JP2016143901A - Olt、ponシステムおよびプログラム - Google Patents

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【課題】PON(Passive Optical Network)区間の上下伝送遅延が非対称である場合であっても、時刻同期の精度を維持することができるOLT(Optical Line Terminal)、PONシステムを提供する。【解決手段】GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)40−1から送信された信号をマスターONU40−1以外のスレイブONU40−2〜40−nへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round−Trip Time)と、スレイブONUから送信された信号をマスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算するCPU14と、第1又は第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、RTT差分を送信待ち時間として設定する帯域割当部15と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、光ファイバ伝送を実現する技術に関し、特に、OLT(Optical Line Terminal)、PON(Passive Optical Network)システムおよびプログラムに関する。
近年、移動通信網が提供する無線アクセスネットワークの高速化に伴って、基地局装置がカバーする領域(セル)が狭くなり、その結果、移動通信網を構成するために設置すべき基地局装置数が増大している。このため、複数の基地局装置を収容するためのネットワークとして、1本の光伝送路を複数の加入者で共有する受動光網(PON:Passive Optical Network)システムが検討されている。
PONシステムでは、通信事業者の局に設置された1つの光伝送路終端装置(OLT:Optical Line Terminal)が光分岐器を介して複数の加入者側宅内端末(ONU:Optical Network Unit)と接続されている。OLTは、複数のONU、例えば、64台のONUに対して時分割多重方式により動的に上り帯域を割り当てることで、高い帯域の利用効率を実現している。
PONシステムにおいて、複数の基地局装置を収容する場合、基地局装置間の周波数および時刻同期が必須となる。従来は、基準時刻情報を受信するために各基地局装置にGPS(Global Positioning System)アンテナを設置することが一般的であった。しかし、基地局装置における設置環境等の制約により、GPSアンテナが設置できない場合があった。
そこで、OLT配下にある一台のONUでGPS信号を取得し、時刻情報を当該ONUからOLT側に提供して、OLTを介して他の全ONUに配信するというループバック方式をとれば、GPSアンテナが設置できない場合にも柔軟に対応できる。GPS信号は、非特許文献1に記載されるIEEE1588v2のPTP(Precision Time Protocol)のようなパケットを用いてPON区間を伝送する構成が考えられる。
特開2014−165557号公報
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、基準時刻を提供するマスター装置と、当該マスター装置の時刻に従属同期するスレイブ装置との上下伝送遅延が同じであることを前提として動作する。そのため、伝送遅延が上下非対称であるPONシステムにIEEE1588v2を適用した場合、時刻同期精度が劣化する課題がある。
特許文献1には、上りおよび下りの伝送遅延が非対称であることを考慮して、OLTでPTPパケットを識別し、下りPTPパケットに遅延を付加することによって、上りおよび下りの伝送遅延を対称化する技術が開示されている。しかし、この方式では、PTPパケットを識別する機能と、遅延を付加する機能とを備える特別なOLTを構成する必要があるため、既存のシステムに適用することは不可能である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ONU側でGPS信号を受信し、時刻情報をOLT側に提供して、OLTを介して他の全てのONUに配信するPONシステムにおいて、PON区間の上下伝送遅延が非対称である場合であっても、時刻同期の精度を維持することができるOLT、PONシステムおよびプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明のOLTは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する制御部と、前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する帯域割当部と、を備えることを特徴とする。
このように、第1のRTTまたは第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、RTT差分を送信待ち時間として設定するので、上りと下りの伝送遅延を対称にすることが可能となる。その結果、PONシステムにおいて、OLTを介したループバック制御において、マスターONUとスレイブONU間の上りと下りの伝送遅延が非対称である場合であっても、高い時刻同期精度を維持することが可能となる。また、OLT側で動的帯域割当を行なうことによって、上りと下りの伝送遅延を対称化することができるので、OLTを大規模に改修する必要が無く、既存のPONシステムに対して、速やかに適用することが可能となる。
(2)また、本発明のOLTは、前記スレイブONUを初期登録する際に取得した自装置と前記スレイブONUとの距離を示す情報、固定タイムスロットで伝送された信号の上り遅延時間および下り遅延時間を示す情報を含むテーブルを更に備えることを特徴とする。
