JP2016143480A - 加熱電極装置、通電加熱ガラス - Google Patents

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紘一 木下
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博俊 末次
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学 平川
中村 英規
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Abstract

【課題】効率よく機能を高めることが可能な加熱電極装置を提供する。
【解決手段】通電して加熱されるガラスに用いられる加熱電極装置(20)であって、間隔を有して配置され対となる複数のバスバー電極(21)と、複数のバスバー電極を渡して配置される複数の発熱導体(22)と、バスバー電極及び発熱導体の少なくとも一方に一端が接続されている導体からなる信号電力伝送配線(23)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通電することでジュール熱(Joule heat)により発熱する発熱導体を備える加熱電極装置、及びこれを用いた通電加熱ガラスに関する。
従来より、特許文献1〜4に記載のように、自動車、鉄道、航空機、及び船舶等の乗り物のガラス窓、並びに、建物のガラス窓に対して、通電することにより加熱し、ガラス窓の凍結や曇りを解消する技術がある。このようなガラス窓は、2枚のガラス板の間に加熱電極装置を具備して構成されている。そして当該加熱電極装置は、離隔して配置された一対のバスバー電極、及び、この一対のバスバー電極間を渡すように配置された複数の線条の発熱導体を有しており、一対のバスバー電極に電源を接続することで発熱導体に通電可能とされ、発熱導体を発熱させてガラス窓を加熱できるように構成されている。
特開平8−72674号公報 特開平9−207718号公報 特開2010−251230号公報 特開2013−56811号公報 特開2013−238029号公報
近年、このような通電加熱ガラスを備える乗り物や建物についても、他の装置と同様にさまざまな機能が付加されて価値が高められているところ、効率よく様々な機能を付加することが求められている。
そこで本発明は、効率よく機能を高めることが可能な加熱電極装置を提供することを課題とする。またこの加熱電極装置を有する通電加熱ガラスを提供する。
以下本発明について説明する。ここでは理解容易のため図面の参照符号を付記するが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、通電して加熱されるガラスに用いられる加熱電極装置(20)であって、間隔を有して配置され対となる複数のバスバー電極(21)と、複数のバスバー電極を渡して配置される複数の発熱導体(22)と、バスバー電極及び発熱導体の少なくとも一方に一端が接続されている導体からなる信号電力伝送配線(23)と、を備える加熱電極装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加熱電極装置(20)において、透明な基材層(13)を有し、バスバー電極(21)及び発熱導体(22)は、基材層の一方の面上に配置されている。
請求項3に記載の発明は、透明な第一のパネル(11)と、第一のパネルに対して間隔を有して配置される透明な第二のパネル(15)と、第一のパネルと第二のパネルとの間隔に配置される請求項1又は2に記載の加熱電極装置(20)と、を備える、通電加熱ガラス(10)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の通電加熱ガラス(10)において、信号電力伝送配線(23)の他端に電波処理装置(30)が接続されている。
本発明によれば、加熱電極装置、及びこれを用いた通電加熱ガラスにおいて、発熱導体を送信又は受信アンテナとしても利用することができ、効率良く機能を高めることができる。
図1(a)は1つの形態に係る通電加熱ガラス10を説明する平面図、図1(b)は発熱導体22の1つの例である発熱導体22Lの拡大図、図1(c)は発熱導体22の他の例である発熱導体22Mの拡大図である。 通電加熱ガラス10の層構成を説明する断面図である。 加熱電極装置20を説明する斜視図である。 通電加熱ガラス10の適用の一例を説明する平面図である。 他の形態に係る通電加熱ガラス110を説明する断面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。なお、図面に表れる各部材は理解し易さの観点から大きさや形状を誇張、変形して表すことがある。
