JP2016140489A - 遊技台 - Google Patents

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亮 味田
健司 阿曽
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健司 阿曽
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Abstract

【課題】本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)あるいは封入式遊技機に代表される遊技台に関し、表示に特徴を持った遊技台を提供することにある。
【解決手段】パチンコ機100は、装飾図柄表示装置208を備え、遊技状態に応じた複数の演出モードに対応する演出を実行する。装飾図柄表示装置208は、演出モードの移行に応じて、背景画像、保留アイコン、キャラクタ画像の表示を変更させる。大当りの期待度が低い演出モードから大当りの期待度の高い演出モードに移行する際に、背景画像の変更タイミングと、保留アイコンの変更タイミングとを異ならせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)あるいは封入式遊技機に代表される遊技台に関する。
近年、表示手段を備える遊技台が提案されている(特許文献1)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台には、表示に改良の余地がある。
本発明の目的は、表示に特徴を持った遊技台を提供することにある。
上記目的は、
演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の態様をした演出(以下、「第一の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の態様をした演出(以下、「第二の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第一の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第三の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第二の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第四の演出」という。)であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出よりも大当りへの期待度が高い演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて開始可能な演出であり、
前記第四の演出は、前記第三の演出に代えて開始可能な演出であり、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングとは異なるタイミングである、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図の停止表示図柄の一例を示し、(b)は装飾図柄の一例を示し、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は第1副制御部画像処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたテーブルセット等決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたテーブルセットの具体的構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたテーブルセットの具体的構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたテーブルであって、停止図柄がはずれ図柄に係るはずれ変動の場合の各種テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300のROM306に記憶されたテーブルであって、停止図柄がはずれ図柄に係るはずれ変動の場合の各種テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態時に当りに当選して当り遊技後に設定されるテーブ設定の他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態時に当りに当選して当り遊技後に設定されるテーブ設定の他の例(変形例)を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、テーブルの切り替えタイミングと演出モードの切り替えタイミングおよび両タイミングの関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、テーブルの切り替えタイミングと演出モードの切り替えタイミングおよび両タイミングの関係の他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、第一遊技状態および第二遊技状態等と演出モードとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、演出モードの切替タイミングを示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、演出モードの切替タイミングの他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100であって、演出モードの切替タイミングの他の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での特図変動遊技を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100でのモード移行タイミングを示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100でのモード移行タイミングを示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での特図変動遊技の開始タイミングを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での特図変動遊技とモード移行によるオブジェクトの変化との関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での各モードと各オブジェクトの態様の対応関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での特図変動遊技とモード移行との関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技者によるモード選択方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での変動パターンテーブルとモードとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での装飾図柄表示装置208に表示されるキャラクタ選択演出のアニメーションを示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での装飾図柄表示装置208に表示されるキャラクタ選択演出のアニメーションを示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技者によるモード選択方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での各モードに対応する装飾図柄表示装置208での背景画像を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での各モードに対応する保留アイコンの表示態様を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での保留アイコンの表示態様を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での各モードに対応する装飾図柄の表示態様を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での装飾図柄表示装置208に表示される画像の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での装飾図柄表示装置208に表示される画像の視認性が変化する例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での装飾図柄表示装置208による演出表示を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での装飾図柄表示装置208に表示される保留増加アニメーションを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での各種設定変更を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100でのモード移行による演出可動体224の動作を示している。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での演出表示の視認性が変化する例を示している。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での状態の移行タイミングを示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での状態の移行タイミングを示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での状態の移行タイミングと演出変化のタイミングとの関係を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での状態の移行タイミングと演出変化のタイミングとの関係を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の装飾図柄表示装置208に表示される画像を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の演出変化の具体例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の演出変化の具体例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の演出変化の具体例を示す図(その3)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の演出変化の具体例を示す図(その4)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の演出変化の具体例を示す図(その5)である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での表示手段の表示領域について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100の装飾図柄表示装置208における視認状態を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は、装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の先読み結果記憶部に先読み結果が記憶された状態を例示する図である。(a)は、特図1用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、(b)は、特図2用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、(c)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部の状態を例示している。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100で用いられる当否判定用テーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100で用いられる特図決定用テーブルを示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100での特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、同図(d)は、第1副制御部画像制御処理の流れを示している。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は、第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第2の実施の形態による実施例1であって、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理(ステップS409)の1つである選択演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態による実施例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例2におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例2におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例3におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例3におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例3におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例4におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例4におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例4におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例5におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例6におけるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例6におけるパチンコ機100の操作手段700を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例6におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例6におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例6におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例6におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例7におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例8におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例8におけるパチンコ機100の第一〜第四の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例8におけるパチンコ機100の第一〜第四の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例8におけるパチンコ機100の第一〜第四の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例9におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例9におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例10におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例10におけるパチンコ機100の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例4の変形例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による変形例1におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による変形例1におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による変形例1におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例4の変形例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図(その3)である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図(その4)である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図(その5)である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11の変形例1におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例11の変形例2におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例12におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例12におけるパチンコ機100の大当り遊技の開始タイミングと終了タイミングを表したタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態による実施例12の変形例におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例13におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例13の変形例におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例14におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例15におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例16におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例17におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例18におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による実施例19におけるパチンコ機100の演出手段で実行される演出を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
例えば、特図先読み処理ではまず、現在の制御状態が電サポ中か否かを判断し、電サポ中であると判断すると、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断し、特図2始動口232への入賞があったと判断すると、入賞した特図2始動情報に係る当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値を先読みする。次いで、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、特図確率変動フラグの値と先読みした当り判定用乱数値と当否判定用テーブル(不図示)とを用いて、当該当否判定が大当りとなるか否かの事前判定を行う。次いで、先読みした当り時用特図決定用乱数値と特図決定用テーブル(不図示)とを用いて、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する。次いで、事前判定された停止図柄と、特図タイマ番号決定用乱数値と、特図2変動表示時間決定テーブル(不図示)とを用いて特図変動遊技の変動時間(特図タイマ番号)を事前判定する。次いで、事前判定して得られた事前判定結果(当否判定結果、停止図柄、特図タイマ番号)を主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図タイマ番号を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
特図先読み処理において、例えば主制御部300は、電サポ状態でないと判断すると、特図2始動情報と同様の処理に基づいて、特図1始動情報について特図先読み処理を実行する。なお、特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブル、特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。また、特図先読み処理は、入賞受付処理(ステップS217)内で実行されてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図3の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して不図示の当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して不図示の特図決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して不図示の特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図9(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施形態によるパチンコ機100で用いられる各種テーブルについて図10乃至図16を用いて説明する。本実施形態によるパチンコ機100は、図5(a)に示す特別図柄とは異なる特別図柄(大当り図柄1〜14、小当り図柄およびはずれ図柄1、2)を備えている。図10乃至図16に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。
図10は、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態時に特図1表示装置212に特図停止図柄が停止表示された後の当り遊技のラウンド数と、当該当り遊技後に移行する遊技状態と、当該当り遊技後に設定されるテーブルセット(以下、「変動パターンテーブル」と称する場合がある)とを決定するテーブルセット等決定テーブルの一例を示している。図10(a)に示すように、テーブルセット等決定テーブルは、左から1列目に「特図停止図柄」、2列目に「R数」、3列目に「確変」、4列目に「電サポ」、5列目に「テーブルセット」の5個の項目で構成されている。1列目の欄の「特図停止図柄」は、特図1変動遊技後に特図1表示装置212に停止表示される図柄を示している。2列目の欄の「R数」は、当該図柄の停止表示後に実行される当り遊技のラウンド数を示し、当該欄の「R」はラウンドを表し、「−」は当り遊技が実行されないことを表している。3列目の欄の「確変」は、特図高確率状態を示し、当該欄の「○」は遊技状態が特図高確率状態に移行することを表し、「×」は遊技状態が特図低確率状態に移行することを表し、「−」は現在の遊技状態を維持することを表している。4列目の欄の「電サポ」は電サポを示し、当該欄の「○」は遊技状態が普図高確率状態に移行することを表し、「×」は遊技状態が普図低確率状態に移行することを表し、「−」は現在の遊技状態を維持することを表している。5列目の欄の「テーブルセット」は、当り遊技後に設定されるテーブルセットを示し、当該欄の「−」は前回と同じテーブルセットが設定されることを表している。
本実施形態では、普図の確変、時短、開放延長の全てがオン状態の場合またはこれら3つの少なくともいずれか1つがオン状態にある場合を電サポ状態と称する。したがって、これら3つのいずれもオフ状態にある場合を電サポ状態ではない状態、すなわち非電サポ状態と称する。パチンコ機100は、大当りの種類を識別困難に構成してもよい。例えば、大当りの種類は、装飾図柄表示装置208では識別不能または識別困難であってもよい。また、大当りの種類は、特図表示装置では識別可能であってもよい。また、パチンコ機100は、特図表示装置に停止表示された特図の種類では大当りの種類までは識別不能になっていてもよい。
「特図停止図柄」が大当り図柄1の場合は、大当り遊技のラウンド数は16ラウンド(16R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット1が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄2の場合は、大当り遊技のラウンド数は10ラウンド(10R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット2が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄3の場合は、大当り遊技のラウンド数は10ラウンド(10R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット3が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄4の場合は、大当り遊技のラウンド数は10ラウンド(10R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット4が設定される。
「特図停止図柄」が大当り図柄5の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット5が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄6の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット6が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄7の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)となり、遊技状態が特図高確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット7が設定される。
「特図停止図柄」が大当り図柄8の場合は、大当り遊技のラウンド数は10ラウンド(10R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット8が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄9の場合は、大当り遊技のラウンド数は10ラウンド(10R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット9が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄10の場合は、大当り遊技のラウンド数は10ラウンド(10R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図高確率状態に移行し、テーブルセット10が設定される。
「特図停止図柄」が大当り図柄11の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット11が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄12の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット12が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄13の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット13が設定される。
「特図停止図柄」が小当り図柄の場合は、小当り遊技のラウンド数は1ラウンド(1R)となり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態に移行し、前回と同じテーブルセットが設定される。「特図停止図柄」がはずれ図柄2の場合は、当り遊技は実行されず、現状の遊技状態が維持され、テーブルセット14が設定される。「特図停止図柄」が大当り図柄14の場合は、大当り遊技のラウンド数は2ラウンド(2R)であり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態に移行し、テーブルセット14が設定される。
大当り図柄1〜14や小当り図柄が停止表示された後に実行される大当り遊技における可変入賞口234は種々のパターンで開放可能である。大当り図柄1〜4および8〜10が停止表示された後に実行される大当り遊技における可変入賞口234は例えば、全てのラウンドで相対的に長い時間(例えば、出玉が得られる程度の時間)開放(長開放)する開放パターン、全てのラウンドで相対的に短い時間(例えば、出玉が得られない程度の時間)で1回または複数回開放(短開放)する開放パターン、実質nラウンド大当り(詳細は後述する)と呼ばれる当りにおいて用いられる開放パターン、全ラウンドのうちの所定の1ラウンドのみ短開放となる開放パターン、短開放のラウンドと長開放のラウンドとが交互に繰り返される開放パターン等で開放するようになっていてもよい。また、大当り図柄5〜7および大当り図柄11〜14が停止表示された後に実行される大当り遊技における可変入賞口234は例えば、短開放のラウンドが2回繰り返される開放パターン、2ラウンドのうちの一方のラウンドは短開放となり、他方のラウンドは長開放となる開放パターン、長開放のラウンドが2回繰り返される開放パターン等で開放するようになっていてもよい。また、小当り図柄が停止表示された後に実行される小当り遊技における可変入賞口234は例えば、所定の間隔で短開放が複数回繰り返される(例えば、小当り遊技開始時に短開放(例えば、2回開放)し、その後所定時間の経過後に短開放(例えば、2回開放)する)開放パターンで開放するようになっていてもよい。また、2R大当りと小当りとは当り遊技におけるラウンド数が異なるものの、大当り図柄5〜7および大当り図柄11〜14が停止表示された後に実行される大当り遊技における可変入賞口234は、小当り図柄が停止表示された後に実行される小当り遊技における可変入賞口234と見かけ上同じ開放パターンで開放するようになっていてもよい。
詳細な説明は省略するが、パチンコ機100は、テーブルセット1が設定された後に実行される特図変動遊技の変動時間は最も短くなり、テーブルセット2乃至4および8乃至10が設定された後に実行される特図変動遊技の変動時間がその次に短くなり、テーブルセット5乃至7および11乃至13が設定された後に実行される特図変動遊技の変動時間がその次に短くなるように構成されている。また、パチンコ機100は、遊技者に10R潜伏確変と10R通常(10R特図低確率)とを混同し、2R潜伏確変と2R通常(2R特図低確率)とを混同させるために、テーブルセット2乃至4の変動時間とテーブルセット8乃至10の変動時間とがほぼ同じ長さになり、テーブルセット5乃至7の変動時間とテーブルセット11乃至13の変動時間とがほぼ同じ長さになるように構成されている。
遊技者を混同させるために対になっている、例えばテーブルセット2とテーブルセット8において、テーブル10とテーブル6とが対になり、テーブル11とテーブル7とが対になっている。当該テーブル10の変動時間は、当該テーブル6の変動時間よりも長くなり、当該テーブル6の変動時間が当該テーブル7の変動時間よりも長くなっていてもよい。また、当該テーブル10の変動時間は当該テーブル6の変動時間よりも短くなり、当該テーブル6の変動時間が当該テーブル7の変動時間よりも短くなっていてもよい。また、当該テーブル10の変動時間は当該テーブル6の変動時間よりも長くなり、当該テーブル6の変動時間が当該テーブル7の変動時間よりも短くなっていてもよい。さらに、当該テーブル10の変動時間は当該テーブル6の変動時間よりも短くなり、当該テーブル6の変動時間が当該テーブル7の変動時間よりも長くなっていてもよい。
テーブルセット2におけるテーブル10での19回の変動はそれぞれ同じ変動時間でなくてもよく、同様にテーブルセット8におけるテーブル6での19回の変動は全て同じ変動時間でなくてもよい。テーブル10での19回の変動と、テーブル6での19回の変動とを比較した場合、19回の全てにおいてテーブル10の変動時間の方がテーブル6の変動時間よりも長くなったり短くなったりしていなくてもよい。19回の変動のうちの一部はテーブル10の方がテーブル6よりも変動時間が長く、他の一部はテーブル10の方がテーブル6よりも変動時間が短くなっていてもよい。また、19回の変動の平均時間はテーブル10の方がテーブル6よりも長かったり短かったりしてもよい。また、19回の全体の変動時間は、テーブル10の方がテーブル6よりも長かったり短かったりしてもよい。
また、テーブルセット2におけるテーブル10とテーブルセット8におけるテーブル6とで選択され得る最短の変動時間は、テーブル10がテーブル6よりも短くても長くてもよい。また、テーブル10はテーブル6と比較して、最短の変動時間の選択率が高かったり低かったりしてもよい。また、テーブル10とテーブル6とで選択され得る最短の変動時間は同じであるものの、最短の変動時間の選択率は、テーブル10よりもテーブル6の方が高かったり低かったりしてもよい。また、テーブル10とテーブル6とで選択され得る最長の変動時間は、テーブル10がテーブル6よりも短くても長くてもよい。また、テーブル10はテーブル6と比較して、最長の変動時間の選択率が高かったり低かったりしてもよい。また、テーブル10とテーブル6とで選択され得る最長の変動時間は同じであるものの、最長の変動時間の選択率は、テーブル10よりもテーブル6の方が高かったり低かったりしてもよい。さらに、テーブル10とテーブル6とのこれらの関係は、テーブルセット2におけるテーブル11とテーブルセット8におけるテーブル7との間にも同様に成り立つ。
また、テーブルセット2におけるテーブル10とテーブルセット8におけるテーブル6とを比較した場合、選択率の最も高い変動時間は、テーブル10よりもテーブル6の方が長かったり短かったりしてもよい。また、テーブル10で選択され得る変動時間の平均時間は、テーブル6で選択され得る変動時間の平均時間よりも長かったり短かったりしてもよい。さらに、テーブル10とテーブル6とのこれらの関係は、テーブルセット2におけるテーブル11とテーブルセット8におけるテーブル7との間にも同様に成り立つ。
テーブルセット2におけるテーブル10およびテーブル11の変動時間並びにテーブルセット8におけるテーブル6およびテーブル7の変動時間は、特図変動遊技の保留数に応じて変更されるようになっていてもよい。例えば、特図変動遊技の保留が満タンである場合は、変動時間が短くなり、満タン以外の場合は変動時間が長くなっていてもよい。また、保留数が多いほど変動時間が短くなるようになっていてもよい。また、保留数に応じて変動時間の選択率が異なるようになっていてもよい。例えば特図変動遊技の保留が満タンである場合は、短い変動時間が選択され易くなり、満タン以外の場合は長い変動時間が選択され易くなってもよい。また、保留数が多いほど短い変動時間が選択され易くなっていてもよい。
以上、テーブルの変動時間についてテーブルセット2およびテーブルセット8を用いて説明したが、テーブルセット3およびテーブルセット9、テーブルセット4およびテーブルセット10、テーブルセット5およびテーブルセット11、テーブルセット6およびテーブルセット12、テーブルセット7およびテーブルセット13のそれぞれについてまたはこれらの一部は、テーブルセット2およびテーブルセット8と同様に構成されていてもよい。
同一のテーブル番号であってもテーブルセットが異なっていると、変動時間が異なるようになっていてもよい。例えば、テーブルセット2におけるテーブル10の変動時間は、テーブルセット3におけるテーブル10の変動時間よりも長かったり短かったりしてもよい。また、テーブルセットが異なっていても同一のテーブル番号であれば変動時間は同じになるようになっていてもよい。
図10(a)に示すテーブルセット等決定テーブルの「特図停止図柄」の欄に列挙された大当り図柄1〜14、小当り図柄およびはずれ図柄2は一例であって、これら以外の図柄が含まれていてもよい。例えば、当該テーブルには、実質nR(nは自然数)大当りとなる大当り図柄が含まれていてもよい。また、当該テーブルには、特図停止時の遊技状態が所定の遊技状態の場合は、実質nR大当りとなる大当り図柄が含まれないようにしてもよい。ここで、実質nR大当り(例えば、n=4)は、ラウンド数としてはmR(mはnよりも大きい自然数。例えばm=16)であるが、例えばnR分だけ遊技球が入球し易い長開放パターンとなり、残りの(m−n)R(12R)は実質遊技球が入球しない短開放パターンとなる大当りである。
また、当該テーブルには、出球なし大当り(確変)となる大当り図柄が含まれていてもよい。出球なし大当りとは、全てのラウンドで短開放する当りをいう。例えば、4R確変(出球なし)大当りの場合は4R全て短開放となる。また、4R確変(出球あり)大当りの場合は4R全て長開放となる。
図10(a)に示すテーブルセット等決定テーブルは、「特図停止図柄」が小当りの場合はテーブルセットが設定されないように構成されているが、小当りの場合も所定のテーブルセットが設定されるように構成されていてもよい。また、図示は省略するが、特図2表示装置214に特図停止図柄が停止表示された後のテーブルセット等決定テーブルは、図10(a)に示すテーブルセット等決定テーブルと異なっていてもよいし同じであってもよい。例えば、パチンコ機100は、特図2変動遊技では特図2表示装置214に小当り図柄が停止表示しないように構成されていたり大当り図柄の種類が特図1変動遊技よりも少ないように構成されていたりしてもよい。
図10(b)は、図10(a)に示す「テーブルセット」におけるテーブルセット1〜14を構成するテーブルの種類と遊技状態とを対応付けたテーブルである。図10(b)に示すように、当該テーブルは、左列に「テーブル」、右列に「遊技状態」の2項目で構成されている。左列の欄の「テーブル」は、テーブルセットを構成するテーブルの種類を示し、テーブル1〜11の11種類が用意されている。右列の欄の「遊技状態」は、左列に示された各テーブルが設定された場合の遊技状態を示し、当該欄の「特低」は特図低確率状態を表し、「普低」は普図低確率状態を表し、「特高」は特図高確率状態を表し、「普高」は普図高確率状態を表している。なお、「特低、普低」と、「特低、普低1」と、「特低、普低2」とは、設定されたテーブルが異なることを示しているだけで、遊技状態に差異はない。同様に、「特低、普高1」と「特低、普高2」とは、設定されたテーブルが異なることを示しているだけで、遊技状態に差異はなく、「特高、普低」と「特高、普低1」と「特高、普低2」とは、設定されたテーブルが異なることを示しているだけで、遊技状態に差異はなく、「特高、普高」と「特高、普高1」と「特高、普高2」とは、設定されたテーブルが異なることを示しているだけで、遊技状態に差異はない。
図10(b)に示すように、「テーブル1」が設定されると遊技状態は「特低、普低」となり、「テーブル2」が設定されると遊技状態は「特高、普低」となり、「テーブル3」が設定されると遊技状態は「特高、普高」となり、「テーブル4」が設定されると遊技状態は「特低、普低1」となり、「テーブル5」が設定されると遊技状態は「特低、普低2」となり、「テーブル6」が設定されると遊技状態は「特低、普高1」となり、「テーブル7」が設定されると遊技状態は遊技状態は「特低、普高2」となり、「テーブル8」が設定されると遊技状態は「特高、普低1」となり、「テーブル9」が設定されると遊技状態は「特高、普低2」となり、「テーブル10」が設定されると遊技状態は「特高、普高1」となり、「テーブル11」が設定されると遊技状態は「特高、普高2」となる。
また、見方を変えると、遊技状態が「特低、普低」のときに「テーブル1」が設定され、遊技状態が「特高、普低」のときに「テーブル2」が設定され、遊技状態が「特高、普高」のときに「テーブル3」が設定され、遊技状態は「特低、普低1」のときに「テーブル4」が設定され、遊技状態が「特低、普低2」のときに「テーブル5」が設定され、遊技状態が「特低、普高1」のときに「テーブル6」が設定され、遊技状態が「特低、普高2」のときに「テーブル7」が設定され、遊技状態が「特高、普低1」のときに「テーブル8」が設定され、遊技状態が「特高、普低2」のときに「テーブル9」が設定され、遊技状態が「特高、普高1」のときに「テーブル10」が設定され、遊技状態が「特高、普高2」のときに「テーブル11」が設定される。また、パチンコ機100は、図10(b)の右列の「遊技状態」に列挙されたそれぞれの遊技状態のときに左列の「テーブル」に列挙されたそれぞれのテーブルが設定される可能性がある、あるいは設定される可能性が高いようになっていてもよい。
テーブル4および5とテーブル8および9とは、2R確変と2R通常とを混同させるテーブルであり、テーブル6および7とテーブル10および11とは、10R確変と10R時短とを混同させるテーブルである。
図10(c)は、タイマ番号と変動時間とを対応付けたテーブルである。左列の「タイマ」は特図タイマ番号を示し、右列の「時間」は特図変動遊技の変動時間を示している。図10(c)に示すように、「タイマ番号1」の変動時間は2秒であり、「タイマ番号2」の変動時間は5秒であり、「タイマ番号3」の変動時間は10秒であり、「タイマ番号4」の変動時間は30秒であり、「タイマ番号5」の変動時間は60秒であり、「タイマ番号6」の変動時間は120秒である。
本実施形態では、説明の便宜上、タイマ番号と変動時間との対応付けを図10(c)に示すテーブルを用いて説明したが、タイマ番号と変動時間との対応付けは、1種類である必要はなく複数あってもよい。例えば、パチンコ機100は、一の抽選で複数のタイマ値を取得して、当該複数のタイマ値を組み合わせて変動時間を決定するように構成されていてもよい。複数のタイマ値を取得する際に、遊技状態によって乱数を使用したり使用しなかったり、あるいは異なる乱数を使用してもよい。乱数を使ってタイマ値を取得するが複数のタイマ値を組み合わせないようにしてもよい。
図11および図12は、テーブルセットの具体的構成を示している。各テーブルセットは、左列の「テーブル」、右列の「変動回数」の2項目により構成されている。「テーブル」は、図10(b)に示す「テーブル」に対応しており、「変動回数」は左列に示すテーブルを使用して実行される特図変動遊技の変動回数である。
図11(a)は、大当りに係る停止図柄の停止表示後の大当り遊技のラウンド数が16ラウンドとなり、遊技状態が特図高確率状態かつ特図高確率状態となる(以下、「16R確変」と称する場合がある)場合に設定されるテーブルセット1を示している。テーブルセット1が設定されると、次に大当りに当選するまで「テーブル3」を参照して特図変動遊技が実行される。図10(a)に示すように、「特図停止図柄」が大当り図柄1に当選すると、「テーブルセット」はテーブルセット1に設定されるので、当該大当りに当選して大当り遊技が実行され、その後に実行される特図変動遊技の遊技状態は「特高、普高」となり(図10(b)参照)、当該遊技状態は次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで継続される。なお、図11および図12では、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで同じテーブルが使用されることは「−」と表されている。
図11(b)は、大当りに係る停止図柄の停止表示後の大当り遊技のラウンド数が10ラウンドとなり、遊技状態が特図高確率状態かつ特図高確率状態となる(以下、「10R確変」と称する場合がある)場合に設定されるテーブルセットを示している。図11(b)に示すように、テーブルセット2が設定されると、まず「テーブル10」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル11」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル3」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル3」を参照して特図変動遊技が実行される。図10(a)に示すように、「特図停止図柄」が大当り図柄2に当選すると、「テーブルセット」はテーブルセット2に設定されるので、当該大当りに当選して大当り遊技が実行され、その後に19回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特高、普高1」となり、その後に1回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特高、普高2」となり、その後、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで遊技状態は「特高、普高」となる(図10(b)参照)。「テーブルセット2」は、20回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル3」に切り替わるように構成されている。
図11(b)に示すように、「テーブルセット3」が設定されると、まず「テーブル10」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル11」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル10」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル11」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル3」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル3」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット3」は、「テーブル10」で19回の特図変動遊技および「テーブル11」で1回の特図変動遊技の組が2回実行された後に、「テーブル3」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット3」は、40回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル3」に切り替わるように構成されている。
図11(b)に示すように、「テーブルセット4」が設定されると、まず「テーブル10」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル11」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル10」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル11」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル10」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル11」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル3」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル3」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット4」は、「テーブル10」で19回の特図変動遊技および「テーブル11」で1回の特図変動遊技の組が3回実行された後に、「テーブル3」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット4」は、60回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル3」に切り替わるように構成されている。
図11(c)は、大当りに係る停止図柄の停止表示後の大当り遊技のラウンド数が10ラウンドとなり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図高確率状態となる(以下、「10R時短」と称する場合がある)場合に設定されるテーブルセットを示している。図11(c)に示すように、テーブルセット8が設定されると、まず「テーブル6」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル7」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル1」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。図10(a)に示すように、「特図停止図柄」が大当り図柄8に当選すると、「テーブルセット」はテーブルセット8に設定されるので、当該大当りに当選して大当り遊技が実行され、その後に19回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特低、普高1」となり、その後に1回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特低、普高2」となり、その後、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで遊技状態は「特低、普低」となる(図10(b)参照)。「テーブルセット8」は、20回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル1」に切り替わるように構成されている。
図11(c)に示すように、「テーブルセット9」が設定されると、まず「テーブル6」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル7」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル6」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル7」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル1」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット9」は、「テーブル6」で19回の特図変動遊技および「テーブル7」で1回の特図変動遊技の組が2回実行された後に、「テーブル1」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット9」は、40回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル1」に切り替わるように構成されている。
図11(c)に示すように、「テーブルセット10」が設定されると、まず「テーブル6」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル7」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル6」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル7」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル6」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル7」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル1」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット10」は、「テーブル6」で19回の特図変動遊技および「テーブル7」で1回の特図変動遊技の組が3回実行された後に、「テーブル1」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット10」は、60回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル1」に切り替わるように構成されている。
「テーブル10」における図柄変動時間は「テーブル6」における図柄変動時間とほぼ同じ時間に設定されている。「テーブル11」における図柄変動時間は「テーブル7」における図柄変動時間とほぼ同じ時間に設定されている。このため、パチンコ機100は、遊技状態が10R確変状態なのか10R時短状態なのかが遊技者には認識し難くなっている。また、「テーブル11」における図柄変動時間は、「テーブル10」における図柄変動時間よりも長く設定され、「テーブル7」における図柄変動時間は、「テーブル6」における図柄変動時間よりも長く設定されている。さらに、「テーブル11」および「テーブル7」におけるそれぞれの図柄変動時間は、所定演出を実行するだけの十分な時間が確保されている。このため、パチンコ機100は、「テーブル11」または「テーブル7」を参照して実行する特図変動遊技において、例えば確変昇格演出(潜伏確変中か否かの報知演出)を実行できる場合がある。
また、パチンコ機100は、「テーブルセット3」における1回目の「テーブル11」を参照して実行する特図変動遊技、「テーブルセット4」における1回目および2回目の「テーブル11」を参照して実行する特図変動遊技、「テーブルセット9」における1回目の「テーブル7」を参照して実行する特図変動遊技、あるいは「テーブルセット10」における1回目および2回目の「テーブル7」を参照して実行する特図変動遊技において、例えば確変昇格の有無を報知せずに確変昇格演出を継続することができる場合がある。この場合、例えば「テーブルセット4」において、1回目の「テーブル10」での19回の変動、2回目の「テーブル10」での19回の変動および3回目の「テーブル10」での19回の変動における演出モードが少し違うようにしてもよい。また、当該演出モードは、「テーブル10」での19回の変動が1回目、2回目、3回目と進行していくのに伴い、確変期待度が最も低い第一の演出モードから確変期待度の高い第三の演出モードへと順次段階的にあがっていくように設定されていてもよい。また、パチンコ機100は、所定の抽選に当選したら確変期待度の高い演出モードへ切り替わるようになっていたり、1回目、2回目、3回目と変動回数を重ねるごとに演出モードが切り替わるようになっていたりしてもよい。また、パチンコ機100は、遊技状態が潜伏確変状態の場合は当該所定の抽選の当選確率が高く設定されていてもよい。当該当選確率は100%に設定されていてもよいし100%を除く所定の値に設定されていてもよい。演出例としては、敵を100人倒したら昇格(確変確定)という演出において、「テーブル10」を参照して実行される19回の変動と、「テーブル11」を参照して実行される1回の変動のうち、例えば1回の変動時に敵と戦う演出を行い、倒した人数に応じて演出モードがあがっていくというものである。また、所定のアイテムを揃えたら昇格という演出でもよい。またさらに、このような演出において、19回の変動のときに確変の期待感が向上するような演出を行い、その結果を踏まえて1回の変動の演出を決定するようにしてもよい。例えば19回の変動では所定のアイテムを獲得していく演出を実行し、1回の変動において19回の変動で集めた所定のアイテムを使って敵と戦うというような演出でもよい。パチンコ機100は、「テーブルセット3」、「テーブルセット9」または「テーブルセット10」においても同じような演出を実行してもよい。
これらの演出は、主制御部300から送信され、遊技状態や設定されたテーブルセット等の情報を含むコマンドを第1副制御部400が受信したら、第1副制御部400のCPU404がROM406、RAM408、VDP434、VRAM436等を制御してこれらの演出内容を含むコマンドを生成し、第1副制御部400から送信された当該コマンドを受信した装飾図柄表示装置208において実行される。パチンコ機100は、確変昇格演出を必ず実行するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、もともと確変を前提とした演出体系にしておいて、本当は確変ではないかもしれないと遊技者に思わせるために、1回の変動中に転落演出を実行するようにしてもよい。
図12(a)は、大当りに係る停止図柄の停止表示後の大当り遊技のラウンド数が2ラウンドとなり、遊技状態が特図高確率状態かつ特図低確率状態となる(以下、「2R確変」と称する場合がある)場合に設定されるテーブルセットを示している。図12(a)に示すように、「テーブルセット5」が設定されると、まず「テーブル8」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル9」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル2」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル2」を参照して特図変動遊技が実行される。図10(a)に示すように、「特図停止図柄」が大当り図柄5に当選すると、「テーブルセット」は「テーブルセット5」に設定されるので、当該大当りに当選して大当り遊技が実行され、その後に19回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特高、普低1」となり、その後に1回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特高、普低2」となり、その後、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで遊技状態は「特高、普低」となる(図10(b)参照)。「テーブルセット5」は、20回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル2」に切り替わるように構成されている。
図12(a)に示すように、「テーブルセット6」が設定されると、まず「テーブル8」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル9」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル8」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル9」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル2」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル2」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット6」は、「テーブル8」で19回の特図変動遊技および「テーブル9」で1回の特図変動遊技の組が2回実行された後に、「テーブル2」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット6」は、40回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル2」に切り替わるように構成されている。
図12(a)に示すように、「テーブルセット7」が設定されると、まず「テーブル8」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル9」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル8」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル9」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル8」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル9」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル2」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル2」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット7」は、「テーブル8」で19回の特図変動遊技および「テーブル9」で1回の特図変動遊技の組が3回実行された後に、「テーブル2」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット7」は、60回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル2」に切り替わるように構成されている。
図12(b)は、大当りに係る停止図柄の停止表示後の大当り遊技のラウンド数が2ラウンドとなり、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態となる(以下、「2R通常」と称する場合がある)場合に設定されるテーブルセットを示している。図12(b)に示すように、「テーブルセット11」が設定されると、まず「テーブル4」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル5」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル1」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。図10(a)に示すように、「特図停止図柄」が大当り図柄11に当選すると、「テーブルセット」は「テーブルセット11」に設定されるので、当該大当りに当選して大当り遊技が実行され、その後に19回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特低、普低1」となり、その後に1回実行される特図変動遊技の遊技状態は「特低、普低2」となり、その後、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで遊技状態は「特低、普低」となる(図10(b)参照)。「テーブルセット11」は、20回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル1」に切り替わるように構成されている。
図12(b)に示すように、「テーブルセット12」が設定されると、まず「テーブル4」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル5」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル4」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル5」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル1」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット11」は、「テーブル4」で19回の特図変動遊技および「テーブル5」で1回の特図変動遊技の組が2回実行された後に、「テーブル1」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット12」は、40回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル1」に切り替わるように構成されている。
図12(b)に示すように、「テーブルセット13」が設定されると、まず「テーブル4」を参照して特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル5」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル4」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル5」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル4」に切り替えられて特図変動遊技が19回実行され、次にテーブルが「テーブル5」に切り替えられて特図変動遊技が1回実行され、次にテーブルが「テーブル1」に切り替えられて、次の大当りまたははずれ図柄2に係るはずれまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。このように、「テーブルセット13」は、「テーブル4」で19回の特図変動遊技および「テーブル5」で1回の特図変動遊技の組が3回実行された後に、「テーブル1」に切り替わるように構成されている。「テーブルセット13」は、60回の特図変動遊技が実行された後に「テーブル1」に切り替わるように構成されている。
「テーブル8」における図柄変動時間は「テーブル4」における図柄変動時間とほぼ同じ時間に設定されている。「テーブル9」における図柄変動時間は「テーブル5」における図柄変動時間とほぼ同じ時間に設定されている。このため、パチンコ機100は、遊技状態が2R確変状態なのか2R通常状態なのかが遊技者には認識し難くなっている。また、「テーブル9」における図柄変動時間は、「テーブル8」における図柄変動時間よりも長く設定され、「テーブル5」における図柄変動時間は、「テーブル4」における図柄変動時間よりも長く設定されている。さらに、「テーブル9」および「テーブル5」におけるそれぞれの図柄変動時間は、所定演出を実行するだけの十分な時間が確保されている。このため、パチンコ機100は、「テーブル9」または「テーブル5」を参照して実行する特図変動遊技において、例えば確変昇格演出(潜伏確変中か否かの報知演出)を実行できる場合がある。また、パチンコ機100は、「テーブルセット6」における1回目の「テーブル9」を参照して実行する特図変動遊技、「テーブルセット7」における1回目および2回目の「テーブル9」を参照して実行する特図変動遊技、「テーブルセット12」における1回目の「テーブル5」を参照して実行する特図変動遊技、あるいは「テーブルセット13」における1回目および2回目の「テーブル5」を参照して実行する特図変動遊技において、例えば確変昇格の有無を報知せずに確変昇格演出を継続することができる場合がある。
図12(c)は、停止図柄が大当り図柄14に係る大当り遊技後であって遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態となる(以下、「2R通常」と称する)場合、またははずれ図柄2に係るはずれ(以下、「特別はずれ」と称する場合がある)の後に設定されるテーブルセット14を示している。テーブルセット14が設定されると、次に大当りに当選するまで「テーブル1」を参照して特図変動遊技が実行される。図10(a)に示すように、「特図停止図柄」が大当り図柄14に当選し、またははずれ図柄2の不当選であると、「テーブルセット」はテーブルセット14に設定されるので、その後に実行される特図変動遊技の遊技状態は「特低、普低」となり(図10(b)参照)、当該遊技状態は次の大当りまで継続される。このように、本実施形態によるパチンコ機100は、特図変動遊技にはずれても、特別はずれの場合には、テーブルを設定することができる場合がある。
図13は、停止図柄がはずれ図柄に係るはずれ変動の場合の各種テーブルの一例を示している。図13に示す各テーブルは、左列の「乱数」と右列の「タイマ番号」の2項目に大別されている。左列の「乱数」は、「保留0〜2」と、「保留3〜7」に区分されている。「乱数」は、タイマ番号を決定する際に参照される特図タイマ番号決定用乱数を示し、「タイマ番号」は選択される特図タイマ番号を示している。「乱数」の小項目「保留0〜2」は、特図変動遊技開始時点でRAM308内の特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数との合計数が0〜2の範囲内であることを示し、小項目「保留3〜7」は、当該合計数が3〜7の範囲内であることを示している。「乱数」の小項目「保留0〜2」または「保留3〜7」には、取得した特図タイマ番号決定用乱数値(数値の範囲は0〜99)と比較する数値範囲が区分されている。
図13(a)は、停止図柄が特別はずれ以外のはずれ(本例では、はずれ図柄1)の場合のテーブル1、テーブル6およびテーブル7を示している。図13(a)に示すように、「テーブル1」の「乱数」および「タイマ番号」は5個に区分されている。「テーブル1」における「保留0〜2」において、乱数範囲0〜95(数値範囲の大きさは96)にタイマ番号3が対応付けられ、乱数範囲96〜97(数値範囲の大きさは2)にタイマ番号4が対応付けられ、乱数範囲98(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号5が対応付けられ、乱数範囲99(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号6が対応付けられ、タイマ番号2には数値範囲が対応付けられていない。また、「テーブル1」における「保留3〜7」において、乱数範囲0〜97(数値範囲の大きさは98)にタイマ番号2が対応付けられ、乱数範囲98(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号3が対応付けられ、乱数範囲99(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号4が対応付けられ、タイマ番号5および6には乱数範囲が対応付けられていない。
図13(a)に示すように、「テーブル6」の「乱数」および「タイマ番号」は4個に区分されている。「テーブル6」における「保留0〜2」において、乱数範囲0〜95(数値範囲の大きさは96)にタイマ番号3が対応付けられ、乱数範囲96〜97(数値範囲の大きさは2)にタイマ番号4が対応付けられ、乱数範囲98〜99(数値範囲の大きさは2)にタイマ番号6が対応付けられ、タイマ番号1には数値範囲が対応付けられていない。また、「テーブル1」における「保留3〜7」において、乱数範囲0〜97(数値範囲の大きさは98)にタイマ番号1が対応付けられ、乱数範囲98(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号4が対応付けられ、乱数範囲99(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号6が対応付けられ、タイマ番号3には乱数範囲が対応付けられていない。
図13(a)に示すように、「テーブル7」の「乱数」および「タイマ番号」は3個に区分されている。「テーブル7」における「保留0〜2」において、乱数範囲0〜9(数値範囲の大きさは10)にタイマ番号4が対応付けられ、乱数範囲10〜97(数値範囲の大きさは88)にタイマ番号5が対応付けられ、乱数範囲98〜99(数値範囲の大きさは2)にタイマ番号6が対応付けられている。「テーブル1」における「保留3〜7」において、乱数範囲0〜19(数値範囲の大きさは20)にタイマ番号4が対応付けられ、乱数範囲20〜98(数値範囲の大きさは79)にタイマ番号5が対応付けられ、乱数範囲99(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号6が対応付けられている。
図13(a)に示すように、「テーブル1」では、特図変動遊技の保留数が相対的に多い(保留3〜7)場合に、変動時間が相対的に短いタイマ番号2(変動時間は5秒)が選択され易いようになっている。また、図11(c)に示すように、19回の特図変動遊技で参照される「テーブル6」は、変動時間の相対的に短いタイマ番号1(変動時間は5秒)またはタイマ番号3(変動時間は10秒)が選択され易いようになっている。図示は省略するが、停止図柄がはずれ図柄1に係る19回の特図変動遊技で参照される「テーブル4」、「テーブル8」、「テーブル10」および「テーブル19」は、「テーブル6」と同様に、変動時間の相対的に短いタイマ番号が選択され易いように構成されている。また、図11(c)に示すように、19回転後の1回の特図変動遊技で参照される「テーブル7」は、所定演出の実行期間を確保するために、変動時間の相対的に長いタイマ番号4(変動時間は30秒)、タイマ番号5(変動時間は60秒)およびタイマ番号6(変動時間は120秒)のいずれかが選択されるようになっている。図示は省略するが、停止図柄がはずれ図柄1の際に19回転後の1回の特図変動遊技で参照される「テーブル11」は、「テーブル7」と同様に、変動時間の相対的に長いタイマ番号が選択されるように構成されている。
図13(b)は、停止図柄が特別はずれの場合に選択されるテーブル1を示している。図13(b)に示すように、停止図柄が特別はずれの場合に選択される「テーブル1」は、「乱数」および「タイマ番号」は3個に区分されている。当該「テーブル1」は、特図変動遊技の保留数に関わらず、乱数範囲0〜49(数値範囲の大きさは50)にタイマ番号4が対応付けられ、乱数範囲50〜98(数値範囲の大きさは49)にタイマ番号5が対応付けられ、乱数範囲99(数値範囲の大きさは1)にタイマ番号6が対応付けられている。
図14は、主制御部300において設定されるテーブルと、第1副制御部400で実行される演出モードとの関係等を示している。図14(a)は、主制御部300において設定されるテーブルと、第1副制御部400で実行される演出モードと、遊技状態との関係の一例を示す図である。「テーブル」は、主制御部300において設定されるテーブルを示し、図10乃至図13に示すテーブルに対応しており、「演出モード」は第1副制御部400で実行される演出モード(演出態様の特徴)を示し、「遊技状態」は、「テーブル」設定時や「演出モード」実行時のパチンコ機100の遊技状態を示している。なお、図14(a)では、パチンコ機100において設定される種々のテーブルの一部および種々のモードの一部が例示されている。
本実施形態によるパチンコ機100は、遊技状態移行条件(詳細は後述する)の成否を遊技状態制御手段の一例であるCPU304で判定し、実行中の演出モードから実行すべき演出モードに演出モード制御手段の一例であるCPU404で移行可能になっている。また、CPU404は、少なくとも演出装置において行なわれる演出の演出モードを、演出態様が異なる複数種類の演出モードのうちから決定する演出モード決定手段としての機能も有している。
図14(a)に示すように、本実施形態によるパチンコ機100では、「テーブル6」に演出モードの「モードA」が対応付けられ、「テーブル7」に演出モードの「モードB」が対応付けられ、「テーブル6」または「テーブル7」設定時の遊技状態は、「特図低確率状態かつ普図高確率状態(特低、普高)」である。また、パチンコ機100では、「テーブル1」には複数のモードが対応付けられており、例えば「モードC」、「モードD」、「モードE」および「モードX」が対応付けられ、「テーブル1」設定時の遊技状態は、「特図低確率状態かつ普図低確率状態(「特低、普低」)」である。
本実施形態によるパチンコ機100は、複数の演出モード(図14(a)では、モードA〜EおよびモードX)と、複数の遊技状態(図14(a)では「特低、普高」、「特低、普低」)とを備え、当該複数の演出モードのうちの第一の数の複数の演出モード(本例では、2個のモードAおよびモードB)を有する遊技状態「特低、普高」(第一の遊技状態(以下、「第一遊技状態」と称する場合がある)の一例)と、当該複数の演出モードのうちの第二の数の複数の演出モード(本例では、4個のモードC〜EおよびモードX)を有する遊技状態「特低、普低」(第二の遊技状態(以下、「第二遊技状態」と称する場合がある)の一例)とを実行することができるように構成されている。また、詳細は後述するが、パチンコ機100は、遊技状態移行条件が成立した場合に、当該第一遊技状態から当該第二遊技状態に移行するように構成されている。すなわち、パチンコ機100は、遊技状態移行条件が成立した場合に、複数種類の演出モードを実行可能な第一の遊技状態から当該第一の遊技状態で実行可能な演出モードの数よりも多い複数種類の演出モードを実行可能な第二の遊技状態に移行可能になっている。
図14(b)は、図14(a)における「特低、普低」の遊技状態での第1副制御部400の演出モード制御用テーブルの一例を示している。当該テーブルは、「No」、「演出モード」、「変動回数」および「次のNo」の4項目で構成されている。「No」は演出モードの番号を示し、「演出モード」は実行される演出モードを示し、「変動回数」は設定された演出モードで実行される特図変動遊技の変動回数を示し、「次のNo」は、「変動回数」で設定された回数の特図変動遊技が終了した後に実行される演出モードの番号を示している。本例では、実行可能な演出モードは3種類であるが、実行可能な演出モードの数はこれに限られない。
第1副制御部400は、設定中のテーブルが「テーブル1」であることを示すコマンドを受信したら、図14(b)に示す演出モード制御用テーブルを参照して演出モードを制御するように構成されている。図14(b)に示すように、第1副制御部400は、「テーブル1」に切り替わった情報を含むコマンドを受信すると、まず「No」の番号「1」に対応付けられた「演出モード」の「モードC」に演出モードを切り替え、「モードC」の状態で30回の特図変動遊技が終了したら、「次のNo」として設定された番号「2」に対応付けられた「演出モード」の「モードD」に演出モードを切り替え、「モードD」の状態で30回の特図変動遊技が終了したら、「次のNo」として設定された番号「3」に対応付けられた「演出モード」の「モードE」に演出モードを切り替え、「モードE」の状態で30回の特図変動遊技が終了したら、「次のNo」として設定された番号「1」に対応付けられた「演出モード」の「モードC」に切り替える。
このように、第1副制御部400は、設定中のテーブルが「テーブル1」であることを示すコマンドを受信してから設定中のテーブルが別のテーブルに切り替わったことを示すコマンドを受信しない限り、「モードC→モードD→モードE→モードC→・・」のように演出モードを規則的に繰り返すようになっている。図14(b)に示す演出モード制御用テーブルでは、演出モードは複数のモードを循環するように制御される。パチンコ機100は、所定の演出モードが設定されると、例えば装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される背景画像を当該所定の演出モードに対応させ画像に変更したり、当該所定の演出モードに対応させたリーチ演出を実行したりして、遊技中の演出態様の統一感を図るようになっている。
図14(c)は、図14(b)に示す演出モード制御用テーブルで演出モードが制御されている際に割り込んで実行される演出モードのテーブルを示している。当該テーブルは、左列の「乱数」、中列の「演出モード」および右列の「変動回数」の3項目で構成されている。「乱数」は「モードX」を割り込み実行させるか否かを決定するモード割込決定用乱数を示し、「演出モード」は実行する演出モードを示し、「変動回数」は「演出モード」で選択された演出モードにおいて実行される特図変動遊技の変動回数を示している。本例では、割込み実行される演出モードは「モードX」の1つに設定されているので、「演出モード」は、「−」(実行中の演出モードを継続することを示す)と「モードX」との2つに区分されている。また、「演出モード」の2区分に対応させて「乱数」は、取得したモード割込決定用乱数値(乱数の範囲は0〜99)と比較する数値範囲が2つに区分されている。
図14(c)に示すように、「乱数」において、乱数範囲0〜89(数値範囲の大きさは90)に「−」が対応付けられ、乱数範囲90〜99(乱数範囲の大きさは10)に「モードX」が対応付けられている。「演出モード」として「−」に当選、すなわちモード割込みなしと決定した場合の「変動回数」は、現在実行中の演出モードでの特図変動遊技の残数(図14(c)では、「−」と表されている)となる。「演出モード」として「モードX」に当選、すなわちモードXを割込み実行することに決定した場合の「変動回数」は、現在の特図1保留数と特図2保留数との合計数に基づいて決定される(図14(c)では、「保留個数による」と表されている)。
第1副制御部400は、モード割込みの実行可否抽選を、所定の条件が成立した場合(例えば、特図1または特図2先読み結果記憶部に特定のタイマ番号が記憶されている場合)に実行したり保留個数が減少するたびに実行したりするように構成されていてもよい。なお、本例では、割り込み実行される演出モードは「モードX」の1種類であるが、パチンコ機100は、複数の演出モードが割り込み実行されるように構成されていてももちろんよい。
パチンコ機100は、テーブル1設定時よりも発生確率は低いものの、テーブル6やテーブル7が設定されている際にもモードXを実行できるように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、テーブル6からテーブル7に移行してもモードXが継続して実行されている場合には当該テーブル7を参照する変動は大当り確定のように構成されていてもよい。なお、モードXの発生確率は、テーブル6やテーブル7設定時の方がテーブル1設定時よりも高くてもよい。また、テーブル6やテーブル7設定時のモードXの発生確率は100%であってもよいし100%を除く所定値であってもよい。
次に、本実施形態によるパチンコ機100における、遊技状態が特図低確率状態かつ普図低確率状態時に当りに当選して当り遊技後に設定されるテーブ設定の他の例について図15および図16を用いて説明する。図15は、本例によるパチンコ機100のテーブル設定に用いる各種テーブルの一例を示している。図15(a)は、特図変動遊技後に特図1表示装置212に停止表示される停止図柄と選択されるテーブル番号とを対応付けたテーブルである。当該テーブルは、左から1列目の「特図停止図柄」と、2列目の「R数」と、3列目の「確変」と、4列目の「電サポ」と、5列目の「変更回数」と、6列目の「No」との6項目で構成されている。
当該テーブルの1列目の欄の「特図停止図柄」は、特図変動遊技後に特図1表示装置212に停止表示される図柄を示している。2列目の欄の「R数」は、当該図柄の停止表示後に実行される当り遊技のラウンド数を示し、当該欄の「R」はラウンドを表している。3列目の欄の「確変」は、特図高確率状態を示し、当該欄の「○」は遊技状態が特図高確率状態に移行することを表し、「×」は遊技状態が特図低確率状態に移行することを表し、「−」は現在の遊技状態を維持することを表している。4列目の欄の「電サポ」は普図高確率状態を示し、当該欄の「○」は遊技状態が普図高確率状態に移行することを表し、「×」は遊技状態が普図低確率状態に移行することを表し、「−」は現在の遊技状態を維持することを表している。5列目の欄の「変更回数」は、テーブルの変更回数(詳細は後述する)を示し、当該欄の数値はテーブル変更回数を表し、「−」はテーブル変更回数が設定されない(非設定)を表している。6列目の欄の「No」は、選択されるテーブル番号を示し、当該欄の数値はテーブル番号を表し、「−」はテーブル番号が設定されない(非設定)を表している。
「特図停止図柄」が大当り図柄1には、「R数」として16ラウンド(16R)、「確変」として特図高確率状態、「電サポ」として普図高確率状態、「変更回数」として「0」、「No」として「−」(非設定)が対応付けられている。「特図停止図柄」が大当り図柄2には、「R数」として10ラウンド(10R)、「確変」として特図高確率状態、「電サポ」として普図高確率状態、「変更回数」として「0」、「No」として「−」(非設定)が対応付けられている。「特図停止図柄」が大当り図柄3には、「R数」として2ラウンド(2R)、「確変」として特図高確率状態、「電サポ」として普図低確率状態、「変更回数」として「1」、「No」として「5」が対応付けられている。「特図停止図柄」が大当り図柄4には、「R数」として10ラウンド(10R)、「確変」として特図低確率状態、「電サポ」として普図高確率状態、「変更回数」として「241」、「No」として「6」が対応付けられている。「特図停止図柄」が大当り図柄5には、「R数」として2ラウンド(2R)、「確変」として特図低確率状態、「電サポ」として普図低確率状態、「変更回数」として「241」、「No」として「4」が対応付けられている。「特図停止図柄」が小当り図柄1には、「R数」として1ラウンド(1R)、「確変」として特図低確率状態、「電サポ」として普図低確率状態、「変更回数」として「−」(非設定)、「No」として「−」(非設定)が対応付けられている。「特図停止図柄」が小当り図柄2には、「R数」として1ラウンド(1R)、「確変」として特図低確率状態、「電サポ」として普図低確率状態、「変更回数」として「241」、「No」として「1」が対応付けられている。
図15(b)は、図15(a)において設定されたテーブルを参照して実行される特図変動遊技の変動回数と、当該変動回数の特図変動遊技終了後に移行するテーブルとを決定するテーブルである。当該テーブルは、左から1列目の「No」と、2列目の「テーブル」と、3列目の「変動回数」と、4列目の「次のNo」との4項目で構成されている。「No」は、図15(a)に示すテーブルの項目「No」に対応するテーブル番号を示し、「テーブル」はテーブル番号に対応付けられたテーブルを示し、「変動回数」は特図変動遊技の変動回数を示し、「次のNo」は次に参照されるテーブル番号を示し、当該欄の数値はテーブル番号を表し、「−」はテーブル番号が設定されないこと(非設定)を表している。
「No」が「1」には、「テーブル」として「テーブル1」が対応付けられ、「変動回数」として「30」が対応付けられ、「次のNo」として「2」が対応付けられている。「No」が「2」には、「テーブル」として「テーブル2」が対応付けられ、「変動回数」として「30」が対応付けられ、「次のNo」として「3」が対応付けられている。「No」が「3」には、「テーブル」として「テーブル3」が対応付けられ、「変動回数」として「30」が対応付けられ、「次のNo」として「1」が対応付けられている。「No」が「4」には、「テーブル」として「テーブル4」が対応付けられ、「変動回数」として「8」が対応付けられ、「次のNo」として「1」が対応付けられている。「No」が「5」には、「テーブル」として「テーブル5」が対応付けられ、「変動回数」として「8」が対応付けられ、「次のNo」として「−」(非設定)が対応付けられている。「No」が「6」には、「テーブル」として「テーブル6」が対応付けられ、「変動回数」として「100」が対応付けられ、「次のNo」として「1」が対応付けられている。
図15(c)は、「No」または「次のNo」においてテーブル番号が非設定となった場合に参照されるテーブルを示している。当該テーブルは、左列の「特図ステータス」と、中列の「テーブル」と、右列の「変動回数」の3項目で構成されている。「特図ステータス」は遊技状態を示し、当該欄の「0」は特図低確率状態かつ普図低確率状態を表し、「1」は特図低確率状態かつ普図高確率状態を表し、「2」は特図高確率状態かつ普図低確率状態を表し、「3」は特図高確率状態かつ普図高確率状態を表している。「テーブル」は「特図ステータス」に対応付けられたテーブルを示し、「変動回数」は設定されたテーブルを参照して実行される特図変動遊技の変動回数を示し、当該欄の「−」は次に大当りに当選しまたは特別はずれの不当選となるまで「テーブル」の欄に示すテーブルを参照して特図変動遊技が実行されること(以下、「同テーブルで変動継続」と称する場合がある)を表している。
「特図ステータス」が「0」には、「テーブル」として「テーブルα」が対応付けられ、「変動回数」として「−」(同テーブルで変動継続)が対応付けられている。「特図ステータス」が「1」には、「テーブル」として「テーブルβ」が対応付けられ、「変動回数」として「−」(同テーブルで変動継続)が対応付けられている。「特図ステータス」が「2」には、「テーブル」として「テーブルγ」が対応付けられ、「変動回数」として「−」(同テーブルで変動継続)が対応付けられている。「特図ステータス」が「3」には、「テーブル」として「テーブルε」が対応付けられ、「変動回数」として「−」(同テーブルで変動継続)が対応付けられている。
次に、本例によるテーブル設定処理について説明する。例えば停止図柄が「大当り図柄3」の特図変動遊技に当選したとする。この場合主制御部300は、「変更回数」として「1」を設定し、テーブル番号として「5」を設定する(図15(a)参照)。主制御部300は、大当り図柄3に係る大当り遊技終了後に遊技状態を特図高確率状態かつ普図低確率状態に設定し、「テーブル5」を参照して大当り遊技後の特図変動遊技を8回実行する(図15(b)参照)。主制御部300は例えば、8回目の特図変動遊技を開始する際に「変更回数」の値から1減算する。主制御部300は、1減算後の「変更回数」が0であって「次のNo」が非設定状態であるため、現在の遊技状態に一致する特図ステータス「2」に対応付けられた「テーブルγ」を選択し、その後の特図変動遊技を「テーブルγ」を参照して実行する。
例えば停止図柄が「大当り図柄4」の特図変動遊技に当選したとする。この場合主制御部300は、「変更回数」として「241」を設定し、テーブル番号として「6」を設定する(図15(a)参照)。主制御部300は、大当り図柄4に係る大当り遊技終了後に遊技状態を特図低確率状態かつ普図高確率状態に設定し、「テーブル6」を参照して大当り遊技後の特図変動遊技を100回実行する(図15(b)参照)。主制御部300は例えば、100回目の特図変動遊技を開始する際に「変更回数」の値から1減算する。主制御部300は、1減算後の「変更回数」が240であって0でないため、「次のNo」の「1」に対応付けられた「テーブル1」を参照して特図変動遊技を30回実行する(図15(b)参照)。主制御部300は例えば、30回目の特図変動遊技を開始する際に「変更回数」の値から1減算する。主制御部300は、1減算後の「変更回数」が239であって0でないため、「次のNo」の「2」に対応付けられた「テーブル2」を参照して特図変動遊技を30回実行する(図15(b)参照)。主制御部300は例えば、30回目の特図変動遊技を開始する際に「変更回数」の値から1減算する。「変更回数」の値から1減算する。主制御部300は、1減算後の「変更回数」が238であって0でないため、「次のNo」の「3」に対応付けられた「テーブル3」を参照して特図変動遊技を実行する(図15(b)参照)。以下、主制御部300は同様の処理を実行し、「テーブル3(30回)→テーブル1(30回)→テーブル2(30回)→テーブル3(30回)→テーブル1(30回)→・・」とテーブルを変更しながら特図変動遊技を実行するとともに、テーブルを変更するごとに「変更回数」の値を1減算する。主制御部300は、「変更回数」の値が0になったと判定したら、現在の遊技状態に一致する特図ステータス「1」に対応付けられた「テーブルβ」を選択し、その後の特図変動遊技を「テーブルβ」を参照して実行する。
このように、本例では、図15(c)に示すテーブルα〜εが最終的に設定されるテーブルであり、図11および図12に示す各テーブルセットで最後に設定されるテーブルに相当する。
テーブル移行の流れを実現可能であれば、図15および後述する図16に示すテーブル構成に限られない。また、変更回数を1減算するタイミングや最終的に設定されるテーブルα〜εで変動を継続することに限定する必要はない。
次に、本例によるテーブル設定の効果について説明する。図15(d)は、テーブル1およびテーブル2を循環させながらテーブルを変更するためのテーブルの一例を示している。当該テーブルの各欄は、図15(b)と同様であるため、説明は省略する。例えば、当該テーブルでは、「テーブル10」を参照して特図変動遊技が30回実行され、その後テーブルが「テーブル11」に変更され、「テーブル11」で特図変動遊技が1回実行され、その後テーブルが「テーブル10」に変更され、「テーブル10」を参照して特図変動遊技が30回実行される、というようにテーブル切替が半永久的に繰り返されてしまう。
また、テーブル切替が半永久的に繰り返されないように、「次のNo」において最終的に設定するテーブル番号を設定しておけばよいが、図15(a)乃至図15(c)に示すように、一のテーブルで複数の特図変動遊技を実行し(例えば、「テーブル1」で30回)、その後別のテーブルに変更し、変更後のテーブルでも複数の特図変動遊技を実行する、というようなテーブル切替をするためには、テーブル切替回数分だけ「No」としてテーブル番号を設定する必要があり、パチンコ機100は記憶容量の大きなROM306を要してしまう。さらに、多くのテーブル番号を備えたテーブルは2バイトでデータを処理することができず、主制御部300を設計し難くなる場合がある。
これに対し、本例では、相対的に少ないテーブルの設定数であっても、テーブルを所定の規則で循環させながら相対的に多くの特図変動遊技を実行し、最終的に設定するテーブルに移行することができる。このため、本例によるパチンコ機100は、テーブル用の記憶容量を削減することが可能な場合がある。さらに、図15(a)乃至図15(c)に示すテーブルの各数値は2バイトで処理することができるので、主制御部300を設計し易くなる場合がある。
次に、図15に示すテーブ設定処理の他の変形例について図16を用いて説明する。図16は、本変形例によるパチンコ機100のテーブル設定に用いる各種テーブルの一例を示している。図15(a)は、特図変動遊技後に特図1表示装置212に停止表示される停止図柄と選択されるテーブル番号とを対応付けたテーブルである。当該テーブルは、左から1列目の「特図停止図柄」と、2列目の「R数」と、3列目の「確変」と、4列目の「電サポ」と、5列目の「変更回数」と、6列目の「No」との6項目で構成されている。
図16(a)に示すテーブルは、図15(a)に示すテーブルに対応しているので、異なる点のみ簡述する。図16に示すように、本例による当該テーブルでは、小当りの図柄は1種類であり、「特図停止図柄」が「小当り図柄」には、「R数」として1ラウンド(1R)、「確変」として特図低確率状態、「電サポ」として普図低確率状態、「変更回数」として「−」(非設定)、「No」として「−」(非設定)が対応付けられている。
図16(b)は、図15(b)に示すテーブルの「No」におけるテーブル番号4〜5に対応しており、図16(c)は、図15(b)に示すテーブルの「No」におけるテーブル番号1〜3に対応している。図16(b)および図16(c)に示す各テーブルは、図15(b)に示すテーブルを分離しただけで内容は同一なので説明は省略する。図16(d)は、図15(c)に示すテーブルと同様であるため説明は省略する。
本例によるパチンコ機100は、停止図柄に対応して設定されたテーブル番号に基づいて参照されるテーブル(図16(b)および図16(d)に示すテーブル)と、テーブルを循環させて切り替えるためのテーブル(図16(c)に示すテーブル)とを分離してROM306に記憶している。このため、本例では、図16(a)においてテーブル番号が設定されると、次に、図16(b)または図16(d)に示すいずれかのテーブルが参照され、図16(c)に示すテーブルが参照されることはない。なお、本例によるテーブル設定処理は、図15を用いて説明したテーブル設定処理と同様であるため説明は省略する。
図15および図16を用いて説明したテーブル設定処理は、特図2表示装置214に特図停止図柄が停止表示された後に実行されるテーブル設定処理にも適用できる。
次に、本実施形態によるパチンコ機100のテーブルの切り替えタイミングと演出モードの切り替えタイミングおよび両タイミングの関係について図17乃至図22を用いて説明する。図17は、例えば図11(c)に示すテーブルセット8〜10のいずれかが設定された場合のテーブルおよび演出モードの切替タイミングを示している。図17(a)は、テーブルおよび演出モードの実行順序を示し、図17(b)は、実行されるテーブルおよび演出モードの時間の長短の概念を示し、図17(c)は、第二遊技状態時に実行可能な演出モードの切り替え例を示している。図17(a)乃至図17(c)は、上段に演出モードを示し、下段にテーブルを示している。また、長方形枠は一のテーブルの選択期間または一の演出モードの実行期間を表し、当該長方形枠内の文字がテーブルまたは演出モードの種類をそれぞれ表し、当該長方形枠内の「・・」はテーブルおよび演出モードが順次移行(切り替わり)していることを表し、図中左から右に向かって時の経過を示している。
図17(a)に示すように、第一遊技状態の一例である特図低確率状態かつ普図高確率状態(電サポ状態)においてテーブルセット8が設定されると、テーブル6を参照して特図変動遊技が19回実行され、次いでテーブル6からテーブル7に切り替えられてテーブル7を参照して特図変動遊技が1回実行される。本実施形態によるパチンコ機100では、例えばテーブル6には演出モードとしてモードAが対応し、テーブル7にはモードBが対応しているので(図14(a)参照)、テーブル6を参照する特図変動遊技が19回実行される期間は演出モードがモードAとなり、テーブル7を参照する特図変動遊技が1回実行される期間は演出モードがモードBとなる。パチンコ機100は、第一遊技状態では変動時間の短いテーブル(例えばテーブル6)と、変動時間の長いテーブル(例えばテーブル7)で構成された変動パターンテーブルを設定可能になっている。
また、図17(b)に示すように、19回実行されるテーブル6およびモードAが設定されている平均の設定期間は、1回実行されるテーブル7およびモードBが設定されている平均の設定期間よりも長くなる。しかしながら、ある1回の設定された変動パターンテーブルに着目すると、テーブル6における各1回の変動時間が短い場合には、テーブル7の設定時間の方がテーブル6の設定時間よりも長くなる場合がある。
また、第一遊技状態の一例である特図低確率状態かつ普図高確率状態においてテーブルセット9が設定されると、「テーブル6」で19回の特図変動遊技および「テーブル7」で1回の特図変動遊技の組が2回実行され、テーブルセット10が設定されると当該組が3回実行される(図17(a)および図17(b)では、2回目および3回目の当該組は、「・・」として表されている)。本実施形態によるパチンコ機100では、例えばテーブル6には演出モードとしてモードAが対応し、テーブル7にはモードBが対応しているので(図14(a)参照)、テーブルセット9またはテーブルセット10が設定されていると、テーブル6を参照する特図変動遊技が19回実行される期間は演出モードがモードAとなり、テーブル7を参照する特図変動遊技が1回実行される期間は演出モードがモードBとなる。
テーブルセット8が設定されている場合には、「テーブル6」で19回の特図変動遊技および「テーブル7」で1回の特図変動遊技の組を1回実行した後、テーブルセット9が設定されている場合には、「テーブル6」で19回の特図変動遊技および「テーブル7」で1回の特図変動遊技の組を2回実行した後、テーブルセット10が設定されている場合には、「テーブル6」で19回の特図変動遊技および「テーブル7」で1回の特図変動遊技の組を3回実行した後に、テーブル1が設定され、遊技状態は第二遊技状態の一例である特図低確率状態かつ普図低確率状態(通常遊技状態)に移行する(図10(b)および図11(c)参照)。
ところで、パチンコ機100は、所定の遊技状態移行条件が成立した場合に、複数の演出モード(例えば、モードA〜EおよびモードX)のうちの第一の複数の演出モード(例えば、モードAおよびモードB)を実行可能な第一遊技状態から、複数の演出モードのうち、当該第一遊技状態よりも多い第二の複数の演出モード(例えば、モードC〜EおよびモードX)を実行可能な第二遊技状態に移行されるように構成されている。ここで、所定の遊技状態移行条件には、複数の特図変動遊技が実行され、その次に当該複数の特図変動遊技の各々の変動時間よりも長い変動時間の特図変動遊技が実行されたこと(例えば、「テーブル6」で19回の特図変動遊技が実行され、その次に「テーブル7」で1回の特図変動遊技が実行されたこと)、変動時間の長い当該特図変動遊技に対応付けられた演出モードが実行されたこと、特定のはずれ(例えば、テーブルが設定されるはずれ(特別はずれ))に係る特図変動遊技が実行されたこと、および、当該特定のはずれに係る特図変動遊技に対応付けられた演出モードが実行されたことが含まれる。
第一遊技状態と第二遊技状態とは、第二遊技状態の方が第一遊技状態よりも実行可能な演出モードの種類が多いのに対し、第二遊技状態の方が第一遊技状態よりも設定可能な変動パターンテーブルの個数が少なくなっている。
パチンコ機100の主制御部300は、テーブル6を参照して変動時間の相対的に長い特図変動遊技を実行した後にテーブル1を設定するとともに、遊技状態移行条件が成立したと判定して、第二遊技状態(例えば、特図低確率かつ普図低確率状態)に遊技状態を移行する。図17(a)に示すように、テーブル1に設定されると、その後に大当りに当選するか特別はずれの不当選となるまでテーブル1の設定状態が継続する。一方、演出モードは30回の特図変動遊技が実行されるごとに切り替わり、例えば「モードC→モードD→モードE→モードC→モードD→・・」のように所定の規則(本例では、3つのモードが循環して実行される規則)で変更される(図14(b)参照)。
また、第二遊技状態における演出モードの移行順序は、図14(b)や図17(a)に示すのに限られず、図17(c)に示すように、テーブル1の設定継続中に、モードCの次にモードDに移行したりモードEに移行したりしてもよい。また例えば、「モードC→モードD→モードC→モードE→モードC→モードD→」のように、複数のモードのうちの一のモードが1回おきに必ず実行されるようになっていてもよい。このように、パチンコ機100は、モードの移行順序は種々の態様を取ることが可能になっている。また。第一遊技状態では、モードが循環して移行されるが、第二遊技状態では、モードが完全には循環せずに所定の規則で移行するようになっていてもよい。
また、図17(c)および図14(c)に示すように、パチンコ機100は、特定条件が成立すると、通常実行されるモードC〜E以外の特別なモード(本例では、モードX)に例えば所定の変動で強制的に、あるいは所定の抽選に当選したら移行可能に構成されていてもよい。さらに、図17(c)に示すように、パチンコ機100は、特別なモードの終了後に、当該特別なモード実行前の演出モード(本例では、モードD)に移行するように構成されていてもよいし、それ以外のモードCやモードEに移行するように構成されていてもよい。
相対的に有利度が高く主に特図2変動遊技が実行される第一遊技状態は、特図高確率状態かつ普図高確率状態であるため、大当りし易いため遊技者が大当りに集中し易くなるように実行される演出モードが相対的に少なく設定されている。第一遊技状態よりも有利度の低い状態であって主に特図1変動遊技が実行される第二遊技状態は、特図低確率状態かつ普図低確率状態であるため、大当りし難いため遊技者の気を紛らわせるために第一遊技状態よりも多くの演出モードが実行されるようになっている。また、第二遊技状態では小当りという突発的な要素とおまけ要素が付加されており遊技者の興趣の向上を図ることができる場合がある。また、例えば特図2変動遊技では小当りに当選しないようにテーブルセット等決定テーブルを構成することにより、第一遊技状態であるのか第二遊技状態であるのかを遊技者が認識し易くなる場合がある。
小当りによる演出モード切替とはずれによる演出モード切替とは、遊技者の見た目にはほぼ同様であるが、パチンコ機100の制御の点から見ると全く異なっている。小当りによる演出モード切替は主制御部300がテーブルを切り替えているが、図17の第二遊技状態に示すように、はずれ(特別はずれは除く)による演出モード切り替えは主制御部300がテーブルを切り替えていない。
次に、本実施形態によるパチンコ機100のテーブルの切り替えタイミングと演出モードの切り替えタイミングおよび両タイミングの関係の他の例について図18を用いて説明する。本例によるパチンコ機100は、第二遊技状態においてもテーブルが切り替えられる点に特徴を有している。図18は、テーブルおよび演出モードの切替タイミングを示している。図18(a)は、テーブルおよび演出モードの実行順序を示し、図18(b)は、実行されるテーブルおよび演出モードの時間の長短の概念を示し、図18(c)は、第二遊技状態時に実行可能な演出モードの切り替え例を示している。図18(a)乃至図18(c)は、上段に演出モードを示している。また、長方形枠は一のテーブルの選択期間または一の演出モードの実行期間を表し、当該長方形枠内の文字がテーブルまたは演出モードの種類をそれぞれ表し、当該長方形枠内の「・・」はテーブルおよび演出モードが順次移行(切り替わり)していることを表し、図中左から右に向かって時の経過を示している。
図18(a)に示すように、第一遊技状態の一例である特図低確率状態かつ普図高確率状態において所定のテーブルセットが設定されると、テーブルaを参照して特図変動遊技が例えば19回実行され、次いでテーブルaからテーブルbに切り替えられてテーブルaを参照して特図変動遊技が例えば1回実行される。本例によるパチンコ機100では、例えばテーブルaには演出モードとしてモードAが対応し、テーブルbにはモードBが対応しているので、テーブルaを参照する特図変動遊技が19回実行される期間は演出モードがモードAとなり、テーブルbを参照する特図変動遊技が1回実行される期間は演出モードがモードBとなる。また、図18(b)に示すように、テーブルaおよびモードAが設定されている期間はテーブルbおよびモードBが設定されている期間よりも長くなる場合がある。
また、第一遊技状態の一例である特図低確率状態かつ普図高確率状態において他の所定のテーブルセットが設定されると、「テーブルa」で例えば19回の特図変動遊技および「テーブルb」で例えば1回の特図変動遊技の組が複数回実行される(図18(a)および図18(b)では、1回目以降の当該組は、「・・」として表されている)。
当該所定のテーブルセットが設定されている場合には、「テーブルa」で19回の特図変動遊技および「テーブルb」で1回の特図変動遊技の組を1回実行した後、当該他の所定のテーブルセットが設定されている場合には、「テーブルa」で19回の特図変動遊技および「テーブルb」で1回の特図変動遊技の組を複数回実行した後、テーブルが切り替えられて例えばテーブルcが設定され、遊技状態は特図低確率状態かつ普図低確率状態に移行する。
ところで、本例によるパチンコ機100は、図17に示すパチンコ機100と同様の所定の状態移行条件が成立した場合に、複数の演出モード(例えば、モードA〜EおよびモードX)のうちの第一の複数の演出モード(例えば、モードAおよびB)を実行可能な第一遊技状態から、当該複数の演出モードのうち、当該第一遊技状態よりも多い数の第二の複数の演出モード(例えば、モードC〜EおよびモードX)を実行可能な第二遊技状態に移行されるように構成されている。
本例によるパチンコ機100の主制御部300は、テーブルaを参照して変動時間の相対的に長い特図変動遊技を実行した後にテーブルcを設定するとともに、遊技状態移行条件が成立したと判定して、第二遊技状態の一例である特図低確率かつ普図低確率状態に遊技状態を移行する。図18(a)に示すように、テーブルcが設定されると、演出モードはテーブルcに対応付けられたモードCに移行する。第二遊技状態において、例えばテーブルは30回の特図変動遊技が実行されるごとに切り替わり、例えば「テーブルc→テーブルd→テーブルe→テーブルc→・・」のように所定の規則(本例では、テーブルが循環する規則)で移行される。演出モードはテーブルが移行されると、各テーブルに対応付けられたモードに切り替わり、例えば「モードC→モードD→モードE→モードC→モードD→・・」のように所定の規則(本例では、モードが循環する規則)で移行される。第二遊技状態は、2R当りなどに当選するようにしてモード切り替えのためにテーブルセットが設定されるようになっていてもよい。
また、第二遊技状態における演出モードの移行順序は、図18(a)に示すのに限られず、図18(c)に示すように、モードCの次にモードDに移行したりモードEに移行したりしてもよい。このように、パチンコ機100は、モードの移行順序は種々の態様を取ることが可能になっている。また、本例のパチンコ機100では、テーブルと演出モードとの対応は1対1であることが原則であるが、図18(c)に示すように、1つのテーブル(例えば、テーブルx)に複数の演出モード(例えば、モードC、モードDおよびモードX)を実行できるように構成されていてもよい。
図18および図19を用いて説明したように、本実施形態によるパチンコ機100は、第一遊技状態ではテーブルおよび演出モードのいずれもが移行するのに対し、第二遊技状態では、テーブルは移行せずに演出モードのみが移行したり(図18参照)テーブルおよび演出モードのいずれもが移行したりする(図19参照)場合がある。また、本実施形態によるパチンコ機100は、複数の変動パターンテーブルを有しているので、例えば20変動後にテーブル1に切り替わったり40変動後にテーブル1に切り替わったりすることがあるので、モード切り替えのタイミングがランダムになる場合がある。
