JP2016143690A - 基板処理システム、フラックス検査装置、及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理システム、フラックス検査装置、及び基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まりの高い基板処理システム等を提供する。
【解決手段】基板処理システムS1は、基板Bの各電極にフラックスを塗布するフラックス印刷装置1と、フラックス印刷装置1によって前記各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいて、フラックスが不足しているか否かを前記各電極について検査するフラックス検査装置2と、フラックス検査装置2によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合、当該電極にフラックスを塗布するためのリペア処理を行うフラックスリペア装置3と、フラックスが塗布された前記各電極に半田ボールを搭載する半田ボール搭載装置4と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を処理する基板処理システム等に関する。
コンピュータ、携帯電話、デジタル家電等には、BGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)といった表面実装型の電子部品が実装されている。このような電子部品の裏面には、半球状に形成されたバンプ(突起状の端子)が多数設けられている。電子部品の裏面にバンプを設けることで、基板と電子部品との接点数を大幅に増加させ、電子部品の小型化・高密度化を図っている。
また、電子部品の裏面に設けられたバンプに対応して、この電子部品が実装される基板にも多数のバンプが形成されている。基板にバンプを形成する方法として、例えば、ボール振込み法が知られている。ボール振込み法は、マスクに設けられた多数の微細な孔を介して基板に半田ボールを振込む(落とし込む、搭載する)方法であり、ピッチが非常に狭いバンプを高精度に形成できるという利点がある。このようなボール振込法を用いた技術として、例えば、以下に示すものが知られている。
すなわち、特許文献1には、半田ボールをワークの各バンプ形成位置上に一括搭載する手順と、搭載ミスのあったバンプ形成位置ごとに半田ボールの再搭載を行う手順と、を含むバンプ形成方法について記載されている。
また、特許文献2には、半田ボールの被供給体にマスクを位置合わせする工程と、ホッパの供給口からマスク上に半田ボールを落下させると同時に、エア噴射装置からの風圧によって半田ボールを転動させる工程と、マスクの全ての貫通孔に半田ボールが入ったことを確認する工程と、を含むボール供給方法について記載されている。
特開2003−309139号公報 特開2008−130956号公報
前記したボール振込み法によって基板にバンプを形成する際には、通常、半田ボールの搭載に先立って基板の各電極にフラックスが塗布される。これは、フラックスの粘性によって半田ボールの位置ずれを防止し、また、半田ボールの溶融時の酸化を防止するためである。
特許文献1,2には、基板(ワーク、被供給体)の各電極に半田ボールを搭載するための技術については開示されているが、基板の各電極にフラックスを適切に塗布するための技術については開示されていない。
仮に、基板の全ての電極に半田ボールが搭載されていたとしても、その前段階でフラックスが適切に塗布されていなければ、接続不良等の不具合が発生しやすくなる。なお、フラックス塗布用のマスクに設けられた多数の微細な孔のピッチ及び径が小さくなるにつれて、基板の各電極に適量のフラックスを塗布することが困難になり、基板の歩留まりが低くなる傾向がある。
そこで、本発明は、歩留まりの高い基板処理システム等を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、基板の各電極にフラックスを塗布するフラックス塗布手段と、前記フラックス塗布手段によって前記各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいて、フラックスが不足しているか否かを前記各電極について検査するフラックス検査手段と、前記フラックス検査手段によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合、当該電極にフラックスを塗布するためのリペア処理を行うリペア手段と、フラックスが塗布された前記各電極に半田ボールを搭載する半田ボール搭載手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、歩留まりの高い基板処理システム等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る基板処理システムの構成図である。 フラックス印刷装置の模式的な縦断面図である。 フラックス検査装置が備える検査手段の機能ブロック図である。 フラックスリペア装置が備える制御手段の機能ブロック図である。 半田ボール搭載装置の模式的な縦断面図である。 フラックス検査装置が実行する処理を示すフローチャートである。 (a)は全ての電極に適量のフラックスが塗布された状態の基板の説明図(平面図)であり、(b)はフラックス不足の電極が存在する基板の説明図(平面図)である。 フラックスリペア装置が実行する処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る基板処理システムの構成図である。 フラックス印刷装置が備える制御手段の機能ブロック図である。 検査・リペア装置の模式的な平面図である。 検査・リペア装置が備える制御手段の機能ブロック図である。 フラックス印刷装置が実行する処理を示すフローチャートである。 検査・リペア装置が実行する処理を示すフローチャートである。 リペアノズルによって半田ボールを除去し、さらに、フラックス付きの半田ボールを搭載する過程を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る基板処理システムの構成図である。 検査・リペア装置が備える制御手段の機能ブロック図である。 検査・リペア装置が実行する処理を示すフローチャートである。
≪第1実施形態≫
<基板処理システムの構成>
図1は、本実施形態に係る基板処理システムS1の構成図である。なお、図1に示す実線矢印は、基板Bが搬送される向きを示している。
基板処理システムS1は、基板Bの各電極にフラックスを塗布し、さらに半田ボールを搭載してバンプ(突起状の端子)を形成するシステムである。なお、基板Bは、電子部品が搭載される板状部材であり、その表面には多数の電極が設けられている。
基板処理システムS1は、フラックス印刷装置1と、フラックス検査装置2と、フラックスリペア装置3と、半田ボール搭載装置4と、ボール検査・リペア装置5と、を備えている。
図1に示すように、下流側に向かって順に、フラックス印刷装置1、フラックス検査装置2、フラックスリペア装置3、半田ボール搭載装置4、及びボール検査・リペア装置5が配置されている。そして、コンベア6a〜6kによって基板Bを搬送し、前記した各装置によって順次、基板Bを処理するようになっている。
(フラックス印刷装置)
フラックス印刷装置1(フラックス塗布手段)は、フラックス塗布用のマスク11に形成された多数の孔を介して、このマスク11の下方に配置された基板Bの各電極にフラックスを塗布する装置である。前記した「フラックス」は、その粘性によって半田ボールを基板Bに付着させたり、半田ボールの溶融時の酸化等を防止したりするための液体である。
図2は、フラックス印刷装置1の模式的な縦断面図である。なお、図2では、基板Bがマスク11から離間し、基板Bとマスク11との間にカメラ13及びマスク清掃装置17が介在している状態を図示している。また、図2に示すようにx,y,z方向を定義する。
フラックス印刷装置1は、マスク11と、版枠12と、カメラ13と、印刷テーブル14と、スキージヘッド15と、シリンダ16と、マスク清掃装置17と、を備えている。マスク11は、基板Bの各電極に対応する多数の孔が形成されたメタルマスクであり、xy平面(水平面)と平行に配置されている。
版枠12は、平面視で四角枠状を呈する枠体であり、この版枠12にマスク11の周縁部が固定されている。なお、図2に示す例において、版枠12のz方向の位置は固定されている。
カメラ13は、自身の上方及び下方を撮像する2視野カメラであり、x,y方向で移動可能になっている。カメラ13は、マスク11の下面に印刷された位置合わせマーク(二箇所以上:図示せず)と、基板Bの上面に印刷された位置合わせマーク(二箇所以上:図示せず)と、をそれぞれ撮像し、その撮像結果を印刷テーブル14の制御手段(図示せず)に出力するようになっている。
印刷テーブル14は、x方向、y方向、及びθ方向(xy平面上での回転)で基板Bの位置を調整し、さらに昇降機構14aによって基板Bとマスク11とのz方向の距離を調整する装置である。印刷テーブル14は、カメラ13の撮像結果に基づき、マスク11に対する基板Bの位置ずれ量を打ち消すように、基板Bの位置を調整するようになっている。
