JP2016143715A - 光照射装置及びこれを備えた画像投射装置 - Google Patents

光照射装置及びこれを備えた画像投射装置 Download PDF

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【課題】光源を複数個直列接続した光照射装置における光源に発生した異常を適切に検出することを課題とする。【解決手段】直列接続された複数の光源2Aから射出される光を照射する光照射装置1において、前記複数の光源から射出された光の光量を検知する光量検知手段22と、前記光量検知手段により検知された光量が所定の異常条件を満たすとき、光源異常を示す光源異常信号を出力する光量異常検出手段20とを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、光照射装置及びこれを備えた画像投射装置に関するものである。
従来、複数の光源から射出される光を光源光として照射する光照射装置において、光量低下等の光源異常が発生したことを検出し、その検出結果に基づいて光源異常に対する処理を実施するものが知られている。
例えば、特許文献1には、LD等の固体光源を複数個直列接続した固体光源アレイを駆動し、各光源から射出される光を合成することにより1つの光源光を生成して照射する光照射装置が開示されている。この光照射装置では、定電力制御で駆動される固体光源アレイへの印加電圧が急激に低下したとき、固体光源アレイに対する駆動制御方法を定電力制御から定電流制御へ変更する処理を実施する。これにより、固体光源アレイを構成する一部の固体光源がショートするなどの光源異常が生じても、これに起因した急激な電圧の低下によって過大な駆動電流が供給されてしまう事態を防止でき、他の正常な固体光源の寿命が短くなるのを防止できるとしている。
前記特許文献1に開示の光照射装置によれば、一部の光源がショートするなどの光源異常が生じた場合の急激な印加電圧の低下を検知することで、一部の光源に光源異常が生じたことを検出している。しかしながら、光源異常が生じても、その印加電圧(あるいは駆動電流)に変化が現れない又は現れにくい場合があり、そのような光源異常については前記特許文献1に開示の光照射装置では検出できない。
上述した課題を解決するため、本発明は、直列接続された複数の光源から射出される光を照射する光照射装置において、前記複数の光源から射出された光の光量を検知する光量検知手段と、前記光量検知手段により検知された光量が所定の異常条件を満たすとき、光源異常を示す光源異常信号を出力する光量異常検出手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光源を複数個直列接続した光照射装置における光源に発生した異常を適切に検出できるという優れた効果が奏される。
実施形態における光照射装置を模式的に示した模式図である。 実施形態における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。 変形例1における光照射装置を模式的に示した模式図である。 変形例1におけるLDモジュール内のLDの回路構成を概略的に示す説明図である。 変形例1における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。 (a)は、LDモジュールを構成するLDをグループ分けせずに光源異常検出制御を実行する場合において、光源異常検出対象となるLDを発光させたときの検知電圧信号PDV上においてLD1個当りの発光量が占める割合を示した説明図である。(b)は、LDモジュールを構成するLDを3つのグループに均等分けしてグループごとに光源異常検出制御を実行する場合において、光源異常検出対象となるLDを発光させたときの検知電圧信号PDV上においてLD1個当りの発光量が占める割合を示した説明図である。 変形例2における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。 変形例3における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。 変形例3において、各グループの受光データPDDの経時変化の一例を示すグラフである。 変形例4における光照射装置を模式的に示した模式図である。 変形例4における光照射装置の動作を示すタイミングチャートである。 同光照射装置における蛍光ホイールの構造の一例を示す正面図である。 変形例4における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。 実施形態におけるプロジェクタの一例を模式的に示した模式図である。 同プロジェクタにおける映像処理部の主要部を示すブロック図である。 (a)は、同プロジェクタにおいて入力映像信号VINに基づく投影画像の一例を示すものである。(b)は、入力映像信号VINに基づく画像に光源異常のメッセージが重畳された投影画像の一例を示すものである。
以下、本発明に係る光照射装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における光照射装置を模式的に示した模式図である。
本光照射装置1において、制御部20に入力される信号CTRLは、外部装置やユーザー操作などによって光照射装置1を制御する、あるいは光照射装置1の状態を外部装置などに出力するための制御信号である。この制御信号により、例えば、IC(Inter-Integrated Circuit)やSPI(Serial Peripheral Interface)などのシリアル通信インタフェース手段を用いて、対応するコマンドやデータを入出力することができる。
制御部20は、制御信号CTRLによって起動命令を受信すると、光源であるLD(Laser Diode)2Aの発光動作を制御するための制御信号LDC,LDGを、後段のLD駆動部25に対して出力する。駆動制御信号LDGは、LD2Aの発光をON/OFFさせるためのデジタル信号であって、LDG=1のときにONさせ、LDG=0のときにOFFさせるように発光動作を制御することができる。一方、発光量制御信号LDCは、LD2Aの発光量を制御するためのアナログ信号である。
