以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図29を参照して、本発明の第1実施形態に係る遊技台について説明する。
なお、図1〜図45に示す符号は、原則として本発明の第1実施形態および第2実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、第1実施形態および第2実施形態の説明では図1〜図45に示す符号を優先する。また、第1実施形態および第2実施形態の各実施例の番号も、原則として第1実施形態および第2実施形態の説明のみに用いることとするが、第1実施形態および第2実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
図1を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このぱちんこ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサも設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、ランプは発光手段の一例であり、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図1に示すぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット137も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面視右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流入した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置(画像表示装置)であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208jの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図3に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図1に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図3に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は装飾図柄表示手段の一例に相当する。
さらに、遊技盤200には、この遊技台のスペックを表すスペックシール290が、遊技者から見える位置に貼り付けられている。
次に、図4を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのタイマ回路312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材2321や可変入賞口234の扉部材2341等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、外部端子板349を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ(不図示)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(不図示)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、外部端子板349を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605は、前面枠扉106が開放されている場合にこれを検知し、開放信号を出力するものである。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図L」までの12種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当たり図柄(以下、16R特別大当りAや16R確変Aともいう)であり、「特図B」は16R特別大当たり図柄(以下、16R特別大当りBや16R確変Bともいう)であり、「特図C」は16R大当たり図柄(以下、16R大当りや16R通常ともいう)である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、16R特別大当たり遊技終了後および16R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。16R特別大当たり図柄である「特図A」と「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、16R大当たり図柄である「特図C」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図C」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図D」は4R特別大当たり図柄(以下、4R特別大当りAや4R確変Aともいう)であり、「特図E」は4R特別大当たり図柄(以下、4R特別大当りBや4R確変Bともいう)であり、16Rである「特図A」〜「特図C」と比べて、「特図D」や「特図E」は4Rである点が異なる。「特図F」は2R特別大当たり図柄(以下、2R特別大当りAや2R確変Aともいう)であり、「特図G」は2R特別大当たり図柄(以下、2R特別大当りBや2R確変Bともいう)であり、「特図H」は2R大当たり図柄(以下、2R大当りや2R通常ともいう)であり、16Rである「特図A」〜「特図C」と比べて、「特図F」〜「特図H」は2Rである点が異なる。「特図I」は小当たり図柄(以下、小当りともいう)であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図J」は、はずれ図柄1であり、「特図K」は、はずれ図柄2であり、「特図L」は、はずれ図柄3であり、いずれも遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図96(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、16R確変A、16R確変B、16R通常、4R確変A、4R確変B、2R確変A、2R確変B、または、2R通常を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、16R確変A、16R確変B、4R確変A、4R確変B、2R確変A、または、2R確変Bを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図96(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄1(以下、普図当り1ともいう)である「普図A」と、当たり図柄2(以下、普図当り2ともいう)である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値、特図ラウンド決定乱数値、特図電サポ決定乱数値、および特図図柄決定乱数が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図2に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234,226やこれらの始動口230,232,228への入賞があったと判定する。例えば、第1特図始動口230への入球を検出する第1始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234,226や始動口230,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図4に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、5R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図a、特図b、特図c、特図dのいずれか、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図e、ハズレフラグがオンの場合には特図fそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図a,特図b,特図c,特図d)、2R通常大当り図柄(特図e)、ハズレ図柄(特図f)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、15ラウンド、5ラウンド又は2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本例示形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(15R確変大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図f」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
本実施形態では、上述した停止図柄情報の他、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信することができる。
次に、図7に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる当否判定用テーブルについて、図10を参照しながら説明する。ここで、図10(a)は、当否判定用高確率テーブルの一例を示した図であり、図10(b)は、当否判定用低確率テーブルの一例を示した図である。特図1の当否判定を行う場合には、特図高確率状態である場合には、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り、小当り又ははずれが選択される。
また、特図2の当否判定を行う場合も同様に、特図高確率状態である場合には、図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又ははずれが選択される。
図10(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。大当りの当否判定結果がはずれとなった場合には、図10(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
次に、図7に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)において決定した当否判定結果などに基づいて行われる停止図柄の決定に用いられる特図決定用テーブルについて、図11を参照しながら説明する。ここで、図11(a)は特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図11(b)は特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。特図1の停止図柄を決定する場合には、図11(a)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、特図1の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図1の当否結果が大当りの場合には、特図A〜特図Gのうちからいずれか一つが選択され、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図Hが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図Iが選択される。
また、特図2の停止図柄を決定する場合には、図11(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、特図2の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の停止図柄を抽選する。本実施形態では、特図2の当否結果が大当りの場合には、特図a〜特図eのうちからいずれか一つが選択され、特図2の当否結果がハズレの場合には、特図fが選択される。停止表示される図柄が決定された後、特図表示装置に停止表示される図柄データが設定される。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図12(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図12(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理については、後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データを演出ボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図12(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図12(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図12(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理のフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS703:Yes)、ステップS705に進み、そうでない場合は(ステップS703:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS709:Yes)、ステップS711に進み、そうでない場合は(ステップS709:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図13(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図13(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(演出可動体224による演出データやランプによる演出データ)をROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図13(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
以下、図14〜図45を用いて、本実施形態に係るぱちんこ機100において実行される演出の具体例について説明する。
<画像表示装置>
図14は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の一例を段階的に示す図であり、まず図14(a)を参照して、演出を行う演出手段の各構成について説明する。
本実施形態の画像表示装置208´は、図3に示す装飾図柄表示装置208を含んで(または、図3に示す装飾図柄表示装置208に相当する装置を含んで)、複数(例えば3つ)の画像表示装置(第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082、第3画像表示装置2083により構成される。
この例では、画像表示装置208は、主となる第1画像表示装置2081と、副となる第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083により構成される。
一例として、第1画像表示装置2081は、液晶表示装置などにより構成された画像表示装置であり、その表示領域が他の2つの画像表示装置(第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083)に比べて大きく、移動しない画像表示装置である。本明細書において、第1画像表示装置2081は、メイン表示装置またはメイン液晶という場合もある。また、この例では、第1画像表示装置2081が、図3に示した装飾図柄表示装置208と同様の(またはそれに相当する)構成である。
第2画像表示装置2082と第3画像表示装置2083は、いずれも液晶表示装置などにより構成された画像表示装置であり、この例では両者の表示領域のサイズが同等である。また、この例では、第2画像表示装置2082と第3画像表示装置は第1画像表示装置2081を挟んでその左右両側に配置される。遊技者から見て第1画像表示装置2081の左側に配置される画像表示装置が第2画像表示装置2082であり、右側に配置される画像表示装置が第3画像表示装置2083である。本明細書において、第2画像表示装置2082は、左サブ表示装置または左サブ液晶という場合もあり、第3画像表示装置2083は、右サブ表示装置または右サブ液晶という場合もある。
第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083は、第1画像表示装置2081の前方を、第1画像表示装置2081の表示面に沿って互いに近接又は離間するように、この例では左右方向に移動(スライド移動)可能に構成されている。
一例として、第2画像表示装置2082及び第3画像表示装置2083は、幅方向の長さが第1画像表示装置2081の略半分の長さよりも短く、また、高さもわずかに短い。また、第2画像表示装置2082は、同図(a)に示す初期位置において、少なくともその右端辺部分が第1画像表示装置2081の左端辺部分の前面側に重なっており、第3画像表示装置2083は、同図(a)に示す初期位置において、少なくともその左端辺部分が第1画像表示装置2081の右端辺部分の前面側に重なっている。
そして、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083が初期位置から互いに近接するように移動して場合は、第1画像表示装置2081(における表示)は遊技者にとって視認しにくくなり(視認不能となる場合もある)、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083が互いに離間するように初期位置の方向に移動した場合は、第1画像表示装置2081(における表示)は遊技者にとって視認しやすくなる。
なお、第1画像表示装置2081が移動し、第2画像表示装置2082および/または第3画像表示装置2083が移動しないように構成されていてもよい。また、第1画像表示装置2081の表示領域のサイズは、第2画像表示装置2082および/または第3画像表示装置2083の表示領域より小さくてもよいし、これら三者の表示領域のサイズは同等であってもよい。また、画像表示装置208´の数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
また、画像表示装置208´の数は1つであってもよい。その場合、以下の実施例(演出例)に示す各表示の全てが一の画像表示装置208´に表示される。
<画像表示装置/第1画像表示装置>
第1画像表示装置2081は、その表示領域に、装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)を実行する第1図柄表示領域208X(図柄表示領域208a〜208c)および演出表示領域208dを有し、演出表示領域208dとして、アイコン表示領域800、説明表示領域TT1などを有している。
本明細書においては、第1図柄表示領域208X(図柄表示領域208a〜208c)において表示される装飾図柄を「第1装飾図柄」という。
図14(a)では、図柄表示領域208a〜208cにおいて、「装飾3−装飾1−装飾4」の装飾図柄(第1装飾図柄)の組合せが停止表示されている。
また、アイコン表示領域800は、例えば横並びの5つの領域により構成され、1つの変動アイコンおよび、特図1(または特図2)変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能である。この例では、アイコン表示領域800の右端(表示領域の中央付近、中図柄表示領域208bの下方)の領域に変動アイコンの表示領域が設けられ、変動アイコンの表示領域に近い位置から順次、特図変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応した保留アイコンの表示領域が設けられている。
図14(a)では、アイコン表示領域800の右端に変動アイコンh0が表示され、その左側には、4つの保留アイコンが表示可能であることを示唆する示唆表示(この例では、台座)が4つ配置され、特図1の変動表示が3つ保留されていることに対応して、3つの台座の上にそれぞれ保留アイコンh11,h12、h13が表示されている。この場合、保留アイコンh11が最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンであり、左に向かって順次2番目の保留に対応する保留アイコンh12、3番目の保留に対応する保留アイコンh13が表示されている。
変動アイコンh0は、当該変動に対応する保留アイコンであり、例えば、図14(a)に示す保留アイコンh11,h12、h13が消化された場合に、これらの保留アイコンから変化するアイコンである。また、保留アイコンとして表示されていたアイコンの表示態様と変動アイコンとして表示されるアイコンの表示態様(模様等、サイズ等)は同じ表示態様であってもよいし、異なる表示態様であってもよい。
アイコン表示領域800の右側には、説明表示領域(チュートリアル表示部)TT1が設けられている。説明表示領域TT1は、遊技や演出に関する様々な情報が表示(チュートリアル表示)が行われ、その内容は適宜のタイミングで更新される。図14(a)に示される説明表示領域TT1では、「パンダは殿様の師匠」と表示されており、殿様のキャラクタに関する説明がなされている。
<画像表示装置/第2画像表示装置>
第2画像表示装置2082では、表示領域の下部にチャンスボタン137の画像を模したメータ(ボタン画像)が表示される。このメータは、例えば、チャンスボタン137を操作(押下)した回数に応じてボタン画像の例えば有色(白色以外)の塗りつぶしの部分が増加し、ボタン画像の全てが塗りつぶした状態となれば、遊技者にとって期待の高まる演出(例えば、一発告知演出など)が実行される。
あるいは、ある演出によって塗りつぶしの部分が増加し、全てが塗りつぶされた状態となれば、1回のボタン演出の実行が可能な状態となり、その状態でボタンを操作すると、当該変動で大当りとなるか否かの報知を行うなど、遊技者にとって期待の高まる演出が行われるように構成されている。
また、メータの下方には現在行われているステージ名やリーチ名を表示するための、ステージ名表示領域が設けられている。図14(a)のステージ名表示領域では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2画像表示装置2082の表示領域の上方には、装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)を実行するための第2図柄表示領域208Y(同図(i)参照)が設けられている。
図15(o)〜図15(q)に拡大して示すように、第2図柄表示領域208Yは、装飾図柄を表示する3つの図柄表示領域208k〜208g(左図柄表示領域208k、中図柄表示領域208l、および右図柄表示領域208g)を有する。本明細書においては、第2図柄表示領域208Yにおいて表示される装飾図柄を「第2装飾図柄」という場合がある。なお、文意より明らかであるなど、第1装飾図柄と区別する必要がない場合は、第1装飾図柄および第2装飾図柄をいずれも「装飾図柄」として説明する場合もある。
なお、この例では、第2図柄表示領域208Yが第2画像表示装置2082に設けられる場合を例に説明するが、第2図柄表示領域208Yが第1画像表示装置2081に設けられてもよく、第3画像表示装置2083に設けられてもよい。
第2図柄表示領域208Yで実行される装飾図柄(第2装飾図柄)の変動表示(第2の変動表示)は、第1図柄表示領域208Xで実行される第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)と関連して実行される場合がある。すなわち、第2の変動表示は、図14(a)に示すように遊技者に視認不可(非表示)となっている場合と、図14(j)に示すように遊技者に視認可能(表示)となっている場合がある。
第2図柄表示領域208Y(左図柄表示領域208k、中図柄表示領域208l、および右図柄表示領域208gのそれぞれ)は、第1図柄表示領域208X(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cのそれぞれ)よりも表示領域が小さく、第2装飾図柄は、第1装飾図柄よりもその表示サイズが小さい。また第2の変動表示は、第1画像表示装置2081で実行される第1の変動表示に関連して実行され、第1の変動表示よりも表示サイズが小さいものである。第2装飾図柄を「ミニ装飾図柄」という場合もある。
図14〜図29に示す本実施形態の演出例においては、第2装飾図柄は、図15(o)〜図15(q)に示すように第1装飾図柄と同様の(同種の)デザインの図柄(装飾された図柄)が表示される。また後に詳述するが、あるタイミングにおいて、第2装飾図柄は、第1装飾図柄と同じ図柄組合せを表示する場合もあるし、異なる図柄組合せを表示する場合もある。また、第1装飾図柄と第2装飾図柄は、同時に遊技者に視認可能となる場合もあるし、いずれか一方のみが遊技者に視認可能(視認容易)となる場合もある。
<画像表示装置/第3画像表示装置>
第3画像表示装置2083では、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3画像表示装置2083の表示領域の上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。なお、殿様のキャラクタは常時表示されてもよいし、常時表示されていなくてもよい。
<その他の演出手段>
画像表示装置208´以外の演出装置としては、例えば、スピーカ120、第4図柄表示装置284、操作手段136、137、役物224A、224B、224Cなどが設けられている。
第4図柄表示装置284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するための装置であり、例えば左側に四角形の図形で示しているのが特図1の図柄変動中報知装置であり、右側に丸形の図形で示しているのが特図2の図柄変動中報知装置である。以降の図において、それぞれ白塗りで表示されている場合が、特図1(四角形)または特図2(丸形)の図柄変動中の状態を示し、グレーの塗りつぶしで表示されている場合が、特図1(四角形)または特図2(丸形)のはずれ停止の状態を示し、黒の塗りつぶしで表示されている場合が、特図1(四角形)または特図2(丸形)の当り停止の状態を示す。なお、第4図柄表示装置284は、この例では、画像表示装置208´と別体の構成である場合を示しているが、これらは、画像表示装置208´に表示される画像であってもよい。
操作手段136、137はそれぞれ操作ボタン(例えば、チャンスボタン136、チャンスボタン137)である。
また、役物224A、224B、224Cは、いずれも演出可動体224の一種であり、例えば、第1画像表示装置2081の下方に配置された家紋役物224Aと、第1画像表示装置2081の上方に配置された八代役物224Bおよび将軍役物224Cである。家紋役物224Aは、演出内容に応じて、上下方向に移動することができるように構成されている。また、家紋役物224Aには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。また、八代役物224Bと将軍役物224Cもそれぞれ、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224B及び将軍役物224Cはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
なお、スピーカ120および第4図柄表示装置284は、説明の便宜上、画像表示装置208´の上方に記載しているが、画像表示装置208´との位置関係を特定するものではない。チャンスボタン136、137と画像表示装置208´との位置関係についても同様である。また、家紋役物224A、八代役物224Bおよび将軍役物224Cについても動作の一例を示しているに過ぎず、画像表示装置208´との位置関係もここに記載したものに限らない。
また、スピーカ120は以下の各実施例における音声出力を示すための図であり、スピーカ120の図示とともに音声出力例(例えば「ドン」という文字など)を併記している場合があるが、音声出力例の記載の有無が音声出力の有無を示すものではなく、音声出力例の記載がなくても音声出力がされる場合もある。。
ここで、保留アイコンおよび変動アイコンはそれぞれ、白色表示、青色表示、緑色表示、赤色表示、金色表示、虹色表示などに変化可能に構成されている。また、チャンスボタン136、137、家紋役物224A、八代役物224Bおよび将軍役物244Cは、内蔵のLEDによって白色点灯、青色点灯、緑色点灯、赤色点灯、金色点灯、虹色点灯などに変化可能に構成されている。
例えば、図14(a)では、変動アイコンh0が白色表示され、保留アイコンh11が青色表示され、保留アイコンh12、h13がそれぞれ白色表示されている。また、保留アイコンおよび変動アイコンは、白色表示がデフォルト表示であり、保留アイコンh11は青色表示によって先読み予告が行われている。また、変動アイコンおよび各保留アイコンの表示態様(表示色や、形状など)は、発生する演出を大当たり期待度に応じて分類し、当該分類(期待度のランク)を報知する(これにより、遊技者が待つべき演出を報知する)演出でもある(これについては、後述する。)。また、大当り期待度とは、当該変動遊技の当否判定が(最終的な図柄変動表示の結果)が大当りとなる期待度をいう。
また、チャンスボタン136およびチャンスボタン137に内蔵のLEDがそれぞれ白色点灯し、家紋役物224Aに内蔵のLEDが青色点灯し、八代役物224Bおよび将軍役物244Cに内蔵のLEDが白色点灯している。一例として、家紋役物224Aは、保留アイコンh11の先読み予告と連動して同色(この例では青色)で発光し、八代役物224Bおよび将軍役物244Cは、内蔵のLEDが虹色点灯(レインボー発光)することで当りを報知する。
また、図14〜図45においては、図2に示す第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216などの構成について記載を省略しているが、図2と同様にこれらの構成も備えている。
<第2装飾図柄を用いた演出>
図14〜図29を参照して、本発明の実施形態の一つとして、本実施形態に係るぱちんこ機100において実行される第2装飾図柄を用いた演出例について適宜構成の一部を抜き出した拡大図も参照して説明する。
<演出例A>
改めて図14は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
まず図14(a)に示すタイミングは、第1装飾図柄の変動が停止した状態(変動停止の状態)を示しており、第1画像表示装置2081では、図柄表示領域208a〜208cにおいて「装飾3−装飾1−装飾4」の装飾図柄(第1装飾図柄)の組合せ(はずれの図柄組合せ)が停止表示されている。
また、アイコン表示領域800の右端に白色の変動アイコンh0が表示され、その左側には、4つの示唆表示(この例では、台座)が表示され、そのうち3つの台座の上にそれぞれ保留アイコンh11,h12、h13が表示されて、特図1の保留が3であることを報知している。また、保留アイコンh12、h13は白色(デフォルト)で表示されているのに対し、保留アイコンh11は青色で表示され、先読み予告が実行されている。説明表示領域TT1では、「パンダは殿様の師匠」というチュートリアル表示が実行されている。
第2画像表示装置2082では、メータ(ボタン画像)が表示されているが、このタイミングではメータは全て白色で塗りつぶされ、メータが0であることを報知している。また、ステージ名表示領域では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。
第3画像表示装置2083では、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、第3画像表示装置2083の表示領域の上部では、特図1の保留が「3」であり、特図2の保留が「0」であることを示す特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。
第4図柄表示装置284は、特図1(四角形)および特図2(丸形)のいずれもグレーの塗りつぶしで表示され、はずれ停止の状態であることを示している。また、チャンスボタン136、137はいずれも内蔵のLEDが白色点灯している。家紋役物224は、保留アイコンh11の先読み予告と連動して内蔵LEDが青色で発光し、初期位置(この例では、第1画像表示装置2081の下方)に待機(停止)している。八代役物224Bおよび将軍役物244Cは、内蔵のLEDが白色で発光し、初期位置(この例では、第1画像表示装置2081の上方)に待機(停止)している。このタイミングでスピーカ120からの音声出力は行っていない。
以下の説明では、主に、時間経過に伴いそれ以前の演出から変化した演出を中心に説明する。
図14(b)に示すタイミングは、保留(同図(a)の保留アイコンh11に対応する保留)が1つ消化され、不図示の第1特図表示装置212における図柄変動が開始された状態であり、第4図柄表示装置284では、特図1(四角形)が白色、特図2(丸形)がグレーの塗りつぶしで表示されて特図1の変動遊技が実行中の状態を示している。
このタイミングでは、第1画像表示装置2081の第1図柄表示領域208X(図柄表示領域208a〜208c)では、第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)を行っている。本実施形態では、装飾図柄の変動表示(第1の変動表示および第2の変動表示)を下向きの白抜き矢印で表す(以下、他の実施例でも同様である)。また、同図(b)に示す白抜き矢印は細長矢印であり、この場合は装飾図柄が透過性を有する態様で高速変動していることを示す。一方、白抜き矢印が短(太)矢印で表示されている場合(例えば、同図(e))は、装飾図柄が低速変動していることを示す。低速変動の場合は、装飾図柄の認識が可能な程度の速度であってもよい。
また、保留の消化に伴い、アイコン表示領域800では、保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンがアイコン表示領域800の右端に移動して青色の変動アイコンh0として表示され、先読み予告を行う。また、保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンh0の左隣の保留アイコンh11となり、保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが保留アイコンh12となって、変動アイコンh0の左の2つの台座の上に、それぞれ白色の保留アイコンh11,h12が表示されて、特図1の保留が2であることを報知している。
第3画像表示装置2083の表示領域の上部では、特図1の保留が「2」であり、特図2の保留が「0」であることを示す特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。
なお、説明表示部TT1では、依然として「パンダは殿様の師匠」の文字表示が行われている。このように、説明表示部TT1における説明表示は、複数の図柄変動表示に跨って行われる場合がある。
図14(c)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081の左図柄表示領域208aにおいて、装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)を行い、同図(d)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081の右図柄表示領域208cにおいて、装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)を行った状態であり、リーチ(テンパイ)と見せかけている。 同図(e)に示すタイミングは、右図柄表示領域208cにおいて揺れ変動(仮停止)を行っていた装飾図柄(「装飾6」)が再び変動を開始した状態である。なお、このタイミングにおける右図柄表示領域208cの「装飾6」の変動は、白抜き短(太)矢印で示すように低速変動である。また、装飾図柄が揺れ変動(仮停止)後に低速変動を開始する状態を「装飾図柄がスベる」または「装飾図柄がズレル」という場合がある。
本実施形態では、装飾図柄(第1装飾図柄)がズレた場合、連続演出(例えば、擬似連演出)が開始される場合がある。なお、この例では、擬似連演出の開始条件の一つとして装飾図柄(第1装飾図柄)がズレる場合を説明するが、擬似連演出の開始条件として他の開始条件であってもよく、装飾図柄(第1装飾図柄)が必ずズレるものであってもよいし、ズレる場合とズレない場合があってもよいし、ズレないものであってもよく、以下に説明する疑似連演出についても同様である。
同図(f)に示すタイミングは、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)を行っている状態である。このように、ある装飾図柄(ここでは「装飾6」)がズレた後に、別の(次の)装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)している場合、その仮停止した装飾図柄(「装飾7」)を「ズレ目」という場合がある。
本実施形態では、装飾図柄(第1装飾図柄)のズレ目の発生は、擬似連演出が開始される場合があることの報知の一つである。なお、擬似連演出が開始される場合があることの報知は他の報知であってもよく、ズレ目の発生でなくてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、高速変動を行っていた中図柄表示領域208bにおいて、第一のアニメーションが開始した状態である。この例では、第一のアニメーションは、特殊図柄(第一の図柄)によるアニメーションである。ここで、特殊図柄とは、数字を表す装飾図柄とは別の種類の図柄であり、例えば、連続演出(第一の演出)の実行に関する図柄のうちの一の図柄である。なお、特殊図柄も装飾図柄(本実施形態の第1装飾図柄、第2装飾図柄)の一つである。具体的には、特殊図柄とは、その図柄が停止表示されることにより、連続演出(例えば、擬似連演出や連続予告演出など)が開始される図柄をいう。
一例として、本実施形態の第一のアニメーションは、図柄表示領域208a〜208cの少なくともいずれかにおいて特殊図柄が停止表示されるかどうかを煽るアニメーション(特殊図柄の停止煽りアニメーション)である。本実施形態では一例として、第一のアニメーションは、中図柄表示領域208bにおいて特殊図柄が停止表示されるかどうかを煽るアニメーション(中図柄煽りアニメーション)である場合を例に説明する。ここで特殊図柄の停止表示は、揺れ変動停止表示(仮停止表示)であってもよく、以下の実施例において同様である。
中図柄煽りアニメーションが終了すると、特殊図柄が停止表示される場合があり、特殊図柄が停止表示されると、連続演出が実行される場合がある。
ここでは、特殊図柄は、同図(g)に示すようにキャラクタ(殿)の図柄であり、中図柄表示領域208bにおいてこの特殊図柄(キャラクタ(殿)の図柄)が停止表示されると、例えば、連続演出として擬似連演出が実行される。このように擬似連演出の実行の開始に関する特殊図柄を、擬似連図柄という場合がある。
なお、連続演出(疑似連演出)は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいてそれぞれ、ある図柄(3つの図柄)が停止表示した場合にの実行が開始される構成であってもよく、その場合の、煽るアニメーション(第一のアニメーション)は、3つの図柄のうちの最後の図柄が停止表示されるかどうかを煽るアニメーションであってもよい。またこの場合の停止表示は、3つの図柄のうち少なくともいずれかに揺れ変動を含むなど、確定表示以外の停止表示をいう。
すなわち、同図(g)に示すタイミングは、中図柄表示領域208bにおいて擬似連演出の開始に関する(開始条件となる)擬似連図柄が停止表示されるかどうかを煽る第一のアニメーション(中図柄煽りアニメーション)が行われている状態を示している。
同図(h)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて擬似連図柄が一旦停止し、同図(i)に示すタイミングでは、擬似連図柄の横幅が徐々に拡大表示を開始した状態を示している。すなわち、同図(h)の擬似連図柄は、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cの装飾図柄(「装飾6」および「装飾7」)と同程度の表示サイズであるが、同図(i)の擬似連図柄はその横幅が拡大している。これにより、左図柄表示領域208aの「装飾6」の右端部と、右図柄表示領域208aの「装飾7」の左端部はそれぞれ、擬似連図柄の左端部と右端部にオーバーラップされ始める。
また、同図(i)に示すタイミングでは、第2画像表示装置2082の上部において、第2装飾図柄を表示するための第2図柄表示領域208Yがその表示を開始する。なお、このタイミングでは、第2図柄表示領域208Y(図では白塗りの四角枠で示す枠部部分)のみがその表示を開始し、第2装飾図柄は非表示となっている。
同図(j)に示すタイミングは、擬似連図柄の横幅がさらに拡大表示している状態を示している。このタイミングでは、左図柄表示領域208aの「装飾6」と、右図柄表示領域208aの「装飾7」とが、いずれも擬似連図柄によって完全にオーバーラップされ、遊技者に視認不可(左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄がいずれも、擬似連図柄と比較して遊技者に視認困難)となっている。
また、このタイミング(第一のアニメーション表示(中図柄煽りアニメーション)が表示されている状態のうちの少なくとも一部の状態)において、第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄が停止表示(揺れ変動、仮停止表示)される。このタイミングにおける第2装飾図柄は、例えば図15(o)に示す図柄組合せで停止表示される。すなわち、左図柄表示領域208kに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)表示され、右図柄表示領域208gに装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)表示されるとともに、中図柄表示領域208lに擬似連図柄(ここでは、同図(h)と同じキャラクタ(殿)の図柄)が停止表示されている。
なお、同図(i)に示すように、第2装飾図柄の表示予定領域としての第2図柄表示領域208Yの「枠のみ」を表示することなく、同図(j)に示すように第2図柄表示領域208Yにおいて第2装飾図柄が表示を開始する(第2装飾図柄の表示の開始によって第2図柄表示領域208Yが遊技者に認識可能となる)ようにしてもよい。
このタイミングにおいて、第1装飾図柄は擬似連図柄の拡大表示によって遊技者に視認不可(例えば、疑似連図柄や表示されている第2装飾図柄よりも視認困難)となっており、第一のアニメーションの終了後の第1装飾図柄(第1装飾図柄の変動停止の状態)が未確定であるが、第2装飾図柄(第2図柄表示領域208Yの中図柄表示領域208l)によって擬似連図柄の停止表示の有無が遊技者に認識可能となっている。つまり、上級者にとっては、第2装飾図柄を注視することで、このタイミングで、第1装飾図柄の変動停止の状態、すなわち、特殊図柄(擬似連図柄)の停止表示の状態およびそれによる連続演出(擬似連演出)の実行開始の有無が認識可能になる。このように、第1装飾図柄の変動停止の状態が未確定であるが、第2装飾図柄によって特殊図柄の停止表示の有無(連続演出の有無)が遊技者に認識可能となる状態(第1図柄表示領域208Xにおいて遊技者に視認不可(視認困難)となっている第1装飾図柄に変わって、その状態が報知されている状態)を本明細書では「先バレ」という。
同図(k)に示すタイミングは、擬似連図柄の横幅がさらに拡大表示している状態を示している。このタイミングでは、左図柄表示領域208aの「装飾6」と、右図柄表示領域208aの「装飾7」とが、いずれも擬似連図柄によって完全にオーバーラップされ、遊技者に視認不可(左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄がいずれも、擬似連図柄と比較して遊技者に視認困難)となっている。更に、拡大した擬似連図柄の左右端部がそれぞれ第2画像表示装置2082、第3画像表示装置2083の表示領域の一部において表示されている。すなわち、一つの擬似連図柄が複数の画像表示装置208´(第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2093)に亘って(跨って)、表示されている。
より詳細には、第2画像表示装置2082においては、擬似連図柄の拡大した左端部が、第2装飾図柄、メータおよびステージ名表示領域と重なり、例えば、擬似連図柄の左端部は、少なくとも第2装飾図柄にオーバーラップされる(この例では、擬似連図柄の左端部は、第2装飾図柄、メータおよびステージ名表示領域にオーバーラップされる)。なお、第2装飾図柄は、図15(o)の図柄組合せの停止表示が継続している。
第3画像表示装置2083においては、擬似連図柄の拡大した右端部が、第3画像表示装置2083における表示の一部にオーバーラップされる(この例では、ステージ上に乗っている殿様のキャラクタ、および特図1及び特図2の第2保留数表示にオーバーラップされる)。
また、このタイミングにおいて、可動体の一部(この例では、家紋役物244A)が上昇を開始し、第1画像表示装置2081の一部と重なる(第1画像表示装置2081にオーバーラップする)。これにより、第1画像表示装置2081で表示されている表示の一部が、家紋役物224Aにオーバーラップされ、遊技者に視認不可(または、第2装飾図柄や可動体(家紋役物224Aなど)よりも視認困難)となる。具体的には、擬似連図柄(の一部)、アイコン表示領域800の表示の一部(この例では、変動アイコンh0(の全て)、保留アイコンh11とその台座の一部)、および説明表示領域TT1のチュートリアル表示の一部が、が遊技者に視認不可(または、第2装飾図柄や可動体(家紋役物224Aなど)よりも視認困難)となっている。
同図(l)に示すタイミングは、擬似連図柄の拡大表示は終了(同図(k)に示す擬似連図柄と同等のサイズで拡大を停止)し、上昇した家紋役物244Aが上昇した位置で回転し、またスピーカ120から「ドン」という効果音が出力されている状態を示している。
このタイミングにおいて、第1装飾図柄の図柄組合せは擬似連図柄の拡大表示によって遊技者に視認不可(視認困難)となっているが、これで第1装飾図柄は変動停止の状態が確定する。つまり、遊技者はこのタイミングで、特殊図柄(擬似連図柄)の停止表示の状態およびそれによる連続演出(擬似連演出)の実行開始の有無が認識可能になる。第2装飾図柄は、同図(k)と同様(図15(o)の状態)である。
したがって、遊技者は、同図(j)のタイミングにおいて第2図柄表示領域208Yの擬似連図柄の停止表示(先バレ)に気づかない場合であっても、同図(l)に示す可動体(家紋役物244A)の動作(ここでは回転動作)および/またはスピーカ120からの効果音によって、擬似連図柄の停止表示、およびそれによる擬似連演出の実行開始が確定したことを認識できる。
家紋役物244Aは、例えば、擬似連図柄の停止表示、およびそれによる擬似連演出の実行開始が確定した後に回転を開始する。なお、家紋役物224Aは、初期位置(同図(j)に示す、第1画像表示装置2081の下方の位置)で回転を開始後に上昇してもよく、その場合は例えば、擬似連図柄の停止表示、およびそれによる擬似連演出の実行開始が確定した後に、上昇後の停止位置(同図(l)の位置)まで移動する。
なお、家紋役物244Aは、他の演出時であっても、上昇、下降などの移動や回転などの動作を行う。また、家紋役物244Aは、他の演出時には、上昇、下降などの移動や回転などの動作を行わないように構成してもよいし、他の演出時には上昇、下降などの移動や回転などの動作のうち一部の動作を行うようにしてもよいし、一部の動作のみ行わないようにしてもよい。
同図(m)に示すタイミングは、第一のアニメーション表示が終了した後に、第1図柄表示領域208Xにおける擬似連図柄の停止表示が遊技者に視認可能となった状態を示している。図示は省略するが、同図(l)から同図(m)までの間に、拡大した擬似連図柄の縮小表示のアニメーションが実行され、同図(m)に示すように初期状態のサイズ(左図柄表示領域208aの「装飾6」や右図柄表示領域208cの「装飾7」と同等の表示サイズ)まで縮小する。これにより、第1図柄表示領域208Xの左図柄表示領域208aにおいて揺れ変動(仮停止)される「装飾6」、中図柄表示領域208bにおいて揺れ変動(仮停止)される特殊図柄(擬似連図柄)、および右図柄表示領域208cにおいて揺れ変動(仮停止)される「装飾7」が遊技者に視認可能となり、擬似連演出の実行の確定が報知される。第2装飾図柄は、同図(k)と同様(図15(o)の状態)である。つまり、同図(m)に示すタイミングでは、第1装飾図柄と第2装飾図柄とが、同じ表示態様(同じ図柄組合せの(仮)停止表示)で、同時に、遊技者に視認可能となっている。
なお、同図(l)から同図(m)までの間に実行される、擬似連図柄の縮小表示のアニメーションは、擬似連図柄の拡大表示のアニメーション表示(例えば、同図(h)〜同図(k))と実行時間が同じであってもよいし、短いものであってもよいし、長いものであってもよい。また、擬似連図柄の縮小表示のアニメーションが実行されないものであってもよい。
一般的に、遊技者は同図(m)に示すように、第1画像表示装置2081(第1図柄表示領域208X)の中図柄表示領域208bにおいて特殊図柄(擬似連図柄)が停止表示されることによって、連続演出(擬似連演出)の実行の開始が確定したことを認識可能となる。あるいは、遊技に慣れている遊技者は、例えば同図(l)に示すように、第一のアニメーション表示によって第1装飾図柄の状態(図柄組合せや(仮)停止表示の有無)が視認不可(視認困難)であっても、可動体(家紋役物224A)の動作(この場合は回転動作)によって、連続演出(擬似連演出)の実行の開始が確定したことを認識可能となる場合がある。
本実施形態では、それら(同図(m)、同図(l))より前のタイミングで、且つ、第一のアニメーション表示によって第1図柄表示領域208Xの状態が視認不可(視認困難)であっても、同図(j)に示すように、第一のアニメーション表示でオーバーラップされていない第2装飾図柄によって、連続演出(擬似連演出)の実行の開始が確定したことを遊技者に認識させることができる場合がある。
なお、この例では、同図(g)に示す特殊図柄(擬似連図柄)が表示を開始したタイミングを第一のアニメーションの開始タイミングとしたが、第一のアニメーションの開始タイミングはこのタイミングに限らない。例えば、第一のアニメーションの開始タイミングは、同図(g)に示す特殊図柄(擬似連図柄)が遊技者に視認可能となったタイミングであってもよいし、同図(h)に示すように中図柄表示領域208bにおいて擬似連図柄が一旦停止したタイミングでもよいし、同図(h)より後のタイミングで特殊図柄の表示態様が変化(この例では同図(i)に示すような擬似連図柄の拡大表示を開始)したタイミングであってもよい。
また、第一のアニメーションの終了タイミングは、例えば、同図(m)で特殊図柄が停止表示されるまで、同図(m)で特殊図柄が停止表示される前まで、同図(l)〜同図(m)の間に特殊図柄の縮小アニメーションが実行される場合は、当該縮小アニメーションが終了するまで、当該縮小アニメーションが開始するまで、あるいは、同図(l)で拡大アニメーションが終了するまで、などのタイミングである。
すなわち、第一のアニメーションの表示期間は、上述の第一のアニメーションの開始タイミングのいずれかと終了タイミングのいずれかの組合せとして定義される期間であるが、一例として、同図(m)より前に特殊図柄の縮小アニメーションが実行される場合は、第一のアニメーションの表示期間は、同図(g)〜同図(m)で特殊図柄が停止表示される前まで、同図(h)〜同図(m)で特殊図柄が停止表示される前まで、あるいは同図(i)〜同図(m)で特殊図柄が停止表示される前までなどである。また、同図(m)以前に特殊図柄の縮小アニメーションが実行されない場合(拡大表示で終了する場合)は、第一のアニメーションの表示期間は、同図(g)〜同図(l)まで、同図(h)〜同図(l)まで、あるいは同図(i)〜同図(l)までなどであり、以下の各実施例においても同様である。
同図(n)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081の表示領域において、第一のアニメーションとは別の、第二のアニメーションが表示を開始した状態を示している。
このタイミングで(擬似連図柄が停止後に)表示される第二のアニメーションは、擬似連演出が開始するまでの期間に表示されるアニメーションであり、ここでは、複数回(例えば、2回)継続する擬似連演出の実行が確定していることを示すアニメーションである。
この例では、第二のアニメーションは、同図(n)に示すように、中央より左よりにキャラクタ(殿)が表示され、同図(o)に示すようにキャラクタ(殿)が中央に移動しながらその表示サイズが拡大し、「まだまだ!!」という文字が表示されるアニメーションである。また、この例では、第二のアニメーションは、第1画像表示装置2081のみで表示されるが、第二のアニメーションが複数の画像表示装置208´に亘って表示されても良い。
同図(p)に示すタイミングは、複数回継続する擬似連演出が実行を開始した状態を示しており、保留の消化、およびアイコン表示領域の表示の変化はない。
このタイミングでは、第1画像表示装置2081の図柄表示領域208a〜208c(第1図柄表示領域208X)において、「装飾6−装飾7−装飾7」の第1装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、第1装飾図柄の一部(この例では「装飾6」の一部)にオーバーラップして、擬似連演出の回数に関する表示(以下、「擬似連回数表示」といい、この例では2回を示す「×2」)が表示されている。
また、第2画像表示装置2082の図柄表示領域208k〜208g(第2図柄表示領域208Y)では、同図(j)〜同図(o)と同様の図15(o)の状態の第2装飾図柄(擬似連図柄の停止表示を含む装飾図柄)が表示を継続している。このように、本実施形態では、第1画像表示装置2081の表示が変化した場合であっても、第2図柄表示領域208Yに表示する第2装飾図柄によって、正確な情報(この例では、擬似連演出が実行される状態であること)を遊技者に認識可能となるようにしている。つまり、第2画像表示装置2082(第2図柄表示領域208Y)で表示される第2装飾図柄は、装飾図柄の表示(装飾図柄の組合せ)によって、遊技者に何らかの情報を報知する、といった装飾図柄の本来の機能を発揮するように表示される図柄であるといえる。換言すると、第2装飾図柄は、第1装飾図柄の状態(図柄組合せや(仮)停止表示の有無)が遊技者に視認不可または視認困難となっている場合であっても、第1装飾図柄による情報の報知を担保する。
このように、連続演出(例えば、擬似連演出)が実行される場合には、第一のアニメーション(中図柄煽りアニメーション)表示の後に、中図柄表示領域208bに特殊図柄(例えば、擬似連図柄)が停止表示される。その後、装飾図柄の変動表示が再開される場合に、中図柄表示領域208bにおいて特殊図柄以外の図柄(例えば、右図柄表示領域208cと同様の数字の装飾図柄(ここでは「装飾7」))を表示する。つまり、このタイミングでは、第2装飾図柄の図柄組合せ(「装飾6−特殊図柄−装飾7」)は、第1装飾図柄の図柄組合せ(「装飾6−装飾7−装飾7」)とは異なる図柄組合せとなっている。
なお、この例では、第1装飾図柄の変動表示が再開される状態において、中図柄表示領域208bに数字の装飾図柄を表示しているが、第1装飾図柄の変動表示が再開される状態において、中図柄表示領域208bには第2装飾図柄と同じ図柄(すなわち、特殊図柄)が表示されていても良い。
同図(q)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081の第1図柄表示領域208Xおよび、第2画像表示装置2082の第2図柄表示領域208Yにおいて、それぞれ、装飾図柄(第1装飾図柄および第2装飾図柄)の変動表示(高速変動)が再開した状態を示している。また、装飾図柄の変動表示の開始に伴い、擬似連回数表示(この例では、「×2」)が縮小表示されるアニメーションが実行される。
同図(r)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xにおいて、それぞれ、第1装飾図柄の変動表示(高速変動)が継続する一方で、第2図柄表示領域208Y(第2装飾図柄)は非表示となっている。
なお、上記の例において、同図(i)に示すタイミングの後に、第2図柄表示領域208Yにおいて同図(q)に示すような第2装飾図柄の変動表示を表示した後に、同図(j)に示す第2装飾図柄の仮停止(擬似連図柄の停止表示)を行っても良い。
また、第2画像表示装置2082における、特殊図柄の停止表示を含む第2装飾図柄の停止表示(同図(j)に示す第2装飾図柄(図15(o))は、第1画像表示装置2081における特殊図柄を含む第1装飾図柄の停止表示(同図(m))より前に遊技者に視認可能となっていればよく、例えば同図(i)に示すタイミングで、特殊図柄の停止表示を含む第2装飾図柄(図15(o))の停止表示を表示してもよいし、同図(k)あるいは、同図(l)に示すタイミングで、特殊図柄の停止表示を含む第2装飾図柄(図15(o))の停止表示を表示してもよい。
なお、同図(j)において、右図柄(「装飾6」)と左図柄(「装飾7」)が拡大した中図柄(擬似連図柄)にオーバーラップされるタイミング(第1のタイミング)と、第2装飾図柄の表示タイミング(第2のタイミング)とは同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
また、同図(p)において、擬似連回数表示の表示タイミング(第1のタイミング)は、第1装飾図柄の表示開始タイミング(再開のタイミング、第2のタイミング)とは同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
また、同図(q)において、第1装飾図柄の変動表示の開始タイミング(第1のタイミング)と、第2装飾図柄の変動表示の開始タイミング(第2のタイミング)とは同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
また、擬似連回数表示は、同図(q)から開始されてもよく、その場合、擬似連回数表示の表示タイミング(第1のタイミング)と、第2装飾図柄の変動表示の開始タイミング(第2のタイミング)とは同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
また、同図(r)において、擬似連回数表示が同図(q)に示すサイズから縮小するタイミング(第1のタイミング)と、第2装飾図柄の消去のタイミング(第2のタイミング)とは同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
<各実施例に共通の事項>
本実施例を含め、図14〜図29に示す各実施例に共通の事項を記載する。
まず、擬似連演出が開始される(場合がある)条件となる装飾図柄の状態(装飾図柄の図柄組合せ)は、左図柄または右図柄にズレ目が発生する(その後に中図柄に特殊図柄が停止する)場合、左図柄および右図柄がテンパイとなり(同じ図柄で停止した場合)、中図柄に特殊図柄が停止する場合、あるいは左図柄および右図柄の図柄を問わず中図柄に特殊図柄が停止するかどうか(のみ)の場合、などがある。
また、左図柄または右図柄にズレ目が発生した場合に擬似連演出が開始される場合がある構成にあっては、ズレ目が発生しなければテンパイとなり、その後、テンパイした数字の装飾図柄に1を加算した数字の装飾図柄が通過すればリーチに発展する。一方、擬似連演出が開始されない場合には、ズレ目が発生しなければテンパイとなり、その後、テンパイした数字の装飾図柄に1を加算した数字の装飾図柄で停止表示されてはずれとなる。
また、左図柄と右図柄がテンパイした場合に擬似連演出が開始される場合がある構成にあっては、まず擬似連図柄が停止表示されるかどうかという状態があり、その後、テンパイした数字の装飾図柄に1を加算した数字の装飾図柄が通過すればリーチに発展する。一方、擬似連演出が開始されない場合には、テンパイした数字の装飾図柄に1を加算した数字の装飾図柄で停止表示されて、はずれとなる。
また、例えば左図柄が「装飾6」、中図柄が「特殊図柄」、右図柄が「装飾7」が停止表示(「装飾6−特殊図柄−装飾7」の図柄組合せが停止表示)されて疑似連演出が開始した場合、次の擬似連演出においても左図柄が「装飾6」、中図柄が「特殊図柄」、右図柄が「装飾7」が停止表示され、その後のリーチは例えば左図柄が「装飾6」、右図柄が「装飾6」でテンパイ(「装飾6テンパイ」という)となるように構成されている。この場合、「装飾6テンパイ」は、「装飾6テンパイ」以外のリーチよりも、大当り確率が高くなるように構成されている。
従って、第2装飾図柄で、例えば同図(j)、図15(o)に示すように「装飾6−特殊図柄−装飾7」の図柄組合せのうち、左図柄の「装飾6」が遊技者に視認可能となることで、スーパーリーチに発展した場合「装飾6テンパイ」になるか否かを遊技者が認識できる場合があり、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
テンパイ図柄は大当り期待度が異なるものがあり、例えば、左図柄が「装飾7」、右図柄が「装飾7」でテンパイ(「装飾7テンパイ」という)は、その後の展開が「熱い」展開となる。このような場合、第2装飾図柄によって、例えば「装飾7−特殊図柄−装飾8」の図柄組合せが停止表示されることが視認可能となることにより、遊技者にその後の展開が「熱い」ものであることを認識させることができる場合がある。
また、第一のアニメーション(特殊図柄の停止煽りアニメーション)は拡大表示を含むものとなっているが、回転表示が含まれるものであってもよく、図柄自体の拡大表示ではなく図柄に付されたエフェクト表示等が徐々に拡大する表示を含むものなどであってもよい。また、第一のアニメーションの拡大表示によって、第2装飾図柄以外の他の表示がオーバーラップされる場合があってもよい。
また、第2装飾図柄は、表示される場合と非表示となる場合がある構成を例に説明するが、後述する第3装飾図柄が表示される構成(図23)を除き、第2装飾図柄が常時表示されるものであってもよい。
また、特殊図柄による煽りアニメーション(第一のアニメーション、特殊図柄の停止煽りアニメーション、中図柄煽りアニメーション)のうちの一つの煽り演出では、第2装飾図柄による先バレが生じてもよいし、第2装飾図柄には特殊図柄に対応するものが無く、特殊図柄以外の図柄による第2装飾図柄の停止表示によって、先バレが生じるものがあってもよい。
また、擬似連演出後に発生する装飾図柄(第1装飾図柄)の停止表示(再表示)には、再度、擬似連図柄が停止したと誤認させないようにするために、特殊図柄が含まれないことが望ましい。
また、擬似連回数が複数の場合は、その回数が進む(増加)増加するごとに、変動アイコンh0の表示態様が変化するように(あるいは、変化可能となるように(変化可能な状態のうちの一の状態となるように))、構成してもよく、その構成において、あるタイミングでは保留アイコンや変動アイコンを非表示にしてもよい。
また、擬似連回数が複数の場合を例に説明しているが、擬似連回数は1回であってもよい。擬似連回数は増加するほど(擬似連演出が連続するほど)大当り期待度は高くなる。また、本明細書に記載の各演出例において、擬似連演出よりも大当り期待度が高い演出を行う場合があってもよいし、擬似連演出よりも大当り期待度が低い演出を行う場合があってもよい。
<演出例B>
次に、他の演出例について説明する。図15は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図である。
この演出例は、第一のアニメーション表示の終了後に、特殊図柄が停止表示されない場合(すなわち、連続演出が開始されない場合)の一例であり、図15(a)〜同図(i)は、図14(a)〜図14(i)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。また、それ以外においても図14に示した演出例Aと同様の構成については説明を省略する場合がある。
図15(j)に示すタイミングは、擬似連図柄の横幅がさらに拡大表示している状態を示している。このタイミングでは、左図柄表示領域208aの「装飾6」と、右図柄表示領域208aの「装飾7」とが、いずれも擬似連図柄によって完全にオーバーラップされ、遊技者に視認不可(左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄がいずれも、擬似連図柄と比較して遊技者に視認困難)となっている。
また、第2画像表示装置2082では、同図(i)に示すタイミングで枠部分(白塗りの四角枠)のみが表示を開始していた第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄が表示される。この場合の第2装飾図柄は、同図(p)に示す状態で表示される。すなわち、左図柄表示領域208kに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)表示され、右図柄表示領域208gに装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)表示される。一方、中図柄表示領域208lでは、装飾図柄(第2装飾図柄)の変動表示(高速変動)が行われている状態である。
同図(k)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xにおいて、拡大した擬似連図柄の縮小表示のアニメーションが実行され、同図(h)に示すように初期状態のサイズ(左図柄表示領域208aの「装飾6」や右図柄表示領域208cの「装飾7」と同等の表示サイズ)まで縮小し、また中図柄表示領域208bにおいて上方から下降するするアニメーション(中図柄のスクロール表示)が実行されている状態を示している。
また、このタイミングにおいて、第2図柄表示領域208Yでは、第2装飾図柄が停止表示される。この場合の第2装飾図柄は、同図(q)に示す状態で表示される。すなわち、左図柄表示領域208kに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)表示され、、中図柄表示領域208lでは、装飾図柄(第二の図柄、ここでは「装飾8」)が停止表示され、右図柄表示領域208gに装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)表示された状態である。つまり、このタイミングにおいて第1図柄変動領域208Xと第2図柄変動領域208Yはいずれも遊技者に視認可能となっているが、第1装飾図柄の状態(図柄組合せや(仮)停止表示の有無)と、第2装飾図柄の状態(図柄組合せや(仮)停止表示の有無)は異なる状態となっている。以下単に、「装飾図柄の状態」と記載した場合、装飾図柄の図柄組合せや(仮)停止表示の有無などの状態(表示態様)をいうものとする。
同図(l)に示すタイミングは、第1図柄変動領域208Xにおける第一のアニメーション表示の後に、中図柄表示領域208bにおいて数字の装飾図柄(ここでは「装飾8」)が停止表示された状態を示している。つまり、第一のアニメーション表示の後に、中図柄表示領域208bにおいて特殊図柄(ここでは、擬似連図柄)が停止表示されず、特殊図柄の停止による連続演出(擬似連演出)が実行されないことが確定した状態である。ここで、第一のアニメーション表示とは、同図(g)〜同図(k)における擬似連図柄(キャラクタ(殿)の図柄)によるアニメーションをいう。
また、このタイミングでは、第2図柄表示領域208Yにおいて、同図(q)に示す第2装飾図柄の停止表示(揺れ変動表示)が継続している。つまりこのタイミングでは、第1装飾図柄と第2装飾図柄は、同じ状態(装飾図柄の組合せが「装飾6−装飾8−装飾7」の仮停止状態)で遊技者に視認可能となっている。
このように、この例では、第一のアニメーション表示の後に連続演出(例えば、擬似連演出)の実行が開始しない場合を示しており、その場合には、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて特殊図柄(例えば、擬似連図柄)は停止表示されず、特殊図柄とは異なる種類の図柄(例えば、数字の装飾図柄)が停止表示(揺れ変動表示、仮停止表示)される。更に、この場合に中図柄表示領域208bに停止表示される装飾図柄(ここでは「装飾8」)は、連続演出が実行される場合に表示される数字の装飾図柄(図14(p)の中図柄表示領域208bに停止表示される装飾図柄(「装飾7」)とは異なる数字の装飾図柄(第三の図柄)である。
同図(m)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082において、第2装飾図柄が消去された状態を示し、同図(n)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xにおいて、第1装飾図柄が停止表示された(ここでは、第2装飾図柄(「装飾6−装飾8−装飾7」の装飾図柄の組合せ)が停止表示された状態を示している。
一般的に、遊技者は同図(l)に示すように、第一のアニメーションの表示が終了した後に、第1画像表示装置2081(第1図柄表示領域208X)の中図柄表示領域208bにおいて特殊図柄(擬似連図柄)が停止表示されないことによって、連続演出(擬似連演出)が実行されないことが確定したことを認識可能となる。あるいは、遊技に慣れている遊技者は、例えば同図(l)に示すように、第一のアニメーション表示によって第1図柄表示領域208Xの状態が視認不可(視認困難)であっても、可動体(家紋役物224A)の動作(この場合は回転動作)によって、連続演出(擬似連演出)の実行の開始が確定したことを認識可能となる場合がある。
本実施形態では、それより前のタイミングで、第1装飾図柄の停止表示が確定しない状態(第一のアニメーション表示が実行中)であっても、同図(k)に示すように、中図柄表示領域208lに擬似連図柄以外の装飾図柄(数字の装飾図柄)が停止表示されている第2装飾図柄(図15(q))によって、連続演出(擬似連演出)が実行されないことが確定したことを遊技者に認識させることができる場合がある。
あるいは、同図(l)に示すタイミングより前のタイミングで、且つ、第一のアニメーション表示が実行中であっても、、同図(j)に示すように、(中図柄表示領域208lが高速変動している(擬似連図柄が停止表示されない))第2装飾図柄(図15(p))によって、連続演出(擬似連演出)が実行されないことが確定したことを遊技者に認識させることができる場合がある。
なお、同図(k)において、中図柄表示領域208bの擬似連図柄が下方に移動する(ズレる)と見せかけて上方に戻り、中図柄表示領域208bに停止表示される場合があるが、その場合は、図14(m)に示す擬似連図柄の停止表示になり、図14(n)〜同図(r)と同様に、擬似連演出が開始される。この場合、遊技者が事前に、中図柄に特殊図柄が停止表示された第2装飾図柄を視認していた場合、第2装飾図柄の中図柄に特殊図柄が停止表示された状態で、第1装飾図柄の中図柄(中図柄表示領域208bの擬似連図柄)が下方にズレれば、遊技者はズレると見せかけて上方に戻ることを認識できる(先バレになる)場合がある。
なお、特殊図柄が通常の停止の態様で停止表示する場合よりも、下方にズレた後に上方に戻って停止表示する場合の法が、大当り期待度が高くなるように構成してもよい。
このように、第一のアニメーションの実行中(同図(j)、(k))では、その終了後の第1装飾図柄(第1装飾図柄の変動停止の状態)が未確定であるが、第2装飾図柄(第2図柄表示領域208Yに擬似連図柄が停止表示されないこと)によって、連続演出(擬似連演出)が行われないことが先バレしている。つまり、例えば上級者などは、第2装飾図柄を注視することで、第1装飾図柄の変動停止より前に、特殊図柄(擬似連図柄)の停止表示の状態およびそれによる連続演出(擬似連演出)の実行開始の有無が認識可能になる。
なお、例えば同図(j)に示す第2装飾図柄の表示タイミングにおいて、中図柄が停止表示された第2装飾図柄(図15(q))が表示されてもよい。
また、図14に示すように擬似連演出が実行される場合には第2装飾図柄の表示による先バレは生じず、図15に示すように擬似連演出が実行されない場合にのみ先バレが生じるようにしてもよい。
また、図14に示すように擬似連演出が実行される場合と、図15に示すように擬似連演出が実行されない場合のいずれにおいても先バレが生じるようにしてもよい。
また、図15(k)において、擬似連図柄のスクロール表示のアニメーションが開始するタイミング(第1のタイミング)と、第2装飾図柄が表示されるタイミング(第2のタイミング)は、同じであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより遅くても良い。
<演出例C>
図16は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図である。
(演出例C−1)
同図(b)〜同図(f)は、第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)を実行するための第2図柄表示領域208Yが、第1画像表示装置2081に設けられている場合の演出例である。
すなわち、同図(b)〜同図(f)は、それぞれ図14(h)〜図14(l)に示すタイミングに対応しており、図14(h)〜図14(l)においては第2画像表示装置2082において表示されていた第2装飾図柄が、第1画像表示装置2081に設けられた第2図柄表示領域208Yにおいて表示されている。
具体的には、図16(b)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて擬似連図柄が一旦停止し、同図(c)に示すタイミングでは、擬似連図柄の横幅が徐々に拡大表示を開始し、左図柄表示領域208aの「装飾6」の右端部と、右図柄表示領域208aの「装飾7」の左端部はそれぞれ、擬似連図柄の左端部と右端部にオーバーラップされ始め、第1画像表示装置2081の例えば上部左方において、第2装飾図柄を表示するための第2図柄表示領域208Y(図では白塗りの四角枠で示す枠部部分)のみがその表示を開始する(第2装飾図柄は非表示である)。
同図(d)に示すタイミングは、擬似連図柄の横幅がさらに拡大表示し、左図柄表示領域208aの「装飾6」と、右図柄表示領域208aの「装飾7」とが、いずれも擬似連図柄によって完全にオーバーラップされ、遊技者に視認不可(左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄がいずれも、擬似連図柄と比較して遊技者に視認困難)となっている。
また、このタイミング(第一のアニメーション表示(中図柄煽りアニメーション)が表示されている状態のうちの少なくとも一部の状態)において、第2図柄表示領域208Yにおいて、図15(o)に示す状態の第2装飾図柄が表示される。すなわち、左図柄表示領域208kに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)表示され、右図柄表示領域208gに装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)表示されるとともに、中図柄表示領域208lに擬似連図柄(ここでは、同図(h)と同じキャラクタ(殿)の図柄)が停止表示された状態の第2装飾図柄である。つまり、第一のアニメーションの終了前に、中図柄表示領域208lにおける擬似連図柄の停止表示が先バレの状態となっており、このタイミング(またはそれ以降のタイミング)で、擬似連演出の実行の確定が、遊技者に認識可能となる場合がある。
また、このタイミングにおいて、第2装飾図柄、または第2図柄表示領域208Yの少なくとも一部は、第一のアニメーションの一部にオーバーラップしている。
同図(e)に示すタイミングは、第1装飾図柄の擬似連図柄の横幅がさらに拡大し、一つの擬似連図柄が複数の画像表示装置208´(第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2093)に亘って(跨って)、表示されている。擬似連図柄の停止表示を含む第2装飾図柄(図15(o))は表示を継続中であり、第1装飾図柄の擬似連図柄にオーバーラップする。また、家紋役物244Aが上昇を開始し、第1画像表示装置2081の一部と重なる(第1画像表示装置2081にオーバーラップする)。
同図(f)に示すタイミングは、第1装飾図柄の擬似連図柄の拡大表示は終了し、上昇した家紋役物244Aが上昇した位置で回転し、またスピーカ120から「ドン」という効果音が出力されている状態を示している。擬似連図柄の停止表示を含む第2装飾図柄(図15(o))は表示を継続中である。
このように、本実施例(演出例)においては、拡大する第1装飾図柄の擬似連図柄がまず第2装飾図柄と重なり(第2装飾図柄によってオーバーラップされ)、その後に第2画像表示装置2082で表示を開始する。
遊技者は、同図(d)に示す第2図柄表示領域208Yの擬似連図柄の停止表示に気づかない場合であっても、同図(f)に示す可動体(家紋役物244A)の動作(ここでは回転動作)および/またはスピーカ120からの効果音によって、擬似連図柄の停止表示、およびそれによる擬似連演出の実行開始が確定したことを認識できる。これ以外の構成は、図14と同様である。
(演出例C−2)
図16(h)〜同図(l)は、他の演出例を示す図であり、第一のアニメーションの実行中に第1装飾図柄の一部を非表示とする演出例である。
図16(h)〜同図(l)は、それぞれ図14(h)〜図14(l)に示すタイミングに対応している。
図16(h)に示すタイミングでは、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて擬似連図柄が一旦停止し、同図(i)に示すタイミングでは、擬似連図柄の横幅が徐々に拡大表示を開始する。そしてこのタイミングにおいて、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄(第1装飾図柄)はそれぞれ非表示となる。また、第2画像表示装置2082の例えば上部においては、第2装飾図柄を表示するための第2図柄表示領域208Y(図では白塗りの四角枠で示す枠部部分)のみがその表示を開始する(第2装飾図柄は非表示である)。
同図(j)に示すタイミングは、擬似連図柄の横幅がさらに拡大表示され、、第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄が表示される。この第2装飾図柄は図15(o)の状態である。すなわち、左図柄表示領域208kに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)表示され、右図柄表示領域208gに装飾図柄(ここでは「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)表示されるとともに、中図柄表示領域208lに擬似連図柄(ここでは、キャラクタ(殿)の図柄)が停止表示されている。これにより、第一のアニメーションの終了前に、中図柄表示領域208lにおける擬似連図柄の停止表示が先バレの状態となっており、このタイミング(またはそれ以降のタイミング)で、擬似連演出の実行の確定が、遊技者に認識可能となる場合がある。
同図(k)に示すタイミングは、第1装飾図柄の擬似連図柄の横幅がさらに拡大し、一つの擬似連図柄が複数の画像表示装置208´(第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2093)に亘って(跨って)、表示されている。擬似連図柄の停止表示を含む第2装飾図柄(図15(o))は表示を継続中である。第2装飾図柄、または第2図柄表示領域208Yの少なくとも一部は、第2画像表示装置2082において表示される第一のアニメーションの一部にオーバーラップしている。
同図(l)に示すタイミングは、第1装飾図柄の擬似連図柄の拡大表示は終了し、上昇した家紋役物244Aが上昇した位置で回転し、またスピーカ120から「ドン」という効果音が出力されている状態を示している。擬似連図柄の停止表示を含む第2装飾図柄は表示を継続中である。これ以外の構成は、図14と同様である。
このように、本実施例(演出例)においては、拡大する第1装飾図柄の擬似連図柄がまず第2画像表示装置2082で表示を開始し、その後に第2装飾図柄(図15(o))と重なる(第2装飾図柄によってオーバーラップされる)。
なお、この演出例において、同図(i)で非表示となった左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄は、少なくとも、図14(n)に示す、第二のアニメーション(擬似連演出の開始までの期間に実行されるアニメーション)より前のタイミング(例えば、図14(m)に示すタイミングで、非表示となる前の状態で(この例では、左図柄表示領域208aに「装飾6」の装飾図柄、右図柄表示領域208aに「装飾7」の装飾図柄が)再表示される。
このように、第1装飾図柄が第一のアニメーションの実行中に非表示となる場合には、第2装飾図柄の表示によって、遊技者に装飾図柄の状態を認識させることができる。なお、第2装飾図柄の表示開始のタイミングは、図14の演出例の場合と同様である。
(演出例C−3)
図16(n)〜同図(o)は、他の演出例を示す図であり、図14(d)において、テンパイ(リーチ)となる場合の演出例である。
図16(n)は、図14(d)に示すタイミングに対応しており、図14(d)ではテンパイと見せかける(実際にテンパイにならない)演出を行うが、図16(n)に示すタイミングではテンパイとなってる状態を示している。
図16(o)に示すタイミングは、テンパイ(リーチ)演出の実行中の状態を示しており、この例では、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄(第1装飾図柄、例えば、「装飾6」)がそれぞれ拡大表示されるとともに、中図柄表示領域208bにおいて装飾図柄(例えば、「装飾6」)が、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aの装飾図柄よりも遊技者に視認性の悪い状態で表示されるアニメーションが実行されている。
また、拡大表示された左図柄と右図柄にオーバーラップされることにより、中図柄の高速変動自体も、左図柄と右図柄と比較して遊技者に視認困難となっている。
ここで、「遊技者に視認性の悪い状態で表示されるアニメーション」とは、中図柄の高速変動によって、左図柄と右図柄と比較して視認性が悪くなるようなアニメーションや、左図柄や右図柄と比較して透過率が高い状態(装飾図柄が薄く表示される状態)で表示されるアニメーションなどである
なお、この場合(テンパイの場合)、画像表示装置208´のいずれにおいても、第2装飾図柄は表示されない。つまり、本実施例では、右図柄および/または左図柄によるアニメーション表示によって、中図柄のスクロール表示の視認性が阻害される状態(第1装飾図柄による情報の報知が阻害される状態)であっても、第2装飾図柄の表示(による当該情報の報知)は行われない。
なお、同図(d)において、第2装飾図柄の表示を開始しているが、第2装飾図柄の表示開始のタイミングと擬似連図柄の拡大により擬似連図柄が第2装飾図柄にオーバーラップされるタイミングは、同時であってもよいし、第2装飾図柄が表示を開始した後に擬似連図柄の拡大により擬似連図柄が第2装飾図柄にオーバーラップされるものであってもよいし、擬似連図柄の拡大したあとに、第2装飾図柄が擬似連図柄にオーバーラップするように表示を開始するものであってもよい。同図(k)においても同様である。
<演出例D>
図17は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(a)に示すタイミングでは、例えば、図14(b)から(c)に示すような第1装飾図柄の変動表示が実行され、図17(b)に示すタイミングはそれに続いて左図柄表示領域208aに例えば「装飾6」の装飾図柄、右図柄表示領域208aに「装飾7」の装飾図柄がそれぞれ揺れ変動(仮停止)され中図柄表示領域208bでは装飾図柄が高速変動している状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、図14(g)に示すタイミングに対応しており、高速変動を行っていた中図柄表示領域208bにおいて、第一のアニメーションが開始した状態である。この例では、第一のアニメーションは、特殊図柄(第一の図柄)によるアニメーションであるが、擬似連演出とは別の特殊図柄(ここでは、キャラクタ(姫)の図柄)が停止表示されるかどうかを煽るアニメーション(中図柄煽りアニメーション)である。例えば、擬似連演出とは別の特殊図柄(ここでは、キャラクタ(姫)の図柄)が停止表示されると、擬似連演出とは同種であるが別の連続演出(例えば、後述するミニキャラクタMCなどによる連続演出、連続予告演出など)が開始される。
同図(c)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、キャラクタ(姫)の特殊図柄が上方から下降する中図柄のスクロール表示のアニメーションを実行している。
同図(d)に示すタイミングは、中図柄表示領域208bにおいて、キャラクタ(姫)の特殊図柄が(一旦)停止表示され、その後に、例えば上下方向の位置はそのままに、回転するアニメーション(第二のアニメーション)を実行している。
同図(e)に示すタイミングは、中図柄表示領域208bにおいて、同図(d)においてキャラクタ(姫)の特殊図柄が停止表示されたことに伴い、連続演出の実行が決定し、引き続き、当該連続演出に関する(例えば、連続演出開始前の)アニメーション(第二のアニメーション)が実行されている状態を示す。ここでは第二のアニメーションは、キャラクタ(姫)の画像が表示されるとともに「チャンス!!」という文字が表示される画像を含むアニメーションである。
すなわち、この演出例においては、第一のアニメーションの表示期間は、例えば、同図(d)において特殊図柄が停止表示するまで(キャラクタ(姫)の図柄が同図(d)において回転する前まで)の期間である。
同図(f)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xにおいて、第1装飾図柄の停止表示(ここでは、「装飾6−装飾7−装飾7」の図柄組合せの停止表示(揺れ変動、仮停止))が実行されている状態を示している。
また、このタイミングにおいて、説明表示領域TT1の上方に小さいキャラクタ(ミニキャラクタMC)が表示される。この例では、ミニキャラクタMCは、ミニキャラクタ(姫)であり、この表示が連続演出(連続演出の少なくとも一部を構成する演出表示)である。
この例では、特殊図柄は擬似連図柄とは異なる図柄であるが、特殊図柄が停止表示された後のアニメーション(第二のアニメーション)が表示を終了した後に、装飾図柄の表示(停止表示)が再表示される場合にあっては、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aには、図14において擬似連図柄が停止表示される際の左図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾6」)と、右図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾7」)と同じ装飾図柄が表示されている。
このような場合、中図柄表示領域208bの装飾図柄は、右図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾7」)と同じ(または左図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾6」)と同じ)装飾図柄が停止表示される場合がある。すなわち、このタイミングでは、特殊図柄(キャラクタ(姫))が停止表示され、アニメーション(第二のアニメーション)が表示された後に再開される第1装飾図柄の表示では、同図(f)に示すように例えば、「装飾6−装飾7−装飾7」の図柄組合せの装飾図柄の停止表示(揺れ変動、仮停止)となる。
同図(g)に示すタイミングは、第4図柄表示装置284において、特図1(四角形)および特図2(丸形)のいずれもグレーの塗りつぶしで表示され、はずれ停止の状態であることを示している。また、第1画像表示装置2081の第1図柄表示領域208Xにおいて、装飾図柄が停止表示(はずれの図柄組合せである「装飾6−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示)されている。
同図(h)に示すタイミングは、保留(同図(g)の保留アイコンh11に対応する保留)が1つ消化され、不図示の第1特図表示装置212における図柄変動が開始された状態であり、第4図柄表示装置284では、特図1(四角形)が白色、特図2(丸形)がグレーの塗りつぶしで表示されて特図1の変動遊技が実行中の状態を示している。
このタイミングでは、第1画像表示装置2081の図柄表示領域208a〜208cでは、高速変動の第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)を行っている。
また、保留の消化に伴い、アイコン表示領域800では、保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンがアイコン表示領域800の右端に移動して白色の変動アイコンh0として表示される。また、保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンh0の左隣の保留アイコンh11となり、変動アイコンh0の左の台座の上に、白色の保留アイコンh11が表示されて、特図1の保留が1であることを報知している。
第3画像表示装置2083の表示領域の上部では、特図1の保留が「1」であり、特図2の保留が「0」であることを示す特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。
なお、説明表示部TT1の情報のミニキャラクタ(姫)は表示を継続している(次変動まで表示が継続される(持ち越される))。ミニキャラクタ(姫)は、例えば、これ以降の遊技中に、特殊図柄(ここでは、キャラクタ(姫))の停止表示(同図(d)参照))によってその数(表示数)が増加し、表示数が増加するほど、例えば大当りの期待度が高まるなど、遊技者の期待度が高まる演出となる。つまり、ミニキャラクタ(姫)の表示数の増加(出現)の演出は、連続演出という点で、擬似連演出と同種の演出といえる。
一方、擬似連演出は一変動内での連続演出であるのに対し、本実施例のミニキャラクタ(姫)が登場する演出は、複数変動に跨る連続演出(ヨコ連と呼ばれる連続演出)である点で、異なる種類の連続演出であるともいえる
また、ミニキャラクタ(姫)の表示数の増加(出現)の演出は、表示数の増加によって遊技者の期待度が高まる演出という点でメータ表示と同様の演出表示ということができる。したがって、ミニキャラクタ(姫)の表示数の増加(出現)の演出に変えて、メータ表示(メータが増加(または減少)する表示)の演出であってもよい。
また、ミニキャラクタ(姫)の表示数は、連続演出の回数に対応していても良い。
なお、この例においては、画像表示装置208´における、第2装飾図柄の表示は行われない(先バレは生じない)。
また、この例では、第二のアニメーション表示においてキャラクタ(姫)の特殊図柄が回転する場合を説明したが、擬似連図柄と同様に拡大する構成であってもよい。
<演出例E>
図18は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図である。
(演出例E−1)
同図(a)〜同図(c)に示すタイミングは、図17(a)〜(c)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
図18(d)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて、キャラクタ(姫)の特殊図柄が(一旦)停止表示され、その後に、例えば上下方向の位置はそのままに、回転するアニメーションを実行している。
また、このタイミングでは、第2画像表示装置2082の第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄が表示(停止表示)されている。この場合の第2装飾図柄は、同図(d)右図に示す状態である。具体的には、第2図柄表示領域208Yの左図柄表示領域208jにおいて、数字の装飾図柄(例えば「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)表示され、中図柄表示領域208kにおいて、数字の装飾図柄(例えば「装飾7」)が停止表示され、右図柄表示領域208lにおいて、数字の装飾図柄(例えば「装飾7」)が揺れ変動(仮停止)表示されている。
同図(e)〜同図(h)に示すタイミングは、第2図柄表示領域208Yに第2装飾図柄が表示されている以外、図17(e)〜図17(h)に示すタイミングと同様である。
すなわち、同図(e)では、第二のアニメーション(キャラクタ(姫)の画像が表示されるとともに「チャンス!!」という文字が表示される画像を含むアニメーション)が実行され、同図(f)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xにおいて、第1装飾図柄の停止表示(ここでは、「装飾6−装飾7−装飾7」の図柄組合せの停止表示(揺れ変動、仮停止))が実行されるとともに、説明表示領域TT1の上方にミニキャラクタ(姫)が表示される。第2装飾図柄は、同図(d)右図に示す状態が維持される。
