JP2016140490A - 什器の仕口構成体および什器 - Google Patents

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Abstract

【課題】釘や接着剤を使わず、敢えて仕口が露出する什器の仕口構成体を実現し、これにより日本建築との親和性に優れた什器を構成する。
【解決手段】複数の線材11、12を長手方向と直交する方向に突き合わせた柱体と、各線材11、12に物理的変形を加えることなく着脱可能に関わって突き合わせた状態に拘束する拘束手段(磁気的吸着部)と、線材11、12の突き合わせ面に沿って互いに交叉方向に貫通する第1差し孔21および第2差し孔22と、第1差し孔21に嵌合される第1貫材31および及び第2差し孔22に嵌合し更に嵌合位置から相欠きを介して第1貫材31に係合する第2貫材32と、係合後に第2差し孔22と第2貫材32の隙間δに着脱可能に嵌挿される楔材4とから仕口構成体Aを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、釘やねじ等を用いずに仕口を構成でき、種々の什器の組み立てに利用可能な什器の仕口構成体および什器に関する。
従来より、テーブルや棚などの什器には、様々なものが市場に供されている。特に、近年は軽量で安価なもの、組立分解が容易なものが数多く流通しており、機能重視の場合にはスチール家具、デザイン重視の場合には欧風の家具などが購入される場合が少なくない。
こうした什器の例は、先行技術文献として挙げるまでもなく、枚挙にいとまはない。
ところで、近年の住宅事情を見ると、規格化された住宅がコスト的にも圧倒的に多いが、それでも注文建築の人気は根強く、日本の伝統建築にのっとって、今日においても釘やねじ等を用いずに、柱や梁、桁を軸組み工法によって組んだ建築物も多く見られる。
このような構造には、ホゾ・差し・相欠き等が柱や梁、桁の仕口のいたるところで見受けられる。
こうした日本建築は施主の意向を反映して一品製作的に作られるのであるが、完成した後の建物内に配置する什器についても施主のこだわりが強い場合が少なくない。
すなわち、伝統的な建築物のなかに釘や接着剤を使った什器を入れたり、今風にデザインされた什器を配置すると、折角の建築物との親和性が悪くなって統一感が害されるため、あえて木材を使った特注の什器を要望される場合がある。
しかしながら、このような一品製作的なカテゴリーの商品は、材料や構造が特殊であるうえに熟練技を要するために高コストとなり、技術の積み上げも期待できない。
本発明は、このようなシーンに端を発したものであり、釘や接着剤を使わず、敢えて仕口が露出する什器の仕口構成体を実現し、これにより上記の如き用途に資するとともに、什器の新たな展開を図ることを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る什器の仕口構成体は、複数の線材を長手方向と直交する方向に突き合わせた柱体と、各線材に物理的変形を加えることなく着脱可能に関わって突き合わせた状態に拘束する拘束手段と、線材の突き合わせ面に沿って互いに交叉方向に貫通する第1差し孔および第2差し孔と、第1差し孔に嵌合される第1貫材および及び第2差し孔に嵌合し更に嵌合位置から相欠きを介して第1貫材に係合する第2貫材と、係合後に第2差し孔と第2貫材の隙間に着脱可能に嵌挿される楔材とを備えたことを特徴とする。
このようなものであれば、釘やねじ等を用いることなく仕口を構成することができ、仕口を組み合わせて多彩なバリエーションに展開することができる。しかも、仕口や差し孔、貫材、楔材等は伝統的な建築要素であるため、これらを用いて什器を構成すれば伝統的な建築物との親和性が良好となる。さらに、ノックダウンが可能で熟練を要さずに組み立てが容易であり、多彩な形態も仕口構成体を共通パーツとして表現できるため、この種のカテゴリーの什器を極めて安価に構成することができる。さらに、楔材を外して拘束手段の拘束を解けば容易に分離できるため、違う形態のものに再構築するといった利用も可能になる。
