JP2016142144A - バルブ機構及びこれを備えた高圧燃料供給ポンプ - Google Patents

バルブ機構及びこれを備えた高圧燃料供給ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】バルブのバルブホルダの傾き、偏心、ストロークを簡素な構造で抑制することができるバルブ機構を提供する。【解決手段】バルブハウジング部と、バルブハウジング部の内側に配置されるバネ部と、バネ部により駆動されバルブを支持するバルブホルダ部と、バルブが着座、又は離座するシート部と、バルブホルダ部からシート部と反対側に突出する突出部と、突出部が内周側に挿入される挿入部と、バルブホルダ部とバルブハウジング部との隙間は、挿入部と突出部との隙間よりも小さく形成されるバルブ機構である。【選択図】図9

Description

本発明は、バルブ機構及びこれを備え内燃機関の燃料噴射弁に燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプに関する。
自動車等の内燃機関の内、燃焼室へ直接的に燃料を燃焼室内部へ噴射する直接噴射タイプにおいて、燃料を高圧化し所望の燃料流量を吐出する電磁吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプが広く用いられている。
特許5103838号公報においては、高圧燃料供給ポンプにおいて燃料圧力が異常高圧となった場合に、その異常高圧燃料をリリーフするリリーフバルブを備え、高圧燃料供給ポンプその他の部品の破損を防ぐと同時に、外部への燃料漏れを防ぐ役目を果たす。
特許第5103838号公報
リリーフバルブは、高圧燃料供給ポンプの故障等により発生した異常高圧をリリーフする機能を有する。リリーフバルブのバルブにはボールを用いており、このボールバルブをリリーフシートにリリーフばねの荷重によって押し付ける構造である。リリーフバルブの開弁圧力はリリーフばねの荷重によって調整し、使用最大燃料圧力よりも高く設定されている。高圧燃料の圧力がこのセット圧力を超過すると、リリーフバルブが開弁し異常高圧燃料を低圧側へ開放する。一般的にリリーフバルブの中で、最も通路面積が狭いのはボールバルブとリリーフシートの隙間である。リリーフバルブの開弁量が十分大きくないと、ボールバルブとリリーフシートの間の燃料通路面積を十分に確保できず、異常高圧となった燃料圧力を十分に低い圧力に開放することが出来なかった。
そのため、特許文献1によると、ボールバルブにリリーフばねのばね荷重を伝達するボールホルダの外周側面と、その外周に位置する部材との隙間を小さくして、リリーフバルブ内のボールバルブより下流側に、絞りを設ける構造とした。これにより、ボールホルダとリリーフシートの間の中間室の圧力が低圧側よりも高くなり、その圧力がホールホルダの開弁方向に作用し、ボールホルダ及びボールバルブを大きなストロークで移動さることが出来る。そうすると、ボールバルブとリリーフシート間の隙間を大きく開放することが可能となり、これにより、異常高圧となった燃料を十分に低い圧力に開放することが出来る。
しかしながら、上記従来技術においては、次のような問題がある。
上記方式のリリーフバルブでは、中間室の圧力の管理が重要であるが、ボールホルダの傾きや偏心が大きいと、その隙間に発生する差圧が大きく変化し、期待する効果が得られない。そこで本発明はバルブのバルブホルダの傾き、偏心、ストロークを簡素な構造で抑制することができるバルブ機構を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明はバルブハウジング部と、バルブハウジング部の内側に配置されるバネ部と、バネ部により駆動されバルブを支持するバルブホルダ部と、バルブが着座、又は離座するシート部と、バルブホルダ部からシート部と反対側に突出する突出部と、突出部が内周側に挿入される挿入部と、バルブホルダ部とバルブハウジング部との隙間は、挿入部と突出部との隙間よりも小さく形成される。
上記した本発明によれば、バルブのバルブホルダの傾き、偏心、ストロークを簡素な構造で抑制することができるバルブ機構を提供することが可能となる。本発明のその他の構成、作用、効果については以下の実施例において詳細に説明する。
第一実施例による高圧燃料供給ポンプの縦断面図である。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプの別の縦断面図である。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプの横断面図である。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁が開弁状態にある状態を示す。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプのリリーフバルブの拡大断面図であり、リリーフバルブの閉弁状態を示す。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプのリリーフバルブの拡大断面図であり、リリーフバルブの開弁状態を示す。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプの各部位での圧力状態を示すグラフである。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプを含む燃料供給システム図の一例である。 第一実施例による高圧燃料供給ポンプのリリーフバルブの拡大断面図であり、リリーフバルブの傾き状態を示す。 第一実施例によるリリーフバルブの軸方向断面図を示す。 第二実施例による高圧燃料供給ポンプのリリーフバルブ近傍の拡大断面図である。 第三実施例によるリリーフバルブの軸方向断面図を示す。 第四実施例によるリリーフバルブの部品を示す。 第五実施例によるリリーフバルブの軸方向断面図を示す。
