作による、映像データに属性情報を付与するための操作指示を入力する押しボタンスイッチである。
属性選択スイッチSW4は、例えば、映像データに付与する属性を選択するための操作指示を入力するスライドスイッチである。
通信モードスイッチSW5は、例えば、ウェアラブルカメラ10と外部機器との間の通信モードを設定するための操作指示を入力するスライドスイッチである。
インジケータスイッチSW6は、例えば、LED26a〜26c及びバイブレータ27による動作状態表示モードを設定するための操作指示を入力するスライドスイッチである。
録画スイッチSW1、スナップショットスイッチSW2、属性情報付与スイッチSW3、及び属性選択スイッチSW4は、緊急時においても容易に操作が可能に構成される。なお、各スイッチSW1〜SW6は、上記の形態に限定されず、ユーザによる操作指示の入力が可能な他の形態の操作入力デバイスでもよい。
LED26aは、例えば、ウェアラブルカメラ10の電源投入状態(オンオフ状態)及びバッテリ25の状態を示す表示部である。
LED26bは、例えば、ウェアラブルカメラ10の撮像動作の状態(録画状態)を示す表示部である。
LED26cは、例えば、ウェアラブルカメラ10の通信モードの状態を示す表示部である。
MCU19は、録画スイッチSW1、スナップショットスイッチSW2、属性情報付与スイッチSW3、属性選択スイッチSW4、通信モードスイッチSW5、インジケータスイッチSW6の各スイッチの入力検出を行い、操作があったスイッチ入力に対する処理を行う。
MCU19は、録画スイッチSW1の操作入力を検出した場合、撮像部11における撮像動作の開始又は停止を制御し、撮像部11から得られた撮像データを、動画像の映像データとして記憶部15に保存する。
MCU19は、スナップショットスイッチSW2の操作入力を検出した場合、スナップショットスイッチSW2が操作されたときの撮像部11による撮像データを、静止画の映像データとして記憶部15に保存する。
MCU19は、属性情報付与スイッチSW3の操作入力を検出した場合、予め設定された属性情報を映像データに付与し、映像データと対応付けて記憶部15に保存する。この際、属性選択スイッチSW4の状態と所定の属性情報との対応関係を示す対応情報をEEPROM16に保持しておき、MCU19は、属性選択スイッチSW4の状態を検出し、属性選択スイッチSW4の設定に応じた属性情報を付与する。
MCU19は、通信モードスイッチSW5の状態を検出し、通信モードスイッチSW5の設定に応じた通信モードによって通信部21を動作させる。
MCU19は、録画動作を開始した場合、インジケータスイッチSW6の状態を検出し、インジケータスイッチSW6の設定に応じて、LED表示及び/又はバイブレータ振動によって録画動作の状態を外部に示す報知を行う。
図4に示すように、ウェアラブルカメラ10は、例えば、警察官7の胸部など、警察官7の視点に近い位置からの視野の映像を撮像するように、警察官7が着用した衣服又は体に装着して使用される。警察官7は、ウェアラブルカメラ10を装着した状態で、録画スイッチSW1を操作して周囲の被写体の撮像を行う。
図5に示すように、ウェアラブルカメラ10では、例えば、略直方体状の筐体10Aの正面に、撮像部11の撮像レンズ11a、録画スイッチSW1、スナップショットスイッチSW2が設けられる。
録画スイッチSW1は、例えば、奇数回押下されることで録画(動画の撮像)が開始され、偶数回押下されることで録画が終了する。
スナップショットスイッチSW2は、例えば、押下される度に、押下時の静止画の撮像が実行される。
図6に示すように、ウェアラブルカメラ10の筐体10Aの正面から見て左側面には、属性情報付与スイッチSW3、属性選択スイッチSW4、USBコネクタ22aが設けられる。警察官7が属性情報付与スイッチSW3を押下操作することにより、現在録画中の映像データ又は直前に録画した映像データに対して、属性選択スイッチSW4の設定状態に応じた属性情報が付与される。
属性選択スイッチSW4は、図示例ではC1,C2,C3の3段階の接点位置を有するスライドスイッチであり、C1〜C3にそれぞれ割り付け設定された属性情報を警察官7が選択して指定する。
USBコネクタ22aには、USB22により外部機器と接続するケーブルが接続される。これにより、ウェアラブルカメラ10と車載システム60又は警察署5内の署内PC71等とを接続し、データ通信可能である。
図7に示すように、ウェアラブルカメラ10の筐体10Aの正面から見て右側面には、通信モードスイッチSW5、インジケータスイッチSW6が設けられる。