特に、柱体の形態や強度を適切に維持するためには、各線材の突き合わせ面が平坦面であり、隣接する線材の平坦面同士を突き合わせて柱体を構成することが望ましい。
直交2方向から交叉する仕口を有する一般的なフレーム構造に広く適用するためには、平坦面が直交2面であり、4本の線材から柱体が構成されていることが好ましい。
組立分解が容易で、施工手順の自由度も高めるためには、拘束手段が、線材の突き合わせ面間に構成される磁気的吸着部であることが望ましい。
同様に組立分解が容易で、かつ意匠的要素も加えたい場合には、拘束手段が、線材の外周位に巻回される可撓性の緊締具であるものも好適である。
以上の仕口構成体を利用し、貫材が柱体を貫通する仕口を有する什器を適切に構成するためには、少なくとも一部の仕口において、第1貫材もしくは第2貫材の少なくとも何れか一方は対応する差し孔を貫通して両側へ延びた状態で使用されることが好ましい。
また、上記仕口構成体を利用し、貫材が柱体の一方の面のみから延出する仕口を有する什器を適切に構成するためには、少なくとも一部の仕口において、第1貫材もしくは第2貫材の少なくとも何れか一方は対応する差し孔への貫通端において当該差し孔の開口面と略面一となる状態で使用されることが好ましい。
さらに、上記仕口構成体を利用し、差し孔のうち実質的に仕口を構成しない部分を目隠しした什器を適切に構成するためには、少なくとも一部の仕口において、第1貫材もしくは第2貫材の少なくとも何れか一方は対応する差し孔への基端および貫通端においてそれぞれ当該差し孔の開口面と略面一となる状態で使用されることが好ましい。
以上において、オプション部材を取り付ける際には、第1貫材、第2貫材、楔材の少なくとも何れかにオプション部材が一体的に付帯しているものが好都合である。
以上説明した本発明によれば、釘やねじ等を用いることなく仕口を構成することができ、仕口を組み合わせて多彩なバリエーションの構造物に展開することができるだけでなく、伝統的な建築物との親和性に優れ、組み立て分解、再構築も容易な、従来にはない斬新な仕口構成体及び什器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る仕口構成体を示す図。 同仕口構成体を構成する第1線材および第2線材等を複数の方向から示す図。 同仕口構成体の他の組み付け例を示す図。 同仕口構成体を使用した什器である手帳棚を示す斜視図。 同手帳棚を複数の方向から示す図。 同仕口構成体を使用した什器であるテーブルを示す斜視図。 同テーブルを複数の方向から示す図。 同仕口構成体を使用した什器である棚を示す斜視図。 同棚を複数の方向から示す図。 同仕口構成体を使用した什器であるレジ台を示す斜視図。 同レジ台を複数の方向から示す図。 本発明に係る拘束手段の変形例を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の仕口構成体Aを示し、図2はその一部の構成部品図である。この仕口構成体Aは、柱体1に設けた第1差し孔21および第2差し孔22にそれぞれ第1貫材31および第2貫材32を交叉状態で挿入し、楔材4を打ち込んで仕口aを固定するようにしたものである。
具体的に説明すると、柱体1は軸方向に延びる各一対の第1線材11および第2線材12を長手方向と直交する方向に突き合わせて構成されている。線材11、12は断面が正方形をなす角柱状のもので、直交2面11a、11b、12a、12bが突き合わせ面として設定され、隣接する線材11、12の突き合わせ面11a、11a同士、11b、11b同士を突き合わせることで、柱体1は4分割構造として組み付けられる。
その結果、第1線材11は対をなして柱体1の一方の対角に位置し、第2線材12は対をなしてもう一方の対角に位置する。第1線材11は、第1の突き合わせ面11aに沿って第1差し孔21となる位置に第1切欠き11cが、第2の突き合わせ面11bに沿って第2差し孔22となる位置に第2切欠き11dがそれぞれ設けてあり、第2線材12にも、突き合わせ面12aに沿って第1差し孔21となる位置に第1切欠き12cが、突き合わせ面12bに沿って第2差し孔22となる位置に第2切欠き12dがそれぞれ設けてある。第1差し孔21に比して第2差し孔22は、切欠きの深さが同じ(d1=d2)で切欠き幅が大きく(w1<w2、w2≒1.5w1)形成されている。