次に、本実施形態のパチンコ機100における第一遊技状態および第二遊技状態等と演出モードとの関係について図19を用いて説明する。本例によるパチンコ機100は、遊技状態移行条件が成立すると、異なる演出モードを実行可能な遊技状態に移行する点に特徴を有している。図19は、遊技状態と当該遊技状態で実行可能な演出モードを例示している。図19において、長方形枠は一の演出モードの実行期間を表し、当該長方形枠内の文字が演出モードの種類を表し、当該長方形枠内の「・・」は演出モードが順次移行していることを表している。また、図中上段左から右へ、上段右から下段左へ、下段左から右に向かって時の経過を示している。
図19に示すように、第一遊技状態(例えば、特図低確率状態かつ普図高確率状態(電サポ状態))において、演出モードが「モードA→モードB→モードA→モードB→・・」のようにモードAとモードBとを循環するように繰り返し規則的に実行されている。第一遊技状態中に、遊技状態移行条件が成立すると、第一遊技状態から第二遊技状態(例えば、特図低確率状態かつ普図低確率状態(通常遊技状態))に移行される。本例における所定の遊技状態移行条件は、図17を用いて説明した所定の遊技状態移行条件と同様である。第二遊技状態は、第一遊技状態よりも有利度の低い状態であり、かつ第一遊技状態よりも多くの演出モードを実行可能な状態である。本例によるパチンコ機100は、第二遊技状態において第一遊技状態で実行可能な演出モードの少なくとも一部と重複する演出モードを実行可能に構成されている。図19に示すように、本例では例えば、第二遊技状態において、演出モードとしてモードA、モードBおよびモードCを実行可能に構成されている。本例では、第二遊技状態において、演出モードが「モードA→モードB→モードC→モードA→モードB→モードC→・・」のようにモードAとモードBとモードCとを循環するように繰り返し規則的に実行されている。
第二遊技状態中に、遊技状態移行条件が成立すると、第二遊技状態から第三遊技状態に移行される。第三遊技状態は、第二遊技状態と有利度が同じであり、第二遊技状態で実行可能な演出モードとは全く異なる複数の演出モードを実行可能であり、かつ第一遊技状態で実行可能な演出モードよりも多くの演出モードを実行可能な状態である。図19に示すように、本例では例えば、第三遊技状態において、演出モードとしてモードD、モードEおよびモードFの3つのモードを実行可能に構成されている。本例では、第三遊技状態において、演出モードが「モードD→モードE→モードF→モードD→モードE→モードF→・・」のようにモードDとモードEとモードFとを循環するように繰り返し規則的に実行されている。
第三遊技状態中に、遊技状態移行条件が成立すると、第三遊技状態から第四遊技状態に移行される。第四遊技状態は、第二および第三遊技状態と有利度が同じであり、第一乃至三遊技状態で実行可能な演出モードとは全く異なる複数の演出モードを実行可能であり、かつ第三遊技状態で実行可能な演出モードよりも多くの演出モードを実行可能な状態である。図19に示すように、本例では例えば、第四遊技状態において、演出モードとしてモードG、モードH、モードIおよびモードJの4つのモードを実行可能に構成されている。本例では、第四遊技状態において、演出モードが「モードG→モードH→モードI→モードJ→モードG→モードH→モードI→モードJ→・・」のようにモードGとモードHとモードIとモードJとを循環するように繰り返し規則的に実行されている。第二乃至四遊技状態のいずれかにおいて、大当りに当選すると第一遊技状態に移行する。このように、第一遊技状態から第二遊技状態に移行する条件と、第二乃至第四遊技状態から第一遊技状態に移行する条件とは異なっている。
以上説明したように、パチンコ機100は、相対的に有利度の高い第一遊技状態(例えば、電サポ状態)において複数の演出モードを実行でき、第一遊技状態よりも有利度の低い第二遊技状態(例えば、通常状態)において第一遊技状態よりも多い演出モードを実行できるように構成されている。また、パチンコ機100は、第二遊技状態で実行可能な演出モードが第一遊技状態で実行可能な演出モードの少なくとも一部と重複するように構成されていてもよい。また、第一および第二遊技状態において重複する演出モードは1つまたは複数のいずれでもよい。また、パチンコ機100は、第二遊技状態では、第一遊技状態で実行可能な演出モードを全て実行可能に構成されていてもよい。さらに、パチンコ機100は、第二遊技状態で実行可能な演出モードが第一遊技状態で実行可能な演出モードと全く異なるように構成されていてもよい。
図19では、演出モードを用いて説明したが、本例によるパチンコ機100では、第一乃至第四遊技状態とこれらの遊技状態で設定可能なテーブルとの関係は、第一乃至第四遊技状態とこれらの遊技状態で実行可能な演出モードとの関係と同様であり、例えば、図19における「モード」を「テーブル」と読み替えた関係とほぼ同一であるため、その説明は省略する。
次に、演出モードの切替タイミングについて図20乃至図22を用いて説明する。図20は、図17(a)に示す第二遊技状態における演出モードの切替タイミングを示している。図20(a)および図20(b)において、長方形枠は一の演出モードの実行期間または一のテーブルの設定期間を表し、当該長方形枠内の文字が演出モードまたはテーブルの種類を表し、当該長方形枠内の「・・」は演出モードが順次切り替わっていることを表している。図中左から右に向かって時の経過を示している。また、図20(b)において、上段には比較例としての通常状態(所定条件が成立しない状態)での演出モードの切替タイミングを示し、下段には所定条件成立時の演出モードの切替タイミングを示している。
図20(a)に示すテーブルと演出モードとの関係および演出モードの切り替えタイミングは、図17(a)に示す第二遊技状態と同様であるため、説明は省略する。図20(b)の図中上段に示すように、演出モードがモードCに移行してから特図変動遊技が所定回数実行されると、演出モードはモードDに移行し、時刻t1からモードDを参照する特図変動遊技が所定回数実行される。
これに対し、図20(b)の図中下段に示すように、演出モードがモードCに移行してから特図変動遊技が所定回数実行される前の時刻t0において所定条件が成立すると、本来モード移行される時刻t1においてモードCからモードDに移行せずに、モードCが継続して実行される。当該所定条件の成立に基づく所定の演出等の終了時刻t2においてモードDの実行が開始される。所定条件の成立によりモードCの実行期間は、時刻t1から時刻t2までのΔtだけ延長され、モードDの実行期間はΔtだけ減少する。図20(b)に示すように、パチンコ機100は、モードDの終了時刻を固定しており、モードCが延長した分だけモードDの実行期間が短くなるように構成されていてもよいし、モードCが延長した分だけ終了時刻を遅らせてモードDの実行期間を変更しないように構成されていてもよい。パチンコ機100は、所定条件成立によりモードDの実行期間を短くしたり変更しないようにしたりするのを必要に応じて切り替えることが可能に構成されていてもよいし、あるいは、どちらか一方しか実行できないように構成されていてもよい。
このように本例によるパチンコ機100は、一の演出モード(本例では、モードC)の実行中に別の演出モード(本例では、モードD)に切り替える所定条件(例えば、特図変動遊技の所定回数の実行終了)が成立しても別の所定条件が成立している場合には、当該一の演出モード(例えば、モードC)を継続可能に構成されている。別の所定条件には、連続演出の実行開始が含まれる。連続演出の実行開始時は例えば、連続演出の対象となる始動情報を主制御部300が取得したタイミング(例えば、当該始動情報を検知したタイミング)、第1副制御部400が連続演出を実行する装置(例えば、装飾図柄表示装置208)に演出開始の指令を送信したタイミング、当該装置が当該指令を受信したタイミング、当該装置で連続演出が開始されたタイミングのいずれであってもよい。また、当該連続演出の実行期間は、当該連続の演出開始から、当該装置に連続演出終了の指令を送信したタイミング、当該装置が当該指令を受信したタイミング、当該装置で連続演出が終了したタイミングのいずれかまでの期間である。
また、本例によるパチンコ機100は、第一の演出モード移行条件と第二の演出モード移行条件とを少なくとも含み、演出モード制御手段の一例であるCPU404は、第一の演出モード移行条件(例えば、特図変動遊技の所定回数の実行終了)が成立し、かつ第二の演出モード移行条件(例えば、連続演出の非実行)が成立した場合に、第一の演出モード(例えば、モードC)から第二の演出モード(例えば、モードD)に移行させることが可能になっている。第二の演出モード移行条件には、連続演出が未発生であることが含まれる。したがって、上記別の所定条件(連続演出開始)が成立すると、当該の演出モード移行条件が不成立となる。第一の演出モードから第二の演出モードに移行する条件に、第二の演出モード移行条件が設定されていなくてもよい。モード1からのモード2への移行条件は、例えば特図変動遊技の30回転および連続演出未発生であるのに対し、モード3からモード4への移行条件は、モード3では連続演出が発生することがないので特図変動遊技の30回転のみとなる。このように、モード移行条件として複数設定されているものの、所定のモードでは当該モード移行条件が生じ得ない場合には、その生じ得ない条件は、条件成否の判定をする必要がないので当該所定のモードから他のモードへの移行条件から除外される場合がある。このように、パチンコ機100は、実行中のモードによってモード移行の条件の内容や条件数が変わる場合がある。
次に、演出モードの切替タイミングの他の例について図21および図22を用いて説明する。図21は、図18(a)に示す第二遊技状態における演出モードの切替タイミングを示している。図21および図22において、長方形枠は一の演出モードの実行期間または一のテーブルの設定期間を表し、当該長方形枠内の文字が演出モードまたはテーブルの種類を表し、当該長方形枠内の「・・」は演出モードが順次移行していることを表している。図中左から右に向かって時の経過を示している。また、図21(b)において、上段には比較例としての通常状態(所定条件が成立しない状態)での演出モードの切替タイミングを示し、中段には所定条件成立時の演出モードの第一切替タイミングを示し、下段には所定条件成立時の演出モードの第二切替タイミングを示している。図22において、上段には比較例としての通常状態(所定条件が成立しない状態)での演出モードの切替タイミングを示し、下段には所定条件成立時の演出モードの第三切替タイミングを示している。
図21(a)に示すテーブルと演出モードとの関係および演出モードの切り替えタイミングは、図18(a)に示す第二遊技状態と同様であるため、説明は省略する。図21(b)の図中上段に示すように、所定条件が成立しない場合には、設定中のテーブルと実行中の演出モードとが1対1で対応し、本例では、テーブルcの設定中にモードCが実行され、時刻t1においてテーブルの設定がテーブルcからテーブルdに移行すると、実行中の演出モードはモードCからモードDに移行する。
図21(b)の図中中段に示すように、テーブルcの設定中かつモードCの実行中の時刻t0において所定条件が成立すると、テーブルはテーブルの移行時刻t1においてテーブルcからテーブルdに移行するが、演出モードは、時刻t1においてモードCからモードDに移行せずに、そのまま継続してモードCが実行される。また、当該所定条件の成立に基づく所定の演出等(例えば、連続演出)の終了時刻t2においてモードが移行され、テーブルdに対応するモードDが開始され、モードDはテーブルdが他のテーブルに移行する時刻t3まで継続される。図中中段に示す第一切替タイミングでは、所定条件の成立によりモードCの実行期間は時刻t1から時刻t2までのΔt1だけ延長され、モードDの実行期間はΔt1だけ減少する。図中中段に示す第一切替タイミングでは、テーブルcからテーブルdに移行する時刻t1から当該所定条件の成立に基づく所定の演出等の終了する時刻t2までの期間Δt1が設定中のテーブルと実行中の演出モードとが不一致となる期間である。
また、図中下段に示す第二切替タイミングでは、所定条件が成立し、当該所定の演出等(例えば、連続演出)の終了時刻t2となっても演出モードは切り替えられずテーブルdが他のテーブルに移行する時刻t3までモードCが継続される。図中中段に示す第二切替タイミングでは、テーブルcからテーブルdに移行する時刻t1から当該所定条件の成立に基づく所定の演出等の終了する時刻t2までの期間Δt1と、時刻t2からテーブルdが他のテーブルに移行する時刻t3までの期間Δt2とが設定中のテーブルと実行中の演出モードとが不一致となる期間である。
図22の図中上段に示すように、所定条件が成立しない場合には、図21(b)の図中上段に例示するのと同様に、設定中のテーブルと実行中の演出モードとが1対1で対応し、本例では例えば、テーブルcにモードCが対応付けられ、テーブルdにモードDが対応付けられ、テーブルeにモードEが対応付けられている。このため、テーブルcの設定中にモードCが実行され、時刻t1においてテーブルの設定がテーブルcからテーブルdに移行すると、実行中の演出モードがモードCからモードDに移行し、時刻t3においてテーブルの設定がテーブルdからテーブルeに移行すると、実行中の演出モードがモードDからモードEに移行する。
図中下段に示す第三切替タイミングでは、所定条件が成立すると、演出モードは、時刻t1においてモードCからモードDに移行せずに、そのまま継続してモードCが実行され、さらに当該所定の演出等(例えば、連続演出)の終了時刻t2となっても演出モードは切り替えられずテーブルdがテーブルeに移行する時刻t3までモードCが継続され、テーブルeに切り替わると、演出モードはテーブルeに対応付けられたモードEではなくモードCの次に実行されるモードDが開始され、モードDはテーブルeが他のテーブルに移行する時刻t4まで継続される。当該第三切替タイミングでは、所定条件が成立すると、その後に大当りに当選するまで、変動パターンテーブルと演出モードとの対応付けがずれたまま遊技が進行するようになる。
次に、本実施形態によるパチンコ機100での特図変動遊技について図23乃至図32を用いて説明する。まず、本実施形態の実施例1によるパチンコ機100での特図変動遊技について図23を用いて説明する。図23は、本実施例によるパチンコ機100であって、図11(b)に示すテーブルセット2におけるテーブル11を参照して実行された特図1変動遊技と、当該特図1変動遊技中に実行されたモードBの演出(本例では、テーブル11とモードBとが対応付けられているとする)の一例を示している。図23(a)乃至図23(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を時系列で示している。
図23(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示画面内の右下角部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されている。また、装飾図柄表示装置208の表示画面内のほぼ全域を占める演出表示領域208dでは、モードBの演出として電サポ継続演出が実行されている。例えば演出表示領域208dには、刻み目枠内に「大盤振舞チャンス」という文字画像と、当該画像の下方に「吉宗が千両箱を投げることができれば継続確定!!」という文おんれい字画像とが表示されている。
ところで、図4を用いて説明したように、第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて種々の処理を実行するようになっている。例えば、第1副制御部400は、主制御部300から送信される図柄変動開始コマンドを受信すると図23(a)や後述する図24乃至図32、図34および図35に示す図柄変動表示を開始し、主制御部300から送信される図柄停止コマンドを受信すると当該図柄変動表示を停止(終了)するようになっている。第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208の表示画面内のどの位置で当該変動を実行するのかどのような画像を用いるのか、リーチ演出を実行するのかなどを決定し、決定した内容の情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置208に送信する。装飾図柄表示装置208は受信したコマンドに基づいて図柄変動表示を開始するようになっている。また、詳細は後述するが、第1副制御部400は、主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドを受信すると、先読み予告の実行可否や先読み予告の報知態様を決定するようになっている。また、第1副制御部400は、先読み予告を実行する装置(例えば装飾図柄表示装置208)に先読み予告の報知態様等の内容を含むコマンドを送信し、当該装置は受信した当該コマンドに基づいて先読み予告報知を実行するようになっている。
また、図17乃至図22を用いて説明した演出モードについても、第1副制御部400は主制御部300から送信された変動パターンテーブルや設定中のテーブル等の情報を含むコマンドを受信したら対応する演出モードを選択して実行するようになっている。また、第1副制御部400は、図17(a)に示すように、変動パターンテーブルにおいて最後に設定されるテーブルの情報を含むコマンドを受信したら、それ以降はテーブルの変更がない限り、独自で管理する情報に基づいてモード切り替えを実行するようになっている。このように、第1副制御部400は、主制御部300から送信されるコマンドではなく独自に管理する情報に基づいてモード切り替えやその他所定の演出を実行可能なようにも構成されている。
電サポ継続演出が開始されてから所定時間の経過後に、図23(b)に示すように、演出表示領域208dには、左側に目盛を表した目盛画像と、当該目盛画像上の「全開」という文字画像と、当該目盛画像の右隣の太矢印を表した矢印画像と、当該矢印画像の右隣の「全開で継続確定」という文字画像と、当該目盛画像の右隣かつ「全開で継続確定」という文字画像の上方に千両箱を担いだ吉宗と吉宗の前に並んだ民衆とを表した画像とが表示される。
図23(c)に示すように、「全開で継続確定」という文字画像が表示されていた領域に「連打しろ!!」という文字画像が表示されて、遊技者に対してチャンスボタンの連打を促す演出が開始される。当該演出に促されて遊技者がチャンスボタンを押下する毎に、目盛画像の色が下方から変化していく演出が実行される。
本例では、テーブル11を参照した特図1変動遊技であって当該特図1変動遊技後に遊技状態は、特図高確率状態かつ普図高確率状態(電サポ状態)に移行することが決まっている。図23(d)に示すように、目盛画像の色が最上部まで変化すると、図23(e)に示すように、演出表示領域208dには、吉宗が千両箱を投げ放ち民衆が喜ぶ画像と、「大盤振舞」という文字画像とが表示され、その後に、図23(f)に示すように、演出表示領域208dには、「継続確定!!」という文字画像が表示されて、電サポ継続演出を達成したことが遊技者に報知される。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾5−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
次に、本実施形態の実施例2によるパチンコ機100での特図変動遊技について図24を用いて説明する。図24は、本実施例によるパチンコ機100であって、図11(b)に示すテーブルセット8におけるテーブル7を参照して実行された特図1変動遊技と、当該特図1変動遊技中に実行されたモードBの演出(本例では、テーブル7とモードBとが対応付けられているとする)の一例を示している。図24(a)乃至図24(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技を時系列で示している。
図24(a)乃至図24(c)は、図23(a)乃至図23(c)と同様なので、説明は省略する。本例では、テーブル7を参照した特図1変動遊技であって当該特図1変動遊技後に遊技状態は、特図低確率状態かつ普図低確率状態(通常遊技状態)に移行することが決まっている。このため、図24(d)に示すように、目盛画像を用いた演出に促されて遊技者がチャンスボタンを押下しても、目盛画像の色が最上部まで変化する前に当該演出が終了する。このため、図24(e)に示すように、演出表示領域208dには、吉宗が千両箱を取り落とし民衆が茫然とする画像と、「終了!?」という文字画像が表示されて、電サポ継続演出を達成しなかったことが遊技者に報知される。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾4−装飾5−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
パチンコ機100は、遊技状態が特図高確率状態と特図低確率状態とで電サポ継続演出の内容が異なるように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、ST機能や転落機能を有していてもよい。例えばパチンコ機100は、ST60回は高確率状態であるが、転落抽選に当選すると低確率状態に移行するものの、高確率状態を継続しているかのように見える演出を実行できるように構成されていてもよい。
次に、本実施形態の実施例3によるパチンコ機100での特図変動遊技について図25を用いて説明する。本実施例では、変動パターンテーブルと演出モードとが一致している場合の演出の一例と、変動パターンテーブルと演出モードとが一致していない場合の演出の一例とを説明する。図25(a)乃至図25(f)は、例えば演出モードのモードCにおいて疑似連3(3回疑似変動する疑似連続演出)を示唆する保留表示が実行された後に、テーブルが切り替わらない場合の疑似連演出をこの順に時系列で示している。また、図25(a)および図25(g)乃至図25(j)は、例えば演出モードのモードCにおいて疑似連3を示唆する保留表示が実行された後に、テーブルが切り替わる場合の疑似連演出をこの順に時系列で示している。
図25(a)に示すように、例えばテーブルcに基づいて、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、テーブルcに対応付けられたモードCが実行中であることを示唆するために、「モードC」という文字画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左寄り下方に設けられた特図1保留表示領域208d1には、3個の保留表示画像a1、a2、a3が表示されて、図25(a)に示す時点において、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。また、1個目および2個目の保留を示唆する保留表示画像a1、a2はデフォルト表示の表示態様(本例では、所定の色に塗り潰された円形の表示態様)となっている。一方、3個目の保留を示唆する保留表示画像a3の表示態様は、所定の色に塗り潰された星型画像内に「3」の文字画像が表された表示態様になっており、当該保留に係る特図1変動遊技で疑似連3の演出が実行されることが示唆されている。
本実施形態によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている複数の特図1乱数値の組のうちの一の特図1乱数値の組に対して一の特図1変動遊技の保留表示を行うことで特図1保留数を報知可能に構成されている。また、特図1保留表示領域208d1は、事前予告報知の対象となる図柄変動表示に対応する特図1変動遊技の保留表示を変化させることで、先読み予告報知演出を実行可能なように構成されている。また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図2保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。なお、本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
その後、図25(a)における保留表示画像a1、a2に対応する特図1変動遊技が実行され、いずれもはずれとなり、次いで保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技が開始される。図25(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには、図25(a)に示す時点での保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技である図柄変動表示が開始されている。当該特図1変動遊技はテーブルcに基づいて実行されている。図25(b)に示す時点において、装飾図柄表示装置208では、テーブルcに対応付けられたモードCが実行されており、テーブルとモードとは正しい対応であってテーブルとモードとが一致した対応になっている。このため、本例では、保留表示画像a3により報知された通りの疑似連演出が実行される。
例えば、当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間の経過後に、図25(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾1−装飾2−装飾3」が停止して1回目の疑似変動が終了したことが報知される。図25では、疑似変動が終了したことは、左図柄表示領域208aに停止した装飾図柄の左上と、右図柄表示領域208cに停止した装飾図柄の右下とに波線を表すことにより示されている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が停止してから所定時間の経過後に、図25(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて2回目の疑似変動が開始され、当該疑似変動が開始してから所定時間の経過後に、図25(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾1−装飾2−装飾3」が停止して2回目の疑似変動が終了したことが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が停止してから所定時間の経過後に、図25(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて3回目の疑似変動が開始される。図示は省略するが、当該疑似変動が開始してから所定時間の経過後に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには所定の装飾図柄がそれぞれ停止して3回目の疑似変動が終了したことが報知される。
一方、図25(a)における保留表示画像a1、a2に対応する特図1変動遊技が実行され、いずれもはずれとなり、次いで保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技が開始する前に、テーブルcから例えばテーブルdに移行するのに対し、演出モードはモードCからテーブルdに対応付けられたモードDに移行しないとする。そうすると、設定中のテーブルと実行中のモードとの対応付けが不正確となり、テーブルとモードとが不一致状態となる。
本例では、テーブルとモードとが不一致状態となると、保留表示画像a3で報知した通りの疑似連演出が実行されなくなる。図25(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには、図25(a)に示す時点での保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技である図柄変動表示が開始されている。当該特図1変動遊技はテーブルdに基づいて実行されているのに対し、演出モードはモードCが継続されている。
例えば、当該特図1変動遊技が開始されてから所定時間の経過後に、図25(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、「装飾1−装飾2−装飾3」が停止して1回目の疑似変動が終了したことが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾1−装飾2−装飾3」が停止してから所定時間の経過後に、図25(i)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて2回目の疑似変動が開始されずに正規の図柄変動表示が開始され、当該図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図25(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾5−装飾4−装飾5」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、変動パターンテーブルに基づいて設定されたテーブルと実行される演出モードとの対応関係が正しい場合には、保留表示予告で示唆した通りの演出を実行し、当該対応関係が正しくない場合には、保留表示予告で示唆した通りの演出を実行しないように構成されている。パチンコ機100は、テーブルが切り替わっていても演出モードを切り替えないので、保留表示が正しい予告を報知していると遊技者に思わせつつ正しくない予告を報知している場合がある。
先読み予告報知は、事前判定結果が大当りとなっても100%の確率で実行されないようになっていてもよい。例えば、第1副制御部400は、主制御部300から送信され、事前判定結果が大当りの情報を含む先読み結果情報コマンドを受信したら、先読み予告報知を実行するか否かを抽選で決定するようになっていてもよい。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信され、事前判定結果がはずれの情報を含む先読み結果情報コマンドを受信した場合も先読み予告を実行するか否かを抽選で決定するようになっていてもよい。この場合、先読み予告報知の実行確率は、例えば事前判定結果が大当りの方がはずれよりも高くなるように設定されていてもよい。先読み予告報知の実行確率は、大当りの場合は100%、はずれの場合は0%に設定されていてもよい。また、先読み予告報知の実行確率は100%および0%を含まないように設定されていてもよい。また、第1副制御部400は、事前判定結果が大当りの場合は先読み予告実行可否の抽選を必ず実行するのに対し、事前判定結果がはずれの場合には先読み結果情報コマンドに含まれる特図タイマ番号(図柄変動時間)が特定のタイマ番号である場合に先読み予告実行可否の抽選を実行するようになっていてもよい。当該抽選の当選確率には100%(先読み予告が必ず実行される)および0%(先読み予告が必ず実行されない)が含まれていてもよいし含まれていなくてもよい。また、パチンコ機100は、この特定のタイマ番号を複数有し、複数の特定のタイマ番号のうちの所定のタイマ番号の場合は先読み予告報知を必ず実行する(当該抽選の当選確率は100%)ようになっていてもよい。また、第1副制御部400は、事前判定結果が大当りおよびはずれに関わらず、特図タイマ番号が特定のタイマ番号である場合に先読み予告実行可否の抽選を実行するようになっていてもよい。いずれの場合も、第1副制御部400は、主制御部300から送信される先読み結果情報コマンドの受信を契機として所定の処理を実行して先読み予告報知の実行可否の決定と、先読み予告報知を実行させる装置を制御するようになっている。
予告は、大当り乱数が引かれたことを必要条件とする予告条件が成立した場合に、少なくとも開始可能なものであり、予告は、大当り乱数以外の乱数が引かれたことを必要条件とする別の条件が成立した場合にも、少なくとも開始可能なものである。予告は、予告条件が成立した場合に少なくとも開始可能なものであり、予告条件は、大当り乱数が引かれたことを必要条件とする第一の条件が成立した場合に、少なくとも成立するものであり、予告条件は、大当り乱数以外の乱数が引かれたことを必要条件とする第二の条件が成立した場合に、少なくとも成立するものである。また、予告は、予告条件が成立した場合に少なくとも開始可能なものであり、予告条件は、大当り乱数が引かれた場合であり且つ第一の条件が充足された場合に、少なくとも成立するものであり、予告条件は、大当り乱数以外の乱数が引かれた場合であり且つ第二の条件が充足された場合に、少なくとも成立するものである(予告条件は、大当り乱数が引かれた場合に、少なくとも成立するものである)。
次に、本実施形態の実施例4によるパチンコ機100での特図変動遊技について図26を用いて説明する。本例では、テーブルの切替タイミングに応じて正しく演出モードのモード変更が実行される例を説明する。図26は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技の一例を示している。図26(a)乃至図26(h)は、当該特図1変動遊技をこの順に時系列で示している。
図26(a)に示すように、例えば図11(c)に示すテーブルセット8のテーブル6に基づいて、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始され、テーブル6を参照した18回目の特図1変動遊技が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、テーブル6に対応付けられた例えば海モードに基づく海岸の画像が表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2、a3、a4のうちの保留表示画像a1、a2、a3が所定の色に変更されて3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。一方、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1、b2、b3、b4のいずれも所定の色に変更されておらず、特図2変動遊技が1個も保留されていないことが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100では、特図1保留表示領域208d1に例えば白色の円形の表示態様による保留表示画像a1、a2、a3、a4が予め表示されており、保留表示画像a1、a2、a3、a4の色を変更することにより特図1変動遊技が保留されることおよびその保留数を報知するようになっている。同様に、パチンコ機100では、特図2保留表示領域208d2に例えば白色の円形の表示態様による保留表示画像b1、b2、b3、b4が予め表示されており、保留表示画像b1、b2、b3、b4の色を変更することにより特図2変動遊技が保留されることおよびその保留数を報知するようになっている。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図26(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図26(c)に示すように、テーブルセット8のテーブル6に基づいて、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され、テーブル6を参照した19回目の特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a3の色を例えば白色に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は2個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図26(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図26(e)に示すように、テーブルセット8のテーブル7に基づいて、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され、テーブル7を参照した1回目(テーブルセット8が設定されてから20回目)の特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a2の色を例えば白色に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は1個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図26(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図26(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され、テーブルセット8のテーブル1を参照した1回目(テーブルセット8が設定されてから21回目)の特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、設定中のテーブルがテーブル1であることの情報を含むコマンドを受信してテーブルセットが切り替えられかつ特図変動遊技の所定回数の実行が終了して第一の演出モード移行条件が成立したと判定し、さらに現時点で連続演出が実行されておらず第二の演出モード条件が成立していると判定して、テーブル1に対応付けられた演出モードに変更する。これにより、図26(g)に示すように、演出モードは、テーブル1に対応付けられた例えば城下町モードに変更されて、演出表示領域208dには、城下町モードに対応する大名屋敷の塀を表した画像が表示される。またこのとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a1の色を例えば白色に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は0個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図26(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾9−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
次に、本実施形態の実施例5によるパチンコ機100での特図変動遊技について図27および図28を用いて説明する。本例では、連続演出の実行に基づいて実行中の演出モードが延長する例(図20(b)参照)を説明する。図27および図28は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技の一例を示している。図27(a)、図27(c)乃至図27(g)および図28(a)乃至図28(g)は、当該特図1変動遊技をこの順に時系列で示している。また、図27(b)は特図1変動遊技中に特図1始動情報が取得されたことを模式的に示している。
図27(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されて特図1変動遊技が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば海モードに基づく海岸の画像が表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2、a3、a4のうちの保留表示画像a1、a2、a3が所定の色に変更されて3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。一方、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1、b2、b3、b4のいずれも所定の色に変更されておらず、特図2変動遊技が1個も保留されていないことが報知されている。本実施例によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成は、上記実施例4によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成と同様であるため、説明は省略する。
図27(b)に示すように、当該特図1変動遊技中に遊技球700が特図1始動口230に入球して特図1始動情報が取得される。主制御部300は当該特図1始動情報を先読みして停止図柄と特図タイマ番号とを事前判定する。事前判定結果は例えばはずれとなり、特図タイマ番号は例えば連続演出の契機となり得る変動時間に対応するものとなる。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる事前判定結果に基づいて、特図1保留表示領域208d1に連続演出を示唆する態様で保留表示画像a4を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。図27(c)に示すように、本例では、保留表示画像a4は海モードに対応する例えば「太陽」を表した表示態様となる。このように、本実施例によるパチンコ機100では、連続演出の契機となる特図1始動情報の取得時(例えば、遊技球700の入球の検知時)に実行中の演出モードを延長させる所定条件が成立する(例えば、図20(b)の時刻t0)。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図27(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図27(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a3の表示態様を「太陽」に変更し、保留表示画像a4を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は3個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図27(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。左中右図柄表示領域208a、208b、208cに表示された「装飾7−装飾1−装飾1」は、複数変動に亘ってチャンス目を停止させる連続演出に相当する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図27(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。第1副制御部400のCPU404は、当該特図1変動遊技の開始時に演出モードを切り替えるタイミング(第一の演出モード移行条件成立)であるものの、連続演出を実行中であるため第二の演出モード移行条件が不成立であると判定し、演出モードを切り替えずに海モードを継続する。このように、CPU404は演出モードを継続する演出モード継続手段の一例である。このため、演出表示領域208dには、海岸の画像表示が維持される(例えば、図20(b)の時刻t1)。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a2の表示態様を「太陽」に変更し、保留表示画像a3を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は2個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図28(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。前回の特図1変動遊技に続いて当該特図1変動遊技でもチャンス目の「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図28(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。第1副制御部400は、連続演出を実行中であるため演出モードを切り替えずに海モードを継続する。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a1の表示態様を「太陽」に変更し、保留表示画像a2を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は1個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図28(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。前回の特図1変動遊技に続いて当該特図1変動遊技でもチャンス目の「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図28(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。第1副制御部400は、連続演出を実行中であるため演出モードを切り替えずに海モードを継続する。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a1を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は0個であることが報知される。
当該特図1変動遊技は、連続演出の契機となった特図1始動情報に基づいているので、連続演出の一環として当該特図1変動遊技の当否に関連する演出が実行される。左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図28(e)に示すように、演出表示領域208dには、例えば吉宗と剣豪とが対峙する演出が開始される。
演出表示領域208dには、例えば吉宗と剣豪とが決闘する演出が実行され、本例では、図28(f)に示すように、演出表示領域208dには、剣豪が去り、吉宗が「逃げられたか・・・」と語る演出が実行され、当該特図1変動遊技がはずれであることが示唆される。
その後、図28(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図示は省略するが、パチンコ機100は、例えば次の特図変動遊技の開始時に演出モードを海モードから例えば城下町モードに変更してもよいし(例えば、図20(b)の時刻t2)、あるいは、海モードを継続してもよい。また、パチンコ機100は、連続演出後にモードを変更するか否かを抽選で決定したり、連続演出後には必ずモードを変更あるいは必ずモードを継続したりするように構成されていてもよい。また、本例では、テーブルは切り替わらないようになっているが、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたテーブルの情報が前回送信された情報と異なっていることに基づいて、テーブルが切り替わったと判定するものの、連続演出を実行中であるため演出モードを切り替えずに海モードを継続するように構成されていてもよい。
次に、本実施形態の実施例6によるパチンコ機100での特図変動遊技について図29を用いて説明する。本例では、特図1変動遊技の実行中に特図2変動遊技が割り込んで実行される例について説明する。図29は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技の一例を示している。図29(a)乃至図29(c)および図29(e)乃至図29(j)は、特図変動遊技をこの順に時系列で示している。また、図29(d)は特図1変動遊技中に特図2始動情報が取得されたことを模式的に示している。
図29(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されて特図1変動遊技が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば海モードに基づく海岸の画像が表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2、a3、a4のうちの保留表示画像a1、a2、a3が所定の色に変更されて3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。一方、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1、b2、b3、b4のいずれも所定の色に変更されておらず、特図2変動遊技が1個も保留されていないことが報知されている。本実施例によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成は、上記実施例4によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成と同様であるため、説明は省略する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図29(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図29(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a3を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は2個であることが報知される。
図29(d)に示すように、当該特図1変動遊技中に2個の遊技球700が特図2始動口232に入球して特図2始動情報が取得される。主制御部300は当該特図2始動情報を先読みして停止図柄と特図タイマ番号とを事前判定する。2個の特図2始動情報の事前判定結果はいずれも、例えばはずれとなり、特図タイマ番号は例えば連続演出の契機にならない相対的に短い変動時間に対応するものとなる。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる事前判定結果に基づいて、特図2保留表示領域208d2の保留表示画像b1、b2の白丸を所定の色に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。図29(e)に示すように、保留表示画像b1、b2は白色以外の所定の色の円形の表示態様に変更される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図29(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は、特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるため、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に、先に保留された特図1変動遊技に割り込んで特図2変動遊技が開始される。このため、図29(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図2変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図2変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像b2を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図2変動遊技の保留数は1個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図29(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は例えば、特図変動遊技が終了した後であって次の特図変動遊技が開始する前に演出モードを切り替えるように構成されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示された時点において、実行中の演出モードを延長するための所定条件(例えば、連続演出の実行中)が成立していない。このため、第1副制御部400は、特図2変動遊技が割り込み実行されても、当該所定条件が成立しておらず、かつ、演出モードの切替タイミングであると判定して、例えば演出モードを城下町モードに変更する。図29(i)に示すように、第1副制御部400は、演出表示領域208dに城下町モードに対応する大名屋敷の塀を表した画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図29(i)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図2変動遊技が実行される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図2変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像b1を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図2変動遊技の保留数は0個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図29(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾9−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
次に、本実施形態の実施例7によるパチンコ機100での特図変動遊技について図30および図31を用いて説明する。本例では、連続演出および特図2変動遊技の割込みの実行に基づいて実行中の演出モードが延長する例(図20(b)参照)を説明する。図30および図31は、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技の一例を示している。図30(a)、図30(c)乃至図30(e)および図30(g)、図31(a)乃至図31(m)は、本例による特図変動遊技をこの順に時系列で示している。また、図30(b)は特図1変動遊技中に特図1始動情報が取得されたことを模式的に示し、図30(f)は特図1変動遊技中に2個の特図2始動情報が取得されたことを模式的に示している。
図30(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されて特図1変動遊技が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば海モードに基づく海岸の画像が表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2、a3、a4のうちの保留表示画像a1、a2、a3が所定の色に変更されて3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。一方、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1、b2、b3、b4のいずれも所定の色に変更されておらず、特図2変動遊技が1個も保留されていないことが報知されている。本実施例によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成は、上記実施例4によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成と同様であるため、説明は省略する。
図30(b)に示すように、当該特図1変動遊技中に遊技球700が特図1始動口230に入球して特図1始動情報が取得される。主制御部300は当該特図1始動情報を先読みして停止図柄と特図タイマ番号とを事前判定する。事前判定結果は例えばはずれとなり、特図タイマ番号は例えば連続演出の契機となり得る変動時間に対応するものとなる。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる事前判定結果に基づいて、特図1保留表示領域208d1に連続演出を示唆する態様で保留表示画像a4を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。図30(c)に示すように、本例では、保留表示画像a4は海モードに対応する例えば「太陽」を表した表示態様となる。このように、本実施例によるパチンコ機100では、連続演出の契機となる特図1始動情報の取得時(例えば、遊技球700の入球の検知時)に実行中の演出モードを延長させる所定条件が成立する(例えば、図20(b)の時刻t0)。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図30(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図30(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a3の表示態様を「太陽」に変更し、保留表示画像a4を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は3個であることが報知される。
図30(f)に示すように、当該特図1変動遊技中に2個の遊技球700が特図2始動口232に入球して特図2始動情報が取得される。主制御部300は当該特図2始動情報を先読みして停止図柄と特図タイマ番号とを事前判定する。2個の特図2始動情報の事前判定結果はいずれも、例えばはずれとなり、特図タイマ番号は例えば相対的に短い変動時間に対応するものとなる。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる事前判定結果に基づいて、特図2保留表示領域208d2の保留表示画像b1、b2の白色を所定の色に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。これにより、図30(g)に示すように、保留表示画像b1、b2は白色以外の所定の色の円形の表示態様に変更される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図31(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。左中右図柄表示領域208a、208b、208cに表示された「装飾7−装飾1−装飾1」は、複数変動に亘ってチャンス目を停止させる連続演出に相当する。
本実施例によるパチンコ機100は、特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるため、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、先に保留された特図1変動遊技に割り込んで特図2変動遊技が開始される。このため、図31(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図2変動遊技が実行される。第1副制御部400は、当該特図2変動遊技の開始時に演出モードを切り替えるタイミングであるものの、連続演出を実行中であるため演出モードを切り替えずに海モードを継続する。このため、演出表示領域208dには、海岸の画像表示が維持される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図2変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像b2を白色の表示態様に変更する。これにより、特図2変動遊技の保留数は1個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図31(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。前回の特図1変動遊技に続いて当該特図2変動遊技でもチャンス目の「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図31(d)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図2変動遊技が実行される。第1副制御部400は、連続演出を実行中であるため演出モードを切り替えずに海モードを継続する。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図2変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像b1を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図2変動遊技の保留数は0個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図31(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。前回の特図2変動遊技に続いて当該特図2変動遊技でもチャンス目の「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、特図1始動情報の取得を契機として開始された連続演出に基づくモード延長に関し、例えば当該特図1始動情報取得時の保留数に基づいて延長期間、すなわちモード延長に係る特図変動遊技の変動数を決定するように構成されている。さらに、本実施例によるパチンコ機100は例えば、演出モードの切り替えを特図変動遊技の開始時に実行し、特図2変動遊技の割込み実行中にはモード変更しない、すなわち特図2変動遊技の割込み実行もモード延長の契機となり、特図2変動遊技の割込み実行が第二の演出モード移行条件を不成立(すなわち、特図2変動遊技の割込み実行されていないと第二の演出モード移行条件が成立する)とするように構成されている。本実施例によるパチンコ機100は、特図2変動遊技の割込みがなければ、次の特図変動遊技が終了するとモードを変更するところ、本例では特図2変動遊技の割込みがあったので、モード変更せずに海モードをさらに延長して継続する。
このため、図31(f)に示すように、図31(e)に示す保留表示画像a1、a2に対応する特図1変動遊技が終了し(図31では、「・・・」によって当該特図1変動遊技の開始、実行および終了が表されている)、図31(e)に示す保留表示画像a3に対応する特図1変動遊技の実行中も海モードが継続される。当該特図1変動遊技が終了した後のパチンコ機100の動作は、上記実施例5によるパチンコ機100と同様であるため、説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によるパチンコ機100は、モード延長の契機となる複数の演出(本例では、連続演出および特図2変動遊技の割込み演出)を有し、互いの演出が影響し合って、例えば一の演出が他の演出に引っ張られて実行中のモードの実行期間が延びる場合がある。
次に、本実施形態の実施例8によるパチンコ機100での特図変動遊技について図32を用いて説明する。本例では、テーブルの切替タイミングに応じて正しく演出モードのモード変更が実行される例を説明する。図32は、本実施例によるパチンコ機100での特図1変動遊技の一例を示している。図32(a)乃至図32(j)は、当該特図1変動遊技をこの順に時系列で示している。
図32(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が開始されて特図1変動遊技が実行されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、例えば海モードに基づく海岸の画像が表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には、保留表示画像a1、a2、a3、a4のうちの保留表示画像a1、a2が所定の色に変更され、保留表示画像a3が太陽の表示態様に変更されて3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。一方、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1、b2、b3、b4のいずれも所定の色に変更されておらず、特図2変動遊技が1個も保留されていないことが報知されている。本例では、保留表示画像a3は、太陽の表示態様に変化しているものの、保留表示画像a3に対応する特図1始動情報は連続演出の契機にはなっていない。本実施例によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成は、上記実施例4によるパチンコ機100における特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2の構成と同様であるため、説明は省略する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図32(b)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾5−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図32(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図1変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図1変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像a2を態様の表示態様に変更し、保留表示画像a3を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図1変動遊技の保留数は2個であることが報知される。
図23(d)に示すように、当該特図1変動遊技中に2個の遊技球700が特図2始動口232に入球して特図2始動情報が取得される。主制御部300は当該特図2始動情報を先読みして停止図柄と特図タイマ番号とを事前判定する。2個の特図2始動情報の事前判定結果はいずれも、例えばはずれとなり、特図タイマ番号は例えば連続演出の契機にならない相対的に短い変動時間に対応するものとなる。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに含まれる事前判定結果に基づいて、特図2保留表示領域208d2の保留表示画像b1、b2の白色を所定の色に変更するように装飾図柄表示装置208を制御する。図32(e)に示すように、保留表示画像b1、b2は白色以外の所定の色の円形の表示態様に変更される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図32(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は、特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるため、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾6−装飾7−装飾2」が停止表示されてから所定時間の経過後に、先に保留された特図1変動遊技に割り込んで特図2変動遊技が開始される。このため、図32(g)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図2変動遊技が実行される。このとき、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図2変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像b2を白丸の表示態様に変更する。これにより、特図2変動遊技の保留数は1個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図32(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は例えば、演出モードの切り替えを特図変動遊技が終了した後であって次の特図変動遊技が開始する前に変更するように構成されている。また、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示された時点において、実行中の演出モードを延長するための所定条件(例えば、連続演出の実行中)が成立していない。一方、現時点において、連続演出未発生であるため、第二の演出モード移行条件が成立している。このため、第1副制御部400は、特図2変動遊技が割り込み実行されていても、当該所定条件が成立しておらず、かつ、演出モードの切替タイミングであると判定して、例えば演出モードを城下町モードに変更する。図32(i)に示すように、第1副制御部400は、演出表示領域208dに城下町モードに対応する大名屋敷の塀を表した画像を表示するように装飾図柄表示装置208を制御する。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に、図32(i)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図柄変動表示が開始され特図2変動遊技が実行される。また、第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドに特図2変動遊技の保留数が1減少した情報が含まれていることに基づいて、保留表示画像b1を白色の表示態様に変更する。これにより、特図2変動遊技の保留数は0個であることが報知される。
左中右図柄表示領域208a、208b、208cにおいて図柄変動表示が開始してから所定時間の経過後に、図32(j)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾9−装飾3−装飾7」が停止表示されて、当該特図2変動遊技がはずれであることが報知される。
次に、本実施形態の実施例9によるパチンコ機100について図33〜図54を用いて説明する。まず、図33および図34を用いて、本実施形態の実施例9によるパチンコ機100でのモード移行タイミングついて説明する。本実施例によるパチンコ機100は、複数のモードを備えている。各モードに対応して、演出ステージや遊技状態が設けられている。
図33(a)〜(e)は、特図変動遊技とモード移行タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図33(a)〜(e)の上段は、特図変動遊技が実行中であるか否かを示している。また、図33(a)〜(e)の下段は、第一のモードまたは第二のモードのいずれが選択されているかを示している。
図33(a)は、特図変動遊技の開始時にモードが移行する例を示している。図33(a)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、当該特図変動遊技は、第一のモードで実行される。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。時刻t2で特図変動遊技が開始されるのと同時に、第一のモードから第二のモードに移行する。このように、モード移行タイミングは、連続的に実行されている特図変動遊技のうちのある一回の特図変動遊技の開始時であってもよい。
図33(b)は、特図変動遊技の終了時にモードが移行する例を示している。図33(b)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、当該特図変動遊技は、第一のモードで実行される。また、当該特図変動遊技の終了と同時(時刻t1)に、第一のモードから第二のモードに移行する。このように、モード移行タイミングは、連続的に実行されている特図変動遊技のうちのある一回の特図変動遊技の終了時であってもよい。
図33(c)は、特図変動遊技の実行中にモードが移行する例を示している。図33(c)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、当該特図変動遊技は、第一のモードで実行される。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。時刻t2で開始された特図変動遊技の実行中の時刻t3で第一のモードから第二のモードに移行する。時刻t2で開始された特図変動遊技は、時刻t3までは第一のモードで実行され、時刻t3からは第二のモードで実行される。このように、モード移行タイミングは、特図変動遊技の実行中であってもよい。
図33(d)は、特図変動遊技の非実行中にモードが移行する例を示している。図33(d)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、当該特図変動遊技は、第一のモードで実行される。また、次の特図変動遊技の開始前の時刻t2で第一のモードから第二のモードに移行する。時刻t3で開始される特図変動遊技は第二のモードで実行される。このように、モード移行タイミングは、連続して実行される特図変動遊技の非実行中(図柄停止表示中)であってもよい。
図33(e)は、特図変動遊技の実行中にモードが移行する例を示している。図33(e)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t2で特図変動遊技が終了する。また、時刻t0で開始された特図変動遊技の実行中の時刻t1で第一のモードから第二のモードに移行する。時刻t0で開始された特図変動遊技は、時刻t1までは第一のモードで実行され、時刻t1から時刻t2までは第二のモードで実行される。このように、モード移行タイミングは、連続して実行される特図変動遊技の最初の特図変動遊技の実行中であってもよい。
図34(a)〜(c)は、特図変動遊技とモード移行タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図34(a)〜(c)の上段は、特図変動遊技が実行中であるか否かを示している。また、図34(a)〜(c)の下段は、第一のモードまたは第二のモードのいずれが選択されているか示している。
図34(a)は、特図変動遊技の非実行中にモードが移行する例を示している。図34(a)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、時刻t2で次の保留が消化されて、次の特図変動遊技が開始される。時刻t1〜時刻t2までの間の時間を示すT1は、図柄停止表示期間を示している。連続して特図変動遊技が実行されている場合の図柄停止表示期間は、例えば、0.6秒である。時刻t1からT1経過後の時刻t2で開始された特図変動遊技は、時刻t3で終了する。時刻t3からT1経過後の時刻t4で第一のモードから第二のモードに移行する。時刻t4は、時刻t3からT1秒経過しているが、特図変動遊技の保留数が0になっているため、時刻t4で次の特図変動遊技は開始されてない。時刻t4から所定時間経過後、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球し、時刻t5で次の特図変動遊技が開始される。時刻t5で開始された特図変動遊技は、第二のモードで実行される。このように、モード移行タイミングは、特図変動遊技が終了してから図柄停止表示期間が経過した時であってもよい。
図34(b)は、特図変動遊技の開始時にモードが移行する例を示している。図34(b)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、時刻t2で次の保留が消化されて、次の特図変動遊技が開始される。時刻t1〜時刻t2までの間の時間を示すT1は、図柄停止表示期間を示している。連続して特図変動遊技が実行されている場合の図柄停止表示期間は、例えば、0.6秒である。時刻t1からT1経過後の時刻t2で開始された特図変動遊技は、時刻t3で終了する。また、時刻t3の時点で特図変動遊技の保留数が0になっているため、時刻t3からT1経過しても次の特図変動遊技は開始されない。時刻t3から所定時間経過後、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球し、時刻t3からT2経過後の時刻t4で特図変動遊技が開始される。また、当該特図変動遊技の開始と同時(時刻t4)に第一のモードから第二のモードに移行する。時刻t4で開始された特図変動遊技は、第二のモードで実行される。このように、モード移行タイミングは、特図変動遊技の保留数が0になってからの次の特図変動遊技の開始時であってもよい。
図34(c)は、特図変動遊技開始時にモードが徐々に移行する例を示している。図34(c)に示すように、時刻t0で特図変動遊技が開始され、時刻t1で特図変動遊技が終了する。また、当該特図変動遊技は、第一のモードで実行される。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。時刻t2で特図変動遊技が開始されるのと同時にモード移行が開始され、第一のモードから第二のモードに徐々に移行する。例えば、第一のモードに対応する演出表示が第二のモードに対応する演出表示に徐々に変化する。このため、第一のモードから第二のモードに徐々に移行しているように遊技者に視認される。時刻t2から所定時間経過後の時刻t3でモードが第二のモードに完全に移行する。時刻t2で開始された特図変動遊技は、時刻t3から第二のモードで実行される。
このように、モードは、徐々に移行するようになっていてもよい。徐々に移行する場合のモード移行開始のタイミングは、図33および図34(a)および(b)に示すモード移行タイミングのいずれであってもよい。
また、モード移行タイミングは、主制御部300が決定してもよいし、第1副制御部400が決定してもよい。主制御部300がモードの移行タイミングを決定する場合には、主制御部300が第1副制御部400にモードが移行した情報を含むコマンドを送信する。主制御部300からコマンドを受信した第1副制御部400は、移行後のモードに基づいて演出制御を実行する。このため、装飾図柄表示装置208には、移行後のモードに基づいた演出が実行される。
また、第1副制御部400がモードの移行タイミングを決定する場合には、例えば、第1副制御部400は、モード移行タイミングを計測するカウンタを有している。第1副制御部400は、当該カウンタが0になるとモードを移行し、移行後のモードに基づいた演出制御を実行する。このため、装飾図柄表示装置208には、移行後のモードに基づいた演出が実行される。
また、モード移行のタイミングは、主制御部300のRAM308にモードが移行したことを示す情報(フラグ)が設定された時でもよいし、主制御部300が第1副制御部400にモードが移行した情報を含むコマンドを送信した時でもよいし、第1副制御部400が当該コマンドを受信した時でもよいし、第1副制御部400のRAM408にモードが移行したことを示す情報(フラグ)が設定された時でもよいし、第1副制御部400が移行後のモードに基づいた演出制御を開始した時でもよいし、装飾図柄表示装置208の表示が移行後のモードに基づく演出表示に変更された時でもよい。
また、モード移行のタイミングは、複数の条件の成立時であってもよい。例えば、主制御部300のRAM308にモードが移行したことを示す情報(フラグ)が設定されたこと、主制御部300が第1副制御部400にモードが移行した情報を含むコマンドを送信したこと、第1副制御部が当該コマンドを受信したこと、第1副制御部400のRAM408にモードが移行したことを示す情報(フラグ)が設定されたこと、第1副制御部400が移行後のモードに基づいた演出制御を開始したこと、または装飾図柄表示装置208の表示が移行後のモードに基づく演出表示に変更されたことのうちの少なくとも二つ以上が成立した時をモード以降のタイミングとしてもよい。
また、モード移行のタイミングは、一つの条件の成立時であってもよい。例えば、主制御部300のRAM308にモードが移行したことを示す情報(フラグ)が設定されたこと、主制御部300が第1副制御部400にモードが移行した情報を含むコマンドを送信したこと、第1副制御部が当該コマンドを受信したこと、第1副制御部400のRAM408にモードが移行したことを示す情報(フラグ)が設定されたこと、第1副制御部400が移行後のモードに基づいた演出制御を開始したこと、または装飾図柄表示装置208の表示が移行後のモードに基づく演出表示に変更されたことのうちの一つのみの成立をもってモード以降のタイミングとしてもよい。
次に、図35を用いて特図変動遊技の開始タイミングについて説明する。図35は、特図1変動遊技と特図2変動遊技との開始タイミングを示すタイミングチャートを示している。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図35(a)および(b)の上段は、特図1変動遊技が実行中であるか否かを示し、図35(a)および(b)の下段は、特図2変動遊技が実行中であるか否かを示している。
図35(a)は、特図1変動遊技および特図2変動遊技の保留数がともに1以上である場合、特図1変動遊技と特図2変動遊技とが同時に実行される場合の例を示している。図35(a)に示すように、時刻t0で特図1変動遊技と特図2変動遊技とが同時に開始される。本例では、特図1変動遊技の変動時間よりも特図2変動遊技の変動時間の方が長くなっている。このため、時刻t1で当該特図1変動遊技は終了するが、時刻t1で当該特図2変動遊技は継続されている。時刻t2で次の特図1変動遊技が開始される。時刻t2では、当該特図2変動遊技は継続されている。次いで、時刻t3で当該特図2変動遊技が終了し、時刻t4で次の特図2変動遊技が開始される。時刻t2で開始された特図1変動遊技は時刻t5で終了する。
図35(a)に示すように、特図1変動遊技と特図2変動遊技とが同時に実行される場合、モード移行タイミングは、特図1変動遊技と特図2変動遊技とが同時に開始される時刻t0であってもよい。また、モード移行タイミングは、時刻t0で開始された特図1変動遊技が終了する時刻t1であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図1変動遊技および特図2変動遊技が実行中である時刻t0と時刻t1との間であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図1変動遊技が終了して次の特図1変動遊技が開始されるまでの間、すなわち、時刻t1と時刻t2の間であってもよい。また、モード移行タイミングは、時刻t2で特図1変動遊技が開始された後、時刻t3で特図2変動遊技が終了するまでの間であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図2変動遊技が終了した時刻t3であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図2変動遊技が終了して次の特図2変動遊技が開始されるまでの間、すなわち、時刻t3と時刻t4の間であってもよい。また、モード移行タイミングは、次の特図2変動遊技が開始される時刻t4であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図2変動遊技の実行中に特図1変動遊技が終了する時刻t5であってもよい。
図35(b)は、特図1変動遊技および特図2変動遊技の保留数がともに1以上である場合、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも優先して実行される場合の例(特図2優先変動機での例)を示している。時刻t0では特図1変動遊技の保留数は1以上であり、特図2変動遊技の保留数は0であったので、時刻t0で特図1変動遊技が開始される。時刻t1で特図1変動遊技が終了する前に、特図2始動口232に1個以上の遊技球が入球して、特図2変動遊技が保留される。このため、時刻t1から図柄停止表示期間経過後の時刻t2で特図2変動遊技が開始される。次いで、時刻t3で特図2変動遊技が終了する。
図35(b)に示すように、特図2優先変動機におけるモードの移行タイミングは、特図2変動遊技の保留数が0であり、特図1変動遊技の保留数が1以上である場合に特図1変動遊技が開始される時刻t0であってもよい。また、モード移行タイミングは、時刻t0で開始された特図1変動遊技が終了する時刻t1であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図1変動遊技が実行中である時刻t0と時刻t1との間であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図1変動遊技が終了して次に特図2変動遊技が開始されるまでの間、すなわち、時刻t1と時刻t2の間であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図2変動遊技が開始される時刻t2であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図2変動遊技が実行中である時刻t2から時刻t3の間であってもよい。また、モード移行タイミングは、特図2変動遊技が終了した時刻t3であってもよい。
また、図35(b)を用いて特図2優先変動機におけるモード移行タイミングについて説明したが、特図1変動遊技と特図2変動遊技とが保留された順(遊技球が入賞した順)に実行される入賞順変動機におけるモード移行タイミングについても同様にすることができる。例えば、入賞順変動機におけるモードの移行タイミングは、最先に保留された特図変動遊技の開始時であってもよい。また、モード移行タイミングは、最先に保留された特図変動遊技の実行中であってもよい。また、モード移行タイミングは、最先に保留された特図変動遊技が終了した時であってもよい。また、モード移行タイミングは、最先に保留された特図変動遊技が終了して次に保留されている特図変動遊技が開始されるまでの間であってもよい。また、モード移行タイミングは、当該特図変動遊技の開始時であってもよいし、当該特図変動遊技の実行中であってもよいし、当該特図変動遊技の終了時であってもよい。
以上、図33〜図35を用いて説明したように、モード移行のタイミングを多様にすることで、遊技者を楽しませることができる場合がある。
次に、図36を用いて、モード移行によるオブジェクトの変化について説明する。図36は、特図変動遊技と、モード移行によるオブジェクトの変化との関係を示すタイミングチャートである。図36(a)〜(d)の上段は、特図変動遊技が実行中であるか否かを示し、中段は「第一のオブジェクト」が第一のモードまたは第二のモードのいずれに応じているか示し、下段は「第二のオブジェクト」が第一のモードまたは第二のモードに応じているか示している。
第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトには、例えば、装飾図柄表示装置208に表示される演出表示や、スピーカ120から出力される音声、効果音またはBGMなどの音や、演出可動体224などが挙げられる。装飾図柄表示装置208に表示される演出表示には、例えば、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像などが挙げられる。例えば、第一のオブジェクトは演出表示であり、第二のオブジェクトは演出表示であってもよい。また、第一のオブジェクトは演出表示であり、第二のオブジェクトは音であってもよい。また、第一のオブジェクトは音であり、第二のオブジェクトは演出表示であってもよい。第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトは、各モードに対応する態様を有している。例えば、各モードに対応した装飾図柄、保留アイコン、変動アイコンの表示態様、第一のモードに対応したキャラクタ、背景画像、音声、効果音またはBGMが設けられている。本実施例によるパチンコ機100は、モードが移行すると、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを各モードに対応する態様に変更するようになっている。
図36(a)は、特図変動遊技開始時にモードが移行し、第一のオブジェクトが第二のモードに対応する態様に変化し、第二のオブジェクトが第二のモードに対応する態様に変化する例を示している。図36(a)に示すように、時刻t0で開始された特図変動遊技が時刻t1で終了し、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。また、特図変動遊技の開始時の時刻t2で第一のモードから第二のモードにモードが移行すると、第一のオブジェクトが第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化し、第二のオブジェクトが第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化する。このように、モードが第一のモードから第二のモードに移行すると、複数のオブジェクトが同時に第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化してもよい。
図36(b)は、特図変動遊技開始時にモードが移行し、第一のオブジェクトが第二のモードに対応する態様に変化し、第二のオブジェクトの態様が変化しない例を示している。図36(b)に示すように、時刻t0で開始された特図変動遊技が時刻t1で終了し、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。また、特図変動遊技の開始時の時刻t2で第一のモードから第二のモードにモードが移行すると、第一のオブジェクトが第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化する。一方、第二のオブジェクトは、第一のモードから第二のモードに移行しても、第一のモードに対応した態様を維持する。このように、モードが第一のモードから第二のモードに移行すると、複数のオブジェクトのうち一つのオブジェクトが第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化し、複数のオブジェクトのうち一つのオブジェクトが第一のモードに対応する態様から変化しなくてもよい。
また、第二のオブジェクトは、第一のモードと第二のモードとで共通する態様を有していてもよい。この場合には、図36(b)に示すように、時刻t2で第一のモードから第二のモードに移行しても、第二のオブジェクトは、第一のモードと第二のモードとで共通する態様を有しているので、態様が変化しない。このように、本実施例によるパチンコ機100は、複数のモードに対応する態様を備えたオブジェクトを有していてもよい。また、本実施例によるパチンコ機100は、複数のモードに対応する態様を備えたオブジェクトを複数有していてもよい。
図36(c)は、第一のモードから第二のモードにモードが徐々に移行する例を示している。図36(c)に示すように、時刻t0で開始された特図変動遊技が時刻t1で終了し、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。また、特図変動遊技の開始時の時刻t2で第一のモードから第二のモードへのモード移行が開始される。第一のオブジェクトは、モード移行開始の時刻t2では第一のモードに対応する態様に維持され、モード移行開始から所定時間経過後の時刻t3で第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化する。一方、第二のオブジェクトは、モード移行開始時の時刻t2で第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化する。図36(c)に示す例では、時刻t2〜時刻t3の間で第一のモードから第二のモードに徐々に変化している。このように、モード移行開始時に複数のオブジェクトのうちの一つのオブジェトが移行後のモードに対応する態様に変化し、モード移行開始後に複数のオブジェクトのうちの一つのオブジェトが移行後のモードに対応する態様に変化するようにしてもよい。
図36(d)は、第一のモードから第二のモードにモードが徐々に移行する例を示している。図36(d)に示すように、時刻t0で開始された特図変動遊技が時刻t1で終了し、時刻t2で次の特図変動遊技が開始される。また、特図変動遊技の開始時の時刻t2で第一のモードから第二のモードへのモード移行が開始される。第二のオブジェクトは、モード移行開始時の時刻t2で第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に徐々に変化する。例えば、第二のオブジェクトが装飾図柄表示装置208に表示される演出表示である場合、当該演出表示は、第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様にアニメーション表示等により徐々に変化する。
時刻t3で第二のオブジェクトの第二のモードに対応する態様変化が終了すると、時刻t4で第一のオブジェクトは、第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様への変化を開始する。第一のオブジェクトは、時刻t5まで徐々に第二のモードに対応する態様に変化し、時刻t5で第二のモードに対応する態様に一気に変化する。例えば、第一のオブジェクトが装飾図柄表示装置208に表示される演出表示である場合、当該演出表示は、時刻t4から時刻t5までは、第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様にアニメーション表示等により徐々に変化し、時刻t5で第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に変化するアニメーション表示をスキップさせて、第一のモードに対応する態様から第二のモードに対応する態様に一気に変化する。
このように、モード移行が開始されると、複数のオブジェクトのうちの一つがモード移行開始と同時に移行後のモードに対応する態様に徐々に変化し、当該変化の終了後、複数のオブジェクトのうちの一つが移行後のモードに対応する態様に途中までは徐々に変化し、途中から移行後のモードに対応する態様に一気に変化してもよい。
次に、図37を用いて、各モードと各オブジェクトの態様の対応関係について説明する。図37は、各モードと各オブジェクトの態様の対応関係を示すテーブルである。図37(a)〜(d)に示すように、本例では、第一のモード、第二のモードおよび第三のモードの3つのモードと、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトの2つのオブジェクトの態様との対応関係について説明する。図37(a)〜(d)に示すように、各テーブルの最左列には上から順に「第一のオブジェクト」、「第二のオブジェクト」が示され、左列から右に「第一のモード」、「第二のモード」、「第三のモード」が示されている。
図37(a)は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトが各モードで異なる態様をそれぞれ有している例を示している。図37(a)に示すように、第一のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「A」であり、第二のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「B」であり、第三のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「C」である。また、第一のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第二のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「E」であり、第三のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「F」である。このように、複数のオブジェクトは、複数のモードで異なる態様をそれぞれ有していてもよい。
図37(b)は、第一のオブジェクトが各モードで異なる態様を有し、第二のオブジェクトが各モードで共通の態様を有している例を示している。図37(b)に示すように、第一のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「A」であり、第二のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「B」であり、第三のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「C」である。また、第一のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第二のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第三のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」である。このように、複数のオブジェクトのうちの一つは、各モードで異なる態様を有し、複数のオブジェクトのうちの一つは、複数のモードで共通の態様を有していてもよい。
図37(c)は、第一のオブジェクトが各モードで異なる態様を有し、第二のオブジェクトが2つのモードで共通の態様を有している例を示している。図37(c)に示すように、第一のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「A」であり、第二のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「B」であり、第三のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「C」である。また、第一のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第二のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第三のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「E」である。このように、複数のオブジェクトのうちの一つは、各モードで異なる態様を有し、複数のオブジェクトのうちの一つは、複数のモードで共通の態様を有し、当該複数のモードとは異なるモードに対応する態様を有していてもよい。
図37(d)は、第一のオブジェクトが2つのモードで共通の態様を有し、第二のオブジェクトが複数のモードで共通の態様を有している例を示している。図37(d)に示すように、第一のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「A」であり、第二のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「B」であり、第三のモードに対応する第一のオブジェクトの態様は「A」である。また、第一のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第二のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」であり、第三のモードに対応する第二のオブジェクトの態様は「D」である。このように、複数のオブジェクトのうちの一つは、複数のモードで共通する態様と、当該複数のモードとは異なるモードに対応する態様とを有し、複数のオブジェクトのうちの一つは、各モードで共通する態様を有していてもよい。
このように、モード移行に応じてオブジェクトの態様を変化させることで、モード移行があったことが遊技者に伝わりやすくなる場合がある。また、モード移行の前後でオブジェクトの態様を変化させないことで、変化のなかったオブジェクトを遊技者に意識させることができる場合がある。
また、モード移行の前後で表示態様の変化しない演出表示を設けることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。また、遊技者のチャンスボタン136の操作に基づいてモードを移行する場合、モード移行の前後で表示態様の変化しない演出表示を設けたり設けなかったりすることで、遊技者に違和感を与えて楽しませつつ、遊技者によるモード移行の操作を促進させることができる場合がある。また、遊技者のモード移行操作の動機づけとすることができる場合がある。例えば、複数のモードが設けられていたとしても、遊技者によるモード移行の操作が全くない場合には、モードが移行されず、最初のモードで遊技が行われ続けると、遊技者に飽きられてしまう場合がある。一方、本実施例によるパチンコ機100は、遊技者によるモード移行の操作を促進させることができるので、モード移行を高頻度で行うことができ、飽きられない遊技台を提供することができる場合がある。
次に、図38を用いて、特図変動遊技とモード移行との関係について説明する。図38は、特図変動遊技実行時の主制御部300、第1副制御部400、装飾図柄表示装置208を制御する装飾図柄表示装置制御基板、装飾図柄表示装置208のそれぞれの状態を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。
図38は、上から順に、特図表示装置212、214の作動状態、主制御部300の状態、第1副制御部400の状態、装飾図柄表示装置制御基板の状態、装飾図柄表示装置208の状態を示している。図38に示すように、時刻t0で主制御部300は特図表示装置を制御して特図表示装置による図柄変動表示を開始する。また、主制御部300は、特図表示装置による図柄変動表示が開始された情報を含むコマンドを時刻t0に第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドを時刻t1に受信する。その後、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置制御基板に装飾図柄の変動表示を開始させるためのコマンドを時刻t2に送信する。装飾図柄表示装置制御基板は、第1副制御部400が送信したコマンドを時刻t3で受信する。その後、装飾図柄表示装置制御基板は、装飾図柄表示装置208を制御して装飾図柄の変動表示を開始させる。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄の変動表示を時刻t4から開始する。
このように、特図表示装置による図柄変動表示が開始されてから装飾図柄表示装置208が装飾図柄変動表示を開始するまでには、時間のずれが生じている。装飾図柄表示装置208に液晶表示装置が用いられており、例えば、1フレーム期間が33msである場合、時刻t0でフレーム期間が開始されたとすると、時刻t0〜時刻t4間の時間は、2フレーム期間、すなわち、66msになっている。この場合、特図表示装置による図柄変動表示が開始されてから装飾図柄表示装置208が装飾図柄変動表示を開始するまでの時間は、66msになっている。
特図変動遊技の開始は、主制御部300基準で判断する場合には時刻t0になり、第1副制御部400基準で判断する場合は、主制御部300からコマンドを受信した時刻t1、または装飾図柄表示装置制御基板にコマンドを送信する時刻t2になる。また、第1副制御部400基準で判断する場合には、第1副制御部400のRAM408に特図変動遊技が開始されたことを示す情報(フラグ)が記憶された時を特図変動遊技の開始としてもよい。第1副制御部400のRAM408に特図変動遊技が開始されたことを示す情報(フラグ)は、時刻t1〜時刻t2までの間に記憶される。
また、装飾図柄表示装置制御基板を基準とすると、特図変動遊技の開始は、第1副制御部400からのコマンドを受信した時刻t3となる。装飾図柄表示装置208を基準とすると、特図変動遊技の開始は、装飾図柄の変動表示が開始された時刻t4になる。
このように、主制御部300、第1副制御部400、装飾図柄表示装置制御基板または装飾図柄表示装置208のいずれを基準とするかで、特図変動遊技の開始タイミングが異なっている。本実施例によるパチンコ機100は、主制御部300、第1副制御部400、装飾図柄表示装置制御基板または装飾図柄表示装置208のいずれかを基準とする特図変動遊技の開始タイミングをモード移行タイミングとしてもよい。本実施例によるパチンコ機100は、モード移行タイミングを境にして、異なるモードを選択している。
また、図38に示すように、主制御部300は、時刻t5で特図表示装置による図柄変動表示を終了させる。主制御部300は、特図表示装置に停止図柄を表示させると同時に特図変動遊技が終了したことの情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、時刻t6で主制御部300からのコマンドを受信する。その後、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置制御基板に装飾図柄を停止表示させるためのコマンドを時刻t7に送信する。装飾図柄表示装置制御基板は、第1副制御部400が送信したコマンドを時刻t8で受信する。その後、装飾図柄表示装置制御基板は、装飾図柄表示装置208を制御して装飾図柄の停止表示を開始させる。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄の停止表示を時刻t9から開始する。
特図変動遊技の終了は、主制御部300基準で判断する場合には時刻t5になり、第1副制御部400基準で判断する場合は、主制御部300からコマンドを受信した時刻t6、または装飾図柄表示装置制御基板にコマンドを送信する時刻t7になる。また、第1副制御部400基準で判断する場合には、第1副制御部400のRAM408に特図変動遊技が終了したことを示す情報(フラグ)が記憶された時を特図変動遊技の終了としてもよい。第1副制御部400のRAM408に特図変動遊技が終了されたことを示す情報(フラグ)は、時刻t6〜時刻t7までの間に記憶される。
また、装飾図柄表示装置制御基板を基準とすると、特図変動遊技の終了は、第1副制御部400からのコマンドを受信した時刻t8となる。装飾図柄表示装置208を基準とすると、特図変動遊技の終了は、装飾図柄の変動表示が開始された時刻t9になる。
このように、主制御部300、第1副制御部400、装飾図柄表示装置制御基板または装飾図柄表示装置208のいずれを基準とするかで、特図変動遊技の終了タイミングが異なっている。本実施例によるパチンコ機100は、主制御部300、第1副制御部400、装飾図柄表示装置制御基板または装飾図柄表示装置208のいずれかを基準とする特図変動遊技の終了タイミングをモード移行タイミングとしてもよい。
また、図38に示すように、時刻t10で主制御部300は特図表示装置を制御して特図表示装置による図柄変動表示を開始する。また、主制御部300は、特図表示装置による図柄変動表示が開始された情報を含むコマンドを時刻t10に第1副制御部400に送信する。第1副制御部400は、主制御部300から送信されたコマンドを時刻t11に受信する。その後、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置制御基板に装飾図柄の変動表示を開始させるためのコマンドを時刻t12に送信する。装飾図柄表示装置制御基板は、第1副制御部400が送信したコマンドを時刻t13で受信する。その後、装飾図柄表示装置制御基板は、装飾図柄表示装置208を制御して装飾図柄の変動表示を時刻t14から開始する。
また、時刻t1と時刻t2との間の時間をaとし、時刻t11と時刻t12との間の時間をbとすると、図38に示す例では、a=bとなっているが、a>bであってもよい。また、bは可変可能とし、特図表示装置の変動開始から装飾図柄の変動開始時点までの時間は可変可能である。また、特図表示装置の変動停止から装飾図柄の停止表示までの時間も可変可能である。
また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置制御基板に装飾図柄の変動表示を開始させるためのコマンドを送信する時刻t2から、次に装飾図柄表示装置制御基板に装飾図柄の変動表示を開始させるためのコマンドを送信する時刻t12までの間、装飾図柄が停止表示されていることを示す情報をRAM408に記憶するようにしてもよい。この場合には、第1副制御部400は、時刻t2および時刻t12で装飾図柄の変動時間と装飾図柄の停止図柄との情報を含むコマンドを装飾図柄表示装置制御基板に送信する。第1副制御部400からのコマンドを受信した装飾図柄表示装置制御基板は、当該コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208を制御し、当該コマンドに含まれる変動時間で装飾図柄の変動表示が実行されるようにし、当該変動時間終了後に当該コマンドに含まれる装飾図柄の停止図柄を停止表示させるようにしてもよい。
次に、図39を用いて、遊技者によるモード選択方法について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、遊技者がモードを任意に設定することができるようになっている。図39は、遊技者によるモード選択時の装飾図柄表示装置208に表示内容を示している。例えば、パチンコ機100は、遊技台メーカー等のよる会員制サービスを提供することができるようになっている。
図39(a)は、会員制サービスの開始のためのログイン時に表示されるログイン画面を示している。遊技者は、装飾図柄表示装置208の表示に従い、文字等を入力可能な操作ボタン等を操作し、例えば、6ケタのパスワードを入力する。遊技者がパスワード入力して決定ボタン(例えば、チャンスボタン136)を押下すると、会員制サービスが開始される。
会員制サービスが開始されると、装飾図柄表示装置208には、遊技者の遊技履歴や遊技台のカスタマイズ、モード選択などのメニューが表示される。遊技者によるモード選択は、会員制サービスへのログインを問わずに、特図変動遊技の非実行中、特図変動遊技中の所定期間、大当り遊技中の所定期間などで選択することができるようになっている。また、パチンコ機100が会員制サービスの機能を備えていない場合であっても、遊技者によるモード選択ができるようになっていてもよい。
遊技者がメニューの中からモード選択を選択すると、図39(b)に示すように、モード選択画面が表示される。本例では、遊技者が選択可能なモードとして、モードA、モードB、モードCおよびランダムの4種類が設けられている。ランダムが選択されると、所定回数の特図変動遊技毎にモードA、モードB、モードCの順に変更される。