通信モードスイッチSW5は、図示例ではAP、STA1、STA2、OFFの4段階の接点位置を有するスライドスイッチであり、ウェアラブルカメラ10の通信モードをユーザが選択して指定する。
APは、アクセスポイントモードであり、ウェアラブルカメラ10が無線LANのアクセスポイントとして動作し、例えば、警察官7が所持する携帯端末(不図示)と無線接続して、ウェアラブルカメラ10と携帯端末との間で通信を行うモードである。
アクセスポイントモードにおいて、携帯端末は、ウェアラブルカメラ10と接続することにより、ウェアラブルカメラ10による現在のライブ映像の表示、録画された映像データの再生、属性情報の付与、撮像された静止画の表示等を行うことができる。
STA1,STA2は、ステーションモードであり、無線LANを用いて外部機器と接続する場合に、外部機器をアクセスポイントとして通信を行うモードである。STA1は警察署5内のアクセスポイントと接続するモード、STA2は車載システム60と接続するモードである。
ステーションモードにおいて、ウェアラブルカメラ10は、各種設定、ウェアラブルカメラ10が保持する録画された映像データの転送(アップロード)などを車載システム60や警察署5内の署内PC71やサーバSV1〜SV3に対して行うことができる。
OFFは、無線LANの通信動作をオフし、無線LANを未使用とするモードである。
インジケータスイッチSW6は、図示例ではLED、Vibration、LED&Vibration、OFFの4段階の接点位置を有するスライドスイッチであり、ウェアラブルカメラ10の報知モードを警察官7が選択して指定する。
LEDは、LED26a〜26cによってウェアラブルカメラ10の録画中などの動作状態を表示するモードである。
Vibrationは、バイブレータ27の振動によってウェアラブルカメラ10の動作状態を報知するモードである。
LED&Vibrationは、LED26a〜26cの表示とバイブレータ27の振動とによってウェアラブルカメラ10の動作状態を報知するモードである。
OFFは動作状態の報知動作をオフするモードである。
LED26a〜26cは、図5に示すように、ウェアラブルカメラ10の筐体10Aの正面から見て上面に配置されている。これにより、警察官7がウェアラブルカメラ10を装着した状態でLED26a〜26cを容易に視認できる。尚、警察官7本人以外からはLED26a〜26cが見えないようにしてもよい。
また、図示しないが、ウェアラブルカメラ10の筐体10Aの正面から見て下面には、コンタクトターミナル23が設けられる。
図8は、車載レコーダ62の内部構成の一例を示すブロック図である。車載レコーダ62は、CPU101、無線通信部102、有線通信部103、ROM104、RAM105、μCON106、GPS107、GPIO108、ボタン109、LED110、SSD111、及びRS−232C接続部112を含む構成である。
CPU101は、例えば、車載レコーダ62の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、他の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理及びデータの記憶処理を行う。
無線通信部102は、無線回線を介して外部装置と無線通信する。無線通信は、例えば、無線LAN(Local Area Network)通信、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth(登録商標)を含む。無線LAN通信は、例えばWi−fi(登録商標)のIEEE802.11n規格に従って通信する。CPU101と無線通信部102との間は、例えば、PCI(Peripheral Component InterConnect)又はUSBを介して接続される。無線通信部102は、例えば、車載カメラ61、車載PC63、ウェアラブルカメラ10との間で無線通信する。
有線通信部103は、有線回線(例えば有線LAN)を介して外部装置と有線通信する。有線通信部103は、例えば、車載カメラ61、車載PC63、ウェアラブルカメラ10との間で有線通信する。
ROM104は、例えば、フラッシュROMであり、CPU101を制御するためのプログラム及びデータを予め記憶するメモリである。
RAM105は、例えば、CPU101の動作において使用されるワークメモリである。RAM105は、例えば複数設けられる。
