JP2016142296A - 板材同士の接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1板材の接合用の端部と第2板材の接合用の端部とを重ね合せて機械的に接合する構造において、双方の接合部の剥離を抑制し、接合強度を向上させる。【解決手段】第1板材10の接合部16の接合面U1は、傾斜面とされている。また、第2板材12の接合部22の接合面U2は、接合面U1と同一の傾斜角度とされた傾斜面とされている。第1板材10の接合部16と第2板材12の接合部22は、傾斜面16A、22A同士が重なるように重ね合わせれて、セルフピアスリベット30によって接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、板材同士の接合構造に関する。
下記特許文献1には、セルフピアスリベットを用いた接合方法が開示されている。具体的には、鉄板とダイキャスト製のアルミニウム板とをセルフピアスリベットで接合している。セルフピアスリベットは鉄又は鋼材で構成されており、表面全体がアルミニウムでコーティングされている。
特開2008−267594号公報
しかしながら、上記先行技術に記載された方法で、一方の板材と他方の板材とを一部重ねて、その重ねた部分をセルフピアスリベットで接合した場合、一方の板材と他方の板材の両端部に互いに離間する方向へ引張力を加えたときに、接合部分に反りが発生する。詳細に説明すると、一方の板材と他方の板材との接合部分(二枚の板材を重ね合わせた部分)では、一方の板材の図心を通る中心線に対して他方の板材の図心を通る中心線がオフセットしているため、双方の板材の端部を互いに離間する方向へ引っ張ると、接合部分にセルフピアスリベット回りの回転モーメントが発生する。特に、アルミニウムの弾性率は鉄の弾性率の1/3であることから、一般にアルミニウム板の板厚を鉄板の板厚よりも厚くすることが多いため、図心を通る中心線のオフセット量が増加する。上記理由から接合部分がセルフピアスリベット回りに回転し、接合部分に反りが発生すると、引張力が作用したときにセルフピアスリベットに剥離方向の分力が発生する。このため、接合強度が低下する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、第1板材の接合用の端部と第2板材の接合用の端部とを重ね合せて機械的に接合する構造において、双方の接合部の剥離を抑制し、接合強度を向上させることができる板材同士の接合構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、請求項1の発明は、接合部となる端部が本体部に対して同一平面方向へ延設された金属製の第1板材と、接合部となる端部が本体部に対して同一平面方向へ延設された金属製の第2板材と、前記第1板材の接合部と第2板材の接合部とを重ね合わせた状態で双方の接合部を板厚方向に機械的に接合する接合部材と、を有し、前記第1板材の本体部の図心を通る中心線は前記第2板材の本体部の図心を通る中心線に対して平行に位置され、かつ、前記第1板材の接合部及び前記第2板材の接合部は各々端末に向けて板厚が薄くなる薄肉部とされている。
請求項2記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、請求項1に記載の発明において、前記第1板材の本体部の図心を通る中心線は、前記第2板材の本体部の板厚の範囲に位置されている。
請求項3記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1板材の接合部は、接合面と当該接合面と反対側の非接合面とを有し、当該接合面のみが傾斜面とされている。
請求項4記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記第2板材の接合部は、接合面と当該接合面と反対側の非接合面とを有し、当該接合面のみが傾斜面とされている。
請求項5記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記第1板材及び前記第2板材の少なくとも一方は、アルミニウム合金製とされている。
請求項6記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記接合部材は、リベットである。
請求項1記載の本発明によれば、金属製の第1板材の接合部と金属製の第2板材の接合部とが重ね合された状態で、双方の接合部が接合部材によって板厚方向に機械的に接合される。接合された状態では、第1板材の本体部の図心を通る中心線が第2板材の本体部の図心を通る中心線に対して平行に配置される。なお、ここでいう「平行」とは完全な平行のみならず、略平行な場合を含むものとする。
ここで、本発明では、第1板材の接合部及び第2板材の接合部は各々端末に向けて板厚が薄くなる薄肉部とされている。このため、第1板材の本体部の図心を通る中心線の第2板材の本体部の図心を通る中心線に対するオフセット量が少なくなる。これにより、第1板材の接合部及び第2板材の接合部に作用する回転モーメントが小さくなり、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の反りが低減される。その結果、第1板材及び第2板材の両端が互いに離間する方向へ引っ張られたときに、第1板材の接合部及び第2板材の接合部に作用する剥離方向の分力が小さくなる。すなわち、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の剥離が抑制される。
請求項2記載の本発明によれば、第1板材の本体部の図心を通る中心線は、第2板材の本体部の板厚の範囲に位置されているため、第1板材の本体部の図心を通る中心線が第2板材の本体部の板厚の範囲外に位置される場合に比べ、第1板材の本体部の図心を通る中心線の第2板材の本体部の図心を通る中心線に対するオフセット量がより少なくなる。