LD駆動部25は、駆動制御信号LDGが1であるときに発光量制御信号LDCの値に基づいてLD駆動電流IL1を生成し、LDモジュール2に対してLD駆動電流IL1を出力する。LDモジュール2は、複数(例えば30個)の光源であるLD2Aを直列接続した構成を有し、駆動電流IL1が通電すると、LDモジュール2内のLD2Aは、例えば青色の波長帯域のレーザー光を出射する。LDモジュール2には、各LD2Aに対応したコリメータレンズ2Bが具備されており、各LD2Aから出射される光はコリメータレンズ2Bにより平行光にコリメートされてLDモジュール2から射出される。また、LDモジュール2には、LD2Aから発生する熱を放熱してLD2Aの温度上昇を所定の温度範囲内に抑えるためのヒートシンク機能を備えている。
LDモジュール2から射出される各LD2Aからの青色レーザー光は、それぞれ、集光光学系6によって集光される。集光された青色レーザー光は、拡散板3によって均一でかつインコヒーレントな光にされた後、出射光学系8を通じて光源光として光照射装置1の外部へ照射される。
本実施形態において、拡散板3と出射光学系8との間の光路上には、部分反射ミラー21が配置されている。拡散板3から入射してくる青色レーザー光の大部分は部分反射ミラー21で反射して出射光学系8へ案内されるが、その青色レーザー光の一部は部分反射ミラー21を透過して出射光学系8への出射光路から分離される。部分反射ミラー21の反射率を変更することで、どの程度の量を分離させるかを制御することができる。
部分反射ミラー21を透過した検出用青色レーザー光の光路(検出光路)上には、光量検知手段としてのフォトダイオード22が配置されている。フォトダイオード22は、検出用青色レーザー光を受光すると、その光量に対応した電流信号PDIを出力する。フォトダイオード22から出力される電流信号PDIは、増幅器23に入力される。増幅器23は、電流信号PDIを電圧信号に変換するとともに適当なレベルまで増幅した検知電圧信号PDVを出力する。この検知電圧信号PDVは、アナログデジタル変換回路(ADC)24に入力されてデジタル信号PDDに変換された後、制御部20に入力される。
図2は、本実施形態における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。
制御部20は、光源異常検出制御を実行するタイミングが到来したら、まず、受光データPDDの初期値PDD0と、受光データの変化量が正常な範囲内であるかどうかを判定するための参照値RD0とを設定する(S1)。これらの値は、制御信号CTRLによって外部装置から取得するようにしてもよいし、工場出荷時等の初期時に内部メモリに書き込んでおいたものを読み出して取得してもよい。
次に、制御部20は、所定発光量の光源光を発光させるための発光量制御信号LDCを出力して(S2)、LDモジュール2を駆動させる。これにより、LDモジュール2から射出された各LD2Aからの光が合成された光源光の一部が部分反射ミラー21を透過してフォトダイオード22に受光され、その受光量を示すデジタル信号PDDが制御部20に入力される。制御部20は、このようにして入力されてくるデジタル信号(受光量データ)をn回取得し、取得した各受光量データPDDi(i=1〜n)を例えば制御部20の内部に備えられたn個のレジスタ1〜nにそれぞれ保存する(S3〜S6)。
n個の受光データPDDiの取得が終わったら、次に、制御部20は、取得したn個の受光データPDDiの平均値AvePDDを計算した後(S7)、この平均値AvePDDと初期値PDD0との差分の絶対値ΔPDDを算出する(S8)。そして、制御部20は、その差分ΔPDDと参照値RD0とを比較し、差分ΔPDDが参照値以下であれば(S9のNo)、今回算出した平均値AvePDDを受光データの初期値PDD0として設定変更して(S10)、光源異常検出制御を終了する。なお、光源異常検出制御を連続して行う場合には、受光データの初期値PDD0の設定変更後に再び処理ステップS3に戻って処理を繰り返してもよい。
一方で、差分ΔPDDが参照値を超えている場合には(S9のYes)、制御部20は、LDモジュール2を構成する直列接続された複数のLD2Aのうちの少なくとも1つに故障等の異常が発生したと判定し、光源異常を示す光源異常信号を、例えば制御信号CTRLを通じて外部装置へ出力する(S11)。これにより、LDモジュール2内のLD2Aに光源異常が発生したことを迅速に検出でき、光源異常に対する処理を迅速に実施することが可能となる。
なお、受光データPDDの取得回数は1回(n=1)でもよいが、本実施形態のように複数回取得した受光データPDDの平均値をとることで、ノイズ等の外乱があってもその影響を軽減して検出精度を確保しやすい。
〔変形例1〕
次に、上述した実施形態における光照射装置1の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
本変形例1に係る光照射装置1は、LDモジュール2を構成する複数のLD2Aを2以上のグループに分けて直列接続し、グループごとに駆動制御できるように構成した点を除いて、上述した実施形態と同様である。また、本変形例1における光源異常検出制御は、光照射装置1の実使用期間内における所定のタイミングで実施されることを想定したものである。
図3は、本変形例1における光照射装置を模式的に示した模式図である。
図4は、本変形例1におけるLDモジュール2内のLD2Aの回路構成を概略的に示す説明図である。
本変形例1では、LDモジュール2内に30個のLD2Aが備わっており、これらのLD2Aを3つのグループに分けて直列接続して10個ずつ駆動できるようにしている。そのため、制御部20からLD駆動部25に対して出力される制御信号については、各グループの発光を個別にON/OFFするために3つの駆動制御信号LDG1〜LDG3が設けられ、LD駆動部25から出力されるLD駆動電流IL1〜IL3もグループごとに個別に出力される。各LD駆動電流IL1〜IL3は、駆動制御信号LDG1〜LDG3にそれぞれ対応している。LD駆動部25は、駆動制御信号LDG1〜LDG3が1であるときに、対応するLD駆動電流IL1〜IL3を発光量制御信号LDCに基づいてLDモジュール2へ出力する。