また、同図(g)に示すタイミングは、第4図柄表示装置284において、特図1(四角形)および特図2(丸形)のいずれもグレーの塗りつぶしで表示され、はずれ停止の状態であることを示している。また、第1画像表示装置2081の第1図柄表示領域208Xにおいて、装飾図柄が停止表示(はずれの図柄組合せである「装飾6−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示)されている。第2装飾図柄は、同図(d)右図に示す状態が維持される。
このように、同図(d)、同図(e)では、同図(f)、同図(g)で表示される第1装飾図柄と同じ装飾図柄の組合せの第2装飾図柄が停止表示され、先バレが生じている。
このように本実施例では、擬似連図柄以外の特殊図柄であっても第2装飾図柄によって先バレが生じるが、第2装飾図柄で表示される図柄には特殊図柄が含まれておらず(特殊図柄を有しておらず)、特殊図柄を含まない、全て数字の装飾図柄の図柄組合せによって先バレが生じる。
同図(h)に示すタイミングは、保留(同図(g)の保留アイコンh11に対応する保留)が1つ消化され、第1画像表示装置2081の図柄表示領域208a〜208cでは、高速変動の第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)を行っており、第2画像表示装置2082の図柄表示領域208j〜208lにおいても、高速変動の第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)を行っている。これ以外の構成は、図17と同様であるので説明は省略する。
なお、この例では同図(d)において表示を開始する第2装飾図柄の表示タイミング(第1のタイミング)と、特殊図柄の停止タイミング(第2のタイミング)は、同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
また、同図(d)において表示を開始する第2装飾図柄の表示タイミング(第1のタイミング)と、特殊図柄の回転開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
また、同図(h)において開始する第2装飾図柄の変動表示の開始タイミング(第1のタイミング)と、第1装飾図柄の変動表示の開始タイミング(第2のタイミング)は、同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより先でもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングの後であってもよい。
(演出例E−2)
図18(m)〜同図(o)は、他の演出例を示す図であり、他の特殊図柄が表示される場合の演出例である。
同図(m)、(n)に示すタイミングは、同図(a)、(b)に示すタイミングと同様である。同図(o)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングと同様であるが、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて、キャラクタ(姫)の特殊図柄とは異なる(別の)特殊図柄がスクロール表示されるアニメーション(第一のアニメーション)が実行されている状態を示している。この例の特殊図柄は、例えば、高速擬似連に関する特殊図柄(例えば、「継続」と表示されている特殊図柄)であり、高速擬似連に関する特殊図柄が中図柄表示領域208bに停止表示されると、高速擬似連の演出が実行される。
同図(p)に示すタイミングは、第1図柄表示領域の中図柄表示領域208bにおいて、高速擬似連に関する特殊図柄が停止表示(揺れ変動、仮停止)されている状態を示しており、同図(q)に示すタイミングは、高速擬似連に関する特殊図柄が停止表示したことにより、第1図柄表示領域208Xにおいて、第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)が開始し、高速擬似連の演出が実行されている状態を示している。また、この場合、例えばアイコン表示領域800の上方に高速擬似連の実行回数(この例では「2発目」)が表示される。高速擬似連の演出では、特殊図柄(例えば、「継続」と表示されている特殊図柄)のスクロール表示→停止表示(仮停止表示)→第1の変動表示(再変動表示)が高速で例えば100回(高速擬似連の実行回数の表示が「100発目」となるまで)繰り返される。
なお、この演出例において、特殊図柄には高速擬似連に関する特殊図柄に図14に示すような擬似連図柄(キャラクタ(殿)の図柄)や、他の演出モードにおける図柄が混在していてもよい。
また、この演出例では、第2装飾図柄は表示されず、先バレも生じないが、第2装飾図柄が表示されるようにしてもよい。この場合、第2装飾図柄の表示開始タイミングは、同図(n)〜同図(p)のいずれのタイミングであってもよい。また同図(q)において第2装飾図柄が表示されていてもよく、その場合は例えば同図(p)の第1装飾図柄の停止表示と同じ停止表示が行われていても良いし、同図(q)の第1図柄表示領域208Xの表示と同様の表示(高速擬似連の演出)が行われるものであってもよい。
なお、図14に示した通常の擬似連演出の後にこの高速擬似連演出に発展してもよいし、いずれか一方のみが実行される構成でもよい。
<演出例F>
図19は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出(例えば、高速擬似連の演出)の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)〜同図(c)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082の第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示、同図(f))が表示が行われている以外は、図18(n)〜(o)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(d)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて、高速擬似連に関する特殊図柄(例えば、「継続」と表示されている特殊図柄)が停止表示(揺れ変動、仮停止)されている状態を示している。そして、このタイミングにおいても、第2画像表示装置2082の第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)が表示を継続している(停止表示されない)。
同図(e)に示すタイミングは、高速擬似連に関する特殊図柄が停止表示したことにより、第1図柄表示領域208Xにおいて、第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)が開始し、高速擬似連の演出が実行されている状態を示している。そして、このタイミングにおいても、第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)が表示を継続している(停止表示されない)。これ以外の構成は、図18(n)〜図18(q)の構成と同様である。
この例では、図19(b)〜同図(e)の期間、第2画像表示装置2082の第2図柄表示領域208Yにおいて、第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)が表示を継続している。そして、図19(b)〜同図(d)の期間では、第1装飾図柄と第2装飾図柄は異なる状態となっている。このように、高速擬似連の演出が実行される場合には(高速擬似連の演出中に区切り(特殊図柄の仮停止など)を設ける場合があっても、第2の変動表示を継続するようにしてもよい。
この例では、第2装飾図柄の停止表示(仮停止表示)がないため、先バレも生じない。しかし見方を変えると、第2装飾図柄の停止表示(仮停止表示)がない(第2装飾図柄の変動表示(第2の変動表示)が表示を継続していること)によって、通常の擬似連演出か、高速擬似連演出かを遊技者に認識させることができる場合がある(例えば、上級者であれば認識可能である)、ということもできる。
<演出例G>
図20は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、ボタン演出が実行される場合の演出例である。
(演出例G−1)
同図(b)に示すタイミングは、第2装飾図柄が、図15(p)の状態で表示されている以外は、図14(j)と同様である。すなわち、第2図柄表示領域208Yの左図柄表示領域208jにおいて装飾図柄(ここでは「装飾6」)が、右図柄表示領域208lにおいて装飾図柄(ここでは「装飾7」)がそれぞれ停止表示(揺れ変動、仮停止)され、中図柄表示領域208kにおいて、中図柄の変動表示(高速変動)が実行されている。
同図(c)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xにおいて拡大表示されていた擬似連図柄がその拡大表示を停止する。このタイミングの擬似連図柄の表示サイズは、例えば、同図(b)と同程度の表示サイズであり、より具体的には、スクロール表示される擬似連図柄(図14(g)など)の表示サイズよりは大きく、第1画像表示装置2081の表示領域は超えない程度(第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083において擬似連図柄が表示されない程度)である。
そしてこのタイミングでは、操作手段に関する演出(ボタン演出)が実行される。すなわち、拡大された擬似連図柄の前面に(擬似連図柄の一部にオーバーラップして)、ボタン演出に関するアニメーションが表示される。ボタン演出に関するアニメーションは、例えば、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作を促す表示と、チャンスボタン136の操作の受付有効期間を示す表示を含む。操作手段の操作を促す表示は例えば、チャンスボタン136を模した画像(ボタン画像BG)と「押せ!!」という文字および矢印の表示であり、チャンスボタン136の操作の受付有効期間を示す表示(経過時間報知画像TG)は、例えば当該受付有効期間の全体を有色(白色以外)の塗りつぶし画像で表示するとともに、受付有効期間の時間経過とともに塗りつぶし画像が小さくなっていく(メータが減算(減少)表示される)アニメーションを実行する表示である。また、これに合わせてチャンスボタン136は、内蔵のLEDが赤点灯し、操作が可能であることを報知する。
この例では、拡大表示された疑似連図柄の前面に、ボタン画像BGと、経過時間報知画像TGがオーバーラップしている例を示しているが、拡大表示された疑似連図柄の前面に、ボタン画像BGと、経過時間報知画像TGがオーバーラップしている例を示しているが、拡大表示された疑似連図柄の少なくとも一部の前面に、メータが減算表示される経過時間報知画像TGの少なくとも一部がオーバーラップするように構成されてもよい。
また、このタイミングでは、第2図柄表示領域208Yにおいては同図(c)と同様に、第2装飾図柄は、図15(p)の状態が継続する。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内に、チャンスボタン136が操作された状態を示している。本実施例では、ボタン演出においてチャンスボタン136が操作されるまでは、擬似連図柄の拡大表示のアニメーションを停止しており、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内に、チャンスボタン136が操作された場合に、擬似連図柄の拡大表示のアニメーションを再開する。
また、このタイミングでは、第2図柄表示領域208Yにおいては同図(c)と同様に、第2装飾図柄は、図15(p)の状態が継続する。
つまり、同図(b)〜同図(d)では、第1装飾図柄と第2装飾図柄の状態が異なっている。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作によって、第1装飾図柄の擬似連図柄の拡大表示が再開し、横幅がさらに拡大した状態を示している。このタイミングでは、擬似連図柄の左右端部がそれぞれ第2画像表示装置2082、第3画像表示装置2083の表示領域の一部において表示されている。すなわち、一つの擬似連図柄が複数の画像表示装置208´(第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2093)に亘って(跨って)、表示されている。
また、チャンスボタン136の操作によって第2図柄表示領域208Yの中図柄表示領域208kでは、同図(e)下図に示すように、擬似連図柄(キャラクタ(殿))が停止表示(「装飾6−擬似連図柄−装飾7」の図柄組合せで(仮)停止表示)され、これにより、擬似連演出の開始が確定したことが先バレしている(第1図柄表示領域208Xにおいて視認不可(視認困難)となっている第1装飾図柄に変わって、擬似連図柄の停止表示が報知されている)。そして、第2画像表示装置2082においては、擬似連図柄の拡大した左端部が、第2装飾図柄、メータおよびステージ名表示領域と重なり、例えば、擬似連図柄の左端部は、少なくとも第2装飾図柄にオーバーラップされる(この例では、擬似連図柄の左端部は、第2装飾図柄、メータおよびステージ名表示領域にオーバーラップされる)。
第3画像表示装置2083においては、擬似連図柄の拡大した右端部が、第3画像表示装置2083における表示の一部にオーバーラップされる(この例では、ステージ上に乗っている殿様のキャラクタ、および特図1及び特図2の第2保留数表示にオーバーラップされる)。
また、このタイミングにおいて、家紋役物244Aが上昇を開始し、第1画像表示装置2081の一部と重なる。
同図(f)に示すタイミングは、第1装飾図柄の擬似連図柄の拡大表示は終了(同図(e)に示す擬似連図柄と同等のサイズで拡大を停止)し、上昇した家紋役物244Aが上昇した位置で回転し、またスピーカ120から「ドン」という効果音が出力されている状態を示している。ボタン画像が非表示となった状態(同図(e)、同図(f))では、第1画像表示装置2081と第2画像表示装置2082(および第3画像表示装置2083)に亘って、第1装飾図柄の擬似連図柄が表示されている。第2装飾図柄は、同図(e)の状態が継続する。
これ以外の構成は、図14(k)〜図14(n)を参照して説明した構成と同様であるので、説明は省略する。
この例では、第一のアニメーション(特殊図柄の停止煽りアニメーション、中図柄煽りアニメーション)の実行中に、ボタン演出が実行される。つまり、第一のアニメーションに、ボタン演出に関するアニメーション(ボタン演出のアニメーション)が含まれる。そして、この場合、ボタン演出のアニメーションは、第1画像表示装置2081においてのみ、表示される。なお、そして、ボタン演出のアニメーションは、第2画像表示装置2082(または第3画像表示装置2083)においてのみ、表示されてもよく、複数の画像表示装置208´にそれぞれ表示されてもよく、複数の画像表示装置208´に亘って一つのボタン演出のアニメーションが表示されてもよい。
ボタン演出が実行される場合、ボタン演出が開始するまで(例えば、同図(c)に示すボタン演出のアニメーションが表示を開始するまで)は、第1図柄表示装置2081において擬似連図柄の拡大表示(拡大アニメーション)が実行され、ボタン演出が開始すると擬似連図柄の拡大表示は一旦停止する。そして、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内にチャンスボタン136が操作されると、擬似連図柄の拡大表示が再開する。
また、ボタン演出の開始からチャンスボタン136が操作されるまでは、第2画像表示装置2082の中図柄表示領域208kにおいて装飾図柄の変動表示が行われ(第2装飾図柄は、図15(p)の状態)、チャンスボタン136の操作によって、第2画像表示装置2082の中図柄表示領域208kにおいて装飾図柄(この場合は擬似連図柄)が停止表示され(第2装飾図柄は図20(e)の下図の状態)、また、第1画像表示装置2081において擬似連図柄の拡大表示が再開する。
つまり、ボタン演出の開始からt1の時間にチャンスボタン136を操作した場合、ボタン演出の開始からt2(t2>t1)の時間後にチャンスボタン136を操作した場合と比較して、早期に、第2装飾図柄を停止表示させることができ、早期に連続演出(ここでは擬似連演出)の実行の有無を認識させる(第2装飾図柄による先バレを生じさせる)ことができる。
なお、この例において、チャンスボタン136の操作後に、第2画像表示装置2082において第2装飾図柄の停止表示が行われるタイミング(第1のタイミング)と、第1画像表示装置2081において擬似連図柄の拡大表示が再開するタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングよりも早くても良い。
なお、同図(d)においてチャンスボタン136を操作した場合であっても、同図(e)において第2装飾図柄(中図柄)の停止表示が行われず、変動表示が継続してもよい。
(演出例G−2)
同図(h)〜同図(l)は、第一のアニメーションの実行中にボタン演出が実行された場合であって、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内に操作が行われなかった場合の一例であり、同図(h)〜同図(l)に示すタイミングは、それぞれ、同図(b)〜同図(f)に示すタイミングに対応しているので、重複する説明については省略する。
同図(i)においてボタン演出が開始された場合であっても、同図(j)、同図(k)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内に操作が行われない場合には、第2装飾図柄(中図柄)の停止表示が行われず、変動表示が継続する(図15(p)の状態)。
同図(l)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付有効期間が終了した状態を示している。この場合、時間切れによって第2装飾図柄の停止表示が行われ、この例では中図柄表示領域208kに擬似連図柄が停止表示されている(図20(e)下図の状態)。
また、チャンスボタン136の操作が行われず、第1画像表示装置2081における擬似連図柄の拡大表示アニメーションが再開できないため、同図(l)に示すタイミングでは、(途中の拡大アニメーション(の一部)をキャンセルして)最大サイズの擬似連図柄が表示される。
(演出例G−3)
同図(n)〜同図(r)は、第一のアニメーションの実行中にボタン演出が実行された場合であって、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内に操作が行われたが、第1装飾図柄の擬似連図柄が停止表示されなかった場合の一例であり、同図(n)〜同図(r)に示すタイミングは、それぞれ、同図(b)〜同図(f)に示すタイミングに対応しているので、重複する説明については省略する。
同図(p)に示すタイミングは、チャンスボタン136が操作された状態を示している。そして、同図(q)に示すタイミングは、第1装飾図柄の擬似連図柄の拡大表示が終了し、第1画像表示装置2081の中図柄表示領域208bにおいて、拡大前の表示サイズ(初期状態の表示サイズ)の擬似連図柄がスクロール表示を開始している状態を示している。また、第2画像表示装置2082においては、第2装飾図柄の停止表示(揺れ変動、仮停止)が実行される。この場合の第2装飾図柄は、同図(q)下図に示す状態であり、数字の装飾図柄(例えば、「装飾6−装飾8−装飾7」)の図柄組合せの(仮)停止表示である。これにより、第1装飾図柄の擬似連図柄が停止表示されないこと(擬似連演出が実行開始しないこと)が先バレしている。
同図(r)に示すタイミングでは、第1図柄表示領域208Xにおいて、第2装飾図柄と同じ図柄組合せの第1装飾図柄(例えば、「装飾6−装飾8−装飾7」)が停止表示(揺れ変動、仮停止)され、擬似連演出が実行開始しないことを報知している。
なお、本実施例において同図(p)〜同図(q)の間で、第1図柄表示領域208Xにおける擬似連図柄が、同図(p)に示す表示サイズから同図(q)に示す表示サイズまで縮小表示されるアニメーションが実行されてもよいし、同図(p)でチャンスボタン136が操作された後、一旦拡大表示を再開し、所定のサイズ(例えば、最大サイズ)まで拡大した後に同図(q)に示す表示サイズまで縮小表示されるアニメーションが実行されてもよい。
擬似連演出が実行されない場合には、同図(p)に示すタイミングでチャンスボタン136を操作すると、第2画像表示装置2082において、数字の第2装飾図柄(例えば、「装飾6−装飾8−装飾7」の図柄組合せの装飾図柄)が停止表示(仮停止表示)され、第1画像表示装置2081において、擬似連図柄の縮小表示のアニメーションを実行した後、擬似連演出が実行開始しないことを示唆する擬似連図柄のスクロール表示が行われる(同図(p))。
なお、第1装飾図柄の中図柄(特殊図柄)のスクロール表示は、特殊図柄が所定の位置で停止せずにスクロール表示が開始することで、連続演出(擬似連演出)の実行が開始されないと見せかけて、逆戻りし、特殊図柄が停止表示される(連続演出(擬似連演出)が実行される)構成もあり、その構成であっても本実施例を適用可能である。その場合は、例えば同図(q)に示すタイミングで、第2図柄表示領域208Yにおいて、中図柄に擬似連図柄の停止表示を含む第2装飾図柄が停止表示され、先バレが生じるようにしてもよいし、同図(r)に示すタイミングで、同図(e)下図に示すような中図柄に擬似連図柄の停止表示を含む第1装飾図柄と第2装飾図柄(同じ図柄組合せの装飾図柄)が停止表示されるようにしてもよい。
<演出例H>
図21は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、大当り仮停止表示後に行われる演出例である。
同図(b)に示すタイミングは、リーチが形成されている状態であり、第1図柄表示領域208Xの左図柄表示領域208cにおいて、装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)を行い、右図柄表示領域208cにおいて、装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)を行い、中図柄表示領域208bにおいて、中図柄が高速変動している。
同図(c)に示すタイミングは、中図柄表示領域208bにおいて、中図柄が低速変動に変化する。この低速変動では、例えば、中図柄が「装飾7」を通過した場合は、はずれ以外が確定する。また中図柄が「装飾5」より手前で停止したり、中図柄が「装飾7」で停止した場合は、はずれが確定する。
同図(d)に示すタイミングは、スーパーリーチ(例えば、剣豪リーチ)に発展する可能性があることを示唆する演出(予告演出)が開始されている状態である。すなわち、第1画像表示装置2081では、左図柄と右図柄が、仮停止のまま徐々に縮小される縮小表示のアニメーションが実行される。また、当該縮小表示のアニメーションの実行中のあるタイミングにおいて、第2画像表示装置2082において第2装飾図柄の変動表示が表示を開始する。また、アイコン表示領域800では、変動アイコンh01の下方に台座が出現する。
同図(e)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081において左図柄と右図柄の縮小表示のアニメーションが更に進んだ状態であり、左図柄と右図柄が縮小しながらそれぞれ、第1画像表示装置2081の表示領域の左上方と右上方に互いに離間するように移動するアニメーションが実行されている。第2装飾図柄の変動表示は継続している。
同図(f)に示すタイミングは、スーパーリーチ(例えば、剣豪リーチ)演出が開始することを予告する表示(予告演出)を実行している状態であり、第1画像表示装置2081において剣豪のカットイン画像(ここでは、キャラクタ(剣豪)と、「剣豪見参!!」の文字が表示された画像)が表示される。
また、アイコン表示領域800では、変動アイコンh0の台座と、他の保留アイコンh11、h12および保留アイコンの台座が消去され、変動アイコンh0のみが表示される。第2装飾図柄の変動表示は継続している。
同図(g)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081において、場面が切り替わり、キャラクタ(殿)とキャラクタ(剣豪)の対決シーンが表示されてスーパーリーチ演出が実行を開始した状態を示している。
また、第2画像表示装置2082の第2図柄表示領域208Yでは、同図(g)右図に示すように、左図柄表示領域208jと右図柄表示領域208lにおいてそれぞれ装飾図柄(この例ではいずれも「装飾6」)が仮停止表示されている。このように、本実施例では、リーチ演出において第2装飾図柄が変動表示の状態で表示を開始し(同図(d))、スーパーリーチ演出の予告演出(同図(f))の実行後にスーパーリーチ演出が開始された場合に第2装飾図柄の左図柄と右図柄の仮停止が表示される(同図(g))。
同図(h)に示すタイミングは、第2図柄表示領域208Yにおいて、特殊演出(特殊表示EX)が実行されている状態を示している。当該特殊演出は、例えば、昇格演出が実行されることを報知する予告演出の一つである。また、特殊演出は、第1図柄領域208Xでは実行されない演出であり、例えば、第2図柄表示領域208Yの視認性を低下させる表示である。この例では、同図(g)右図に示す第2装飾図柄の前面に、すなわち、図柄表示領域208j〜208lに亘ってこれらにオーバーラップするように「CHANCE」という文字の表示(特殊表示EX)を行っている。特殊演出は、実行される場合がある場合と実行されない場合があり、実行される(出現)の割合も様々である。すなわち、実行されているスーパーリーチ演出によって特殊演出が実行される確率が異なるように構成されている。ある演出よりも大当り期待度が高い別の演出の方が、他の条件が同じ場合において、該特殊演出の実行確率が高くなるように構成されている。この特殊演出が実行される(出現)確率は、0%、5%、10%、30%、50%、70%、100%などである。
同図(i)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081において対決直後のシーンが表示されている状態である。このタイミングでは、第2図柄表示領域208Yの特殊表示EXは消去され、同図(g)右図に示す状態の第2装飾図柄が表示されている。
同図(j)に示すタイミングは、、第1画像表示装置2081においてキャラクタ(殿)が勝利したシーンが表示されるとともに、中図柄表示領域208bに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)された状態を示している。また、第2図柄表示領域208Yにおいても、同図(j)右図に示すように、中図柄表示領域208kに装飾図柄(ここでは「装飾6」)が揺れ変動(仮停止)し、大当りの図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾6−装飾6」)で第2装飾図柄が揺れ変動(仮停止)している。
同図(k)に示すタイミングは、ボタン演出が実行を開始した状態を示している。このボタン演出は例えば、大当り図柄昇格演出であり、第1装飾図柄が遊技者に視認不可または視認困難となる程度の大きなボタン画像BGが、第1装飾図柄にオーバーラップして表示され、チャンスボタン136の操作を促す表示(この例では「押せ!!」という文字と矢印の画像)と、チャンスボタン136の操作の受付有効期間を表す経過時間報知画像TGとが表示される。
ボタン画像BGの表示により、第1図柄表示領域208Xの第1装飾図柄は視認困難となっているが、第2装飾図柄は、第1装飾図柄と同じ大当りの図柄組合せ(この例では、同図(j)右図に示す「装飾6−装飾6−装飾6」の図柄組合せ)で揺れ変動(仮停止)し、遊技者に視認可能となっている。
このタイミングで(経過時間報知画像TGで示される操作の受付有効期間内に)チャンスボタン136が操作されると、同図(l)に示すように、第1図柄表示領域208X、第2図柄表示領域208Yのいずれにおいても、昇格後の大当りの図柄組合せ(ここでは「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄が揺れ変動(仮停止)し、遊技者に視認可能となる。また、操作の受付有効期間内にチャンスボタン136が操作されずに時間切れとなった場合に昇格し、同図(l)に示す表示が行われても良い。
この演出例では、同図(k)に示すボタン演出の実行時には第1図柄表示領域208Xの第1装飾図柄は視認困難であり、第2図柄表示領域208Yにおいて第2装飾図柄は遊技者に視認可能となっているが、第2装飾図柄での先バレ(同図(l)に示す昇格後の装飾図柄の組合せの先バレ)は生じない。
このように、スーパーリーチ演出に発展する場合であっても、少なくとも発展前のいずれかのタイミングで、第2図柄表示領域208Yに、第2装飾図柄が表示される。
遊技者にとっては、スーパーリーチ演出の当否結果に関することが最も興味を引くポイントである。したがって、スーパーリーチ演出で第1図柄表示領域208Xが遊技者に視認困難であっても、第2図柄表示領域208Yで表示する第2装飾図柄によって、装飾図柄の状態を遊技者に性格に伝える必要性は低い。そこで、スーパーリーチ演出の実行中に、第2図柄表示領域208Yにおいて第2装飾図柄を表示する場合には、第2装飾図柄に関連する特殊演出(例えば、第2装飾図柄の視認性を低下させるような演出)を行う。また、この特殊演出は、状況に応じてある確率(0%、5%、10%、30%、50%、70%、100%など)で実行される。
なお、同図(d)において、第2装飾図柄の表示が開始するタイミング(第1のタイミング)と、第1装飾図柄の縮小表示が開始するタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(g)において、第2装飾図柄の左図柄と右図柄が仮停止するタイミング(第1のタイミング)と、スーパーリーチ演出が開始するタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、第2装飾図柄の特殊演出(特殊表示EX)が開始するタイミングは、同図(h)のタイミングに限らず、スーパーリーチ演出の実行中であればいずれの期間であってもよい。
また、同図(j)において、第2装飾図柄の中図柄が仮停止するタイミング(第1のタイミング)と、スーパーリーチ演出の当否結果(この例ではキャラクタ(殿)が勝利したこと)を報知する表示のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(l)において、昇格後の第1装飾図柄が表示されるタイミング(第1のタイミング)と、昇格後の第2装飾図柄が表示されるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
<演出例I>
図22は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、大当り仮停止表示後に行われる他の演出例である。
同図(b)に示すタイミングは、図21(j)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(c)に示すタイミングは、ボタン演出が実行を開始した状態を示している。このボタン演出は例えば、出玉上乗せ演出であり、第1画像表示装置281においてボタン画像BGと、チャンスボタン136の操作を促す表示(この例では「出玉を上乗せしろ 押せ!!」という文字と矢印の画像)と、チャンスボタン136の操作の受付有効期間を表す経過時間報知画像TGとが表示される。
また、このタイミングで、第2図柄表示領域208Yでは、昇格後の大当りの図柄組合せ(例えば同図(c)右図に示す「装飾7−装飾7−装飾7」)が仮停止表示され、先バレが生じている。
すなわち、当否判定の結果、実際は16R大当りに当選したが、同図(b)では例えば4R大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)が仮停止表示されているとする。この場合、同図(c)に示すように出玉上乗せ演出が実行され、第2図柄表示領域208Yでは、16R大当りの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)が仮停止表示されることで、遊技者は16R大当りに当選したことを認識できる場合がある(第2装飾図柄による先バレ)。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングでチャンスボタン136の操作がされたことによって、出玉の上乗せ数の表示(出玉上乗せ表示TT2)を行い、出玉が上乗せされたことを報知する演出を実行している状態である。出玉上乗せ表示TT2は、ここでは「+600」という画像の表示であり、これにより600玉が上乗せされたことを報知している。第2装飾図柄の状態は、同図(c)右図と同様である。
なお、出玉上乗せ数表示TT2を視認した遊技者は、その出玉上乗せ数から、実際に当選したラウンド数を予測できる場合がある。すなわち、16R大当りの場合の出玉(賞球)の最大数が一例として2400玉(=15玉×10カウント×16R)であるとすると、同図(b)に示すように例えば4R大当り(図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」))で得られる出玉数は600玉(=15玉×10カウント×4R)となる。
つまり、同図(d)に示す出玉上乗せ数表示を視認した遊技者は、この数(またはその加算)によって、(第2装飾図柄による実際の当選ラウンド数が不明であっても)実際には何R大当りであるか予想することができる。つまりこの場合の出玉上乗せ数表示は、大当りに関する報知(実際の大当りが何R大当りであるか(実際に当選したラウンド数)に関する報知)である。
同図(e)〜同図(i)では、ボタン演出(出玉上乗せ演出)(遊技者によるチャンスボタン136操作)と、出玉上乗せ数表示TT2が数回繰り返され、同図(j)に示すタイミングでは、出玉上乗せ数が最大数に達したことを示す出玉上乗せ数表示TT2(この例では「MAX」の表示)が実行される。
そして、同図(k)に示すタイミングでは、第1図柄表示領域208Xにおいて16R大当りの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)が仮停止表示されることで、16R大当り(出玉数(賞球数)2400玉の大当り)に当選したことが報知される。なお、同図(c)〜同図(k)の期間、第2図柄表示領域208Yにおいては、16R大当りの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の仮停止表示が継続している(第2装飾図柄による先バレが継続している)。
なお、この例では、16R大当りの場合の出玉(賞球)の最大数(例えば、2400玉)と、同図(d)、同図(f)および同図(h)の出玉上乗せ数表示TT2(の合計)によって、同図(h)または同図(j)のタイミングにおいて遊技者は16R大当りに当選したことを認識できる場合がある。つまり、同図(h)または同図(j)に示す出玉上乗せ数表示TT2によって先バレが生じているとも言える。
なお、同図(c)において、第2画像表示装置2082の第2装飾図柄の表示が開始するタイミング(第1のタイミング)と、第1画像表示装置2081におけるボタン演出が開始するタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
このように、大当り仮停止表示後に行われる一の演出(例えば、図21(k)〜図21(l)に示す大当り図柄昇格演出)においては、チャンスボタン136の操作前に、第2装飾図柄による先バレは生じないが、大当り仮停止表示後に行われる演出のうちの他の演出(例えば、図22に示す出玉上乗せ演出や、大当りR数上乗せ演出などの演出)では、第2装飾図柄による先バレ(図22(c))が生じても良い。
<演出例J>
図23(a)〜(g)は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、第1装飾図柄および第2装飾図柄に加えて、第3装飾図柄が表示される演出例である。
(演出例J−1)
図23(a)〜図23(f)は、第3図柄表示領域208Zに第3装飾図柄が表示される点以外は、図16(a)〜図16(f)の演出例と同様であるので、主に異なる点を中心に説明し、それ以外の説明を省略する。
同図(b)に示すように、第3装飾図柄は、第1装飾図柄および第2装飾図柄とは別に、第3図柄表示領域208Zにおいて表示される装飾図柄であり、一例として、画像表示装置208´のいずれか(この例では、第1画像表示装置2081)において、少なくとも装飾図柄の変動遊技中(装飾図柄の変動表示または停止表示の実行中のタイミング)においては常時表示されている(第2装飾図柄が表示されていなくても表示されている)装飾図柄である。また、第3装飾図柄は、各図柄の表示サイズが少なくとも第1装飾図柄の各図柄の表示サイズより小さく、第3装飾図柄の全体の表示サイズが、少なくとも第1装飾図柄の全体の表示サイズより小さい装飾図柄(ミニ装飾図柄)である。なお、以下の説明において「第3装飾図柄が常時表示される」と記載した場合は、「装飾図柄が表示される期間中にあっては第3装飾図柄が常時表示される」という意味である。
第3装飾図柄は、同図(a)〜同図(g)の期間、その表示を継続するが、表示中に例えば同図(d)、(e)に示すように、第3図柄表示領域208Zの位置が移動するように構成してもよい。
同図(g)に示すタイミングは、例えば同図(f)に示すタイミング以降に、他の可動体(八代役物224Bおよび将軍役物224C)が初期位置から下降し、第1画像表示装置2081の上部前面にオーバーラップしてる状態である。このタイミングでは、八代役物224Bおよび将軍役物224Cによって、擬似連図柄の一部と、第2図柄表示領域208Yに表示されている第2装飾図柄の一部が覆われて、遊技者に視認困難(視認不可)となっている。
図23(a)〜図23(g)に示す例では、第1画像表示装置2081に第3図柄表示領域208Zが設けられ、特図1の変動遊技中において常時表示されている状態を示している。この例では、図23(b)〜図23(g)に示す期間は特図1の変動遊技中(装飾図柄の変動表示中のタイミング)であるので、第1装飾図柄が遊技者に視認不可となるタイミング(同図(d)〜(g))であっても、第2装飾図柄が非表示(視認困難)のタイミング(同図(b)、(c)、(g))であっても、第3装飾図柄は、常時表示されている。なお、第1装飾図柄および第2装飾図柄に特殊図柄(擬似連図柄)が停止表示される場合であっても、第3装飾図柄は特殊図柄を有しておらず、これが停止表示されることはない。
また、第3図柄表示領域208Zは移動可能に構成されており、同図(e)〜同図(f)に示すように、例えば可動体などが画像表示装置208´の前面に移動し、第1装飾図柄および第2装飾図柄の少なくとも一部が可動体によって視認困難となる場合であっても、第3図柄表示領域208Zの移動によって第3装飾図柄は常に遊技者に視認可能となっている。
(演出例J−2)
同図(n)〜同図(r)は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、第1装飾図柄および第2装飾図柄に加えて、第3装飾図柄が表示される他の演出例である。
同図(n)〜同図(o)は、図21(c)〜図21(d)の演出例と同様のタイミングであるが、第1画像表示装置2081の例えば左上方に第2図柄表示領域208Yが設けられて第2装飾図柄が表示され、説明表示領域TT1の上方に第3図柄表示領域208Zが設けられて第3装飾図柄が常時表示されている。つまり、1つの画像表示装置(第1画像表示装置2081)に複数のミニ装飾図柄が(同時に)表示される場合がある構成である。ただし、第2装飾図柄と第3装飾図柄の状態は異なっている。
同図(n)に示すタイミングは、第2装飾図柄の右図柄と左図柄(例えば、それぞれ「装飾6」)が停止表示され、中図柄が高速変動を行っている(図21(g)右図の状態)。また、第3装飾図柄は変動表示を行っている。
同図(o)に示すタイミングは、リーチ演出が開始され、第1装飾図柄(例えば、それぞれ「装飾6」が仮停止されている右図柄と左図柄)の縮小移動アニメーションが実行されている状態である。第2装飾図柄は、図21(g)右図の状態を継続し、第3装飾図柄は変動表示を行っている。
同図(p)および同図(q)は、縮小移動アニメーションによって第1装飾図柄が第2装飾図柄に近づき、第1装飾図柄の一部が第2装飾図柄にオーバーラップして第2装飾図柄の一部が遊技者に視認困難(視認不可)となっている状態状態である。第2装飾図柄は、図21(g)右図の状態を継続し、第3装飾図柄は変動表示を行っている。
同図(r)は、第1装飾図柄と第2装飾図柄とがほぼ重なった後に、一方(この例では第1装飾図柄)が非表示となった状態である。第2装飾図柄は、図21(g)右図の状態を継続し、第3装飾図柄は変動表示を行っている。
なお、同図(n)〜同図(r)の演出例において、第2装飾図柄を例えば、第2画像表示装置2082で表示するとともに、同図(p)〜(q)において、第1装飾図柄の左図柄と右図柄とがそれぞれ左右に移動して、第1装飾図柄の左図柄が第2画像表示装置2082で表示され、第1装飾図柄の右図柄が第3画像表示装置2083で表示されるように構成してもよい。この場合、第1装飾図柄の左図柄が第2画像表示装置2082において第2装飾図柄の方向に移動し、重なった段階で消去(非表示)となるように構成してもよい。
この例では、第2装飾図柄は、ある条件の成立によってある期間のみ表示される装飾図柄であるのに対し、第3装飾図柄は常時表示される装飾図柄である。
なお、本明細書に記載の各実施例(演出例)は適宜組合せて適用することができるが、本実施例と組合せて適用する場合においては、各実施例における第2装飾図柄は、常時表示されることはない。
また、第3装飾図柄は、第1装飾図柄および第2装飾図柄とは図柄のデザインが異なっても良く、その場合であっても第3装飾図柄は常時表示される。
また、同図(g)、(p)、(q)に示すように第2装飾図柄は、第1装飾図柄や可動体などによってオーバーラップされ、遊技者に視認困難(視認不可)となる場合があるが、第3装飾図柄は(移動表示が可能に構成され)、第1装飾図柄や可動体が移動することがあっても、第3装飾図柄は常時表示される。
一方、第3装飾図柄は、主に装飾図柄が変動表示している遊技者に視認可能に構成されており、第2装飾図柄と比較して図柄の特定が困難である。また、第3装飾図柄は特殊図柄も備えていないため、第2装飾図柄のように第1装飾図柄の代替として装飾図柄の組合せ(状態)を遊技者に報知するように構成されていない。
<演出例K>
図24は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、第2画像表示装置(左サブ液晶)2082、第3画像表示装置(右サブ液晶)2083の動作に関連する演出例である。
(演出例K−1)
同図(a)〜同図(b)には第2画像表示装置(左サブ液晶)2082および第3画像表示装置(右サブ液晶)2083による一の演出例を示す。この例では、第1画像表示装置(メイン液晶)2081に、第2装飾図柄を表示する第2図柄表示領域208Yが設けられている。
同図(a)は、図17(b)に示すタイミングに対応するタイミングであるが、第2画像表示装置(左サブ液晶)2082および第3画像表示装置(右サブ液晶)2083は、背景画像のみ表示されている。なお、このタイミングにおいて、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083は初期位置にあり、互いに最も離間して、左サブ液晶2082はメイン液晶2081の左端部とオーバーラップしてメイン液晶2081の左に配置され、右サブ液晶2083ははメイン液晶2081の右端部とオーバーラップしてメイン液晶2081の右に配置される。
同図(b)に示すタイミングでは、初期位置にある左サブ液晶2082と右サブ液晶2083に1つの特殊図柄(例えば、擬似連図柄)が分割して表示されている状態を示している。また、このタイミングではメイン液晶2081において、第2図柄表示領域208Yの枠部分のみが表示を開始している。本実施例では、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083とが所定位置に移動することで擬似連図柄の停止表示となり、擬似連演出の実行が確定する。
同図(c)に示すタイミングは、メイン液晶2081において第2装飾図柄が表示を開始し、その一部が左サブ液晶2082によってオーバーラップされ、遊技者に視認不可となっている状態である。なお、この例では、同図(c)に示すタイミングにおいて第2装飾図柄の中図柄表示領域208kは、左サブ液晶2082にオーバーラップされておらず、また、第2装飾図柄は、同図(j)に示す状態であって、中図柄表示領域208kにおいて、特殊図柄(擬似連図柄)が仮停止表示されている。したがって、これを視認した遊技者は、擬似連図柄の仮停止(擬似連演出の実行)を認識することができる場合がある(第2装飾図柄による先バレが生じている)。
同図(d)に示すタイミングは、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083がメイン液晶2081の前方を、互いに近接するように移動(スライド移動)を開始した状態である。左サブ液晶2082の移動によって、メイン液晶2081の第2装飾図柄は完全にオーバーラップされ、その全体が遊技者に視認不可となっている。
同図(e)に示すタイミングは、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083とがメイン液晶2081の前方のほぼ中央で当接(隣接)して停止している状態である。左サブ液晶2082と右サブ液晶2083が当接することにより、両サブ液晶2082、2083のそれぞれに分割して表示されていた擬似連画像が、両サブ液晶2082、2083亘って(跨って)一体的に表示される。これにより、疑似連図柄の停止表示の状態となり、これ以降に、擬似連演出の実行が開始される。また、メイン液晶2081の第1装飾図柄は、2つのサブ液晶2082,2083にオーバーラップされ、そのほとんどが遊技者に認識不可となっている。
一方、一旦、左サブ液晶2082によってオーバーラップされていた、第2装飾図柄が、左サブ液晶2082の左方から露出し、再び遊技者に視認可能な状態となっている。第2装飾図柄は、同図(j)に示す状態であり、2つのサブ液晶2082,2083による第1装飾図柄の擬似連図柄の表示と同様に、中図柄表示領域208kに擬似連図柄が仮停止表示されている。
同図(f)に示すタイミングは、再び左サブ液晶2082と右サブ液晶2083が初期位置に向かって、互いに離間する方向に移動を開始した状態である。このタイミングでは、2つのサブ液晶2082,2083にオーバーラップされていたメイン液晶2081の第1装飾図柄が再び遊技者に視認可能な状態となる。この例では、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083において特殊図柄の表示が継続している状態で、メイン液晶2081の中図柄表示領域208bに、特殊図柄とは異なる他の図柄(ここでは「装飾7」の数字の装飾図柄)が仮停止表示され、図柄表示領域208a〜208c(第1図柄表示領域208X)において、「装飾6−装飾7−装飾7」の第1装飾図柄の組合せが停止表示されている。また、擬似連回数表示(この例では2回を示す「×2」)が表示されている。
またこのタイミングでメイン液晶2081の第2装飾図柄は再び、左サブ液晶2082にオーバーラップされている。
同図(g)に示すタイミングは、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083が初期位置に移動し、両サブ液晶2082,2083で表示されていた特殊図柄が非表示となった状態である。また、このタイミングでは、左サブ液晶2082にオーバーラップされることにより、メイン液晶2081の第2装飾図柄(同図(j))の一部は遊技者に視認不可となっている。
同図(h)に示すタイミングは、メイン液晶2081の第2図柄表示領域208Yおよび第2装飾図柄が非表示となった状態を示し、同図(i)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)が再開した状態を示している。
なお、同図(c)における第2装飾図柄の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、左サブ液晶2082および右サブ液晶2083の移動開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くても良い。
また、同図(h)における第2装飾図柄の非表示のタイミング(第1のタイミング)と、左サブ液晶2082および右サブ液晶2083の初期位置への移動完了(移動の終了)のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くても良い。
本演出例は、連続演出(擬似連演出)が実行されることを報知する状態(特殊図柄(擬似連図柄)の停止表示に対応する状態)のうちの少なくとも一の状態では少なくとも一方のサブ液晶(左サブ液晶2082と右サブ液晶2083の少なくともいずれか)がある位置に移動するように構成される。
そしてサブ液晶が移動する際の少なくとも一部の期間において、第2装飾図柄が移動するサブ液晶によってオーバーラップされるものである。
(演出例K−2)
図24(m)〜同図(r)は、移動する左サブ液晶2082および右サブ液晶2083による他の演出例を示す。この例では、移動可能なサブ液晶の一方(例えば、左サブ液晶2082)に、第2装飾図柄を表示する第2図柄表示領域208Yが設けられている。
同図(m)〜同図(r)は左サブ液晶2082に第2図柄表示領域208Yおよび第2装飾図柄が表示されている以外は、それぞれ、同図(b)〜同図(g)に示す構成と同様であるので異なる部分のみ説明し重複する説明は省略する。
すなわち、同図(b)〜同図(g)と同様に、本演出例は、連続演出(擬似連演出)が実行されることを報知する状態(特殊図柄(擬似連図柄)の停止表示に対応する状態)のうちの少なくとも一の状態では少なくとも一方のサブ液晶(左サブ液晶2082と右サブ液晶2083の少なくともいずれか)がある位置に移動するように構成される。
このとき、同図(n)のタイミング以降、第2装飾図柄(同図(j))が左サブ液晶2082に表示されるため、本演出例においては、第2装飾図柄はその表示中は(同図(n)〜同図(r))は、他の構成によってオーバーラップされることはなく、常に遊技者に視認可能となっている。
また第2装飾図柄は、左サブ液晶2082の移動に伴って、メイン液晶2081の前方を左右方向にスライド移動する。
このように、第1装飾図柄の代替となる(補助的な)第2装飾図柄が、その表示中は常に遊技者に視認可能となるとともに、移動表示されることで、装飾図柄の変動表示または仮停止表示など、その状態を遊技者に認識させやすくすることができる。
なお、図24に示す演出例では2つのサブ液晶2082、2083によって一つの特殊図柄を表示する例を説明したが、少なくとも一つのサブ液晶を含む複数の液晶(画像表示装置208´)によって、一つの特殊図柄を表示するようにしてもよい。たとえば、メイン液晶2081と左サブ液晶2082によって一つの特殊図柄を表示する構成でもよいし、メイン液晶2081と右サブ液晶2083によって一つの特殊図柄を表示する構成でもよいし、全ての液晶表示装置208´によって一つの特殊図柄を表示する構成でもよい。
<演出例L>
図25は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、第2画像表示装置2082、第3画像表示装置2083の動作に関連する他の演出例である。
第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083は、それぞれ、第1画像表示装置208を挟んでその上下に配置されるものであってもよい。一例として、第1画像表示装置2081の上側に配置される画像表示装置が第2画像表示装置2082であり、下側に配置される画像表示装置が第3画像表示装置2083である。
一例として、第2画像表示装置2082及び第3画像表示装置2083は、上下(高さ)方向の長さが第1画像表示装置2081の略半分の長さよりも短く、また、幅方向の長さもわずかに短い。また、初期位置において、第2画像表示装置2082は、少なくともその下端辺部分が第1画像表示装置2081の上端辺部分の前面側に重なっており、第3画像表示装置2083は、少なくともその上端辺部分が第1画像表示装置2081の下端辺部分の前面側に重なっている。
そして、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083は、第1画像表示装置2081の前方を、第1画像表示装置2081の表示面に沿って互いに近接又は離間するように、この例では上下方向に移動(スライド移動)可能に構成されている。
(演出例L−1)
まず、図25(a)〜同図(c)に示す演出例では、第2画像表示装置2082およびに、第2装飾図柄を表示する第2図柄表示領域208Yが設けられている。
同図(a)に示すタイミングは、第1装飾図柄の変動表示を開始している状態である。このように本実施例では、第1図柄表示領域208Xが、複数の画像表示装置208´(この例では、第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083)に亘って設けられており、第1装飾図柄の変動表示が3つの画像表示装置208´に跨って、表示される。
また、第1装飾図柄は、停止表示(確定表示)の場合は、3つの画像表示装置208´に跨らないように構成されてもよいし、第1画像表示装置2081で表示される第1装飾図柄の一部が第2画像表示装置2082(または第3画像表示装置2083)に跨がるように構成されてもよいし、第1画像表示装置2081で表示される第1装飾図柄のうち中図柄のみが第2画像表示装置2082(または第3画像表示装置2083)に跨がるように構成されてもよい。
同図(b)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083の間から遊技者に視認可能となっている第1画像表示装置2081において、第一のアニメーション(特殊図柄の停止煽りアニメーション、中図柄煽りアニメーション)が実行されている状態である。また、この場合の第一のアニメーションはボタン演出のアニメーションを含むアニメーションであり、特殊図柄の前面に(オーバーラップするように)ボタン画像BG、ボタンの操作を示唆する画像(ここでは「押せ!」の文字と矢印の画像)と、経過時間報知画像TGが表示される。
このタイミングでは、第1画像表示装2081において、第一のアニメーションが実行されることにより、第1装飾図柄が遊技者に視認不可となっている。一方、第2画像表示装置2082においては、このタイミングで、図15(o)に示す状態の第2装飾図柄が表示を開始し、左図柄表示領域208jに装飾図柄(この例では「装飾6」)、中図柄表示領域208kに特殊図柄(擬似連図柄)、右図柄表示領域208lに装飾図柄(この例では「装飾7」)を仮停止表示し、連続演出(擬似連演出)の実行の開始が決定したことを報知している。なお、図25においては、第2装飾図柄は全て、図15(o)に示す状態である。
なお、この例では、第一のアニメーションは第1画像表示装置2081のみにおいて実行されるが、その一部が第2画像表示装置2082および/または第3画像表示装置2083で実行されてもよい。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136が操作されたことに対応して、連続演出(ここでは、疑似連演出)が行われることを予告する演出(この例では、長い巻物に「継続」の文字が表示される予告演出)が実行される。予告演出の後方では、第1装飾図柄の仮停止表示が行われており、左図柄(「装飾6」)と右図柄(「装飾7」)は遊技者に視認可能となっているが、中図柄は予告演出にオーバーラップされて、遊技者には視認不可となっている。
この予告演出は、3つの画像表示装置208´に跨って表示される。つまり、予告演出の一部(この例では巻物の一部)は、第2画像表示装置2082においても表示されるが、第2装飾図柄は、当該予告演出にオーバーラップして表示され、第2装飾図柄は、遊技者に視認可能となっている。つまり、第1画像表示装置2081の第1装飾図柄(の特に中図柄)は遊技者に視認不可となってるが、第2装飾図柄によって、装飾図柄の仮停止の状態(擬似連図柄が停止表示されていること)が遊技者に認識可能となっている。
本実施例では、第1装飾図柄の変動表示は、複数の画像表示装置208´に跨って表示されるが、特殊図柄やボタン画像は、複数の画像表示装置208´に跨らず、例えば第1画像表示装置2081に表示される。ここで、本実施例において、「複数の画像表示装置208´に跨って表示される」とは、「複数の全ての画像表示装置208´に跨って表示される」ことを含む。すなわち、同図(a)に示すように、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083が離間した状態で、第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083の全てに跨って第1装飾図柄の変動表示表示されることをいう。
なお、図示は省略するが、第1装飾図柄のある図柄(例えば、中図柄)のスクロール表示が複数の画像表示装置208´に跨って表示される構成であってもよい。なお、図20に示したボタン演出を行う構成を本実施例に置き換えてもよい。
(演出例L−2)
同図(d)〜同図(e)に示す演出例は、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083によって予告演出が実行されている例である。
同図(d)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083が近接する方向にスライド移動し、当接(上下に隣接)して第1装飾図柄が遊技者に視認不可となっている状態である。このタイミングであっても、第2装飾図柄によって、装飾図柄の仮停止の状態(擬似連図柄が停止表示されていること)が遊技者に認識可能となっている。
同図(e)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082および第3画像表示装置2083が離間して初期位置に戻る状態である。このタイミングでは、同図(c)と同様の表示が行われる。
(演出例L−3)
図25(g)〜同図(h)は、他の演出例を示す。
同図(g)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングに対応しており、チャンスボタン136が操作されたことに対応して、連続演出(ここでは、疑似連演出)が行われることを予告する演出(この例では、巻物に「継続」の文字が表示される予告演出)が実行されている状態であるる。予告演出は第1画像表示装置2081のみで実行され、その後方では、第1装飾図柄の仮停止表示が行われており、左図柄(「装飾6」)と右図柄(「装飾7」)は遊技者に視認可能となっているが、中図柄は予告演出にオーバーラップされて、遊技者には視認不可となっている。
このタイミングで、第2装飾図柄は、第2画像表示装置2082で表示され、第2装飾図柄によって、装飾図柄の仮停止の状態(擬似連図柄が停止表示されていること)が遊技者に認識可能となっている。
同図(h)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082が下方にスライド移動し、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部(巻物の上方)にオーバーラップした状態である。この場合、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部が第2画像表示装置2082においても表示され、予告演出のはその全体が遊技者に視認可能となっている。
また、第2装飾図柄も第2画像表示装置2082の移動にともなって、相対的に下方に移動するが、2画像表示装置2082において表示される予告演出とはオーバーラップせず、遊技者に視認可能となっている。
(演出例L−4)
図25(i)〜同図(j)は、他の演出例を示す。この例では、第2装飾図柄は第1画像表示装置2081の第1装飾図柄の上方において表示されている。
同図(i)に示すタイミングは、第1画像表示装置2081において、第1装飾図柄が表示され、その一部にオーバーラップして予告演出が実行されている状態である。予告演出の後方では、第1装飾図柄の仮停止表示が行われており、左図柄(「装飾6」)と右図柄(「装飾7」)は遊技者に視認可能となっているが、中図柄は予告演出にオーバーラップされて、遊技者には視認不可となっている。
一方、第1画像表示装置2081に移動し、第1装飾図柄の上方において第2装飾図柄が表示され、遊技者に視認可能となっている。
同図(j)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082が下方にスライド移動し、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部(巻物の上方)にオーバーラップした状態である。この場合、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部が第2画像表示装置2082においても表示され、予告演出はその全体が遊技者に視認可能となっている。
一方、第1画像表示装置2081で表示されていた第2装飾図柄は、第2画像表示装置2082の移動によってこれにオーバーラップされ、その一部が遊技者に視認不可となっている。
(演出例L−5) 図25(k)〜同図(l)は、他の演出例を示す。同図(k)に示すタイミングは、同図(i)に示すタイミングと同様であり、第2装飾図柄は、第1画像表示装置2081に移動し、第1装飾図柄の上方において表示されている。
同図(l)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082が下方にスライド移動し、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部(巻物の上方)にオーバーラップした状態である。この場合、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部が第2画像表示装置2082においても表示され、予告演出はその全体が遊技者に視認可能となっている。
このタイミングでは第1画像表示装置2081で表示されていた第2装飾図柄は、第2画像表示装置2082に移動し、遊技者に視認可能となっている。
第2装飾図柄が移動するタイミングは、第2画像表示装置2082にオーバーラップされる前であってもよいし、オーバーラップと同時であってもよいし、第2画像表示装置2082にオーバーラップされた後であってもよい。
このように、本実施例(同図(a)〜同図(c)、同図(d)〜同図(e)、同図(g)〜同図(h))では、特殊図柄が複数の画像表示装置(ここでは第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082)にそれぞれ表示され、一方の特殊図柄の前面のみに、他の画像(ここでは予告演出の画像)が表示されその後の予告演出は、第2画像表示装置2082(または第3画像表示装置2083)の移動によって、複数の画像表示装置208´に跨って表示される。
また、本実施例(同図(k)〜同図(l))では、画像表示装置(ここでは第2画像表示装置2082)が移動し、他の画像表示装置(ここでは第1画像表示装置2081)で表示されていた第2装飾図柄にオーバーラップする場合には、第2装飾図柄が第2画像表示装置2082に移動し、遊技者に認識可能な状態を維持する。この場合、他の表示(例えば、第1装飾図柄)は第2画像表示装置2082に移動しないが、第2画像表示装置2082の移動によってオーバーラップされてしまう他の表示(例えば、予告演出の画像の一部)は(第2画像表示装置2082に移動し)第2画像表示装置2082で表示される。
また、同図(i)〜同図(j)に示すように、移動する第2画像表示装置2082によってオーバーラップされた場合であっても、第2装飾図柄が移動しない場合もある。
<演出例M>
図26は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図である。
(演出例M−1)
同図(b)〜同図(e)は、大当り中の演出例である。
同図(b)に示すタイミングは、大当り遊技開始前の状態であり、第1画像表示装置(メイン液晶)2081の第1図柄表示領域208Xにおいて第1装飾図柄として、大当りの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)が仮停止表示され、チャンスボタン136も内蔵LEDが虹色点灯している。また、第2画像表示装置(左サブ液晶)2082の第2図柄表示領域208Yでは、同図(b)下図に示すように第1装飾図柄と同じ内容の第2装飾図柄を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、大当り遊技中(例えば、ラウンド遊技中)の状態であり、メイン液晶2081(左サブ液晶2082、右サブ液晶2083も含む)において大当り中の演出が実行されている。大当り遊技中においては、原則、第2装飾図柄を非表示とする。
同図(d)に示すタイミングは、引き続き大当り遊技中の状態であるが、エラー(例えば、下皿満タンエラーなど)の発生により、当該エラーの報知を行っている状態である。エラーの報知は例えば、メイン液晶2081におけるエラー表示E1(この例では「球を抜いてください」という文字の表示)である。また、この場合、例えば、左サブ液晶2082において、第2装飾図柄(大当りの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)が仮停止表示されている装飾図柄)を表示する。
同図(e)に示すタイミングは、エラーの解消によってメイン液晶2081におけるエラー表示E1が非表示となった状態である。このタイミングでは、第2装飾図柄も再び非表示とする。
この場合、同図(d)において、第2装飾図柄が表示されるタイミング(第1のタイミング)とエラー表示E1が表示されるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(e)において、第2装飾図柄が非表示となるタイミング(第1のタイミング)とエラー表示E1が非表示となるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例M−2)
次に、同図(g)〜同図(l)は、第1装飾図柄の中図柄を用いた演出を行う場合の演出例である。
同図(g)に示すタイミングは、メイン液晶2081の第1図柄表示領域208Xにおいて、右図柄と左図柄にそれぞれ同じ装飾図柄(例えば「装飾1」)が仮停止され、中図柄は変動中となって、リーチ演出が開始された状態である。この場合、例えば左サブ液晶2082の第2図柄表示領域208Yにおいて、第1装飾図柄と同じ図柄組合せ(同図(f)の状態)の第2装飾図柄が表示されている。
同図(h)〜同図(l)に示すタイミングは、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて、中図柄のカウントダウン表示が実行されている状態である。一方、第2図柄表示領域208Yでは、第2装飾図柄は、同図(f)の状態で表示を継続している(カウントダウン表示は行われない)。このように、(カウントダウン表示に限らず)第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bにおいて、中図柄を用いた演出を実行する場合には、第2図柄表示領域208Yでは、中図柄は変動表示を継続してもよい。
(演出例M−3)
次に、同図(m)〜同図(o)は、トリプルラインリーチ演出を行う場合のの演出例である。
同図(m)に示すタイミングは、第1装飾図柄によるトリプルラインリーチ演出が実行されている状態であり、この場合、第2装飾図柄は非表示となっている。
同図(n)に示すタイミングは、第1装飾図柄のあるライン(この例では「装飾7」)の煽り演出が実行されている状態である。この場合、同図(n)下図に示すように、第2装飾図柄は、当該ラインの装飾図柄(この例では「装飾7」)と同じ図柄組合せで表示される。
同図(o)に示すタイミングは、第1装飾図柄の他のライン(この例では「装飾8」)の煽り演出が実行されている状態である。この場合には第2装飾図柄は非表示となる。が表示される。
この例において、リプルラインリーチにおけるあるラインの煽り演出の際に第2装飾図柄を表示し、ダブルラインリーチの場合に第2装飾図柄を非表示とするようにしてもよい。
なお、同図(n)において、第2装飾図柄が表示されるタイミング(第1のタイミング)と第1装飾図柄の煽り演出の開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(o)において、第2装飾図柄が非表示となるタイミング(第1のタイミング)と第1装飾図柄の煽り演出の開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例M−4)
図27(b)〜図27(e)は、例えば、図14(g)〜図14(h)の間において、第2装飾図柄を表示する場合の演出例である。
同図(b)に示すタイミングは、図14(g)に示すタイミングと同様であり、メイン液晶2081において、中図柄(特殊図柄)のスクロール表示が実行されている状態である。
同図(c)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、第1装飾図柄が仮停止表示(特殊図柄の停止表示が確定)されるとともに、第2装飾図柄も第1装飾図柄と同じ状態(図15(o)の状態)で表示される。このタイミングでは、メイン液晶2081において、表示領域の複数の表示(表示群G)について、一体的にその表示態様を変化させる演出(以下、これを「表示群一体演出」という)を行っている。表示群一体演出の一例としては、表示群Gを一体的に拡大表示、縮小表示、傾斜表示、回転表示する演出(これらの一つまたは複数の組合せの演出)や、表示群を一体的に揺れ表示させる演出(シェイクビジョン演出)、またはこれらのシーンを含むアニメーションの演出である。この例では、同図(c)に示すように、表示群Gを一体的に傾斜させる表示群一体演出を実行している。
具体的には、メイン液晶2081の表示領域における複数の表示(背景表示も含む複数の表示群G)が一体的に、メイン液晶2081の外枠(物理的なフレーム)に対して傾斜する表示(シーン)を含むアニメーションである。このような表示群一体演出では、背景表示も含む複数の表示群Gが一体的にわずかに縮小されて傾斜することから、実際の表示領域においてはスペースが生じ、そのスペースは例えば黒色などの塗りつぶしで表示される。
そして、この例では、表示群一体演出の実行中であってもメイン液晶2081に第2装飾図柄が表示される。この例では、第2装飾図柄は傾斜せず、所定の領域に表示されている。第2装飾図柄の表示の内容(図柄組合せ)は、表示群一体演出で表示されている第1装飾図柄の表示の内容(図柄組合せ)と同じであり、この例では「装飾6−特殊図柄(擬似連図柄)−装飾7」の装飾図柄の図柄組合せである。
第2装飾図柄は、表示群Gの傾斜によって生じたスペース(黒色の塗りつぶし表示)と、傾斜した表示群Gの少なくとも一部に亘ってオーバーラップするように表示される。なお、第2装飾図柄は表示群Gの傾斜によって生じたスペース(黒色の塗りつぶし表示)のみにオーバーラップして表示されるものであってもよいし、傾斜した表示群Gのみにオーバーラップして表示されるものであってもよい。また、第2装飾図柄は、表示群Gと同じ角度で傾斜して表示されてもよい。
表示群一体演出によって、第1装飾図柄が遊技者に視認しにくくなる場合があっても、第2装飾図柄によって、装飾図柄の組合せ(その状態)が遊技者に認識できる場合がある(第2装飾図柄による先バレが可能となる)。
同図(d)に示すタイミングは、表示群一体演出が終了した状態である。このタイミングでは、傾斜して表示されていた表示群Gが通常の表示状態に戻り、第2装飾図柄は同じ位置で表示を継続する。この例では、通常の表示に戻った第1装飾図柄の一部(左図柄の「装飾6」)が、第2装飾図柄にオーバーラップされている。第1装飾図柄と第2装飾図柄の状態は同じである。
同図(e)に示すタイミングは、図14(h)に示すタイミングと同様であり、第2装飾図柄が非表示となっている状態である。
なお、同図(c)において、第2装飾図柄が表示開始されるタイミング(第1のタイミング)と表示群一体演出の開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例M−5)
同図(g)〜同図(i)は、例えば、特図1変動遊技と特図2変動遊技において、装飾図柄のデザインが変化する場合の演出例である。
例えば、最大保留数が8で、特図1変動遊技と特図2変動遊技において有利度が異なる仕様(例えば、特1変動遊技は確変50%で特2変動遊技は確変100%や、16R大当りの比率が異なるなど)の場合、特図1の変動表示を行う装飾図柄と、特図2の変動表示を行う装飾図柄とで、装飾図柄の少なくとも一部のデザインを異ならせる場合がある。本実施例はこのような場合における、第2装飾図柄の表示例である。
具体的には、この例では、特図2の変動遊技の方が特図1の変動遊技よりも有利度が高く、例えば、特図2は「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せの場合と、「装飾3−装飾3−装飾3」の図柄組合せの場合に16R大当りとなるのに対し、特図1は「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せの場合にのみ16R大当りとなるものとする。
また、16R大当りとなる装飾図柄は、他の装飾図柄と少なくともも一部においてデザインが異なるものとする。例えば同図(g)の右図柄(「装飾7」)には16R大当り図柄であることを示すマークMが付与されている。つまり、特図1の変動遊技では、装飾図柄の「装飾7」のみにマークMが付与され、特図2の変動遊技では、装飾図柄の「装飾3」と「装飾7」にマークMが付与される。
同図(g)に示すタイミングは、特図1の変動遊技の結果、メイン液晶2081の第1図柄表示領域208Xにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾8−装飾7」の図柄組合せ)の第1装飾図柄が仮停止表示されている状態である。
特図1の変動遊技であるので、第1装飾図柄の右図柄(「装飾7」)のみにマークMが付与され、左図柄(「装飾3」)にはマークMが付与されていない。
このタイミングでは、特図1の保留が2、特図2の保留が2(保留の合計が4)であり、アイコン表示領域800には、その右端部に変動アイコンh0が表示されて、変動アイコンh0の左に、特図1の保留に対応する保留アイコンh11、h12と特図2の保留に対応する保留アイコンh21、h22とが交互に表示されている。
また、右サブ液晶2083では、特図1及び特図2の第2保留数表示(この例では「2 2」)が行われている。
また、左サブ液晶2082では、同図(g)右図に示すように、第1装飾図柄と同じ状態の第2装飾図柄が(仮)停止表示されている。
同図(h)に示すタイミングは、特図1の変動遊技が停止し、第1装飾図柄および第2装飾図柄としてはずれの図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾8−装飾7」の図柄組合せ)がそれぞれ停止表示された状態である。
同図(i)に示すタイミングは、特図2の保留が1つ消化され、特図2の変動遊技が開始した状態である。メイン液晶2081の第1図柄表示領域208Xでは、特図2の装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)が開始され、アイコン表示領域800では左端に当該変動に対応する変動アイコンh0が表示され、その左に保留アイコンh11、h22、h12が表示されている。また、右サブ液晶2083では、特図1及び特図2の第2保留数表示(この例では「2 1」)が行われている。
また、左サブ液晶2082では、同図(i)右図に示すように、図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾8−装飾7」の図柄組合せ)の第2装飾図柄が引き続き停止表示されているが、特図2の変動表示が実行中であることから、第2装飾図柄の左図柄の「装飾3」と右図柄の「装飾7」に、マークMが付与されている。つまり、同図(g)の状態と比較すると、第2装飾図柄の左図柄の「装飾3」に対してマークMが追加されている)。
特図1の変動遊技から特図2の変動遊技に変わった場合、16R大当り図柄である「装飾3」にもマークMを付与し、遊技者に報知するが、第1図柄表示領域208Xでは高速変動を開始しており、マークMが付与された装飾図柄を認識することが非常に困難である。
このような場合であっても、停止表示されている第2装飾図柄において、該当する装飾図柄(この例では「装飾3」)が含まれている場合、当該装飾図柄にマークMを付与することにより、遊技者に16R大当り図柄を報知することができる。
なお、第1装飾図柄と第2装飾図柄において、デザインが切り替わる態様(マークMの付与および消去の態様)や、デザインが切り替わるタイミング(マークMの付与および消去のタイミング)を異ならせるようにしてもよいし、同じにしてもよい。
(演出例M−6)
同図(m)は、第2装飾図柄の他の演出例であり、例えばスーパーリーチ演出の実行中の表示の一例である。
遊技者は、例えばスーパーリーチ演出の実行中などでは一般的に、装飾図柄の図柄組合せ(どの図柄でテンパイしているか)などには興味がなくなっている場合が多い。このような場合は、第2装飾図柄において正確な情報を報知する必要性も低いことから、第2装飾図柄を用いた演出を行うようにしてもよい。
この例では、第2装飾図柄(図21(g)右図と同じ状態)にオーバーラップし、第2装飾図柄が遊技者が視認困難となるように、例えば、予告演出として特殊表示EX(ここでは「CHANCE」の文字の表示)を表示する演出を実行している。
また、第2装飾図柄に加えて他の装飾図柄(第1装飾図柄よりもその表示サイズが小さい第3装飾図柄)を表示してもよく、遊技者に視認困難となっている(予告演出が実行されている)第2装飾図柄の変わりに、第3装飾図柄において、装飾図柄の状態を表示するようにしてもよい。この例では、第1画像表示装置2081に設けられた第3図柄表示領域208Zにおいて、同図(m)左図に示す第3装飾図柄(特殊表示EXにオーバーラップされる第2装飾図柄と同じ状態)を表示している。
<演出例N>
図28は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした演出の他の一例を段階的に示す図であり、球抜き表示E2と第2装飾図柄とが表示される場合の演出例である。
なお、図28では、これまで説明した構成において球抜き表示E2を行う場合の演出例を説明するものであり、既述の構成についてはその説明を省略する。
ここで球抜き表示E2は、下皿満タンエラーが発生した場合に画像表示装置208´に表示され、遊技者にエラーの発生を報知する表示であって、エラー表示の一つである。下皿満タンエラーは、下皿128が満タン状態で発生するエラーであり、球排出レバー132を操作して下皿満タン状態が解消した場合に下皿満タンエラーは解消し、球抜き表示E2も非表示となる。
(演出例N−1)
同図(b)、同図(c)に示すタイミングはそれぞれ、図14(i)、図14(j)のタイミングに対応している。
同図(b)に示すように、特殊図柄(擬似連図柄)の横幅が徐々に拡大表示を開始したタイミングでは、メイン液晶2081の例えば第1装飾図柄の一部(この例では、左図柄の一部)にオーバーラップするように、球抜き表示E2を表示する。
一方、このタイミングでは、擬似連図柄は球抜き表示E2とオーバーラップしていない。また、アイコン表示領域800や、説明表示領域TT1も球抜き表示E2とオーバーラップしていない。
左サブ液晶2082では第2図柄表示領域208Yが表示されているが、その表示開始のタイミング(第1のタイミング)と球抜き表示E2の表示開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
同図(c)に示すように、擬似連図柄の拡大表示が進むと、擬似連図柄はその一部が球抜き表示E2によってオーバーラップされる。そして、このタイミングで左サブ液晶2082において第2装飾図柄(図15(o)に示す状態)が表示される。
図15(o)に示す状態の第2装飾図柄の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、擬似連図柄の一部が球抜き表示E2によってオーバーラップされるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例N−2)
同図(e)、同図(f)に示すタイミングはそれぞれ、図17(d)、図17(f)のタイミングに対応している。
同図(e)に示すように、中図柄表示領域208bにおいて、特殊図柄(キャラクタ(姫))が(一旦)停止表示され、その後に、回転するアニメーションを実行しているタイミングでは、例えば、説明表示領域TT1の上方に球抜き表示E2を表示する。この場合、球抜き表示E2はいずれの表示ともオーバーラップしていない。
同図(f)に示すタイミングは、連続演出に関する表示であるミニキャラクタ(姫)が表示を開始し、球抜き表示E2にオーバーラップする。
(演出例N−3)
同図(h)、同図(i)に示すタイミングはそれぞれ、図20(d)、図20(e)のタイミングに対応している。
同図(h)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内に、チャンスボタン136が操作された(または操作直前)のタイミングでは、特殊図柄の下方に球抜き表示E2を行う。このタイミングでは、球抜き表示E2は、いずれの表示ともオーバーラップしていない。
第2装飾図柄(ここでは、図15(p)に示す状態)の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、球抜き表示E2の表示開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(i)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作によって、特殊図柄が拡大表示を再開し、この拡大表示に球抜き表示E2がオーバーラップする。このタイミングの第2装飾図柄は、図15(o)に示す状態である。この場合の第2装飾図柄(図15(o))の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、擬似連図柄の一部が球抜き表示E2によってオーバーラップされるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例N−4)
同図(k)〜同図(m)に示すタイミングはそれぞれ、図24(c)〜図24(e)のタイミングに対応している。
同図(k)に示すように、メイン液晶2081において第2装飾図柄(図15(o)の状態)が表示を開始し、その一部が左サブ液晶2082によってオーバーラップされているタイミングでは、第1装飾図柄(例えば、左図柄)の下方に球抜き表示E2を行う。このタイミングでは、球抜き表示E2は、いずれの表示ともオーバーラップしていない。
第2装飾図柄(図15(o)に示す状態)の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、球抜き表示E2の表示開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(l)に示すタイミングは、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083が近接するようにスライド移動し、左サブ液晶2082によって球抜き表示E2がオーバーラップされる。この場合は、球抜き表示E2は、少なくとも一部が遊技者に視認困難となる。
また、同図(m)に示すタイミングは、左サブ液晶2082と右サブ液晶2083と当接(隣接)して停止している状態であり、この場合も、左サブ液晶2082によって球抜き表示E2はオーバーラップされ、少なくとも一部が遊技者に視認困難となる。なお、同図(m)に示すタイミングと同図(l)に示すタイミングとでは、少なくとも球抜き表示E2の異なる部分が、左サブ液晶2082によってオーバーラップされる。すなわち、同図(l)に示すタイミングでは、球抜き表示E2の少なくとも左端部が左サブ液晶2082によってオーバーラップされ(右端部はオーバーラップされず)、同図(m)に示すタイミングでは、球抜き表示E2の少なくとも右端部が左サブ液晶2082によってオーバーラップされる(左端部はオーバーラップされない)。第2装飾図柄(図15(o))は、左サブ液晶2082から露出し、遊技者に視認可能となっている。
また、同図(l)と同図(m)の間のタイミングにおいて、球抜き表示E2の両端部が左サブ液晶2082によってオーバーラップされず、遊技者に視認可能となるタイミングがあってもよい。
(演出例N−5)
同図(o)、同図(p)に示すタイミングはそれぞれ、図25(i)、図25(j)のタイミングに対応している。
同図(o)に示すように、第1画像表示装置2081において、第1装飾図柄が表示され、その一部にオーバーラップして予告演出が実行されているタイミングでは、第2画像表示装置2082の下方に球抜き表示E2を行う。このタイミングでは、第2装飾図柄(図15(o)に示す状態)も第2画像表示装置2082の下方(球抜き表示E2とは予告演出(表示)を挟んだほぼ対称位置に表示されている。
第2装飾図柄(図15(o)に示す状態)の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、球抜き表示E2の表示開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(p)に示すタイミングは、第2画像表示装置2082が下方にスライド移動し、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部(巻物の上方)にオーバーラップした状態である。この場合、第1画像表示装置2081で表示される予告演出の一部が第2画像表示装置2082においても表示され、予告演出はその全体が遊技者に視認可能となっている。また、移動した第2画像表示装置2082によって、球抜き表示E2の一部はオーバーラップされるが、そのオーバーラップされた部分は、第2画像表示装置2082においても表示され、球抜き表示E2は全体として遊技者に視認可能となる。
一方、第1画像表示装置2081で表示されていた第2装飾図柄(図15(o)に示す状態)は、第2画像表示装置2082の移動によってこれにオーバーラップされ、その一部が遊技者に視認不可となっている。
以上、本演出例(演出例N)においては、球抜き表示E2の表示例を説明したが、球抜き表示E2は、球抜き操作を行い、下皿満タンエラーが解消されると非表示となる(消去される)。
また、球抜き表示E2を行う場合、合わせて、スピーカ120から報知音を出力するようにしてもよい。
また、球抜き表示E2に変えて、他のエラー表示(例えば、扉開放エラーなど)を表示するものであってもよい。
また、演出例N−1〜演出例N−5では、それぞれ球抜き表示E2を異なる位置に表示しているが、球抜き表示E2が表示される一例として演出例N−1〜演出例N−5の表示位置を列挙したものであり、実際には球抜き表示E2は一の所定の箇所に表示される。例えば、同図(e)、(f)に示す位置に球抜き表示E2が表示される構成のぱちんこ機100において、同図(b)、(c)に示す演出が実行される場合には、球抜き表示E2は、同図(b)、(c)の説明表示領域TT1の上方に表示される。
このように、本実施形態の第2装飾図柄や、特殊図柄や、連続演出(連続演出に関する表示、連続演出の一部の表示)などに合わせて球抜き表示E2を表示することにより、遊技者が球抜き表示E2に着目することで、本実施形態の第2装飾図柄や、特殊図柄や、連続演出などを認識しやすくすることができる場合がある。
あるいは、本実施形態の第2装飾図柄や、特殊図柄や、連続演出(連続演出に関する表示、連続演出の一部の表示)などに合わせて球抜き表示E2を表示することにより、遊技者が第2装飾図柄や、特殊図柄や、連続演出などに着目することで、球抜き表示E2を認識しやすくすることができる場合がある。
また、球抜き表示E2を表示することにより、早期に球抜き表示E2を消去して画像表示装置208´において行われる演出表示を楽しもうとする意欲を掻き立て、下皿満タンエラーの解消(球抜き)の操作を促すことができる場合がある。
また、球抜き表示E2を表示することにより、球抜き表示E2に注目させる際に重要な演出表示にも注目させることができ、演出表示の終了後に球抜きを行うきっかけを与えることができる場合がある。
<画像制御の一例>
図29は、本実施形態の第2装飾図柄の表示に関する画像制御の一例について説明する概要図である。
同図(a)は、VRAM436の構成を示す概略図であり、同図(b)は、画像表示装置208´(左サブ液晶2082、メイン液晶2081および右サブ液晶2083)を示す概略図である。
また、同図(c)、同図(d)は一般的な画像制御を説明する概略図であり、同図(e)〜同図(h)は、本実施形態の一部の表示に採用される画像制御を説明する概略図である。
同図(a)、(b)に示すように、VRAM436には、左サブ液晶2082(B)、メイン液晶2081(A)および右サブ液晶2083(C)にそれぞれ対応したフレームバッファA,B,Cと、ワークエリアW(例えば、ROM408内に圧縮されている画像データを展開して記憶する領域)を有している。なお、実際は、交互に切り替えて表示するために(スワップ用に)フレームバッファA,B,Cは2組設けられている。
例えば、図28(g)、(h)に示すように、メイン液晶2081で表示される第1装飾図柄と同じ図柄組合せの第2装飾図柄を、例えば左サブ液晶2082に表示する場合、一般的には、図29(c)、(d)に示すような画像制御を行う。
まず図29(c)に示すように、VDP434は、ROM406に記憶された装飾図柄(例えば、図28(g)に示す装飾図柄の変動表示)の画像データを読み出し、VRAM436のワークエリアWを使用して画像データを解凍しつつ一時記憶し、表示画像を生成する。そして、表示画像は描画領域に指定された1組目のフレームバッファA1、B1に展開される。このとき、例えばフレームバッファA1には等倍で展開し、フレームバッファB1には第2装飾図柄のサイズに合わせて縮小して展開する。
そして、フレームバッファA1、B1と2組目のフレームバッファA2、B2の描画領域の指定をスワップすることで、描画領域に指定されていないフレームバッファA1、B1に記憶された画像がメイン液晶2081および左サブ液晶2082に表示される。
これに対し、例えば、図14(h)〜(j)などの演出では、第1装飾図柄(中図柄のアニメーション表示(第一のアニメーション表示)を含む装飾図柄)と、第2装飾図柄(中図柄の仮停止表示を含む装飾図柄)とで、異なる表示を行っている。
この場合、VDP434は、同図(e)に示すように、ROM406に記憶された装飾図柄(例えば、図14(h)に示す第1装飾図柄)の画像データを読み出し、VRAM436のワークエリアWを使用して画像データを解凍しつつ一時記憶し、表示画像を生成する。
そして、同図(f)に示すように、生成した表示画像を縮小し(あるいはそのままのサイズで)もう1セット生成する。
その後、同図(g)に示すように、一方の(第1装飾図柄となる)表示画像の一部を加工して(この場合は、中図柄の画像の拡大を行い)、また他方の(第2装飾図柄となる)表示画像を必要に応じて加工して(たとえば画像の縮小などを行う。
そして、同図(h)に示すように加工後の第1装飾図柄の表示画像と、(加工後の)第2装飾図柄の表示画像とを描画領域に指定された1組目のフレームバッファA1、B1にそれぞれ(そのままのサイズで)展開し、フレームバッファA1、B1と2組目のフレームバッファA2、B2の描画領域の指定をスワップすることで、描画領域に指定されていないフレームバッファA1、B1に記憶された画像がメイン液晶2081および左サブ液晶2082に表示される。以降、演出(アニメーション)の進行に合わせて同様の処理を継続して行う。
以上、説明したように、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、画像表示装置208´、第1画像表示装置2081、第2画像表示装置2082、第3画像表示装置2083)を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の装飾図柄(例えば、第1図柄表示領域208X(図柄表示領域208a〜208c)に表示される装飾図柄)の変動表示(以下、「第一の変動表示」という。)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の装飾図柄(例えば、第2図柄表示領域208Y(図柄表示領域208k〜208g)に表示される装飾図柄)の変動表示(以下、「第二の変動表示」という。)であり、前記第二の装飾図柄(例えば、確定表示時の第二の装飾図柄、確定表示時の少なくとも一つの第二の装飾図柄、図14(m)や図15(o)などに示す中図柄表示領域208kに表示される装飾図柄)よりも前記第一の装飾図柄(例えば、確定表示時の第一の装飾図柄、確定表示時の少なくとも一つの第一の装飾図柄、図14(m)などに示す中図柄表示領域208bに表示される装飾図柄)の方が表示サイズが大きく、前記第一の変動表示において、第一のアニメーション表示(例えば、図柄表示領域208a〜208cの少なくともいずれかにおいて特殊図柄が停止表示(仮停止表示)されるかどうかを煽るアニメーション(例えば、特殊図柄の停止煽りアニメーション、中図柄煽りアニメーション))が表示される場合があり、前記第一のアニメーション表示が表示されている状態のうちの少なくとも一部の状態において、前記第二の変動表示が表示される、ことを特徴とする遊技台である。
なお、「前記第一の変動表示において、第一のアニメーション表示が表示される場合があり」とは、「第一の変動表示において第一のアニメーション表示が開始される表示が、なされる場合があり」のことである。また、第一の変動表示と第一のアニメーション表示が別のタイミングで表示される場合があってもよいし、別のタイミングで表示されない場合があってもよい。