以下図面に示す実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
図8に示すシステムの全体構成図を用いてシステムの構成と動作を説明する。
破線で囲まれた部分が高圧燃料供給ポンプ(以下、高圧ポンプと呼ぶ)本体を示し、この破線の中に示されている機構・部品は高圧ポンプ本体1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられ、適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管28を通して高圧ポンプの低圧燃料吸入口10aに送られる。
低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は圧力脈動低減機構9、吸入通路10dを介して
容量可変機構を構成する電磁吸入弁300の吸入ポート31bに至る。
電磁吸入弁300に流入した燃料は、吸入弁30を通過し加圧室11に流入する。エンジンのカム機構93によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられ、プランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁30部から燃料を吸入し、上昇行程には、燃料が加圧され、吐出弁機構8を介し、圧力センサ26が装着されているコモンレール23へ燃料が圧送され、ECU27からの信号に基づきインジェクタ24がエンジンへ燃料を噴射する。
高圧ポンプは、ECU27から電磁吸入弁への信号により、所望の供給燃料となるよう燃料流量を吐出する。
図1、図2、図3及び図4を用い高圧ポンプの構成及び動作について述べる。
一般に高圧ポンプはポンプ本体1に設けられたフランジ1eを用い内燃機関のシリンダヘッド90の平面に密着し、複数のボルト91で固定される。取付けフランジ1eは溶接部1fにてポンプ本体1に全周を溶接結合されて環状固定部を形成している。本実施例では、レーザー溶接を用いている。
シリンダヘッド90とポンプ本体1間のシールのためにOリング61がポンプ本体1に嵌め込まれ、エンジンオイルが外部に漏れるのを防止する。
ポンプ本体1にはプランジャ2の往復運動をガイドし、かつ内部に加圧室11を形成するよう端部が有底筒型状に形成されたシリンダ6が取り付けられている。さらに加圧室11は燃料を供給するための電磁吸入弁300と加圧室11から吐出通路に燃料を吐出するための吐出弁機構8に連通するよう、外周側に環状の溝6aと、前記環状の溝と加圧室とを連通する複数個の連通穴6bが設けられている。
シリンダ6はその外径において、ポンプ本体1と圧入固定され、ポンプ本体1との隙間から加圧した燃料が低圧側に漏れないよう圧入部円筒面でシールしている。また、シリンダ6の加圧室側外径に小径部6cを有し、加圧室11の燃料が加圧されることによりシリンダ6が低圧燃料室10c側に力が作用するが、ポンプ本体1に小径部1aを設けることで、シリンダ6が低圧燃料室10c側に抜けることを防止している。お互いの面を軸方向に平面に接触させることで、ポンプ本体1とシリンダ6との前記接触円筒面のシールに加え、二重のシールの機能をも果たす。
プランジャ2の下端には、内燃機関のカムシャフトに取り付けられたカム93の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するタペット92が設けられている。プランジャ2はリテーナ15を介してばね4にてタペット92に圧着されている。これによりカム93の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に往復運動させることができる。
また、シールホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されており、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールし内燃機関内部へ流入するのを防ぐ。同時に内燃機関内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプ本体1の内部に流入するのを防止する。
ポンプ本体1には吸入ジョイント51が取り付けられている。吸入ジョイントは、車両の燃料タンク20からの燃料を供給する低圧配管に接続されており、燃料はここから高圧ポンプ内部に供給される。吸入ジョイント51内の吸入フィルタ52は、燃料タンク20から低圧燃料吸入口10aまでの間に存在する異物を燃料の流れによって高圧燃料供給ポンプ内に吸収することを防ぐ役目がある。
低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は、圧力脈動低減機構9、低圧燃料流路10dを介して電磁吸入弁300の吸入ポート31bに至る。
加圧室11の出口には吐出弁機構8が設けられている。吐出弁機構8は吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁機構8b、吐出弁機構8bを吐出弁シート8aに
向かって付勢する吐出弁ばね8c、吐出弁機構8bのストローク(移動距離)を決めるストッパ8dから構成され、吐出弁ストッパ8dとポンプ本体1は当接部8eで溶接により接合され燃料と外部を遮断している。