図1(a)は1つの形態を説明する図で、通電加熱ガラス10を正面から見た概念図である。また、図1(b)には図1(a)にIaで示した部位の拡大図で、発熱導体22の1つの例である発熱導体22Lの拡大図を示した。図1(c)には図1(a)にIaで示した部位の拡大図で、発熱導体22の他の例である発熱導体22Mの拡大図を示した。
図2には図1に示したII−II線による断面図であり、通電加熱ガラス10の層構成を説明する図である。
このような通電加熱ガラス10は例えば自動車のフロントガラスとして自動車に備えられる。その他、いわゆるガラス窓を有するところに窓として用いることができ、これには例えば上記自動車をはじめ、鉄道、航空機、及び船舶等の乗り物の窓、並びに、建物の窓を挙げることができる。
図1、図2からわかるように、通電加熱ガラス10は全体として板状であり、複数の層が積層してなる。より具体的には、本形態の通電加熱ガラス10は、図2の断面図に示す如く第一パネル11、接着層12、基材層13、加熱電極装置20、接着層14、第二パネル15、及び図1に示す如く電波信号処理手段30を有して構成されている。以下、それぞれについて説明する。
第一パネル11、及び第二パネル15は、透光性を有する即ち透明な板状の部材であり、互いに向かい合うように配置された板面間に間隔を有して略平行の配置されている。いわゆる二重パネル構造である。尚、此処で板面とは、図2で言えば、第一及び第二パネル11、12の表面のうちXY平面に平行な対向する2平面になる。この第一パネル11と第二パネル15との間に、基材層13や加熱電極装置20の一部が配置され、接着層12、14により一体化されている。
第一パネル11及び第二パネル15は板ガラスにより構成することができる。これには、当該通電加熱ガラス10が適用される設備(例えば乗り物や建物)が通常に有する窓に用いられる板ガラスと同じものを用いることができる。例えばソーダライム硝子(青板硝子)、硼珪酸硝子(白板硝子)、石英硝子、ソーダ硝子、カリ硝子等から成る普通板ガラス、フロート板ガラス、強化板ガラス、部分板ガラス等が挙げられる。また、必要に応じて3次元的に曲面状に湾曲部を有するものであってもよい。
ただし必ずしもガラス板である必要はなく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂から成る樹脂板であってもよい。ただし、耐候性、耐熱性、透明性等の観点から板ガラスであることが好ましい。
これら第一パネル11及び第二パネル15の厚さは特に限定されることはないが、1.5mm以上5mm以下であることが一般的である。
接着層12は第一パネル11のうち第二パネル15側となる面に積層された接着剤からなる層であり、基材層13と第一パネル11とを接着する。接着剤としては特に限定されることはないが、接着性、耐候性、耐熱性等の観点からポリビニルブチラール樹脂を用いることができる。
接着層12の厚さは特に限定されることはないが、0.2mm以上1.0mm以下であることが一般的である。
基材層13は、加熱電極装置20の、特にバスバー電極21及び発熱導体22がその一方の面上に配置されて、該バスバー電極21及び発熱導体22の基材として機能する層である。基材層13は透明な板状の部材であり、樹脂により形成されている。基材層13を形成する樹脂としては可視光線波長帯域の波長(380nm〜780nm)を透過するものであれば如何なる樹脂でも良いが、好ましくは熱可塑性樹脂を用いることができる。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナレフタレート、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、等を挙げることが出来る。とりわけ、アクリル樹脂やポリ塩化ビニルは、エッチング耐性、耐候性、耐光性に優れており、好ましい。基材層13の厚みとしては、20μm以上300μm以下が一般的である。基材層13を構成する樹脂層は必要に応じて1軸又は2軸延伸した物を用いる。
加熱電極装置20は、通電することによって発熱し、通電加熱ガラス10を加熱するとともに、送信アンテナ又は受信アンテナとして機能するよう構成されている。即ち、受信アンテナとして機能させる場合は、当該通電加熱ガラス10を備えた設備(例えば自動車車輛)の外部から飛來する電波を加熱電極裝置20で受信して信号電流とし、各種情報によって変調された信号電流を信号電力伝送配線23を通して当該設備内の電波情報処理手段30(例えばラジオ受信機)に伝送する。又、当該通電加熱ガラス10を送信アンテナとして機能させる場合は、当該設備(例えば自動車車輛)内の電波情報処理手段30(例えば自動車無線電話の送信機)から各種情報(例えば、電話の場合は音声)によって変調された信号電流を信号電力伝送配線23を通して当該加熱電極裝置20に伝送、給電し、当該加熱電極裝置20を送信アンテナとして、信号電流を電波として外部に送信(輻射)することができるように構成されている。図3には加熱電極装置20の一部を斜視図で表している。
