JP2016142645A - 撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物体の認識率を向上させること。【解決手段】被写体までの距離の測定を行う撮像システムであって、波長域が可変の光を物体に照射する投光装置と、物体を撮像する撮像装置と、撮像装置により撮像された画像の輝度情報を算出する画像処理部と、輝度情報に基づいて、物体に照射される光の波長域を制御する制御装置とを有する、撮像システムが提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像システムに関する。
従来から、計測対象である物体を撮像し、得られた画像を用いて物体までの距離を測定する測距技術が知られている。
測距技術において特定の波長をもつ照明光を物体に向けて照射し、照明光の照射中に物体を撮像する技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、物体に光沢、鏡面等が存在すると、光沢、鏡面等による光の反射により、撮像される画像に白とび、黒つぶれ等が発生し、物体を認識できないことがある。その結果、物体までの距離を測定できないことがある。
そこで、本発明の一つの案では、物体の認識率を向上させることを目的とする。
一つの案では、被写体までの距離の測定を行う撮像システムであって、波長域が可変の光を物体に照射する投光装置と、前記物体を撮像する撮像装置と、前記撮像装置により撮像された画像の輝度情報を算出する画像処理部と、前記輝度情報に基づいて、前記物体に照射される光の波長域を制御する制御装置とを有する、撮像システムが提供される。
一態様によれば、物体の認識率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る撮像システムの全体構成図。 画像処理部の機能構成を示す図。 ステレオカメラを用いた三角測量の原理を説明する図。 撮像装置により撮像された輝度画像を示す図。 撮像素子の分光感度特性を示すグラフ。 パターン光を用いて物体を撮像したときの視差画像を示す図。 外部入出力制御装置の機能構成を示す図。 撮像システムを用いたロボット制御システムの構成を示す図。 撮像システムの動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
(撮像システムの全体構成)
まず、本発明の一実施形態に係る撮像システムの全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る撮像システム100の全体構成図である。
図1に示すように、撮像システム100は、撮像装置110と、パターン投光装置120と、外部入出力制御装置130とを備える。外部入出力制御装置130には、外部装置150が接続されている。また、外部入出力制御装置130と、撮像装置110、パターン投光装置120及び外部装置150とは回線を介して接続されている。
撮像装置110は、ステレオカメラ111と画像処理部112とを備える。
ステレオカメラ111は、視点の異なる少なくとも2つのカメラ、例えば第1のカメラC1と第2のカメラC2とを備え、被写体の一例としての物体Sを撮像するカメラである。
第1のカメラC1は、画角θ1を有し、物体Sを撮像するカメラである。第1のカメラC1は、例えば第1レンズと、第1撮像素子とを備える。第1撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を用いることができる。
第2のカメラC2は、画角θ2を有し、物体Sを撮像するカメラである。第2のカメラC2は、例えば第2レンズと、第2撮像素子とを備える。第2撮像素子としては、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等を用いることができる。
画像処理部112は、第1のカメラC1により撮像された物体Sの輝度画像(以下「第1の輝度画像」という。)と、第2のカメラC2により撮像された物体Sの輝度画像(以下「第2の輝度画像」という。)とに基づいて、2つの輝度画像における物体Sの位置の差である視差Δを算出する。また、画像処理部112は、算出した視差Δに基づいて、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離の算出、視差画像の生成を行う。なお、図1では、ステレオカメラ111と画像処理部112とを備える一つの撮像装置110として図示しているが、本発明はこの点において限定されるものではなく、ステレオカメラ111と画像処理部112とを別体の装置として構成することもできる。
パターン投光装置120は、波長域が可変のパターン光Pを物体Sに照射する装置である。パターン投光装置120は、例えば青色の割合が高い波長域を有する光、緑色の割合が高い波長域を有する光、赤色の割合が高い波長域を有する光を物体Sに照射する。また、パターン投光装置120は、視差の算出精度を高めることができるという観点から、所定のパターンを有するパターン光Pを物体Sに照射することが好ましい。なお、図1では、撮像装置110とパターン投光装置120とを別体の装置として図示しているが、本発明はこの点において限定されるものではなく、撮像装置110とパターン投光装置120とが一体となった構成とすることもできる。
外部入出力制御装置130は、制御装置の一例であり、撮像装置110により生成された輝度画像及び/又は視差画像に基づいて、撮像装置110、パターン投光装置120及び外部装置150の動作を制御する。
