JP2016143259A - 減圧弁 - Google Patents

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康夫 久米田
Yasuo Kumeta
康夫 久米田
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Abstract

【課題】給気ポートおよび排気ポートに対しての同心をそれぞれ独立して保つ。
【解決手段】ポペット弁11を第1のポペット弁(給気用ポペット弁)12と第2のポペット弁(排気用ポペット弁)13とに2分割する。給気用ポペット弁12の軸部12aの他端12cの先端を排気用ポペット弁13の軸部13aの一端に形成されている凹部13の底面13c1に当接した状態で支持させる。これにより、排気用ポペット弁13に横方向への拘束力が加わった場合、排気用ポペット弁13の軸線が給気用ポペット弁12の軸線に対して傾斜し、給気ポート5aに対しての同心(給気ポート5aと給気用ポペット弁12との同心)と、排気ポート8aに対しての同心(排気ポート8aと排気用ポペット弁13との同心)とが、それぞれ独立して保たれるようになる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、加圧流体の圧力を減圧する減圧弁、特にダイアフラム型の減圧弁に関するものである。
従来より、化学プラントや電力プラントなどのプロセス系と呼ばれるシステムにおいては、防爆のために電気に代えて例えば空気などの流体の圧力によって駆動される機器を用いて制御が行われている。この機器に供給される加圧流体は、通常、機器の使用圧力より高圧なため、減圧弁によって圧力を下げることが行われる。このような減圧弁の一種に、ダイアフラム型の減圧弁がある(例えば、特許文献1参照)。
ダイアフラム型の減圧弁は、入力室と出力室との連通および遮断を行う第1の開閉弁と、出力室と排気室との連通および遮断を行う第2の開閉弁とを備え、この第1の開閉弁と第2の開閉弁とが交互に逆の動作を行う。これにより、入力室から出力室に入った加圧流体は減圧されて出力される一方、排気室に入った加圧流体は排気孔を通して減圧弁の外部に放出される。
このダイアフラム型の減圧弁において、第1の開閉弁は、入力室と出力室とを連通する貫通孔として形成された給気ポートと、この給気ポートの入力室側の開口部を開閉する第1の弁体とから構成されており、第2の開閉弁は、出力室と排気室とを連通する貫通孔として形成された排気ポートと、この排気ポートの出力室側の開口部を開閉する第2の弁体とから構成されている。
第1の開閉弁を構成する給気ポートは、入力室と出力室とを隔てる隔壁に設けられた給気ポート部材に形成されており、第2の開閉弁を構成する排気ポートは、出力室と排気室とを隔てるダイアフラムに結合された排気ポート部材に形成されている。また、第1の開閉弁を構成する第1の弁体および第2の開閉弁を構成する第2の弁体は、ポペット弁の一端および他端に形成されている。
図4に従来のダイアフラム型の減圧弁の一例を示す。図5に図4における要部の拡大図を示す。図4および図5において、101は入力室、102は出力室、103は排気室、104は入力室101と出力室102とを隔てる隔壁、105は出力室102と排気室103とを隔てるダイアフラム、106は隔壁104に設けられた給気ポート部材、107はダイアフラム105に結合された排気ポート部材、108はポペット弁である。
給気ポート部材106には入力室101と出力室102とを連通する貫通孔として給気ポート106aが形成されており、排気ポート部材107には出力室102と排気室103とを連通する貫通孔として排気ポート107aが形成されている。
ポペット弁108は、給気ポート107aに挿通支持される軸部(ステム)108aと、軸部108aの一端に形成され給気ポート106aの入力室101側に面する開口部106a1を開閉する傘型の弁体(第1の弁体)108bと、軸部108aの他端に形成され排気ポート107aの出力室102側に面する開口部107a1を開閉する弁体(第2の弁体)108cとから構成されている。
