JP2016141265A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥路面での操縦安定性能および耐車外騒音性能を両立すること。
【解決手段】車両外側となるショルダー領域ShOは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内である。
【選択図】図1
【解決手段】車両外側となるショルダー領域ShOは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内である。
【選択図】図1
Description
本発明は、トレッドパターンにピッチバリエーションを採用した空気入りタイヤに関する。
従来、トレッドパターンにピッチバリエーションを採用した空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照)。特許文献1に記載の空気入りタイヤは、ピッチ長と、横溝の傾斜角度と、横溝の溝面積とを規定してウェット性能の改善を図っている。特許文献2に記載の空気入りタイヤは、ピッチ長さ比をラグ溝幅比よりも大きくしてピッチノイズの改善を図っている。特許文献3に記載の空気入りタイヤは、車両装着時の内側と外側とでピッチ数および平均ピッチ長の比を異ならせて乾燥路面での操縦安定性能およびパターンノイズの改善を図っている。特許文献4に記載の空気入りタイヤは、ピッチ長さ比の順列を順に大きくまたは小さくし、またトレッドセンター部やトレッドショルダー部で逆にして乾燥路面での操縦安定性能および転がり抵抗性能の改善を図っている。
複数のピッチバリエーションを採用して設計される空気入りタイヤにおいては、最大ピッチ長比と最小ピッチ長比の差を大きくすることでパターンノイズを良化させる手法が用いられている。しかし、このような手法は、タイヤ周方向で剛性の不均一、特に最小ピッチでの剛性不足を招くことになり、乾燥路面での操縦安定性能の悪化が懸念される。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乾燥路面での操縦安定性能およびパターンノイズ(耐車外騒音性能)を両立することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、タイヤ周方向に沿って延在しタイヤ赤道面を挟んでタイヤ幅方向に並んで設けられる2本の周方向溝によりタイヤ幅方向最外側の各ショルダー領域とタイヤ幅方向中央のセンター領域とに区画され、タイヤ周方向に対して交差して設けられてタイヤ周方向に複数形成される交差溝により各前記領域にタイヤ周方向に並ぶ複数のブロック要素が形成され、前記ブロック要素のタイヤ周方向長さであるピッチ長の種類が複数のピッチバリエーションをなし、車両装着時での車両内外の向きが指定された空気入りタイヤにおいて、車両外側となる前記ショルダー領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、車両外側ショルダー領域において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両外側ショルダー領域におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両外側ショルダー領域は、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)および耐車外騒音性能を両立することができる。
また、第2の発明の空気入りタイヤは、第1の発明において、前記センター領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、センター領域において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、センター領域におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。このセンター領域は、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、第3の発明の空気入りタイヤは、第2の発明において、前記センター領域は、タイヤ赤道面を挟んで車両外側センター領域と車両内側センター領域とにブロック要素が分けて設けられており、少なくとも一方の前記センター領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、車両外側センター領域や車両内側センター領域の少なくとも一方において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両外側センター領域や車両内側センター領域の少なくとも一方におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両外側センター領域や車両内側センター領域は、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、第4の発明の空気入りタイヤは、第2の発明において、前記センター領域は、タイヤ幅方向に複数のセンター分割領域にブロック要素が分けて設けられており、少なくとも1つの前記センター分割領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、複数のセンター分割領域の少なくとも1つにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、センター分割領域の少なくとも1つにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。このセンター分割領域は、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、第5の発明の空気入りタイヤは、第1の発明において、前記センター領域は、タイヤ赤道面を挟んで車両外側センター領域と車両内側センター領域とにブロック要素が分けて設けられており、いずれか一方のセンター領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、車両外側センター領域や車両内側センター領域のいずれか一方において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両外側センター領域や車両内側センター領域のいずれか一方におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両外側センター領域や車両内側センター領域は、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、第6の発明の空気入りタイヤは、第1の発明において、前記センター領域は、タイヤ幅方向に複数のセンター分割領域にブロック要素が分けて設けられており、少なくとも1つを除いた残りの前記センター分割領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、センター分割領域のうち少なくとも1つを除いた残りにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、センター分割領域のうち少なくとも1つを除いた残りにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。