JP2016140854A - 炭素含有固体燃料供給装置、炭素含有固体燃料粉砕装置および炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法 - Google Patents

炭素含有固体燃料供給装置、炭素含有固体燃料粉砕装置および炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法 Download PDF

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富明 上妻
正典 宮本
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正典 宮本
川元 昇
Noboru Kawamoto
昇 川元
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Abstract

【課題】炭素含有固体燃料供給装置内で固体燃料が堆積することを抑制する。
【解決手段】鉛直方向上方に設けられた供給口21aから供給される固体燃料を水平面および軸線Xから傾斜した軸線Z1に沿った搬送方向に延びるスクリュー21bを回転させて搬送する固体燃料搬送シュート21と、固体燃料搬送シュート21と接続位置Cで接続されるとともに固体燃料搬送シュート21が接続位置Cに搬送する固体燃料を所定の落下位置へ向けて傾斜する傾斜面22aに沿って導く固体燃料投入シュート22とを有し、スクリュー21bの搬送方向における先端は、搬送方向における接続位置Cと同位置か搬送方向における接続位置Cよりも固体燃料投入シュート22側へ突出した位置に配置される炭素含有固体燃料供給装置20を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、炭素含有固体燃料供給装置、炭素含有固体燃料粉砕装置および炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法に関するものである。
従来、石炭等の炭素含有固体燃料を粉砕して所定粒径より小さい微粒粉に分級する分級器を備える粉砕機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された粉砕機は、装置の側方に設けられた供給シュートから回転テーブルの中心に原料を供給するようになっている。供給シュートは鉛直上方向から鉛直下方向へ向けて傾斜した傾斜面を有している。そのため、供給シュートに供給された原料は、自重によって傾斜面に沿って鉛直上方向から鉛直下方向へ移動する。
特開2000−126634号公報
特許文献1に開示された粉砕装置では、供給シュートに供給される原料の湿分が多く付着性が高い場合に、原料が供給シュート内の一部に付着して、これを起点に原料が供給シュート内で堆積してしまう可能性がある。湿分が多く付着性の高い原料が供給シュート内で堆積すると、粉砕装置の回転テーブルへ適切な量の原料を供給することができない。また、供給シュート内での原料の堆積により供給シュートが閉塞すると、回転テーブルへ原料を供給することができなくなる。
また、供給シュートにより供給される原料の落下位置を精度よく管理するためには、供給シュートからの原料落下量を制御する必要性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、炭素含有固体燃料供給装置内で固体燃料が堆積することを抑制し、所定の落下位置への固体燃料の安定的な供給を可能とした炭素含有固体燃料供給装置、炭素含有固体燃料粉砕装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料供給装置は、鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される炭素を含有する固体燃料を水平面および鉛直方向から傾斜した第2軸線に沿った搬送方向に延びるスクリューを回転させて搬送する燃料搬送部と、前記燃料搬送部と接続位置で接続されるとともに該燃料搬送部が前記接続位置へ搬送する前記固体燃料を所定の落下位置へ向けて傾斜する傾斜面に沿って導く燃料投入部とを有し、前記スクリューの前記搬送方向における先端は、該搬送方向における前記接続位置と同位置か該搬送方向における前記接続位置よりも前記燃料投入部側へ突出した位置に配置される。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料供給装置によれば、燃料搬送部は、鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される炭素を含有する固体燃料を、スクリューを回転させて搬送する。燃料搬送部と燃料投入部との接続位置へ搬送された固体燃料は、所定の落下位置へ向けて傾斜する傾斜面に沿って導かれる。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料供給装置によれば、スクリューの搬送方向における先端は、搬送方向における接続位置と同位置か搬送方向における接続位置よりも燃料投入部側へ突出した位置に配置されている。そのため、スクリューにより搬送される固体燃料は、燃料搬送部から確実に接続位置まで搬送されて燃料投入部へ導かれる。よって、装置内で固体燃料が堆積することを抑制し、所定の落下位置への固体燃料の安定的な供給が可能となる。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料供給装置において、前記燃料搬送部は、前記搬送方向に沿って延びる筒状に形成されるとともに前記スクリューの下半部を覆うように形成される下側ケーシングと該下側ケーシングに連結される上側ケーシングとで構成されるケーシングを有し、前記上側ケーシングは、前記スクリューの上半部の上方に前記供給口から供給される前記固体燃料を収容可能な収容空間を形成する構成であってもよい。