ポペット弁108の第1の弁体108bはポペット弁スプリング109によって出力室102側に向かって付勢されており、第1の弁体108bと給気ポート106aとによって第1の開閉弁110が構成され、第2の弁体108cと排気ポート107aとによって第2の開閉弁111が構成されている。
ダイアフラム105は、センターボディ117の出力室102側の端部とボンネット118の底部側の開口縁部とにより外縁部が挟持された状態で、センターボディ117とボンネット118との間に配設されている。また、入力室101にはフィルタ119が設けられており、このフィルタ119をセンターボディ117との間に挟み込んで保持するフィルタカバー120とセンターボディ117とボンネット118とによって容器121が構成されている。
この減圧弁100において、ダイアフラム105は、調圧スプリング112によって出力室102に向かって付勢されており、この調圧スプリング112によるダイアフラム105への付勢の程度を調圧ノブ113によって調整することにより、出力室102から出力される加圧流体の圧力が設定される。以下、この設定される圧力を「設定圧」と言う。
ダイアフラム105は、出力室102側に押圧されたときに排気ポート107aの開口部107a1がポペット弁108の第2の弁体108cで塞がれるよう、排気ポート107aの中心とポペット弁108の軸線(軸部108aの軸心)とが一致するように位置決めされる。
ダイアフラム105が出力室102に向かって付勢されると、ポペット弁108の第2の弁体108cが排気ポート107aの出力室102側の開口部107a1を閉じると共に、排気ポート部材107に押されてポペット弁108の軸部108aが入力室101に向かって移動し、ポペット弁108の第1の弁体108bが給気ポート106aの開口部106a1から離間する。
この状態において、すなわち第1の開閉弁110が開いて第2の開閉弁111が閉じた状態において、外部からの加圧流体が入力流路114を通して入力室101に入力されると、この入力された加圧流体が給気ポート106aを経て出力室102へと入り、出力流路115を通して外部に出力されることとなる。
この状態において、出力圧POUTが設定圧よりも高くなると、ダイアフラム105が排気室103に向かって移動する。すると、排気ポート107aの開口部107a1に付勢されていたポペット弁108の第2の弁体108cも排気室103に向かって移動して行き、この移動に伴うポペット弁108の軸部108aの移動によって、ポペット弁108の第1の弁体108aが給気ポート106aの開口部106a1を塞ぐようになる。
ダイアフラム105が排気室103に向かってさらに移動すると、ポペット弁108の第2の弁体108cが排気ポート107aの開口部107a1から離間する。このような状態となると、すなわち第1の開閉弁110が閉じて第2の開閉弁111が開くと、出力室102内の加圧流体は、排気ポート107aを通って排気室103へと入り、排気孔116から減圧弁100の外部に放出される。
これにより、出力室102内の加圧流体が減圧され、ダイアフラム105が出力室102に向かって付勢され、第2の開閉弁111が閉じられる。このような動作が繰り返されることにより、出力室102内の調圧が図られ、結果として、設定圧に減圧された加圧流体が出力室102から出力流路115を通して外部に出力されることとなる。
特開2000−120896号公報
しかしながら、このような減圧弁100では、第2の開閉弁111による流体の完全締切が難しく、第2の開閉弁111から外部への加圧流体の漏れ(ブリード)が生じる。ブリードは、流体の外部放散に過ぎないので、できるだけ少ない方が望ましい。すなわち、減圧弁100からのブリードは、扱う流体の浪費と言え、その低減は省資源化・省エネルギー化の環境性向上に直接寄与するものである。