このように、テーブルを備えるので、OLTは、RTT差分を算出する際に、自装置とスレイブONUとの距離を示す情報、固定タイムスロットで伝送された信号の上り遅延時間および下り遅延時間を示す情報を容易に利用することが可能となる。
(3)また、本発明のOLTにおいて、前記制御部は、前記テーブルの上りの遅延時間および下りの遅延時間を示す情報に基づいて、前記第1および第2のRTT、並びに前記RTT差分を算出することを特徴とする。
このように、テーブルの上りの遅延時間および下りの遅延時間を示す情報に基づいて、第1および第2のRTT、並びにRTT差分を算出するので、上りと下りの伝送遅延を対称化することが可能となる。
(4)また、本発明のOLTにおいて、前記制御部は、前記テーブルの距離を示す情報、上り伝送で用いられる光の波長および下り伝送で用いられる光の波長に基づいて、前記第1および第2のRTT、並びに前記RTT差分を算出することを特徴とする。
このように、テーブルの距離を示す情報、上り伝送で用いられる光の波長および下り伝送で用いられる光の波長に基づいて、第1および第2のRTT、並びに前記RTT差分を算出するので、上りと下りの光の波長が異なることにより生ずる時間差分を解消し、上りと下りの伝送遅延を対称化することが可能となる。
(5)また、本発明のPONシステムは、OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、前記OLTは、GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する制御部と、前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する帯域割当部と、を備え、前記小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUは、前記OLTから設定された送信待ち時間が経過した後で、信号の送信を行なうことを特徴とする。
このように、第1のRTTまたは第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、RTT差分を送信待ち時間として設定するので、上りと下りの伝送遅延を対称にすることが可能となる。その結果、PONシステムにおいて、OLTを介したループバック制御において、マスターONUとスレイブONU間の上りと下りの伝送遅延が非対称である場合であっても、高い時刻同期精度を維持することが可能となる。また、OLT側で動的帯域割当を行なうことによって、上りと下りの伝送遅延を対称化することができるので、OLTを大規模に改修する必要が無く、既存のPONシステムに対して、速やかに適用することが可能となる。
(6)また、本発明のプログラムは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)のプログラムであって、GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する処理と、前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する処理と、の一連の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
このように、第1のRTTまたは第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、RTT差分を送信待ち時間として設定するので、上りと下りの伝送遅延を対称にすることが可能となる。その結果、PONシステムにおいて、OLTを介したループバック制御において、マスターONUとスレイブONU間の上りと下りの伝送遅延が非対称である場合であっても、高い時刻同期精度を維持することが可能となる。また、OLT側で動的帯域割当を行なうことによって、上りと下りの伝送遅延を対称化することができるので、OLTを大規模に改修する必要が無く、既存のPONシステムに対して、速やかに適用することが可能となる。
本発明によれば、上りと下りの伝送遅延を対称にすることが可能となる。その結果、PONシステムにおいて、OLTを介したループバック制御において、マスターONUとスレイブONU間の上りと下りの伝送遅延が非対称である場合であっても、高い時刻同期精度を維持することが可能となる。また、OLT側で動的帯域割当を行なうことによって、上りと下りの伝送遅延を対称化することができるので、OLTを大規模に改修する必要が無く、既存のPONシステムに対して、速やかに適用することが可能となる。
時刻配信PONシステムの概略構成を示す図である。 IEEE1588v2におけるマスター装置とスレイブ装置との間の時刻同期シーケンスを示す図である。 PONを用いたマスター装置とスレイブ装置との間の時刻同期シーケンスを示す図である。 第1の実施形態に係るPONシステムの概略構成を示す図である。 OLT10が有するテーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る時刻配信PONシステムのシーケンスを示す図である。
本発明者らは、IEEE1588v2のような時刻同期方式では、マスターとスレイブと間の上下伝送遅延が同じであることを前提として動作するため、伝送遅延が上下非対称であるPONシステムにIEEE1588v2を適用した場合、時刻同期精度が劣化してしまうことに着目し、マスターONUとスレイブONUとの間の上りと下りの伝送遅延の差分を計算し、伝送遅延が小さい方の送信側のONUに対し、その差分を送信待ち時間として設定する動的帯域割当(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)を行なうことによって、上りと下りの伝送遅延を対称化することができることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明のOLTは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する制御部と、前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する帯域割当部と、を備えることを特徴とする。