図39(a)に示すモード選択画面では、演出表示領域208dの左方の上から順に、「モードA」、「モードB」、「モードC」、「ランダム」の文字列が表示される。また、現在選択中のモードの右隣に矢印が表示されている。遊技者は、例えば、方向キー等(後述する選択ボタン136b、136c)を操作して、任意にモードを選択することができる。遊技者がモードを選択し、決定ボタン(例えば、チャンスボタン136)が押下されると、選択されたモードに決定される。
図40は、変動パターンテーブルと、モードとの関係を示すテーブルである。まず、図40(a)を用いて、図39(b)に示すモード選択画面で「ランダム」が選択決定された場合のモードと変動パターンテーブルの関係について説明する。また、図40は左から右に向かって時間の経過を示している。
図40(a)の上段に示すように、まず、モードはモードAが選択され、変動パターンテーブルはテーブル1が選択される。本例では、モードAに対応する変動パターンテーブルはテーブル1である。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、変動パターンテーブルはテーブル2が選択される。本例では、テーブル2に対応するモードはモードBである。モードBおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、変動パターンテーブルはテーブル3が選択される。本例では、テーブル3に対応するモードはモードCである。モードCおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、変動パターンテーブルはテーブル1が選択され、モードAに移行する。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、変動パターンテーブルはテーブル2が選択され、モードBに移行する。モードBおよびテーブル3を用いた特図変動遊技で例えば小当りに当選すると、モードがモードXに移行する。
本例では、モードXに対応する変動パターンテーブルはテーブル9である。モードXおよびテーブル9を用いた特図変動遊技が所定回数実行(例えば、32回)されると、モードが移行される。本例では、モードX移行前においてモードB用いた特図変動遊技が所定回数実行されていない。この場合、モードX終了時には、当該所定回数に足りない回数分の特図変動遊技がモードBで実行される。このため、モードX終了時には、モードBおよびテーブル2が選択される。
次に、図40(a)の下段を用いて、ランダム選択決定時の別の例について説明する。図40(a)の下段に示すように、モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードBに移行する。モードBに移行すると、モードBとモードBに対応するテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードBおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードCに移行する。モードCに移行すると、モードCとモードCに対応するテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードCおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードAに移行する。モードAに移行すると、モードAとモードAに対応するテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードBに移行する。モードBに移行すると、モードBとモードBに対応するテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。
本例では、モードBとモードBに対応するテーブル2を用いた特図変動遊技の所定回数目で小当りに当選する。小当りに当選するとモードXに移行する。本例では、モードXに対応する変動パターンテーブルはテーブル9である。モードXおよびテーブル9を用いた特図変動遊技が所定回数実行(例えば、32回)されると、モードが移行される。本例では、モードX移行前においてモードBを用いた特図変動遊技が所定回数実行されている。この場合、モードX終了時には、モードBの次のモードであるモードCに移行する。モードCに移行すると、モードCとモードCに対応するテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。
このように、「ランダム選択決定時」には、モードA、モードB、モードCに順にモードが移行する。小当りに当選するとモードXに移行するが、モードXの終了後には、再度、モードA、モードB、モードCに順にモードが移行する。
次に、図40(b)を用いて、図39(b)に示すモード選択画面で「モードA」が選択決定された場合のモードと変動パターンテーブルの関係について説明する。まず、図40(b)の上段に示す例について説明する。図40(b)の上段に示すように、モードAが選択されているので、モードAとモードAに対応するテーブル1を用いて、特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル2に変更される。これにより、モードAとテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル3に変更される。これにより、モードAとテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル1に変更される。これにより、モードAとテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル2に変更される。これにより、モードAとテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技で例えば小当りに当選すると、モードがモードXに移行する。本例では、モードXに対応する変動パターンテーブルはテーブル9である。モードXおよびテーブル9を用いた特図変動遊技が所定回数実行(例えば、32回)されると、モードが移行される。
本例では、モードX移行前においてモードAおよびテーブル2用いた特図変動遊技が所定回数実行されていない。この場合、モードX終了時には、当該所定回数に足りない回数分の特図変動遊技がテーブル2で実行される。本例では、小当りの当選に基づくモードXの終了時には、選択されている変動パターンテーブルに対応するモードに移行するようになっている。テーブル2に対応するモードはモードBである。このため、モードX終了時には、当該所定回数に足りない回数分の特図変動遊技がモードBおよびテーブル2で実行される。
また、図示は省略するが、当該所定回数に足りない回数分の特図変動遊技がモードBおよびテーブル2で実行されると、変動パターンテーブルがテーブル3に変更される。テーブル3に対応するモードはモードCであるので、モードB終了後には、モードCおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。
次に、図40(b)の下段を用いて、モードA選択決定時の別の例について説明する。図40(b)の下段に示すように、モードAが選択されているので、モードAとモードAに対応するテーブル1を用いて、特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル2に変更される。これにより、モードAとテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル3に変更される。これにより、モードAとテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル1に変更される。これにより、モードAとテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル2に変更される。これにより、モードAとテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技で例えば小当りに当選すると、モードがモードXに移行する。
本例では、モードAとテーブル2を用いた特図変動遊技の所定回数目で小当りに当選する。小当りに当選するとモードXに移行する。本例では、モードXに対応する変動パターンテーブルはテーブル9である。モードXおよびテーブル9を用いた特図変動遊技が所定回数実行(例えば、32回)されると、モードが移行される。本例では、モードX移行前においてテーブル2用いた特図変動遊技が所定回数実行されている。この場合、モードX終了時には、テーブル2の次の変動パターンテーブルであるテーブル3が選択される。本例では、小当りの当選に基づくモードXの終了時には、選択されている変動パターンテーブルに対応するモードに移行するようになっている。テーブル3に対応するモードはモードCである。このため、モードX終了時には、モードCおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。
また、図示は省略するが、モードCおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、変動パターンテーブルがテーブル1に変更される。テーブル1に対応するモードはモードAであるので、モードC終了後には、モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。
このように、モードA、モードB、モードCのいずれかが選択決定されると、変動パターンテーブルが変更されても選択されたモードに維持される。また、小当りに当選したことに基づくモードXの終了後には、選択された変動パターンテーブルとこれに対応するモードに移行する。
次に、図40(c)に示す例について説明する。図40(c)に示すように、モードAが選択されているので、モードAとモードAに対応するテーブル1を用いて、特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル2に変更される。これにより、モードAとテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル3に変更される。これにより、モードAとテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル3を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル1に変更される。これにより、モードAとテーブル1を用いた特図変動遊技が所定回数実行される。モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードはモードAが維持されるが、変動パターンテーブルはテーブル2に変更される。
モードAおよびテーブル2に移行後に遊技者によるモード選択決定が解除される。モード選択決定は、例えば、パチンコ機100がデモンストレーション演出を開始した場合や、会員制サービスのログアウトを行った場合などで解除される。遊技者によるモード選択決定が解除され、モードAおよびテーブル2を用いた特図変動遊技が所定回数実行されると、モードは、モードAの次のモードであるモードBに移行する。また、モードBに対応するテーブルは2であるため、変動パターンテーブルはテーブル2に維持される。
また、モードA、モードB、モードCの3種類が設けられている場合、モードAからモードBへの移行後にモードAに対応した表示態様の演出表示が表示されていてもよいし、モードBからモードCへの移行後にもモードAに対応した表示態様の演出表示が表示されていてもよい。また、モードAからモードBへの移行後にモードAに対応した表示態様の演出表示が表示されている場合、モードBからモードCへの移行後にモードAに対応した表示態様の演出表示を消去してもよい。
また、先読み予告用のモードが設けられており、先読み予告演出の実行開始時に先読み予告用のモードに移行するようになっていてもよい。先読み予告用のモードに移行する場合、モード移行時に演出表示が先読み予告用の表示態様に変更される。また、先読み予告用のモードに移行する場合、表示態様の変更されない演出表示があってもよい。
また、パチンコ機100は、遊技者の操作に基づいてモード移行を行う場合には、移行後のモードに対応する表示態様に演出表示の表示態様を変更せずに、先読み予告演出開始に基づいてモード移行を行う場合には、移行後のモードに対応する表示態様に演出表示の表示態様を変更してもよい。
次に、図41および図42を用いて、アニメーションが一部キャンセル(スキップ)される例について説明する。図41および図42は、装飾図柄表示装置208の演出表示に用いられるキャラクタの遊技者による選択時に、装飾図柄表示装置208に表示されるアニメーションを示している。
本例では、遊技者が3種類のキャラクタに基づく3種類のモードを選択することができるようになっている。本例では、遊技者により選択可能なキャラクタとして、吉宗、姫、爺の三種類が設けられている。例えば、遊技者が吉宗を選択すると吉宗モードが選択され、遊技者が姫を選択すると姫モードが選択され、遊技者が爺を選択すると爺モードが選択されるようになっている。また、吉宗モード選択時に再生(スピーカ120から出力)されるBGM、姫モード選択時に再生(スピーカ120から出力)されるBGM、爺モード選択時に再生(スピーカ120から出力)されるBGMが設けられている。
まず、図41を用いて、アニメーションが一部キャンセルされない場合の例について説明する。図41は、遊技者によるキャラクタ決定を時系列で示している。遊技者によるキャラクタ選択時には装飾図柄表示装置208に選択可能なキャラクタとキャラクタ選択方法とが表示される。
図41(a)は、キャラクタ選択開始時の装飾図柄表示装置208を示している。図41(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央には吉宗c1が表示され、演出表示領域208dの右方には姫c2が表示され、演出表示領域208dの左方には爺c3が表示されている。図41(a)に示す状態では、吉宗c1が選択され、姫c2および爺c3が非選択になっている。このように、選択キャラクタは演出表示領域208dのほぼ中央に表示され、非選択キャラクタは演出表示領域208dの左方または右方で選択キャラクタよりも暗く表示される。また、この時点では吉宗モードが選択されているので、吉宗モードに対応するBGMが再生される。
また、図41(a)に示すように、演出表示領域208dの左下方にはチャンスボタン136を模した画像と、当該画像を指す矢印と、当該画像の右方に「ボタンを押してキャラを選べ!」という文字列とが表示される。これにより、パチンコ機100は、チャンスボタン136を1回押下する毎に選択されるキャラクタが変更されることを遊技者に報知する。
図41(a)に示す状態で図41(b)に示すように、遊技者がチャンスボタン136を1回押下すると、図41(c)に示すようにキャラクタ画像が移動するアニメーションが開始される。このキャラクタ画像の移動アニメーションでは、吉宗c1、姫c2および爺c3が左回りに回転するように移動する。また、吉宗c1、姫c2および爺c3が左回りに回転すると、アニメーション終了時には爺c3が選択された状態となる。アニメーションの実行中には、当該アニメーションの終了時に選択されるキャラクタが相対的に明るく表示され、当該アニメーションの終了時に非選択とされるキャラクタが相対的に暗く表示される。また、チャンスボタン136の押下後に爺モードに対応するBGMに変更される。
図41(d)、(e)は、キャラクタ画像の移動アニメーションが実行中である状態を示している。このように、キャラクタ画像の移動アニメーションでは、吉宗c1、姫c2および爺c3が左回りに回転するように徐々に移動する。このように、本例における遊技者によるモード選択時には、数フレーム(数コマ)に亘ってモード選択の様子が装飾図柄表示装置208に表示される。
図41(f)は、キャラクタ画像の移動アニメーションが終了した状態を示している。図41(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのほぼ中央には爺c3が表示され、演出表示領域208dの右方には吉宗c1が表示され、演出表示領域208dの左方には姫c2が表示され、爺c3が選択された状態となる。また、キャラクタ画像の移動アニメーションの終了時に吉宗モードに対応するBGMから爺モードに対応するBGMに変更されてもよいし、キャラクタ画像の移動アニメーションの終了後に吉宗モードに対応するBGMから爺モードに対応するBGMに変更されてもよい。
次に、図42を用いて、アニメーションが一部キャンセル(スキップ)される場合の例について説明する。図42は、遊技者によるキャラクタ決定を時系列で示している。
図42(a)に示すように吉宗c1が選択された状態で図42(b)に示すようにチャンスボタン136が遊技者により一回押下されると、図42(c)に示すように、キャラクタ画像の移動アニメーションが開始され、吉宗c1、姫c2および爺c3が左周りに移動を開始し、爺c3が相対的に明るく表示され、吉宗c1および姫c2が相対的に暗く表示される。また、吉宗モードに対応するBGMから爺モードに対応するBGMに変更される。
図42(d)は、キャラクタ画像の移動アニメーションの実行途中を示している。キャラクタ画像の移動アニメーションの実行途中に図42(e)に示すようにチャンスボタン136が遊技者により一回押下されると、装飾図柄表示装置208の表示は図42(f)に示す状態になる。このように、キャラクタ画像の移動アニメーションの実行途中にチャンスボタン136が押下されると、次に選択状態となるキャラクタ(本例では、姫c2)の画像が相対的に明るく表示され、非選択状態となるキャラクタ(本例では、吉宗c1、爺c3)が相対的に暗く表示される。また、姫c2が演出表示領域208dのほぼ中央に向かって移動し、吉宗c1が演出表示領域208dの左方に向かって移動し、爺c3が演出表示領域208dの右方に向かって移動する。また、爺モードに対応するBGMから姫モードに対応するBGMに変更される。
キャラクタ画像の移動アニメーションの実行途中でチャンスボタン136が押下されると、キャラクタ画像の移動アニメーションの実行途中でチャンスボタン136が押下されない場合に表示される一部のフレーム(図41(e)参照)がキャンセルされる。このように、複数フレーム(複数コマ)に亘ってモード選択の様子が装飾図柄表示装置208に表示されている最中に、遊技者がモードの選択操作(例えば、チャンスボタン136の押下)を行った場合には一部のフレーム(アニメーション)がキャンセルされる。
図42(g)は、キャラクタ画像の移動アニメーションが実行されている状態を示している。キャラクタ画像移動アニメーションでは、吉宗c1、姫c2および爺c3が左回転するように徐々に移動する。
図42(i)は、キャラクタ画像の移動アニメーションが終了した状態を示している。本例では、選択された姫c2が演出表示領域208dのほぼ中央に相対的に明るく表示される。また、キャラクタ画像の移動アニメーションの終了時に変更後のモードに対応するBGMに変更されてもよいし、キャラクタ画像の移動アニメーションの終了後に変更後のモードに対応するBGMに変更されてもよい。
次に、図43を用いて、遊技者によるモード選択方法の例について説明する。図43(a)〜(d)は、チャンスボタン136に代えて、あるいはチャンスボタン136に加えて、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cを備えたパチンコ機100での遊技者によるモード選択の例を示している。図43(a)は、決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cを示す模式図である。図43(a)に示すように、決定ボタン136aは、円形状の平面形状を有している。左(または上)を選択する左選択ボタン136bは、「左」を示唆する平面形状(例えば、頂角が左側にする二等辺三角形状の形状、左向き矢印状の形状)を有しており、決定ボタン136aの左側に配置されている。右(または下)を選択する右選択ボタン136cは、「右」を示唆する平面形状(例えば、左選択ボタン136bと線対称の形状)を有しており、決定ボタン136aの右側に配置されている。
図43(b)〜(d)は、本例によるモード選択を時系列で示している。図43(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、モード選択画面が表示されている。また、演出表示領域208dのほぼ中央には、現在選択中のモードが表示されている。図43(a)に示す時点ではモードAが選択されているため、演出表示領域208dのほぼ中央には、「モードA」という文字列と当該文字列を囲む長方形状の枠の画像が表示されている。
また、パチンコ機100は、モード選択時に装飾図柄表示装置208を用いて、遊技者にモードの選択方法を報知する。図43(b)に示すように、演出表示領域208dの左下方には左選択ボタン136bと右選択ボタン136cを模した画像と、その右隣に「で選択」という文字列とが表示され、左選択ボタン136bまたは右選択ボタン136cの押下より選択モードが切り替えられることが遊技者に報知される。また、演出表示領域208dの右下方には決定ボタン136aを模した画像と、決定ボタン136aの押下を促す矢印の画像と、それらの右隣に「で決定」という文字列とが表示され、決定ボタン136aの押下により選択中のモードに決定されることが遊技者に報知される。
決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cには、例えば、LED等の発光素子が設けられており、決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cを発光状態にさせて、遊技者にボタン操作を促すことができるようになっている。遊技者が決定ボタン136a、選択ボタン136b、136cを押下してモードを選択することができるボタン操作受付期間中には、決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cが発光状態になる。また、決定ボタン136aまたは選択ボタン136b、136cのいずれか一方を発光状態としてもよい。
モードAが選択されている状態で図43(b)に示すように、右選択ボタン136cが遊技者により1回押下されると、図43(d)に示すようにモードBが選択された状態となる。モードBの選択状態で遊技者が決定ボタン136aを押下すると、モードBが選択決定され、モードはモードAからモードBに移行する。本例において、モード移行条件は、チャンスボタン136の押下時に成立する。また、モードBが選択されて、モード選択が終了すると、ボタン操作受付期間が終了し、決定ボタン136aおよび選択ボタン136b、136cに設けられた発光素子は消灯する。
図43(e)〜(h)は、チャンスボタン136を備えたパチンコ機100での遊技者によるモード選択の例を示している。図43(e)は、チャンスボタン136を示す模式図である。図43(e)に示すように、チャンスボタン136は、円形状の平面形状を有している。遊技者がチャンスボタン136を押下してモードを選択することができる時には、チャンスボタン136が発光状態になる。
図43(f)〜(h)は、本例によるモード選択を時系列で示している。図43(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には、モード選択画面が表示されている。また、演出表示領域208dのほぼ中央には、現在選択中のモードが表示されている。図43(f)に示す時点ではモードAが選択されているため、演出表示領域208dのほぼ中央には、「モードA」という文字列と当該文字列を囲む長方形状の枠の画像が表示されている。
また、パチンコ機100は、モード選択時に装飾図柄表示装置208を用いて、遊技者にモードの選択方法を報知する。図43(f)に示すように、演出表示領域208dの左下方にはチャンスボタン136を模した画像と、チャンスボタン136の押下を促す矢印の画像と、それらの右隣に「で選択」という文字列とが表示され、チャンスボタン136の押下により選択モードが切り替えられることが遊技者に報知される。また、モードBが選択されて、モード選択が終了すると、ボタン操作受付期間が終了し、チャンスボタンランプ138は消灯する。
本例によるパチンコ機100は、モード選択画面開始から所定時間経過してモード選択の残り時間が0秒になった時の選択中のモードに決定される。図43(f)に示す時点は残り時間は5秒であるため、演出表示領域208dの右下方には「残り5秒」という文字列が表示されている。
モードAが選択されている状態で図43(g)に示すように、チャンスボタン136cが遊技者により1回押下されると、図43(h)に示すようにモードBが選択された状態となる。また、モード選択時間の残り時間が3秒であるので、演出表示領域208dの右下方には「残り3秒」という文字列が表示されている。その後、遊技者がチャンスボタン136を押下しないまま3秒が経過すると、モードBが選択決定され、モードはモードAからモードBに移行する。
本例において、モード移行条件は、モード選択時間の残り時間が0秒になった時に成立する。また、パチンコ機100は、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入賞した時や、大当り遊技におけるラウンド終了時にモード移行条件が成立するようにしてもよい。
次に、図44を用いて各モードに対応する装飾図柄表示装置208での背景画像について説明する。図44(a)は、モードAに対応する背景画像を示している。図44(a)に示すように、モードAに対応する背景画像は海岸を表す画像になっている。図44(b)は、モードBに対応する背景画像を示している。図44(b)に示すように、モードBに対応する背景画像は大名屋敷の塀を表す画像になっている。図44(c)は、モードCに対応する背景画像を示している。図44(c)に示すように、モードCに対応する背景画像は荒野を表す画像になっている。図44(d)は、モードXに対応する背景画像を示している。図44(d)に示すように、モードXに対応する背景画像は夜空に浮かぶ月を表す画像になっている。このように、本例によるパチンコ機100は、各モードに対応した複数の異なる背景画像を有している。
図44(e)〜(g)は、各モードによって背景画像の空色が変わる例を示している。図44(e)は、モードAに対応する背景画像を示している。図44(e)に示すように、モードAに対応する背景画像は朝の荒野を表す画像になっている。図44(b)は、モードBに対応する背景画像を示している。図44(b)に示すように、モードBに対応する背景画像は夕暮れの荒野を表す画像になっている。図44(c)は、モードCに対応する背景画像を示している。図44(c)に示すように、モードCに対応する背景画像は夜の荒野を表す画像になっている。
このように、本例によるパチンコ機100では、各モードに対応する背景画像はいずれも荒野を表す画像になっている。背景画像の朽ちた木および地面の画像は複数のモードで共通しており、背景画像の空の画像は複数のモードで互いに異なっている。
次に、図45を用いて、各モードに対応する画像として保留アイコン(保留表示画像)を例に挙げて説明する。本例によるパチンコ機100は、各モードに対応した保留アイコンの表示態様を有している。
図45(a)は、モードAに対応する保留アイコンのデフォルトの表示態様を示している。図45(a)に示すように、特図1保留表示領域208d1には4つの保留アイコンa1〜a4がそれぞれ表示されている。モードAに対応する保留アイコンは、例えば、円形の表示態様で表示される。
図45(b)は、モードBに対応する保留アイコンのデフォルトの表示態様を示している。図45(b)に示すように、特図1保留表示領域208d1には4つの保留アイコンa1〜a4がそれぞれ表示されている。モードBに対応する保留アイコンは、例えば、正方形の表示態様で表示される。
また、図45(a)および図45(b)に示すように、各モードでの保留アイコンの表示間隔が異なっている。本例では、図45(a)に示すモードAに対応する保留アイコンa1と保留アイコンa2との間隔は、図45(b)に示すモードBに対応する保留アイコンa1と保留アイコンa2との間隔よりも狭くなっている。これにより、パチンコ機100は、モード変更時に保留アイコンの表示態様を変更して、保留アイコンの視認性を異ならせることができる場合がある。
図45(c)は、モードCに対応する保留アイコンのデフォルトの表示態様を示している。図45(c)に示すように、特図1保留表示領域208d1には4つの保留アイコンa1〜a4がそれぞれ表示されている。モードCに対応する保留アイコンは、例えば、正六角形の表示態様で表示される。
図45(d)〜(f)は、先読み予告に用いられる保留アイコンの各モードに対応する表示態様を示している。図45(d)は、モードAに対応する先読み予告の表示態様を示している。モードAに対応する先読み予告の表示態様は、キャラクタの吉宗になっている。図45(d)に示すように、例えば、保留アイコンa3がキャラクタの吉宗の表示態様で表示されている。
図45(e)は、モードBに対応する先読み予告の表示態様を示している。モードBに対応する先読み予告の表示態様は、キャラクタの爺になっている。図45(e)に示すように、例えば、保留アイコンa3がキャラクタの爺の表示態様で表示されている。
図45(f)は、モードCに対応する先読み予告の表示態様を示している。モードCに対応する先読み予告の表示態様は、キャラクタの番長になっている。図45(f)に示すように、例えば、保留アイコンa3がキャラクタの番長の表示態様で表示されている。
また、保留アイコンa1〜a4の上方には、保留アイコンとは異なる他の画像d1が表示されている。他の画像d1には、例えば、装飾図柄、キャラクタ画像、所定の予告画像などが挙げられる。円形の表示態様で表示されている保留アイコンa2と、番長の表示態様で表示されている保留アイコンa3とは表示サイズが異なっている。また、先読み予告に係る保留アイコンa3は、先読み予告に係らない保留アイコンa1、a2、a4よりも縦方向に長くなっている。このため、保留アイコンa3と他の画像d1との間隔は、保留アイコンa1、a2、a3と他の画像d1との間隔よりも狭くなっている。これにより、本例によるパチンコ機100は、先読み予告に係る保留アイコンa3と、先読み予告に係らない保留アイコンa1、a2、a4との視認性を変化させることができる。
次に、図46を用いて、保留アイコンの表示態様について説明する。図46は、左から順に、白色円形のデフォルトe1、吉宗e2、爺e3、番長e4、オーラをまとった吉宗e5、オーラをまとった爺e6、オーラをまとった番長e7を示している。
同じキャラクタを用いている吉宗e2と、オーラをまとった吉宗e5とでは、オーラをまとった吉宗e5の方が信頼度が高く、爺e3と、オーラをまとった爺e6とでは、オーラをまとった爺e6の方が信頼度が高く、番長e4と、オーラをまとった番長e7とでは、オーラをまとった番長e7の方が信頼度が高くなっている。
また、吉宗e2とオーラをまとった吉宗e5とでは、オーラをまとった吉宗e5の方が縦方向のサイズが大きく、爺e3とオーラをまとった爺e6とでは、オーラをまとった爺e6の方が縦方向のサイズが大きく、番長e4とオーラをまとった番長e7とでは、オーラをまとった番長e7の方が縦方向のサイズが大きくなっている。また、オーラをまっとった爺e6の縦方向のサイズと、オーラをまとった番長e7の縦方向のサイズとは、同じになっている。
このように、縦方向のサイズが異なる保留アイコンが装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1や特図2保留表示領域208d2に表示されると、各保留アイコンとその他の画像との距離をそれぞれ異ならせることができ、他の画像の視認性を変化させることができる場合がある。
次に、図47を用いて、各モードに対応する装飾図柄の表示態様について説明する。図47は、モードA、モードB、モードCに対応する装飾図柄の表示態様を「装飾9−装飾3−装飾7」を例に挙げて示している。
図47(a)は、モードAに対応する装飾図柄の表示態様を示している。図47(b)は、モードBに対応する装飾図柄の表示態様を示している。図47(c)は、モードCに対応する装飾図柄を示している。このように、パチンコ機100は、現在選択されているモードに対応した表示態様の装飾図柄を用いて、装飾図柄の変動表示および停止表示を行ってもよい。
次に、図48を用いて、装飾図柄表示装置208に表示される画像の例について説明する。図48(a)は、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図48(a)に示すように、演出表示領域208dには、連荘中に倒した敵の数などの大当り遊技中の演出に係る数値(本例では「16体撃破」)、連荘中に獲得した賞球数(本例では「28314pt」)が表示されている。これらの表示は、可変入賞口234を狙って遊技球を打ち出すことを遊技者に要求する操作要求報知の一例である。なお、例えば賞球15個の可変入賞口234に1つの遊技球が入球した場合、表示される賞球数は、得られた賞球数「15」と可変入賞口234への入球で失われた球数「1」との差(純利益)である「14」(=15−1)であってもよいし、賞球数の「15」であってもよい。
図48(b)は、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。演出表示領域208dには、「球抜きしてください」というメッセージが表示されている。このメッセージは、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。このメッセージは、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知の一例である。
図48(c)は、確変中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。本例のパチンコ機100では、特図2始動口やアタッカには右打ちで遊技球が入賞するように、特図2始動口やアタッカは遊技盤の右側に設けられている。図48(c)に示すように、演出表示領域208dには、右打ちを示唆する「右打ち→」というメッセージが表示されている。このメッセージは、例えば確変中において遊技者に打ち方を示唆するために表示される。このようなメッセージの表示は、遊技者に右打ちを要求する操作要求報知の一例である。このメッセージは、例えば遊技盤の左側に設けられた普図始動口や、左打ち時にしか入賞しない特図1始動口に入賞した場合に、改めて警告表示として表示してもよい。
図48(d)は、会員制のサービス(例えば、ダイトモ)の実行中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図48(d)に示すように、演出表示領域208dには、会員制のサービス名(本例では、「ダイトモ」)と、現在のレベル(本例では、「34」)と、次のレベルまでに必要なポイントを示すメータ画像とが表示されている。メータ画像は、例えば、横長長方形状の形状を有し、獲得ポイントが0である場合には全体が白色であり、ポイントが増加すると右端から徐々に黒色部分が増加していく。メータ画像の全体が黒色になると、レベルアップすることが遊技者に報知される。
図48(e)は、ライブリーチ(スーパーリーチの一例)が開始される前の装飾図柄表示装置208の表示例を示している。図48(e)に示すように、演出表示領域208dには、5つの目盛で構成された目盛画像と、当該目盛画像の一番上の目盛に表示された「LIVE」という文字列と、当該目盛画像の上方に表示された「ライブリーチまであと2つ」という文字列とが表示されている。本例では、5つのステップを経てライブリーチに発展する。本例では、3つのステップをクリアしているので、目盛画像の下の3つの目盛が白色以外の色で表示され、目盛画像の上の2つの目盛が白色で表示され、「ライブリーチまであと2つ」という文字列が表示され、あと2つのステップをクリアするとライブリーチに発展することが遊技者に報知されている。
図48(f)は、二次元コードの表示中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図48(f)に示すように、演出表示領域208dには、二次元コードと「特典表示」という文字列が表示されている。遊技者は、携帯電話等のカメラで二次元コードを読み取り、特典表示を携帯電話等で閲覧することができる。
図48(g)、(h)は、普図変動遊技の演出を実行中の装飾図柄表示装置208の表示の例を示している。図48(g)に示すように、演出表示領域208dの左下方には、正方形状の変動アイコン表示領域900が表示されている。変動アイコンは、実行中の特図変動遊技の演出や予告等に用いられる。変動アイコンは、保留アイコンと同様の表示態様で表示される。演出表示領域208dの変動アイコン表示領域900の上方には、爺キャラクタ画像と、爺キャラクタのセリフとしての「家紋が止まれば吉宗チャンス」というメッセージと、が表示されている。これらは、普図変動に係る演出として表示され、ルーレットで「家紋」図柄が停止表示されれば所定のチャンスタイムが開始されることを示唆するものである。これらの爺キャラクタ画像およびメッセージは、遊技者に遊技球の打出し(始動口への入球)を要求する操作要求報知の一例である。
図48(h)に示すように、普図当りおよび電チューロング開放当り時に入賞した保留については、当該保留が消化される前後に、変動アイコン表示領域900またはその近傍で、特別なアニメーション演出が行われる。例えば、電チューロング開放当り時に入賞した特図2の保留に対応する保留アイコンb1が特図2保留表示領域208d2から変動アイコン表示領域900に移動すると(保留が消化されると)、装飾図柄の変動表示とは別に、変動アイコン表示領域900内でルーレットの回転(演出用図柄の変動表示)が開始される。所定時間経過後にルーレットが停止すると、変動アイコン表示領域900内には複数種類の演出用図柄のうちいずれかの図柄が表示される。その後、変動アイコン表示領域900に停止表示される演出用図柄に基づき、種々の演出が実行される。図48(h)に示す例では、特図2の保留に対応する保留アイコンが変動アイコン表示領域900に移動するとともにルーレットの回転が開始され、ルーレットの停止により「千両箱」図柄が表示され、その後、「千両箱」図柄が画面上方に向かって移動する。このような「千両箱」図柄の動作(本例では表示位置の移動)は、特図始動口への入球により増加した保留が消化されることにより実行される動作であるため、操作要求報知(例えば、遊技球の打出しを要求する報知)に関連する操作要求関連動作に該当する。「千両箱」図柄が画面上方に向かって移動する際、当該「千両箱」図柄は一時的に爺キャラクタ画像に重なる。したがって、操作要求関連動作(「千両箱」図柄の表示位置の移動)により、千両箱よりも操作要求報知(爺キャラクタ画像の表示)の視認が困難になる場合がある。
図48(a)〜(h)に示す画像は演出表示領域208dの任意の位置に表示される。本例によるパチンコ機100は、遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知(操作手段の操作を促す情報の報知の一例)を少なくとも実行可能な操作要求報知手段を備える。遊技者に所定の操作を要求する操作要求報知は、演出表示領域208dに表示される。また、操作要求報知は、装飾図柄表示装置208に表示される他の画像の切り替わる場合にも視認性が変わらないように表示される。
次に、図49を用いて、遊技者によるチャンスボタン136等の操作により装飾図柄表示装置208に表示される画像の視認性が変化する例について説明する。図49(a)は、装飾図柄表示装置208に表示されるチャンスボタン136の操作要求報知の例を示している。図49(a)に示すように、本例のチャンスボタン136の操作要求報知では、チャンスボタン136を模したボタン画像と、メータを表すメータ動画像と、チャンスボタン136の押下を示唆する下向きの白抜き矢印が表示されている。メータ動画像は、例えば、横長長方形状の形状を有し、時間の経過とともに左端から徐々に黒色部分が減少し、チャンスボタン136の操作受付期間が終了すると、メータが消去される。また、本例のメータには外枠の表示がなく、メータがシームレスに表示される。本例の操作要求報知の表示中に遊技者がチャンスボタン136を操作しないと、メータの黒色部分が消去され、消去された部分の背面の画像が視認されるようになる。
図49(b)は、装飾図柄表示装置208に表示されるチャンスボタン136の操作要求報知の例を示している。図49(b)に示すように、本例のチャンスボタン136の操作要求報知では、チャンスボタン136を模したボタン画像と、メータを表すメータ動画像と、チャンスボタン136の押下を示唆する下向きの白抜き矢印が表示されている。メータ動画像は、例えば、横長長方形状の形状を有し、当該動画像の出現当初には全体が黒色であり、時間の経過とともに左端から徐々に白色部分が増加していく、チャンスボタン136の操作受付期間が終了すると、メータの全体が白色で表示される。本例の操作要求報知の表示中に遊技者がチャンスボタン136を操作しない場合であっても、メータの白色表示により白色部分のメータの背面に表示されている画像の視認性は変化しない。
図49(c)は、装飾図柄表示装置208の表示、および演出可動体の動作の例を示している。図49(c)に示す例では、装飾図柄表示装置208の周囲には、演出可動体804が設けられている。また、図49(c)では、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの太矢印で表し、装飾図柄表示装置208の画面右上には、第四図柄を表示可能な第四図柄表示領域208eと、特図変動遊技の保留数を数字で表示する特図保留数表示領域208fとが設けられている。本例では、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が3つであることを示す数字「3」が表示されている。
演出可動体804は、液晶表示装置等を用いたサブ表示装置を備えている。演出可動体804は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。本例では、演出可動体804の備えるサブ表示装置には、少なくとも、特図1の保留数と同数の保留アイコンを表示可能な特図1保留アイコン表示領域701が設けられている。また、サブ表示装置は、遊技者に所定の操作を要求するメッセージ等を表示可能になっている。
図49(c)に示す状態では、演出可動体804が上方に少し移動するとともに、移動した演出可動体804のサブ表示装置には「チャンスボタン押せ」というメッセージが表示されている。このメッセージは、遊技者にチャンスボタン136の押下を要求する操作要求報知の一例である。また、装飾図柄表示装置208に表示されている「球抜きしてください」というメッセージは、演出可動体804の移動により視認困難になる場合がある。本例では、操作要求報知を表示する演出可動体804自体が、別の操作要求報知を視認困難にしており、演出可動体804よりも「球抜きしてください」という操作要求報知は視認困難になる。なお、装飾図柄表示装置208の「球抜きしてください」というメッセージが視認困難になる代わりに、演出可動体804のサブ表示装置に同内容の表示がされるようにしてもよい。
次に、図50を用いて、装飾図柄表示装置208による演出表示の例について説明する。図50は、装飾図柄表示装置208による演出表示の例を時系列で示している。また、図50では、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1表示装置212、特図1保留ランプ218、特図2表示装置214および特図2保留ランプ220を図示している。
図50(a)に示すように、特図1表示装置218では、特図の図柄変動表示が実行され、装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する図柄変動表示が実行されている。また、現時点でのモードはモードAであるので、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、モードAに対応する海岸の背景画像が表示されている。また、特図1保留表示領域208d1には、保留アイコンa1、a2、a3、a4のうちの保留アイコンa1、a2、a4が所定の色に変更され、保留アイコンa3が吉宗の表示態様で表示され、4個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留アイコンa3は、3番目に保留されている特図1変動遊技についての先読み予告の表示である。一方、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像b1、b2、b3、b4のいずれも所定の色に変更されておらず、特図2変動遊技が1個も保留されていないことが報知されている。
本実施例によるパチンコ機100では、特図1保留表示領域208d1に例えば白色の円形の表示態様による保留表示画像a1、a2、a3、a4が予め表示されており、保留表示画像a1、a2、a3、a4の色を変更することにより特図1変動遊技が保留されることおよびその保留数を報知するようになっている。同様に、パチンコ機100では、特図2保留表示領域208d2に例えば白色の円形の表示態様による保留表示画像b1、b2、b3、b4が予め表示されており、保留表示画像b1、b2、b3、b4の色を変更することにより特図2変動遊技が保留されることおよびその保留数を報知するようになっている。
装飾図柄表示装置208の画面右上には、第四図柄を表示可能な第四図柄表示領域208eと、特図変動遊技の保留数を数字で表示する特図保留数表示領域208fとが設けられている。本例では、第四図柄表示領域208eには、特図変動中であることを示す黒丸が表示されている。特図保留数表示領域208fには、特図1変動遊技の保留数が4つであることを示す数字「4」が表示されている。
また、図50(a)に示すように、特図1保留ランプ218の4つのランプが点灯し、特図1変動遊技の保留数が4つであることが報知され、特図2保留ランプ220の4つのランプが消灯し特図2変動遊技の保留数が0であることが報知されている。また、特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の停止図柄である「特図I」が停止表示されている。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、キャラクタのチビ姫c4と、チビ姫c4の吹き出しメッセージf1(本例では、「Aリーチは発展に期待」)とが表示されている。チビ姫c4と吹き出しメッセージf1とは、パチンコ機100の演出について説明するチュートリアル表示である。
図50(a)に示す状態で図50(b)に示すように、遊技者がチャンスボタン136を1回押下すると、モードAからモードBへの移行を開始する。本例でのモードBへの移行時には、まず、図50(c)に示すように、演出表示領域208dの背景画像が海岸から大名屋敷の塀に変化する。
背景画像が大名屋敷の塀に変化した後、図50(d)に示すように、保留アイコンc3の表示態様が吉宗から番長に変化する。番長の表示態様による保留アイコンは、吉宗の表示態様による保留アイコンよりも縦方向の表示サイズが大きい。また、チュートリアル表示の吹き出しメッセージf1は、モード変更の前後での表示位置が変化しない。このため、図50(d)に示すように、番長の保留アイコンc3が吹き出しメッセージf1の一部に重なって表示される。また、番長の保留アイコンc3は、右中左装飾図柄表示領域208a〜208cに表示される装飾図柄とは重ならないように表示される。
また、番長の保留アイコンc3は、デフォルトの表示態様の保留アイコンa1、a2およびa4よりも縦方向の表示サイズが大きいので、保留アイコンc3を保留アイコンa1、a2およびa4よりも目立たせることができる場合がある。また、保留アイコンa3と、保留アイコンa1、a2およびa4は、縦方向の表示サイズが異なるので、番長の保留アイコンを表示することで、保留アイコンの上方に表示されるチュートリアル表示の視認性を変化させることができる場合がある。これにより、例えば、先読み予告に係る番長の保留アイコンa3を吹き出しメッセージf1よりも目立たせ、吹き出しメッセージf1を番長の保留アイコンa3よりも視認困難にすることができる場合がある。
次に、図51を用いて、特図変動遊技の保留数の増加時に装飾図柄表示装置208に表示される保留増加アニメーションについて説明する。図51(a)は、保留アイコンの台座が変化するアニメーションを示している。保留アイコンの台座g1は、楕円形状を有し、特図1保留表示領域208d1や特図2保留表示領域208d2に保留上限数の数だけ表示されている。台座g1上に保留アイコンが表示されている場合には、台座g1に対応する保留順位に特図変動遊技が保留されていることを示し、台座g1上に保留アイコンが表示されていない場合には、台座g1に対応する保留順位に特図変動遊技が保留されていないことを示している。
台座g1に対応する保留順位に特図変動遊技が保留されていない場合には、図51(a)の左方に示すように、台座g1は、全体が白色で表示される。特図変動遊技の保留が増加して、台座g1に対応する保留順位の特図変動遊技が保留されると、図51(a)の中央に示すように、台座g1は、左方から徐々に例えば黒色に変化し、図51(a)の右方に示すように、台座g1の全体が黒色に変化する。このように、本例の保留増加アニメーションでは、保留アイコンの台座g1から変化を開始する。台座g1の変化態様は、各モードで共通している。
台座g1の変化が終了すると、図51(b)に示す保留アイコンg2が徐々に現れるアニメーションが表示される。図51(b)に示すように、黒色に変化した台座g1から、例えば、円形のステージg4に乗った兵隊の表示態様の保留アイコンg2が徐々にせり上がってくるように上方に移動する。ステージg4が台座g1に重なると、保留アイコンg2とステージg4の上方への移動が終了し、保留アイコンg2が動作するアニメーションが表示される。本例では、保留アイコンg2が右腕を胸の前で水平の伸ばした後、左腕での正拳突きを行う動作を行い、保留増加アニメーションが終了する。
本例によるパチンコ機100は、各モードに対応する保留アイコンの表示態様を有している。このため、各モードで実行される保留増加アニメーションでは、保留アイコンの表示態様が異なっている。
図51(c)は、モードAの時に実行される保留増加アニメーションを示している。本例では、モードAに対応する保留アイコンの表示態様にはキャラクタの兵隊が用いられている。図51(c)に示すように、台座g1の色が白色から黒色に徐々に変化した後、保留アイコンg2とステージg4とが徐々にせり上がってくるように上方に移動し、保留アイコンg2が正拳突きの動作をすると、保留増加アニメーションが終了する。
図51(d)は、モードBの時に実行される保留増加アニメーションを示している。本例では、モードBに対応する保留アイコンの表示態様にはキャラクタの忍者が用いられている。図51(d)に示すように、台座g1の色が白色から黒色に徐々に変化した後、保留アイコンg3とステージg4とが徐々にせり上がってくるように上方に移動し、保留アイコンg3が手裏剣を投げる動作をすると、保留増加アニメーションが終了する。
このような保留増加アニメーションの実行中に、例えば、モードAからモードBへの移行が開始されると、保留アイコンの表示態様は、保留増加アニメーションが終了してから変更される。例えば、図51(c)に示す保留増加アニメーションの実行中にモードAからモードBへの移行が開始されると、保留アイコンg2の正拳突きが終了した後に、保留アイコンの表示態様が忍者に変更される。また、保留増加アニメーションの実行中に、例えば、モードAからモードBへの移行が開始された場合には、保留増加アニメーションを途中で終了(キャンセル)して、保留アイコンの表示態様を兵隊から忍者に変更してもよい。
次に、図52を用いて、パチンコ機100の設定の変更(カスタマイズ)について説明する。図52(a)は、遊技者によるキャラクタ設定前後の状態を示している。図52(a)の上段は遊技者によるキャラクタ設定前の状態(デフォルト状態)を示す表であり、図52(a)の下段は遊技者によるキャラクタ設定後の状態を示す表である。本例では、遊技者が演出等で用いる主人公キャラクタとして、主人公キャラクタA、主人公キャラクタB、主人公キャラクタCの3種類が設けられている。また、各主人公キャラクタには、第一〜第三の敵キャラクタが設けられている。敵キャラクタの強さは、第一の敵キャラクタ、第二の敵キャラクタ、第三の敵キャラクタの順に強くなるように設定されている。
デフォルト状態において、主人公キャラクタAに対応する第一の敵キャラクタは敵キャラクタAであり、主人公キャラクタAに対応する第二の敵キャラクタは敵キャラクタBであり、主人公キャラクタAに対応する第三の敵キャラクタは敵キャラクタCであり、主人公キャラクタBに対応する第一の敵キャラクタは敵キャラクタCであり、主人公キャラクタBに対応する第二の敵キャラクタは敵キャラクタDであり、主人公キャラクタBに対応する第三の敵キャラクタは敵キャラクタGであり、主人公キャラクタCに対応する第一の敵キャラクタは敵キャラクタDであり、主人公キャラクタCに対応する第二の敵キャラクタは敵キャラクタEであり、主人公キャラクタCに対応する第三の敵キャラクタは敵キャラクタFである。
遊技者は、例えば、会員制サービスにログインすることにより、主人公キャラクタに対応する敵キャラクタを設定することができる。図52(a)の後段は、遊技者により設定された主人公キャラクタAに対応する敵キャラクタを示している。例えば、主人公キャラクタAに対応する第一の敵キャラクタは敵キャラクタCに設定され、主人公キャラクタAに対応する第二の敵キャラクタは敵キャラクタBに設定され、主人公キャラクタAに対応する第三の敵キャラクタは敵キャラクタAに設定されている。また、図示は省略しているが、主人公キャラクタBおよび主人公キャラクタCに対応する第一〜第三の敵キャラクタも遊技者が任意に設定することができる。また、パチンコ機100は、RTC(リアルタイムクロック)が所定の時間を計測した場合に、キャラクタ設定をデフォルト状態から変更するようにしてもよい。
本例によるパチンコ機100は、遊技者によるキャラクタ設定が完了した後、例えば、特図変動遊技で小当りに当選した場合や、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合や、遊技者が会員制サービスからログアウトした場合に、キャラクタ設定をデフォルト状態に戻すようになっている。
図52(b)は、各節電モードに対応する枠ランプ122等のランプ輝度、装飾図柄表示装置208等の液晶輝度を示している。本例によるパチンコ機100には、節電モードA、節電モードBおよび節電モードCの3種類の節電モードが設けられている。節電モードAに対応するランプ輝度は「8」であり、液晶輝度は「8」である。節電モードBに対応するランプ輝度は「5」であり、液晶輝度は「5」である。節電モードCに対応するランプ輝度は「1」であり、液晶輝度は「1」である。
本例によるパチンコ機100は、デフォルト状態で節電モードBに設定されている。遊技者は、節電モードA、B、Cに任意に設定することができる。例えば、遊技者により節電モードAに設定された後、デモンストレーション演出への移行や、デモンストレーション演出への移行から所定時間経過すると、パチンコ機100はデフォルト状態の節電モードBに変更するようになっている。
図52(c)は、装飾図柄表示装置208に表示される節電モード選択画面の例を示している。図52(c)の左方に示す節電モード選択画面では、演出表示領域208dの左方の上から順に、「節電モードA」、「節電モードB」、「節電モードC」、「個別設定」の文字列が表示される。また、現在選択中の節電モードの右隣に矢印が表示されている。遊技者は、例えば、選択ボタン136b、136cを操作して、任意にモードを選択することができる。遊技者がモードを選択し、決定ボタン(例えば、チャンスボタン136)が押下されると、選択されたモードに決定される。
図52(c)の右方には、「個別設定」選択時に表示される個別設定画面を示している。「個別設定」では、遊技者がランプ輝度と液晶輝度とをそれぞれ個別に設定することができる。本例では、節電モードAの状態で個別設定を開始している。このため、個別設定画面には、「ランプ輝度」が「8」と表示され、「液晶輝度」が「8」と表示されている。この状態から、遊技者が選択ボタン136b、136c等を操作し、ランプ輝度を「5」に設定し、「液晶輝度」を「5」に設定すると、節電モードは節電モードAから節電モードBに移行する。これにより、図示は省略するが、個別設定画面には「節電モードB」と表示される。
次に、図53を用いて、モード移行による演出可動体224の動作について説明する。図53(a)〜(c)は、モード移行時の演出可動体224の動作を時系列で示している。
本例の演出可動体224の前腕部224bは、ステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で回動可能である。前腕部224bは、一方の可動端位置(例えば、初期位置、待機位置)にある状態では装飾図柄表示装置208の画面とは重ならないようになっている(図53(a)参照)。また前腕部224bは、他方の可動端位置(例えば、最大可動端位置、演出位置)にある状態では装飾図柄表示装置208の画面の一部に重なるようになっている(図53(c)参照)。
図53(a)に示す状態からモードがモードAからモードBに移行すると、図53(b)に示すように、演出可動体224の前腕部224bは徐々に装飾図柄表示装置208に重なる位置に移動する。演出可動体224の移動時に伴い、装飾図柄表示装置208に表示される画像は、前腕部224bと重なるので、当該画像は、一部が隠されたりして視認性が変化する。
図53(c)は、モードBに移行し、演出可動体224の移動が終了した状態を示している。演出可動体224の移動が完了すると、前腕部224bにより装飾図柄表示装置208に表示される画像は一部が隠されたりして視認性が変化する。
また、モードAからモードBへの移行時点を図53(a)に示す時点であるとすると、演出可動体224のモードBに対応する位置への移動は、図53(c)に示す時点で完了となる。このように、モード移行と同時に、演出可動体は、移行後のモードに対応する位置に配置されず、モード移行から所定時間遅れて移行後のモードに対応する位置に配置されるようになっている。
図53(d)は、演出装置206の装飾図柄表示装置208の上方に家紋可動体800が設けられている例を示している。家紋可動体800は、各モードに対応して動作態様(例えば、回転速度、動揺態様)が異なるようになっている。
図53(e)は、演出装置206の装飾図柄表示装置208の上方にキャラクタ可動体802a〜802cが設けられている例を示している。キャラクタ可動体802aに用いられているキャラクタは吉宗であり、キャラクタ可動体802bに用いられているキャラクタは爺であり、キャラクタ可動体802cに用いられているキャラクタは姫である。
キャラクタ可動体802a〜802cは、各モードに応じて、動作するものと動作しないものに区分されている。例えば、モードAでは、キャラクタ可動体802aのみが動作し、キャラクタ802b、802cは動作しないようになっていてもよい。
図53(f)は、演出装置206の装飾図柄表示装置208の上方にランプ806が設けられている例を示している。ランプ806は、上から、モードA、モードB、モードCに区分されており、モードに応じて点灯する部分が異なっている。本例でのモードはモードAであるので、モードAの部分のみが点灯している。また、ランプ806は、全区分を点灯させ、モードに応じた部分のみ点灯色や点灯パターンを変更して、現在のモードを報知するようにしてもよい。
また、パチンコ機100は、キャラクタ可動体802a〜802cとランプ806とを同時に備えていてもよい。
次に、図54を用いて装飾図柄表示装置208に表示される演出表示の視認性が変化する例について説明する。まず、図54(a)〜(e)を用いて、第一の表示810と第二の表示812との視認性が変化する例について説明する。
図54(a)の左方に示すように、第一の表示810と第二の表示812とが所定の間隔を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図54(a)の右方に示すように、第一の表示810の一部に重なるように第二の表示812が表示される。このように、第一の表示810の前面に第二の表示812を表示することで、第一の表示810および第二の表示812の視認性を変化させ、第一の表示810を第二の表示812よりも見え難くし、第二の表示812を第一の表示810よりも見易くすることができる場合がある。また、図54(a)の左方に示す状態から右方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示810が第二の表示812に向かって移動するようにしてもよい。これにより、第一の表示810が第二の表示812に重ならないで移動している場合、移動している第一の表示810に注目を集めて、第一の表示810を停止している第二の表示812よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図54(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示810および第二の表示812の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示810および第二の表示812の視認性を変化さることができる。また、図54(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示810が第二の表示812から徐々に離れていくようにしてもよい。これにより、第一の表示810が第二の表示812に重なって移動している場合に移動している第一の表示810を停止している第二の表示812よりも見え難くし、第一の表示810が第二の表示812に重ならないで移動している場合に移動している第一の表示810を停止している第二の表示812よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図54(b)の左方に示すように、第一の表示810を第二の表示812の前面に表示させて、第一の表示810と第二の表示812とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図54(b)の右方に示すように第二の表示812の表示色を濃くなるように変化させてもよい。これにより、第二の表示812の表示色が変化している場合には、表示色が変化している第二の表示812を何も変化していない第一の表示810よりも見易くし、表示色の変化終了後には第一の表示810よりも背面に表示されている第二の表示812を第一の表示810よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図54(b)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示810および第二の表示812の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示810と第二の表示812とを重ねたまま、第二の表示812の表示色を薄くなるように変化させるとで、第二の表示812の前面に重なっている第一の表示810をより見易くし、第二の表示812をより見難くすることができる場合がある。
また、図54(c)の左方に示すように、第一の表示810と第二の表示812とが所定の間隔D1を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図54(c)の右方に示すように、第一の表示810と第二の表示812との間隔がD2(D1>D2)になる。これにより、第一の表示810おおよび第二の表示812の視認性を変化させて、第一の表示810と第二の表示812とを区別し難くすることができる場合がある。
また、図54(c)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示810および第二の表示812の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示810および第二の表示812の視認性を変化させて、第一の表示810と第二の表示812とを区別し易くすることができる場合がある。
また、図54(c)の左方に示す状態から右方に示す状態に、または右方に示す状態から左方に示す状態に段階的に切り替える場合、移動している表示に注目を集めて、第一の表示810および第二の表示812のうち移動させる方の表示を移動させない方の表示よりも見易くすることができる場合がある。
また、図54(d)の左方に示すように、第一の表示810を第二の表示812よりも前面に表示して、第一の表示810と第二の表示812とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図54(d)の右方に示すように、第一の表示810と第二の表示812との前後関係を逆転させて、第二の表示812を第一の表示810よりも前面に表示するようにしてもよい。このように、第一の表示810の背面に表示されていた第二の表示812を第一の表示810の前面に表示することで第二の表示812を第一の表示810よりも見易くし、第一の表示810を第二の表示812よりも見難くすることができる場合がある。
また、図54(d)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示810および第二の表示812の表示を切り替えてもよい。第二の表示812の背面に表示されていた第一の表示810を第二の表示812の前面に表示することで第一の表示810を第二の表示812よりも見易くし、第二の表示812を第一の表示810よりも見難くすることができる場合がある。
また、図54(e)の左方に示すように、第一の表示810を第二の表示812よりも前面に表示して、第一の表示810と第二の表示812とを重ねて、第一の表示810を第二の表示812よりも明るく表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図54(e)の右方に示すように、第一の表示810および第二の表示812の表示色を変化させてもよい。この場合、表示色の変化後も第一の表示810を第二の表示812よりも明るく表示することで、第一の表示810が第二の表示812よりも見易い状態を維持することができる場合がある。
また、図54(e)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示810および第二の表示812の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示810および第二の表示812をともに明るくする表示色の変化後も第一の表示810を第二の表示812よりも明るく表示することで、第一の表示810が第二の表示812よりも見易い状態を維持することができる場合がある。
第一の表示810および第二の表示812には、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像等の演出表示、エラー表示、操作要求報知の表示、チュートリアル表示などが含まれる。第一の表示810と第二の表示812とは、異なる種類の表示(例えば、エラー表示と装飾図柄の表示)との組み合わせであってもよいし、同じ種類の表示(例えば、3つ装飾図柄のうちの2つ、保留アイコン同士)の組み合わせであってもよい。また、第一の表示810と第二の表示812との視認性を変化させて、第一の表示810および第二の表示812の少なくとも一部または一部のみの視認性を変化させてもよい。これにより、第一の表示810および第二の表示812の一方を他方より見え難く(見え易く)することができる場合がある。
また、図54(a)〜(e)では、第一の表示810および第二の表示812の2つの表示の関係を示して視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係しない表示があってもよい。例えば、表示A、表示B、表示Cの3つが装飾図柄表示装置208に表示されている場合に、表示Aが第一の表示810に対応し、表示Bが第二の表示812に対応していてもよい。この場合、表示Aと表示Bとの視認性を変化させつつ、表示Cの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Bが第一の表示810に対応し、表示Cが第二の表示812に対応していてもよい。この場合、表示Bと表示Cとの視認性を変化させつつ、表示Aの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Cが第一の表示810に対応し、表示Aが第二の表示812に対応していてもよい。この場合、表示Cと表示Aとの視認性を変化させつつ、表示Bの視認性を維持することができる場合がある。
また、図54(a)〜(e)では、第一の表示810および第二の表示812の2つ表示の関係を示して視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係する表示が3つ以上あってもよい。例えば、表示Aおよび表示Bが第一の表示810に対応し、表示Cが第二の表示812に対応していてもよい。また、表示Bおよび表示Cが第一の表示810に対応し、表示Aが第二の表示812に対応していてもよい。また、表示Cおよび表示Aが第一の表示810に対応し、表示Bが第二の表示812に対応していてもよい。また、表示Aが第一の表示810に対応し、表示Bおよび表示Cが第二の表示812に対応していてもよい。また、表示Bが第一の表示810に対応し、表示Aおよび表示Cが第二の表示812に対応していてもよい。また、表示C第一の表示810に対応し、表示Aおよび表示Bが第二の表示812に対応していてもよい。これにより、3つの表示の視認性を変化させて、遊技者をこの3つの表示に注目させることができる場合がある。
また、図54(f)に示すように、保留アイコンa1〜a4を表示している保留アイコン表示領域814の背景色がその他の背景色と異なっており、保留アイコン表示領域814が明確に区別することができる場合に、保留アイコン表示領域814内で図54(a)〜(e)に示す表示の切り替えを行う場合には、装飾図柄表示装置208の表示領域内で演出表示の視認性が変化する領域を保留アイコン814内だけに留めることができる場合がある。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図53を参照しつつ説明する。
(A1)本実施の形態による遊技台は、
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、第一のモードに対応する演出)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、第一のモードに対応する演出)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、第二のモードに対応する演出)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出(例えば、第二のモードに対応する演出)であり、
第一の条件の成立があった場合に、前記第三の演出が少なくとも開始されるものであり、
第二の条件の成立があった場合に、前記第四の演出が少なくとも開始されるものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に代えて実行されるものであり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に代えて実行されるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モード(例えば、第一のモード)から第二の演出モード(例えば、第二のモード)に移行した場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の演出モードから前記第二の演出モードに移行した場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第三の演出の開始よりも後に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モード移行時に演出手段での演出を段階的に変化させることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。
(A2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の演出は、第一の表示(例えば、第一のモードに対応する表示)を少なくとも含むものであり、
前記第二の演出は、第二の表示(例えば、第一のモードに対応する表示)を少なくとも含むものであり、
前記第三の演出は、第三の表示(例えば、第二のモードに対応する表示)を少なくとも含むものであり、
前記第四の演出は、第四の表示(例えば、第二のモードに対応する表示)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モード移行の前後で、遊技者が遊技中に注目している表示を変更することで、演出モード移行があったことを遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。
(A3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、第五の表示(例えば、第四図柄)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第五の表示は、前記第一の演出モードにおいて少なくとも表示可能なものであり、
前記第五の表示は、前記第二の演出モードにおいて少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
第五の表示は、例えば、第四図柄や第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトに含まれる少なくとも一つの表示に相当する。上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モード移行前後で、第五の表示を表示し続けることで、第五の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(A4)上記パチンコ機100であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えたことを特徴とする遊技台。
(A5)上記パチンコ機100であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)上記パチンコ機100であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものである、
ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、第一のモードに対応する背景画像)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、第二のモードに対応する背景画像)であり、
第一の条件の成立があった場合に、前記第二の演出が少なくとも開始されるものであり、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて実行されるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モード(例えば、第一のモード)から第二の演出モード(例えば、第二のモード)に移行した後に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
「第二の演出モードに移行した後」とは、第二の演出モードに対応する演出(例えば、表示)の開始後のことであり、同時を含まないものである。上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出モード移行があったことを遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208に第一の表示が表示されている場合、第一の表示の背面に第二の表示を表示してもよい。これにより、第一の表示が第二の表示の前面に表示されるので、第一の表示を第二の表示よりも目立たせ、第二の表示を第一の表示よりも視認困難にすることができる場合がある。第一の表示および第二の表示には、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像等の演出表示、エラー表示、操作要求報知の表示、チュートリアル表示などが含まれる。
また、実行中の特図変動遊技の結果を予告する当該変動の予告表示と、保留中の特図変動遊技の結果を予告する先読み予告表示との両方を装飾図柄表示装置208に表示する場合、当該変動の予告表示を先に表示してから先読み予告表示を表示したり、先読み予告表示を表示してから当該変動の予告表示を表示したりしてもよい。これにより、当該変動の予告表示および先読み予告表示の一方を他方よりも目立たせて、より重要な情報(例えば、より信頼度の高い予告)を遊技者に伝えやすくすることができる場合がある。
また、上記実施形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
本実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
第一の条件の成立があった場合に、前記第二の演出が少なくとも開始されるものであり、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて実行されるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モードから第二の演出モードに移行した後に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(B1)本実施の形態による遊技台100は、
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段
を備えた遊技台であって、
前記演出手段とは、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)のことであり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、第一のモードに対応する背景画像の演出)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、第一のモードに対応する保留アイコンの演出)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、第二のモードに対応する背景画像の演出)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出(例えば、第二のモードに対応する保留アイコンの演出)であり、
前記第一の演出は、第一のモード(例えば、第一のモード、モードA)に少なくとも対応する演出であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第三の演出は、第二のモード(例えば、第二のモード、モードB)に少なくとも対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記画像表示手段は、保留アイコンの数によって保留数を報知可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、背景画像を少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第一の演出として、第一の態様(例えば、海岸の表示態様)をした前記背景画像(以下、「第一の背景画像」という。)(例えば、海岸の背景画像)を表示する表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第三の演出として、第三の態様(例えば、大名屋敷の塀の表示態様)をした前記背景画像(以下、「第二の背景画像」という。)(例えば、大名屋敷の塀の背景画像)を表示する表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第二の演出として、第二の態様(例えば、吉宗の表示態様)をした前記保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」という。)(例えば、図50(a)、(c)に示す保留アイコンa3)を表示する表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第四の演出として、第四の態様(例えば、番長の表示態様)をした前記保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」という。)(例えば、図50(d)に示す保留アイコンa3)を表示する表示手段であり、
前記第二の背景画像は、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の背景画像に代えて少なくとも表示開始可能な画像であり(例えば、図50(c)参照)、
前記第二の保留アイコンは、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の保留アイコンに代えて少なくとも表示開始可能なアイコンであり(例えば、図50(d)参照)、
前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の背景画像に代えて前記第二の背景画像の表示が開始された後、第一の期間(例えば、図50(a)〜(c)に示す期間)が経過するまでは前記第一の保留アイコンの表示が継続されるように構成されており、
前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の背景画像に代えて前記第二の背景画像の表示が開始された後、前記第一の期間が経過した後で、前記第二の保留アイコンの表示が開始されるように構成されており(例えば、図50(c)、(d)参照)、
前記保留アイコンの態様によって先読み予告を少なくとも実行可能であり、
前記画像表示手段は、チュートリアル表示(例えば、チビ姫c4と吹き出しメッセージf1の表示)を表示可能な表示手段であり、
前記チュートリアル表示とは、前記画像表示手段において実行可能な演出を説明する表示のことであり、
前記チュートリアル表示が表示されている際に、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、第二の期間(例えば、図50(a)〜(d)に示す期間)が経過するまで該チュートリアル表示が継続されるように構成されており、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、
前記第一の保留アイコンは、前記チュートリアル表示にオーバーラップしない保留アイコンであり(例えば、図50(c)参照)、
前記第二の保留アイコンは、前記チュートリアル表示にオーバーラップする保留アイコンである(例えば、図50(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B2)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記第二の保留アイコンの表示開始は、前記第一の保留アイコンから変化する表示の後で行われる(例えば、図50(c)、(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B3)上記遊技台であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含む制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(B4)上記記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記画像表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段である(例えば、図4参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B5)上記遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(B6)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)であり、
図柄の変動開始の際に、前記第一のモードから前記第二のモードへの移行が行われる(例えば、図36(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C1)本実施の形態による遊技台100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、背景画像を少なくとも表示可能な手段であり(例えば、図44、図50参照)、
前記表示手段は、保留アイコンの数によって保留数を表示可能な手段であり(例えば、図45、図46、図50参照)、
前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の期間において表示される、第一の態様をした前記背景画像の表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の期間において表示される、第二の態様をした前記背景画像の表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の期間において表示される、第三の態様をした前記背景画像の表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の期間と前記第二の期間において表示される、第四の態様をした前記保留アイコンの表示(以下、「第四の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の期間において表示される、第五の態様をした前記保留アイコンの表示(以下、「第五の表示」という。)であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも後の期間であり(例えば、図36(d)参照)、
前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後の期間であり(例えば、図36(d)参照)、
前記第一の表示は、第一のモード(例えば、第一のモード、モードA)に少なくとも対応する表示であり、
前記第三の表示は、第二のモード(例えば、第一のモード、モードA)に少なくとも対応する表示であり、
前記第四の表示は、前記第一のモードに少なくとも対応する表示であり、
前記第五の表示は、前記第二のモードに少なくとも対応する表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(C2)上記遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示領域(例えば、演出表示領域208d)を少なくとも含む手段であり、
前記表示手段は、第二の表示領域(例えば、特図1保留表示領域208d1)を少なくとも含む手段であり、
前記背景画像は、前記第一の表示領域に表示可能に構成されており(例えば、図44参照)、
前記保留アイコンは、前記第二の表示領域に表示可能に構成されており(例えば、図45参照)、
前記第一の表示領域の領域は、前記第二の表示領域の領域よりも大きな領域である(例えば、図50参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C3)上記遊技台であって、
前記保留アイコンの態様によって先読み予告を少なくとも実行可能である(例えば、図46、図50参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C4)上記遊技台であって、
前記表示手段は、図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の表示領域(例えば、左中右図柄表示領域208a、208b、208c)を少なくとも含む手段であり、
前記図柄変動表示は、前記第三の表示領域に表示可能に構成されている(例えば、図50参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C5)上記遊技台であって、
前記図柄変動表示の実行中に前記第一のモードから前記第二のモードに移行する(例えば、図33(c)、図34(c)、図36(d)、図50)、
ことを特徴とする遊技台。
(C6)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と
を備え、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくと実行可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能な手段である(例えば、図4、図7、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C7)上記遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、主基板156)であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(C8)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記a1)
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出であり、
第一の条件の成立があった場合に、前記第三の演出が少なくとも開始されるものであり、
第二の条件の成立があった場合に、前記第四の演出が少なくとも開始されるものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に代えて実行されるものであり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に代えて実行されるものであり、
前記第一の条件は、第一の演出モードから第二の演出モードに移行した場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の演出モードから前記第二の演出モードに移行した場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第三の演出の開始よりも後に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a2)
付記a1に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、第一の表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の演出は、第二の表示を少なくとも含むものであり、
前記第三の演出は、第三の表示を少なくとも含むものであり、
前記第四の演出は、第四の表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a3)
付記a1またはa2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第五の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第五の表示は、前記第一の演出モードにおいて少なくとも表示可能なものであり、
前記第五の表示は、前記第二の演出モードにおいて少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a4)
付記a1乃至a3のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段と、
を備えたことを特徴とする遊技台。
(付記a5)
付記a4に記載の遊技台であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a6)
付記a4またはa5に記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a7)
付記a4乃至a6のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a8)
付記1乃至7のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a9)
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出であり、
前記第一の演出は、第一のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第三の演出は、第二のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に代えて実行される演出であり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に代えて実行される演出であり、
前記第三の演出は、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に少なくとも開始可能な演出であり、
前記第四の演出は、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に少なくとも開始可能な演出であり、
前記第四の演出は、前記第三の演出の開始よりも後に、少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a10)
付記a9に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、複数の表示を少なくとも表示可能な表示手段を備え、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第四の表示であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示を少なくとも含む演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示を少なくとも含む演出であり、
前記第三の演出は、前記第三の表示を少なくとも含む演出であり、
前記第四の演出は、前記第四の表示を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a11)
付記a10に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第五の表示であり、
前記第五の表示は、前記第一のモードにおいて少なくとも表示可能な表示であり、
前記第五の表示は、前記第二のモードにおいて少なくとも表示可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a12)
付記a9乃至a11のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段と、
を備えたことを特徴とする遊技台。
(付記a13)
付記a12に記載の遊技台であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含む制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a14)
付記a12またはa13に記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a15)
付記a12乃至a14のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a16)
付記a9乃至a15のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b1)
複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段
を備えた遊技台であって、
前記演出手段とは、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段のことであり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出であり、
前記第一の演出は、第一のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第三の演出は、第二のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二のモードに少なくとも対応する演出であり、
前記画像表示手段は、保留アイコンの数によって保留数を報知可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、背景画像を少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第一の演出として、第一の態様をした前記背景画像(以下、「第一の背景画像」という。)を表示する表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第三の演出として、第三の態様をした前記背景画像(以下、「第二の背景画像」という。)を表示する表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第二の演出として、第二の態様をした前記保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」という。)を表示する表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第四の演出として、第四の態様をした前記保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」という。)を表示する表示手段であり、
前記第二の背景画像は、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の背景画像に代えて少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第二の保留アイコンは、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の保留アイコンに代えて少なくとも表示開始可能なアイコンであり、
前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の背景画像に代えて前記第二の背景画像の表示が開始された後、第一の期間が経過するまでは前記第一の保留アイコンの表示が継続されるように構成されており、
前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、前記第一の背景画像に代えて前記第二の背景画像の表示が開始された後、前記第一の期間が経過した後で、前記第二の保留アイコンの表示が開始されるように構成されており、
前記保留アイコンの態様によって先読み予告を少なくとも実行可能であり、
前記画像表示手段は、チュートリアル表示を表示可能な表示手段であり、
前記チュートリアル表示とは、前記画像表示手段において実行可能な演出を説明する表示のことであり、
前記チュートリアル表示が表示されている際に、前記第一のモードから前記第二のモードに移行した場合に、第二の期間が経過するまで該チュートリアル表示が継続されるように構成されており、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、
前記第一の保留アイコンは、前記チュートリアル表示にオーバーラップしない保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、前記チュートリアル表示にオーバーラップする保留アイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b2)
付記b1に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能な第二の制御手段と、を備え、
前記第二の保留アイコンの表示開始は、前記第一の保留アイコンから変化する表示の後で行われる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b3)
付記b2に記載の遊技台であって、
当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含む制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b4)
付記b3に記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記画像表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b5)
付記b2乃至b4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b6)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
図柄の変動開始の際に、前記第一のモードから前記第二のモードへの移行が行われる、ことを特徴とする遊技台。
(付記c1)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、背景画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留アイコンの数によって保留数を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の期間において表示される、第一の態様をした前記背景画像の表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の期間において表示される、第二の態様をした前記背景画像の表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の期間において表示される、第三の態様をした前記背景画像の表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の期間と前記第二の期間において表示される、第四の態様をした前記保留アイコンの表示(以下、「第四の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の期間において表示される、第五の態様をした前記保留アイコンの表示(以下、「第五の表示」という。)であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間よりも後の期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後の期間であり、
前記第一の表示は、第一のモードに少なくとも対応する表示であり、
前記第三の表示は、第二のモードに少なくとも対応する表示であり、
前記第四の表示は、前記第一のモードに少なくとも対応する表示であり、
前記第五の表示は、前記第二のモードに少なくとも対応する表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c2)
付記c1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示領域を少なくとも含む手段であり、
前記表示手段は、第二の表示領域を少なくとも含む手段であり、
前記背景画像は、前記第一の表示領域に表示可能に構成されており、
前記保留アイコンは、前記第二の表示領域に表示可能に構成されており、
前記第一の表示領域の領域は、前記第二の表示領域の領域よりも大きな領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c3)
付記c1またはc2に記載の遊技台であって、
前記保留アイコンの態様によって先読み予告を少なくとも実行可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c4)
付記c1乃至c3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、図柄変動表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の表示領域を少なくとも含む手段であり、
前記図柄変動表示は、前記第三の表示領域に表示可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c5)
付記c4に記載の遊技台であって、
前記図柄変動表示の実行中に前記第一のモードから前記第二のモードに移行する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c6)
付記c1乃至c5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と
を備え、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくと実行可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c7)
付記c6に記載の遊技台であって、
複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板であり、
前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成される手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成される手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c8)
付記c1乃至c7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
次に、本実施形態の実施例10によるパチンコ機100について図55〜図66を用いて説明する。まず、図55および図56を用いて、本実施形態の実施例10によるパチンコ機100での状態の移行タイミングついて説明する。本実施例によるパチンコ機100は、複数の状態を備えている。状態は、例えば、上述の演出モード、演出ステージ、遊技状態等のことである。本実施例によるパチンコ機100は、各状態に対応する演出が設けられている。
図55(a)〜(e)は、図柄変動と状態の移行タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図55(a)〜(e)の上段は、図柄変動が実行中であるか否かを示している。図55(a)〜(e)の下段は、状態Aまたは状態Bのいずれが選択されているかを示している。
図55および図56に示す図柄変動は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cで実行される装飾図柄の変動表示のことである。なお、図柄変動は、特図の変動表示のことであってもよい。また、本実施例によるパチンコ機100において、第1副制御部400が状態の移行制御を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から送信される各種コマンド(例えば、図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンド)を受信したことに基づいて、状態の移行制御を実行可能である。また、第1副制御部400は、大当り遊技終了後の所定回数目(例えば、図10(b)のテーブルセット2が選択されている場合には、21回目)の図柄変動の開始時に状態の移行制御を実行してもよいし、デモンストレーション演出終了から所定回数目の図柄変動の開始時に状態の移行制御を実行してもよい。また、第1副制御部400は、遊技状態が変更されたことの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて状態の移行制御を実行してもよい。
図55(a)は、図柄変動の開始時に状態が移行する例を示している。図55(a)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。当該図柄変動は、状態Aで実行される。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の図柄変動が開始される。時刻t1と時刻t2との間は図柄停止表示期間である。また、時刻t2で図柄変動が開始されるのと同時に、状態Aから状態Bに移行する。このように、状態の移行タイミングは、連続的に実行されている図柄変動のうちのある一回の図柄変動の開始時であってもよい。
図55(b)は、図柄変動の終了時に状態が移行する例を示している。図55(b)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。また、当該図柄変動は、状態Aで実行される。また、当該図柄変動の終了と同時の時刻t1に、状態Aから状態Bに移行する。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の図柄変動が開始される。時刻t1と時刻t2との間は図柄停止表示期間である。時刻t2で開始された図柄変動は、状態Bで実行され、時刻t3で終了する。このように、状態の移行タイミングは、連続的に実行されている図柄変動のうちのある一回の特図変動遊技の終了時であってもよい。