加圧室11と吐出弁室12aに燃料差圧が無い状態では、吐出弁機構8bは吐出弁ばね8cによる付勢力で吐出弁シート8aに圧着され閉弁状態となっている。加圧室11の燃料圧力が、吐出弁室12aの燃料圧力よりも大きくなった時に始めて、吐出弁機構8bは吐出弁ばね8cに逆らって開弁し、加圧室11内の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12b、燃料吐出口12を経てコモンレール23へと高圧吐出される。吐出弁機構8bは開弁した際、吐出弁ストッパ8dと接触し、ストロークが制限される。したがって、吐出弁機構8bのストロークは吐出弁ストッパ8dによって適切に決定される。これによりストロークが大きすぎて、吐出弁機構8bの閉じ遅れにより、吐出弁室12aへ高圧吐出された燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうのを防止でき、高圧ポンプの効率低下が抑制できる。また、吐出弁機構8bが開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁機構8bがストローク方向にのみ運動するように、吐出弁ストッパ8dの外周面にてガイドしている。以上のようにすることで、吐出弁機構8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
これらの構成により、加圧室11は、ポンプハウジング1、電磁吸入弁300、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構8にて構成される。
カム93の回転により、プランジャ2がカム93方向に移動して吸入行程状態にある時は、加圧室11の容積は増加し加圧室11内の燃料圧力が低下する。この行程で加圧室11内の燃料圧力が吸入通路10dの圧力よりも低くなると、吸入弁30は開口状態にあるので、開口部30eを通り、ポンプ本体1に設けられた連通穴1aと、シリンダ6の溝6a。連通孔6bを通過し、加圧室11に流入する。
プランジャ2が吸入行程を終了した後、プランジャ2が上昇運動に転じ圧縮行程に移る。ここで電磁コイル43は無通電状態を維持したままであり磁気付勢力は作用しない。ロッド付勢ばね40は、無通電状態において吸入弁30を開弁維持するのに必要十分な付勢力を有するよう設定されている。加圧室11の容積は、プランジャ2の圧縮運動に伴い減少するが、この状態では、一度加圧室11に吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁30の開口部30eを通して吸入通路10dへと戻されるので、加圧室の圧力が上昇することは無い。この行程を戻し行程と称する。
この状態で、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと呼ぶ)からの制御信号が電磁吸入弁300に印加されると、電磁コイル43には端子46を介して電流が流れ、磁気付勢力がロッド付勢ばね40の付勢力に打ち勝ってロッド35が吸入弁30から離れる方向に移動するので、吸入弁付勢ばね33による付勢力と燃料が吸入通路10dに流れ込むことによる流体力により吸入弁30が閉弁する。閉弁後、加圧室11の燃料圧力はプランジャ2の上昇運動と共に上昇し、燃料吐出口12の圧力以上になると、吐出弁機構8を介して燃料の高圧吐出が行われ、コモンレール23へと供給される。この行程を吐出行程と称する。
すなわち、プランジャ2の圧縮行程(下始点から上始点までの間の上昇行程)は、戻し行程と吐出行程からなる。そして、電磁吸入弁300のコイル43への通電タイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。電磁コイル43へ通電するタイミングを早くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が小さく、吐出行程の割合が大きい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が少なく、高圧吐出される燃料は多くなる。一方、通電するタイミングを遅くすれば圧縮行程中の、戻し行程の割合が大きく吐出行程の割合が小さい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が多く、高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル43への通電タイミングは、ECU27からの指令によって制御される。
以上のように構成することで、電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することが出来る。
低圧燃料室10には高圧ポンプ内で発生した圧力脈動が燃料配管28へ波及するのを低減減させる圧力脈動低減機構9が設置されている。一度加圧室11に流入した燃料が、容量制御のため再び開弁状態の吸入弁体30を通して吸入通路10dへと戻される場合、吸入通路10dへ戻された燃料により低圧燃料室10には圧力脈動が発生する。しかし、低圧燃料室10に設けた圧力脈動低減機構9は、波板状の円盤型金属板2枚をその外周で張り合わせ、内部にアルゴンのような不活性ガスを注入した金属ダイアフラムダンパで形成されており、圧力脈動はこの金属ダンパが膨張・収縮することで吸収低減される。9bは金属ダンパをポンプ本体1の内周部に固定するための取付金具であり、燃料通路上に設置されるため、複数の穴を設け前記取付金具9bの表裏に流体が自由に行き来できるようにしている。