図5は、本変形例1における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。
制御部20は、本光照射装置1を使用するために制御信号CTRLによって起動命令を受信すると、まず、グループGroup1〜Group3ごとの受光データPDDの初期値PDD01〜PDD03と、受光データの変化量が正常な範囲内であるかどうかを判定するための参照値RD0とを設定する(S21)。各グループGroup1〜Group3の初期値PDD01〜PDD03は、当該グループに属するLD2Aのみを発光させたときの受光データの初期値である。これらの値は、制御信号CTRLによって外部装置から取得するようにしてもよいし、工場出荷時等の初期時に内部メモリに書き込んでおいたものを読み出して取得してもよい。
次に、制御部20は、所定発光量の光源光を発光させるための発光量制御信号LDCを出力するとともに(S22)、光源異常検出対象のグループ番号に相当するjを1にセットする(S23)。その後、駆動制御信号LDG1〜LDG3のすべての値を1にし(S24)、全グループに属するLD2AすなわちLDモジュール2の全LD2Aを駆動させる。そして、制御部20は、内蔵するタイマーを起動して時間T1の計測を開始して(S25)、時間Tm1だけ経過するまで待機する(S26)。これにより、本光照射装置1は、時間Tm1だけ経過するまでは、LDモジュール2の全LD2Aからの光を合成した光源光を照射して、通常使用される。
タイマーの計時時間T1が時間Tm1を超えたら(S26のYes)、制御部20は、第2グループGroup1及び第3グループGroup3に対応する駆動制御信号LDG2,LDG3の値を0にして(S27〜S31)、第1グループGroup1に属するLD2Aのみを発光させる。これにより、LDモジュール2内における第1グループGroup1のみに属するLD2Aからの光が合成された光源光が生成され、その一部が部分反射ミラー21を透過してフォトダイオード22に受光される。そして、制御部20は、その受光量を示すデジタル信号PDDをn回取得し、取得した各受光量データPDDi(i=1〜n)を例えば制御部20の内部に備えられたn個のレジスタ1〜nにそれぞれ保存する(S32〜S35)。
n個の受光データPDDiの取得が終わったら、次に、制御部20は、上述した実施形態の場合と同様、取得したn個の受光データPDDiの平均値AvePDD1を計算した後(S36)、この平均値AvePDD1と初期値PDD01との差分の絶対値ΔPDD1を算出する(S37)。そして、制御部20は、その差分ΔPDD1と参照値RD0とを比較し、差分ΔPDD1が参照値RD0を超えている場合には(S38のYes)、制御部20は、第1グループGroup1内のLD2Aのうちの少なくとも1つに故障等の異常が発生したと判定し、光源異常を示す光源異常信号を、例えば制御信号CTRLを通じて外部装置へ出力する(S39)。このとき、異常が発生したLD2Aが属するグループに関連づけて光源異常信号を出力することで、異常が発生したLD2Aを特定しやすくなる。一方で、差分ΔPDD1が参照値RD0以下である場合には(S38のNo)、今回算出した平均値AvePDD1を受光データの初期値PDD01として設定変更する(S40)。
このようにして第1グループGroup1についての光源異常検出処理が終了したら、光源異常検出対象のグループ番号に相当するjを2にセットし(S42)、タイマーを初期化するとともに(S43)、再び、全駆動制御信号LDG1〜LDG3の値を1にして通常の使用状態に戻す(S24)。そして、制御部20は、再びタイマーを起動して時間T1の計測を開始し(S25)、時間Tm1だけ経過するまで待機した後(S26)、次のグループである第2グループGroup2の光源異常検出処理を開始するために、第1グループGroup1及び第3グループGroup3に対応する駆動制御信号LDG1,LDG3の値を0にして(S27〜S31)、第2グループGroup2に属するLD2Aのみを発光させる。その後の処理(S32〜S43)は第1グループGroup1の場合と同様である。
同様にして第3グループGroup3についての光源異常検出処理も実施し、これが完了したら(S41のYes)、光源異常検出制御を終了する。なお、光源異常検出制御を連続して行う場合には、受光データの初期値PDD01〜PDD03の設定変更後に再び処理ステップS23に戻って処理を繰り返してもよい。
図6(a)は、LDモジュール2を構成するLD2Aをグループ分けせずに光源異常検出制御を実行する場合において、光源異常検出対象となるLD(すなわちLDモジュール2に搭載されている全LD)を発光させたときの検知電圧信号PDV上においてLD1個当りの発光量が占める割合を示した説明図である。
図6(b)は、LDモジュール2を構成するLD2Aを3つのグループに均等分けしてグループごとに光源異常検出制御を実行する場合において、光源異常検出対象となるLD(すなわちLDモジュール2に搭載されているLDのうち当該グループに属するLDのみ)を発光させたときの検知電圧信号PDV上においてLD1個当りの発光量が占める割合を示した説明図である。
光源異常検出対象に含まれるLDのうちの1つに異常が生じたとき、検知電圧信号PDVにはLD1個当たりの発光量に相当する電圧変化が表れる。この電圧変化量が大きいほど、光源異常の発生をノイズ等の外乱と区別して検出しやすいことから、検出感度が高まり、より精度よく光源異常を検出できることになる。
LDモジュール2に搭載されている全LDを光源異常検出対象とする場合、図6(a)に示すように、検知電圧信号PDV上に占めるLD1個当りの発光量はΔV1である。これに対し、LDモジュール2を構成するLD2Aを3つのグループに均等分けし、1つのグループに属するLDのみを光源異常検出対象とする場合、図6(b)に示すように、検知電圧信号PDV上に占めるLD1個当りの発光量は、ΔV2=3×ΔV1となる。この場合、LDモジュール2に搭載されている全LDを光源異常検出対象とする場合よりも、検出感度が3倍となり、より精度よく光源異常を検出できることになる。