図1〜図3よりわかるように本形態では加熱電極装置20は、バスバー電極21、発熱導体22、信号電力伝送配線23、及び電源接続配線24を有している。
本形態でバスバー電極21は、第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bから形成されている。第一バスバー電極21a、第二バスバー電極21bはそれぞれ一方向(図1に於いてはX軸方向)に延びる帯状であり、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとは間隔を有して同じ方向に延びる(略平行となる)ように配置されている。
このような第一バスバー電極21a及び第二バスバー電極21bは公知の形態を適用することができ、帯状である当該電極の幅は3mm以上15mm以下が一般的である。
発熱導体22は、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとを渡すように両バスバー電極21a、21bと交叉する方向(図1に於いてはY軸方向)に延在して配置される、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21bとが当該発熱導体22により電気的に接続されている。この発熱導体22が通電により発熱する。
本実施形態の加熱電極装置20には、図1〜図3よりわかるように、複数の発熱導体22が配列されており、厚みは1μm以上50μm以下である。具体的には線又は帯状の発熱導体22が当該発熱導体22の延在方向と交叉する方向(図1に於いてはX軸方向)に互いに間隔を有して並んでいる。例えば線径が1μm以上50μm以下、より好ましくは10μm以上50μm以下である線状の発熱導体が1.5mm以上4.0mm以下の間隔で配列されている。
発熱導体22を構成する導体材料としては例えばタングステン、モリブデン、ニッケル、クロム、銅、銀、白金、アルミニウム等の金属、或いはこれら金属を含むニッケル−クロム合金、青銅、真鍮等の合金からなる線状部材や、これら金属や合金をエッチングによりパターン形成してな帯状部材を挙げることができる。
本形態では発熱導体22は、図1(b)に於いて示した発熱導体22の拡大図示のうちの符号22Lで図示の如く、線条からなり平行直線群状に構成されているが、この他、線条又は帶状からなり波線状に形成れていてもよい。また、図1(c)に於いて発熱導体22の拡大図示のうちの符号22Mで図示の如く、隣合う線条の発熱導体22が連結してメッシュ(乃至格子)形状に形成されてもよい。メッシュ形状は、複数の単位格子を互いに隣接させて平面内を隙間無く敷き詰めて構成される。各単位格子は導体線条からなる線分により囲繞、区劃された多角形等の閉領域からなり、該単位格子の外周部は導体線条からなり、外周部の導体線条の内部は導体の存在し無い開口部をなす。単位格子の形状は、3角形、4角形、5角形、6角形、7角形、8角形等多角形、或いはこれら多角形の辺(外周部をなす導体線条)が直線では無く曲線とした形状でも良い。該曲線としては、円又は楕円の弧、抛物線、双曲線、正弦曲線、双曲線正弦曲線、楕円函数曲線、Bessel函数曲線、サイクロイド曲線等が用いられる。メッシュ形状を構成する単位格子は全て同一(合同)な形状から構成されていても良いし、一分又は全部の単位格子が互いに他と異なり、平面内の何れの方向にも一定の周期を持た無い非周期格子から構成されていても良い。斯かる非周期格子のメッシュパターンとしては、例えば、特開2013−238029号公報に開示の如き、隣接母点間距離がある上限値及び下限値内に分布するランダム2次元分布した母点から生成されるボロノイ図形が好適に用いることが出来る。
信号電力伝送配線23は、アンテナの給電線に相当し、バスバー電極21や発熱導体22で受信した電波を電波受信機、電波送信機、増幅器、電波中継器等の電波情報処理手段30に当該電波を伝送乃至給電する配線である。具体的には、線条又はエッチングにより形成されるメッシュパターン等からなる導体により形成されている。
信号電力伝送配線23を構成する材料は前記発熱導体22で列挙したものと同様の材料の中から選択することが出來る。又、信号電力伝送配線23の厚みは例えば、前記発熱導体22で例示したものと同様の癈糸することが出來る。但し、通電加熱ガラス10本体部分から外部に引き出される部分については、視界や発熱特性に影響は無い為、機械的強度、信号電流に対する電気的特性等の要求によっては、其の線幅及び厚み(斷面円形の線条の場合は其の徑)を50μm超としても良い。