なお、基板Bにフラックスを塗布する際には、カメラ13及びマスク清掃装置17が退避した状態で、基板Bとマスク11との距離(z方向)を所定のスクリーンギャップまで接近させるように印刷テーブル14が上昇する。
スキージヘッド15は、マスク11の孔を介して基板Bの各電極にフラックスを塗布するものであり、スクレーパ15aと、スキージ15bと、を備えている。基板Bにフラックスを塗布する際には、基板Bにフラックスを塗り付けるように、スキージヘッド15をx方向で往復させるようになっている。
具体的には、スクレーパ15aを下降させた後、マスク11の上面にスクレーパ15aを押し当てながら紙面左向きに移動させる。その後、スクレーパ15aを上昇させてスキージ15bを下降させ、このスキージ15bを紙面右向きに移動させる。このように、スキージヘッド15が移動する向きに応じてスクレーパ15aとスキージ15bを交互に用いるようになっている。
シリンダ16は、液状のフラックスをマスク11上に供給する装置である。例えば、スキージ15bを用いて所定回数印刷するたびに、シリンダ16からマスク11上にフラックスが供給されるようになっている。
マスク清掃装置17は、マスク11の裏面(下面)を清掃する装置であり、マスク11の下方に配置されている。マスク清掃装置17は、一対のローラ17a,17bを備え、x,z方向で移動可能に構成されている。マスク11の裏面を清掃する際には、ローラ17a,17bの回転によってペーパHの巻出し・巻取りが行われ、さらに、ペーパHをマスク11の裏面に押し付けた状態でマスク清掃装置17がx方向に移動するようになっている。
なお、マスク11の清掃を行うか否かの条件は、スキージ15bの印刷回数やマスク11の状態(例えば、フラックスの付着)等に基づいて適宜設定される。
(フラックス検査装置)
図1に示すフラックス検査装置2(フラックス検査手段)は、フラックス印刷装置1によってフラックスが塗布(印刷)された基板Bについて、フラックスが不足しているか否かを各電極のそれぞれについて検査する装置である。フラックス検査装置2は、カメラ21と、計測手段22と、検査手段23(図3参照)と、を備えている。
カメラ21は、基板Bの位置合わせマークと、フラックス検査装置2内の所定箇所に印刷された位置合わせマークと、を撮像する2視野カメラであり、基板Bの位置合わせに用いられる。
計測手段22は、例えば、白色干渉法によって基板Bの表面の状態を三次元的に計測するものである。その構成の一例を挙げると、計測手段22は、光源22aと、ビームスプリッタ22bと、センサ22cと、を備えている。
光源22aは、ビームスプリッタ22bに向けて白色光を照射する光源である。ビームスプリッタ22bは、光源22aから照射される光(白色光)の光路上に配置されている。そして、光源22aからの光がビームスプリッタ22bで反射して基板Bに向かい、また、基板Bで反射した光がビームスプリッタ22bを透過してセンサ22cに向かうようになっている。
なお、基板Bにおいてフラックスが塗布されている箇所に光が入射すると、フラックスの表面で反射した光と、基板Bの表面で反射した光と、が干渉し、干渉した光がセンサ22cに入射する。センサ22cは、自身に入射した光を電気信号に変換し、この電気信号を検査手段23(図3参照)に出力するようになっている。詳細については後記するが、このように基板Bの表面の状態を三次元的に計測することで、微少な透明体である電極上のフラックスの体積等を、1つ1つの電極ごとに正確に算出できる。
図3は、フラックス検査装置2が備える検査手段23の機能ブロック図である。
検査手段23は、基板Bの各電極に塗布されたフラックスが不足しているか否かを各電極について検査するものである。検査手段23は、例えば、マイクロコンピュータであり、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び各種インタフェース等の電子回路(図示せず)を含んで構成される。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
図3に示すように、検査手段23は、記憶部231と、フラックス量算出部232と、判定処理部233と、を備えている。
記憶部231には、電極識別情報231aと、電極位置情報231bと、閾値情報231cと、を含むデータが格納されている。電極識別情報231aとは、基板Bの各電極に割り当てられた識別情報である。通常、基板Bには、電極が密集している電極群が複数設けられ、各電極群において電極が行方向・列方向で並んで点在している。したがって、例えば、各電極群に割り当てられた番号と、電極群における各電極の行番号・列番号を組み合わせることで、電極識別情報231aが設定されている。
電極位置情報231bとは、基板Bにおける各電極の位置を示す情報である。すなわち、基板Bの所定箇所(例えば、位置合わせマーク)を基準として、各電極の位置を示す電極位置情報231bが、電極識別情報231aと対応付けて記憶部231に格納されている。
閾値情報231cとは、基板Bの各電極に塗布されたフラックスが不足しているか否かの判定基準となる閾値の情報である。本実施形態では、一例として、基板Bの電極ごとにフラックスの体積を算出し、閾値情報231cに基づいてフラックスが不足しているか否かを判定する場合について説明する。
フラックス量算出部232は、センサ22cから入力される電気信号に基づき、基板Bの各電極について、塗布されているフラックスの量(体積)を算出する機能を有している。
判定処理部233は、記憶部231に格納されている閾値情報231cに基づいて、フラックスが不足しているか否かを基板Bの各電極について判定する機能を有している。なお、判定処理部233は、フラックス不足の電極が存在する場合、この電極の電極識別情報をフラックスリペア装置3(図1参照)の制御手段34に出力するようになっている。
(フラックスリペア装置)
図1に示すフラックスリペア装置3(リペア手段)は、フラックス検査装置2によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合、その電極にフラックスを塗布する(リペア処理を行う)装置である。フラックスリペア装置3は、カメラ31と、リペアノズル32と、移動手段33と、制御手段34(図4参照)と、を備えている。
カメラ31は、基板Bの位置合わせマークと、フラックスリペア装置3内の所定箇所に印刷された位置合わせマークと、を撮像する2視野カメラであり、基板Bの位置合わせに用いられる。
リペアノズル32は、基板Bにおいてフラックスが不足している電極にフラックスを塗布するためのノズルである。なお、フラックスの塗布は、基板Bの面方向に作用する表面張力を利用し、リペアノズル32の先端を基板Bの電極上に接近させることで行われる。
移動手段33は、リペアノズル制御部342(図4参照)からの指令に応じて、リペアノズル32のx,y,z方向の位置を調整するものである。
図4は、フラックスリペア装置3が備える制御手段34の機能ブロック図である。
制御手段34は、リペアノズル32の位置等を調整する機能を有し、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成される。図4に示すように、制御手段34は、記憶部341と、リペアノズル制御部342と、を備えている。
記憶部341には、基板Bの各電極に割り当てられた電極識別情報341aと、各電極の位置を示す電極位置情報341bと、が格納されている。なお、電極識別情報341a及び電極位置情報341bは、前記した検査手段23(図3参照)の記憶部231に格納されている電極識別情報231a及び電極位置情報231bと同様である。
リペアノズル制御部342は、フラックス検査装置2(図1参照)の検査手段23から入力される情報に基づき、リペアノズル32(図1参照)をフラックス不足の電極の真上まで移動させ、さらに、リペアノズル32を下降させて当該電極にフラックスを塗布する機能を有している。
(半田ボール搭載装置)
図1に示す半田ボール搭載装置4(半田ボール搭載手段)は、フラックスが塗布された基板Bの各電極に半田ボールを搭載する装置である。
図5は、半田ボール搭載装置4の模式的な縦断面図である。半田ボール搭載装置4は、基板Bの各電極に対応する複数の孔が設けられたマスク41と、マスク41を固定する版枠42と、基板Bの位置合わせを行うためのカメラ43と、基板Bが載置される搭載用テーブル44と、半田ボールを搭載する搭載ヘッド45と、マスク41の裏面を清掃するマスク清掃装置46と、を備えている。
半田ボール搭載装置4の構成は、搭載ヘッド45を除いて、フラックス印刷装置1(図2参照)の構成と同様である。したがって、以下では搭載ヘッド45について説明し、他の構成については説明を省略する。
搭載ヘッド45は、マスク41に設けられた多数の孔を介して半田ボールを落とし込み、フラックスが塗布された基板Bの各電極に半田ボールを搭載する装置である。なお、半田ボールの搭載は、搭載用テーブル44を上昇させて、基板Bの上面をマスク41の裏面に密着させた状態で行われる。