そして、第1線材11の第1の突き合わせ面11aと第2線材12の第1の突き合わせ面12aとを突き合わせることによって、第1切欠き11c、12c同士の間に第1差し孔21が形成され、第1線材11の第2の突き合わせ面11bと第2線材12の第2の突き合わせ面12bとを突き合わせることによって、第2切欠き11d、12d同士の間に第2差し孔22が形成される。
第1線材11の第1の突き合わせ面11aには、長手方向に離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)にマグネット11eが表面を突き合わせ面11aから僅かに突出させた状態で埋設されており、対する第2線材12の第1の突き合わせ面12aには、前記マグネット11eの位置に対応して長手方向に離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)に鉄等の磁性材からなる皿ビス様の被着具12eが表面を突き合わせ面から僅かに没入させた状態で埋設されている。
また、第2線材12の第2の突き合わせ面12bには、長手方向に離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)にマグネット12fが表面を突き合わせ面12bから僅かに突出させた状態で埋設されており、対する第1線材11の第2の突き合わせ面11bには、前記マグネット12fの位置に対応して長手方向に離間した複数箇所(本実施形態では4箇所)に鉄等の磁性材からなる皿ビス様の被着具11fが表面を突き合わせ面11bから僅かに没入させた状態で埋設されている。
マグネット11eと被着具12e、マグネット12fと被着具11fは、本発明の磁気的吸着部Mを構成している。
第1線材11上におけるマグネット11eと被着具11fの位置関係、第2線材12上におけるマグネット12fと被着具12eの位置関係は、各々長手方向に位置ずれさせてある。
一方、第1貫材31および第2貫材32は平板状(梁状)のもので、断面形状は同一(幅寸法W3=W4)とされ、第1貫材31の断面形状は第1差し孔21に対応する矩形状をなしていて幅寸法W3は第1差し孔21の幅寸法W1にほぼ等しく、第2貫材32の断面形状は第2差し孔22に一部対応する矩形状をなしていて幅寸法W4は第2差し孔22の幅寸法W2よりも短く(2/3程度に)設定されている。
第1貫材31には、使用状態で仕口a内に位置する部位に上向きの切欠き31aが設けられ、第2貫材32には、使用状態で仕口a内に位置する部位に下向きの切欠き32aが設けられており、両切欠き31a、32aは相欠きの関係で係合し合う。切欠き31a、32aの深さは、それぞれ貫材31、32の幅寸法W1、W2の1/2に設定されている。
後述するように、これらを組み付けると、仕口aにおいて第2差し孔22と第2貫材32との間に隙間δが生じる。楔部材4はこの隙間δに打ち込まれて当該隙間δを閉塞する断面形状に設けられている。
以上において、第1線材11、第2線材12、第1貫材31、第2貫材32、楔部材4は全て非磁性材、この実施形態ではアルミ素材が用いてあり、楔部材4は滑りをよくするために樹脂部材が用いてある。勿論、上記の全部または一部を木製素材で構成するなど、素材は限定されるものではない。
次に、この仕口構成体Aを用いて仕口aを構成する手順について説明する。先ず、図1に矢印T1で示すように、第1線材11及び第2線材12を集合させて柱体1を構成する。次に、矢印T2で示すように第1差し孔21に第1貫材31を切欠き31aを上に向けて挿入する。さらに、その切欠き31aに差し込むようにして矢印T3で示すように第2差し孔22に第2貫材32を切欠き32aを下に向けて挿入し、引き続き切欠き31a、32aが合致した位置で矢印T4で示すように第2貫材32を第1貫材31に向けて降下させて切欠き31a、32a同士を係合させて相欠きにする。最後に、第2差し孔22と第2貫材32との間に残る隙間δに矢印T5で示すように楔部材4を打ち込んで、相欠きが外れないようにする。このようにして仕口aが完了する。