図1〜図3よりわかるように、本形態では信号電力伝送配線23はその一端が発熱導体22に接続され、他端は外部に向けて開放されている。ただしこれに限定されることなく、信号電力伝送配線23の一端がバスバー電極22に接続されていてもよい。
加熱電極裝置20で送信又は受信される電波の種類は特に限定されることなく、各種波長帯域の電波に各種変調方式により所望の情報を載せたものが用いられる。此処で、波長帯域としては、長波、中波、短波、超短波、極超短波等が用いられる。変調方式としては、振幅変調、周波数変調等のアナログ変調、周波数偏移変調、位相偏移変調等のデジタル変調、パルス符号変調、パルス幅変調等のパルス変調等の変調方式が用いられる。情報としては、各種の音声信号、映像信号、デジタル信号等が用いられる。具体的には、AM(振幅変調波)又は/FM(周波数変調波)ラジオ放送波の電波、テレビジョンのUHF放送波、VHF放送波の電波、デジタル放送波の電波、自動車電話、携帯電話、ETC(電子料金收受システム(Electronic Toll Collection Systemの略稱)、パーソナル無線、業務用無線等で用いる電波、及びGPS(全地球測位システムGlobal Positioning System の略稱)で用いるGPS衛星の測位用電波などの各種電波を挙げることができる。
電源接続配線24は、第一バスバー電極21aと第二バスバー電極21b間に電源40を接続する配線である。電源40は、水滴(曇り)、凍結(霜)等を溶解或いは蒸発させるに必要な電力を供給可能なものであれば特に限定されることはなく、適宜の電圧、電流、或いは周波数を有する公知の直流又は交流電源を用いれば良いが、通電加熱ガラス10が自動車に適用される場合には、電源40として例えば自動車に既設の鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池等のバッテリーを直流電源として用いることができる。このときには例えばバッテリーの正極に第二バスバー電極21b、負極に第一バスバー電極21aを接続することができる。勿論、別途専用の電源(電池、発電機等)を用いても良い。又、電動機を動力とする鉄道車両の場合は架線から給電された直流又は交流電力を適宜の電圧及び電流に変換して用いることも出来る。
このような電源接続配線24は公知の構成を適用すればよい。
接着層14は、バスバー電極21及び発熱導体22を含む基材層13と第二パネル15とを接着する層である。接着層14は接着層12と同じ構成とすることができる。
電波信号処理手段30は、信号電力伝送配線23の他端に接続される。加熱電極裝置20を受信アンテナとして機能させる場合は、信号電力伝送配線23を介してバスバー電極21や発熱導体22で受信した電波から誘導された所定の情報で変調された信号電流を取得して処理する手段となる。このような電波処理手段30は取得して処理する必要のある電波の種類に合わせて構成することができる。これには例えば公知のラジオやテレビジョンの受信機、或いはこれら信号電流乃至電波の中継器や増幅器を挙げることができる。又、加熱電極裝置20を送信アンテナとして機能させる場合は、信号電力伝送配線23を通して給電される各種情報で変調された信号電流をバスバー電極21や発熱導体22から電波として輻射される。
以上のような各構成により次のように通電加熱ガラス10とされている。図2からわかるように、第一パネル11の一方の面に接着層12が積層されておりこの接着層12を介して第一パネル11に基材層13が積層されている。また、基材層13のうち接着層12が配置された側とは反対側の面には加熱電極装置20が配置されている。加熱電極装置20のうち基材層13が配置された側とは反対側に第二パネルが15が配置されているが、基材層13及び加熱電極装置20と第二パネル15との間を埋めるように接着層14が配置されている。これにより第二パネル15が基材層13及び加熱電極装置20に積層される。
このような加熱電極装置20及びこれを含む通電加熱ガラス10は例えば次のように製造することができる。
(1)先ず、金属箔を樹脂フィルムからなる基材層13上に接着剤層を介して貼り合せ積層した積層体を製造する。
(2)次いで、該積層体の金属箔上に感光性レジスト層を塗工形成する。
(3)次いで、所望のパターン、例えば、図1に図示の如き帶状直線線条の平行配列パターンの発熱導体22、バスバー電極21a及び21bからなる加熱電極裝置20の平面視パターンの遮光パターンを有するフォトマスクを用意する。