図55(c)は、図柄変動の実行中に状態が移行する例を示している。図55(c)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。また、当該図柄変動は、状態Aで実行される。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の図柄変動が開始される。時刻t1と時刻t2との間は図柄停止表示期間である。時刻t2で開始された図柄変動の実行中の時刻t3で状態Aから状態Bに移行する。時刻t2で開始された図柄変動は、時刻t3までは状態Aで実行され、時刻t3からは状態Bで実行される。このように、状態の移行タイミングは、図柄変動の実行中であってもよい。なお、図55(c)に示す、状態の移行タイミングである時刻t3は、時刻t2と時刻t4との中間点であってもよいし、当該中間点よりも時刻t2よりであってもよいし、当該中間点よりも時刻t4よりであってもよい。
図55(d)は、図柄変動の非実行中に状態が移行する例を示している。図55(d)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。また、当該図柄変動は、状態Aで実行される。また、次の図柄変動の開始前の時刻t2で状態Aから状態Bに移行する。時刻t3で開始される図柄変動は状態Bで実行される。時刻t1と時刻t3との間は図柄停止表示期間である。このように、状態の移行タイミングは、連続して実行される図柄変動の非実行中(図柄停止表示中)であってもよい。また、図55(d)に示す、状態の移行タイミングである時刻t2は、時刻t1と時刻t3との中間点であってもよいし、当該中間点よりも時刻t1よりであってもよいし、当該中間点よりも時刻t3よりであってもよい。
図55(e)は、図柄変動の実行中にモードが移行する例を示している。図55(e)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始される。当該図柄変動の実行中である時刻t1で状態Aから状態Bに移行し、その後、時刻t2で当該図柄変動が終了する。時刻t0で開始された図柄変動は、時刻t1までは状態Aで実行され、時刻t1から時刻t2までは状態Bで実行される。時刻t2から所定時間経過後、時刻t3で次の図柄変動が開始される。時刻t2と時刻t3との間は図柄停止表示期間である。時刻t3で開始された図柄変動は、状態Bで実行され、時刻t4で終了する。このように、状態の移行タイミングは、連続して実行される図柄変動の最初の図柄変動の実行中であってもよい。なお、図55(e)に示す、状態の移行タイミングである時刻t1は、時刻t0と時刻t2との中間点であってもよいし、当該中間点よりも時刻t0よりであってもよいし、当該中間点よりも時刻t2よりであってもよい。
図56(a)〜(e)は、図柄変動と状態の移行タイミングとの関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図56(a)〜(d)の上段は、図柄変動が実行中であるか否かを示している。また、図56(a)〜(d)の下段は、複数の状態のうちのいずれの状態が選択されているか示している。
図56(a)は、図柄変動の非実行中に状態が移行する例を示している。図56(a)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。また、時刻t2で次の図柄変動が開始される。時刻t1から時刻t2までの間の期間は、図柄停止表示期間を示している。時刻t1から図柄停止表示期間経過後の時刻t2で開始された図柄変動は、時刻t3で終了する。時刻t3から図柄停止表示期間経過後の時刻t4で状態Aから状態Bに移行する。時刻t4の時点では時刻t3から図柄停止表示期間が経過しているが、特図変動遊技の保留数が0であるため、時刻t4で次の図柄変動が開始されてない。その後、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球し、時刻t5で次の図柄変動が開始される。時刻t5で開始された図柄変動は、状態Bで実行される。このように、状態の移行タイミングは、図柄変動が終了してから図柄停止表示期間が経過した時であってもよい。なお、時刻t5で状態Bから状態Cに移行してもよい。
図56(b)は、図柄変動の開始時に状態が移行する例を示している。図56(b)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。また、時刻t2で次の図柄変動が開始される。時刻t1から時刻t2までの間の期間は、図柄停止表示期間を示している。時刻t1から図柄停止表示期間経過後の時刻t2で開始された図柄変動は、時刻t3で終了する。時刻t3の時点で特図変動遊技の保留数が0になっているため、時刻t3から図柄停止表示期間が経過しても次の図柄変動は開始されない。その後、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球したことに基づいて、特図変動遊技の保留数が一旦0になってからの次の図柄変動が時刻t4で開始される。また、当該図柄変動の開始と同時の時刻t4で状態Aから状態Bに移行する。時刻t4で開始された図柄変動は、状態Bで実行される。このように、状態の移行タイミングは、特図変動遊技の保留数が一旦0になってからの次の図柄変動の開始時であってもよい。
図56(c)は、図柄変動の実行中に状態が移行する例を示している。図56(c)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始される。当該図柄変動の開始時点では状態Aが選択されている。当該図柄変動の実行中の時刻t1で状態Aから状態Bに移行する。当該図柄変動は時刻t2で終了し、当該図柄変動の終了と同時の時刻t2で状態Bから状態Aに移行する。当該図柄変動は、時刻t0から時刻t1までは状態Aで実行され、時刻t1から時刻t2までは状態Bで実行される。本例の状態移行は、例えば、演出の発展が相当する。例えば、時刻t1でスーパーリーチ演出が開始される場合や、時刻t1でステップアップ予告が実行される場合等が相当する。
図56(d)は、状態が多段階的に移行する例を示している。図56(d)に示すように、時刻t0で図柄変動が開始され、時刻t1で図柄変動が終了する。当該図柄変動は、状態Aで実行される。時刻t1から所定時間経過後、時刻t2で次の図柄変動が開始される。時刻t1から時刻t2までの間の期間は、図柄停止表示期間を示している。また、時刻t2で図柄変動が開始されるのと同時に、状態Aから状態Cに移行する。また、当該図柄変動の実行中の時刻t3で状態Cから状態Bに移行し、時刻t4で当該図柄変動が終了する。状態Bは当該図柄変動終了後も継続される。このように、状態Aから状態Bに移行するまでの間に状態Cを挟んでもよい。状態Cは、例えば、状態Aから状態Bに移行することを示唆する演出を実行するモードであってもよい。また、本例の状態移行は、演出が2段階に発展する場合であってもよい。演出が2段階に発展する場合とは、ノーマルリーチがスーパーリーチに発展する場合や、2段階のステップアップ予告が実行される場合等が含まれる。また、状態が多段階的に発展する場合の状態の移行タイミングは、図55(a)〜(d)に示す移行タイミングや図56(a)〜(d)に示す移行タイミングを適用可能である。
また、本実施例によるパチンコ機100において、状態の移行タイミングは図55および図56に示す例に限られない。例えば、状態の移行タイミングは、大当り遊技終了後の所定回数目の図柄変動の開始時または終了時であってもよいし、小当りに当選後の所定回数目の図柄変動の開始時または終了時であってもよいし、電サポ終了時であってもよいし、確変終了時であってもよいし、ST期間終了時であってもよいし、遊技者がチャンスボタン136を操作した時でもよい。
次に、図57及び図58を用いて、状態移行と演出変化との関係について説明する。図57(a)〜(g)は、状態移行と演出変化との関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図57(a)〜(d)の1段目は状態Aと状態Bのいずれの状態が選択されているかを示し、2段目は演出Aが実行されているか否かを示し、3段目は演出Bが実行されているか否かを示し、4段目は演出Cが実行されているか否かを示し、5段目は演出Dが実行されているか否かをしている。2段目の演出Aのレベル「ON」は演出Aが実行されていることを示し、演出Aのレベル「OFF」は演出Aが実行されていないことを示している。同様に、演出B〜演出Dのレベル「ON」は演出B〜演出Dが実行されていることを示し、演出B〜演出Dのレベル「OFF」は演出B〜演出Dが実行されていないことを示している。
本実施例によるパチンコ機100は、各状態に応じた複数の演出を実行可能である。本例において、演出A、Cは状態Aに対応する演出であり、演出B、Dは状態Bに対応する演出である。例えば、演出A、Bは装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される背景画像を用いた演出であり、演出C、Dは装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1または特図2保留表示領域208d2に表示される保留表示画像(保留アイコン)を用いた演出である。また、演出A、Cは可動体を用いた演出であってもよいし、演出B、Dはスピーカ120から出力される音声を用いた演出であってもよい。このように、演出Aと演出Bとは同種の演出であってもよいし、演出Cと演出Dとは同種の演出であってもよい。なお、演出Aと演出Bとは同種の演出でなくてもよいし、演出Cと演出Dとは同種の演出でなくてもよい。
図57(a)は、状態移行と同時に演出が変化する例を示している。図57(a)に示すように、時刻t1で状態Aから状態Bに移行する。また、時刻t1で演出Aが終了し、演出Bが開始され、演出Cが終了し、演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのと同時の時刻t1で、演出Aが終了し、演出Aに代わって演出Bが開始され、演出Cが終了し、演出Cに代わって演出Dが開始される。このように、状態の移行タイミングと演出変化のタイミングとは同時であってもよい。
図57(b)は、状態移行と同時に演出が変化する場合と、状態移行後に演出が変化する場合とを含む例を示している。図57(b)に示すように、時刻t1で状態Aから状態Bに移行し、状態Aから状態Bに移行するのと同時の時刻t1で、演出Aが終了し、演出Bが開始される。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で、演出Cが終了し、演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのと同時に、演出Aが終了し、演出Aに代わって演出Bが開始される。また、状態Bに移行してから所定時間経過後に、演出Cが終了し、演出Cに代わって演出Dが開始される。このように、状態の移行タイミングと同時に変化する演出と、状態の移行タイミングから遅れて変化する演出とが含まれていてもよい。
図57(c)は、状態移行と同時に演出が変化する場合と、状態移行後に演出が開始される場合とを含む例を示している。図57(c)に示すように、時刻t1で状態Aから状態Bに移行し、状態Aから状態Bに移行するのと同時の時刻t1で、演出Aが終了し、演出Bが開始され、演出Cが終了する。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのと同時のタイミングで、演出Aが終了し、演出Aに代わって演出Bが開始され、演出Cが終了される。また、状態Bに移行してから所定時間経過後に演出Dが開始される。このように、状態の移行タイミングと同時に変化する演出と、状態の移行タイミングから遅れて開始される演出とが含まれていてもよい。また、演出Dは演出Cに代わって開始される演出であるが、演出Dの開始は演出Cの終了よりも後でもよい。
図57(d)は、状態移行と同時に演出が変化する場合と、状態移行後に演出が変化する場合とを含む別の例を示している。図57(d)に示すように、時刻t1で状態Aから状態Bに移行し、状態Aから状態Bに移行するのと同時の時刻t1で、演出Aが終了し、演出Bが開始され、演出Cが終了する。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で演出Cが終了し、時刻t2から所定時間経過後の時刻t3で演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのと同時のタイミングで、演出Aが終了し、演出Aに代わって演出Bが開始される。また、状態Bに移行してから所定時間経過後に演出Cが終了し、時刻t2から所定時間経過後に演出Dが開始される。このように、状態の移行と同時に変化する演出と、状態の移行後に変化する演出とが含まれていてもよい。また、演出Dは演出Cに代わって開始される演出であるが、演出Dの開始は演出Cの終了後であってもよい。
図57(e)は、状態移行に先立って演出が変化する場合と、状態移行と同時に演出が変化する場合とを含む例を示している。図57(e)に示すように、状態Aの実行中の時刻t1で演出Aが終了して演出Bが開始される。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で、状態Aから状態Bに移行し、演出Cが終了し、演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのに先立って、演出Aが終了し、演出Aに代わって演出Bが開始され、状態移行と同時に、演出Cが終了し、演出Cに代わって演出Dが開始される。このように、状態移行に先立って変化する演出と、状態移行と同時に変化する演出とが含まれていてもよい。
図57(f)は、状態移行に先立って演出が終了する場合と、状態移行と同時に演出が変化する場合とを含む例を示している。図57(f)に示すように、状態Aの実行中の時刻t1で演出Aが終了する。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で、状態Aから状態Bに移行し、演出Bが開始され、演出Cが終了し、演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのに先立って演出Aが終了し、演出Aに代わって開始される演出Bが状態移行と同時に開始される。また、状態移行と同時に、演出Cが終了し、演出Cに代わって演出Dが開始される。このように、状態移行に先立って終了する演出と、状態移行と同時に変化する演出とが含まれていてもよい。また、演出Bは演出Aに代わって開始される演出であるが、演出Bの開始は演出Aの終了後であってもよい。
図57(g)は、状態移行に先立って演出が変化する場合と、状態移行と同時に演出が変化する場合とを含む別の例を示している。図57(g)に示すように、状態Aの実行中の時刻t1で演出Aが終了する。また、時刻t1から所定時間経過後の状態Aの実行中の時刻t2で演出Bが開始される。また、時刻t2から所定時間経過後の時刻t3で状態Aから状態Bに移行し、状態移行と同時の時刻t3で演出Cが終了し、演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのに先立って演出Aが終了し、所定時間経過後に演出Aに代わって演出Bが開始される。また、状態移行と同時に、演出Cが終了し、演出Cに代わって演出Dが開始される。このように、状態移行に先立って変化する演出と、状態移行と同時に変化する演出とが含まれていてもよい。また、演出Bは演出Aに代わって開始される演出であるが、演出Bの開始は演出Aの終了後であってもよい。
図58(a)、(b)は、図57と同様に状態移行と演出変化との関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。また、図58(a)、(b)の1段目は状態Aと状態Bのいずれの状態が選択されているかを示し、2段目は演出Aが実行されているか否かを示し、3段目は演出Bが実行されているか否かを示し、4段目は演出Cが実行されているか否かを示し、5段目は演出Dが実行されているか否かをしている。2段目の演出Aのレベル「ON」は演出Aが実行されていることを示し、演出Aのレベル「OFF」は演出Aが実行されていないことを示している。同様に、演出B〜演出Dのレベル「ON」は演出B〜演出Dが実行されていることを示し、演出B〜演出Dのレベル「OFF」は演出B〜演出Dが実行されていないことを示している。
図58(a)は、状態移行に先立って演出が変化する場合と、状態移行後に演出が変化する場合とを含む例を示している。図58(g)に示すように、状態Aの実行中の時刻t1で演出Aが終了する。また、時刻t1から所定時間経過後の状態Aの実行中の時刻t2で演出Bが開始される。また、時刻t2から所定時間経過後の時刻t3で状態Aから状態Bに移行する。また、時刻t3から所定時間経過後の時刻t4で演出Cが終了する。また、時刻t5から所定時間経過後の時刻t5で演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのに先立って、演出Aが終了し、演出Aの終了後に演出Bが開始される。また、状態Aから状態Bに移行した後、演出Cが終了し、演出Cの終了後に演出Dが開始される。ように、演出変化のタイミングは状態移行と同時でなくてもよい。また、演出Bは演出Aに代わって開始される演出であるが、演出Bの開始は演出Aの終了後であってもよい。また、演出Dは演出Cに代わって開始される演出であるが、演出Dの開始は演出Cの終了後であってもよい。
図58(b)は、状態移行に先立って演出が終了する場合と、状態移行後に演出が変化する場合とを含む別の例を示している。図58(b)に示すように、状態Aの実行中の時刻t1で演出Aが終了する。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で、状態Aから状態Bに移行し、演出Bが開始される。また、時刻t2から所定時間経過後の時刻t3で演出Cが終了する。また、時刻t3から所定時間経過後の時刻t4で演出Dが開始される。本例では、状態Aから状態Bに移行するのに先立って演出Aが終了し、状態移行と同時に演出Bが開始される。また、状態Aから状態Bに移行した後、演出Cが終了し、演出Cの終了後に演出Dが開始される。このように、演出変化のタイミングは状態移行と同時でなくてもよい。また、演出Bは演出Aに代わって開始される演出であるが、演出Bの開始は演出Aの終了後であって状態移行と同時であってもよい。また、演出Dは演出Cに代わって開始される演出であるが、演出Dの開始は演出Cの終了後であってもよい。
図57および図58(a)、(b)に示す状態の移行タイミングは、図55および図56に示す状態の移行タイミングを適用可能である。また、本実施例によるパチンコ機100において、演出変化のタイミングは図57および図58(a)、(b)に示す例に限られない。例えば、図57および図58(a)、(b)に示す、演出Aの終了タイミング、演出Bの開始タイミング、演出Cの終了タイミング、および演出Dの開始タイミングを適宜組み合わせてもよい。また、演出Aに代わって開始される演出Bの開始タイミングは、演出Aの終了前であってもよいし、演出Cに代わって開始される演出Dの開始タイミングは、演出Cの終了前であってもよい。
また、演出変化のタイミングは、図57および図58(a)、(b)に示す例のタイミングに必ずなってもよいし、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例になる場合があってもよい。また、図55および図56に示す図柄変動が特図1変動遊技に対応している場合には、演出変化のタイミングは、図57および図58(a)、(b)に示す例に必ずなってもよいし、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例になる場合があってもよいし、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例にならなくてもよい。また、図55および図56に示す図柄変動が特図2変動遊技に対応している場合には、演出変化のタイミングは、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例に必ずなってもよいし、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例になる場合があってもよいし、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例にならなくてもよい。また、演出Aと演出Bとの関係が成立する演出は、一種類の演出のみでもよいし、複数の演出でもよいし、全ての演出でもよい。また、演出Cと演出Dとの関係が成立する演出は、一種類の演出のみでもよいし、複数の演出でもよいし、全ての演出でもよい。
また、本実施例によるパチンコ機100では、各状態に対応して複数の演出が設けられているが、これに限られない。パチンコ機100において、各演出に対応して複数の状態が設けられていてもよい。例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される背景画像が変化して演出が変化したこと自体が状態移行となってもよい。
図58(c)は、図58(a)、(b)と同様に状態移行と演出変化との関係を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。図58(c)では、6段目に演出Eが実行されているか否かを示している。6段目の演出Eのレベル「ON」は演出Eが実行されていることを示し、演出Eのレベル「OFF」は演出Eが実行されていないことを示している。
図58(b)に示すように、状態Aの実行中の時刻t1で演出Eが開始される。また、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2で演出Aが終了する。また、時刻t2から所定時間経過後の時刻t3で、状態Aから状態Bに移行し、演出Bが開始される。また、時刻t3から所定時間経過後の時刻t4で演出Cが終了する。また、時刻t4から所定時間経過後の時刻t5で演出Dが開始される。また、時刻t5から所定時間経過後の時刻t6で演出Eが終了する。本例では、状態移行前後で演出Eが実行される。演出Eは、例えば、状態移行の際に、状態移行の前後に跨って実行される演出である。演出Eは、モード移行する場合にのみ実行される演出であってもよい。演出Eは、例えば、図50に示すチュートリアル表示の演出であってもよい。また、演出Eは、図48に示す、演出表示領域208dに表示される画像が表示される演出であってもよい。また、演出Eは、後述する状態移行表示hの演出であってもよい。
また、演出Eが実行される場合の演出A〜演出Dの開始および終了タイミングは、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例を組み合わせることができる。また、演出Eが実行される場合の状態の移行タイミングは、図55および図56に示すタイミングの例を組み合わせることができる。
図58(d)は、演出Aと演出Bの開始態様および終了態様を示すタイミングチャートである。図中、左から右に向かって時間の経過を示している。図58(d)に示すように、演出Aは時刻t1から時刻t3にかけて徐々に終了している。例えば、演出Aが装飾図柄表示装置208に表示される画像を用いた演出である場合、当該画像が表示領域外にフェードアウトされる態様や、当該画像の透過率が徐々に大きくなり消去される態様等が相当する。このように、演出Aは終了時にアニメーション表示により徐々に消去される演出であってもよい。また、演出Aはアニメーション表示により徐々に表示開始される演出であってもよい。演出Aの開始および終了タイミングは、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例を採用することができる。また、徐々に開始および終了される演出は演出Aだけに限られず、演出B〜演出Dの少なくとも一つが徐々に開始および終了される演出であってもよい。
また、図58(d)に示すように、演出Bは時刻t2で瞬時に開始されている。例えば、演出Bが装飾図柄表示装置208に表示される画像を用いた演出である場合、当該画像が瞬時に表示開始される態様が相当する。また、演出Bは俊二に終了する演出であってもよい。演出Bの開始および終了タイミングは、図57および図58(a)、(b)に示すタイミングの例を採用することができる。また、瞬時に開始および終了される演出は演出Bだけに限られず、演出A、演出C、および演出Dの少なくとも一つが瞬時に開始および終了される演出であってもよい。
また、図58(d)に示すように、演出Aが徐々に終了されている途中の時刻t2で演出Bが開始されている。このように演出Aに代わって開始される演出Bは、演出Aの終了途中で開始されてもよい。なお。演出Aが徐々に開始されている途中で演出Bが瞬時に終了してもよい。また、徐々に開始および終了される演出が演出Bであり、瞬時に開始および終了される演出が演出Aであってもよい。また、徐々に開始および終了される演出が演出Cであり、瞬間的に開始および終了される演出が演出Dであってもよい。また、徐々に開始および終了される演出が演出Dであり、瞬間的に開始および終了される演出が演出Cであってもよい。また、演出Aは、瞬時に開始され徐々に終了されてもよいし、徐々に開始され瞬時に終了されてもよい。同様に、演出B〜Dの少なくとも一つは、瞬時に開始され徐々に終了されてもよいし、徐々に開始され瞬時に終了されてもよい。
次に、図59を用いて装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示される画像について説明する。まず、図59(a)〜(f)を用いて、演出表示領域208dに表示される静止画像の背景画像について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、複数種類(本例では、6種類)の静止画像の背景画像を有している。図59(a)は、大名屋敷の塀を表す態様の背景画像を示している。図59(b)は、夜空に浮かぶ月を表す態様の背景画像を示している。図59(c)は、海岸を表す態様の背景画像を示している。図59(d)は、昼の荒野を表す態様の背景画像を示している。図59(e)は、夕方の荒野を表す態様の背景画像を示している。図59(f)は、夜の荒野を表す態様の背景画像を示している。図59(a)〜(f)に示す背景画像は、各状態に対応している。演出表示領域208dには現在の状態に応じた背景画像が表示されて演出が実行される。
次に、図59(g)〜(l)を用いて、演出表示領域208dに表示される動画像の背景画像について説明する。本例では、図59(a)に示す大名屋敷の塀を表す態様の背景画像を例に挙げて説明する。図59(g)〜(l)は、大名屋敷の塀を表す態様の背景画像が左方から右方に向かってスクロール表示されている状態を時系列で示している。このように、背景画像はアニメーション表示されてもよい。また、図59(b)〜(f)に示す背景画像がアニメーション表示されてもよい。
本実施例において、第一の表示や第二の表示としての背景画像は、図59(a)〜(f)に示す静止画像であってもよいし、図59(g)〜(l)に示す一連の動画像であってもよいし、図59(g)〜(l)に示す一連の動画像のうちの1フレーム(1コマ)であってもよい。
次に、図59(m)〜(q)を用いて、状態移行時に演出表示領域208dに表示されるアニメーション表示について説明する。図59(m)〜(q)は、当該アニメーション表示を時系列で示している。当該アニメーション表示は、状態が移行されることを示す表示(以下、「状態移行表示」という)である。図59(m)に示すように、状態移行表示hは、装飾図柄表示装置208の表示領域の横の長さと同じ長さを有する帯状の画像と、吉宗のキャラクタ画像とを備えている。状態移行表示hは、図59(m)〜(q)に示すように、吉宗のキャラクタ画像が帯状の画像内を左方から右方に移動するアニメーションで表示される。また、状態移行表示hは、図59(p)、(q)に示すように、表示の後半で帯状の画像内に「チェンジ!!」の文字列画像が表示され、状態および演出が変化することを遊技者に示唆している。
状態移行表示hは、図58(E)に示す演出Eの一例であってもよい。状態移行表示hは、状態移行の前後で表示され、遊技者に状態移行が実行されることを示唆してもよい。また、状態移行表示hは、演出モードまたは演出が変更されることを遊技者に示唆してもよい。
次に、図60〜図64を用いて演出変化の具体例について説明する。まず、図60を用いて表示を用いた演出の変化について説明する。図60(a)〜(h)には、上方に装飾図柄表示装置208を示し、その下方にサブ表示装置818を示している。サブ表示装置818は、図3に示す演出装置206内であって、装飾図柄表示装置208の下方に配置される。サブ表示装置818は、横長長方形状の表示領域を有している。装飾図柄表示装置208の表示領域は、サブ表示装置818の表示領域よりも大きい。また、サブ表示装置818は、第1副制御部400で制御されてもよいし、第2副制御部500で制御されてもよいし、サブ表示装置818を制御する制御部を新たに設けてもよい。装飾図柄表示装置208とサブ表示装置818は、同じ制御部で制御されてもよいし、異なる制御部で制御されてもよい。また本例ではサブ表示装置818には液晶表示装置が用いられているが、サブ表示装置818は、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスが用いられてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、モード等の状態に対応する演出を実行可能である。例えば、装飾図柄表示装置208は、各モードに対応する画像を表示して、各モードに対応する演出を実行する。
図60(a)〜(c)は、演出変化の具体例を時系列で示している。図60(a)は、特図変動遊技および装飾図柄の変動表示が実行されている状態を示している。図60〜図64では、装飾図柄の変動表示の図示を省略している。また、図60(a)では、状態として吉宗モードが実行されている。演出表示領域208dには吉宗モードに対応する背景画像(以下、「吉宗モード背景」という)が表示されている。吉宗モード背景には、図59(a)〜(l)に示す背景画像のいずれかを採用することができる。なお、図60以降では、吉宗モード背景の図示を省略し、演出表示領域208d内に「吉宗モード背景」と表記している。また、図60(a)に示すように、サブ表示装置818には、吉宗のキャラクタ画像が表示されている。この吉宗のキャラクタ画像は、吉宗モードに対応している。なお、この吉宗のキャラクタ画像は、吉宗モード背景に対応しており、間接的に、吉宗モードに対応していると見ることもできる。吉宗モード背景と吉宗のキャラクタ画像は並列的に表示可能である。
図60(b)は、吉宗モードから爺モードに状態が移行したことに基づいて演出が変化した状態を示している。演出表示領域208dには吉宗モード背景に代わって爺モードに対応する背景画像(以下、「爺モード背景」という)が表示されている。爺モード背景には、図59(a)〜(l)に示す背景画像のいずれかを採用することができる。なお、図60以降では、爺モード背景の図示を省略し、演出表示領域208d内に「爺モード背景」と表記している。爺モード背景は、吉宗モード背景と異なっている。なお、状態の移行タイミングは図55および図56に示すタイミングの例を採用することができる。
また、図60(b)に示すように、サブ表示装置818には吉宗のキャラクタ画像が表示され、爺モード背景表示開始から所定時間経過後、図60(c)に示すように、サブ表示装置818には吉宗のキャラクタ画像に代わって爺のキャラクタ画像が表示される。爺モード背景と爺のキャラクタ画像は並列的に表示可能である。このように、モード移行時には、先に変化する演出(本例では、演出表示領域208dに表示される背景画像を用いた演出)と、後に変化する演出(本例では、サブ表示装置818に表示されるキャラクタ画像を用いた演出)とが含まれていてもよい。本例のモード移行と演出変化のタイミングは、図57(b)に示す例に対応している。また、演出表示領域208dに表示される背景画像を用いた演出は図57および図58に示す演出A、Bに相当し、サブ表示装置818に表示されるキャラクタ画像を用いた演出は図57および図58に示す演出C、Dに相当していてもよい。なお、演出変化タイミングは図57および図58に示すタイミングの例を採用することができる。
図60(d)〜(f)は、演出変化の具体例を時系列で示している。図60(d)は、特図変動遊技および装飾図柄の変動表示が実行されている状態を示している。また、図60(d)では、状態として吉宗モードが実行されている。演出表示領域208dには吉宗モード背景が表示され、サブ表示装置818には、吉宗のキャラクタ画像が表示されている。また、演出表示領域208dの上方左寄には、「次の変動でモード移行」の文字列画像が表示され、次の変動開始時にモードが移行されることが予告されている。
図60(e)は、図60(d)から引き続き実行されている特図変動遊技の実行中において、モード移行に先立ってサブ表示装置818で実行されている演出が変化した状態を示している。サブ表示装置818には吉宗のキャラクタ画像に代わって爺のキャラクタ画像が表示されている。
図60(f)は、図60(d)から実行されていた特図変動遊技が終了して次の特図変動遊技が開始され、図柄変動の開始時にモード移行が実行された状態を示している。演出表示領域208dには吉宗モード背景に代わって爺モード背景が表示されている。このように、モード移行時には、モード移行に先立って変化する演出(本例では、サブ表示装置818に表示されるキャラクタ画像を用いた演出)と、モード移行と同時またはモード移行後に変化する演出(本例では、演出表示領域208dに表示される背景画像を用いた演出)とが含まれていてもよい。本例のモード移行と演出変化のタイミングは、図57(e)に示す例に対応している。例えば、演出表示領域208dに表示される背景画像を用いた演出は図57および図58に示す演出A、Bに相当し、サブ表示装置818に表示されるキャラクタ画像を用いた演出は図57および図58に示す演出C、Dに相当していてもよい。なお、演出変化タイミングは図57および図58に示すタイミングの例を採用することができる。
図60(g)、(h)は、サブ表示装置818にタッチパネル式の表示装置を採用した例の演出を時系列で示している。サブ表示装置818にタッチパネル式の表示装置を採用してサブ表示装置818を操作手段として機能させてもよい。この場合には、サブ表示装置818は、チャンスボタン136の周辺等の遊技者が操作可能な位置に配置される。
図60(g)は、タッチパネルの操作有効期間が開始された状態を示している。タッチパネルの操作有効期間の開始は状態移行の一例である。演出表示領域208dには、「Touchしろ」の文字列画像と、サブ表示装置818を模した画像と、タッチパネルを操作する手の動画像とが表示され、タッチパネルの操作を促す演出が実行されている。
図60(h)は、サブ表示装置818に円画像とその中心に「Touch!!」の文字列画像が表示され、円画像内がタッチ操作を受け付けるタッチ操作領域であることを示唆する演出が実行されている。このように、サブ表示装置818での演出変化は、操作有効期間の開始後に変化、すなわち、状態移行後に変化している。
また、状態は、図柄変動の実行中にタッチパネルが操作されたことに基づいて移行されてもよいし、図柄変動の実行中にチャンスボタン136が操作されたことに基づいて移行されてもよい。この場合には、サブ表示装置818で実行されている演出が装飾図柄表示装置208で実行されている演出よりも先に変化してもよいし、後で変化してもよい。状態の移行タイミングは、タッチパネルの操作時に実行されている図柄変動の実行中であってもよいし、当該図柄変動の次の図柄変動の開始前であってもよい。状態の移行タイミングは、チャンスボタン136の操作時に実行されている図柄変動の実行中であってもよいし、当該図柄変動の次の図柄変動の開始前であってもよい。
次に、図61を用いて表示と可動体とを用いた演出の変化について説明する。図61(a)〜(d)には、装飾図柄表示装置208とその上方に可動体820、822とを示している。可動体820、822は、長方形状の平板形状を有し、可動体820の表面には「吉宗」の文字列が表記され、可動体822の表面には「超」の文字が表記されている。可動体820は可動体822よりも大きく、可動体820は相対的に右方に配置され、可動体822は相対的に左方に配置されている。可動体820、822は不図示のステッピングモータにより駆動されて、装飾図柄表示装置208の前方であって、装飾図柄表示装置208の表示面と平行な平面内を上下方向に移動可能である。可動体820、822は、各モードに対応する演出を実行可能である。また、可動体820、822の駆動制御は、第2副制御部500により実行される。なお、可動体820、822の駆動制御は、第1副制御部400により実行されてもよい。
図61(a)〜(c)は、演出変化の具体例を時系列で示している。図61(a)は、図柄変動の実行中に吉宗モードが実行されている状態を示している。演出表示領域208dには吉宗モード背景が表示されている。また、吉宗モードの実行中には可動体820が図中点線で示す初期位置から下方に移動して遊技者から見て装飾図柄表示装置208と一部が重なる位置で停止して演出を実行する。吉宗モードに対応する可動体820による演出は、吉宗モード背景の表示と並列的に実行される。
図61(b)は、吉宗モードから超吉宗モードに移行した状態を示している。演出表示領域208dには超吉宗モードに対応する背景画像(以下、「超吉宗モード背景」という)が表示されている。超吉宗モード背景には、図59(a)〜(l)に示す背景画像のいずれかを採用することができる。超吉宗モード背景と吉宗モード背景とは異なっている。なお、図61では、背景画像の図示を省略し、演出表示領域208d内に「超吉宗モード背景」と表記している。
図61(c)は、可動体822が図中点線で示す初期位置から下方に移動して遊技者から見て装飾図柄表示装置208と一部が重なる位置で停止した状態を示している。この状態は、可動体820、822が超吉宗モードに対応する演出を実行している状態を示している。超吉宗モードに対応する可動体820、822による演出は、超吉宗モード背景の表示と並列的に実行される。超吉宗モードの実行中には、可動体820、822が遊技者から見て装飾図柄表示装置208と一部が重なる位置に位置し、互い水平方向に並んで配置される。これにより、遊技者は、可動体822に表記された「超」の文字と、可動体820に表記された「吉宗」の文字列とを合わせて「超吉宗」の文字列を認識することができる。
本例では、モード移行と当時に背景画像の演出が変化し、モード移行後に可動体820、822による演出が変化する。このように、背景画像の演出変化の方が先であり、可動体820、822の演出変化の方が後であってもよい。なお、背景画像の演出変化の方が後であり、可動体820、822の演出変化の方が先であってもよい。また、演出変化のタイミングは、図57および図58に示すタイミングの例を採用することができる。例えば、背景画像の演出が演出A、Bに相当し、可動体820、822の演出が演出C、Dに相当していてもよい。なお、背景画像の演出が演出C、Dに相当し、可動体820、822の演出が演出A、Bに相当していてもよい。
図61(d)は、可動体820、822に設けられた発光手段(例えば、LED)が発光した状態を示している。図中、LEDの発光をクロスハッチングで表す。このように、超吉宗モードの実行時には可動体820、822に設けられた発光手段が発光したり、発光色等の発光態様が変化したりしてもよい。また、状態移行の前後において、可動体820は、発光態様の変化した後に、下方に移動してもよい。発光態様の変化は、状態移行と同時であってもよいし、状態移行よりも前であってもよいし、状態移行よりも後であってもよい。
図61(e)は、サブ表示装置818が可動体として動作する例を示している。サブ表示装置818は、例えば、不図示のステッピングモータにより駆動されて、装飾図柄表示装置208の前方であって、装飾図柄表示装置208の表示面と平行な平面内を上下方向に移動可能であってもよい。例えば、サブ表示装置818は、吉宗モードの実行中には、図61(e)に示す点線で表す初期位置で演出を実行し、爺モードの実行中には、初期位置から図61(e)に示す装飾図柄表示装置208と前後方向で重なる位置に移動して演出を実行する。このように、サブ表示装置818を可動体として機能させてもよい。サブ表示装置818の移動制御は、第2副制御部500により制御される。サブ表示装置818の移動制御は、第1副制御部400により制御されてもよい。
次に、図62を用いて表示を用いた演出について説明する。図62には、装飾図柄表示装置208を示している。図62(a)〜(c)は、演出例を時系列で示している。
図62(a)は、図柄変動の実行中に吉宗モードが実行されている状態を示している。また、装飾図柄表示領域208の下方には横長長方形状の保留アイコン表示領域824が設けられている。保留アイコン表示領域824には、特図1の保留に対応する保留アイコン(保留表示画像)が最大4個表示可能であり、特図2の保留に対応する保留アイコン(保留表示画像)が最大4個表示可能であり、合計8個の保留アイコンが表示可能である。また、パチンコ機100は、保留アイコン表示領域824に表示される保留アイコンの表示態様を変更して先読み予告演出を実行可能である。
本例では、特図1の保留数が3個であり、特図2の保留数が0であるので、特図1の保留に対応する保留アイコンa11〜a13が左方からこの順に保留アイコン表示領域824に表示されている。特図1の保留順位の1番目に対応する保留アイコンが保留アイコンa11であり、特図1の保留順位の2番目に対応する保留アイコンが保留アイコンa12であり、特図1の保留順位の3番目に対応する保留アイコンが保留アイコンa13である。保留アイコンa11〜a13は、吉宗モードに対応する表示態様である吉宗の顔の表示態様で表示されている。また、演出表示領域208dには、吉宗モード背景が表示されている。図62では、背景画像の表記を省略している。
また、装飾図柄表示領域208の表示領域の右下方には、演出表示領域208dと保留アイコン表示領域824とに跨って姫様のキャラクタ画像(以下、「姫様」という)i1が表示されている。姫様i1は、吉宗モードおよび吉宗モード背景に対応する画像であり、吉宗の顔の表示態様の保留アイコンに関連する画像である。吉宗モード背景と、吉宗の顔の表示態様の保留アイコンa11〜a13と、姫様i1とは、並列的に表示される。第1副制御部400は、吉宗モードの実行中に姫様i1を表示して、保留アイコン変化演出、先読み予告演出、当該変動の予告演出、チュートリアル演出、会話予告表示等を実行可能である。
図62(b)は、保留アイコン変化演出が開始された状態を示している。吉宗モードの実行中には、姫様i1が変化させる対象の保留アイコンに向かって矢を放つアニメーションが装飾柄表示装置208に表示されて、保留アイコン変化演出が実行される。本例では、保留順位が2番目の特図1変動遊技に対しての予告演出が実行される。図62(b)に示すように、2番目の保留に対応する保留アイコンa12に向かって矢が飛んでいくアニメーションが表示されている。
図62(c)は、保留アイコンa12に矢が命中した状態を示している。保留アイコンa2の矢が命中した後、保留アイコン変化アニメーションが表示され、図62(d)に示すように保留アイコンa12の表示態様が変化する。保留アイコンa12の表示態様は、吉宗の顔から両脇に米俵を抱えた吉宗に変更される。両脇に米俵を抱えた吉宗の表示態様は、吉宗モードおよび吉宗モード背景に対応する表示態様である。また、吉宗の顔の絵柄よりも両脇に米俵を抱えた吉宗の絵柄の方が大当り信頼度が高くなっている。
図62(e)〜(g)は、1回の図柄変動の実行中における演出変化の例を時系列で示している。図62(e)は、図62(a)に示す状態と同じ状態を示している。
図62(f)は、図柄変動の実行中に吉宗モードから爺モードに移行した状態を示している。本例では、モード移行と同時に、吉宗モード背景から爺モード背景に変化し、姫様i1に代わってチビ姫のキャラクタ画像(以下、「チビ姫」という)i2が表示される。チビ姫i2は、爺モードおよび爺モード背景に対応する画像であり、爺の顔の表示態様の保留アイコンに関連する画像である。なお、姫様i1からチビ姫i2への変化タイミングは、背景の変化タイミングよりも前であってもよいし、背景の変化タイミングよりも後であってもよい。第1副制御部400は、爺モードの実行中にチビ姫i2を表示して、保留アイコン変化演出、先読み予告演出、当該変動の予告演出、チュートリアル演出、会話予告表示等を実行可能である。
図62(g)は、モードの移行タイミングから遅れて保留アイコンの表示態様が変化した状態を示している。保留アイコンa11〜a13に代わって爺の顔の絵柄の表示態様の保留アイコンa21〜23が表示されている。爺の顔の絵柄の表示態様の保留アイコンは爺モードに対応する保留アイコンである。爺モード背景と、爺の顔の表示態様の保留アイコンa11〜a13と、チビ姫様i2とは、並列的に表示される。
本例では、姫様i1からチビ姫i2への変化後に、保留アイコンが変化している。このように、モード移行前後で演出変化のタイミングが異なっていてもよい。また、吉宗モードの実行時には、姫様i1が矢を放つアニメーションが表示されて保留アイコン変化演出が実行されるが、爺モードの実行時には、吉宗モードの実行時と保留アイコン変化演出の態様が異なっていてもよい。例えば、爺モードの実行時には、チビ姫i2が変化させる対象の保留アイコンに向かって火縄銃を放つアニメーションが表示されて保留アイコン変化演出が実行されてもよい。このように、モード毎でアニメーションを用いた演出の態様が異なっていてもよい。また、変化させる対象のアイコンが変動アイコンであってもよい。変動アイコンを変化させる演出は、モード毎で態様が異なっていてもよい。
図63(a)〜(d)は、モード移行時の演出変化の具体例を時系列で示している。図63(a)は、図柄変動の実行中に吉宗モードが実行されている状態を示している。また、演出表示領域208dには、吉宗モード背景が表示されている。図63では、背景画像の表記を省略している。図63(a)に示す状態は、図62(a)に示す状態と同様である。
図63(b)は、保留順位が1番目の特図1変動遊技の保留が消化されて次の図柄変動が開始された状態を示している。図柄変動が開始されると、保留アイコン消去アニメーションが実行されて、保留アイコンa11が消去される。また、保留アイコン消去アニメーションと同時に保留アイコン移動アイコン消去アニメーションが表示されて、保留アイコンa12、a13が左方に移動される。
また、本例では、図柄変動が開始されるのと同時に吉宗モードから爺モードに移行する。モード移行と同時に背景画像が吉宗モード背景から爺モード背景に変化する。演出表示領域208dに状態移行表示hが表示されて、モード移行演出が実行されている状態を示している。状態移行表示hは、姫様i1よりも奥側に表示されており、状態移行表示hの一部と姫様i1の一部とは重なって表示される。これにより、状態移行表示hの一部は、姫様i1に隠されている。なお、状態移行表示hは、姫様i1よりも手前側に表示され、姫様i1の一部を隠してもよい。状態移行表示hと姫様i1とが重ならずに表示されてもよい。また、本例の状態移行表示hには、モードの移行先を示す文字列画像(例えば、「爺モードへチェンジ」の文字列画像)が含まれていてもよい。また、モード移行時に、可動体820、822等の可動手段が装飾図柄表示領域208の表示領域の前面に移動してもよい。
図63(c)は、姫様i1に代わってチビ姫i2が表示された状態を示している。状態移行表示hは、チビ姫i2よりも奥側に表示されており、状態移行表示hの一部とチビ姫i2の一部とは重なって表示される。これにより、状態移行表示hの一部は、チビ姫i2に隠されている。なお、チビ姫i2が姫様i1よりも小さく表示されて、状態移行表示hとチビ姫i2とが重ならずに表示されてもよい。また、状態移行表示hは、チビ姫i2よりも手前側に表示され、チビ姫i2の一部を隠してもよい。また、姫様i1とチビ姫i2とで、状態移行表示hを隠す範囲が異なっていてもよい。例えば、姫様i1の方がチビ姫i2よりも状態移行表示hを隠す範囲が大きくてもよいし、チビ姫i2方が姫様i1よりも状態移行表示hを隠す範囲が大きくてもよい。
図63(d)は、状態移行表示hが消去され、保留アイコンが変化した状態を示している。吉宗モードから爺モードへ移行したので、保留アイコンa12、13に代わって爺の顔の表示態様の保留アイコンa21、22が表示される。なお、状態移行表示hの消去タイミングと保留アイコンの変化タイミングは、同時であってもよいし、いずれかが先であってもよい。また、状態移行表示hは徐々に消去されてもよいし、保留アイコンa21、22は状態移行表示hが消去されている途中で表示開始されてもよい。
また、モード移行時の背景画像の変化タイミングと、保留アイコンの変化タイミングと、姫様i1からチビ姫様i2への変化タイミングとは、図57および図58に示すいずれのタイミングを採用することができる。モード移行時の背景画像の変化タイミングと、保留アイコンの変化タイミングと、姫様i1からチビ姫様i2への変化タイミングの順番は変更可能である。
次に、図63(e)〜(i)を用いて、モード移行時の背景変化の例について説明する。図63(e)〜(i)は、モード移行時の背景変化を時系列で示している。図63(e)は、吉宗モードが実行されている状態を示している。演出表示領域208dには吉宗モード背景が表示されている。また、演出表示領域208dの中央上方には吉宗のキャラクタ画像と「吉宗モード」の文字列画像とが表示され、現在のモードが吉宗モードであることが表示されている。
図63(f)は、吉宗モードから爺モードに移行した状態を示している。吉宗のキャラクタ画像と「吉宗モード」の文字列画像が消去され、これに代わって、図63(f)〜(h)に示すように、爺のキャラクタ画像と「爺モード」の文字列画像が装飾図柄表示装置208の表示領域外から演出表示領域208dの中央上方に向かって移動するアニメーション(スクロール)で表示される。
図63(j)は、爺のキャラクタ画像と「爺モード」の文字列画像が移動するアニメーション表示が終了した後に、吉宗モード背景に代わって爺モード背景が表示開始された状態を示している。なお、背景画像は、爺のキャラクタ画像と「爺モード」の文字列画像のアニメーション表示中に変化してもよい。
本例では、モード移行と同時に現在のモードを表すモード表示が変化し、その後、背景画像が変化する。このように、背景画像の変化はモード移行よりも後でもよい。また、モード表示は、図形画像(本例では、キャラクタ画像)と文字画像とで構成されており、図63(f)に示すように、モード表示の図形の一部が表示された時点で、移行先のモードを遊技者が認識することができる。
次に、図64を用いてモード移行と演出変化の例について説明する。図64(a)〜(d)はモード移行と演出変化の具体例を時系列で示している。図64(a)は、大当り遊技が終了した状態を示している。演出表示領域208dには、「大当り終了」の文字列画像が表示されている。また、本例では、大当り遊技終了後に確変電サポ状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。本例の確変電サポ状態は大当り遊技後の所定回数の特図変動遊技において継続されるST(スペシャルタイム)として機能する。
図64(b)は、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技が実行されている状態を示している。本例では、各遊技状態に対応するモードが設けられている。例えば、確変電サポ状態に対応するモードとして吉宗モードが設定されている。吉宗モードの実行中には吉宗モード背景が演出表示領域208dに表示されている。また、現時点での特図1の保留数は3個であり、特図2の保留数は0個であるので、特図1の保留数を示す保留アイコンa11〜a13が表示されている。保留アイコンa11〜a13の表示態様は、吉宗モードに対応する表示態様になっている。本例では、吉宗モードに対応する保留アイコンの表示態様として青色円形が設定されている。青色円形の保留アイコンは、吉宗モードの実行と並列的に表示される。
図64(c)は、確変電サポ状態で実行される最後の図柄変動が実行されている状態を示している。演出表示領域208dには「LAST 1回」の文字列画像が表示され、確変電サポ状態で実行される最後の図柄変動が実行されいることが報知されている。
確変電サポ状態で実行される最後の特図変動遊技は、図11に示すテーブルセット2のテーブル11やテーブルセット8のテーブル7を参照して実行される。また、確変電サポ状態で実行される最後の特図変動遊技(図柄変動)は、相対的に長い変動時間で実行されて、図24に示す電サポ継続演出が実行される。確変電サポ状態で実行される最後の特図変動遊技(図柄変動)は、確変電サポ状態で選択可能な変動時間のうち最も長い変動時間で実行されてもよい。本例では、確変電サポ状態が継続しないので、図24に示すように、電サポ継続演出が達成されずに終了する。
図64(c)は、確変電サポ状態で実行される最後の図柄変動が終了して、次の図柄変動が開始された状態を示している。確変電サポ状態が終了したことに基づいて、吉宗モードから通常モードに移行する。演出表示領域208dには、吉宗モード背景に代わって通常モードに対応する背景画像(以下、「通常モード背景」という)が表示されている。通常モード背景には、図59(a)〜(l)に示す背景画像のいずれかを採用することができる。なお、図64では、背景画像の図示を省略し、演出表示領域208d内に「通常モード背景」と表記している。通常モード背景は、吉宗モード背景、超吉宗モード背景、および爺モード背景と異なる。
また、次の図柄変動が開始されたので、保留アイコン表示領域824では、保留アイコン消去アニメーションが実行されて消化された保留に対応する保留アイコンが消去され、保留アイコン移動アニメーションが実行されて残りの保留アイコンが左方に移動する。
また、吉宗モードから通常モードに移行したことに基づいて、保留アイコンが変化する。本例では、通常モードに対応する保留アイコンの表示態様として灰色正方形が設定されている。灰色正方形の保留アイコンは、通常モードの実行と並列的に表示される。本例では、背景画像の変化後に保留アイコンが変化して、保留アイコンa12、13に代わって灰色正方形の保留アイコンa22、23が表示される。また、消化された保留に対応する保留アイコンは、青色円形の保留アイコンa11のままで消去されてもよいし、青色円形の保留アイコンa11から灰色正方形の保留アイコンに変化してから消去されてもよい。
本例では、遊技状態に対応して複数のモードが設けられており、モード移行に応じて演出が変化している。吉宗モードは通常モードよりも大当りに当選する期待度が高いモードである。このため、吉宗モードに対応する演出は通常モードに対応する演出よりも大有値に当選する期待度が高くなる。
また、本例では、大当りに当選する期待度が高いモードから低いモードに移行する場合の演出変化について説明したが、大当りに当選する期待度が低いモードから高いモードに移行する場合にも演出が変化してもよい。例えば、隠れ確変の大当りに当選したことに基づいて、特図低確率普図低確率状態から特図高確率普図低確率状態に移行する場合の複数の演出の変化タイミングが演出毎に異なっていてもよい。また、本例では、確変電サポ状態に対応するモードから通常状態に対応するモードに移行した場合について説明したが、時短状態(特図低確率普図高確率)に対応するモードから非時短状態(特図低確率普図低確率、通常状態)に対応するモードに移行する場合の各演出変化のタイミングが異なっていてもよい。
図64(e)〜(j)はモード移行と演出変化の別の具体例を時系列で示している。図64(e)は、大当り遊技が終了した状態を示している。演出表示領域208dには、「大当り終了」の文字列画像が表示されている。また、本例では、大当り遊技終了後に確変電サポ状態(特図高確率普図高確率状態)に移行する。本例の確変電サポ状態は大当り遊技後の所定回数の特図変動遊技において継続されるST(スペシャルタイム)として機能する。
図64(f)は、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技が実行されている状態を示している。本例では、各遊技状態に対応するモードが設けられている。例えば、大当り遊技終了後から所定回数の図柄変動における確変電サポ状態に対応するモードとして吉宗モードが設定されている。吉宗モードの実行中には吉宗モード背景が演出表示領域208dに表示されている。また、現時点での特図1の保留数は3個であり、特図2の保留数は0個であるので、特図1の保留数を示す保留アイコンa11〜a13が表示されている。保留アイコンa11〜a13の表示態様は、吉宗モードに対応する表示態様になっている。本例では、吉宗モードに対応する保留アイコンの表示態様として青色円形が設定されている。
図64(g)は、吉宗モード実行される最後の図柄変動が実行されている状態を示している。演出表示領域208dには「LAST 1回」の文字列画像が表示され、吉宗モードで実行される最後の図柄変動が実行されいることが報知されている。
吉宗モードで実行される最後の特図変動遊技は、図11に示すテーブルセット2のテーブル11やテーブルセット8のテーブル7を参照して実行される。また、吉宗モードで実行される最後の図柄変動は、相対的に長い変動時間で実行されて、図23に示す電サポ継続演出が実行される。吉宗モードで実行される最後の特図変動遊技(図柄変動)は、吉宗モードで選択可能な変動時間のうち最も長い変動時間で実行されてもよい。本例では、確変電サポ状態が継続するので、図23に示すように、電サポ継続演出が達成されて終了する。
本例では、吉宗モード終了後に超吉宗モードに移行する。超吉宗モードは、確変電サポ状態に対応して設けられたモードである。超吉宗モードはST(確変電サポ)期間の後半の図柄変動で実行される。図64(h)に示すように、演出表示領域208dの上方には「限界突破!!」の文字画像が表示され、その下方に吉宗のキャラクタ画像を含むカットイン画像が表示され、確変電サポ状態が継続し、超吉宗モードに移行することが報知されている。
図64(i)は、吉宗モードで実行される最後の図柄変動が終了して、次の図柄変動が開始された状態を示している。確変電サポ状態が継続されたことに基づいて、吉宗モードから超吉宗モードに移行する。演出表示領域208dには、吉宗モード背景に代わって超吉宗モード背景が表示されている。
また、次の図柄変動が開始されたので、保留アイコン表示領域824では、保留アイコン消去アニメーションが実行されて消化された保留に対応する保留アイコンが消去され、保留アイコン移動アニメーションが実行されて残りの保留アイコンが左方に移動する。
図64(j)に示すように、吉宗モードから超吉宗モードに移行したことに基づいて、モード移行後に保留アイコンが変化する。本例では、超吉宗モードに対応する保留アイコンの表示態様として赤色六芒星が設定されている。赤色六芒星の保留アイコンは、超吉宗モードの実行と並列的に表示される。本例では、背景画像の変化後に保留アイコンが変化して、保留アイコンa12、13に代わって赤色六芒星の保留アイコンa22、23が表示される。また、消化された保留に対応する保留アイコンは、青色円形の保留アイコンa11のままで消去されてもよいし、青色円形の保留アイコンa11から赤色六芒星の保留アイコンに変化してから消去されてもよい。
本例では、ST期間(確変電サポ状態の期間)の前半部に対応するモードとして吉宗モードが設けられており、ST期間(確変電サポ状態の期間)の後半部に対応するモードとして超吉宗モードが設けられている。吉宗モードと超吉宗モードとは、共に確変電サポ状態に対応しているが、超吉宗モードの方が吉宗モードよりも熱い演出を実行するようになっている。これにより、ST期間の後半部をより楽しませることができる場合がある。
また、吉宗モードは非確変(特図低確率)状態でも実行可能なモードであり、超吉宗モードは確変状態でのみ実行可能なモードであってもよい。
図64(k)〜(m)はモード移行と演出変化の変形例を時系列で示している。図64(k)は、吉宗モードの状態で図柄変動が実行されている状態を示している。また、吉宗モードは確変電サポに対応するモードである。
図64(l)は、図柄変動の実行中に吉宗モードから超吉宗モードに移行した状態を示している。吉宗モード背景に代わって超吉宗モード背景が表示されている。また、本例のように、図柄変動の実行中に吉宗モードから超吉宗モードに移行する場合には、図64(h)に示す演出を実行しなくてもよい。これにより、モードが突然移行したように遊技者に印象付けて、モードが移行したことによる期待感を高めることができる場合がある。
図64(m)は、吉宗モードから超吉宗モードに移行したことに基づいて、青色円形の保留アイコンに代わって赤色六芒星の保留アイコンが表示された状態を示している。このように、保留アイコンの表示態様の変化のタイミングは、背景画像が変化した後であってもよい。
次に、図65を用いて、本実施例によるパチンコ機100の表示手段に設けられた表示領域について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、表示手段として、装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置818とを有している。
図65(a)、(b)は、表示手段に設けられた表示領域830、832を示している。図65(a)、(b)の左方に表示領域830を示し、右方に表示領域832を示している。表示領域830、832は、複数の正方形状の小領域がマトリクス状(本例では、16×16)に配置された構成を有している。
図65(a)に示す例では、表示領域830には正方形状の画像834が表示されおり、表示領域832には正方形状の画像836が表示されている。画像834は、黒色実線の枠を有し、当該枠の中が薄墨色で塗りつぶされいる。画像834は、黒色実線とその中の薄墨色に塗りつぶされた部分とで構成されている。また、画像836は、黒色実線の枠を有し、当該枠の中が薄墨色で塗りつぶされいる。画像836は、黒色実線とその中の薄墨色に塗りつぶされた部分とで構成されている。
ここで、2つの表示領域が重なることについて説明する。本実施例において、表示手段は、2つ以上の表示領域を重ねて配置することができる。本例の表示領域830と表示領域832とは重ね合わせることができる。言い換えると、画像834が表示される表示領域と画像836が表示される表示領域とは重ね合わせることができる。画像834が表示される表示領域と画像836が表示される表示領域とが重なり合うとは、画像834の黒色実線またはその中の薄墨色に塗りつぶされた部分の少なくとも一部と、画像836の黒色実線またはその中の薄墨色に塗りつぶされた部分の少なくとも一部とが重なり合うことである。これにより、画像834の少なくとも一部と、画像836の少なくとも一部とが重なり合うことになる。
図65(b)に示す例では、表示領域830には正方形状の画像838が表示されおり、表示領域832には正方形状の画像840が表示されている。画像838は、黒色実線の枠を有し、当該枠の中が透過度100%になっている。画像832は、黒色実線のみで構成されている。また、画像840は、黒色実線の枠を有し、当該枠の中が透過度100%になっている。画像840は、黒色実線のみで構成されている。
ここで、2つの表示領域が重なることについて説明する。本例の表示領域830と表示領域832とは重ね合わせることができる。言い換えると、画像838が表示される表示領域と画像840が表示される表示領域とは重ね合わせることができる。画像838が表示される表示領域と画像840が表示される表示領域とが重なり合うとは、画像838の黒色実線の少なくとも一部と、画像840の黒色実線の少なくとも一部とが重なり合うことである。これにより、画像838の少なくとも一部と、画像840の少なくとも一部とが重なり合うことになる。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、複数の表示領域を重ね合わせて、複数の画像を重ねて表示することができる。
次に、装飾図柄表示装置208における視認状態(視認性の程度)について説明する。図66は、装飾図柄表示装置208における視認状態を説明するための図である。ここで、同図における「オブジェクト」とは、装飾図柄表示装置208の視認状態(視認性の程度)を変化させることが可能な有体物や無体物を意味し、例えば、画像(例えば、保留アイコン、変動アイコン、保留アニメを構成するテクスチャ画像、演出に使用される各種画像、予告に使用される画像、キャラクタ画像)や、可動体(例えば、演出可動体、遮蔽装置)や、ガラス製または樹脂製の透明板部材などが少なくとも含まれる。
図66(a)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第一のオブジェクトob1によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部と第一のオブジェクトob1の一部を、さらに第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第二のオブジェクトob2のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第一のオブジェクトob1のうち、第二のオブジェクトob2によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2によって覆い隠されるとともに、第一のオブジェクトob1の一部も第二のオブジェクトob2によって覆い隠される。なお、図示はしないが、装飾図柄表示装置208の表示領域に、第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2が互いに重ならないように表示を行った後、同図(a)(1)に示すように、第一のオブジェクトob1の一部を第二のオブジェクトob2によって覆い隠し、さらに、図66(a)(2)に示すように、第一のオブジェクトob1のすべてを第二のオブジェクトob2によって覆い隠す表示を連続して実行してもよい。
図66(a)(2)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1で覆うとともに、この第一のオブジェクトob1全体を第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、図66(a)(3)に示す例は、第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされている点で図66(a)(2)に示す例と同様であるが、図66(a)(2)に示す例よりも、第二のオブジェクトob2によって視認不能(または視認困難)とする範囲を広げている。このように、装飾図柄表示装置208の表示領域外を視認不能(または視認困難)としてもよい。
また、図66(b)(2)に示す例は、図66(b)(1)に示す第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2の位置関係を入れ替えている。本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第二のオブジェクトob2によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部と第二のオブジェクトob2の一部を、さらに第一のオブジェクトob1で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第一のオブジェクトob1のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第二のオブジェクトob2のうち、第一のオブジェクトob1によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2によって覆い隠されるとともに、第二のオブジェクトob2の一部も第一のオブジェクトob1によって覆い隠される。
図66(c)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を、第一のオブジェクトob1と第三のオブジェクトob3で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、少なくとも第一のオブジェクトob1と第三のオブジェクトob3によって覆われた表示領域が、正面から視認不能(または視認困難)とされる。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部、第一のオブジェクトob1の一部、および第三のオブジェクトob3の一部を、さらに第二のオブジェクトob2で覆うことで、装飾図柄表示装置208の表示領域のうち、第二のオブジェクトob2のみによって覆われた表示領域も、正面から視認不能(または視認困難)とされるとともに、第一のオブジェクトob1および第三のオブジェクトob3のうち、第二のオブジェクトob2によって覆われた部位も、正面から視認不能(または視認困難)とされる。
すなわち、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠されるとともに、第一のオブジェクトob1および第三のオブジェクトob3の一部も、第二のオブジェクトob2によって覆い隠される。
図66(c)(2)に示す例は、図66(c)(1)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は図66(c)(1)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第二のオブジェクトob2によって覆われない範囲に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる。
図66(c)(3)に示す例は、図66(c)(2)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は図66(c)(1)、(2)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第一のオブジェクトob1を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第一のオブジェクトob1の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
図66(c)(4)に示す例は、図66(c)(3)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は図66(c)(1)〜(3)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第二のオブジェクトob2を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第二のオブジェクトob2の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
図66(c)(5)に示す例は、図66(c)(4)に示す例から第三のオブジェクトob3の位置を変更している。本例は、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が第一のオブジェクトob1、第二のオブジェクトob2、および第三のオブジェクトob3によって覆い隠される点は図66(c)(1)〜(4)に示す例と同様であるが、第三のオブジェクトob3の位置を第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2を覆う位置に移動しているため、第三のオブジェクトob3は、正面から視認可能とされる一方で、第一のオブジェクトob1と第二のオブジェクトob2の一部が、第三のオブジェクトob3によって覆い隠される。
図66(d)は、第二のオブジェクトob2の形状のバリエーションを示した図である。第二のオブジェクトob2は、図66(d)(1)に示すように、矩形形状であってもよいし、図66(d)(2)に示すように、一部に開口部を形成することで、この開口部を通じて後方を視認可能に構成してもよい。また、図66(d)(3)に示すように、外縁の一部に切欠部を形成することで、この切欠部を通じて後方を視認可能に構成してもよいし、図66(d)(4)に示すように、開口部と切欠き部の両方を形成してもよい。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図66を参照しつつ説明する。
(D1)本実施の形態による遊技台は、
第三の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第四の表示手段(例えば、サブ表示装置818)と、
を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記第四の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記第三の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)(例えば、吉宗モード背景)であり、
前記第三の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)(例えば、爺モード背景)であり、
前記第四の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第一の表示と並列的に表示可能な(以下、「第三の表示」という。)(例えば、吉宗のキャラクタ画像)であり、
前記第四の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の表示と並列的に表示可能な(以下、「第四の表示」という。)(例えば、爺のキャラクタ画像)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示とは異なる表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図60(b)参照)、
前記第四の表示は、前記第三の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図60(c)参照)、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングとは異なるタイミングである(例えば、図60(b)、(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示を段階的に変化させることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。
(D2)上記遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも早いタイミングである(例えば、図60(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(D3)上記遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである(例えば、図60(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(D4)上記遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を表示可能な手段であり、
前記第三の表示手段の表示領域は、前記第四の表示手段の表示領域よりも大きな表示領域である(例えば、図60参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(D5)上記遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像(例えば、吉宗モード背景)の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像(例えば、爺モード背景)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(D6)上記遊技台であって、
前記第三の表示は、前記第一の背景画像に対応する第一のキャラクラ画像(例えば、吉宗のキャラクタ画像)の表示であり、
前記第四の表示は、前記第二の背景画像に対応する第二のキャラクタ画像(例えば、爺のキャラクタ画像)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(D7)上記遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図7に示す主制御タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(D8)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である(例えば、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(D9)上記遊技台であって、
請求項8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図8参照)、
前記第二の制御手段は、前記第四の表示手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(D10)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
演出変化時に、背景画像等の他の演出と異なるタイミングで開始される演出には、例えば、タッチ操作の指示表示、サブ表示装置818に表示されるミニキャラ選択表示、装飾図柄表示装置208に表示されるミニキャラ選択表示の選択結果が反映された表示等がある。
サブ表示装置818は、可動体として機能してもよいし、固定されて可動しないようになっていてもよい。また、サブ表示装置818にはタッチパネルが設けられていてもよい。
図柄変動の実行中に、装飾図柄表示装置208に表示されている背景画像よりも、サブ表示装置818に表示されているキャラクタ画像の方が先に変化してもよい。
操作手段の操作を促す表示開始タイミングは、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置818とで異なる。また、サブ表示装置818にタッチパネルを設けると、サブ表示装置818自体が操作手段として機能する。
装飾図柄表示装置208に表示される画像同士で変化タイミングが異なっていてもよい。
サブ表示装置818に表示される画像同士で変化タイミングが異なっていてもよい。
(E1)本実施の形態による遊技台は、
第三の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
可動手段(例えば、可動体820、822)と、
を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記可動手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の演出は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)(例えば、吉宗モード背景)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の演出は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)(例えば、超吉宗モード背景)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第一の表示と並列的に実行可能な演出(以下、「第一の演出」という。)(例えば、図61(a)に示す演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第二の表示と並列的に実行可能な演出(以下、「第二の演出」という。)(例えば、図61(c)に示す演出)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出とは異なる演出であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図61(b)参照)、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて開始可能な演出であり(例えば、図61(c)参照)、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第二の演出が開始されるタイミングとは異なるタイミングである(例えば、図61(b)、(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出を段階的に変化させることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。
(E2)上記遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第二の演出が開始されるタイミングよりも早いタイミングである(例えば、図61(b)、(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E3)上記遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第二の演出が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(E4)上記遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(E5)上記遊技台であって、
前記可動手段は、初期位置に位置する場合に前記第一の演出を開始可能な手段であり(例えば、図61(a)参照)、
前記可動手段は、前記初期位置から前記第三の表示手段と重なる位置に移動して前記第二の演出を実行可能な手段である(例えば、図61(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E6)上記遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像(例えば、吉宗モード背景)の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像(例えば、超吉宗モード背景)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(E7)上記遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図7に示す主制御タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(E8)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である(例えば、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E9)上記遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段である(例えば、図4、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(E10)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
可動手段は、動作態様によって状態(例えば、モード)を示すことができる。
可動手段の動作態様としては、移動、動作速度等の動作パターン、発光態様等がある。
また、動作する可動手段の個数が各状態で異なっていてもよい。
また、スーパーリーチへの発展が状態移行であってもよいし、スーパーリーチへの発展が期待度が異なるモードに移行することであってもよい。
装飾図柄表示装置208が可動手段として機能してもよい。
サブ表示装置818が可動手段として機能してもよい。
表示装置を有さない可動手段(例えば、可動体820、822)が設けられていてもよい。
(F1)本実施の形態による遊技台は、
第三の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)(例えば、吉宗モード背景)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)(例えば、爺モード背景)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第一の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第三の表示」という。)(例えば、吉宗の顔の表示態様の保留アイコンa11〜a13、姫様i1)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第四の表示」という。)(例えば、爺の顔の表示態様の保留アイコンa21〜23、チビ姫i2)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示とは異なる表示であり、
前記第三の表示は、第一のキャラクタの表示であり、
前記第四の表示は、第二のキャラクタの表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図60(b)参照)、
前記第四の表示は、前記第三の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図62(g)参照)、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングとは異なるタイミングである(例えば、図62(e)〜(g)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示を段階的に変化させることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。
(F2)上記遊技台であって、
保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記第一のキャラクタは、前記保留アイコンに関連するキャラクタ(例えば、吉宗、姫様)であり、
前記第二のキャラクタは、前記保留アイコンに関連するキャラクタ(例えば、爺、チビ姫)である、
ことを特徴とする遊技台。
(F3)上記遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも早いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(F4)上記遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(F5)上記遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(F6)上記遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像(例えば、吉宗モード背景)の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像(例えば、爺モード背景)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(F7)上記遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図7に示す主制御タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(F8)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である(例えば、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(F9)上記遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段(例えば、図4、図7参照)であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段(例えば、図4、図7参照)であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段(例えば、図4、図8参照)である、
ことを特徴とする遊技台。
(F10)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
装飾図柄表示装置208は、各状態(例えば、各モード)に対応する表示として、背景画像、変動アイコン、保留アイコン、またはキャラクタ画像の表示態様や表示位置を変更してもよい。
(G1)本実施の形態による遊技台は、
第三の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)(例えば、吉宗モード背景)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)(例えば、爺モード背景)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第一の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第三の表示」という。)(例えば、吉宗の顔の表示態様の保留アイコンa11〜a13、姫様i1)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第四の表示」という。)(例えば、爺の顔の表示態様の保留アイコンa21〜a22、)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示とは異なる表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図60(b)参照)、
前記第四の表示は、前記第三の表示に代えて開始可能な表示であり(例えば、図63(d)参照)、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の態様をした表示(以下、「第五の表示」という。)(状態移行表示h)であり、
前記第三の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第三の態様は、前記第二の態様とは異なる態様であり、
前記第五の表示は、前記第四の表示と重なって表示される場合がある表示である(例えば、図63(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示を段階的に変化させることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。「前記第五の表示は、前記第四の表示と重なって表示される場合がある」には、第五の表示の少なくとも一部が第四の表示と重なって表示される場合と、第五の表示の少なくとも一部と第四の表示の少なくとも一部とが重なって表示される場合と、第五の表示の少なくとも一部が第四の表示の少なくとも一部とオーバーラップして表示される場合とが含まれる。
(G2)上記遊技台であって、
前記第五の表示は、前記第一の表示に代えて前記第二の表示が開始される場合に表示可能な表示であり(例えば、図63(b)、(c)参照)、
前記第五の表示は、前記第三の表示に代えて前記第四の表示が開始される場合に表示可能な表示である(例えば、図63(b)、(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(G3)上記遊技台であって、
前記第五の表示は、前記第一の表示に代えて前記第二の表示が開始されることを示唆する表示であり、
前記第五の表示は、前記第三の表示に代えて前記第四の表示が開始されることを示唆する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(G4)上記遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(G5)上記遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像(例えば、吉宗モード背景)の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像(例えば、爺モード背景)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(G6)上記遊技台であって、
前記第三の表示は、前記第一の背景画像に対応する第一のキャラクラ画像(例えば、姫様i1)の表示であり、
前記第四の表示は、前記第二の背景画像に対応する第二のキャラクタ画像(例えば、チビ姫i2)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(G7)上記遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図7に示す主制御タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(G8)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である(例えば、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(G9)上記遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段である(例えば、図4、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(G10)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
図55〜図58に示す、状態移行のタイミングまたは演出変化のタイミングのあらゆるタイミングで、表示が重なったり、表示が重ならなかったりする。当該表示は、背景画像、変動アイコン、保留アイコン、キャラクタ画像、または操作手段の操作指示表示等がある。
(H1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、演出装置206、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の態様をした演出(以下、「第一の演出」という。)(例えば、吉宗モード)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の態様をした演出(以下、「第二の演出」という。)(例えば、超吉宗モード)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第一の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第三の演出」という。)(例えば、青色円形の保留アイコンを用いた演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第二の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第四の演出」という。)(例えば、赤色六芒星の保留アイコンを用いた演出)であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出よりも大当りへの期待度が高い演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて開始可能な演出であり(例えば、図64(i)参照)、
前記第四の演出は、前記第三の演出に代えて開始可能な演出であり(例えば、図64(j)参照)、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングとは異なるタイミングである(例えば、図64(i)、(j)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出を段階的に変化させることで、遊技者に違和感を与えて楽しませることができる場合がある。
(H2)上記遊技台であって、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングよりも早いタイミングである(例えば、図64(i)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(H3)上記遊技台であって、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(H4)上記遊技台であって、
前記演出手段は、第三の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を含む手段であり、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(H5)上記遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示(以下、「第一の表示」という。)は、前記第一の演出に対応する表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)は、前記第二の演出に対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(H6)上記遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像(例えば、吉宗モード背景)の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像(例えば、超吉宗モード背景)の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(H7)上記遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図7に示す主制御タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり(例えば、図5(a)参照)、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(H8)上記遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である(例えば、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(H9)上記遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり(例えば、図4、図7参照)、
前記第二の制御手段は、前記演出手段を制御可能な手段である(例えば、図4、図8参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(H10)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
モードには、大当り遊技後の所定の変動回数の確変電サポや時短に対応する演出モードがある。
また、モードには、隠れ確変大当りや小当り後の所定の変動回数で実行される演出モードがある。
また、状態移行には、何かの表示後、メータMAXの表示、ステップアップ予告、擬似連の演出の実行開始等が含まれる。
また、上記の「・・・に対応する表示」は、「・・・」にのみに対応していてもよいし、「複数の・・・」に対応していてもよい。例えば、モードA、B、Cが設けられている場合、表示aがモードAに対応し、表示bがモードBに対応し、表示cがモードCに対応していてもよいし、表示bモードAにが対応してもよいし、表示bがモードBのみに対応していてもよい。例えば、吉宗モード背景は、吉宗モードのみに対応していてもよいし、複数の演出モードに対応していてもよい。その他の表示(例えば、保留アイコン、キャラクタ画像)や可動手段による演出も同様である。
また、全モードに対応する表示(例えば、背景画像、保留アイコン、キャラクタ画像)が設けられていてもよい。全モードで表示される表示は、全モードに対応していなくてもよい。
また、第一の背景表示の表示時に、第一の表示が表示される時間は、第二の表示が表示される時間より長くてもよい。この場合、第一の表示は第一の背景表示に対応する表示である。
また、一つのモードが10回の図柄変動において続く場合において、第一の表示がAモードでの5回以上の図柄変動で表示され、第一の表示が他のモードでは5回未満の図柄変動で表示される場合に、第一の表示はAモードに対応するが他のモードには対応しないとすることもできる。また、他の表示についても同様である。
上記「並列的に表示可能」には、二つの表示が同時に表示される場合と、二つの表示が常に同時に表示される場合とがある。また、表示は、連続的に表示されてもよいし、断続的に表示されてもよい。また、二つの表示の表示開始タイミングがずれる結果、例えば、第三の表示は第二の表示とも並列的に表示される場合があり、第四の表示は第一の表示と並列的に表示される場合がある。
上記「代えて開始可能」には、ある表示に代えて直ちに別の表示が表示開始される場合と、表示変更間に表示変更をつなげるような表示などが表示され、その後、別の表示が表示開始される場合とがある。例えば、第一の表示に代えて第二の表示が開始される場合には、第一の表示が終了してから直ちに第二の表示が開始されてもよいし、第一の表示が終了してから表示変更をつなげるような表示がされた後に第二の表示が表示開始されてもよい。表示変更をつなげるような表示には、例えば、図59(m)〜(q)に示す状態移行表示h等がある。また、第二の表示は、第一の表示に代えてのみ表示可能であってもよい。また、第二の表示に代えて第一の表示が表示開始可能であってもよい。その他の表示についても同様である。
また、モードBからモードCに移行する場合にモードの移行タイミングと演出変化のタイミングとが異なり、モードCからモードDに移行する場合にモードの移行タイミングと演出変化のタイミングとが同じになってもよい。また、モードAからモードBに移行する場合にモードの移行タイミングと演出変化のタイミングとが異なってもよいし、モードAからモードBに移行する場合にモードの移行タイミングと演出変化のタイミングとが同じになってもよい。
また、上記実施形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態の実施例は抵触しない範囲で組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図67に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図67に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図68(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
本実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記d1)
第三の表示手段と、
第四の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記第四の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記第三の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記第三の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記第四の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第一の表示と並列的に表示可能な(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第四の表示手段における前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の表示と並列的に表示可能な(以下、「第四の表示」という。)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示とは異なる表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングとは異なるタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d2)
付記d1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも早いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d3)
付記d1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d4)
付記d1乃至d3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示を表示可能な手段であり、
前記第三の表示手段の表示領域は、前記第四の表示手段の表示領域よりも大きな表示領域である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d5)
付記d1乃至d4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d6)
付記d5に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記第一の背景画像に対応する第一のキャラクラ画像の表示であり、
前記第四の表示は、前記第二の背景画像に対応する第二のキャラクタ画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d7)
付記d1乃至d6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の表示手段と、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d8)
付記d7に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d9)
付記d8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第四の表示手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記d10)
付記d1乃至d9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e1)
第三の表示手段と、
可動手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記可動手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の演出は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の演出は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第一の表示と並列的に実行可能な演出(以下、「第一の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第二の表示と並列的に実行可能な演出(以下、「第二の演出」という。)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出とは異なる演出であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて開始可能な演出であり、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第二の演出が開始されるタイミングとは異なるタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e2)
付記e1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第二の演出が開始されるタイミングよりも早いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e3)
付記e1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第二の演出が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e4)
付記e1乃至e3のいずれか一項に記載の遊技台あって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e5)
付記e1乃至e4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記可動手段は、初期位置に位置する場合に前記第一の演出を開始可能な手段であり、
前記可動手段は、前記初期位置から前記第三の表示手段と重なる位置に移動して前記第二の演出を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e6)
付記e1乃至e5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e7)
付記e1乃至e6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の表示手段と、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e8)
付記e7に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e9)
付記e8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記e10)
