JP2021148746A - 測距装置及び測距方法 - Google Patents

測距装置及び測距方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021148746A
JP2021148746A JP2020051845A JP2020051845A JP2021148746A JP 2021148746 A JP2021148746 A JP 2021148746A JP 2020051845 A JP2020051845 A JP 2020051845A JP 2020051845 A JP2020051845 A JP 2020051845A JP 2021148746 A JP2021148746 A JP 2021148746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tof
distance
angle
reference point
distance information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020051845A
Other languages
English (en)
Inventor
望 今江
Nozomi Imae
望 今江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2020051845A priority Critical patent/JP2021148746A/ja
Publication of JP2021148746A publication Critical patent/JP2021148746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】画角の広いTOFカメラを構成する場合に画角の重なり合う部分で距離情報が不連続にならないようにする。【解決手段】測距装置は、互いの画角が重複するように配置された複数のTOFカメラと、複数のTOFカメラの各々が取得した距離情報を、画角重複領域での基準距離情報に基づいて補正する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、測距装置及び測距方法に関する。
撮像装置から被写体までの測距の手法の一つに、TOF(Time Of Flight)方式と呼ばれる、被写体に向けて測距光を照射し、その反射光の時間差から距離を算出する方法が知られている。これは、所定の照射パターンにより強度変調された光による測距光を被写体に向けて照射した後、被写体によって反射された測距光を赤外線用の撮像素子で受光し、上記の照射パターンにより照射から受光までの時間差を画素ごとに検出、距離を算出するものである。算出された距離値は画素ごとにビットマップ状に集められ、“距離画像”として保存される。このような方式の距離画像生成装置は、TOFカメラとも称される。
これまでのTOFカメラは、限られた画角で距離計測するものがほとんどで、垂直方向水平方向含めて全ての方向を同時に計測するようなものはなかった。一方で、通常のRGB画像を取得するカメラにおいては、全ての方向を同時に計測する全天球カメラが存在する。主な手段としては、全角180°超の画角を持つ2つの魚眼カメラを背中合わせに配置し、正反対な方向を同時撮影することで、全ての方向を撮影する。2つの魚眼カメラによる全天球カメラの構成を活用して全天球TOFカメラを作成しようとすると、複数のTOFセンサ間の距離情報に配置や発光デバイス、受光デバイスによる遅延が加わり、境界部で距離情報が不連続になるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のTOFカメラを用いて、画角の広いTOFカメラを構成する場合に画角の重なり合う部分で距離情報が不連続にならないようにすることを目的とする。
本発明は、互いの画角が重複するように配置された複数のTOFカメラと、複数のTOFカメラの各々が取得した距離情報を、画角重複領域での基準距離情報に基づいて補正する制御部と、を備える。
本発明によれば、複数のTOFカメラを用いて広画角のTOFカメラを実現するシステムにおいて、TOFカメラの画角の重なる領域で同一地点を認識し距離を補正するので、複数のTOFカメラを用いて、画角の広いTOFカメラを構成する場合に画角の重なり合う部分で距離情報が不連続にならないようにすることができる。
図1は、実施形態に係る測距装置の概略構成の例を示す図である。 図2は、測距装置の概略構成の別の例を示す図である。 図3は、TOFセンサの動作の例を概念的に示すタイミングチャートである。 図4は、補正基準点の例を示す図である。 図5は、補正基準点の例を示す図である。 図6は、被写体の画像の例を示す図である。 図7は、被写体の画像の例を示す図である。 図8は、被写体の画像の例を示す図である。 図9は、測距装置において実行される処理(測距方法)の例を示すフローチャートである。 図10は、測距装置の概略構成の別の例を示す図である。 図11は、測距装置の概略構成の別の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、測距装置及び測距方法の実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る測距装置の概略構成の例を示す図である。図1に例示される測距装置1は、複数のTOFセンサを持つTOFカメラシステムを構成しうる。以下、測距装置1の構成要素について順に説明する。
