JP2016140589A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】診断対象に応じた適切な走査範囲を決定する。【解決手段】再構成スキャンに先だってプレスキャンが実行される。投影データ形成部40は、プレスキャンにより得られた三次元データに基づいて、診断対象を投影した投影画像を形成する。走査範囲決定部50は、投影画像に基づいて、診断対象の位置と大きさに応じた再構成スキャンの走査範囲を決定する。そして、決定された走査範囲内で再構成スキャンが実行され、再構成画像が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、超音波診断装置に関し、特に、超音波の走査範囲を決定する技術に関する。
心臓などの運動を伴う組織の三次元超音波画像を形成する超音波診断装置が知られている。例えば、三次元空間内において超音波ビームを立体的にスキャン(走査)して三次元空間内からエコーデータを収集し、収集したエコーデータに基づいて三次元超音波画像を形成してリアルタイム表示する技術が知られている。但し、リアルタイム表示には、スキャンレートとビーム密度とビーム範囲が互いにトレードオフの関係になるという原理的な制約がある。
三次元超音波画像のリアルタイム表示における原理的な制約を回避するための技術も提案されている。例えば、特許文献1には、胎児の心臓等の対象組織が含まれる三次元空間内において、走査面を低速で移動させながら複数の走査位置において複数の断層画像データを収集し、収集された複数の断層画像データを並べ替えて再構築することにより、対象組織の三次元画像データを形成する技術(再構成処理)が記載されている。
特許第5525748号公報
上述した再構成処理により、例えば胎児の心臓の三次元画像を得る場合には、その胎児の複数心拍が含まれる期間内において、例えば数秒から20秒程度の比較的長い期間に亘って、超音波の走査面が低速で走査される。このように、再構成処理には比較的長い期間が必要とされるため、処理のやり直し等が発生しないことが望ましい。
再構成処理において処理のやり直しを避けるために、例えば、胎児の心臓等の診断対象が確実に含まれるように、広い範囲に亘って走査面を走査させると、診断対象以外の領域も走査されてしまう。この場合、走査時間を維持するためには走査面の密度を低下させる必要があり、走査面の密度を維持するためには走査時間を延長する必要がある。また、走査範囲を狭くすることにより、走査時間の維持と走査面の高密度化を両立できるものの、走査範囲を狭くして診断対象がその走査範囲からはみ出してしまうと走査のやり直しが必要になる場合もある。
したがって、再構成処理においては、診断対象に応じて、例えばその診断対象の位置と大きさに応じて、適切な走査範囲を決定することが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、診断対象に応じた適切な走査範囲を決定することにある。
本発明の具体例として好適な超音波診断装置は、診断対象を含む三次元空間内の注目方向に超音波を仮走査する走査処理部と、前記仮走査により得られる超音波のデータに基づいて、前記注目方向に対応したライン上に又は前記注目方向を含む面上に前記診断対象を投影した投影画像を形成する投影処理部と、前記投影画像内の前記注目方向における前記診断対象の投影範囲に基づいて、本走査における前記注目方向の走査範囲を決定する範囲決定部と、を有することを特徴とする。
上記装置の診断対象の好適な具体例は胎児の心臓であるが、他の生体組織、例えば胎児の心臓以外の臓器などが診断対象とされてもよい。なお、対象となる臓器の全体が診断対象とされてもよいし、その臓器内の部分的な注目部位が診断対象とされてもよい。上記装置は、仮走査において、三次元空間内で超音波を立体的に走査してもよいし、注目方向を含む面内で超音波を二次元的に走査してもよい。投影画像の好適な具体例は、注目方向を含む面上における二次元の投影画像であり、例えば、診断対象の全容が投影画像内に投影されることが望ましい。診断対象の全容が投影されていれば、注目方向上において診断対象の投影像が占める範囲(投影範囲)が分かり、例えばその範囲を包含するように、本走査における注目方向の走査範囲を決定することができる。例えば、本走査において走査面を移動する方向が注目方向であれば、その走査面の移動範囲を決定することができる。なお、注目方向に対応したライン上における一次元の投影画像が利用されてもよい。注目方向に対応したラインは直線に限らず曲線であってもよい。