プランジャ2は、大径部2aと小径部2bを有し、プランジャの往復運動によって副室7aの体積は増減する。副室7aは燃料通路10eにより低圧燃料室10と連通している。プランジャ2の下降時は、副室7aから低圧燃料室10へ、上昇時は、低圧燃料室10から副室7aへと燃料の流れが発生する。
このことにより、ポンプの吸入行程もしくは、戻し行程におけるポンプ内外への燃料流量を低減することができ、高圧ポンプ内部で発生する圧力脈動を低減する機能を有している。
次に、図5、図6および図7を用いてリリーフバルブを詳述する。
図5はリリーフバルブ200の閉弁状態を示し、図6はリリーフバルブ200の開弁状態を示す。図7はリリーフバルブ200周辺の各部位の圧力の状態を示す。
リリーフ弁200はリリーフボディ201、バルブ202、バルブホルダ203、リリーフばね204、ばねストッパ205からなる。リリーフボディ201には、テーパー形状のシート部201a設けられている。バルブ202はリリーフばね204の荷重がバルブホルダ203を介して負荷され、シート部201aに押圧され、シート部201aと協働して燃料を遮断している。バルブ202の開弁圧力はリリーフばね204の荷重によって決定せれる。ばねストッパ205はリリーフボディ201に圧入固定されており、圧入固定の位置によってリリーフばね204の荷重を調整する。バルブホルダ203の最外周とリリーフボディ201の内周の隙間211は、燃料が通過する際に絞り効果が発生するように小さく設定する。その隙間を、「B」と記す。隙間211の前後で必要な圧力差を発生させるために、隙間「B」はある程度の小ささが必要である。直噴エンジン用の燃料ポンプであれば、概ね0.2mm以下程度が目安である。
リリーフホルダ203の後端の一部に突出部207があり、突出部207が挿入されている挿入部205aがある。本実施例では挿入部205aは、ばねストッパ205の一部として形成されているが、ばねストッパ205と別体で構成してもよい。突出部207と挿入部205aの隙間を「A」と記す。隙間「A」は燃料流路と、バルブホルダ203の傾き規制としての機能する。
バルブホルダ203、リリーフボディ201とバルブ202の3部品で囲まれた空間を中間室210、リリーフばね204が収容されている空間とリリーフばね室212と称し、リリーフばね室12はリリーフ通路213を介して加圧室11に接続している。吐出ジョイント60はポンプ本体1に溶接部61にて溶接固定され燃料通路を確保している。
以上の通り本実施例のバルブ機構は、リリーフボディ201で構成されるバルブハウジング部と、リリーフボディ201の内側に配置されるリリーフばね204と、リリーフばね204により駆動されボールバルブ202を支持するバルブホルダ部203と、を備える。また、ボールバルブ202が着座、又は離座するシート部201aと、バルブホルダ部203からシート部201aと反対側に突出する突出部207と、突出部207が内周側に挿入される挿入部205aと、を備える。そして、バルブホルダ部203とバルブハウジング部(リリーフボディ201)との隙間Bは、挿入部205aと突出部207との隙間Aよりも小さく形成される。
ここで挿入部205aの突出部207に対応する軸方向長さは突出部207の直径よりも長くなるように構成される。これにより、バルブホルダ部203の回転・並進を抑制し、バルブホルダ部203とバルブハウジング部(リリーフボディ201)との隙間を燃料が通過する際に絞り効果が発生するように小さくすることができる。
突出部207は軸方向に長いため、突出部207が挿入部205aと接触するところまで移動しても、バルブホルダ部203とバルブハウジング部との隙間の変化量は小さい。よってこの隙間を所望の範囲に管理することができる。また、突出部207と挿入部205aの隙間を流路として活用することで、新たに流路を形成する必要が無くなり、部品を簡素化できる。
高圧燃料供給ポンプが正常に作動している場合、加圧室11によって加圧された燃料は燃料吐出通路12bを通過して燃料吐出口12から高圧吐出される。このとき、リリーフバルブ200の周りの圧力状態を示した図が図7である。
本実施例では、コモンレール23の目標燃料圧力は14.5MPaである。コモンレール23内の圧力は時間とともに脈動を繰り返すが、平均値は概ね目標燃料圧力と同等の14.5MPaである。
加圧行程の開始直後に加圧室11内の圧力は急上昇してコモンレール23内の圧力よりも高くなる。本実施例ではピーク値で約23MPaまで上昇している。それに伴い燃料吐出口12の圧力も上昇して、加圧室11内の圧力に近い値まで上昇する。本実施例ではピークで21.5MPa程度まで上昇する。中間室210と隙間211、リリーフばね室212、リリーフ通路213、および加圧室11は液圧的に接続しているので、中間室210およびリリーフばね室212の圧力は加圧室11内の圧力と同程度となり、本実施例ではピークで21.5MPa程度である。リリーフバルブ200の開弁圧力は本実施例では19MPaにセットされており、リリーフバルブ200の入り口付近である燃料吐出口12の圧力は開弁圧力を超えるがリリーフバルブ200は開弁しない。それは、中間室210およびリリーフばね室212の圧力もリリーフバルブ200の開弁圧力を超え、バルブ202の入り口圧力と出口圧力の差が開弁圧力19.5MPa以下であるからである。
加圧行程から吸入行程に移行すると、加圧室11内の圧力は低圧(0.5MPa程度)に低下し、燃料吐出口12の圧力はコモンレール23内の圧力と同程度まで低下する。この時も、バルブ202の入り口圧力と出口圧力の差が開弁圧力19.5MPa以下であるからリリーフバルブ200は開弁しない。すなわち、高圧燃料供給ポンプが正常に作動している場合は、吸入行程中も加圧行程中も、リリーフバルブ200は開弁しない。