本構成の炭素含有固体燃料供給装置によれば、供給口から供給される固体燃料は、スクリューの回転に伴ってスクリューの下半部を覆うように形成される下側ケーシングに導かれる。下側ケーシングに導かれた固体燃料は、スクリューの回転に伴って下側ケーシングの内周面に押し付けられながら搬送方向に搬送される。
また、本構成の炭素含有固体燃料供給装置によれば、スクリューの上半部の上方に固体燃料を収容可能な収容空間が形成されている。そのため、スクリューの回転に伴ってスクリューの上半部に導かれた固体燃料は、スクリューと上側ケーシングとの間に押し付けられることがない。よって、スクリューの全周を覆うように形成されるケーシングを用いる場合に比べ、スクリューを回転させるのに必要な動力を低減することができる。これにより、スクリューを回転させる駆動モータの必要動力を低減するとともに湿分が多く付着性が高い固体燃料が堆積してスクリューの回転が不能となることを抑制することができる。
上記構成の炭素含有固体燃料供給装置においては、前記スクリューの外周端と前記下側ケーシングの内周面との間の隙間が1mm以上かつ5mm以下であるようにしてもよい。
このようにすることで、スクリューの外周端と下側ケーシングの内周面との間の隙間に粒径の大きい固体燃料(例えば、直径が5mmより大きい固体燃料)が噛み込んでしまうことを防止することができる。これにより、粒径の大きい固体燃料の噛み込みによってスクリューの回転が停止して固体燃料の搬送が不能となってしまう不具合を防止することができる。
上記構成の炭素含有固体燃料供給装置において、前記燃料搬送部は、前記スクリューを前記第2軸線回りに設定された回転数で回転させる駆動モータと、前記駆動モータが前記スクリューを前記設定された回転数で回転させるのに要する電流値を検出する電流検出部とを有し、前記電流検出部が検出する前記電流値が所定電流値を上回る場合に、その旨を報知する報知部を備えるものであってもよい。
上記の炭素含有固体燃料供給装置によれば、スクリューを設定された回転数で回転させる場合に、電流検出部が検出する電流値が所定電流値を上回る場合にはその旨が報知される。この報知により、スクリューの外周端と下側ケーシングの内周面との間の隙間に粒径の大きい固体燃料(例えば、直径5mm以上の固体燃料)が噛み込んでしまう不具合等の発生を認識することができる。したがって、炭素含有固体燃料供給装置の管理者は、このような報知が頻発する場合には、スクリューに摩耗が発生して補修が必要であることを認識することができる。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料供給装置において、前記水平面に対する前記第2軸線の傾斜角度よりも前記水平面に対する前記傾斜面の傾斜角度が大きい構成であってもよい。
このようにすることで、燃料搬送部では固体燃料がスクリューによって搬送される傾斜角度が相対的に小さくなり、燃料投入部では固体燃料が自重によって搬送される傾斜角度が相対的に大きくなる。よって、燃料搬送部から接続位置を通過して燃料投入部へ導かれた固体燃料を、より確実に傾斜面に沿って回転テーブルの中央部へ導くことができる。
上記構成の炭素含有固体燃料供給装置においては、前記水平面に対する前記第2軸線の傾斜角度が前記固体燃料の安息角よりも小さく、前記水平面に対する前記傾斜面の傾斜角度が前記固体燃料の安息角よりも大きいようにしてもよい。
第2軸線の傾斜角度を固体燃料の安息角よりも小さくすることで、燃料搬送部の供給口へ供給された固体燃料が自発的に崩れてハウジングの投入口へ投入されてしまうことを抑制することができる。また、傾斜面の傾斜角度を安息角よりも大きくすることで、燃料投入部の傾斜面に固体燃料が堆積してしまうことを抑制することができる。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料粉砕装置は、駆動部から伝達される駆動力により第1軸線回りに回転する回転テーブルと、前記回転テーブルに炭素を含有する固体燃料を供給する炭素含有固体燃料供給装置と、前記回転テーブルに供給された前記固体燃料を粉砕するローラと、前記回転テーブルと前記ローラとを収容する粉砕装置ケーシングと、を備え、前記炭素含有固体燃料供給装置は、鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される前記固体燃料を水平面および鉛直方向から傾斜した第2軸線に沿った搬送方向に延びるスクリューを回転させて前記粉砕装置ケーシングの側面に設けられた投入口へ搬送する燃料搬送部と、前記燃料搬送部に接続位置で接続されるとともに該燃料搬送部が搬送する前記固体燃料を前記投入口から前記回転テーブルの中央部へ向けて傾斜する傾斜面に沿って該回転テーブルへ導く燃料投入部とを有し、前記スクリューの前記搬送方向における先端は、該搬送方向における前記接続位置と同位置か該搬送方向における前記接続位置よりも前記粉砕装置ケーシングの内部空間側へ突出した位置に配置される。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料粉砕装置によれば、炭素含有固体燃料供給装置によって回転テーブルに供給される炭素を含有する固体燃料は、ローラによって粉砕される。炭素含有固体燃料供給装置は、鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される固体燃料を、スクリューを回転させてケーシングの側面に設けられた投入口へ搬送する。投入口へ搬送された固体燃料は、燃料搬送部に接続位置で接続される燃料投入部によって回転テーブルの中央部へ導かれる。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料粉砕装置によれば、スクリューの搬送方向における先端は、搬送方向における接続位置と同位置か搬送方向における接続位置よりもケーシングの内部空間側へ突出した位置に配置されている。