上記装置によれば、診断対象を投影した投影画像が形成され、その投影画像内に投影された診断対象の投影範囲に基づいて、本走査における注目方向の走査範囲が決定される。そのため、例えば、診断対象の投影範囲が含まれるように且つその投影範囲の大きさ(広さ)に見合う走査範囲を決定することにより、診断対象の位置にその診断対象の大きさに応じた走査範囲を設定することが可能になる。例えば、診断対象が含まれるできる限り小さい走査範囲を設定することができる。
そして、上記範囲決定部により決定された走査範囲内で、例えば再構成処理のための本走査を行うことにより、走査範囲から診断対象がはみ出すことを抑制でき、望ましくは走査範囲内に確実に診断対象が含まれるようになり、例えば、本走査のやり直しを抑制または回避することができる。また、例えば、診断対象が含まれるできる限りできる小さい走査範囲を設定し、再構成処理の本走査をその走査範囲内に絞り込むことにより、本走査の時間短縮と走査密度向上の少なくとも一方を、望ましくは両方を実現することが可能になる。
望ましい具体例において、前記走査処理部は、本走査における走査面の移動方向を前記注目方向とすることにより当該移動方向に超音波を仮走査し、前記投影処理部は、前記移動方向に対応したライン上に又は前記移動方向を含む面上に前記診断対象を投影した投影画像を形成し、前記範囲決定部は、前記投影画像内の前記移動方向における前記診断対象の投影範囲に基づいて、本走査における走査面の前記移動方向の走査範囲を決定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記走査処理部は、前記仮走査において少なくとも前記注目方向に超音波ビームを走査し、これにより、前記仮走査において複数のビームアドレスに対応した複数のラインデータが得られ、前記投影処理部は、前記各ラインデータから各投影データを得ることにより、前記複数のラインデータに対応した複数の投影データに基づいて前記診断対象を投影した投影画像を形成する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記診断対象は胎児の心臓であり、前記投影処理部は、前記各ラインデータを構成する複数データの中から最小のエコー強度に対応した最小データを前記各投影データとして選択し、前記複数のラインデータから得られる複数の最小データに基づいて、前記胎児の心臓の心腔を投影した投影画像を形成する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記投影処理部は、前記注目方向を含む面上に前記診断対象を二次元的に投影した投影画像を形成し、前記範囲決定部は、前記投影画像内の前記注目方向に対応した探索ライン上において前記診断対象の一方側境界と他方側境界を探索し、一方側境界から他方側境界までの範囲を前記投影範囲とする、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記範囲決定部は、前記投影範囲の位置と当該投影範囲の大きさに応じて前記走査範囲を決定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記範囲決定部は、前記投影範囲に余白領域を付加した範囲を前記走査範囲とする、ことを特徴とする。
本発明により、診断対象に応じた適切な走査範囲を決定することが可能になる。例えば本発明の好適な態様によれば、診断対象の位置にその診断対象の大きさに応じた走査範囲を設定することが可能になる。
本発明の実施において好適な超音波診断装置の全体構成図である。 三次元的な超音波の走査を説明するための図である。 プレスキャンと再構成スキャンを説明するための図である。 プレスキャンにより得られた三次元データの具体例を示す図である。 投影画像と走査範囲の具体例を示す図である。
図1は、本発明の実施において好適な超音波診断装置の全体構成図である。プローブ10は、診断対象を含む三次元空間内に超音波を送受する超音波探触子である。プローブ10は、複数の振動素子を備えており、各振動素子が送受信回路12から得られる送信信号に応じて三次元空間に超音波を送波する。また、三次元空間から超音波の反射波(エコー)を受波した各振動素子がその反射波に応じた受信信号を送受信回路12に出力する。
ビームフォーマ20は、プローブ10が備える複数の振動素子の各々に対応した送信信号を出力するように送受信回路12を送信制御する。その送信制御により、超音波の送信ビームが形成され、三次元空間内で送信ビームが走査される。