そこで、この減圧弁100では、第2の開閉弁111からの外部への加圧流体の漏れをブリード流量とし、このブリード流量をできるだけ少なくするような構造としている。以下、この点について、具体的に説明する。
図4に示した減圧弁100では、図5に示されるように、ダイアフラム105が出力室102側に移動しているときに排気ポート107aの開口部107a1がポペット弁108の第2の弁体108cで塞がれるように、排気ポート107aの開口部107a1とポペット弁108の第2の弁体108cとを対向配置する必要がある。より具体的には、排気ポート107aの中心とポペット弁108の軸線とが一致するように、減圧弁100の組み立て時にダイアフラム105を位置決めする必要がある。
図5に示した状態は、主調圧機構が同心に組立てられており、すなわち排気ポート107aの中心とポペット弁108の軸線とが同心となるように組み立てられており、ブリード流量が極小となる理想状態にある。しかし、この状態を維持することは難しい。
すなわち、ダイアフラム105は可撓性を有する材料からなるために、公差が大きく、組立ての最初に排気ポート107aの中心をポペット弁108の軸線と合わせるように位置決めすることができたとしても、ダイアフラム105は周縁をネジ留めする過程で伸びが不均一となるので、位置がずれて行く。また、動作時のゴムの不均一な動きにより、位置がずれる場合もある。この位置のずれのばらつきは、そのままブリード流量のばらつきとして顕れる。
このため、この減圧弁100では、図5に示されるように、排気ポート107aの開口部107a1の周縁部107bをすり鉢状とし、またポペット弁108の第2の弁体108cの先端を半球状とし、第2の弁体108cの先端を排気ポート107aの開口部107a1の周縁部107bに押し当てて、排気ポート107aの中心とポペット弁108の第2の弁体108cの中心との調心を保持させるようにしている。
すなわち、図6に調心前の排気ポート107aの中心をJ1として示すように、この調心前の排気ポート107aの中心J1がポペット弁108の第2の弁体108cの中心J0に一致するように、第2の弁体108cの先端を排気ポート107aの開口部107a1の周縁部107bに押し当ててダイアフラム105を引き寄せ、第2の弁体108cの先端を開口部107a1の周縁部107bの中心に入り込ませるようにしている。
しかし、このような構造とした場合、第2の弁体108cと排気ポート107aとの同心は保たれるが、この第2の弁体108cと排気ポート107aとの調心を保持するための横方向への拘束力の影響でポペット弁108の軸線が傾くため、第1の弁体108bと給気ポート106aとの同心が保たれなくなり、第1の開閉弁110と第2の開閉弁111との両方を同時に閉塞する必要があるような場合、給気ポート106aから圧力が漏洩し、ブリード量が増大する虞がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、給気ポートおよび排気ポートに対しての同心をそれぞれ独立して保つようにすることが可能な減圧弁を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、隔壁により内部が入力室となる第1の空間と出力室および排気室となる第2の空間とに隔てられ、入力室への加圧流体の入力流路および出力室からの加圧流体の出力流路が形成された容器と、第2の空間内に設けられ、この第2の空間を隔壁側の出力室と排気室とに隔てるダイアフラムと、ダイアフラムに結合され、出力室と排気室とを連通する連通孔が排気ポートとして形成された排気ポート部材と、排気ポート部材を出力室に向かって付勢する第1の付勢部材と、排気ポート部材と対向する隔壁に設けられ、入力室と出力室を連通する連通孔が給気ポートとして形成された給気ポート部材と、給気ポートに遊挿される第1の軸部と、この第1の軸部の一端に形成され給気ポートの入力室側に面する開口部を開閉する第1の弁体とを有する第1のポペット弁と、給気ポートの出力室側に面する開口部に摺動自在に挿入される第2の軸部と、この第2の軸部の一端に形成された凹部と、第2の軸部の他端に形成され排気ポートの出力室側に面する開口部を開閉する第2の弁体とを有する第2のポペット弁と、第1のポペット弁の第1の弁体を出力室に向かって付勢する第2の付勢部材とを備え、第1のポペット弁は、第1の軸部の他端が第2のポペット弁の第2の軸部の一端に形成されている凹部に遊挿され、この凹部の底面に第1の軸部の他端の先端が当接した状態で支持されていることを特徴とする。