付記e1乃至e9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f1)
第三の表示手段を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第一の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第四の表示」という。)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示とは異なる表示であり、
前記第三の表示は、第一のキャラクタの表示であり、
前記第四の表示は、第二のキャラクタの表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングとは異なるタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f2)
付記f1に記載の遊技台であって、
保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記第一のキャラクタは、前記保留アイコンに関連するキャラクタであり、
前記第二のキャラクタは、前記保留アイコンに関連するキャラクタである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f3)
付記f1またはf2に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも早いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f4)
付記f1またはf2に記載の遊技台であって、
前記第二の表示が開始されるタイミングは、前記第四の表示が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f5)
付記f1乃至f4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f6)
付記f1乃至f5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f7)
付記f1乃至f6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の表示手段と、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f8)
付記f7に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f9)
付記f8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記f10)
付記f1乃至f9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g1)
第三の表示手段を備えた遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の態様をした表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の態様をした表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第一の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の表示と並列的に表示可能な表示(以下、「第四の表示」という。)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示とは異なる表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記第四の表示は、前記第三の表示に代えて開始可能な表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の態様をした表示(以下、「第五の表示」という。)であり、
前記第三の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であり、
前記第三の態様は、前記第二の態様とは異なる態様であり、
前記第五の表示は、前記第四の表示と重なって表示される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g2)
付記g1に記載の遊技台であって、
前記第五の表示は、前記第一の表示に代えて前記第二の表示が開始される場合に表示可能な表示であり、
前記第五の表示は、前記第三の表示に代えて前記第四の表示が開始される場合に表示可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g3)
付記g1またはg2に記載の遊技台であって、
前記第五の表示は、前記第一の表示に代えて前記第二の表示が開始されることを示唆する表示であり、
前記第五の表示は、前記第三の表示に代えて前記第四の表示が開始されることを示唆する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g4)
付記g1乃至g3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g5)
付記g1乃至g4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g6)
付記g5に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記第一の背景画像に対応する第一のキャラクラ画像の表示であり、
前記第四の表示は、前記第二の背景画像に対応する第二のキャラクタ画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g7)
付記g1乃至g6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の表示手段と、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g8)
付記g7に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g9)
付記g8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第三の表示手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記g10)
付記g1乃至g9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h1)
演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の態様をした演出(以下、「第一の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の態様をした演出(以下、「第二の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第一の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第三の演出」という。)であり、
前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第二の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第四の演出」という。)であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出よりも大当りへの期待度が高い演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて開始可能な演出であり、
前記第四の演出は、前記第三の演出に代えて開始可能な演出であり、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングとは異なるタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h2)
付記h1に記載の遊技台であって、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングよりも早いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h3)
付記h1に記載の遊技台であって、
前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h4)
付記h1乃至h3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第三の表示手段を含む手段であり、
前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h5)
付記h4に記載の遊技台であって、
前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示(以下、「第一の表示」という。)は、前記第一の演出に対応する表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)は、前記第二の演出に対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h6)
付記h5に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、第一の背景画像の表示であり、
前記第二の表示は、第二の背景画像の表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h7)
付記h1乃至h6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の表示手段と、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h8)
付記h7に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h9)
付記h8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記演出手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記h10)
付記h1乃至h9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
[第2の実施の形態]
以下、図69〜図148を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機や封入式遊技機、スロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図69〜図148に示す符号は、原則として第2の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図69〜図148に示す符号を優先する。また、上記第1の実施の形態の図57および図58において例示した演出A〜演出Dは、本実施の形態によるパチンコ機100が実行する音声演出や表示を用いた演出を適用することができる。まず、図69を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット105によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、パチンコ機100の製造工場の作業者、遊技店員、遊技者)の操作によって遊技に関する設定(例えば、時刻の設定、演出内容の設定)を行う操作手段700(後述)と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図70は、図69のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図71は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。また、装飾図柄表示装置208は、1個の小さな例えば円形の図柄を表示可能な表示範囲を有し、演出表示領域208dの例えば左下角部に設けられた第4図柄表示領域(図71では不図示)を有している。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図72を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図73を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図73(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。図73(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図73(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類の特図が示されている。図73(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(特図変動遊技の変動時間短縮状態と合わせて時短状態と呼ぶ)に移行する。時短状態については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変状態)であり、15R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図低確率普図高確率状態(電サポ状態または時短状態)である。なお、特図高確率普図高確率状態や特図低確率普図高確率状態になるタイミングは、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技の開始時である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後は15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図D」は2R大当り図柄であり潜伏確変と称する。潜伏確変は、大当り遊技終了後は特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。
「特図E」は小当り図柄であり、小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図C」や「特図D」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。また、「特図F」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図73(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。図73(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄である。「特図a」と「特図b」はともに、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態となる。これらの「特図a」および「特図b」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図c」は8R大当り図柄であり、大当り遊技終了後は特図低確率普図高確率状態になる。「特図d」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図73(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当り、16R特別大当り、8R大当り、または8R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りや16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、潜伏確変、または小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」)を停止表示する。
一方、「特図K」、「特図h」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図73(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図73(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図73(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図74を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図74に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図72に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図75を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図72に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図73(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図73(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図76および図77を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)でも、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図71の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオン、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には図73(b)に示す特図a、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオフの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドまたは8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、16R特別大当り開始コマンドの場合であれば、16R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図74に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図74に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図76を用いて、特図先読み処理(図75のステップS224)についてより詳細に説明する。図76は特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。まず、主制御部300は、特図2始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS251)。特図2始動情報が増加しているか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動情報が増加していると判断し、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には特図2始動情報は増加していないと判断する。
特図2始動情報が増加していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図2始動情報に係る特図2乱数値の組を特図2始動情報記憶領域から取得し、取得した特図2始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS252)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS252)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図79および図80参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄の情報を特図2先読み結果として、RAM308に設けられた特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS253)、ステップS254に移行する。主制御部300は、ステップS251において、特図2始動情報が増加していないと判断したら、ステップS252、S253を実行せずにステップS254へ移行する。
次に、主制御部300は、特図1始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS254)。特図1始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数とを比較して行う。特図1始動情報が増加していると判断した場合には、ステップS255に移行し、特図1始動情報が増加していないと判断した場合には、特図先読み処理を終了する。
ステップS255では、主制御部300は、未判定情報設定条件として非電サポ中であるか否かを判断する。未判定情報設定条件としては、先読み結果の報知時点が電サポ期間に含まれる場合、大当り遊技中に含まれる場合、あるいは、特図1に係る保留に大当り図柄が事前判定されている場合等が挙げられる。
主制御部300は、未判定情報設定条件が成立していないと判断した場合には、増加した特図1始動情報に係る特図1乱数値の組を特図1始動情報記憶領域から取得し、取得した特図1始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS256)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS256)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図79および図80参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図1変動遊技の停止図柄を特図1先読み結果として、RAM308に設けられた特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS257)、特図先読み処理を終了する。
ステップS255において、未判定情報設定条件が成立していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図1始動情報を先読みせず、「未判定」情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶して、特図先読み処理を終了する。
図77は、先読み結果記憶部に先読み結果が記憶された状態を例示している。図77(a)は、特図1用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、図77(b)は、特図2用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示している。また、図77(c)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に記憶されている情報を例示している。
図77(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図77(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施例では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図77(a)において、「先読み結果1」には先読み結果1として、停止図柄「特図F」が記憶されていることを示している。同様に、「先読み結果2」には停止図柄「特図F」が記憶され、「先読み結果3」には停止図柄「特図A」が記憶され、「先読み結果4」には停止図柄「特図F」が記憶されている。
図77(b)では、「先読み結果1」に停止図柄「特図d」が記憶され、「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄の情報が記憶されていない状態が例示されている。なお、図79において、停止図柄等の情報が記憶されていない状態は「なし」と表現するものとする。
図77(c)では、「先読み結果1」に停止図柄ではなく未判定情報が記憶されている。未判定情報が記憶されている場合には「未判定情報」と表現するものとする。「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄等の情報が記憶されていない「なし」が格納されている。
次に、本実施形態によるパチンコ機100での特図1関連抽選処理について図78を用いて説明する。本実施形態によるパチンコ機100は例えば、図78に示す流れに基づいて、特図1関連抽選処理を実行するようになっている。特図1関連抽選処理は、例えば主制御部300のCPU304がROM306やRAM308等を制御することにより実行される。
図78は、特図1関連抽選処理の流れの一例を示すフローチャートである。図78に示すように、特図1関連抽選処理ではまず、特別図柄または特別電動役物が作動中か否か、すなわち特図変動遊技中または当り遊技中か否かを判定する(ステップS301)。例えば主制御部300は、特図変動遊技中または当り遊技中であると判定すると後述するステップS303〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了し、特図変動遊技中または当り遊技中でないと判定するとステップS303に移行する。
ステップS301の次のステップS303では、保留球があるか否か、すなわち特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されているか否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていると判定するとステップS305に移行し、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていないと判定すると後述するステップS305〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了する。
ステップS303の次のステップS305では、特図1確率変動フラグがオン状態か否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1確率変動フラグがオン状態であると判定するとステップS307に移行し、当該フラグがオン状態でないと判定するとステップS309に移行する。
ステップS305の次のステップS307では、後程図79(b)を用いて説明する特図1用の当否判定用高確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。本実施形態によるパチンコ機100は特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるので、例えば主制御部300は、特図2保留数記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を読み出し、特図2乱数値の組が記憶されていない場合には特図1保留数記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を読み出し、図79(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照して当否判定を実行し、ステップS311に移行する。
一方、ステップS305の次のステップS309では、後程図79(a)を用いて説明する特図1用の当否判定用低確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。ステップS309における処理は、当否判定の際に参照するテーブルが図79(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]である点を除いてステップS307と同様であるため説明は省略する。主制御部300は、ステップS309の処理が終了するとステップS311に移行する。
ステップS307またはステップS309の次のステップS311では、当否判定結果が大当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が大当りである判定するとステップS319に移行し、当否判定結果が大当りでないと判断するとステップS313に移行する。
ステップS311の次のステップS319では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図80(a)に示す特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定し、ステップS321に移行する。
一方、ステップS311の次のステップS313では、当否判定結果が小当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が小当りである判定するとステップS317に移行し、当否判定結果が小当りでないと判定するとステップS315に移行する。
ステップS313の次のステップS317では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図82(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態では小当り図柄は1つなので100%の確率で「特図E」に決定される。
一方、ステップS313の次のステップS315では、はずれ図柄を決定する。図80(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態でははずれ図柄は1つなので100%の確率で「特図F」に決定される。
ステップS315、S317またはS319の次のステップS321では、図柄に応じて変動時間を決定する。例えば主制御部300は、図81に示す特図1変動時間決定テーブルを参照して特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する。なお、特図2関連抽選処理も同様であるのでその説明は省略する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図79および図80を用いて説明する。図79および図80に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図79(a)〜(d)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図79(a)は、特図低確率中に用いられる特図1用のテーブルを示し、図79(b)は、特図高確率中に用いられる特図1用のテーブルを示している。図79(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図79(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。
図79(a)および図79(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図79(a)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜10383および数値10384〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10384〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10220〜10383に対応して「小当り」が割り当てられている。
図79(b)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜12349、数値12350〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12350〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられ、数値12186〜12349に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図1]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図79(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図79(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図79(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図79(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。図79(c)および図79(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図79(c)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10220〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
図79(d)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12186〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図2変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図2]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図79(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図79(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
本実施形態では、特図2の小当り確率を特図1の小当り確率よりも低い例の1つとして、特図2の小当り確率を0にしている。特図2に小当りとなる乱数範囲を設定してももちろんよい。また、特図2の小当り確率を特図1と同じまたは特図1よりも高くしてもよい。
このように本実施形態では、特図1変動遊技による特図1当否判定結果は第一の確率で小当りが選択され、特図2変動遊技による特図2当否判定結果は第一の確率よりも低い第二の確率で小当りが選択される。
本実施形態のパチンコ機100は特図2優先変動機である。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低い。このため、電サポ中は、パチンコ機の開発者が意図した遊技をしていない遊技者へは小当りが多くなるようにしてペナルティを与え、パチンコ機の開発者が意図した遊技を行うよう促すことができる場合がある。例えば、遊技盤200の右側の領域に特図2始動口が配置されている場合、電サポ状態のときは遊技者が右打ちをすることを開発者は意図している。この場合において、遊技者が右打ちをせず開発者の意図とは異なる左打ちをすると、遊技者に不利な状態が生じるようにすれば、右に打った方が有利だと遊技者に思わせることができる場合がある。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率が低いので、電サポ中の小当りは特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の場合が多い。そのため、所定の変更条件が成立したときに変更可能な演出を異ならせることで、特図2始動口232にあまり入球していないことを遊技者に間接的に報知し、射幸性を抑えることができる場合がある。
また、本実施形態のパチンコ機100によれば、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低いので、特図2変動遊技で演出面でも不利な小当りを減らすことにより、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも有利であることを際立たせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
図80は特図決定用テーブルを示している。図80(a)は特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を示している。図80(b)は特図2用の特図決定用テーブル[特図2]を示している。図80(a)において、特図決定用テーブル[特図1]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図79(a)または図79(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図80(a)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜24、数値25〜49、数値50〜54、および数値55〜99の4つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜99の1つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図80(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜24に対応して「特図A(15R確変)」、数値25〜49に対応して「特図B(15R)」、数値50〜54に対応して「特図C(突然確変)」、数値55〜99に対応して「特図D(潜伏確変)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図E(小当り)」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図F(はずれ)」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に特図Aから特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図1]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に特図Eの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Fの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図80(b)において、特図決定用テーブル[特図2]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。なお、理解を容易にするため、「停止図柄」の右側に「図柄の説明」を付している。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図79(c)または図79(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図80(b)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜69、数値70〜74、および数値75〜99の3つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図80(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜69に対応して「特図a(16R確変)」、数値70〜74に対応して「特図b(8R確変)」、数値75〜99に対応して「特図c(8R)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図d(はずれ)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に特図aから特図cのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図2]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図dの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図81は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において主に用いられる。図81に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図81に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図1変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第5までの5個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Aまたは特図Bの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜45000と数値45001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜45000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチAハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチAがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値45001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチBハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチBがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Dまたは特図Eの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜65535の2つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、ノーマルリーチハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にノーマルリーチがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500、数値65501〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65000の範囲内にあれば、変動時間が3000msで装飾図柄表示装置208での演出態様が短縮ハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65400の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65401〜65500の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65501〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
第5のサブテーブルは、停止図柄が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が0〜2の場合、または当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図1の保留数が0〜3の場合に用いられる。第5のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
図82は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において主に用いられる。図82に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図82に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図2変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第4までの4個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、停止図柄が特図a〜特図cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が1〜3の場合に用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が1500msで装飾図柄表示装置208での演出態様が超短縮ハズレとなる演出が選択される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が0の場合に用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図2の保留数が0〜3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
次に、図83を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後程図85を用いて説明する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、図83(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図84を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS803に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1001では、図84(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図85乃至図88を用いて本実施形態のパチンコ機100による演出動作の実施例1について説明する。図85は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理(ステップS409)の1つである選択演出制御処理の流れを示すフローチャートである。選択演出制御処理において第1副制御部400は、まず、選択演出の開始タイミングであるか否かを判断する(ステップS1101)。ここで、選択演出の開始タイミングとしては、例えば、図柄変動遊技が行われていない待機状態(デモ画面による演出中を含む)であってもよいし、特図変動遊技中であってもよい。また、遊技状態は、通常遊技状態、確変状態、時短状態等のいずれであってもよい。また、大当り遊技中の所定ラウンド目(例えば、15R大当りの1ラウンド目)であってもよいし、大当り遊技中の全ラウンド(例えば、大当り遊技の開始演出と終了演出を除く)であってもよい。
第1副制御部400は、ステップS1101で選択演出開始タイミングであると判断したらステップS1103に移行し、選択演出開始タイミングでないと判断したら選択演出制御処理を終了する。ステップS1103に移行した場合には第1副制御部400は、選択演出の表示を行う。選択演出の表示例としては、例えば、装飾図柄表示装置208の所定位置に、遊技者が選択して実行されている演出(例えば、スピーカ120による曲の演奏)の説明(曲名や曲の説明等)を表示することが含まれる。また、遊技者が選択可能な演出を表示することも選択演出の表示に含まれる。例えば、遊技者に複数の演出からいずれかを選択させるための演出リストの表示や、遊技者に選択を促すための表示(例えばチャンスボタン136の押下を促す表示)も選択演出の表示に含まれる。
選択演出を表示したら、第1副制御部400は、遊技者による選択操作が行われたか否かを判断する(ステップS1105)。選択操作の例としては、例えば、チャンスボタン136の押下、方向キー139のいずれかのキーの押下等が含まれる。ステップS1105で選択操作がないと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1109に移行し、現在実行中の演出(例えば、図86の演出A、演出α)の継続処理を行って選択演出制御処理を終了する。ステップS1105で選択操作があったと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1107に移行し、演出開始タイミングであるか否かを判断する。ステップS1107で演出開始タイミングでないと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1109に移行し、現在実行中の演出(例えば、図86の演出A、演出α)の継続処理を行って選択演出制御処理を終了する。ステップS1107で演出開始タイミングであると判断したら、第1副制御部400は、ステップS1111に移行し、選択された演出(例えば、図86の演出B、演出β)を実行させる処理をして選択演出制御処理を終了する。
ステップS1107での演出開始タイミングとしては、例えば、規定時間の経過、選択結果の反映までの遅延時間の終了や、特図変動遊技の開始のタイミングが挙げられる。ステップS1111での選択された演出の実行には、各制御手段(画像、音等)に選択した演出に関するコマンドを送信することが含まれる。
図86は、本実施形態による実施例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図86の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図86の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図86の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出β(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。また、操作手段ではチャンスボタン136が押下されたことを条件として時点t1で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。選択不可能期間は選択操作を行ってもセンサの検知結果が受け付けられない期間である。選択不可能期間は所定のT秒間である。
選択不可能期間中の例えば時点t2で遊技者がチャンスボタンの136を押下しても選択は受け付けられないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。
所定のT秒間が経過して選択不可能期間が終了する時点t3以降から操作手段は再び選択可能期間に入る。時刻t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。また、操作手段は時点t4で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。選択不可能期間は所定のT秒間である。
選択不可能期間中で遊技者がチャンスボタン136を押下しても、選択は受け付けられないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。
選択不可能期間が終了する時点t5以降から操作手段は再び選択可能期間に入る。時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、選択された演出が開始してからT秒間は、選択手段の操作結果が受け付けられない(無効となる)ので、遊技者は演出の選択を行うことができない。遊技者に対して一定期間は選択した演出を必ず見させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
図87および図88は、実施例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図87(a)〜(d)および図88(a)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図87(A)〜(D)および図88(A)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図87(a)は図86に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図87(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図87(b)は図86に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図86を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図87(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。また、操作手段では時点t1で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
図87(c)は図86に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図86を用いて説明したように時点t2は、時点t1からT秒経過しておらず選択不可能期間内にあるので時点t2で遊技者がチャンスボタン136を押下しても当該押下による処理は無効にされて演出の変更は行われない。このため、時点t2で選択演出表示領域800では、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが続行される。また、図87(C)に示すように、スピーカ120からは時点t2で、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが続行される。
図87(d)は図86に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図86を用いて説明したように時点t4は時点t3で開始された選択可能期間内にあるので遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t4で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cは、「M3:君のカケラ」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図87(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。また、操作手段では時点t4で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
図88(a)は図86に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図86を用いて説明したように時点t6は時点t5で開始された選択可能期間内にあるので遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、「M4:メガ!ギガ!サマー!」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図88(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。また、操作手段では時点t6で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理((ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備え、遊技者が操作可能な操作手段として、例えばチャンスボタン136を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出A)と第二の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、所定の条件の成立があった場合に、第一の演出から第二の演出に少なくとも変更可能な変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、所定の条件は、第一の演出の実行中に遊技者が操作手段を操作したこと(例えば、チャンスボタン136の押下)により少なくとも成立し、演出変更手段は、所定の条件の成立があった後の所定の期間(例えば、T秒間)は遊技者による操作手段の操作を受け付けないことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、選択した演出が開始されてから所定期間は操作手段による演出選択の受付を行わない(無効とする)ので、遊技者は演出の選択を行うことができなくなる。これにより、一定期間は選択した演出を遊技者に必ず視聴させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
本実施例の選択演出表示領域は、文字列を表示しているが、画像を表示してもよい。また、選択演出表示領域は、画像と文字列の組み合わせ、画像のみ、文字列のみ等であってもよい。なお、実施例2以降に示す選択演出表示領域も同様である。
操作手段は、チャンスボタン以外であってもよく、例えばハンドルや方向キーなど遊技者が操作可能な操作手段であればよい。なお、実施例2以降に示す操作手段も同様である。
図89は、本実施形態による実施例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図89の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図89の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図89の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第二の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1からT秒後の時点t3で、第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第三の演出に含まれるものとする)が開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出β(例えば、第四の演出に含まれるものとする)が開始される。このように、本実施例では、チャンスボタン136の押下による演出の選択からT秒間の遅延時間を経た時点で、選択された演出が第一および第二の演出手段に反映され、第一の演出から第三の演出に切替えられ、同様に第二の演出から第四の演出に切り替えられる。
また、T秒間の遅延時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2からT秒後の時点t4で、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。本例では、遅延期間中に再度の演出選択の操作があった場合は、遅延期間が重複するようにしているが、先に開始した遅延期間が終了した後に、次の遅延期間が開始するようにしてもよい。
時刻t4からある時間が経過した時点t5で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t5からT秒後の時点t6で、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
図90および図91は、実施例2におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図90(a)〜(d)および図91(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図90(A)〜(D)および図91(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図90(a)は図89に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図90(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図90(b)は図89に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図89を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間のT秒間が経過するまでは演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが続行する。また、図90(B)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図90(c)は図89に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図89を用いて説明したように時点t2は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間中であるので演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが続行する。また、図90(C)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図90(d)は図89に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3は、遊技者が最初にチャンスボタン136を押下した時点t1から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bは、スピーカ120から流れる「M2:キセキの宇宙」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t3で、スピーカ120では「M1:そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図90(D)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図91(a)は図89に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4は、遊技者が時点t1に続いてチャンスボタン136を押下した時点t2から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で選択演出表示領域800では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cは、スピーカ120から流れる「M3:君のカケラ」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t4で、スピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図91(A)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。
図91(b)は図89に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図89を用いて説明したように時点t5は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t5において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間のT秒間が経過するまでは演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t5では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図91(B)に示すように、時点t5で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図91(c)は図89に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点t5から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で選択演出表示領域800では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、スピーカ120から流れる「M4:メガ!ギガ!サマー!」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図91(C)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理((ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出A)と第三の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能であり、スピーカ120は、第二の演出(例えば、演出α)と第四の演出(例えば、演出β)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、第一の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第一の演出から第三の演出に少なくとも変更可能な第一の変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、第1副制御部400は、第二の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第二の演出から第四の演出に少なくとも変更可能な第二の変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、第一の変更制御は、第一の条件の成立があってから第一の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であり、第二の変更制御は、第二の条件の成立があってから第二の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であることを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出は、第一の時間が経過した後に第三の演出に変更され、第二の演出は、第二の時間が経過した後に第四の演出に変更されることから多彩な演出を行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
より具体的には、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
また、上記パチンコ機100において、第一の条件の成立時期は、第二の条件の成立時期と少なくとも一致することを特徴とする。上記パチンコ機100によれば、第一の条件と第二の条件の成立時期が重複するので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、複数の演出の変更条件がほぼ同じタイミングで成立しているのにもかかわらず、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
図92は、本実施形態による実施例3におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図92の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図92の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図92の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第二の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第三の演出に含まれるものとする)が開始される。一方、第二の演出手段では時点t1からT秒後の時点t3で演出αが終了して演出β(例えば、第四の演出に含まれるものとする)が開始される。このように本実施例では、チャンスボタン136の押下による演出の選択と同時(第一の時間がゼロ)に第一の演出手段では選択結果が反映されて第一の演出から第三の演出に切替えられ、チャンスボタン136の押下による演出の選択からT秒間の遅延時間(第二の時間がT秒)を経た時点で、選択された演出が第二の演出手段に反映され、第二の演出から第四の演出に切り替えられる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の遅延時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、第二の演出手段では演出βが続行される。時点t2からT秒後の時点t4で、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。本例では、遅延期間中に再度の演出選択の操作があった場合は、遅延期間が重複するようにしているが、先に開始した遅延期間が終了した後に、次の遅延期間が開始するようにしてもよい。
時刻t4からある時間が経過した時点t5で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t5で、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、第二の演出手段では演出βが続行される。時点t5からT秒後の時点t6で、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例において、第一の時間がゼロで、第二の時間のT秒と異なることを特徴とする。上記パチンコ機100によれば、第一の時間と第二の時間は異なるので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。さらに、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
図93および図94は、実施例3におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図93(a)〜(d)および図94(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図93(A)〜(D)および図94(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図93(a)は図92に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図93(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図93(b)は図92に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図92を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t1でチャンスボタン136を押下すると、時点t1で選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では演出αが続行される。
図93(c)は図92に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図92を用いて説明したように時点t2は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では即座に演出Bから演出Cに演出が変更される。時点t2で選択演出表示領域800では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。一方、第二の演出手段では、所定の遅延時間中であるので演出の変更が行われない。このため、図93(C)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図93(d)は図92に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3は、遊技者が最初にチャンスボタン136を押下した時点t1から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で選択演出表示領域800では演出Cが続行される。また、時点t3で、スピーカ120では「M1:そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図93(D)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図94(a)は図92に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4は、遊技者が時点t1に続いてチャンスボタン136を押下した時点t2から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で選択演出表示領域800では演出Cが続行している。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図94(A)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。
図94(b)は図92に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図92を用いて説明したように時点t5は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t5において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t5でチャンスボタン136を押下すると、時点t5で選択演出表示領域800では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。一方、第二の演出手段では演出γが続行される。
図94(c)は図92に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点t5から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で選択演出表示領域800には演出Dが続行している。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図94(C)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
なお、特図変動遊技の停止中はチャンスボタン136を押下しても演出の変更がされないようにしてもよい。例えば、特図変動遊技が終了して次の特図変動遊技が開始されるまでにチャンスボタン136が押下された場合は、選択操作を受け付けるようにしてもよいし、選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。デモ画面の実行中の場合も選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。また、選択結果が反映されるまでの期間に特図変動遊技が停止する状態が含まれる場合は選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。また、特図変動遊技の終了後に次の特図変動遊技が開始されるまでの間であって、保留がある場合にのみ選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。
また、特図変動中であっても特定の期間中(例えば、複数ある装飾図柄のうちの1つが停止表示された場合)は、選択操作の受付を行わないものにしてもよい。
また本実施例における遅延は、操作手段を操作してから受け付けられるまでの時間を含むものであってもよい。例えば、センサ検知から副制御部400に制御コマンドが送られるまでの時間も含むものであってもよい。
なお、これらの選択操作の結果の受付に関する変形例は、他の実施例についても適用可能である。
図95は、本実施形態による実施例4におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図95の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図95の上段のt0〜t5は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図95の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は所定の期間中は常時可能になっている。例えば、大当り遊技における第1ラウンド目は操作手段による演出選択が常時可能になるようにしてもよい。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Tより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4では、第二の演出手段では演出αが終了して演出δ(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
本実施例において、第一の演出手段は、選択した演出がすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してから待機時間が経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点t5は操作手段による演出選択ができる選択可能期間の終了時点を示している。例えば、大当り遊技の第1ラウンドは選択可能期間だが第2ラウンドは選択不可能期間とするような場合が含まれる。以下、時点t5が大当り遊技の第2ラウンドの開始時点である場合で説明する。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から第2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長い場合は、第二の演出手段では演出δが時点t4から時点t5まで実行され、さらに時点t5からの第2ラウンドでも実行される。第一の演出手段では時点t5から新たな演出D´が実行される。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより短い場合は第二の演出手段での演出は変更されない。
図96および図97は、実施例4におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図96(a)〜(d)および図97(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図96(A)〜(D)および図97(A)〜(D)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図96(a)は図95に示す時点t0より以前での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0より以前において特図変動遊技の結果が大当りで大当り遊技の開始演出が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では「大当り」表示が行われている。図96(A)に示すように、時点t0より以前において、スピーカ120からは大当り開始用BGM(バック・グラウンド・ミュージック)の曲810が流れる演出が実行されている。
図96(b)は図95に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において、例えば15R大当り遊技が開始された1R(第1ラウンド)目での演出を示している。装飾図柄表示装置208の右上領域にラウンド数が「1R」として表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域中央には選択演出が実行されている。演出選択用の選択画面が表示され、演出リストが表示される。例えば演出1として曲コードと曲タイトルを示す「M1:そこにあるかも知れない・・・」と、演出2として曲コードと曲タイトルを示す「M2:キセキの宇宙」と、演出3として曲コードと曲タイトルを示す「M3:君のカケラ」と、演出4として曲コードと曲タイトルを示す「M4:メガ!ギガ!サマー!」と、演出5として曲コードと曲タイトルを示す「M5:温泉ホルモン」とが表示領域の左上から右下に向けて順次表示される。さらに、左下にチャンスボタン136を模した画像とともに「曲を選択してね」というメッセージ(演出(例えば曲)の選択を促す報知であってもよい)と下向き矢印とで遊技者への説明画面が表示されている。選択画面および説明画面は、1R目の演出として表示される。なお、選択画面および説明画面は、図96(a)に示す状態や大当りラウンド中(1R目の演出から最終ラウンド(本実施例の場合、15R、16R、8R、2R)終了までの間)、例えばチャンスボタン136を遊技者が押下することにより表示されてもよい。
この状態において、選択画面上で現在選択されている演出は枠が太枠で表示されている。図96(b)に示すように時点t0では選択画面上で演出1が選択されている。また、本実施例では、チャンスボタン136を1回押すと選択された演出枠が1つ下方にずれるようにしている。本例では、時点t0で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Aが実行される。また、図96(B)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない」の曲810が流れる演出αが実行される。つまり、演出αは、演出Aと同時に実行される。なお、演出αは、演出Aが実行された後に実行されてもよく、演出Aが実行される前に実行されてもよい。
図96(c)は図95に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図95を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、大当り遊技の1Rが続行している。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t1でチャンスボタン136を押下すると、時点t1で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Bが実行される。一方、スピーカ120では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図96(C)に示すように、時点t1では演出αが続行される。
図96(d)は図95に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Cが実行される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間T(例えば、T=1秒とする)より短いため、図96(D)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図97(a)は図95に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。スピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t3で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Dが実行される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.5秒とする)は待機時間Tより短いため、図97(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図97(b)は図95に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4において、スピーカ120は曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図97(B)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。
図97(c)は図95に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t5は大当り遊技の第2ラウンドの開始時点を示している。装飾図柄表示装置208では、時点t5から新たな演出D´が実行される。時点t5で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となり、さらに太表示の演出枠に対して他の演出枠の表示コントラストが低下した演出D´が実行される。これにより、遊技者は曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の演奏を含む演出が確定したことを知ることができる。
時点t5から所定期間だけ演出D´が実行されると、図97(d)に示すように、「メガ!ギガ!サマー!」の曲に関連付けられた画像の演出が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、本例では、遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から第2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長いので時点t4から演出δが時点t5まで実行され、図97(C)、(D)に示すように、さらに時点t5からの第2ラウンドでも演出δが実行される。演出δは、時点t5でそれ以前からの続きで曲が流れるようにしてもよいし、時点t5から改めて曲の最初から始まるようにしてもよい。また、演出D´は、演出Dの実行が確定されたことを示す報知(または表示)であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備え、遊技者が操作可能な操作手段として、例えばチャンスボタン136を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出α)と第二の演出(例えば、演出δ)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、所定の条件の成立があった場合に、第一の演出から第二の演出に少なくとも変更可能な変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、所定の条件は、第一の演出の実行中に遊技者が操作手段を操作し、且つ、当該操作があってから所定の待機時間(例えば、1秒)が経過したことにより少なくとも成立することを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段では、選択された演出がすぐに反映され、第二の演出手段では、選択してからT秒経過しないと選択された演出が反映されない。つまり、選択してから所定期間が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、選択後即座に選択した演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
図98は、本実施形態による実施例5におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図98の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図98の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図98の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。
時点t2は、時点t1からある時間が経過して、第一の演出手段において演出Bに加えてさらに演出Lが開始された時点を示している。演出Lは遊技者に操作手段の操作(チャンスボタン136の押下)を促す演出が含まれている。演出Lで使用される操作手段は演出選択で用いられる操作手段と同じである。操作手段では演出Lが開始されたことを条件として時点t2で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。つまり、操作手段(例えば、チャンスボタン136)を使う演出Lにおける操作手段の操作受付有効期間は選択演出の選択不可能期間となる。ここでの選択不可能期間は、操作手段の受付結果の反映を選択演出よりも演出Lに優先するために行っている規制期間である。実施例1での選択不可能期間とは意味が異なる。選択不可能期間は所定のT秒間である。選択不可能期間中の例えば時点t3で遊技者がチャンスボタンの136を押下すると、当該押下は演出Lに対して有効になり、第一および第二の演出手段に対する演出の選択とはならないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。なお、操作受付有効期間中に操作手段が操作された直後から選択可能期間にしてもよい。例えば、時点t3〜時点t4の間も選択可能期間にしてもよい。また、第二の演出手段は、操作受付有効期間中に選択操作をされた場合に、上記実施例2〜4と同様にある期間後に操作結果が反映されるようにしてもよい。
所定のT秒間が経過して選択不可能期間が終了すると操作手段は再び選択可能期間に入る。選択可能期間中の時点t4で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t5で演出Lが終了する。時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、選択演出とは別の演出Lが開始してからT秒間は、選択手段の操作結果が受け付けられない(無効となる)ので、遊技者は演出の選択を行うことができない。遊技者に対して一定期間は演出Lに集中させることができ、興趣の向上が図れる場合がある。
図99〜図102は、実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図99〜図102の(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図99〜図102の(A)〜(D)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図99(a)は図98に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図99(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図99(b)は図98に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図99(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図99(c)は図98に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t2は、時点t1からある時間が経過して、装飾図柄表示装置208において演出Bに加えてさらに演出Lが開始された時点である。図99(c)に示すように、演出Lは、例えば左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cを一部隠すように画像が表示される。当該画像は、例えば左側に武士を示すキャラクタ画像903と、その右隣りにチャンスボタン136と当該ボタンの操作受付期間を示すインジケータとを模した説明画像901とを有する。操作受付期間を示す表示はゲージ以外であってもよく、たとえば数値表示、キャラクタなどの画像の個数での表示などであってもよい。チャンスボタン136は演出Lで使用される操作手段と演出選択で用いられる操作手段で共用される。図99(C)に示すように、スピーカ120では演出βが続行されている。
図99(d)は演出Lの実行途中の状態を例示している。説明画像901中のインジケータの黒棒が短くなり、操作受付期間が短くなってきていることが示されている。特図変動遊技は続行しており、選択演出表示領域800では演出Bが続行している。図99(D)に示すように、スピーカ120では演出βが続行している。
図100(a)は図98に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t3は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3は選択不可能期間中なのでチャンスボタン136の押下は受け付けられず、選択演出表示領域800では、M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが続行している。一方、演出Lは操作受付期間中なのでチャンスボタン136の押下が受け付けられて説明画像901には、「チャンス?」の文字が表示される演出が実行される。図100(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが続行している。
図100(b)は図98に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t4は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4は演出Lでの操作受付期間が既に終了して選択可能期間中なので、チャンスボタン136の押下により、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して、「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図100(B)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。一方、演出Lは当該特図変動遊技の結果の予告報知を行う演出が行われる。予告報知は所定の信頼度に基づいて決定された態様で報知を行う。本例では説明画像901とキャラクタ画像903の下段に例えば右側に姫を示すキャラクタ画像905と、その左隣りに「がんばって!!」の文字が表示される演出が行われる。説明画像901、907、キャラクタ画像903、905により左中装飾図柄表示領域208a、208bの全部と右装飾図柄表示領域208cの一部を隠している状態となっている。一方で選択演出表示領域は隠していない。なお、選択演出表示領域の一部、または全部を演出L(説明画像901、907、キャラクタ画像903、905)により隠してもよい。
図100(c)は図98に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t5で演出Lが終了してキャラクタ画像903、905および説明画像901、907が表示領域から消えて、特図変動遊技が続行している状態が視認される。選択演出表示領域800では演出Cが続行されている。また、図100(C)に示すように演出γが続行される。
なお、演出Lの実行開始(t2)からT秒間の間に操作手段を操作しなかった場合は、図100(c)と同様にキャラクタ画像903、905および説明画像901、907が表示領域から消えるようにしてもよい。また、図100(a)と同様にキャラクタ画像903と説明画像901を表示するようにしてもよく、図100(b)と同様にキャラクタ画像903、905および説明画像901、907を表示するようにしてもよい。
また、説明画像は、当該変動の信頼度を示唆する演出(報知、表示)であってもよく、当該変動の次以降の変動の信頼度を示唆する先読み演出(報知、表示)であってもよい。
図100(d)は図98に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が停止表示されている。図98を用いて説明したように時点t6で遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、「M4:メガ!ギガ!サマー!」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図100(D)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
図101(a)は図98に示す時点t7での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t7において特図変動遊技が引き続き実行されており、左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾5の図柄が表示され、右装飾図柄表示領域208cは装飾0の図柄が表示されて、それらが揺れ変動をしている。選択演出表示領域800では、時点t7で演出Dが続行されている。また、図101(A)に示すように、スピーカ120では演出δが続行されている。なお、揺れ変動時は、選択選出が変更できないようにしてもよい。また、選択演出を変更可能にしてもよい。この場合、両方が変更できるようにしてもよく、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できて、他方(第二の演出手段での演出)の変更は遅れて行われるようにしてもよい。
図101(b)は図98に示す時点t7以降での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t7以降において特図変動遊技の図柄変動停止表示がされて、左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾5の図柄が停止表示され、右装飾図柄表示領域208cは装飾0の図柄が停止表示されて特図変動遊技にはずれたことが報知される。選択演出表示領域800では、時点t7以降も演出Dが続行されている。また、図101(B)に示すように、スピーカ120では演出δが続行されている。なお、図柄確定時は、選択した演出が行われないようにしてもよく、例えば、無音状態になるようにしてもよい。
図101(c)は図98に示す時点t7での装飾図柄表示装置208で行われる演出の他の例を示している。時点t7において特図変動遊技が引き続き実行されており、左右装飾図柄表示領域208a、208cに装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bはいまだ変動しているリーチ状態である。選択演出表示領域800では、時点t7で演出Dが続行されている。また、図101(C)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMを流すリーチ演出が開始される。左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示された後にリーチ用BGMが開始される。なお、リーチ中は、選択選出が変更できないようにしてもよい。また、選択演出を変更可能にしてもよい。変更できた場合であっても、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できたことを報知し、他方(第二の演出手段での演出)は報知しない(例えばリーチ用BGMを流すため、変更したBGMを聞こえないようにする)ようにしてもよい。また、両方が変更できるようにしてもよく、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できて、他方(第二の演出手段での演出)の変更は遅れて行われるようにしてもよい。なお、左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示される前にリーチ用BGMが開始されてもよく、左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示されると同時にリーチ用BGMが開始されてもよい。
図101(d)は図101(c)に引き続いて、図98に示す時点t7以降での装飾図柄表示装置208で行われるスーパーリーチ演出を示している。スーパーリーチ演出では、装飾図柄変動表示は表示領域の右上の比較的小さい表示領域911内に表示される。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。装飾図柄表示装置208の中央の大領域ではスーパーリーチ演出用画像913が表示される。また、図101(D)に示すように、スピーカ120では演出δは終了してスーパーリーチ用BGMが開始される。装飾図柄表示装置208でスーパーリーチ演出用画像913が表示された後に、スーパーリーチ用BGMが開始される。なお、スーパーリーチ中は、選択演出を行わないようにしてもよい。この場合に、選択操作をした結果は反映されていてもよい。なお、リーチ中と同様の処理を行ってもよい。なお、少なくとも図柄変動中は不図示の第四図柄が装飾図柄表示装置208に表示されているようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置でスーパーリーチ演出用画像913が表示される前に、スーパーリーチ用BGMが開始されてもよく、装飾図柄表示装置でスーパーリーチ演出用画像913が表示されると同時に、スーパーリーチ用BGMが開始されてもよい。
図102(a)は図101(c)あるいは図101(d)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技でのリーチ演出またはスーパーリーチ演出でのはずれ演出を示している。左右装飾図柄表示領域208a、208cには装飾2の図柄が揺れ表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾3の図柄が揺れ表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(A)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMやスーパーリーチ用BGMは終了して無音状態となっている(図中、無音820として示している)。中装飾図柄表示領域が揺れ表示された後に、無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が停止表示された後に、無音状態となっている。なお、中装飾図柄表示領域が揺れ表示される前に、無音状態となってもよく、中装飾図柄表示領域が揺れ表示されると同時に、無音状態となってもよい。
図102(b)は図102(a)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技の結果としてはずれの確定表示をしている状態を示している。左右装飾図柄表示領域208a、208cには装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾3の図柄が停止表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(B)に示すように、スピーカ120では無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が揺れ表示された後に、無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が停止表示された後に、無音状態となっている。なお、中装飾図柄表示領域が揺れ表示される前に、無音状態となってもよく、中装飾図柄表示領域が揺れ表示されると同時に、無音状態となってもよい。
図102(c)は図101(c)あるいは図101(d)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技でのリーチ演出またはスーパーリーチ演出での揺れ変動演出を示している。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾2の図柄が揺れ表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(c)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMやスーパーリーチ用BGMは終了して無音状態となっている(図中、無音820として示している)。
図102(d)は図102(c)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技の結果として大当りの確定表示をしている状態を示している。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾2の図柄が停止表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(D)に示すように、スピーカ120では無音状態となっている。なお、図102(a)〜(d)に示す状態のいても選択演出表示領域800が表示されていてもよい。
図103は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の遊技盤200を示している。図71に示す遊技盤200は1つの液晶表示装置だけを有し、当該液晶表示装置が装飾図柄表示装置208として機能しているのに対し、図103に示す本実施例の遊技盤200は、複数の液晶が設けられている点に特徴を有している。図103に示す遊技盤200は、第一の液晶表示装置(メイン液晶表示装置)が装飾図柄表示装置208として機能し、第二の液晶表示装置(サブ液晶表示装置)が演出表示装置915として機能するようになっている。演出表示装置915は、装飾図柄表示装置208の上方に配置されている。なお、本例では第一の液晶表示装置の方が第二の液晶表示装置より大きいが、液晶表示領域の大きさは同じであってもよく、また逆であってもよい。例えば、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄表示、第四図柄、選択演出を含む種々の演出、エラー表示等を行い、演出表示装置915では、保留表示や選択演出を含む種々の演出を行う。なお、装飾図柄表示装置208で保留表示を行ってもよく、演出表示装置915で装飾図柄、第四図柄、エラー表示等を行うようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208での演出と演出表示装置915での演出を連動させるようにしてもよい。また、演出表示装置915は演出可動体224に設けられており、演出可動体224の動作が装飾図柄表示装置208での演出や演出表示装置915での演出と連動するようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置208が演出可動体224に設けられていてもよい。
図103に示す遊技盤200の右上方には文字列「八代」を模した形状のランプ940が配置されている。ランプ940は図72に示す各種ランプ418に含まれて、第1副制御部400による制御に基づいて、例えば、現在の背景モードに合わせて色を変えることができるようになっている。
図104は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の操作手段700を示している。図104は、操作手段700を上方から見た外観を示している。操作手段700は、操作部702を有している。操作部702は、チャンスボタン136、設定操作部139、操作部装飾部材720、チャンスボタンランプ138(図69参照)、球抜ボタン130、およびチャンスボタンの検出部(押下検出センサ)724(図72参照)を有している。
チャンスボタン136は、チャンスボタンキャップ704とチャンスボタン装飾部材706を有している。チャンスボタンキャップ704は、例えば透明樹脂材料で形成され、上面が塞がれた中空円柱形状を有している。チャンスボタン704の上面は、上方に膨らんだ曲面形状に形成されている。チャンスボタンキャップ704は透明樹脂材料により形成されているので、遊技者はチャンスボタンキャップ704の下方に配置されているチャンスボタンランプ138から射出される光を視認することができる。チャンスボタン装飾部材706は回転するようになっている。
チャンスボタン136内には、チャンスボタン136の駆動部(図72参照)708が配置されている。駆動部708は、第2副制御部500に接続された振動モータを制御する。これにより遊技者は、チャンスボタンキャップ704が振動しているのを感じ取ることができる。
図104に示すように、チャンスボタン136は、操作部装飾部材720内の左よりに配置されている。チャンスボタン136の右側には設定操作部139が配置されている。設定操作部139は、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタン139aと、確定ボタン139aの後方に位置する上ボタン139bと、確定ボタン139aの前方に位置する下ボタン139cと、確定ボタン139aの右方に位置する右ボタン139dと、確定ボタン139aの左方に位置する左ボタン139eと、右ボタン139dのさらに右方に位置するキャンセル(クリア)ボタン139fとを備えている。また設定操作部136は、各ボタン139b〜139fのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部139は、各ボタン139b〜139fおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。遊技者は、各ボタン139b〜139fを操作して遊技者の固有識別情報を入力し、自己の遊技者情報等を外部サーバーに蓄積することができる。