また、ビームフォーマ20は、プローブ10が備える複数の振動素子に対応した複数の受信信号を送受信回路12から得て、それら複数の受信信号に対して整相加算処理などのビーム形成処理を施す。これにより、超音波の受信ビームが形成されて三次元空間内で走査される。つまり、受信ビームのビームアドレスを異ならせながら、三次元空間内で受信ビームが走査され、ビームフォーマ20は、複数のビームアドレスに対応した複数のラインデータを形成する。
なお、プローブ10は、超音波ビーム(送信ビームとそれに対応した受信ビーム)を三次元空間内において走査して立体的にエコーデータを収集する3Dプローブである。例えば、一次元的に配列された複数の振動素子(1Dアレイ振動子)によって電子的に形成される走査面を機械的に動かすことにより超音波ビームが三次元的に走査される。また、二次元的に配列された複数の振動素子(2Dアレイ振動子)を電子的に制御して超音波ビームが三次元的に走査されてもよい。
図2は、三次元的な超音波の走査を説明するための図である。図2に示すように、例えば、r方向をビーム方向(深さ方向)とする超音波ビームが形成され、その超音波ビームがθ方向に電子的に走査されて走査面Sが形成される。つまり、θ方向に受信ビームのビームアドレスを変化させながら走査面S内で複数のビームアドレスに対応した複数のラインデータが形成される。走査面S内の複数のラインデータにより、その走査面Sに対応したフレームデータが構成される。
さらに、走査面Sをφ方向に移動させながら、つまり走査面Sの位置と角度(位置または角度の一方でもよい)をφ方向に変化させながら、走査面S内で超音波ビームが走査される。これにより、三次元空間内で超音波ビームが立体的に走査され、例えば、図2に示す具体例にように、φ方向に並ぶ複数フレームのフレームデータが形成される。
図1の超音波診断装置は、診断対象を含む三次元空間内で超音波ビームを立体的に走査して得られる複数フレームのフレームデータを再構成処理することにより、診断対象の立体的な形態を映し出す三次元画像を形成する。その再構成処理に先だって、つまり再構成処理のために必要なフレームデータを収集する再構成スキャンに先だって、プレスキャンが行われる。
図3は、プレスキャンと再構成スキャンを説明するための図である。図3(A)はプレスキャンの具体例を示しており、図3(B)は再構成スキャンの具体例を示している。図3には、診断対象の好適な具体例として、胎児心臓Fhが図示されている。
プレスキャンと再構成スキャンは、いずれも、図2を利用して説明した走査制御に基づいて実行される。例えば、図3に示すように、プレスキャンと再構成スキャンのいずれにおいても、r方向をビーム方向(深さ方向)とする超音波ビームが形成され、その超音波ビームが電子的に走査されて走査面Sが形成される。さらに、電子的に又は機械的に走査面Sをφ方向に移動させながら、走査面S内で超音波ビームが走査される。これにより、φ方向に並ぶ複数フレームのフレームデータが次々に形成される。但し、プレスキャンと再構成スキャンは、互いにφ方向における走査範囲や走査密度が異なる。
プレスキャンは、三次元空間内における診断対象の位置と大きさを確認することを目的としているため、その目的に応じて、走査範囲や走査密度が決定される。例えば、プレスキャンでは、角度φ方向において、比較的広い範囲で走査面Sが走査される。図3(A)に示す具体例においては、プローブ10による走査が可能な最大の走査範囲で、角度φ方向に走査面Sが走査される。
なお、診断対象の位置、例えば胎児心臓Fhの位置が把握または予想できている場合には、その位置に対応した限定的な範囲をプレスキャンの走査範囲としてもよい。また、診断対象の位置と大きさをある程度確認できる限りにおいて、プレスキャンにおける走査密度を粗くしてもよい。例えば、胎児心臓Fhの位置と大きさが確認できる程度に、φ方向における走査面Sの走査間隔を大きくしてもよい。
一方、再構成スキャンは、プレスキャンで確認された診断対象の位置と大きさに応じて設定される限定的な走査範囲内で実行される。例えば、図3(B)に示す具体例のように胎児心臓Fhを含むできる限り小さい範囲で、角度φ方向に走査面Sが走査される。再構成スキャンにより得られる複数フレームのフレームデータに基づいて再構成画像が形成されるため、再構成スキャンにおける走査密度は、例えば再構成画像に要求される画質等に応じて適宜に設定されることが望ましい。例えば、再構成スキャンにおける走査密度を高める(密にする)ことにより、再構成画像の画質、特に画像分解能の向上が期待される。また、走査密度は、走査時間にも影響を及ぼすため、再構成スキャンに許容される走査時間等に応じて、例えば、走査時間が数秒から数十秒程度となるように、走査密度が調整されてもよい。