なお、本変形例1においては、上述したとおり、光照射装置1の実使用期間中に光源異常検出制御を実施するものであり、各グループGroup1〜Group3の光源異常検出処理の実行期間中は光源光の生成に用いられるLD2Aの個数が通常時の3分の1である。そのため、光源異常検出処理の実行期間中は、光源光の光量が低下したり、光源光の光量を維持するために光源異常検出処理中のグループに属するLD2Aへの駆動電流を増大させることで発熱量が増大したりするなど、本光照射装置1は本来のスペックで動作しない。したがって、各グループの光源異常検出処理が実施される時間間隔を設定するための時間Tm1は、実使用期間に占める各グループの光源異常検出処理の実行期間の割合が極力小さくなるように、可能な範囲で長く設定するのが好ましい。
〔変形例2〕
次に、上述した実施形態における光照射装置1の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
本変形例2に係る光照射装置1の構成は、上述した変形例1のものと同様であるが、光源異常検出制御の内容が異なっている。具体的には、本変形例2における光源異常検出制御は、光照射装置1の実使用期間中に実施せず、例えば制御部20が制御信号CTRLによって光源異常検出制御の実施命令を受信したタイミングで実施する。
図7は、本変形例2における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。
本変形例2における光源異常検出制御は、制御部20が光源異常検出制御の実施命令を受信したら、上述した変形例1と同様、まず、グループGroup1〜Group3ごとの受光データPDDの初期値PDD01〜PDD03と、受光データの変化量が正常な範囲内であるかどうかを判定するための参照値RD0とを設定する(S21)。その後の処理については、上述した変形例1の光源異常検出制御における処理ステップS25,S26,S43が省略されている点と、各グループの光源異常検出処理で光源異常が検出されない場合(差分ΔPDDjが参照値RD0以下である場合)に(S38のNo)、光源異常が検出されなかったことを示す光源異常無し信号を、例えば制御信号CTRLを通じて外部装置へ出力する処理ステップS51が追加されている点を除いて、上述した変形例1の光源異常検出制御と同様である。
本変形例2によれば、本光照射装置1が何らかのシステム(本光照射装置1から照射される光源光を利用するシステム)に組み込まれている場合、当該システムの一部を構成する外部装置から、光源異常検出制御の実行タイミングを制御することができる。この場合、外部装置がシステムの実使用上問題ないタイミングで光源異常検出制御を実施するように制御することができるので、当該光照射装置1における光源異常検出制御では、タイマーに関する処理ステップS25,S26,S43を不要とし、タイマー自体も不要とすることができる。
〔変形例3〕
次に、上述した実施形態における光照射装置1の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
本変形例3に係る光照射装置1の構成は、上述した変形例2のものと同様であるが、光源異常検出制御の内容が変形例2とは異なっている。具体的には、上述した変形例2における光源異常検出制御では、光源異常を検出するための条件(異常条件)が、当該グループについての受光データの平均値AvePDDjと初期値PDD0jとの差分ΔPDDjが参照値RD0を超えているという条件であった。このような条件だと、例えば当該グループの光源異常がゆるやかに進行して許容範囲を超える光源異常となった場合に、その光源異常を検出できないおそれがある。本変形例3の光源異常検出制御は、このようにゆるやかに進行する光源異常についても適切な検出を可能にするものである。
図8は、本変形例3における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。
本変形例3における光源異常検出制御では、制御部20が光源異常検出制御の実施命令を受信したら、まず、グループGroup1〜Group3間における受光データの差分初期値PDD012,PDD013,PDD023と、グループ間における受光データの差分が正常な範囲内であるかどうかを判定するための参照値RD0とを設定する(S61)。各グループGroup1〜Group3の差分初期値PDD012,PDD013,PDD023は、グループごとにLD2Aを発光させたときの受光データのグループ間の差分の初期値である。これらの値は、制御信号CTRLによって外部装置から取得するようにしてもよいし、工場出荷時等の初期時に内部メモリに書き込んでおいたものを読み出して取得してもよい。
次に、制御部20は、所定発光量の光源光を発光させるための発光量制御信号LDCを出力するとともに(S62)、受光データ取得対象のグループ番号に相当するjを1にセットする(S63)。そして、駆動制御信号LDG1〜LDG3のすべての値を1にし(S64)、全グループに属するLD2AすなわちLDモジュール2の全LD2Aを駆動させる。その後、制御部20は、第2グループGroup1及び第3グループGroup3に対応する駆動制御信号LDG2,LDG3の値を0にして(S65〜S69)、第1グループGroup1に属するLD2Aのみを発光させる。これにより、LDモジュール2内における第1グループGroup1のみに属するLD2Aからの光が合成された光源光が生成され、その一部が部分反射ミラー21を透過してフォトダイオード22に受光される。そして、制御部20は、その受光量を示すデジタル信号PDDをn回取得し、取得した各受光量データPDDi(i=1〜n)を例えば制御部20の内部に備えられたn個のレジスタ1〜nにそれぞれ保存したら(S70〜S73)、取得したn個の受光データPDDiの平均値AvePDD1を計算する(S74)。
このようにして第1グループGroup1についての受光データの平均値AvePDD1を計算したら、次に、制御部20は、受光データ取得対象のグループ番号に相当するjを2にセットし(S76)、再び、全駆動制御信号LDG1〜LDG3の値を1にして通常の使用状態に戻した後(S64)、次のグループである第2グループGroup2についての受光データの平均値AvePDD2を計算する(S65〜S74)。また、同様にして、第3グループGroup2についての受光データの平均値AvePDD3も計算する。