このセンター分割領域は、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、第7の発明の空気入りタイヤは、第1、5、6のいずれか1つの発明において、車両内側となる前記ショルダー領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、車両外側ショルダー領域が規定された形態に加え、車両内側ショルダー領域において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両内側ショルダー領域におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両内側ショルダー領域は、耐偏摩耗性能への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)を改善すると共に、耐偏摩耗性能を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)、耐偏摩耗性能および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、第8の発明の空気入りタイヤは、第1〜第7のいずれか1つの発明において、ピッチ長が最も小さいブロック要素は、ピッチ長が最も大きいブロック要素よりも多く設けられていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、ピッチ長の小さいブロック要素の数を増やすことで、タイヤ周方向の剛性差を低減するように配列することが可能であるため、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能を改善する効果を顕著に得ることができる。
また、第9の発明の空気入りタイヤは、第1〜第8のいずれか1つの発明において、ピッチ長比が、1.05以上1.20以下の範囲であることを特徴とする。
ピッチ長比が1.05未満であるとピッチの分散が小さくなりピッチバリエーションによるパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善する効果が小さくなる。一方、ピッチ長比が1.20を超えるとタイヤ周方向の剛性差が大きくなり操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能を改善する効果が小さくなる。従って、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能や耐車外騒音性能を改善する効果を顕著に得るため、ピッチ長比を1.05以上1.20以下の範囲にすることが好ましい。
また、第10の発明の空気入りタイヤは、第1〜第9のいずれか1つの発明において、最大ピッチ長比P1と最小ピッチ長比Pnとの関係P1/Pnが、1.20以上2.00以下の範囲であることを特徴とする。
P1/Pnが1.20未満であるとピッチの分散が小さくなりピッチバリエーションによるパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善する効果が小さくなる。一方、P1/Pnが2.00を超えるとタイヤ周方向の剛性差が大きくなり操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能を改善する効果が小さくなる。従って、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能や耐車外騒音性能を改善する効果を顕著に得るため、P1/Pnを1.20以上2.00以下の範囲にすることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、乾燥路面での操縦安定性能および耐車外騒音性能を両立することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。
以下の説明において、タイヤ周方向とは、回転軸(図示せず)を中心軸とする周方向である。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。また、タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ1の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1の周方向に沿う線をいう。本実施形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、図1に示すように、トレッド部2を有している。トレッド部2は、ゴム材からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面がトレッド面21として空気入りタイヤ1の輪郭となる。また、本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、サイドウォール部に設けられた指標により車両装着時での車両内外の向きが示されていることで車両内外の向きが指定されている。なお、車両内側および車両外側の指定は、車両に装着した場合に限らない。例えば、リム組みした場合に、タイヤ幅方向において、車両の内側および外側に対するリムの向きが決まっている。このため、空気入りタイヤ1は、リム組みした場合、タイヤ幅方向において、車両内側および車両外側に対する向きが指定される。
トレッド部2は、トレッド面21に、タイヤ周方向に沿って延在する周方向溝3が、タイヤ幅方向に少なくとも2本並んで設けられている。本実施形態では、タイヤ赤道面CLを挟んで、2本ずつ周方向溝3が設けられている。このうち、タイヤ赤道面CLを間においてタイヤ幅方向最外側の2本の周方向溝3のうちの車両外側を第一周方向溝3Aとし、車両内側を第二周方向溝3Bとする。また、第一周方向溝3Aと第二周方向溝3Bの間の周方向溝3を第三周方向溝3Cとする。なお、本実施形態では、周方向溝3が4本設けられた形態を示しているが、少なくとも2本の周方向溝3とは、第一周方向溝3Aおよび第二周方向溝3Bの2本である。この周方向溝3は、例えば、3mm以上20mm以下の溝幅で、5mm以上15mm以下の溝深さ(トレッド面21の開口位置から溝底までの寸法)のものをいう。