μCON106は、例えば、マイクロコンピュータの一種であり、外部インタフェースに係る各部(例えば、GPS107、GPIO108、ボタン109、LED110)と接続され、外部インタフェースに関する制御を行う。μCON106は、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を介して、CPU101に接続される。
GPS107は、例えば、現在の車載レコーダ62の位置情報をGPS発信機(不図示)から受信して、CPU101に出力する。
GPIO108は、例えば、パラレルインタフェースであり、GPIO108を介して接続される外部装置(不図示)とμCON106との間で、信号を入出力する。
ボタン109は、例えば、車載カメラ61により撮像された映像データの録画を開始又は停止するための録画ボタンを含む。
LED110は、例えば、車載レコーダ62の電源投入状態(オンオフ状態)、録画の実施状態、車載レコーダ62のLANへの接続状態、車載レコーダ62に接続されたLANの使用状態を、点灯、消灯、点滅等により表示する。
記憶部としてのSSD111は、例えば、車載カメラ61により撮像され録画された映像データを蓄積する。SSD111は、ウェアラブルカメラ10により撮像され録画された映像データを蓄積してもよい。また、SSD111は、映像データ以外のデータを蓄積してもよい。SSD111は、SATA(Serial ATA)を介して、CPU101に接続される。SSD111は、複数設けられてもよい。尚、SSD111以外のストレージ(例えばHDD)が設けられてもよい。
RS−232C接続部112は、RS−232Cの規格に従う外部機器(不図示)を接続し、この外部機器とCPU101との間でデータを入出力する。
図9は、車載PC63の内部構成の一例を示すブロック図である。車載PC63は、CPU201と、I/O(Input/Output)制御部202と、通信部203と、メモリ204と、入力部205と、表示部206と、スピーカ207と、を含む構成である。車載PC63は、ウェアラブルカメラ10、車載レコーダ62とそれぞれ通信可能であり、バックエンドシステム100Bのサーバ装置SV1〜SV3や署内PC71とも通信可能である。
CPU201は、例えば、車載PC63の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、他の各部との間のデータのI/O制御部202を介した入出力処理、データの演算(計算)処理及びデータの記憶処理を行う。
CPU201は、例えば、表示部206に表示された車載システム60へのログイン画面(不図示)に対する警察官7の入力操作により、警察官7の車載システム60へのログインの可否を認証する。警察官7の入力操作は、例えば、Officer IDとパスワード等を入力する操作である。ログインが許可される対象となる警察官7に関する各種情報は、例えばメモリ204に予め保存されており、CPU201は、メモリ204に予め保存されているログインの許可対象の情報を用いて、警察官7の車載システム60へのログインの可否を判定する。
尚、このログインは、車載PC63を介した車載システム60へのログインでもよいし、車載PC63に搭載された車載システム60を操作するアプリケーションへのログインでもよい。
I/O制御部202は、CPU201と車載PC63の各部(例えば通信部203、入力部205、表示部206、スピーカ207)との間でデータの入出力に関する制御を行い、CPU201からのデータ及びCPU201へのデータの中継を行う。尚、I/O制御部202は、CPU201と一体的に構成されてもよい。
通信部203は、例えば、車載レコーダ62との間、又は警察官7が装着可能なウェアラブルカメラ10との間で、有線又は無線による通信を行う。
通信部203は、警察官7が車載システム60にログイン中である場合、メモリ204に保存されるログイン情報をウェアラブルカメラ2に転送してコピーさせ、警察官7が車載システム60にログインしていない場合、ログイン情報をウェアラブルカメラ10に転送しない。
ログイン情報は、例えば、警察官7を識別するためのOfficer ID、ウェアラブルカメラ10を識別するためのCamera ID、使用されるパトカー6を識別するためのCar IDを含む。
メモリ204は、例えばRAM、ROM、不揮発性又は揮発性の半導体メモリを用いて構成され、CPU201の動作時のワークメモリとして機能し、CPU201を動作させるための所定のプログラム及びデータを保存している。メモリ204は、例えば、車載システム60へのログインが許可される警察官7に関するログイン情報を保存する。