この発明において、ポペット弁は第1のポペット弁と第2のポペット弁とに2分割されている。第1のポペット弁は、給気ポートに遊挿される第1の軸部と、この第1の軸部の一端に形成され給気ポートの入力室側に面する開口部を開閉する第1の弁体とを有する。第2のポペット弁は、給気ポートの出力室側に面する開口部に摺動自在に挿入される第2の軸部と、この第2の軸部の一端に形成された凹部と、第2の軸部の他端に形成され排気ポートの出力室側に面する開口部を開閉する第2の弁体とを有する。
本発明では、このポペット弁が2分割された構造において、第1のポペット弁の第1の軸部の他端が、第2のポペット弁の第2の軸部の一端に形成されている凹部に遊挿され、この凹部の底面に第1の軸部の他端の先端が当接した状態で支持される。これにより、第2のポペット弁の軸線(第2の軸部の軸心)が第1のポペット弁の軸線(第1の軸部の軸心)に対して傾斜可能となる。この第2のポペット弁の軸線の第1のポペット弁の軸線に対する傾斜によって、給気ポートに対しての同心(給気ポートと第1のポペット弁との同心)と、排気ポートに対しての同心(排気ポートと第2のポペット弁との同心)とが、それぞれ独立して保たれるものとなる。
本発明によれば、ポペット弁を第1のポペット弁と第2のポペット弁とに2分割し、第1のポペット弁の第1の軸部の他端を第2のポペット弁の第2の軸部の一端に形成されている凹部に遊挿し、この凹部の底面に第1の軸部の他端の先端を当接させた状態で支持させるようにしたので、第2のポペット弁の軸線が第1のポペット弁の軸線に対して傾斜可能となり、給気ポートおよび排気ポートに対しての同心をそれぞれ独立して保つようにすることが可能となり、給気ポートおよび排気ポートからの圧力の漏洩を少なくすることができるようになる。
本発明に係る減圧弁の一実施の形態の要部の構成を示す断面図(出力圧が設定圧よりも低い場合を示す図)である。 この減圧弁において出力圧が設定圧よりも高い場合を示す図である。 この減圧弁において排気ポートの中心と排気ポート用のポペット弁の軸線とがずれていた場合の図である。 従来のダイアフラム型の減圧弁の一例を示す構成図である。 図4における要部の拡大図である。 従来の減圧弁において排気ポートの中心とポペット弁の軸線とがずれていた場合の調心前の排気ポートの中心を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る減圧弁の一実施の形態の要部の構成を示す断面図である。なお、この減圧弁1において、その基本構成は図4に示した従来の減圧弁100とほゞ同じであるので、その要部の構成のみを示している。
図1において、2は入力室3と出力室4とを隔てる隔壁、5は隔壁2に設けられた給気ポート部材、6は出力室4と排気室7とを隔てるダイアフラム、8はダイアフラム6に結合された排気ポート部材、9は調圧スプリング、10はポペット弁スプリング、11はポペット弁である。
給気ポート部材5は、例えば黄銅から形成されており、その中央部に上下方向に貫通した貫通孔が給気ポート5aとして形成されている。また、給気ポート5aの中央部には、この給気ポート5aと直交する方向に、給気ポート5aを出力室4に連通させる分岐孔5bが形成されている。また、給気ポート5aの下方の通路5a1の内径は大径とされ、給気ポート5aの上方の通路5a2の内径は小径とされている。
