JP2016142490A - 自動車用配管の熱交換器 - Google Patents

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Takanori Nagai
孝範 永井
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Abstract

【課題】車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献することができると共に、熱交換効率に非常に優れる自動車用配管の熱交換器を提供する。
【解決手段】排気を流通させる内管2と、内管2の外側に設けられる外管3とを備え、内管2と外管3との間の空間Sに冷却水を流通可能であり、内管2の内周面に起立フィン21が所定間隔を開けて内管2と一体で形成され、内管2の外周面に起立フィン22が所定間隔を開けて内管2と一体で形成されている自動車用配管の熱交換器1。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の排気管など自動車の配管に設けられる自動車用配管の熱交換器に関する。
従来、自動車の排気管に設けられ、冷却水との熱交換で排気ガスを冷却する熱交換器として、特許文献1の二重管式熱交換器がある。この二重管式熱交換器は、両端近傍に冷却水の導入管及び導出管を有する外管に内管が挿入され、外管の両端部が内管の外壁に溶接され、高温の排気ガスが内側を流通する内管と外管との間の空間に冷却水が流通するように形成されている。
更に、この二重管式熱交換器の内管の内側には、伝熱面積を増加させる波形チューブが設けられている。波形チューブは、金属波板を巻いて波形の伝熱フィンを有する横断面放射状に形成されており、内管に挿入して波形頂部を内管の内側壁面に接触するように配置され、波形頂部を内管の内側壁面に蝋付けして固定されている。
特開2000−79417号公報
ところで、二酸化炭素排出量削減のためのエネルギー消費効率向上の観点から、二酸化炭素排出量の大きな割合を占める自動車の燃費向上が、近年では益々重要性を増してきており、又、ユーザーの自動車の維持コスト低減の観点からも更なる燃費向上の要望がある。そして、自動車の燃費改善には、自動車の重量の軽量化が大きく貢献するため、自動車を構成する各部の軽量化が強く求められており、自動車用配管に設置される熱交換器にも一層の軽量化が求められている。
また、特許文献1の熱交換器では、波形頂部を内管の内側壁面に接触させて蝋付けで固定し、蝋付け固定で接触している領域が伝熱面積の増加、熱交換効率の向上に寄与しない重量増の部分となる。そのため、熱交換効率をより高めるべく、斯様な接触固定領域のない熱交換器が望まれている。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献することができると共に、熱交換効率に非常に優れる自動車用配管の熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、第1の流体を流通させる流通管と、前記流通管の外側に設けられる外装体とを備え、前記流通管と前記外装体との間の空間に前記第1の流体と温度の異なる第2の流体を流通可能であり、前記流通管の内周面と外周面のうち高温の方の流体が流通する側の少なくとも一方に、起立フィンが所定間隔を開けて前記流通管に一体で形成されていることを特徴とする。起立フィンは、例えば第1の流体の流通方向若しくは第2の流体の流通方向に沿って延びる形状等で形成される。
これによれば、流通管に起立フィンを一体で形成することにより、内管に挿入する波形チューブ等の別部材を流通管に挿入することが不要となる。従って、熱交換器の部品点数を削減して、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献することができる。また、熱交換効率向上に寄与せずに重量増の要因ともなる別部材と流通管の接触固定領域を不要にすることができ、かかる点からも車体重量を軽量化することができると共に、熱交換効率を格段に高めることができる。また、熱交換器の部品点数を削減できることから、部品コストを低減することもできる。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、前記流通管の内周面と外周面の双方に前記起立フィンが形成されていることを特徴とする。
これによれば、高温流体への接触面積と低温流体への接触面積の双方を増加させて伝熱性を一層高め、高温流体と低温流体との熱交換効率をより一層高めることができる。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、前記起立フィンが切り起こしで前記流通管に一体で形成されていることを特徴とする。