トレッド部2は、トレッド面21に、周方向溝3により、陸部4がタイヤ幅方向に少なくとも3本区画形成されている。そして、車両外側の第一周方向溝3Aのタイヤ幅方向外側であってタイヤ幅方向最外側の陸部4を車両外側のショルダー陸部4Aという。また、車両内側の第二周方向溝3Bのタイヤ幅方向外側であってタイヤ幅方向最外側の陸部4を車両内側のショルダー陸部4Bという。そして、本実施形態では、第三周方向溝3Cがタイヤ赤道面CLを挟んで2本形成されており、各第三周方向溝3Cの間であってタイヤ赤道面CL上にある陸部4をセンター陸部4Cという。また、第一周方向溝3Aと車両外側の第三周方向溝3Cとの間であって、センター陸部4Cの車両外側(タイヤ幅方向外側)の陸部4を車両外側のミドル陸部4Caという。また、第二周方向溝3Bと車両内側の第三周方向溝3Cとの間であって、センター陸部4Cの車両内側(タイヤ幅方向外側)の陸部4を車両内側のミドル陸部4Cbという。
なお、周方向溝3が、第一周方向溝3Aおよび第二周方向溝3Bのみ設けられている場合、第一周方向溝3Aと第二周方向溝3Bとの間の陸部4をセンター陸部とする。また、周方向溝3が、第一周方向溝3Aおよび第二周方向溝3Bの間に1本の第三周方向溝3Cが設けられている場合、第一周方向溝3Aと第三周方向溝3Cとの間の陸部4を車両外側センター陸部とし、第二周方向溝3Bと第三周方向溝3Cとの間の陸部4を車両内側センター陸部とする。
また、本実施形態では、車両外側のショルダー陸部4A、および車両内側のショルダー陸部4Bに、それぞれタイヤ周方向に沿って延在する周方向細溝3Dが形成されている。周方向細溝3Dは、例えば、溝幅が0.5mm以上かつ各周方向溝3A,3B,3C以下で、溝深さが各周方向溝3A,3B,3C以下のものをいう。
車両外側のショルダー陸部4Aにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝(交差溝)5が形成されている。ラグ溝5は、タイヤ周方向に対して交差してタイヤ周方向に複数並んで設けられている。車両外側のショルダー陸部4Aのラグ溝5は、タイヤ幅方向外側に向く一端がトレッド部2のタイヤ幅方向外側に開口し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dまで至らずショルダー陸部4A内で終端して形成されている。なお、本実施形態における交差溝としてのラグ溝5は、例えば、溝幅が0.5mm以上かつ周方向溝3以下で、溝深さが周方向溝3以下のものをいう。
また、車両外側のショルダー陸部4Aにおいて、そのトレッド面21に、細溝(交差溝)6が形成されている。細溝6は、タイヤ周方向に対して交差してタイヤ周方向に複数並んで設けられている。車両外側のショルダー陸部4Aの細溝6は、タイヤ幅方向外側に向く一端がラグ溝5の終端した他端に連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dを貫通しショルダー陸部4A内で終端して形成されている。また、他に、車両外側のショルダー陸部4Aの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶ上記細溝6の間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端がショルダー陸部4A内で終端し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dに連通して形成されている。また、他に、車両外側のショルダー陸部4Aの細溝6は、周方向細溝3Dを貫通したタイヤ周方向に並ぶ上記細溝6の間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端が周方向細溝3Dに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が第一周方向溝3Aに連通して形成されている。なお、本実施形態における交差溝としての細溝6は、例えば、溝幅が0.4mm以上1.2mm以下で、溝深さが周方向溝3以下のものをいう。
また、車両内側のショルダー陸部4Bにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5が形成されている。車両内側のショルダー陸部4Bのラグ溝5は、タイヤ幅方向外側に向く一端がトレッド部2のタイヤ幅方向外側に開口し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dを貫通しショルダー陸部4B内で終端して形成されている。
また、車両内側のショルダー陸部4Bにおいて、そのトレッド面21に、細溝6が形成されている。車両内側のショルダー陸部4Bの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶラグ溝5の間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端がショルダー陸部4B内で終端し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dに連通して形成されている。
また、車両外側のミドル陸部4Caにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5が形成されている。車両外側のミドル陸部4Caのラグ溝5は、タイヤ幅方向外側に向く一端がミドル陸部4Ca内で終端し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が第三周方向溝3Cに連通して形成されている。
また、車両外側のミドル陸部4Caにおいて、そのトレッド面21に、細溝6が形成されている。車両外側のミドル陸部4Caの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶラグ溝5の間で弧状に延在し、各ラグ溝5の一端に端部を向けて形成されている。
また、車両内側のミドル陸部4Cbにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5が形成されている。車両内側のミドル陸部4Cbのラグ溝5は、タイヤ幅方向外側に向く一端が第二周方向溝3Bに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がミドル陸部4Cb内で終端している。
また、車両内側のミドル陸部4Cbにおいて、そのトレッド面21に、細溝6が形成されている。車両内側のミドル陸部4Cbの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶラグ溝5の間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端が第二周方向溝3Bに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がミドル陸部4Cb内で終端している。
また、センター陸部4Cは、ラグ溝5および細溝6が形成されていない。