搭載ヘッド45は、モータ(図示せず)によって回転する軸45aと、軸45aに固定された複数のスリット状スキージ45bと、このスリット状スキージ45bを収容するカバー45cと、を備えている。そして、軸45aを回転させることで、スリット状スキージ45bのスリット(図示せず)及びマスク41の孔を介して半田ボールを落下させ、この半田ボールを基板Bの電極に搭載するようになっている。なお、搭載ヘッド45の構成は、図5に示す例に限定されない。
(ボール検査・リペア装置)
図1に示すボール検査・リペア装置5は、基板Bの各電極に半田ボールが搭載されているか否かを検査し、さらに、半田ボールが搭載されていない電極が存在する場合には、その電極に半田ボールを搭載(リペア)する装置である。
ボール検査・リペア装置5は、基板Bの位置合わせに用いられるカメラ51と、半田ボールの搭載に用いるリペアノズル52と、リペアノズル52を移動させる移動手段53と、移動手段53を制御する制御手段(図示せず)と、を備えている。
前記した制御手段は、カメラ51から入力される画像情報に基づき、基板Bの各電極に半田ボールが搭載されているか否かを検査し、半田ボールが搭載されていない電極に、リペアノズル52によって半田ボールを搭載するようになっている。
なお、ボール検査・リペア装置5から搬出された基板Bは、電子部品(図示せず)が実装された状態でリフロー装置(図示せず)において加熱される。これによって半田ボールが溶融し、基板Bと電子部品とが電気的に接続される。
<基板処理システムの動作>
次に、図1に示すフラックス検査装置2が実行する処理と、フラックスリペア装置3が実行する処理と、について順に説明する。なお、図1に示すフラックス印刷装置1、半田ボール搭載装置4、及びボール検査・リペア装置5が実行する処理については、説明を省略する。また、通常、基板Bには複数群の電極が設けられているが、以下では、M行(行番号m=1,2,…,M)、N列(列番号n=1,2,…,N)の一群の電極が基板Bに設けられているものとする。
図6は、フラックス検査装置2が実行する処理を示すフローチャートである。なお、図6の「START」時において、基板Bが位置合わせされた状態(又は、基板Bの位置や向きが特定されている状態)であるものとする。
ステップS101においてフラックス検査装置2は、m=1,n=1とし、1行1列目の電極に関する検査を開始する。なお、m,nの組合せが、基板Bの各電極に割り当てられた電極識別情報231a(図3参照)に対応している。
ステップS102においてフラックス検査装置2は、フラックス量算出部232(図3参照)によって、1行1列目の電極に塗布されたフラックスの体積Vを算出する。フラックスの体積Vは、計測手段22(図1参照)のセンサ22cから入力される電気信号に基づいて算出される。
前記したように、基板Bに白色光が照射されると、フラックスの表面で反射した光と、基板Bの表面で反射した光と、が干渉し、干渉した光が計測手段22のセンサ22cに入射する。フラックス量算出部232は、センサ22cから入力される電気信号に基づき、基板Bの各電極それぞれに塗布されたフラックス(平面視で円状)の径や厚さを算出し、さらに、その体積Vを1つ1つの電極について算出する。
ステップS103においてフラックス検査装置2は、判定処理部233(図3参照)によって、ステップS102で算出したフラックスの体積Vが所定閾値V1以下であるか否かを判定する。この所定閾値V1は、検査手段23の記憶部231(図3参照)に格納されている閾値情報231cであり、前記したように、フラックスが不足しているか否かの判定基準となる閾値である。
フラックスの体積Vが所定閾値V1以下である場合(S103:Yes)、フラックス検査装置2の処理はステップS104に進む。ステップS104においてフラックス検査装置2は、フラックス不足であった電極の電極識別情報を記憶し、ステップS105の処理に進む。
また、フラックスの体積Vが所定閾値V1よりも大きい場合(S103:No)、フラックス検査装置2の処理はステップS105に進む。この場合、対象とする電極にはフラックスが十分に塗布されている。
ステップS105においてフラックス検査装置2は、検査対象とした電極がM行N列目の電極である(つまり、全ての電極について検査した)か否かを判定する。検査対象とした電極がM行N列目の電極である場合(S105:Yes)、フラックス検査装置2の処理はステップS106に進む。
ステップS106においてフラックス検査装置2は、検査結果をフラックスリペア装置3(図1参照)の制御手段34(図4参照)に出力する。この検査結果には、フラックス不足である電極の電極識別情報が含まれている。
また、ステップS105において、検査対象とした電極がM行N列目の電極でない場合(S105:No)、フラックス検査装置2の処理はステップS107に進む。ステップS107においてフラックス検査装置2は、行番号m、列番号nのうち少なくとも一方を所定に変更し、ステップS102の処理に進む。
図7(a)は、全ての電極に適量のフラックスが塗布された状態の基板Bの説明図(平面図)である。図7(a)に示すように、基板Bの全ての電極に適量(体積V≧V1)のフラックスが塗布されている場合には、「フラックス不足の電極がない」ことを示す検査結果が、フラックス検査装置2からフラックスリペア装置3に出力される(S106:図6参照)。
図7(b)は、フラックス不足の電極が存在する基板Bの説明図(平面図)である。図7(b)に示すように、フラックスが不足している電極(2行1列目、3行1列目:符号Kを参照)や、フラックスが塗布されていない電極(3行2列目:符号Lを参照)が存在する場合、これらの電極の電極識別情報がフラックスリペア装置3に出力される(S106:図6参照)。
図8は、フラックスリペア装置3が実行する処理を示すフローチャートである。なお、図8に示す「SATART」時において、フラックス検査済みの基板Bが、位置合わせした状態でフラックスリペア装置3(図1参照)のテーブル(図示せず)に載置されているものとする。
ステップS201においてフラックスリペア装置3は、フラックス検査装置2によるフラックス検査の結果を読み込む。
ステップS202においてフラックスリペア装置3は、ステップS201で読み込んだ情報に基づき、フラックス不足の電極が存在するか否かを判定する。
フラックス不足の電極が存在する場合(S202:Yes)、フラックスリペア装置3の処理はステップS203に進む。一方、フラックス不足の電極が存在しない場合(S202:No)、フラックスリペア装置3は処理を終了し(END)、この基板Bを下流側の半田ボール搭載装置4(図1参照)に搬出する。
ステップS203においてフラックスリペア装置3は、記憶部341(図4参照)に格納されている電極位置情報341bを参照し、フラックス不足である電極のx,y方向の位置を特定する。
ステップS204においてフラックスリペア装置3は、ステップS203で特定した位置に、リペアノズル32(図1参照)を用いてフラックスを塗布する。これによって、フラックス印刷装置1では十分な量のフラックスが塗布されなかった電極に、フラックスが塗布される。
ステップS205においてフラックスリペア装置3は、他にフラックス不足の電極が存在するか否かを判定する。他にフラックス不足の電極が存在する場合(S205:Yes)、フラックスリペア装置3の処理はステップS203に進む。一方、他にフラックス不足の電極が存在しない場合(S205:No)、フラックスリペア装置3は処理を終了する(END)。
<効果>
本実施形態によれば、フラックス検査装置2によって基板Bの各電極に塗布されたフラックスが不足しているか否かが検査され、フラックスリペア装置3によってフラックス不足の電極にフラックスが塗布される。したがって、半田ボールの位置ずれや溶融時の酸化が起きにくくなり、基板Bにバンプを形成する際の歩留まりを高めることができる。
また、基板Bの表面の状態を、例えば、白色干渉法によって三次元的に計測することで、各電極に塗布された透明のフラックスの体積を正確に算出することができる。
また、基板Bに実装される電子部品の小型化・高密度化に伴い、フラックス塗布用のマスク11(図2参照)の孔のピッチや径が非常に小さくなり、全ての電極に適量のフラックスを塗布することが困難になる。本実施形態では、リペアノズル32(図1参照)を用いてフラックス不足の電極にそれぞれ個別にフラックスを塗布することで、基板Bの全ての電極に適量のフラックスを塗布することができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態に係る基板処理システムS2(図9参照)は、第1実施形態で説明した基板処理システムS1(図1参照)からフラックスリペア装置3(図1参照)を省略し、検査・リペア装置7(図9参照)においてフラックスのリペア(フラックス付きの半田ボールの搭載)を行う構成になっている。また、第2実施形態は、フラックスに関する検査の結果を反映させて、フラックス印刷装置1(図9参照)においてマスク11の清掃等を行う点が第1実施形態とは異なっている。したがって、第1実施形態とは異なる部分(フラックス印刷装置1が備える制御手段18、及び検査・リペア装置7)について説明し、第1実施形態と重複する部分については説明を省略する。