外部入出力制御装置130は、撮像装置110により撮像された物体Sの輝度画像(第1の輝度画像及び/又は第2の輝度画像)の輝度情報に基づいて、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域を制御する。パターン光Pの波長域の制御としては、輝度情報に飽和が発生している場合、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域がステレオカメラ111の感度特性が低い波長域となるようにパターン投光装置120を制御することができる。また、パターン光Pの波長域の制御としては、輝度情報に黒つぶれが発生している場合、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域がステレオカメラ111の感度特性が高い波長域となるようにパターン投光装置120を制御することができる。ステレオカメラ111の感度特性については後述する。
外部入出力制御装置130は、撮像装置110により撮像された物体Sの輝度画像の輝度情報を用いて物体Sに照射するパターン光Pの波長域の条件を決定することが好ましい。
外部装置150は、外部入出力制御装置130と接続された装置である。外部装置150としては、例えば不規則に配置された物体Sをピッキングした後、別の場所に移動させるロボットが挙げられる。
(画像処理部の機能構成)
次に、画像処理部112の機能構成について説明する。図2は、画像処理部112の機能構成を示す図である。
図2に示すように、画像処理部112は、視差演算手段201と、輝度情報算出手段202と、視差画像生成手段203とを備える。
視差演算手段201は、第1のカメラC1により撮像された第1の輝度画像と、第2のカメラC2により撮像された第2の輝度画像に基づいて、互いに対応する対応点を探し出すマッチング処理を行う。マッチング処理は、2つの輝度画像における画素の輝度の値の分布特性に基づいて、2つの輝度画像の対応点を探し出す処理である。
具体的には、視差演算手段201は、第1のカメラC1により撮像された第1の輝度画像の輝度の値の分布特性を求め、第2のカメラC2により撮像された第2の輝度画像の輝度の値の分布特性を求める。そして、視差演算手段201は、第1の輝度画像と第2の輝度画像のうちの一方の輝度画像に設定した窓領域に対して、輝度分布の特性上での相関の高い領域を、他方の輝度画像から探索することで、2つの輝度画像の対応点を探し出す。
視差演算手段201は、マッチング処理の結果に基づいて、第1の輝度画像における物体Sの位置と第2の輝度画像における物体Sの位置との差である視差を算出する。また、視差演算手段201は、視差と、ステレオカメラ111の2つのカメラの基線長(光軸間隔)と、レンズの焦点距離とを用いて、三角測量の原理により、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離を算出する。
図3は、ステレオカメラ111を用いた三角測量の原理を説明する図である。図3(a)はステレオカメラ111と物体Sとの位置関係を示す図であり、図3(b)は撮像領域上の物体像の位置から視差を求める様子を示す図である。
ステレオカメラ111の画角内に物体Sが存在する場合、物体Sの光学像(物体像)は、第1レンズ301を介して第1撮像素子302の撮像領域302aに結像すると共に、第2レンズ303を介して第2撮像素子304の撮像領域304aに結像する。第1撮像素子302の撮像領域302aに結像する物体像の任意の点をsaとすると、点saを第2撮像素子304の撮像領域304aに写像したときの画素位置saと第2撮像素子304の撮像領域304aにおける点sbの画素位置とは、視差Δだけ離れている。
ここで、第1レンズ301及び第2レンズ303の焦点距離をf、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離をL、ステレオカメラ111の基線長をDとし、Lがfよりも十分に大きな値であるとすると、下記の式(1)が成り立つ。
L=D×f/Δ・・・(1)
上記式(1)において、Dとfは既知の値である。したがって、視差演算手段201は、マッチング処理の結果に基づいて、視差Δを求め、求めた視差Δを上記式(1)にあてはめることにより、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離Lを算出することができる。
輝度情報算出手段202は、ステレオカメラ111により撮像された物体Sの輝度画像に基づいて、輝度画像の輝度情報を算出する。
視差画像生成手段203は、視差演算手段201により算出された視差Δに基づいて、視差画像を生成する。視差画像生成手段203は、視差演算手段201においてすべての画素の視差Δを算出した後に視差画像の生成を開始してもよく、視差Δが算出されるごとに視差画像を生成してもよい。
なお、画像処理部112が備える視差演算手段201及び視差画像生成手段203は、例えば画像処理部112がCPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等を備えるマイクロコンピュータとして構成される場合、マイクロコンピュータで実行されるプログラムにより実現することができる。
次に、視差演算手段201と視差画像生成手段203とを用いて輝度画像から生成される視差画像について説明する。図4は、撮像装置110により撮像された輝度画像を示す図である。