なお、図1に示す形態において、第一周方向溝3Aのタイヤ幅方向外側であって車両外側のショルダー陸部4Aが設けられたタイヤ幅方向最外側の領域を車両外側ショルダー領域ShOとする。また、第二周方向溝3Bのタイヤ幅方向外側であって車両内側のショルダー陸部4Bが設けられたタイヤ幅方向最外側の領域を車両内側ショルダー領域ShIとする。また、第一周方向溝3Aおよび第二周方向溝3Bのタイヤ幅方向内側であってセンター陸部4Cおよび各ミドル陸部4Ca,4Cbが設けられたタイヤ幅方向中央の領域をセンター領域Ceとする。このセンター領域Ceにおいて、タイヤ赤道面CLを境に車両外側の領域を車両外側センター領域CeOとし、タイヤ赤道面CLを境に車両内側の領域を車両内側センター領域CeIとする。
図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤの他の例の平面図である。この図2に示す空気入りタイヤ10は、図1に示す空気入りタイヤ1に対し、ラグ溝5および細溝6の配置形態が異なるものであって、周方向溝3および陸部4については同様である。また、図2に示す空気入りタイヤ10について、空気入りタイヤ1と同等部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
車両外側のショルダー陸部4Aにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5が形成されている。車両外側のショルダー陸部4Aのラグ溝5は、第一ラグ溝5Aと第二ラグ溝5Bとを有する。第一ラグ溝5Aは、タイヤ幅方向外側に向く一端がトレッド部2のタイヤ幅方向外側に開口し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dに連通して形成されている。第二ラグ溝5Bは、タイヤ周方向に並ぶ第一ラグ溝5Aの間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端がトレッド部2のタイヤ幅方向外側に開口し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dまで至らずショルダー陸部4A内で終端して形成されている。
また、車両外側のショルダー陸部4Aにおいて、そのトレッド面21に、細溝6が形成されている。車両外側のショルダー陸部4Aの細溝6は、タイヤ幅方向外側に向く一端が第二ラグ溝5Bの終端した他端に連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が周方向細溝3Dを貫通し第一周方向溝3Aに連通して形成されている。また、他に、車両外側のショルダー陸部4Aの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶ上記細溝6の間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端が第一ラグ溝5Aの他端と対向するように周方向細溝3Dに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が第一周方向溝3Aに連通して形成されている。
また、車両内側のショルダー陸部4Bにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5および細溝6が形成されている。車両内側のショルダー陸部4Bのラグ溝5および細溝6は、車両外側のショルダー陸部4Aのラグ溝5および細溝6とタイヤ赤道面CLを基準に回転対称に形成されている。
また、車両外側のミドル陸部4Caにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5が形成されている。車両外側のミドル陸部4Caのラグ溝5は、第一ラグ溝5Aと第二ラグ溝5Bと第三ラグ溝5Cとを有する。第一ラグ溝5Aは、タイヤ幅方向外側に向く一端が第一周方向溝3Aに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がミドル陸部4Ca内で終端して形成されている。第二ラグ溝5Bは、タイヤ周方向に並ぶ第一ラグ溝5Aの間に設けられ、タイヤ幅方向外側に向く一端が第一周方向溝3Aに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がミドル陸部4Ca内で終端して形成されている。第三ラグ溝5Cは、タイヤ幅方向外側に向く一端がミドル陸部4Ca内で終端し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が第三周方向溝3Cに連通して形成されている。
また、車両外側のミドル陸部4Caにおいて、そのトレッド面21に、細溝6が形成されている。車両外側のミドル陸部4Caの細溝6は、一端が第二ラグ溝5Bの終端した他端に連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がミドル陸部4Ca内で終端して形成されている。また、他に、車両外側のミドル陸部4Caの細溝6は、一端がミドル陸部4Ca内で終端し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が第三ラグ溝5Cの終端した一端に連通して形成されている。また、他に、車両外側のミドル陸部4Caの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶ第三ラグ溝5Cの間に設けられ、一端がミドル陸部4Ca内で終端し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端が第三周方向溝3Cに連通して形成されている。
また、車両内側のミドル陸部4Cbにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5および細溝6が形成されている。車両内側のミドル陸部4Cbのラグ溝5および細溝6は、車両外側のミドル陸部4Caのラグ溝5および細溝6とタイヤ赤道面CLを基準に回転対称に形成されている。
また、センター陸部4Cにおいて、そのトレッド面21に、ラグ溝5が形成されている。センター陸部4Cのラグ溝5は、第一ラグ溝5Aと第二ラグ溝5Bとを有する。第一ラグ溝5Aは、タイヤ幅方向外側に向く一端が車両外側の第三周方向溝3Cに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がセンター陸部4C内で終端して形成されている。また、第二ラグ溝5Bは、タイヤ幅方向内側に向く一端がセンター陸部4C内で終端し、そこからタイヤ幅方向外側に延在して他端が車両内側の第三周方向溝3Cに連通して形成されている。これら、第一ラグ溝5Aの終端する他端と、第二ラグ溝5Bの終端する一端とは、タイヤ赤道面CLを挟んで互いに対向して設けられている。