これにより、本発明者らは、PONシステムにおいて、OLTを介したループバック制御において、マスターONUとスレイブONU間の上りと下りの伝送遅延が非対称である場合であっても、高い時刻同期精度を維持することを可能とした。また、OLTを大規模に改修する必要が無く、既存のPONシステムに対して、速やかに適用することを可能とした。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
まず、PONシステムの一般的な説明を行なう。図1は、時刻配信PONシステムの概略構成を示す図である。OLT10の配下に、光スプリッタ30を介して合計n台(nは任意の整数)のONU40−1〜nが接続されている。そのうち1台(図1ではONU40−1)には、基準時刻を取得するマスター装置50が接続されている。
その他のONU(図1ではONU40−2〜n)には、マスター装置50に従属同期するスレイブ装置52−1〜(n−1)が接続され、マスター装置50およびスレイブ装置52−1〜(n−1)の配下には基地局60−1〜nが接続されている。マスター装置50は、GPSアンテナ51を備え、当該GPSアンテナ51で受信した時刻情報を、OLT10を介して他のONU40−2〜nに分配する。なお、本実施形態では、マスター装置50が接続されるONU40−1をマスターONU、それ以外のONU40−2〜nをスレイブONUと呼称する。
図2は、IEEE1588v2におけるマスター装置とスレイブ装置との間の時刻同期シーケンスを示す図である。マスター装置は、時刻tにSyncメッセージをスレイブ装置に向けて送信し、スレイブ装置は、当該Syncメッセージを時刻tに受信する。Syncメッセージには、マスター装置が送信した時刻tが書き込まれている。次に、スレイブ装置は、時刻tに“Delay_Requestメッセージ”をマスター装置に向けて送信し、マスター装置は、当該“Delay_Requestメッセージ”を時刻tに受信する。その後、マスター装置は、“Delay_Responseメッセージ”をスレイブ装置に向けて送信し、マスター装置がスレイブ装置からの“Delay_Requestメッセージ”を受信した時刻tを通知する。
以上の手順により、スレイブ装置は、時刻t〜tを把握し、次式(1)によりマスター装置とスレイブ装置と間の伝送遅延時間(delay)を計測する。
delay={(t−t)+(t−t)}/2…(1)
スレイブ装置は、自装置の時刻に、上式で得られたdelayを補正し、マスター装置との時刻合わせをする。ここで、マスター装置からスレイブ装置への伝送遅延(t−t)とスレイブ装置からマスター装置への伝送遅延(t−t)は同じであることを前提としている。
図3は、PONを用いたマスター装置とスレイブ装置との間の時刻同期シーケンスを示す図である。マスターONU40−1は、PTPパケットをOLT10に向けて送信し、PTPパケットは、OLT10で折り返し転送され、スレイブONU40−2に到達する。PTPパケットがマスターONU40−1からスレイブONU40−2に届くまでの伝送遅延をRTT_1とする。
一方、スレイブONU40−2は、PTPパケットをOLT10に向けて送信し、PTPパケットは、OLT10で折り返し転送され、マスターONU40−1に到達する。PTPパケットがスレイブONU40−2からマスターONU40−1に届くまでの伝送遅延をRTT_2とする。RTT_1とRTT_2は、OLT10が指示する上り送信開始時刻のずれ、ONU毎のバッファリング遅延や光ファイバ接続距離差などにより、同じ値にはならない。
[第1の実施形態]
図4は、第1の実施形態に係るPONシステムの概略構成を示す図である。OLT10は、m個(mは任意の整数)の光送受信器(TRX)12−1〜m、CPU14、テーブル16、およびスイッチ(SW)18から構成されている。CPU14は、ONU40−1〜nの上り送信開始時刻および送信期間をスケジューリングする帯域割当部15を備える。GPSアンテナ51で受信したGPS信号は、マスター装置50において時刻情報(例えば、IEEE1588v2のPTPパケットなど)に変換され、ONU40−1は、当該時刻情報を上り光信号に変換して、OLT10に向けて送信する。
OLT10は、TRX12−1で受信した時刻情報をCPU14に供給し、CPU14は、当該時刻情報をSW18に供給する。SW18は、時刻情報のみを識別して、OLT10からONU40−1〜nに向かう方向へ折り返し転送する。時刻情報以外の上りデータ信号等は、SW18で折り返さずに上位ネットワークへ転送される。
PONシステムでは、上りと下りの伝送遅延が非対称であるため、これを対称化する必要がある。すなわち、上記RTT_1およびRTT_2を対称化するため、OLT10の帯域割当部15において、上りPTPパケットを、常に固定タイムスロットで送信するように各ONUに対して指示する。また、RTT_1およびRTT_2の差分を計測し、RTTが小さい方を特定する。そして、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対して、上記差分(RTT差分)を、送信待ち時間として設定し、上り送信開始時刻を指示する。
図5は、OLT10が有するテーブルの一例を示す図である。OLT10は、ONU40−1〜nを初期登録する際に、各ONUとの接続距離(D_1〜n)、固定タイムスロットで伝送されるPTPパケットの上り遅延(Tup_1〜n)および下り遅延(Tdn_1〜n)の情報を保持する。
図6は、第1の実施形態に係る時刻配信PONシステムのシーケンスを示す図である。OLT10は、図5に示したテーブルに記録されている情報に基づいて、マスター装置からスレイブ装置までの伝送遅延RTT_1と、スレイブ装置からマスター装置までの伝送遅延RTT_2とを計算する。例えば、図6に示すように、マスターONU40−1とスレイブONU40−2を例にとると、RTT_1はTup_1+Tdn_1、RTT_2はTup_2+Tdn_2で計算され、RTT_1とRTT_2の差(ΔRTT)が得られる。