そのため、スクリューにより搬送される固体燃料は、燃料搬送部から確実に接続位置まで搬送されて燃料投入部へ導かれる。よって、回転テーブルへ固体燃料を供給する炭素含有固体燃料供給装置内で固体燃料が堆積することを抑制し、回転テーブルへの固体燃料の安定的な供給が可能となる。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法は、前記炭素含有固体燃料粉砕装置は、駆動部から伝達される駆動力により第1軸線回りに回転する回転テーブルと、前記回転テーブルに炭素を含有する固体燃料を供給する炭素含有固体燃料供給装置と、前記回転テーブルに供給された前記固体燃料を粉砕するローラと、前記回転テーブルと前記ローラとを収容する粉砕装置ケーシングと、を備え、前記炭素含有固体燃料供給装置は、鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される前記固体燃料を水平面および鉛直方向から傾斜した第2軸線に沿った搬送方向に延びるスクリューを回転させて前記粉砕装置ケーシングの側面に設けられた投入口へ搬送する燃料搬送部と、前記燃料搬送部に接続位置で接続されるとともに該燃料搬送部が搬送する前記固体燃料を前記投入口から前記回転テーブルの中央部へ向けて傾斜する傾斜面に沿って該回転テーブルへ導く燃料投入部とを有し、駆動モータが前記スクリューを設定された回転数で回転させるのに要する電流値を検出する電流検出工程と、前記電流検出工程が検出する前記電流値が所定電流値を上回る場合に、その旨を報知する報知工程と、を備える。
本発明の一態様に係る炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法によれば、スクリューを設定された回転数で回転させる場合に、電流検出部が検出する電流値が所定電流値を上回る場合にはその旨が報知される。この報知により、スクリューの外周端と下側ケーシングの内周面との間の隙間に粒径の大きい固体燃料(例えば、直径5mm以上の固体燃料)が噛み込んでしまう不具合等の発生を認識することができる。したがって、炭素含有固体燃料粉砕装置の管理者は、このような報知が頻発する場合には、スクリューに摩耗が発生して補修が必要であることを認識することができる。
本発明によれば、炭素含有固体燃料供給装置内で固体燃料が堆積することを抑制し、所定の落下位置への固体燃料の安定的な供給を可能とした炭素含有固体燃料供給装置、炭素含有固体燃料粉砕装置およびその制御方法を提供することができる。
一実施形態の竪型ローラミルを示す縦断面図である。 図1の固体燃料供給装置を示す要部拡大図である。 図2のスクリューを示す要部拡大図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図2の固体燃料投入シュートを示す斜視図である。 比較例の固体燃料供給装置を示す縦断面図である。 スクリューの駆動モータの駆動電流の時系列変化を示す図である。
以下、本発明の一実施形態としての固体燃料供給装置を竪型ローラミルに適用するものについて、図面を参照して説明する。
竪型ローラミル100(炭素含有固体燃料粉砕装置)は、石炭等の固体燃料(炭素含有固体燃料)を粉砕しつつ乾燥させ、所定粒径よりも小さい微粒粉に分級する装置である。
図1に示すように、本実施形態の竪型ローラミル100は、回転テーブル10と、固体燃料供給装置20と、ローラ30と、回転式分級部40(分級部)と、吹出口50(送風部)と、粉砕装置ケーシング60と、駆動部70と、旋回用ベーン80とを備える。
回転テーブル10は、鉛直方向に延びるとともに竪型ローラミル100の中心軸である軸線X(第1軸線)回りに回転する円板状の部材である。回転テーブル10は、中央部10aと外周部10bとを有する。外周部10bは軸線Xに沿った鉛直下方向に向けた凹形状となっている。回転テーブル10は、駆動部70から駆動軸71を介して伝達される駆動力により、軸線X回りに回転する。
固体燃料供給装置20は、回転テーブル10の鉛直上方向から軸線Xに沿って中央部10a付近に固体燃料を供給する筒状の部材である。固体燃料供給装置20は、給炭機(図示略)から供給される固体燃料を回転テーブル10の中央部10a付近へ供給する。
図1に示す固体燃料供給装置20は、粉砕装置ケーシング60の側方から回転テーブル10の中央部10aへ向けて鉛直斜め下方向に固体燃料を投入する装置である。図1に示す装置の方式は、サイドシュート式と呼ばれる。固体燃料供給装置20の詳細については、後述する。
ローラ30は、回転テーブル10の外周部10b表面を押圧するローラ本体32と、ローラ30を揺動させる中心軸となる揺動軸31と、ローラ本体32を支持する支持軸33とを有する。ローラ30は、押圧機構(図示略)により支持軸33を回転テーブル10に押圧することによりローラ本体32を軸線Y回りに回転させる。ローラ本体32は、ローラ本体32が軸線Y回りに回転するのに伴って、回転テーブル10の外周部10bとローラ本体32との間に、回転テーブル10の軸線X回りの回転によって中央部10aから外周部10bに移動する固体燃料が入り込み、固体燃料を押圧して粉砕する。
図1では、ローラ30が1つのみ示されているが、回転テーブル10の外周部10bにて複数箇所で固体燃料を粉砕できるように、軸線X回りの周方向に一定の間隔を空けて、複数のローラ30が配置される。例えば、外周部10b上に軸線X回りに120°の角度間隔を空けて、3つのローラ30が配置される。この場合、3つのローラ30のローラ本体32は、回転テーブル10の中央部10aからの距離が等距離となるように配置される。
回転式分級部40は、軸線X回りに一定間隔で配置される複数の分級羽根41を軸線X回りに回転させることにより、ローラ30により粉砕された固体燃料を所定粒径より小さい微粒粉に分級する装置である。図1に示すように、回転式分級部40は、回転テーブル10の鉛直上方向に設けられている。回転式分級部40は、駆動モータ(図示略)によって軸線X回りに所定の回転数で回転する動力が与えられる。