測距装置1は、TOFカメラ10を備える。TOFカメラ10は、投光デバイス11、投光光学系12、TOFセンサ16及びTOF光学系17を含む。投光デバイス11は、投光光学系12を介して、被写体に向けて測距光を照射する投光モジュールである。投光デバイス11は、図示しない発光素子及びドライバを含む。発光素子の例は、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)及びVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等である。ドライバは、外部からの発光信号(この例ではTOFセンサ16からの発光信号)に基づいて発光素子を駆動し発光させる。TOFセンサ16は、TOF光学系17を介して、被写体で反射した測距光(反射光)を受光して時間差を算出する。算出された時間差から、TOFセンサ16から被写体までの距離を示す情報(距離情報)が得られる。なお、TOFカメラ10として、点のセンサをミラーでスキャンして計測する方法、エリアセンサを用いたダイレクトTOF、エリアセンサを用いた位相TOFなどさまざまな構成(図1に示される構成以外の構成を含みうる)が用いられてよい。TOFセンサ16は、距離情報が奥行きで表されるデプス画像、IR画像等を得ることができる。
測距装置1は、TOFカメラ20を備える。TOFカメラ20は、投光デバイス21、投光光学系22、TOFセンサ26及びTOF光学系27を含む。投光デバイス21、投光光学系22、TOFセンサ26及びTOF光学系27の詳細は、上述の投光デバイス11、投光光学系12、TOFセンサ16及びTOF光学系17と同様であるので、ここでは説明は繰り返さない。
測距装置1は、制御デバイス30を備える。制御デバイス30は、測距装置1(測距システム)の全体制御、並びに、TOFカメラ10及びTOFカメラ20が取得する距離情報の保存等を行う制御部である。図1に示される例では、制御デバイス30は、TOFセンサ16及びTOF光学系27に制御信号を送信する。制御デバイス30は、TOFセンサ16及びTOFセンサ26から(TOFカメラ10及びTOFカメラ20から)、距離情報を受信する。制御デバイス30は、CPU、ROM、RAM、記憶装置等を含んで構成されうる。
図1において、TOFカメラ10の画角を画角V1と称し図示する。TOFカメラ20の画角を、画角V2と称し図示する。画角V1と画角V2とは、(一部が)互いに重複する。画角V1及び画角V2の重複する領域を、画角重複領域OAと称し図示する。画角重複領域OAは、例えばTOFセンサ16及びTOFセンサ26の配置(センサ間距離等)並びに画角V1及び画角V2の大きさによって決定される。図1に示される例では、TOFカメラ10及びTOFカメラ20は、各々が同じ方向に向けて画角V1及び画角V2を広げるように、カメラ左右方向に並んで配置される。TOFカメラ10の画角V1は、投光デバイス11及びTOF光学系17によって約120°に定められる。TOFカメラ20の画角V2は、投光デバイス21及びTOF光学系17によって約120°に定められる。なお、投光光学系12は、投光デバイス11によって少なくとも画角V1の画角範囲を照明するように構成される。投光光学系22は、投光デバイス21によって少なくとも画角V2の画角範囲を照明するように構成される。
画角重複領域OAは、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の両方の対象となる。このような画角重複領域OAに対しては、TOFカメラ10及びTOFカメラ20をステレオカメラとして用いることもできる。この場合、TOFカメラ10及びTOFカメラ20によってステレオ測距が行われてよい。ステレオ測距においては、複数の異なる視点に配置されたカメラ(この例ではTOFカメラ10及びTOFカメラ20)の撮像範囲が重なるように撮像を行い(この例では画角重複領域OAの撮像を行い)、撮像画像間で対応点を検出する。対応点に対応する視差に基づき、カメラから対応点までの距離を計測する。
なお、図1に示される例では、発光信号がTOFセンサ16及びTOFセンサ26から投光デバイス11及び投光デバイス21に送信されるが、発光信号は、制御デバイス30から投光デバイス11及び投光デバイス21に送信されてもよい。
図1に例示される測距装置1は2つのTOFカメラ10及びTOFカメラ20を備える二眼TOFシステムであるが、測距装置1は、さらに多くのTOFカメラを備える、三眼以上の多眼TOFシステムであってもよい。