また、センター陸部4Cにおいて、そのトレッド面21に、細溝6が設けられている。センター陸部4Cの細溝6は、第一ラグ溝5Aの終端する他端と、第二ラグ溝5Bの終端する一端とに端部が連通し、タイヤ赤道面CLに交差して形成されている。また、他に、センター陸部4Cの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶ第一ラグ溝5Aの間に設けられ、一端が車両外側の第三周方向溝3Cに連通し、そこからタイヤ幅方向内側に延在して他端がセンター陸部4C内で終端して形成されている。また、他に、センター陸部4Cの細溝6は、タイヤ周方向に並ぶ第二ラグ溝5Bの間に設けられ、一端がセンター陸部4C内で終端し、そこからタイヤ幅方向外側に延在して他端が車両内側の第三周方向溝3Cに連通して形成されている。これら、各他の細溝6において、終端する他端と一端とは、タイヤ赤道面CLを挟んで互いに対向して設けられている。なお、センター陸部4Cのラグ溝5および細溝6は、タイヤ赤道面CLを基準に回転対称に形成されている。
なお、図2に示す形態において、第一周方向溝3Aのタイヤ幅方向外側であって車両外側のショルダー陸部4Aが設けられたタイヤ幅方向最外側の領域を車両外側ショルダー領域ShOとする。また、第二周方向溝3Bのタイヤ幅方向外側であって車両内側のショルダー陸部4Bが設けられたタイヤ幅方向最外側の領域を車両内側ショルダー領域ShIとする。また、第一周方向溝3Aおよび第二周方向溝3Bのタイヤ幅方向内側であってセンター陸部4Cおよび各ミドル陸部4Ca,4Cbが設けられたタイヤ幅方向中央の領域をセンター領域Ceとする。このセンター領域Ceにおいて、タイヤ赤道面CLを境に車両外側の領域を車両外側センター領域CeOとし、タイヤ赤道面CLを境に車両内側の領域を車両内側センター領域CeIとする。また、センター領域Ceにおいて、車両外側のミドル陸部4Caは、第一周方向溝3Aに連通する第一ラグ溝5Aおよび第二ラグ溝5Bが設けられている側をセンター分割領域Ceaとし、第三周方向溝3Cに連通する第三ラグ溝5Cが設けられている側をセンター分割領域Cebとする。また、センター領域Ceにおいて、センター陸部4Cは、車両外側の第三周方向溝3Cに連通する第一ラグ溝5Aが設けられている側をセンター分割領域Cecとし、車両内側の第三周方向溝3Cに連通する第二ラグ溝5Bが設けられている側をセンター分割領域Cedとする。また、センター領域Ceにおいて、車両内側のミドル陸部4Cbは、第三周方向溝3Cに連通する第三ラグ溝5Cが設けられている側をセンター分割領域Ceeとし、第二周方向溝3Bに連通する第一ラグ溝5Aおよび第二ラグ溝5Bが設けられている側をセンター分割領域Cefとする。
上述した図1および図2に示すような空気入りタイヤ1,10において、各領域に、タイヤ周方向に複数形成されるラグ溝5により、タイヤ周方向に並ぶ複数のブロック要素が形成されている。ブロック要素は、タイヤ周方向で隣接する各交差溝(ラグ溝5や細溝6)の間に設けられた小陸部を示す。この小陸部は、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向の周囲4辺が溝で囲まれている形態や、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向の少なくとも周囲3辺が溝で囲まれている形態がある。
図1に示す空気入りタイヤ1について、ブロック要素は、各ショルダー領域ShO,ShIでは、ラグ溝5(または細溝6を含む)を基準として区画され、周方向細溝3Dはタイヤ周方向に沿って形成されているため含まない。また、ブロック要素は、車両外側センター領域CeOでは、ラグ溝5を基準として区画される。また、ブロック要素は、車両内側センター領域CeIでは、ラグ溝5(または細溝6を含む)を基準として区画される。
図2に示す空気入りタイヤ10について、ブロック要素は、各ショルダー領域ShO,ShIでは、第一ラグ溝5A(または第二ラグ溝5Bを含む)を基準として区画され、周方向細溝3Dはタイヤ周方向に沿って形成されているため含まない。また、ブロック要素は、センター分割領域Ceaでは、第一ラグ溝5A(または第二ラグ溝5Bを含む)を基準として区画される。また、ブロック要素は、センター分割領域Cebでは、第三ラグ溝5C(または細溝6を含む)を基準として区画される。また、ブロック要素は、センター分割領域Cecでは、第一ラグ溝5A(または細溝6を含む)を基準として区画される。また、ブロック要素は、センター分割領域Cedでは、第二ラグ溝5B(または細溝6を含む)を基準として区画される。また、ブロック要素は、センター分割領域Ceeでは、第三ラグ溝5C(または細溝6を含む)を基準として区画される。また、ブロック要素は、センター分割領域Cefでは、第一ラグ溝5A(または第二ラグ溝5Bを含む)を基準として区画される。
そして、ブロック要素を有する空気入りタイヤ1,10においては、パターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善するため、ブロック要素のタイヤ周方向長さ(タイヤ周方向で隣接する各ラグ溝5の中心間の長さ)であるピッチ長の種類が複数のピッチバリエーションが採用される。
このような空気入りタイヤ1,10において、車両外側ショルダー領域ShOは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
具体例を、図3の本実施形態に係る空気入りタイヤのピッチを示す図表を参照して説明する。図3では、ピッチ長の種類をP1〜P5の5種類とし、P1からP5の順にピッチ長が短い。ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比は、P1/P2、P2/P3、P3/P4、P4/P5となる。そして、ピッチ長比P1/P2は1.06、ピッチ長比P2/P3は1.13、ピッチ長比P3/P4は1.08、ピッチ長比P4/P5は1.07であり、ピッチ長比P2/P3がその他のピッチ長比P1/P2,P3/P4,P4/P5に対して4%以上大きくなっており、他のピッチ長比P1/P2,P3/P4,P4/P5の互いに近いもの間の差が2%以内となっている。
このような空気入りタイヤ1,10によれば、車両外側ショルダー領域ShOにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両外側ショルダー領域ShOにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両外側ショルダー領域ShOは、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ:ハンドル操作時の車両追従性能)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、車両外側ショルダー領域ShOに加え、センター領域Ceは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