回転式分級部40は、軸線X回りに回転する分級羽根41との衝突によって固体燃料が受ける遠心力(軸線Xから遠ざかる方向の力)と、後述する吹出口50から流入する搬送用ガスの気流によって固体燃料が受ける向心力(軸線Xに近づく方向の力)とのバランスにより、固体燃料を所定粒径より小さい微粒粉と、所定粒径より大きい粗粒粉とに分級する。すなわち、回転式分級部40は、ローラ30により粉砕された固体燃料のうち所定粒径より小さい微粒粉を内部空間S1から複数の分級羽根41に囲まれる内周側空間S2へ導く。また、回転式分級部40は、複数の分級羽根41との衝突によって所定粒径より大きい粗粒粉が内周側空間S2へ侵入することを抑制する。
吹出口50は、ローラ30により粉砕された固体燃料を回転式分級部40へ供給するための搬送用ガス(空気などの酸化性ガス、または窒素が二酸化炭素などの不活性ガス)を送風する装置である。吹出口50は回転テーブル10の外周側において軸線X回りの複数箇所に設けられている。吹出口50は、搬送用ガス流路51から流入する搬送用ガスを粉砕装置ケーシング60内の回転テーブルの鉛直上方向の空間に流出させる。
吹出口50の鉛直上方向には旋回用ベーン80が設置されており、吹出口50から流出した搬送用ガスに軸線X回りに旋回する旋回力が与えられるようになっている。旋回用ベーン80により旋回力が与えられた搬送用ガスは、回転テーブル10上で粉砕された固体燃料を粉砕装置ケーシング60の鉛直上方の回転式分級部40へ導かれる。搬送用ガスに混合した固体燃料の粉砕物のうち、粒径の大きいものは回転式分級部40の内周側空間S2まで到達することなく落下して回転テーブル10に再び戻され、粉砕される。
粉砕装置ケーシング60は、回転テーブル10とローラ30と回転式分級部40とを含む竪型ローラミル100の各部を収容する筐体である。粉砕装置ケーシング60の鉛直上方向は、回転式分級部40で所定粒径よりより小さい微粒粉をボイラ(図示略)に設置したバーナ(図示略)などの外部機器へと供給する供給流路42と連通している。また、粉砕装置ケーシング60の鉛直下方向は、搬送用ガスを供給する搬送用ガス流路51と連通している。
駆動部70は、軸線X回りに駆動軸71を回転させる駆動源である。駆動軸71の先端は回転テーブル10に連結されている。回転テーブル10は、駆動軸71が軸線X回りに回転するのに伴って軸線X回りに回転する。
次に、本実施形態の固体燃料供給装置20について図2〜図7を参照して説明する。
図2に示すように、固体燃料供給装置20は、固体燃料搬送シュート21(燃料搬送部)と、固体燃料投入シュート22(燃料投入部)と、固体燃料投入口23とを備える。
固体燃料搬送シュート21は、鉛直上方向に設けられた供給口21aから供給される固体燃料を、スクリュー21bを回転させることによって粉砕装置ケーシング60の側面に設けられた投入口60aへ搬送する装置である。図2に示すように、スクリュー21bは、軸線Xに直交する水平面および軸線Xから傾斜した軸線Z1(第2軸線)に沿った方向に延びている。スクリュー21bが延びる方向である軸線Z1方向は、固体燃料搬送シュート21が固体燃料を搬送する搬送方向となる。
スクリュー21bの材質としては、母材には固体燃料中成分による腐食を考慮し耐腐食性の高い材料(例えば、SUS304等のステンレス鋼材)を用いるのが望ましい。また、スクリュー端部には摩耗を考慮した耐摩耗性の高い材料(例えば、30Cr溶接材)を用いるのが望ましい。
固体燃料搬送シュート21は、減速機21dと駆動モータ21eとを備えている。
駆動モータ21eは、スクリュー21bを軸線Z1回りに設定された回転数で回転させる回転動力を発生させる動力源である。駆動モータ21eの回転動力は、減速機21dを介して減速された状態でスクリュー21bに伝達される。減速機21dの減速比を固体燃料の湿分などの性状に応じた適切なものとすることで、駆動モータ21eの能力に応じた適切なトルクをスクリュー21bに伝達することができる。トルクと減速比は比例関係にあり、固体燃料の湿分が多く付着性が高いほど、減速機21dの減速比を大きくし、スクリュー21bのトルクを大きくすることが望ましい。
図3および図4(図3のA−A矢視断面図)に示すように、固体燃料搬送シュート21は、固体燃料の搬送方向である軸線Z1方向に沿って延びる筒状に形成されるケーシング21fを有する。図4に示すように、ケーシング21fは、スクリュー21bの鉛直下方向の下半部を覆うように形成される下側ケーシング21gと下側ケーシング21gに連結され鉛直上方向を開放している上側ケーシング21hとで構成されている。
図4に示すように、上側ケーシング21hは、軸線Z1を挟むように平行または鉛直上方向が広がるように配置された一対の板状部材となっている。一対の上側ケーシング21hは、スクリュー21bの上半部の鉛直上方向に供給口21aから供給される固体燃料を収容可能な収容空間S3を形成している。
ここで、スクリュー21bの鉛直上側の上半部は、スクリュー21bを覆うように形成される上半部ケーシング(図示なし)が存在しない。上側半部ケーシングが存在すると、スクリュー21bの回転に伴ってスクリュー21bの鉛直上側の上半部に導かれた固体燃料は、スクリュー21bと上側半部ケーシングとの間に押し付けられて、上半部ケーシングに付着・堆積する場合がある。
このため、下側ケーシング21gの鉛直上側に上側半部ケーシングを設けて、スクリュー21bの全周を覆うように形成される全周ケーシングとする場合に比べ、スクリュー21bを回転させるのに必要な動力を低減することができる。また、スクリュー21bの下半部に固体燃料が堆積してスクリュー21bの回転軸が軸線Z1より鉛直上方にずれが生じた場合でも、上半部ケーシングが存在しないので、スクリュー21bの外周端21jが上半部ケーシングに接触することがないので好ましい。