図2は、測距装置の概略構成の別の例を示す図である。図2に示される測距装置1Aでは、画角V1及び画角V2はいずれも180°以上に定められる。このような画角は、例えば、投光光学系12A及びTOF光学系17A、並びに、投光光学系22A及びTOF光学系27Aによって実現される。TOFカメラ10及びTOFカメラ20は、互いに反対方向を向くように配置される。測距装置1Aにおいては、2つの画角重複領域OAが存在する。測距装置1Aは、全体として360°の画角を有する全天球TOFシステムを構成する。測距装置1Aも、測距装置1(図1)と同様に、三眼以上の多眼TOFシステムであってよい。
TOFセンサの動作の例を端的に説明する。TOFセンサにおいては、撮影制御信号で撮影指示が出されると、TOFセンサから投光デバイス(発光デバイス)に発光信号を送信し、投光デバイスから出た光は被写体で反射してTOFセンサに戻る。理想的には、この発光信号の出力からTOFセンサの受光のタイミングは距離と光速で決まる時間だけ遅れるのでこの時間から距離を算出することができる。先に述べたようにTOFセンサの実現方式はさまざまであるが、いずれにおいても発光光が反射して戻ってくるまでの時間で測距を行うという点で基本原理は同じである。なお、デバイスによっては詳細制御において異なる部分が存在しうる。
先に図1を参照して説明した測距装置1(図1)及び測距装置1A(図2)は、各々が上述の原理で動作する複数のTOFセンサ(この例ではTOFセンサ16及びTOFセンサ26)を備えている。この場合、次に説明するように、画角重複領域OAにおいて各TOFセンサが取得する距離情報が不連続になる。
図3は、TOFセンサの動作の例を概念的に示すタイミングチャートである。図3に示される「撮影指示信号」は、TOFセンサへの撮影指示信号のタイミングを示す。「TOFセンサ内部クロック」は、TOFセンサの内部クロックのタイミングを示す。「TOFセンサが取り込んだ撮影指示信号」は、撮影指示信号をTOFセンサ内部クロックで取り込んだ信号のタイミングを示す。「発光信号」は、撮影信号を受けて生成される発光信号のタイミングを示す。「投光モジュールの発光」は、発光信号を受けて発光する投光モジュールの発光のタイミングを示す。「TOFセンサの受光」は、被写体で反射してTOFセンサで受光される光のタイミングを示す。
図3に示されるように、TOFセンサは内部クロックに従って動作しており、複数のTOFセンサ間で内部クロックは同期していない。TOFセンサが内部クロックの立ち上がりでサンプリングしている場合、制御デバイスからの撮影指示信号が来ても、サンプリングタイミングまでの遅れは予想できない。このようなタイミングでサンプリングされた信号を受けて、発光信号が生成される。図3には次のクロック立ち上がりで発光信号を出力する様子が例示されるが、このタイミングも、内部処理次第でさらに遅れる可能性がある。発光信号は投光デバイス(投光モジュール)に送られ発光を開始するが、このタイミングも、投光デバイスの特性などにより遅れる。発光光量もデジタル的にすぐに100%にはならず、アナログ的に徐々に上昇する。発光停止時も、すぐに0%にはならず、徐々に低下する。このような発光光が被写体に到達し、反射してTOFセンサに入り、測距が可能になる。
さらには、図3には示されないが、他にも各信号の配線長、発光デバイスとTOFセンサの距離、複数の投光デバイス間の距離、各デバイスの個体差、デバイスの温度依存等の要因の積み重ねがあり、撮影開始信号から受光までの段階でそれぞれに遅れの出る要因がある。このため、実際には複数TOFカメラから被写体までの距離が同じであっても、測距距離には誤差が含まれる。
以上説明したような複数のTOFカメラの各々から得られる距離情報をそのまま繋げ合わせると、境界部分(図1の画角重複領域OAに相当)での距離情報が不連続になりうる。この不連続を低減するために、本実施形態では、制御デバイス30が、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離情報を、画角重複領域OAでの基準距離情報に基づいて補正する。基準距離情報は、補正基準点の距離情報である。補正基準点は、画角重複領域OA内に設定される。例えば、画角重複領域OA内の被写体上の任意の点が、補正基準点として設定されてよい。補正基準点について、図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5は、補正基準点の例を示す図である。ここでは、先に図1を参照して説明した測距装置1を例に挙げて説明する。図4に示される例では、被写体5が、画角重複領域OA内に位置している。補正基準点P1は、画角重複領域OA内の被写体5に対して設定される。この例では、補正基準点P1は、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の並ぶ方向(カメラ左右方向)において、画角重複領域OA(図1)の中央に位置している。TOFカメラ10のTOFセンサ16から補正基準点P1までの距離と、TOFカメラ20のTOFセンサ26から補正基準点Aまでの距離とは等しい。