これによれば、切り起こしで起立フィンを形成することにより、各起立フィンは曲率の大きな断面視弧状となり、且つ流通管の周壁の厚さも薄くなることから、波形チューブの急峻にカーブする迂回するような経路等と異なり、受熱箇所と放熱箇所の距離を格段に短くすることができ、高温流体と低温流体との熱交換効率をより一層高めることができる。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、前記外装体が前記流通管に外挿される外管であり、前記外管の両端近傍に前記第2の流体の導入管と導出管がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
これによれば、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献できると共に、熱交換効率に非常に優れる二重管式熱交換器を得ることができる。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、前記外管に内挿される前記流通管が、表面に切り起こしで前記起立フィンが形成されている板材を丸めて接合することにより形成されていることを特徴とする。
これによれば、二重管式熱交換器の内管に相当する流通管の表面に起立フィンを容易な製造プロセスで形成することができると共に、内管に相当する流通管の内側表面、外側表面若しくはその双方に自在に起立フィンを形成することができる。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、幅広の前記流通管が高さ方向に離間して複数段設けられ、前記複数段の流通管が前記外装体で保持されていると共に、前記流通管の幅方向両側に位置する前記外装体の側壁に前記第2の流体の導入管と導出管がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
これによれば、複数段の幅広流通管が設けられる熱交換器において、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献できると共に、熱交換効率に非常に優れる熱交換器とすることができる。
本発明の自動車用配管の熱交換器は、断面視コ字形の板状の半体を対向配置し、一対の前記半体の側壁を互いに接合して前記流通管が形成されており、前記半体の各々の内側表面に切り起こしによる前記起立フィンが形成されていることを特徴とする。
これによれば、幅広流通管の内側に起立フィンを容易な製造プロセスで形成することができる。
本発明の自動車用配管の熱交換器によれば、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献することができると共に、熱交換効率を格段に高めることができる。
本発明による第1実施形態の自動車用配管の熱交換器の斜視図。 図1のA−A線断面図。 第1実施形態の自動車用配管の熱交換器における内管の斜視図。 (a)は金属板の斜視図、(b)は両側表面に切り起こしで起立フィンが形成された金属板の斜視図。 (a)〜(c)は金属板に切り起こしで起立フィンを形成する製造工程を説明する断面説明図。 本発明による第2実施形態の自動車用配管の熱交換器の斜視図。 第2実施形態の自動車用配管の熱交換器における外装体に流通管が組み込まれた組立体を示す斜視図。 図7のB−B線断面図。 第2実施形態における流通管の斜視図。 (a)〜(c)は第2実施形態における流通管を構成する金属半体の製造工程を説明する斜視説明図。
〔第1実施形態の自動車用配管の熱交換器〕
第1実施形態の自動車用配管の熱交換器1は、自動車のEGRクーラー等として用いられる熱交換器であり、図1及び図2に示すように、第1の流体を流通させる流通管に相当する内管2と、流通管の外側に設けられる外装体に相当する外管3を備える。本実施形態では、内管2に流通する第1の流体は内燃機関から排出させる排気、第1の流体と温度の異なる第2の流体は冷却水になっており、第2の流体に相当する冷却水が内管2と外管3との間の空間Sに流通可能に構成されている。
図示例の内管2は円筒状、外管3は略円筒状になっており、外管3は、その本体31の両端部分に、先端に向かって漸次縮径するテーパ部32と、テーパ部32の先端側で本体31より小径のスリーブ状になっている縮径部33をそれぞれ有する。外管3は内管2の外側に同心円状に配置され、外管3の縮径部33の内周面が内管2の外周面に周状に当接され、溶接等で周状に接合されて閉塞されている。外管3の本体31とテーパ部32に対応する領域では、内管2の外周面と外管3の内周面は離間して空間Sが形成されている。