次に、プレスキャンにより得られた複数フレームのフレームデータ、つまり、プレスキャンにより三次元空間内から得られた三次元データに基づいて、再構成スキャンの走査範囲を決定する処理の具体例を説明する。なお、図1に示した構成(符号を付した各部)については、以下の説明において図1の符号を利用する。
図4は、プレスキャンにより得られた三次元データの具体例を示す図である。例えば、胎児心臓Fhを含む三次元空間内でプレスキャンが行われ(図3参照)、ビームアドレスをθ方向とφ方向に変化させながら超音波ビームが立体的に走査されると(図2参照)、ビームフォーマ20において複数のビームアドレスに対応した複数のラインデータが形成される。なお、r方向とθ方向からなる走査面内における複数のラインデータにより、その走査面に対応したフレームデータが構成される。
各ラインデータはr方向に並ぶ複数データで構成されており、各ラインデータをそのラインデータのビームアドレスに対応した位置に配置することにより、つまり、複数のラインデータをrθφ座標系内に配置することにより、図4に示す三次元データが得られる。図4に示す具体例において、各ビームアドレスは、θ方向とφ方向の二次元座標系内の座標値に対応付けられる。
例えば、図4に示す三次元データがプレスキャンの走査結果として三次元データ記憶部30に記憶される。例えば、φ方向に並ぶ複数フレームのフレームデータが、各フレームごとに次々に三次元データ記憶部30に記憶される。プレスキャンにより得られた三次元データに基づいて、胎児心臓Fhの位置と大きさが確認され、再構成スキャンの走査範囲が決定される。つまり、投影データ形成部40が、プレスキャンにより得られた三次元データに基づいて投影画像を形成し、走査範囲決定部50が投影画像に基づいて再構成スキャンの走査範囲を決定する。
図5は、投影画像と走査範囲の具体例を示す図である。投影データ形成部40は、プレスキャンの走査結果として三次元データ記憶部30に記憶された三次元データに基づいて投影画像を形成する。例えば、図5に示すように、φ方向とθ方向を含む面上に胎児心臓Fhを投影した投影画像が形成される。
投影データ形成部40は、プレスキャンにより得られた三次元データを構成する複数のラインデータから、各ラインデータごとに投影データを得ることにより、複数のラインデータに対応した複数の投影データに基づいて投影画像を形成する。投影データ形成部40は、例えば、各ラインデータを構成する複数データの中から、最小のエコー強度に対応した最小データを選択し、そのラインデータの投影データとする。
三次元データ内においてラインデータが胎児心臓Fh内の心腔を通る場合には、そのラインデータ内に心腔に対応したデータが含まれる。心腔内は血流が支配的であるため、心筋等の組織に比べて心腔内からの超音波の反射は弱い。つまり、心筋等の他の部分に比べて、心腔におけるエコー強度は小さい。
そのため、各ラインデータを構成する複数データの中から、最小のエコー強度に対応した最小データを選択すると、そのラインデータが胎児心臓Fh内の心腔を通る場合には、心腔に対応したエコー強度の極めて小さいデータが選択され、そのラインデータが心腔を通らなければ、心筋等の組織に対応した比較的強いエコー強度のデータが選択される。
これにより、胎児心臓Fh内の心腔部分がエコー強度の小さなデータ群(画素群)で構成され、胎児心臓Fh以外の部分が比較的強いエコー強度のデータ群(画素群)で構成された投影画像が形成される。
なお、投影画像内において、エコー強度の小さな画像部分(画素群)のうち、例えば基準値よりも小さな面積の画像部分を、胎児心臓Fhではないノイズとみなして除去するなどの処理を施すことが望ましい。ノイズを除去するにあたっては、公知の各種処理のいずれを利用してもよい。
走査範囲決定部50は、投影データ形成部40から得られる投影画像に基づいて、再構成処理における再構成スキャンの走査範囲を決定する。走査範囲決定部50は、投影画像内において胎児心臓Fhの画像領域を抽出し、その画像領域に基づいて走査範囲を決定する。例えば、心腔に対応した画素とそれ以外の画素とを識別する閾値を利用した二値化処理により、投影画像内において胎児心臓Fhの画像領域が特定される。
胎児心臓Fhの画像領域が特定されると、走査範囲決定部50は、胎児心臓Fhの画像領域の中心(例えば面積重心点またはその近傍)を通る探索ラインLを設定する。例えば図5に示すように、φ方向に対して平行な探索ラインLが設定される。