この場合、図3(a)に示すように、先に1本の第1線材11と1本の第2線材12を釘やねじ等の止着具を用いて壁等に固定し、次いで残り1本の第1線材11と1本の第2線材12を組み付けて柱体1とした後に、図1と同様の手順で組み付けを行うこともできる。この場合、図1の第1貫材31は差し孔21を貫通しない状態とされる。勿論、先に1本の第1線材11のみ、或いは1本の第2線材12のみを釘やねじ等の止着具を用いて壁等に固定し、次いで残り3本の線材11、12を組み付けて柱体1としても構わない。
或いは、図3(b)に示すように、先に1本の第1線材11と1本の第2線材12を組み付けてその間にできる未完成で閉じた状態の第1差し孔に第1貫材31を挿通し、また未完成で開いた状態の第2差し孔に第2貫材32を貫通させて落とし込むことにより第1貫材31と相欠きの状態で係合させ、さらに楔部材4を打ち込んで、最後に残りの1本の第1線材11と1本の第2線材12を嵌め合わせるようにしてもよい。このように、この仕口構成体Aは施工上の都合が利き易く、また、必要があれば図1の状態から図3(b)のように一部の線材11、12を分離させて仕口aを開くこともできる。
仕口aに対する貫材31、32の通し方としては、図1に示すように第1貫材31および第2貫材32の双方が差し孔21、22を貫通して両側へ延びた状態で使用される形態のほか、後記図4の第2貫材32のように差し孔22への貫通端で止めて当該差し孔22の開口面と略面一となる状態で使用される形態(矢印Y部参照)、或いは、同図に示すように第1貫材31や第2貫材32が差し孔21、22内に丁度収容される寸法、すなわち基端および貫通端においてそれぞれ当該差し孔21、22の開口面と略面一となって突出部分が存在しない状態で使用される形態(矢印Z部参照)など、様々な形態を組み合せることができる。
以下、この仕口構成体Aを利用して什器を構成した例を挙げる。什器とは、一般に日常使用する家具・道具・器物の類を言う。
図4及び図5は、仕口構成体Aを利用して、什器の一つである扁平な棚X1(手帳棚)を構成した例である。この棚X1は、左右に対をなす柱体1と、柱体1間に架設された第2貫材であるフレーム32と、左右の柱体1の前面に亘って後傾姿勢で設けられる棚板5とを備える。棚板5は第1貫材31に一体的に設けられ、第1貫材31には中央に上向きの切欠き31aが、フレーム(第2貫材)32には左右両端に下向きの切欠き(図示省略)が設けてある。そして、第1差し孔21に第1貫材31を差し込んで棚板5を仮保持した後、交叉方向から第2差し孔22にフレーム(第2貫材)32を差し込んで第1貫材31と相欠きにし、最後に楔材4を打ち込めば、柱体1、1間にフレーム(第2貫材)32が架設され、柱体1の前面に本発明においてはオプション部材として位置づけられる棚板5が取り付けられた棚板X1が完成する。この棚X1は奥行きが小さいため、図3(a)に示したようにして先に線材11(12)の一部を壁等に固定しておくことが好適である。
図6及び図7は、仕口構成体Aを利用して、什器の一つであるテーブルX2を構成した例である。このテーブルX2は柱体1を4本の脚として用い、4本の脚(柱体)1間を連結する位置に第1貫材31、第2貫材32を枠状に架け渡して上下の補強枠61としている。第1貫材31と第2貫材32は仕口内で相欠きにより係合し、楔材4で固定されている。上補強枠61には十字の補強フレーム63、64が相欠きによって係合し、補強フレーム63、64の両端は対応する貫材31、32に追入れによって係合している。
この実施形態の柱体1には、マグネット65が適宜箇所に埋設してあり、この上に磁性部を有するメタル天板66を載せてテーブルX2に仕上げているものである。
図8及び図9は、仕口構成体Aを利用して、什器の一つである一般的な奥行きの棚X3を構成した例である。この棚X3も、4本の柱体1と、3つの補強枠61とから構成されていて、補強枠61と柱体1との関係は上記テーブルX2の補強枠61(貫材31、32)と柱体1との関係と同様である。なお、この実施形態では、補強枠61の貫材31、32上にパンチングメタルの棚板65を支持させている。