図2及び図3に示すように、内管2の内周面には、排気の流通方向に沿って延びる起立フィン21が周方向に所定間隔を開けて形成されており、起立フィン21は内管2に一体で形成されている。起立フィン21は、高温の方の流体である排気が流通する側に設けられる受熱側になっており、高温の排気から受熱する面積を増加させている。
内管2の外周面には、冷却水の流通方向に沿って延びる起立フィン22が周方向に所定間隔を開けて形成されており、起立フィン22は内管2に一体で形成されている。起立フィン22は、低温の方の流体である冷却水が流通する側に設けられる放熱側になっており、低温の冷却水に放熱する面積を増加させている。
本実施形態の起立フィン21は、図4及び図5に示すように、本例における板材に相当する金属板2pの一方の表面を切り起こし刃100で所定間隔で斜めに掘り下げて切り起こすことで形成されており、又、起立フィン22も同様に、金属板2pの他方の表面を切り起こし刃100で所定間隔で斜めに掘り下げて切り起こすことで形成されている。
そして、一方の表面に起立フィン21、反対側の他方の表面に起立フィン22が形成された金属板2pを丸めて溶接等で接合することにより、内周面と外周面の双方に起立フィン21、22が形成された内管2が形成され、この内管2が外管3に内挿されて固定されている。
尚、第1実施形態では、内管2の内周面と外周面の双方に起立フィン21、22を形成したが、本発明には、起立フィンを内周面と外周面のうち排気等の高温の方の流体が流通する側の少なくとも一方に設ける構造が含まれ、例えば本実施形態で内管2の内周面の起立フィン21のみを内管2と一体で形成し、内管2の外周面には起立フィン22を形成しない構成、或いは内管2内に冷却水を流通させ、内管2と外管3との間の空間Sに排気を流通させる構造等で、内管2の外周面の起立フィン22だけを形成する若しくは内管2の内周面の起立フィン21と外周面の起立フィン22の双方を形成する構成等とすることも可能である。
内管2に外挿される外管3には、その両端近傍、図示例では本体31の両端近傍に冷却水導入管34、冷却水導出管35が設けられており、冷却水導入管34、冷却水導出管35は外管3の開口に対応する位置に溶接等で固定されている。冷却水の流入時には、冷却水導入管34から内管2の外周面と外管3の内周面との空間Sに冷却水が流入し、起立フィン22・22の間や起立フィン22と外管3の内周面との間を流れ、空間Sから冷却水導出管35へと流出することが可能になっている。
内管2の一方の端部には、内燃機関から排出される排気を導入する排気導入管4が溶接等で接合され、内管2の他方の端部には、内管2に流入した排気を導出する排気導出管5が溶接等で接合され、内管2に排気が流通するようになっている。
第1実施形態の熱交換器1の使用時には、排気導入管4から内管2内に高温の排気が流入し、内管2から排気導出管5に排気が流出すると共に、冷却水導入管34から内管2と外管3との間の周状に延びる空間Sに排気より低温の冷却水が流入し、空間Sから冷却水導出管35に冷却水が流出する。この際、内管2の内周面に一体で形成されている受熱側の起立フィン21と、内管2の外周面に一体で形成されている放熱側の起立フィン22による伝熱面積の大幅な増加により、非常に高効率な熱交換が行われる。
第1実施形態の自動車用配管の熱交換器1によれば、流通管に相当する内管2に表面積を増加させる起立フィン21、22を一体で形成することにより、内管に挿入する波形チューブ等の別部材を挿入することが不要となる。従って、二重管式の熱交換器1の部品点数を削減して、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献することができる。また、熱交換効率向上に寄与せずに重量増の要因ともなる別部材と内管2の接触固定領域を不要にすることができ、かかる点からも車体重量を軽量化することができると共に、熱交換効率を格段に高めることができる。また、熱交換器1の部品点数を削減できることから、部品コストを低減することもできる。
また、内管2の内周面と外周面の双方に起立フィン21、22を形成することにより、高温流体である排気への接触面積と低温流体である冷却水への接触面積の双方を増加させて伝熱性を一層高め、排気と冷却水との熱交換効率をより一層高めることができる。
また、切り起こしで形成する起立フィン21、22は曲率の大きな断面視弧状となり、且つ内管2の周壁の厚さが薄くなることから、波形チューブの急峻にカーブする迂回するような経路等と異なり、起立フィン21の任意位置から内管2の外周面や起立フィン22の任意位置への距離が短くなり、受熱箇所と放熱箇所の距離を格段に短くして、排気と冷却水との熱交換効率をより一層高めることができる。