請求項3記載の本発明によれば、第1板材の接合部の接合面のみが傾斜面とされているので、非接合面側から接合部材を挿入すれば、接合部材による接合作業を円滑に行うことができる。例えば、接合部材がリベットである場合、リベットの頭部が非接合面に対して平行に配置されるので、打鋲機を用いてリベットを適切に打鋲することができる。
請求項4記載の本発明によれば、第2板材の接合部の接合面のみが傾斜面とされているので、非接合面側から接合部材を挿入すれば、接合部材による接合作業を円滑に行うことができる。
請求項5記載の本発明の作用は以下の通りである。アルミニウムの弾性率は鉄の弾性率の約1/3であるため、仮にアルミニウム板と鉄板とを接合する場合、アルミニウム板の方を鉄板よりも厚板にすることが多い。このため、第1板材の本体部の図心を通る中心線と第2板材の本体部の図心を通る中心線とのオフセット量は増加する。従って、第1板材の接合部及び第2板材の接合部に反りが発生し易い。しかし、本発明によれば、上記の不利が効果的に解消される。
請求項6記載の本発明によれば、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の合計の板厚が薄くなるので、リベット長を短くすることができる。また、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の合計の板厚が薄くなるので、打鋲時の加圧力を減らすことができる。
請求項1記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、第1板材の接合用の端部と第2板材の接合用の端部とを重ね合せて機械的に接合する構造において、双方の接合部の剥離を抑制し、接合強度を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の剥離をより一層抑制することができると共に、第1板材と第2板材の接合強度を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3及び請求項4記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、接合部材による接合作業の信頼性を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、第1板材及び第2板材の少なくとも一方がアルミニウム合金製である場合に、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の剥離を効果的に抑制し、接合強度を効果的に向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る板材同士の接合構造は、リベット長の短縮による軽量化及び打鋲機のフレームの小型化を図ることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る板材同士の接合構造を示す板厚方向に切った縦断面図である。 (A)は対比例に係る板材同士の接合構造を示す板厚方向に切った縦断面図であり、(B)は引張力を加えて接合部に反りが発生した状態を示す縦断面図である。
以下、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る板材同士の接合構造について説明する。
まず、第1板材10及び第2板材12の概要を説明する。図1に示されるように、第1板材10は、平板状の本体部14と、この本体部14から一体に形成されると共に本体部14に対して同一平面方向へ延設された接合部16と、を含んで構成されている。つまり、本体部14に隣接して接合部16が配置されている。また、第1板材10の端部が接合部16とされている。本体部14の板厚は一定(板厚t1)とされており、板厚を二等分する中心線が図心を通る中心線P1とされている。
第1板材10は、アルミニウム合金製とされており、アルミダイキャスト又は押出し成形によって製作されている。但し、第1板材10は、金属製であればよく、鋼板等であってもよい。
第1板材10の接合部16は、その板厚方向の一方の面(図1では下面)に接合面U1を有し、板厚方向の他方の面に非接合面S1を有している。接合面U1は、所定角度傾斜した傾斜面16Aとされている。傾斜面16Aは、本体部14の板厚方向の一方の面(図1では下面)である一般面W1と連続して形成されている。この傾斜面16Aが形成されたことにより、接合部16は、その端末に向けて板厚が徐々に薄くなる薄肉部とされている。また、第1板材10を板厚側から見ると、接合部16は、台形状に形成されている。上記傾斜面16Aが、第2板材12の接合部22との接合面とされている。
一方、第2板材12は、平板状の本体部20と、この本体部20から一体に形成されると共に本体部20に対して同一平面方向へ延設された接合部22と、を含んで構成されている。つまり、本体部20に隣接して接合部22が配置されている。また、第1板材10の端部が接合部22とされている。本体部20の板厚は一定(板厚t2)とされており、板厚を二等分する中心線P2が図心を通る中心線P2とされている。本体部20の図心を通る中心線P2は、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1に対して平行に位置されている。
第2板材12は、アルミニウム合金製とされており、アルミダイキャスト又は押出し成形によって製作されている。但し、第2板材12は、金属製であればよく、鋼板等であってもよい。