<基板処理システムの構成>
図9は、第2実施形態に係る基板処理システムS2の構成図である。
基板処理システムS2は、フラックス印刷装置1と、フラックス検査装置2と、半田ボール搭載装置4と、検査・リペア装置7と、を備えている。
図9に示すように、下流側に向かって順に、フラックス印刷装置1、フラックス検査装置2、半田ボール搭載装置4、及び検査・リペア装置7が配置されている。
図10は、フラックス印刷装置1が備える制御手段18の機能ブロック図である。
制御手段18(検査結果反映手段)は、フラックス印刷装置1が備えるスキージヘッド15(図2参照)、シリンダ16(図2参照)、マスク清掃装置17(図2参照)等を制御するものであり、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成される。
図10に示すように、制御手段18は、記憶部181と、制御部182と、を備えている。記憶部181には、清掃条件情報181aと、フラックス供給条件情報181bと、スキージ制御情報181cと、を含むデータが格納されている。
清掃条件情報181aとは、マスク清掃装置17(図2参照)によってマスク11(図2参照)の清掃を行う際の「清掃条件」を示す情報である。前記したように、スキージ15b(図2参照)をマスク11に押し当てながら印刷することで基板Bにフラックスが塗布されるが、スキージ15bによる印刷回数が増加すると、マスク11の目詰まりや滲みが生じやすくなる。
ここでマスク11の「目詰まり」とは、マスク11に設けられた孔にフラックスが詰まることである。マスク11の「滲み」とは、マスク11の裏面において孔の周りにフラックスが付着することである。このようなマスク11の目詰まりや滲みが解消(又は抑制)されるように、予め「清掃条件」が設定されている。
前記した「清掃条件」として、例えば、スキージ15bの印刷回数が所定回数に達するという条件や、この印刷回数が所定回数に達する前にマスク11で目詰まりや滲みが生じた、という条件が挙げられる。
なお、マスク11に設けられた複数の孔のうち、s行t列の孔が目詰まりしている場合、フラックス検査装置2(図9参照)によって「s行t列の電極がフラックス不足である」と判定されることが多い。
また、マスク11に設けられた複数の孔のうちs行t列の孔の周りで滲みが生じている場合、フラックス検査装置2によって「s行t列の電極でフラックスが通常よりも広範囲に塗布されている」と判定されることが多い。
このような検査結果が、次々と処理される基板Bについてフラックス検査装置2から頻繁に(所定回数連続して、又は、所定値以上の頻度で)出力された場合には「清掃条件」が成立したとして、通常よりも早期にマスク11の清掃が行われる。
ちなみに、フラックス検査装置2(図9参照)は、基板Bの電極に塗布されたフラックスの面積が所定値以上である場合に、「フラックスが通常よりも広範囲に塗布されている」(つまり、マスク11で滲みが生じている)と判定するようになっている。
図10に示すフラックス供給条件情報181bとは、シリンダ16(図2参照)からマスク11上にフラックスを供給する際の「フラックス供給条件」を示す情報である。この「フラックス供給条件」として、例えば、スキージ15b(図2参照)の印刷回数が所定回数に達するという条件や、この印刷回数が所定回数に達する前にマスク11上のフラックスが少なくなった、という条件が挙げられる。
なお、マスク11上のフラックスが少なくなると、それに伴って、基板Bの各電極に塗布されるフラックスの量も少なくなり、フラックス検査装置2によって「フラックス不足である」と判定される電極が多くなる。したがって、フラックス不足の電極が基板Bにおいて広範囲に存在する場合には「フラックス供給条件」が成立したとして、通常よりも早期にフラックスが供給される。
図10に示すスキージ制御情報181cとは、スクレーパ15a又はスキージ15b(図2参照)の押圧力(印圧)、移動速度等を調整するための制御情報と、これらの制御情報を変更する際の「設定変更条件」と、を含む情報である。通常は、スクレーパ15a又はスキージ15bの押圧力及び移動速度は一定であるが、場合によっては、これらの値を変更した方がよいこともある。
例えば、基板Bへのフラックスの塗布量が全体的に不足しているとフラックス検査装置2によって判定された場合には「設定変更条件」が成立したとして、スクレーパ15a又はスキージ15b(図2参照)の押圧力等が変更される。具体的には、制御手段18は、スクレーパ15a又はスキージ15bの移動速度を遅くしたり、スクレーパ15a又はスキージ15bの押圧力を大きくしたりすることで、基板Bの各電極に塗布される(押し出される)フラックスの量を増加させる。
図10に示す清掃制御部182aは、前記した「清掃条件」が成立している場合に、マスク清掃装置17(図2参照)によってマスク11(図2参照)の裏面を清掃する機能を有している。
シリンダ制御部182bは、前記した「フラックス供給条件」が成立している場合に、シリンダ16(図2参照)によってマスク11上にフラックスを供給する機能を有している。
スキージ制御部182cは、前記した「設定変更条件」が成立している場合に、スクレーパ15a又はスキージ15bに関する設定値を変更し、スキージヘッド15(図2参照)を駆動する機能を有している。
なお、清掃制御部182a、シリンダ制御部182b、及びスキージ制御部182cが実行する処理については後記する。
図9に示す検査・リペア装置7(半田ボール検査手段、リペア手段)は、基板Bに半田ボールが搭載されているか否かを検査する機能を有している。また、検査・リペア装置7は、半田ボールの有無に関する検査結果と、フラックス検査装置2の検査結果と、に基づいて、基板Bに半田ボール(又はフラックス付きの半田ボール)を搭載する機能も有している。
図11は、検査・リペア装置7の模式的な平面図である。
図11に示すように、検査・リペア装置7は、テーブル71と、カメラ72と、移動手段73,78と、リペアノズル74と、不要ボール容器75と、半田ボール容器76と、フラックス貯留容器77と、制御手段79(図12参照)と、を備えている。
テーブル71は、基板Bが載置されるテーブルであり、コンベア6gから搬入された基板Bを受け取り、半田ボールやフラックスのリペア処理が施された基板Bをコンベア6iに搬出するようになっている。
カメラ72は、検査・リペア装置7内の所定箇所に印刷された位置合わせマークと、基板Bの位置合わせマークと、を撮像する2視野カメラであり、移動手段73によってx,y方向に移動可能になっている。なお、カメラ72は、基板Bの位置合わせの他、基板Bの各電極に半田ボールが搭載されているかを検査する際にも用いられる。
リペアノズル74は、フラックス検査装置2(図9参照)によってフラックス不足であると判定された電極上の半田ボールや、位置ずれや潰れが生じている半田ボールを取り除き、新たな半田ボールを搭載するためのノズルである。不要ボール容器75は、リペアノズル74によって基板Bから取り除かれた不要な半田ボールを収容する容器である。
半田ボール容器76は、リペアノズル74によって基板Bに新たに搭載される半田ボールを収容する容器である。フラックス貯留容器77は、液状のフラックスが貯留されている容器である。移動機構78は、例えば、逆U字状を呈するガントリであり、リペアノズル74をx,y,z方向に移動させるようになっている。
図12は、検査・リペア装置7が備える制御手段79の機能ブロック図である。
制御手段79は、カメラ72から入力される画像情報に基づいて、リペアノズル74(図11参照)の位置や、リペアノズル74からのフラックスの供給を制御するものである。制御手段79は、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成される。
図12に示すように、制御手段79は、記憶部791と、制御部792と、を備えている。
記憶部791には、基板Bの各電極に割り当てられた電極識別情報791aと、各電極の位置を示す電極位置情報791bと、が格納されている。なお、電極識別情報791a及び電極位置情報791bは、フラックス検査装置2(図9参照)の記憶部(図示せず)に格納されている電極識別情報及び電極位置情報と同様である。
制御部792は、半田ボール検査部792aと、リペアノズル制御部792bと、を備えている。
半田ボール検査部792aは、カメラ72から入力される画像情報に基づき、基板Bの各電極に半田ボールが搭載されているかを検査する機能を有している。
リペアノズル制御部792bは、フラックス検査装置2(図9参照)の検査手段23から入力される検査結果と、半田ボール検査部792aの検査結果と、に基づいて、リペアノズル74を制御する機能を有している。なお、リペアノズル制御部792bが実行する処理については後記する。
<基板処理システムの動作>
図13は、フラックス印刷装置1が実行する処理を示すフローチャートである。