また、金属板2pの表面に切り起こしで起立フィン21、22を形成し、この金属板2pを丸めて接合することで内管2を形成することにより、二重管式の熱交換器1の内管2の表面に、排気と冷却水の流通方向に延びる起立フィン21、22を容易な製造プロセスで形成することができると共に、内管2の内側表面、外側表面若しくはその双方に自在に起立フィン21、22を形成することができる。
〔第2実施形態の自動車用配管の熱交換器〕
第2実施形態の自動車用配管の熱交換器6は、自動車のEGRクーラー等として用いられる熱交換器であり、図6〜図8に示すように、第1の流体を流通させる流通管7と、流通管7の外側に設けられる外装体8を備える。本実施形態でも、流通管7に流通する第1の流体は内燃機関から排出させる排気、第1の流体と温度の異なる第2の流体は冷却水になっており、第2の流体に相当する冷却水が流通管7と外装体8との間の空間S’に流通可能に構成されている。
流通管7は、図7〜図9に示すように、断面視略細長矩形の中空管で、幅広で高さが低い形状になっている。流通管7は、本例における断面視コ字形の板状の半体に相当する金属半体71、71を一対として対向配置し、一方の金属半体71の側壁72、72と他方の金属半体71の側壁72、72を互いに当接させ、側壁72の延びる方向に閉塞するようにして溶接等で接合して形成されている。各金属半体71の側壁72・72の間の平板部分の内側表面には、起立フィン73が所定間隔を開けて形成されており、起立フィン73は金属半体71、換言すれば流通管7に一体で形成されている。
そして、流通管7における一対の金属半体71、71の起立フィン73、73は、流通管7内を流通する排気の流通方向に沿って延びるように設けられている。この起立フィン73は、高温の方の流体である排気が流通する側、即ち受熱側になっており、高温の排気から受熱する面積を増加させている。
本実施形態の起立フィン73も、第1実施形態の起立フィン21、22と同様に、金属板71pの一方の表面を切り起こし刃100で所定間隔で斜めに掘り下げて切り起こすことで一体で形成されている(図10、図5参照)。起立フィン73を所定間隔を開けて並列に形成した金属板71pには、図10に示すように、起立フィン73の延びる方向と直交する両端部を折り曲げて側壁72、72を形成し、金属半体71とする。尚、側壁72の一方又は双方を形成した後に起立フィン73を形成することも可能であるが、側壁72が起立フィン73の切り起こし加工の支障になることを無くすため、起立フィン73の形成後に側壁72を形成することが好ましい。
更に、別の金属板71pにも切り起こしで起立フィン73を所定間隔を開けて並列に形成し、一の金属板71pの側壁72、72よりも内側又は外側の位置において別の金属板71pにも側壁72、72を形成し、一の金属板71pの側壁72・72の内側又は外側に別の金属板71pの側壁72・72を当接させて溶接等で接合し、流通管7を形成する(図9参照)。尚、一の金属板71pの側壁72・72と別の金属板71pの側壁72・72を同幅で形成し、一の金属板71pの一方の側壁72の内側に別の金属板71pの一方の側壁72を当接させ、一の金属板71pの他方の側壁72の外側に別の金属板71pの他方の側壁72を当接させて溶接等で接合し、流通管7を形成することも可能である。
外装体8は、図6及び図7に示すように、略直方体形で中空の形状であり、一の対向する側面には開口81、81が形成され、各開口81の周縁には外側に突出するスリーブ82が設けられている。一方のスリーブ82には冷却水導入管9が内嵌されて溶接等で接合され、他方のスリーブ82には冷却水導出管10が内嵌されて溶接等で接合され、冷却水導入管9から外装体8内に冷却水が流入し、外装体8内から冷却水導出管10へと冷却水を流出可能になっている。
外装体8の他の対向する側面には、断面視略矩形で外側に突出する突出部83がそれぞれ設けられており、突出部83で囲まれる開口を閉塞するようにして保持板84が突出部83の先端に溶接等で接合されている。保持板84には、高さ方向に離間して保持穴85が複数段形成され、各保持穴85は流通管7の形状、サイズと対応して形成されており、又、両側の保持穴85は、対応する位置に形成されている。
そして、流通管7は、両側の保持穴85、85に架橋されるように内嵌して配置され、流通管7と保持穴85との隙間を閉塞するようにして流通管7の両端部と保持穴85の周縁近傍を溶接等で接合することにより、流通管7が外装体8に固定して取り付けられている。これにより、幅広の流通管7が高さ方向に離間して複数段設けられ、複数段の流通管7が外装体8で保持されている。