このようにして、すべてのグループの受光データの平均値AvePDD1〜AvePDD3を計算したら(S75のYes)、次に、制御部20は、グループ間における平均値AvePDDjの差分PDD12,PDD13,PDD23を算出する(S77)。そして、制御部20は、このようにして算出した差分PDD12,PDD13,PDD23と参照値RD0とをそれぞれ比較する(S78)。そして、参照値RD0を超えている差分PDD12,PDD13,PDD23が存在したら(S78のYes)、制御部20は、少なくとも1つのLD2Aに故障等の異常が発生したと判定し、光源異常を示す光源異常信号を、例えば制御信号CTRLを通じて外部装置へ出力する(S79)。このとき、異常が発生したLD2Aが属するグループに関連づけて光源異常信号を出力する場合には、参照値RD0を超えている差分PDD12,PDD13,PDD23について、受光データの平均値AvePDDjが低い方のグループに異常が発生したLD2Aが属していると判定すればよい。
一方で、参照値RD0以下である差分PDD12,PDD13,PDD23については(S78のNo)、制御部20は、光源異常が検出されなかったことを示す光源異常無し信号を、例えば制御信号CTRLを通じて外部装置へ出力する(S80)。
図9は、各グループの受光データPDDの経時変化の一例を示すグラフである。このグラフは、横軸にLDモジュール2の累積駆動時間をとり、縦軸に各グループにおける受光データPDDをとったものである。
この例においては、初期時にはすべてのグループの受光データPDDはほぼ同じであり、各グループの発光量がほぼ同じであることがわかる。その後、いずれのグループも経時使用によって徐々に発光量が減少するものの、その減少割合はほぼ同じである。しかしながら、累積駆動時間がTaを経過したところで、第2グループGroup2の受光データPDDの減少割合が他のグループGroup1,Group3よりも大きくなった。そして、累積駆動時間がTbを経過したところで、第2グループGroup2の受光データPDDと第1グループGroup1の受光データPDDとの差が許容範囲(参照値RD0)を超えたものとなった。これは、第2グループGroup2の受光データPDDが、正常な受光データPDD(第1グループGroup1の受光データPDD)に対する許容範囲を超えたことを示すので、第2グループGroup2に属するLD2Aに異常が発生したことが検出できる。なお、図9に示す例では、累積駆動時間がTbを経過した後も継続して駆動させたところ、累積駆動時間がTcを経過したところで第2グループGroup2内の異常が発生していたLDが完全に発光を停止した。
〔変形例4〕
次に、上述した実施形態における光照射装置1の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例4」という。)について説明する。
本変形例4に係る光照射装置1は、赤色、青色、緑色の3原色光に黄色を追加した合計4色の光を時分割で照射するものである。
図10は、本変形例4における光照射装置1を模式的に示した模式図である。
図11は、本変形例4における光照射装置1の動作を示すタイミングチャートである。
本変形例4の光照射装置1は、LDモジュール2から射出される光の光路上に蛍光ホイール4が設けられ、蛍光ホイール4を回転駆動する駆動源としてのモータ5や各種光学手段とが備わっている。蛍光ホイール4上には、波長変換部としての蛍光体の層が設けられている。LDモジュール2から射出される所定波長帯の光を蛍光ホイール4上の蛍光体層に照射することで、蛍光体層から当該所定波長帯とは異なる別の波長帯の光が射出される。本光照射装置1では、図11に示すように、LDモジュール2から射出される光(青色波長帯域)と、蛍光ホイール4上の蛍光体層から射出される光(黄色波長帯域、緑色波長帯域、赤色波長帯域)とが時分割で周期的に連続して外部へ出力される。
制御部20は、制御信号CTRLによって起動命令を受信すると、モータ駆動信号MDを出力して、蛍光ホイール4を回転駆動させるモータ5を起動する。モータ5には、その回転状態を検出する検出手段が内蔵あるいは外付けされており、回転検出信号MXを出力する。制御部20は、回転検出信号MXを受信してモータ5の回転状態を検知する。そして、制御部20は、モータ5が所定の回転速度に達したことを検知すると、モータ5の回転周期に同期した同期信号SYNCを生成して出力するとともに、その同期信号SYNCに同期して、発光量制御信号LDCをLD駆動部25に対して出力するとともに駆動制御信号LDG1〜LDG3を1にセットする。
LD駆動部25は、駆動制御信号LDG1〜LDG3が1になると、発光量制御信号LDCに基づいてLD駆動電流IL1〜IL3を生成し、全グループGroup1〜Group3に属する全LD2Aを駆動する。LDモジュール2から射出される複数の青色レーザー光Bは、第1集光光学系6Aによって集光され、第1ダイクロイックミラー7Aを通して第2集光光学系6Bによって更に集光されて蛍光ホイール4に導かれる。
図12は、蛍光ホイール4の構造の一例を示す正面図である。
蛍光ホイール4は、例えば、図12に示すように、金属などの円盤状の基盤4Aの一方の盤面上に、波長変換部材としての蛍光体が周方向に成膜された構造になっている。詳しくは、蛍光ホイール4上には、互いに異なる複数の波長帯域の光を蛍光する複数種類の蛍光体層、具体的には、赤蛍光体層4Rと黄蛍光体層4Yと緑蛍光体層4Gとが設けられている。赤蛍光体層4Rは、青色波長帯域の光Bが照射されると、赤色の波長帯域の光Rを射出する蛍光体を含んだ層である。同様に、緑蛍光体層4G及び黄蛍光体層4Yは、青色波長帯域の光Bが照射されると、それぞれ、緑色及び黄色の波長帯域の光G,Yを射出する蛍光体が含まれている。また、本変形例4において、蛍光ホイール4の基盤4Aの一部には、照射される青色レーザー光Bが透過するための透過部4Cが、例えば基盤を切り欠くなどの方法で設けられている。