フラックス印刷装置1(図9参照)は、次々と搬送されてくる基板Bの各電極にフラックスを塗布するとともに、以下で説明するように、下流側に配置されたフラックス検査装置2(図9参照)の検査結果を反映させる処理を行う。なお、図13に示すフローチャートでは、フラックスを塗布する際の基板Bの位置調整や、スクレーパ15a又はスキージ15b(図2参照)の移動等に関する処理については省略している。
ステップS301においてフラックス印刷装置1は、フラックス検査装置2から入力されるフラックス検査の結果を読み込む。なお、ステップS301で読み込まれる情報は、例えば、フラックス検査装置2によって直近に検査された一又は複数の基板Bに関する検査結果(フラックス不足の電極の電極識別情報)である。
ステップS302においてフラックス印刷装置1は、前記した「清掃条件」が成立しているか否かを判定する。すなわち、フラックス検査装置2は、記憶部181(図10参照)に格納されている清掃条件情報181aを参照し、ステップS301で読み込んだフラックス検査の結果に基づいて、フラックス塗布用のマスク11で目詰まりや滲みが生じていないかを判定する。
清掃条件が成立している場合(S302:Yes)、フラックス印刷装置1の処理はステップS303に進む。ステップS303においてフラックス印刷装置1は、マスク清掃処理を実行する。すなわち、フラックス印刷装置1は、清掃制御部182a(図10参照)によってマスク清掃装置17(図2参照)を駆動し、マスク11の裏面を清掃する。これによって、マスク11の滲みや目詰まりが解消され、次回からのフラックスの塗布を適切に行うことができる。
また、ステップS302で清掃条件が成立していない場合(S302:No)、フラックス印刷装置1の処理はステップS304に進む。
ステップS304においてフラックス印刷装置1は、前記した「フラックス供給条件」が成立しているか否かを判定する。すなわち、フラックス印刷装置1は、記憶部181(図10参照)に格納されているフラックス供給条件情報181bを参照し、ステップS301で読み込んだフラックス検査の結果に基づいて、マスク11上のフラックスが不足しているか否かを判定する。
フラックス供給条件が成立している場合(S304:Yes)、フラックス印刷装置1の処理はステップS305に進む。ステップS305においてフラックス印刷装置1は、フラックス供給処理を実行する。すなわち、フラックス印刷装置1は、シリンダ制御部182b(図10参照)によって、シリンダ16(図2参照)からマスク11上にフラックスを供給する。これによって、マスク11上のフラックス不足が解消されるため、次回からのフラックスの塗布を適切に行うことができる。
また、ステップS304でフラックス供給条件が成立していない場合(S304:No)、フラックス印刷装置1の処理はステップS306に進む。
ステップS306においてフラックス印刷装置1は、前記した「設定変更条件」が成立しているか否かを判定する。すなわち、フラックス印刷装置1は、記憶部181(図10参照)に格納されているスキージ制御情報181cを参照し、ステップS301で読み込んだフラックス検査の結果に基づいて、スクレーパ15a又はスキージ15b(図2参照)の押圧力や移動速度を変更すべきか否かを判定する。
設定変更条件が成立している場合(S306:Yes)、フラックス印刷装置1の処理はステップS307に進む。例えば、1枚の基板Bの各電極に塗布されたフラックスの量が通常よりも全体的に少ない場合、フラックス印刷装置1は「設定変更条件」が成立したと判定する。なお、各電極のフラックスの塗布量を示す数値を、電極識別情報とともに検査手段23から取得し、フラックスの塗布量が通常よりも少ないか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS307においてフラックス印刷装置1は、設定変更処理を実行する。すなわち、フラックス印刷装置1は、スクレーパ15a又はスキージ15b(図2参照)の押圧力を大きくしたり、その移動速度を遅くしたりすることでフラックスの塗布量を増加させる。これによって、次回から基板Bの各電極に十分な量のフラックスが塗布される。
なお、スクレーパ15a又はスキージ15bの押圧力の上昇と、その移動速度の低下のうち、一方のみを行ってもよいし、両方を行うようにしてもよい。
ステップS307の処理を行った後、フラックス印刷装置1の処理は「START」に戻る(RETURN)。つまり、フラックス印刷装置1は、下流側のフラックス検査装置2によって一又は複数の基板が処理されるたびに、その検査結果を反映させる処理を行う。
図14は、検査・リペア装置7が実行する処理を示すフローチャートである。
なお、検査・リペア装置7(図9参照)よりも上流側に配置されている半田ボール搭載装置4(図9参照)では、フラックス不足の電極の有無に関わらず、基板Bの全ての電極に半田ボールが搭載されるものとする。
ステップS401において検査・リペア装置7は、半田ボール検査を実行する。すなわち、検査・リペア装置7は、カメラ72(図9、図12参照)から入力される画像情報に基づき、半田ボール検査部792a(図12参照)によって、基板Bの各電極に半田ボールが搭載されているか否かを検査し、その検査結果を記憶部791(図12参照)に格納する。
ステップS402において検査・リペア装置7は、対象とする基板Bに関するフラックス検査の結果を読み込む。なお、フラックス検査の結果には、フラックス検査装置2によってフラックス不足であると判定された電極の電極識別情報(フラックス不足の電極がない場合には、その旨の情報)が含まれている。
ステップS403において検査・リペア装置7は、対象とする基板Bにおいてフラックス不足の電極が存在するか否かを判定する。フラックス不足の電極が存在する場合(S403:Yes)、検査・リペア装置7の処理はステップS404に進む。一方、フラックス不足の電極が存在しない場合(S403:No)、検査・リペア装置7の処理はステップS410に進む。
ステップS404において検査・リペア装置7は、フラックス不足の電極のうち一つについて、記憶部791(図12参照)に格納されている電極位置情報791bに基づき、その位置を特定する。
ステップS405において検査・リペア装置7は、ステップS401の半田ボール検査の結果に基づき、フラックス不足の電極に半田ボールが搭載されているか否かを判定する。半田ボールが搭載されている場合(S405:Yes)、検査・リペア装置7の処理はステップS406に進む。一方、半田ボールが搭載されていない場合(S405:No)、検査・リペア装置7の処理はステップS407に進む。
ステップS406において検査・リペア装置7は、リペアノズル74(図9、図11参照)を用いて、フラックス不足の電極に搭載されている半田ボールを取り除く。
図15は、リペアノズル74によって半田ボールを除去し、さらに、フラックス付きの半田ボールを搭載する過程を示す説明図である。図15(a)に示すように、検査・リペア装置7は、フラックス不足の電極Q1に搭載された半田ボールをリペアノズル74によって吸引し、この半田ボールを電極Q1から取り除く。ちなみに、半田ボールにフラックスが付着するため、半田ボールを取り除いた後の電極Q1にはフラックスがほとんど残っていない。そして、図15(b)に示すように、検査・リペア装置7は、リペアノズル74によって吸引した半田ボールを不要ボール容器75に落とす。
図14のステップS407において検査・リペア装置7は、新たな半田ボールにフラックスを付ける。すなわち、図15(c)に示すように、検査・リペア装置7は、半田ボール容器76に収容されている半田ボールをリペアノズル74で吸引し、図15(d)に示すように、吸引した半田ボールにフラックス貯留容器77内のフラックスを付ける。
図14のステップS408において検査・リペア装置7は、ステップS406で半田ボールを取り除いた電極に、フラックス付きの半田ボールを搭載する。すなわち、図15(e)に示すように、検査・リペア装置7は、半田ボールを取り除いた電極Q1の真上までリペアノズル74を移動させ、リペアノズル74で吸引したフラックス付きの半田ボールを電極Q1に搭載する。これによって、半田ボールの溶融時の塗れ不良や酸化を防止できる。
なお、不要な半田ボールを除去するためのリペアノズルと、半田ボールを新たに搭載するためのリペアノズルと、を別々に設けるようにしてもよい。
図14のステップS409において検査・リペア装置7は、他にフラックス不足の電極が存在するか否かを判定する。他にフラックス不足の電極が存在する場合(S409:Yes)、検査・リペア装置7の処理はステップS404に進む。一方、他にフラックス不足の電極が存在しない場合(S409:No)、検査・リペア装置7の処理はステップS410に進む。
ステップS410において検査・リペア装置7は、現時点で半田ボールが搭載されていない電極が存在するか否かを判定する。すなわち、検査・リペア装置7は、ステップS401の半田ボール検査によって「半田ボールなし」と判定された電極から、フラックス付きの半田ボールを新たに搭載した電極(S405:No、S407)を除いたものを、現時点で半田ボールが搭載されていない電極として特定する。