図4において、実線矢印は信号及び光の流れを示し、破線矢印はデバイス内部の信号を示す。すなわち、制御デバイス30からの制御信号を受けてTOFセンサ16及びTOFセンサ26が発光信号を投光デバイス11及び投光デバイス21に送信し、投光デバイス11及び投光デバイス21が発光する。発光光は投光光学系12及び投光光学系22を介して被写体5上の補正基準点P1に照射され、そこで反射し、TOF光学系17及びTOF光学系27に入射する。これらに基づきTOFセンサ16及びTOFセンサ26が取得した補正基準点P1の距離情報が、制御デバイス30に送られる。
図5に示される補正基準点P2は、補正基準点P1(図4)とは異なる位置に設定される。補正基準点P2は、画角重複領域OAにおいて、TOFカメラ10よりもTOFカメラ20に近い位置に設定される。TOFカメラ10のTOFセンサ16から補正基準点P2までの距離は、TOFカメラ20のTOFセンサ26から補正基準点P2までの距離よりも長い。
なお、補正基準点P1及び補正基準点P2に限らず、被写体5において同一部分を認識しやすくTOFカメラ10及びTOFカメラ20によって距離情報が抜けなく取得されるさまざまな部分が、補正基準点として用いられてよい。
例えば以上のように画角重複領域OA内の被写体5に設定された補正基準点P1又は補正基準点P2を用いて、制御デバイス30は、TOFカメラ10が取得する距離情報及びTOFカメラ20が取得する距離情報を補正する。補正は、先に述べたように、画角重複領域OAでの基準距離情報(補正基準点P1又は補正基準点P2の距離情報)に基づいて行われる。
基準距離情報のいくつかの例を説明する。基準距離情報の第1の例は、ステレオカメラの測距結果である。これは、例えば、画角重複領域OA(より具体的には画角重複領域OA内の被写体5上の補正基準点P1又は補正基準点P2)に対して、TOFカメラ10及びTOFカメラ20をステレオカメラとして用いることで取得される。
基準距離情報の第2の例は、複数のTOFカメラの各々が取得した距離情報の平均である。これは、例えば、画角重複領域OA(より具体的には画角重複領域OA内の被写体5上の補正基準点P1又は補正基準点P2)に対してTOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離の平均値として取得される。
基準距離情報の第3の例は、TOFカメラ10等を収容する筐体の一部までの距離である。これについては、後に図10及び図11を参照して説明する。
補正では、被写体5の画像を用いて、TOFカメラ10が撮像する被写体5及びTOFカメラ20が撮像する被写体5の同一部分に、補正基準点P1又は補正基準点P2を設定してよい。この点も含めた補正の例について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、被写体の画像の例を示す図である。図6の右側には、TOFカメラ10が取得した被写体5のIR画像が例示される。図6の左側には、TOFカメラ20が取得した被写体5のIR画像が例示される。両IR画像に示される被写体5中の同一部分に、補正基準点P1又は補正基準点P2が設定される。例えば、制御デバイス30は、被写体5のIR画像から特徴点を抽出し、センサ間で特徴点を対応付けし、その特徴点を、補正基準点P1又は補正基準点P2として選定してよい。
制御デバイス30は、TOFカメラ10が取得する補正基準点P1(補正基準点P2でもよい)の距離情報と、TOFカメラ20が取得する補正基準点P1(補正基準点P2でもよい)の距離情報とを、上述の基準距離情報に基づいて補正する。以下では、補正基準点P1及び補正基準点P2のうち、補正基準点P1を例に挙げて説明する。
基準距離情報が上述の第1の例の場合、基準距離情報は、ステレオカメラ(TOFカメラ10及びTOFカメラ20)による補正基準点P1の測距結果である。例えば、制御デバイス30は、TOFカメラ10が取得する補正基準点P1の距離情報と、TOFカメラ20が取得する補正基準点P1の距離情報とが、ステレオカメラの測距結果に近づくように、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の距離情報を補正してよい。
基準距離情報が上述の第2の例の場合、基準距離情報は、補正基準点P1に対してTOFカメラ10が取得した距離と、補正基準点P1に対してTOFカメラ20が取得した補正基準点P1の距離との平均値である。例えば、制御デバイス30は、TOFカメラ10が取得する補正基準点P1までの距離と、TOFカメラ20が取得する補正基準点P1のまでの距離とが、その平均値に近づくように、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の距離情報を補正してよい。
例えば以上の補正を行うことによって、画角重複領域OAにおけるTOFカメラ10の距離情報とTOFカメラ20の距離情報との不連続が低減される。
上記では、図6を参照して、各IR画像から被写体5の同一部分を補正基準点P1又は補正基準点P2として選定(認識)する例について説明した。ただし、IR画像以外の画像が用いられてよい。例えば、デプス画像から立体形状として同一部分を認識し、補正基準点を設定しても良い。
基準距離情報が上述の第2の例の場合(各TOFカメラの平均値)の例について、さらに図7を参照して説明する。