蛍光ホイール4上には、図12に示すように、各蛍光体層4R,4Y,4G及び透過部4Cが、半周に1つずつ、合計2つずつ配置されている。モータ5の駆動力によって蛍光ホイール4が回転駆動することにより、各蛍光体層4R,4Y,4G及び透過部4Cが、青色レーザー光Bの経路を横切るように、蛍光ホイール4が配置されている。これにより、第2集光光学系6Bを通して導かれた青色レーザー光Bが、回転駆動する蛍光ホイール4上の赤蛍光体層4Rを照射する期間では赤色波長帯域の光Rが生成され、緑蛍光体層4Gを照射する期間では緑色波長帯域の光Gが生成され、黄蛍光体層4Yを照射する期間では黄色波長帯域の光Yが生成され、透過部4Cを透過する期間では青色レーザー光Bが蛍光ホイール4を透過する。
各蛍光体層4R,4Y,4Gで生成された各色波長帯の光R,Y,Gは、第2集光光学系6Bによって集光され、第1ダイクロイックミラー7Aに導かれる。第1ダイクロイックミラー7Aは、青色の波長帯域光Bを透過し、その他の波長帯域光を反射する特性を備える。よって、LDモジュール2から射出される青色レーザー光Bについては、第1ダイクロイックミラー7Aを透過するが、蛍光ホイール4上の各蛍光体層4R,4Y,4Gで生成された各色波長帯の光(青色波長帯域とは別の波長帯域の光)R,Y,Gは、第1ダイクロイックミラー7Aで反射される。第1ダイクロイックミラー7Aで反射した各蛍光体層4R,4Y,4Gからの光R,Y,Gは、第1リレーレンズ8A、第1反射ミラー9A、第2リレーレンズ8Bを通して第2ダイクロイックミラー7Bに導かれる。第2ダイクロイックミラー7Bは、青色の波長帯域光Bを反射し、その他の波長帯域光を透過する特性を備える。よって、各蛍光体層4R,4Y,4Gからの光R,Y,Gは、第2ダイクロイックミラー7Bを透過し、出射光学系8Dを通して本光照射装置1から外部へ出力される。
また、蛍光ホイール4上の透過部4Cを通過した青色レーザー光Bは、第3集光光学系6Cによって集光され、部分反射ミラー21に入射する。これにより、青色レーザー光の一部が部分反射ミラー21を透過して出射光学系8への出射光路から分離され、フォトダイオード22に受光されて、その受光量データが光源異常検出制御に用いられる。一方、部分反射ミラー21で反射した青色レーザー光Bは、第3リレーレンズ8Cを通して第2ダイクロイックミラー7Bに導かれる。上述したとおり、第2ダイクロイックミラー7Bは、青色の波長帯域光Bを反射する特性を備えるので、第2ダイクロイックミラー7Bに導かれる青色レーザー光Bは、第2ダイクロイックミラー7Bで反射し、出射光学系8Dを通して本光照射装置1から外部へ出力される。
このように、本変形例4においては、回転駆動する蛍光ホイール4の半周期に相当する周期で、LDモジュール2からの青色レーザー光B、蛍光ホイール4上の赤蛍光体層4Rからの赤色光R、蛍光ホイール4上の黄蛍光体層4Yからの黄色光Y、蛍光ホイール4上の緑蛍光体層4Gからの緑色光Gが、光照射装置1の同一箇所から順次出力される。
なお、本変形例4においては、図11に示すように、発光量制御信号LDCを制御して色ごとにLD発光量を変えているが、システムによっては全ての色に対してLD発光量を一定にする制御も可能である。
図13は、本変形例4における光源異常検出制御の流れを示すフローチャートである。
本変形例4における光源異常検出制御は、蛍光ホイール4の回転周期に合わせて青色レーザー光Bがフォトダイオード22に受光される期間に適切に実施するための処理ステップS91〜S94が追加されている点を除いて、上述した変形例3の光源異常検出制御と同様である。ただし、本変形例4における光源異常検出制御は、光照射装置1の実使用期間中に実施するものである。
本変形例4において、制御部20は、本光照射装置1を使用するために制御信号CTRLによって起動命令を受信すると、上述した変形例3と同様、制御部20は、差分初期値PDD012,PDD013,PDD023と参照値RD0とを設定し(S61)、発光量制御信号LDCを出力する(S62)。また、制御部20は、受光データ取得対象のグループ番号に相当するjを1にセットし(S63)、駆動制御信号LDG1〜LDG3のすべての値を1にして(S64)、全グループに属するLD2AすなわちLDモジュール2の全LD2Aを駆動させる。その後、制御部20は、内蔵するカウンタを起動してモータ5の回転周期のカウントを開始する(S91)。このカウンタは、例えばモータ5の回転検出信号MXの立上がり遷移をカウントする。
カウンタがモータ5の回転周期をN周期分カウントすると(S92)、制御部20は、タイマーを起動し、時間T2の計測を開始する(S93)。そして、時間Tdだけ経過したら(S94のYes)、制御部20は、第2グループGroup1及び第3グループGroup3に対応する駆動制御信号LDG2,LDG3の値を0にして(S65〜S69)、第1グループGroup1に属するLD2Aのみを発光させ、第1グループGroup1についての受光データの平均値AvePDD1を取得する(S70〜S74)。
ここで、本変形例4において、受光データを取得できる期間は、青色レーザー光Bが照射される期間だけである。すなわち、各グループの光源異常検出処理は、図11に示すように、モータ5の回転検出信号MXの立上がり遷移後、最初の青色光出射期間T1が終了するまでの期間内に実施する必要がある。タイマーによる時間Tdの計測はそのためのタイミング調整として行っている。
また、本変形例4における処理ステップS91,S92が設けられている理由は、上述した変形例1における処理ステップS25,S26と同様、光照射装置1の実使用期間中に光源異常検出制御を実施するためである。本変形例4では、各グループGroup1〜Group3の光源異常検出処理の実行は蛍光ホイールの回転周期に同期して行われる必要があるため、タイマーではなく、蛍光ホイールの回転周期をカウントするカウンタを用いている。各グループの光源異常検出処理が実施される時間間隔を設定するためのカウント数Nは、実使用期間に占める各グループの光源異常検出処理の実行期間の割合が極力小さくなるように、可能な範囲で大きく設定するのが好ましい。
第1グループGroup1についての受光データの平均値AvePDD1を計算したら、次に、制御部20は、受光データ取得対象のグループ番号に相当するjを2にセットし(S76)、タイマーとカウンタを初期化した後、再び、全駆動制御信号LDG1〜LDG3の値を1にして通常の使用状態に戻した後(S64)、次のグループである第2グループGroup2についての受光データの平均値AvePDD2を計算する(S65〜S74)。また、同様にして、第3グループGroup2についての受光データの平均値AvePDD3も計算する。その後の処理ステップは上述した変形例3と同様である。