半田ボールが搭載されていない電極が存在する場合(S410:Yes)、検査・リペア装置7の処理はステップS411に進む。一方、全ての電極に半田ボールが搭載されている場合(S410:No)、検査・リペア装置7は処理を終了する(END)。
ステップS411において検査・リペア装置7は、半田ボールが搭載されていない電極のうち一つについて、記憶部791(図12参照)に格納されている電極位置情報791bに基づき、この電極の位置を特定する。
ステップS412において検査・リペア装置7は、ステップS411で位置を特定した電極に、フラックスを付けていない半田ボールを搭載する。
ステップS413において検査・リペア装置7は、他に半田ボールが搭載されていない電極が存在するか否かを判定する。半田ボールが搭載されていない電極が存在する場合(S413:Yes)、検査・リペア装置7の処理はステップS411に進む。一方、全ての電極に半田ボールが搭載されている場合(S413:No)、検査・リペア装置7は処理を終了する(END)。
<効果>
本実施形態によれば、マスク11の目詰まりや滲みが生じている(マスク清掃条件が成立している)場合、通常よりも早期にマスク11の清掃を行うことで、マスク11の目詰まり等を解消できる。したがって、次回からのフラックスの塗布を適切に行うことができる。
また、基板Bへのフラックスの塗布量が全体的に不足している(フラックス供給条件及び/又は設定変更条件が成立している)場合、通常よりも早期にフラックスを供給したり、スクレーパ15a又はスキージ15bの押圧力等を変更したりすることで、フラックスの塗布量を増加させることができる。
このように、フラックス検査装置2の検査結果をフラックス印刷装置1に反映させることで、半田ボールの位置ずれや溶融時の酸化を防止し、ひいては基板Bにバンプを形成する際の歩留まりを向上させることができる。
また、半田ボールのリペアを行う際、対象とする電極がフラックス不足である場合にはフラックス付きの半田ボールが搭載され(S408)、十分な量のフラックスが塗布されている電極には、フラックスを付けていない半田ボールが搭載される(S412)。
このようにフラックス検査の結果に応じて、フラックス付き/フラックスなしの半田ボールを選択的に搭載するため、各電極に適量のフラックスを塗布できる。したがって、基板Bにバンプを形成する際の歩留まりを従来よりも大幅に高めることができる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態に係る基板処理システムS3(図16参照)は、第2実施形態の構成からフラックス検査装置2(図9参照)を省略し、検査・リペア装置7A(図16参照)においてフラックスの検査も行う構成になっている。また、第3実施形態は、第2実施形態のように全ての電極についてフラックス検査を行うのではなく、半田ボールが搭載されていない電極についてのみ部分的にフラックス検査を行う点が異なっている。したがって、第2実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
<基板処理システムの構成>
図16は、第3実施形態に係る基板処理システムS3の構成図である。
基板処理システムS3は、フラックス印刷装置1と、半田ボール搭載装置4と、検査・リペア装置7Aと、を備えている。図16に示すように、下流側に向かって順に、フラックス印刷装置1、半田ボール搭載装置4、及び検査・リペア装置7Aが配置されている。
検査・リペア装置7A(半田ボール検査手段、第1フラックス検査手段、リペア手段)は、第2実施形態で説明した構成(図9、図11参照)に加えて、基板Bの表面の状態を三次元的に計測する計測手段80を備えている。なお、計測手段80の構成については、第1実施形態で説明した計測手段22(図1参照)と同様であるから説明を省略する。また、検査・リペア装置7Aは、以下で説明する半田ボール検査、フラックス検査、及び半田ボールの搭載を行う制御手段81(図17参照)を備えている。
図17は、検査・リペア装置7Aが備える制御手段81の機能ブロック図である。
制御手段81は、各電極について半田ボール検査を行い、さらに、半田ボールが搭載されていない電極について部分的にフラックス検査を行う機能を有している。また、制御手段81は、リペアノズル74(図16参照)の位置等を制御する機能を有し、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成される。
図17に示すように、制御手段81は、記憶部811と、制御部812と、を備えている。記憶部811には、基板Bの各電極に割り当てられた電極識別情報811aと、各電極の位置を示す電極位置情報811bと、各電極に塗布されたフラックスが不足しているかの判定に用いられる閾値情報811cと、が格納されている。
制御部812は、半田ボール検査部812aと、フラックス検査部812bと、リペアノズル制御部812cと、を備えている。
半田ボール検査部812aは、カメラ72から入力される画像情報に基づき、半田ボールが搭載されているか否かを基板Bの各電極について検査する機能を有している。
フラックス検査部812bは、計測手段80(図16参照)のセンサ80aから入力される情報に基づいて、半田ボールが搭載されていない電極に適量のフラックスが塗布されているか否かを検査する機能を有している。
リペアノズル制御部812cは、半田ボール検査部812aの検査結果と、フラックス検査部812bの検査結果と、に基づいて、リペアノズル74(図16参照)を制御する機能を有している。
図18は、検査・リペア装置7Aが実行する処理を示すフローチャートである。
なお、図18に示す「START」時には、フラックス印刷装置1(図16参照)によって各電極にフラックスが塗布され、さらに、半田ボール搭載装置4(図16参照)によって各電極に半田ボールが搭載された基板Bが、検査・リペア装置7Aのテーブルに位置合わせした状態で載置されているものとする。
ステップS501において検査・リペア装置7Aは、半田ボール検査部812a(図17参照)によって半田ボール検査を実行する。すなわち、検査・リペア装置7Aは、カメラ72(図17参照)から入力される画像情報に基づいて、基板Bの各電極に半田ボールが搭載されているか否かを検査する。
ステップS502において検査・リペア装置7Aは、ステップS501の半田ボール検査の結果に基づき、半田ボールが搭載されていない電極が存在するか否かを判定する。全ての電極に半田ボールが搭載されている場合(S502:No)、検査・リペア装置7Aは処理を終了する(END)。一方、半田ボールが搭載されていない電極が存在する場合(S502:Yes)、検査・リペア装置7Aの処理はステップS503に進む。
ステップS503において検査・リペア装置7Aは、半田ボールが搭載されていない電極のうち一つについて、記憶部811(図17参照)に格納されている電極位置情報811bに基づき、この電極の位置を特定する。
ステップS504において検査・リペア装置7Aは、ステップS503で位置を特定した電極について、フラックスの体積Vを算出する。つまり、検査・リペア装置7Aは、半田ボールが搭載されていない電極について、計測手段80のセンサ80aから入力される情報に基づき、この電極に塗布されているフラックスの量を算出する。
ステップS505において検査・リペア装置7Aは、ステップS504で算出したフラックスの体積Vが所定閾値V1以下であるか否かを判定する。フラックスの体積Vが所定閾値V1以下である場合(S505:Yes)、検査・リペア装置7Aの処理はステップS506に進む。
ステップS506において検査・リペア装置7Aは、リペアノズル74(図16参照9によって半田ボール容器(図示せず)から半田ボールを吸引し、さらに、この半田ボールにフラックスを付ける。
ステップS507において検査・リペア装置7Aは、対象とする電極にフラックス付きの半田ボールを搭載する。つまり、検査・リペア装置7Aは、半田ボールが搭載されておらず(S502:Yes)、かつ、フラックス不足である電極に(S505:Yes)、フラックス付きの半田ボールを搭載する。これによって、この電極に十分な量のフラックスが塗布され、さらに半田ボールを搭載できる。
また、ステップS505で体積Vが所定閾値V1よりも大きい場合(S505:No)、検査・リペア装置7Aの処理はステップS508に進む。
ステップS508において検査・リペア装置7Aは、対象とする電極に半田ボールを搭載する。つまり、検査・リペア装置7Aは、半田ボールは搭載されていないが(S502:Yes)、フラックスは十分に塗布されている電極には(S505:No)、フラックスを付けていない半田ボールを搭載する。これによって、電極に多量のフラックスが塗布されることを防止し、ひいては、フラックス残渣の発生を抑制できる。
ステップS509において検査・リペア装置7Aは、他に半田ボールが搭載されていない電極が存在するか否かを判定する。半田ボールが搭載されていない電極が存在する場合(S509:Yes)、検査・リペア装置7Aの処理はステップS503に進む。一方、全ての電極に半田ボールが搭載されている場合(S509:No)、検査・リペア装置7Aは処理を終了する(END)。