流通管7の一方側には、保持板84と突出部83の先端近傍を覆うようにして漏斗状の管継手11が溶接等で接合され、この管継手11に排気導入管12が内嵌されて溶接等で接合されている。また、流通管の他方側にも、保持板84と突出部83の先端近傍を覆うようにして漏斗状の管継手11が溶接等で接合され、この管継手11に排気導出管13が内嵌されて溶接等で接合されている。
第2実施形態の熱交換器1の使用時には、排気導入管12から導入される排気が複数段の流通管7に分岐して流入し、各段の流通管7を流通する排気が合わさって排気導出管13に流出すると共に、流通管7の幅方向の一方側に位置する外装体8の側壁に設けられている冷却水導入管9から外装体8内の空間S’に冷却水が排気より低温の流入し、冷却水は空間S’内で流通管7・7の外表面相互間、流通管7の外表面と外装体8の上面との間、流通管7の外表面と外装体8の下面との間を流れ、空間S’から冷却水導出管10へと冷却水が流出し、冷却水は排気と略直交方向に流れるようになっている。この際、流通管7の内側表面に対向するように並列し、一体で形成されている受熱側の起立フィン73が伝熱面積を大幅に増加させ、高効率の熱交換が行われる。
尚、第2実施形態では、流通管7の内周面のみに起立フィン73を形成したが、本発明には、起立フィンを内周面と外周面のうち排気等の高温の方の流体が流通する側の少なくとも一方に設ける構造が含まれ、例えば第2実施形態で流通管7の外周面に内周面の起立フィン73と直交方向に所定間隔を開けて並列する起立フィンを一体で形成し、内側表面の起立フィン73に加え、流通管7の外側表面に冷却水の流通方向に沿って延びる放熱側の起立フィンを設ける構成、或いは流通管7内に冷却水を流通させ、外装体8の空間S’bに排気を流通させる構造等で、流通管7の外周面の起立フィンだけを形成する若しくは内周面の起立フィン73と外周面の起立フィンの双方を形成する構成等とすることが可能である。
第2実施形態の自動車用配管の熱交換器6によれば、複数段の幅広の流通管7が設けられる熱交換器6において、流通管7に表面積を増加させる起立フィン73を一体で形成することにより、部品点数を削減して、車体重量の軽量化を図り、自動車の燃費改善に大きく貢献することができる。また、熱交換効率向上に寄与せずに重量増の要因ともなる別部材と流通管7の接触固定領域を不要にすることができ、かかる点からも車体重量を軽量化することができると共に、熱交換効率を格段に高めることができる。また、部品点数を削減できることから、部品コストを低減することもできる。
また、切り起こしで形成する起立フィン73は曲率の大きな断面視弧状となり、且つ流通管7の周壁の厚さが薄くなることから、波形チューブの急峻にカーブする迂回するような経路等と異なり、起立フィン73の任意位置から流通管7の外周面への距離が短くなり、受熱箇所と放熱箇所の距離を格段に短くして、排気と冷却水との熱交換効率をより一層高めることができる。
また、金属板71pの表面に切り起こしで起立フィン73を形成し、且つ側壁72を折り曲げ形成して断面視コ字形の板状の金属半体71を形成し、一対の金属半体71・71を対向配置して側壁72、72を互いに接合して流通管7を形成することにより、幅広の流通管7の内側に排気の流通方向に延びる起立フィン73を容易な製造プロセスで形成することができ、又、必要に応じて、流通管7の内側表面、外側表面若しくはその双方に自在に起立フィン73等を形成することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や各実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものである。そして、下記変形例も包含する。
例えば本発明の第1の流体、第2の流体は、上記第1、第2実施形態の排気と冷却水に限定されず、自動車の配管を流れ且つ温度差を有する適宜の流体とすることが可能であり、本発明の熱交換器は、自動車の配管を流れる温度差を有する適宜の流体相互間の熱交換に適用することができる。また、温度差を有する第1の流体と第2の流体は異種の流体の他に同種の流体とすることも可能である。
また、上記実施形態の起立フィン21、22、73は切り起こしで形成したが、切り起こし以外で流通管7に一体で形成する構成も本発明に包含され、例えば鋳造で並列する起立フィン21を流通管7に一体で形成する構成、或いは押出成形で並列する起立フィン21を流通管7に一体で形成する構成等とすることも可能である。