なお、図11に示すように、モータ5の回転検出信号MXの立上がり遷移後、最初の青色光出射期間内の時間T6が経過するまでの間、LD発光量が本来の発光量PBの1/3になっている。これは、本変形例4における受光データPDDの取得時間がT6であることを示している。
次に、上述した変形例4の光照射装置1を、画像投射装置としてのプロジェクタの光源装置として用いた一実施形態について説明する。
図14は、本実施形態におけるプロジェクタ200の一例を模式的に示した模式図である。
本プロジェクタ200における光照射装置1は、上述した変形例4の光照射装置1であり、赤色、青色、緑色の3原色光に黄色を追加した合計4色の光を時分割で照射するものである。映像処理部201は、映像信号VINが入力されると、そのフレーム周波数に基づいてモータ5の回転周期データを制御信号CTRLを介して光照射装置1に対して出力する。さらに光照射装置1から同期信号SYNCを受信し、その同期信号SYNCに基づいて各色に対応したLD駆動データを順次出力する。
映像処理部201は、各データを出力して光照射装置1が所望の動作を行うための設定を完了させると、起動コマンドを出力して光照射装置1を起動させる。光照射装置1は、起動すると、赤色、青色、緑色、黄色の光を所定のタイミングでシーケンシャルに出力する。光照射装置1から照射される光は、導光装置202によって均一な面状の照明光に変換され、集光レンズ群203と反射ミラー204によって表示素子205の表示画素領域に照射される。映像処理部201は、さらに、映像信号VINから照明光の各色に対応した表示信号を生成し、表示素子205を駆動するための信号VDOに変換して出力する。これによって表示素子205に入射した照明光は画像光に変調され、投射光学系206を通してスクリーンなどに投影され、画像が表示される。ここで、表示素子としては、例えば、それぞれが表示画像の各画素を構成し、入射する照明光に対する角度を制御することにより照明光を画像光に変調するDMD(Digital Micro mirror Device)が使用される。
光照射装置1において上述したように光源異常が検知された場合、その光源異常信号が制御信号CTRLによって映像処理部201へ出力される。この光源異常信号を受信したら、映像処理部201は、投影動作を終了し、異常の発生を示すインジケータを駆動するなど、必要な処理を行う。そして、映像処理部201は、光源異常の発生を示すメッセージを生成し、信号VDOに重畳して出力する。これによって、光源異常の発生を示すメッセージが投影画面に表示され、ユーザーに知らせることができる。
図15は、本実施形態における映像処理部201の主要部を示すブロック図である。
入力映像信号VINは、画像処理部201Aに入力され、必要に応じてデータ処理されて表示用映像信号VOUTとして出力される。映像処理部201は、例えば内部に信号ALTを備え、光照射装置1から光源異常信号を受信したときに、この信号ALTを例えば1にセットする。これにより、OSD画像生成部201Bは、上述したメッセージを表示するための画像データOSDDを生成する。画像合成部201Cは、画像処理部201Aから出力される表示用映像信号VOUTと、OSD画像生成部201Bから出力されるOSD画像データOSDDとを合成し、表示素子205を駆動するための信号VDOを生成して出力する。
図16(a)は、入力映像信号VINに基づく投影画像の一例を示すものであり、光源異常信号を受信していな状態(信号ALT=0)である。
図16(b)は、光源異常信号を受信し(信号ALT=1)、入力映像信号VINに基づく画像に光源異常のメッセージが重畳された投影画像の一例を示すものである。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
直列接続された複数のLD2A等の光源から射出される光を照射する光照射装置1において、前記複数の光源から射出された光の光量を検知するフォトダイオード22等の光量検知手段と、前記光量検知手段により検知された光量が所定の異常条件を満たすとき、光源異常を示す光源異常信号を出力する制御部20等の光量異常検出手段とを有することを特徴とする。
これによれば、光源光の光量変化をもたらす光源異常を直接的に検出する構成であるため、光照射装置への印加電圧や駆動電流に変化が現れない又は現れにくい光源異常でも適切に検出することができる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記複数の光源から射出される光を合成して1つの光源光を生成する第1集光光学系6A等の光合成手段と、前記光源光の一部を分離する部分反射ミラー21等の光分離手段とを有し、前記光量検知手段は、前記光分離手段により分離された光の光量を検知することを特徴とする。
特許文献2には、互いに独立して駆動する赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの半導体レーザー光源から構成される光照射装置を備えた画像投射装置が開示されている。この画像投射装置は、光照射装置から照射される各色レーザー光をそれぞれ各色用の変調器で強度変調した後に合成し、その合成光をスキャナによって2次元的に走査して画像を投射する。この画像投射装置において、各半導体レーザー光源と各変調器との間のそれぞれの光路上には、各色レーザー光の一部を空間的に分離して光強度検出器(光量検知手段)に向けて反射する部分反射ミラーが設けられている。この画像投射装置における光照射装置では、各光強度検出器の検出結果に異常が認められた場合、異常が認められた光源の動作を停止させる処理が実施される。
しかしながら、特許文献2に記載の構成は、光照射装置を構成する各光源から射出される光の光量を検知するために、光源ごとに個別の光量検知手段を設ける必要があり、コストアップ等の問題が生じる。