また、「前記第一のアニメーション表示が表示されている状態のうちの少なくとも一部の状態において、前記第二の変動表示が表示される」とは、「第一のアニメーション表示が表示されている状態のうちの少なくとも一部の状態において、第二の変動表示が開始される表示が、なされる場合がある」のことである。また、第二の変動表示と第一のアニメーション表示が別のタイミングで表示される場合があってもよいし、別のタイミングで表示されない場合があってもよい。
このような構成によれば、例えば、第一のアニメーション表示が開始されたことによって、第一の変動表示の内容(装飾図柄の種類)や、状態(確定表示の有無)が未確定であったり、第一の変動表示の内容や状態が、第一のアニメーションや第二の変動表示と比較して遊技者に視認困難となる場合があっても、第二の変動表示によって、第一の変動表示の内容や状態、あるいはその後の演出(例えば、大当り期待度に関連する演出)を、遊技者に認識(推測)させることができる場合がある(第二の変動表示によって、先バレが可能となる場合がある)。これにより、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、第2装飾図柄の表示によって、図柄変動の状態を遊技者に正確に伝えることができる場合がある。
また、遊技に慣れた上級者にとっては、第2装飾図柄の表示(先バレ)によって演出の結果を早期に認識することができ、遊技に対する意欲を高めることができる場合がある。
また、前記第一のアニメーション表示は、第一の図柄が停止表示されるかどうかを煽るアニメーション表示のうちの一の表示であり、前記第一のアニメーション表示の終了後に、前記第一の図柄が停止表示される場合があり、前記第一の図柄は、第一の演出(例えば、連続演出、擬似連演出、連続予告演出、図14(p)〜図14(r)に示す演出、図17(f)〜図17(h)に示す演出など)の実行の開始に関する図柄(以下、「第一演出図柄(例えば、特殊図柄、擬似連図柄、図14(h)の中図柄、図17(d)の中図柄、図18(p)の中図柄など)」という。)のうちの一の図柄であってもよい。
なお、前記第一の図柄は、前記第一の変動表示において表示される図柄のうちの一の図柄であってもよい。
また、「前記第一のアニメーション表示の終了後に、前記第一の図柄が停止表示される場合があり」とは、「前記第一のアニメーション表示の終了後に前記第一の図柄が停止表示される表示が、なされる場合があり」のことである。
また、第一のアニメーション表示と第一の図柄の停止表示が別のタイミングで表示される場合があってもよいし、別のタイミングで表示されない場合があってもよい。
このような構成によれば、例えば、第一のアニメーション表示が開始されたことによって、前記第一のアニメーション表示の終了後に、第一の演出の実行の開始に関する第一演出図柄が停止表示されるか否かが未確定であったり、第一のアニメーションや第二の変動表示と比較して遊技者に視認困難となる場合があっても、第二の変動表示によって、第一の演出図柄が停止表示されるか否か、第一の演出(例えば、大当り期待度に関連する演出)を、遊技者に認識(推測)させることができる場合がある(第二の変動表示によって、先バレが可能となる場合がある)。これにより、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、例えば、特殊図柄の停止表示に基づく連続演出を行うことで遊技者の興趣を高めつつ、第2装飾図柄の表示によって、図柄変動の状態を遊技者に正確に伝えることができる場合がある。
また、遊技に慣れた上級者にとっては、第2装飾図柄の表示(先バレ)によって演出の結果を早期に認識することができ、遊技に対する意欲を高めることができる場合がある。
また、前記第一のアニメーション表示の終了後に、前記第一の図柄が停止表示されない場合があり、前記第一のアニメーション表示の終了後に前記第一の図柄が停止表示される場合において、該第一のアニメーション表示の終了以前に、前記第二の変動表示において第二の図柄(例えば、特殊図柄、擬似連図柄、図14(j)に示す第2図柄表示領域208Yの中図柄、図15(o)に示す中図柄、図18(d)の第2図柄表示領域208Yの中図柄など)が停止表示され、前記第二の図柄は、前記第一演出図柄のうちの前記第一の図柄とは別体の一の図柄であってもよい。
なお、前記第二の図柄は、前記第二の変動表示において表示される図柄のうちの一の図柄であってもよい。
また、「前記第一のアニメーション表示の終了後に、前記第一の図柄が停止表示されない場合があり」とは、「前記第一のアニメーション表示の終了後に前記第一の図柄が停止表示されない表示が、なされる場合があり」とのことである。
また、「該第一のアニメーション表示の終了以前に、前記第二の変動表示において第二の図柄が停止表示され」とは、「該第一のアニメーション表示の終了以前に前記第二の変動表示において第二の図柄が停止表示される表示が、なされる場合があり」のことである。また、第一のアニメーション表示と第二の図柄の停止表示が別のタイミングで表示される場合があってもよいし、別のタイミングで表示されない場合があってもよい。
このような構成によれば、例えば、第一のアニメーション表示の終了後に第一の演出図柄が停止表示される場合において、第一のアニメーション表示が開始されたことによって、該第一のアニメーション表示の終了後に、第一演出図柄が停止表示されるか否かが未確定であったり、第一のアニメーションや第二の変動表示と比較して遊技者に視認困難となる場合があっても、第二の変動表示において停止表示される第二の図柄によって、第一の演出図柄が停止表示されるか否か、第一の演出(例えば、大当り期待度に関連する演出)を、遊技者に認識(推測)させることができる場合がある(第二の変動表示の第二の図柄によって、先バレが可能となる場合がある)。これにより、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、例えば、特殊図柄の停止表示に基づく連続演出を行うことで遊技者の興趣を高めつつ、第2装飾図柄の表示によって、図柄変動の状態を遊技者に正確に伝えることができる場合がある。
また、遊技に慣れた上級者にとっては、第2装飾図柄の表示(先バレ)によって演出の結果を早期に認識することができ、遊技に対する意欲を高めることができる場合がある。
また、前記第一の変動表示において、前記第一の図柄が拡大する表示(例えば、図14(i)〜図14(l)に示すような表示)を表示する場合があり、前記第二の変動表示において、前記第二の図柄が拡大する表示を表示する場合がなく、前記第一のアニメーション表示は、前記第一の図柄が拡大する表示を含む表示であってもよい。
また、前記第一のアニメーション表示の終了後に、第三の図柄(例えば、第1図柄表示領域208Xの中図柄表示領域208bに表示される、特殊図柄とは異なる装飾図柄、図15(l)に示す中図柄の「装飾8」などの図柄)が停止表示される場合があり、前記第一のアニメーション表示の終了後に前記第三の図柄が停止表示される場合において、前記第二の変動表示において第四の図柄(例えば、第2図柄表示領域208Yの中図柄表示領域208kに表示される、特殊図柄とは異なる装飾図柄、図15(q)に示す中図柄の「装飾8」などの図柄)が停止表示され、前記第三の図柄は、前記第一演出図柄とは別の図柄のうちの一の図柄であり、前記第四の図柄は、前記第一演出図柄とは別の図柄のうちの前記第三の図柄とは別体の一の図柄であってもよい。
なお、「前記第一のアニメーション表示の終了後に、第三の図柄が停止表示される場合があり」とは、「前記第一のアニメーション表示の終了後に第三の図柄が停止表示される表示が、なされる場合があり」のことである。また、第一のアニメーション表示と第三の図柄の停止表示が別のタイミングで表示される場合があってもよいし、別のタイミングで表示されない場合があってもよい。
また、「前記第二の変動表示において第四の図柄が停止表示され」とは、「前記第二の変動表示において第四の図柄が停止表示される表示が、なされる場合があり」のことである。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、遊技球を排出することを促す表示(以下、「球排出表示(例えば、図26(d)に示すエラー表示E1)」という。)であり、前記球排出表示が表示されている状態において表示される前記第一のアニメーション表示の少なくとも一部の表示が、該球排出表示にオーバーラップされる、ものであってもよい。
また、前記第一のアニメーション表示の表示中において、前記第二の変動表示の少なくとも一部の表示が該第一のアニメーション表示によってオーバーラップされる、ものであってもよい。
また、前記第一のアニメーション表示の表示中において、該第一のアニメーション表示の少なくとも一部の表示が前記第二の変動表示によってオーバーラップされる、ものであってもよい。
また、前記第一のアニメーション表示の表示中において、前記第一の変動表示の少なくとも一部の表示が該第一のアニメーション表示によってオーバーラップされる、ものであってもよい。
また、前記第一の変動表示において、第二のアニメーション表示(例えば、連続演出開始前のアニメーション表示、図14(n)、(o)に示すアニメーション表示、図17(e)に示すアニメーション表示など)が表示される場合があってもよい。
また、第一の表示手段(例えば、第1画像表示装置2081)と、第二の表示手段(例えば、第2画像表示装置2082、)を備え、前記表示手段は、前記第一の表示手段であり、前記第一の変動表示は、前記第一の表示手段において表示される場合があり、前記第二の変動表示は、前記第二の表示手段において表示される場合があってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
[第2実施形態]
次に、図30〜図45を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に係るぱちんこ機100において実行される演出の一例であり、ぱちんこ機100の全体構成等は、図1〜図13を用いて説明した第1実施形態の構成と同一であるのでその説明を省略する。それ以外の構成についても図14〜図29を用いて説明した第1実施形態と同一構成については同一符号にて説明し、重複する説明は省略する。
<期待度報知演出>
図30〜図45を用いて、本発明の実施形態の一つとして、本実施形態に係るぱちんこ機100において実行される期待度報知演出の演出例について説明する。なお、図30〜図45の各実施例においては、適宜構成の一部を抜き出した拡大図も参照して説明する。
ここで、期待度報知演出とは、発生した演出、または発生する予定の演出の大当り期待度を遊技者に報知する演出、または遊技者が待つべき(大当り期待度が高い)演出を報知する演出をいい、以下では、期待度報知演出のうち、特に、期待度ランク報知演出と事前期待度ランク報知演出の一例について説明する。期待度ランク報知演出とは、発生した演出を、大当り期待度に応じて分類し、当該分類(期待度のランク)を報知する(これにより、遊技者が待つべき演出を報知する)演出であり、事前期待度ランク報知演出とは発生する演出について期待度のランクを事前に報知する(これにより、遊技者が待つべき演出を事前に報知する)演出をいう。
<演出例a>
図30は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の一例を示す図である。
(演出例a−1)
図30(a)〜同図(l)を参照して、演出の一例について説明する。同図(a)〜同図(l)は、演出の一例を段階的に示す図である。
まず図30(a)に示すタイミングは、装飾図柄(第1装飾図柄および第2装飾図柄)の変動停止の状態を示しており、第1画像表示装置(メイン液晶)2081では、第1図柄表示領域208X(図柄表示領域208a〜208c)において「装飾3−装飾1−装飾4」の装飾図柄(第1装飾図柄)のはずれの図柄組合せが停止表示されている。
また、アイコン表示領域800の右端に白色(デフォルト)の変動アイコンh0が表示され、その左側には、4つの示唆表示(この例では、台座)が表示され、そのうち3つの台座の上にそれぞれ白色(デフォルト)の保留アイコンh11,h12、h13が表示されて、特図1の保留が3であることを報知している。また、アイコン表示領域800の上方に、ミニキャラクタ(殿)が表示されている。説明表示領域TT1では、「パンダは殿様の師匠」というチュートリアル表示が実行されている。
第2画像表示装置(左サブ液晶)2082では、第2図柄表示領域208Yにおいて第2装飾図柄が表示されている。図30〜図45に示す実施形態においては、第2装飾図柄は、常時、メイン液晶2081で表示されている第1装飾図柄と同じ状態(図柄組合せが同じ、変動表示または停止表示の状態が同じ)であり、ここでは、「3−1−4」の数字(はずれの図柄組合せを示す数字の組合せ)が停止表示されている。なお、図30〜図45に示す実施形態では、第2装飾図柄としてこのような単純な(装飾されていない)数字の組合せを表示する例を説明するが、左サブ液晶2082において、第1装飾図柄の装飾図柄の状態と同じ内容を報知する表示を「第2装飾図柄」といい、第2装飾図柄が表示される領域を「第2図柄表示領域208Y」として説明する。
また、左サブ液晶2082には、メータ(ボタン画像)が表示されているが、このタイミングではメータは全て白色で塗りつぶされ、メータが0であることを報知している。また、ステージ名表示領域では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。
第3画像表示装置(右サブ液晶2083では、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、第3画像表示装置2083の表示領域の上部では、特図1の保留が「3」であり、特図2の保留が「0」であることを示す特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。
第4図柄表示装置284は、特図1(四角形)および特図2(丸形)のいずれもグレーの塗りつぶしで表示され、はずれ停止の状態であることを示している。また、チャンスボタン136、137はいずれも内蔵のLEDが白色点灯している。家紋役物224は、内蔵のLEDが白色で発光し、初期位置(この例では、第1画像表示装置2081の下方)に待機(停止)している。八代役物224Bおよび将軍役物244Cは、内蔵のLEDが白色で発光し、初期位置(この例では、第1画像表示装置2081の上方)に待機(停止)している。このタイミングでスピーカ120からの音声出力は行っていない。
以下の説明では、主に、時間経過に伴いそれ以前の演出から変化した演出を中心に説明する。
図30(b)に示すタイミングは、保留(同図(a)の保留アイコンh11に対応する保留)が1つ消化され、不図示の第1特図表示装置212における図柄変動が開始された状態であり、第4図柄表示装置284では、特図1(四角形)が白色、特図2(丸形)がグレーの塗りつぶしで表示されて特図1の変動遊技が実行中の状態を示している。
このタイミングでは、第1画像表示装置2081の第1図柄表示領域208X(図柄表示領域208a〜208c)では、第1装飾図柄の変動表示(第1の変動表示)を行っている。本実施形態では、装飾図柄の変動表示(第1の変動表示および第2の変動表示)を下向きの白抜き矢印で表す(以下、他の実施例でも同様である)。
また、保留の消化に伴い、アイコン表示領域800では、保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンがアイコン表示領域800の右端に移動して白色の変動アイコンh0として表示される。また、保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンh0の左隣の保留アイコンh11となり、保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが保留アイコンh12となって、変動アイコンh0の左の2つの台座の上に、それぞれ白色の保留アイコンh11,h12が表示されて、特図1の保留が2であることを報知している。
第3画像表示装置2083の表示領域の上部では、特図1の保留が「2」であり、特図2の保留が「0」であることを示す特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。また、表示領域の下部では、例えばレベル表示などが行われている。
このタイミングにおいて、ミニキャラクタ(ナビキャラクタ)MCによるキャラクタ演出表示を開始する。この例のミニキャラクタMCは、ミニキャラクタ(殿)である。なお、図30〜図45に示す実施形態においては、ミニキャラクタ(殿)は、原則として、例えば、大当り演出やスーパーリーチ演出など特定の(例えば全画面を用いるような)演出表示が実行されている以外のタイミング(例えば、少なくとも第1装飾図柄の変動表示中などのタイミング)においてほぼ常時表示されており、様々な役割を持つ。以下の説明では、図30(a)に表示されているミニキャラクタ(殿)を「通常表示(デフォルト表示)のミニキャラクタ(殿)」という。通常表示のミニキャラクタ(殿)は、この例では、図45(a)に拡大して示すように、背中を向けて起立している状態のミニキャラクタ(殿)である。
なお、ミニキャラクタ(殿)がほぼ常時表示される構成ではない場合や、通常表示のミニキャラクタ(殿)以外のミニキャラクタMC(ナビキャラクタ)によるキャラクタ演出表示を実行する場合は、キャラクタ演出表示を実行するタイミングでミニキャラクタMCが登場する。
図30〜図45に示す実施形態では、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示として、ミニキャラクタ(殿)がサブゲーム(ミニゲーム)を行うアニメーション表示が実行される。
同図(b)のタイミングにおけるキャラクタ演出表示は、ミニキャラクタ(殿)が的に対して矢を放つ、「的当て」のサブゲームを行うアニメーション表示である。図45(b)の上段に拡大して示すように、メイン液晶2081の左方(アイコン表示領域800の上方)に矢を引くミニキャラクタ(殿)が表示され、メイン液晶2081の右方(説明表示部TT1の上方)に的が表示される。この例では的は4分割されており、その一つが例えば、赤色表示されている。
また、説明表示部TT1では、「赤に当ると・・・」と表示され、サブゲームの結果に応じて何らかの演出が開始されることを報知している。
同図(c)に示すタイミングは、引き続き、的当てのサブゲームを行う演出(以下、「サブゲーム演出」という)。が実行されている状態であり、図45(b)の中段に拡大して示すようにミニキャラクタ(殿)が放った矢が的に向かって飛んでいく様子を表示している。ミニキャラクタ(殿)が放つ矢(サブゲーム演出の一部の表示)は、飛行中において例えば第1装飾図柄の一部にオーバーラップする。なお、ミニキャラクタ(殿)が放つ矢(サブゲーム演出の一部の表示)は、飛行中において例えば第1装飾図柄の一部にオーバーラップされるものであってもよい。
同図(d)および、図45(b)下段に示すように、矢が的まで到達すると、同図(e)に示すように、サブゲーム演出の結果がワイプ(または吹き出し)のように拡大表示(演出結果表示が実行)される。この例では、演出結果表示SRとして、矢が的の赤色表示部分に命中している様子が拡大表示されている。演出結果表示SR(サブゲーム演出の一部の表示)は、変動中の装飾図柄(第1装飾図柄)よりも優先して(装飾図柄の前面に)表示され、変動中の装飾図柄(この例では右図柄)の一部にオーバーラップする(サブゲーム演出の一部の表示は、変動中の装飾図柄(第1装飾図柄)によってはオーバーラップされない)。
同図(f)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)が、同図(a)に示す通常表示(デフォルト表示)に戻ってサブゲーム演出が終了しており、またサブゲーム演出の結果、事前期待度ランク報知演出が実行された状態を示している。
事前期待度ランク報知演出では、同図(f)に示すように、例えば右サブ液晶2083において事前期待度ランク表示RPを行う。事前期待度ランク表示RPは、これが表示されたタイミング以降に(例えば次の変動遊技中において)行われる可能性のある演出について、その演出が実行された場合(演出後)の大当り期待度のランクを事前に報知する表示である。つまり、事前期待度ランク報知演出は、予告演出として、事前期待度ランク表示RPを行う演出である。
この例では、図45(c)に拡大して示すように、事前期待度ランク表示RPとして、「A?」という文字と、赤色矩形を表示して、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行される可能性があることを報知している。なお、一例としてサブゲーム演出の一部において、事前期待度ランク表示RPに関連する表示(例えば、的当ての的に「赤」が表示)が行われていてもよいし、全く関連しないものでもよい。
ここで、大当り期待度のランクについて説明すると、大当り(当否判定)に関連する演出の少なくとも一部の演出は、それぞれ、その演出の実行後に大当りとなる確率(大当り期待度)に応じて複数のランク(属性)に分類されている。本実施形態では、大当り期待度のランクとして、大当り期待度の高い順に例えば「SSS」、「S」、「A」、「B」・・・などに分類されている。また、複数の演出が同じランクに分類されている場合がある。大当り期待度のランクと演出の関係については後に詳述するが、以下の説明の便宜上一例を挙げて説明しておくと、保留アイコンがキャラクタ(殿)の保留アイコンに変化して(「殿アイコン」が表示されて)先読み予告を行う演出(殿保留変化演出)が「S」、剣豪リーチ演出が「S」、保留アイコンが赤色の保留アイコンに変化して(「赤アイコン」が表示されて)先読み予告を行う演出(赤保留変化演出)が「A」、保留アイコンが青色の保留アイコンに変化して(「青アイコン」が表示されて)先読み予告を行う演出(青保留変化演出)が「B」・・・などのように分類されている。
また、以下の説明において、「大当り期待度のランクが「○」の演出が実行される可能性があることを報知する事前期待度ランク表示RP」を、「事前期待度○表示」という場合がある。例えば、「大当り期待度のランクが「S」の演出が実行される可能性があることを報知する事前期待度ランク表示RP」を、「事前期待度S表示」といい、「大当り期待度のランクが「A」の演出が実行される可能性があることを報知する事前期待度ランク表示RP」を、「事前期待度A表示」という。
すなわち、同図(f)に示すタイミングでは、右サブ液晶2083bにおいて、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行される可能性があることを報知する「事前期待度A表示」が行われている(図45(c))。
なお、この例では、的当てのサブゲーム演出の結果、1つの事前期待度ランク表示RP(ここでは「事前期待度A表示」)が行われているが、サブゲーム演出は同種、または異種のサブゲームが複数実行されてもよく、その場合サブゲーム演出の結果に応じて、複数の事前期待度ランク表示RPが行われてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、はずれの図柄組合せ(この例では「装飾4−装飾5−装飾8」の図柄組合せ)の装飾図柄が停止表示された状態である。右サブ液晶2083では引き続き、「事前期待度A表示(事前期待度ランク表示RP)」の表示を継続している。
同図(h)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、第4図柄表示装置284では、特図1(四角形)が白色、特図2(丸形)がグレーの塗りつぶしで表示されて特図1の変動遊技が実行中の状態を示している。
このタイミングでは、メイン液晶2081の第1図柄表示領域208Xでは、装飾図柄(第1装飾図柄)の変動表示を行っている。
また、保留の消化に伴い、アイコン表示領域800では、保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンがアイコン表示領域800の右端に移動して変動アイコンh0として表示され、青色に変化して先読み予告を行っている。また、保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンh0の左隣の保留アイコンh11(白色)となり、特図1の保留が1であることを報知している。
また、可動体(例えば、家紋役物224A)は、青色の変動アイコンh0に連動して、内蔵LEDが青色の発光に変化している。
右サブ液晶2083の表示領域の上部では、特図1の保留が「1」であり、特図2の保留が「0」であることを示す特図1及び特図2の第2保留数表示が行われている。また、引き続き「事前期待度A表示」の表示を継続している。
なお、既述のように「事前期待度A表示」は、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行される可能性があることを報知する表示であり、「A」ランクの演出としては、例えば、保留アイコンが赤色に変化して(「赤アイコン」が表示されて)先読み予告を行う演出などがある。
しかしながら、このタイミングでは、消化された保留に対応する保留アイコン(変動アイコンh0)は、青色に変化して先読み予告(青保留変化演出)を行っている。そして保留アイコンが青色に変化して(「青アイコン」が表示されて)先読み予告を行う演出(青保留変化演出)は、例えば大当り期待度が「B」ランクの演出である。
つまり、この例では、「事前期待度A表示」が行われたにもかかわらず、実際には、大当り期待度が「A」ランク以外の(例えば、大当り期待度が「B」ランクの)演出が実行されている。
このように、事前期待度ランク表示RPを行った場合でも、そのランクに対応する演出が実行されるとは限らない。そして、同図(h)に示すように、事前期待度ランク表示RPとは異なる大当り期待度の演出が実行(ここでは「青アイコン」の表示が実行)されている場合、事前期待度ランク表示RP(ここでは「事前期待度A表示」)は、その表示を継続する。
このように、本実施形態の事前期待度ランク表示RPは、複数の変動表示に跨って表示される(この点で、先読み表示ともいえる)が、事前期待度ランク表示RPは当該変動のみで表示されるものであってもよいし、必ず、複数の変動表示に跨って表示される(先読み表示となる)ものであってもよい。
同図(i)に示すタイミングは、ミニキャラクタMCによる他のキャラクタ演出表示を行っている状態である。このキャラクタ演出表示は、ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーションであり、例えば、図45(e)に示すように、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「S」と表示されたミニアイテムMIを取得する演出表示である。ミニアイテム「S」の取得によって事前期待度ランクが「S」ランクに昇格し、実行が予定されている演出(事前期待度ランク表示RPに対応するランクの演出)は、大当り期待度のランクが「S」の演出に昇格する可能性がある。つまり、ミニアイテムMIの取得演出もサブゲーム演出の一つである。
同図(j)に示すタイミングは、右サブ液晶2083bにおいて、それまで表示されていた「事前期待度A表示」が非表示となり、代わりに大当り期待度のランクが「S」の演出が実行される可能性があることを報知する「事前期待度S表示」が行われている。この例における「事前期待度S表示」は、図45(d)に示すように、「S?」という文字表示と、金色矩形の表示である。
すなわち、同図(f)〜(i)では「事前期待度A表示」が行われ、大当り期待度が「A」の演出が実行される可能性があること(すなわち、事前期待度ランクが「A」であること)が報知されていたが、同図(i)のタイミングでミニキャラクタ(殿)がミニアイテム「S」を取得したことによって、大当り期待度が「S」の演出が実行される可能性がある状態に昇格(すなわち、事前期待度ランクが「S」に昇格)したため、同図(j)のタイミングで、事前期待度ランク表示RPが「事前期待度A表示」から「事前期待度S表示」に変化(昇格)し、大当り期待度が「S」の演出が実行される可能性があることが報知されている。
なお、本実施例では、ミニキャラクタ(殿)が取得するミニアイテムによって事前期待度ランクが昇格するが、事前期待度ランクが昇格しやすい特殊なゾーン(高確ゾーン)を設けてもよい。これにより、保留変化が発生しやすい特殊なゾーンを設ける場合と比較して、間接的に、大当り期待度の昇格に関する演出を行うことができる。
同図(k)に示すタイミングは、「事前期待度S表示」の報知どおり、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されている状態である。すなわち、アイコン保留領域800変動アイコンh0が青色(丸形)のアイコンから図45(g)に示す、キャラクタ(殿)のアイコンに変化して(殿保留変化演出が実行されて)、大当り期待度が高い(Sランクの)先読み予告演出を実行している。
また、変動アイコンh0の変化に連動して、可動体(ここでは家紋役物224)も内蔵LEDの発光色が青色から金色に変化している。
同図(l)に示すタイミングは、同図(k)における「事前期待度S表示」の報知どおり、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
期待度ランク報知演出では、同図(f)と同様に、例えば右サブ液晶2083において期待度ランク表示RNを行う。期待度ランク表示RNは、実行中の演出について、その演出終了後の大当り期待度のランクを報知する表示である。つまり、期待度ランク報知演出は、予告演出として、期待度ランク表示RNを行う演出である。
また、以下の説明において、「大当り期待度のランクが「○」の演出が実行された(実行中である)ことを報知する期待度ランク表示RN」を、「期待度○表示」という場合がある。例えば、「大当り期待度のランクが「S」の演出が実行された(実行中である)ことを報知する期待度ランク表示RN」を、「期待度S表示」という。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(j)に示すように、「S」という文字と、金色矩形と「殿保留」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
なお、期待度ランク表示RN(「期待度S表示」)は、事前期待度ランク表示RP(同図(k)などの「事前期待度S表示」)と同じ領域に表示される。すなわち、「事前期待度S表示」に代えて(上書きして)、「期待度S表示」が表示される。
また、同図(l)では、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲の開放である。
レベルは、遊技に対応付けられたポイントの加算(例えば、図柄変動毎に1ポイント加算、ある演出の実行によって2ポイント加算など)で上昇する。ポイント加算の対象となる演出には、本実施例の期待度報知演出が含まれる場合もあるし、含まれない場合もある。
また、「曲の開放」とは、例えば、大当り中に視聴することができる曲が増加したことを意味する。このタイミングでは、右サブ液晶2083の例えば、「期待度S表示」の上部において、曲Cが開放されたことを報知する曲開放報知MM(図45(h)に拡大して示す)が表示されている。
なお、この会員制サービスは、遊技者が固有の認証情報によってログインしていない状態であっても仮スタートができるようになっている場合もあるが、ログインしないとスタートできないようになっていてもよい。
このように、本演出例では、ミニキャラクタ(殿)によるサブゲーム(例えば、的当てのサブゲーム演出)を行い、その結果に応じて事前期待度ランク報知演出を実行し(例えば、「事前期待度A表示」)、更にミニキャラクタ(殿)によるサブゲーム(例えば、ミニアイテム取得演出)によって事前期待度ランクが昇格を昇格させ「事前期待度S表示」)、より期待度の高い演出(例えば、「殿アイコン」による先読み予告演出、ポイント増加によるレベルアップ、曲開放)を実行するものである。
なお、同図(k)〜同図(l)において、事前期待度ランク表示RP(「事前期待度S表示」)が瞬間的に期待度ランク表示RN(「期待度S表示」)に変化するように図示されているが、事前期待度ランク表示RPから期待度ランク表示RNへの切替表示は、アニメーション表示(例えば、板状体の表裏が入れ替わって切替表示されるアニメーションなど)によるものであってもよい。また、事前期待度ランク表示RPから期待度ランク表示RNへの切替表示の際、事前期待度ランク表示RPと期待度ランク表示RNの両方が表示される期間があってもよい。
また、同図(l)において、「期待度S表示」の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、曲開放報知MMの表示開始のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい(以下の実施例において同様である)。
(演出例a−2)
図30(m)〜同図(o)は、演出の他の例を段階的に示す図である。
同図(m)に示すタイミングは、同図(g)と同様であるので、説明は省略する。同図(n)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、メイン液晶2081の第1図柄表示領域208Xでは、装飾図柄(第1装飾図柄)の変動表示を行っている。また、アイコン表示領域800では、保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンがアイコン表示領域800の右端に移動して変動アイコンh0として表示され、赤色に変化して先読み予告を行っている。また、保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンh0の左隣の保留アイコンh11(白色)となり、特図1の保留が1であることを報知している。
なお、保留の消化に伴うこれ以外の構成(例えば、第4図柄表示装置284の状態、右サブ液晶2083における特図1及び特図2の第2保留数表示など)については、同図(h)と同様であるか、または保留の数によってその数が変わるのみである)ので、説明は省略する(以下の説明においても同様である)。
また、可動体(例えば、家紋役物224A)は、赤色の変動アイコンh0に連動して、内蔵LEDが赤色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(m)のタイミングから引き続き「事前期待度A表示」の表示(例えば、図45(c)に示す「A?」という文字表示と、赤色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(m)のタイミングから「事前期待度A表示」が行われており、実際に、同図(n)に示すタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する演出(例えば、大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出)が実行されている。
同図(o)に示すタイミングは、同図(n)において「事前期待度A表示」の報知どおり、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(i)に示すように、「A」という文字と、赤色矩形と「赤保留」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行中であることを報知している(「期待度A表示」が行われている)。
なお、この例では、「事前期待度A表示」に対応する大当り期待度が「A」ランクの演出として、赤保留変化演出が実行された場合を例に説明したが、大当り期待度が「A」ランクの演出として他の演出が対応していてもよい。
例えば、「姫救出リーチ演出」が、大当り期待度「A」ランクの演出と分類されている場合、『「事前期待度A表示」が行われた後に「姫救出リーチ演出」が実行された』状態は、『「事前期待度A表示」の報知どおり、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行された』こととなり、その場合も、期待度ランク報知演出(「期待度A表示」)が行われる。
(演出例a−3)
図30(p)〜同図(r)は、演出の他の例を段階的に示す図である。
同図(p)に示すタイミングは、同図(j)と同様であるので、説明は省略する。同図(q)に示すタイミングは、「事前期待度S表示」が行われている状態で、メイン液晶2081において、例えば大当り期待度が「S」ランクのスーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)が実行を開始した状態である。
同図(r)に示すタイミングは、同図(q)における「事前期待度S表示」の報知どおり、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
すなわち、この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(k)に示すように、「S」という文字と、金色矩形と「剣豪リーチ」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
また、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。
なお、この例では、「事前期待度S表示」に対応する大当り期待度が「S」ランクの演出として、剣豪リーチ演出が実行された場合を例に説明したが、大当り期待度が「S」ランクの演出として他の演出が対応していてもよい。
例えば「役物演出」が、大当り期待度「S」ランクの演出と分類されている場合、『「事前期待度S表示」が行われた後に「役物演出」が実行された』状態は、『「事前期待度S表示」の報知どおり、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行された』こととなり、その場合も、期待度ランク報知演出(「期待度S表示」)が行われる。
従来は、発生する予告演出を直接的な表現(例えば、「吉宗保留が出そうだ」などの表現)で報知していたが、本実施形態によれば、予告演出を分類し、そのランクを報知することで、発生する予告演出を遊技者に推測させ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
<各実施例における共通事項>
以下、図30〜図45に示す各実施例に共通の事項を記載する。
各実施例で記載する事前期待度ランクおよび期待度ランク(演出の大当り期待度)とこれらに対応する演出(対応しない演出)については、説明の便宜上の組合せであり、本明細書の記載に限定されるものではない。
例えば、ある演出(演出A)は期待度ランク報知演出のみに対応するが、他の演出(演出B)は、事前期待度ランク報知演出と期待度ランク報知演出に対応する場合があってもよい。また、毎回の演出で事前期待度ランク報知演出が行われても良いし、特定の演出で事前期待度ランク報知演出が行われても良い。また、毎回の演出で期待度ランク報知演出が行われても良いし、特定の演出で期待度ランク報知演出が行われても良い。
また、事前期待度ランク報知演出の実行開始から対応する演出までの時間(第1の時間)と、期待度ランク報知演出の実行開始から対応する演出までの時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
<演出例b>
図31は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を示す図である。
(演出例b−1)
図31(b)〜同図(f)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、「事前期待度A表示」が表示されている状態であり、図30(h)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(c)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では図45(f)に示すように、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムMIを取得する。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「A」の赤保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、赤色に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが赤色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(c)のタイミングから引き続き「事前期待度A表示」の表示(例えば、「A?」という文字表示と、赤色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(b)のタイミングから「事前期待度A表示」が行われており、実際に、同図(d)に示すタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する演出(例えば、大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出)が実行されている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(d)において「事前期待度A表示」の報知どおり、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(i)に示すように、「A」という文字と、赤色矩形と「赤保留」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行中であることを報知している(「期待度A表示」が行われている)。
同図(f)に示すタイミングは、「期待度A表示」の表示開始から一定時間経過後に、「期待度A表示」が非表示となった状態である。
図30(i)〜同図(j)に示す演出例は、ミニキャラクタ(殿)によるミニアイテムMIの取得演出によって、事前期待度ランク表示RPの昇格を行うものであるが、本実施例では、ミニキャラクタ(殿)によるミニアイテムMIの取得演出によって、実行される演出の大当り期待度のランクを昇格させている。
なお、同図(f)において、期待度ランク表示RN(「期待度A表示」)はその表示開始から一定時間経過後に非表示となっているが、(複数の期待度ランク表示RNが重ねて表示されている場合、)最新の期待度ランク表示RNが表示され続けてもよい。
また、事前期待度ランク報知演出の実行開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、期待度ランク報知演出の実行開始から終了するまで(期待度ランク表示RNが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
(演出例b−2)
図31(h)〜同図(l)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(h)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、「事前期待度S表示」が表示されている状態であり、図30(j)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(i)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では、図45(f)に示すように、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムMIを取得する。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(j)に示すタイミングは、同図(i)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「S」の殿保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、殿アイコン(図45(g))に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが金色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(i)のタイミングから引き続き「事前期待度S表示」の表示(例えば、「S?」という文字表示と、金色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(h)のタイミングから「事前期待度S表示」が行われており、実際に、同図(j)に示すタイミングにおいて、「事前期待度S表示」に対応する演出(例えば、大当り期待度が「S」ランクの殿保留変化演出)が実行されている。
同図(k)に示すタイミングは、同図(j)において「事前期待度S表示」の報知どおり、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、「S」という文字と、金色矩形と「殿保留」という文字を表示して(図45(j))、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
また、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。また、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが表示されている。
同図(l)に示すタイミングは、「期待度S表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが非表示となる一方で、「期待度S表示」(図45(j))が非表示とならず、表示が継続している。
同図(f)に示す「期待度A表示」は表示開始から一定時間(t1)経過後に非表示となるが、「期待度S表示」は、少なくとも「期待度A表示」の表示期間(t1)より長い期間t2(t2>t1)、その表示が継続する。
なお、「期待度S表示」は、例えば、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始した場合、「期待度S表示」に対応する演出とは異なる演出が実行された場合、「期待度S表示」に対応する演出が終了した場合、などに非表示となる。
また、事前期待度ランク報知演出の実行開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、期待度ランク報知演出の実行開始から終了するまで(期待度ランク表示RNが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
また、大当り期待度のランクが低い事前期待度ランク表示RP(例えば、「事前期待度A表示」)の表示開始から表示終了(期待度ランク表示RNによる表示の切り替わり)までの時間(第1の時間)と、大当り期待度のランクが高い事前期待度ランク表示RP(例えば、「事前期待度S表示」)の表示開始から表示終了(期待度ランク表示RNによる表示の切り替わり)までの時間(第2の時間)を比較した場合、両者は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
(演出例b−3)
図31(n)〜同図(r)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(n)に示すタイミングは、図30(j)に示すタイミングと同様に変動アイコンh0による青保留変化演出が実行されているが、事前期待度ランク報知演出が実行されていない状態である。
同図(o)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムを取得する(図45(f))。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(p)に示すタイミングは、同図(o)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「S」の殿保留変化演出に昇格している状態である。つまり、変動アイコンh0が、殿アイコン(図45(g))に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが金色の発光に変化している。
同図(q)に示すタイミングは、同図(p)において大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、「S」という文字と、金色矩形と「殿保留」という文字を表示図(45(j))して、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
また、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。また、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが表示されている。
同図(r)に示すタイミングは、同図(l)に示すタイミングと同様であり、「期待度S表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが非表示となる一方で、「期待度S表示」が非表示とならず、表示が継続している。
同図(e)に示す「期待度A表示」は表示開始から一定時間(t1)経過後に非表示となるが、同図(l)、同図(r)の「期待度S表示」は、少なくとも「期待度A表示」の表示期間(t1)より長い期間t2(t2>t1)、その表示が継続する。
なお、「期待度S表示」は、例えば、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始した場合、「期待度S表示」に対応する演出とは異なる演出が実行された場合、「期待度S表示」に対応する演出が終了した場合、などに非表示となる。
また、事前期待度ランク報知演出の実行開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、期待度ランク報知演出の実行開始から終了するまで(期待度ランク表示RNが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
また、大当り期待度のランクが低い事前期待度ランク表示RP(例えば、「事前期待度A表示」)の表示開始から表示終了(期待度ランク表示RNによる表示の切り替わり)までの時間(第1の時間)と、大当り期待度のランクが高い事前期待度ランク表示RP(例えば、「事前期待度S表示」)の表示開始から表示終了(期待度ランク表示RNによる表示の切り替わり)までの時間(第2の時間)を比較した場合、両者は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
この例では、事前期待度ランク報知演出を行っていないが、その場合も期待度ランク報知演出(同図(q)、同図(r))は、事前期待度ランク報知演出を行う場合の期待度ランク報知演出((同図(k)、同図(l))と同様である(期待度ランクが同じ場合)。
なお、事前期待度ランク報知演出を行う場合と、行わない場合とで、その後の期待度ランク報知演出(例えば、同図(k)〜同図(l)と、同図(q)〜同図(r))は、異なる状態となるものであってもよい(期待度ランクが同じ場合)。一例として、事前期待度ランク報知演出を行う場合の「期待度S表示」の表示開始から表示終了までの時間(第1の時間)と、事前期待度ランク報知演出を行わない場合の「期待度S表示」の表示開始から表示終了までの時間(第2の時間)は、第1の時間が長く、第2の時間が短い(または第1の時間が短く、第2の時間が長い)などである。
事前期待度ランク報知演出を行う場合(例えば、同図(b)〜同図(d)、同図(h)〜同図(j))は、事前期待度ランク報知演出を行わない場合(例えば、同図(n)〜同図(p))と比較して、発生する予告演出を早期に遊技者に推測させることができる場合があり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。例えば、事前期待度ランク報知演出を行わない場合において、表示されている演出に変化がなく、大当り期待度の予測がしにくい場合(同図(n))、と、遊技者の興趣が削がれ、遊技を終了してしまう場合もある。
しかしながら、事前期待度ランク報知演出によって早期に大当り期待度の予測ができると(大当り期待度の高い演出の可能性を予測できると)、遊技を継続する意欲が失われず、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
<演出例c>
図32は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を示す図である。
(演出例c−1)
図32(b)〜同図(f)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、「事前期待度A表示」が表示されている状態であり、図30(h)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(c)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムを取得する(図45(f))。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「S」の殿保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、殿アイコン(図45(g))に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが金色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(c)のタイミングから引き続き図45(c)に示す「事前期待度A表示」の表示(例えば、「A?」という文字表示と、赤色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(b)のタイミングから「事前期待度A表示」が行われており、実際に、同図(d)に示すタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する演出として、異なる大当り期待度(ランク)の演出(例えば、大当り期待度が「S」ランクの殿保留変化演出)が実行されている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(d)において「事前期待度A表示」に対応する演出として、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、「S」という文字と、金色矩形と「殿保留」という文字を表示して(図45(j))、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
また、この例のように、事前期待度ランク表示(「事前期待度A表示」)と、それに対応する演出の大当り期待度のランク(例えば、大当り期待度が「S」ランク)が不一致の場合は、報知内容の大当り期待度のランクと対応する演出の大当り期待度のランクが矛盾する演出(矛盾演出)であるともいえる。また、このような矛盾演出は、プレミアム演出(レア演出)の一つであり、プレミアム演出は例えば、大当り期待度のランクが「SSS」(最上級)の演出である。
そこで、本実施例では、同図(e)のタイミングにおいて、特別な期待度ランク表示RNS(特別期待度ランク表示RNS)を行っている。特別期待度ランク表示RNSはここでは、図45(l)に示すように、「SSS」という文字表示と、虹色矩形表示と「矛盾演出」という文字表示であり、右サブ液晶2083に表示される。
なお、特別期待度ランク表示RNS(「期待度SSS表示」と言う場合がある。)は、「期待度S表示」と並列に表示される。
また、このタイミングでは、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。また、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが表示されている。この場合、曲開放報知MMは、「期待度SSS表示」および「期待度S表示」のうち、少なくともいずれか一方にオーバーラップするように表示される(この例では、曲開放報知MMは「期待度SSS表示」にオーバーラップしている)が、いずれともオーバーラップしないように表示されてもよい。
同図(f)に示すタイミングは、「期待度S表示」および「期待度SSS表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが非表示となる一方で、「期待度S表示(図45(j))」、「期待度SSS表示(図45(l))」がいずれも非表示とならず、表示が継続している。
なお、「期待度S表示」および「期待度SSS表示」は、例えば、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始した場合、「期待度S表示」(または「期待度SSS表示」)に対応する演出とは異なる演出が実行された場合、「期待度S表示」(または「期待度SSS表示」)に対応する演出が終了した場合、などに非表示となる。
また、事前期待度ランク表示RPの表示開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、期待度ランク表示RNの表示開始から終了するまで(期待度ランク表示RNが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
また、事前期待度ランク表示RPの表示開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、特別期待度ランク表示RNSの表示開始から終了するまで(特別期待度ランク表示RNSが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
また、同図(e)において、「期待度SSS表示」の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、「期待度S表示」の表示開始のタイミング(第2のタイミング)は同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、「期待度SSS表示」の表示終了のタイミング(第1のタイミング)と、「期待度S表示」の表示終了のタイミング(第2のタイミング)は同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例c−2)
図32(h)〜同図(i)を参照して、演出の他の一例について説明する。同図(h)〜同図(i)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(h)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、図45(d)に示すように「事前期待度S表示」が表示されている状態であり、図30(j)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(i)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムを取得する(図45(f))。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(j)に示すタイミングは、同図(i)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「A」の赤保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、赤色に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが赤色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(i)のタイミングから引き続き「事前期待度S表示」の表示(例えば、「S?」という文字表示と、金色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(i)のタイミングから図45(d)に示す「事前期待度S表示」が行われており、実際に、同図(j)に示すタイミングにおいて、「事前期待度S表示」に対応する演出として、異なる大当り期待度(ランク)の演出(例えば、大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出)が実行されている。
同図(k)に示すタイミングは、同図(j)において「事前期待度S表示」に対応する演出として、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(i)に示すように、「A」という文字と、赤色矩形と「赤保留」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行中であることを報知している(「期待度A表示」が行われている)。
つまりこの例も、事前期待度ランク表示(「事前期待度S表示」)と、それに対応する演出の大当り期待度のランク(例えば、大当り期待度が「A」ランク)が不一致である矛盾演出を実行している。
したがって、同図(k)のタイミングにおいて、特別な期待度ランク表示RNS(特別期待度ランク表示RNS)を行っている。特別期待度ランク表示RNSはここでは、「SSS」という文字表示と、虹色矩形表示と「矛盾演出」という文字表示であり、右サブ液晶2083に表示される(図45(l))。
なお、特別期待度ランク表示RNS(「期待度SSS表示」)は、「期待度A表示」と並列に表示される。
また、このタイミングでは、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。また、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが表示されている。この場合、曲開放報知MMは、「期待度SSS表示」および「期待度A表示」のうち、少なくともいずれか一方にオーバーラップするように表示される(この例では、曲開放報知MMは「期待度SSS表示」にオーバーラップしている)が、いずれともオーバーラップしないように表示されてもよい。
同図(l)に示すタイミングは、「期待度A表示」および「期待度SSS表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、曲開放報知MM、および「期待度A表示」が非表示となる一方で、「期待度SSS表示(図45(l))」が非表示とならず、表示が継続している。
なお、「期待度SSS表示」は、例えば、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始した場合、「期待度SSS表示」に対応する演出とは異なる演出が実行された場合、「期待度SSS表示」に対応する演出が終了した場合、などに非表示となる。
また、事前期待度ランク表示RPの表示開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、期待度ランク表示RNの表示開始から終了するまで(期待度ランク表示RNが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
また、事前期待度ランク表示RPの表示開始から非表示となる(期待度ランク表示RNに表示が切り替わる)までの時間(第1の時間)と、特別期待度ランク表示RNSの表示開始から終了するまで(特別期待度ランク表示RNSが非表示となるまで)の時間(第2の時間)は、同じであっても良いし、第1の時間が第2の時間より長くてもよいし、第2の時間が第1の時間より長くてもよい。
また、同図(l)において、「期待度SSS表示」の表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、「期待度A表示」の表示開始のタイミング(第2のタイミング)は同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、同図(l)において、曲開放報知MMの表示終了のタイミング(第1のタイミング)と、「期待度A表示」の表示終了のタイミング(第2のタイミング)は同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
図32に示す演出例では、例えば右サブ液晶2083に複数の期待度ランク表示RNが表示される。このように、複数の期待度ランク表示RNが表示される場合であって、その内容が同じ場合には、一つの期待度ランク表示RNと、その数(例えば、「×2」、「×3」などを表示したり、それぞれの期待度ランク表示RNの一部または全部がオーバーラップするように重ねて表示するようにしてもよい(曲開放報知MMも同様である)。
また、複数の期待度ランク表示RNを重ねて表示する場合において、操作手段(例えば、チャンスボタン136など)の操作によって、非表示(または視認困難)となっている(オーバーラップされている)期待度ランク表示RNを最前面に表示(再表示)するようにしてもよい。あるいは、複数の期待度ランク表示RNが表示されるが、最新の一つの期待度ランク表示RNのみしか表示できない構成において、ボタン操作によって、それ以前の期待度ランク表示RNを再表示するようにしてもよい。
また、ボタン操作では再表示できず、最新の期待度ランク表示RNのみが遊技者に視認可能となっていてもよい。
この、複数の期待度ランク表示RNが表示される構成(その表示例と再表示例)については、他の実施例においても同様である。
図30〜図45に示す本実施形態において、各実施例は互いに組合せて適用可能であり、図32に示す本演出例Cも同様であるが、本実施形態において、本演出例Cの構成のみを含まない構成としてもよい。
また、図30〜図45に示す本実施形態において、他の一の演出例のみの構成を含まない構成としてもよい。
<演出例d>
図33は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の一例を示す図である。
(演出例d−1)
図33(b)〜同図(f)を参照して、演出の他の一例について説明する。同図(b)〜同図(f)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、図45(c)に示す「事前期待度A表示」が表示されている状態であり、図30(h)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(c)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では図45(f)に示すように、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムを取得する。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「S」の殿保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、殿アイコン(図45(g))に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが金色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(c)のタイミングから引き続き図45(c)に示す「事前期待度A表示」の表示(例えば、「A?」という文字表示と、赤色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(b)のタイミングから「事前期待度A表示」が行われており、実際に、同図(d)に示すタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する演出とは異なる大当り期待度(ランク)の演出(例えば、大当り期待度が「S」ランクの殿保留変化演出)が実行されている。
同図(e)に示すタイミングは、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(j)に示すように「S」という文字と、金色矩形と「殿保留」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
また、このタイミングでは、事前期待度ランク表示(「事前期待度A表示」)に対応する大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されていないため「事前期待度A表示」の表示(図45(c))も継続している。
また、このタイミングでは、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。また、右サブ液晶2083において、曲開放報知MM(図45(h))が表示されている。
つまり、右サブ液晶2083において、「事前期待度A表示」、「期待度S表示」、曲開放報知MMが表示され、曲開放報知MMは、「事前期待度A表示」および「期待度S表示」のうち、少なくともいずれか一方にオーバーラップするように表示される(この例では、曲開放報知MMは「期待度S表示」にオーバーラップしている)が、いずれともオーバーラップしないように表示されてもよい。
同図(f)に示すタイミングは、「事前期待度A表示(図45(c))」および「期待度S表示(図45(j))」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが非表示となる一方で、「事前期待度A表示」および「期待度S表示」がいずれも非表示とならず、表示が継続している。
なお、「期待度S表示」は、例えば、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始した場合、「期待度S表示」(または「期待度SSS表示」)に対応する演出とは異なる演出が実行された場合、「期待度S表示」(または「期待度SSS表示」)に対応する演出が終了した場合、などに非表示となる。
また、「事前期待度A表示」は、このタイミングにおいて対応する演出(大当り期待度が「A」ランクの演出)が実行されていないために表示を継続しているものであり、対応する演出(大当り期待度が「A」ランクの演出)の実行によって非表示となる。
また、「期待度S表示」の表示終了のタイミング(第1のタイミング)と、「事前期待度A表示」の表示終了のタイミング(第2のタイミング)は同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
(演出例d−2)
図33(h)〜同図(l)を参照して、演出の他の一例について説明する。
同図(h)〜同図(l)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(h)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、「事前期待度S表示(図45(d))」が表示されている状態であり、図30(j)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(i)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムを取得する。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(j)に示すタイミングは、同図(i)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「A」の赤保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、赤色に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが赤色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(i)のタイミングから引き続き「事前期待度S表示」の表示(例えば、図45(d)に示す「S?」という文字表示と、金色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(h)のタイミングから「事前期待度S表示」が行われており、実際に、同図(j)に示すタイミングにおいて、「事前期待度S表示」に対応する演出とは異なる大当り期待度(ランク)の演出(例えば、大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出)が実行されている。
同図(k)に示すタイミングは、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(i)に示す、「A」という文字と、赤色矩形と「赤保留」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行中であることを報知している(「期待度A表示」が行われている)。
また、このタイミングでは、事前期待度ランク表示(「事前期待度S表示」)に対応する大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されていないため「事前期待度S表示」の表示(図45(d))も継続している。
同図(l)に示すタイミングは、「事前期待度S表示」および「期待度A表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、「期待度A表示」が非表示となる一方で、「事前期待度S表示」の表示が継続している。
なお、「事前期待度S表示」は、このタイミングにおいて対応する演出(大当り期待度が「S」ランクの演出)が実行されていないために表示を継続しているものであり、対応する演出(大当り期待度が「S」ランクの演出)の実行によって非表示となる。
また、同図(l)において、「期待度A表示」の表示終了のタイミング(第1のタイミング)と、「事前期待度S表示」の表示終了のタイミング(第2のタイミング)は同じであっても良いし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
なお、本実施例(演出例d)では、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが重ならずに表示される構成を説明したが、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNの一部が重なって表示される構成でもよい。
また、本実施例(演出例d)では、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが上下に(縦並びで)表示される構成を説明したが、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが左右にに(横並びで)表示される構成であってもよい。
また、本実施例(演出例d)では、期待度ランク表示RNと事前期待度ランク表示RPのランクが異なる場合を例に説明したが、両者のランクが同じであっても同様である。
<演出例e>
図34は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を示す図である。
(演出例e−1)
図34(b)〜同図(h)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、「事前期待度A表示(図45(c))」が表示されている状態であり、図30(h)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(d)は、あるタイミングにおいて、図30(b)〜図30(e)に示すような、ミニキャラクタ(殿)によるサブゲーム演出(例えば、図45(b)に示す的当ての「サブゲーム演出」など)が実行され、その結果、右サブ液晶2083において「事前期待度A表示(図45(c))」に追加して「事前期待度S表示(図45(d))」が表示されている状態である。この場合、先に表示されていた「事前期待度A表示」が下段に、後から表示された「事前期待度S表示」が上段に、縦並びで表示される。
同図(e)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(ミニアイテムMIの取得演出を行うアニメーション)が実行されている状態を示している。この例では、ミニキャラクタ(殿)が振り向き、「Up」と表示されたミニアイテムを取得する((図45(f))。ミニアイテム「Up」の取得によって現在実行中の演出(この例では、青保留変化演出)が、大当り期待度の高い演出に昇格する。
同図(f)に示すタイミングは、同図(e)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「A」の赤保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、赤色に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが赤色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(d)のタイミングから引き続き「事前期待度S表示」および「事前期待度A表示」の表示を継続している(図45(d)、(c))。
つまり、この例では、同図(b)のタイミングから「事前期待度A表示」が行われており、実際に、同図(f)に示すタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する大当り期待度(ランク)の演出(例えば、大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出)が実行されている。
同図(g)に示すタイミングは、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している(「期待度A表示」が行われている)状態である。なお、この場合の「期待度A表示」は、「事前期待度A表示」に切り替えられて(置き替えられて)表示される。
また、このタイミングでは、事前期待度ランク表示(「事前期待度S表示」)に対応する大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されていないため「事前期待度S表示」の表示も継続している。
同図(h)に示すタイミングは、「期待度A表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、「期待度A表示」が非表示となる一方で、「事前期待度S表示」の表示が継続している。
なお、このタイミングにおける「事前期待度S表示」の表示は、下段に表示されていた「期待度A表示」が非表示となることから、「期待度A表示」が表示されていた領域に移動し(スライドし)て表示される。
なお、「事前期待度S表示」は、このタイミングにおいて対応する演出(大当り期待度が「S」ランクの演出)が実行されていないために表示を継続しているものであり、対応する演出(大当り期待度が「S」ランクの演出)の実行によって非表示となる。
このように、事前期待度ランク表示RPが異なるタイミングで表示を開始して同時に複数の事前期待度ランク表示RP(ここでは、「事前期待度S表示」、「事前期待度S表示」)が表示される場合、先に表示された一の事前期待度ランク表示RPが下段に表示され、その後追加された順番で、他の事前期待度ランク表示RPがその上段に積み上げられるように表示される。
そして、複数の事前期待度ランク表示RPのうちいずれかに対応する(大当り期待度(ランク)の演出が実行されて期待度ランク表示RNとなり、(一定時間経過後などに)期待度ランク表示RNが非表示となる。そして、下段で表示されていた期待度ランク表示RNが非表示となる場合には、その上段に表示されている事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが、下段の表示領域に移動し(スライドし)て表示される。すなわち、下段の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RN非表示となった場合には、所謂「達磨落とし」のように、上段の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNがその下段の表示領域に順次移動して再表示される。
(演出例e−2)
図34(j)〜同図(p)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(j)〜同図(m)に示すタイミングは、同図(b)〜同図(e)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(n)に示すタイミングは、同図(m)においてミニアイテム「Up」を取得したことにより、変動アイコンh0による青保留変化演出が、例えば、大当り期待度「S」の殿保留変化演出に昇格している状態である。
つまり、変動アイコンh0が、殿アイコン(図45(g))に変化して先読み予告を行い、これに連動し家紋役物224Aは、内蔵LEDが金色の発光に変化している。
また、このタイミングでは同図(l)のタイミングから引き続き「事前期待度S表示」および「事前期待度A表示」の表示(図45(d)、(c))を継続している。
つまり、この例では、同図(l)のタイミングから「事前期待度S表示」が行われており、実際に、同図(n)に示すタイミングにおいて、「事前期待度S表示」に対応する大当り期待度(ランク)の演出(例えば、大当り期待度が「S」ランクの殿保留変化演出)が実行されている。
同図(o)に示すタイミングは、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している(「期待度S表示」が行われている)状態である。なお、この場合の「期待度S表示」は、「事前期待度S表示」に切り替えられて(置き替えられて)表示される。
また、このタイミングでは、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放である。また、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが表示されている。
また、このタイミングでは、事前期待度ランク表示(「事前期待度A表示」)に対応する大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されていないため「事前期待度A表示」の表示も継続している。
つまり、右サブ液晶2083において、下段から「事前期待度A表示(図45(c))」、「期待度S表示(図45(j))」、曲開放報知MM(図45(h))がこの順で縦並びで表示され、曲開放報知MMは「期待度S表示」の少なくともにオーバーラップしている(開放報知MMは「期待度S表示」にオーバーラップしないように表示されてもよい)。
同図(p)に示すタイミングは、「期待度S表示」の表示開始から一定時間経過後の状態を示している。このタイミングでは、右サブ液晶2083において、曲開放報知MMが非表示となる一方で、「期待度S表示」および「事前期待度A表示」の表示が継続している。
なお、「事前期待度A表示」は、このタイミングにおいて対応する演出(大当り期待度が「A」ランクの演出)が実行されていないために表示を継続しているものであり、対応する演出(大当り期待度が「A」ランクの演出)の実行によって非表示となる。
(演出例e−3)
図34(q)〜同図(r)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(q)に示すタイミングは、図31(n)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(r)は、あるタイミングにおいて、図30(b)〜図30(e)に示すような、ミニキャラクタ(殿)によるサブゲーム演出(例えば、図45(b)に示す的当ての「サブゲーム演出」など)が(複数)実行され、その結果、右サブ液晶2083において「事前期待度A表示」と「事前期待度S表示」が同時に表示を開始した状態である。この場合、例えば、大当り期待度のランクが低い「事前期待度A表示」が下段に、大当り期待度のランクが高い「事前期待度S表示」が上段に、縦並びで表示される。表示順は、逆でもよい。
以上、本実施例(演出例e)では、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが重ならずに表示される構成を説明したが、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNの一部が重なって表示される構成でもよい。
また、本実施例(演出例e)では、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが上下に(縦並びで)表示される構成を説明したが、複数の事前期待度ランク表示RPまたは期待度ランク表示RNが左右にに(横並びで)表示される構成であってもよい。
また、本実施例(演出例e)では、期待度ランク表示RNと事前期待度ランク表示RPのランクが異なる場合を例に説明したが、両者のランクが同じであっても同様である。
<演出例f>
図35は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)に示すタイミングは、変動アイコンh0による青保留変化演出が実行され、「事前期待度A表示」が表示されている状態であり、図30(h)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(c)に示すタイミングは、例えば擬似連演出の1回目から2回目に移行するタイミングであり、可動体(この例では、八代役物224Bと将軍役物224C)演出を実行している状態である。この演出は、例えば、破線で示す初期位置において内蔵のLEDが白色点灯していた八代役物224Bと将軍役物224Cが、青色点灯に変化して初期位置から下降し、メイン液晶2081の一部(例えば、第1装飾図柄の変動表示の一部)にオーバーラップする演出であり、一例として大当り期待度が「A」ランクの役物演出である。
また、このタイミングでは同図(b)のタイミングから引き続き「事前期待度A表示」の表示(例えば、「A?」という文字表示と、赤色矩形の表示)を継続している。
つまり、この例では、同図(b)のタイミングから「事前期待度A表示」が行われており、実際に、同図(c)に示すタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する演出(例えば、大当り期待度が「A」ランクの役物演出)が実行されている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)において「事前期待度A表示」の報知どおり、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、期待度ランク報知演出を実行している状態である。なお、八代役物224Bと将軍役物224Cは初期位置に戻っている。
この例では、期待度ランク表示RNとして、図45(m)に示すように「A」という文字と、赤色矩形と「ロゴ落下」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「A」の演出が実行中であることを報知している(「期待度A表示」が行われている)。
同図(e)に示すタイミングは、左サブ液晶2082において、再び「事前期待度A表示(図45(c))」が表示されている状態を示している。
擬似連演出においては、複数の演出が繰り返し実行される。例えば、本演出例では、擬似連演出(の一部)として、八代役物224Bと将軍役物224Cが同図(b)〜同図(d)に示すように下降と上昇を繰り返す演出を実行する。すなわち、同図(b)において表示された「事前期待度A表示」に対応する役物演出は、擬似連演出が終了するまで継続する演出である。
したがって、八代役物224Bと将軍役物224Cの下降によって、一旦、「事前期待度A表示」から「期待度A表示」に表示が切り替わっても(同図(d)、再び、同図(e)に示すタイミングにおいて「事前期待度A表示」が表示される。
この場合、「事前期待度A表示」は所定のタイミング(例えば、八代役物224Bと将軍役物224Cが同図(c)に示す位置から初期位置に戻ったタイミングなど)で、再表示される(「期待度A表示」の上に重ねて表示される)。あるいは、「事前期待度A表示」から切り替わる(「期待度A表示」の表裏を裏返すようなアニメーション表示などによって切り替わる)ものであってもよい。
同図(g)に示すタイミングは、例えば擬似連演出の2回目から3回目に移行するタイミングであり、引き続き八代役物224Bと将軍役物224Cによる役物演出(大当り期待度が「A」ランクの役物演出)を実行している状態である。
また、このタイミングでは引き続き「事前期待度A表示」の表示(例えば、「A?」という文字表示と、赤色矩形の表示)を継続している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(g)において「事前期待度A表示」の報知どおり、大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、「期待度A表示」を実行している状態である。なお、八代役物224Bと将軍役物224Cは初期位置に戻っている。この場合の「期待度A表示」は、図45(m)に示すように、「A」という文字と、赤色矩形と「ロゴ落下」という文字の表示である。
同図(i)に示すタイミングは、擬似連演出の一部である役物演出が終了した状態であり、「期待度A表示」に対応する大当り期待度が「A」ランクの演出(役物演出)が終了したことに基づき、図45(n)に示すように、「期待度A表示」に重ねて(オーバーラップさせて)演出の終了を示す表示(この例では「済」の文字が入ったマーク)を表示している。
同図(j)に示すタイミングでは、「期待度A表示」の表示開始から一定期間経過後に、「期待度A表示」およびその上にオーバーラップしていた演出の終了を示す表示が非表示となっている(消去されている)。
なお、同図(j)において、「期待度A表示」が非表示となるタイミング(第1のタイミング)と、演出の終了を示す表示(「済」の文字が入ったマーク)が非表示となるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
また、この例では同図(d)において「事前期待度A表示」を「期待度A表示」に切り替えているが、1つの演出(例えば、1回の擬似連演出)において、複数回の役物の動作(この例では上下移動)が行われる場合、その演出の期間中は「期待度A表示」に切り替えることなく、「事前期待度A表示」を継続するようにしてもよい。
また、この例では、「事前期待度A表示」および「期待度A表示」を表示する場合について説明したが、対応する演出の終了後でも非表示とならない「期待度S表示」(「事前期待度S表示」)の場合には、同図(j)において、演出の終了を示す表示(「済」の文字が入ったマーク)とともに表示を継続する。
<演出例g>
図36〜図37は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を段階的に示す図である。
図36(b)〜図36(f)に示すタイミングは、図34(d)〜図34(h)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(h)に示すタイミングは、「事前期待度S表示」が行われている状態で、メイン液晶2081において、例えば大当り期待度が「S」ランクのスーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)が実行を開始した状態である。メイン液晶2081のアイコン表示領域800では変動アイコンh0のみが赤色で表示され、家紋役物224Aも変動アイコンh0と連動して赤色点灯している。
同図(i)に示すタイミングは、同図(h)における「事前期待度S表示」の報知どおり、大当り期待度が「S」ランクの演出が実行されたこと基づき、図45(k)に示すように「S」という文字と、金色矩形と「剣豪リーチ」という文字を表示して、大当り期待度のランクが「S」の演出が実行中であることを報知している(「期待度S表示」が行われている)。
また、遊技者の会員制サービスに関する機能に基づいてポイントが加算されてレベルが上昇(ここえは、レベル1.2→1.3に上昇)し、特典が付与された状態を示している。ここでの特典は、例えば曲(曲C)の開放であり、「期待度S表示」の上部において、曲Cが開放されたことを報知する曲開放報知MM(図45(h))が表示されている。
同図(j)に示すタイミングは、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)における対決シーンを表示しており、右サブ液晶2083において、「期待度S表示」は表示を継続しているが、曲開放報知MMは非表示となっている。
同図(k)に示すタイミングは、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)における対決シーンの前面にオーバーラップするように、ボタン演出の開始前アニメーション表示を実行している状態であり、「期待度S表示」は表示を継続している。なお、ボタン演出の開始アニメーション表示に代えて、(ボタン演出とは関連がない)単なるエフェクト画像を表示する構成であってもよい。
同図(l)に示すタイミングは、ボタン演出が実行された状態を示している。すなわち、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)における対決シーンの前面に、ボタン演出に関するアニメーションが表示される。ボタン演出に関するアニメーションは、例えば、チャンスボタン136を模した画像(ボタン画像BG)とチャンスボタン136の操作の受付有効期間を示す表示(経過時間報知画像TG)である。ボタン画像BGは、変動アイコンh0の表示色および家紋役物224Aの点灯色と同じ赤色で表示され、これに合わせてチャンスボタン136も、内蔵のLEDが赤色に点灯して操作が可能であることを報知している。
なお、ボタン画像BGの表示開始のタイミング(第1のタイミング)と、チャンスボタン136の赤色点灯のタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の有効受付期間内に、チャンスボタン136が操作された状態を示している。