次に、異常高圧燃料が発生した場合について述べる。
高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁300の故障等により、燃料吐出口12の圧力が異常に高圧になった場合は、リリーフバルブ200により異常高圧をリリーフする。
吸入行程と戻し行程においては加圧室11内の圧力は低圧(0.5MPa以下)であり、燃料吐出口12の圧力が19.5MPa以上になると、リリーフバルブ200の入り口と出口の圧力差が19MPaを超えるため、リリーフバルブ200が開弁(バルブ202がシート部201aより離座)して異常高圧を加圧室11へと逃がす。
吐出行程においては、前述と同様に、加圧室11の圧力上昇に伴い、中間室210とリリーフばね室212の圧力も上昇するので、リーフバルブ200の入り口と出口の圧力差が19MPaを超えず、リリーフバルブ200が開弁しない。すなわち、吐出行程ではリリーフバルブ200は異常高圧を開放することが出来ない。そのため、高圧になりすぎた燃料を逃がすのは、吸入行程と戻し行程のみであり、この限られた期間内に高圧燃料を十分に逃がす必要がある。
リリーフバルブ200の流路中で、最も通路面積が狭い部位はシート部201aとバルブ202の隙間であり、ここを大きくすることが、燃料を限られた時間内により多く逃がすのに重要となる。バルブホルダ203の最外周とリリーフボディ201の内周の隙間211は燃料が通過する際に圧力損失を発生する程度に小さい。隙間「B」の大きさは、ガソリン等の燃料を使用する場合は具体的には0.005〜0.2mm程度である。
バルブ202がシート部201aより離座して燃料吐出口12の異常高圧燃料が中間室210に流入する。この時、バルブ202はリリーフばね204の荷重を受けているから、バルブ202がシート部201aより離座するが、そのリフト量は小さい。中間室210に流入した燃料は隙間211を通ってリリーフばね室212、リリーフ通路213を通って加圧室11へと開放される。この時、隙間211で絞り効果が発生し中間室210の圧力が、リリーフばね室212、リリーフ通路213および加圧室11よりも高くなり、バルブホルダ203を図中左方向力に押す圧力が発生する。ここで、バルブ202とバルブホルダ203に負荷される力を列記すると下記の通りである。
(1)リリーフばね204による力 : 閉弁方向
(2)燃料吐出口12と中間室210の差圧による力 : 開弁方向
(3)中間室210とリリーフばね室212の差圧による力 : 開弁方向
燃料吐出口12の圧力が上がり、中間室210との差圧がリリーフ弁の開弁圧力を超えると、バルブ202は離座する。上記の力関係を示すと以下となる。
(1) < (2)
これだけではバルブ202のリフト量は小さく、限られた時間内に多くの燃料を逃がすことができない。しかし、上記(3)の力が加わることにより、開弁方向の力は上記(1)を大きく超え、バルブ202、バルブホルダ203は大きく開弁方向に移動する。
(1) ≪ (2) + (3)
ポンプ本体のストッパ部214はバルブホルダ203のストロークを規制する。ストロークが最短の状態で、リリーフばね204は密着しないように設計されている。そのため、バルブホルダが規制される位置までリフトしても、リリーフばね204が密着してリリーフバルブ内部の流路を閉塞することはない。
上記(3)の力において、中間室210の圧力が作用する面はバルブホルダであり、その受圧面積はシート部201aより数倍以上大きい。そのため、中間室210の圧力は燃料吐出口12の圧力の数分の1以下であっても、バルブホルダ203を大きく開弁させる力を発生できる。すなわち、隙間211の差圧はそれほど大きい必要はない。
リリーフ流路213は、中心線がバルブホルダ203の中心線に対してオフセットした配置に設けられている。バルブホルダ203の中心線上には、ストッパ部214がある。ストッパ部214は突出部207に対してシート部201aと反対側に配置され、突出部207と接触することでバルブハウジング部(リリーフボディ201)のシート部201aと反対側への移動を規制する。本実施例ではポンプ本体1の一部にストッパ部214が形成されているため、こうすることにより、新たにストッパ部材を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
ストッパ部214に対して突出部207と反対側に加圧室11が配置され、ストッパ部214は突出部207と接触する接触部と、接触部の外周側に加圧室11への流路を構成する穴が形成される。そうすることにより、高圧燃料ポンプが加圧中は、バルブ前後の圧力が同等になり、開弁しない構成となる。燃料をリリーフするのは加圧していないときのみとなる。
またバルブホルダ203はリリーフばね204の伸縮方向と交差する交差方向の大きさが突出部207の交差方向の大きさよりも大きい。すなわち、円筒形状で形成されるバルブホルダ203の直径が突出部207の直径よりも大きい。こうすることにより、バルブホルダ部より太い部位を設けることがなく、リリーフバルブ全体の小型化が実現できる。
突出部207の上記交差方向の大きさは、伸縮方向において、挿入部205aの側よりもシート部201aの側が大きくなるように形成される。リリーフばね室212は加圧室11とつながっておりデッドスペースとなるが、これにより、このリリーフばね室212のデッドスペースを小さくすることができる。