ここで、センター領域Ceは、上述したように、第一周方向溝3Aおよび第二周方向溝3Bのタイヤ幅方向内側であってセンター陸部4Cおよび各ミドル陸部4Ca,4Cbが設けられたタイヤ幅方向中央の領域である。従って、センター陸部4Cおよび各ミドル陸部4Ca,4Cbに形成されたブロック要素におけるピッチ長比の関係が規定される。
このような空気入りタイヤ1,10によれば、センター領域Ceにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、センター領域Ceにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。このセンター領域Ceは、乾燥路面での操縦安定性能(応答性:ハンドル操作直後の応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、センター領域Ceは、タイヤ赤道面CLを挟んで車両外側センター領域CeOと車両内側センター領域CeIとにブロック要素が分けて設けられており、少なくとも一方の前記センター領域CeO,CeIは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
ここで、車両外側センター領域CeOは、図1に示す空気入りタイヤ1においては、車両外側のミドル陸部4Caとなる。また、車両外側センター領域CeOは、図2に示す空気入りタイヤ10においては、車両外側のミドル陸部4Ca、およびセンター陸部4Cのうちのタイヤ赤道面CLの車両外側となるセンター分割領域Cecである。一方、車両内側センター領域CeIは、図1に示す空気入りタイヤ1においては、車両内側のミドル陸部4Cbとなる。また、車両内側センター領域CeIは、図2に示す空気入りタイヤ10においては、車両内側のミドル陸部4Cb、およびセンター陸部4Cのうちのタイヤ赤道面CLの車両内側となるセンター分割領域Cedである。従って、車両外側のミドル陸部4Caおよびセンター分割領域Cecに形成されたブロック要素や、車両内側のミドル陸部4Cbおよびセンター分割領域Cedに形成されたブロック要素の少なくとも一方におけるピッチ長比の関係が規定される。
このような空気入りタイヤ1,10によれば、車両外側センター領域CeOや車両内側センター領域CeIの少なくとも一方において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両外側センター領域CeOや車両内側センター領域CeIの少なくとも一方におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両外側センター領域CeOや車両内側センター領域CeIは、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、センター領域Ceは、タイヤ幅方向に複数のセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefにブロック要素が分けて設けられており、少なくとも1つのセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
ここで、本実施形態のセンター分割領域は、上述したセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefであるが、その他に、図2に示す車両外側のミドル陸部4Ca、センター陸部4C、車両内側のミドル陸部4Cbもそれぞれセンター分割領域として構成される。従って、ミドル陸部4Caをセンター分割領域として構成した場合は、センター分割領域Cea,Cebに形成されたブロック要素のピッチ長比の関係が規定される。また、センター陸部4Cをセンター分割領域として構成した場合は、センター分割領域Cec,Cedに形成されたブロック要素のピッチ長比の関係が規定される。また、ミドル陸部4Cbをセンター分割領域として構成した場合は、センター分割領域Cee,Cefに形成されたブロック要素のピッチ長比の関係が規定される。
このような空気入りタイヤ10によれば、複数のセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefの少なくとも1つにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、センター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefの少なくとも1つにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。このセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefは、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、センター領域Ceは、タイヤ赤道面CLを挟んで車両外側センター領域CeOと車両内側センター領域CeIとにブロック要素が分けて設けられており、いずれか一方の前記センター領域CeO,CeIは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
このような空気入りタイヤ1,10によれば、車両外側センター領域CeOや車両内側センター領域CeIのいずれか一方において、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両外側センター領域CeOや車両内側センター領域CeIのいずれか一方におけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両外側センター領域CeOや車両内側センター領域CeIは、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、センター領域Ceは、タイヤ幅方向に複数のセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefにブロック要素が分けて設けられており、少なくとも1つを除いた残りのセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