入力部205は、警察官7の入力操作を受け付け、I/O制御部202を介してCPU201に通知するためのUIであり、例えばマウス、キーボード等のポインティングデバイスである。入力部205は、例えば表示部206の画面に対応して配置され、警察官7の指又はスタイラスペンによって操作が可能なタッチパネル又はタッチパッドを用いて構成されても良い。
表示部206は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、各種情報を表示する。また、表示部206は、例えば警察官7の入力操作に応じて、ウェアラブルカメラ10により撮像(録画)された映像データが入力された場合には、CPU201の指示の下で、映像データに含まれる映像を画面に表示する。
スピーカ207は、例えば警察官7の入力操作に応じて、ウェアラブルカメラ2により撮像(録画)された音声を含む映像データが入力された場合には、CPU201の指示の下で、映像データに含まれる音声を出力する。なお、表示部206及びスピーカ207は、車載PC63とは別々の構成としてもよい。
上述したウェアラブルカメラシステム100において、ウェアラブルカメラ2により撮像(録画)された映像データのみならず、パトカー6の車載カメラ61で撮像した映像データを有効利用することも期待されている。よって、車載カメラ61で撮像した映像データにも、ウェアラブルカメラ10における署内PC71と管理ソフトウェア70による識別情報の設定登録と同様に、識別情報が設定登録されることが望ましい。
この場合、パトカー6に乗り込んだ警察官7が、車載システム60の車載レコーダ62または車載PC63を用いて、識別情報を入力して映像データに付加することが考えられる。しかしこのような作業は煩雑であり、警察官7の負担を増加させるものである。とりわけパトカー6が出動する事態は緊急事態であることが多く、パトカー6内での各種の入力作業はできるだけ省力化されることが、映像データの取扱いにあたって好ましい。
上述した状況を考慮した、本実施形態のウェアラブルカメラシステム100の具体的な使用例を説明する。図10は、署内PC71(バックエンドシステム100B)、ウェアラブルカメラ10、車載システム60(フロントエンドシステム100A)間の制御フローを示すシーケンス図である。ここでの署内PC71は、管理ソフトウェア70と協同した上で、識別情報を設定登録するとともに、設定登録された識別情報を管理し、ウェアラブルカメラ10に送信する情報処理装置として機能する。
まず、バックエンドシステム100Bにおいて、署内PC71とウェアラブルカメラ10が所定の有線又は無線の通信を確保する(ステップS1)。無線通信には、ウェアラブルカメラ10の通信部21による、署内PC71との無線LAN(W−LAN)による無線通信、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等がある。有線通信には、ウェアラブルカメラ10のUSB22によるシリアルバス通信がある。このような通信接続は、断続せず連続的に確保されているが、所定の時間をおいて断続的に通信接続を確保するようにしてもよい。
警察官7は、ウェアラブルカメラ10およびパトカー6の使用を目的として、警察署5内の署内PC71にログインし、警察官7の識別情報(例えばOfficer ID)、警察官が使用するウェアラブルカメラ10の識別情報(例えばCamera ID)、警察官7が使用するパトカー6の識別情報(例えばCar ID)等を、第1のログイン情報として署内PC71に設定登録する(ステップS2)。ただし、このような設定登録は、警察官7が行ってもよいし、他の者が行ってもよく、設定登録のタイミングも任意である。警察官7がウェアラブルカメラ10を入手後速やかに行ってもよい。
このような状況で、例えば警察官7が現場8に向かうべき事件が発生し、警察署5に通報がされる。このとき警察官7が、上述の第1のログイン情報を用いて署内PC71にログインすると、署内PC71は、第1のログイン情報である識別情報をウェアラブルカメラ10に送信し(ステップS3)、識別情報を受信したウェアラブルカメラ10は、記憶部15に受信した識別情報を記憶する(ステップS4)。ステップS1において、署内PC71とウェアラブルカメラ10間の通信は確保されているため、識別情報の送受信は円滑に行われる。