(4)次いで、該フォトマスクを該感光性レジスト層上に密着させて載置する。そして、該フォトマスクを通して紫外線露光し、フォトマスクを除去後、公知の現像処理により未露光の感光性レジスト層を溶解除去して、所望パターンに合致する形状のレジストパターン層を該金属箔上に形成する。
(5)次いで、該レジストパターン層上から該積層体を腐蝕液によるエッチング(腐蝕)加工を行い、該レジストパターン層非形成部の金属箔を腐蝕除去する。そして、該レジストパターン層を溶解除去(脱膜)する。斯くして、基材層13上に図1の平面視形状及び図2の斷面形状の所定パターンの発熱導体22、バスバー電極21a及び21bが形成された積層部材を製造する。
(6)次いで、第一パネル11、接着層12、基材層と加熱電極裝置20とならなる積層部材、接着層14、及び第二パネル15を此の順に重ね、更に信号電力伝送配線23を構成する導線を発熱導体22にハンダ付け接続したものを、加熱しながら真空成型により、これら複数層を接着積層して一体化する。
(7)以上の工程により、図1の平面図及び図2の斷面図に示す、本発明の通電加熱ガラス10を製造する。
以上説明した通電加熱ガラス10は例えば次のように用いられて作用する。ここでは1つの例として通電加熱ガラス10を自動車のフロントパネルに適用した場合で説明する。図4に概念的な説明図を表した。
図4の形態に於いては、通電加熱ガラス10が自動車のフロントパネルの位置に配置される、この際には電源接続配線24に開閉器50を介して電源40が接続され、バスバー電極21を介して発熱導体22を発熱させることができる。本携帯に於いては、電源40としては自動車に既設のバッテリーを用いている。開閉器50を閉じると、電源40から電流が供給される。当該発熱導体22はジュール熱の発熱により第一パネル11、第二パネル12が加熱されるのでフロントパネルとして機能する通電加熱ガラス10の温度が上昇し、凍結及び曇りが解消される。
一方、本形態では信号電力伝送配線23には電波処理手段30として、同調回路、高周波増幅回路、検波回路、及び音声信号(低周波)増幅回路から成る中波のAMラジオ電波受信機が接続され、さらにスピーカ35に接続されている。すなわち、通電加熱ガラス10の加熱電極装置20に具備されるバスバー電極21、発熱導体22がアンテナとして機能し、ラジオ放送のための電波を受信する。
加熱電極装置20によってアンテナを別途設ける必要がないので、部材の節約や限られた車体スペースを有効に利用することができ、加熱電極装置の機能を効率よく向上させることが可能となる。
なお、信号電力伝送配線23には受信すべき電波の種類に応じて適宜適切な電波処理手段30を接続すればよい。これにより、電波処理手段30に接続する出力装置も適宜変更される。電波処理手段30の他の例としては例えば電波中継器等を挙げることができる。
図5には他の形態を説明する図で、通電加熱ガラス110の層構成を表す図を示した。図5は図2に相当する図である。図5からわかるように本形態では基材層13が設けられておらず、接着層12のうち第一パネル11が配置される側とは反対側にタングステン線条から成る発熱導体22を含む加熱電極装置20が配置され、さらに接着層14が設けられている。その他のついては上記した通電加熱ガラス10と同様なのでここでは説明を省略する。
このような通電加熱ガラス110でも、加熱電極装置20が含まれているので上記した通電加熱ガラス10と同様の効果を奏するものとなる。通電加熱ガラス110では通電加熱ガラス10より層の数を減らすことが可能である。
10 通電加熱ガラス
11 第一パネル
12 接着層
13 基材層
14 接着層
15 第二パネル
20 加熱電極装置
21 バスバー電極
22 発熱導体
23 信号電力伝送配線
24 電源接続配線
30 電波処理手段
40 電源

Claims (4)

  1. 通電して加熱されるガラスに用いられる加熱電極装置であって、
    間隔を有して配置され対となる複数のバスバー電極と、
    前記複数のバスバー電極を渡して配置される複数の発熱導体と、
    前記バスバー電極及び前記発熱導体の少なくとも一方に一端が接続されている導体からなる信号電力伝送配線と、を備える加熱電極装置。
  2. 透明な基材層を有し、
    前記バスバー電極及び前記発熱導体は、前記基材層の一方の面上に配置されている、請求項1に記載の加熱電極装置。
  3. 透明な第一のパネルと、
    前記第一のパネルに対して間隔を有して配置される透明な第二のパネルと、
    前記第一のパネルと前記第二のパネルとの前記間隔に配置される請求項1又は2に記載の加熱電極装置と、を備える、通電加熱ガラス。
  4. 前記信号電力伝送配線の他端に電波処理装置が接続された請求項3に記載の通電加熱ガラス。
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