第2板材12の接合部22は、その板厚方向の一方の面(図1では上面)に接合面U2を有し、板厚方向の他方の面に非接合面S2を有している。接合面U2は、第1板材10の接合部16の傾斜面16Aの傾斜角度と同一の傾斜角度に設定された傾斜面22Aとされている。傾斜面22Aは、本体部20の板厚方向の一方の面(図1では上面)である一般面W2と連続して形成されている。この傾斜面22Aが形成されたことにより、接合部22は、その端末に向けて板厚が徐々に薄くなる薄肉部とされている。さらに、第2板材12の接合部22の非接合面S2側には、第1板材10の接合部16に対して離間する方向へ膨出された膨出部24が形成されている。但し、この膨出部24は必須ではない。また、第2板材12を板厚側から見ると、接合部22は、略台形状に形成されている。上記傾斜面22Aが、第1板材10の接合部16との接合面とされている。
上述した第2板材12の接合部22の傾斜面22A上に第1板材10の接合部16の傾斜面16Aが重ね合わされて、接合部材としてのセルフピアスリベット30によって機械的に接合されている。セルフピアスリベット30は、円板状の頭部30Aと、頭部30Aから円筒状に延出された脚部30Aと、によって構成されている。セルフピアスリベット30は、第1板材10の接合部16側から双方の接合部16、22の板厚方向へ打鋲されている。
また、第1板材10の接合部16と第2板材12の接合部22とが接合された状態では、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1は、第2板材12の本体部14の板厚t2の範囲に位置されている。
次に、本実施形態に係る車両後部構造の作用並びに効果について説明する。
図2(A)には、比較例としての板材同士の接合構造が図示されている。この比較例では、第1板材40は、板厚が同一に設定された本体部42及び接合部44を備えている。接合部44の接合面U3には、本実施形態における傾斜面16Aが形成されていない。一方、第2板材46も、本体部48及び接合部50を備えている。接合部50には膨出部52が形成されているが、板厚は略一定とされている。第2板材46の接合部50の接合面U4にも、本実施形態における傾斜面22Aは形成されていない。そして、第1接合部44と第2接合部50とはセルフピアスリベット30によって接合されている。
上記板材同士の接合構造において、第1板材40及び第2板材46の両端に引張力Qを加えると、第1板材40の図心を通る中心線P3と第2板材46の図心を通る中心線P4とのオフセット量δ2が大きくなるため、図2(B)に示されるように、セルフピアスリベット30回りに回転モーメントMが生じる。このため、接合部44、50に反りが発生し、接合部44、50の剥離方向への分力Rが作用する。
これに対し、本実施形態では、アルミニウム合金製の第1板材10の接合部16とアルミニウム合金製の第2板材12の接合部22とが重ね合された状態で、双方の接合部16、22がセルフピアスリベット30によって板厚方向に機械的に接合される。接合された状態では、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1が第2板材12の本体部20の図心を通る中心線P2に対して平行に配置される。
ここで、本実施形態では、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22は各々端末に向けて板厚が薄くなる薄肉部とされている。このため、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1の第2板材12の本体部20の図心を通る中心線P2に対するオフセット量δ(図1参照)が少なくなる。これにより、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22に作用する回転モーメントMが小さくなり、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22の反りが低減される。その結果、第1板材10及び第2板材12の両端に互いに離間する方向への引張力Qを加えたときに、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22に作用する剥離方向の分力が小さくなる。すなわち、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22の剥離が抑制される。
また、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1の第2板材12の本体部20の図心を通る中心線P2に対するオフセット量δ{=(t1+t2)/2}が少なくなることにより、セルフピアスリベット30の挿入方向側に位置する第2板材12へのセルフピアスリベット30の掛かり代(図1の矢印Yで示した範囲)が増加する。このため、第1板材10と第2板材12との接合強度が向上される。
上記より、本実施形態に係る板材同士の接合構造は、第1板材10の接合用の端部(接合部16)と第2板材12の接合用の端部(接合部22)とを重ね合せて機械的に接合する構造において、双方の接合部16、22の剥離を抑制し、接合強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1は、第2板材12の本体部20の板厚t2の範囲に位置されているため、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1が第2板材12の本体部20の板厚t2の範囲外に位置される場合に比べ、第1板材10の本体部14の図心を通る中心線P1の第2板材12の本体部20の図心を通る中心線P2に対するオフセット量δがより少なくなる。また、セルフピアスリベット30の挿入方向側に位置する第2板材12へのセルフピアスリベット30の掛かり代Yも増加する。このため、第1板材10と第2板材12との接合強度が向上される。