図2に示すように、固体燃料投入シュート22は、固体燃料搬送シュート21に接続位置Cで接続されるとともに固体燃料を投入口60aから傾斜面22aに沿って回転テーブル10の中央部10aへ導く装置である。傾斜面22aは、投入口60aから回転テーブル10の中央部10a付近へ向けて傾斜した形状となっている。
図5の斜視図に示すように、傾斜面22aは、固体燃料の搬送方向(図2で傾斜面22aが延びる方向)に直交する平面による断面形状が鉛直方向下方に向けて凹んだ曲面形状(例えば、半円形状など)となっている。
傾斜面22aは、固体燃料が堆積しないように摩擦係数の小さく、耐摩耗性に優れる材料(例えば、セラミックス材料の貼付など)で構成するのが望ましい。
固体燃料搬送シュート21に続いて、固体燃料投入シュート22を設けることにより、固体燃料を目標位置である回転テーブル10の中央部10a付近へ精度よく供給することが可能となる。
固体燃料投入口23は、給炭機(図示略)から供給される固体燃料を軸線Z2に沿って鉛直方向上方向から鉛直下方向に向けて固体燃料搬送シュート21の供給口21aへ導く筒状の部材である。固体燃料投入口23は主として鉛直方向に延びる板材で囲まれた筒状の部材であるため、固体燃料は自重によって鉛直上方向から鉛直下方向へ落下する。よって、固体燃料投入口23の内面に固体燃料が堆積しないように、できるだけ固体燃料投入口23の内面には傾斜領域や凹凸部領域を配置しない平坦な構造を主体とするのが好ましい。
図2に実線で示すように、スクリュー21bの搬送方向(軸線Z1方向)における先端21cは、搬送方向における接続位置Cと同位置となっている。また、図2に破線で示すように、先端21cに変えて先端21c’をスクリュー21bの搬送方向(軸線Z1方向)における先端としてもよい。先端21c’は、搬送方向における接続位置Cよりも粉砕装置ケーシング60の内部空間S1側へ突出した位置に配置されている。
図2に示すように、スクリュー21bが減速機21dと接続される基端部から先端21cまでの軸線Z1上の距離がL1となっている。また、スクリュー21bが減速機21dと接続される基端部から先端21c’までの軸線Z1上の距離がL2となっている。距離L2は距離L1よりも長くなっている。
図2に示すようにスクリュー21bの搬送方向(軸線Z1方向)における先端を先端21cまたは先端21c’としているのは、固体燃料を確実に接続位置Cまで搬送するためである。
図6に示す燃料供給装置120は、本実施形態の固体燃料供給装置20の比較例である。比較例の燃料供給装置120は、固体燃料投入シュート22が本実施形態と同様であるが、固体燃料搬送シュート121が本実施形態と異なる。
比較例の固体燃料搬送シュート121は、スクリュー21bの搬送方向(軸線Z1方向)における先端121cが、搬送方向における接続位置Cよりも搬送方向の上流側に後退している。
固体燃料搬送シュート121は固体燃料との安息角以上の傾斜角度を設けてあるので、固体燃料が付着し堆積することはないが、固体燃料投入シュート22との接続位置Cより上流側では固体燃料との安息角よりも小さい場合には、接続位置C付近から固体燃料が付着し堆積する場合がある。
比較例の固体燃料搬送シュート121は、スクリュー21bの搬送方向における先端121cが接続位置Cよりも後退しているため、固体燃料を確実に接続位置Cまで搬送することができないが、接続位置C付近まで搬送された固体燃料は後から搬送される固体燃料に順次押し出されて、固体燃料投入シュート22へ移動して目標落下地点へと搬送されるものと考えられていた。
しかし、実際には接続位置Cに固体燃料が徐々に付着し始めることが発見された。よって、図6に示すように、接続位置Cに固体燃料がSF1,SF2,SF3の順に示すように徐々に堆積してしまう可能性がある。このような堆積は、湿分が多く付着性の高い固体燃料の場合に特に顕著である。
一方、図2に示すように、本実施形態の固体燃料搬送シュート21は、スクリュー21bの搬送方向における先端が、搬送方向における接続位置Cと同位置である先端21cか搬送方向における接続位置Cよりも粉砕装置ケーシング60の内部空間S1側へ突出した位置である先端21c’に配置されている。そのため、スクリュー21bにより搬送される固体燃料は、固体燃料搬送シュート21から確実に接続位置Cまで搬送されて固体燃料投入シュート22へ導かれる。このため、接続位置Cに固体燃料が堆積することを抑制できる。
次に、スクリュー21bの外周端21jとスクリュー21bの鉛直下側にある下側ケーシング21gの内周面21iとの間の隙間CLについて説明する。
図3および図4に示すように、スクリュー21bの外周端21j(スクリュー21bの山の頂部)と下側ケーシング21gの内周面21iとの間には隙間CLが形成されている。
隙間CLが狭すぎるとスクリュー21bの外周端21jが下側ケーシング21gの内周面21iに接触して、スクリュー21bや下側ケーシング21gを破損してしまう可能性がある。
一方、隙間CLが広くなると、スクリュー21bの外周端21jが下側ケーシング21gの内周面21iとの間に粒径の大きい固体燃料(例えば、直径5mm以上の固体燃料)を噛み込み、スクリュー21bを回転させるトルクが増加するとともにスクリュー21bの外周端21jの摩耗量が増加する可能性がある。
さらに隙間CLが広すぎると、隙間CLにある固体燃料をスクリュー21bで搬送できなくなり最終的には隙間CLにある固体燃料に固体燃料が順次付着・堆積して閉塞を発生する。
そのため、隙間CLは、スクリュー21bの外周端21jが下側ケーシング21gの内周面21iに接触せず、かつ粒径の大きい固体燃料が噛み込まない適切な長さに設定するのが望ましい。
発明者らは、隙間CLの長さを調整しながら検討したところ、隙間CLを1mm以上、かつ5mm以下の範囲に設定するのが好ましいという知見を得た。また、隙間CLを1.0mm以上、かつ1.5mm以下の範囲に設定するのが特に好ましいという知見を得た。そのため、本実施形態の固体燃料搬送シュート21の隙間CLは、1mm以上、かつ5mm以下の範囲あるいは、1.0mm以上、かつ1.5mm以下の範囲に設定している。