同図(n)〜同図(q)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作に基づく一連の演出を行っている状態である。チャンスボタン136の操作に基づく一連の演出は例えば、同図(n)に示すように、家紋役物224Aが虹色に発光して、破線で示す初期位置(例えば、メイン液晶2081の下方)からメイン液晶2081の前面に上昇し、八代役物224Bおよび将軍役物224Bも虹色に点灯してメイン液晶2081の上方において上下に繰り返し移動する。また、画像表示装置208´においては、イルミネーション表示や特殊な画像(アニメーション)表示などを行い、チャンスボタン136、137も内蔵LEDが虹色に点灯する演出を行う(同図(n)〜同図(p))。そして、家紋役物224Aが初期位置に戻り(同図(q))、チャンスボタン136の操作に基づく一連の演出が終了する。なお、同図(n)〜同図(q)においては、右サブ液晶2083においてもチャンスボタン136の操作に基づく一連の演出を行っており、事前期待度ランク表示RP(期待度ランク表示RN)は非表示となっている。
同図(r)に示すタイミングは、スーパーリーチ演出(剣豪リーチ演出)において、キャラクタ(殿)が勝利した状態を示している。すなわち、メイン液晶2081では、キャラクタ(殿)がキャラクタ(剣豪)に勝利した画像と、「勝利」の文字が表示されている。また、役物(家紋役物224A、八代役物224B、将軍役物224C)はそれぞれ初期位置において虹色の点灯を継続し、チャンスボタン136、137も虹色の点灯を継続する。
図37(a)は、図36(r)に続く状態であり、メイン液晶2081の表示領域において、大当りの図柄組合せ(ここでは、「装飾6−装飾6−装飾6」)の装飾図柄が表示(揺れ変動表示、仮停止表示)されている。
同図(b)に示すタイミングでは、メイン液晶2081の表示領域において、大当りの図柄組合せ(ここでは、「装飾6−装飾6−装飾6」)の装飾図柄が停止表示され、4図柄表示装置284は、特図1(四角形)が黒の塗りつぶし、特図2(丸形)のがグレーの塗りつぶしで表示され、特図1の当り停止の状態であることを示している。
同図(c)に示すタイミングは、ミッション達成表示(報知)MAを表示している状態である。ミッション達成表示MAは、この例では図36(m)、(n)におけるボタン演出の表示に対応して「NO11:デカボタンを見た」という表示と、図36(r)におけるキャラクタ(殿)の勝利シーンの表示、図27(b)の大当りの装飾図柄の停止表示に対応して「NO52:剣豪リーチで大当り」という表示である。
本実施例では、事前期待度ランク表示RPや期待度ランク表示RNとは別に、ミッション達成表示MAを表示している。ミッション達成表示MAは、複数用意されており、遊技者はミッション達成表示MAを収集することで、その種類(内容)や数に応じて有利な特典を得ることができる。
ミッション達成表示MAは、実行される演出の大当り期待度のランクを報知する事前期待度ランク表示RP(期待度ランク表示RN)とは異なり、会員制サービスに対応する表示であって、遊技の進行との直接的な関連性が低い表示(報知)である。このため、ミッション達成表示MAは、演出の邪魔にならず、またある変動に対応する報知と混同させないために変動停止時などに報知するなど、ある演出の実行から十分時間が経過した後に行う報知である。
ミッション達成表示MAが表示された後は、同図(d)に示すように大当り遊技が開始し、確変昇格演出が実行され(同図(f))、大当り遊技が終了する(同図(h))。
また、本実施例では、同図(i)に示すように、大当り遊技終了後に、ミッション達成表示MAとして、確変である旨(この例では、「NO21:確変昇格」を報知している。この表示は、先バレを防止するために、例えば大当り終了インターバル(大当り遊技の最終ラウンドの終了時から大当り遊技の終了まで)のうちのいずれかで表示する。
これに対し、本実施形態の事前期待度ランク表示RPおよび期待度ランク表示RN)は、これらに対応する演出の分岐的に最終段階になる前に報知してもよい。例えば、赤保留変化演出(例えば、大当り期待度「A」)が実行された場合、その後に殿保留変化演出(例えば、大当り期待度「S」)に昇格する可能性があっても、事前期待度ランク表示RPとして「事前期待度A表示」を行う(赤保留変化演出で確定する)場合があってもよい。
<演出例h>
図38は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を示す図である。
(演出例h−1)
図38(b)〜同図(e)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(b)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、はずれの図柄組合せ(この例では「装飾4−装飾5−装飾8」の図柄組合せ)の装飾図柄が停止表示された状態である。アイコン表示領域800では、変動アイコンh0、保留アイコンh11,h12がそれぞれ白色で表示され、特図1の保留が2であることを報知している。
同図(c)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、アイコン表示領域800では、変動アイコンh0が青色に変化して先読み予告を行っている。また、保留アイコンh11は白色で表示され、特図1の保留が1であることを報知している。
同図(d)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)の台詞によって、ある演出(ここでは、同図(c)に示す青保留変化演出)が実行されたことを報知している状態である。具体的には、同図(d)下図に拡大して示すように、ミニキャラクタ(殿)に吹き出しSSが表示され、「保留が青変化」という文字を表示して、青保留変化演出が実行されたことを(事後的に)報知している。
同図(e)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)による、演出の事後的報知が非表示となった状態である。
本実施例におけるミニキャラクタ(殿)による演出の事後的報知(ミニキャラクタ(殿)の台詞による報知)は、その演出の大当り期待度のランクを報知するものではなく、また、このタイミング以降に実行される可能性がある演出について事前に報知するものでもないため、本実施形態の事前期待度ランク表示RPとは異なる報知である。
(演出例h−2)
図38(h)〜同図(l)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(h)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(i)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、アイコン表示領域800では、変動アイコンh0が赤色に変化して先読み予告を行っている。また、保留アイコンh11は白色で表示され、特図1の保留が1であることを報知している。
同図(j)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)によって、ある演出(ここでは、同図(i)に示す赤保留変化演出)が実行されたことを報知している状態である。具体的には、ミニキャラクタ(殿)に吹き出しSSが表示され、「保留が赤変化」という文字を表示して、赤保留変化演出が実行されたことを(事後的に)報知している。
同図(k)に示すタイミングでは、例えば、同図(k)下図に拡大して示すように、右サブ液晶2083の期待度ランク表示RNの表示領域にオーバーラップする画像(例えば、遊技者が注目しやすい視覚効果画像AEなど)が表示された状態を示している。この場合、例えば、ミニキャラクタ(殿)の近傍から期待度ランク表示RNの表示領域に向かう矢印を表示するなどして、遊技者が期待度ランク表示RNの表示領域に遊技者の視線を導くような表示も行っている。
、同図(l)に示すタイミングでは、視覚効果画像AEが非表示となって、期待度ランク表示RN(この例では「期待度A表示」)が遊技者に視認可能となっている。
本実施例では、ミニキャラクタ(殿)による演出の事後的報知(同図(d)と同様の事後的報知)と、ミニキャラクタ(殿)による期待度ランク表示RNが行われているが、本実施形態の事前期待度ランク表示RPは行われていない。
(演出例h−3)
図38(n)〜同図(r)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
同図(n)に示すタイミングは、図30(g)と同様であるので詳細な説明は省略するが、右サブ液晶2083において、図45(c)に示す事前期待度ランク表示RP(この場合は、「事前期待度A表示」)が表示されている状態である。
同図(o)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、アイコン表示領域800では、変動アイコンh0が赤色に変化して先読み予告を行っている。また、保留アイコンh11は白色で表示され、特図1の保留が1であることを報知している。
同図(p)に示すタイミングは、通常表示のミニキャラクタ(殿)によって、ある演出(ここでは、同図(o)に示す赤保留変化演出)が実行されたことを報知している状態である。具体的には、ミニキャラクタ(殿)に、同図(d)下図に拡大して示すような吹き出しSSが表示され、「保留が赤変化」という文字を表示して、赤保留変化演出が実行されたことを(事後的に)報知している。
同図(q)に示すタイミングでは、同図(k)と同様に、右サブ液晶2083の事前期待度ランク表示RP(「事前期待度A表示」)の表示領域にオーバーラップする画像(例えば、遊技者が注目しやすい視覚効果画像など)が表示された状態を示している。ただしこの場合は、同図(q)下図に拡大して示すように、視覚効果画像は「事前期待度A表示」の背後に表示され、「事前期待度A表示」が遊技者に視認可能となっている。
同図(r)に示すタイミングでは、視覚効果画像が非表示となる。また、同図(o)において大当り期待度が「A」ランクの演出が実行されたこと基づき、「事前期待度A表示」が「期待度A表示」に切り替えられて(置き替えられて)表示され、「期待度A表示」が遊技者に視認可能となっている。
本実施例では、ミニキャラクタ(殿)による演出の事後的報知(同図(d)と同様の事後的報知)、事前期待度ランク表示RPおよび期待度ランク表示RNが行われている。
なお、本実施例では、同図(l)および同図(r)に示すように、事前期待度ランク表示RPの有無によらず、同じ演出(表示態様)で期待度ランク表示RNが行われているが、事前期待度ランク表示RPの有無によって、期待度ランク表示RNが行われている演出(表示態様)が異なるように構成してもよい。
<演出例i>
図39は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を段階的に示す図である。
(演出例h−1)
同図(b)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、装飾図柄の変動表示の実行中に、ミニキャラクタ(殿)によって、ミッション報知演出が実行されている状態である。具体的には、ミニキャラクタ(殿)に「7図柄でテンパイさせろ」という吹き出しSSが表示され、ミッションを報知している。
同図(d)に示すタイミングは、図柄表示領域208a〜208cにおいて、右図柄と左図柄にそれぞれ「装飾7」が停止表示してミッション(7図柄のテンパイ)が達成した状態を示している。
また、同図(e)に示すタイミングは同図(d)のミッション達成に基づく演出が実行されている。この例では、ミッション達成に基づく演出は、大当りになることを示唆する表示(ここでは「鉄板!!」)の文字の表示である。
本実施例では、同図(b)のミニキャラクタ(殿)によるミッション報知演出の結果、ミッションが達成すると、大当りになることを示唆する表示が実行されるものである。しかし、同図(b)のミッション報知演出は、そのミッションが達成しない場合もあり(例えば、7図柄は停止表示されない)、また大当り期待度のランクを報知するものでもないので、本実施形態の事前期待度ランク報知演出(事前期待度ランク表示RP)とは異なる演出である。
なお、図示は省略するが、同図(e)において、大当りになることを示唆する表示(ここでは「鉄板!!」)の文字のほかに、期待度ランク表示RNが表示されてもよい。
<演出例j>
図40は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を段階的に示す図であり、事前期待度ランク表示RPの出現態様の一例を示す図である。
図40(b)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、第1装飾図柄の変動表示を行っている状態である。アイコン表示領域800では右端に白色の変動アイコンh0が表示され、その左に白色の保留アイコンh11,12が表示されている。また、メイン液晶2081では、タイマー予告演出が実行されている。この例のタイマー予告演出は、第1装飾図柄の変動表示の一部にオーバーラップして同図(b)下図に拡大して示すような青色のタイマーTMが表示され、て例えば10秒のカウントダウン表示を行う青タイマー演出である。
同図(d)に示すタイミングは、タイマーTMが0になった状態であり、タイマーTMが0であることを示す表示が行われている。そしてこのタイミングで、第1装飾図柄の変動表示の前面に、装飾図柄の一部にオーバーラップするように、通常表示のミニキャラクタMC(ミニキャラクタ(殿))とは別のミニキャラクタMC2が表示される。この例では、ミニキャラクタMC2は、同図(d)下図に拡大して示すミニキャラクタ(殿)である。そしてタイマーTMとミニキャラクタMC2が非表示となった後に、同図(e)に示すように、右サブ液晶2083部に事前期待度ランク表示RP(ここでは「事前期待度A表示」)が表示される。
このように、事前期待度ランク表示RP(ここでは「事前期待度A表示」)は、同図(d)に示すタイミングにおいて後から登場したミニキャラクタ(殿)によるキャラクタ演出表示(例えば、ミニキャラクタ(殿)の登場演出表示)に関連して、表示される場合がある(同図(e))。
同図(g)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、メイン液晶2081において次の装飾図柄の変動表示が開始している状態である。このタイミングにおいて、「事前期待度A表示」に対応する演出が実行されていないため、右サブ液晶2083において「事前期待度A表示」が継続して表示されている。
同図(h)に示すタイミングでは、メイン液晶2081において、別のタイマー予告演出が実行されている。このタイマー予告演出は、同図(h)下図に拡大して示すように第1装飾図柄の変動表示の一部にオーバーラップして赤色のタイマーTMが表示され、例えば30秒のカウントダウン表示を行う赤タイマー演出である。また、この赤タイマー演出は、「事前期待度A表示」に対応する演出である。
同図(i)に示すタイミングでは、同図(i)右図に拡大して示すようにタイマーTMがカウントダウンを開始し、「事前期待度A表示」に対応する赤タイマー演出が実行されたことにより、「事前期待度A表示」が「期待度A表示」に切り替えられて(置き替えられて)表示される。
同図(j)に示すタイミングは、同図(j)右図に拡大して示すようにタイマーTMのカウントダウンが進み、「期待度A表示」の表示開始から所定時間経過後に「期待度A表示」が非表示となった状態である。
同図(l)に示すタイミングは、同図(l)右図に拡大して示すようにタイマーTMが0になった状態であり、タイマーTMが0であることを示す表示が行われている。そしてこのタイミングで、第1装飾図柄の変動表示の前面に、装飾図柄の一部にオーバーラップするように、通常表示のミニキャラクタ(殿)とは別のミニキャラクタMC2(ミニキャラクタ(殿))が表示される。
同図(m)に示すように、赤タイマー演出によって、白色の変動アイコンh0が殿アイコンに変化する殿保留変化演出が実行されると、同図(n)に示すように、右サブ液晶2083部に期待度ランク表示RN(ここでは「期待度S表示」)が表示される。
タイマー予告演出が短いタイマーを表示する場合、長いタイマーを表示する場合よりも、事前期待度ランク表示RPが表示されやすい。なお、タイマー予告演出が長いタイマーを表示する場合、短いタイマーを表示する場合よりも、事前期待度ランク表示RPが表示されやすいものであってもよい。
また、タイマー予告演出が短いタイマーを表示する場合、長いタイマーを表示する場合よりも、期待度ランク表示RNが表示されやすい。なお、タイマー予告演出が長いタイマーを表示する場合、短いタイマーを表示する場合よりも、期待度ランク表示RNが表示されやすいものであってもよい。
また、タイマー予告演出が短いタイマーを表示する場合、長いタイマーを表示する場合よりも、大当り期待度が高い事前期待度ランク表示RPが表示されやすい。なお、タイマー予告演出が長いタイマーを表示する場合、短いタイマーを表示する場合よりも、大当り期待度が高い事前期待度ランク表示RPが表示されやすいものであってもよい。
また、タイマー予告演出が短いタイマーを表示する場合、長いタイマーを表示する場合よりも、大当り期待度が高い期待度ランク表示RNが表示されやすい。なお、タイマー予告演出が長いタイマーを表示する場合、短いタイマーを表示する場合よりも、大当り期待度が高い期待度ランク表示RNが表示されやすいものであってもよい。
<演出例k>
図41は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を示す図であり、事前期待度ランク表示RPの出現態様の他の一例を示す図である。
(演出例k−1)
図41(b)〜同図(e)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
図41(b)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、第1装飾図柄の停止表示(揺れ変動表示、仮停止表示)を行っている状態である。第1装飾図柄の図柄組合せは例えば、「装飾4−特殊図柄−装飾8」である。またこの特殊図柄は、例えば擬似連図柄である。
この特殊図柄は、同図(b)下図に拡大して示すように事前期待度ランク表示RPに関連する画像(この例では、「A?」と言う文字表示と、赤色矩形の表示からなる事前期待度ランク表示RPを模した画像RPG)を含んでおり(付されており)、この特殊図柄の停止表示によって、右サブ液晶2083に事前期待度ランク表示RP(この例では「事前期待度A表示」)が表示される(同図(c))。
そして同図(d)に示すように、第1装飾図柄が停止表示(確定表示)される。この場合、第1装飾図柄の中図柄は特殊図柄であるが、同図(d)下図に拡大して示すように、第2図柄表示領域208Yにおいて、「4−5−8」を表示し、「装飾4−装飾5−装飾8」の図柄組合せの装飾図柄が停止表示されたことを報知する。そして、保留の消化により次の第1装飾図柄の変動表示が実行される(同図(e))。
(演出例k−2)
図41(h)〜同図(k)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
図41(h)に示すタイミングは、メイン液晶2081において、第1装飾図柄の変動表示を行っている状態であり、同図(i)は、ボタン演出が実行された状態である。このボタン演出は、事前期待度ランク報知演出を実行するか否か(事前期待度ランク表示RPを表示するか否か)に関する演出である。この例では、第1装飾図柄の変動表示の前面に、これにオーバーラップするボタン画像BGと、経過時間報知画像TGを表示する。また同図(i)下図に拡大して示すように、ボタン画像BGおよび経過時間報知画像TGは、その背面(かつ第1装飾図柄の前面)に、事前期待度ランク表示RPに関連する画像(例えば、事前期待度ランク表示RPを模した画像RPG)を含んでいる。この場合、ボタン画像BG、経過時間報知画像TGおよび事前期待度ランク表示RPを模した画像RPGの少なくともいずれかは、表示する(可能性のある)事前期待度ランク表示RPのランク(例えば、大当り期待度「A」)に関連する表示(例えば、赤色表示)とする。また、この場合チャンスボタン136も同色(赤色)で発光させる
同図(j)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付有効期間内にチャンスボタン136が操作された場合、同図(k)に示すように、ボタン演出に基づいて、事前期待度ランク表示RP(この場合、「事前期待度A表示」)が表示される。
なお、これ以外の出現態様として、同図(m)に示すように、事前期待度ランク表示RPを模したミニアイテムMI(同図(m)下図に拡大して示す)の表示に基づいて事前期待度ランク表示RPを表示するようにしても良い。例えば、ミニキャラクタ(殿)によって事前期待度ランク表示RPを模したミニアイテムMIが使用された場合に、例えば右サブ液晶2083に事前期待度ランク表示RPを表示する。
また、同図(n)に示すように、事前期待度ランク表示RPを模した保留アイコンRIの表示に基づいて事前期待度ランク表示RPを表示するようにしても良い。この場合、事前期待度ランク表示RPを模した保留アイコンRI(同図(n)下図に拡大して示す)が消化された当該変動において、事前期待度ランク表示RPを、例えば右サブ液晶2083に表示しても良いし、事前期待度ランク表示RPを模した保留アイコンRIが消化される前の変動において、事前期待度ランク表示RPを、例えば右サブ液晶2083に表示しても良い。
<演出例l>
図42は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の他の一例を示す図である。
(演出例l−1)
図42(b)〜同図(d)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
図42(b)に示すタイミングでは、メイン液晶2081において、第1装飾図柄が停止表示されている状態で、右サブ液晶2083に事前期待度ランク表示RP(この例では「事前期待度A表示」)が表示されている。
同図(c)に示すタイミングでは、保留が1つ消化され、変動アイコンh0が白色から赤色に変化して赤保留変化演出が実行されている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)において「事前期待度A表示」を報知したとおり、大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出が実行されたこと基づき、「期待度A表示」を行っている。またこれと同時に、「事前期待度S表示」を行っている。
この場合「事前期待度S表示」に対応する演出は、例えば、保留に関する演出(例えば、殿保留変化演出)である。つまり、このタイミングで赤色表示されている変動アイコンh0は、殿アイコンに昇格する(2段階で昇格する)可能性があることなどを報知するようにしてもよい。なお、2段階に限らず、3段階以上に変化(昇格)するようにしてもよく、この場合同時に3つ以上の事前期待度ランク表示RPが実行される。
(演出例l−2)
図42(h)〜同図(k)は、演出の他の一例を段階的に示す図である。
図42(h)に示すタイミングは、図30(e)のタイミングと同様であり、サブゲーム演出に成功した状態である。
同図(i)に示すタイミングは、サブゲーム演出の成功に基づき、例えば右サブ液晶2083において、事前期待度ランク表示PR(例えば、「事前期待度A表示」)を行っている。また合わせて、メイン液晶2081、左サブ液晶2082および右サブ液晶2083に亘って、事前期待度ランク表示PRに関連する表示(例えば、帯表示など)を行う。事前期待度ランク表示PRに関連する表示は、事前期待度ランク表示PRのランクに対応した色と同一色とするなどし(この例では赤色の帯表示)、また、大当り期待度(この例では「A」)をテロップ表示するなどして、遊技者に視認容易なものとする。この場合、事前期待度ランク表示PRは静止画とし、事前期待度ランク表示PRに関連する表示は動画とすることにより、遊技者に事前期待度ランクをより認識させやすくすることができる。
同図(k)は、さらに別の事前期待度ランク表示PR(例えば、「事前期待度S表示」)が追加された場合の表示例である。この場合も、例えば右サブ液晶2083において、事前期待度ランク表示PR(例えば、「事前期待度S表示」)を行うとともに、メイン液晶2081、左サブ液晶2082および右サブ液晶2083に亘って、事前期待度ランク表示PRに関連する表示(例えば、帯表示とテロップ表示など)を行う。
またこの場合、例えば後から追加された事前期待度ランク表示PR(「事前期待度S表示」)に関連する表示は、先に表示されていた事前期待度ランク表示PR(「事前期待度A表示」)よりも前面に(先の表示にオーバーラップするように)表示される。
なお、事前期待度ランク表示PRは、右サブ液晶2083で表示する静止画の表示と、帯表示およびテロップ表示による事前期待度ランク表示PRに関する表示があるが、期待度ランク表示PNは、右サブ液晶2083で表示する静止画のみである。
あるいは、期待度ランク表示PNについても、右サブ液晶2083で表示する静止画の表示と、帯表示およびテロップ表示による期待度ランク表示PNに関する表示があってもよい。
<演出例m>
図43は、本実施形態のぱちんこ機の画像表示装置208´を中心とした期待度報知演出の一例を演出の一例を段階的に示す図である。
図43(a)〜図43(e)に示すタイミングは、図30(a)〜図30(e)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(f)に示すタイミングは、ミニキャラクタ(殿)が、同図(a)に示す通常表示(デフォルト表示)に戻ってサブゲーム演出が終了しており、またサブゲーム演出の結果、タイマー予告演出が実行された状態を示している。
このタイマー予告演出は、第1装飾図柄の変動表示の一部にオーバーラップして赤色のタイマーTM(同図(f)右図に拡大して示す)が表示され、例えば30秒のカウントダウン表示を行う赤タイマー演出である。タイマー予告演出は、所定期間(この場合はカウントダウン表示された30秒)の経過後に、何らかの演出が実行されること報知する予告演出である。
同図(h)に示すタイミングは、同図(h)右図に拡大して示すようにタイマーTMが0になった状態であり、タイマーTMが0であることを示す表示が行われている。そしてこのタイミングで、第1装飾図柄の変動表示の前面に、装飾図柄の一部にオーバーラップするように、通常表示のミニキャラクタMC(ミニキャラクタ(殿))とは別のミニキャラクタMC2(ミニキャラクタ(殿))が表示される。
同図(i)に示すタイミングでは、変動アイコンh0が白色から赤色に変化して赤保留変化演出が実行されている。またこれと連動して、家紋役物244Aも白色点灯から赤色点灯に変化している。
同図(j)に示すタイミングは、同図(i)において大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出が実行されたこと基づき、っ図45(i)に示すような「期待度A表示」を行っている。
このように、本実施例ではタイマー予告演出において「赤タイマー演出」を行い、そのタイマー終了後に大当り期待度が「A」ランクの赤保留変化演出を実行している。
すなわち、例えば表示態様の違うタイマー予告演出(例えば、「赤タイマー演出」や「青タイマー演出」などの色の違いや、形状、模様の違いなどがあるタイマー予告演出)を、大当り期待度のランクに対応付け、タイマー予告演出を行うことで事前に、後に実行される演出の大当り期待度のランクを報知し、タイマー予告演出の終了後に、対応する大当り期待度のランクに属する演出を実行することで、タイマー予告演出を本実施形態の事前期待度ランク報知演出と同様に機能させることができる。すなわち、本実施例(実施例M)を適用することにより、上述の本実施形態の事前期待度ランク報知演出は、全て、タイマ予告演出に置き換えて実施することができる。
また、本実施例のタイマー予告演出と、本実施例以外の上述の事前期待度ランク報知演出とを両方備える構成としてもよい。
<事前期待度ランク報知演出の各種テーブル>
図44は、本実施形態(演出例a〜演出例m)に適用される各種テーブルの一例である。
図44(a)は、各演出と大当り期待度のランク(属性)と対応関係を示す演出ランクテーブルの一例である。
同図に示すように、大当り期待度のランク(属性)は一例として、大当り期待度が高い順から「SSS」、「S」、「A」、「B」…となっている。また、本実施形態の遊技台で実施される演出のうち一部の演出は、その演出の実行後に大当りとなる期待度が予め設定されており、その期待度に応じて、「SSS」、「S」、「A」、「B」…のランクに分類されている。
例えば、矛盾演出は大当り期待度のランクが「SSS」、殿保留変化演出は大当り期待度のランクが「S」、剣豪リーチ演出は大当り期待度のランクが「S」、赤保留変化演出はは大当り期待度のランクが「A」、姫救出リーチ演出は大当り期待度のランクが「A」、赤タイマー演出は大当り期待度のランクが「A」、青保留変化演出はは大当り期待度のランクが「B」、青タイマー演出は、大当り期待度のランクが「B」・・・などである。
また、このテーブルは事前期待度ランク報知演出用のテーブルと、期待度ランク報知演出用のテーブルが設けられており、それぞれに対応する演出が設定される。したがって、事前期待度ランク報知演出用のテーブルには設定されておらず、期待度ランク報知演出用のテーブルには設定されている演出も存在する。例えば、剣豪リーチ演出が期待度ランク報知演出用のテーブルに設定されているが、事前期待度ランク報知演出用のテーブルには設定されていない場合、剣豪リーチ演出について事前期待度ランク報知演出は実行されず、期待度ランク報知演出のみが実行される。
また、例えば矛盾演出など特殊な場合を除き、事前期待度ランク報知演出の対象となる演出は期待度ランク報知演出の対象になるので、事前期待度ランク報知演出用のテーブルに設定される演出は、原則として、期待度ランク報知演出用のテーブルには設定されている。
また、ランクは、同じ種類の複数の演出の中での相対的な分類(例えば、リーチ演出の中での分類、保留変化演出の中での分類)であり、大当り期待度のランクが同じであっても、演出の種類(例えば、リーチ演出か保留変化演出か、など)によって大当り期待度(数値)は異なる。例えば、同図(a)の例では、姫救出リーチ演出は大当り期待度のランクがAに設定されているが、これは複数のリーチ演出のうちで相対的にAランクに分類されているに過ぎない。例えば、剣豪リーチ演出と姫救出リーチ演出の大当り期待度を比較した場合、剣豪リーチ演出の方が大当り期待度が高い結果、剣豪リーチ演出がランク「S」、姫救出リーチ演出がランク「A」といった分類がなされている。
また、大当り期待度のランクが同じであっても、演出の種類によってそれらの大当り期待度には大きな差が生じている場合もある。(例えば、演出の種類で比較すると、一般的にリーチ演出の方が保留変化演出よりも大当り期待度が高い、など)。
したがって、例えば、大当り期待度のランクが「S」の殿保留変化演出よりも、大当り期待度のランクが「A」の姫救出リーチ演出の方が、大当り期待度(数値)としては高い場合もある。
つまり、演出の種類が異なる場合には、必ずしも同図(a)のランクの順に大当り期待度が設定されていることにはならない。
また、同図(a)の大当り期待度のランクと演出との対応関係、および設定される演出については、説明の便宜上の一例に過ぎず、ここに示した関係に限定されるものではない。
なお、ランク分けは、大当り期待度だけでなく、レア度(矛盾演出など特殊な演出の場合)や会員制サービスのポイント数などを考慮して設定される。
図44(b)は、本実施形態において適用可能なミニアイテムとその機能の一覧を示すミニアイテムテーブルである。
ミニキャラクタ(殿)が同図(b)に示すミニアイテムを取得することにより、それぞれに対応した演出が実行される。なお、ミニアイテムの種類は、同図に示したものに限らない。
図44(c)〜同図(f)は、第1副制御部400のRAM408内に設けられた演出管理用の一時記憶領域の一例であり、保留アイコンを変化させる場合に用いる保留色情報テーブル、およびその設定例である。
同図(c)に示すように、保留色情報テーブルには、例えば特図1の当該変動(テーブルの項目「当該」)の情報と特図1の保留1〜4(テーブルの項目「保留1」〜「保留4」)の情報とが格納されている。「当該」および「保留1」〜「保留4」のそれぞれさらに「前回(当該)」、「今回」、「次回」、「次々回」、および「次々々回」の項目に区分されており、項目毎に保留アイコンの色情報が格納されるようになっている。
保留が消化されるごとに、同図(c)に示すように、保留アイコンの色情報が、一つ前(前の回、かつ前の保留)に再設定されて、保留アイコンが変化する。
以下、色情報の設定例について具体的に説明する。同図(d)は、例えば、図30(a)に示す保留アイコンの情報に対応している。
図30(a)に示すタイミングでは、アイコン表示領域800に白色(デフォルト、図では「デフォ」と表示)の変動アイコンh0、保留アイコンh11、h12、h13が表示されている。この場合、図44(d)の「(前回)当該」の項目に示すように、変動アイコンh0に対応する「当該」に「デフォ」(白、以下同様)、保留アイコンh11に対応する「保留1」に「デフォ」、保留アイコンh12に対応する「保留2」に「デフォ」、保留アイコンh13に対応する「保留3」に「デフォ」に設定されている。
また、「今回」の色情報として、「保留1」に「デフォ」、「保留2」に「デフォ/事前A」、「保留3」に「デフォ」が設定されている。ここで、「保留2」の「デフォ/事前A」は、保留アイコンをデフォルトで表示し、事前期待度ランク表示RPとして「事前期待度A表示」を表示することを示している。
また、「次回」の色情報として、「保留2」に「青→赤」、「保留3」に「デフォ」が設定され、「次々回」の色情報として「保留3」に「デフォ」が設定されている。ここで、「保留2」の「青→赤」は、保留アイコンの表示色を青に変化させ、その後赤に変化させることを示している。
また、同図(e)は、例えば、図30(f)に示す保留アイコンの情報に対応している。
保留の消化に伴って、同図(c)に示すように保留色情報設定テーブルの設定情報が更新される。図30(b)〜(f)のタイミングでは、アイコン表示領域800に白色の変動アイコンh0、保留アイコンh11、h12が表示されている。この場合、「(前回)当該」の色情報として、「当該」に「デフォ」、「保留1」に「デフォ/事前A」、「保留2」に「デフォ」が設定されている。
つまり、「保留1」(図30(b)〜(f)の保留アイコンh11)について、デフォルトで表示し、先の変動における保留2が保留1になった場合、その状態における変動表示中(図30(b)〜(f))に事前期待度ランク表示RPとして「事前期待度A表示」を表示する状態になっている。
また、「今回」の色情報として、「保留1」に「青→赤」、「保留2」に「デフォ」が設定され、「次回」の色情報として「保留2」に「デフォ」が設定されている。
また、同図(f)は、例えば、図31(b)〜(f)に示す保留アイコンの情報に対応している。保留の消化に伴って、同図(c)に示すように保留色情報設定テーブルの設定情報が更新される。図31(b)、(c)のタイミングでは、アイコン表示領域800に青色の変動アイコンh0、白色の保留アイコンh11が表示されている。この場合、「(前回)当該」の色情報として、「当該」に「青→赤」、「保留1」に「デフォ」が設定されている。これは、先の変動における保留1が当該になった場合、その状態における変動表示中に保留アイコンを青に変化させ(図31(b)、(c))、その後、更に赤に変化させる(図31(d)〜(f))ことを示している。
また、「今回」の色情報として「保留1」に「デフォ」が設定されている。
[第3実施形態]
以下、図46〜図68を用いて、本発明の第3実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機あるいは封入式遊技機)について説明する。
なお、図46〜図148に示す符号は、原則として第3実施形態および第4実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、第3実施形態および第4実施形態の説明では図46〜図148示す符号を優先する。また、第3実施形態および第4実施形態の各実施例の番号も、原則として第3実施形態および第4実施形態の説明のみに用いることとするが、第3実施形態および第4実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
まず、図46を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製や金属製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図46では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図48参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図47は、図46のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600(図49参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図48は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208d、および第4図柄表示領域208eの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図48に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図48に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の右側経路上に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材234a、235aをそれぞれ備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、または可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図49を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a、可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332等を制御するための駆動回路334を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路を備えている。基本回路には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための駆動回路を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成されている場合には、各種センサ320は前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサの検出結果をセンサ回路322に送信せずに払出制御部600へ送信し、払出制御部600は受け取った検出結果を主制御部300に出力するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図50(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図50(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図50(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図50(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図F」の6種類の特図が示されている。図50(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、15R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図低確率状態となる図柄である。
「特図E」は小当り図柄であり、小当り遊技終了後は小当り遊技が実行される前の遊技状態を維持する。また、「特図F」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図50(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。図50(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は15R大当り図柄である。15R特別大当り図柄である「特図a」は、大当り遊技終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、15R大当り図柄である「特図b」は、大当り遊技終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図a」および「特図b」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図c」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。「特図d」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図50(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図E」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図C」、「特図c」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図F」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図50(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図50(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図50(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図51を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図51に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図49に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図52を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図49に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、主制御部300と払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成されている場合には、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数値カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図50(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図50(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図53および図54を用いて詳述する。なお、特図先読み処理は、入賞受付処理(ステップS217)内で実行されてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図48の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図50(b)に示す特図a、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図a)、15R大当り図柄(特図b)、突然確変図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。なお、大当り遊技中に可変入賞口235を開放する場合の制御は可変入賞口234の制御方法と同様である。また、大当りの図柄毎に開放される可変入賞口が設定されていてもよい。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、80回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図50(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図D、小当りフラグがオンの場合には特図E、はずれフラグがオンの場合には特図Fそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Fのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2始動情報を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1始動情報を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(例えば、特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(例えば、特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図51に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図51に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図53は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図54(a)〜(c)参照)に記憶する。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2始動情報は増加していないと判定する。特図2始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図2図柄決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1始動情報が増加したか否かを判定する。特図1始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図1図柄決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、当該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、当該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを当該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図54は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図54(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図54(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図54(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶されている。
図54(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図54(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図54(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図54(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図54(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図54(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動時間等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、図55を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、同図(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS419で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図56〜図63を用いて以下に示す実施例について説明する。まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に図示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について図56(a)を例にとって説明する。図56(a)には、図48に示すパチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220と、スピーカ120とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示されている。特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。また、スピーカ120は、特図2表示装置214の右方に示されている。
また、図56〜図63に示す実施例では、遊技状態が特図高確率普図高確率状態(以下、「確変電サポ状態」と称する)である場合の演出例について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図A、特図C、特図a、または特図cのいずれかの大当りに当選した場合に、大当り遊技終了後の80回の特図変動遊技において確変電サポ状態となるいわゆるST機である。確変電サポ状態において、図56(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられ、演出表示領域208dが画像表示領域のほぼ全面に割り当てられている。必要に応じて、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部に拡大表示される場合もある。
また、特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図2の変動表示が実行されていることを示している。特図1表示装置212についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部には第4図柄表示領域が設けられている。第4図柄表示領域内の上側は特図1用第4図柄表示領域208e1であり、下側は特図2用第4図柄表示領域208e2である。特図1変動遊技が非作動中は特図1第4図柄として薄墨色に塗りつぶされた「○」を表す画像が特図1用第4図柄表示領域208e1に表示される。特図2変動遊技が非作動中は特図2第4図柄として薄墨色に塗りつぶされた「□」を表す画像が特図2用第4図柄表示領域208e2に表示される。特図1変動遊技が作動中は特図1第4図柄として白色の「○」を表す画像が特図1用第4図柄表示領域208e1に表示される。特図2変動遊技が作動中は特図2第4図柄として白色の「□」を表す画像が特図2用第4図柄表示領域208e2に表示される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の右端部には縦長状の保留アイコン表示領域Aが設けられている。保留アイコン表示領域Aには4つの円形画像が縦方向に並んで表示されている。確変電サポ状態では、優先変動側の特図2の保留数が保留アイコン表示領域Aに表示される。保留アイコン表示領域A内において、最下方の円形画像は保留順位が1位の特図2の保留に対応し、下方から2番目の円形画像は保留順位が2位の特図2の保留に対応し、下方から3番目の円形画像は保留順位が3位の特図2の保留に対応し、下方から4番目(最上方)の円形画像は保留順位が4位の特図2の保留に対応している。円形画像が所定色(本例では薄墨色)で表示されている場合には、当該円形画像は保留アイコンと称され、当該円形画像に対応する保留順位の特図2変動遊技が保留されていることを表している。また、円形画像が白色で表示されている場合には当該円形画像に対応する保留順位の特図2変動遊技が保留されていないことを表している。また、パチンコ機100は、保留アイコンを赤色、緑色、青色やキャラクタの絵柄の表示態様で表示して、保留されている特図変動遊技の当否判定結果を予告する先読み予告を実行してもよい。先読み予告は、図53に示す特図先読み処理による先読み結果に基づいて実行される。なお、確変電サポ状態において、非優先変動側の特図1の保留に対応する保留アイコンが保留アイコン表示領域A内に表示されてもよい。
また、確変電サポ状態において、演出表示領域208dの中央部上方には、確変電サポ状態で実行される特図変動遊技の残り回数を示す文字列画像が表示されている。図56(a)では、確変電サポ状態で実行される特図変動遊技の残り回数が80回なので、「残80」の文字列画像が表示されている。
また、本実施形態によるパチンコ機100は、図48に示すように、右側経路に普図始動口228と特図2始動口232とが配置されているので、確変電サポ状態では右打ちで遊技が進行される。図56(a)に示すように、演出表示領域208dの右上方には、右向きの白抜き矢印画像が表示され、当該矢印画像内に「右打ち」の文字列画像が表示され、右打ちすることが遊技者に報知されている。
また、本実施形態によるパチンコ機100は、確変電サポ状態では、演出表示領域208dには、荒野の背景画像と、荒野を走る吉宗のアニメーションとが表示される。確変電サポ状態では、演出表示領域208dに吉宗のキャラクタ画像を表示して、予告演出やリーチ演出等が実行される。
演出表示領域208d内の左上方には横長長方形の楽曲選択領域Bが表示されている。楽曲選択領域B内の横長長方形の枠画像と当該枠画像内に表示される「曲1」〜「曲n」(nは2以上の自然数)のいずれかの文字列画像とで構成される楽曲表示が表示されている。楽曲選択領域B内の中央に表示され、下向きの黒色矢印で指し示されている楽曲表示が示す楽曲が現在選択されている楽曲である。遊技者は、設定操作部137の左右ボタンを操作して、楽曲選択領域Bの中央に表示される楽曲表示を切り替えることにより、スピーカ120から出力される楽曲を選択可能である。楽曲表示の枠画像内が白色で表示され、当該枠画像内に「曲1」〜「曲n」のいずれかの文字列画像が表示されている場合には、当該楽曲表示が示す楽曲が選択可能になっている。また、楽曲表示の枠画像内が薄墨色で表示され、当該枠画像内に「?」を表す画像が表示されている場合には、当該楽曲表示に対応する楽曲が選択不可能になっている。また、遊技者による楽曲選択操作は、図柄変動表示(特図変動遊技)の実行中のみ可能であってもよいし、確変電サポ状態のみ可能であってもよいし、特図低確率普図低確率状態のみ可能であってもよいし、特図高確率普図低確率状態のみ可能であってもよいし、特図低確率普図高確率状態のみ可能であってもよいし、大当り遊技中にのみ可能であってもよいし、常に可能であってもよい。また、楽曲選択領域Bが表示されている状態では、常に、遊技者による楽曲選択操作が可能であってもよい。
本実施の形態で選択可能な楽曲は歌唱を含む楽曲である。スピーカ120からは、現在選択されている楽曲の伴奏と歌唱とが出力される。また、演出表示領域208dの中央部下方には、楽曲の歌唱に対応する歌詞を表す文字列画像(以下、単に「歌詞」と称する)を表示する歌詞表示領域Cが設けられている。歌詞表示領域Cは、横長長方形状の枠画像で区画されており、当該枠画像内に歌詞が表示される。なお、歌詞表示領域Cが枠画像で区画されておらず、背景画像の直上に歌詞が表示されてもよい。
また、本実施の形態において、スピーカ120から出力される楽曲の長さは、特図の変動表示の複数の変動時間のうち、全変動時間のうちの最長の変動時間よりも長くてもよいし、確変電サポ状態での大当り当選時の最長の変動時間よりも長くてもよいし、確変電サポ状態での大当り時の最短の変動時間よりも長くてもよいし、確変電サポ状態でのはずれ時の最長の変動時間よりも長くてもよいし、確変電サポ状態でのはずれ時の最短の変動時間よりも長くてもよいし、非確変電サポ状態での大当り時の最長の変動時間よりも長くてもよいし、非確変電サポ状態での大当り時の最短の変動時間よりも長くてもよいし、非確変電サポ状態でのはずれ時の最長の変動時間よりも長くてもよいし、確変電サポ状態でのはずれ時の最短の変動時間よりも長くてもよいし、全変動時間のうちの最短の変動時間よりも長くてもよい。なお、楽曲の長さは、これらの全変動時間よりも長くてもよいし、これらの変動時間のうちの一部より長く、他の一部より短くてもよい。
(実施例1) 次に、本実施形態の実施例1によるパチンコ機100における演出について図56を用いて説明する。まず、図56(a)〜(f)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図56(a)〜(f)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。なお、演出例を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図56(a)は、2連荘目の大当り遊技終了後に開始された1回目の特図2変動遊技が実行されている状態を示している。ここで、連荘とは確変電サポ状態で大当りに当選することである。これに対して、特図低確率普図低確率状態で大当りに当選することを初当りという。2連荘は、初当りに当選したことに基づいて確変電サポ状態に移行し、当該確変電サポ状態で大当りに当選することである。言い換えると、2連荘は、初当りから数えて2回目の大当りに当選することである。
また、図56(a)に示す状態では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は4である。また、現在選択されている楽曲は「曲1」である。本実施の形態では、曲1として童謡の「どんぐりころころ」が設定されている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どんぐり」が出力されており、歌詞表示領域Cには「どんぐりころころ」の歌詞が表示されている。本実施例では、1小節毎の歌詞が歌詞表示領域Cに表示される。なお2小節毎の歌詞が歌詞表示領域Cに表示されてもよい。なお、楽曲選択領域B内には、「曲1」の文字列画像に代えて楽曲のタイトルを表す文字列画像(本例では「どんぐりころころ」の文字列画像)が表示されていてもよい。後述する曲2等においても同様である。なお、特図1変動遊技の実行中において、歌詞表示が表示されてもよいし、歌詞表示が非表示とされてもよい。
また、確変電サポ状態において、遊技者が楽曲選択操作を実行可能であり、連荘回数に応じて選択可能な楽曲数が設定される。初当り当選後の確変電サポ状態において選択可能な楽曲は曲1の1曲のみであり、2連荘後の確変電サポ状態において選択可能な楽曲は曲1と曲2との2曲である。なお、初当り当選後の確変電サポ状態において選択可能な楽曲は2曲であってもよいし、3曲以上であってもよい。また、連荘する毎に選択可能な楽曲が曲1ずつ増加してもよいし、2曲ずつ増加してもよいし、3曲以上ずつ増加してもよい。
図56(b)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾8−装飾3」が停止表示されている。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ころころ」が出力されている。
図56(c)は、特図2の保留が1つ消化されて次の特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2の保留数は1つ減少して3になっている。また、確変電サポ状態で実行される特図変動遊技の残り回数が79回になっている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「どんぐりころころ」から「ドンブリコ」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
また、特図2変動遊技の開始に先立ち、主制御部300はROM306に記憶された当否判定テーブル(不図示)を参照して当否判定し、当該特図2変動遊技の結果がはずれになることを決定し、はずれ図柄として「特図d」を選択する。本実施の形態では、特図2のはずれ図柄が「特図d」の一種類のみであるので、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には一義的に「特図d」が選択される。次いで、主制御部300は、ROM306に記憶された特図2変動時間決定テーブル(不図示)を参照して抽選処理を実行し、特図2変動遊技の変動時間を例えば1秒に決定する。また、第1副制御部400は主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信し、ROM406に記憶された演出抽選用テーブル(不図示)を用いて抽選処理を行い、リーチ演出及び実行中の特図変動遊技の予告演出を実行しないことを決定する。
図56(d)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾8−装飾3」が停止表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
図56(e)は、特図2の保留が1つ消化されて次の特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2の保留数は1つ減少して2になっている。また、確変電サポ状態で実行される特図変動遊技の残り回数が78回になっている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「お池にはまって」から「さあ大変」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
また、特図2変動遊技の開始に先立ち、主制御部300はROM306に記憶された当否判定テーブル(不図示)を参照して当否判定し、当該特図2変動遊技の結果がはずれになることを決定し、はずれ図柄として「特図d」を選択する。次いで、主制御部300は、ROM306に記憶された特図2変動時間決定テーブル(不図示)を参照して抽選処理を実行し、特図2変動遊技の変動時間を例えば1秒に決定する。また、第1副制御部400は主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信し、ROM406に記憶された演出抽選用テーブル(不図示)を用いて抽選処理を行い、リーチ演出及び実行中の特図変動遊技の予告演出を実行しないことを決定する。
図56(f)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾8−装飾3」が停止表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「さあ大変」から「どじょうが出て来て」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どじょうが」が出力されている。
このように、本実施例の演出例1では、スピーカ120から歌唱を含む楽曲が出力され、装飾図柄表示装置208には当該歌唱に対応する歌詞が表示される。
次に、図56(g)〜(l)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図56(g)〜(l)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。図56(g)〜(j)に示す状態は、図56(a)〜(d)に示す状態であるので、その説明は省略する。
図56(k)は、楽曲「どんぐりころころ」の第3小節(「お池にはまって」の小節)が終了して、次の第4小節(「さあ大変」の小節)に進んだ状態を示している。歌詞表示領域Cには歌詞「さあ大変」が表示されているが、図56(k)に示す時点では、第4小節の歌唱が未だ開始されておらず、スピーカ120からは伴奏のみが出力されている。このように、楽曲の小節が次に進む際には、次の小節の歌唱が開始される前に歌詞表示が切り替えられてもよい。なお、次の小節に進んだ場合の歌詞表示の切り替えは、当該次の小節の歌唱の開始と同時であってもよいし、歌唱の開始より後であってもよい。
図56(l)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾8−装飾3」が停止表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」の第4小節の歌唱が開始されており、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
このように、本実施例の演出例2では、楽曲が次の小節に進む際には、当該次の小節の歌唱が開始される前に当該次の小節の歌詞表示が開始される。
(実施例2) 次に、本実施形態の実施例2によるパチンコ機100における演出について図57を用いて説明する。まず、図57(a)〜(e)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図57(a)〜(e)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図57(a)は、2連荘目の大当り遊技終了後に開始された1回目の特図2変動遊技が実行されている状態を示している。特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は4である。また、現在選択されている楽曲は「曲1」の「どんぐりころころ」である。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どんぐり」が出力されており、歌詞表示領域Cには「どんぐりころころ」の歌詞が表示されている。
図57(b)は、当該特図2変動遊技の実行中に予告演出が開始された状態を示している。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ころころ」が出力されている。また、予告演出の開始に先立って、演出表示領域208dに予告演出開始までのカウントダウン表示を含む連続予告が実行されてもよい。本例の予告演出では、演出表示領域208dにキャラクタの吉宗が敵を見つけたようなアニメーションと、吉宗のセリフとして「敵か?」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示される。
図57(c)は、予告演出が継続されている状態を示しており、演出表示領域208dには、「敵か?」の文字列画像に代えて「??」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「どんぐりころころ」から「ドンブリコ」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
図57(d)は、予告演出が発展せずに終了し、演出表示領域208dに吉宗が走るアニメーションが表示されている状態を示している。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
図57(e)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾8−装飾3」が停止表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「お池にはまって」から「さあ大変」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
このように、本実施例の演出例1では、予告演出の実行中であっても歌詞表示が継続される。
次に、図57(f)〜(j)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図57(f)〜(j)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図57(f)は、図57(a)に示す状態と同様であるので、その説明は省略する。
図57(g)は、当該特図2変動遊技の実行中に予告演出が開始された状態を示している。予告演出の開始に先立って、演出表示領域208dに予告演出開始までのカウントダウン表示を含む連続予告が実行されてもよい。当該カウントダウン表示は、図57(b)に示す予告演出の開始に先立って表示されるカウントダウン表示と同じである。本例の予告演出では、演出表示領域208dにキャラクタの吉宗が敵を見つけたようなアニメーションと、吉宗のセリフとして「敵か?」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示される。本例の予告演出において演出表示領域208dに表示される吉宗のキャラクタ画像と吹き出し画像とは、図57(b)に示す予告演出で表示される吉宗のキャラクタ画像と吹き出し画像と同じである。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は複数種類の予告演出を実行可能であり、本例の予告演出の実行中には、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示が消去される。なお、本例の予告演出とは異なる予告演出の実行中には、歌詞表示が表示されてもよい。歌詞表示領域Cおよび歌詞表示の消去タイミングは、上述のカウントダウン表示の開始時であってもよいし、当該カウントダウン表示の表示中であってもよいし、予告演出の開始時であってもよいし、予告演出の開始後であってもよい。また、予告演出中に歌詞表示が消去される場合は消去されない場合と比較して、スーパーリーチ演出に発展する確率が高く、実行中の特図変動遊技において大当りに当選する確率が高くなっている。また、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示の消去後もスピーカ120から出力される楽曲はそのまま進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ころころ」が出力されている。
図57(h)は、予告演出が継続されている状態を示しており、演出表示領域208dには、敵を発見した吉宗のアニメーションと、「敵か?」の文字列画像に代えて「発見」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。また、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示は消去された状態が維持される。
図57(i)は、予告演出がスーパーリーチAの演出に発展した状態を示している。図柄表示領域208a、208cには「装飾3」が上下に揺れる態様で表示(以下、「ゆれ変動表示」と称する)され、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。また、演出表示領域208dには、左方に吉宗のキャラクタ画像が表示され、右方に敵のキャラクタ画像が表示され、吉宗と敵とが対峙するシーンのアニメーションが表示されている。また、演出表示領域208dの中央下方には「SPリーチA」の文字列画像が表示され、スーパーリーチAの演出が開始されたことが報知されている。
また、スーパーリーチ演出が開始されたことを条件として、楽曲選択領域Bが消去され、スピーカ120からの選択中の楽曲「どんぐりころころ」の出力が中断される。スピーカ120からは、楽曲「どんぐりころころ」に代わってスーパーリーチAの効果音が出力される。楽曲選択領域Bが消去され、スピーカ120からの楽曲「どんぐりころころ」の出力が中断されるタイミングは、スーパーリーチ演出の開始と同時であってもよいし、スーパーリーチ演出の開始直近における楽曲「どんぐりころころ」の1小節の終了時であってもよい。また、楽曲選択領域Bが非表示とされている期間では、楽曲選択操作が不可能となる。このように、スーパーリーチ演出が開始されると、楽曲選択領域Bが消去されて楽曲選択操作が不可能となる。
図57(j)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示されている。特図変動遊技の結果がはずれである場合には、スーパーリーチAの演出において吉宗が敵に敗れるシーンのアニメーションが演出表示領域208dに表示された後、スーパーリーチAの演出が終了し、図柄表示領域208a〜208cにはずれ時の組み合わせの装飾図柄が表示される。
また、中断されていた楽曲「どんぐりころころ」の出力が再開されており、歌詞表示領域Cには「どじょうが出て来て」の歌詞が表示され、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どじょうが」が出力されている。本例では、楽曲「どんぐりころころ」は装飾図柄の変動表示の終了と同時に再開される。なお、楽曲「どんぐりころころ」の出力再開タイミングは、装飾図柄の停止表示期間であってもよいし、次の特図変動遊技に対応する装飾図柄の変動表示の開始時であってもよいし、スーパーリーチAの演出の終了と同時であってもよい。
また、本例では、楽曲「どんぐりころころ」の出力中断中であっても内部的には当該楽曲が進行しており、当該楽曲の出力は、内部的に進行したところから再開される。本例では、出力中断中に楽曲が内部的に進行して「お池にはまって」と「さあ大変」の小節が終了しており、「どじょうが出て来て」の小節の初めから楽曲の出力が再開されている。なお、楽曲の再開は、出力が中断された箇所からであってもよいし、出力中断時の小節の初めからであってもよいし、出力中断時の小節の次の小節からであってもよい。
このように、本実施例の演出例2では、スーパーリーチ演出の実行中において、選択されている楽曲の出力および歌詞の表示が中断される。
(実施例3) 次に、本実施形態の実施例3によるパチンコ機100における演出について図58を用いて説明する。まず、図58(a)〜(e)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図58(a)〜(e)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図58(a)〜(c)は、図57(f)〜(h)に示す状態と同様であるので、その説明は省略する。
図58(d)は、スーパーリーチAの演出が開始された状態を示している。図柄表示領域208a、208cには「装飾3」がゆれ変動表示され、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。また、演出表示領域208dには、左方に吉宗のキャラクタ画像が表示され、右方に敵のキャラクタ画像が表示され、吉宗と敵とが対峙するシーンのアニメーションが表示されている。また、演出表示領域208dの中央下方には「SPリーチA」の文字列画像が表示され、スーパーリーチAが開始されたことが報知されている。
また、スーパーリーチ演出が開始されたことを条件として、楽曲選択領域Bが消去され、スピーカ120からの選択中の楽曲「どんぐりころころ」の出力が中断される。スピーカ120からは、楽曲「どんぐりころころ」に代わってスーパーリーチA専用の楽曲が出力される。本実施例では、スーパーリーチA専用の楽曲として童謡の「雪やこんこ」が設定されている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「雪や」が出力される。このように、スーパーリーチ演出が開始されると、楽曲選択領域Bが消去される。なお、スーパーリーチ演出が開始されると、歌詞表示が消去されてもよい。
本例では、楽曲「どんぐりころころ」のように1小節の歌詞が相対的に長い楽曲は1小節毎の歌詞が表示され、楽曲「雪やこんこ」のように1小節の歌詞が相対的に短い楽曲は2小節毎の歌詞が表示される。図58(d)に示すように、2小節毎に歌詞を表示する場合には、歌詞の小節間にスペースを設けて、歌詞表示領域Cには「雪や こんこ」と表示される。また、スーパーリーチ専用の楽曲の歌詞表示は、後述するボタン画像、カットイン画像、可動体により隠されずに表示されてもよい。例えば、スーパーリーチ専用の楽曲の歌詞表示は、ボタン画像や可動体と重ならない位置に表示されることで、隠されないようになっていてもよい。また、スーパーリーチ専用の楽曲の歌詞表示は後述するボタン画像、カットイン画像、可動体により隠され、遊技者が選択可能な楽曲(例えば、「どんぐりころころ」)の歌詞表示は後述するボタン画像、カットイン画像、可動体により隠されずに表示されてもよい。
図58(e)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示されている。特図変動遊技の結果がはずれである場合には、スーパーリーチAの演出において吉宗が敵に敗れるシーンのアニメーションが演出表示領域208dに表示された後、スーパーリーチAの演出が終了し、図柄表示領域208a〜208cにはずれ時の組み合わせの装飾図柄が表示される。
また、中断されていた楽曲「どんぐりころころ」の出力が再開されており、歌詞表示領域Cには「お池にはまって」の歌詞が表示され、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。本例では、楽曲「どんぐりころころ」は装飾図柄の変動表示の終了と同時に再開される。なお、楽曲「どんぐりころころ」の再開タイミングは、装飾図柄の停止表示期間であってもよいし、次の特図変動遊技に対応する装飾図柄の変動表示の開始時であってもよいし、スーパーリーチ演出の終了と同時であってもよい。
また、パチンコ機100は、楽曲の出力に合わせた所定の発光態様で枠ランプ122または遊技盤用ランプ532を発光させて演出を実行してもよい。例えば、楽曲「どんぐりころころ」のメロディに合わせた発光態様でこれらのランプが発光して演出が実行されてもよい。本例のように、スーパーリーチ演出が開始されたことにより、スピーカ120から楽曲「どんぐりころころ」の出力が中断された場合には、楽曲「どんぐりころころ」のメロディに合わせたランプの発光による演出も中断され、スーパーリーチ演出用の楽曲「雪やこんこ」のメロディに合わせた発光態様でこれらのランプが発光されて演出が実行される。また、楽曲「どんぐりころころ」に合わせたランプの発光による演出は、内部的には中断することなく進行され、スピーカ120から楽曲「どんぐりころころ」の出力が再開された際に内部的に進行したところから再開されてもよい。これにより、楽曲の中断前後で、音の演出と、音に対応する発光の演出とをずれることなく実行することができる。なお、楽曲「どんぐりころころ」に合わせたランプの発光による演出は、内部的にも中断し、スピーカ120から楽曲「どんぐりころころ」が出力再開された際に中断したところから再開されてもよい。これにより、楽曲の中断前後で、音の演出と、音に対応する発光の演出とをずれさせ、演出態様を変化させて遊技者に演出を飽きさせないようにすることができる場合がある。
また、本例では、楽曲「どんぐりころころ」は中断したところから再開される。図58(c)に示すように、「ドンブリコ」の小節終了時で終了されているので、図58(e)に示すように、「ドンブリコ」の小節の次の「お池にはまって」から再開されている。なお、楽曲「どんぐりころころ」が「ドンブリコ」の小節の歌唱「ドンブ」終了時に中断された場合には、「ドンブリコ」の小節の「リコ」の歌唱から再開されてもよい。このように、楽曲が小節の途中で中断された場合には、中断された小節の途中から再開されてもよい。また、遊技者が選択可能な楽曲(本例では、曲1の童謡「どんぐりころころ」)が中断された場合には、当該楽曲(童謡「どんぐりころころ」)の2番の最初から再開されてもよいし、遊技者が選択可能な別の楽曲(例えば、曲2の楽曲(歌曲「さくらさくら」))の出力が開始されてもよい。
次に、図58(f)〜(i)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図58(f)〜(i)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図58(f)は、図58(d)に示す状態と同様であるので、その説明は省略する。
図58(g)は、楽曲「雪やこんこ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「こんこ」が出力されている。
図58(h)は、スーパーリーチ演出の実行中にカットイン演出が実行されている状態を示している。本例では、演出表示領域208dの全面にカットイン画像が表示されてカットイン演出が実行されている。本例のカットイン画像は、吉宗のキャラクタ画像と「勝負じゃ!」の文字列画像を含む吹き出し画像とで構成されている。また、本例のカットイン画像が表示される場合には、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示が消去される。これにより、カットイン演出の実行中には、楽曲の歌詞表示が消去されて中断される。また、楽曲「雪やこんこ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「霰や」が出力されている。
図58(i)は、カットイン画像が消去されてカットイン演出が終了した後に、吉宗と敵とが斬り合うシーンのアニメーションが演出表示領域208dに表示された状態を示している。また、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示が表示され、歌詞表示が再開されている。歌詞表示の再開は、カットイン画像が消去されるのと同時であってもよいし、カットイン画像が消去された後であってもよい。また、楽曲「雪やこんこ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「こんこ」が出力されている。
このように、本実施例の演出例2では、カットイン画像等の演出表示が表示される場合に歌詞表示が非表示とされる。
(実施例4) 次に、本実施形態の実施例4によるパチンコ機100における演出について図59を用いて説明する。まず、図59(a)〜(e)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図59(a)〜(e)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図59(a)、(b)に示す状態は、図57(a)、(b)に示す状態と同一であるので、その説明は省略する。
図59(c)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作が有効とされる操作有効期間(操作が受け付けられる操作受付期間)が開始された状態を示している。また、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って、演出表示領域208dにチャンスボタン136を模した画像であって、相対的に表示サイズの小さい画像(以下、「ミニボタン画像」と称する)800が表示される。これにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。なお、ミニボタン画像800は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。
また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「どんぐりころころ」から「ドンブリコ」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
また、ミニボタン画像800は、歌詞表示領域Cの歌詞表示の少なくとも一部に重なって表示される。ミニボタン画像800が歌詞表示領域Cの歌詞表示よりも手前側に表示されるので、ミニボタン画像800により歌詞表示領域Cの歌詞表示の一部が隠される。図59(c)に示すように、ミニボタン画像800のほぼ下半分が歌詞表示領域Cの中央部上方に重なって表示され、歌詞「ドンブリコ」のうち「ンブリ」の上部がミニボタン画像800により隠されて視認不可能となる。
図59(d)は、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下(単発押し)されたことに基づく演出が実行されている状態を示している。本例の操作有効期間ではチャンスボタン136を1回だけ押下する単発押しが要求されており、本例の操作有効期間はチャンスボタン136が単発押しされると終了する。また、チャンスボタン136が単発押しされるとミニボタン画像800が消去される。また、本例では、操作有効期間中にチャンスボタン136が単発押しされたことに基づいて、予告演出がスーパーリーチ演出に発展するか否かを示唆する演出が実行される。なお、チャンスボタン136が操作有効期間中に押下されない場合には、当該演出は実行されない。演出表示領域208dには、「敵か?」の文字列画像に代えて「??」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されており、予告演出がスーパーリーチ演出に発展しないことを示唆する演出が実行されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
図59(e)は、予告演出が発展せずに終了し、演出表示領域208dに吉宗が走るアニメーションが表示されている状態を示している。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「お池にはまって」から「さあ大変」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
このように、本実施例の演出例1では、ミニボタン画像800の演出表示が表示される場合に、ミニボタン画像800と歌詞表示の一部とがオーバーラップして表示される。
次に、図59(f)〜(j)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図59(f)〜(j)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図59(f)、(g)に示す状態は、図57(a)、(b)に示す状態と同一であるので、その説明は省略する。
図59(h)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って、演出表示領域208dにチャンスボタン136を模した画像であって、相対的に表示サイズが大きな画像(以下、「デカボタン画像」と称する)802が表示される。これにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。なお、デカボタン画像802は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。
また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
また、デカボタン画像802は、歌詞表示領域Cの歌詞表示の少なくとも一部に重なって表示される。デカボタン画像802が歌詞表示領域Cの歌詞表示よりも手前側に表示されるので、デカボタン画像802により歌詞表示領域Cの歌詞表示の一部が隠される。図59(h)に示すように、デカボタン画像802の下方部分が歌詞表示領域Cの中央部に重なって表示され、歌詞「ドンブリコ」の全体がデカボタン画像802により隠されて視認不可能となる。
デカボタン画像802が表示された場合はミニボタン画像800が表示された場合と比較して、スーパーリーチ演出に発展する可能性が高く、実行中の特図変動遊技で大当りに当選する可能性が高くなっている。言い換えると、デカボタン画像802の大当り信頼度はミニボタン画像800の大当り信頼度よりも高くなるように設定されている。このように、チャンスボタン136を模した複数種類の画像のうち表示サイズが大きい画像ほど大当り信頼度が高くなるように設定されていてもよい。また、デカボタン画像802は、ミニボタン画像800よりも歌詞表示を隠す割合が大きくなっている。このように、大当り信頼度が相対的に高く設定されている画像は、大当り信頼度が相対的に低く設定されている画像よりも歌詞表示にオーバーラップする面積が大きくてもよい。
図59(i)は、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下(単発押し)されたことに基づく演出が実行されている状態を示している。本例の操作有効期間ではチャンスボタン136を1回だけ押下する単発押しが要求されており、本例の操作有効期間はチャンスボタン136が単発押しされると終了する。また、チャンスボタン136が単発押しされるとデカボタン画像802が消去される。また、本例では、操作有効期間中にチャンスボタン136が単発押しされたことに基づいて、予告演出がスーパーリーチ演出に発展するか否かを示唆する演出が実行される。なお、チャンスボタン136が操作有効期間中に押下されない場合には、当該演出は実行されない。演出表示領域208dには、「敵か?」の文字列画像に代えて「発見」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されており、予告演出がスーパーリーチ演出に発展することを示唆する演出が実行されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
図59(j)は、予告演出がスーパーリーチAの演出に発展した状態を示している。図柄表示領域208a、208cには「装飾3」がゆれ変動表示され、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。また、演出表示領域208dには、左方に吉宗のキャラクタ画像が表示され、右方に敵のキャラクタ画像が表示され、吉宗と敵とが対峙するシーンのアニメーションが表示されている。また、演出表示領域208dの中央下方には「SPリーチA」の文字列画像が表示され、スーパーリーチAの演出が開始されたことが報知されている。また、スーパーリーチ演出が開始されたことを条件として、楽曲選択領域Bが消去され、スピーカ120からの選択中の楽曲「どんぐりころころ」の出力が中断される。スピーカ120からは、楽曲「どんぐりころころ」に代わってスーパーリーチAの効果音が出力される。このように、スーパーリーチ演出が開始されると、楽曲選択領域Bが消去される。
このように、本実施例の演出例2では、デカボタン画像802の演出表示が表示される場合に、デカボタン画像802と歌詞表示の全部とがオーバーラップして表示される。
また、チャンスボタン136を模した画像が表示される際に、当該画像を囲むようにエフェクト画像が表示されてもよい。チャンスボタン136を模した画像の表示サイズが大きいほど、エフェクト画像の表示サイズも大きくなる。また、歌詞表示の少なくとも一部とオーバーラップして表示されるのは、当該エフェクト画像であってもよい。例えば、デカボタン画像802を囲むエフェクト画像は、ミニボタン画像800を囲むエフェクト画像よりも歌詞表示を隠す割合が大きくなっていてもよい。また、その逆でもよい。また、歌詞表示は隠される割合が大きいほど視認性は低くなる。また、エフェクト画像の透過率は0%であってもよいし、0%よりも大きく(例えば、50%)てもよい。
(実施例5) 次に、本実施形態の実施例5によるパチンコ機100における演出について図60を用いて説明する。まず、図60(a)〜(e)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図60(a)〜(e)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図60(a)、(b)は、図57(a)、(b)に示す演出と同様の演出が実行されている状態を示している。また、本例では、図60(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の右方に可動体804が配置されている。可動体804は、縦長長方形の平板形状を有し、表面に「吉宗」と表記されている。可動体804は、例えば、ステッピングモータで駆動され、不図示の案内溝に案内されて、装飾図柄表示装置208の表示画面の前面であって当該表示画面と平行な面内を左右方向に移動可能である。また、図60(a)に示す状態では、可動体804は初期位置に位置している。なお、可動体804の駆動制御は、第1副制御部400により実行されてもよいし、第2副制御部500により実行されてもよい。また、可動体804はリンク機構により駆動されてもよい。
図60(c)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って、演出表示領域208dにチャンスボタン136を模した画像であって、表示サイズが中程度の画像(以下、「ボタン画像」と称する)806が表示される。これにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。なお、ボタン画像806は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。
また、本例のボタン画像806は、図59(c)に示すミニボタン画像800、および14(h)に示すデカボタン画像802と異なり、歌詞表示領域Cと重なって表示されない。このように、チャンスボタン136を模した画像の種類によって、歌詞表示と重なって表示されたり、歌詞表示と重なって表示されなかったりしてもよい。