図7は、被写体の画像の例を示す図である。補正基準点P1を選定した場合について説明すると、補正基準点P1は画角重複領域OAの中央に位置している。すなわち、TOFカメラ10のTOFセンサ16から補正基準点P1までの距離と、TOFカメラ20のTOFセンサ26から補正基準点P1までの距離とが等しい。
例えば、TOFカメラ20が取得する距離情報が図7の左側において縦ハッチングで示される被写体5の部分までの距離=52cmを示し、TOFカメラ10が取得する距離情報が図7の右側において横ハッチングで示される被写体5の部分までの距離=48cmを示すとする。TOFカメラ10のTOFセンサ16から補正基準点P1までの距離と、TOFカメラ20のTOFセンサ26から補正基準点P1までの距離とが等しいことから、基準距離情報を、48cmと52cmとの平均値である50cmとすることで、適切な基準距離情報が得られる。補正基準点P1以外の位置においては、各位置に対応した補正値を加減算、乗算等してよい。例えば、図7の左側に示される画像については−2cm(50cm―52cm)、図7の右側に示される画像については、+2cm(50cm−48cm)という補正が施されてよい。
先に図5を参照して説明したように、補正基準点(図5の例では補正基準点P2)が画角重複領域OAの中心からずれている場合もある。これについて図8を参照して説明する。
図8は、被写体の画像の例を示す図である。図8の左側の画像及び右側の画像のいずれにおいても、補正基準点P1及び補正基準点P2は、画角重複領域OAの中心からずれている。このため、TOFカメラ10のTOFセンサ16から補正基準点P2までの距離と、TOFカメラ20のTOFセンサ26から補正基準点P2までの距離とが異なる。
この場合、先に説明した図7のように単純平均するほかに、例えば、TOFカメラ10のTOFセンサ16から補正基準点P1又は補正基準点P2までの距離と、TOFカメラ20のTOFセンサ26から補正基準点P1又は補正基準点P2までの距離との比率に応じて重みづけ平均を行ってもよい。基準距離情報として上述の第1の例(ステレオカメラの測距結果)を用いる場合は、補正基準点P1又は補正基準点P2の画角重複領域OAの中心からのずれに関係なく補正が行われる。
図9は、測距装置1において実行される処理(測距方法)の例を示すフローチャートである。
ステップS1及びステップS2において、距離画像及びIR画像が取得される。具体的に、TOFカメラ10及びTOFカメラ20が、距離画像及びIR画像を取得する。
ステップS3において、補正基準点が選定される。例えば、制御デバイス30が、先のステップS2で取得したIR画像から特徴点を抽出し、センサ間で特徴点を対応付けし、特徴点から補正基準点を選定する。
ステップS4において、計測距離の抜けが無いか否かが判断される。例えば、制御デバイス30が、先のステップS1で取得した距離画像に、先のステップS3で選定された補正基準点に対応する部分の計測距離が含まれているか(すなわち抜けが無いか)否かを判断する。計測距離の抜けが無い場合(ステップS4:Yes)、ステップS5に処理が進められる。そうでない場合(ステップS4:No),ステップS3に処理が戻され、別の補正基準点が選定される。
ステップS5において、補正値が算出される。例えば、制御デバイス30が先のステップS3で選定された補正基準点に基づいて、先に説明したように、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離情報を補正する。補正基準点以外の位置についても、先に説明したように、補正値を用いた補正が行われる。
ステップS5の処理が完了した後、フローチャートの処理は終了する。
なお、上記フローチャートでは、IR画像で特徴点を抽出する例について説明したが、距離画像から特徴点を抽出しても良い。
以上では、基準距離情報として、第1の例(ステレオカメラの測距結果)及び第2の例(各TOFカメラの平均値)について説明した。次に、基準距離情報の第3の例を、図10及び図11を参照して説明する。第3の例では、基準距離情報は、TOFカメラ10等を収容する筐体の一部までの距離である。
図10は、測距装置の概略構成の別の例を示す図である。図10に示される測距装置1Bは、測距装置1(図1)の変形例であり、筐体2(カメラ筐体)を備えている。筐体2Bは、筐体2Bの本体から前方に突出する突出部3を有する。突出部3は、画角外に移動できるように移動可能(例えば筐体2に収容可能)に構成されてよい。突出部3の先端には、被写体5Bが設けられる。被写体5Bには、補正基準点P3が設定される。突出部3及び被写体5Bはいずれも筐体2の一部であり、各TOFセンサから被写体5B上の補正基準点P3までの距離は、既知の距離である。測距装置1Bのように筐体2から伸ばして設けた補正基準点P3を用いることにより、既知の距離(絶対距離)での補正を行うことができる。