本実施形態の固体燃料搬送シュート21の隙間CLは、前述した範囲に設定するが、スクリュー21bの外周端21jは徐々に摩耗していくため、隙間CLの長さも徐々に広がっていく。粒径の大きい固体燃料がスクリュー21bの外周端21jが下側ケーシング21gの内周面21iとの間に噛み込むと、スクリュー21bを設定された回転数で回転させるのに要する電流値が増大する。
そこで、本実施形態の竪型ローラミル100は、駆動モータ21eを駆動するため駆動電流の電流値を検出することにより、隙間CLの長さが所定長さ(例えば、5mm)以上に広がったことを報知するようにしている。
図7は、固体燃料搬送シュート21が有するモータ制御部(図示略)が、スクリュー21bが軸線Z1回りに予め設定された回転数で回転するように駆動モータ21eを制御した場合の駆動電流の時系列変化を示したものである。駆動電流の電流値が変動しているのは、スクリュー21bが搬送する固体燃料の量や湿分などの性状によってスクリュー21bを回転させるのに要するトルクが異なるからである。
スクリュー21bを回転させるのに要するトルクが大きくなるほど駆動電流の電流値が大きくなり、スクリュー21bを回転させるのに要するトルクが小さくなるほど駆動電流の電流値が小さくなる。
図7に示す例では、時刻T1において駆動モータ21eの駆動電流の電流値が閾値電流値Ith(所定電流値)を上回っている。これは、粒径の大きい固体燃料(例えば、5mm以上の固体燃料)がスクリュー21bの外周端21jが下側ケーシング21gの内周面21iとの間に噛み込んだからである。
本実施形態の固体燃料搬送シュート21は、駆動モータ21eがスクリュー21bを設定された回転数で回転させるのにようする電流を検出する電流検出部(図示略)を有する。電流検出部が検出した駆動モータ21eの駆動電流値は、竪型ローラミル100の全体を制御する制御装置(図示略)に伝達される。
竪型ローラミル100の制御装置(報知部)は、固体燃料搬送シュート21の電流検出部から伝達される駆動電流値が閾値電流値Ithを上回る頻度(Ithを上回る所定時間における回数や、Ithを上回る積算時間など)が規定の状態を越える場合に、その旨を報知する。規定の状態は、隙間CLの長さが規定の長さ(1.0mm〜1.5mm)にあるときの閾値電流値Ithを上回る頻度と、隙間CLの長さが計測により5mmにあるときの閾値電流値Ithを上回る頻度を相互に評価することで、適切に設定される。
竪型ローラミル100の制御装置は、駆動電流値が閾値電流値Ithを上回ることを竪型ローラミル100の管理者に報知するにあたって、例えば、隙間CLの長さが所定長さ(例えば、5.0mm)以上に広がったことを報知する。また、スクリュー21bの摩耗が進行していると判断した場合には、スクリュー21bの補修を実施する。補修は、スクリュー21b(例えば、SUS304等のステンレス鋼材)よりも硬い材料(例えば、30Cr溶接材)での溶接補修を行い、隙間CLの長さが規定の長さ(1.0mm〜1.5mm)になるように補修を行う。
次に、水平面に対する軸線Z1の傾斜角度θ1と水平面に対する傾斜面22aの傾斜角度θ2との関係について説明する。
図2に示すように、軸線Xに直交する水平面に対する軸線Z1の傾斜角度はθ1であり、軸線Xに直交する水平面に対する傾斜面22aの傾斜角度はθ2である。図2に示すように、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ2の方が大きくなっている。
傾斜角度θ2を傾斜角度θ1よりも大きくしているのは、固体燃料搬送シュート21から固体燃料投入シュート22へ導かれた固体燃料を確実に傾斜面22aに沿って回転テーブル10の中央部10a付近へ導くためである。固体燃料搬送シュート21では固体燃料がスクリュー21bによって搬送されるため傾斜角度θ1を相対的に小さくしている。一方、固体燃料投入シュート22では、固体燃料が自重によって搬送されるため傾斜角度θ2を相対的に大きくしている。
傾斜角度θ1を固体燃料の安息角よりも小さくし、傾斜角度θ2を固体燃料の安息角よりも大きくするのが更に好ましい。傾斜角度θ1を固体燃料の安息角よりも小さくすることで、固体燃料搬送シュート21の供給口21aへ供給された固体燃料が自発的に崩れて粉砕装置ケーシング60の投入口60aへ投入されてしまうことを抑制し、スクリュー21bの回転数によって制御されて搬送することができる。
また、傾斜角度θ2を安息角よりも大きくすることで、固体燃料投入シュート22の傾斜面22aに固体燃料が堆積してしまうことを抑制することができる。傾斜角度θ1として、例えば30度以上、かつ45度以下の範囲を設定するのが好ましい。また、傾斜角度θ2として、45度以上、かつ60度以下の範囲を設定するのが好ましい。
以上説明した本実施形態の固体燃料供給装置20が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の固体燃料供給装置20によれば、固体燃料搬送シュート21は、鉛直上方向に設けられた供給口21aから供給される固体燃料を、スクリュー21bを回転させて搬送する。固体燃料搬送シュート21と固体燃料投入シュート22との接続位置Cへ搬送された固体燃料は、回転テーブル10の中央部10a付近の所定の落下位置へ向けて傾斜する傾斜面22aに沿って導かれる。
本実施形態の固体燃料供給装置20によれば、スクリュー21bの搬送方向における先端は、搬送方向における接続位置Cと同位置(先端21c)か搬送方向における接続位置Cよりも固体燃料投入シュート22側であって粉砕装置ケーシング60の内部空間S1側へ突出した位置(先端21c’)に配置されている。そのため、スクリュー21bにより搬送される固体燃料は、固体燃料搬送シュート21から確実に接続位置Cまで搬送されて固体燃料投入シュート22へ導かれる。よって、固体燃料供給装置20内で固体燃料が堆積することを抑制し、回転テーブル10の中央部10a付近の所定の落下位置への固体燃料の安定的な供給が可能となる。