図60(d)は、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下(単発押し)されたことに基づく演出が実行されている状態を示している。本例の操作有効期間ではチャンスボタン136を1回だけ押下する単発押しが要求されており、本例の操作有効期間はチャンスボタン136が単発押しされると終了する。また、チャンスボタン136が単発押しされるとボタン画像806が消去される。また、本例では、操作有効期間中にチャンスボタン136が単発押しされたことに基づいて、可動体804が初期位置から左方へ移動する。なお、チャンスボタン136が操作有効期間中に押下されない場合には、可動体804が初期位置から移動しない。可動体804は、装飾図柄表示装置208の前面のほぼ中央で停止される。図60(d)の装飾図柄表示装置208の右方の点線で示す位置が可動体804の初期位置であり、可動体804は初期位置から図60(d)での位置の範囲を移動可能である。また、操作有効期間では、遊技者にチャンスボタン136の連打やボタン長押しが要求されていてもよい。この場合には、遊技者がチャンスボタン136の連打やボタン長押しを実行した場合にのみ可動体804の動作演出が実行される。また同様に、ミニボタン画像800やデカボタン画像802が表示された場合の操作有効期間においても、遊技者にチャンスボタン136の連打やボタン長押しが要求されていてもよい。この場合には、遊技者がチャンスボタン136の連打やボタン長押しを実行した場合にのみカットイン演出や予告演出が実行される。
また、ボタン画像806が歌詞表示の一部に重なって表示されている場合には、チャンスボタン136が単発押しされたことに基づいてボタン画像806が消去され、歌詞表示の全体が視認不可能になった後、可動体806の移動により歌詞表示の一部が可動体806により隠される。このように、歌詞表示の一部が隠されている状態でチャンスボタン136が操作された場合に、歌詞表示の全体が視認可能となる期間が設けられていてもよい。
また、演出表示領域208dには、「敵か?」の文字列画像に代えて「発見」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されており、予告演出がスーパーリーチ演出に発展することを示唆する演出が実行されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
また、可動体804が装飾図柄表示装置208の前面のほぼ中央に移動したため、歌詞表示領域Cの歌詞表示の少なくとも一部が隠される。本例では、歌詞「お池にはまって」のうち「池」の一部と「はまっ」の全体とが隠されている。なお、可動体804は歌詞表示領域Cの横幅と同じかそれ以上の横幅を有しており、可動体804により歌詞表示の全体が隠されてもよい。このように、本例では、チャンスボタン136が押下されたことに基づいて実行される可動体804の動作演出により歌詞表示の少なくとも一部が隠される。また、可動体804は左方に向かって移動したので、右から表記されている歌詞表示は後側から可動体804により隠される。また、可動体804が装飾図柄表示装置208の左方に配置され、可動体804が右方に向かって移動した場合には、右から表記されている歌詞表示は前側から可動体804により隠される。また、可動体804が装飾図柄表示装置208の下方に配置され上方に移動した場合には、横書き表記されている歌詞表示の下方側から可動体804により隠され、可動体804が装飾図柄表示装置208の上方に配置され下方に移動した場合には、横書き表記されている歌詞表示の上方側から可動体804により隠される。このように、可動体804の初期位置での配置位置および移動方向により歌詞表示が隠れ始める方向が異なる。
図60(e)は、予告演出がスーパーリーチAの演出に発展した状態を示している。図柄表示領域208a、208cには「装飾3」がゆれ変動表示され、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。また、演出表示領域208dには、左方に吉宗のキャラクタ画像が表示され、右方に敵のキャラクタ画像が表示され、吉宗と敵とが対峙するシーンのアニメーションが表示されている。また、演出表示領域208dの中央下方には「SPリーチA」の文字列画像が表示され、スーパーリーチAの演出が開始されたことが報知されている。また、スーパーリーチ演出が開始されたことを条件として、楽曲選択領域Bが消去され、スピーカ120からの選択中の楽曲「どんぐりころころ」の出力が中断される。スピーカ120からは、楽曲「どんぐりころころ」に代わってスーパーリーチAの効果音が出力される。また、可動体804が右方に移動して初期位置に復帰している。このように、スーパーリーチ演出が開始されると、楽曲選択領域Bが消去される。
このように、本実施例の演出例1では、チャンスボタン136が操作されたことに基づいて実行される可動体804の動作演出により歌詞表示の一部が隠される。
次に、図60(f)〜(i)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図60(f)〜(i)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図60(f)、(g)は、図57(a)、(b)に示す演出と同様の演出が実行されている状態を示している。
本例では、図60(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の下方に可動体808が配置されている。可動体808は、円形状を有し、表面に家紋(例えば、三つ葉葵)の模様が施されている。可動体808は、例えば、ステッピングモータで駆動され、不図示の案内溝に案内されて、装飾図柄表示装置208の表示画面の前面であって、当該表示画面と平行な面内を上下方向に移動可能である。なお、可動体808の駆動制御は、第1副制御部400により実行されてもよいし、第2副制御部500により実行されてもよい。
また、図60(f)に示す状態において、可動体808は初期位置に位置している。可動体808は、初期位置に位置する状態において、上部のほぼ2/3の部分が装飾図柄表示装置208の表示画面と重なる位置に配置され、下部のほぼ1/3の部分が装飾図柄表示装置208の表示画面よりも下方であって、図48示すステージ244の裏側に配置されて遊技者から視認不可能になっている。
また、本例では、図60(f)、(g)に示すように、可動体808が歌詞表示領域Cの中央部と重なっており歌詞表示領域Cの中央部が隠されているが、歌詞表示が可動体808に隠されないように表示されている。例えば、本例の歌詞表示領域Cは図60(a)〜(e)に示す例よりも横長に設けられ、歌詞表示領域Cの左方に歌詞「どんぐり」が表示され、可動体808と重なる部分に所定のスペースを設けて歌詞表示領域Cの右方に歌詞「ころころ」が表示されている。これにより、遊技者は歌詞表示の全部を視認可能となる。
図60(h)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本例では、ボタン画像806が表示される。これにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。なお、ボタン画像806は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。
また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「どんぐりころころ」から「ドンブリコ」に切り替えられている。歌詞表示領域Cの左方に歌詞「ドンブ」が表示され、可動体808と重なる部分に所定のスペースを設けて歌詞表示領域Cの右方に歌詞「リコ」が表示されている。これにより、遊技者は歌詞表示の全部を視認可能となる。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
図60(i)は、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下(単発押し)されたことに基づく演出が実行されている状態を示している。本例の操作有効期間ではチャンスボタン136を1回だけ押下する単発押しが要求されており、本例の操作有効期間はチャンスボタン136が単発押しされると終了する。また、チャンスボタン136が単発押しされるとボタン画像806が消去される。また、本例では、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されたことに基づいて、横長長方形状(帯状)のカットイン画像810が演出表示領域208dに表示される。カットイン画像810は中央に「CHANCE!!」の文字列画像を含んでいる。なお、チャンスボタン136が操作有効期間中に押下されない場合には、カットイン画像810は表示されない。
また、演出表示領域208dには、「敵か?」の文字列画像に代えて「発見」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されており、予告演出がスーパーリーチ演出に発展することを示唆する演出が実行されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。また、カットイン画像810は、歌詞表示領域Cよりも手前側に表示され、歌詞表示領域Cの上半分に重なって表示される。これにより、歌詞表示の一部がカットイン画像に隠されるため、歌詞表示が読み取り困難または不可能となる。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
このように、本実施例の演出例2では、チャンスボタン136が操作されたことに基づいて表示されるカットイン画像810の演出表示により歌詞表示の一部が隠される。
(実施例6) 次に、本実施形態の実施例6によるパチンコ機100における演出について図61を用いて説明する。まず、図61(a)〜(f)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図61(a)〜(f)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図61(a)は、図56(a)と同様に、2連荘目の大当り遊技終了後に開始された1回目の特図2変動遊技が実行されている状態を示している。また、本例では、設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンを押下することにより、歌詞表示のオン、オフを切り替え可能である。歌詞表示がオン状態である場合には歌詞表示領域Cに歌詞表示が表示され、歌詞表示がオフ状態である場合には歌詞表示了領域Cが非表示とされて歌詞表示が表示されない。また、歌詞表示がオン状態である場合に設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンが押下されると歌詞表示がオフ状態に切り替えられ、歌詞表示がオフ状態である場合に設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンが押下されると歌詞表示がオン状態に切り替えられる。演出表示領域208dの左下角部には、横長長方形状の枠画像と当該枠画像内に表示される「上下ボタンで歌詞ON/OFF」の文字列画像とを含む歌詞表示切替報知画像812が表示され、遊技者に設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンを押下することにより、歌詞表示のオン、オフを切り替え可能であることが報知されている。
本例では、歌詞表示がオン状態に設定されているので、歌詞表示領域Cには「どんぐりころころ」の歌詞が表示されている。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どんぐり」が出力されている。
歌詞表示のオン、オフの切り替え操作は、装飾図柄の変動表示の実行中のみに可能であってもよい。また、スーパーリーチ演出の実行中は歌詞表示切替報知画像812が非表示とされているが、歌詞表示のオン、オフの切り替え操作は有効になっており、スーパーリーチ演出中の歌詞表示のオン、オフの切り替え操作の結果は、スーパーリーチ演出の終了後に反映されるようになっていてもよい。例えば、歌詞表示がオフ状態でスーパーリーチ演出が開始され、スーパーリーチ演出の実行中であって歌詞表示切替報知画像812が非表示とされている状態で設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンが押下されると、歌詞表示がオン状態に切り替えられる。スーパーリーチ演出の実行中には歌詞表示が非表示とされているので、スーパーリーチ演出の終了後に歌詞表示のオン、オフの切り替え操作の結果が表示に反映され、歌詞表示が開始される。
図61(b)は、当該特図2変動遊技の実行中に予告演出が開始された状態を示している。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ころころ」が出力されている。また、予告演出の開始に先立って、演出表示領域208dに予告演出開始までのカウントダウン表示が表示されてもよい。本例の予告演出では、演出表示領域208dにキャラクタの吉宗が敵を見つけたようなアニメーションと、吉宗のセリフとして「敵か?」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示される。
図61(c)は、予告演出が継続されている状態を示しており、演出表示領域208dには、「敵か?」の文字列画像に代えて「??」の文字列画像を含む吹き出し画像が表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。また、遊技者が設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンを押下したことにより、歌詞表示がオフ状態に切り替えられ、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示が消去されている。
図61(d)は、予告演出が発展せずに終了し、演出表示領域208dに吉宗が走るアニメーションが表示されている状態を示している。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
図61(e)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。当該特図2変動遊技の結果ははずれであり、特図2表示装置214には「特図d」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾8−装飾3」が停止表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
図61(f)は、特図2の保留が1つ消化されて次の特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2の保留数は1つ減少して3になっている。また、確変電サポ状態で実行される特図変動遊技の残り回数が79回になっている。また、遊技者が設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンを押下したことにより、歌詞表示がオン状態に切り替えられ、歌詞表示領域Cおよび歌詞表示が表示されている。楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「さあ大変」から「どじょうが出て来て」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どじょうが」が出力されている。
このように、本実施例の演出例1では、歌詞表示のオン、オフが設定操作部137の操作により切り替え可能になっている。
次に、図61(g)〜(j)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図61(g)〜(j)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図61(g)に示すように、本例では、歌詞表示がオフに設定されている。このため、歌詞表示領域Cが非表示にされており、歌詞表示が表示されていない。なお、図61(g)、(h)に示す演出は、歌詞表示の有無以外は図61(a)、(b)に示す演出と同様である。
図61(i)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本例では、演出表示領域208dの中央部下方にボタン画像806が表示される。これにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。なお、ボタン画像806は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。
また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
図61(j)は、ボタン画像806の表示中に設定操作部137の上ボタンまたは下ボタンが押下されたことにより、歌詞表示がオン状態に切り替えられた状態を示している。演出表示領域208dに歌詞表示領域Cが表示されて歌詞表示が表示される。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cには歌詞の「お池にはまって」が表示され、スピーカ120からは伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
本例では、歌詞表示領域Cの一部はボタン画像806と重なって表示される。ボタン画像806が歌詞表示領域Cよりも手前側に表示されるため、歌詞表示領域Cの歌詞表示の一部がボタン画像806により隠される。本例では、歌詞「お池にはまって」の「にはま」の上部分がボタン画像806と重なって隠されている。
このように、歌詞表示をオン状態に切り替えるタイミングによっては、歌詞表示の表示開始時に歌詞表示の一部が隠される場合がある。例えば、歌詞表示が開始されるタイミングと、カットイン画像810が表示されるタイミングとが重なったり、可動体804が図60(d)に示す位置に移動したタイミングとが重なったりした場合には、歌詞表示の一部がカットイン画像810や可動体804により隠される場合ある。
(実施例7) 次に、本実施形態の実施例7によるパチンコ機100における演出について図62を用いて説明する。まず、図62(a)〜(e)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図62(a)〜(e)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図62(a)、(b)に示す状態は、図59(a)、(b)に示す状態と同様であるため、その説明は省略する。
図62(c)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って、演出表示領域208dの中央部下方にボタン画像806が表示される。これにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。
また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「どんぐりころころ」から「ドンブリコ」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
また、ボタン画像806は、歌詞表示領域Cの歌詞表示の少なくとも一部に重なって表示される。ボタン画像806が歌詞表示領域Cの歌詞表示よりも手前側に表示されるので、ボタン画像806により歌詞表示の一部が隠される。図62(c)に示すように、ボタン画像806の下方部分が歌詞表示領域Cの中央部に重なって表示され、歌詞「ドンブリコ」の上半分以上がデカボタン画像802により隠される。これにより、歌詞表示が読み取り困難な程度に隠される。
図62(d)は、チャンスボタン136が押下されないため、チャンスボタン136の操作有効期間が継続している状態を示している。このため、ボタン画像806が継続して表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。しかし、ボタン画像806が表示位置を変えずに表示され続けているので、歌詞「お池にはまって」のうちの「池にはまっ」の上部がボタン画像806により隠される。これにより、歌詞表示が読み取り困難な程度に隠される。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
図62(e)は、チャンスボタン136が押下されないため、チャンスボタン136の操作有効期間が継続している状態を示している。このため、ボタン画像806が継続して表示されている。また、楽曲「さあ大変」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「お池にはまって」から「さあ大変」に切り替えられている。しかし、ボタン画像806が表示位置を変えずに表示され続けているので、歌詞「さあ大変」の上部分がボタン画像806により隠される。これにより、歌詞表示が読み取り困難な程度に隠される。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
このように、ボタン画像806が表示開始されてもチャンスボタン136が押下されない期間ではボタン画像806により歌詞表示の少なくとも一部が隠され続ける。これにより、楽曲が次の小節に進んで歌詞表示が当該次の小節に切り替えられる場合であっても、ボタン画像806の演出表示により当該次の小節の歌詞表示の少なくとも一部が隠される場合がある。また、ボタン画像806が表示されている状態で設定操作部137の右ボタンが押下されて曲1から曲2に切り替えられた場合には、曲2の歌詞表示がボタン画像806により隠されて表示開始される場合がある。
次に、図62(f)〜(k)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図62(f)〜(k)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図62(f)、(g)に示す状態は、図59(a)、(b)に示す状態と同様であるため、その説明は省略する。
図62(h)は、予告演出の実行中にチャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って、演出表示領域208dの中央部下方にボタン画像806が表示され、演出表示領域208d内のボタン画像806の下方に操作有効期間の残り時間を示すゲージ画像(メータ画像)814が表示される。ゲージ画像814は、黒色の横長長方形状を有し、チャンスボタン136の操作有効期間の残り時間を長さで表している。本例では、ボタン画像806とゲージ画像814が表示されることにより、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことが報知される。なお、ゲージ画像814は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。また、ボタン画像806とゲージ画像814とは同時に表示開始されてもよいし、いずれか一方が先に表示開始されてもよい。
また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「どんぐりころころ」から「ドンブリコ」に切り替えられている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「ドンブリコ」が出力されている。
また、本例では、ゲージ画像814は、歌詞表示領域Cの歌詞表示の少なくとも一部に重なって表示される。ゲージ画像814が歌詞表示領域Cの歌詞表示よりも手前側に表示されるので、ゲージ画像814により歌詞表示の一部が隠される。図62(h)に示すように、ゲージ画像814の下方部分が歌詞表示領域Cの中央部上方に重なって表示され、歌詞「ドンブリコ」の上部分がゲージ画像814により隠される。なお、ゲージ画像814の下方部分が歌詞表示の下部に重なって表示され、ボタン画像806が歌詞表示の上部に重なって表示されてもよい。
図62(i)は、チャンスボタン136が押下されないため、チャンスボタン136の操作有効期間が継続している状態を示している。このため、ボタン画像806およびゲージ画像814が継続して表示されている。また、ゲージ画像814の長さが短くなっており、操作有効期間の残り時間が減少したことが表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「ドンブリコ」から「お池にはまって」に切り替えられている。また、歌詞「お池にはまって」のうちの「池にはまっ」の上部がゲージ画像814により隠される。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「お池にはまって」が出力されている。
操作有効期間中ではゲージ画像814は左から右に向かって短くなるように表示される。また歌詞表示は左から右に向かって表記されている。このため、ゲージ画像814が短くなると歌詞表示の前側から視認可能な部分が拡大されていき、例えば、歌唱と歌詞表示の視認可能な部分とが一致するようになっていてもよい。また、ゲージ画像814が短くなっている途中で楽曲が次の小節に進んで歌詞表示が当該次の小節に切り替えられると、当該次の小節の歌詞表示の先頭側の部分が視認可能となる。
図62(j)は、チャンスボタン136が押下されないため、チャンスボタン136の操作有効期間が継続している状態を示している。このため、ボタン画像806およびゲージ画像814が継続して表示されている。また、ゲージ画像814の長さが短くなっており、操作有効期間の残り時間が減少したことが表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「お池にはまって」から「さあ大変」に切り替えられている。また、歌詞「さあ大変」のうちの「大変」の上部がゲージ画像814により隠される。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さあ大変」が出力されている。
図62(k)は、チャンスボタン136が押下されないため、チャンスボタン136の操作有効期間が継続している状態を示している。このため、ボタン画像806およびゲージ画像814が継続して表示されている。また、ゲージ画像814の長さが短くなっており、操作有効期間の残り時間が減少したことが表示されている。また、楽曲「どんぐりころころ」が次の小節に進み、歌詞表示領域Cに表示されている歌詞が「さあ大変」から「どじょうが出て来て」に切り替えられている。また、歌詞「どじょうが出て来て」のうちの「て来て」の上部がゲージ画像814により隠される。また、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「どじょうが出て来て」が出力されている。
このように、本実施例の演出例2では、歌詞表示のゲージ画像814が歌詞表示と重なって表示される。
(実施例8) 次に、本実施形態の実施例8によるパチンコ機100における演出について図63を用いて説明する。まず、図63(a)〜(c)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例1について説明する。図63(a)〜(c)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例1を時系列で示している。
図63(a)に示す状態は、図56(a)に示す状態と同一であるので、その説明は省略する。
図63(b)は、遊技者により設定操作部137の右ボタンが押下されて、曲1から曲2に切り替えられた状態を示している。楽曲選択表示領域Bの中央には「曲2」の楽曲表示が表示されている。しかしながら、楽曲選択操作の結果が反映されておらず、歌詞表示領域Cには曲1の動揺「どんぐりころころ」の歌詞「どんぐりころころ」が表示され、スピーカ120からは伴奏とともに歌唱の「ころころ」が出力されている。
図63(c)は楽曲選択操作の結果が反映されて、曲2の歌詞表示および出力が実行されている状態を示している。本実施の形態では、曲2として歌曲の「さくらさくら」が設定されている。スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さくら」が出力されており、歌詞表示領域Cには「さくら さくら」の歌詞が表示されている。また、楽曲「さくらさくら」の歌詞は2小節毎に表示される。
本例の楽曲切替の際には、先に歌詞表示が曲2の歌詞表示に切り替えられ、次いで、スピーカ120から出力される楽曲が曲1から曲2に切り替えられる。
次に、図63(d)〜(f)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図63(d)〜(f)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図63(d)、(e)に示す状態は、図63(a)、(b)に示す状態と同様であるので、その説明は省略する。
図63(c)は楽曲選択操作の結果が反映されて、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さくら」が出力されている状態を示している。また、歌詞表示は楽曲選択操作の結果が反映されておらず、歌詞表示領域Cには曲1の「どんぐりころころ」の歌詞「ドンブリコ」が表示されている。
本例の楽曲切替の際には、スピーカ120から出力される楽曲が曲1から曲2に切り替えられ、次いで、歌詞表示が曲2の歌詞表示に切り替えられる。
次に、図63(g)、(h)を用いて、本実施例によるパチンコ機100における演出例2について説明する。図63(g)、(h)はこの順に本実施例によるパチンコ機100における演出例2を時系列で示している。
図63(g)は楽曲選択操作が反映されて、スピーカ120からは、伴奏とともに歌唱の「さくら」が出力されている状態を示している。また、歌詞表示領域Cの歌詞表示が非表示とされている。
図63(h)は、歌詞表示が曲2の歌詞表示に切り替えられた状態を示している。歌詞表示領域Cには楽曲「さくらさくら」の歌詞「さくら さくら」が表示されている。また、楽曲「さくら」は第2小節に進んでおり、スピーカ120からは伴奏とともに歌唱の「さくら」が出力されている。
このように、楽曲切替の際には、曲1の歌詞表示が一旦消去された後、曲2の歌詞表示が開始されてもよい。曲2の歌詞表示の開始タイミングは、スピーカ120から曲2の出力が開始された後であり、例えば、曲2が第2小節に入った時でもよい。
次に、本実施形態の変形例によるパチンコ機100における演出について図64〜図66を用いて説明する。
まず、図64(a)を用いて本実施形態の変形例1による演出について説明する。本例では、ボタン画像806の下端と歌詞表示領域Cの中央部上端とが接しており、ゲージ画像814が歌詞表示領域Cの歌詞表示よりも手前側であって歌詞表示の下部と重なるように表示されている。これにより、歌詞「どんぐりころころ」の上部がゲージ画像814とボタン画像806との間に表示される。なお、ボタン画像806が歌詞表示の少なくとも一部に重なっていてもよい。
次に、図64(b)を用いて、本実施形態の変形例2による演出について説明する。本例では、演出表示領域208dの下方に横長状の保留アイコン表示領域Dが設けられている。保留アイコン表示領域Dには、特図1の保留に対応する保留アイコンが最大4個表示可能であり、特図2の保留に対応する保留アイコンが最大4個表示可能であり、合計8個の保留アイコンが表示可能である。また、保留アイコン表示領域Dの左方には正方形状の変動アイコン表示領域Eが設けられている。変動アイコン表示領域Eには、消化された保留に対応するアイコン(以下、「変動アイコン」と称する)が表示される。
本例では、左から3つ目に表示されている吉宗の顔の絵柄の表示態様の保留アイコン816が歌詞表示の一部と重なって表示されている。保留アイコン816が歌詞表示領域Cの歌詞表示よりも手前側に表示されおり、保留アイコン816により歌詞表示の一部が隠されている。このように、保留アイコンが歌詞表示に重なるように表示されてもよい。
保留アイコン816は3つ目に保留されている特図変動遊技の先読み予告として表示されている。先読み予告用の保留アイコンの表示サイズは、デフォルトの円形の保留アイコンの表示サイズよりも大きいため、歌詞表示の一部に重なる。このため、先読み予告用の保留アイコンが4つ以上表示された場合には、先読み予告用の保留アイコンで歌詞表示が読み取り困難な程度に隠される場合がある。また、変動アイコン表示領域Eは、歌詞表示領域Cと所定の間隔を設けて配置されるので、変動アイコンと歌詞表示とが重なることはない。
次に、図64(c)、(d)を用いて、本実施形態の変形例3による演出について説明する。図64(c)、(d)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
本例では、図64(c)に示すように、演出表示領域208dの右下方に姫様のキャラクタ画像(以下、「姫様」という)818が表示されている。姫様818を用いて、保留アイコン変化演出、先読み予告演出、当該変動の予告演出、チュートリアル演出、会話予告表示等が実行可能である。
図64(c)は、保留アイコン変化演出が開始された状態を示している。姫様818が変化させる対象の保留アイコンに向かって矢を放つアニメーションが演出表示領域208dに表示されて、保留アイコン変化演出が実行される。本例では、保留順位が3番目の特図1変動遊技に対しての先読み予告演出が実行される。図64(d)に示すように、左から3番目の保留アイコン820に向かって矢が飛んでいく予告アニメーションが表示されている。また、当該予告アニメーションと歌詞表示の一部とが重なって表示される。当該予告アニメーションは歌詞表示よりも手前側に表示されるので、当該予告アニメーションにより歌詞表示の一部が隠されている。
図64(d)は、保留アイコン820に矢が命中して保留アイコン820の表示態様が変化した状態を示している。保留アイコン820の表示態様は、デフォルトの円形の表示態様から吉宗の顔の絵柄の表示態様に変化している。また、本例では、保留アイコン表示領域Dと歌詞表示領域Cとが所定の間隔を設けて配置されているので、変化後の保留アイコン820が歌詞表示に重ならないように表示される。
次に、図64(e)を用いて、本実施形態の変形例4による演出について説明する。本例では、図64(e)に示すように、歌詞表示が上下2段に表示されている。例えば、歌唱が複数パートを含む場合には、上段の歌詞表示領域Fと下段の歌詞表示領域Gとにそれぞれのパート毎の歌詞が表示されてもよい。また、パート毎に表示される上段の歌詞表示と下段の歌詞表示とは異なっていてもよい。また、上段の歌詞表示のみがカットイン画像やボタン画像等の演出表示や可動体により隠されてもよいし、下段の歌詞表示のみがカットイン画像やボタン画像等の演出表示や可動体により隠されてもよいし、上段および下段の歌詞表示がカットイン画像やボタン画像等の演出表示や可動体により隠されてもよい。
次に、図64(f)、(g)を用いて、本実施形態の変形例5による演出について説明する。図64(f)は、歌詞表示領域Cの枠内が薄墨色で表示されている状態を示している。図64(f)に示す歌詞表示領域Cの表示態様はデフォルトの表示態様である。
図64(g)は、歌詞表示領域Cの枠内が赤色(図中、クロスハッチングで示す)で表示されている状態を示している。本例では、歌詞表示領域Cの枠内が赤色で表示されて予告演出が実行される。歌詞表示領域Cの枠内の色は、大当り信頼度の高い順に、例えば、赤、緑、青に設定されている。このように、歌詞表示の態様で大当り信頼度が示されてもよい。
次に、図65(a)を用いて、本実施形態の変形例6による演出について説明する。本例では、演出表示領域208dの左下方にエラー画像822が表示されている。本例のエラー画像822は、下皿満タンエラーを表示するものであり、「球を抜いてください」の文字列画像を含んでいる。エラー画像822は、下皿128が満タンであることを下皿満タンセンサが検出し、第1副制御部400が下皿満タンエラーが発生したことの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて表示される。このため、エラー画像822は、下皿満タンエラーが解消されない限り、より具体的には、球排出レバー132が操作されない限り消去されない。
エラー画像822は、歌詞表示領域Cの一部と重なって表示されている。歌詞表示はボタン画像806等の演出表示と、エラー画像822等のエラー表示との複数種類の表示で隠されてもよい。例えば、演出表示の方がエラー表示よりも歌詞表示の隠す面積が大きくてもよいし、その逆でもよい。また、演出表示が歌詞表示の前側を隠し、エラー表示が歌詞表示の後側を隠してもよいし、その逆でもよい。
次に、図65(b)〜(d)を用いて、本実施形態の変形例7による演出について説明する。図65(b)〜(d)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
図65(b)は、ボタン導入アニメーションが表示開始された状態を示している。ボタン導入アニメーションは、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されることを予告するアニメーションである。本例のボタン導入アニメーションでは、演出表示領域208dの左方に透過率が50%のボタン画像806aが表示され、演出表示領域208dの右方に透過率が50%のボタン画像806bが表示され、ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央に移動するアニメーションが表示される。
図65(c)は、ボタン導入アニメーションが実行されている状態を示している。ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央付近にまで移動している。ボタン画像806a、806bが完全に重なった状態となった後、ボタン導入アニメーションが終了される。
図65(d)は、ボタン導入アニメーションが終了して、ボタン画像806が表示されている状態を示している。ボタン画像806a、806bが完全に重なった後、ボタン画像806a、806bがボタン画像806に変化するとボタン導入アニメーションが終了する。
本例のボタン導入アニメーションは、歌詞表示に重ならずに表示される。より具体的には、ボタン画像806a、806bは歌詞表示に重ならずに表示される。一方、ボタン画像806は歌詞表示の一部に重なって表示される。
次に、図65(e)、(f)を用いて、本実施形態の変形例8による演出について説明する。図65(e)、(f)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
本変形例では、遊技者に所定のミッション与え、当該ミッションが達成された場合には、ミッション達成を報知する画像が表示される。本例のミッションは、例えば、所定の演出表示が実行されたことがミッション達成条件となる。所定の演出表示の大当り信頼度が高い順に、ミッション達成のランクA、B、Cが割り当てられている。
図65(e)は、ランクCのミッションが達成された状態を示している。演出表示領域208dの右下方にはランクC達成画像824が表示される。ランクC達成画像824は、横長長方形状の枠画像と当該枠画像内に表示される「ランクC達成」の文字列画像とで構成されている。また、ランクC達成画像824は歌詞表示領域Cに重ならずに表示される。
図65(f)は、ランクAのミッションが達成された状態を示している。演出表示領域208dの右下方のランクC達成画像824の下方にはランクA達成画像826が表示される。ランクA達成画像826は、横長長方形状の枠画像と当該枠画像内に表示される「ランクA達成」の文字列画像とで構成されている。
本例では、1回目に達成されたランクCのミッション達成を表示するランクC達成画像824は歌詞表示領域Cに重ならずに表示され、2回目に達成されたランクAのミッション達成を表示するランクA達成画像826は歌詞表示領域Cの一部と重なって表示される。このように、複数回のミッションを達成した場合には、ミッション達成を報知する演出表示が歌詞表示と重なって表示される場合がある。
次に、図65(g)を用いて、本実施形態の変形例9による演出について説明する。図65(g)は、スピーカ120からの歌唱出力のタイミングと、装飾図柄表示装置208の歌詞表示のタイミングとを示している。図65(g)は、左から右に向かって時間の経過を表し、上段にスピーカ120からの歌唱出力の状態と、下段に装飾図柄表示装置208の歌詞表示の状態とを示している。
本例では、歌唱出力に先立って、時刻t1で歌詞表示「どんぐりころころ」が表示され、歌詞表示が開始された後の時刻t2で歌唱「どんぐりころころ」が出力される。また、時刻t3で、歌詞表示「どんぐりころころ」が消去され、歌唱「どんぐりころころ」が終了する。
楽曲の第2小節では、第1小節と同様に、歌唱出力に先立って、時刻t4で歌詞表示「ドンブリコ」が表示され、歌詞表示が開始された後の時刻t5で歌唱「ドンブリコ」が出力される。また、時刻t6で、歌詞表示「ドンブリコ」が消去され、歌唱「ドンブリコ」が終了する。
本例では、1小節の歌詞表示が開始された後、当該1小節の歌唱が開始されている。なお、歌詞表示の開始タイミングと歌唱出力の開始タイミングとは同時でもよいし、歌詞表示の開始タイミングが歌唱出力の開始タイミングよりも後でもよい。また、本例では1小節の歌唱出力の終了と同時に当該1小節の歌詞表示が終了している。なお、1小節の歌唱出力の終了後に当該1小節の歌詞表示が終了してもよいし、その逆でもよい。また、次の小節に進む際に歌詞表示を一旦非表示としてもよいし、1小節の歌詞表示の終了と同時に当該1小節の次の1小節の歌詞表示が開始されてもよい。
図65(h)〜同図(k)は、本実施形態の変形例9Aによる演出について説明する図であり、この順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
同図(h)は、ボタン導入アニメーション(ボタン演出の導入アニメーション、フェードインアニメーション)が開始された状態である。演出表示領域208dの左方に透過率が50%のボタン画像806aが表示され、演出表示領域208dの右方に透過率が50%のボタン画像806bが表示され、ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央に移動するアニメーションが表示される。
また、同図(i)ではボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央付近にまで移動し、同図(j)に示すようにボタン画像806a、806bが完全に重なった状態となった後、ボタン導入アニメーションが終了される。
本変形例では、図65(h)〜同図(j)がボタン導入アニメーションの実行中の状態である。本変形例では、ボタン導入アニメーションの実行の開始(同図(h))から、ボタン導入アニメーションが終了される(同図(j))までの期間は、チャンスボタン136の操作がされた場合であっても、その操作を有効な操作として受け付けていない。
また、ボタン導入アニメーションの実行の開始からエラー画像822(この例では、下皿満タンエラーを表示するものであり、「球を抜いてください」の文字列画像を含む表示(球抜き表示))が表示されているが、ボタン導入アニメーションは、エラー画像822とは重ならない(ボタン導入アニメーションがエラー画像822にオーバーラップされていない)。
同図(k)は、ボタン画像806a、806bが完全に重なった後、ボタン画像806a、806bがボタン画像806に変化してボタン導入アニメーションが終了した後の状態である。すなわち、チャンスボタン136の操作を有効に受け付ける状態となり、ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が表示された状態である。このタイミング以降、ゲージ画像814の長さが短くなり、メータが減少する表示を開始する。この例では、ボタン画像806とゲージ画像814のいずれも、エラー画像822とは重ならない(ボタン画像806とゲージ画像814のいずれもエラー画像822にオーバーラップされていない)。
なお、ゲージ画像814は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。また、ボタン画像806とゲージ画像814とは同時に表示開始されてもよいし、いずれか一方が先に表示開始されてもよい。
図65(l)〜同図(o)は、本実施形態の変形例9Bによる演出について説明する図であり、この順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。変形例9Bは、変形例9Aよりも「良いボタン演出」の例である。「良いボタン演出」とは、変形例9Aのボタン演出よりも、チャンスボタン136の操作時に表示される演出表示が、大当り期待度の高いものになるか、あるいは、大当り期待度の高いものになりやすい演出である。また、チャンスボタン136の操作時に表示される演出表示が変形例9Aのボタン演出と同じであっても大当り期待度が高い演出である。
図65(l)〜同図(o)は、同図(h)〜(j)よりも、「良いボタン演出」であることが期待できる「良いボタン導入アニメーション」の実行中の状態である。
まず、同図(l)は、ボタン導入アニメーションが開始された状態である。この場合、演出表示領域208dの左上方に透過率が50%のボタン画像806aが表示され、演出表示領域208dの右上方に透過率が50%のボタン画像806bが表示され、ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央に移動するアニメーションが表示される。また、これらと例えばタイミングを合わせて、演出表示領域208dの左下方に透過率が50%のボタン画像806cが表示され、演出表示領域208dの右下方に透過率が50%のボタン画像806dが表示され、ボタン画像806c、806dが演出表示領域208dの中央に移動するアニメーションが表示される。また、エラー画像822(この例では、下皿満タンエラーを表示するものであり、「球を抜いてください」の文字列画像を含む表示(球抜き表示))が表示されているが、このタイミングでは、エラー画像822とボタン導入アニメーションの一部は重なっていない。
また、同図(m)ではボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央付近にまで移動し、またこれらと例えばタイミングを合わせて、ボタン画像806c、806dが演出表示領域208dの中央付近にまで移動する。このタイミングで、ボタン導入アニメーションの一部(この例では、ボタン画像806c、806dが、エラー画像822にオーバーラップされている。
そして、同図(n)に示すようにボタン画像806a、806bが完全に重なり、またこれらと例えばタイミングを合わせて、ボタン画像806c、806dが完全に重なった(ボタン画像806a、806bとも完全に重なった)った状態となった後、ボタン導入アニメーションが終了される。
同図(o)は、ボタン画像806a、806b、806c、806dが完全に重なった後、ボタン画像806a、806b、806c、806dが大きいボタン画像(デカボタン画像)806´に変化してボタン導入アニメーションが終了した後の状態である。すなわち、チャンスボタン136の操作を有効に受け付ける状態となり、大きいボタン画像806´とゲージ画像(メータ画像)814が表示された状態である。このタイミング以降、ゲージ画像814の長さが短くなり、メータが減少する表示を開始する。この例では、大きいボタン画像806´とゲージ画像814のいずれも、エラー画像822とは重ならない(大きいボタン画像806´とゲージ画像814のいずれもエラー画像822にオーバーラップされていない)。
なお、ゲージ画像814は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。また、大きいボタン画像806´とゲージ画像814とは同時に表示開始されてもよいし、いずれか一方が先に表示開始されてもよい。
本変形例では、ボタン導入アニメーションの終了後に必ず大きいボタン画像806´とゲージ画像814が表示されてボタン演出が実行されるように構成されているが、ガセのボタン演出を含むものであってもよい。ガセのボタン演出を含む構成の場合、「良いボタン導入アニメーション」の方が変形例9Aの「ボタン導入アニメーション」よりもボタン演出が成立し易いという構成でもよいし、これに代え、またはこれに加え、ボタン演出成立時には「良いボタン演出」が期待できる、という構成でもよい。
なお、変形例9Aのボタン画像806(図65(k))と変形例9Bのデカボタン画像806´(図65(o))について、いずれもエラー表示822と重なっていないが、変形例9Aと変形例9Bのいずれか一方の演出例の場合のみ、何らかの表示(例えば、ボタン画像806、デカボタン画像806´やゲージ画像814など)がエラー表示822と重なるように構成されていてもよい。
なお、図65に示すボタン画像806、806a〜806d、大きいボタン画像806´は、いずれも操作手段を模した画像のうちの一の画像であってもよい。
図65(p)〜同図(r)は、本実施形態の変形例9Cによる演出について説明する図であり、この順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
同図(p)は、ボタン導入アニメーションが終了し、ボタン演出が開始された状態である。すなわち、チャンスボタン136の操作を有効に受け付ける状態となり、ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が表示された状態である。このタイミング以降、ゲージ画像814の長さが短くなり、メータが減少する表示を開始する。この例では、ボタン画像806とゲージ画像814のいずれも、エラー画像822とは重ならない(ボタン画像806とゲージ画像814のいずれもエラー画像822にオーバーラップされていない)。
同図(q)は、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャンスボタン136が操作された(同図(p))後の状態であり、ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が非表示となり、他の演出画像(この例では、キャラクタ(殿)のカットイン画像)が表示されている。また、エラー画像822が引き続き表示されている。
同図(r)は、同図(q)よりも「良い演出」が実行されている状態を示しており、例えば、同図(r)よりも大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像が表示されている。「良い演出」とは、大当り期待度が高い演出であり、同図(q))の演出画像(小さいキャラクタ(殿)のカットイン画像))が表示された後よりも、同図(r)の演出画像(大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像)が表示された後の方が、最終的に大当り図柄が確定表示されやすくなるように構成されている。
また、同図(r)に示す「良い演出」では、演出画像(大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像)がエラー画像822にオーバーラップされている。なお、この例では、同図(r)と同図(q)のうち、同図(r)の場合(「良い演出」の場合)のみがエラー画像822と重なるように構成されているが、同図(r)の場合(「良い演出」の場合)の方が、同図(q)の場合(「良い演出」よりも大当り期待度が低い演出)よりもエラー画像822と重なる領域が大きいものであってもよく、同図(r)の場合(「良い演出」の場合)はエラー画像822と重なる場合が100%である(常に重なる)が、同図(q)の場合(「良い演出」よりも大当り期待度が低い演出))はエラー画像822と重なる場合が0%である(一切重ならない)構成であってもよい。
次に、図66(a)〜(c)を用いて、本実施形態の変形例10による演出について説明する。図66(a)〜(c)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
図66(a)に示すように、本例の歌詞表示領域Cは、演出表示領域208dの中央部上方に表示されている。また、図66(a)では、ボタン導入アニメーションが表示開始されている。本例のボタン導入アニメーションでは、演出表示領域208dの左上方に透過率が50%のボタン画像806aが表示され、演出表示領域208dの右上方に透過率が50%のボタン画像806bが表示され、ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央部下方に移動するアニメーションが表示される。
図66(b)は、ボタン導入アニメーションが実行されている状態を示している。ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央付近にまで移動している。また、ボタン画像806a、806bが歌詞表示領域Cの歌詞表示の一部と重なって表示される。
図66(c)は、ボタン導入アニメーションが終了して、ボタン画像806が表示されている状態を示している。ボタン画像806a、806bが完全に重なった後、ボタン画像806a、806bがボタン画像806に変化するとボタン導入アニメーションが終了する。
本例のボタン導入アニメーションは、表示の全期間において歌詞表示の一部に重なって表示されずに、途中の表示期間において歌詞表示の一部に重なって表示される。本例のボタン導入アニメーションは、開始当初で歌詞表示を隠さず、表示半ばで歌詞表示を隠すように表示される。また、ボタン導入アニメーション終了後に表示されるボタン画像806は歌詞表示に重ならないように表示される。
次に、図66(d)、(e)を用いて、本実施形態の変形例11による演出について説明する。図66(d)、(e)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
図66(d)は、スーパーリーチAの演出が実行されている状態を示している。図柄表示領域208a、208cには「装飾3」がゆれ変動表示され、装飾図柄の変動表示でリーチになっている。また、演出表示領域208dには、左方に吉宗のキャラクタ画像が表示され、右方に敵のキャラクタ画像が表示され、吉宗と敵とが対峙するシーンのアニメーションが表示されている。また、スーパーリーチ演出の実行中には、楽曲選択領域Bが非表示とされている。
また、本例のスーパーリーチAの演出中には、スピーカ120から楽曲「雪やこんこ」が出力される。スピーカ120からは伴奏とともに歌唱「雪や」が出力され、歌詞表示領域Cには歌詞「雪や こんこ」が表示されている。
図66(e)は、スーパーリーチAの演出中に楽曲「雪やこんこ」が第2小節に進んだ状態を示している。「雪やこんこ」の第2小節では、歌詞表示領域Cが消去され、代わりに、歌詞表示「こんこ」を含むカットイン画像824が表示される。カットン画像824は、右上に傾いた横長長方形状の枠画像内に歌詞が表示される態様を有している。また、スピーカ120からは伴奏とともに歌唱「こんこ」が出力されている。なお、歌詞表示を含むカットイン画像824は、1小節の全体で当該1小節の歌詞全体を含んで表示されてもよいし、1小節の一部で当該1小節の歌詞の一部を含んで表示されてもよいし、複数小節で当該複数小節の歌詞全体を含んで表示されてもよい。また、カットイン画像824は、予告演出として表示されてもよく、歌詞表示の文字色や枠画像内の色により大当り信頼度が設定されていてもよい。
図66(f)〜同図(k)は、本実施形態の変形例10Aによる演出について説明する図であり、図66(l)〜同図(m)は、本実施形態の変形例10Bによる演出について説明する図であり図66(n)〜同図(o)は、本実施形態の変形例10Cによる演出について説明する図である。図66(f)〜同図(o)(変形例10A〜10C)に共通の構成として、チャンスボタン136と、十字ボタン900を少なくとも有している。ここで、十字ボタン900は、少なくとも上ボタン900aと、下ボタン900bと、左ボタン900cと、右ボタン900dを有するボタンである。
左ボタン900cおよび右ボタン900dは、例えば、ST中(電サポ中)にあっては主に(あるいは常に)、スピーカ120から出力される楽曲の選択(切替)に用いられるボタンである。
また、上ボタン900aと下ボタン900bは例えば、スピーカ120から出力される音(楽曲)の音量変更に用いられるボタンである(図61に示す、歌詞表示のオン/オフ状態を切り替えるボタンとは異なる)。例えば、同図(f)に示すように音量メーター非表示状態で上ボタン900aと下ボタン900bのいずれかを操作すると、音量メータ901が表示される。音のメータ901は1〜6までである。例えば、上ボタン900aを操作する毎に音量メータ901が1つずつ増加し、下ボタン900bを操作する毎に音量メータ901が1つずつ減少する。音量メータ901が「1」の場合に下ボタン900bを操作しても音量「1」のままであり、音量メータ901が「6」の場合に上ボタン900bを操作しても音量「6」のままである。また、音量メーター非表示状態で上下ボタン900a、900bを操作すると、まずは一旦、現在の音量を示す音量メーター901を表示する構成であってもよいし、音量メータ901が常に「1」から開始される構成であってもよい。音量メーター901は最後の操作から所定時間(例えば1秒間)表示される。
なお、変形例10A〜10Cでは、光量は左右ボタン900c、900dで変更可能であるが、少なくともST中(電サポ中)は楽曲の選択(切替)に割り当てられているため該状態では光量を変更できない。また、ST中(電サポ中)のSPリーチ中は楽曲の選択(切替)ができない構成になっているが、その場合であっても光量を変更できない。一方、大当り中は、左右ボタン900c、900dで光量を変更可能としてもよく、その場合は、大当り中に光量を変更させておいた方がよい。また、大当り中は、左右ボタン900c、900dで光量を変更不可としてもよい。
また、上下ボタン900a、900bおよび/または左右ボタン900c、900dは、裏ボタン演出に用いられる場合があってもよい。裏ボタン演出とは、そのボタンの操作指示(他のボタン操作指示があってもよい)のない状態でボタン操作すると何らかの演出が行われる演出をいう。ここで、操作指示がされているボタンを操作した場合よりも、操作指示がされていないボタンを操作した場合の方が或る演出が出現しやすいように構成されてもよく、裏ボタン演出でないと出現しない演出(例えば一発告知演出)があってもよい。
次に、各変形例について説明する。まず、図66(f)〜(k)を用いて、本実施形態の変形例10Aによる演出について説明する。図66(f)〜(k)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
図66(f)は、ボタン導入アニメーションが開始された状態である。演出表示領域208dの左方に透過率が50%のボタン画像806aが表示され、演出表示領域208dの右方に透過率が50%のボタン画像806bが表示され、ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央に移動するアニメーションが表示される。この状態では、エラー画像822(この例では、下皿満タンエラーを表示するものであり、「球を抜いてください」の文字列画像を含む表示)が表示されているが、ボタン導入アニメーションとは重なっていない。
同図(g)ではボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央付近にまで移動している状態である。またこのタイミングでは、同図(f)で上下ボタン900a、900bが操作されたことにより、音量メータ901が表示され、音量変更が可能であることを報知している。エラー画像822は引き続き表示されているが、ボタン導入アニメーションや音量メータ901とは重なっていない。
同図(h)ではボタン画像806a、806bが完全に重なった状態である。このタイミングでは、ボタン導入アニメーションの一部(ボタン画像806a、806b)の一部が音量メータ901にオーバーラップされる。一方で、ボタン導入アニメーションの一部(ボタン画像806a、806b)の一部および音量メータ901はいずれも、エラー画像822によってオーバーラップはされない。
同図(i)は、ボタン画像806a、806bが完全に重なった後、ボタン画像806a、806bがボタン画像806に変化してボタン導入アニメーションが終了した後の状態である。すなわち、チャンスボタン136の操作を有効に受け付ける状態となり、ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が表示された状態である。また、音量メータ901は非表示となり、音量変更が不可であることを報知している。ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が表示されるタイミング(第1のタイミング)と、音量メータ901が非表示となるタイミング(第2のタイミング)は、同じタイミングであってもよいし、第1のタイミングが第2のタイミングより早くてもよいし、第2のタイミングが第1のタイミングより早くてもよい。
このタイミング以降、ゲージ画像814の長さが短くなり、メータが減少する表示を開始する。この例では、ボタン画像806とゲージ画像814のいずれも、エラー画像822とは重ならない(ボタン画像806とゲージ画像814のいずれもエラー画像822にオーバーラップされていない)。
なお、ゲージ画像814は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同時に表示開始されてもよいし、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された後に表示開始されてもよい。また、ボタン画像806とゲージ画像814とは同時に表示開始されてもよいし、いずれか一方が先に表示開始されてもよい。
同図(j)は、チャンスボタン136の操作有効期間内に、例えば下ボタン900bが操作された状態であり、同図(k)がチャンスボタン136の操作有効期間内に下ボタン900bが操作されたことによってボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が非表示となり、裏ボタン演出として他の演出画像(例えば、予告演出、この例では、大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像)が表示されている状態である。また、非表示となっていた音量メータ901が再表示され、音量変更が可能であることを報知する。エラー画像822は引き続き表示されており、カットイン画像の一部は、エラー画像822および音量メータ901によってオーバーラップされている。
本変形例では、ボタン導入アニメーションの実行中に上下ボタン900a、900bを操作すると、同図(f)、(g)に示すように音量メータ901が表示されて音量変更が可能となり(裏ボタン演出は実行されず)、ボタン演出の実行中に上下ボタン900a、900bを操作すると、音量メータ901が再表示されて音量変更が可能になり、また裏ボタン演出として例えばカットイン画像の表示が実行される。
なお、同図(j)に示すタイミング(チャンスボタン136の操作有効期間内)にチャンスボタン136の操作を行った場合は、同図(k)に示す裏ボタン演出としてのカットイン画像ではなく、例えば、他の演出(例えば図65(q)に示すカットイン画像を表示する演出など)を実行する。この場合の、カットイン画像は、エラー画像822とは重ならない(図65(q)参照)。
次に、図66(l)、(m)を用いて、本実施形態の変形例10Bによる演出について説明する。図66(l)、(m)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
図66(l)は、ボタン導入アニメーションが開始された状態である。演出表示領域208dの左方に透過率が50%のボタン画像806aが表示され、演出表示領域208dの右方に透過率が50%のボタン画像806bが表示され、ボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央に移動するアニメーションが表示される。この状態では、エラー画像822(この例では、下皿満タンエラーを表示するものであり、「球を抜いてください」の文字列画像を含む表示)が表示されているが、ボタン導入アニメーションとは重なっていない。
また、このタイミングではオートボタン報知903(この例では、「オートボタンON」の文字の表示)によって、オートボタンモードが設定中であることが報知されている。オートボタンモードは、ボタン操作をしなくても、ボタン操作をした後に行わる演出が行われるモードであり、例えばゲージ画像814がある程度短くなった場合(例えば、半分程度まで短くなった場合)に、ボタン操作をした後に行わる演出が行われる。また、オートボタンモードの設定中に遊技者がボタンを操作することも可能であり、その場合はボタン操作をした後に行わる演出が実行されるが、その場合にはオートボタンモードが解除される(変形例10Cにおいて述べるが、一部例外あり)。オートボタンモードの設定方法は、例えば、ボタンの長押しでONにすることができ、他の方法としては、メニュー画面から設定することができる。
同図(m)ではボタン画像806a、806bが演出表示領域208dの中央付近にまで移動している状態である。またこのタイミングでは、同図(l)で上下ボタン900a、900bが操作されたことにより、音量メータ901が表示され、音量変更が可能であることを報知している。また、オートボタン報知903(この例では、「オートボタンOFF」の文字の表示)によって、オートボタンが非設定中であることが報知されている。このタイミングでは、エラー画像822は引き続き表示されているが、ボタン導入アニメーションや音量メータ901とは重なっていない。
本変形例では、ボタン導入アニメーションの実行中に上下ボタン900a、900bを操作すると、音量メータ901が表示されて音量変更が可能となる(裏ボタン演出は実行されない)。また、オートボタン報知903とエラー画像822は重ならない。
次に、図66(n)、(o)を用いて、本実施形態の変形例10Bによる演出について説明する。図66(n)、(o)はこの順に本変形例によるパチンコ機100における演出例を時系列で示している。
図66(n)は、ボタン導入アニメーションが終了した後の状態である。すなわち、チャンスボタン136の操作を有効に受け付ける状態となり、ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が表示され、ゲージ画像814の長さが短くなって、メータが減少する表示を開始している。
また、このタイミングではオートボタン報知903(この例では、「オートボタンON」の文字の表示)によって、オートボタンが設定中であることが報知されている。
この例では、エラー画像822が表示されているが、ボタン画像806とゲージ画像814のいずれも、エラー画像822とは重ならない(ボタン画像806とゲージ画像814のいずれもエラー画像822にオーバーラップされていない)。また、オートボタン報知903とエラー画像822は重ならない。
同図(o)は、チャンスボタン136の操作有効期間内に、例えば下ボタン900bが操作された(同図(n))後の状態であり、ボタン画像806とゲージ画像(メータ画像)814が非表示となり、裏ボタン演出として他の演出画像(この例では、大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像)が表示されている状態である。また、非表示となっていた音量メータ901が再表示され、音量変更が可能であることを報知する。エラー画像822は引き続き表示されており、カットイン画像の一部は、エラー画像822および音量メータ901によってオーバーラップされている。
また、このタイミングではオートボタン報知903(この例では、「オートボタンOFF」の文字の表示)によって、オートボタンが設定中であることが報知されている。また、オートボタン報知903はカットイン画像の一部にオーバーラップするが、オートボタン放置903とエラー画像822は重ならない。
なお、本変形例では、操作可能なチャンスボタンを複数備え(チャンスボタン136および不図示の他のチャンスボタンを備え)、同図(n)に示すタイミングで指示されていないチャンスボタン(例えば、不図示のチャンスボタン)を操作すると、裏ボタン演出(予告演出)として演出表示(例えば、大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像の表示)が実行されてオートボタンモードがオフになる(同図(o))が、同図(n)に示すタイミングで図示のように上下ボタン900a、900bのいずれかを操作すると、音量メータ901が表示されて音量変更が可能となり、裏ボタン演出として同図(o)に示すような演出表示(例えば、大きいキャラクタ(殿)のカットイン画像の表示)が表示されるが、オートボタンモードがオフにならないように構成してもよい。なお、上下ボタン900a、900bはメニュー画面においてオートボタンモードのオンオフの際に用いられるボタンである。
なお、他のチャンスボタンを有し、他のチャンスボタンの操作で裏ボタン演出を実行する構成の場合において、上下ボタン900a、900bの操作では裏ボタン演出が実行される場合がないように構成してもよい。
なお、変形例10A〜変形例10Cにおいて上下ボタン900a、900bとして説明した構成は、左右ボタン900c、900dであっても同様に実施できる。
また、図65および図66に示したエラー画像822が表示される各変形例において、ボタン導入アニメーションのみがエラー画像822によってオーバーラップされる構成(例えば、図65(m)、(n)など)は、図56等に示した楽曲選択領域Bなどに適用してもよく、図56等に示した楽曲選択領域Bなどがエラー画像822によってオーバーラップされるようにしてもよい。
本例によるパチンコ機100は、いわゆる歌パチといわれるパチンコ機である。本例によるパチンコ機100は、スーパーリーチ演出中に必ず楽曲を出力し、図66(d)に示すように歌詞をテロップ表示したり、図66(e)に示すように表示領域の中央部に相対的に大きな表示サイズで歌詞を表示したりする。カットイン画像824内の歌詞表示は、他の演出表示(例えば、カットイン画像810、ボタン画像806等)または可動体804等により隠されてもよい。なお、同じ楽曲でも歌詞表示領域Cに表示される歌詞のテロップ表示は他の演出表示または可動体により隠され、カットイン画像824内の歌詞表示は他の演出表示または可動体により隠されないようになっていてもよいし、その逆であってもよい。また、チャンスボタン136が押下された場合に表示される演出表示(例えば、カットイン画像810)によりカットイン画像824内の歌詞表示が隠されてもよい。また、カットイン画像824内の歌詞表示が隠された場合には、スピーカ120からの楽曲の出力が継続されてもよいし、スピーカ120からの楽曲の出力が中断されてもよい。また、歌詞表示領域C内に歌詞表示を表示しつつ、カットイン画像824内の歌詞表示を表示してもよい。この場合、歌詞表示領域C内の歌詞表示の開始タイミングと、カットイン画像824内の歌詞表示の開始タイミングとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。歌詞表示領域C内の歌詞表示の終了タイミングと、カットイン画像824内の歌詞表示の終了タイミングとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、スピーカ120からの歌唱の出力に合わせて歌詞表示領域C内の歌詞表示が表示され、スピーカ120からの歌唱の出力とずれてカットイン画像824内の歌詞表示が表示されてもよい。また、スピーカ120からの歌唱の出力とずれて歌詞表示領域C内の歌詞表示が表示され、スピーカ120からの歌唱の出力と合わせてカットイン画像824内の歌詞表示が表示されてもよい。
次に、以上説明した実施形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図46乃至図66を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態による遊技台は、
音出力手段(例えば、スピーカ120)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)とを備えた遊技台であって、
前記音出力手段は、楽曲(例えば、童謡「どんぐりころころ」、童謡「雪やこんこ」、歌曲「さくらさくら」)を出力可能であり、
前記楽曲は、歌唱を含み、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記歌唱に対応する歌詞(例えば、「どんぐりころころ」等の歌詞)の表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(例えば、ミニボタン画像800、デカボタン画像802、ボタン画像806、ボタン画像806a、806b、カットイン画像810、ゲージ画像814、保留アイコン816、ランクA達成画像826等のミッション達成報知画像)(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記第二の表示が表示される場合は、該第二の表示が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されている(例えば、図59(c)、(h)、図62(c)〜(e)、図62(h)〜(k)、図64(a)、(b)、図65(a)、(d)、(f)、図66(b)参照)、ことを特徴とする遊技台。
上記構成によれば、音声手段により出力されている楽曲を楽しませながら、歌詞表示に重なって表示される演出表示に遊技者を注目させて遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2) (1)に記載の遊技台であって、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記第二の表示は、前記操作手段を模した画像(例えば、ミニボタン画像800、デカボタン画像802、ボタン画像806、ボタン画像806a、806b)の表示である、ことを特徴とする遊技台。
(3) (1)に記載の遊技台であって、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作された後に表示される演出表示(例えば、カットイン画像810)である、ことを特徴とする遊技台。
(4) (3)に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されない場合には表示されない、ことを特徴とする遊技台。
(5) (1)乃至(4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、予告アニメーション(例えば、図64(c)に示す保留変化演出の予告アニメーション)の表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第三の表示が表示される場合は、該第三の表示が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(6) (1)乃至(5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図52に示す主制御部タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄(例えば、図50(a)に示す図柄)を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄(例えば、図50(b)に示す図柄)を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(7) (6)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を実行可能であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果に対応する装飾図柄を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(8) (6)または(7)に記載の遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(9) (8)に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の図柄表示手段を制御可能であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の図柄表示手段を制御可能であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を制御可能である、ことを特徴とする遊技台。
(10) (1)乃至(9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)またはスロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、ことを特徴とする遊技台。
第二の表示が第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップすることで、第二の表示の一部が消去される。
(11) 操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
音出力手段(例えば、スピーカ120)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、
前記音出力手段は、歌唱を含む楽曲(例えば、童謡「どんぐりころころ」、童謡「雪やこんこ」、歌曲「さくらさくら」)を出力可能であり、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記歌唱に対応する歌詞の表示(例えば、「どんぐりころころ」等の歌詞)(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記操作手段の操作を促す表示(例えば、ミニボタン画像800、デカボタン画像802、ボタン画像806、ゲージ画像814)(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示の少なくとも一部(以下、「第一の部分」という。)にオーバーラップして表示される場合がある表示であり(例えば、図59(c)、図59(h)、図62(c)、図62(h)、図64(a)参照)、
前記操作手段の操作に応じて、前記第二の表示の消去が行われるように構成されている(例えば、図59(d)、図59(i)参照)、ことを特徴とする遊技台。
(12) 上記(11)に記載の遊技台であって、
前記第二の表示の消去によって、該第二の表示の前記第一の部分へのオーバーラップが解消されることで、前記第一の表示の全体が表示される(例えば、図59(d)、図59(i)参照)、ことを特徴とする遊技台。
(13) 上記(11)または(12)に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作がない場合であっても、該操作手段の操作有効期間が終了したことに応じて消去される表示である、ことを特徴とする遊技台。
(14) 上記(11)乃至(13)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段の外観を模した画像(例えば、ミニボタン画像800、デカボタン画像802、ボタン画像806)を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(15) 上記(11)乃至(14)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作を促す文字画像(例えば、「PUSH!!」の文字画像)を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(16) 上記(11)乃至(15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(例えば、図59(d)や図59(i)に示す予告演出がスーパーリーチ演出に発展するか否かを示唆する演出の表示、カットイン画像810)(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作有効期間において表示される表示であり(例えば、図59(d)、図59(i)、図60(i)参照)、
前記第三の表示は、前記操作手段の操作に応じて表示開始される表示である(例えば、図59(d)、図59(i)、図60(i)参照)、ことを特徴とする遊技台。
(17) 上記(11)乃至(16)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示(例えば、特図1の変動表示)を実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212)と、
第二の図柄変動表示(例えば、特図2の変動表示)を実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、特図2表示装置214)と、
始動情報(例えば、特図1始動情報、特図2始動情報)を取得可能な始動情報取得手段(例えば、図52に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217))と、
前記始動情報に基づく当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、図52に示す主制御部タイマ割込み処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、
遊技球が入球可能な第一の領域(例えば、特図1始動口230)と、
遊技球が入球可能な第二の領域(例えば、特図2始動口232)と、を備え、
前記始動情報取得手段は、前記第一の領域に遊技球が入球した場合に、第一の始動情報(例えば、特図1始動情報)を取得可能な手段であり、
前記始動情報取得手段は、前記第二の領域に遊技球が入球した場合に、第二の始動情報(例えば、特図2始動情報)を取得可能な手段であり、
前記第一の図柄変動表示は、前記第一の始動情報に基づく前記当否判定の結果に対応する図柄(例えば、図50(a)に示す図柄)を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第二の始動情報に基づく前記当否判定の結果に対応する図柄(例えば、図50(b)に示す図柄)を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(18) 上記(17)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を実行可能であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果に対応する装飾図柄を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(19) 上記(17)または(18)に記載の遊技台であって、
第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(20) 上記(19)に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の図柄表示手段を制御可能であり(例えば、図49参照)、
前記第一の制御手段は、前記第二の図柄表示手段を制御可能であり(例えば、図49参照)、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を制御可能である(例えば、図49参照)、ことを特徴とする遊技台。
(21) 上記(11)乃至(20)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、ことを特徴とする遊技台。
(22) 上記(11)乃至(16)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、ことを特徴とする遊技台。
(23) 操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示(例えば、歌詞の表示、ミニボタン画像800やデカボタン画像802やボタン画像806のチャンスボタン136の操作を促す表示、図96(b)〜(d)に示すチャンスボタン136を模した画像と「曲を選択してね」というメッセージの表示、図133(a)〜(g)に示す演出選択演出の表示)を表示可能であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示(例えば、歌詞の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示(例えば、図65(b)、(c)や図66(a)、(b)に示すボタン導入アニメーション、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されることを予告するアニメーションの表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示(例えば、ボタン画像806)であり、
前記第三の表示は、前記操作手段の操作を促す表示であり、 前記第二の表示は、前記第三の表示の表示が開始される前に行われる表示であり(例えば、図66(a)〜(c)参照)、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作が受け付けられていない状態において表示される場合がある表示であり、
前記第一の表示の少なくとも一部(以下、「第一の部分」という。)に、前記第二の表示がオーバーラップして表示される場合がある(例えば、図66(b)参照)、ことを特徴とする遊技台。
(24) 上記(23)に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、歌詞の表示(例えば、童謡「どんぐりころころ」の歌詞の表示)であり、
前記第二の表示は、前記操作手段に関連する表示(例えば、ボタン導入アニメーション、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されることを予告するアニメーションの表示)である、ことを特徴とする遊技台。
(25) 上記(23)または(24)に記載の遊技台であって、
前記第一の部分に前記第二の表示(例えば、透過率が50%のボタン画像806a、806b)がオーバーラップして表示されている場合においては、該第一の部分は視認可能である、ことを特徴とする遊技台。
(26) 上記(23)乃至(25)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示が表示されている期間においては、前記操作手段の操作は受け付けられている(段落「0229」参照)、ことを特徴とする遊技台。
(27) 上記(23)乃至(26)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示に、前記第三の表示がオーバーラップして表示される場合がない(例えば、図66(c)参照)、ことを特徴とする遊技台。
(28) 上記(23)乃至(27)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、アニメーション表示(例えば、ボタン導入アニメーション、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されることを予告するアニメーションの表示)である、ことを特徴とする遊技台。
(29) 上記(23)乃至(28)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を模した画像(例えば、ボタン画像806a、806b)が複数表示される表示である、ことを特徴とする遊技台。
(30) 上記(23)乃至(29)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記操作手段を模した画像(例えば、ボタン画像806)を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(31) 上記(23)乃至(30)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、
前記音出力手段は、歌唱を含む楽曲(例えば、童謡「どんぐりころころ」や童謡「雪やこんこ」や歌曲「さくらさくら」等)を出力可能である、ことを特徴とする遊技台。
(32) 上記(23)乃至(31)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、ことを特徴とする遊技台。
(33) 上記(23)乃至(31)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、ことを特徴とする遊技台。
上記実施形態において、以下のように構成してもよい。
小節の区切りでは、歌唱出力よりも先に歌詞が表示される。
同じ演出表示でも歌詞表示を隠したり隠さなかったりする場合がある。
スーパーリーチ演出中は遊技者が選択した楽曲とは別の楽曲が再生される。
スーパーリーチ演出中用の楽曲(例えば、童謡「雪やこんこ」)は、スーパーリーチ演出中にのみ再生されるものであってもよいし、スーパーリーチ演出中以外にも再生されてもよい。
また、スーパーリーチ演出中用の楽曲再生時のみに歌詞表示がカットイン画像やボタン画像に重なって表示されて隠されてもよい。
また、操作手段が操作されたことに基づいて開始される演出によって歌詞表示が隠される。
歌詞表示のオン、オフが切り替えられた場合には、後から表示された歌詞表示が先に表示されていたボタン画像やカットイン画像により隠される場合がある。
操作有効期間中に操作手段の操作タイミングが遅くなると、複数小節の歌詞表示や複数楽曲の歌詞表示がボタン画像等で隠されて読み取れなくなる。
また、ゲージ画像(メータ画像)が歌詞表示と重なるが、ゲージの減少に応じて歌詞表示が見えるようになる。
また、楽曲は、歌謡曲、民謡、クラシック等、歌唱を含むものであればよい。
また、特図低確率普図低確率状態、特図高確率普図低確率状態、特図低確率普図高確率状態、大当り遊技状態において、遊技者が選択した楽曲が音声出力手段から出力されてもよい。
なお、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図67に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図67に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図68(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
音出力手段と、
表示手段とを備えた遊技台であって、
前記音出力手段は、楽曲を出力可能であり、
前記楽曲は、歌唱を含み、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記歌唱に対応する歌詞の表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記第二の表示が表示される場合は、該第二の表示が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
操作手段を備え、
前記第二の表示は、前記操作手段を模した画像の表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1に記載の遊技台であって、
操作手段を備え、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作された後に表示される演出表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されない場合には表示されない、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、予告アニメーションの表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第三の表示が表示される場合は、該第三の表示が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップするように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の図柄表示手段と、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、を備え、
前記第一の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を実行可能であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果に対応する装飾図柄を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6または7に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記8に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の図柄表示手段を制御可能であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の図柄表示手段を制御可能であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を制御可能である、ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記1乃至9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
操作手段と、
音出力手段と、
表示手段と、を備えた遊技台であって、
前記音出力手段は、歌唱を含む楽曲を出力可能であり、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記歌唱に対応する歌詞の表示(以下、「第一の表示」という。)であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記操作手段の操作を促す表示(以下、「第二の表示」という。)であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示の少なくとも一部(以下、「第一の部分」という。)にオーバーラップして表示される場合がある表示であり、
前記操作手段の操作に応じて、前記第二の表示の消去が行われるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記11に記載の遊技台であって、