バルブホルダ203は、円盤形状に形成され、中央部においてバルブ202を保持する。こうすることにより、バルブホルダを基本的に軸対称に形成し、製造方法の簡素化を実現できる。挿入部205aは、リリーフばね204とは別体により形成され、バルブハウジング(リリーフボディ201)の内周側に位置する。これにより、バルブハウジングの内部に挿入部を固定し、リリーフバルブをサブアセンブリとして組み立てることができ、高圧燃料ポンプの組立性を向上できる。
バルブ202が閉じた状態において突出部205aを上下方向の何れかに傾斜させた場合にバルブホルダ203の上下方向の端部の双方がバルブハウジング(リリーフボディ201)と接触するより先に突出部207が挿入部205aと接触する。そうすることにより、バルブホルダの最大傾き角度を抑えることができ、バルブホルダの両端がバルブハウジングに接触してひっかかることを防ぐことができる。
挿入部205aに形成される穴は、突出部207が挿入される穴の一つのみが形成される。挿入部205aに対してバルブホルダ203と反対側に加圧室11が配置され、挿入部205aの突出部207が挿入される穴はリリーフばね204が配置されるリリーフばね室212から加圧室11への流路を形成する。これによりリリーフバルブの流路を確保しつつ、挿入部材の加工工数を簡素化することができる。
別の実施例で説明するようにバルブ部202とバルブホルダ部203は一体の部材で構成されるようにしても構わない。またバルブハウジング(リリーフボディ201)はバルブ機構が取り付けられるボディにより構成されるようにしても構わない。
図9を用いて、傾き規制について説明する。
先述の通り、リリーフホルダ203の後端の突出部207と挿入部205aの間には隙間を「A」がある。挿入部205aは突出部207の径方向の移動を規制し、バルブホルダ203の傾きを規制する。隙間211の径方向の隙間を「B」、軸方向の長さをX、隙間「A」と「B」の距離をLと示して以下説明する。
高圧燃料ポンプに用いられるリリーフバルブは、全般的に長細い形状のものが多いが、本実施例で示すリリーフバルブも同様に長細い。本実施例では、隙間211と挿入部205aの距離Lは長い。そのため、突出部207が隙間「A」の中で動いても、バルブホルダ203の傾き角度としては小さく、隙間211部の傾きを小さく抑えることができる。
隙間211の傾き角度を規制することにより、隙間211で発生する圧力損失を所定範囲に抑えることができ、上記効果を利用したリリーフバルブが実現可能となる。
計算式で説明すると、バルブホルダの最大傾き角度θmaxは、以下式で表せる。
θmax=tan-1(A/L)
距離Lに応じて隙間「A」を適切に設計することにより、バルブホルダの最大傾き角度を所望の範囲に規制することができ、隙間部211で発生する圧力損失を適切な範囲に設計することができる。
図9aにバルブホルダ203のシート側近傍の拡大図を示す。
バルブホルダが角度θmax傾いた場合、隙間「B」は以下式に示される量だけ狭くなる。
Xsin(θmax)
上記値が、隙間「B」より大きくならないように、隙間「A」を設計することにより、バルブホルダ203が傾いても、リリーフボディ201にひっかかる(隙間「B」がゼロになる)のを防ぐことができる。
リリーフボディ201の内径は、隙間211を形成する部位の内径(C)の方が、突出部207側の内径(D)よりも若干小さく形成されている。こうすることにより、バルブ202がシート部201aからの離座が大きくなるほどに、隙間211の隙間「B」の距離が短くなる。隙間「B」の距離が短くなると、隙間211前後に発生する圧力差が小さくなり、バルブホルダ203を開弁方向にリフトさせる圧力が小さくなる。すなわち、バルブホルダの過度なリフトを防ぐことができる。また、突出部204がストッパ214に衝突する場合でも、過度な衝突力を下げることができる。
隙間211と挿入部205aの距離が長い場合は、隙間「A」は大きくてもバルブホルダ203の傾き規制として機能するため、隙間「A」をリリーフバルブ内の燃料の流路として活用する。挿入部207は、1つの穴で傾き規制と流路の両方の機能を併せ持つため、ばねストッパ205の構造を簡素化することができる。
本実施例の寸法関係では、隙間「A」は概ね0.1〜3mm程度のオーダーである。
図10a、図10bにA部とB部の軸方向断面図の例を示す。流路面積の大きさとしては、A部の方がB部よりも同等か、それ以上大きいことが望ましい。
図9に示すようにバルブハウジング部(リリーフボディ201)の内周面のリリーフばね204の伸縮方向と交差する交差方向の大きさは、バルブホルダ部203に対応する位置より突出部207に対応する位置の方が大きくなるように形成される。つまり、バルブハウジング部(リリーフボディ201)の内周面はバルブホルダ部203に対応する位置で絞っており、それから下流側で広がるように構成される。これによりバルブ202の離座が大きくなったときに、バルブホルダ203とバルブハウジング間で形成される隙間部の軸方向長さが短くなり、隙間部の圧力差が小さくなる。その結果、バルブホルダ203を開弁方向に付勢する圧力が低くなり、バルブ202のリフト量が大きくなりすぎるのを防ぐことができる。
なお、バルブホルダ部203とバルブハウジング部(リリーフボディ201)との隙間は、0.4mm以下に形成される。直噴エンジン用ガソリンポンプであれば、概ねこのあたりが実用的な隙間である。
そして挿入部205aは傾斜規制部として、バルブホルダ部203が傾斜した場合にバルブホルダ203がバルブハウジング部(リリーフボディ201)の軸方向と交差する交差方向の両端と接触する前に突出部207と接触してバルブハウジング部203の傾斜を規制する。