その後、警察官7は、自身のウェアラブルカメラ10を装着して(図4参照)、パトカー6に乗り込む。すると、ウェアラブルカメラ10と車載システム60との間で、有線又は無線の通信が確保される(ステップS5)。この接続の態様は、ステップS1のものと同じであってよい。
通信接続が確保されると、ウェアラブルカメラ10は、記憶部15に記憶した識別情報を車載システム60に送信する(ステップS6)。車載システム60の車載レコーダ62は、無線通信部102または有線通信部103により識別情報を受信し、受信した識別情報を車載レコーダ62のROM104に記憶する(ステップS7)。尚、一般的にステップS5〜S7は、警察官7がパトカー6に乗り込んだ後、現場8へ向かうまでの間に行われる。警察官7は、ウェアラブルカメラ10に記憶された識別情報を、車載システム60に対して改めて入力する必要はない。
警察官7が現場8に到着し、パトカー6から出ると、任意のタイミングでウェアラブルカメラ10により録画を開始する。このとき、車載システム60の車載カメラ61も録画を開始し、映像データを取得する(ステップS8)。車載カメラ61による録画は、例えばウェアラブルカメラ10による録画の開始信号を車載レコーダ62の無線通信部102が受信し、受信した信号を元に車載カメラ61を起動させることにより開始される。ただし、車載カメラ61による録画開始の態様やタイミングなどは特に限定はされない。
車載カメラ61が取得した映像データとウェアラブルカメラ10から取得した車載レコーダ62のROM104上にある識別情報は、同時にSSD111に記憶される。ここで、SSD111内には、ウェアラブルカメラ10から取得した識別情報が既に記憶されている(ステップS7参照)。この場合、車載レコーダ62は、予めSSD111に記憶された識別情報と車載カメラ61から受信した映像データとを対応付けし、対応付けられた識別情報と映像データとをSSD111に記憶する(ステップS9)。映像データには識別情報が対応付けられているため、後の映像データの抽出、検索が極めて容易なものとなる。
車載レコーダ62には複数のログイン情報を設定することができる。例えば、車載レコーダ62は、上述した第1のログイン情報に加えて、識別情報を第2のログイン情報として設定する。このとき、車載レコーダ62は、第2のログイン情報を用いた第2のログインを受け付け可能となり、警察官7を含むユーザは、この第2のログイン情報を用いて車載レコーダ62にログイン(第2のログイン)することが可能である。なお、車載レコーダ62は、例えば警察署5への帰還後のタイミングで、車載カメラ61が撮像した映像データを含む録画データをバックエンドシステム100Bに転送(アップロード)する。
図11は、識別情報を含むログイン情報(第1及び第2のログイン情報)の一例を示す図である。図11に示すログイン情報は、「Officer ID」と、「Officer Name」と「Camera ID」と、「Car ID」と、「Area」と、「Shiftwork pattern」と、「Unit」と、「Agency」との各項目に対応する実際のデータにより構成される。「Officer ID」は、ログインが許可されたユーザ(つまり、ログインしている警察官)の識別情報を示す。「Officer Name」は、ログインしている警察官の名前を示す。「Camera ID」は、使用中のウェアラブルカメラの識別番号を示す。「Car ID」は、使用中のパトカーの識別番号を示す。「Area」は、警察官がパトロール(巡回)しているエリアの名称を示す。「Shiftwork pattern」は、警察官の勤務シフトのパターンを示す。「Unit」は、警察官の所属部署を示す。「Agency」は、警察官の勤める警察署(勤務地)の名称を示す。ログイン情報に「Officer ID」以外に「Officer Name」と、「Vehicle ID」と、「Area」と、「Shiftwork pattern」と、「Unit」と、「Agency」を設けることで、例えばバックエンドシステム100Bにおいて、ユーザは、各項目を検索キーとして用いることで、所望のイベントリストEVLを検索しやすくすることができる。尚、図11には示されていないが、ウェアラブルカメラ10のMACアドレスも識別情報、すなわち第1及び第2のログイン情報として利用することができる。