図10及び図11は、この仕口構成体Aを利用して、什器の一つであるレジ台X4を構成した例である。このレジ台X3は、4本の柱体1と、前方が開放された平面視コノ字型をなす3つの補強枠62とから構成されていて、補強枠62と柱体1との関係は上記テーブルX2や棚X3の補強枠61(貫材31、32)と柱体1の関係に準ずる。この実施形態も、補強枠62の貫材31、32上にパンチングメタルの棚板65を載置可能としている。
以上のように、本実施形態の仕口構成体Aは、複数の線材11、12を長手方向と直交する方向に突き合わせた柱体1と、各線材11、12に物理的変形を加えることなく着脱可能に関わって突き合わせた状態に拘束する拘束手段(磁気的吸着部M)と、線材11、12の突き合わせ面11a、12a(11b、12b)に沿って互いに交叉方向に貫通する第1差し孔21および第2差し孔22と、第1差し孔21に嵌合される第1貫材31および及び第2差し孔22に嵌合し更に嵌合位置から相欠きを介して第1貫材31に係合する第2貫材32と、係合後に第2差し孔22と第2貫材32の隙間δに着脱可能に嵌挿される楔材4とを備えて構成される。
このようなものであれば、釘やねじ等を用いることなく仕口aを構成することができ、このような仕口aを組み合わせて多彩なバリエーションの構造体に展開することができる。しかも、仕口aや差し孔21、22、貫材31、32、楔材4等は伝統的な建築要素であるため、これらを用いて什器を構成すれば伝統的な建築物との親和性が極めて良好なものとなる。さらに、このような構造であればノックダウンが可能で熟練を要さずに組み立てが容易であり、多彩な構造体の形態も仕口構成体Aを共通パーツとして表現できるため、この種のカテゴリーの什器を極めて安価に構成することができる。さらに、楔材4を外して拘束手段(磁気的吸着部M)の拘束を解けば線材11、12、貫材31、32が容易に分離できるため、違う形態のものに再構築するといった利用も可能になる。
また、各線材11、12の突き合わせ面11a、11b、12a、12bが平坦面であり、隣接する線材11、12の平坦な突き合わせ面11a、12a同士(11b、12b同士)を突き合わせて柱体1を構成するようにしているので、平坦面を通じて柱体1の形態や強度を適切に維持することができる。
さらに、突き合わせ面11a、11b、12a、12bをなす平坦面が直交2面であり、4本の線材11、11、12、12から柱体1が構成されているので、直交2方向から交叉する仕口aを有する一般的なフレーム構造に広く適用することができる。
特に、拘束手段を、線材11、12の突き合わせ面11a、12a間(11b、12b間)に構成される磁気的吸着部Mとしているので、工具なしで組み立て、分解を極めて簡単に行うことができる。しかも、拘束手段である磁気的吸着部Mの拘束を解けば、仕口aを構成した状態から線材11、12の一部のみを分離させることも可能であり、或いは、線材11、12の一部を後付けして柱体1、仕口aに仕上げるといった施工手順を採用することも可能になる。
そして、少なくとも一部の仕口において、第1貫材31もしくは第2貫材32の少なくとも何れか一方は対応する差し孔21、22を貫通して両側へ延びた状態で使用すれば、貫材31、32が柱体1を貫通する仕口aを什器のなかに適切に構成することができる。また、少なくとも一部の仕口において、第1貫材31もしくは第2貫材32の少なくとも何れか一方は対応する差し孔21、22への貫通端において当該差し孔21、22の開口面と略面一となる状態で使用すれば、貫材31、32が柱体1の一方の面のみから延出する仕口Aを什器のなかに適切に構成することができる。さらに、少なくとも一部の仕口において、第1貫材31もしくは第2貫材32の少なくとも何れか一方は対応する差し孔21、22への基端および貫通端においてそれぞれ当該差し孔21、22の開口面と略面一となる状態で使用すれば、差し孔21、22のうち実質的に仕口を構成しない部分を目隠しした什器Aを適切に構成することができる。