図11は、測距装置の概略構成の別の例を示す図である。図11に示される測距装置1Cは、測距装置1A(図2)の変形例であり、筐体2Cを備えている。筐体2Cの両側には、被写体5Cが設けられる。各被写体5Cには、補正基準点P4が設定される。被写体5Cは筐体2Cの一部であり、各TOFセンサから被写体5C上の補正基準点P4までの距離は、既知の距離である。測距装置1Cのような(測距装置1Aのような)全天TOFシステムの場合は、筐体2C自体も映り込むので、測距装置1B(図10)のように突出部3によって補正基準点を伸ばして設けなくとも、筐体2の一部に突起等を設けて被写体5Cとし、そこに補正基準点P4を設定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。基準距離情報は、上述の第1の例(ステレオカメラの測距結果)、第2の例(各TOFセンサの平均値)及び第3の例(筐体2の一部までの距離)に限定されない。例えば、基準距離情報として、主TOFセンサの距離情報が用いられてよい。主TOFセンサは、例えば、IR画像を用いてステレオカメラ測距結果のある画角を含むTOFセンサであってよい。主TOFセンサ(メインに設定されたTOFセンサ)の距離情報に、他のTOFセンサの距離情報を合わせるように、補正が行われてよい。
以上説明した測距装置は、例えば次のように特定される。図1等に例示されるように、測距装置1は、TOFカメラ10及びTOFカメラ20と、制御デバイス30とを備える。TOFカメラ10及びTOFカメラ20は、互いの画角V1及び画角V2が重複するように配置された複数のTOFカメラである。制御デバイス30は、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離情報を、画角重複領域OAでの基準距離情報に基づいて補正する補正部である。
上記の測距装置1によれば、画角重複領域OAでの基準距離情報に基づく補正が行われることにより、画角重複領域OAにおけるTOFカメラ10の距離情報とTOFカメラ20の距離情報との不連続が低減される。
基準距離情報は、画角重複領域OAに対して、TOFカメラ10及びTOFカメラ20をステレオカメラとして用いて取得した測距結果であってよい。これにより、ステレオカメラが取得した測距距離に整合するように、TOFカメラ10及びTOFカメラ20が取得する距離情報を補正することができる。
基準距離情報は、画角重複領域OAに対してTOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離の平均値であってよい。これにより、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離の平均値に整合するように、TOFカメラ10及びTOFカメラ20が取得する距離情報を補正することができる。
図10等を参照して説明したように、基準距離情報は、TOFカメラ10及びTOFカメラ20カメラを収容するとともに一部が画角重複領域OA内に位置する筐体2のその一部(突出部3先端の被写体5B等)までの距離であってよい。これにより、筐体2の一部(既知の距離、すなわち絶対距離)に整合するように、TOFカメラ10及びTOFカメラ20が取得する距離情報を補正することができる。
図9等に例示される測距方法も、本開示の一態様である。すなわち、測距方法は、TOFカメラ10及びTOFカメラ20の各々が取得した距離情報を、画角重複領域OAでの基準距離情報に基づいて補正する工程(ステップS5等)を含む。これによっても、先に説明した測距装置1と同様に、画角重複領域OAにおけるTOFカメラ10の距離情報とTOFカメラ20の距離情報との不連続が低減される。
1 測距装置
2 筐体
3 突出部
5 被写体
10 TOFカメラ
11 投光デバイス
12 投光光学系
16 TOFセンサ
17 TOF光学系
20 TOFカメラ
21 投光デバイス
22 投光光学系
26 TOFセンサ
27 TOF光学系
OA 画角重複領域
P1 補正基準点
P2 補正基準点
P3 補正基準点
P4 補正基準点
V1 画角
V2 画角
特開2005−189203号公報

Claims (5)

  1. 互いの画角が重複するように配置された複数のTOFカメラと、
    前記複数のTOFカメラの各々が取得した距離情報を、画角重複領域での基準距離情報に基づいて補正する制御部と、
    を備える、
    測距装置。
  2. 前記基準距離情報は、前記画角重複領域に対して、前記複数のTOFカメラをステレオカメラとして用いて取得した測距結果である、
    請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記基準距離情報は、前記画角重複領域に対して前記複数のTOFカメラの各々が取得した距離の平均値である、
    請求項1又は2に記載の測距装置。
  4. 前記基準距離情報は、前記複数のTOFカメラを収容するとともに一部が前記画角重複領域内に位置する筐体のその一部までの距離である、
    請求項2又は3に記載の測距装置。
  5. 互いの画角が重複するように配置された複数のTOFカメラの各々が取得した距離情報を、画角重複領域での基準距離情報に基づいて補正する工程、
    を含む、
    測距方法。