図12は、録画データのデータ構造の一例を示す図、図13は、録画映像リストのデータ構造の一例を示す図である。本実施形態の車載レコーダ62では、図12に示すように、車載カメラ61が撮像した映像データに対し、この映像データに関連するメタ情報(映像データの属性を示す属性情報)を生成するとともに対応付けし、両者のデータを関連付けた録画データとして、SSD111に記憶する。すなわち、SSD111に記憶した録画データには、映像データとメタ情報とが含まれる。そして、車載レコーダ62は、ウェアラブルカメラ10から取得した識別情報をもメタ情報の一部として設定する。上述したステップS9(図10)においては、車載レコーダ62は、予めROM104に記憶された識別情報をメタ情報の一部として設定し映像データと対応付けることになる。
録画データは、図13に示すような録画映像リストの形で車載レコーダ62のSSD(記憶部)111に記憶される。録画映像リストの情報には、映像データID、時間情報、Car ID、Officer ID、事件カテゴリ、その他の情報が含まれる。映像データIDは、車載カメラ61が撮像した映像データそのもののIDである。本実施形態では、録画開始から録画終了までの1つの録画動作を1つのイベントとして規定し、個々の録画動作のイベント(以下、録画イベントとも称する)について映像データIDを付与する。映像データIDとしては、映像データのファイル名などを用いてもよい。
時間情報、Car ID、Officer ID、事件カテゴリ、(場合によっては)その他の情報は、車載レコーダ62自身が生成する一般的なメタ情報に対応し、Car IDおよびOfficer ID、(場合によっては)その他の情報がメタ情報の一部である識別情報に分類される。この識別情報は、車載レコーダ62がウェアラブルカメラ10から取得したものである。
時間情報は、個々の録画イベントの時間情報であり、例えば録画開始時刻を付与する。時間情報としては、録画開始時刻だけでなく、録画開始時刻と録画終了時刻、録画開始時刻と録画継続時間などを用いてもよい。「Car ID」は、使用中のパトカーの識別番号を示す。Officer IDは、ログインが許可されたユーザ(つまり、ログインしている警察官)の識別情報を示す。事件カテゴリは、現場で起こった事件の種類を示すための分類情報である。その他の情報には図11で識別情報として挙げた「Officer Name」、「Camera ID」、「Area」、「Shiftwork pattern」、「Unit」、「Agency」などが含まれ得るが特に限定はされない。
本実施形態のウェアラブルカメラシステム100によれば、署内PC71により入力された第1のログイン情報としての識別情報が、特別な操作をすることなく、自動的にウェアラブルカメラ10に送られる。さらに、当該識別情報がウェアラブルカメラ10から車載システム60の車載レコーダ62に自動的に送られ、第2のログイン情報として自動的に車載レコーダ62に設定登録される。よって、警察官7が車載PC63から特別な入力操作をすることなく、識別情報が車載レコーダ62に記憶されることとなる。さらに警察官7を含むユーザは第2のログイン情報を用いて車載レコーダ62にログイン(第2のログイン)することができ、このログインにあたって、識別情報の利用が可能である。
このような状況で、車載システム60の車載カメラ61が現場8で映像データを撮像する。車載レコーダ62は、ユーザが特別な処理をすることなく、パトカー6やウェアラブルカメラ10等の識別情報を車載カメラ61が撮像した映像データに関連付ける(紐付ける)ことが可能となる。
よって、本実施形態のウェアラブルカメラシステム100は、車載カメラ61が撮像した映像データを取扱う上での利便性を向上させるものである。例えば、緊急を要する現場8において、警察官7は、車載カメラ61により映像データを撮像するにあたり、予め識別情報を入力する必要がないため、円滑に事件に対処することができる。また、警察官7が現場8から警察署5に戻った後でも、車載カメラ61が撮像した映像データには既に識別情報が付与されているため、映像データの管理、検索などが容易となる。
上記実施形態では、ウェアラブルカメラ10と車載レコーダ62との間では、有線通信又は近距離通信(例えばNFC又はBluetooth(登録商標))されることが好ましい。これにより、他の警察官7が近くにおり、他のウェアラブルカメラ10が近くに存在する場合でも、他のウェアラブルカメラ10と車載レコーダ62が誤接続され、混線することを抑制できる。