傾斜規制部である挿入部205aはリリーフばね204及びバルブハウジング部(リリーフボディ201)と別体で構成される。傾斜規制部である挿入部205aは突出部207をガイドし、傾斜規制部の突出部207と対応する軸方向の大きさは、突出部207の交差方向の大きさよりも大きくなるように構成される。このような構成にすることで、傾斜規制部である挿入部205aがそのガイド機能を果たすことが可能となる。なお、本実施例においてバルブホルダ部203と突出部207とは一体の部材に構成される。
以上に説明した通り、本実施例の高圧燃料供給ポンプは、燃料を加圧する加圧室11と、加圧室11で加圧された燃料を吐出する吐出弁機構8と、吐出弁機構8の吐出側の燃料を加圧室11、又は低圧流路(低圧燃料室10c、低圧燃料流路10d等)にリリーフ通路を介してリリーフする。そして、上記したバルブ機構をそのリリーフ通路212に取り付けたものである。
本発明者らは鋭意検討の末、ボールホルダのリフト量が大きすぎると、ばねが密着し、流路自体をふさいでしまうことを発見した。このような状態が発生すると、車両においては、異常時に配管圧が上がりすぎたり、不安定になったりするという課題を見出したものである。これに対して上記した本発明の実施例によれば、ばねが密着し、流路自体をふさいでしまうことを抑制し、異常時に配管圧が上がりすぎたり、不安定になったりすることを防止することが可能となる。
図11を用いて本発明の他の実施例を説明する。
本構造では、実施例1のリリーフボディ201に相当する部材は、ポンプ本体1の一部に形成されている。また、挿入部205aとストッパ部材214に相当する部材もポンプ本体1の一部に形成されている。リリーフばね室212には加圧室11へ連通する流路213が設けられている。挿入部205aと突出部207の間には隙間「A」があり、突出部207が出入りする際に押し出す燃料の流路を形成する。こうすることにより、リリーフボディ201、ストッパ部材214、ばねストッパ205を削減でき、構造を簡素化することができる。リリーフボディ203の傾き規制についても、実施例1と同様の効果を望むことが出来る。
図12を用いて本発明の他の実施例を説明する。
本構造は、ばねストッパ205を薄板でプレス成型する。こうすることにより、切削加工と比べて部品の生産性を向上とコスト低減を図れる。作用効果については先述の実施例1、2と同様の効果を望むことができる。
図13a乃至cを用いて本発明の他の実施例を説明する。
ばねストッパ205は挿入部205aと隣接して、流路部205bを設ける。こうすることにより、リリーフばね室212から流路213へ通じる流路を更に拡大することができる。隙間「A」とは別に流路を更に設けることにより、隙間「A」の設計自由度が上がる。その結果、例えば、隙間「A」「B」をより小さく設計することが可能となる。
実施例1乃至4では、バルブ202とバルブホルダ203を別部品として説明したが、これらを一体形成した部品であっても、同様の効果を得ることができる。
図14を用いて本発明の他の実施例を説明する。
本実施例のバルブ機構200は、リリーフボディ201で構成されるバルブハウジング部と、リリーフボディ201の内側に配置されるリリーフばね204と、リリーフばね204により駆動されボールバルブ202を支持するバルブホルダ部203と、を備える。また、ボールバルブ202が着座、又は離座するシート部201aと、バルブホルダ部203からシート部201aと反対側に突出する突出部207と、突出部207が内周側に挿入される挿入部208aと、を備える。そして、バルブホルダ部203とバルブハウジング部(リリーフボディ201)との隙間は、挿入部208aと突出部207との隙間Aよりも小さく形成される。
本実施例において、傾斜規制部208の挿入部208aの上流側端部は下流側からリリーフばね204の中央部よりも上流側に位置する。傾斜規制部208には、ばねストッパ205よりも下流側において、挿入部205aよりも外周側に加圧室11への流路が形成される。傾斜規制部208は下流側においてバルブハウジング部(リリーフボディ201)と固定される。ばねストッパ205はこの傾斜規制部208に固定されるものである。
突出部207の傾きを規制する挿入部208aを、バルブホルダ部203とバルブハウジング部(リリーフボディ201)との隙間に近づけることにより、段落〔0089〕に記載の計算式
θmax=tan−1(A/L)
に対応するLが小さくなり、θmaxを維持したままAを小さくできる。隙間A前後の圧力差を大きく設計したい場合には、このような構成が実用的である。
1 ポンプ本体
2 プランジャ
6 シリンダ
7 シールホルダ
8 吐出弁機構
9 圧力脈動低減機構
10a 低圧燃料吸入口
11 加圧室
12 燃料吐出口
13 プランジャシール
30 吸入弁
40 ロッド付勢ばね
43 電磁コイル
100 圧力脈動伝播防止機構
101 弁シート
102 弁
103 ばね
104 ばねストッパ
200 リリーフバルブ
201 リリーフボディ
201aシート部
202 バルブ
203 バルブホルダ
204 リリーフばね
205 ばねストッパ
205a挿入部
207 突出部
212 リリーフばね室
214 ストッパ部材
300 電磁吸入弁

Claims (19)

  1. バルブハウジング部と、
    前記バルブハウジング部の内側に配置されるバネ部と、
    前記バネ部により駆動されバルブを支持するバルブホルダ部と、
    前記バルブが着座、又は離座するシート部と、
    バルブホルダ部から前記シート部と反対側に突出する突出部と、
    前記突出部が内周側に挿入される挿入部と、
    前記バルブホルダ部と前記バルブハウジング部との隙間は、前記挿入部と前記突出部との隙間よりも小さく形成されることを特徴とするバルブ機構。