そして、走査範囲決定部50は、探索ラインL上において、胎児心臓Fhの境界を探索する。例えば、胎児心臓Fhの画像領域の中心(例えば面積重心点またはその近傍点)から、探索ラインL上においてφ方向の一方側と他方側のそれぞれの境界を探索する。例えば、胎児心臓Fh(心腔)に対応した画素から心筋等に対応した画素に変化する画素位置が探索される。これにより、探索ラインL上において、胎児心臓Fhの一方側境界と他方側境界の二つの境界が特定される。図5の具体例において、φsの位置とφeの位置が二つの境界である。
走査範囲決定部50は、探索ライン上において特定された二つの境界により特定される胎児心臓Fhの投影範囲に応じて、再構成スキャンにおける走査範囲を決定する。例えば図5の具体例において、φsの位置からφeの位置までの胎児心臓Fhの投影範囲に応じて、再構成スキャンにおけるφ方向の走査範囲が決定される。例えば、図5に示すφsからφeまでの投影範囲がそのままφ方向の走査範囲とされる。
また、胎児心臓Fhは周期的に拡張収縮運動を繰り返すため、複数の周期に亘る再構成スキャンにおいて胎児心臓Fhが一層確実に走査範囲内に含まれるように、胎児心臓Fhの投影範囲に余白領域を加えた範囲を走査範囲としてもよい。例えば、図5に示す具体例のように、φsからφeまでの投影範囲に対し、φs側とφe側のそれぞれにマージンであるΔφを付加した範囲を走査範囲とする。
なお、上述した具体例では、図5の投影画像から得られる胎児心臓Fhのφ方向の投影範囲に基づいてφ方向の走査範囲を決定しているが、図5の投影画像から胎児心臓Fhのθ方向の投影範囲を特定してθ方向の走査範囲を決定するようにしてもよい。例えば、φ方向の走査範囲とθ方向の走査範囲からなる二次元の走査範囲を決定してもよい。
また、図5の具体例においては、各ラインデータごとに投影データを得ることにより、複数のラインデータに対応した複数の投影データに基づいて投影画像が形成されている。つまり、三次元データ(図4参照)内のr方向に並ぶ複数データの中から投影データを得て、φ方向とθ方向を含む面上における投影画像が形成されている。これに代えて、三次元データ内のθ方向に並ぶ複数データの中から投影データを得て、φ方向とr方向を含む面上における投影画像が形成されてもよい。そして、その投影画像に基づいて、φ方向の走査範囲が決定されてもよい。
図1に戻り、走査範囲決定部50により再構成スキャンの走査範囲が決定されると、制御部90は、走査範囲決定部50から得られる走査範囲(走査範囲データ)に基づいて、再構成スキャンを行うようにビームフォーマ20等を制御する。これにより、ビームフォーマ20が送受信回路12を介してプローブ10を制御し、再構成スキャン(図3(B)参照)が実行される。
再構成スキャンにより得られた三次元データは三次元データ記憶部30に記憶される。例えば、図3(B)に示す具体例のように胎児心臓Fhを含むできる限り小さい範囲で、角度φ方向に走査面Sを走査させて得られた複数フレームのフレームデータが、三次元データとして三次元データ記憶部30に記憶される。
そして、図1の再構成処理部60は、三次元データ記憶部30に記憶された三次元データ、つまり再構成スキャンにより得られた複数フレームのフレームデータに基づいて、再構成処理を実行する。再構成処理としては、例えば、特許文献1等に記載される公知の処理が利用される。つまり、再構成スキャンにより得たれた複数フレームのフレームデータを並べ替えて三次元データが再構成され、再構成された三次元データに基づいて、胎児心臓等の診断対象を立体的に表現した再構成画像が形成される。
表示処理部70は、再構成処理部60において形成された再構成画像を含む表示画像を形成し、その表示画像が表示部72に表示される。また、表示処理部70は、ビームフォーマ20から得られるフレームデータに基づいて断層画像(Bモード画像)を形成して表示部72に表示させてもよい。なお、フレームデータから断層画像を得る場合には、デジタルスキャンコンバータにより、フレームデータに対して走査座標系から表示座標系への座標変換処理等が施される。三次元データ記憶部30に記憶される三次元データ、つまり複数フレームのフレームデータは、座標変換前のフレームデータでもよいし、座標変換後のフレームデータでもよい。
図1に示す構成(符号を付された各部)のうち、送受信回路12,ビームフォーマ20,投影データ形成部40,走査範囲決定部50,再構成処理部60,表示処理部70の各部は、例えば、電気電子回路やプロセッサ等のハードウェアを利用して実現することができ、その実現において必要に応じてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。また、上記各部に対応した機能の少なくとも一部がコンピュータにより実現されてもよい。つまり、上記各部に対応した機能の少なくとも一部が、CPUやプロセッサやメモリ等のハードウェアと、CPUやプロセッサの動作を規定するソフトウェア(プログラム)との協働により実現されてもよい。