撮像装置110により物体Sを撮像する場合、例えば物体Sに光沢が存在すると、光沢による光の反射により、例えば図4の領域Aに示すように、撮像される物体Sの輝度画像の輝度情報に飽和が発生することがある。輝度情報に飽和が発生すると、視差演算手段201は、撮像された画像のうち輝度情報の飽和が発生した領域Aの画素を用いた視差Δの算出ができなくなるため、視差演算を行うことができない。結果として、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離を測定できないことがある。
これに対して、本発明の一実施形態に係る撮像システム100では、外部入出力制御装置130が撮像装置110により撮像された輝度画像の輝度情報に基づいて、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域を制御する。このため、物体Sに光沢が存在する場合であっても、光沢による光の反射を抑制することができ、輝度画像の輝度情報の飽和の発生を抑制することができる。結果として、撮像対象の物体Sの認識率を向上させることができるため、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離を測定することができる。
また、撮像装置110により物体Sを撮像する場合、例えば撮像される物体Sの輝度画像の輝度情報に黒つぶれが発生することがある。輝度情報に黒つぶれが発生すると、輝度情報に飽和が発生した場合と同様に、視差演算手段201は、撮像された輝度画像のうち黒つぶれが発生した領域の画素を用いた視差Δの算出ができなくなるため、視差演算を行うことができない。結果として、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離を測定できないことがある。
これに対して、本発明の一実施形態に係る撮像システム100では、外部入出力制御装置130が撮像装置110により撮像された輝度画像の輝度情報に基づいて、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域を制御する。このため、撮像対象の物体Sの認識率を向上させることができるため、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離を測定することができる。
次に、ステレオカメラ111の撮像素子として、図5に示す分光感度特性を有する撮像素子を用い、パターン光Pとして青色の割合が高い光又は赤色の光の割合が高い光を用いて、同一の物体Sを撮像し、視差画像を生成したときの結果について説明する。
図5は、撮像素子の分光感度特性を示すグラフである。図5において、横軸はパターン光Pの波長[nm]を表し、縦軸は分光感度[A/W]を表している。図5に示すように、撮像素子は、波長420nm近傍に最も高いピークを有し、青色に対する感度が、緑色、赤色に対する感度と比較して高い。
図6は、パターン光Pを用いて物体Sを撮像したときの視差画像を示す図である。より具体的には、図6(a)は青色の光の割合が高いパターン光Pを物体Sに照射したときの視差画像であり、図4に示す輝度情報に飽和が発生している場合の輝度画像を用いて生成された視差画像である。図6(b)は赤色の光の割合が高いパターン光Pを物体Sに照射したときの視差画像である。なお、図6における黒色で示す部分はステレオカメラ111からの距離が遠く、白色で示す部分はステレオカメラ111からの距離が近いことを示している。
図6(a)及び図6(b)に示すように、パターン光Pの波長域が赤色の場合、パターン光Pの波長域が青色の場合と比較して、視差演算を行うことのできない領域Aが小さくなっていることが確認できる。すなわち、パターン投光装置120により照射されるパターン光Pの波長域がステレオカメラ111の感度特性が低い波長域となるようにパターン投光装置120の動作を制御することで、輝度画像における輝度飽和領域を低減させることができ、結果的に視差演算を行うことができない領域を低減することができる。
一方、輝度画像の輝度情報に黒つぶれが発生している場合、パターン投光装置120により照射されるパターン光Pの波長域がステレオカメラ111の感度特性が高い波長域となるようにパターン投光装置120の動作を制御することで、輝度画像における黒つぶれ領域を低減させることができ、結果的に視差演算を行うことができない領域を低減することができる。
(外部入出力制御装置の機能構成)
次に、外部入出力制御装置130の機能構成について説明する。図7は、外部入出力制御装置130の機能構成を示す図である。
図7に示すように、外部入出力制御装置130は、撮像装置制御手段401と、パターン投光装置制御手段402と、外部装置制御手段405と、輝度判定手段406とを備える。
撮像装置制御手段401は、撮像装置110の動作を制御する。具体的には、例えば撮像装置制御手段401は、第1のカメラC1の露光量と第2のカメラC2の露光量とが等しくなるようにステレオカメラ111の動作を制御する。これにより、画像処理部112によるマッチング処理の際に、同一の物体Sについては2つの画像において同一の輝度情報で対応付けられるため、マッチングの精度が向上する。