さらに、図4及び図5の棚X1に見られるように、第1貫材31や第2貫材32、楔材4の少なくとも何れかにオプション部材(棚板5など)を一体的に付帯させるようにすれば、貫材31、32や楔材4をオプション部材の取付具として有効に活用することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成や断面形状、材料等は上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、拘束手段は線材11、12の外周位に巻回される可撓性の緊締具7(紐や縄、テープ、ベルト等々)であってもよい。このようにすれば、線材11、12の着脱が工具なしで極めて簡単に行えるようになる。しかも、緊締具7が外部に露出するので、これを逆に意匠的に利用する展開も可能となる。
また、柱体を構成する線材は突き合わせたときに円柱状の柱体ができるような形状であってもよい。さらに、柱体から三方あるいは六方に貫材が延びるような仕口構成体や什器を構成する場合には、柱体の分割数は6などにしても構わない。さらにまた、1本の柱体を構成する各線材を色違いで構成する展開等も可能である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…柱体
4…楔材
7…緊締具
11…第1線材
12…第2線材
11a、11b、12a、12b…突き合わせ面
21…第1差し孔
22…第2差し孔
31…第1貫材
32…第2貫材
A…仕口構成体
a…仕口
M…磁気的吸着部
X1…什器(手帳棚)
X2…什器(テーブル)
X3…什器(棚)
X4…什器(レジ台)

Claims (9)

  1. 複数の線材を長手方向と直交する方向に突き合わせた柱体と、各線材に物理的変形を加えることなく着脱可能に関わって突き合わせた状態に拘束する拘束手段と、線材の突き合わせ面に沿って互いに交叉方向に貫通する第1差し孔および第2差し孔と、第1差し孔に嵌合される第1貫材および及び第2差し孔に嵌合し更に嵌合位置から相欠きを介して第1貫材に係合する第2貫材と、係合後に第2差し孔と第2貫材の隙間に着脱可能に嵌挿される楔材とを備えたことを特徴とする什器の仕口構成体。
  2. 各線材の突き合わせ面が平坦面であり、隣接する線材の平坦面同士を突き合わせて柱体を構成する請求項1に記載の什器の仕口構成体。
  3. 平坦面が直交2面であり、4本の線材から柱体が構成されている請求項2に記載の什器の仕口構成体。
  4. 拘束手段が、線材の突き合わせ面間に構成される磁気的吸着部である請求項1〜3の何れかに記載の什器の仕口構成体。
  5. 拘束手段が、線材の外周位に巻回される可撓性の緊締具である請求項1〜3の何れかに記載の什器の仕口構成体。
  6. 請求項1〜5の何れかを使用して仕口を構成した什器であって、少なくとも一部の仕口において、第1貫材もしくは第2貫材の少なくとも何れか一方は対応する差し孔を貫通して両側へ延びた状態で使用されることを特徴とする什器。
  7. 請求項1〜5の何れかを使用して仕口を構成した什器であって、少なくとも一部の仕口において、第1貫材もしくは第2貫材の少なくとも何れか一方は対応する差し孔への貫通端において当該差し孔の開口面と略面一となる状態で使用されることを特徴とする什器。
  8. 請求項1〜5の何れかを使用して仕口を構成した什器であって、少なくとも一部の仕口において、第1貫材もしくは第2貫材の少なくとも何れか一方は対応する差し孔への基端および貫通端においてそれぞれ当該差し孔の開口面と略面一となる状態で使用されることを特徴とする什器。
  9. 第1貫材、第2貫材、楔材の少なくとも何れかにオプション部材が一体的に付帯している請求項6〜8の何れかに記載の什器。

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021004879A1 (de) 2020-10-12 2022-04-14 Uwe-Friedrich Stockinger Möbelbausystem mit modular aufbaubarer Struktur und ein damit aufgebautes und montiertes Möbel sowie ein Montageset dafür

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