制御部90は、図1の超音波診断装置内を全体的に制御する。制御部90による全体的な制御には、操作デバイス80を介して、医師等のユーザから受け付けた指示も反映される。制御部90は、例えば、CPUやプロセッサやメモリ等のハードウェアと、CPUやプロセッサの動作を規定するソフトウェア(プログラム)との協働により実現することができる。
三次元データ記憶部30は、半導体メモリやハードディスクドライブ(HDD)等の記憶デバイスにより実現することができる。表示部72の好適な具体例は、液晶ディスプレイ等であり、操作デバイス80は、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、タッチパネル、その他のスイッチ類等のうちの少なくとも一つにより実現できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
10 プローブ、12 送受信回路、20 ビームフォーマ、30 三次元データ記憶部、40 投影データ形成部、50 走査範囲決定部、60 再構成処理部、70 表示処理部、72 表示部、80 操作デバイス、90 制御部。

Claims (7)

  1. 診断対象を含む三次元空間内の注目方向に超音波を仮走査する走査処理部と、
    前記仮走査により得られる超音波のデータに基づいて、前記注目方向に対応したライン上に又は前記注目方向を含む面上に前記診断対象を投影した投影画像を形成する投影処理部と、
    前記投影画像内の前記注目方向における前記診断対象の投影範囲に基づいて、本走査における前記注目方向の走査範囲を決定する範囲決定部と、
    を有する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項1に記載の超音波診断装置において、
    前記走査処理部は、本走査における走査面の移動方向を前記注目方向とすることにより当該移動方向に超音波を仮走査し、
    前記投影処理部は、前記移動方向に対応したライン上に又は前記移動方向を含む面上に前記診断対象を投影した投影画像を形成し、
    前記範囲決定部は、前記投影画像内の前記移動方向における前記診断対象の投影範囲に基づいて、本走査における走査面の前記移動方向の走査範囲を決定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波診断装置において、
    前記走査処理部は、前記仮走査において少なくとも前記注目方向に超音波ビームを走査し、これにより、前記仮走査において複数のビームアドレスに対応した複数のラインデータが得られ、
    前記投影処理部は、前記各ラインデータから各投影データを得ることにより、前記複数のラインデータに対応した複数の投影データに基づいて前記診断対象を投影した投影画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 請求項3に記載の超音波診断装置において、
    前記診断対象は胎児の心臓であり、
    前記投影処理部は、前記各ラインデータを構成する複数データの中から最小のエコー強度に対応した最小データを前記各投影データとして選択し、前記複数のラインデータから得られる複数の最小データに基づいて、前記胎児の心臓の心腔を投影した投影画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
    前記投影処理部は、前記注目方向を含む面上に前記診断対象を二次元的に投影した投影画像を形成し、
    前記範囲決定部は、前記投影画像内の前記注目方向に対応した探索ライン上において前記診断対象の一方側境界と他方側境界を探索し、一方側境界から他方側境界までの範囲を前記投影範囲とする、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の超音波診断装置において、
    前記範囲決定部は、前記投影範囲の位置と当該投影範囲の大きさに応じて前記走査範囲を決定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  7. 請求項6に記載の超音波診断装置において、
    前記範囲決定部は、前記投影範囲に余白領域を付加した範囲を前記走査範囲とする、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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