本実施形態の固体燃料供給装置20によれば、供給口21aから供給される固体燃料は、スクリュー21bの回転に伴ってスクリュー21bの鉛直下側の下半部を覆うように形成される下側ケーシング21gに導かれる。下側ケーシング21gに導かれた固体燃料は、スクリュー21bの回転に伴って下側ケーシング21gの内周面21iに沿って搬送方向に搬送される。
また、固体燃料供給装置20によれば、スクリュー21bの上半部の鉛直上方向に固体燃料を収容可能な収容空間S3が形成されている。スクリュー21bの鉛直上側の上半部を覆うように形成される上半部ケーシング(図示なし)が存在しない。そのため、スクリュー21bの回転に伴ってスクリュー21bの鉛直上側の上半部に導かれた固体燃料は、スクリュー21bと上半部ケーシングとの間に押し付けられて、上半部ケーシングに付着・堆積することがない。よって、スクリュー21bの全周を覆うように形成される全周ケーシングを用いる場合に比べ、スクリュー21bを回転させるのに必要な動力を低減することができる。
また、スクリュー21bの下半部に固体燃料が堆積してスクリュー21bの回転軸が軸線Z1より鉛直上方にずれてしまっても、上半部ケーシングが存在しないので、スクリュー21bの外周端21jが上半部ケーシングに接触することがない。これらのことにより、スクリュー21bを回転させる駆動モータ21eの必要動力を低減するとともに、湿分がさらに多く付着性が高くなった固体燃料を用いても、固体燃料が堆積してスクリュー21bの回転が不能となることを抑制することができる。
本実施形態の固体燃料供給装置20においては、スクリュー21bの外周端21jと下側ケーシング21gの内周面21iとの間の隙間CLが1mm以上かつ5mm以下の範囲とするのが好ましく、更に好ましくは1.0mm以上かつ1.5mm以下の範囲である。
このようにすることで、スクリュー21bの外周端21jと下側ケーシング21gの内周面21iとの間の隙間CLに粒径の大きい固体燃料(例えば、直径5mm以上の固体燃料)が噛み込んでしまうことを防止することができる。これにより、粒径の大きい固体燃料の噛み込みによるスクリュー21bの外周端21jの摩耗量の増加や、スクリュー21bを回転させるトルクの増加によってスクリュー21bの回転が停止して固体燃料の搬送が不能となるなどの不具合を防止することができる。
本実施形態の固体燃料供給装置20において、固体燃料搬送シュート21は、スクリュー21bを軸線Z1回りに設定された回転数で回転させる駆動モータ21eと、駆動モータ21eがスクリュー21bを設定された回転数で回転させるのに要する電流値を検出する電流検出部(図示略)とを有する。また、竪型ローラミル100は、電流検出部が検出する電流値が閾値電流値Ithを上回る頻度(Ithを上回る所定時間における回数やIthを上回る積算時間など)が規定の状態を超える場合に、その旨を報知する制御装置(報知部)を備える。
本実施形態の固体燃料供給装置20によれば、スクリュー21bを設定された回転数で回転させる場合に、電流検出部が検出する電流値が閾値電流値Ithを上回る頻度が規定の状態を超える場合にはその旨が報知される。この報知により、スクリュー21bの外周端21jと下側ケーシング21gの内周面21iとの間の隙間CLに粒径の大きい固体燃料(例えば、直径5mm以上の固体燃料)が噛み込んでしまう不具合等の発生を認識することができる。
したがって、固体燃料供給装置20の管理者は、このような報知を得た場合や、報知が頻発する場合には、スクリュー21bに摩耗が発生しており、溶接補修が必要であることを認識することができる。補修は、スクリュー21b(例えばSUS304)よりも硬い材料(例えば30Cr溶接材)での溶接補修を行い、隙間CLの長さが規定の長さ(1.0mm〜1.5mm)になるようにする。
本実施形態の固体燃料供給装置20においては、水平面に対する軸線Z1の傾斜角度θ1よりも水平面に対する傾斜面22aの傾斜角度θ2が大きい。
このようにすることで、固体燃料搬送シュート21では固体燃料がスクリュー21bによって搬送される傾斜角度θ1が相対的に小さくなり、固体燃料投入シュート22では固体燃料が自重によって搬送される傾斜角度θ2が相対的に大きくなる。よって、固体燃料搬送シュート21から接続位置Cを通過して固体燃料投入シュート22へ導かれた固体燃料を、より確実に傾斜面22aに沿って目標位置へ導くことができる。
傾斜角度θ1を固体燃料の安息角よりも小さくし、傾斜角度θ2を固体燃料の安息角よりも大きくするのが更に好ましい。
傾斜角度θ1を固体燃料の安息角よりも小さくすることで、固体燃料搬送シュート21の供給口21aへ供給された固体燃料が自発的に崩れて粉砕装置ケーシング60の投入口60aへ投入されてしまうことを抑制することができる。また、傾斜角度θ2を安息角よりも大きくすることで、固体燃料投入シュート22の傾斜面22aに固体燃料が堆積してしまうことを抑制することができる。
なお、本実施形態では、固体燃料供給装置20は、竪型ローラミル100(炭素含有固体燃料粉砕装置)へ適用するものであるが、これに限定するものではない。たとえば、湿分の多い微粉炭を乾燥のための流動層乾燥室などに投入することに適用してもよい。
また、本実施形態では、炭素含有固体燃料として石炭を用いるものを説明しているが、これに限定するものではない。たとえば、バイオマス燃料などを適用してもよい。
なお、湿分の多い炭素含有固体燃料が固体燃料搬送シュートに堆積することを、より好適に防止する為に、例えば、固体燃料搬送シュートにごく少量の水を流してもよい。その場合、一般的な炭素含有固体燃料の粉砕機であれば、水の流量は炭素含有固体燃料搬送量1t/hに対しておよそ0.1m/h以下に設定することが好ましい。これは、流量が炭素含有固体燃料搬送量1t/hに対しておよそ0.1m/hより多い場合、粉砕機内で炭素含有固体燃料の乾燥が追い付かなくなり、粉砕された炭素含有固体燃料の搬送効率が低下する恐れがあるからである。