前記第二の表示の消去によって、該第二の表示の前記第一の部分へのオーバーラップが解消されることで、前記第一の表示の全体が表示される、ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記11または12に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作がない場合であっても、該操作手段の操作有効期間が終了したことに応じて消去される表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記11乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段の外観を模した画像を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記11乃至14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作を促す文字画像を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記11乃至15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(以下、「第三の表示」という。)であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作有効期間において表示される表示であり、
前記第三の表示は、前記操作手段の操作に応じて表示開始される表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記11乃至16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第一の図柄変動表示を実行可能な第一の図柄表示手段と、
第二の図柄変動表示を実行可能な第二の図柄表示手段と、
始動情報を取得可能な始動情報取得手段と、
前記始動情報に基づく当否判定を実行可能な当否判定手段と、
遊技球が入球可能な第一の領域と、
遊技球が入球可能な第二の領域と、を備え、
前記始動情報取得手段は、前記第一の領域に遊技球が入球した場合に、第一の始動情報を取得可能な手段であり、
前記始動情報取得手段は、前記第二の領域に遊技球が入球した場合に、第二の始動情報を取得可能な手段であり、
前記第一の図柄変動表示は、前記第一の始動情報に基づく前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示であり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第二の始動情報に基づく前記当否判定の結果に対応する図柄を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記17に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄の変動表示を実行可能であり、
前記装飾図柄の変動表示は、前記当否判定の結果に対応する装飾図柄を停止表示する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記17または18に記載の遊技台であって、
第一の制御手段と、
第二の制御手段と、を備え、
前記第一の制御手段は、前記当否判定手段を含む手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
付記19に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第一の図柄表示手段を制御可能であり、
前記第一の制御手段は、前記第二の図柄表示手段を制御可能であり、
前記第二の制御手段は、前記表示手段を制御可能である、ことを特徴とする遊技台。
(付記21)
付記11乃至20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
付記11乃至16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
操作手段と、
表示手段と、を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記操作手段の操作を促す表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の表示の表示が開始される前に行われる表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作が受け付けられていない状態において表示される場合がある表示であり、
前記第一の表示の少なくとも一部(以下、「第一の部分」という。)に、前記第二の表示がオーバーラップして表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記24)
付記23に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、歌詞の表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段に関連する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記23または24に記載の遊技台であって、
前記第一の部分に前記第二の表示がオーバーラップして表示されている場合においては、該第一の部分は視認可能である、ことを特徴とする遊技台。
(付記26)
付記23乃至25のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示が表示されている期間においては、前記操作手段の操作は受け付けられている、ことを特徴とする遊技台。
(付記27)
付記23乃至26のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示に、前記第三の表示がオーバーラップして表示される場合がない、ことを特徴とする遊技台。
(付記28)
付記23乃至27のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記29)
付記23乃至28のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を模した画像が複数表示される表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記30)
付記23乃至29のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記操作手段を模した画像を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記31)
付記23乃至30のいずれか一項に記載の遊技台であって、
音出力手段を備え、
前記音出力手段は、歌唱を含む楽曲を出力可能である、ことを特徴とする遊技台。
(付記32)
付記23乃至31のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記33)
付記23乃至31のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
以上、説明したように、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な位置に設けられた第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示(例えば、大当り期待度の高いものになりやすい演出であることが期待できる導入アニメーション、図65(l)〜図65(n)に示すアニメーション)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示(例えば、チャンスボタン136の操作を促す画像表示、例えば、図65(o)などのボタン画像806´)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示(例えば、図65(a)に示す歌詞(「どんぐりころころ」)、図65(a)に示す球抜き表示882、図65(e)のランクC達成画像824など)であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段に関連するアニメーション表示(以下、「第一のアニメ」という。)のであり、前記第二の表示は、前記第一の操作手段の外観を模した表示のうちの一の表示であり、前記第三の表示は、文字表示のうちの一の表示であり、前記第一の表示の表示が開始された後に前記第二の表示の表示が開始される場合があり、前記第三の表示が表示されている状態において表示される前記第一のアニメにおける或る画像(例えば、第一のアニメにおけるあるタイミングでの画像、図65(m)、図65(n)などのボタン画像806c、806dなど)が、該第三の表示にオーバーラップされる、ことを特徴とする遊技台である。
なお、第一の表示の後に表示される他のボタン画像(例えば、図65(p)に示すボタン画像806)、他のアニメーション表示(例えば、大当り期待度が第一のアニメよりも低いものになりやすい演出である場合の導入アニメーション、図65(h)〜図65(j)に示すアニメーション)の後に表示される第二の表示、他のアニメーション表示の後に表示される他のボタン画像(例えば、図65(k)に示すボタン画像806)のうちの一又複数を備えてもよく、逆にこれらのうちの一又は複数を備えなくてもよい。
このような構成によれば、遊技者の興趣を高めつつ、第三の表示にも注目させることができる場合がある。
また、前記第三の表示は、遊技球を排出することを促す表示(例えば、図65に示すエラー表示(球抜き表示)822)であってもよい。
また、音出力手段(例えば、スピーカ120)と、遊技者が操作可能な位置に設けられた第二の操作手段(例えば、図66(f)、(g)などに示す十字ボタン(上下ボタン900a、900b)を備え、前記音出力手段は、設定されている音量に応じた演出音を出力可能な手段であり、複数種類の演出を実行可能に構成されており、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、前記第一の演出は、予告演出(例えば、裏ボタン演出、図65(k)に示すカットイン画像などによる演出、)のうちの一の演出であり、前記第一の演出は、第一の演出音を含む演出であり、前記第一の表示が表示されている状態において、前記第一の操作手段の操作は受け付けられておらず、前記第二の表示が表示されている状態において、前記第一の操作手段の操作は受け付けられており、前記第一の表示が表示されている状態において前記第一の操作手段が操作されると、前記第一の演出が実行される場合がなく、前記第二の表示が表示されている状態において前記第一の操作手段が操作されると、前記第一の演出が実行される場合があり(例えば、図65(p)、(r)など)、前記第一の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、音量が変更される場合があり、前記第二の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、音量が変更される場合があり、前記第二の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、前記第一の演出が実行される場合があってもよい(例えば、図66(k)など)。
なお、「前記第一の表示が表示されている状態」は、「第二の表示が表示されていない状態かつ、第二の操作手段に関する表示もない状態」のことである。
また、「前記第二の表示が表示されている状態」は、「前記第一の表示が表示されていない状態かつ、第二の操作手段に関する表示もない状態」である。
また、この場合、第一の操作手段を操作しても音量が変更されることがない。
また、演出は表示や音や光のうちの少なくとも一つを含んで構成されている。
前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第七の表示であり、前記第七の表示は、音量を表す表示(例えば、図66(g)、(h)などに示す音量メータ901)のうちの一の表示であり、前記第一の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、前記第七の表示が表示され(例えば、図66(g)など)、前記第二の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、前記第七の表示が表示され(例えば、図66(k)など)、
前記音出力手段は、エラー音を出力可能な手段であってもよい。
なお、「音量が変更される場合があり」とは、第二の操作手段の操作によって必ずしも音量が変更されるわけではないことをいう。例えば、遊技機100の背面に設けたスイッチ等で遊技者による音量変更を許容している場合もあるし、許容していない場合もある。また、第二の操作手段の最初の操作では、現在設定中の音量を示す表示(音量メータ901の表示)を行うのみで、音量を変更しない場合もある。また、音量メータ901が既に最大の状態で、音量を上げる第二の操作手段の操作(例えば、上ボタン900a)の操作をした場合は音量を変更しないなど、第二の操作手段の操作によって(のみ、必ず)音量が変更されるわけではない。
このような構成によれば、導入アニメーションの実行中に第二の操作手段の操作により、音量を変更(調整)できるため、導入アニメーションの終了後にボタン演出が開始し、第二の操作手段を操作した場合、遊技者の好みに応じた音量で、第一の演出を楽しむことができる場合がある。
また、オートボタンモードを設定可能に構成されており、前記第一の表示が表示されている状態において前記第一の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合にはオフになり、前記第二の表示が表示されている状態において前記第一の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合にはオフになり、前記第一の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合であってもオフにならず、前記第二の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合であってもオフにならない、ものであってもよい。
オートボタンモードは、ボタン操作をしなくても、ボタン操作をした後に行わる演出が行われるモードであり、例えばゲージ画像814がある程度短くなった場合(例えば、半分程度まで短くなった場合)に、ボタン操作をした後に行わる演出が行われる。また、オートボタンモードの設定中に遊技者がボタンを操作することも可能であり、その場合はボタン操作をした後に行わる演出が実行されるが、その場合にはオートボタンモードが解除される(変形例10Cにおいて述べるが、一部例外あり)。オートボタンモードの設定方法は、例えば、ボタンの長押しでONにすることができ、他の方法としては、メニュー画面から設定することができる。
また、オートボタンモードを設定可能に構成されており、前記第一の表示が表示されている状態において前記第一の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合にはオフになり、前記第二の表示が表示されている状態において前記第一の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合にはオフになり、前記第一の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合にはオフになり(例えば、図66(l)、(m))、前記第二の表示が表示されている状態において前記第二の操作手段が操作されると、オートボタンモードがオンの場合にはオフになる(例えば、図66(n)、(o))、ものであってもよい。
なお、第三の操作手段(チャンスボタン136とは別のチャンスボタン)を有し、第三の操作手段を操作すると第一の演出が実行される場合があるように構成してもよい。この構成を有する場合において、第二の操作手段を操作すると第一の演出が実行される場合がないようにしてもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第四の表示(例えば、カットイン画像824)であり、前記第四の表示は、予告表示のうちの一の表示であり、前記第一の演出は、前記第四の表示を含む演出であってもよい。
例えば、第一の演出は、カットイン画像824とスピーカ120からの音出力(例えば、歌唱の出力)を含むものであってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第五の表示(例えば、カットイン画像810)であり、前記第五の表示は、予告表示のうちの前記第四の表示とは別の一の表示であってもよい。
また、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、前記第二の演出は、予告演出のうちの前記第一の演出とは別一の演出であり、前記第二の演出は、第二の演出音(例えば、歌唱の「雪やこんこ」など)を含む演出であり、前記第二の演出音と前記第一の演出音は別の演出音であってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第六の表示(例えば、図65(a)に示す歌詞(「どんぐりころころ」)、図65(e)のランクC達成画像824など)であり、前記第六の表示は、文字表示のうちの前記第三の表示とは別の一の表示であってもよい。
この場合、第六の表示が、第一のアニメにオーバーラップする(される)場合があってもよく、オーバーラップしない(されない)場合があってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第八の表示であり、前記第八の表示は、前記第一のアニメとは別の前記第一の操作手段に関連するアニメーション表示(以下、「第二のアニメ(例えば、第一のアニメよりも大当り期待度が低い演出の導入アニメーション、図65(h)〜図65(j)に示すアニメーション)」という。)であり、前記第三の表示が表示されている状態において表示される前記第二のアニメが、該第三の表示にオーバーラップされないように構成されている、ものであってもよい。
また、前記遊技台は、スロットマシンであってもよいし、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
[第4実施形態]
次に、図69〜図148を用いて、本発明の第4実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機や封入式遊技機、スロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図69〜図148に示す符号は、原則として第4実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図69〜図148に示す符号を優先する。まず、図69を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット105によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、パチンコ機100の製造工場の作業者、遊技店員、遊技者)の操作によって遊技に関する設定(例えば、時刻の設定、演出内容の設定)を行う操作手段700(後述)と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図70は、図69のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図71は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。また、装飾図柄表示装置208は、1個の小さな例えば円形の図柄を表示可能な表示範囲を有し、演出表示領域208dの例えば左下角部に設けられた第4図柄表示領域(図71では不図示)を有している。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図72を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図73を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図73(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。図73(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図73(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類の特図が示されている。図73(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(特図変動遊技の変動時間短縮状態と合わせて時短状態と呼ぶ)に移行する。時短状態については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態(確変状態)であり、15R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技終了後の遊技状態が特図低確率普図高確率状態(電サポ状態または時短状態)である。なお、特図高確率普図高確率状態や特図低確率普図高確率状態になるタイミングは、大当り遊技終了後の最初の特図変動遊技の開始時である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後は15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図D」は2R大当り図柄であり潜伏確変と称する。潜伏確変は、大当り遊技終了後は特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。
「特図E」は小当り図柄であり、小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図C」や「特図D」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。また、「特図F」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図73(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されている。図73(b)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄である。「特図a」と「特図b」はともに、大当り遊技終了後の遊技状態が特図高確率普図高確率状態となる。これらの「特図a」および「特図b」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図c」は8R大当り図柄であり、大当り遊技終了後は特図低確率普図高確率状態になる。「特図d」ははずれ図柄であり、アタッカの開放はなく、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図73(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当り、16R特別大当り、8R大当り、または8R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りや16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、潜伏確変、または小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」)を停止表示する。
一方、「特図K」、「特図h」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図73(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図73(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図73(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図74を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図74に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図72に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図75を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図72に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタおよび普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図73(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図73(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数値カウンタの値を普図タイマ番号決定用乱数値として取得し、取得した普図タイマ番号決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図76および図77を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)でも、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図71の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオン、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には図73(b)に示す特図a、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオン、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオン、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオフ、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、15R大当りフラグはオフ、16R大当りフラグはオフ、8R大当りフラグはオフ、2R大当りフラグはオフ、小当りフラグはオフ、はずれフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、および普図確率変動フラグはオフの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドまたは8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、16R特別大当り開始コマンドの場合であれば、16R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図74に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図74に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図76を用いて、特図先読み処理(図75のステップS224)についてより詳細に説明する。図76は特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。まず、主制御部300は、特図2始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS251)。特図2始動情報が増加しているか否かの判断は、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動情報が増加していると判断し、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には特図2始動情報は増加していないと判断する。
特図2始動情報が増加していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図2始動情報に係る特図2乱数値の組を特図2始動情報記憶領域から取得し、取得した特図2始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS252)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS252)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図79および図80参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄の情報を特図2先読み結果として、RAM308に設けられた特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS253)、ステップS254に移行する。主制御部300は、ステップS251において、特図2始動情報が増加していないと判断したら、ステップS252、S253を実行せずにステップS254へ移行する。
次に、主制御部300は、特図1始動情報が増加しているか否かを判断する(ステップS254)。特図1始動情報が増加しているか否かの判断は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数とを比較して行う。特図1始動情報が増加していると判断した場合には、ステップS255に移行し、特図1始動情報が増加していないと判断した場合には、特図先読み処理を終了する。
ステップS255では、主制御部300は、未判定情報設定条件として非電サポ中であるか否かを判断する。未判定情報設定条件としては、先読み結果の報知時点が電サポ期間に含まれる場合、大当り遊技中に含まれる場合、あるいは、特図1に係る保留に大当り図柄が事前判定されている場合等が挙げられる。
主制御部300は、未判定情報設定条件が成立していないと判断した場合には、増加した特図1始動情報に係る特図1乱数値の組を特図1始動情報記憶領域から取得し、取得した特図1始動情報内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値を先読みする。そして、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定に先立って、先読みした当り判定用乱数値と不図示の大当り判定用テーブルとを用いて、当該当否判定が大当りとなるか、小当りとなるか、あるいははずれとなるかの事前判定を行う(ステップS256)。次いで、主制御部300は、先読みした特図決定用乱数値と不図示の特図決定用テーブルとを用いて、特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定する(同ステップS256)。なお、これらの事前判定処理は、当否判定時に用いる大当り判定テーブル、特図決定用テーブル(図79および図80参照)を参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用意してもよい。
次に、主制御部300は、事前判定した特図1変動遊技の停止図柄を特図1先読み結果として、RAM308に設けられた特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶して(ステップS257)、特図先読み処理を終了する。
ステップS255において、未判定情報設定条件が成立していると判断した場合には、主制御部300は、増加した特図1始動情報を先読みせず、「未判定」情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶して、特図先読み処理を終了する。
図77は、先読み結果記憶部に先読み結果が記憶された状態を例示している。図77(a)は、特図1用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示しており、図77(b)は、特図2用先読み結果記憶部に先読み結果が記憶されている状態を例示している。また、図77(c)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に記憶されている情報を例示している。
図77(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図1始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図77(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施例では、4つ)の記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」を有している。記憶領域「先読み結果1」〜「先読み結果4」は特図2始動情報記憶領域の保留順序に対応付けられている。
図77(a)において、「先読み結果1」には先読み結果1として、停止図柄「特図F」が記憶されていることを示している。同様に、「先読み結果2」には停止図柄「特図F」が記憶され、「先読み結果3」には停止図柄「特図A」が記憶され、「先読み結果4」には停止図柄「特図F」が記憶されている。
図77(b)では、「先読み結果1」に停止図柄「特図d」が記憶され、「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄の情報が記憶されていない状態が例示されている。なお、図79において、停止図柄等の情報が記憶されていない状態は「なし」と表現するものとする。
図77(c)では、「先読み結果1」に停止図柄ではなく未判定情報が記憶されている。未判定情報が記憶されている場合には「未判定情報」と表現するものとする。「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄等の情報が記憶されていない「なし」が格納されている。
次に、本実施形態によるパチンコ機100での特図1関連抽選処理について図78を用いて説明する。本実施形態によるパチンコ機100は例えば、図78に示す流れに基づいて、特図1関連抽選処理を実行するようになっている。特図1関連抽選処理は、例えば主制御部300のCPU304がROM306やRAM308等を制御することにより実行される。
図78は、特図1関連抽選処理の流れの一例を示すフローチャートである。図78に示すように、特図1関連抽選処理ではまず、特別図柄または特別電動役物が作動中か否か、すなわち特図変動遊技中または当り遊技中か否かを判定する(ステップS301)。例えば主制御部300は、特図変動遊技中または当り遊技中であると判定すると後述するステップS303〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了し、特図変動遊技中または当り遊技中でないと判定するとステップS303に移行する。
ステップS301の次のステップS303では、保留球があるか否か、すなわち特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されているか否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていると判定するとステップS305に移行し、特図1乱数値の組が特図1保留数記憶領域に記憶されていないと判定すると後述するステップS305〜S321を実行せずに特図1関連抽選処理を終了する。
ステップS303の次のステップS305では、特図1確率変動フラグがオン状態か否かを判定する。例えば主制御部300は、特図1確率変動フラグがオン状態であると判定するとステップS307に移行し、当該フラグがオン状態でないと判定するとステップS309に移行する。
ステップS305の次のステップS307では、後程図79(b)を用いて説明する特図1用の当否判定用高確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。本実施形態によるパチンコ機100は特図1よりも特図2を優先して変動する特図2優先変動機の遊技台であるので、例えば主制御部300は、特図2保留数記憶領域に最先に記憶された特図2乱数値の組を読み出し、特図2乱数値の組が記憶されていない場合には特図1保留数記憶領域に最先に記憶された特図1乱数値の組を読み出し、図79(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照して当否判定を実行し、ステップS311に移行する。
一方、ステップS305の次のステップS309では、後程図79(a)を用いて説明する特図1用の当否判定用低確率テーブル[特図1]を用いて当否判定を実行する。ステップS309における処理は、当否判定の際に参照するテーブルが図79(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]である点を除いてステップS307と同様であるため説明は省略する。主制御部300は、ステップS309の処理が終了するとステップS311に移行する。
ステップS307またはステップS309の次のステップS311では、当否判定結果が大当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が大当りである判定するとステップS319に移行し、当否判定結果が大当りでないと判断するとステップS313に移行する。
ステップS311の次のステップS319では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図80(a)に示す特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定し、ステップS321に移行する。
一方、ステップS311の次のステップS313では、当否判定結果が小当りであるか否かを判定する。例えば主制御部300は、当否判定結果が小当りである判定するとステップS317に移行し、当否判定結果が小当りでないと判定するとステップS315に移行する。
ステップS313の次のステップS317では、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、当否判定に用いた特図1乱数値の組のうちの特図決定用乱数値に対して図82(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態では小当り図柄は1つなので100%の確率で「特図E」に決定される。
一方、ステップS313の次のステップS315では、はずれ図柄を決定する。図80(a)に示す特図決定用テーブル[特図1]を参照して、特図1変動遊技後の停止図柄を決定し、ステップS321に移行する。なお、本実施形態でははずれ図柄は1つなので100%の確率で「特図F」に決定される。
ステップS315、S317またはS319の次のステップS321では、図柄に応じて変動時間を決定する。例えば主制御部300は、図81に示す特図1変動時間決定テーブルを参照して特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する。なお、特図2関連抽選処理も同様であるのでその説明は省略する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図79および図80を用いて説明する。図79および図80に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図79(a)〜(d)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図79(a)は、特図低確率中に用いられる特図1用のテーブルを示し、図79(b)は、特図高確率中に用いられる特図1用のテーブルを示している。図79(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図79(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。
図79(a)および図79(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図79(a)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜10383および数値10384〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10384〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10220〜10383に対応して「小当り」が割り当てられている。
図79(b)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜12349、数値12350〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12350〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられ、数値12186〜12349に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図1]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図79(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図79(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図79(c)は、特図低確率中に用いられる特図2用のテーブルを示し、図79(d)は、特図高確率中に用いられる特図2用のテーブルを示している。図79(c)および図79(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]は、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図79(c)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10219、数値10220〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10220〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10219に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
図79(d)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜12185および数値12186〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値12186〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜12185に対応して「大当り」が割り当てられている。特図2では「小当り」は割り当てられていない。
主制御部300の基本回路302は、特図2変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブル[特図2]を参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図79(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]をROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図79(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]をROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
本実施形態では、特図2の小当り確率を特図1の小当り確率よりも低い例の1つとして、特図2の小当り確率を0にしている。特図2に小当りとなる乱数範囲を設定してももちろんよい。また、特図2の小当り確率を特図1と同じまたは特図1よりも高くしてもよい。
このように本実施形態では、特図1変動遊技による特図1当否判定結果は第一の確率で小当りが選択され、特図2変動遊技による特図2当否判定結果は第一の確率よりも低い第二の確率で小当りが選択される。
本実施形態のパチンコ機100は特図2優先変動機である。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低い。このため、電サポ中は、パチンコ機の開発者が意図した遊技をしていない遊技者へは小当りが多くなるようにしてペナルティを与え、パチンコ機の開発者が意図した遊技を行うよう促すことができる場合がある。例えば、遊技盤200の右側の領域に特図2始動口が配置されている場合、電サポ状態のときは遊技者が右打ちをすることを開発者は意図している。この場合において、遊技者が右打ちをせず開発者の意図とは異なる左打ちをすると、遊技者に不利な状態が生じるようにすれば、右に打った方が有利だと遊技者に思わせることができる場合がある。また、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率が低いので、電サポ中の小当りは特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の場合が多い。そのため、所定の変更条件が成立したときに変更可能な演出を異ならせることで、特図2始動口232にあまり入球していないことを遊技者に間接的に報知し、射幸性を抑えることができる場合がある。
また、本実施形態のパチンコ機100によれば、特図2変動遊技に基づく特図2当否判定結果の小当り確率は特図1変動遊技に基づく特図1当否判定結果の小当り確率より低いので、特図2変動遊技で演出面でも不利な小当りを減らすことにより、特図2変動遊技が特図1変動遊技よりも有利であることを際立たせ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
図80は特図決定用テーブルを示している。図80(a)は特図1用の特図決定用テーブル[特図1]を示している。図80(b)は特図2用の特図決定用テーブル[特図2]を示している。図80(a)において、特図決定用テーブル[特図1]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図79(a)または図79(b)に示す当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図1]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図80(a)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜24、数値25〜49、数値50〜54、および数値55〜99の4つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜99の1つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図80(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜24に対応して「特図A(15R確変)」、数値25〜49に対応して「特図B(15R)」、数値50〜54に対応して「特図C(突然確変)」、数値55〜99に対応して「特図D(潜伏確変)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図E(小当り)」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図F(はずれ)」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に特図Aから特図Fのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図1]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に特図Eの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Fの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図80(b)において、特図決定用テーブル[特図2]は、左列から「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。なお、理解を容易にするため、「停止図柄」の右側に「図柄の説明」を付している。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図79(c)または図79(d)に示す当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブル[特図2]を用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図80(b)に示すテーブルの中列の項目「乱数範囲」は、取得した特図決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「乱数範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜69、数値70〜74、および数値75〜99の3つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜99の1つに区分されている。
図80(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜69に対応して「特図a(16R確変)」、数値70〜74に対応して「特図b(8R確変)」、数値75〜99に対応して「特図c(8R)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜99に対応して「特図d(はずれ)」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に特図aから特図cのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブル[特図2]を参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図dの停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図81は、特図1変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において主に用いられる。図81に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図81に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図1変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第5までの5個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Aまたは特図Bの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜45000と数値45001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜45000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチAハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチAがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値45001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、スーパーリーチBハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチBがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Dまたは特図Eの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜30000と数値30001〜65535の2つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜30000の範囲内にあれば、変動時間が12000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がチャンス目全停止となる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値30001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレ/チャンス目停止となる演出が選択される。ここで、ノーマルリーチハズレ/チャンス目停止とは、装飾図柄表示装置208にノーマルリーチがはずれであることを報知する演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。少なくともチャンス目の表示が行われた後に特図停止図柄が停止表示される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500、数値65501〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65000の範囲内にあれば、変動時間が3000msで装飾図柄表示装置208での演出態様が短縮ハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65400の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65401〜65500の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65501〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
第5のサブテーブルは、停止図柄が特図Fの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図1の保留数が0〜2の場合、または当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図1の保留数が0〜3の場合に用いられる。第5のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
図82は、特図2変動遊技における図柄変動停止表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において主に用いられる。図82に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図82に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の4項目で構成されている。
特図2変動時間決定テーブルは項目「停止図柄」ごとにサブテーブルが区切られている。本実施形態では、第1から第4までの4個のサブテーブルを有している。第1のサブテーブルは、停止図柄が特図a〜特図cの場合に用いられる。このサブテーブルは当否判定時の遊技状態が電サポ中でも非電サポ中でも共通して用いられる。第1のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜1000、数値1001〜20000、数値20001〜65535の3つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜1000の範囲内にあれば、変動時間が15000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチ当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値1001〜20000の範囲内にあれば、変動時間が45000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチA当りとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値20001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が65000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチB当りとなる演出が選択される。
第2のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が1〜3の場合に用いられる。第2のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が1500msで装飾図柄表示装置208での演出態様が超短縮ハズレとなる演出が選択される。
第3のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が電サポ中で特図2の保留数が0の場合に用いられる。第3のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜65535の1つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜65535の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。
第4のサブテーブルは、「停止図柄」が特図dの場合であって、当否判定時の遊技状態が非電サポ中で特図2の保留数が0〜3の場合に用いられる。第4のサブテーブルの「乱数選択範囲」は、数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000、数値65001〜65535の4つに区分されている。取得した特図タイマ番号決定用乱数値が数値0〜50000の範囲内にあれば、変動時間が8000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値50001〜60000の範囲内にあれば、変動時間が10000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値60001〜65000の範囲内にあれば、変動時間が40000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチAハズレとなる演出が選択される。特図タイマ番号決定用乱数値が数値65001〜65535の範囲内にあれば、変動時間が60000msで装飾図柄表示装置208での演出態様がスーパーリーチBハズレとなる演出が選択される。
次に、図83を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後程図85を用いて説明する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、図83(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図84を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS803に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1001では、図84(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図85乃至図88を用いて本実施形態のパチンコ機100による演出動作の実施例1について説明する。図85は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理(ステップS409)の1つである選択演出制御処理の流れを示すフローチャートである。選択演出制御処理において第1副制御部400は、まず、選択演出の開始タイミングであるか否かを判断する(ステップS1101)。ここで、選択演出の開始タイミングとしては、例えば、図柄変動遊技が行われていない待機状態(デモ画面による演出中を含む)であってもよいし、特図変動遊技中であってもよい。また、遊技状態は、通常遊技状態、確変状態、時短状態等のいずれであってもよい。また、大当り遊技中の所定ラウンド目(例えば、15R大当りの1ラウンド目)であってもよいし、大当り遊技中の全ラウンド(例えば、大当り遊技の開始演出と終了演出を除く)であってもよい。
第1副制御部400は、ステップS1101で選択演出開始タイミングであると判断したらステップS1103に移行し、選択演出開始タイミングでないと判断したら選択演出制御処理を終了する。ステップS1103に移行した場合には第1副制御部400は、選択演出の表示を行う。選択演出の表示例としては、例えば、装飾図柄表示装置208の所定位置に、遊技者が選択して実行されている演出(例えば、スピーカ120による曲の演奏)の説明(曲名や曲の説明等)を表示することが含まれる。また、遊技者が選択可能な演出を表示することも選択演出の表示に含まれる。例えば、遊技者に複数の演出からいずれかを選択させるための演出リストの表示や、遊技者に選択を促すための表示(例えばチャンスボタン136の押下を促す表示)も選択演出の表示に含まれる。
選択演出を表示したら、第1副制御部400は、遊技者による選択操作が行われたか否かを判断する(ステップS1105)。選択操作の例としては、例えば、チャンスボタン136の押下、方向キー139のいずれかのキーの押下等が含まれる。ステップS1105で選択操作がないと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1109に移行し、現在実行中の演出(例えば、図86の演出A、演出α)の継続処理を行って選択演出制御処理を終了する。ステップS1105で選択操作があったと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1107に移行し、演出開始タイミングであるか否かを判断する。ステップS1107で演出開始タイミングでないと判断したら、第1副制御部400は、ステップS1109に移行し、現在実行中の演出(例えば、図86の演出A、演出α)の継続処理を行って選択演出制御処理を終了する。ステップS1107で演出開始タイミングであると判断したら、第1副制御部400は、ステップS1111に移行し、選択された演出(例えば、図86の演出B、演出β)を実行させる処理をして選択演出制御処理を終了する。
ステップS1107での演出開始タイミングとしては、例えば、規定時間の経過、選択結果の反映までの遅延時間の終了や、特図変動遊技の開始のタイミングが挙げられる。ステップS1111での選択された演出の実行には、各制御手段(画像、音等)に選択した演出に関するコマンドを送信することが含まれる。
図86は、本実施形態による実施例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図86の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図86の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図86の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出β(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。また、操作手段ではチャンスボタン136が押下されたことを条件として時点t1で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。選択不可能期間は選択操作を行ってもセンサの検知結果が受け付けられない期間である。選択不可能期間は所定のT秒間である。
選択不可能期間中の例えば時点t2で遊技者がチャンスボタンの136を押下しても選択は受け付けられないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。
所定のT秒間が経過して選択不可能期間が終了する時点t3以降から操作手段は再び選択可能期間に入る。時刻t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。また、操作手段は時点t4で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。選択不可能期間は所定のT秒間である。
選択不可能期間中で遊技者がチャンスボタン136を押下しても、選択は受け付けられないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。
選択不可能期間が終了する時点t5以降から操作手段は再び選択可能期間に入る。時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、選択された演出が開始してからT秒間は、選択手段の操作結果が受け付けられない(無効となる)ので、遊技者は演出の選択を行うことができない。遊技者に対して一定期間は選択した演出を必ず見させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
図87および図88は、実施例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図87(a)〜(d)および図88(a)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図87(A)〜(D)および図88(A)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図87(a)は図86に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図87(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図87(b)は図86に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図86を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図87(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。また、操作手段では時点t1で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
図87(c)は図86に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図86を用いて説明したように時点t2は、時点t1からT秒経過しておらず選択不可能期間内にあるので時点t2で遊技者がチャンスボタン136を押下しても当該押下による処理は無効にされて演出の変更は行われない。このため、時点t2で選択演出表示領域800では、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが続行される。また、図87(C)に示すように、スピーカ120からは時点t2で、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが続行される。
図87(d)は図86に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図86を用いて説明したように時点t4は時点t3で開始された選択可能期間内にあるので遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t4で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cは、「M3:君のカケラ」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図87(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。また、操作手段では時点t4で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
図88(a)は図86に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。図86を用いて説明したように時点t6は時点t5で開始された選択可能期間内にあるので遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、「M4:メガ!ギガ!サマー!」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図88(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。また、操作手段では時点t6で選択可能期間が終了し、チャンスボタン136を押下しても演出選択が不可能なT秒間の選択不可能期間が開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理((ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備え、遊技者が操作可能な操作手段として、例えばチャンスボタン136を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出A)と第二の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、所定の条件の成立があった場合に、第一の演出から第二の演出に少なくとも変更可能な変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、所定の条件は、第一の演出の実行中に遊技者が操作手段を操作したこと(例えば、チャンスボタン136の押下)により少なくとも成立し、演出変更手段は、所定の条件の成立があった後の所定の期間(例えば、T秒間)は遊技者による操作手段の操作を受け付けないことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、選択した演出が開始されてから所定期間は操作手段による演出選択の受付を行わない(無効とする)ので、遊技者は演出の選択を行うことができなくなる。これにより、一定期間は選択した演出を遊技者に必ず視聴させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
本実施例の選択演出表示領域は、文字列を表示しているが、画像を表示してもよい。また、選択演出表示領域は、画像と文字列の組み合わせ、画像のみ、文字列のみ等であってもよい。なお、実施例2以降に示す選択演出表示領域も同様である。
操作手段は、チャンスボタン以外であってもよく、例えばハンドルや方向キーなど遊技者が操作可能な操作手段であればよい。なお、実施例2以降に示す操作手段も同様である。
図89は、本実施形態による実施例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図89の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図89の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図89の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第二の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1からT秒後の時点t3で、第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第三の演出に含まれるものとする)が開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出β(例えば、第四の演出に含まれるものとする)が開始される。このように、本実施例では、チャンスボタン136の押下による演出の選択からT秒間の遅延時間を経た時点で、選択された演出が第一および第二の演出手段に反映され、第一の演出から第三の演出に切替えられ、同様に第二の演出から第四の演出に切り替えられる。
また、T秒間の遅延時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2からT秒後の時点t4で、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。本例では、遅延期間中に再度の演出選択の操作があった場合は、遅延期間が重複するようにしているが、先に開始した遅延期間が終了した後に、次の遅延期間が開始するようにしてもよい。
時刻t4からある時間が経過した時点t5で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t5からT秒後の時点t6で、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
図90および図91は、実施例2におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図90(a)〜(d)および図91(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図90(A)〜(D)および図91(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図90(a)は図89に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図90(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図90(b)は図89に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図89を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間のT秒間が経過するまでは演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが続行する。また、図90(B)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図90(c)は図89に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図89を用いて説明したように時点t2は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間中であるので演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが続行する。また、図90(C)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図90(d)は図89に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3は、遊技者が最初にチャンスボタン136を押下した時点t1から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bは、スピーカ120から流れる「M2:キセキの宇宙」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t3で、スピーカ120では「M1:そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図90(D)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図91(a)は図89に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4は、遊技者が時点t1に続いてチャンスボタン136を押下した時点t2から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で選択演出表示領域800では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cは、スピーカ120から流れる「M3:君のカケラ」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t4で、スピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図91(A)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。
図91(b)は図89に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図89を用いて説明したように時点t5は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t5において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下しても、所定の遅延時間のT秒間が経過するまでは演出の変更が行われない。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t5では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図91(B)に示すように、時点t5で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図91(c)は図89に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点t5から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で選択演出表示領域800では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、スピーカ120から流れる「M4:メガ!ギガ!サマー!」という曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図91(C)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理((ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出A)と第三の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能であり、スピーカ120は、第二の演出(例えば、演出α)と第四の演出(例えば、演出β)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、第一の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第一の演出から第三の演出に少なくとも変更可能な第一の変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、第1副制御部400は、第二の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第二の演出から第四の演出に少なくとも変更可能な第二の変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、第一の変更制御は、第一の条件の成立があってから第一の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であり、第二の変更制御は、第二の条件の成立があってから第二の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であることを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出は、第一の時間が経過した後に第三の演出に変更され、第二の演出は、第二の時間が経過した後に第四の演出に変更されることから多彩な演出を行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
より具体的には、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
また、上記パチンコ機100において、第一の条件の成立時期は、第二の条件の成立時期と少なくとも一致することを特徴とする。上記パチンコ機100によれば、第一の条件と第二の条件の成立時期が重複するので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、複数の演出の変更条件がほぼ同じタイミングで成立しているのにもかかわらず、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
図92は、本実施形態による実施例3におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図92の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図92の上段のt0〜t6は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図92の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出A(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第二の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出B(例えば、第三の演出に含まれるものとする)が開始される。一方、第二の演出手段では時点t1からT秒後の時点t3で演出αが終了して演出β(例えば、第四の演出に含まれるものとする)が開始される。このように本実施例では、チャンスボタン136の押下による演出の選択と同時(第一の時間がゼロ)に第一の演出手段では選択結果が反映されて第一の演出から第三の演出に切替えられ、チャンスボタン136の押下による演出の選択からT秒間の遅延時間(第二の時間がT秒)を経た時点で、選択された演出が第二の演出手段に反映され、第二の演出から第四の演出に切り替えられる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の遅延時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、第二の演出手段では演出βが続行される。時点t2からT秒後の時点t4で、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。本例では、遅延期間中に再度の演出選択の操作があった場合は、遅延期間が重複するようにしているが、先に開始した遅延期間が終了した後に、次の遅延期間が開始するようにしてもよい。
時刻t4からある時間が経過した時点t5で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t5で、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、第二の演出手段では演出βが続行される。時点t5からT秒後の時点t6で、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例において、第一の時間がゼロで、第二の時間のT秒と異なることを特徴とする。上記パチンコ機100によれば、第一の時間と第二の時間は異なるので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。さらに、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
図93および図94は、実施例3におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図93(a)〜(d)および図94(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図93(A)〜(D)および図94(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図93(a)は図92に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図93(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図93(b)は図92に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図92を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t1でチャンスボタン136を押下すると、時点t1で選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では演出αが続行される。
図93(c)は図92に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図92を用いて説明したように時点t2は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t2において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図してチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では即座に演出Bから演出Cに演出が変更される。時点t2で選択演出表示領域800では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。一方、第二の演出手段では、所定の遅延時間中であるので演出の変更が行われない。このため、図93(C)に示すように、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行する。
図93(d)は図92に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3は、遊技者が最初にチャンスボタン136を押下した時点t1から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で選択演出表示領域800では演出Cが続行される。また、時点t3で、スピーカ120では「M1:そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図93(D)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図94(a)は図92に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t4は、遊技者が時点t1に続いてチャンスボタン136を押下した時点t2から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で選択演出表示領域800では演出Cが続行している。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図94(A)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。
図94(b)は図92に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図92を用いて説明したように時点t5は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t5において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t5でチャンスボタン136を押下すると、時点t5で選択演出表示領域800では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。一方、第二の演出手段では演出γが続行される。
図94(c)は図92に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点t5から所定の遅延時間T秒が経過した時点である。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で選択演出表示領域800には演出Dが続行している。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図94(C)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
なお、特図変動遊技の停止中はチャンスボタン136を押下しても演出の変更がされないようにしてもよい。例えば、特図変動遊技が終了して次の特図変動遊技が開始されるまでにチャンスボタン136が押下された場合は、選択操作を受け付けるようにしてもよいし、選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。デモ画面の実行中の場合も選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。また、選択結果が反映されるまでの期間に特図変動遊技が停止する状態が含まれる場合は選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。また、特図変動遊技の終了後に次の特図変動遊技が開始されるまでの間であって、保留がある場合にのみ選択操作の結果を受け付けないようにしてもよい。
また、特図変動中であっても特定の期間中(例えば、複数ある装飾図柄のうちの1つが停止表示された場合)は、選択操作の受付を行わないものにしてもよい。
また本実施例における遅延は、操作手段を操作してから受け付けられるまでの時間を含むものであってもよい。例えば、センサ検知から副制御部400に制御コマンドが送られるまでの時間も含むものであってもよい。
なお、これらの選択操作の結果の受付に関する変形例は、他の実施例についても適用可能である。
図95は、本実施形態による実施例4におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図95の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図95の上段のt0〜t5は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図95の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出α(例えば、第一の演出に含まれるものとする)を実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は所定の期間中は常時可能になっている。例えば、大当り遊技における第1ラウンド目は操作手段による演出選択が常時可能になるようにしてもよい。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Tより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4では、第二の演出手段では演出αが終了して演出δ(例えば、第二の演出に含まれるものとする)が開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
本実施例において、第一の演出手段は、選択した演出がすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してから待機時間が経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点t5は操作手段による演出選択ができる選択可能期間の終了時点を示している。例えば、大当り遊技の第1ラウンドは選択可能期間だが第2ラウンドは選択不可能期間とするような場合が含まれる。以下、時点t5が大当り遊技の第2ラウンドの開始時点である場合で説明する。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から第2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長い場合は、第二の演出手段では演出δが時点t4から時点t5まで実行され、さらに時点t5からの第2ラウンドでも実行される。第一の演出手段では時点t5から新たな演出D´が実行される。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより短い場合は第二の演出手段での演出は変更されない。
図96および図97は、実施例4におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図96(a)〜(d)および図97(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図96(A)〜(D)および図97(A)〜(D)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図96(a)は図95に示す時点t0より以前での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0より以前において特図変動遊技の結果が大当りで大当り遊技の開始演出が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では「大当り」表示が行われている。図96(A)に示すように、時点t0より以前において、スピーカ120からは大当り開始用BGM(バック・グラウンド・ミュージック)の曲810が流れる演出が実行されている。