  2. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記突出部に対して前記シート部と反対側に配置され、前記突出部と接触することで前記バルブハウジングの前記シート部と反対側への移動を規制するストッパ部を備えたことを特徴とするバルブ機構。
  3. 請求項2に記載のバルブ機構において、
    前記ストッパ部に対して前記突出部と反対側に加圧室が配置され、前記ストッパ部は前記突出部と接触する接触部と、前記接触部の外周側に前記加圧室への流路を構成する穴が形成されることを特徴とする。
  4. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記バルブホルダ部は前記ばね部の伸縮方向と交差する交差方向の大きさが前記突出部の前記交差方向の大きさよりも大きいことを特徴とするバルブ機構。
  5. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記突出部の前記ばね部の伸縮方向と交差する交差方向の大きさは、前記伸縮方向において、前記挿入部よりも前記シート部側が大きくなるように形成されることを特徴とするバルブ機構。
  6. 請求項2に記載のバルブ機構において、
    前記バルブホルダ部は、円盤形状に形成され、中央部において前記バルブを保持することを特徴とするバルブ機構。
  7. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記挿入部は、前記バネ部とは別体により形成され、前記バルブハウジング部の内周側に位置することを特徴とするバルブ機構。
  8. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記バルブが閉じた状態において前記突出部を上下方向の何れかに傾斜させた場合に前記バルブホルダ部の上下方向の端部の双方が前記バルブハウジングと接触するより先に前記突出部が前記挿入部と接触することを特徴とするバルブ機構。
  9. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記挿入部に形成される穴は、前記突出部が挿入される穴の一つのみが形成されることを特徴とするバルブ機構。
  10. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記挿入部に対してバルブホルダ部と反対側に加圧室が配置され、前記挿入部の前記突出部が挿入される穴は前記バネ部が配置されるリリーフ室から前記加圧室への流路を形成することを特徴とするバルブ機構。
  11. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記バルブ部と前記バルブホルダ部が一体の部材で構成されているバルブ機構。
  12. 請求項1に記載のバルブ機構において、
    前記バルブハウジングは前記バルブ機構が取り付けられるボディにより構成されているバルブ機構。
  13. バルブハウジング部と、
    前記バルブハウジング部の内側に配置されるバネ部と、
    前記バネ部により駆動されバルブを支持するバルブホルダ部と、
    前記バルブが着座、又は離座するシート部と、
    バルブホルダ部から前記シート部と反対側に突出する突出部と、
    前記バルブハウジング部の内周面の前記ばね部の伸縮方向と交差する交差方向の大きさは、前記バルブホルダ部に対応する位置より前記突出部に対応する位置の方が大きくなるように形成されることを特徴とするバルブ機構。
  14. 請求項13に記載のバルブ機構において、
    前記突出部が内周側に挿入される挿入部と、
    前記バルブホルダ部と前記バルブハウジング部との隙間は、0.4mm以下に形成されることを特徴とするバルブ機構。
  15. バルブハウジング部と、
    前記バルブハウジング部の内側に配置されるバネ部と、
    前記バネ部により駆動されバルブを支持するバルブホルダ部と、
    前記バルブが着座、又は離座するシート部と、
    前記バルブホルダ部から前記シート部と反対側に突出する突出部と、
    前記バルブホルダ部が傾斜した場合に前記バルブホルダが前記バルブハウジング部の軸方向と交差する交差方向の両端と接触する前に前記突出部と接触して前記バルブハウジング部の傾斜を規制する傾斜規制部と、を備えたことを特徴とするバルブ機構。
  16. 請求項15に記載のバルブ機構において、
    前記傾斜規制部は前記バネ部及び前記バルブハウジング部と別体で構成されることを特徴とするバルブ機構。
  17. 請求項15に記載のバルブ機構において、
    前記傾斜規制部は前記突出部をガイドし、前記傾斜規制部の前記突出部と対応する前記軸方向の大きさは、前記突出部の前記交差方向の大きさよりも大きくなるように構成されることを特徴とするバルブ機構。
  18. 請求項15に記載のバルブ機構において、
    前記バルブホルダ部と前記突出部とは一体の部材に構成されることを特徴とするバルブ機構。
  19. 燃料を加圧する加圧室と、
    前記加圧室で加圧された燃料を吐出する吐出弁と、
    前記吐出弁の吐出側の燃料を前記加圧室、又は低圧流路にリリーフ通路を介してリリーフする高圧燃料供給ポンプにおいて、
    請求項1、11又は15に記載のバルブ機構を前記リリーフ通路に取り付けたことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
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