ダイアフラム6は、平面視略円形の膜状の部材であり、例えばニトリルゴムなどの可撓性を有する材料で形成されている。ダイアフラム6は、その外縁部がセンターボディ14の出力室4側の端部とボンネット15の底部側の開口縁部とにより外縁部が挟持された状態で、センターボディ14とボンネット15との間に配設されている。
ダイアフラム6の出力室4側の面には、排気ポート部材8が結合されている。この排気ポート部材8は、円盤状の部材であり、例えば黄銅から形成されている。排気ポート部材8の外径は、ダイアフラム6の外径およびセンターボディ14の出力室4側の開口よりも小さく形成されている。
排気ポート部材8のダイアフラム6に当接する側の面の中央部には、円柱状の第1の突出部8bが形成されており、この第1の突出部8bは、ダイアフラム6の中央部に形成された貫通孔6aに挿通されており、ダイアフラム6の排気室7側の面から突出している。また、排気ポート部材8の中央部には、出力室4と排気室7とを連通する貫通孔が排気ポート8aとして形成されている。
また、排気ポート部材8の出力室4側の面の中央部には円筒状の第2の突出部8cが形成されており、この第2の突出部8cの内周面8dで囲まれた空間の底面8eは半球面とされている。この半球面とされた底面8eに排気ポート8aが形成されている。
給気ポート5aには、例えば黄銅やステンレスからなるポペット弁11が挿通支持されている。本実施の形態において、ポペット弁11は、第1のポペット弁12と第2のポペット弁13とに2分割されている。第1のポペット弁12は給気ポート用のポペット弁として設けられており、第2のポペット弁13は排気ポート用のポペット弁として設けられている。以下、第1のポペット弁12を給気用ポペット弁と呼び、第2のポペット弁13を排気用ポペット弁と呼ぶ。
給気用ポペット弁12は、給気ポート5aに遊挿される軸部(第1の軸部)12aと、この軸部12aの入力室3側の一端に形成された傘型の弁体(第1の弁体)12bとを有し、軸部12aの出力室4側の他端12cの先端は半球状とされている。
排気用ポペット弁13は、給気ポート5の上方の通路(出力室4側に面する開口部)5a2に摺動自在に挿入される軸部(第2の軸部)13aと、この軸部の13aの一端に形成された凹部13cと、軸部13aの他端に形成され排気ポート8aの出力室4側に面する開口部8a1を開閉する弁体(第2の弁体)13bとを有する。
ポペット弁11において、給気用ポペット弁12は、ポペット弁スプリング10によってその弁体12bが出力室4に向かって付勢されている。また、軸部12aの他端12cが排気用ポペット弁13の軸部13aの一端に形成されている凹部13cに遊挿され、この凹部13cの底面13c1に軸部12aの他端12cの先端が当接した状態で支持されている。
給気用ポペット弁12の軸部12aの外径は、軸部12aと給気ポート5aの下方の通路5a1との間を加圧流体が流通するように、給気ポート5aの下方の通路5a1の内径よりも小さく形成されている。
また、給気用ポペット弁12の軸部12aの外径は、軸部12aの他端12cが排気用ポペット弁13の軸部13aに形成されている凹部13cに遊挿されるように、凹部13cの内径よりも小さく形成されている。
また、給気用ポペット弁12の弁体12bの外径は、給気ポート5aの入力室3側に面する開口部5a3を開閉するように、開口部5a3の内径よりも大きく形成されている。
排気用ポペット弁13の軸部13aの外径は、給気ポート5aの上方の通路5a2を抜けて軸方向に移動するように、給気ポート5aの上方の通路5a2の内径よりも小さくされている。
また、排気用ポペット弁13の軸部13aの給気ポート5aの下方の通路5a1内に位置する端部は、給気ポート5aの下方の通路5a1の内周面をガイド面として摺動移動するように、給気ポート5aの下方の通路5a1の内径よりも僅かに小さくされている。
また、給気ポート5aの下方の通路5a1には、上方の通路5a2との境目に排気用ポペット弁13の軸部13aに嵌挿されたOリング16が設けられている。また、排気ポート部材8の第2の突出部8cの内周面8dには、排気用ポペット弁13の軸部13aの周囲に対向する星形のスペーサ17が設けられている。