図104に示すように、操作部ベース722の設定操作部139の右方には、球抜ボタン130が取付けられている。操作部装飾部材720に設けられた所定形状の開口部から球抜きボタンの上面が露出するようになっている。これにより、遊技者は、球抜ボタン130を押して上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させることができる。
本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタンランプ138が発光状態になるとチャンスボタン136は発光状態になる。また、不図示の電動機の作動によりチャンボタン装飾部材706が回転している状態になると、チャンスボタン136が回転状態になる。また、チャンスボタン136の駆動部708の振動モータの作動によりチャンスボタンキャップ704が振動している状態になるとチャンスボタン136が振動状態になる。
図105は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図105の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図105の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図105の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図105の下段は、第三の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含んでいる。第三の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
時点t1からある時間が経過した時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t2からある時間が経過した時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t5からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。時点t6では、第一の操作手段のチャンスボタン136が押下されているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Zが続行される。
時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの第三の演出手段では演出Zが続行する。
このように本実施例では、第二の操作手段に対応する第三の演出手段で、周期的(T秒毎)に選択結果が反映される。T秒間の間に選択操作があった場合は、次の演出開始可能タイミングで反映される。
図106〜図108は、実施例6におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示している。図106、図107の(a)〜(c)および図108の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図106、図107の(A)〜(C)および図108の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図106(a)は図105に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図106(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図106(b)は図105に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t0からある時間が経過した時点t1では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、第二の演出手段のスピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図106(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図106(c)は図105に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t1からある時間が経過した時点t2では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t2で、第二の演出手段のスピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図106(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図107(a)は図105に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t2からある時間が経過した時点t3では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図107(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810の演奏が続行する。
図107(b)は図105に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図107(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図107(c)は図105に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t5は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t5からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。本例では、変動開始と同時に演出Z(「姫モード」)が表示される。なお、変動開始する前に演出Zが開始されてもよい。また、変動開始と同時に演出Zが開始されてもよい。なお、変動開始前は演出Zが開始されるものでなくてもよい。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Cが続行され、また、図107(C)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図108(a)は図105に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t5からある時間が経過した時点t6では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t6で、第二の演出手段のスピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図108(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。時点t6では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行される。
図108(b)は図105に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t7で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Cが続行している。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行する。また、図108(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図109は、本実施形態による実施例7におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図109の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図109の上段のt0〜t10は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図109の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図109の下段は、第三の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含んでいる。第三の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t10以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタンのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t10以降まで選択可能期間が継続する。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
また、第二の演出手段におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Taより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t1からある時間が経過した時点t2では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Taより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t2からある時間が経過した時点t3では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出αが続行される。
時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内にチャンスボタン136の押下はなく、時点t3から次のチャンスボタン136の押下までは時間T3(>Ta)が経過した時点t8となるので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
時点t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t6では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t7は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t7からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t7では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間より後の時点t8で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Dが終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t8では演出δが続行される。時刻t7からある時間が経過した時点t8では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Zが続行される。
時点t9は、時点t7で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t7で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が0回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Zから0番目の演出(つまり、演出Z)を選択する。従って、時点t9からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t9では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Eが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t8から待機時間Ta秒が経過した時点t10において、時点t8から時点t10までの期間内にチャンスボタン136の押下はなく、時点t8から次のチャンスボタン136の押下までは時間T4(>Ta)が経過した時点となるので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eが続行される。
図110〜図113は、実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示している。図110〜図112の(a)〜(c)および図113の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図110〜図112の(A)〜(C)および図113の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図110(a)は図109に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図110(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図110(b)は図109に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。図109を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、特図変動遊技が続行している。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図110(B)に示すように、時点t1では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図110(c)は図109に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図110(C)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間Ta(=1秒)がセットされる。
図111(a)は図109に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.8秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図111(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。また、時点t3では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間Ta(=1秒)がセットされる。
図111(b)は図109に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが続行する。また、図111(B)に示すように、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行されている。
図111(c)は図109に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t4からある時間が経過した時点t5では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内に第一の操作手段のチャンスボタン136の押下はないので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。図111(C)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。また、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。
図112(a)は図109に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t6では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t6で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t6では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t6で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが続行する。また、図112(A)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行されている。
図112(b)は図109に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t7は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t7からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。本例では、変動開始と同時に演出Z(「姫モード」)が表示される。なお、変動開始する前に演出Zが開始されてもよい。また、変動開始と同時に演出Zが開始されてもよい。なお、変動開始前は演出Zが開始されるものでなくてもよい。時点t7では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行され、また、図112(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図112(c)は図109に示す時点t8での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t8では時点t0で開始した特図変動遊技が継続している。時点t8で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t8で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが終了して「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが開始される。演出Eにおける「M5:温泉ホルモン」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図112(C)に示すように、時点t8では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行される。時点t8では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行される。
図113(a)は図109に示す時点t9での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t9は、時点t7で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t9は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾3−装飾9−装飾8が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t9では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Eが続行される。時点t7から時点t9までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t9からの演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行する。また、図113(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図113(b)は図109に示す時点t10での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t9からある時間が経過した時点t10では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t8から待機時間Ta秒が経過した時点t10において、時点t8から時点t10までの期間内に第一の操作手段のチャンスボタン136の押下はないので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。図113(B)に示すように、スピーカ120からは曲名が「温泉ホルモン」の曲810が流れる演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eが続行される。また、第三の演出手段では演出Z(姫モード)が続行する。
図114は、本実施形態による実施例8におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図114の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図114の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図114の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図114の下段は、第三の演出手段と第四の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含み、第四の演出手段はランプ940を含んでいる。第三および第四の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。時点t0で第四の演出手段は演出χを実行中であるか時点t0から演出χを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行され、第四の演出手段では演出χが続行される。
時点t1からある時間が経過した時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t2からある時間が経過した時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。一方、第四の演出手段では演出χが終了して演出ψが開始される。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。一方、第四の演出手段では演出ψが終了して演出ωが開始される。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t5からは第三の演出手段から演出Zが実行される。一方、第四の演出手段では演出ωが終了して演出ω´が開始される。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。時点t6では、第一の操作手段のチャンスボタン136が押下されているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。よって、第三の演出手段では演出Zが続行され、第四の演出手段では演出ω´が続行される。
時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの第三の演出手段では演出Zが続行され、第四の演出手段では演出ω´が続行される。
このように本実施例では、第二の操作手段に対応する第三の演出手段で、周期的(T秒毎)に選択結果が反映される。T秒間の間に選択操作があった場合は、次の演出開始可能タイミングで反映される。第二の操作手段に対応する第四の演出手段では、操作結果が即座に反映されるようになっている。
図115〜図117は、実施例8におけるパチンコ機100の第一〜第四の演出手段で実行される選択演出を示している。図115、図116の(a)〜(c)および図117の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図115、図116の(A)〜(C)および図117の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120と第四の演出手段に含まれるランプ940を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図115(a)は図114に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出Aはスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図115(A)に示すように、時点t0において、第二の演出手段のスピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。また、第四の演出手段のランプ940では演出X(吉宗モード)に対応した色のLEDが発光して「八代」の文字が視認される演出χが実行されている。
図115(b)は図114に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t0からある時間が経過した時点t1では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、第二の演出手段のスピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図115(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。よって、第三の演出手段の演出表示装置915では演出Xが続行される。図115(B)に示すように、第四の演出手段では演出χが続行される。
図115(c)は図114に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t1からある時間が経過した時点t2では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t2で、第二の演出手段のスピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図115(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Xが続行される。また、図115(C)に示すように、第四の演出手段では演出χが続行される。
図116(a)は図114に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t2からある時間が経過した時点t3では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。なお、演出表示装置915には「次変動から爺モード」という表示とともに「爺」のキャラクタ画像が表示される。一方、図116(A)に示すように、第四の演出手段のランプ940では設定操作部139での操作が即座に反映されて、演出χが終了して演出ψが開始される。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図116(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810の演奏が続行する。
図116(b)は図114に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。なお、演出表示装置915には「次変動から姫モード」という表示とともに「姫」のキャラクタ画像が表示される。一方、図116(B)に示すように、第四の演出手段のランプ940では設定操作部139での操作が即座に反映されて、演出ψが終了して演出ωが開始される。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図116(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図116(c)は図114に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t5は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t5からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。また、図116(C)に示すように、第四の演出手段のランプ940では演出ωが終了して演出ω´が開始される。演出ω´では「姫モード」の演出Zに対応した色のLEDが発光して「八代」の文字が視認される。本例では、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光した後(予め決められた輝度で発光する状態になった後)に、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了する。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Cが続行され、また、図116(C)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。なお、ランプ940の発光と演出Zの表示は、同時に開始されてもよく、ランプ940の発光が開始された後に演出Zの表示が開始されてもよく、演出Zの表示が開始された後にランプ940の発光が開始されてもよい。また、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光すると同時に、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了してもよく、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了した後に、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光するようにしてもよい。
図117(a)は図114に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t5からある時間が経過した時点t6では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t6で、第二の演出手段のスピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図117(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。時点t6では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では「姫モード」の演出Zが続行される。また、図117(A)に示すように、第四の演出手段のランプ940では演出ω´が続行される。
図117(b)は図114に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾3−装飾9−装飾8が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t7で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Cが続行している。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの演出表示装置915では演出Zが続行する。また、図117(B)に示すように、第三の演出手段のスピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行し、第四の演出手段のランプ940では演出ω´が続行される。なお、第四の演出手段のランプ940も演出表示装置915と同様に、次の特図変動遊技が開始する場合に選択された演出が実行されるものであってもよい。
図118は、本実施形態による実施例9におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図118の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図118の上段のt0〜t9は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図118の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第一の操作手段による演出選択が行われる。図118の下段は、第二の操作手段に基づく第一の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。このように本例では、第一の演出手段は第一の操作手段と第二の操作手段とで選択演出が実行されて、2種類の演出が同時に進行する。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者による設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t9以降まで選択可能期間が継続する。また、時点t0で第一の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始している。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t9以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、第二の演出手段では時点t1で演出αが続行される。時点t1では、第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかが押下されているが、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Bが開始されるとともに演出Xが続行される。
また、第二の演出手段におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Taより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t1からある時間が経過した時点t2では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Cが開始されるとともに演出Xが続行される。
さらに、時点t2での設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下により、先のボタン139a〜139eのいずれかの押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Taより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t2からある時間が経過した時点t3では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Dが開始されるとともに演出Xが続行される。
さらに、時点t3での設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下により、先のボタン139a〜139eいずれかの押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Xが終了して演出X´が開始する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出X´の開始とともに演出Dが続行され、第二の演出手段では演出αが続行される。
時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれの押下もなく、時点t3から次に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかが押下されるのは時間T3(>Ta)が経過した時点t7となるので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dと演出X´が続行される。
時点t6は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。また、第二の操作手段に関係する第一の演出手段での演出は、所定の確率で特図変動遊技の開始に伴い演出の変更が行われるようになっている。第一の演出手段では、時点t6で演出X´が終了して演出Yが開始する。よって、第一の演出手段では演出Yの開始とともに演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間の後の時点t7で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Dが終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t7では演出δが続行される。時点t7では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第一の演出手段では演出Eの開始とともに演出Yが続行される。
時点t8は、時点t6で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。第二の操作手段に関係する第一の演出手段での演出は、所定の確率で特図変動遊技の開始に伴い演出の変更が行われるが、この例では第一の演出手段では、時点t8で演出Yは変更されずに続行している。よって、第一の演出手段では演出Yとともに演出Eが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t7から待機時間Ta秒が経過した時点t9において、時点t7から時点t9までの期間内に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれの押下もなく、時点t7から次の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下までは時間T4(>Ta)が経過した時点となるので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eと演出Yが続行される。このように本実施例では、実施例7における第三の演出手段を第一の演出手段に変更した場合を示しており、第一の演出手段に複数の選択演出が表示される例を示している。なお、演出が切り替わるタイミングは、変動開始時であってもよい。また、演出が切り替わるタイミングは、図柄停止(装飾図柄が停止し、ゆれ変動となっているときや特図表示装置の図柄が停止したときなど)や、大当り開始時(表示領域に大当りと表示されたときや、ラウンドランプが点灯したときなど)、大当り終了時(表示領域で大当り終了演出が表示されているときや、ラウンドランプが消灯したときなど)、演出Xが開始してから所定時間(たとえば10秒)経過したときであってもよい。
図119は、実施例9におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図119の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図119の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。図119の(a)と(A)、(b)と(B)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図119(a)は図118に示す時点t3と時点t4との間における装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図119(A)は図118に示す時点t3と時点t4との間におけるスピーカ120で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208の中央では特図変動遊技による装飾図柄変動遊技が実行されている。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄が変動表示(図中、矢印で示す)されている。装飾図柄表示装置208の表示領域内の右下側には選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800ではスピーカ120から出力可能な曲の曲コードと曲名を表示する演出が行われる。時点t3と時点t4との間の時点では、選択演出表示領域800では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列が表示される演出Dが実行されている。選択演出表示領域800の下方には「方向キーでBGMを変更」という文字列955が表示されて演出Dを他の演出に変更できることを報知している。方向キーは第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかのことである。装飾図柄表示装置208の表示領域内の左下側には演出表示領域950が設けられている。演出表示領域950には「吉宗モード」の文字と当該文字の下に「殿様」のキャラクタ画像が表示された演出Xが実行されている。演出表示領域950の下方には「チャンスボタンでモード変更」という文字列が表示されて演出Xを他の演出に変更できることを報知している。図119(A)は、スピーカ120では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」という曲810が流れる演出αが実行されていることを示している。
図119(b)は図118に示す時点t4と時点t5との間における装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図119(B)は図118に示す時点t4と時点t5との間におけるスピーカ120で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208の中央では特図変動遊技による装飾図柄変動遊技が実行されている。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄が変動表示(図中、矢印で示す)されている。時点t4と時点t5との間の時点では、選択演出表示領域800では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列が表示される演出Dが実行されている。選択演出表示領域800の下方には「方向キーでBGMを変更」という文字列955が表示されて演出Dを他の演出に変更できることを報知している。演出表示領域950には「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字と当該文字の下に「爺」のキャラクタ画像が表示された演出X´が実行されている。本例では、「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字と「爺」のキャラクタ画像は、同時に表示される。なお、「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字が表示された後に「爺」のキャラクタ画像が表示されてもよく、その逆でもよい。演出表示領域950の下方には「チャンスボタンでモード変更」という文字列が表示されて演出X´を他の演出に変更できることを報知している。図119(B)は、スピーカ120では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」という曲810が流れる演出αが実行されていることを示している。
図120は、本実施形態による実施例10におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図120の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図120の上段のt0〜t4は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図120の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で演出手段は一方の演出(第一の演出)Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、さらに演出手段は他方の演出(第二の演出)αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は所定の期間中(t0〜t4)は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、演出手段では時点t1で一方の演出Aが終了して演出Bが開始される。他方の演出は遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出Bの開始とともに演出αが続行される。
また、T秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、一方の演出Bが終了して演出Cが開始される。時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で演出手段では他方の演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
時点t2から待機時間T秒が経過した時点t3では、演出手段では一方の演出Cが続行されるとともに他方の演出αが終了して演出γが開始される。
本実施例は、実施例4で説明した選択演出に対し、1つの演出手段で複数の選択演出を行っている点に特徴を有している。また、本実施例においても、一方の演出は、選択した演出がすぐに反映され、他方の演出は、選択してから待機時間が経過しないと開始されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、他方の演出では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点t4は操作手段による演出選択ができる選択可能期間の終了時点を示している。例えば、時点t0から時点t4までの特図変動遊技では選択可能期間だが時点t4からの特図変動遊技では選択不可能期間とするような場合が含まれる。以下、時点t4が特図変動遊技の開始時点であり当該特図変動遊技中は選択不可能期間である場合で説明する。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t2から時点t4までの時間T2が、時点t2からの待機時間Tより長い場合は、演出手段では他方の演出γが時点t3から時点t4まで実行され、さらに時点t4からの特図変動遊技でも実行される。時点t4から一方の演出は新たな演出C´が開始される。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t2から次の特図変動遊技の開始時点t4までの時間T2が、時点t2からの待機時間Tより短い場合は他方の演出は変更されない。
図121は、実施例10におけるパチンコ機100の演出手段で実行される選択演出を示している。図121(a)〜(d)は、演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図121(a)〜(d)を通して、装飾図柄表示装置208には、特図変動遊技の結果として左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されている。本例では、図柄変動中と図柄停止中に少なくとも選択演出が実行可能である。なお、図柄変動中のみ選択演出が実行可能であってもよく、図柄停止中のみ選択演出が実行可能である。
図121(a)は、図120に示す時点t0から時点t1の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Aが実行されている。演出Aでは、表示領域の背景全面を使って「殿様」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが実行されている。演出αでは、表示領域右上角に横長長方形のモード表示領域960が画定され、モード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図121(b)は、図120に示す時点t1から時点t2の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Bが実行されている。演出Bでは、表示領域の背景全面を使って「爺」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが続行しておりモード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図121(c)は、図120に示す時点t2から時点t3の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Cが実行されている。演出Cでは、表示領域の背景全面を使って「姫」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが続行しておりモード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図121(d)は、図120に示す時点t3から時点t4の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Cが続行して表示領域の背景全面を使って「姫」のキャラクタ画像965が表示されている。また、他方の演出として演出αが終了して演出γが実行されている。演出γでは、モード表示領域960内に「姫モード」の文字列が表示される。
図122は、本実施形態による実施例4の変形例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図122の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図122の上段のt0〜t5、tv〜tyは種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図122の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。演出選択は所定の期間中は常時可能になっている。本例では、全期間において演出選択が常時可能になっているが、例えば、大当り遊技の例えば1ラウンド目だけに演出選択を可能にしたり、所定の特図変動遊技中だけに演出選択を常時可能にしてもよい。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Tより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4では、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
本実施例において、第一の演出手段は、選択した演出がすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してから待機時間が経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点tvは特図変動遊技における装飾図柄が停止表示した時点である。時点t5は時点tvから所定のTa秒間経過した時点である。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長い場合は、第二の演出手段では演出δが時点t4から時点t5まで実行される。第二の演出手段では時点t5から一定期間演出が停止される。第二の演出手段がスピーカ120である場合は無音状態となる。なお、制御的には音を出すコマンドが主制御部300から第1副制御400に出力されている場合もある。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより短い場合は第二の演出手段での演出αは変更されない。
時点twは時点tvからTb(>Ta)秒間が経過した時点である。時点twから第一の演出手段では演出Dが終了して演出D´が開始される。演出D´は例えばデモンストレーション用画面(デモ画面)である。時点twからある時間経過した時点txで遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出D´が終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では演出の停止状態が継続する。
時点txからある時間経過した時点tyは、特図変動遊技の開始時点である。時点txから時点tyまでの期間TcがTc≧Tである場合は、時点tyから第二の演出手段で演出εが開始する。期間TcがTc<Tである場合は、時点tyから第二の演出手段で演出δが開始する。
図123〜図125は、変形例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図123、図124の(a)〜(d)および図125(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図123、図124の(A)〜(D)および図125(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図123(a)は図122に示す時点t0より以前に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0以前において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左装飾図柄表示領域208aに装飾2が揺れ変動表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が揺れ変動表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が揺れ変動表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図123(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図123(b)は図122に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技中であり、左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止状態で表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止状態で表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止状態で表示されている。選択演出表示領域800では演出Aが続行されている。図123(B)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは演出αが続行されている。
図123(c)は図122に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t1において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。時点t1で遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われると、第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の選択演出表示用域800では演出Aが終了して、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では、図123(C)に示すように、スピーカ120からは演出αが続行されている。
図123(d)は図122に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。第二の演出手段のスピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で装飾図柄表示装置208の選択演出表示領域800では演出Bが終了して、「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間T(例えば、T=1秒とする)より短いため、図123(D)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図124(a)は図122に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。スピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t3で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが実行される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.5秒とする)は待機時間Tより短いため、図124(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図124(b)は図122に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技中であり、左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止状態で表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止状態で表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止状態で表示されている。時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4において、スピーカ120は曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図124(B)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。
図122に示す時点tvは特図変動遊技における装飾図柄が停止表示した時点である。時点t5は時点tvから所定のTa秒間経過した時点である。図124(c)は図122に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。また、図124(C)に示すように、スピーカ120では時点t5から演出が停止されて無音状態となる。なお、特図変動停止からTa秒経過すると、スピーカ12を無音状態にするだけでなく、別のBGMを流すようにしてもよい。また、無音にする場合も音量を徐々に下げていくようにしてもよく、音量を一気に下げるようにしてもよい。
図124(d)は図122に示す時点twでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点twは時点tvからTb(>Ta)秒間が経過した時点である。装飾図柄表示装置208では、時点twから演出Dが終了して演出D´が開始される。演出D´は「吉宗」の文字を含むデモ画面による演出を含んでいる。また、図124(D)に示すように、スピーカ120では時点twで無音状態が維持されている。
図125(a)は図122に示す時点txでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点txでは、時点tw以降であってスピーカ120での演出が無音状態となっている。この時点txのデモ画面表示中に遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、デモ画面が消えて、特図変動遊技での左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止表示され、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止表示される画像が表示される。また、選択演出表示用域800が再表示されて、「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが開始される。一方、第二の演出手段のスピーカ120では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点txでは、図125(A)に示すように、スピーカ120は無音状態を維持する。このように本例では、デモ画面表示中に選択操作をした場合、デモ表示をキャンセルし、図柄表示画面を表示させるようにしているが、デモ画面をある期間表示した後に、図柄表示画面を表示するようにしてもよい。また、デモ画面表示中は選択操作ができないようにしてもよい。
図125(b)は図122に示す時点tyでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点tyは、時点txからTc秒だけ時間経過して特図変動遊技が開始された時点である。選択演出表示用域800では「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが続行される。一方、スピーカ120では、時点txから時点tyまでの期間Tcが待機時間Tに対してTc≧Tである場合は、図125(B)に示すように、無音状態を終了して、時点tyから曲名が「温泉ホルモン」の曲810が流れる演出εが開始される。
図125(c)も図122に示す時点tyでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。選択演出表示用域800では「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが続行される。一方、スピーカ120では、時点txから時点tyまでの期間Tcが待機時間Tに対してTc<Tである場合は、図125(C)に示すように、無音状態を終了して、時点tyから曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
図126は、本実施形態による実施例4の変形例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図126の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図126の上段のt0〜t5は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図126の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
本変形例は、実施例4に示す動作とともに、パチンコ機100が何らかのエラー状態を生じている場合に第一および第二の演出手段にエラー表示をさせる点に特徴を有している。このため、図126に示す時間的動作のうちエラー表示以外は実施例4の図95に示す時間的動作と同一であるので、当該同一の動作についての説明は省略する。図126に示すように、時点t0と時点t1の間のある時点でパチンコ機100にエラー状態が生じると第一の演出手段では選択演出とともにエラー表示が行われる。エラー表示はエラー状態がなくなる時点t5以降の時点まで行われる。また、図126に示すように、第一の演出手段でエラー表示が行われるのに同期して第二の演出手段では、選択演出とともにエラー音の出力が行われる。
図126に示す例ではエラー表示とエラー音の出力を同時に開始しているが、エラー画像を先に表示し、所定期間(例えば10秒)の経過でエラー音を出力するようにしてもよいし、その逆であってもよい。また、エラー表示とエラー音を必ず出力させるエラー出力パターンに対し、エラー画像を先に表示し、所定時間(例えば、エラー検知から30秒)が経過してもエラー状態が解消されない場合にエラー音を出力させるようにしてもよく、またその逆であってもよい。つまり、エラー状態が解消された場合は遅れて出力される方をキャンセルするエラー出力パターンを用いてもよい。また、エラー音はエラー状態が解除されるまで継続的に流れるようにしてもよく、またエラー状態になってから所定時間(例えば30秒)の経過でエラー音の出力を終了させてもよい。
図127は、変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図127(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図127(A)〜(D)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図127(a)は図126に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図127(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図127(b)は図126に示す時点t1から時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、特図変動遊技が続行している。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図127(B)に示すように、時点t1では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t0と時点t1の間のある時点からパチンコ機100がエラー状態なっており、図127(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t1で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図127(B)に示すように、スピーカ120では時点t1で演出αとともに、演出αより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。本例では、装飾図柄表示装置での「エラー!!」の表示とスピーカからのエラー音の出力は同時に開始される。なお、装飾図柄表示装置で「エラー!!」が表示された後に、スピーカからエラー音を出力するようにしてもよく、スピーカからエラー音を出力された後に、装飾図柄表示装置で「エラー!!」が表示されるようにしてもよい。なお、パチンコ機100がエラー状態中は、上記のようにスピーカ120から演出αの曲810の出力とともにエラー音830を出力するようにしているが、曲810の出力をなくしてエラー音830だけしか聞こえないようにしてもよい。さらに、エラー状態の内容によって、曲810とエラー音830の出力の仕方を変えるようにしてもよい。例えば、主として遊技者に報知するための「下皿128の球満タンエラー」のときは、遊技者が下皿から箱に球を移すことにより、エラー報知を終了させることができるので、曲810の音量をエラー音830より低い状態または同じ状態にして曲810とエラー音830の両方を出力してもよいし、遊技者だけでなく少なくとも遊技店員にも報知する必要がある「扉開放エラー」、「払出エラー」、あるいは「磁石検知エラー」等のときは、店員により確認が必要な重大なエラーであるためエラー音だけが出力されるようにしてもよい。
図127(c)は図126に示す時点t2から時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において、特図変動遊技が続行している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図127(C)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、パチンコ機100のエラー状態は継続しており、図127(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t2で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図127(C)に示すように、スピーカ120では時点t2で演出αとともに、演出αより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。
図127(d)は図126に示す時点t4から時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。選択演出表示領域800では、時点t4で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが行われている。また、図127(D)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが行われている。また、パチンコ機100のエラー状態は継続しており、図127(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t4で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図127(D)に示すように、スピーカ120では時点t2で演出δとともに、演出δより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。このように、エラー状態中も選択演出が行えるようにしているが、エラー状態中は選択演出が行えないようにしてもよい。また、エラー内容ごとに選択演出が行えるものと行えないものがあってもよく、エラー中は選択演出表示領域800が表示されないものであってもよく、エラー表示により選択演出の少なくとも一部または全部が視認困難(または視認不可)な状態になっていてもよい。
図128は、変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出の他の例を示している。図128(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図128(A)〜(D)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図128(a)、(A)は図126に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示しており、図127(a)、(A)と同一の演出動作が行われている。
図128(b)、(B)〜図128(d)、(D)に示す演出の時点は図127(b)、(B)〜図127(d)、(D)にそれぞれ対応している。図127(b)〜図127(d)では、エラー状態中も選択演出表示領域800が表示されて選択演出が行えるようになっている。これに対し、本例では、図128(b)〜図128(d)に示すように装飾図柄表示装置208の表示領域全域にエラーが生じていることを示すエラー表示画像が表示されており、エラー状態中は選択演出が行えないようになっている。なお、装飾図柄表示装置208に選択演出表示領域が表示されていない場合であっても、選択演出が行えるようにしてもよい。本例では、装飾図柄表示装置でのエラー表示画像の表示とスピーカからのエラー音の出力は同時に開始される。なお、装飾図柄表示装置でエラー表示画像が表示された後に、スピーカからエラー音を出力するようにしてもよく、スピーカからエラー音を出力された後に、装飾図柄表示装置でエラー表示画像が表示されるようにしてもよい。
次に図129〜図146を用いて実施例11〜実施例19について説明する。まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に図示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について主として図129(a)と図129(g)を例にとって説明する。図129(a)には、図71に示すパチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、普図表示装置210は特図2表示装置214の右側に示されている。特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示され、普図保留ランプ216は普図表示装置210の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。なお本実施例における普図の保留は最大4個まで溜めることができるので、普図保留ランプ216のLEDは4個設けられている。
図129(a)において、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられている。演出表示領域208dを拡大して所定の演出を実行するような場合には、必要に応じて図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部以外の領域、例えば右下角部に縮小表示される場合もある。
演出表示領域208d内の上方右寄りには第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の上側は普図用第四図柄表示領域t3であり、中側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、下側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図1変動遊技が非作動中は特図1第四図柄として「○」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図2変動遊技が非作動中は特図2第四図柄として「△」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。普図変動遊技が非作動中は普図第四図柄として「◇」を表す画像が普図用第四図柄表示領域t3に表示される。また、特図変動遊技の実行中または普図変動遊技の実行中には第四図柄として白地画像がそれぞれの第四図柄表示領域t1〜t3に表示される。
演出表示領域208dの下方中央に正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域Cになっている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域Cに表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域C内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。なお、変動アイコン表示領域Cの外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域Cに変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。また、変動アイコンを表示せず、保留アイコンのみ表示するようにしてもよい。
演出表示領域208d内の下方左寄りで変動アイコン表示領域Cに隣接して横長長方形形状の特図1保留アイコン表示領域Aが設けられている。特図1保留アイコン表示領域Aには保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1、a2等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本例では、最も信頼度の低い表示態様として白色円形の保留アイコンが表示される。本実施例では特図1保留アイコン表示領域Aに最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの右側面に隣接して縦長長方形形状の特図2保留アイコン表示領域Bが設けられる。特図2保留アイコン表示領域Bは、特図2の保留がない場合は表示せずに特図2の保留が溜まった場合にだけ表示されるようにしているが、常時表示するようにしてもよい。なお、確変電サポ中は、特図2始動口232に遊技球が入球し易くなるため、遊技者が特図2保留アイコン表示領域Bに表示される特図2保留アイコンを容易に視認できるように、上記の特図1保留アイコン表示領域Aの表示位置と特図2保留アイコン表示領域Bの表示位置が入れ替えられる。
また、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している(図129(b)参照)。特図2表示装置214および普図表示装置210についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している(図129(f)参照)。
図129(g)には、表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでボタン演出の表示がされている状態を示している。ボタン演出の表示には、第一の種類の表示としてチャンスボタン136に関する表示が含まれている。チャンスボタン136に関する表示のうちの第一の表示としてボタン表示がある。ボタン表示には、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)と、ボタン操作の受付有効期間(以下、「操作有効期間」と称する場合がある)の残りを示す有効期間画像と、その他のボタン操作を促す表示のいずれか一つが少なくとも含まれる。また、ボタン演出の表示には、第二の表示としてボタン表示に連動して実行される予告報知等の演出表示を含めることができる。ボタン演出の表示は、静止画像表示やアニメーション表示のいずれか一方またはそれらを組合せた表示で行われる。なお、本実施例における有効期間画像は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ表示態様を変化させる画像(例えば、メータ(ゲージ)画像)であるが、数字や時計を模した画像等よるカウントダウン表示であってもよい。
以下の各実施例で示す特図変動遊技や大当り遊技は、上記実施例において説明したものと同様の制御動作により実行される。以下の実施例では特図変動遊技や大当り遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例11)
本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図133を用いて説明する。まず始めに、図129と図130を用いて特図変動遊技の結果が大当りになる場合の一連の演出の流れの例について説明する。図129(a)〜図130(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図129(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中であり、普図変動遊技も非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。普図表示装置210ははずれ図柄の「普図B」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1〜t3は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。普図保留ランプ216では普図の保留がないことが報知されている。
特図1保留アイコン表示領域Aには白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図129(b)〜(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し(図129(b)参照)、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され(図129(c)〜(e)参照)、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される(図129(f)参照)。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し(図129(c)参照)、保留順位が第一位の特図1保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aを越えて変動アイコン表示領域Cに進入するとともに、残余の保留アイコンは元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する(図129(c)〜(e)参照)。変動アイコン表示領域Cに進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
図129(g)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図129(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図129(h)は、図129(g)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図129(i)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図129(j)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の右側四分の三の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
図129(k)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図129(l)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図129(m)は、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図129(m)〜図130(h)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図129(n)〜図130(a)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図130(b)〜(d)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。また、図130(d)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾7−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図130(e)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図130(f)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾7−装飾7」を仮停止表示している状態を示している。
図130(g)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域t1では、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示している。
図130(h)は、大当り開始表示であり、画像表示領域ほぼ全面に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。なお、本実施例では、当否判定結果が特図Aであり、装飾図柄が確変大当り用の組合せである場合に大当り開始表示を「確変大当り」と表示し、当否判定結果が特図Aまたは特図Bであり、装飾図柄が大当り用の組合せである場合に大当り開始表示を「大当り」と表示する。
図130(f´)〜(h´)は、図129(l)と同一の状態において、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾6」のリーチ演出が開始された場合に、図130(f)〜(h)の演出に代えて、15R大当りに当選した場合の演出を例示している。図130(f´)は、図130(e)から引き続いている。図130(f´)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止表示している状態を示している。
図130(g´)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図B」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示している。
図130(h´)は、画像表示領域ほぼ全面に「大当り」の文字列画像が表示されて15R大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図131(a)〜(b)は、図130(a)から引き続いている別のSPリーチ演出の続きを例示しており、一方の武士が負けた演出がなされており、当該変動の当否判定結果がはずれになる可能性が高いことを予告報知している。特図1保留アイコン表示領域Aおよび特図1保留アイコンは、図131(a)〜(c)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。また、図131(b)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図131(c)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図131(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾6−装飾7」が仮停止表示している状態を示している。この状態では特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンの表示が再開され、図131(h)に示す特図1変動遊技の終了まで表示される。
図131(e)は、特図1表示装置212にはずれ図柄の「特図F」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示している。
図131(f)〜(h)は、変動アイコンの消去アニメーションの表示を示している。本例では、特図変動遊技の終了後で装飾図柄が停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションの表示が実行される。なお、変動アイコンの消去アニメーションの表示は他のタイミングで実行してもよい。図131(f)は、変動アイコンが変動アイコン表示領域Cから下方に移動を開始して、変動アイコンの円形輪郭の下三分の一が画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図131(g)は、変動アイコンがさらに下方に移動して、円形輪郭の上部がわずかに視認できる程度にまで変動アイコンが画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図131(h)は、変動アイコンが完全に変動アイコン表示領域Cから消えて変動アイコンの消去アニメーションの表示が終了した状態を示している。なお、変動アイコンの消去アニメーションは、図柄変動中に行われてもよく、例えば、一つの装飾図柄(例えば、左装飾図柄)が仮停止表示される前のタイミングであってもよく、一つの装飾図柄(例えば、左装飾図柄)が仮停止表示された後のタイミングであってもよく、複数の装飾図柄が仮停止表示される前、または後のタイミングであってもよく、装飾図柄が揺れ変動表示される前、またはされた後のタイミングであってもよい。
次に、特図変動遊技の結果が大当りになって大当り遊技が実行される場合の演出(以下、「大当り演出」と称する場合がある)の流れの例について図132を用いて説明する。図132(a)〜(g)はこの順に、大当り演出を時系列で示している。図132の各図の装飾図柄表示装置208の右側にはスピーカ120が表示されている。なお、大当り演出を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図132(a)は、図130(g)から引き続く図130(h)と同一の状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになって、演出表示領域208dの中央に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が1個あることが報知されている。
演出表示領域208dに「確変大当り」の文字列画像が表示されている間は、原則としてスピーカ120から音は流れないが、15R特別大当りを報知するBGMまたはSE(サウンド・エフェクト:効果音)などが出力されてもよいし、15R特別大当りラウンド中に出力されるBGMやSEが出力されてもよいし、15R特別大当りに当選したことが報知される前から実行されている演出、例えばSPリーチ中の大当り確定演出で出力されているBGMが引き続き出力されてもよい。
図132(b)は、15R特別大当り遊技における大当り演出(後程説明する第二の演出や第四の演出を含む演出)が第1ラウンドで開始された状態を示している。演出表示領域208dのほぼ全面では、姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。スピーカ120からは、第二の演出に対応させた第四の演出(演出O´)の曲が曲の先頭から流れている。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。また、演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出を実行しているラウンドのラウンド数が表示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。また、本実施例では、「1R」の文字列画像や「装飾7」の図柄組合せは大当り演出の一部を構成している。以降の実施例においても同様である。
図132(c)は、15R特別大当りの大当り演出が継続しており、すでに第2ラウンドから第10ラウンドまでが終了して、第11ラウンドにおける大当り演出が実行されている状態を示している。演出表示領域208dには、ムービーのラストシーンが表示されており、スピーカ120からは、曲のエンディングが流れている。また、演出表示領域208dの右上隅に、「11R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「11」であることが報知されている。また、第11ラウンドの大当り遊技が開始されるまでに、特図1始動口230に球が3個入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218では特図1の保留が1個から4個に増加したことが報知されている。その後、ムービーと曲による大当り演出の一周目が終了する。
図132(d)は、大当り演出の一周目が終了して、第11ラウンド中にムービーと曲による大当り演出の二周目が開始された状態を示している。演出表示領域208dでは、姫のキャラクタが登場するムービーが先頭から表示されており、スピーカ120からは、曲が先頭から流れている。
ムービーや曲などの演出は、繰り返し実行されるようにしてもよい。また、演出が繰り返し実行される場合には、演出データにループ設定を行うなど演出の終了時点から演出の開始時点に戻る制御にしてもよいし、演出の終了時点から演出の途中部分に戻る制御にしてもよい。また、演出が繰り返されるデータが実行されるようにしてもよい。
図132(e)は、最終ラウンドである第15ラウンドで大当り演出が継続して実行されている状態を示している。最終ラウンドが終了してアタッカ234が閉鎖された後でも一定時間は大当り演出が実行されている。演出表示領域208dの右上隅には「15R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「15」であることが報知されている。また、第15ラウンドの大当り遊技が開始されるまでに、普図始動口228を遊技球が4個通過したことに伴い、普図1保留ランプ216では普図の保留が0個から4個に増加したことが報知されている。
最終ラウンドが終了してアタッカ234が閉鎖されてから後述する図132(f)に示す大当り終了演出の開始時までのインターバルにおいて、大当りラウンド中に実行される大当り演出を一定期間実行するようにしてもよい。この場合、スピーカ120においてのみ引き続き大当り演出が実行されるようにしてもよいし、演出表示領域208dにおいてのみ引き続き大当り演出が実行されるようにしてもよい。ここで一定期間とは、インターバルよりも短い期間であってもよいし、インターバルと同じ長さの期間であってもよいし、インターバルよりも長い期間であってもよい。また、大当り演出を大当り終了演出の途中まで実行されるようにしてもよいし、大当り終了演出の終了まで実行されるようにしてもよい。また、上記インターバルにおいて、大当り演出を停止、消去、中断、終了、または中止させるようにしてもよい。
図132(f)は、大当り遊技が終了したことを報知する大当り終了演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左側三分の二の領域に「確率変動突入」の文字列画像が表示され、残り三分の一の領域で武士のキャラクタ画像が表示され、さらにスピーカ120からは、大当り終了演出用のBGMが流れて、確率変動状態に移行することが報知される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dおよびスピーカ120は、大当り終了演出中は、大当りラウンド中に実行される大当り演出と同じ演出を引き続き実行するようにしてもよいし、大当りラウンド中に実行される大当り演出と異なる演出を実行するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208およびスピーカ120のうちの一方のみが大当りラウンド中に実行される大当り演出と同じ演出を引き続き実行するようにしてもよい。
図132(g)は、後述する特図の変動表示開始待ち時間中である状態を示している。後述する条件装置作動信号がオフになってから所定時間(例えば、4ms)が経過する前での期間は、図柄表示領域208a〜208cに、当該大当り遊技の開始前に表示されていた「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せが再度表示される。演出表示領域208dの左上隅には「確変中」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上隅の各第四図柄表示領域t1〜t3には遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示されている。確変中なので、特図1保留アイコン表示領域Aと特図2保留アイコン表示領域Bの表示位置は入れ替えられている。特図1保留アイコン表示領域Aには、白色円形の表示態様で4つの特図1保留アイコンが表示されている。特図2保留アイコン表示領域Bには、特図2保留アイコンは1つも表示されていない。また、次の特図変動遊技は開始されていない。
確変大当りの大当り演出(大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確の場合の演出)とそれ以外の大当りの大当り演出(大当り終了後の遊技状態が特図低確普図高確または特図高確普図高確の場合の演出)は、異なる演出が行われるようにしてもよいし、同じ演出が行われるようにしてもよい。また、大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確状態であっても、大当り終了後の遊技状態が特図低確普図高確となる大当りの大当り演出と一部または全部が同じであってもよい。また、上記インターバル中も演出は継続して実行されていてもよい。
次に、図132(b)〜(e)を用いて示した第二の演出と第四の演出を含む大当り演出の実行を決定するために、図132(a)と図132(b)の間の期間で行われる大当り演出について図133を用いて説明する。図133(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出(以下、「演出選択演出」と称する場合がある)を時系列で示している。また、図133(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図133の各図の装飾図柄表示装置208の右側にはスピーカ120が表示されている。これ以降の図134〜図136、図138〜図144、および図146においても装飾図柄表示装置208の右側にはスピーカ120が表示されている。本実施例およびこれ以降の実施例において、第一の演出手段の一例として表示手段である装飾図柄表示装置208を用い、第二の演出手段の一例として音出力手段であるスピーカ120を用いる場合がある。
図133(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになっており、演出表示領域208dの中央部に横長長方形の枠画像が表示されている。当該枠画像内のほぼ全域は、ムービー再生用の表示領域となっている。また、当該表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名と、スピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲の曲名を示している。後述するように第三の演出は第一の演出に対応する演出になっている。本実施例における演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。また、第三の期間の期間中に第三の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間と第三の期間は共に、図133(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、後述するようにチャンスボタン136が押下されて図133(h)に示すフェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「演出を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示され、方向キー139を操作することにより、選択可能な演出として実行されている演出を他の演出に変更できることを報知している。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示され、チャンスボタン136を押下することにより、第一の期間の終了後に開始される第二の期間で実行される第二の演出、および第三の期間の終了後に開始される第四の期間で実行される第四の演出を決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本実施例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に遊技者による1回目(最初)の方向キー139の操作が行われている。本例では、動画によるムービー演出が開始されてから、方向キー139の操作が行われているが、動画によるムービー演出が開始される前に方向キー139の操作が行われてもよい。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。また、動画によるムービー演出の開始と曲が同時に開始されてもよい。
図133(b)は、演出選択演出が実行されており、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよく、演出Hの次の演出(例えば、演出I)がすぐに実行されるようにしてもよい。なお、以降のフェードアウト処理が実行されている演出の実施例においても同様であり、フェードアウト処理を実行せず、実行中の演出の次に実行される演出がすぐに実行されるようにしてもよい。
なお、本実施例では、動画によるムービー演出と曲が同期して同時に終了しているが、ムービー演出が先に消去され、曲がその後に消去されるようにしてもよく、その逆であってもよい。また、動画によるムービー演出の開始と曲が同時に開始されてもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
なお、本実施例では、図133(b)のフェードアウト処理による表示(または、演出と演出の間の表示)は所定期間(例えば、0.1秒間)実行される。ここで、図133(b)のフェードアウト処理による表示中(演出と演出の間の表示中)にさらに方向キー139の操作が(例えば、表示の開始から0.02秒後に)行われた場合は、図133(b)のフェードアウト処理による表示の終了後(つまり、0.1秒経過後)、後述する図133(g)の演出選択演出が実行されてもよく、図133(b)のフェードアウト処理による表示を途中で終了し(例えば、図133(b)のフェードアウト処理による表示を0.02秒で終了し)、図133(f)のフェードアウト処理による表示を所定期間の残り時間(例えば、0.08秒間)行うするようにしてもよく、図133(b)のフェードアウト処理による表示を途中で終了し(例えば、図133(b)のフェードアウト処理による表示を0.02秒で終了し)、図133(f)のフェードアウト処理による表示を所定期間(例えば、0.1秒間)行うようにしてもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
図133(c)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Iの実行が開始され、スピーカ120では演出Pの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Hから演出Iへ、演出Oから演出Pへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「キセキの宇宙」の爺のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Iの実行が開始される。演出Iは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期して、スピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pが開始される。なお、演出Iの開始当初(第一の期間の開始タイミング)からムービーが開始され、演出Iの開始から所定期間経過後(例えば、0.5秒後)にスピーカ120から演出Pが開始されるようにしてもよく、逆に演出Pの開始当初からスピーカ120による曲の出力が開始され、演出Pの開始からから所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に演出Iが開始されるようにしてもよく、第一の期間の開始タイミングに演出Iと演出Pが同期して開始されるようにしてもよい。
なお、本実施例では、動画によるムービー演出の演出が開始され、曲がムービー演出の開始から所定期間経過後に開始されているが、逆であってもよい。また、動画によるムービー演出と曲が同期して開始されていてもよく、動画によるムービー演出の開始と曲が同時に開始されてもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
図133(d)〜(e)は、図133(c)に引き続いて演出Iと演出Pによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われる。
図133(f)は、演出選択演出が実行されており、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Iの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Pの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図133(g)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Hの実行が開始され、スピーカ120では演出Oの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Iから演出Hへ、演出Pから演出Oへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hの開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。
本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。チャンスボタン136の押下により、図133(g)で開始した演出Hが第一の演出として決定され、図133(g)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、チャンスボタン136の押下により、図133(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図133(i)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。なお、演出が決定された場合は、実行中の演出を停止し、ムービーは最初に表示される静止画を表示し、決定用のBGMまたは決定音が出力されてもよいが、実行中の曲および/または実行中のムービーをそのまま実行するようにしてもよい。また、演出が停止されるタイミングは、演出が決定されたタイミング(例えば、図133(g))であってもよいが、フェードアウト処理による表示が実行中のタイミング(例えば、図133(h))であってもよく、フェードアウト処理による表示が終了するタイミングであってもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
図133(h)は、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中にチャンスボタン136が押下されたことにより、演出選択演出が終了した状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になって停止状態となる。これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態(停止状態)となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第三の演出、および第一の期間と第三の期間も終了する。
演出選択演出の終了とともに、ムービー画像の表示、「演出を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図133(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図133(i)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。このように、演出Hは演出H´と同一のムービーであるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、図133(i)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第二の演出に対応させた、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第四の演出(演出O´)が実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第三の演出は第四の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。
また、本実施例のパチンコ機100を制御的に記載すると以下のようになる。装飾図柄表示装置208は、演出選択演出が実行される第一の期間(図133(a)〜(h)に示す期間)において、例えば演出Hや演出Iの複数の演出を実行する。演出Hや演出Iのうちの1つの演出が第一の演出である。第1副制御部400は、第一の期間において、チャンスボタン136の押下があった場合に、第二の期間(図133(i)から開始される期間)において実行する演出を決定する。また、装飾図柄表示装置208は、第一の場合(第一の演出が実行されている第一の期間中にチャンスボタン136の押下がなされた場合)に第一の演出を終了し、第二の期間において、第二の期間に実行する演出を先頭から実行する。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される第二の演出(演出H´)は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出H´は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出H´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される第四の演出(演出O´)は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出O´は先頭から再度開始されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第四の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出表示領域208dによる第二の演出(演出H´)が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が視覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される演出O´が先頭から開始されることで、第四の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくなる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が聴覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間において実行する第二の演出と第四の期間において実行する第四の演出は、同時に決定されるが、第一の期間および第三の期間においてチャンスボタン136の押下があるまでの期間に、演出表示領域208dによる第一の演出(演出H)の少なくとも一部が実行されるとともに、スピーカ120による第三の演出(演出O)の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、スピーカ120と演出表示領域208dの両方で実行されている演出が途中で停止するので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者がより認識しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oや演出Pなどの複数の演出の中から第三の演出を決定することができるので、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、スピーカ120や装飾図柄表示装置208(演出表示領域208d)の複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、本実施例では、大当りにおける初回のラウンド(1R)で演出選択演出が実行されているが、他のラウンド(2R、3R、…、最終ラウンド)で実行されてもよい。なお、これ以降の実施例においても、演出選択演出が他のラウンドで実行されてもよい。