本態様によれば、光源異常を検出するための光量検知を、各光源から射出された光を合成した後の光源光の一部について行うので、直列接続される光源の数によらず、光量検知手段は少なくとも1つあればよい。したがって、光源ごとに個別の光量検知手段を設ける場合よりも、光量検知手段の数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
(態様C)
前記態様A又はBにおいて、前記光量異常検出手段は、前記光量検知手段により検知された光量が所定の異常条件を満たすか否かを、直列接続された複数の光源からそれぞれ構成される2以上の光源グループGroup1〜Group3ごとに判断し、所定の異常条件を満たす光源グループが存在するときに前記光源異常信号を出力することを特徴とする。
これによれば、上述した変形例1や変形例2で説明したとおり、グループ分けすることで、直列接続される光源の数が少なくなることから、1つの光源に異常が生じたときの光量検知手段の検知光量の変化量が大きくなり、光源異常の検出感度を高めることができる。
(態様D)
前記態様A又はBにおいて、前記光量異常検出手段は、直列接続された複数の光源からそれぞれ構成される2以上の光源グループごとに前記光量検知手段が検知した光量を光源グループ間で互いに比較し、その比較結果が所定の異常条件を満たすときに前記光源異常信号を出力することを特徴とする。
これによれば、上述した変形例3で説明したとおり、ゆるやかに進行する光源異常についても適切な検出が可能となる。
(態様E)
前記態様C又はDにおいて、前記光量異常検出手段は、前記光源異常信号を、所定の異常条件を満たした光源グループに関連付けた状態で出力することを特徴とする。
これによれば、どの光源に異常が発生したことを迅速に把握することができる。
(態様F)
画像投射装置において、前記態様A〜Eのいずれかの態様に係る光照射装置1と、前記光照射装置1から照射される光源光を画像信号に基づいて変調する表示素子205と、前記光照射装置1から照射される光源光を前記表示素子に照射する導光装置202、集光レンズ群203、反射ミラー204等の照明光学系と、前記表示素子によって変調された画像光を投射する投射光学系206と、前記表示素子を制御する映像処理部201等の表示制御手段と、前記光照射装置の前記光量異常検出手段から光源異常信号が出力されたとき、光源異常を報知する報知手段とを有することを特徴とする。
これによれば、画像投射装置の光源異常をユーザー等の報知して、光源異常に対する処理を迅速に実施することが可能となる。
(態様G)
前記態様Fにおいて、前記報知手段は、前記光源異常を報知する内容を示すメッセージ等の異常報知画像を投射するように前記表示制御手段によって前記表示素子を制御し、前記光源異常を報知するものであることを特徴とする。
これによれば、画像投射装置のユーザーに対して光源異常の発生を明確に伝えることができる。
1 光照射装置
2 LDモジュール
3 拡散板
4 蛍光ホイール
5 モータ
6,6A,6B,6C 集光光学系
7A,7B ダイクロイックミラー
8A,8B,8C リレーレンズ
8,8D 出射光学系
9A 反射ミラー
20 制御部
21 部分反射ミラー
22 フォトダイオード
23 増幅器
25 LD駆動部
200 プロジェクタ
201 映像処理部
201A 画像処理部
201B OSD画像生成部
201C 画像合成部
202 導光装置
203 集光レンズ群
204 反射ミラー
205 表示素子
206 投射光学系
特開2012−49317号公報 特開2003−5126号公報

Claims (7)

  1. 直列接続された複数の光源から射出される光を照射する光照射装置において、
    前記複数の光源から射出された光の光量を検知する光量検知手段と、
    前記光量検知手段により検知された光量が所定の異常条件を満たすとき、光源異常を示す光源異常信号を出力する光量異常検出手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の光照射装置において、
    前記複数の光源から射出される光を合成して1つの光源光を生成する光合成手段と、
    前記光源光の一部を分離する光分離手段とを有し、
    前記光量検知手段は、前記光分離手段により分離された光の光量を検知することを特徴とする光照射装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光照射装置において、
    前記光量異常検出手段は、前記光量検知手段により検知された光量が所定の異常条件を満たすか否かを、直列接続された複数の光源からそれぞれ構成される2以上の光源グループごとに判断し、所定の異常条件を満たす光源グループが存在するときに前記光源異常信号を出力することを特徴とする光照射装置。
  4. 請求項1又は2に記載の光照射装置において、
    前記光量異常検出手段は、直列接続された複数の光源からそれぞれ構成される2以上の光源グループごとに前記光量検知手段が検知した光量を光源グループ間で互いに比較し、その比較結果が所定の異常条件を満たすときに前記光源異常信号を出力することを特徴とする光照射装置。
  5. 請求項3又は4に記載の光照射装置において、
    前記光量異常検出手段は、前記光源異常信号を、所定の異常条件を満たした光源グループに関連付けた状態で出力することを特徴とする光照射装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光照射装置と、
    前記光照射装置から照射される光源光を画像信号に基づいて変調する表示素子と、
    前記光照射装置から照射される光源光を前記表示素子に照射する照明光学系と、
    前記表示素子によって変調された画像光を投射する投射光学系と、
    前記表示素子を制御する表示制御手段と、
    前記光照射装置の前記光量異常検出手段から光源異常信号が出力されたとき、光源異常を報知する報知手段とを有することを特徴とする画像投射装置。
  7. 請求項6の画像投射装置において、
    前記報知手段は、前記光源異常を報知する内容を示す異常報知画像を投射するように前記表示制御手段によって前記表示素子を制御し、前記光源異常を報知するものであることを特徴とする画像投射装置。
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