このような空気入りタイヤ10によれば、センター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefのうち少なくとも1つを除いた残りにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、センター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefのうち少なくとも1つを除いた残りにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。このセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefは、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(応答性)を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、車両外側ショルダー領域ShOが規定された形態や、センター領域CeO,CeIのいずれか一方が規定された形態や、センター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefのうち少なくとも1つを除いた残りが規定された形態に加え、車両内側ショルダー領域ShIは、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内とされている。
このような空気入りタイヤ1,10によれば、車両外側ショルダー領域ShOが規定された形態に加え、車両内側ショルダー領域ShIにおいて、所定のピッチ長比をその他のピッチ長比に対して4%以上大きくし、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差を2%以内とすることで、車両内側ショルダー領域ShIにおけるブロック要素のタイヤ周方向での剛性の不均一が抑制される。この車両内側ショルダー領域ShIは、耐偏摩耗性能への寄与が高い。このため、ピッチバリエーションによりパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善したうえで、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)を改善すると共に、耐偏摩耗性能を改善することができる。この結果、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)、耐偏摩耗性能および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、このような空気入りタイヤ1,10によれば、車両外側ショルダー領域ShOが規定され、かつセンター領域CeO,CeIのいずれか一方が規定された形態に加え、車両内側ショルダー領域ShIを規定することで、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)、耐偏摩耗性能および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、このような空気入りタイヤ10によれば、車両外側ショルダー領域ShOが規定され、かつセンター分割領域Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cefのうち少なくとも1つを除いた残りが規定された形態に加え、車両内側ショルダー領域ShIを規定することで、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティおよび応答性)、耐偏摩耗性能および耐車外騒音性能を改善することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、ピッチ長が最も小さいブロック要素は、ピッチ長が最も大きいブロック要素よりも多く設けられていることが好ましい。
この空気入りタイヤ1,10によれば、ピッチ長の小さいブロック要素の数を増やすことで、タイヤ周方向の剛性差を低減するように配列することが可能であるため、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能を改善する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、ピッチ長比が、1.05以上1.20以下の範囲であることが好ましい。
ピッチ長比が1.05未満であるとピッチの分散が小さくなりピッチバリエーションによるパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善する効果が小さくなる。一方、ピッチ長比が1.20を超えるとタイヤ周方向の剛性差が大きくなり操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能を改善する効果が小さくなる。従って、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能や耐車外騒音性能を改善する効果を顕著に得るため、ピッチ長比を1.05以上1.20以下の範囲にすることが好ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1,10では、最大ピッチ長比P1と最小ピッチ長比Pnとの関係P1/Pnが、1.20以上2.00以下の範囲であることが好ましい。
図3に示す例では、P1/P5が1.40とされている。P1/Pnが1.20未満であるとピッチの分散が小さくなりピッチバリエーションによるパターンノイズ(耐車外騒音性能)を改善する効果が小さくなる。一方、P1/Pnが2.00を超えるとタイヤ周方向の剛性差が大きくなり操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能を改善する効果が小さくなる。従って、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティや応答性)や耐偏摩耗性能や耐車外騒音性能を改善する効果を顕著に得るため、P1/Pnを1.20以上2.00以下の範囲にすることが好ましい。
本実施例では、条件が異なる複数種類の試験タイヤについて、パターンノイズ(耐車外騒音性能)、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ・応答性)、および耐偏摩耗性能に関する性能試験が行われた(図4参照)。
この性能試験では、タイヤサイズ225/50R18の空気入りタイヤを、18×8Jの正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、試験車両(2400cc・フロントエンジンフロント駆動車)に装着した。
ここで、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。
パターンノイズ(耐車外騒音性能)の評価方法は、上記試験車両にてISO路面のテストコースを50km/hで走行したときの通過音(車外騒音)が測定される。そして、従来例の測定値(通過音dB)を基準値(100)とした指数評価が行われる。この評価は、その数値が大きいほど通過音が小さく耐車外騒音性能が優れていることを示している。
乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)の評価方法は、上記試験車両にて乾燥路面のテストコースを走行し、レーンチェンジ時およびコーナリング時におけるリニアリティ(ハンドル操作時の車両追従性能)について、熟練のテストドライバー1名による官能評価によって行う。この官能評価は、従来例の空気入りタイヤを基準(100)とした指数で示し、この指数が高いほど操縦安定性能(リニアリティ)が優れていることを示している。