本実施例では、1回の大当り演出で1回の演出選択演出が実行されているが、1回の大当り演出で複数回の演出選択演出が実行されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、1回の大当り演出で複数回の演出選択演出が実行されるようにしてもよい。
本実施例では、一度決定された演出を再度変更することができないが、一度決定した演出を再度変更できるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、一度決定した演出を再度変更できるようにしてもよい。
本実施例では、ムービー演出が選択されてから一定時間(例えば、0.5秒)だけ静止画が表示された後に、選択された演出の動画表示が実行されるが、演出の選択と同時に動画表示が実行されてもよく、演出が選択された後(または、直後)に実行されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のようにムービー演出を表示してもよい。
本実施例では、曲が流れる演出が選択されてから一定時間(例えば、0.5秒)の経過した場合に、選択された演出が実行されるが、演出の選択と同時に実行されてもよく、演出が選択された後(または、直後)に実行されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のように曲が流れる演出を表示してもよい。
本実施例においては、チャンスボタン136の押下がなかった場合であっても、特定のラウンド(本実施例の場合1R)が終了した場合に演出(第二の演出や第四の演出)が決定されるようにしている。チャンスボタン136の押下がなかった場合は、演出選択期間(第一の期間または第三の期間)が大当り終了まで終了されないようにしてもよい。つまり、チャンスボタン136の押下がない場合は、大当り終了まで常に演出選択画面(演出選択演出)を表示していてもよい。
なお、本実施例で選択された大当り演出を第1ラウンドから第15ラウンドまで継続して実行してもよいし、1ラウンドごとに上記の演出選択演出を実行し、1ラウンドごとに実行する大当り演出を選択してもよい。
なお、演出選択演出で実行される曲やムービーなどの演出のデータは、選択された大当り演出として実行される演出のデータと同じデータを使用してもよいし、異なるデータを使用してもよい。同じデータを使用する場合は、演出選択演出中に実行される部分が指定されるようにすればよい。
本例のように、第1ラウンドが開始されてから終了する前にチャンスボタン136の押下がなされた場合には、第1ラウンドの終了前であっても演出選択演出が終了されてもよい。また、後程図136で述べるように、第1ラウンドが開始されてから終了するまでの期間は継続して演出選択演出が実行されてもよい。
なお、演出選択演出において選択可能である演出が一つの演出(例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)である場合において、方向キーによる選択操作が行われた場合は、フェードアウト処理による表示が実行された後に、再度当該一つの演出(例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)が先頭から開始されるようにしてもよく、フェードアウト処理による表示が実行される前の続きの演出が実行されるようにしてもよい。
なお、演出選択演出において選択可能である演出が一つの演出(例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)である場合は、方向キーによる選択操作が行えないようにしてもよい。その場合、演出表示領域208dに表示された方向キー画像および「選択」の文字列画像は選択操作ができる状態と異なる表示(例えば、「選択」の文字を選択可能な時と異なる色や透過度で表示する。方向キーの画像を選択可能な時と異なる色や透過度で表示する。または、方向キーの画像と「選択」の文字列画像のうちの一方を消去し、他方を表示するなど)をしていてもよく、方向キー画像および「選択」の文字列画像を表示しないようにしてもよい。
なお、演出選択演出において選択可能である演出が一つの演出(以下、演出Xという。例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)である場合は、今後選択可能となる演出(以下、演出Y)が表示される領域(例えば、枠画像の領域)を表示するようにし、方向キーを操作することで演出Xから演出Yが表示される領域へカーソルが移動するようにし、決定操作のみを規制するようにしてもよい。ここで、演出Yが表示される領域には、演出Yに関する表示(例えば、曲のタイトルやムービーなどの静止画の表示)が、演出Yが選択可能な場合と異なる態様(例えば、枠画像の背景がグレーとなっている態様、静止画が白黒で表示されている態様)で表示されるようにしてもよいが、演出Yが、演出Yが選択可能な場合と同じ態様で表示されていてもよい。また、演出Yが表示される領域に演出Yが選択可能となることを分からないようにする表示(例えば、枠画像に「?????」が記載されている表示)が表示されていてもよい。
なお、第一の期間は、チャンスボタン136の操作があった場合に終了され、図133(h)のフェードアウト処理による表示は、第二の期間において実行されてもよい。また、第一の期間はフェードアウト処理による表示が終了した後(直後)または終了と同時に終了され、図133(i)の1ラウンド開始した後(直後)または同時に第二の期間が開始されるようにしてもよい。
次に、実施例11によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例1について図134を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図134(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図134(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様は実施例11の演出表示態様と同一なのでその説明は省略する。
図134(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。枠画像内では演出Hが実行され、その下方には演出のタイトル「そこにあるかもしれない」が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名を示している。
演出Hは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは演出選択用のBGMが流れている。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。なお、演出選択用のBGMは、前奏から始まるようにしてもよい。また、これ以降の実施例においても、演出選択用のBGMは、前奏から始まるようにしてもよいし、始まらないようにしてもよい。
図134(b)は、所定時間が経過して、演出Hが静止画表示から動画表示に移行した状態を示している。スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。
図134(c)は、演出選択演出が実行されており、枠画像内では動画によるムービー演出が引き続いて実行され、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている状態を示している。
図134(d)は、演出Hの表示が開始してから所定時間が経過して、枠画像内にフェードアウト処理が行われた状態を示している。本変形例では、所定時間が経過するまでに遊技者が方向キー139の操作をしない場合には、動画によるムービー演出を途中であっても中断するフェードアウト処理が実行されるようになっている。フェードアウト処理が開始されると枠画像内は徐々に白色に変化して、演出Hの表示はムービー演出の途中で視認不可能になる。一方、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。
図134(e)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行されている状態を示している。枠画像内は、演出Hのムービーの先頭画像が静止画の状態で表示されるデフォルトの演出態様となる。また、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。
図134(f)は、所定時間が経過して、演出Hが静止画表示から動画表示に移行した状態を示している。スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。チャンスボタン136の押下により、図134(e)から開始した演出Hが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図134(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
図134(g)は、チャンスボタン136の押下後の演出選択演出の状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、動画によるムービー演出は中断し、ムービーの先頭の画像が静止画の状態で表示される。さらに、遊技者の注意を枠画像内のムービー表示に向かわせるように、枠画像の枠部分の幅も太く表示される。これにより、第一の演出として演出Hが決定されたことが報知される。また、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。なお、演出Hは静止画表示のままでもよいし、動画表示に移行してもよい。
図134(h)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Hが決定された報知に引き続いて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になって停止状態となる。これと同期してスピーカ120から流れるBGMが徐々に小さくなって無音状態(停止状態)となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して、第一の演出と第一の期間が終了する。
図134(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図134(i)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で第二の演出(演出H´)が実行されている。このように、演出Hは演出H´と同一のムービーであるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、スピーカ120からは、第二の演出に対応する曲(曲名「そこにあるかもしれない」)が先頭から流れている。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出H´は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出H´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
次に、実施例11によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例2について図135を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図135(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図135(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例11と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図135(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。
本変形例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、後述の図135(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
上述のように本例では、遊技者による方向キー139の操作により、選択可能な楽曲を変更することができるが、遊技者による方向キー139の操作の有無に関わらず、一定期間(例えば、5秒)経過するごとに楽曲選択表示領域に表示されている曲名と楽曲表示領域に表示されている曲名を自動的に入れ替えるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、一定期間経過するごとに曲名を自動的に入れ替えるようにしてもよい。
また、本変形例では、方向キー139の操作によって選択可能な楽曲を変更し、その後のチャンスボタン136の押下によって、大当り演出で実行される楽曲を決定することができるが、これらに代えて例えば、チャンスボタン136の長押し、またはタッチパネル(不図示)のスクロールによって選択可能な楽曲を変更し、その後にチャンスボタン136を1回押下したり、またはタッチパネルをタップしたりすることによって、第二の期間で実行される楽曲が決定されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のような操作を行うようにしてもよい。
図135(b)は、所定時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。当該操作により選択可能な楽曲が変更される。
図135(c)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた直後の状態を示している。楽曲選択表示領域に表示されていた曲名「そこにあるかもしれない」は、楽曲表示領域に移動して表示され、楽曲表示領域に表示されていた曲名「キセキの宇宙」は、楽曲選択表示領域に移動して表示されている。選択直後から所定時間(例えば、0.5秒)が経過するまでは、スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図135(d)は、所定の時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図135(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。楽曲選択可能領域には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示され、楽曲表示領域には「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図135(f)は、所定の時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図135(f)で開始した演出Oが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図135(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
図135(g)は、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120では演出Oの実行が終了(停止)して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、チャンスボタン136が押下されると、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第二の演出として演出O´が決定されたことを報知する。
図135(h)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Oが決定され、第二の演出として演出O´が決定された報知に引き続いて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して楽曲選択可能領域および楽曲表示領域の表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、「楽曲を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図135(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図135(i)から開始される第二の期間では、スピーカ120では第二の演出(演出O´)が曲の先頭から実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出O´は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、演出Oが実行されている状態で遊技者が方向キー139の1回目の操作をして演出Pを選択し、その直後に素早く再び方向キー139の2回目の操作をして演出Oを選択した場合は、選択された演出Oの曲は、直前に実行されていた演出Oの曲の続きから開始されてもよいし、先頭から開始されてもよい。この場合において、1回目の操作で選択された演出Pの曲は、流れてもよいし、流れなくてもよい。
(実施例12)
本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図132(ただし、図132(b)は第2ラウンド目であるものとする)、図136を用いて説明する。図129〜図132については、実施例11で説明しているので、ここではその説明は省略する。
図136を用いて、第二の演出と第四の演出を含む大当り演出の実行を決定するために、図132(a)と図132(b)の間の期間で行われる大当り演出について説明する。図136(a)〜(i)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図136(j)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図136(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。第一の演出手段の一例として表示手段である装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになっており、演出表示領域208dの中央部に横長長方形の枠画像が表示されている。当該枠画像内のほぼ全域は、ムービー再生用の表示領域となっている。また、当該表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名と、第二の演出手段の一例として音出力手段であるスピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲の曲名を示している。後述するように第三の演出は第一の演出に対応する演出になっている。本実施例における演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。また、第三の期間の期間中に第三の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間と第三の期間は共に、図136(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、図136(i)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「演出を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示され、方向キー139を操作することにより、選択可能な演出として実行されている演出を他の演出に変更できることを報知している。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示され、チャンスボタン136を押下することにより、第一の期間の終了後に開始される第二の期間で実行される第二の演出、および第三の期間の終了後に開始される第四の期間で実行される第四の演出を決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本実施例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に遊技者による1回目(最初)の方向キー139の操作が行われる。本例では、動画によるムービー演出が開始されてから、方向キー139の操作が行われているが、動画によるムービー演出が開始される前に方向キー139の操作が行われてもよい。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。
図136(b)は、演出選択演出が実行されており、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図136(c)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Iの実行が開始され、スピーカ120では演出Pの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Hから演出Iへ、演出Oから演出Pへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「キセキの宇宙」の爺のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Iの実行が開始される。演出Iは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期して、スピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pが開始される。
図136(d)〜(e)は、図136(c)に引き続いて演出Iと演出Pによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われる。
図136(f)は、演出選択演出が実行されており、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Iの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Pの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図136(g)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行されている状態を示している。枠画像内では演出Hの実行が開始され、スピーカ120では演出Oの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Iから演出Hへ、演出Pから演出Oへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hの開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。
本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、チャンスボタン136が押下されることなしに第1ラウンドが終了する。チャンスボタン136の押下がない場合は、第1ラウンドの終了により、図136(g)で開始した演出Hが第一の演出として決定され、図136(g)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。上述のように、第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、第1ラウンドの終了により、図136(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図136(j)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。
図136(h)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図136(h)から次の図136(i)の間の期間をラウンド間インターバルと呼ぶ。ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。ここで、ラウンド間インターバルについて図137を用いて説明する。図137(a)は、大当り遊技の開始タイミングと終了タイミングを表したタイムチャートである。この図137(a)では、上から順番に、特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号、アタッカ234、アタッカソレノイド信号が示されている。
特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号は、遊技規則から見た信号であり、特別図柄変動中信号がオンであれば、特別図柄表示装置が作動中であり、オフであれば非作動中(停止中)である。条件装置作動信号がオンであれば、アタッカ234が作動中(開放動作中、開放状態維持中、閉鎖動作中、閉鎖状態維持中)であり、オフであれば非作動中(閉鎖中)である。また、役物連続作動装置作動信号がオンであれば、特別電動役物が複数回作動していることになる。特別電動役物開放信号は、特別電動役物の開放状態を維持させる信号である。特別電動役物作動中信号がオンであれば、アタッカ234は、開放動作中、開放状態維持中、あるいは閉鎖動作中であり、オフであれば、アタッカ234は閉鎖状態維持中である。なお、特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号は、外部装置(例えば、ホールコンピュータ)へ出力される信号である。
図137(a)に示す、アタッカ234の「開放」とは、開放動作中あるいは開放状態維持中に相当し、アタッカ234の「閉鎖」とは、閉鎖動作中あるいは閉鎖状態維持中に相当する。また、図137(a)に示すアタッカソレノイド信号は、アタッカ234を開閉するソレノイドへ送信する、開放状態を維持させる信号である。図137(a)中の矢印Aは特図の停止図柄の確定表示時間に相当する。矢印Bは大当り遊技開始演出時間(大当り開始表示時間)に相当する。矢印Cはアタッカ234の閉鎖動作時間に相当する。矢印Dは大当り遊技終了演出時間(大当り終了表示時間)に相当する。矢印Eは特図の変動表示開始待ち時間に相当し、特図1又は特図2の保留がある場合は、この変動表示開始待ち時間経過後に特図の図柄変動が開始する(特別図柄変動中信号の点線部分参照)。
大当り遊技の開始タイミングは、特図変動中信号がオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号がオンになったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置作動信号がオンになったタイミングであってもよいし、特別電動役物開放信号が最初にオンになったタイミングであってもよいし、特別電動役物作動中信号が最初にオンになったタイミングであってもよいし、アタッカ234が最初の開放を開始したタイミングであってもよいし、アタッカソレノイド信号が最初にオンになったタイミングであってもよい。
一方、大当り遊技の終了タイミングは、条件装置作動信号がオフになったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置作動信号がオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後に特別電動役物開放信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後に特別電動役物作動中信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後にアタッカ234が「開放」から「閉鎖」になったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後にアタッカソレノイド信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオフになってから、変動待ち時間が経過したタイミングであってもよい。
図137(b)は、同図(a)に1点鎖線で示した楕円で囲まれた部分を拡大して示した図である。特別電動役物開放信号がオフになっても、特別電動役物作動中信号はしばらくの間(ここでは矢印aの期間)オン状態である。この矢印aの期間でアタッカ234は閉鎖動作を行うとともにアタッカ234の開放終了演出(例えば、表示演出)が実行される。なお、矢印aの期間は、アタッカ234が閉鎖動作を行う期間のみであってもよい。特別電動役物作動中信号がオフ状態になってからオン状態になるまで、矢印bの期間が経過する。ラウンドとラウンドとの間に相当するラウンド間インターバルは、図137(b)に示す矢印bの期間であってもよいし、同図(b)に示す矢印aと矢印bを併せた期間であってもよい。
なお、図137に示すアタッカ234の開放期間(開放状態維持期間)は、遊技球の進入が容易な期間(長期間)に相当し、以下、この期間のアタッカ234の開放をパッカーと称することがある。一方、アタッカ234の開放期間が、遊技球の進入が困難な期間(短期間)の場合もあり、以下、この期間のアタッカ234の開放をパカと称することがある。
一のラウンドの開始タイミングは、特別電動役物開放信号がオンとなった場合であってもよく、特別電動役物作動中信号がオンとなった場合であってもよく、アタッカ234が開放されたばあいであってもよく、アタッカソレノイド信号がオンとなった場合であってもよい。
一のラウンドの終了タイミングは、特別電動役物開放信号がオフとなった場合であってもよく、特別電動役物作動中信号がオフとなった場合であってもよく、アタッカ234が閉鎖された場合であってもよく、アタッカソレノイド信号がオフとなった場合であってもよい。
図136(h)に戻り、ラウンド間インターバル中は、装飾図柄表示装置208において「1R」などのラウンド表示が消去されている。ラウンド間インターバル中も「終了したラウンド」のラウンド表示を継続して表示し、次のラウンドが開始された場合に「次のラウンド」のラウンド表示を表示するようにしてもよく、ラウンドが終了した場合に、「終了したラウンド」のラウンド表示を消去し、ラウンド間インターバル中は次のラウンド表示を表示するようにしてもよい。なお、これ以前およびこれ以降の実施例でもラウンド間インターバルにおけるラウンド表示についても、上記と同様な表示をさせてもよい。
本実施例における演出が決定されるタイミングは、アタッカ234が閉鎖された後であるが、アタッカ234が閉鎖されたタイミングと同時であってもよく、アタッカ234が閉鎖されてから再度開放されるまでの間に決定されてもよく、アタッカ234が再度開放されたタイミングと同時であってもよい。
本実施例では、特定のラウンドの次のラウンド(2R)が開始された後に、特定のラウンド(1R)で選択された演出が開始されるが、特定のラウンドが終了したと同時に選択された演出が開始されるようにしてもよく、特定のラウンドが終了した後(または直後)に開始されてもよく、ラウンド間インターバル中に開始されるようにしてもよい。
演出選択期間(1Rの開始から終了までの期間)の終了間際に演出が選択された場合は、演出が実行されないようにしてもよく、演出を実行するようにしてもよい。例えば、ラウンド終了の0.4秒前などであってもよい。
本実施例では、アタッカ234へ所定個数(例えば、10球)の入球があったことが検知された場合、またはアタッカ234の開放から一定時間(例えば、30秒)が経過した場合は、ラウンドが終了される(アタッカ234が閉鎖される)。この場合において、演出手段は、アタッカ234の開放から一定期間が経過する前に(例えば、アタッカ234の開放から28秒経過)、選択している演出の実行を終了させるようにしてもよい。
図136(h)に示すように、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了すると、動画によるムービー演出は中断され停止状態となり、ムービーの先頭の画像が静止画の状態で表示される。さらに、遊技者の注意を枠画像内のムービー表示に向かわせるように、枠画像の枠部分の幅も太く表示される。これにより、第一の演出として演出Hが決定されたことが報知される。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態(停止状態)である。なお、演出Hは静止画表示のままでもよいし、動画表示に移行してもよい。また、演出Hが動画表示に移行した場合には、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始されてもよい。
本例では、第1ラウンドが終了した後、第一の演出として演出Hが決定され、第三の演出として演出Oが決定される。上述のように、第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、第1ラウンドが終了したことにより、図136(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図136(j)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。
図136(i)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始され、演出Hと演出Oによる演出選択演出が終了した状態を示している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。第1ラウンドが終了すると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間と第三の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、ムービー画像の表示、「演出を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「2R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図136(j)は、第2ラウンドでアタッカ234が開放した後に演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図136(j)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。このように、演出Hは演出H´と同一のムービーであるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、図136(j)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第二の演出に対応させた、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第四の演出(演出O´)が実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第三の演出は第四の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。
また、本実施例のパチンコ機100を制御的に記載すると以下のようになる。装飾図柄表示装置208は、例えば演出Hや演出Iなどの複数の演出を実行する。演出Hや演出Iのうちの1つの演出が第一の演出である。第一の演出は、大当りの期間中(図136(a)〜(i)に示す期間)に実行される演出である。大当りは、例えば第1ラウンド〜第15ラウンドの複数のラウンドから構成されたものであり、複数のラウンドの一つは、第1ラウンドである。第1副制御部400は、第一の期間(図136(a)〜(i)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に実行する演出を決定する手段である。第二の期間とは、第一の期間が終了した後で開始される期間である。第1副制御部400は、第1ラウンドが終了した場合に、第二の期間に実行する演出を決定する。また、装飾図柄表示装置208は、第一の場合(第一の演出が実行されている第一の期間中に第1ラウンドが終了した場合)に第一の演出を終了し、第二の期間において、第二の期間に実行する演出を先頭から実行する。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出H´は、第1ラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出H´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、第1ラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される演出O´は、第1ラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第四の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、第1ラウンドが終了した場合に実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出表示領域208dによる第二の演出(演出H´)が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、第1ラウンドが終了した場合に、実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が視覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される演出O´が先頭から開始されることで、第四の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくなる場合がある。また、第1ラウンドが終了した場合に、実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が聴覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間において実行する第二の演出と第四の期間において実行する第四の演出は、同時に決定されるが、第一の期間および第三の期間において第1ラウンドが終了するまでの期間に、演出表示領域208dによる第一の演出(演出H)の少なくとも一部が実行されるとともに、スピーカ120による第三の演出(演出O)の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、第1ラウンドが終了した場合に、スピーカ120と演出表示領域208dの両方で実行されている演出が途中で停止するので、第1ラウンドが終了したことを遊技者がより認識しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oや演出Pなどの複数の演出の中から第三の演出を決定することができるので、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、スピーカ120や装飾図柄表示装置208(演出表示領域208d)の複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。
本実施例においては、チャンスボタン136の押下がなかった場合であっても、特定のラウンド(本実施例の場合1R)が終了した場合に演出(第二の演出や第四の演出)が決定されるようにしている。チャンスボタン136の押下がなかった場合は、演出選択期間(第一の期間または第三の期間)が大当り終了まで終了されないようにしてもよい。つまり、チャンスボタン136の押下がない場合は、大当り終了まで常に演出選択画面(演出選択演出)を表示していてもよい。
本実施例では、チャンスボタン136の押下または特定のラウンドが終了した場合に演出が決定されるが、チャンスボタン136が押下された場合のみ演出が決定されてもよい。また、特定のラウンドが終了した場合にのみ演出が決定されるようにしてもよい。
なお、本実施例で選択された大当り演出を第1ラウンドから第15ラウンドまで継続して実行してもよいし、1ラウンドごとに上記の演出選択演出を実行し、1ラウンドごとに実行する大当り演出を選択してもよい。
なお、演出選択演出で実行される曲やムービーなどの演出のデータは、選択された大当り演出として実行される演出のデータと同じデータを使用してもよいし、異なるデータを使用してもよい。同じデータを使用する場合は、演出選択演出中に実行される部分が指定されるようにすればよい。
図133で述べたように、第1ラウンドが開始されてから終了する前にチャンスボタン136の押下がなされた場合には、第1ラウンドの終了前であっても演出選択演出が終了されてもよい。また、本例のように、第1ラウンドが開始されてから終了するまでの期間にチャンスボタン136の押下がなされない場合には、第1ラウンドが終了するまで継続して演出選択演出が実行されてもよい。上記のいずれか一方の場合にのみ演出選択演出が終了するようにしてもよい。
次に、実施例12によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例について図138を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図138(a)〜(i)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図138(j)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例12と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図138(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。
本変形例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、後述の図138(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
また、本変形例では、第1ラウンドの終了により大当り演出で実行される楽曲を決定しているが、これに代えて例えば、チャンスボタン136の押下によって、大当り演出で実行される楽曲を決定してもよい。また、チャンスボタン136の長押しやタッチパネル(不図示)のスクロールによって選択可能な楽曲を変更し、その後にチャンスボタン136を1回押下したり、またはタッチパネルをタップしたりすることによって、第二の期間で実行される楽曲が決定されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のような操作を行うようにしてもよい。
図138(b)は、所定時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。当該操作により選択可能な楽曲が変更される。
図138(c)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた直後の状態を示している。楽曲選択表示領域に表示されていた曲名「そこにあるかもしれない」は、楽曲表示領域に移動して表示され、楽曲表示領域に表示されていた曲名「キセキの宇宙」は、楽曲選択表示領域に移動して表示されている。選択直後から所定時間(例えば、0.5秒)が経過するまでは、スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図138(d)は、所定の時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図138(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。楽曲選択可能領域には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示され、楽曲表示領域には「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図138(f)は、所定の時間が経過しし、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。
図138(g)は、演出Oによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Oによる演出選択演出の実行中に、チャンスボタン136が押下されることなしに第1ラウンドが終了する。チャンスボタン136の押下がない場合は、第1ラウンドの終了により演出Oは停止され、図138(f)で開始して図138(g)で終了した演出Oが第一の演出として決定される。また、第1ラウンドの終了により、図138(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
図138(h)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図138(h)から次の図138(i)の間の期間をラウンド間インターバルと呼ぶ。図136および図137を用いて説明したように、ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。第1ラウンドが終了すると、スピーカ120では演出Oの実行が終了(停止)して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第二の演出として演出O´が決定されたことを報知する。
図138(i)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始され、演出選択演出が終了した状態を示している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。第1ラウンドが終了すると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して楽曲選択可能領域および楽曲表示領域の表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、「楽曲を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「2R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図138(j)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)(ただし、図132(b)は第2ラウンド目であるものとする)と同一の状態を示している。図138(j)から開始される第二の期間では、スピーカ120では第二の演出(演出O´)が曲の先頭から実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出O´は、第1ラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、第1ラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出(演出O)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、演出Oが実行されている状態で遊技者が方向キー139の1回目の操作をして演出Pを選択し、その直後に素早く再び方向キー139の2回目の操作をして演出Oを選択した場合は、選択された演出Oの曲は、直前に実行されていた演出Oの曲の続きから開始されてもよいし、先頭から開始されてもよい。この場合において、1回目の操作で選択された演出Pの曲は、流れてもよいし、流れなくてもよい。
(実施例13)
本実施の形態の実施例13によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図132(ただし、図132(b)は第2ラウンド目であるものとする)、図139を用いて説明する。図129〜図132については、実施例11で説明しているので、ここではその説明を省略する。
図139を用いて、第二の演出と第四の演出を含む大当り演出の実行を決定するために、図132(a)と図132(b)の間の期間で行われる大当り演出について説明する。図139(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図139(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図139(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。第一の演出手段の一例として表示手段である装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになっており、演出表示領域208dの中央部に横長長方形の枠画像が表示されている。当該枠画像内のほぼ全域は、ムービー再生用の表示領域となっている。また、当該表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名と、第二の演出手段の一例として音出力手段であるスピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲の曲名を示している。後述するように第三の演出は第一の演出に対応する演出になっている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。また、第三の期間の期間中に第三の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間と第三の期間は共に、図139(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、図139(h)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「演出を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示され、方向キー139を操作することにより、選択可能な演出として実行されている演出を他の演出に変更できることを報知している。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示され、チャンスボタン136を押下することにより、第一の期間の終了後に開始される第二の期間で実行される第二の演出、および第三の期間の終了後に開始される第四の期間で実行される第四の演出を決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーに対応した静止画を表示する演出Hが実行されている。本例での演出Hは、演出選択演出用の静止画であり、ムービーに表示されない画像である。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が流れる演出Oの実行が開始されるが、本例の演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様になっている。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に遊技者による1回目(最初)の方向キー139の操作が行われる。本例では、動画によるムービー演出が開始されてから、方向キー139の操作が行われているが、動画によるムービー演出が開始される前に方向キー139の操作が行われてもよい。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。なお、演出Hおよび/または演出Iは、ムービーの途中の画像が一時停止の状態で表示されていてもよい。また、曲またはムービーうちの一方が途中から開始され、他方が最初から開始されるようにしてもよい。
図139(b)は、演出選択演出が実行されており、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図139(c)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Iの実行が開始され、スピーカ120では演出Pの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Hから演出Iへ、演出Oから演出Pへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「キセキの宇宙」の爺のキャラクタが登場するムービーに対応した静止画を表示する演出Iの実行が開始される。本例での演出Iは、演出選択演出用の静止画であり、ムービーに表示されない画像である。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期して、スピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「キセキの宇宙」の曲が流れる演出Pが開始されるが、本例では曲の途中にあるサビの部分から実行されている。
図139(d)は、図139(c)に引き続いて演出Iと演出Pによる演出選択演出が実行されている状態を示している。スピーカ120からは、サビの部分が引き続き流れており、枠画像内では、曲に対応した演出が表示されている。本例ではその後、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われる。
図139(e)は、演出選択演出が実行されており、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Iの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Pの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図139(f)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行されている状態を示している。枠画像内では演出Hの実行が開始され、スピーカ120では演出Oの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Iから演出Hへ、演出Pから演出Oへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。本例での演出Hは、ムービーの途中の画像が一時停止の状態で表示されている。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲の途中のサビの部分から実行されている。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、第1ラウンドが終了する。
図139(g)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図139(g)から次の図139(h)の間の期間をラウンド間インターバルと呼ぶ。図136および図137を用いて説明したように、ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。
図139(g)に示すように、チャンスボタン136が押下されることなしにアタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了すると、動画によるムービー演出は中断され停止状態となり、ムービーの途中の画像が静止画の状態で表示される。また、スピーカ120から流れる曲も中断され停止状態となる。チャンスボタン136の押下がない場合は第1ラウンドの終了により、図139(f)で開始した演出Hが第一の演出として決定され、図139(f)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、第1ラウンドの終了により、図139(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図139(i)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。さらに、遊技者の注意を枠画像内のムービー表示に向かわせるように、枠画像の枠部分の幅も太く表示される。これにより、第一の演出として演出Hが決定されたことが報知される。なお、演出Hは静止画表示(停止状態)のままでもよいし、再度動画表示に移行してもよい。また、演出Hが動画表示に移行した場合には、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかもしれない」の曲の途中のサビの部分から流れる演出Oの実行が開始されてもよい。
図139(h)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始され、演出Hと演出Oによる演出選択演出が終了した状態を示している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。第1ラウンドが終了すると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間と第三の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、ムービー画像の表示、「演出を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「2R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図139(i)は、第2ラウンドでアタッカ234が開放した後に演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図139(i)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。また、図139(i)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第二の演出に対応させた、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第四の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。
また、本実施例のパチンコ機100を制御的に記載すると以下のようになる。スピーカ120は、例えば演出Oや演出Pなどの複数の演出を実行する。演出Oや演出Pのうちの1つの演出が第一の演出である。第1副制御部400は、第一の期間(例えば、図139(a)〜(h)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図139(i)から開始される期間)に実行する演出を決定可能な手段である。第二の期間とは、第一の期間が終了した後で開始される期間のことである。また、第1副制御部400は、第一の条件の成立があった場合に、第二の期間に実行する演出を決定する手段である。第一の条件の成立があった場合とは、第1ラウンドが終了した場合である。スピーカ120は、第一の期間の期間中に、第一の演出の一部のみを実行する手段であり、第一の場合(第一の期間の期間中に、第1副制御部400により第一の演出が実行され、第1ラウンドが終了した場合)に、第一の演出を終了し、第二の期間において、第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段である。
本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oは、第一の期間において一部のみが実行されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一の期間では演出Oの一部のみが実行されることで、第二の期間において演出O´が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。
次に、実施例13によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例について図140を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図140(a)〜(e)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図140(f)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例13と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図140(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲(演出O)の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲(演出P)の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本例における第一の期間は、図140(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、図140(e)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
本変形例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、後述の図140(f)から開始される第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
図140(b)は、所定時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」である演出Oの曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出が開始された状態を示している。
図140(c)は、サビの部分を流す演出が継続している状態を示している。その後、フェードアウト処理が実行され、サビの終りの部分に進むのに従い、スピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図140(d)は、フェードアウト処理の実行後にフェードイン処理が実行されて、再び第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として演出Oのサビの部分を先頭から流す演出が開始された状態を示している。本例では、その後、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図140(d)で開始した演出Oが第一の演出として決定される。なお、図140(b)と図140(d)ではそれぞれスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」である演出Oの曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す同一の演出がなされているが、それぞれ別個の演出である。
図140(e)は、演出選択演出の実行中にチャンスボタン136が押下されたことにより、演出選択演出が終了した状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して楽曲選択可能領域および楽曲表示領域の表示が視認不可能になる。また、スピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態(停止状態)となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、「楽曲を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図140(f)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図140(f)から開始される第二の期間では、スピーカ120から、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第二の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。
演出選択演出中は、図140(c)と図140(d)で実行された演出Oに代えて、BGMを流す場合には、BGMを構成する複数の楽曲のうち、一の楽曲の演奏時にフェードイン処理をし、他の楽曲の演奏時にフェードアウト処理をするようにしてもよい。BGMを構成する楽曲が一つの場合は、当該楽曲についてBGMの出力ボリュームを設定する制御や実行する演出の範囲を指定する制御を実行するようにしてもよい。
本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oは、第一の期間において一部のみが実行されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一の期間では演出Oの一部のみが実行されることで、第二の期間において演出O´が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。
(実施例14)
本実施の形態の実施例14によるパチンコ機100における大当り遊技について図141を用いて説明する。本実施例は、チャンスボタン136の押下がされない限り、複数ラウンドに亘って演出選択演出が実行されることに特徴を有している。本実施例は、第1ラウンドではチャンスボタン136の押下がされず、第2ラウンドでチャンスボタン136の押下がされた場合について説明する。
本例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、第一の演出として選択可能な曲(演出O)の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。スピーカ120からは、曲名が「そこにあるかもしれない」である演出Oの曲の途中が流れている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間は、図141(a)に示す以前の演出選択演出が開始された時点から、図141(e)に示すチャンスボタン136の押下があった後に演出選択演出が終了するまでの期間である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
図141(a)〜(b)は、演出Oによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Oによる演出選択演出の実行中に、チャンスボタン136が押下されることなしに第1ラウンドが終了する。
図141(c)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図141(c)から次の図141(d)の間の期間がラウンド間インターバルである。図136および図137を用いて説明したように、ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。第1ラウンドが終了しても、スピーカ120では演出Oの実行が継続している。
図141(d)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始されていて演出選択演出が継続している状態を示している。スピーカ120では演出Oの実行が継続している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。本例ではその後、演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。チャンスボタン136の押下により、図141(d)の時点で実行されている演出Oが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図141(e)の以降に始まる第二の期間で実行される第二の演出(演出O´)が決定される。
図141(e)は、第2ラウンドが開始された後の演出選択演出が継続している状態を示している。チャンスボタン136の押下により、スピーカ120では演出Oの実行が終了して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する。
本例では、第2ラウンドの途中でチャンスボタン136が押下されたが、チャンスボタン136の押下がない場合には、実施例12で説明したのと同様にしてラウンドの終了時(本例では第2ラウンドの終了時)に第一の演出として演出Oが決定され、第二の演出として演出O´が決定されるようにしてもよい。また、チャンスボタン136の押下がない限り、第一の演出も第二の演出も決定されずに第15ラウンド終了時まで演出選択演出が継続して実行されてもよい。
(実施例15)
本実施の形態の実施例15によるパチンコ機100における大当り遊技について図142を用いて説明する。図142(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図142(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図142(a)は、第1ラウンドで演出選択演出の実行が開始された状態を示している。演出選択演出は、第1ラウンドの開始時点から開始されている。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「ストーリーを選択してください。」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の下方には、横長長方形のストーリー名表示領域が上下に二つ並んで表示されている。上下二段のストーリー名表示領域のそれぞれには、ストーリー名を示す文字列画像が表示されている。ストーリーが選択されると、当該ストーリーに対応するムービーが装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能となる。上方のストーリー名表示領域には「[第一話] 城下町でハプニング(以下、「第一話」と略称する)」の文字列画像が表示されており、下方のストーリー名表示領域には「[第二話] 越後屋との再会(以下、「第二話」と略称する)」の文字列画像が表示されている。また、ストーリー名表示領域の右方には、選択されたストーリーに対応するムービーを所定位置で一時停止させた静止画像を表示する領域と、選択されたストーリーに対応するあらすじを表示する領域と、を有する正方形のあらすじ表示領域が表示されている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間は、図142(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、後述するようにチャンスボタン136が押下されて図142(h)に示すフェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
本例では、選択されたストーリーのストーリー名を遊技者が視認しやすいように、選択されたストーリー名が表示されているストーリー名表示領域の外周は太線で表示され、選択されていないストーリー名が表示されているストーリー名表示領域の外周は細線で表示されている。本例では、「第一話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は太線で表示されている。一方、「第二話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は細線で表示されている。また、あらすじ表示領域では、選択されたストーリーに対応するムービーとあらすじの表示は開始されておらず、スピーカ120からはストーリー選択用のBGMが流れている。この状態が、本例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能なストーリーを変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に選択されるストーリー名表示領域の外周が太線で表示される。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、第二の期間で実行される第二の演出としてのムービーを決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
図142(b)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で「第一話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじが表示される演出(以下、「演出J」と称する場合がある)が実行されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。
図142(c)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、下方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第二話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図142(d)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で「第二話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじが表示されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図142(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、上方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第一話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図142(f)は、演出選択演出が実行されており、演出Jが実行されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。
図142(g)は、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下により、図142(f)から開始した演出Jが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図142(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120ではストーリー選択用のBGMの演出の実行が終了して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。
図142(h)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Jが決定され、第二の演出として吉宗が新聞を読んでいる画像を含むムービーである演出が決定されて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出選択演出の表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して、第一の演出と第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、あらすじ表示領域の表示、ストーリー名表示領域、「ストーリーを選択してください。」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図142(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。図142(i)から開始される第二の期間では、吉宗が新聞を読んでいる画像を含むムービーである演出J´が先頭から実行され、それに同期してスピーカ120では第二の演出に対応したBGMが曲の先頭から実行されている。本例では、第二の期間では、演出J´が先頭から開始されているが、静止画が開始されてもよい。
なお、本実施例では、あらすじ表示領域内にストーリーのあらすじが表示されるが、ストーリーの決定後に表示されるストーリーの一部(例えば、文章の一部)が表示されてもよい。以降の実施例についても同様である。
なお、本実施例では、あらすじ表示領域に、ストーリーの決定後に表示されるムービーの静止画が表示されるが、ムービーの一部が表示されるようにしてもよい。また、ストーリーで表示されない静止画が表示されるようにしてもよい。以降の実施例についても同様である。
(実施例16)
本実施の形態の実施例16によるパチンコ機100における大当り遊技について図143を用いて説明する。本実施例は、あらすじ表示領域に表示される、選択されたストーリーに対応するあらすじがアニメーション表示されることに特徴を有している。図143(a)〜(i)は本実施例に係る演出選択演出を時系列で示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本実施例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例15と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図143(a)は、第1ラウンドで演出選択演出の実行が開始された状態を示している。演出選択演出は、第1ラウンドの開始時点から開始されている。「第一話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は太線で表示されている。一方、「第二話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は細線で表示されている。また、あらすじ表示領域では、選択されたストーリーに対応するムービーとあらすじの表示は開始されておらず、スピーカ120からはストーリー選択用のBGMが流れている。この状態が、本例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
図143(b)は、演出選択演出が実行されており、選択されたストーリー「第一話」に対応するあらすじがあらすじ表示領域に徐々に表示されるアニメーション表示が開始された状態を示している。あらすじ全体の三分の一程度がアニメーション表示されている。また、「第一話」に対応するムービーの静止画は表示されていない。
75(c)は、演出選択演出が実行されており、あらすじのアニメーション表示が終了し、選択されたストーリー「第一話」に対応するあらすじの全文があらすじ表示領域に表示された状態を示している。
図143(d)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で「第一話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじの全文が表示されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。
図143(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、下方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第二話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図143(f)は、演出選択演出が実行されており、選択されたストーリー「第二話」に対応するあらすじがあらすじ表示領域に徐々に表示されるアニメーション表示が開始された状態を示している。あらすじ全体の三分の一程度がアニメーション表示されている。また、「第二話」に対応するムービーの静止画は表示されていない。
図143(g)は、演出選択演出が実行されており、あらすじのアニメーション表示が終了し、選択されたストーリー「第二話」に対応するあらすじの全文があらすじ表示領域に表示された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図143(h)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、上方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第一話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図143(i)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で、選択されたストーリー「第一話」に対応するあらすじが徐々に表示されるアニメーション表示が開始された状態を示している。あらすじ全体の三分の一程度がアニメーション表示されている。また、「第一話」に対応するムービーの静止画は表示されていない。こうように、一度表示されたあらすじのアニメーション表示であっても、再度最初から実行されるようにしてもよい。
図143(i´)は、図143(h)におけるフェードアウト処理が行われた後に、図143(i)に代えて演出選択演出が実行された状態を示している。あらすじ表示領域では、「第一話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじの全文が表示された状態を示している。このように、一度表示されたムービーの静止画と、あらすじを再び表示する場合は、一度に全部表示された状態にするようにしてもよい。本実施例では、同一のあらすじを表示するアニメーションは、1回の演出選択期間において初回のみ実行されるようにし、再度選択された場合はアニメーションをキャンセルし、全部表示されるようにしている。ここで、1回目のアニメーションの途中で次のストーリーへ変更された場合において、再度途中までアニメーションが実行されたストーリーが選択された場合は、アニメーションをキャンセルし、あらすじが全部表示されるようにしてもよく、変更前まで実行されたアニメーションの途中から実行されるようにしてもよく、再度最初から実行されるようにしてもよい。
(実施例17)
本実施の形態の実施例17によるパチンコ機100における大当り遊技について図144を用いて説明する。本実施例は、第一の期間中に選択される第一の演出と第三の期間中に選択される第三の演出が別々に選択され、第二の期間で実行される第二の演出と第四の期間で実行される第四の演出が別々に選択(決定)されることに特徴を有している。図144(a)〜(e)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図144(f)〜(g)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始され実行している状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本実施例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で、図144(a)〜(b)について実施例15と同一の演出表示態様についてはその説明は省略し、図144(c)〜(e)について実施例14と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図144(a)は、演出表示領域208dで演出Jが実行され、スピーカ120からストーリー選択用のBGMが流れているときに、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下により、図144(a)に示す演出Jが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図144(f)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120ではストーリー選択用のBGMの実行が終了して、遊技者に第二の演出として演出J´が決定されたことを報知する決定音が流れる。本実施例における第一の期間は、図144(a)に示す以前の演出選択演出が開始された時点から、図144(b)に示すフェードアウト処理が完了する時点までの期間である。
図144(b)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Jが決定され、第二の演出として演出J´が決定された報知に引き続いて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Jの表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して、第一の演出と第一の期間が終了する。
演出Jの終了とともに、あらすじ表示領域の表示、ストーリー名表示領域、「ストーリーを選択してください。」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図144(c)は、演出選択演出の実行中であり、第三の期間が開始され、楽曲選択可能領域にはスピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲(演出O)の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている状態を示している。また、楽曲表示領域には楽曲選択可能領域に表示可能な曲(演出P)の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。
図144(d)は、所定時間が経過して、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出Oの実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図144(c)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図144(f)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。
図144(e)は、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120では演出O(第三の演出)の実行が終了(停止)して、遊技者に第四の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、チャンスボタン136が押下されると、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第四の演出として演出O´が決定されたことを報知する。本例ではその後第三の期間が終了する。
図144(f)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しいてる。図144(f)から開始される第二の期間では、第二の演出(演出J´)が先頭から実行されている。また、図144(f)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第四の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dの左上隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示され、スピーカ120から流れている曲の曲名を示している。
図144(g)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が実行している状態を示しており、演出表示領域208dの左上隅に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像の表示が消滅している状態を示している。
本実施例では、一度選択したストーリー及び楽曲は変更不可だが、ストーリーおよび楽曲のうちのいずれか一方は変更不可であり、他方は演出変更が可能となる期間(例えば、図144(f)のタイミングから15R終了までの期間)における任意のタイミングに変更可能であってもよい。また、ストーリー及び楽曲の両方が、演出変更が可能となる期間(例えば、図144(f)のタイミングから15R終了までの期間)における任意のタイミングに変更可能であってもよい。
(実施例18)
本実施の形態の実施例18によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図145を用いて説明する。図145(a)は、図129(f)と同一の特図1変動遊技を実行している状態を示している。図145(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上に縮小表示され、画像表示領域の大部分が演出表示領域208dに用いられている状態を示している。図145(c)は、演出表示領域208dに「吉宗ルーレット!」の文字列画像が表示されてリーチ前演出が開始された状態を示している。
図145(d)は、演出表示領域208dの左上四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域Iが画定され、画像表示領域I内で第一の演出として選択可能なムービーa´の表示が開始され、演出選択演出が開始された状態を示している。ムービーa´は図129(n)から始まる二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出を示唆している。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間は、図145(d)に示す演出選択演出が開始された時点から、図145(o)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
図145(e)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行されている状態を示している。図145(f)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行されている状態で、演出表示領域208dの右上四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域IIが画定され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が開始された状態を示している。図145(g)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が実行されている状態を示している。
図145(h)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が実行されている状態で、演出表示領域208dの右下四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域IIIが画定され、画像表示領域III内で静止画像cが表示され、次いで、演出表示領域208dの左下四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域IVが画定され、画像表示領域IV内でムービーd´の表示が開始された状態を示している。その後、画像表示領域I内ではムービーa´の動画表示が一通り終了して静止画像aが表示される。
図145(i)は、画像表示領域I内で静止画像aが表示され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が実行されているが、この後、画像表示領域II内のムービーb´は動画表示が一通り終了して静止画像bが表示される状態を示している。また、画像表示領域III内で静止画像cが表示されており、画像表示領域IV内でムービーd´の表示が実行されている。
図145(j)は、画像表示領域I内で静止画像aが表示され、画像表示領域II内で静止画像bが表示され、画像表示領域III内で静止画像cが表示されており、画像表示領域IV内でムービーd´の表示が実行されている状態を示している。その後、画像表示領域IV内ではムービーd´の動画表示が一通り終了して静止画像dが表示される。次いで、画像表示領域I〜IVの全てにそれぞれ静止画像a〜dが表示された状態で、画像表示領域Iの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域II〜IVの輝度が相対的に低くなる演出が実行される。
次いで、図145(k)に示すように、画像表示領域IIの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域I、III、IVの輝度が相対的に低くなる演出が実行される。
次いで、図145(l)に示すように、画像表示領域IIIの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域I、II、IVの輝度が相対的に低くなる演出が実行されている。また、ボタン演出が開始されて、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、当該ボタン画像の下方に有効期間画像が表示されて遊技者にチャンスボタン136の押下を促している。
次いで、図145(m)は、画像表示領域IVの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域I〜IIIの輝度が相対的に低くなる演出が実行されている。また、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。図145(j)〜(m)の状態をこの順に繰り返すことにより、画像表示領域I〜IVのうちの一つが他の三つより高輝度になる順番がI〜IVの順になるため、あたかも高輝度領域が回転しているように視認される。これにより遊技者は装飾図柄表示装置208内でルーレットが回っているような感覚を得ることができる。
図145(n)は、図145(j)〜(m)の状態をこの順に幾周か繰り返しており、ボタン操作受付許可状態において遊技者がチャンスボタン136を押下した結果、画像表示領域Iが高輝度の状態で高輝度領域の回転が停止した状態を示している。このときの画像表示領域Iに表示されている静止画像aが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136が押下された後に、画像表示領域I、II、およびIVで、再度ムービーa´、b´、d´の演出が実行されてもよい。
図145(o)は、図129(n)へ引き続く図129(m)と同一であり、チャンスボタン136が押下されたことにより、演出選択演出が終了した状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して画像表示領域I〜IVおよび静止画像a〜dは視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第一の期間も終了する。その後、図129(n)から開始される第二の期間で、二人の武士が戦うシーンのある第二の演出であるSPリーチ演出が実行される。なお、演出選択演出は、大当り遊技の実行中だけでなく、本例のように特図変動遊技中に実行されてもよいし、また客待ち画面において実行されてもよい。
(実施例19)
本実施の形態の実施例19によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図132、図146を用いて説明する。図129〜図132については、実施例11で説明しているので、ここではその説明は省略する。図146(a)〜(j)はこの順に、大当り演出を時系列で示している。なお、大当り演出を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図146(a)は、図130(g)から引き続く図130(h)と同一の状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになって、演出表示領域208dの中央に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている。本例では、その後第一の期間が開始される。
図146(b)は、演出選択演出が実行されている状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
図146(b)では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、1回目の大当りの演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。図146(b)では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
また、図146(b)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。また演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図146(b)で開始した演出Oが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図146(c)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
また、演出選択演出の実行中にチャンスボタン136が押下されたことにより、フェードアウト処理が開始され、演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第一の期間が終了する。
図146(c)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図146(c)から開始される第二の期間では、スピーカ120から、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第二の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。また演出O´では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流し、ムービー演出もこれに対応させた演出態様としてもよい。
図146(d)は、大当り遊技が終了したことを報知する大当り終了演出が開始された状態を示しており、図132(g)へ引き続く図132(f)と同一の状態を示している。演出表示領域208dの左側三分の二の領域に「確率変動突入」の文字列画像が表示され、残り三分の一の領域で武士のキャラクタ画像が表示され、さらにスピーカ120からは、大当り終了演出用のBGMが流れて、確率変動状態に移行することが報知される。
図146(e)は、図132(g)から引き続いて実行された何回目かの特図変動遊技で、2回目の15R特別大当りに当選して、演出選択演出が開始された状態を示している。図146(e)の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で図146(b)に示す演出表示態様と同一の態様についてはその説明は省略する。演出表示領域208dの「1R」の文字列画像の下方に「2回目」の文字列画像が表示され、2連荘中であることが報知されている。演出表示領域208dには、楽曲選択可能領域に「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されており、当該楽曲選択可能領域の下方の楽曲表示領域(以下、「楽曲表示領域1」と称する)には「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。さらに、2連荘目には、楽曲表示領域1の下方に2つ目の楽曲表示領域(以下、「楽曲表示領域2」と称する)が表示され、楽曲表示領域2には3曲目の楽曲「君のカケラ」の文字列画像が表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、2連荘以降の演出選択演出のデフォルトの演出態様である。本例では、デフォルトの演出態様において、楽曲選択可能領域には、最も古い曲名が表示されるようにしたが、新たに追加された曲が表示されるようにしてもよい。本例では、連荘が一つ増える度に楽曲選択可能領域に表示可能な曲が一曲増えるようになっている。このように、第一の期間で確認できる第二の期間に実行される演出の種類を増やすことによって、遊技者を楽しませることができる場合がある。
図146(e)には示されていないが、大当り遊技の2連荘目の演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。また演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(f)は、大当り遊技の2連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が右側の方向キー139を操作した後の状態を示している。右側の方向キー139を1回操作すると、楽曲選択可能領域に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像が楽曲表示領域2に移動して表示され、楽曲表示領域1に表示されていた「キセキの宇宙」の文字列画像が楽曲選択可能領域に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示される。逆に左側の方向キー139を1回操作すると、楽曲選択可能領域に表示されていた曲名が楽曲表示領域1に移動して表示され、楽曲表示領域1に表示されていた曲名が楽曲表示領域2に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた曲名が楽曲選択可能領域に表示されるようにしている。また、遊技者が右側の方向キー139を複数回連続して操作し続けると、例えば、楽曲選択可能領域に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像は、楽曲表示領域2→楽曲表示領域1→楽曲選択可能領域→楽曲表示領域2のようにロータリー方式で移動する。左側の方向キー139を複数回連続して操作し続けた場合も同様である。
図146(f)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(g)は、大当り遊技の3連荘目と4連荘目の演出選択演出が終了し、5連荘目の演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの「1R」の文字列画像の下方に「5回目」の文字列画像が表示され、5連荘中であることが報知されている。5連荘目には、楽曲選択可能領域に表示可能な曲は6曲となる。図146(g)には示していないが、5連荘目の演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。また演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(h)は、大当り遊技の5連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が右側の方向キー139を1回操作した後の状態を示している。楽曲選択可能領域に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像が消去され、楽曲表示領域1に表示されていた「キセキの宇宙」の文字列画像が楽曲選択可能領域に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示され、3連荘目に追加された「メガ!ギガ!サマー!」の文字列画像が楽曲表示領域2に表示される。このように、方向キー139の右側のボタンを操作することによって、新しい楽曲が楽曲表示領域2に表示されるようにしている。
図146(h)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(i)は、大当り遊技の5連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が右側の方向キー139をさらに操作した後の状態を示している。楽曲選択可能領域に表示されていた「キセキの宇宙」の文字列画像が消去され、楽曲表示領域1に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲選択可能領域に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた「メガ!ギガ!サマー!」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示され、4連荘目に追加された「温泉ホルモン」の文字列画像が楽曲表示領域2に表示される。
図146(i)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「君のカケラ」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(j)は、大当り遊技の5連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が左側の方向キー139を1回操作した後の状態を示している。楽曲選択可能領域に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示され、楽曲表示領域1に表示されていた「メガ!ギガ!サマー!」の文字列画像が楽曲表示領域2に移動して表示され、楽曲選択可能領域に「キセキの宇宙」の文字列画像が表示される。このように、遊技者が左側の方向キー139を1回操作することにより、1つ前に示した演出態様に戻すことができる。
図146(j)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図147に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図147に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図148(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図69乃至図148を参照しつつ説明する。
(I1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、第一の期間(例えば、図133(a)から開始され、図133(g)の後でチャンスボタン136の押下があった場合に終了する期間)に、第一の演出(例えば、図133(g)に示す演出Hまたは演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の押下があった後の期間)に、第二の演出(例えば、図133(i)に示す演出H´または演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である(例えば、図133(g)に示す演出Hは、図133(i)に示す演出H´の一部に含まれる)演出であり、
前記演出手段は、前記第一の期間において前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合に、前記第一の演出を少なくとも停止(例えば、図133(h)に示すフェードアウト処理)可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図133(i)から開始される期間)であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間(例えば、図133(h)で終了される期間)であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される(例えば、図133(i)に示すように、演出H´がムービーの最初から実行される、または演出O´が曲の最初から実行される)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が確認しやすくすることができる場合がある。
なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出の一部のみが実行される手段であってもよいし、第一の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第一の期間中において操作手段の操作があった場合に、実行中の第一の演出のみが停止される手段であってもよいし、実行中の第一の演出を含む複数の演出が停止されてもよいし、実行中の第一の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、停止可能とは、「終了可能」のことを示していてもよく、「終了される」ことを示していてもよい。また、「終了されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止可能とは、「必ず停止される」ことを示していてもよく、「停止されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止とは、「演出の途中で一旦止まる」ことを示しているが、「演出の最後で止まる」ことも含めるようにしてもよい。また、「演出の最後で止まる」ことは含めないようにしてもよい。また、停止とは、「中断」のことであってもよく、「中止」のことであってもよく、「終了」のことであってもよい。
また、第一の期間は、操作手段の操作があった場合にのみ終了される期間であってもよい。また、第一の期間は、操作手段の操作がなかった場合であっても、当該第一の期間が開始されてから一定期間が経過した場合に終了される期間であってもよい。また、第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合、第一の期間は操作手段の操作がなかった場合でも、特定のラウンドが終了した場合に終了される期間であってもよい。
また、操作手段の操作があった場合とは、遊技者により操作手段が操作された場合のことであってよく、操作手段が操作され検知手段(センサ)に検知された場合のことであってもよく、操作手段が操作されたことをコマンドとして演出制御手段が受信した場合のことでもよい。
また、第二の期間は、第一の期間が終了した直後に開始される期間であってもよく、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間に第一の期間および第二の期間と異なる一または複数の期間があってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間には他の期間がないようにしてもよい。
また、演出手段は、第二の期間の期間中に、第二の演出が必ず実行される手段であってもよく、第二の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第一の期間が開始されてから第二の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第二の演出が実行されない場合があってもよい。また、第二の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第二の演出のみが実行される手段であってもよい。
(I2)
(I1)に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出(例えば、図133(a)や(g)に示す演出Hや図133(c)〜(e)に示す演出I、または図133(a)や(g)に示す演出Oや図133(c)〜(e)に示す演出P)の中から決定される演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、複数の演出に含まれる二以上の演出の中から決定される演出であってもよい。なお、第二の期間に実行可能な演出が一つである場合は、第一の期間は当該一の演出のみ実行されるようにしてもよく、第一の期間を実行せず、第二の期間のみが実行されるようにしてもよい。また、例えば、連荘回数が、例えば二連荘、三連荘など予め定められた回数を達成した場合や、ユーザーモードの設定中に演出の開放条件のミッションが達成された場合など演出増加条件が成立した場合に、第二の期間中に実行可能な演出を増加してもよい。
また、前記操作手段は第一の操作手段(チャンスボタン136)のことであり、第二の操作手段(方向キー139)を備え、演出手段は、第一の期間の期間中において第二の操作手段の操作があった場合に、複数の演出の中から第一の演出が決定されてもよい。このように「演出の変更」と「演出の決定」は、異なる操作手段の操作によって実行されるようにしてもよく、一の操作手段の操作方向によって「演出の変更」と「演出の決定」のいずれかが実行されるようにしてもよい。
また、第二の期間で実行される演出は、例えば、5秒周期でスクロールされるなど、第一の期間の期間中に一定周期で変更されてもよい。また、演出が選択されるとは、「演出が決定されること」を示していてもよく、「演出が変更されること」を含むようにしてもよく、含まないようにしてもよい。また、「演出が変更されること」のみを示していてもよい。
(I3)
(I1)または(I2)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、表示手段による第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が視覚的に確認しやすくすることができる場合がある。
(I4)
(I1)または(I2)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が聴覚的に確認しやすくすることができる場合がある。
(I5)
(I1)または(I2)に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、三以上の演出手段が備えられていてもよい。
(I6)
(I5)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間(例えば、図133(a)から開始され、図133(g)の後でチャンスボタン136の押下があった場合に終了する期間)に、第三の演出(例えば、図133(g)に示す演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間(例えば、チャンスボタン136の押下があった後の期間)に、第四の演出(例えば、図133(i)に示す演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である(例えば、図133(g)に示す演出Oは、図133(i)に示す演出O´の一部に含まれる)演出であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間において前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合に、前記第三の演出を少なくとも停止(例えば、図133(h)に示すフェードアウト処理)可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図133(i)から開始される期間)であり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間(例えば、図133(h)で終了される期間)であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される(例えば、図133(i)に示すように、演出O´が曲の最初から実行される)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、操作手段の操作があった場合に実行中の第三の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が確認しやすくすることができる場合がある。
なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出の一部のみが実行される手段であってもよく、第三の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第三の期間中において操作手段の操作があった場合に、第三の演出のみが停止される手段であってもよく、第三の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第三の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、第三の期間は、操作手段の操作があった場合にのみ終了される期間であってもよい。また、第三の期間は、操作手段の操作がなかった場合であっても、当該第三の期間が開始されてから一定期間が経過した場合に終了される期間であってもよい。また、第三の期間が大当り演出の期間に含まれる場合は、第三の期間は操作手段の操作がなかった場合でも、特定のラウンドが終了した場合に終了される期間であってもよい。
また、第三の期間は、第一の期間よりも前に開始される期間であってもよく、第一の期間よりも後に開始される期間であってもよく、第一の期間と同時に開始される期間であってもよい。また、第三の期間は、第一の期間よりも前に終了される期間であってもよく、第一の期間よりも後に終了される期間であってもよく、第一の期間と同時に終了される期間であってもよい。
また、例えば、ムービーなどの第一の演出は、第三の演出と連動していなくてもよいし、連動していてもよい。また、ムービーなどの第二の演出は、第四の演出と連動していなくてもよいし、連動していてもよい。
また、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に、第四の演出が必ず実行される手段であってもよく、第四の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第三の期間が開始されてから第四の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第四の演出が実行されない場合があってもよい。また、第四の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第四の演出のみが実行される手段であってもよい。
また、第一の演出手段において第二の期間の期間中に第二の演出が実行されていない場合に、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に第四の演出を実行しない手段であってもよく、第四の演出を実行する手段であってもよい。
(I7)
(I6)に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出(例えば、図133(g)に示す演出O)は、前記第一の演出(例えば、図133(g)に示す演出H)に対応する演出であり、
前記第四の演出(例えば、図133(i)に示す演出O´)は、前記第二の演出(例えば、図133(i)に示す演出H´)に対応する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出手段と第二の演出手段のそれぞれが実行する演出は、同時に決定されるので、第一の期間において操作手段の操作があるまでの期間に、第一の演出手段による第一の演出の少なくとも一部が実行されるとともに、第二の演出手段による第三の演出の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、第一の演出手段と第二の演出手段の両方が演出を途中で停止することで、操作手段の操作が受付けられたことをより認識しやすくすることができる場合がある。なお、「第三の演出は、第一の演出に対応する演出」とは、例えば、曲に対応したムービーが実行など第一の演出と第三の演出により演出が構成されていることを示していてもよい。
(I8)
(I1)乃至(I7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持ったパチンコ機またはスロットマシンを実現できる。
(I9)
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出(例えば、図133(a)や(g)に示す演出Hや図133(c)〜(e)に示す演出I、または図133(a)や(g)に示す演出Oや図133(c)〜(e)に示す演出P)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図133(g)に示す演出Hまたは演出O)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、図133(a)から開始され、図133(g)の後でチャンスボタン136の押下があった場合に終了する期間)において、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の押下があった後の期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間(例えば、図133(i)から開始される期間)のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する制御を実行する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があったことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能(例えば、図133(i)に示すように、演出H´をムービーの最初から実行可能、または演出O´を曲の最初から実行可能)な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間において決定された第一の演出を第二の期間において先頭から開始する制御を実行することで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出を一旦終了する制御が実行され、第二の期間が開始されてから当該第二の演出の先頭(最初)から実行する制御が実行されることにより、第二の演出が決定されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、一の演出手段のみを制御する手段であってもよく、複数の演出手段を制御する手段であってもよい。また、演出手段は、複数の演出のみが実行される手段であってもよく、複数の演出以外の報知(不正報知、遊技状態の報知、打ち方報知など)が実行される手段であってもよい。また、演出決定制御は、第二の期間に実行する演出として第一の演出のみを決定する制御であってもよく、第一の演出を含む複数の演出を第二の期間に実行する演出として決定する制御であってもよい。また、第一の条件が成立する要件は、操作手段の操作があったことだけでなく、(1)操作手段の操作があったこと、(2)第一の期間の開始から一定期間が経過したこと、(3)第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合であって特定ラウンドが終了したこと、のいずれか一つまたは二つ、もしくは全てを含む要件であってもよい。演出決定制御は、上記(1)〜(3)のいずれか一つの要件のみが成立した場合にのみ実行されてもよく、上記(1)〜(3)のうちの二つの要件が成立した場合に実行されてもよく、上記(1)〜(3)の全ての要件が成立した場合に成立してもよい。また、上記(1)〜(3)の要件が全て含まれていない別の要件であってもよい。
(I10)
(I9)に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図133(i)に示す演出H´または演出O´)であり、
前記演出制御手段は、前記第二の演出を前記第二の期間に実行する演出として少なくとも決定する制御(以下、「演出決定制御」という)を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(I11)
(I9)または(I10)に記載の遊技台であって、
前記演出制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、実行中の演出から他の演出へ変更する制御(以下、「演出変更制御」という)を実行する手段であり、
前記第二の条件とは、前記第一の期間の期間中に少なくとも成立する場合がある条件のことであり、
前記演出制御手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記演出変更制御を一または複数回実行可能な手段であり、
変更される前記他の演出の一つは、前記第一の演出である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、第二の条件が成立する要件とは、第一の期間の期間中のみ成立する場合がある条件のことであってもよく、第一の期間以外の一または複数の期間において成立する場合のある条件のことであってもよい。また、実行中の演出以外に変更可能な演出がない場合(選択可能な演出が1つである場合)は、第一の期間中であっても演出変更制御を実行しないようにしてもよい。また、演出変更制御を実行し、実行中の演出を再度選択するような制御を実行するようにしてもよい。また、第一の期間の期間中である場合に演出制御手段が演出変更制御を実行可能な回数は有限であってもよい(例えば、10回など)。また、演出制御手段は、第一の期間の期限中であれば演出変更制御を何度でも実行可能なようにしてもよい。
(I12)
(I10)または(I11)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第三の条件が成立する要件は、前記演出決定制御が少なくとも実行されたことを含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の期間は、第三の条件の成立があった場合にのみ終了される期間であってもよい。また、例えば、操作手段が操作されるまで演出が決定されない大当り中の演出選択演出の場合や、大当り演出が終了(例えば、15Rの終了)した場合などの第三の条件以外の条件が成立した場合にも終了される期間であってもよい。また、第三の条件が成立する要件は、演出決定制御が実行されたことであってもよい。また、第三の条件が成立する要件は、演出決定制御以外の異なる制御(例えば、島一斉演出の開始制御、大当り演出の終了制御など)が実行されたことであってもよい。
(J1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、大当り(例えば、図73に示す15R特別大当り)である場合に、大当り演出(例えば、図136(a)〜(j)に示す演出)を少なくとも実行する手段であり、
前記大当りは、複数のラウンド(例えば、第1ラウンド〜第15ラウンド)から少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンド(例えば、第1ラウンド)であり、
前記演出手段は、第一の期間(例えば、図136(a)〜(i)に示す期間)に、第一の演出(例えば、図136(g)に示す演出Hまたは演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に、第二の演出(例えば、図136(j)に示す演出H´または演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である(例えば、図136(g)に示す演出Hは、図136(j)に示す演出H´の一部に含まれる)演出であり、
前記第一の期間とは、前記大当り演出が実行される期間(例えば、図136(a)〜(j)に示す期間)の一部の期間のことであり、
前記演出手段は、前記第一の期間に前記第一のラウンドが終了した場合に、前記第一の演出を少なくとも停止(例えば、図136(h)に示す演出H)可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)であり、
前記第一の期間は、前記第一のラウンドが終了した場合に、少なくとも終了される期間(例えば、図136(i)で終了される期間)であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される(例えば、図136(j)に示すように、演出H´がムービーの最初から実行される、または演出O´が曲の最初から実行される)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、特定のラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出が停止することにより、第一のラウンドが終了したことを遊技者が認識しやすい場合がある。
なお、演出手段は、大当りである場合にのみ大当り演出が少なくとも実行される手段であってもよく、小当りである場合に、隠れ確変などの大当りと同じ演出が実行されるようにしてもよい。また、例えば、隠れ確変や突然確変などの出玉なし大当りや、大当り後の遊技状態が特図低確状態である大当りなど、第一の期間がない大当りがあってもよい。また、大当りは、二以上のラウンドから構成されていてもよく、一のラウンドから構成されていてもよい。
また、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出の一部のみが実行される手段であってもよく、第一の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、第一の期間は、大当り演出が実行される期間よりも短い期間であってもよく、長い期間であってもよく、同じ期間であってもよい。
また、演出手段は、第一の期間中に第一のラウンドが終了した場合に、第一の演出のみが停止される手段であってもよく、第一の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第一の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、停止可能とは、「終了可能」のことを示していてもよく、「終了される」ことを示していてもよく、「終了されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止可能とは、「必ず停止される」ことを示していてもよく、「停止されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止とは、「演出の途中で一旦止まる」ことを示しているが、「演出の最後で止まる」ことも含めるようにしてもよく、「演出の最後で止まる」ことは含めないようにしてもよい。また、「停止」とは、「中断」のことであってもよく、「中止」のことであってもよく、「終了」のことであってもよい。
また、第二の期間は、第一の期間が終了した直後に開始される期間であってもよく、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間に第一の期間および第二の期間と異なる一または複数の期間があってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間には他の期間がないようにしてもよい。また、第一の期間は、第一のラウンドが終了した後に終了される期間であってもよく、第一のラウンドの終了と同時に終了される期間であってもよい。
(J2)
(J1)に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出(例えば、図136(a)や(g)に示す演出Hや図136(c)〜(e)に示す演出I、または図136(a)や(g)に示す演出Oや図136(c)〜(e)に示す演出P)の中から決定される演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、複数の演出に含まれる二以上の演出の中から決定される演出であってもよい。なお、第二の期間に実行可能な演出が一つである場合は、第一の期間は当該一の演出のみ実行されるようにしてもよく、第一の期間を実行せず、第二の期間のみが実行されるようにしてもよい。また、例えば、連荘回数が、例えば二連荘、三連荘など予め定められた回数を達成した場合や、ユーザーモードの設定中に演出の開放条件のミッションが達成された場合など演出増加条件が成立した場合に、第二の期間中に実行可能な演出を増加してもよい。
また、前記操作手段は第一の操作手段(チャンスボタン136)のことであり、第二の操作手段(方向キー139)を備え、演出手段は、第一の期間の期間中において第二の操作手段の操作があった場合に、複数の演出の中から第一の演出が決定されてもよい。このように「演出の変更」と「演出の決定」は、異なる操作手段の操作によって実行されるようにしてもよく、一の操作手段の操作方向によって「演出の変更」と「演出の決定」のいずれかが実行されるようにしてもよい。
また、第二の期間で実行される演出は、例えば、5秒周期でスクロールされるなど、第一の期間の期間中に一定周期で変更されてもよい。また、演出が選択されるとは、「演出が決定されること」を示していてもよく、「演出が変更されること」を含むようにしてもよく、含まないようにしてもよい。また、「演出が変更されること」のみを示していてもよい。
(J3)
(J1)または(J2)に記載の遊技台であって、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第二のラウンド(例えば、図136(i)から開始される第2ラウンド)であり、
前記第二のラウンドは、前記第一のラウンドの次に開始されるラウンドであり、
前記第二の期間は、前記第二のラウンドが開始した場合に、少なくとも開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出を停止し、次の第二のラウンドが開始された場合に第二の演出を先頭から開始することにより、第二のラウンドが開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。なお、第一の期間は、第一のラウンドの終了から第二のラウンドが開始されるまでの間に終了される期間であってもよく、第二のラウンドが開始された後に終了される期間であってもよい。また、第二の期間は、第二のラウンドが開始された場合にのみ開始される期間であってもよく、第二のラウンド以外のラウンドで開始されてもよい。また、第二のラウンドが開始される以外のタイミングで開始される場合があってもよい。
(J4)
(J1)乃至(J3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、表示手段による第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。 また、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出が停止することにより、第一のラウンドが終了したことを視覚的に遊技者が認識しやすい場合がある。
(J5)
(J1)乃至(J3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出が停止することにより、第一のラウンドが終了したことを聴覚的に遊技者が認識しやすい場合がある。
(J6)
(J1)乃至(J3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、三以上の演出手段が備えられていてもよい。
(J7)
(J6)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間(例えば、図136(a)〜(i)に示す期間)に、第三の演出(例えば、図136(g)に示す演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に、第四の演出(例えば、図136(j)に示す演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である演出(例えば、図136(g)に示す演出Oは、図136(j)に示す演出O´の一部に含まれる)であり、
前記複数のラウンドのうちの一つは、第三のラウンド(例えば、第1ラウンド)であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)のことであり、
前記第三の期間は、前記第三のラウンド(例えば、図136(a)で開始されて図136(g)で終了するラウンド)が終了した場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される(例えば、図136(j)に示すように、演出O´が曲の最初から実行される)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三のラウンドが終了した場合に実行中の第三の演出が停止することにより、第三のラウンドが終了したことを遊技者が認識しやすい場合がある。なお、演出手段は、第三の期間中に第三のラウンドが終了した場合に、第三の演出のみが停止される手段であってもよく、第三の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第三の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、第三の期間は、第一の期間よりも前に開始される期間であってもよく、第一の期間よりも後に開始される期間であってもよく、第一の期間と同時に開始される期間であってもよい。また、第三の期間は、第一の期間よりも前に終了される期間であってもよく、第一の期間よりも後に終了される期間であってもよく、第一の期間と同時に終了される期間であってもよい。
また、第一の演出は、第三の演出と連動していなくてもよい。また、例えば、ムービーなどの第一の演出は、第三の演出と連動していてもよいまた、第三のラウンドは、第一のラウンドよりも前のラウンドであってもよく、後ろのラウンドであってもよい。また、第二の演出は、第四の演出と連動していなくてもよい。また、例えば、ムービーなどの第二の演出は、第四の演出と連動していてもよい。
また、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に、第四の演出が必ず実行される手段であってもよく、第四の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第三の期間が開始されてから第四の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第四の演出が実行されない場合があってもよい。第四の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第四の演出のみが実行される手段であってもよい。
また、第一の演出手段において第二の期間の期間中に第二の演出が実行されていない場合に、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に第四の演出が実行されない手段であってもよく、第四の演出が実行される手段であってもよい。
(J8)
(J7)に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三のラウンドとは、前記第一のラウンドのことであり、
前記第三の演出(例えば、図136(g)に示す演出O)は、前記第一の演出(例えば、図136(g)に示す演出H)に対応する演出であり、
前記第四の演出(例えば、図136(j)に示す演出O´)は、前記第二の演出(例えば、図136(j)に示す演出H´)に対応する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出手段と第二の演出手段のそれぞれが実行する演出は、同時に決定されるので、第一の期間における第一のラウンドが終了するまでの期間に、第一の演出手段による第一の演出の少なくとも一部が実行されるとともに、第二の演出手段による第三の演出の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。なお、「第三の演出は、第一の演出に対応する演出」とは、例えば、曲に対応したムービーが実行など第一の演出と第三の演出により演出が構成されていることを示していてもよい。
(J9)
(J1)乃至(J8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持ったパチンコ機またはスロットマシンを実現できる。
(J10)
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出(例えば、図136(a)や(g)に示す演出Hや図136(c)〜(e)に示す演出I、または図136(a)や(g)に示す演出Oや図136(c)〜(e)に示す演出P)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図136(g)に示す演出H、または図136(g)に示す演出O)であり、
前記第一の演出は、大当りの期間中(例えば、図136(a)〜(j)に示す期間)に少なくとも実行される演出であり、
前記大当りは、複数のラウンド(例えば、第1ラウンド〜第15ラウンド)から少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンド(例えば、第1ラウンド)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、図136(a)〜(i)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記第一のラウンドが終了したことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間において決定された第一の演出を第二の期間において先頭(最初)から開始する制御を実行することで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出を一旦終了する制御が実行され、第二の期間が開始されてから当該第二の演出の先頭(最初)から実行する制御が実行されることにより、第二の演出が決定されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、一の演出手段のみを制御する手段であってもよく、複数の演出手段を制御する手段であってもよい。また、演出手段は、複数の演出のみが実行される手段であってもよく、複数の演出以外の報知(不正報知、遊技状態の報知、打ち方報知など)が実行される手段であってもよい。また、演出決定制御は、第二の期間に実行する演出として第一の演出のみを決定する制御であってもよく、第一の演出を含む複数の演出を第二の期間に実行する演出として決定する制御であってもよい。また、第一の条件が成立する要件は、操作手段の操作があったことだけでなく、(1)操作手段の操作があったこと、(2)第一の期間の開始から一定期間が経過したこと、(3)第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合であって特定ラウンドが終了したこと、のいずれか一つまたは二つ、もしくは全てを含む要件であってもよい。演出決定制御は、上記(1)〜(3)のいずれか一つの要件のみが成立した場合にのみ実行されてもよく、上記(1)〜(3)のうちの二つの要件が成立した場合に実行されてもよく、上記(1)〜(3)の全ての要件が成立した場合に成立してもよい。また、上記(1)〜(3)の要件が全て含まれていない別の要件であってもよい。
(J11)
(J10)に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図136(j)に示す演出H´または演出O´)であり、
前記演出制御手段は、前記第二の演出を前記第二の期間に実行する演出として少なくとも決定する制御(以下、「演出決定制御」という)を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(J12)
(J10)または(J11)に記載の遊技台であって、
前記演出制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、実行中の演出から他の演出へ変更する制御(以下、「演出変更制御」という)を実行する手段であり、
前記第二の条件が成立する要件とは、前記第一の期間の期間中であることを少なくとも含む要件であり、
前記演出制御手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記演出変更制御を一または複数回実行可能な手段であり、
変更される前記他の演出の一つは、前記第一の演出である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
(J13)
(J11)または(J12)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第三の条件が成立する要件は、前記演出決定制御が少なくとも実行されたことを含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(K1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、第一の期間(例えば、図139(a)〜(h)に示す期間)に、第一の演出(例えば、図139(g)に示す演出Hまたは演出O)の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間(例えば、図139(i)から開始される期間)に、第二の演出(例えば、図139(i)に示す演出H´または演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間が終了する場合に、前記第一の演出を少なくとも停止(例えば、図139(g)に示す演出H)可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図139(i)から開始される期間)であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される(例えば、図139(i)に示すように、演出H´がムービーの最初から実行される、または演出O´が曲の最初から実行される)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出は、第一の期間において一部のみが実行されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一の期間では第一の演出の一部のみが実行されることで、第二の期間において第二の演出が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。
なお、演出手段は、第一の期間が終了する場合に、第一の演出のみが停止される手段であってもよく、第一の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第一の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。また、停止可能とは、「終了可能」のことを示していてもよく、「終了される」ことを示していてもよい。また、「終了されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止可能とは、「必ず停止される」ことを示していてもよく、「停止されない場合がある」ことを示していてもよい。
また、停止とは、「演出の途中で一旦止まる」ことを示しているが、「演出の最後で止まる」ことも含めるようにしてもよい。また、「演出の最後で止まる」ことは含めないようにしてもよい。また、「停止」とは、「中断」のことであってもよく、「中止」のことであってもよく、「終了」のことであってもよい。
また、第二の期間は、第一の期間が終了した直後に開始される期間であってもよく、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間に第一の期間および第二の期間と異なる一または複数の期間があってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間には他の期間がないようにしてもよい。
また、演出手段は、第二の期間の期間中に、第二の演出が必ず実行される手段であってもよく、第二の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第一の期間が開始されてから第二の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第二の演出が実行されない場合があってもよい。また、第二の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第二の演出のみが実行される手段であってもよい。
(K2)
(K1)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中から実行する(例えば、図139(g)に示すように、演出Hがムービーの途中から実行される、または演出Oが曲の途中から実行される)手段である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間中に実行される第一の演出は演出の途中から開始されるので、第二の期間が開始されるまで第一の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中のみ、第一の演出が途中から実行される手段であってもよく、第一の期間以外の他の期間においても第一の演出が途中から実行される場合がある手段であってもよい。
(K3)
(K1)または(K2)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中まで実行する(例えば、図139(f)に示すように、演出Hがムービーの途中まで実行される、または演出Oが曲の途中まで実行される)手段である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間中に実行される第一の演出は演出の途中で終了するので、第二の期間が開始されるまで第一の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中のみ、第一の演出が途中まで実行される手段であってもよく、第一の期間以外の他の期間においても第一の演出が途中まで実行される場合がある手段であってもよい。
また、演出手段は、第一の期間の期間中において、第一の演出の一部のみが実行される手段であり、「第一の演出の一部のみ」とは、「第一の演出の途中から開始され、当該第一の演出の途中で終了される演出」のことであってもよく、「第一の演出の途中から開始され、当該第一の演出の最後まで実行される演出」のことであってもよく、「第一の演出の先頭から開始され、当該第一の演出の途中まで実行される演出」のことであってもよい。
(K4)
(K1)乃至(K3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出(例えば、図139(a)や(f)に示す演出Hや図139(c)〜(d)に示す演出I、または図139(a)や(f)に示す演出Oや図139(c)〜(d)に示す演出P)の中から決定される演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、複数の演出に含まれる二以上の演出の中から決定される演出であってもよい。なお、第二の期間に実行可能な演出が一つである場合は、第一の期間は当該一の演出のみ実行されるようにしてもよく、第一の期間を実行せず、第二の期間のみが実行されるようにしてもよい。また、例えば、連荘回数が、例えば二連荘、三連荘など予め定められた回数を達成した場合や、ユーザーモードの設定中に演出の開放条件のミッションが達成された場合など演出増加条件が成立した場合に、第二の期間中に実行可能な演出を増加してもよい。
また、前記操作手段は第一の操作手段(チャンスボタン136)のことであり、第二の操作手段(方向キー139)を備え、演出手段は、第一の期間の期間中において第二の操作手段の操作があった場合に、複数の演出の中から第一の演出が決定されてもよい。このように「演出の変更」と「演出の決定」は、異なる操作手段の操作によって実行されるようにしてもよく、一の操作手段の操作方向によって「演出の変更」と「演出の決定」のいずれかが実行されるようにしてもよい。
また、第二の期間で実行される演出は、例えば、5秒周期でスクロールされるなど、第一の期間の期間中に一定周期で変更されてもよい。また、演出が選択されるとは、「演出が決定されること」を示していてもよく、「演出が変更されること」を含むようにしてもよく、含まないようにしてもよい。また、「演出が変更されること」のみを示していてもよい。
(K5)
(K1)乃至(K4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、スピーカ120)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、三以上の演出手段が備えられていてもよい。
(K6)
(K5)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間(例えば、図139(a)〜(g)に示す期間)に、第三の演出(例えば、図139(f)に示す演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間(例えば、図139(h)から開始される期間)に、第四の演出(例えば、図139(h)に示す演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間が終了する場合に、前記第三の演出を少なくとも停止(例えば、図139(g)に示すフェードアウト処理)可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図139(h)から開始される期間)であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される(例えば、図139(h)に示すように、演出O´が曲の最初から実行される)、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間では第三の演出の一部のみが実行されることで、第四の期間において第四の演出が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出の一部のみが実行される手段であってもよく、第三の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、第二の演出手段は、第三の期間が終了する場合に、実行中の第三の演出のみが停止される手段であってもよく、第三の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第三の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、第三の期間は、第一の期間よりも前に開始される期間であってもよく、第一の期間よりも後に開始される期間であってもよく、第一の期間と同時に開始される期間であってもよい。また、第三の期間は、第一の期間よりも前に終了される期間であってもよく、第一の期間よりも後に終了される期間であってもよく、第一の期間と同時に終了される期間であってもよい。また、例えば、ムービーなどの第一の演出は、第三の演出と連動していなくてもよし、第三の演出と連動していてもよい。また、例えば、ムービーなどの第二の演出は、第四の演出と連動していなくてもよいし、第四の演出と連動していてもよい。
また、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に、第四の演出が必ず実行される手段であってもよく、第四の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第三の期間が開始されてから第四の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第四の演出が実行されない場合があってもよい。また、第四の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第四の演出のみが実行される手段であってもよい。また、第一の演出手段において第二の期間の期間中に第二の演出が実行されていない場合に、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に第四の演出を実行しない手段であってもよく、第四の演出を実行する手段であってもよい。
(K7)
(K6)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中から実行する(例えば、図139(f)に示すように、演出Oが曲の途中から実行される)手段である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間中に実行される第三の演出は演出の途中から開始されるので、第四の期間が開始されるまで第三の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中のみ、第三の演出が途中から実行される手段であってもよく、第三の期間以外の他の期間においても第三の演出が途中から実行される場合がある手段であってもよい。
また、第一の演出手段において、第一の演出が途中から実行されている場合に、第二の演出手段は、第三の演出が途中から実行されている手段であってもよく、第三の演出が先頭から開始される手段であってもよい。
(K8)
(K6)または(K7)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中まで実行する(例えば、図139(f)に示すように、演出Oが曲の途中まで実行される)手段である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間中に実行される第三の演出は演出の途中で終了するので、第四の期間が開始されるまで第三の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中のみ、第三の演出が途中まで実行される手段であってもよく、第三の期間以外の他の期間においても第三の演出が途中まで実行される場合がある手段であってもよい。
また、第一の演出手段において、第一の演出が途中まで実行されている場合に、第二の演出手段は、第三の演出が途中まで実行されている手段であってもよく、第三の演出の最後まで実行される手段であってもよい。
また、演出手段は、第三の期間の期間中において、第三の演出の一部のみが実行される手段であり、「第三の演出の一部のみ」とは、「第三の演出の途中から開始され、当該第三の演出の途中で終了される演出」のことであってもよく、「第三の演出の途中から開始され、当該第三の演出の最後まで実行される演出」のことであってもよく、「第三の演出の先頭から開始され、当該第三の演出の途中まで実行される演出」のことであってもよい。
(K9)
(K6)乃至(K8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出(例えば、図139(f)に示す演出O)は、前記第一の演出(例えば、図139(f)に示す演出H)に対応する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出手段と第二の演出手段のそれぞれが実行する演出は、同時に決定されるので、第一の期間における第一のラウンドが終了するまでの期間に、第一の演出手段による第一の演出の少なくとも一部が実行されるとともに、第二の演出手段による第三の演出の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。なお、「第三の演出は、第一の演出に対応する演出」とは、例えば、曲に対応したムービーが実行など第一の演出と第三の演出により演出が構成されていることを示していてもよい。
(K10)
(K1)乃至(K9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持ったパチンコ機またはスロットマシンを実現できる。
(K11)
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出(例えば、図139(a)や(f)に示す演出Hや図139(c)〜(d)に示す演出I、または図139(a)や(f)に示す演出Oや図139(c)〜(d)に示す演出P)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図139(f)に示す演出Hまたは演出O)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、図139(a)〜(g)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図139(h)から開始される期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合(例えば、チャンスボタン136の押下がされた場合、または第1ラウンドが終了した場合)に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記第一の演出の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間において決定された第一の演出を第二の期間において先頭(最初)から開始する制御を実行することで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出を一旦終了する制御が実行され、第二の期間が開始されてから当該第二の演出の先頭(最初)から実行する制御が実行されることにより、第二の演出が決定されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、一の演出手段のみを制御する手段であってもよく、複数の演出手段を制御する手段であってもよい。また、演出手段は、複数の演出のみが実行される手段であってもよく、複数の演出以外の報知(不正報知、遊技状態の報知、打ち方報知など)が実行される手段であってもよい。また、演出決定制御は、第二の期間に実行する演出として第一の演出のみを決定する制御であってもよく、第一の演出を含む複数の演出を第二の期間に実行する演出として決定する制御であってもよい。また、第一の条件が成立する要件は、操作手段の操作があったことだけでなく、(1)操作手段の操作があったこと、(2)第一の期間の開始から一定期間が経過したこと、(3)第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合であって特定ラウンドが終了したこと、のいずれか一つまたは二つ、もしくは全てを含む要件であってもよい。演出決定制御は、上記(1)〜(3)のいずれか一つの要件のみが成立した場合にのみ実行されてもよく、上記(1)〜(3)のうちの二つの要件が成立した場合に実行されてもよく、上記(1)〜(3)の全ての要件が成立した場合に成立してもよい。また、上記(1)〜(3)の要件が全て含まれていない別の要件であってもよい。
(K12)
(K11)に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図139(h)に示す演出H´または演出O´)であり、
前記演出制御手段は、前記第二の演出を前記第二の期間に実行する演出として少なくとも決定する制御(以下、「演出決定制御」という)を実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(K13)
(K11)または(K12)に記載の遊技台であって、
前記演出制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、実行中の演出から他の演出へ変更する制御(以下、「演出変更制御」という)を実行する手段であり、
前記第二の条件が成立する要件とは、前記第一の期間の期間中であることを少なくとも含む要件であり、
前記演出制御手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記演出変更制御を一または複数回実行可能な手段であり、
変更される前記他の演出の一つは、前記第一の演出である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
(K14)
(K12)または(K13)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第三の条件が成立する要件は、前記演出決定制御が少なくとも実行されたことを含む要件である、
ことを特徴とする遊技台。
(L1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120)、図95〜図97参照(以下同様))と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」(例えば、演出α)という)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第一の場合(例えば、選択可能期間にチャンスボタン136が押下された時刻t3からT秒間の待機時間が経過した場合(時刻t4))に、前記第一の演出から前記複数の演出のうちの他の一の演出(以下、「第二の演出」(例えば、演出δ)という)へ変更される手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、選択可能期間(時刻t0〜t5))である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下(時刻t3))があってから第一の時間(例えば、T秒)が経過した場合(例えば、時刻t4)のことであり、
前記演出手段は、第二の場合(例えば、選択可能期間が終了した場合(時刻t5))に、第二の期間(例えば、第一の期間の終了後の期間)において該演出手段で実行される演出(以下、「第三の演出」(例えば、演出δ)という)が少なくとも決定される手段であり、
前記第二の場合とは、演出決定条件(例えば、選択可能期間の終了(時刻t5))の成立があった場合のことであり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間の終了した後に開始される期間のことであり、
前記演出手段は、第三の場合(例えば、第二の期間が開始された場合(時刻t5))に、前記第三の演出が先頭から開始される手段であり、
前記第三の場合とは、前記第二の期間が開始された場合のことである、
ことを特徴とする。
(L2)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、終了条件(例えば、選択可能期間の終了)の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記終了条件が成立する要件は、前記第一の期間の開始(例えば、時刻t0)から第二の時間(例えば、時刻t0〜t5の時間)が経過したことを少なくとも含む要件である、ことを特徴とする。
(L3)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、演出変更期間(例えば、選択可能期間)のことであり、
前記演出変更期間とは、前記第一の演出から前記第二の演出への変更を一または複数回実行可能(例えば、図95の時間(T3−T)=時刻t4〜t5の時間が時間Tより長い場合は、時刻t4〜t5の期間にチャンスボタン136を押下すれば複数回の変更が可能)な期間のことである、
ことを特徴とする。
(L4)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、大当りにおいて少なくとも実行される期間である(例えば、図95参照)、
ことを特徴とする。
(L5)上記パチンコ機100において、
前記大当りは、複数回のラウンドから少なくとも構成されるものであり、
前記第一の期間は、前記複数回のラウンドのうちの一回のラウンド中に少なくとも実行される期間である(例えば、図95参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(M1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示手段(例えば、第一の演出手段(装飾図柄表示装置208))と、
音出力手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120))と、
演出を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
遊技者が少なくとも操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記音出力手段は、第一の曲(例えば、演出α(図95参照;以下同))を少なくとも出力可能な手段であり、
前記音出力手段は、第二の曲(例えば、演出δ)を少なくとも出力可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の曲のタイトル表示(例えば、演出A)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の曲のタイトル表示(例えば、演出D)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第一の条件(例えば、チャンスボタン136の押下の検出)の成立があった場合に、第一の制御(例えば、タイトル表示の変更制御)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、第二の制御(例えば、曲の変更制御)を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第二の条件(例えば、演出の変更可能期間の開始(選択可能期間の開始(段落「0242」)))の成立があった後に、前記第二の制御を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第三の条件(例えば、演出の変更可能期間の終了(選択可能期間の終了(段落「0249」)))の成立の前に、前記第二の制御を少なくとも終了する手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、第三の制御(例えば、曲の決定制御)を実行可能な手段であり、
前記第一の条件が成立するための要件とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)が検知されたことを少なくとも含む要件のことであり、
前記第一の制御は、前記第一の曲のタイトル表示から前記第二の曲のタイトル表示に少なくとも変更可能な制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の曲から前記第二の曲に少なくとも変更可能な制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の制御よりも後で少なくとも実行される制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の条件の成立から第一の時間(例えば、T秒)が経過してから実行される制御であり、
前記第三の制御は、前記第三の条件の成立があった後に、前記音出力手段によって出力される曲を少なくとも決定する制御であり、
前記演出制御手段は、第一の場合(例えば、T秒間の待機時間の経過があった場合)に、前記第二の制御により前記第一の曲から前記第二の曲へ少なくとも変更可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第二の場合(例えば、T秒間の待機時間の経過に至らない場合)に、前記第二の制御により前記第一の曲から前記第二の曲へ少なくとも変更しない手段であり、
前記第一の場合とは、最後に前記第一の条件の成立があってから前記第一の時間が経過した場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第一の条件の成立があってから前記第一の時間が経過する前に、再度前記第一の条件の成立があった場合のことであり、
前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記演出制御手段によって変更された曲(以下、「第三の曲」(例えば、演出δ)という)を少なくとも出力可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、前記第三の曲の出力を終了させる制御を行う手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、第四の制御(例えば、曲の先頭から開始する制御)を行う手段であり、
前記第四の制御は、前記第三の制御により決定された曲を先頭から開始させる制御である、
ことを特徴とする。
(M2)上記パチンコ機100において、
前記演出制御手段は、演出変更期間(例えば、選択可能期間)において、前記第一の制御を一または複数回実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記演出変更期間において、前記第二の制御を一または複数回実行可能な手段であり、
前記演出変更期間は、演出を少なくとも変更可能な期間であり、
前記演出変更期間は、第二の時間少なくとも行われる期間である、
ことを特徴とする。
(M3)上記パチンコ機100において、
前記演出変更期間は、大当りにおいて少なくとも実行される期間である、
ことを特徴とする。
(M4)上記パチンコ機100において、
前記大当りは、複数回のラウンドから少なくとも構成されるものであり、
前記演出変更期間は、前記複数回のラウンドのうちの一回のラウンド中に少なくとも実行される期間である、
ことを特徴とする。
(M5)上記パチンコ機100において、
前記操作手段は、第一の操作部(例えば、チャンスボタン136)が設けられた手段であり、
前記操作手段は、第二の操作部(例えば、設定操作部139の方向キー)が設けられた手段であり、
前記第一の条件が成立するための要件とは、前記第一の操作部および前記第二の操作部のうちの一方の操作部の操作が検知されたことを少なくとも含む要件のことである、
ことを特徴とする。
(M6)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120)、図95〜図97参照(以下同様)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、演出α)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、選択可能期間(時刻t0〜t5)において、第二の期間(例えば、第一の期間の終了後の期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記第一の演出が前記演出手段によって実行されている際に、前記演出制御手段によって該第一の演出を前記第二の期間に実行する演出として決定された場合に、前記演出手段は、該第一の演出を一端終了し、前記第二の期間において最初から実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としてもよい。
(N1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出A)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出α)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第三の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第四の演出(例えば、演出β)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、第一の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第一の変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、第二の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第二の変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の変更制御は、前記第一の演出から前記第三の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記第二の変更制御は、前記第二の演出から前記第四の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記第一の変更制御は、前記第一の条件の成立があってから第一の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であり、
前記第二の変更制御は、前記第二の条件の成立があってから第二の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出は、第一の時間が経過した後に第三の演出に変更され、第二の演出は、第二の時間が経過した後に第四の演出に変更されることから多彩な演出を行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
より具体的には、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
(N2)上記パチンコ機100において、
前記第一の条件の成立時期は、前記第二の条件の成立時期と少なくとも一致することを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の条件と第二の条件の成立時期が重複するので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、複数の演出の変更条件がほぼ同じタイミングで成立しているのにもかかわらず、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
(N3)上記パチンコ機100において、
前記第一の時間は、前記第二の時間と異なるものであることを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の時間と第二の時間は異なるので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。さらに、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
(N4)上記パチンコ機100において、
前記演出手段は、遊技者により演出を選択可能な複数の選択演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の選択演出のうちの第一の選択演出は、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の選択演出は、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の選択演出のうちの第二の選択演出は、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の選択演出は、前記第四の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、演出手段は、遊技者により演出を選択可能な選択演出を実行可能なので、遊技者に違和感を与え、選択したにもかかわらず、すぐに反映しないため、変更された演出をより注目させることができる場合がある。また、選択演出の中にある複数の演出の中から、今選択された演出が何であるかをしっかりと遊技者に報知することができる場合がある。
(N5)上記パチンコ機100において、
前記演出手段は、複数の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の演出手段のうちの第二の演出手段(例えば、スピーカ120)は、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、前記第四の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段は第一の演出を、第二の演出手段は第二の演出をそれぞれ実行可能なので、遊技者に違和感を与え、変更された演出をより注目させることができる場合がある。
(N6)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出A)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、変更条件の成立があった場合に、変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を行うものであり、
前記変更制御は、前記第一の演出から前記第二の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記変更条件は、前記第一の演出の実行中に遊技者が前記操作手段を操作したことにより少なくとも成立するものであり、
前記演出変更手段は、前記変更条件の成立があった後の予め定められた所定の期間は遊技者による前記操作手段の操作を受け付けない、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、選択した演出が開始されてから所定期間は操作手段による演出選択の受付を行わない(無効とする)ので、遊技者が演出の選択を行うことができなくなる。これにより、一定期間は選択した演出を遊技者に必ず視聴させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
(N7)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出α)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出δ)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、変更条件の成立があった場合に、変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記変更制御は、前記第一の演出から前記第二の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記変更条件は、前記第一の演出の実行中に遊技者が前記操作手段を操作し、且つ、当該操作があってから予め定められた所定の期間が経過したことにより少なくとも成立する、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段は、選択した演出をすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してからT秒経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例に記載されている構成において、「少なくとも・・・可能」と記載された構成は、当該部分を「・・・のみ可能」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「第一の演出を少なくとも停止可能」と記載された表示手段は、「第一の演出のみ停止可能」な演出手段と置き換えて解釈することもできる。また、「第一の演出の少なくとも一部が実行される手段」と記載された構成は、「第一の演出の一部のみが実行される場合があってもよいし、または、第一の演出の全部が実行される手段」と置き換えて解釈することもできる。
また、上記実施例において「・・・可能」と記載されている構成は、当該部分を「・・・しない場合があってもよいし、または必ず・・・する構成も含む」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「第二の演出が少なくとも実行可能な手段」と記載されている構成は、「第二の演出を実行しない場合があってもよいし、または、必ず実行する構成も含む手段」と置き換えて解釈することもできる。
また、例えば、上記第一の条件は、第二の条件と異なるタイミングで成立するようにしてもよい。具体例としては、例えば、装飾図柄表示装置208でチャンスボタン136の操作演出が表示され、遊技者がチャンスボタン136を操作する(第一の条件の成立)。次いで、1分後にスピーカ120から「チャンスボタンを押せ!」と指示され、遊技者が再度チャンスボタン136を操作する(第二の条件の成立)。なお、同一のチャンスボタン136でなくてもよい。チャンスボタン136と他の操作手段(方向キー、トリガー、第一のチャンスボタン、第二のチャンスボタン)との組み合わせも可能である。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、上記第一の条件は第二の条件と同じ条件であってもよい。具体例としては、例えば、一の操作手段が所定の操作(所定回数(1回または複数回)の押下(連打)、長押し、スライド、所定のキー操作(例えば方向キーを「上下左右」の順で押す)など)をした場合を条件(条件(1))としてもよい。また、ある時点から消化したゲーム数(あるいは、特図変動回数)が所定回数を超えた場合を条件(条件(2))としてもよい。ある時点とは、パチンコ機の場合は、例えば、確変状態時、時短開始時、特定の演出モード(突然確変や小当り用のモードや、遊技状態は変わらず演出のみが変わるモード)の開始時、電サポから非電サポ状態に変わった変動の開始時などが該当する。スロットマシンの場合は、ART、RT、ATの開始時などが該当する。また、パチンコ機スロットマシンの双方に共通して電源投入時などが該当する。また、当り時に獲得した遊技媒体(遊技球、メダルなど)が所定個数を超えた場合を条件(条件(3))としてもよい。こうすることにより、同じ条件で変更可能なのに、変更された演出の反映時期が異なるので、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。
また例えば、上記第一の条件は、第二の条件と異なる条件であってもよい。具体例としては、第一の条件は、第一の操作手段が操作されたときであり、第二の条件は、第二の操作手段が操作されたときであってもよい。つまり、操作手段の違いを条件としていてもよい。あるいは、第一の条件は、操作手段を第一の回数(例えば1回)操作したときであり、第二の条件は、操作手段を第二の回数(例えば5回)操作したときであってもよい。つまり、操作の違いを条件としていてもよい。他にも長押しやスライド、所定のキー操作などの操作の違いを条件としていてもよい。さらには、第一の条件は、操作手段を操作したときであり、第二の条件は上記条件(2)であってもよい。また、第一の条件は、操作手段を操作したときであり、第二の条件は上記条件(3)であってもよい。また、第一の条件と第二の条件で、上記条件(2)のあるときが異なるパターンであってもよい。また、第一の条件と第二の条件で、上記条件(3)の所定個数が異なるパターンであってもよい。また、第一の条件は上記条件(2)で、第二の条件は上記条件(3)であってもよい。なお上記記載において、第一の条件と第二の条件を逆に適用することも可能である。こうすることにより、条件によって演出の開始時期が異なるので、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また例えば、上記の第一の時間と第二の時間は同じであってもよい。こうすることにより、選択された演出の反映が遅れることによる違和感を少なくすることができる場合がある。
また例えば、一方の演出が選択演出で他方はそれ以外の変化演出であってもよい。第一の演出手段(第二の演出手段)は、選択演出を実行可能であり、第二の演出手段(第一の演出手段)は、選択演出を少なくとも行わないものであってもよい。具体例としては、第二の演出手段(第一の演出手段)で行う演出が上記条件(1)、(2)、あるいは(3)のいずれかで、操作手段の操作により変化される演出であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、操作手段以外の方法で演出を変更可能としてもよい。操作手段による操作で変更されるわけではなく、ある条件の成立時に制御的に演出が変更されるようにしてももちろんよい。例えば、予め決められている演出やランダムに選ばれた演出が条件成立時に行われるようにしてもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、操作手段は単数でもよい。一の操作手段で少なくとも第一の演出手段と第二の演出手段の選択演出を選択可能としてもよい。例えば、スピーカ120での曲の出力と装飾図柄表示装置208での曲名選択などを一の操作手段で選択可能としてもよい。こうすることにより、選択結果の反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、第一の操作手段は第一の演出手段に、第二の操作手段は第二の演出手段に対応していてもよい。このため複数の操作手段を備える。第一の操作手段の操作は、第一の演出手段に対応し、第二の操作手段の操作は、第二の演出手段に対応させる。例えば、チャンスボタン136は装飾図柄表示装置208に対応し、方向キー139は演出表示装置915にそれぞれ対応するようにしてもよい。こうすることにより、選択結果の反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにしてもよい。例えば、上記実施例に示すように第一の演出手段で第一の選択演出と第三の選択演出を実行可能にしてもよい。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにして、さらに複数の操作手段を用い、同じ演出手段で同じ操作手段を用いるようにしてもよい。例えば、第一の演出手段の第一の選択演出は第一の操作手段に対応し、第二の演出手段の第二の選択演出は第二の操作手段に対応する。また、第一(第二)の演出手段の第三の選択演出は第一(第二)の操作手段に対応する。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにして、さらに複数の操作手段を用い、同じ演出手段で異なる操作手段となるように用いてもよい。例えば、第一の演出手段の第一の選択演出は第一の操作手段に対応し、第二の演出手段の第二の選択演出は第二の操作手段に対応する。また、第一(第二)の演出手段の第三の選択演出は第二(第一)の操作手段に対応する。第三の選択演出の実行中は、少なくとも第四の演出を選択可能とする。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、上記第一の時間と第二の時間を以下のように限定してもよい。
(a)演出の選択後は第一の演出手段は第一の時間だけ、第二の演出手段は第二の時間だけ、それぞれ操作手段の操作が受け付けられない。
(b)演出が選択されてから第一の演出手段の演出の実行が第一の時間遅延し、第二の演出手段の演出の実行が第二の時間遅延して実行される。
(c)演出が選択されてから第一の演出手段(第二の演出手段)の実行が第一の時間(第二の時間)遅延する。第二の演出手段(第一の演出手段)の演出は、第一の時間(第二の時間)よりも短い第二の時間(第一の時間)遅延する。なお、短い方の時間は、遅延しない(つまり、すぐに反映される)ようにしてもよい。
(d)演出が選択されてから第一の演出手段(第二の演出手段)の実行が第一の時間(第二の時間)を経過しないと実行されない。第二の演出手段(第一の演出手段)については、第二の時間(第一の時間)分遅延させる、あるいは操作を受け付けない、遅延せずにすぐに反映させる等の変形が適用可能である。
こうすることにより、以下の効果を奏する。
上記(a)では、誤操作による意図しない演出の選択を防ぐことができる場合がある。
上記(b)、(c)で操作から変動終了までの時間分遅延の場合は、他の演出の邪魔になるのを防ぎ、違和感なく選択結果を反映させることができる場合がある。
上記(b)、(c)で特定時間遅延の場合は、違和感を与え、遊技者に注目させることができる。
上記(d)では、遊技者が望まない演出を実行するのを防ぐことができる場合がある。遊技者に煩わしさを感じるのを防止できる場合がある。
また例えば、操作手段の操作で演出の変更ができるようにしてもよい。遊技者が操作可能な操作手段を設けて、第一の演出の実行中に操作手段を操作(第一の条件の成立)することにより、第一の演出を第三の演出に変更可能としてもよい。また、第二の演出の実行中に操作手段を操作(第二の条件の成立)することにより、第二の演出を第三の演出に変更可能としてもよい。なお、「操作手段を操作することにより」は、正確には「操作手段が操作されたことが検知されたことにより」である。遊技者に操作されても、センサで検知されなければ演出が変更できない。
また例えば、上記第三の演出手段と一の操作手段とを組み合わせてもよい。3つの演出手段が1つの操作手段に対応していてもよい。第三の演出手段は、第四の選択演出を実行可能としてもよい。また、第四の選択演出の実行中は、少なくとも第五の演出が選択可能としてもよい。こうすることにより、一の操作手段で複数の演出を選択しても、操作手段により演出の反映にズレがあるので、遊技者に違和感を与え、選択結果を反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、上記第三の演出手段と複数の操作手段を組み合わせてもよい。第一の演出手段と第二の演出手段は第一の操作手段に対応させ、第三の演出手段は第二の操作手段に対応させてもよい。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の条件は、有効期間中に遊技者による選択操作が検出された場合に成立するものであり、第二の条件は、前記有効期間中に遊技者による前記選択操作が検出された場合に成立するものであってもよい。
第一の条件は、実行要件が充足された場合に成立するものであり、第二の条件は前記実行要件が充足された場合に、成立するものであってもよい。また、前記実行要件は、有効期間中に遊技者による選択操作が検出された場合に充足されるものであってもよい。また、第一の条件は、複数の第一の要件のうちのいずれかの要件が充足された場合に成立するものであり、前記複数の第一の要件のうちの一つの要件は、前記実行要件であってもよい。また、第二の条件は、前記複数の第二の要件のうちのいずれかの要件が充足された場合に、成立するものであり、前記複数の第二の要件のうちの一つの要件は、前記実行要件であってもよい。
また、上記実施形態においては、例えば時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、例えば演出Aが終了して例えば演出Bが開始されるようにしているが、これに限られず、時点t1から所定時間をかけて演出Aが徐々に終了するとともに演出Bが徐々に開始するようにしてもよい。この場合、演出AおよびBに画像が含まれている場合は演出Aの画像がフェードアウトし演出Bの画像がフェードインする。また、演出AおよびBに楽曲や音声等が含まれている場合は演出Aの音量が徐々に小さくなるとともに演出Bの音量が徐々に大きくなる。
また、複数の遊技状態のうちの第二の遊技状態は、複数の遊技状態のうちの第一の遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であってもよい。
また、前記第二の遊技状態は、大当りであってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、抽選により第一の確率で大当りに当選するもの(例えば、特図低確普図低確状態)であり、前記第二の遊技状態は、前記抽選により第二の確率で大当りに当選するもの(例えば、特図高確普図高確状態、特図低確普図高確(電サポ)状態)であり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも低いものであってもよい。なお、確率は、特図または普図が大当りする確率を示す。
また、前記第一の遊技状態は、小当りであり、第二の遊技状態は、大当りであってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図73(a)の特図B、特図c)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図73(a)の特図A、特図a、特図b)であってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図73(a)の特図C、特図D、特図b、特図c)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図73(a)の特図A、特図B、特図a)であってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図73(a)の特図C、特図D)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図73(a)の特図A、特図B、特図a、特図b、特図c)であってもよい。
また、選択演出は、遊技状態によって表示態様(形状、画像、文字列、色、大きさ、透過度、音など)を異ならせてもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態での表示態様と前記第二の遊技状態での表示態様が異なるものであってもよい。
また、例えば、前記第一の遊技状態における選択演出の大きさ(表示領域や画像などの面積、音量など)よりも前記第二の遊技状態における選択演出の大きさ(表示領域や画像などの面積、音量など)が大きくてもよい。また、逆でもよい。また、前記第一の遊技状態における選択演出(表示態様)の透過度よりも前記第二の遊技状態における選択演出(表示態様)の透過度が高いものであってもよい。また、逆でもよい。また、前記第一の遊技状態における選択演出の色(例えば文字列や画像、表示領域の背景の色)は、前記第二の遊技状態における選択演出の色と異なるものであってもよい。
また、選択演出は、前記遊技状態に応じて表示されない場合があるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態である場合に実行されず、前記第二の遊技状態である場合にのみ実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態である場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態である場合にのみ実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、いずれの遊技状態であっても実行可能なものであってもよい。
なお、突然確変の大当り演出中は、少なくとも選択演出を行わないものであってもよい。
なお、潜伏確変の大当り演出中は、少なくとも選択演出を行わなくてもよい。
なお、小当り演出中は、少なくとも選択演出を行わなくてもよい。
なお、潜伏確変中と小当り中の演出は、同じものであってもよい。
なお、突然確変で選択選出を少なくとも行ってもよい。
なお、突然確変の大当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、潜伏確変の大当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、小当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
上記実施例では、第一の期間はチャンスボタン136の操作を受付可能な期間である。ここで、第一の期間において、チャンスボタンランプ138は点灯しており、チャンスボタン136を操作した場合または第一の期間が終了した後(直後)または同時にチャンスボタンランプ138は消灯する。なお、第一の期間とチャンスボタン136の操作を受付ける期間は一致していてもよいが、第一の期間にチャンスボタンの受付期間が含まれていてもよく、その逆であってもよい。なお、「チャンスボタン136を操作した場合」とは、「チャンスボタン136を押した場合」のことであってもよく「チャンスボタン136を押し、その後離した場合」のことであってもよい。ここで「チャンスボタン136を押した場合」とは、チャンスボタン136の操作を検知するセンサがOFF(非操作状態(オフ))からON(操作状態(オン))となった場合に、コマンドが第1副制御部400に送信されることを示していてもよい。また、「チャンスボタン136を押し、その後離した場合」とは、チャンスボタン136の操作を検知するセンサがON(操作状態)からOFF(非操作状態)となった場合にコマンドが第1副制御部400に送信されることを示していてもよい。なお、第一の期間において、チャンスボタンランプ138は、操作可能状態または不可能状態に関わらず消灯していてもよく、逆に常に点灯していてもよい。
なお、上記実施例では、方向キー(設定操作部)139にランプは設けられていないが、方向キー139にランプが設けられていてもよい(以下、「方向キーランプ」という)。ここで、方向キーランプが設けられている場合は、チャンスボタンランプ138に関する記載を方向キーランプに置き換えてもよい。なお、方向キーランプは、方向キー139全体が点灯するようにしていてもよいが、操作可能な方向キー(ボタン)139b〜139eのそれぞれに設けられていてもよく、例えば、上キー139bと下キー139cが操作可能な場合は、上キー139bのランプと下キー139cのランプが点灯するようにしてもよい。なお、第一の期間において、方向キーランプは、操作されている場合も点灯しているが、操作中は消灯するようにしてもよいし、非操作状態となった場合に再度点灯させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記i1)
演出手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の期間に、第一の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間に、第二の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記演出手段は、前記第一の期間において前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i2)
付記i1に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出の中から決定される演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i3)
付記i1またはi2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i4)
付記i1またはi2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i5)
付記i1またはi2に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i6)
付記i5に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間に、第三の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間に、第四の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間において前記操作手段の操作があった場合に、前記第三の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i7)
付記i6に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に対応する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i8)
付記i1乃至i7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記i9)
演出手段と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記演出制御手段は、第一の期間において、第二の期間に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する制御を実行する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記操作手段の操作があったことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j1)
演出手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、大当りである場合に、大当り演出を少なくとも実行する手段であり、
前記大当りは、複数のラウンドから少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンドであり、
前記演出手段は、第一の期間に、第一の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間に、第二の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記第一の期間とは、前記大当り演出が実行される期間の一部の期間のことであり、
前記演出手段は、前記第一の期間に前記第一のラウンドが終了した場合に、前記第一の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第一の期間は、前記第一のラウンドが終了した場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j2)
付記j1に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出の中から決定される演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j3)
付記j1またはj2に記載の遊技台であって、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第二のラウンドであり、
前記第二のラウンドは、前記第一のラウンドの次に開始されるラウンドであり、
前記第二の期間は、前記第二のラウンドが開始した場合に、少なくとも開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j4)
付記j1乃至j3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j5)
付記j1乃至j3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j6)
付記j1乃至j3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j7)
付記j6に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間に、第三の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間に、第四の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記複数のラウンドのうちの一つは、第三のラウンドであり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間のことであり、
前記第三の期間は、前記第三のラウンドが終了した場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j8)
付記j7に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三のラウンドとは、前記第一のラウンドのことであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に対応する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j9)
付記j1乃至j8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記j10)
演出手段と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記第一の演出は、大当りの期間中に少なくとも実行される演出であり、
前記大当りは、複数のラウンドから少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンドであり、
前記演出制御手段は、第一の期間において、第二の期間に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記第一のラウンドが終了したことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k1)
演出手段と、
操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の期間に、第一の演出の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間に、第二の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間が終了する場合に、前記第一の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k2)
付記k1に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中から実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記k3)
付記k1またはk2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中まで実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記k4)
付記k1乃至k3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出の中から決定される演出の一つである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k5)
付記k1乃至k4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k6)
付記k5に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間に、第三の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間に、第四の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間が終了する場合に、前記第三の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k7)
付記k6に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中から実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k8)
付記k6またはk7に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中まで実行する手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k9)
付記k6乃至k8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に対応する演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k10)
付記k1乃至k9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記k11)
演出手段と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記演出制御手段は、第一の期間において、第二の期間に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記第一の演出の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
208a 左図柄表示領域
208b 中図柄表示領域
208c 右図柄表示領域
208d 演出表示領域
208d1 特図1保留表示領域
208d2 特図2保留表示領域
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (10)

  1. 演出手段を備えた遊技台であって、
    前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、
    前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の態様をした演出(以下、「第一の演出」という。)であり、
    前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の態様をした演出(以下、「第二の演出」という。)であり、
    前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第一の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第三の演出」という。)であり、
    前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記第二の演出と並列的に実行可能な演出(以下、「第四の演出」という。)であり、
    前記第二の演出は、前記第一の演出よりも大当りへの期待度が高い演出であり、
    前記第二の演出は、前記第一の演出に代えて開始可能な演出であり、
    前記第四の演出は、前記第三の演出に代えて開始可能な演出であり、
    前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングとは異なるタイミングである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングよりも早いタイミングである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第二の演出が開始されるタイミングは、前記第四の演出が開始されるタイミングよりも遅いタイミングである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記演出手段は、第三の表示手段を含む手段であり、
    前記第三の表示手段は、第三の図柄変動表示を表示可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4に記載の遊技台であって、
    前記第三の表示手段は、複数種類の表示を実行可能な手段であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示(以下、「第一の表示」という。)は、前記第一の演出に対応する表示であり、
    前記複数種類の表示のうちの一の表示(以下、「第二の表示」という。)は、前記第二の演出に対応する表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項5に記載の遊技台であって、
    前記第一の表示は、第一の背景画像の表示であり、
    前記第二の表示は、第二の背景画像の表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    第一の図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、
    第二の図柄変動表示を実行可能な第二の表示手段と、
    当否判定を実行可能な当否判定手段と、
    を備え、
    前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
    前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
    前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも優先して実行可能な表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項7に記載の遊技台であって、
    第一の制御手段と、
    第二の制御手段と、
    を備え、
    前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
    前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項8に記載の遊技台であって、
    前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段を制御可能な手段であり、
    前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段を制御可能な手段であり、
    前記第二の制御手段は、前記演出手段を制御可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
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