上記実施形態では、ウェアラブルカメラ10が保持する識別情報を車載レコーダ62へ転送し、車載レコーダ62での各処理(例えばログイン処理、メタ情報の付与処理)に用いることを例示した。更に、車載レコーダ62が予め識別情報を保持している場合、車載レコーダ62が保持する識別情報をウェアラブルカメラ10へ転送し、ウェアラブルカメラ10での各処理(例えばメタ情報の付与処理)に用いてもよい。このように、特定のウェアラブルカメラ10から非特定の車載レコーダ62へ識別情報を登録してもよいし、特定の車載レコーダ62から非特定のウェアラブルカメラ10へ識別情報を登録してもよい。これにより、非特定側での入力作業の手間を省くことができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明のウェアラブルカメラシステムによれば、車載カメラが撮像した映像データを取扱う上での利便性を向上できる。
100 ウェアラブルカメラシステム
100A フロントエンドシステム
100B バックエンドシステム
5 警察署
6 パトカー(車両)
7 警察官
8 現場
10 ウェアラブルカメラ
10A ウェアラブルカメラの筐体
11 撮像部
12 GPIO
13 RAM
14 ROM
15 記憶部
16 EEPROM
17 RTC
18 GPS
19 MCU
21 通信部
22 USB
22a USBコネクタ
23 コンタクトターミナル
24 電源部
25 バッテリ
26a,26b,26c LED
27 バイブレータ
60 車載システム
61 車載カメラ
62 車載レコーダ
63 車載PC
70 管理ソフトウェア
71 署内PC
101 CPU
102 無線通信部
103 有線通信部
104 ROM
105 RAM
106 μCON
107 GPS
108 GPIO
109 ボタン
110 LED
111 SSD(記憶部)
112 RS−232C接続部
201 CPU
202 I/O制御部
203 通信部
204 メモリ
205 入力部
206 表示部
207 スピーカ
SV1,SV2,SV3 サーバ
SW1 録画スイッチ
SW2 スナップショットスイッチ
SW3 属性情報付与スイッチ
SW4 属性選択スイッチ
SW5 通信モードスイッチ
SW6 インジケータスイッチ

Claims (5)

  1. ユーザが装着可能なウェアラブルカメラと、
    前記ユーザが乗車する車両に搭載され、映像データを撮像する車載カメラと、
    前記車両に搭載され、前記映像データを記憶するとともに、当該映像データのメタ情報を生成可能な車載レコーダと、を備えるウェアラブルカメラシステムであって、
    前記車載レコーダは、前記ウェアラブルカメラから送信された前記映像データの識別情報を受信するとともに、前記メタ情報の一部として前記識別情報を設定する、
    ウェアラブルカメラシステム。
  2. 請求項1に記載のウェアラブルカメラシステムであって、
    情報処理装置を更に含み、
    当該情報処理装置は、前記ウェアラブルカメラおよび前記車両を使用するため、第1のログイン情報を用いた第1のログインを受け付けた後、前記第1のログイン情報を前記識別情報として前記ウェアラブルカメラへ送信する、ウェアラブルカメラシステム。
  3. 請求項2に記載のウェアラブルカメラシステムであって、
    前記車載レコーダは、前記識別情報に基づく第2のログイン情報を用いた第2のログインを受け付け可能である、ウェアラブルカメラシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のウェアラブルカメラシステムであって、
    前記識別情報が、ユーザの識別情報、ユーザの名前、前記ウェアラブルカメラの識別番号、前記車両の識別番号、ユーザが巡回しているエリアの名称、ユーザの勤務シフトのパターン、ユーザの所属部署、ユーザの勤める勤務地の名称、前記ウェアラブルカメラのMACアドレスのうち少なくともいずれか一つである、ウェアラブルカメラシステム。
  5. ユーザが装着可能なウェアラブルカメラと、
    前記ユーザが乗車する車両に搭載され、映像データを撮像する車載カメラと、
    前記車両に搭載され、前記映像データを記憶するとともに、当該映像データのメタ情報を生成可能な車載レコーダと、を備えるウェアラブルカメラシステムにおける録画制御方法であって、
    前記車載レコーダは、前記ウェアラブルカメラから送信された前記映像データの識別情報を受信するとともに、前記メタ情報の一部として前記識別情報を設定する、
    録画制御方法。
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