<効果>
本実施形態によれば、半田ボールのリペアを行う際、その電極がフラックス不足である場合にはフラックス付きの半田ボールが搭載され(S507)、十分な量のフラックスが塗布されている電極には、フラックスを付けていない半田ボールが搭載される(S508)。
このようにフラックス検査の結果に応じて、フラックス付き/フラックスなしの半田ボールを選択的に搭載するため、各電極に適量のフラックスを塗布できる。したがって、基板Bにバンプを形成する際の歩留まりを従来よりも高めることができる。
また、検査・リペア装置7は、基板Bの各電極のうち半田ボールが搭載されていない電極についてのみ、部分的にフラックス検査を行う。したがって、各電極の全てについてフラックス検査を行う第1、第2実施形態と比較して、単位時間当たりの基板Bの処理数を増やすことができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る基板処理システムS1,S2,S3について説明したが、本発明は、これらの各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
例えば、各実施形態では、基板Bの各電極に塗布されたフラックスの体積に基づいて、フラックスが不足しているか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、計測手段22(図1参照)のセンサ22cから入力される情報に基づいてフラックスの面積を算出し、その面積が所定閾値以下である場合に「フラックスが不足している」と判定するようにしてもよい。
同様に、基板Bの各電極に塗布されたフラックスの高さ(厚さ)に基づいてフラックスが不足しているか否かを検査してもよいし、また、平面視で円状を呈するフラックスの径に基づいてフラックスが不足しているか否かを検査してもよい。
また、基板Bの各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つ(例えば、フラックスの径と高さ)に基づいて、フラックスが不足しているか否かを検査するようにしてもよい。
また、各実施形態では、基板Bに塗布されたフラックスを白色干渉法等によって三次元的に計測する場合について説明したが、これに限らない。例えば、二次元の情報から、前記したようにフラックスの面積等を算出するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、フラックス検査の結果に基づいて、マスク清掃処理(S303:図13参照)、フラックス供給処理(S305)、及び設定変更処理(S307)を行う場合について説明したが、これに限らない。すなわち、前記した三つの処理のうち少なくとも一つを行うようにしてもよい。
また、第2実施形態において、フラックス検査の結果をフラックス印刷装置1に反映させない(図13に示す各処理を行わない)ようにしてもよい。この場合でも、検査・リペア装置7によって、基板Bの各電極に適量のフラックスを塗布し、さらに半田ボールを搭載できる(図14参照)。
また、各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第1実施形態の構成(図1参照)において、第2実施形態で説明したように、フラックス検査の結果に基づくマスク清掃処理(S303:図13参照)、フラックス供給処理(S305)、及び設定変更処理(S307)のうち少なくとも一つを実行するようにしてもよい。同様に、第3実施形態で説明したフラックス印刷装置1において、検査・リペア装置7Aによるフラックス検査の結果を反映させるようにしてもよい。
また、例えば、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせて、以下のように構成してもよい。すなわち、下流側に向かって順に、フラックス印刷装置1(図1参照)、フラックス検査装置2(第2フラックス検査手段:図1参照)、フラックスリペア装置3(図1参照)、半田ボール搭載装置4(図1参照)、及び検査・リペア装置7A(図16参照)を配置するようにしてもよい。
前記した構成において、検査・リペア装置7Aは、半田ボール検査によって「半田ボールあり」と判定された電極のうち、上流側のフラックス検査装置2の検査結果として「フラックス不足である」と判定された電極が存在する場合、この電極に搭載されている半田ボールを取り除いた後、この電極にフラックス付きの半田ボールを搭載する。これによって、フラックス不足のまま半田ボールが溶融(リフロー)されることを防止できる。
また、前記した構成において、検査・リペア装置7Aは、半田ボール検査によって「半田ボールなし」と判定された電極については、検査・リペア装置7Aによって部分的なフラックス検査を行う。つまり、「半田ボールなし」である電極については、フラックス検査装置2及び検査・リペア装置7Aによって、フラックス検査を1回ずつ(合計2回)行う。
これは、基板Bの電極に十分な量のフラックスが塗布されている場合でも、振動等によって、その電極に搭載された半田ボールが転げ落ちる可能性があるからである。なお、半田ボールが転げ落ちると、その電極に塗布されていたフラックスの大部分が半田ボールに付着して除去される。つまり、上流側のフラックス検査装置2によって「フラックスが十分に塗布されている」と判定された電極に関しても、その後にフラックス不足になることがある。したがって、半田ボール搭載装置4によりも下流側の検査・リペア装置7Aにおいて「半田ボールなし」と判定された電極については再度の検査を行うようにしている。
そして、前記した「半田ボールなし」の電極に関して、検査・リペア装置7Aによって「フラックスが十分に塗布されている」と判定された場合、この電極には、フラックスを付けていない半田ボールが搭載される。これによって、電極に多量のフラックスが塗布されることを防止し、ひいてはフラックス残渣の発生を抑制できる。
また、「半田ボールなし」の電極に関して、検査・リペア装置7Aによって「フラックス不足である」と判定された場合、この電極には、フラックス付きの半田ボールが搭載される。これによって、フラックス不足のまま半田ボールが溶融(リフロー)されることを防止できる。
このように、半田ボール搭載装置4よりも上流側で全体的なフラックス検査を行い、半田ボール搭載装置4よりも下流側で「半田ボールなし」の電極に限った部分的なフラックス検査を行うことで、全ての電極に適量のフラックスを塗布し、かつ、半田ボールを搭載できる。
なお、前記した構成において、フラックス検査装置2の検査結果を反映させて、マスク清掃処理(S303:図13参照)、フラックス供給処理(S305)、及び設定変更処理(S307)のうち少なくとも一つを実行するようにしてもよい。
また、各実施形態では、「フラックス不足である」と判定された電極に関してフラックスのリペア(フラックスの塗布、フラックス付きの半田ボールの搭載)を行う場合について説明したが、これに限らない。すなわち、フラックスのリペアを行わずに半田ボールを搭載し、基板Bを切断して分割する際、フラックス不足の電極を含む部分を振り分けるようにしてもよい。この場合において、フラックス不足の部分を洗浄して再利用してもよいし、廃棄してもよい。
また、各実施形態では、基板Bにフラックスを塗布した後、半田ボールを搭載する場合について説明したが、これに限らない。すなわち、基板Bに半田ペーストを塗布する場合にも各実施形態を適用できる。例えば、下流側に向かって、半田ペースト印刷装置(図示せず)、印刷検査装置(図示せず)、半田ペーストリペア装置(図示せず)を配置する構成にしてもよい。なお、前記した印刷検査装置によって「半田ペースト不足である」と判定された電極には、半田ペーストリペア装置によって半田ペーストが塗布(リペア)される。これによって、基板Bの全ての電極に適量の半田ペーストを塗布できる。
なお、半田ペーストが不足しているか否かの検査は、レーザセンサ等を用いた三次元的な計測結果に基づいて行ってもよいし、カメラの撮像によって得られる画像情報に基づいて行ってもよい。また、印刷検査装置の検査結果を半田ペースト印刷装置に反映させ、必要に応じてマスクの清掃等を行うようにしもよい。
また、第1実施形態では、フラックス検査装置2とフラックスリペア装置3とが別の装置である場合について説明したが、一つの装置でフラックス検査とフラックスのリペアを行うようにしてもよい。なお、第2実施形態についても同様である。
また、第3実施形態では、検査・リペア装置7Aによって半田ボール検査、フラックス検査、及び半田ボール等のリペアを行う場合について説明したが、これらのうち一つ又は複数の処理を別の装置で行うようにしてもよい。
また、各実施形態で説明したそれそれの装置は、単独で使用することも可能である。
また、各実施形態では、基板Bにおいて各電極が格子状に設けられている場合について説明したが、各電極の配置は、これに限定されない。
また、各実施形態で説明した基板Bは、プリント基板であってもよいし、半導体ウェハ等、他の回路部品であってもよい。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