パターン投光装置制御手段402は、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域を変更するようにパターン投光装置120の動作を制御する。パターン光Pの波長域の制御としては、輝度情報に飽和が発生している場合、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域がステレオカメラ111の感度特性が低い波長域となるようにパターン投光装置120を制御することができる。また、パターン光Pの波長域の制御としては、輝度情報に黒つぶれが発生している場合、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域がステレオカメラ111の感度特性が高い波長域となるようにパターン投光装置120を制御することができる。
外部装置制御手段405は、画像処理部112で算出されたステレオカメラ111から物体Sまでの距離の情報に基づいて、外部装置150の動作を制御する。
輝度判定手段406は、画像処理部112において算出された輝度画像の輝度情報に輝度の飽和及び/又は黒つぶれが発生しているか否かを判定する。
外部入出力制御装置130が備える撮像装置制御手段401、パターン投光装置制御手段402、外部装置制御手段405及び輝度判定手段406は、例えば外部入出力制御装置130がCPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等を備えるマイクロコンピュータとして構成される場合、マイクロコンピュータで実行されるプログラムにより実現することができる。
(撮像システムの動作)
次に、撮像システム100の動作の一例として、撮像システム100を用いたロボット制御システムについて説明する。なお、以下では、不規則に配置された複数のT字パイプ(物体S)から一つの物体Sをピッキングし、ピッキングされた物体Sを他の場所に移動させる動作について説明するが、本発明はこの点において限定されるものではない。
図8は、撮像システム100を用いたロボット制御システムの構成を示す図である。図9は、撮像システム100の動作を示すフローチャートである。
図8に示すように、撮像システム100を用いたロボット制御システムは、撮像装置110と、パターン投光装置120と、外部入出力制御装置130と、ロボット150aとを備える。ロボット150aは、前述した外部装置150の一例である。撮像装置110、パターン投光装置120及びロボット150aは、外部入出力制御装置130によって制御される。
まず、外部入出力制御装置130は、パターン投光装置制御手段402により、物体Sにパターン光Pを照射するようにパターン投光装置120の動作を制御する(ステップS101)。
パターン投光装置120により物体Sにパターン光Pが照射されると、外部入出力制御装置130は、撮像装置制御手段401により、物体Sを撮像するように撮像装置110の動作を制御する(ステップS102)。
撮像装置110のステレオカメラ111により物体Sの輝度画像(第1の輝度画像及び第2の輝度画像)が撮像されると、画像処理部112は、輝度情報算出手段202により、撮像された輝度画像の輝度情報を算出する(ステップS103)。
画像処理部112により輝度画像の輝度情報が算出されると、外部入出力制御装置130は、輝度判定手段406により、輝度画像の輝度情報に異常(輝度の飽和及び/又は黒つぶれ)が発生しているか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104において、輝度画像の輝度情報に異常が発生していると判定された場合には、外部入出力制御装置130は、パターン投光装置制御手段402により、物体Sに照射されるパターン光Pの波長域を変更するようにパターン投光装置120の動作を制御する(ステップS105)。一方、ステップS104において、輝度画像の輝度情報に異常が発生していないと判定された場合には、ステップS106に進む。
外部入出力制御装置130は、撮像装置制御手段401により、撮像された第1の輝度画像及び第2の輝度画像に基づいて、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離Lを算出するように、撮像装置110の画像処理部112の動作を制御する。これにより、画像処理部112は、視差演算手段201により、第1の輝度画像及び第2の輝度画像において互いに対応する対応点を探し出すマッチング処理を行う(ステップS106)。
マッチング処理が行われると、画像処理部112は、視差演算手段201により、マッチング処理の結果に基づいて、第1の輝度画像における物体Sの位置と第2の輝度画像における物体Sの位置との差である視差Δを算出する(ステップS107)。
視差Δが算出されると、画像処理部112は、視差演算手段201により、視差Δと、ステレオカメラ111の2つのカメラの基線長Dと、レンズの焦点距離fとを用いて、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離Lを算出する(ステップS108)。
ステレオカメラ111から物体Sまでの距離Lが算出されると、外部入出力制御装置130は、外部装置制御手段405により、算出された距離Lに基づいて、物体Sをピッキングするようにロボット150aの動作を制御する(ステップS109)。これにより、物体Sは、ロボット150aによりピッキングされ、予め指定された他の場所、例えば工場のライン等に移動する。
ここで、本発明の一実施形態に係る撮像システム100は、撮像された輝度画像の輝度情報に基づいて、パターン投光装置により照射されるパターン光Pの波長域を制御する制御装置を有する。このため、物体Sが光沢を有する場合であっても、撮像対象の物体Sの認識率を向上させることができる。結果として、視差演算を行うことができ、ステレオカメラ111から物体Sまでの距離を測定することができる。さらに、ロボット150aにより、不規則に配置された物体Sの位置を正確に認識することができ、物体Sを正確にピッキングすることができる。