ダイアフラム6の排気室7側の面には、面積板18が配設されている。この面積板18は、円盤状の部材であり、例えば黄銅で形成されている。面積板18の外径は、ダイアフラム6の外径およびボンネット15の底部開口よりも小さく形成されている。この面積板18は、中央部に形成された貫通孔18aに排気ポート部材8の第1の突出部8bが挿通された状態で、ダイアフラム6の上面に固定されている。この面積板18の上に調圧スプリング9が設けられている。
この減圧弁1では、弁体12bと給気ポート5aとによって第1の開閉弁19が構成されており、弁体13bと排気ポート8aとによって第2の開閉弁20が構成されている。また、調圧スプリング9によるダイアフラム6への付勢の程度を調整することにより、出力室4から出力される加圧流体の圧力が設定される。
この減圧弁1において、ダイアフラム6が出力室4に向かって付勢されると、排気用ポペット弁13の弁体13bが排気ポート8aの出力室4側の開口部8a1を閉じると共に、排気用ポペット弁13の軸部13aが入力室3に向かって移動する。すると、この排気用ポペット弁13の軸部13aに押されて、給気用ポペット弁12の軸部12aが入力室3に向かって移動し、給気用ポペット弁12の弁体12bが給気ポート5aの開口部5a3から離間する。
この状態において、すなわち第1の開閉弁19が開いて第2の開閉弁20が閉じた状態において、外部からの加圧流体が入力流路21を通して入力室3に入力されると、この入力された加圧流体が給気ポート5aを経て出力室4へと入り、出力流路22を通して外部に出力されることとなる。
この状態において、出力圧POUTが設定圧よりも高くなると、ダイアフラム6が排気室7に向かって移動する。すると、排気ポート8aの開口部8a1に付勢されていた排気用ポペット弁13の弁体13bも排気室7に向かって移動して行き、この排気用ポペット弁13の軸部13aを押すようにして給気用ポペット弁12の軸部12aも排気室7に向かって移動し、給気用ポペット弁12の弁体12bが給気ポート5aの開口部5a3を塞ぐようになる。
ダイアフラム6が排気室7に向かってさらに移動すると、排気用ポペット弁13の弁体13bが排気ポート8aの開口部8a1から離間する(図2参照)。このような状態となると、すなわち第1の開閉弁19が閉じて第2の開閉弁20が開くと、出力室4内の加圧流体が排気ポート8aを通って排気室7へと入り、排気孔(図示せず)から減圧弁1の外部に放出され、出力室4内の調圧が図られるものとなる。
図1は出力圧POUTが設定圧よりも低い場合(POUT<設定圧)を示し、図2は出力圧POUTが設定圧よりも高い場合(POUT>設定圧)を示し、排気ポート8aの中心と給気用ポペット弁12の軸線(軸部12aの軸心)と排気用ポペット弁13の軸線(軸部13aの軸心)とが一致している理想的な状態を示している。すなわち、排気ポート8aの中心と、給気用ポペット弁12の弁体12bの中心と、排気用ポペット弁13の弁体13bとが一致している理想的な状態を示している。
しかし、ダイアフラム6は可撓性を有する材料からなるために、公差が大きく、組立ての最初に排気ポート8aの中心を排気用ポペット弁13の軸線に合わせるように位置決めすることができたとしても、ダイアフラム6は周縁をネジ留めする過程で伸びが不均一となるので、位置がずれて行く。また、動作時のゴムの不均一な動きにより、位置がずれる場合もある。
本実施の形態の減圧弁1では、給気用ポペット弁12の軸部12aの他端12cの先端が排気用ポペット弁13の軸部13aの一端に形成されている凹部13の底面13c1に当接した状態で支持されているので、排気用ポペット弁13に横方向への拘束力が加わった場合、排気用ポペット弁13の軸線が給気用ポペット弁12の軸線に対して傾斜する(図3参照)。