乾燥路面での操縦安定性能(応答性)の評価方法は、上記試験車両にて乾燥路面のテストコースを走行し、レーンチェンジ時およびコーナリング時における応答性(ハンドル操作直後の応答性)について、熟練のテストドライバー1名による官能評価によって行う。この官能評価は、従来例の空気入りタイヤを基準(100)とした指数で示し、この指数が高いほど操縦安定性能(応答性)が優れていることを示している。
耐偏摩耗性能の評価方法は、上記試験車両にて乾燥路面のテストコースを平均速度60km/hで5万km走行後における陸部に発生した偏摩耗(車両内側ショルダー領域の車両外側ショルダー領域に対するトレッド面の摩耗量の差)が測定される。そして、この測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、その数値が大きいほど摩耗量の差が小さく耐偏摩耗性能が優れていることを示している。
図4において、試験タイヤとなる空気入りタイヤは、従来例、実施例1〜実施例11、実施例14〜実施例16が図1に示すトレッドパターンであり、実施例12および実施例13が図2に示すトレッドパターンであって、車両装着時での車両内外の向きが指定されている。また、試験タイヤとなる空気入りタイヤは、ピッチ長の種類がP1〜P5の5つで、P1が最もピッチ長が大きくP5に至り順にピッチ長が小さい。
図4に示す従来例の空気入りタイヤは、全ての領域においてピッチ長比の関係が規定されていない。なお、図4中の「注1」は従来例の車両外側ショルダー領域のピッチ長比の関係と同じである。
一方、図4に示す実施例1〜実施例16の空気入りタイヤは、車両外側ショルダー領域のピッチ長比の関係が規定されている。実施例8および実施例9は、センター領域(全体)のピッチ長比の関係が規定されている。実施例10、実施例11および実施例16は、センター領域(タイヤ赤道面を境)の車両外側のみピッチ長比の関係が規定されている。実施例12および実施例13は、センター領域(センター分割領域)のセンター陸部のみピッチ長比の関係が規定されている。実施例14〜実施例16は、車両内側ショルダー領域のピッチ長比の関係が規定されている。なお、図4中の「注2」は実施例1の車両外側ショルダー領域のピッチ長比の関係と同じであり、「注3」は実施例6の車両外側ショルダー領域のピッチ長比の関係と同じである。
図4の試験結果に示すように、実施例1〜実施例16の空気入りタイヤは、乾燥路面での操縦安定性能(リニアリティ)および耐車外騒音性能が両立されていることが分かる。
1,10 空気入りタイヤ
2 トレッド部
21 トレッド面
3(3A,3B,3C) 周方向溝
3D 周方向細溝
4 陸部
4A,4B ショルダー陸部
4C センター陸部
4Ca,4Cb ミドル陸部
5(5A,5B,5C) ラグ溝
6 細溝
Ce センター領域
Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cef センター分割領域
CeO 車両外側センター領域
CeI 車両内側センター領域
CL タイヤ赤道面
ShO 車両外側ショルダー領域
ShI 車両内側ショルダー領域
2 トレッド部
21 トレッド面
3(3A,3B,3C) 周方向溝
3D 周方向細溝
4 陸部
4A,4B ショルダー陸部
4C センター陸部
4Ca,4Cb ミドル陸部
5(5A,5B,5C) ラグ溝
6 細溝
Ce センター領域
Cea,Ceb,Cec,Ced,Cee,Cef センター分割領域
CeO 車両外側センター領域
CeI 車両内側センター領域
CL タイヤ赤道面
ShO 車両外側ショルダー領域
ShI 車両内側ショルダー領域
Claims (10)
- トレッド面に、タイヤ周方向に沿って延在しタイヤ赤道面を挟んでタイヤ幅方向に並んで設けられる2本の周方向溝によりタイヤ幅方向最外側の各ショルダー領域とタイヤ幅方向中央のセンター領域とに区画され、タイヤ周方向に対して交差して設けられてタイヤ周方向に複数形成される交差溝により各前記領域にタイヤ周方向に並ぶ複数のブロック要素が形成され、前記ブロック要素のタイヤ周方向長さであるピッチ長の種類が複数のピッチバリエーションをなし、車両装着時での車両内外の向きが指定された空気入りタイヤにおいて、
車両外側となる前記ショルダー領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記センター領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記センター領域は、タイヤ赤道面を挟んで車両外側センター領域と車両内側センター領域とにブロック要素が分けて設けられており、少なくとも一方の前記センター領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記センター領域は、タイヤ幅方向に複数のセンター分割領域にブロック要素が分けて設けられており、少なくとも1つの前記センター分割領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記センター領域は、タイヤ赤道面を挟んで車両外側センター領域と車両内側センター領域とにブロック要素が分けて設けられており、いずれか一方のセンター領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記センター領域は、タイヤ幅方向に複数のセンター分割領域にブロック要素が分けて設けられており、少なくとも1つを除いた残りの前記センター分割領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 車両内側となる前記ショルダー領域は、ピッチ長の種類が少なくとも4つ以上であり、各ピッチ長が互いに近いもの間のピッチ長比について、所定のピッチ長比がその他のピッチ長比に対して4%以上大きく、かつその他のピッチ長比の互いに近いもの間の差が2%以内であることを特徴とする請求項1、5、6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- ピッチ長が最も小さいブロック要素は、ピッチ長が最も大きいブロック要素よりも多く設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- ピッチ長比が、1.05以上1.20以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 最大ピッチ長比P1と最小ピッチ長比Pnとの関係P1/Pnが、1.20以上2.00以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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