その結果、本実施形態によれば、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22の剥離をより一層抑制することができると共に、第1板材10と第2板材12の接合強度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、第1板材10の接合部16の接合面U1のみが傾斜面16Aとされているので、非接合面S1側からセルフピアスリベット30を打鋲すれば、セルフピアスリベット30による接合作業を円滑に行うことができる。つまり、セルフピアスリベット30の場合、セルフピアスリベット30の頭部30Aが非接合面S1に対して平行に配置されるので、打鋲機を用いてセルフピアスリベット30の頭部30Aを適切に打鋲することができる。その結果、本実施形態によれば、セルフピアスリベット30による接合作業の信頼性を確保することができる。このことは、第2板材12(膨出部24は形成されていないものとする)側からセルフピアスリベット30を打鋲する場合にも、同様に当てはまる。
また、本実施形態では、第1板材10及び第2板材12をいずれもアルミニウム合金製としたが、異種材料の板材同士を接合することもできる。例えば、第1板材をアルミニウム合金製とし、第2板材を鉄板とすることも可能である。この場合、アルミニウムの弾性率は鉄の弾性率の約1/3であるため、仮にアルミニウム板と鉄板とを接合する場合、アルミニウム板の方を鉄板よりも厚板にすることが多い。つまり、第1板材に対し、第2板材が1/3程度の板厚になる。このため、第1板材の本体部の図心を通る中心線P1と第2板材の本体部の図心を通る中心線とのオフセット量は増加する。従って、第1板材の接合部及び第2板材の接合部に反りが発生し易い。また、セルフピアスリベットの第2板材に対するセルフピアスリベットの掛かり代も減少するので、接合強度が低下する。しかし、本実施形態によれば、上記の不利が効果的に解消される。その結果、本実施形態によれば、第1板材及び第2板材の少なくとも一方がアルミニウム合金製である場合に、第1板材の接合部及び第2板材の接合部の剥離を効果的に抑制し、接合強度を効果的に向上させることができる。
さらに、本実施形態では、第1板材10の接合部16に傾斜面16Aを形成すると共に第2板材12の接合部22にも傾斜面22Aを形成したので、双方の接合部16、24の合計の板厚が薄くなる。このため、セルフピアスリベット30のリベット長を短くすることができ、その分、軽量化を図ることができる。また、第1板材10の接合部16及び第2板材12の接合部22の合計の板厚が薄くなるので、打鋲時の加圧力を減らすことができる。その結果、打鋲機のフレームの小型化を図ることができる。また、フレームの小型化を図ることにより、大型フレームを使用する場合のスペース上の打鋲制約を緩和することができる。さらに、接合部16、24の断面形状を傾斜付きの形状にすることにより、セルフピアスリベット30の長さの共通化を図ることができ、ひいては打鋲機の種類の削減、工程の簡素化を図ることができ、生産性の向上を図ることができる。
〔上述した実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、接合部材としてセルフピアスリベット30を用いたが、これに限らず、ブラインドリベット等、他のリベットを用いてもよいし、ボルト及びナットを用いてもよい。
また、上述した本実施形態では、接合対象となる部材を第1板材10、第2板材12と称して説明したが、アルミダイキャスト製又はアルミ押出し成形品の車体構成部材と鋼板製の車体構成部材との接合に好適である。例えば、アルミダイキャスト製のサスペンションタワーと鋼板製のホイールハウスアウタとの接合に好適である。
10 第1板材
12 第2板材
14 本体部
16 接合部
16A 傾斜面
20 本体部
22 接合部
22A 傾斜面
30 セルフピアスリベット(接合部材)
P1 第1板材の本体部の図心を通る中心線
P2 第2板材の本体部の図心を通る中心線
δ オフセット量
t2 第2板材の板厚

Claims (6)

  1. 接合部となる端部が本体部に対して同一平面方向へ延設された金属製の第1板材と、
    接合部となる端部が本体部に対して同一平面方向へ延設された金属製の第2板材と、
    前記第1板材の接合部と第2板材の接合部とを重ね合わせた状態で双方の接合部を板厚方向に機械的に接合する接合部材と、
    を有し、
    前記第1板材の本体部の図心を通る中心線は前記第2板材の本体部の図心を通る中心線に対して平行に位置され、
    かつ、前記第1板材の接合部及び前記第2板材の接合部は各々端末に向けて板厚が薄くなる薄肉部とされている、
    板材同士の接合構造。
  2. 前記第1板材の本体部の図心を通る中心線は、前記第2板材の本体部の板厚の範囲に位置されている、
    請求項1に記載の板材同士の接合構造。
  3. 前記第1板材の接合部は、接合面と当該接合面と反対側の非接合面とを有し、
    当該接合面のみが傾斜面とされている、
    請求項1又は請求項2に記載の板材同士の接合構造。
  4. 前記第2板材の接合部は、接合面と当該接合面と反対側の非接合面とを有し、
    当該接合面のみが傾斜面とされている、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の板材同士の接合構造。
  5. 前記第1板材及び前記第2板材の少なくとも一方は、アルミニウム合金製とされている、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された板材同士の接合構造。
  6. 前記接合部材は、リベットである、
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の板材同士の接合構造。
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