10 回転テーブル
10a 中央部
10b 外周部
20 固体燃料供給装置
21 固体燃料搬送シュート(燃料搬送部)
21a 供給口
21b スクリュー
21c,21c’ 先端
21e 駆動モータ
21f ケーシング
21g 下側ケーシング
21h 上側ケーシング
21i 内周面
21j 外周端
22 固体燃料投入シュート(燃料投入部)
23 固体燃料投入口
40 回転式分級部(分級部)
60 粉砕装置ケーシング
60a 投入口
70 駆動部
71 駆動軸
100 竪型ローラミル(炭素含有固体燃料粉砕装置)
C 接続位置
CL 隙間
S1 内部空間
S3 収容空間
X 軸線(第1軸線)
Z1 軸線(第2軸線)

Claims (8)

  1. 鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される炭素を含有する固体燃料を水平面および鉛直方向から傾斜した第2軸線に沿った搬送方向に延びるスクリューを回転させて搬送する燃料搬送部と、
    前記燃料搬送部と接続位置で接続されるとともに該燃料搬送部が前記接続位置へ搬送する前記固体燃料を所定の落下位置へ向けて傾斜する傾斜面に沿って導く燃料投入部とを有し、
    前記スクリューの前記搬送方向における先端は、該搬送方向における前記接続位置と同位置か該搬送方向における前記接続位置よりも前記燃料投入部側へ突出した位置に配置される炭素含有固体燃料供給装置。
  2. 前記燃料搬送部は、前記搬送方向に沿って延びる筒状に形成されるとともに前記スクリューの下半部を覆うように形成される下側ケーシングと該下側ケーシングに連結される上側ケーシングとで構成されるケーシングを有し、
    前記上側ケーシングは、前記スクリューの上半部の上方に前記供給口から供給される前記固体燃料を収容可能な収容空間を形成する請求項1に記載の炭素含有固体燃料供給装置。
  3. 前記スクリューの外周端と前記下側ケーシングの内周面との間の隙間が1mm以上かつ5mm以下である請求項2に記載の炭素含有固体燃料供給装置。
  4. 前記燃料搬送部は、前記スクリューを前記第2軸線回りに設定された回転数で回転させる駆動モータと、
    前記駆動モータが前記スクリューを前記設定された回転数で回転させるのに要する電流値を検出する電流検出部とを有し、
    前記電流検出部が検出する前記電流値が所定電流値を上回る場合に、その旨を報知する報知部を備える請求項2または3に記載の炭素含有固体燃料供給装置。
  5. 前記水平面に対する前記第2軸線の傾斜角度よりも前記水平面に対する前記傾斜面の傾斜角度が大きい請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭素含有固体燃料供給装置。
  6. 前記水平面に対する前記第2軸線の傾斜角度が前記固体燃料の安息角よりも小さく、前記水平面に対する前記傾斜面の傾斜角度が前記固体燃料の安息角よりも大きい請求項5に記載の炭素含有固体燃料供給装置。
  7. 駆動部から伝達される駆動力により第1軸線回りに回転する回転テーブルと、
    前記回転テーブルに炭素を含有する固体燃料を供給する炭素含有固体燃料供給装置と、
    前記回転テーブルに供給された前記固体燃料を粉砕するローラと、
    前記回転テーブルと前記ローラとを収容する粉砕装置ケーシングと、を備え、
    前記炭素含有固体燃料供給装置は、
    鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される前記固体燃料を水平面および鉛直方向から傾斜した第2軸線に沿った搬送方向に延びるスクリューを回転させて前記粉砕装置ケーシングの側面に設けられた投入口へ搬送する燃料搬送部と、
    前記燃料搬送部に接続位置で接続されるとともに該燃料搬送部が搬送する前記固体燃料を前記投入口から前記回転テーブルの中央部へ向けて傾斜する傾斜面に沿って該回転テーブルへ導く燃料投入部とを有し、
    前記スクリューの前記搬送方向における先端は、該搬送方向における前記接続位置と同位置か該搬送方向における前記接続位置よりも前記粉砕装置ケーシングの内部空間側へ突出した位置に配置される炭素含有固体燃料粉砕装置。
  8. 炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法であって、
    前記炭素含有固体燃料粉砕装置は、
    駆動部から伝達される駆動力により第1軸線回りに回転する回転テーブルと、
    前記回転テーブルに炭素を含有する固体燃料を供給する炭素含有固体燃料供給装置と、
    前記回転テーブルに供給された前記固体燃料を粉砕するローラと、
    前記回転テーブルと前記ローラとを収容する粉砕装置ケーシングと、を備え、
    前記炭素含有固体燃料供給装置は、
    鉛直方向上方に設けられた供給口から供給される前記固体燃料を水平面および鉛直方向から傾斜した第2軸線に沿った搬送方向に延びるスクリューを回転させて前記粉砕装置ケーシングの側面に設けられた投入口へ搬送する燃料搬送部と、
    前記燃料搬送部に接続位置で接続されるとともに該燃料搬送部が搬送する前記固体燃料を前記投入口から前記回転テーブルの中央部へ向けて傾斜する傾斜面に沿って該回転テーブルへ導く燃料投入部とを有し、
    駆動モータが前記スクリューを設定された回転数で回転させるのに要する電流値を検出する電流検出工程と、
    前記電流検出工程が検出する前記電流値が所定電流値を上回る場合に、その旨を報知する報知工程と、
    を備える炭素含有固体燃料粉砕装置の制御方法。
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