図96(b)は図95に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において、例えば15R大当り遊技が開始された1R(第1ラウンド)目での演出を示している。装飾図柄表示装置208の右上領域にラウンド数が「1R」として表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域中央には選択演出が実行されている。演出選択用の選択画面が表示され、演出リストが表示される。例えば演出1として曲コードと曲タイトルを示す「M1:そこにあるかも知れない・・・」と、演出2として曲コードと曲タイトルを示す「M2:キセキの宇宙」と、演出3として曲コードと曲タイトルを示す「M3:君のカケラ」と、演出4として曲コードと曲タイトルを示す「M4:メガ!ギガ!サマー!」と、演出5として曲コードと曲タイトルを示す「M5:温泉ホルモン」とが表示領域の左上から右下に向けて順次表示される。さらに、左下にチャンスボタン136を模した画像とともに「曲を選択してね」というメッセージ(演出(例えば曲)の選択を促す報知であってもよい)と下向き矢印とで遊技者への説明画面が表示されている。選択画面および説明画面は、1R目の演出として表示される。なお、選択画面および説明画面は、図96(a)に示す状態や大当りラウンド中(1R目の演出から最終ラウンド(本実施例の場合、15R、16R、8R、2R)終了までの間)、例えばチャンスボタン136を遊技者が押下することにより表示されてもよい。
この状態において、選択画面上で現在選択されている演出は枠が太枠で表示されている。図96(b)に示すように時点t0では選択画面上で演出1が選択されている。また、本実施例では、チャンスボタン136を1回押すと選択された演出枠が1つ下方にずれるようにしている。本例では、時点t0で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Aが実行される。また、図96(B)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない」の曲810が流れる演出αが実行される。つまり、演出αは、演出Aと同時に実行される。なお、演出αは、演出Aが実行された後に実行されてもよく、演出Aが実行される前に実行されてもよい。
図96(c)は図95に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図95を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、大当り遊技の1Rが続行している。本例では遊技者が演出の変更を意図して時点t1でチャンスボタン136を押下すると、時点t1で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Bが実行される。一方、スピーカ120では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図96(C)に示すように、時点t1では演出αが続行される。
図96(d)は図95に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Cが実行される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間T(例えば、T=1秒とする)より短いため、図96(D)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図97(a)は図95に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。スピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t3で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となる演出Dが実行される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.5秒とする)は待機時間Tより短いため、図97(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図97(b)は図95に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4において、スピーカ120は曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図97(B)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。
図97(c)は図95に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t5は大当り遊技の第2ラウンドの開始時点を示している。装飾図柄表示装置208では、時点t5から新たな演出D´が実行される。時点t5で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出枠が太表示となり、それ以外の演出枠が通常表示となり、さらに太表示の演出枠に対して他の演出枠の表示コントラストが低下した演出D´が実行される。これにより、遊技者は曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の演奏を含む演出が確定したことを知ることができる。
時点t5から所定期間だけ演出D´が実行されると、図97(d)に示すように、「メガ!ギガ!サマー!」の曲に関連付けられた画像の演出が装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、本例では、遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から第2ラウンドの開始時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長いので時点t4から演出δが時点t5まで実行され、図97(C)、(D)に示すように、さらに時点t5からの第2ラウンドでも演出δが実行される。演出δは、時点t5でそれ以前からの続きで曲が流れるようにしてもよいし、時点t5から改めて曲の最初から始まるようにしてもよい。また、演出D´は、演出Dの実行が確定されたことを示す報知(または表示)であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120を含み、演出を少なくとも変更可能な演出変更手段として、例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))を備え、遊技者が操作可能な操作手段として、例えばチャンスボタン136を備えており、装飾図柄表示装置208は、第一の演出(例えば、演出α)と第二の演出(例えば、演出δ)を少なくとも実行可能であり、第1副制御部400は、所定の条件の成立があった場合に、第一の演出から第二の演出に少なくとも変更可能な変更制御として、例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出を実行するものであり、所定の条件は、第一の演出の実行中に遊技者が操作手段を操作し、且つ、当該操作があってから所定の待機時間(例えば、1秒)が経過したことにより少なくとも成立することを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段では、選択された演出がすぐに反映され、第二の演出手段では、選択してからT秒経過しないと選択された演出が反映されない。つまり、選択してから所定期間が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、選択後即座に選択した演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
図98は、本実施形態による実施例5におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図98の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図98の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図98の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。
時点t2は、時点t1からある時間が経過して、第一の演出手段において演出Bに加えてさらに演出Lが開始された時点を示している。演出Lは遊技者に操作手段の操作(チャンスボタン136の押下)を促す演出が含まれている。演出Lで使用される操作手段は演出選択で用いられる操作手段と同じである。操作手段では演出Lが開始されたことを条件として時点t2で選択可能期間が終了して演出選択が不可能な選択不可能期間が開始される。つまり、操作手段(例えば、チャンスボタン136)を使う演出Lにおける操作手段の操作受付有効期間は選択演出の選択不可能期間となる。ここでの選択不可能期間は、操作手段の受付結果の反映を選択演出よりも演出Lに優先するために行っている規制期間である。実施例1での選択不可能期間とは意味が異なる。選択不可能期間は所定のT秒間である。選択不可能期間中の例えば時点t3で遊技者がチャンスボタンの136を押下すると、当該押下は演出Lに対して有効になり、第一および第二の演出手段に対する演出の選択とはならないので第一の演出手段および第二の演出手段の双方の演出は変更されない。なお、操作受付有効期間中に操作手段が操作された直後から選択可能期間にしてもよい。例えば、時点t3〜時点t4の間も選択可能期間にしてもよい。また、第二の演出手段は、操作受付有効期間中に選択操作をされた場合に、上記実施例2〜4と同様にある期間後に操作結果が反映されるようにしてもよい。
所定のT秒間が経過して選択不可能期間が終了すると操作手段は再び選択可能期間に入る。選択可能期間中の時点t4で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t5で演出Lが終了する。時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。
本実施例によれば、選択演出とは別の演出Lが開始してからT秒間は、選択手段の操作結果が受け付けられない(無効となる)ので、遊技者は演出の選択を行うことができない。遊技者に対して一定期間は演出Lに集中させることができ、興趣の向上が図れる場合がある。
図99〜図102は、実施例5におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図99〜図102の(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図99〜図102の(A)〜(D)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図99(a)は図98に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図99(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図99(b)は図98に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、スピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図99(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。
図99(c)は図98に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t2は、時点t1からある時間が経過して、装飾図柄表示装置208において演出Bに加えてさらに演出Lが開始された時点である。図99(c)に示すように、演出Lは、例えば左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cを一部隠すように画像が表示される。当該画像は、例えば左側に武士を示すキャラクタ画像903と、その右隣りにチャンスボタン136と当該ボタンの操作受付期間を示すインジケータとを模した説明画像901とを有する。操作受付期間を示す表示はゲージ以外であってもよく、たとえば数値表示、キャラクタなどの画像の個数での表示などであってもよい。チャンスボタン136は演出Lで使用される操作手段と演出選択で用いられる操作手段で共用される。図99(C)に示すように、スピーカ120では演出βが続行されている。
図99(d)は演出Lの実行途中の状態を例示している。説明画像901中のインジケータの黒棒が短くなり、操作受付期間が短くなってきていることが示されている。特図変動遊技は続行しており、選択演出表示領域800では演出Bが続行している。図99(D)に示すように、スピーカ120では演出βが続行している。
図100(a)は図98に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t3は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t3において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3は選択不可能期間中なのでチャンスボタン136の押下は受け付けられず、選択演出表示領域800では、M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが続行している。一方、演出Lは操作受付期間中なのでチャンスボタン136の押下が受け付けられて説明画像901には、「チャンス?」の文字が表示される演出が実行される。図100(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが続行している。
図100(b)は図98に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t4は、遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t4において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4は演出Lでの操作受付期間が既に終了して選択可能期間中なので、チャンスボタン136の押下により、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して、「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。また、時点t4で、スピーカ120では「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図100(B)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが開始される。一方、演出Lは当該特図変動遊技の結果の予告報知を行う演出が行われる。予告報知は所定の信頼度に基づいて決定された態様で報知を行う。本例では説明画像901とキャラクタ画像903の下段に例えば右側に姫を示すキャラクタ画像905と、その左隣りに「がんばって!!」の文字が表示される演出が行われる。説明画像901、907、キャラクタ画像903、905により左中装飾図柄表示領域208a、208bの全部と右装飾図柄表示領域208cの一部を隠している状態となっている。一方で選択演出表示領域は隠していない。なお、選択演出表示領域の一部、または全部を演出L(説明画像901、907、キャラクタ画像903、905)により隠してもよい。
図100(c)は図98に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図98を用いて説明したように時点t5で演出Lが終了してキャラクタ画像903、905および説明画像901、907が表示領域から消えて、特図変動遊技が続行している状態が視認される。選択演出表示領域800では演出Cが続行されている。また、図100(C)に示すように演出γが続行される。
なお、演出Lの実行開始(t2)からT秒間の間に操作手段を操作しなかった場合は、図100(c)と同様にキャラクタ画像903、905および説明画像901、907が表示領域から消えるようにしてもよい。また、図100(a)と同様にキャラクタ画像903と説明画像901を表示するようにしてもよく、図100(b)と同様にキャラクタ画像903、905および説明画像901、907を表示するようにしてもよい。
また、説明画像は、当該変動の信頼度を示唆する演出(報知、表示)であってもよく、当該変動の次以降の変動の信頼度を示唆する先読み演出(報知、表示)であってもよい。
図100(d)は図98に示す時点t6での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t6において特図変動遊技が引き続き実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央の左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が停止表示されている。図98を用いて説明したように時点t6で遊技者がチャンスボタン136を押下すると、選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dは、「M4:メガ!ギガ!サマー!」というスピーカ120から流れる曲の曲名の文字列を表示する。また、時点t6で、スピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図100(D)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
図101(a)は図98に示す時点t7での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t7において特図変動遊技が引き続き実行されており、左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾5の図柄が表示され、右装飾図柄表示領域208cは装飾0の図柄が表示されて、それらが揺れ変動をしている。選択演出表示領域800では、時点t7で演出Dが続行されている。また、図101(A)に示すように、スピーカ120では演出δが続行されている。なお、揺れ変動時は、選択選出が変更できないようにしてもよい。また、選択演出を変更可能にしてもよい。この場合、両方が変更できるようにしてもよく、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できて、他方(第二の演出手段での演出)の変更は遅れて行われるようにしてもよい。
図101(b)は図98に示す時点t7以降での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t7以降において特図変動遊技の図柄変動停止表示がされて、左装飾図柄表示領域208aは装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾5の図柄が停止表示され、右装飾図柄表示領域208cは装飾0の図柄が停止表示されて特図変動遊技にはずれたことが報知される。選択演出表示領域800では、時点t7以降も演出Dが続行されている。また、図101(B)に示すように、スピーカ120では演出δが続行されている。なお、図柄確定時は、選択した演出が行われないようにしてもよく、例えば、無音状態になるようにしてもよい。
図101(c)は図98に示す時点t7での装飾図柄表示装置208で行われる演出の他の例を示している。時点t7において特図変動遊技が引き続き実行されており、左右装飾図柄表示領域208a、208cに装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bはいまだ変動しているリーチ状態である。選択演出表示領域800では、時点t7で演出Dが続行されている。また、図101(C)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMを流すリーチ演出が開始される。左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示された後にリーチ用BGMが開始される。なお、リーチ中は、選択選出が変更できないようにしてもよい。また、選択演出を変更可能にしてもよい。変更できた場合であっても、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できたことを報知し、他方(第二の演出手段での演出)は報知しない(例えばリーチ用BGMを流すため、変更したBGMを聞こえないようにする)ようにしてもよい。また、両方が変更できるようにしてもよく、一方(例えば第一の演出手段での演出)が変更できて、他方(第二の演出手段での演出)の変更は遅れて行われるようにしてもよい。なお、左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示される前にリーチ用BGMが開始されてもよく、左右装飾図柄表示領域208a、208が停止表示されると同時にリーチ用BGMが開始されてもよい。
図101(d)は図101(c)に引き続いて、図98に示す時点t7以降での装飾図柄表示装置208で行われるスーパーリーチ演出を示している。スーパーリーチ演出では、装飾図柄変動表示は表示領域の右上の比較的小さい表示領域911内に表示される。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。装飾図柄表示装置208の中央の大領域ではスーパーリーチ演出用画像913が表示される。また、図101(D)に示すように、スピーカ120では演出δは終了してスーパーリーチ用BGMが開始される。装飾図柄表示装置208でスーパーリーチ演出用画像913が表示された後に、スーパーリーチ用BGMが開始される。なお、スーパーリーチ中は、選択演出を行わないようにしてもよい。この場合に、選択操作をした結果は反映されていてもよい。なお、リーチ中と同様の処理を行ってもよい。なお、少なくとも図柄変動中は不図示の第四図柄が装飾図柄表示装置208に表示されているようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置でスーパーリーチ演出用画像913が表示される前に、スーパーリーチ用BGMが開始されてもよく、装飾図柄表示装置でスーパーリーチ演出用画像913が表示されると同時に、スーパーリーチ用BGMが開始されてもよい。
図102(a)は図101(c)あるいは図101(d)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技でのリーチ演出またはスーパーリーチ演出でのはずれ演出を示している。左右装飾図柄表示領域208a、208cには装飾2の図柄が揺れ表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾3の図柄が揺れ表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(A)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMやスーパーリーチ用BGMは終了して無音状態となっている(図中、無音820として示している)。中装飾図柄表示領域が揺れ表示された後に、無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が停止表示された後に、無音状態となっている。なお、中装飾図柄表示領域が揺れ表示される前に、無音状態となってもよく、中装飾図柄表示領域が揺れ表示されると同時に、無音状態となってもよい。
図102(b)は図102(a)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技の結果としてはずれの確定表示をしている状態を示している。左右装飾図柄表示領域208a、208cには装飾2の図柄が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bは装飾3の図柄が停止表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(B)に示すように、スピーカ120では無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が揺れ表示された後に、無音状態となっている。中装飾図柄表示領域が停止表示された後に、無音状態となっている。なお、中装飾図柄表示領域が揺れ表示される前に、無音状態となってもよく、中装飾図柄表示領域が揺れ表示されると同時に、無音状態となってもよい。
図102(c)は図101(c)あるいは図101(d)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技でのリーチ演出またはスーパーリーチ演出での揺れ変動演出を示している。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれには装飾2の図柄が揺れ表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(c)に示すように、スピーカ120ではリーチ用BGMやスーパーリーチ用BGMは終了して無音状態となっている(図中、無音820として示している)。
図102(d)は図102(c)に引き続いて装飾図柄表示装置208で行われる特図変動遊技の結果として大当りの確定表示をしている状態を示している。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾2の図柄が停止表示されている。また、選択演出表示領域800は消滅して選択演出は行われない。また、図102(D)に示すように、スピーカ120では無音状態となっている。なお、図102(a)〜(d)に示す状態のいても選択演出表示領域800が表示されていてもよい。
図103は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の遊技盤200を示している。図71に示す遊技盤200は1つの液晶表示装置だけを有し、当該液晶表示装置が装飾図柄表示装置208として機能しているのに対し、図103に示す本実施例の遊技盤200は、複数の液晶が設けられている点に特徴を有している。図103に示す遊技盤200は、第一の液晶表示装置(メイン液晶表示装置)が装飾図柄表示装置208として機能し、第二の液晶表示装置(サブ液晶表示装置)が演出表示装置915として機能するようになっている。演出表示装置915は、装飾図柄表示装置208の上方に配置されている。なお、本例では第一の液晶表示装置の方が第二の液晶表示装置より大きいが、液晶表示領域の大きさは同じであってもよく、また逆であってもよい。例えば、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄表示、第四図柄、選択演出を含む種々の演出、エラー表示等を行い、演出表示装置915では、保留表示や選択演出を含む種々の演出を行う。なお、装飾図柄表示装置208で保留表示を行ってもよく、演出表示装置915で装飾図柄、第四図柄、エラー表示等を行うようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208での演出と演出表示装置915での演出を連動させるようにしてもよい。また、演出表示装置915は演出可動体224に設けられており、演出可動体224の動作が装飾図柄表示装置208での演出や演出表示装置915での演出と連動するようにしてもよい。なお、装飾図柄表示装置208が演出可動体224に設けられていてもよい。
図103に示す遊技盤200の右上方には文字列「八代」を模した形状のランプ940が配置されている。ランプ940は図72に示す各種ランプ418に含まれて、第1副制御部400による制御に基づいて、例えば、現在の背景モードに合わせて色を変えることができるようになっている。
図104は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の操作手段700を示している。図104は、操作手段700を上方から見た外観を示している。操作手段700は、操作部702を有している。操作部702は、チャンスボタン136、設定操作部139、操作部装飾部材720、チャンスボタンランプ138(図69参照)、球抜ボタン130、およびチャンスボタンの検出部(押下検出センサ)724(図72参照)を有している。
チャンスボタン136は、チャンスボタンキャップ704とチャンスボタン装飾部材706を有している。チャンスボタンキャップ704は、例えば透明樹脂材料で形成され、上面が塞がれた中空円柱形状を有している。チャンスボタン704の上面は、上方に膨らんだ曲面形状に形成されている。チャンスボタンキャップ704は透明樹脂材料により形成されているので、遊技者はチャンスボタンキャップ704の下方に配置されているチャンスボタンランプ138から射出される光を視認することができる。チャンスボタン装飾部材706は回転するようになっている。
チャンスボタン136内には、チャンスボタン136の駆動部(図72参照)708が配置されている。駆動部708は、第2副制御部500に接続された振動モータを制御する。これにより遊技者は、チャンスボタンキャップ704が振動しているのを感じ取ることができる。
図104に示すように、チャンスボタン136は、操作部装飾部材720内の左よりに配置されている。チャンスボタン136の右側には設定操作部139が配置されている。設定操作部139は、遊技者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタン139aと、確定ボタン139aの後方に位置する上ボタン139bと、確定ボタン139aの前方に位置する下ボタン139cと、確定ボタン139aの右方に位置する右ボタン139dと、確定ボタン139aの左方に位置する左ボタン139eと、右ボタン139dのさらに右方に位置するキャンセル(クリア)ボタン139fとを備えている。また設定操作部136は、各ボタン139b〜139fのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部139は、各ボタン139b〜139fおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。遊技者は、各ボタン139b〜139fを操作して遊技者の固有識別情報を入力し、自己の遊技者情報等を外部サーバーに蓄積することができる。
図104に示すように、操作部ベース722の設定操作部139の右方には、球抜ボタン130が取付けられている。操作部装飾部材720に設けられた所定形状の開口部から球抜きボタンの上面が露出するようになっている。これにより、遊技者は、球抜ボタン130を押して上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させることができる。
本実施の形態によるパチンコ機100では、チャンスボタンランプ138が発光状態になるとチャンスボタン136は発光状態になる。また、不図示の電動機の作動によりチャンボタン装飾部材706が回転している状態になると、チャンスボタン136が回転状態になる。また、チャンスボタン136の駆動部708の振動モータの作動によりチャンスボタンキャップ704が振動している状態になるとチャンスボタン136が振動状態になる。
図105は、本実施形態による実施例6におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図105の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図105の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図105の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図105の下段は、第三の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含んでいる。第三の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
時点t1からある時間が経過した時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t2からある時間が経過した時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t5からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。時点t6では、第一の操作手段のチャンスボタン136が押下されているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Zが続行される。
時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの第三の演出手段では演出Zが続行する。
このように本実施例では、第二の操作手段に対応する第三の演出手段で、周期的(T秒毎)に選択結果が反映される。T秒間の間に選択操作があった場合は、次の演出開始可能タイミングで反映される。
図106〜図108は、実施例6におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示している。図106、図107の(a)〜(c)および図108の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図106、図107の(A)〜(C)および図108の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図106(a)は図105に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図106(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図106(b)は図105に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t0からある時間が経過した時点t1では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、第二の演出手段のスピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図106(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図106(c)は図105に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t1からある時間が経過した時点t2では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t2で、第二の演出手段のスピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図106(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図107(a)は図105に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t2からある時間が経過した時点t3では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図107(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810の演奏が続行する。
図107(b)は図105に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図107(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図107(c)は図105に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t5は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t5からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。本例では、変動開始と同時に演出Z(「姫モード」)が表示される。なお、変動開始する前に演出Zが開始されてもよい。また、変動開始と同時に演出Zが開始されてもよい。なお、変動開始前は演出Zが開始されるものでなくてもよい。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Cが続行され、また、図107(C)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図108(a)は図105に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t5からある時間が経過した時点t6では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t6で、第二の演出手段のスピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図108(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。時点t6では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行される。
図108(b)は図105に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t7で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Cが続行している。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行する。また、図108(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図109は、本実施形態による実施例7におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図109の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図109の上段のt0〜t10は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図109の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図109の下段は、第三の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含んでいる。第三の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t10以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタンのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t10以降まで選択可能期間が継続する。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
また、第二の演出手段におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Taより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t1からある時間が経過した時点t2では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Taより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t2からある時間が経過した時点t3では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出αが続行される。
時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内にチャンスボタン136の押下はなく、時点t3から次のチャンスボタン136の押下までは時間T3(>Ta)が経過した時点t8となるので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
時点t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。時点t6では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t7は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t7からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t7では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間より後の時点t8で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Dが終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t8では演出δが続行される。時刻t7からある時間が経過した時点t8では、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Zが続行される。
時点t9は、時点t7で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t7で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が0回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Zから0番目の演出(つまり、演出Z)を選択する。従って、時点t9からは第三の演出手段から演出Zが実行される。時点t9では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Eが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t8から待機時間Ta秒が経過した時点t10において、時点t8から時点t10までの期間内にチャンスボタン136の押下はなく、時点t8から次のチャンスボタン136の押下までは時間T4(>Ta)が経過した時点となるので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eが続行される。
図110〜図113は、実施例7におけるパチンコ機100の第一〜第三の演出手段で実行される選択演出を示している。図110〜図112の(a)〜(c)および図113の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図110〜図112の(A)〜(C)および図113の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図110(a)は図109に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図110(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図110(b)は図109に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。図109を用いて説明したように時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、特図変動遊技が続行している。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図110(B)に示すように、時点t1では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
図110(c)は図109に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図110(C)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間Ta(=1秒)がセットされる。
図111(a)は図109に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.8秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図111(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。また、時点t3では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下したが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出X(吉宗モード)が続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間Ta(=1秒)がセットされる。
図111(b)は図109に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが続行する。また、図111(B)に示すように、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行されている。
図111(c)は図109に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t4からある時間が経過した時点t5では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内に第一の操作手段のチャンスボタン136の押下はないので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。図111(C)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。また、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。
図112(a)は図109に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t6では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t6で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。時点t6では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t6で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが続行する。また、図112(A)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行されている。
図112(b)は図109に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t7は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t7からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。本例では、変動開始と同時に演出Z(「姫モード」)が表示される。なお、変動開始する前に演出Zが開始されてもよい。また、変動開始と同時に演出Zが開始されてもよい。なお、変動開始前は演出Zが開始されるものでなくてもよい。時点t7では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行され、また、図112(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図112(c)は図109に示す時点t8での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t8では時点t0で開始した特図変動遊技が継続している。時点t8で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t8で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが終了して「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが開始される。演出Eにおける「M5:温泉ホルモン」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図112(C)に示すように、時点t8では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行される。時点t8では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行される。
図113(a)は図109に示す時点t9での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t9は、時点t7で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t9は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾3−装飾9−装飾8が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t9では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Eが続行される。時点t7から時点t9までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t9からの演出表示装置915では演出Z(姫モード)が続行する。また、図113(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行する。
図113(b)は図109に示す時点t10での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t9からある時間が経過した時点t10では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。時点t8から待機時間Ta秒が経過した時点t10において、時点t8から時点t10までの期間内に第一の操作手段のチャンスボタン136の押下はないので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。図113(B)に示すように、スピーカ120からは曲名が「温泉ホルモン」の曲810が流れる演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eが続行される。また、第三の演出手段では演出Z(姫モード)が続行する。
図114は、本実施形態による実施例8におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図114の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図114の上段のt0〜t7は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図114の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。図114の下段は、第三の演出手段と第四の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第三の演出手段は演出表示装置915を含み、第四の演出手段はランプ940を含んでいる。第三および第四の演出手段での演出選択のために第二の操作手段が用いられる。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第二の操作手段による演出選択が行われる。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。時点t0で第三の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始しているものとする。時点t0で第四の演出手段は演出χを実行中であるか時点t0から演出χを開始しているものとする。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t7以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。また、第二の演出手段では演出αが終了して演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段では演出Xが続行され、第四の演出手段では演出χが続行される。
時点t1からある時間が経過した時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。また、第二の演出手段では演出βが終了して演出γが開始される。
時点t2からある時間が経過した時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。一方、第四の演出手段では演出χが終了して演出ψが開始される。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出Xが続行する。一方、第四の演出手段では演出ψが終了して演出ωが開始される。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Zを選択する。従って、時点t5からは第三の演出手段から演出Zが実行される。一方、第四の演出手段では演出ωが終了して演出ω´が開始される。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出Cが続行され、第二の演出手段では演出γが続行される。
時刻t5からある時間が経過した時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。また、第二の演出手段では演出γが終了して演出δが開始される。時点t6では、第一の操作手段のチャンスボタン136が押下されているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。よって、第三の演出手段では演出Zが続行され、第四の演出手段では演出ω´が続行される。
時点t7は、時点t5で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの第三の演出手段では演出Zが続行され、第四の演出手段では演出ω´が続行される。
このように本実施例では、第二の操作手段に対応する第三の演出手段で、周期的(T秒毎)に選択結果が反映される。T秒間の間に選択操作があった場合は、次の演出開始可能タイミングで反映される。第二の操作手段に対応する第四の演出手段では、操作結果が即座に反映されるようになっている。
図115〜図117は、実施例8におけるパチンコ機100の第一〜第四の演出手段で実行される選択演出を示している。図115、図116の(a)〜(c)および図117の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を下段に示し、第三の演出手段に含まれる演出表示装置915の表示領域を上段に示している。図115、図116の(A)〜(C)および図117の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120と第四の演出手段に含まれるランプ940を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図115(a)は図114に示す時点t0での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出Aはスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。第三の演出手段の演出表示装置915には、実行中の背景モードが「吉宗モード」であることを報知(表示)する演出Xが実行されている。図115(A)に示すように、時点t0において、第二の演出手段のスピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。また、第四の演出手段のランプ940では演出X(吉宗モード)に対応した色のLEDが発光して「八代」の文字が視認される演出χが実行されている。
図115(b)は図114に示す時点t1での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t0からある時間が経過した時点t1では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t1で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t1で、第二の演出手段のスピーカ120では「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図115(B)に示すように、曲名が「キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t1では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。よって、第三の演出手段の演出表示装置915では演出Xが続行される。図115(B)に示すように、第四の演出手段では演出χが続行される。
図115(c)は図114に示す時点t2での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t1からある時間が経過した時点t2では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t2で、第二の演出手段のスピーカ120では「M2:キセキの宇宙」の曲810が流れる演出βが終了して、図115(C)に示すように、曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出βが開始される。時点t2では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では演出Xが続行される。また、図115(C)に示すように、第四の演出手段では演出χが続行される。
図116(a)は図114に示す時点t3での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t2からある時間が経過した時点t3では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t3で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。なお、演出表示装置915には「次変動から爺モード」という表示とともに「爺」のキャラクタ画像が表示される。一方、図116(A)に示すように、第四の演出手段のランプ940では設定操作部139での操作が即座に反映されて、演出χが終了して演出ψが開始される。時点t3では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t3で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図116(A)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810の演奏が続行する。
図116(b)は図114に示す時点t4での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。時点t4で遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第1副制御部400のRAM408内に設けられた選択演出カウンタの値が1増加するが、第三の演出手段では演出X(吉宗モード)が続行する。なお、演出表示装置915には「次変動から姫モード」という表示とともに「姫」のキャラクタ画像が表示される。一方、図116(B)に示すように、第四の演出手段のランプ940では設定操作部139での操作が即座に反映されて、演出ψが終了して演出ωが開始される。時点t4では、遊技者が第二の操作手段の設定操作部139のボタン139a〜139eのいずれかを押下しているが、第一の操作手段のチャンスボタン136を押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、選択演出表示領域800では、時点t4で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが続行する。また、図116(B)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。
図116(c)は図114に示す時点t5での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t5は、時点t0で開始されたT秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始する時点である。時点t5は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾1−装飾6−装飾7が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。時点t0で開始された特図変動遊技の遊技中に第二の操作手段の設定操作部139で押下された回数は選択演出カウンタに記憶されている。第1副制御部400は、この押下回数に基づいて第三の演出手段で実行する演出を決定する。本例では、押下回数が2回であるので演出X、Y、Z、・・・の順に並ぶ演出リストを用いて演出Xから2番目の演出Z(姫モード)を選択する。従って、時点t5からは演出表示装置915から実行中の背景モードが「姫モード」であることを報知(表示)する演出Zが実行される。また、図116(C)に示すように、第四の演出手段のランプ940では演出ωが終了して演出ω´が開始される。演出ω´では「姫モード」の演出Zに対応した色のLEDが発光して「八代」の文字が視認される。本例では、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光した後(予め決められた輝度で発光する状態になった後)に、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了する。時点t5では、第一の操作手段のチャンスボタン136は押下されていないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、装飾図柄表示装置208では演出Cが続行され、また、図116(C)に示すように、スピーカ120では曲名が「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが続行する。なお、ランプ940の発光と演出Zの表示は、同時に開始されてもよく、ランプ940の発光が開始された後に演出Zの表示が開始されてもよく、演出Zの表示が開始された後にランプ940の発光が開始されてもよい。また、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光すると同時に、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了してもよく、演出Z(「姫モード」)の画像が表示完了した後に、ランプ940が演出Zに対応した色のLEDが発光するようにしてもよい。
図117(a)は図114に示す時点t6での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時刻t5からある時間が経過した時点t6では装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。時点t6で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t6で「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが終了して「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが開始される。演出Dにおける「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。また、時点t6で、第二の演出手段のスピーカ120では「君のカケラ」の曲810が流れる演出γが終了して、図117(A)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。時点t6では、遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第二の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第三の演出手段の演出表示装置915では「姫モード」の演出Zが続行される。また、図117(A)に示すように、第四の演出手段のランプ940では演出ω´が続行される。
図117(b)は図114に示す時点t7での装飾図柄表示装置208および演出表示装置915で行われる演出を示している。時点t7は、特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾3−装飾9−装飾8が停止表示されており、この直後から次の特図変動遊技が開始する状態である。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t7で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Cが続行している。時点t5から時点t7までに第二の操作手段の設定操作部139での押下がなく選択演出カウンタの値はゼロであるため、時点t7からの演出表示装置915では演出Zが続行する。また、図117(B)に示すように、第三の演出手段のスピーカ120では曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが続行し、第四の演出手段のランプ940では演出ω´が続行される。なお、第四の演出手段のランプ940も演出表示装置915と同様に、次の特図変動遊技が開始する場合に選択された演出が実行されるものであってもよい。
図118は、本実施形態による実施例9におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図118の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図118の上段のt0〜t9は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図118の中段は、上から順に第一の演出手段と第二の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。第一および第二の演出手段での演出選択のために第一の操作手段が用いられる。本例の第一の操作手段は例えば操作手段700の設定操作部139を含んでいる。設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下で第一の操作手段による演出選択が行われる。図118の下段は、第二の操作手段に基づく第一の演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第二の操作手段は例えば操作手段700のチャンスボタン136を含んでいる。このように本例では、第一の演出手段は第一の操作手段と第二の操作手段とで選択演出が実行されて、2種類の演出が同時に進行する。
まず、時点t0は特図変動遊技の開始時点である。時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で第一の操作手段は、遊技者による設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第一の操作手段は、少なくとも時点t9以降まで選択可能期間が継続する。また、時点t0で第一の演出手段は演出Xを実行中であるか時点t0から演出Xを開始している。また、時点t0で第二の操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。第二の操作手段は、少なくとも時点t9以降まで選択可能期間が継続する。
時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、第二の演出手段では時点t1で演出αが続行される。時点t1では、第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかが押下されているが、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Bが開始されるとともに演出Xが続行される。
また、第二の演出手段におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Taより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t1からある時間が経過した時点t2では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Cが開始されるとともに演出Xが続行される。
さらに、時点t2での設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下により、先のボタン139a〜139eのいずれかの押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Taより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。時刻t2からある時間が経過した時点t3では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。従って、第一の演出手段では演出Dが開始されるとともに演出Xが続行される。
さらに、時点t3での設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下により、先のボタン139a〜139eいずれかの押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3からある時間が経過した時点t4で遊技者が第二の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Xが終了して演出X´が開始する。時点t4では、遊技者が第二の操作手段のチャンスボタン136を押下しているが、第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれも押下していないので第一の操作手段による演出選択は行われない。よって、第一の演出手段では演出X´の開始とともに演出Dが続行され、第二の演出手段では演出αが続行される。
時点t3から待機時間Ta秒が経過した時点t5において、時点t3から時点t5までの期間内に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれの押下もなく、時点t3から次に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかが押下されるのは時間T3(>Ta)が経過した時点t7となるので、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dと演出X´が続行される。
時点t6は、時点t0で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。また、第二の操作手段に関係する第一の演出手段での演出は、所定の確率で特図変動遊技の開始に伴い演出の変更が行われるようになっている。第一の演出手段では、時点t6で演出X´が終了して演出Yが開始する。よって、第一の演出手段では演出Yの開始とともに演出Dが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間の後の時点t7で遊技者が第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかを押下すると、第一の演出手段では演出Dが終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t7では演出δが続行される。時点t7では、第二の操作手段のチャンスボタン136が押下されていないので第二の操作手段による演出選択は行われない。第一の演出手段では演出Eの開始とともに演出Yが続行される。
時点t8は、時点t6で開始されたTb秒間の特図変動遊技が終了して、次の特図変動遊技が開始された時点である。第二の操作手段に関係する第一の演出手段での演出は、所定の確率で特図変動遊技の開始に伴い演出の変更が行われるが、この例では第一の演出手段では、時点t8で演出Yは変更されずに続行している。よって、第一の演出手段では演出Yとともに演出Eが続行され、第二の演出手段では演出δが続行される。
時点t7から待機時間Ta秒が経過した時点t9において、時点t7から時点t9までの期間内に設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれの押下もなく、時点t7から次の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかの押下までは時間T4(>Ta)が経過した時点となるので、第二の演出手段では演出δが終了して演出εが開始される。一方、第一の演出手段では演出Eと演出Yが続行される。このように本実施例では、実施例7における第三の演出手段を第一の演出手段に変更した場合を示しており、第一の演出手段に複数の選択演出が表示される例を示している。なお、演出が切り替わるタイミングは、変動開始時であってもよい。また、演出が切り替わるタイミングは、図柄停止(装飾図柄が停止し、ゆれ変動となっているときや特図表示装置の図柄が停止したときなど)や、大当り開始時(表示領域に大当りと表示されたときや、ラウンドランプが点灯したときなど)、大当り終了時(表示領域で大当り終了演出が表示されているときや、ラウンドランプが消灯したときなど)、演出Xが開始してから所定時間(たとえば10秒)経過したときであってもよい。
図119は、実施例9におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図119の(a)、(b)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図119の(A)、(B)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。図119の(a)と(A)、(b)と(B)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図119(a)は図118に示す時点t3と時点t4との間における装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図119(A)は図118に示す時点t3と時点t4との間におけるスピーカ120で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208の中央では特図変動遊技による装飾図柄変動遊技が実行されている。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄が変動表示(図中、矢印で示す)されている。装飾図柄表示装置208の表示領域内の右下側には選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800ではスピーカ120から出力可能な曲の曲コードと曲名を表示する演出が行われる。時点t3と時点t4との間の時点では、選択演出表示領域800では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列が表示される演出Dが実行されている。選択演出表示領域800の下方には「方向キーでBGMを変更」という文字列955が表示されて演出Dを他の演出に変更できることを報知している。方向キーは第一の操作手段の設定操作部139の各ボタン139a〜139eのいずれかのことである。装飾図柄表示装置208の表示領域内の左下側には演出表示領域950が設けられている。演出表示領域950には「吉宗モード」の文字と当該文字の下に「殿様」のキャラクタ画像が表示された演出Xが実行されている。演出表示領域950の下方には「チャンスボタンでモード変更」という文字列が表示されて演出Xを他の演出に変更できることを報知している。図119(A)は、スピーカ120では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」という曲810が流れる演出αが実行されていることを示している。
図119(b)は図118に示す時点t4と時点t5との間における装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。図119(B)は図118に示す時点t4と時点t5との間におけるスピーカ120で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208の中央では特図変動遊技による装飾図柄変動遊技が実行されている。左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄が変動表示(図中、矢印で示す)されている。時点t4と時点t5との間の時点では、選択演出表示領域800では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列が表示される演出Dが実行されている。選択演出表示領域800の下方には「方向キーでBGMを変更」という文字列955が表示されて演出Dを他の演出に変更できることを報知している。演出表示領域950には「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字と当該文字の下に「爺」のキャラクタ画像が表示された演出X´が実行されている。本例では、「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字と「爺」のキャラクタ画像は、同時に表示される。なお、「吉宗モード 次変動から爺モード」の文字が表示された後に「爺」のキャラクタ画像が表示されてもよく、その逆でもよい。演出表示領域950の下方には「チャンスボタンでモード変更」という文字列が表示されて演出X´を他の演出に変更できることを報知している。図119(B)は、スピーカ120では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」という曲810が流れる演出αが実行されていることを示している。
図120は、本実施形態による実施例10におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図120の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図120の上段のt0〜t4は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図120の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で演出手段は一方の演出(第一の演出)Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、さらに演出手段は他方の演出(第二の演出)αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。本実施例では演出選択は所定の期間中(t0〜t4)は常時可能になっている。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、演出手段では時点t1で一方の演出Aが終了して演出Bが開始される。他方の演出は遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出Bの開始とともに演出αが続行される。
また、T秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、一方の演出Bが終了して演出Cが開始される。時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で演出手段では他方の演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
時点t2から待機時間T秒が経過した時点t3では、演出手段では一方の演出Cが続行されるとともに他方の演出αが終了して演出γが開始される。
本実施例は、実施例4で説明した選択演出に対し、1つの演出手段で複数の選択演出を行っている点に特徴を有している。また、本実施例においても、一方の演出は、選択した演出がすぐに反映され、他方の演出は、選択してから待機時間が経過しないと開始されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、他方の演出では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点t4は操作手段による演出選択ができる選択可能期間の終了時点を示している。例えば、時点t0から時点t4までの特図変動遊技では選択可能期間だが時点t4からの特図変動遊技では選択不可能期間とするような場合が含まれる。以下、時点t4が特図変動遊技の開始時点であり当該特図変動遊技中は選択不可能期間である場合で説明する。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t2から時点t4までの時間T2が、時点t2からの待機時間Tより長い場合は、演出手段では他方の演出γが時点t3から時点t4まで実行され、さらに時点t4からの特図変動遊技でも実行される。時点t4から一方の演出は新たな演出C´が開始される。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t2から次の特図変動遊技の開始時点t4までの時間T2が、時点t2からの待機時間Tより短い場合は他方の演出は変更されない。
図121は、実施例10におけるパチンコ機100の演出手段で実行される選択演出を示している。図121(a)〜(d)は、演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図121(a)〜(d)を通して、装飾図柄表示装置208には、特図変動遊技の結果として左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cに装飾2−装飾5−装飾0が停止表示されている。本例では、図柄変動中と図柄停止中に少なくとも選択演出が実行可能である。なお、図柄変動中のみ選択演出が実行可能であってもよく、図柄停止中のみ選択演出が実行可能である。
図121(a)は、図120に示す時点t0から時点t1の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Aが実行されている。演出Aでは、表示領域の背景全面を使って「殿様」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが実行されている。演出αでは、表示領域右上角に横長長方形のモード表示領域960が画定され、モード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図121(b)は、図120に示す時点t1から時点t2の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Bが実行されている。演出Bでは、表示領域の背景全面を使って「爺」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが続行しておりモード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図121(c)は、図120に示す時点t2から時点t3の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Cが実行されている。演出Cでは、表示領域の背景全面を使って「姫」のキャラクタ画像965が表示される。また、他方の演出として演出αが続行しておりモード表示領域960内に「吉宗モード」の文字列が表示される。
図121(d)は、図120に示す時点t3から時点t4の間に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。一方の演出として演出Cが続行して表示領域の背景全面を使って「姫」のキャラクタ画像965が表示されている。また、他方の演出として演出αが終了して演出γが実行されている。演出γでは、モード表示領域960内に「姫モード」の文字列が表示される。
図122は、本実施形態による実施例4の変形例1におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図122の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図122の上段のt0〜t5、tv〜tyは種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図122の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
まず、時点t0で第一の演出手段は演出Aを実行中であるか時点t0から演出Aを開始しており、時点t0で第2の演出手段は演出αを実行中であるか時点t0から演出αを開始しているものとする。また、時点t0で操作手段は、遊技者のチャンスボタン136の押下による演出選択が可能な選択可能期間中か当該期間の開始時点であるものとする。演出選択は所定の期間中は常時可能になっている。本例では、全期間において演出選択が常時可能になっているが、例えば、大当り遊技の例えば1ラウンド目だけに演出選択を可能にしたり、所定の特図変動遊技中だけに演出選択を常時可能にしてもよい。時刻t0からある時間が経過した時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t1から第一の演出手段では演出Aが終了して演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では演出αが続行される。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Bが終了して演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1は待機時間Tより短いため、時点t2で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により第1副制御部400で開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間がセットされる。
また、第二の演出手段におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出Cが終了して演出Dが開始される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2は待機時間Tより短いため、時点t3で第二の演出手段では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間がセットされる。
時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4では、第二の演出手段では演出αが終了して演出δが開始される。一方、第一の演出手段では演出Dが続行される。
本実施例において、第一の演出手段は、選択した演出がすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してから待機時間が経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間T秒が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
時点tvは特図変動遊技における装飾図柄が停止表示した時点である。時点t5は時点tvから所定のTa秒間経過した時点である。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより長い場合は、第二の演出手段では演出δが時点t4から時点t5まで実行される。第二の演出手段では時点t5から一定期間演出が停止される。第二の演出手段がスピーカ120である場合は無音状態となる。なお、制御的には音を出すコマンドが主制御部300から第1副制御400に出力されている場合もある。遊技者が最後にチャンスボタン136を押下した時点t3から時点t5までの時間T3が、時点t3からの待機時間Tより短い場合は第二の演出手段での演出αは変更されない。
時点twは時点tvからTb(>Ta)秒間が経過した時点である。時点twから第一の演出手段では演出Dが終了して演出D´が開始される。演出D´は例えばデモンストレーション用画面(デモ画面)である。時点twからある時間経過した時点txで遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段では演出D´が終了して演出Eが開始される。一方、第二の演出手段では演出の停止状態が継続する。
時点txからある時間経過した時点tyは、特図変動遊技の開始時点である。時点txから時点tyまでの期間TcがTc≧Tである場合は、時点tyから第二の演出手段で演出εが開始する。期間TcがTc<Tである場合は、時点tyから第二の演出手段で演出δが開始する。
図123〜図125は、変形例1におけるパチンコ機100の第一の演出手段と第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図123、図124の(a)〜(d)および図125(a)〜(c)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図123、図124の(A)〜(D)および図125(A)〜(C)は第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図123(a)は図122に示す時点t0より以前に装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0以前において特図変動遊技が実行されており、装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左装飾図柄表示領域208aに装飾2が揺れ変動表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が揺れ変動表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が揺れ変動表示されている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図123(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図123(b)は図122に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技中であり、左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止状態で表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止状態で表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止状態で表示されている。選択演出表示領域800では演出Aが続行されている。図123(B)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは演出αが続行されている。
図123(c)は図122に示す時点t1での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t1において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。時点t1で遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われると、第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の選択演出表示用域800では演出Aが終了して、「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。一方、第二の演出手段では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるようになっており、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点t1では、図123(C)に示すように、スピーカ120からは演出αが続行されている。