以上、撮像システムを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
なお、上述の実施形態に係る撮像システムは、ステレオカメラを備えるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、ステレオカメラに代えて、単眼カメラを備えるものとしてもよい。この場合、単眼カメラを移動させて被写体としての部品を複数回撮像し、その撮像した画像を使用して測距するものとしてもよく、また、位相シフト法を用いてもよい。
100 撮像システム
110 撮像装置
111 ステレオカメラ
112 画像処理部
120 パターン投光装置
130 外部入出力制御装置
S 物体
特開2009−188806号公報

Claims (14)

  1. 被写体までの距離の測定を行う撮像システムであって、
    波長域が可変の光を物体に照射する投光装置と、
    前記物体を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像された画像の輝度情報を算出する画像処理部と、
    前記輝度情報に基づいて、前記物体に照射される光の波長域を制御する制御装置と
    を有する、
    撮像システム。
  2. 前記制御装置は、前記輝度情報に基づいて、前記物体に照射される光の波長域を変更するか否かを制御する、
    請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記制御装置は、前記輝度情報に飽和が発生している場合、前記物体に照射される光の波長域が前記撮像装置の感度特性が低い波長域となるように前記投光装置を制御する、
    請求項1又は2に記載の撮像システム。
  4. 前記制御装置は、前記輝度情報に黒つぶれが発生している場合、前記物体に照射される光の波長域が前記撮像装置の感度特性が高い波長域となるように前記投光装置を制御する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像システム。
  5. 前記制御装置は、前記輝度情報を用いて前記物体に照射する光の波長域の条件を決定する、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像システム。
  6. 前記撮像装置はステレオカメラである、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像システム。
  7. 被写体までの距離の測定を行う距離情報の取得方法であって、
    波長域が可変の光を物体に照射する投光装置と、
    前記物体を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像された画像の輝度情報を算出する画像処理部と、
    前記物体に照射される光の波長域を制御する制御装置と、を有し、
    前記輝度情報に基づいて、前記制御装置により前記物体に照射される光の波長域を制御する距離情報の取得方法。
  8. 前記制御装置は、前記輝度情報に基づいて、前記物体に照射される光の波長域を変更するか否かを制御する、
    請求項7に記載の距離情報の取得方法。
  9. 前記制御装置は、前記輝度情報に飽和が発生している場合、前記物体に照射される光の波長域が前記撮像装置の感度特性が低い波長域となるように前記投光装置を制御する、
    請求項7又は8に記載の距離情報の取得方法。
  10. 前記制御装置は、前記輝度情報に黒つぶれが発生している場合、前記物体に照射される光の波長域が前記撮像装置の感度特性が高い波長域となるように前記投光装置を制御する、
    請求項7乃至9のいずれか一項に記載の距離情報の取得方法。
  11. 波長域が可変の光を物体に照射する投光装置と、前記物体を撮像する撮像装置と、前記撮像装置により撮像された画像の輝度情報を算出する画像処理部と、前記物体に照射される光の波長域を制御する制御装置とを有する撮像システムを使用した距離情報の生産方法であって、
    輝度情報に基づいて、前記制御装置により前記物体に照射される光の波長域が制御された光を、前記投光装置により前記物体に照射する照射ステップと、
    前記撮像装置により、前記物体を撮像する撮像ステップと、
    前記画像処理部により、撮像された前記物体の画像の輝度情報を算出する算出ステップと
    を含む、
    距離情報の生産方法。
  12. 前記照射ステップは、前記輝度情報に基づいて、前記制御装置が前記物体に照射される光の波長域を変更するか否かを制御するステップを含む、
    請求項11に記載の距離情報の生産方法。
  13. 前記照射ステップは、前記輝度情報に飽和が発生している場合、前記制御装置が前記物体に照射される光の波長域が前記撮像装置の感度特性が低い波長域となるように前記投光装置を制御するステップを含む、
    請求項11又は12に記載の距離情報の生産方法。
  14. 前記照射ステップは、前記輝度情報に黒つぶれが発生している場合、前記制御装置が前記物体に照射される光の波長域が前記撮像装置の感度特性が高い波長域となるように前記投光装置を制御するステップを含む、
    請求項11乃至13のいずれか一項に記載の距離情報の生産方法。
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