S1,S2,S3 基板処理システム
1 フラックス印刷装置(フラックス塗布手段)
11 マスク
15 スキージヘッド
15a スクレーパ
15b スキージ
16 シリンダ
17 マスク清掃装置
18 制御手段(検査結果反映手段)
182a 清掃制御部(検査結果反映手段)
182b シリンダ制御部(検査結果反映手段)
182c スキージ制御部(検査結果反映手段)
2 フラックス検査装置(フラックス検査手段)
3 フラックスリペア装置(リペア手段)
4 半田ボール搭載装置(半田ボール搭載手段)
5 ボール検査・リペア装置
7 検査・リペア装置(半田ボール検査手段、リペア手段)
7A 検査・リペア装置(半田ボール検査手段、第1フラックス検査手段、リペア手段)
B 基板

Claims (10)

  1. 基板の各電極にフラックスを塗布するフラックス塗布手段と、
    前記フラックス塗布手段によって前記各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいて、フラックスが不足しているか否かを前記各電極について検査するフラックス検査手段と、
    前記フラックス検査手段によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合、当該電極にフラックスを塗布するためのリペア処理を行うリペア手段と、
    フラックスが塗布された前記各電極に半田ボールを搭載する半田ボール搭載手段と、を備えること
    を特徴とする基板処理システム。
  2. 前記リペア手段は、前記フラックス検査手段によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合、前記リペア処理として、当該電極にフラックスを塗布し、前記リペア処理を施した基板を前記半田ボール搭載手段に搬出すること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記半田ボール搭載手段によって半田ボールが搭載された基板について、前記各電極に半田ボールが搭載されているか否かを検査する半田ボール検査手段を備え、
    前記リペア手段は、
    前記フラックス検査手段によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合において、
    前記半田ボール検査手段によって、当該電極に半田ボールが存在すると判定されたときには、前記リペア処理として、当該半田ボールを除去してフラックス付きの新たな半田ボールを当該電極に搭載し、
    前記半田ボール検査手段によって、当該電極に半田ボールが存在しないと判定されたときには、前記リペア処理として、フラックス付きの半田ボールを当該電極に搭載すること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理システム。
  4. 前記フラックス検査手段の検査結果を反映させる処理を行う検査結果反映手段を備え、
    前記検査結果反映手段は、前記処理として、
    前記検査結果に基づいて、フラックス塗布用のマスクで目詰まり又は滲みが生じていると判定した場合に前記マスクを清掃するマスク清掃処理と、
    前記検査結果に基づいて、前記マスク上のフラックスが不足していると判定した場合に前記マスク上にフラックスを供給するフラックス供給処理と、
    前記検査結果に基づいて、フラックスの塗布量が不足していると判定した場合に前記マスク上で往復するスキージの押圧力の上昇、及び/又は、前記スキージの移動速度の低下を行う設定変更処理と、のうち少なくとも一つを実行すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板処理システム。
  5. 基板の各電極にフラックスを塗布するフラックス塗布手段と、
    前記フラックス塗布手段によってフラックスが塗布された前記各電極に半田ボールを搭載する半田ボール搭載手段と、
    前記半田ボール搭載手段によって半田ボールが搭載された前記各電極について、半田ボールが搭載されているか否かを検査する半田ボール検査手段と、
    前記半田ボール検査手段によって半田ボールが搭載されていない電極が存在すると判定された場合、当該電極について、フラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいてフラックスが不足しているか否かを検査する第1フラックス検査手段と、
    基板の前記各電極のうちフラックス不足の電極にフラックスを塗布するためのリペア処理を行うリペア手段と、を備え、
    前記リペア手段は、前記リペア処理として、
    半田ボールが搭載されていない前記電極に関して、フラックス不足であると前記第1フラックス検査手段によって判定された場合、当該電極にフラックス付きの半田ボールを搭載し、
    半田ボールが搭載されていない前記電極に関して、フラックス不足でないと前記第1フラックス検査手段によって判定された場合、当該電極に半田ボールを搭載すること
    を特徴とする基板処理システム。
  6. 前記フラックス塗布手段によって前記各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいて、フラックスが不足しているか否かを前記各電極について検査し、検査後の基板を前記半田ボール搭載手段に搬出する第2フラックス検査手段を備え、
    前記リペア手段は、前記リペア処理として、
    前記半田ボール検査手段によって半田ボールが搭載されていると判定された電極のうち、前記第2フラックス検査手段によってフラックス不足であると判定された電極が存在する場合、当該電極に搭載されている半田ボールを取り除いた後、当該電極にフラックス付きの半田ボールを搭載すること
    を特徴とする請求項5に記載の基板処理システム。
  7. 前記第1フラックス検査手段の検査結果を反映させる処理を行う検査結果反映手段を備え、
    前記検査結果反映手段は、前記処理として、
    前記検査結果に基づいて、フラックス塗布用のマスクで目詰まり又は滲みが生じていると判定した場合に前記マスクを清掃するマスク清掃処理と、
    前記検査結果に基づいて、前記マスク上のフラックスが不足していると判定した場合に前記マスク上にフラックスを供給するフラックス供給処理と、
    前記検査結果に基づいて、フラックスの塗布量が不足していると判定した場合に前記マスク上で往復するスキージの押圧力の上昇、及び/又は、前記スキージの移動速度の低下を行う設定変更処理と、のうち少なくとも一つを実行すること
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の基板処理システム。
  8. 各電極にフラックスが塗布された基板に関して、前記各電極のフラックスが不足しているか否かを、前記各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいて検査すること
    を特徴とするフラックス検査装置。
  9. 基板の各電極にフラックスを塗布するフラックス塗布処理と、
    前記フラックス塗布処理によって前記各電極に塗布されたフラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいて、フラックスが不足しているか否かを前記各電極について検査するフラックス検査処理と、
    前記フラックス検査処理によってフラックス不足の電極が存在すると判定された場合、当該電極にフラックスを塗布するリペア処理と、
    フラックスが塗布された前記各電極に半田ボールを搭載する半田ボール搭載処理と、を含むこと
    を特徴とする基板処理方法。
  10. 基板の各電極にフラックスを塗布するフラックス塗布処理と、
    前記フラックス塗布処理によってフラックスが塗布された前記各電極に半田ボールを搭載する半田ボール搭載処理と、
    前記半田ボール搭載処理によって半田ボールが搭載された前記各電極について、半田ボールが搭載されているか否かを検査する半田ボール検査処理と、
    前記半田ボール検査処理によって半田ボールが搭載されていない電極が存在すると判定された場合、当該電極について、フラックスの径、面積、高さ、及び体積のうち少なくとも一つに基づいてフラックスが不足しているか否かを検査するフラックス検査処理と、
    基板の前記各電極のうちフラックス不足の電極にフラックスを塗布するリペア処理と、を含み、
    前記リペア処理において、
    半田ボールが搭載されていない前記電極にフラックスが塗布されていると前記フラックス検査処理によって判定された場合、当該電極に半田ボールを搭載し、
    半田ボールが搭載されていない前記電極にフラックスが塗布されていないと前記フラックス検査処理によって判定された場合、当該電極にフラックス付きの半田ボールを搭載すること
    を特徴とする基板処理方法。
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