JP2020051845A 2020-03-23 2020-03-23 測距装置及び測距方法 Pending JP2021148746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020051845A JP2021148746A (ja) 2020-03-23 2020-03-23 測距装置及び測距方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020051845A JP2021148746A (ja) 2020-03-23 2020-03-23 測距装置及び測距方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021148746A true JP2021148746A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77848529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020051845A Pending JP2021148746A (ja) 2020-03-23 2020-03-23 測距装置及び測距方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021148746A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022185780A1 (ja) * 2021-03-03 2022-09-09 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP7348414B2 (ja) 2020-04-21 2023-09-20 メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト ライダー計測においてブルーミングを認識するための方法及び装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0816999A (ja) * 1994-07-05 1996-01-19 Hitachi Ltd 撮像装置を用いた環境認識装置,撮像装置を備えた車両,車両用の撮像装置,撮像装置を用いた車両用の環境認識装置、及び撮像データから環境を認識する方法
JP2004530902A (ja) * 2001-06-15 2004-10-07 イーベーエーオー アウトモビール センサー ゲーエムベーハー 複数のオプトエレクトロニクス・センサのデータの修正方法
WO2017212929A1 (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 ソニー株式会社 撮像制御装置および方法、並びに車両
US20180313942A1 (en) * 2017-04-28 2018-11-01 SZ DJI Technology Co., Ltd. Calibration of laser sensors
US20190035100A1 (en) * 2017-07-27 2019-01-31 AI Incorporated Method and apparatus for combining data to construct a floor plan
WO2019030094A1 (de) * 2017-08-09 2019-02-14 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Verfahren zum überwachen eines umgebungsbereiches eines kraftfahrzeugs, sensorsteuergerät, fahrerassistenzsystem sowie kraftfahrzeug
JP2019521314A (ja) * 2016-04-26 2019-07-25 セプトン テクノロジーズ,インコーポレイテッド 3次元イメージングシステム
JP2019158616A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社リコー 測距システム、測距方法、車載装置、車両
JP2019219180A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用物体検知装置
US20200034638A1 (en) * 2017-07-28 2020-01-30 Google Llc Need-sensitive image and location capture system and method

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0816999A (ja) * 1994-07-05 1996-01-19 Hitachi Ltd 撮像装置を用いた環境認識装置,撮像装置を備えた車両,車両用の撮像装置,撮像装置を用いた車両用の環境認識装置、及び撮像データから環境を認識する方法
JP2004530902A (ja) * 2001-06-15 2004-10-07 イーベーエーオー アウトモビール センサー ゲーエムベーハー 複数のオプトエレクトロニクス・センサのデータの修正方法