この排気用ポペット弁13の軸線の給気用ポペット弁12の軸線に対する傾斜によって、本実施の形態の減圧弁1では、給気ポート5aに対しての同心(給気ポート5aと給気用ポペット弁12との同心)と、排気ポート8aに対しての同心(排気ポート8aと排気用ポペット弁13との同心)とが、それぞれ独立して保たれるようになる。
図3は排気ポート8aの中心と排気用ポペット弁13の軸線とがずれていた場合の図である。図3において、もともとC0で排気用ポペット弁13の弁体13bの中心と排気ポート8aの中心とが一致していたものが、前述の理由により排気ポート8aの位置がC1までずれたとすると、自己求心作用により排気用ポペット弁13の弁体13bの中心はC1の位置までずれる。排気用ポペット弁13の下部は給気ポート5aの上部で動きが制限されているので傾くが、給気用ポペット弁12の先端が排気用ポペット弁13の凹部13cの底面13c1の中で移動することにより、給気用ポペット弁12の弁体12bと給気ポート5aとの同心は保たれる。
これにより、第1の開閉弁19と第2の開閉弁20との両方を同時に閉塞する必要があるような場合でも、給気用ポペット弁12の弁体12bによる給気ポート5aの閉塞と、排気用ポペット弁13の弁体13bによる排気ポート8aの閉塞とが確実に行われ、給気ポート5aおよび排気ポート8aからの圧力の漏洩が少なくなる。
また、本発明の減圧弁は、流体を給排気するパイロットリレーなどに適用可能であり、バルブポジショナや電空変換器などで用いることができる。流体を給排気するパイロットリレーは、内弁構造に共通点が多い。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…減圧弁、2…隔壁、3…入力室、4…出力室、5…給気ポート部材、5a…給気ポート、6…ダイアフラム、7…排気室、8…排気ポート部材、8a…排気ポート、9…調圧スプリング、10…ポペット弁スプリング、11…ポペット弁、12…第1のポペット弁(給気用ポペット弁)、12a…軸部(第1の軸部)、12b…弁体(第1の弁体)、12c…他端、13…第2のポペット弁(排気用ポペット弁)、13a…軸部(第2の軸部)、13b…弁体(第2の弁体)、13c…凹部、13c1…底面、19…第1の開閉弁、20…第2の開閉弁、21…入力流路、22…出力流路。

Claims (1)

  1. 隔壁により内部が入力室となる第1の空間と出力室および排気室となる第2の空間とに隔てられ、前記入力室への加圧流体の入力流路および前記出力室からの前記加圧流体の出力流路が形成された容器と、
    前記第2の空間内に設けられ、この第2の空間を前記隔壁側の前記出力室と前記排気室とに隔てるダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに結合され、前記出力室と前記排気室とを連通する連通孔が排気ポートとして形成された排気ポート部材と、
    前記排気ポート部材を前記出力室に向かって付勢する第1の付勢部材と、
    前記排気ポート部材と対向する前記隔壁に設けられ、前記入力室と前記出力室を連通する連通孔が給気ポートとして形成された給気ポート部材と、
    前記給気ポートに遊挿される第1の軸部と、この第1の軸部の一端に形成され前記給気ポートの前記入力室側に面する開口部を開閉する第1の弁体とを有する第1のポペット弁と、
    前記給気ポートの前記出力室側に面する開口部に摺動自在に挿入される第2の軸部と、この第2の軸部の一端に形成された凹部と、前記第2の軸部の他端に形成され前記排気ポートの前記出力室側に面する開口部を開閉する第2の弁体と前記を有する第2のポペット弁と、
    前記第1のポペット弁の第1の弁体を前記出力室に向かって付勢する第2の付勢部材とを備え、
    前記第1のポペット弁は、
    前記第1の軸部の他端が前記第2のポペット弁の第2の軸部の一端に形成されている凹部に遊挿され、この凹部の底面に前記第1の軸部の他端の先端が当接した状態で支持されている
    ことを特徴とする減圧弁。
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