また、第1実施形態の起立フィン21の高さは、金属板2pを巻いた状態で頂部が接触しない高さとし、又、第2実施形態の起立フィン73の高さは、金属半体71・71を接合する位置で対向配置した状態で頂部が接触しない高さとすると好適であり、これにより、起立フィン21,21相互の接触や起立フィン73、73の接触で起立フィン21、73が変形する等で製品不良が生ずることを防止でき、製造プロセスにおける寸法精度の緩和、歩留まりの向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、起立フィン21、22、73を流体の流通方向に沿って形成したが、本発明における起立フィンの配列は、適宜設定することが可能であり、例えば流体の流通方向と直交する方向に形成した起立フィン、又は、流体の流通方向に対して斜めになる方向に形成した起立フィン、又は、流体の流通方向に形成する起立フィン、流体の流通方向に対して直交方向に形成する起立フィン、流体の流通方向に対して斜め方向に形成する起立フィンの中から適宜のものを組み合わせて形成する構成等とすることが可能である。
また、本発明における起立フィンの形状は、横断面視直線状若しくは弧状で略同一高さで帯状に延びる形状に限定されず適宜であり、例えば横断面視直線状若しくは弧状で長手方向に高さの低い凹部と高さの高い凸部が交互に形成される帯状に延びる形状の起立フィン、又は、横断面視直線状若しくは弧状で矩形の起立フィンが管の長手方向と周方向に配列される構成、又は、横断面視直線状若しくは弧状で矩形の起立フィンが縦横に配列される構成等とすることが可能である。
また、本発明の熱交換器を構成する流通管と起立フィンの素材は金属とすると好適であるが、熱交換に必要な熱伝導率を有し、且つ起立フィンを流通管に一体で形成可能な適宜の素材を用いることが可能である。
本発明は、自動車の排気管など自動車の配管に設けられる熱交換器として利用することができる。
1…自動車用配管の熱交換器 2…内管 21、22…起立フィン 2p…金属板 3…外管 31…本体 32…テーパ部 33…縮径部 34…冷却水導入管 35…冷却水導出管 4…排気導入管 5…排気導出管 6…自動車用配管の熱交換器 7…流通管 71…金属半体 72…側壁 73…起立フィン 71p…金属板 8…外装体 81…開口 82…スリーブ 83…突出部 84…保持板 85…保持穴 9…冷却水導入管 10…冷却水導出管 11…管継手 12…排気導入管 13…排気導出管 100…切り起こし刃 S、S’…空間

Claims (7)

  1. 第1の流体を流通させる流通管と、
    前記流通管の外側に設けられる外装体とを備え、
    前記流通管と前記外装体との間の空間に前記第1の流体と温度の異なる第2の流体を流通可能であり、
    前記流通管の内周面と外周面のうち高温の方の流体が流通する側の少なくとも一方に、起立フィンが所定間隔を開けて前記流通管に一体で形成されている
    ことを特徴とする自動車用配管の熱交換器。
  2. 前記流通管の内周面と外周面の双方に前記起立フィンが形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用配管の熱交換器。
  3. 前記起立フィンが切り起こしで前記流通管に一体で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用配管の熱交換器。
  4. 前記外装体が前記流通管に外挿される外管であり、
    前記外管の両端近傍に前記第2の流体の導入管と導出管がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかの記載の自動車用配管の熱交換器。
  5. 前記外管に内挿される前記流通管が、表面に切り起こしで前記起立フィンが形成されている板材を丸めて接合することにより形成されていることを特徴とする請求項4記載の自動車用配管の熱交換器。
  6. 幅広の前記流通管が高さ方向に離間して複数段設けられ、
    前記複数段の流通管が前記外装体で保持されていると共に、
    前記流通管の幅方向両側に位置する前記外装体の側壁に前記第2の流体の導入管と導出管がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかの記載の自動車用配管の熱交換器。
  7. 断面視コ字形の板状の半体を対向配置し、一対の前記半体の側壁を互いに接合して前記流通管が形成されており、
    前記半体の各々の内側表面に切り起こしによる前記起立フィンが形成されていることを特徴とする請求項6記載の自動車用配管の熱交換器。
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