JP2019521314A (ja) * 2016-04-26 2019-07-25 セプトン テクノロジーズ,インコーポレイテッド 3次元イメージングシステム
WO2017212929A1 (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 ソニー株式会社 撮像制御装置および方法、並びに車両
US20180313942A1 (en) * 2017-04-28 2018-11-01 SZ DJI Technology Co., Ltd. Calibration of laser sensors
US20190035100A1 (en) * 2017-07-27 2019-01-31 AI Incorporated Method and apparatus for combining data to construct a floor plan
US20200034638A1 (en) * 2017-07-28 2020-01-30 Google Llc Need-sensitive image and location capture system and method
WO2019030094A1 (de) * 2017-08-09 2019-02-14 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Verfahren zum überwachen eines umgebungsbereiches eines kraftfahrzeugs, sensorsteuergerät, fahrerassistenzsystem sowie kraftfahrzeug
JP2019158616A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 株式会社リコー 測距システム、測距方法、車載装置、車両
JP2019219180A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用物体検知装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7348414B2 (ja) 2020-04-21 2023-09-20 メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト ライダー計測においてブルーミングを認識するための方法及び装置
WO2022185780A1 (ja) * 2021-03-03 2022-09-09 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7405762B2 (en) Camera having AF function
CN107957237B (zh) 具有闪光对准的激光投影仪
KR102166691B1 (ko) 객체의 3차원 형상을 산출하는 장치 및 방법
KR102059244B1 (ko) 라이다 장치
CN109819173B (zh) 基于tof成像系统的深度融合方法和tof相机
US10429508B2 (en) Distance measuring device, moving system, and distance measurement method
JP7038729B2 (ja) 画像合成装置および画像合成方法
CN108140066B (zh) 图面制作装置及图面制作方法
JP2013207415A (ja) 撮像システム及び撮像方法
JP2021148746A (ja) 測距装置及び測距方法
JP2016099140A (ja) 水底観測システム
JP2017201760A (ja) 撮像装置および測距装置
JP2018021776A (ja) 視差演算システム、移動体及びプログラム
US10713807B2 (en) Vicinity supervising device and vicinity supervising method of vehicle
JP2002152779A (ja) 3次元画像検出装置
JP6759921B2 (ja) 測距装置、移動システム及び測距方法
JP7206855B2 (ja) 三次元位置検出装置、三次元位置検出システム、及び三次元位置検出方法
KR100958352B1 (ko) 감시카메라 시스템을 통한 감시 방법
JP6379646B2 (ja) 情報処理装置、測定方法及びプログラム
JP2010190793A (ja) 距離計測装置及び距離計測方法
JP7147729B2 (ja) 移動量推定装置、移動量推定方法、移動量推定プログラム、及び移動量推定システム
JP6524680B2 (ja) 撮像システム、距離情報の取得方法及び距離情報の生産方法
JP2003329418A (ja) 3次元計測装置
JP2017040704A (ja) 撮像装置および撮影システム
KR20210151815A (ko) 교환 렌즈, 정보 처리 장치, 정보 처리 방법, 및 프로그램

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240416