RTT_1とRTT_2の小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONU(図6の例ではマスタONU40−1)に対して、上りPTPパケットの送信を開始する時刻を、ΔRTTの待ち時間の分だけ遅くなるように、動的帯域割当を行なう。このように、送信開始時刻を意図的に遅らせることによって、RTT_1とRTT_2を見かけ上、同じ値にすることができる。
このように、OLT10が、RTTの小さいONUに対して、待ち時間を含めて上り送信開始時刻を指示することによって、上りと下りの伝送遅延を対称化することが可能となる。
なお、OLT10のSW18におけるバッファリング遅延も時刻ずれを引き起こす可能性があるが、本実施形態では、SW18のバッファリング遅延は無視可能なものとしている。例えば、SW18において、PTPパケットを常に一定のバッファリング遅延量となるように制御するか、PTPパケットを他のデータ信号の処理状況に依らず、常に再優先で転送制御することなどにより、SW18のバッファリング遅延の揺らぎを抑えることができる。
[第2の実施形態]
PONシステムでは、一般に、上り伝送に用いられる光の波長と、下り伝送に用いられる光の波長とは、異なっている。このことから、第2の実施形態では、上りと下りの波長の違いにより生じる時刻差分も考慮に入れて、上りと下りの伝送遅延を対称化する。
PONシステムにおける上り波長の光ファイバ内の屈折率をn_up、下り波長の屈折率をn_dnとすると、光ファイバ内の上り速度(C_up)及び下り速度(C_dn)は、それぞれ、C_up=C/n_up、C_dn=C/n_dnで表される。ただし、Cは真空中の光速である。
図5に示したテーブルから距離情報を参照して、RTT_1及びRTT_2を計算すると、それぞれ式(2)および式(3)が得られる。
Figure 2016143901
上式(2)及び(3)を用いると、ΔRTTは式(4)で表される。
Figure 2016143901
屈折率n_upおよびn_dnは、PONシステムの使用波長が与えられれば、一意に決定されるので、必要なパラメータは距離情報D_1及びD_2のみとなる。以上により、上りの波長と下りの波長との相違により生じる時刻差分も考慮して、上りと下りの伝送遅延を対称化することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、OLTを介したループバック制御において、マスター装置とスレイブ装置との間の上りと下りの伝送遅延が非対称である場合であっても、高い時刻同期精度を維持することが可能となる。
10 局側光終端装置(OLT)
12−1〜m 光送受信器(TRX)
14 CPU
15 帯域割当部
16 テーブル
18 スイッチ(SW)
30 光スプリッタ(光分岐器)
40−1〜n 加入者側光終端装置(ONU)
50 マスター装置
51 GPSアンテナ
52−1〜(n−1) スレイブ装置
60−1〜n 基地局

Claims (6)

  1. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、
    GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する制御部と、
    前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する帯域割当部と、を備えることを特徴とするOLT。
  2. 前記スレイブONUを初期登録する際に取得した自装置と前記スレイブONUとの距離を示す情報、固定タイムスロットで伝送された信号の上り遅延時間および下り遅延時間を示す情報を含むテーブルを更に備えることを特徴とする請求項1記載のOLT。
  3. 前記制御部は、前記テーブルの上りの遅延時間および下りの遅延時間を示す情報に基づいて、前記第1および第2のRTT、並びに前記RTT差分を算出することを特徴とする請求項2記載のOLT。
  4. 前記制御部は、前記テーブルの距離を示す情報、上り伝送で用いられる光の波長および下り伝送で用いられる光の波長に基づいて、前記第1および第2のRTT、並びに前記RTT差分を算出することを特徴とする請求項2記載のOLT。
  5. OLT(Optical Line Terminal)および複数のONU(Optical Network Unit)が、光分岐器を介して接続され、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、
    前記OLTは、
    GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する制御部と、
    前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する帯域割当部と、を備え、
    前記小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUは、前記OLTから設定された送信待ち時間が経過した後で、信号の送信を行なうことを特徴とするPONシステム。
  6. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)のプログラムであって、
    GPS信号受信装置を有するマスターONU(Optical Network Unit)から送信された信号を前記マスターONU以外のONUであるスレイブONUへ折り返し転送したときの第1のRTT(Round-Trip Time)と、前記スレイブONUから送信された信号を前記マスターONUへ折り返し転送したときの第2のRTTとの差分をRTT差分として計算する処理と、
    前記第1のRTTまたは前記第2のRTTのうちの小さい方を特定し、小さい方のRTTを測定したときの送信側のONUに対し、前記RTT差分を送信待ち時間として設定する処理と、の一連の処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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