図123(d)は図122に示す時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。第二の演出手段のスピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t2で装飾図柄表示装置208の選択演出表示領域800では演出Bが終了して、「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間T(例えば、T=1秒とする)より短いため、図123(D)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t2でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t2から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図124(a)は図122に示す時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t3において装飾図柄表示装置208では引き続き装飾図柄が停止状態で表示されている。スピーカ120におけるT秒間の待機時間中の時点t3で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、時点t3で装飾図柄表示装置208の選択画面上では「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが実行される。一方、時点t2から時点t3までの時間T2(例えば、T2=0.5秒とする)は待機時間Tより短いため、図124(A)に示すように、時点t3でスピーカ120では演出の変更は行われずに演出αが続行される。
さらに、時点t3でのチャンスボタン136の押下により、先のチャンスボタン136の押下により開始されていた待機時間の計測はリセットされ、時点t3から新たに待機時間T(=1秒)がセットされる。
図124(b)は図122に示す時点t4での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0において特図変動遊技中であり、左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止状態で表示されており、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止状態で表示されており、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止状態で表示されている。時点t3から待機時間T秒が経過した時点t4において、スピーカ120は曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが終了して、図124(B)に示すように、曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。一方、装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。
図122に示す時点tvは特図変動遊技における装飾図柄が停止表示した時点である。時点t5は時点tvから所定のTa秒間経過した時点である。図124(c)は図122に示す時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。装飾図柄表示装置208では演出Dが続行される。また、図124(C)に示すように、スピーカ120では時点t5から演出が停止されて無音状態となる。なお、特図変動停止からTa秒経過すると、スピーカ12を無音状態にするだけでなく、別のBGMを流すようにしてもよい。また、無音にする場合も音量を徐々に下げていくようにしてもよく、音量を一気に下げるようにしてもよい。
図124(d)は図122に示す時点twでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点twは時点tvからTb(>Ta)秒間が経過した時点である。装飾図柄表示装置208では、時点twから演出Dが終了して演出D´が開始される。演出D´は「吉宗」の文字を含むデモ画面による演出を含んでいる。また、図124(D)に示すように、スピーカ120では時点twで無音状態が維持されている。
図125(a)は図122に示す時点txでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点txでは、時点tw以降であってスピーカ120での演出が無音状態となっている。この時点txのデモ画面表示中に遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、デモ画面が消えて、特図変動遊技での左装飾図柄表示領域208aに装飾2が停止表示され、中装飾図柄表示領域208bに装飾5が停止表示され、右装飾図柄表示領域208cに装飾0が停止表示される画像が表示される。また、選択演出表示用域800が再表示されて、「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが開始される。一方、第二の演出手段のスピーカ120では遊技者が操作手段を操作した時点からT秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、時点txでは、図125(A)に示すように、スピーカ120は無音状態を維持する。このように本例では、デモ画面表示中に選択操作をした場合、デモ表示をキャンセルし、図柄表示画面を表示させるようにしているが、デモ画面をある期間表示した後に、図柄表示画面を表示するようにしてもよい。また、デモ画面表示中は選択操作ができないようにしてもよい。
図125(b)は図122に示す時点tyでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点tyは、時点txからTc秒だけ時間経過して特図変動遊技が開始された時点である。選択演出表示用域800では「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが続行される。一方、スピーカ120では、時点txから時点tyまでの期間Tcが待機時間Tに対してTc≧Tである場合は、図125(B)に示すように、無音状態を終了して、時点tyから曲名が「温泉ホルモン」の曲810が流れる演出εが開始される。
図125(c)も図122に示す時点tyでの装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。選択演出表示用域800では「M5:温泉ホルモン」という文字列を表示する演出Eが続行される。一方、スピーカ120では、時点txから時点tyまでの期間Tcが待機時間Tに対してTc<Tである場合は、図125(C)に示すように、無音状態を終了して、時点tyから曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが開始される。
図126は、本実施形態による実施例4の変形例2におけるパチンコ機100の時間的動作を示している。図126の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図126の上段のt0〜t5は種々の操作、あるいは演出開始や終了等の時点を示している。図126の中段は、演出手段による種々の演出の実行状態を示している。本例の第一の演出手段は装飾図柄表示装置208を含み、第二の演出手段はスピーカ120を含んでいる。下段は操作手段を示している。本例の操作手段は例えばチャンスボタン136を含んでいる。
本変形例は、実施例4に示す動作とともに、パチンコ機100が何らかのエラー状態を生じている場合に第一および第二の演出手段にエラー表示をさせる点に特徴を有している。このため、図126に示す時間的動作のうちエラー表示以外は実施例4の図95に示す時間的動作と同一であるので、当該同一の動作についての説明は省略する。図126に示すように、時点t0と時点t1の間のある時点でパチンコ機100にエラー状態が生じると第一の演出手段では選択演出とともにエラー表示が行われる。エラー表示はエラー状態がなくなる時点t5以降の時点まで行われる。また、図126に示すように、第一の演出手段でエラー表示が行われるのに同期して第二の演出手段では、選択演出とともにエラー音の出力が行われる。
図126に示す例ではエラー表示とエラー音の出力を同時に開始しているが、エラー画像を先に表示し、所定期間(例えば10秒)の経過でエラー音を出力するようにしてもよいし、その逆であってもよい。また、エラー表示とエラー音を必ず出力させるエラー出力パターンに対し、エラー画像を先に表示し、所定時間(例えば、エラー検知から30秒)が経過してもエラー状態が解消されない場合にエラー音を出力させるようにしてもよく、またその逆であってもよい。つまり、エラー状態が解消された場合は遅れて出力される方をキャンセルするエラー出力パターンを用いてもよい。また、エラー音はエラー状態が解除されるまで継続的に流れるようにしてもよく、またエラー状態になってから所定時間(例えば30秒)の経過でエラー音の出力を終了させてもよい。
図127は、変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出を示している。図127(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図127(A)〜(D)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図127(a)は図126に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t0は特図変動遊技が終了して第一の演出手段の装飾図柄表示装置208の表示領域中央では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに装飾0〜装飾9が上から下に順次移動する画像(図中、下向きの矢印で示す)で装飾図柄の変動表示が行われている。装飾図柄表示装置208の表示領域の右下には例えば横長長方形の枠状に選択演出表示領域800が設けられている。選択演出表示領域800では「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが行われている。本例での選択演出はスピーカ120から流れる曲の曲名を文字で表示している。図127(A)に示すように、時点t0において、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが実行されている。
図127(b)は図126に示す時点t1から時点t2での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t1は遊技者がチャンスボタン136を押下した時点である。時点t1において、特図変動遊技が続行している。第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t1で「M1:そこにあるかも知れない・・・」という文字列を表示する演出Aが終了して「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが開始される。演出Bにおける「M2:キセキの宇宙」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、スピーカ120では遊技者が第一の操作手段を操作した時点からTa秒間の待機時間が経過したことを条件として演出の変更が行われるので、待機時間が経過するまでは演出の変更は行われない。従って、図127(B)に示すように、時点t1では曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、時点t0と時点t1の間のある時点からパチンコ機100がエラー状態なっており、図127(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t1で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図127(B)に示すように、スピーカ120では時点t1で演出αとともに、演出αより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。本例では、装飾図柄表示装置での「エラー!!」の表示とスピーカからのエラー音の出力は同時に開始される。なお、装飾図柄表示装置で「エラー!!」が表示された後に、スピーカからエラー音を出力するようにしてもよく、スピーカからエラー音を出力された後に、装飾図柄表示装置で「エラー!!」が表示されるようにしてもよい。なお、パチンコ機100がエラー状態中は、上記のようにスピーカ120から演出αの曲810の出力とともにエラー音830を出力するようにしているが、曲810の出力をなくしてエラー音830だけしか聞こえないようにしてもよい。さらに、エラー状態の内容によって、曲810とエラー音830の出力の仕方を変えるようにしてもよい。例えば、主として遊技者に報知するための「下皿128の球満タンエラー」のときは、遊技者が下皿から箱に球を移すことにより、エラー報知を終了させることができるので、曲810の音量をエラー音830より低い状態または同じ状態にして曲810とエラー音830の両方を出力してもよいし、遊技者だけでなく少なくとも遊技店員にも報知する必要がある「扉開放エラー」、「払出エラー」、あるいは「磁石検知エラー」等のときは、店員により確認が必要な重大なエラーであるためエラー音だけが出力されるようにしてもよい。
図127(c)は図126に示す時点t2から時点t3での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時点t2において、特図変動遊技が続行している。第二の演出手段のスピーカ120におけるTa秒間の待機時間中の時点t2で遊技者が第一の操作手段のチャンスボタン136を押下すると、第一の演出手段の選択演出表示領域800では、時点t2で「M2:キセキの宇宙」という文字列を表示する演出Bが終了して「M3:君のカケラ」という文字列を表示する演出Cが開始される。演出Cにおける「M3:君のカケラ」という文字列はスピーカ120から流れる曲の曲名を示している。一方、時点t1から時点t2までの時間T1(例えば、T1=0.5秒とする)は待機時間Ta(例えば、Ta=1秒とする)より短いため、図127(C)に示すように、時点t2でスピーカ120では演出の変更は行われずに曲名が「そこにあるかも知れない・・・」の曲810が流れる演出αが続行される。また、パチンコ機100のエラー状態は継続しており、図127(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t2で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図127(C)に示すように、スピーカ120では時点t2で演出αとともに、演出αより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。
図127(d)は図126に示す時点t4から時点t5での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示している。時刻t3からある時間が経過した時点t4では左中右装飾図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が続行している。選択演出表示領域800では、時点t4で「M4:メガ!ギガ!サマー!」という文字列を表示する演出Dが行われている。また、図127(D)に示すように、スピーカ120からは曲名が「メガ!ギガ!サマー!」の曲810が流れる演出δが行われている。また、パチンコ機100のエラー状態は継続しており、図127(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域では時点t4で演出Aとともに特図変動遊技に係る演出より高いコントラストで「エラー!!」の文字列が大きく表示されたエラー表示が行われている。また、図127(D)に示すように、スピーカ120では時点t2で演出δとともに、演出δより大きな音で「エラー!!」を知らせる音声のエラー音830が出力されている。このように、エラー状態中も選択演出が行えるようにしているが、エラー状態中は選択演出が行えないようにしてもよい。また、エラー内容ごとに選択演出が行えるものと行えないものがあってもよく、エラー中は選択演出表示領域800が表示されないものであってもよく、エラー表示により選択演出の少なくとも一部または全部が視認困難(または視認不可)な状態になっていてもよい。
図128は、変形例2におけるパチンコ機100の第一および第二の演出手段で実行される選択演出の他の例を示している。図128(a)〜(d)は、第一の演出手段に含まれる装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。図128(A)〜(D)は、第二の演出手段に含まれるスピーカ120を模式的に示している。各図の(a)と(A)、(b)と(B)、(c)と(C)、(d)と(D)はそれぞれ同時期の演出を示している。
図128(a)、(A)は図126に示す時点t0での装飾図柄表示装置208で行われる演出を示しており、図127(a)、(A)と同一の演出動作が行われている。
図128(b)、(B)〜図128(d)、(D)に示す演出の時点は図127(b)、(B)〜図127(d)、(D)にそれぞれ対応している。図127(b)〜図127(d)では、エラー状態中も選択演出表示領域800が表示されて選択演出が行えるようになっている。これに対し、本例では、図128(b)〜図128(d)に示すように装飾図柄表示装置208の表示領域全域にエラーが生じていることを示すエラー表示画像が表示されており、エラー状態中は選択演出が行えないようになっている。なお、装飾図柄表示装置208に選択演出表示領域が表示されていない場合であっても、選択演出が行えるようにしてもよい。本例では、装飾図柄表示装置でのエラー表示画像の表示とスピーカからのエラー音の出力は同時に開始される。なお、装飾図柄表示装置でエラー表示画像が表示された後に、スピーカからエラー音を出力するようにしてもよく、スピーカからエラー音を出力された後に、装飾図柄表示装置でエラー表示画像が表示されるようにしてもよい。
次に図129〜図146を用いて実施例11〜実施例19について説明する。まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に図示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について主として図129(a)と図129(g)を例にとって説明する。図129(a)には、図71に示すパチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、普図表示装置210は特図2表示装置214の右側に示されている。特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示され、普図保留ランプ216は普図表示装置210の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。なお本実施例における普図の保留は最大4個まで溜めることができるので、普図保留ランプ216のLEDは4個設けられている。
図129(a)において、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられている。演出表示領域208dを拡大して所定の演出を実行するような場合には、必要に応じて図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部以外の領域、例えば右下角部に縮小表示される場合もある。
演出表示領域208d内の上方右寄りには第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の上側は普図用第四図柄表示領域t3であり、中側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、下側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図1変動遊技が非作動中は特図1第四図柄として「○」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図2変動遊技が非作動中は特図2第四図柄として「△」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。普図変動遊技が非作動中は普図第四図柄として「◇」を表す画像が普図用第四図柄表示領域t3に表示される。また、特図変動遊技の実行中または普図変動遊技の実行中には第四図柄として白地画像がそれぞれの第四図柄表示領域t1〜t3に表示される。
演出表示領域208dの下方中央に正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域Cになっている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域Cに表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域C内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。なお、変動アイコン表示領域Cの外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域Cに変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。また、変動アイコンを表示せず、保留アイコンのみ表示するようにしてもよい。
演出表示領域208d内の下方左寄りで変動アイコン表示領域Cに隣接して横長長方形形状の特図1保留アイコン表示領域Aが設けられている。特図1保留アイコン表示領域Aには保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1、a2等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本例では、最も信頼度の低い表示態様として白色円形の保留アイコンが表示される。本実施例では特図1保留アイコン表示領域Aに最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの右側面に隣接して縦長長方形形状の特図2保留アイコン表示領域Bが設けられる。特図2保留アイコン表示領域Bは、特図2の保留がない場合は表示せずに特図2の保留が溜まった場合にだけ表示されるようにしているが、常時表示するようにしてもよい。なお、確変電サポ中は、特図2始動口232に遊技球が入球し易くなるため、遊技者が特図2保留アイコン表示領域Bに表示される特図2保留アイコンを容易に視認できるように、上記の特図1保留アイコン表示領域Aの表示位置と特図2保留アイコン表示領域Bの表示位置が入れ替えられる。
また、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している(図129(b)参照)。特図2表示装置214および普図表示装置210についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している(図129(f)参照)。
図129(g)には、表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでボタン演出の表示がされている状態を示している。ボタン演出の表示には、第一の種類の表示としてチャンスボタン136に関する表示が含まれている。チャンスボタン136に関する表示のうちの第一の表示としてボタン表示がある。ボタン表示には、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)と、ボタン操作の受付有効期間(以下、「操作有効期間」と称する場合がある)の残りを示す有効期間画像と、その他のボタン操作を促す表示のいずれか一つが少なくとも含まれる。また、ボタン演出の表示には、第二の表示としてボタン表示に連動して実行される予告報知等の演出表示を含めることができる。ボタン演出の表示は、静止画像表示やアニメーション表示のいずれか一方またはそれらを組合せた表示で行われる。なお、本実施例における有効期間画像は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ表示態様を変化させる画像(例えば、メータ(ゲージ)画像)であるが、数字や時計を模した画像等よるカウントダウン表示であってもよい。
以下の各実施例で示す特図変動遊技や大当り遊技は、上記実施例において説明したものと同様の制御動作により実行される。以下の実施例では特図変動遊技や大当り遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例11) 本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図133を用いて説明する。まず始めに、図129と図130を用いて特図変動遊技の結果が大当りになる場合の一連の演出の流れの例について説明する。図129(a)〜図130(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図129(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中であり、普図変動遊技も非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。普図表示装置210ははずれ図柄の「普図B」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1〜t3は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。普図保留ランプ216では普図の保留がないことが報知されている。
特図1保留アイコン表示領域Aには白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図129(b)〜(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し(図129(b)参照)、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され(図129(c)〜(e)参照)、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される(図129(f)参照)。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し(図129(c)参照)、保留順位が第一位の特図1保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aを越えて変動アイコン表示領域Cに進入するとともに、残余の保留アイコンは元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する(図129(c)〜(e)参照)。変動アイコン表示領域Cに進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
図129(g)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図129(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図129(h)は、図129(g)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図129(i)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図129(j)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の右側四分の三の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
図129(k)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図129(l)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図129(m)は、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図129(m)〜図130(h)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図129(n)〜図130(a)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図130(b)〜(d)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。また、図130(d)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾7−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図130(e)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図130(f)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾7−装飾7」を仮停止表示している状態を示している。
図130(g)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域t1では、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示している。
図130(h)は、大当り開始表示であり、画像表示領域ほぼ全面に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。なお、本実施例では、当否判定結果が特図Aであり、装飾図柄が確変大当り用の組合せである場合に大当り開始表示を「確変大当り」と表示し、当否判定結果が特図Aまたは特図Bであり、装飾図柄が大当り用の組合せである場合に大当り開始表示を「大当り」と表示する。
図130(f´)〜(h´)は、図129(l)と同一の状態において、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾6」のリーチ演出が開始された場合に、図130(f)〜(h)の演出に代えて、15R大当りに当選した場合の演出を例示している。図130(f´)は、図130(e)から引き続いている。図130(f´)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止表示している状態を示している。
図130(g´)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図B」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示している。
図130(h´)は、画像表示領域ほぼ全面に「大当り」の文字列画像が表示されて15R大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図131(a)〜(b)は、図130(a)から引き続いている別のSPリーチ演出の続きを例示しており、一方の武士が負けた演出がなされており、当該変動の当否判定結果がはずれになる可能性が高いことを予告報知している。特図1保留アイコン表示領域Aおよび特図1保留アイコンは、図131(a)〜(c)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。また、図131(b)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図131(c)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図131(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾6−装飾7」が仮停止表示している状態を示している。この状態では特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンの表示が再開され、図131(h)に示す特図1変動遊技の終了まで表示される。
図131(e)は、特図1表示装置212にはずれ図柄の「特図F」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示している。
図131(f)〜(h)は、変動アイコンの消去アニメーションの表示を示している。本例では、特図変動遊技の終了後で装飾図柄が停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションの表示が実行される。なお、変動アイコンの消去アニメーションの表示は他のタイミングで実行してもよい。図131(f)は、変動アイコンが変動アイコン表示領域Cから下方に移動を開始して、変動アイコンの円形輪郭の下三分の一が画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図131(g)は、変動アイコンがさらに下方に移動して、円形輪郭の上部がわずかに視認できる程度にまで変動アイコンが画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図131(h)は、変動アイコンが完全に変動アイコン表示領域Cから消えて変動アイコンの消去アニメーションの表示が終了した状態を示している。なお、変動アイコンの消去アニメーションは、図柄変動中に行われてもよく、例えば、一つの装飾図柄(例えば、左装飾図柄)が仮停止表示される前のタイミングであってもよく、一つの装飾図柄(例えば、左装飾図柄)が仮停止表示された後のタイミングであってもよく、複数の装飾図柄が仮停止表示される前、または後のタイミングであってもよく、装飾図柄が揺れ変動表示される前、またはされた後のタイミングであってもよい。
次に、特図変動遊技の結果が大当りになって大当り遊技が実行される場合の演出(以下、「大当り演出」と称する場合がある)の流れの例について図132を用いて説明する。図132(a)〜(g)はこの順に、大当り演出を時系列で示している。図132の各図の装飾図柄表示装置208の右側にはスピーカ120が表示されている。なお、大当り演出を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図132(a)は、図130(g)から引き続く図130(h)と同一の状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになって、演出表示領域208dの中央に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている。特図1保留ランプ218では特図1の保留が1個あることが報知されている。
演出表示領域208dに「確変大当り」の文字列画像が表示されている間は、原則としてスピーカ120から音は流れないが、15R特別大当りを報知するBGMまたはSE(サウンド・エフェクト:効果音)などが出力されてもよいし、15R特別大当りラウンド中に出力されるBGMやSEが出力されてもよいし、15R特別大当りに当選したことが報知される前から実行されている演出、例えばSPリーチ中の大当り確定演出で出力されているBGMが引き続き出力されてもよい。
図132(b)は、15R特別大当り遊技における大当り演出(後程説明する第二の演出や第四の演出を含む演出)が第1ラウンドで開始された状態を示している。演出表示領域208dのほぼ全面では、姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。スピーカ120からは、第二の演出に対応させた第四の演出(演出O´)の曲が曲の先頭から流れている。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。また、演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出を実行しているラウンドのラウンド数が表示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。また、本実施例では、「1R」の文字列画像や「装飾7」の図柄組合せは大当り演出の一部を構成している。以降の実施例においても同様である。
図132(c)は、15R特別大当りの大当り演出が継続しており、すでに第2ラウンドから第10ラウンドまでが終了して、第11ラウンドにおける大当り演出が実行されている状態を示している。演出表示領域208dには、ムービーのラストシーンが表示されており、スピーカ120からは、曲のエンディングが流れている。また、演出表示領域208dの右上隅に、「11R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「11」であることが報知されている。また、第11ラウンドの大当り遊技が開始されるまでに、特図1始動口230に球が3個入賞したことに伴い、特図1保留ランプ218では特図1の保留が1個から4個に増加したことが報知されている。その後、ムービーと曲による大当り演出の一周目が終了する。
図132(d)は、大当り演出の一周目が終了して、第11ラウンド中にムービーと曲による大当り演出の二周目が開始された状態を示している。演出表示領域208dでは、姫のキャラクタが登場するムービーが先頭から表示されており、スピーカ120からは、曲が先頭から流れている。
ムービーや曲などの演出は、繰り返し実行されるようにしてもよい。また、演出が繰り返し実行される場合には、演出データにループ設定を行うなど演出の終了時点から演出の開始時点に戻る制御にしてもよいし、演出の終了時点から演出の途中部分に戻る制御にしてもよい。また、演出が繰り返されるデータが実行されるようにしてもよい。
図132(e)は、最終ラウンドである第15ラウンドで大当り演出が継続して実行されている状態を示している。最終ラウンドが終了してアタッカ234が閉鎖された後でも一定時間は大当り演出が実行されている。演出表示領域208dの右上隅には「15R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「15」であることが報知されている。また、第15ラウンドの大当り遊技が開始されるまでに、普図始動口228を遊技球が4個通過したことに伴い、普図46保留ランプ216では普図の保留が0個から4個に増加したことが報知されている。
最終ラウンドが終了してアタッカ234が閉鎖されてから後述する図132(f)に示す大当り終了演出の開始時までのインターバルにおいて、大当りラウンド中に実行される大当り演出を一定期間実行するようにしてもよい。この場合、スピーカ120においてのみ引き続き大当り演出が実行されるようにしてもよいし、演出表示領域208dにおいてのみ引き続き大当り演出が実行されるようにしてもよい。ここで一定期間とは、インターバルよりも短い期間であってもよいし、インターバルと同じ長さの期間であってもよいし、インターバルよりも長い期間であってもよい。また、大当り演出を大当り終了演出の途中まで実行されるようにしてもよいし、大当り終了演出の終了まで実行されるようにしてもよい。また、上記インターバルにおいて、大当り演出を停止、消去、中断、終了、または中止させるようにしてもよい。
図132(f)は、大当り遊技が終了したことを報知する大当り終了演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左側三分の二の領域に「確率変動突入」の文字列画像が表示され、残り三分の一の領域で武士のキャラクタ画像が表示され、さらにスピーカ120からは、大当り終了演出用のBGMが流れて、確率変動状態に移行することが報知される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dおよびスピーカ120は、大当り終了演出中は、大当りラウンド中に実行される大当り演出と同じ演出を引き続き実行するようにしてもよいし、大当りラウンド中に実行される大当り演出と異なる演出を実行するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208およびスピーカ120のうちの一方のみが大当りラウンド中に実行される大当り演出と同じ演出を引き続き実行するようにしてもよい。
図132(g)は、後述する特図の変動表示開始待ち時間中である状態を示している。後述する条件装置作動信号がオフになってから所定時間(例えば、4ms)が経過する前での期間は、図柄表示領域208a〜208cに、当該大当り遊技の開始前に表示されていた「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組合せが再度表示される。演出表示領域208dの左上隅には「確変中」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上隅の各第四図柄表示領域t1〜t3には遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示されている。確変中なので、特図1保留アイコン表示領域Aと特図2保留アイコン表示領域Bの表示位置は入れ替えられている。特図1保留アイコン表示領域Aには、白色円形の表示態様で4つの特図1保留アイコンが表示されている。特図2保留アイコン表示領域Bには、特図2保留アイコンは1つも表示されていない。また、次の特図変動遊技は開始されていない。
確変大当りの大当り演出(大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確の場合の演出)とそれ以外の大当りの大当り演出(大当り終了後の遊技状態が特図低確普図高確または特図高確普図高確の場合の演出)は、異なる演出が行われるようにしてもよいし、同じ演出が行われるようにしてもよい。また、大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確状態であっても、大当り終了後の遊技状態が特図低確普図高確となる大当りの大当り演出と一部または全部が同じであってもよい。また、上記インターバル中も演出は継続して実行されていてもよい。
次に、図132(b)〜(e)を用いて示した第二の演出と第四の演出を含む大当り演出の実行を決定するために、図132(a)と図132(b)の間の期間で行われる大当り演出について図133を用いて説明する。図133(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出(以下、「演出選択演出」と称する場合がある)を時系列で示している。また、図133(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図133の各図の装飾図柄表示装置208の右側にはスピーカ120が表示されている。これ以降の図134〜図136、図138〜図144、および図146においても装飾図柄表示装置208の右側にはスピーカ120が表示されている。本実施例およびこれ以降の実施例において、第一の演出手段の一例として表示手段である装飾図柄表示装置208を用い、第二の演出手段の一例として音出力手段であるスピーカ120を用いる場合がある。
図133(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになっており、演出表示領域208dの中央部に横長長方形の枠画像が表示されている。当該枠画像内のほぼ全域は、ムービー再生用の表示領域となっている。また、当該表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名と、スピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲の曲名を示している。後述するように第三の演出は第一の演出に対応する演出になっている。本実施例における演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。また、第三の期間の期間中に第三の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間と第三の期間は共に、図133(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、後述するようにチャンスボタン136が押下されて図133(h)に示すフェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「演出を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示され、方向キー139を操作することにより、選択可能な演出として実行されている演出を他の演出に変更できることを報知している。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示され、チャンスボタン136を押下することにより、第一の期間の終了後に開始される第二の期間で実行される第二の演出、および第三の期間の終了後に開始される第四の期間で実行される第四の演出を決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本実施例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に遊技者による1回目(最初)の方向キー139の操作が行われている。本例では、動画によるムービー演出が開始されてから、方向キー139の操作が行われているが、動画によるムービー演出が開始される前に方向キー139の操作が行われてもよい。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。また、動画によるムービー演出の開始と曲が同時に開始されてもよい。
図133(b)は、演出選択演出が実行されており、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよく、演出Hの次の演出(例えば、演出I)がすぐに実行されるようにしてもよい。なお、以降のフェードアウト処理が実行されている演出の実施例においても同様であり、フェードアウト処理を実行せず、実行中の演出の次に実行される演出がすぐに実行されるようにしてもよい。
なお、本実施例では、動画によるムービー演出と曲が同期して同時に終了しているが、ムービー演出が先に消去され、曲がその後に消去されるようにしてもよく、その逆であってもよい。また、動画によるムービー演出の開始と曲が同時に開始されてもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
なお、本実施例では、図133(b)のフェードアウト処理による表示(または、演出と演出の間の表示)は所定期間(例えば、0.1秒間)実行される。ここで、図133(b)のフェードアウト処理による表示中(演出と演出の間の表示中)にさらに方向キー139の操作が(例えば、表示の開始から0.02秒後に)行われた場合は、図133(b)のフェードアウト処理による表示の終了後(つまり、0.1秒経過後)、後述する図133(g)の演出選択演出が実行されてもよく、図133(b)のフェードアウト処理による表示を途中で終了し(例えば、図133(b)のフェードアウト処理による表示を0.02秒で終了し)、図133(f)のフェードアウト処理による表示を所定期間の残り時間(例えば、0.08秒間)行うするようにしてもよく、図133(b)のフェードアウト処理による表示を途中で終了し(例えば、図133(b)のフェードアウト処理による表示を0.02秒で終了し)、図133(f)のフェードアウト処理による表示を所定期間(例えば、0.1秒間)行うようにしてもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
図133(c)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Iの実行が開始され、スピーカ120では演出Pの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Hから演出Iへ、演出Oから演出Pへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「キセキの宇宙」の爺のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Iの実行が開始される。演出Iは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期して、スピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pが開始される。なお、演出Iの開始当初(第一の期間の開始タイミング)からムービーが開始され、演出Iの開始から所定期間経過後(例えば、0.5秒後)にスピーカ120から演出Pが開始されるようにしてもよく、逆に演出Pの開始当初からスピーカ120による曲の出力が開始され、演出Pの開始からから所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に演出Iが開始されるようにしてもよく、第一の期間の開始タイミングに演出Iと演出Pが同期して開始されるようにしてもよい。
なお、本実施例では、動画によるムービー演出の演出が開始され、曲がムービー演出の開始から所定期間経過後に開始されているが、逆であってもよい。また、動画によるムービー演出と曲が同期して開始されていてもよく、動画によるムービー演出の開始と曲が同時に開始されてもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
図133(d)〜(e)は、図133(c)に引き続いて演出Iと演出Pによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われる。
図133(f)は、演出選択演出が実行されており、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Iの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Pの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図133(g)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Hの実行が開始され、スピーカ120では演出Oの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Iから演出Hへ、演出Pから演出Oへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hの開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。
本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。チャンスボタン136の押下により、図133(g)で開始した演出Hが第一の演出として決定され、図133(g)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、チャンスボタン136の押下により、図133(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図133(i)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。なお、演出が決定された場合は、実行中の演出を停止し、ムービーは最初に表示される静止画を表示し、決定用のBGMまたは決定音が出力されてもよいが、実行中の曲および/または実行中のムービーをそのまま実行するようにしてもよい。また、演出が停止されるタイミングは、演出が決定されたタイミング(例えば、図133(g))であってもよいが、フェードアウト処理による表示が実行中のタイミング(例えば、図133(h))であってもよく、フェードアウト処理による表示が終了するタイミングであってもよい。以降の実施例についても同様であってもよい。
図133(h)は、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中にチャンスボタン136が押下されたことにより、演出選択演出が終了した状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になって停止状態となる。これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態(停止状態)となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第三の演出、および第一の期間と第三の期間も終了する。
演出選択演出の終了とともに、ムービー画像の表示、「演出を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図133(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図133(i)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。このように、演出Hは演出H´と同一のムービーであるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、図133(i)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第二の演出に対応させた、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第四の演出(演出O´)が実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第三の演出は第四の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。
また、本実施例のパチンコ機100を制御的に記載すると以下のようになる。装飾図柄表示装置208は、演出選択演出が実行される第一の期間(図133(a)〜(h)に示す期間)において、例えば演出Hや演出Iの複数の演出を実行する。演出Hや演出Iのうちの1つの演出が第一の演出である。第1副制御部400は、第一の期間において、チャンスボタン136の押下があった場合に、第二の期間(図133(i)から開始される期間)において実行する演出を決定する。また、装飾図柄表示装置208は、第一の場合(第一の演出が実行されている第一の期間中にチャンスボタン136の押下がなされた場合)に第一の演出を終了し、第二の期間において、第二の期間に実行する演出を先頭から実行する。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される第二の演出(演出H´)は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出H´は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出H´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される第四の演出(演出O´)は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出O´は先頭から再度開始されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第四の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出表示領域208dによる第二の演出(演出H´)が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が視覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される演出O´が先頭から開始されることで、第四の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくなる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が聴覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間において実行する第二の演出と第四の期間において実行する第四の演出は、同時に決定されるが、第一の期間および第三の期間においてチャンスボタン136の押下があるまでの期間に、演出表示領域208dによる第一の演出(演出H)の少なくとも一部が実行されるとともに、スピーカ120による第三の演出(演出O)の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、スピーカ120と演出表示領域208dの両方で実行されている演出が途中で停止するので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者がより認識しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oや演出Pなどの複数の演出の中から第三の演出を決定することができるので、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、スピーカ120や装飾図柄表示装置208(演出表示領域208d)の複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、本実施例では、大当りにおける初回のラウンド(1R)で演出選択演出が実行されているが、他のラウンド(2R、3R、…、最終ラウンド)で実行されてもよい。なお、これ以降の実施例においても、演出選択演出が他のラウンドで実行されてもよい。
本実施例では、1回の大当り演出で1回の演出選択演出が実行されているが、1回の大当り演出で複数回の演出選択演出が実行されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、1回の大当り演出で複数回の演出選択演出が実行されるようにしてもよい。
本実施例では、一度決定された演出を再度変更することができないが、一度決定した演出を再度変更できるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、一度決定した演出を再度変更できるようにしてもよい。
本実施例では、ムービー演出が選択されてから一定時間(例えば、0.5秒)だけ静止画が表示された後に、選択された演出の動画表示が実行されるが、演出の選択と同時に動画表示が実行されてもよく、演出が選択された後(または、直後)に実行されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のようにムービー演出を表示してもよい。
本実施例では、曲が流れる演出が選択されてから一定時間(例えば、0.5秒)の経過した場合に、選択された演出が実行されるが、演出の選択と同時に実行されてもよく、演出が選択された後(または、直後)に実行されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のように曲が流れる演出を表示してもよい。
本実施例においては、チャンスボタン136の押下がなかった場合であっても、特定のラウンド(本実施例の場合1R)が終了した場合に演出(第二の演出や第四の演出)が決定されるようにしている。チャンスボタン136の押下がなかった場合は、演出選択期間(第一の期間または第三の期間)が大当り終了まで終了されないようにしてもよい。つまり、チャンスボタン136の押下がない場合は、大当り終了まで常に演出選択画面(演出選択演出)を表示していてもよい。
なお、本実施例で選択された大当り演出を第1ラウンドから第15ラウンドまで継続して実行してもよいし、1ラウンドごとに上記の演出選択演出を実行し、1ラウンドごとに実行する大当り演出を選択してもよい。
なお、演出選択演出で実行される曲やムービーなどの演出のデータは、選択された大当り演出として実行される演出のデータと同じデータを使用してもよいし、異なるデータを使用してもよい。同じデータを使用する場合は、演出選択演出中に実行される部分が指定されるようにすればよい。
本例のように、第1ラウンドが開始されてから終了する前にチャンスボタン136の押下がなされた場合には、第1ラウンドの終了前であっても演出選択演出が終了されてもよい。また、後程図136で述べるように、第1ラウンドが開始されてから終了するまでの期間は継続して演出選択演出が実行されてもよい。
なお、演出選択演出において選択可能である演出が一つの演出(例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)である場合において、方向キーによる選択操作が行われた場合は、フェードアウト処理による表示が実行された後に、再度当該一つの演出(例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)が先頭から開始されるようにしてもよく、フェードアウト処理による表示が実行される前の続きの演出が実行されるようにしてもよい。
なお、演出選択演出において選択可能である演出が一つの演出(例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)である場合は、方向キーによる選択操作が行えないようにしてもよい。その場合、演出表示領域208dに表示された方向キー画像および「選択」の文字列画像は選択操作ができる状態と異なる表示(例えば、「選択」の文字を選択可能な時と異なる色や透過度で表示する。方向キーの画像を選択可能な時と異なる色や透過度で表示する。または、方向キーの画像と「選択」の文字列画像のうちの一方を消去し、他方を表示するなど)をしていてもよく、方向キー画像および「選択」の文字列画像を表示しないようにしてもよい。
なお、演出選択演出において選択可能である演出が一つの演出(以下、演出Xという。例えばムービーαとムービーαに対応する曲A)である場合は、今後選択可能となる演出(以下、演出Y)が表示される領域(例えば、枠画像の領域)を表示するようにし、方向キーを操作することで演出Xから演出Yが表示される領域へカーソルが移動するようにし、決定操作のみを規制するようにしてもよい。ここで、演出Yが表示される領域には、演出Yに関する表示(例えば、曲のタイトルやムービーなどの静止画の表示)が、演出Yが選択可能な場合と異なる態様(例えば、枠画像の背景がグレーとなっている態様、静止画が白黒で表示されている態様)で表示されるようにしてもよいが、演出Yが、演出Yが選択可能な場合と同じ態様で表示されていてもよい。また、演出Yが表示される領域に演出Yが選択可能となることを分からないようにする表示(例えば、枠画像に「?????」が記載されている表示)が表示されていてもよい。
なお、第一の期間は、チャンスボタン136の操作があった場合に終了され、図133(h)のフェードアウト処理による表示は、第二の期間において実行されてもよい。また、第一の期間はフェードアウト処理による表示が終了した後(直後)または終了と同時に終了され、図133(i)の1ラウンド開始した後(直後)または同時に第二の期間が開始されるようにしてもよい。
次に、実施例11によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例1について図134を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図134(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図134(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様は実施例11の演出表示態様と同一なのでその説明は省略する。
図134(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。枠画像内では演出Hが実行され、その下方には演出のタイトル「そこにあるかもしれない」が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名を示している。
演出Hは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは演出選択用のBGMが流れている。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。なお、演出選択用のBGMは、前奏から始まるようにしてもよい。また、これ以降の実施例においても、演出選択用のBGMは、前奏から始まるようにしてもよいし、始まらないようにしてもよい。
図134(b)は、所定時間が経過して、演出Hが静止画表示から動画表示に移行した状態を示している。スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。
図134(c)は、演出選択演出が実行されており、枠画像内では動画によるムービー演出が引き続いて実行され、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている状態を示している。
図134(d)は、演出Hの表示が開始してから所定時間が経過して、枠画像内にフェードアウト処理が行われた状態を示している。本変形例では、所定時間が経過するまでに遊技者が方向キー139の操作をしない場合には、動画によるムービー演出を途中であっても中断するフェードアウト処理が実行されるようになっている。フェードアウト処理が開始されると枠画像内は徐々に白色に変化して、演出Hの表示はムービー演出の途中で視認不可能になる。一方、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。
図134(e)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行されている状態を示している。枠画像内は、演出Hのムービーの先頭画像が静止画の状態で表示されるデフォルトの演出態様となる。また、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。
図134(f)は、所定時間が経過して、演出Hが静止画表示から動画表示に移行した状態を示している。スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。チャンスボタン136の押下により、図134(e)から開始した演出Hが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図134(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
図134(g)は、チャンスボタン136の押下後の演出選択演出の状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、動画によるムービー演出は中断し、ムービーの先頭の画像が静止画の状態で表示される。さらに、遊技者の注意を枠画像内のムービー表示に向かわせるように、枠画像の枠部分の幅も太く表示される。これにより、第一の演出として演出Hが決定されたことが報知される。また、スピーカ120からは引き続き演出選択用のBGMが流れている。なお、演出Hは静止画表示のままでもよいし、動画表示に移行してもよい。
図134(h)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Hが決定された報知に引き続いて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になって停止状態となる。これと同期してスピーカ120から流れるBGMが徐々に小さくなって無音状態(停止状態)となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して、第一の演出と第一の期間が終了する。
図134(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図134(i)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で第二の演出(演出H´)が実行されている。このように、演出Hは演出H´と同一のムービーであるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、スピーカ120からは、第二の演出に対応する曲(曲名「そこにあるかもしれない」)が先頭から流れている。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出H´は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出H´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
次に、実施例11によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例2について図135を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図135(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図135(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例11と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図135(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。
本変形例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、後述の図135(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
上述のように本例では、遊技者による方向キー139の操作により、選択可能な楽曲を変更することができるが、遊技者による方向キー139の操作の有無に関わらず、一定期間(例えば、5秒)経過するごとに楽曲選択表示領域に表示されている曲名と楽曲表示領域に表示されている曲名を自動的に入れ替えるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、一定期間経過するごとに曲名を自動的に入れ替えるようにしてもよい。
また、本変形例では、方向キー139の操作によって選択可能な楽曲を変更し、その後のチャンスボタン136の押下によって、大当り演出で実行される楽曲を決定することができるが、これらに代えて例えば、チャンスボタン136の長押し、またはタッチパネル(不図示)のスクロールによって選択可能な楽曲を変更し、その後にチャンスボタン136を1回押下したり、またはタッチパネルをタップしたりすることによって、第二の期間で実行される楽曲が決定されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のような操作を行うようにしてもよい。
図135(b)は、所定時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。当該操作により選択可能な楽曲が変更される。
図135(c)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた直後の状態を示している。楽曲選択表示領域に表示されていた曲名「そこにあるかもしれない」は、楽曲表示領域に移動して表示され、楽曲表示領域に表示されていた曲名「キセキの宇宙」は、楽曲選択表示領域に移動して表示されている。選択直後から所定時間(例えば、0.5秒)が経過するまでは、スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図135(d)は、所定の時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図135(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。楽曲選択可能領域には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示され、楽曲表示領域には「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図135(f)は、所定の時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図135(f)で開始した演出Oが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図135(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
図135(g)は、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120では演出Oの実行が終了(停止)して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、チャンスボタン136が押下されると、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第二の演出として演出O´が決定されたことを報知する。
図135(h)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Oが決定され、第二の演出として演出O´が決定された報知に引き続いて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して楽曲選択可能領域および楽曲表示領域の表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、「楽曲を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図135(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図135(i)から開始される第二の期間では、スピーカ120では第二の演出(演出O´)が曲の先頭から実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出O´は、チャンスボタン136が押下された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、チャンスボタン136の押下があった場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、チャンスボタン136の押下が受付けられたことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、演出Oが実行されている状態で遊技者が方向キー139の1回目の操作をして演出Pを選択し、その直後に素早く再び方向キー139の2回目の操作をして演出Oを選択した場合は、選択された演出Oの曲は、直前に実行されていた演出Oの曲の続きから開始されてもよいし、先頭から開始されてもよい。この場合において、1回目の操作で選択された演出Pの曲は、流れてもよいし、流れなくてもよい。
(実施例12) 本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図132(ただし、図132(b)は第2ラウンド目であるものとする)、図136を用いて説明する。図129〜図132については、実施例11で説明しているので、ここではその説明は省略する。
図136を用いて、第二の演出と第四の演出を含む大当り演出の実行を決定するために、図132(a)と図132(b)の間の期間で行われる大当り演出について説明する。図136(a)〜(i)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図136(j)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図136(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。第一の演出手段の一例として表示手段である装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになっており、演出表示領域208dの中央部に横長長方形の枠画像が表示されている。当該枠画像内のほぼ全域は、ムービー再生用の表示領域となっている。また、当該表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名と、第二の演出手段の一例として音出力手段であるスピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲の曲名を示している。後述するように第三の演出は第一の演出に対応する演出になっている。本実施例における演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。また、第三の期間の期間中に第三の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間と第三の期間は共に、図136(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、図136(i)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「演出を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示され、方向キー139を操作することにより、選択可能な演出として実行されている演出を他の演出に変更できることを報知している。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示され、チャンスボタン136を押下することにより、第一の期間の終了後に開始される第二の期間で実行される第二の演出、および第三の期間の終了後に開始される第四の期間で実行される第四の演出を決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本実施例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に遊技者による1回目(最初)の方向キー139の操作が行われる。本例では、動画によるムービー演出が開始されてから、方向キー139の操作が行われているが、動画によるムービー演出が開始される前に方向キー139の操作が行われてもよい。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。
図136(b)は、演出選択演出が実行されており、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図136(c)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Iの実行が開始され、スピーカ120では演出Pの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Hから演出Iへ、演出Oから演出Pへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「キセキの宇宙」の爺のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Iの実行が開始される。演出Iは、開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期して、スピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pが開始される。
図136(d)〜(e)は、図136(c)に引き続いて演出Iと演出Pによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われる。
図136(f)は、演出選択演出が実行されており、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Iの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Pの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図136(g)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行されている状態を示している。枠画像内では演出Hの実行が開始され、スピーカ120では演出Oの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Iから演出Hへ、演出Pから演出Oへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。演出Hの開始当初はムービーの先頭(最初)の画像が、一時停止の状態(静止画の状態)で表示される。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。
本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、チャンスボタン136が押下されることなしに第1ラウンドが終了する。チャンスボタン136の押下がない場合は、第1ラウンドの終了により、図136(g)で開始した演出Hが第一の演出として決定され、図136(g)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。上述のように、第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、第1ラウンドの終了により、図136(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図136(j)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。
図136(h)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図136(h)から次の図136(i)の間の期間をラウンド間インターバルと呼ぶ。ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。ここで、ラウンド間インターバルについて図137を用いて説明する。図137(a)は、大当り遊技の開始タイミングと終了タイミングを表したタイムチャートである。この図137(a)では、上から順番に、特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号、アタッカ234、アタッカソレノイド信号が示されている。
特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号は、遊技規則から見た信号であり、特別図柄変動中信号がオンであれば、特別図柄表示装置が作動中であり、オフであれば非作動中(停止中)である。条件装置作動信号がオンであれば、アタッカ234が作動中(開放動作中、開放状態維持中、閉鎖動作中、閉鎖状態維持中)であり、オフであれば非作動中(閉鎖中)である。また、役物連続作動装置作動信号がオンであれば、特別電動役物が複数回作動していることになる。特別電動役物開放信号は、特別電動役物の開放状態を維持させる信号である。特別電動役物作動中信号がオンであれば、アタッカ234は、開放動作中、開放状態維持中、あるいは閉鎖動作中であり、オフであれば、アタッカ234は閉鎖状態維持中である。なお、特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号は、外部装置(例えば、ホールコンピュータ)へ出力される信号である。
図137(a)に示す、アタッカ234の「開放」とは、開放動作中あるいは開放状態維持中に相当し、アタッカ234の「閉鎖」とは、閉鎖動作中あるいは閉鎖状態維持中に相当する。また、図137(a)に示すアタッカソレノイド信号は、アタッカ234を開閉するソレノイドへ送信する、開放状態を維持させる信号である。図137(a)中の矢印Aは特図の停止図柄の確定表示時間に相当する。矢印Bは大当り遊技開始演出時間(大当り開始表示時間)に相当する。矢印Cはアタッカ234の閉鎖動作時間に相当する。矢印Dは大当り遊技終了演出時間(大当り終了表示時間)に相当する。矢印Eは特図の変動表示開始待ち時間に相当し、特図1又は特図2の保留がある場合は、この変動表示開始待ち時間経過後に特図の図柄変動が開始する(特別図柄変動中信号の点線部分参照)。
大当り遊技の開始タイミングは、特図変動中信号がオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号がオンになったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置作動信号がオンになったタイミングであってもよいし、特別電動役物開放信号が最初にオンになったタイミングであってもよいし、特別電動役物作動中信号が最初にオンになったタイミングであってもよいし、アタッカ234が最初の開放を開始したタイミングであってもよいし、アタッカソレノイド信号が最初にオンになったタイミングであってもよい。
一方、大当り遊技の終了タイミングは、条件装置作動信号がオフになったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置作動信号がオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後に特別電動役物開放信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後に特別電動役物作動中信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後にアタッカ234が「開放」から「閉鎖」になったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後にアタッカソレノイド信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオフになってから、変動待ち時間が経過したタイミングであってもよい。
図137(b)は、同図(a)に1点鎖線で示した楕円で囲まれた部分を拡大して示した図である。特別電動役物開放信号がオフになっても、特別電動役物作動中信号はしばらくの間(ここでは矢印aの期間)オン状態である。この矢印aの期間でアタッカ234は閉鎖動作を行うとともにアタッカ234の開放終了演出(例えば、表示演出)が実行される。なお、矢印aの期間は、アタッカ234が閉鎖動作を行う期間のみであってもよい。特別電動役物作動中信号がオフ状態になってからオン状態になるまで、矢印bの期間が経過する。ラウンドとラウンドとの間に相当するラウンド間インターバルは、図137(b)に示す矢印bの期間であってもよいし、同図(b)に示す矢印aと矢印bを併せた期間であってもよい。
なお、図137に示すアタッカ234の開放期間(開放状態維持期間)は、遊技球の進入が容易な期間(長期間)に相当し、以下、この期間のアタッカ234の開放をパッカーと称することがある。一方、アタッカ234の開放期間が、遊技球の進入が困難な期間(短期間)の場合もあり、以下、この期間のアタッカ234の開放をパカと称することがある。
一のラウンドの開始タイミングは、特別電動役物開放信号がオンとなった場合であってもよく、特別電動役物作動中信号がオンとなった場合であってもよく、アタッカ234が開放されたばあいであってもよく、アタッカソレノイド信号がオンとなった場合であってもよい。
一のラウンドの終了タイミングは、特別電動役物開放信号がオフとなった場合であってもよく、特別電動役物作動中信号がオフとなった場合であってもよく、アタッカ234が閉鎖された場合であってもよく、アタッカソレノイド信号がオフとなった場合であってもよい。
図136(h)に戻り、ラウンド間インターバル中は、装飾図柄表示装置208において「1R」などのラウンド表示が消去されている。ラウンド間インターバル中も「終了したラウンド」のラウンド表示を継続して表示し、次のラウンドが開始された場合に「次のラウンド」のラウンド表示を表示するようにしてもよく、ラウンドが終了した場合に、「終了したラウンド」のラウンド表示を消去し、ラウンド間インターバル中は次のラウンド表示を表示するようにしてもよい。なお、これ以前およびこれ以降の実施例でもラウンド間インターバルにおけるラウンド表示についても、上記と同様な表示をさせてもよい。
本実施例における演出が決定されるタイミングは、アタッカ234が閉鎖された後であるが、アタッカ234が閉鎖されたタイミングと同時であってもよく、アタッカ234が閉鎖されてから再度開放されるまでの間に決定されてもよく、アタッカ234が再度開放されたタイミングと同時であってもよい。
本実施例では、特定のラウンドの次のラウンド(2R)が開始された後に、特定のラウンド(1R)で選択された演出が開始されるが、特定のラウンドが終了したと同時に選択された演出が開始されるようにしてもよく、特定のラウンドが終了した後(または直後)に開始されてもよく、ラウンド間インターバル中に開始されるようにしてもよい。
演出選択期間(1Rの開始から終了までの期間)の終了間際に演出が選択された場合は、演出が実行されないようにしてもよく、演出を実行するようにしてもよい。例えば、ラウンド終了の0.4秒前などであってもよい。
本実施例では、アタッカ234へ所定個数(例えば、10球)の入球があったことが検知された場合、またはアタッカ234の開放から一定時間(例えば、30秒)が経過した場合は、ラウンドが終了される(アタッカ234が閉鎖される)。この場合において、演出手段は、アタッカ234の開放から一定期間が経過する前に(例えば、アタッカ234の開放から28秒経過)、選択している演出の実行を終了させるようにしてもよい。
図136(h)に示すように、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了すると、動画によるムービー演出は中断され停止状態となり、ムービーの先頭の画像が静止画の状態で表示される。さらに、遊技者の注意を枠画像内のムービー表示に向かわせるように、枠画像の枠部分の幅も太く表示される。これにより、第一の演出として演出Hが決定されたことが報知される。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態(停止状態)である。なお、演出Hは静止画表示のままでもよいし、動画表示に移行してもよい。また、演出Hが動画表示に移行した場合には、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始されてもよい。
本例では、第1ラウンドが終了した後、第一の演出として演出Hが決定され、第三の演出として演出Oが決定される。上述のように、第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、第1ラウンドが終了したことにより、図136(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図136(j)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。
図136(i)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始され、演出Hと演出Oによる演出選択演出が終了した状態を示している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。第1ラウンドが終了すると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間と第三の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、ムービー画像の表示、「演出を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「2R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図136(j)は、第2ラウンドでアタッカ234が開放した後に演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図136(j)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。このように、演出Hは演出H´と同一のムービーであるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、図136(j)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第二の演出に対応させた、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第四の演出(演出O´)が実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第三の演出は第四の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。
また、本実施例のパチンコ機100を制御的に記載すると以下のようになる。装飾図柄表示装置208は、例えば演出Hや演出Iなどの複数の演出を実行する。演出Hや演出Iのうちの1つの演出が第一の演出である。第一の演出は、大当りの期間中(図136(a)〜(i)に示す期間)に実行される演出である。大当りは、例えば第1ラウンド〜第15ラウンドの複数のラウンドから構成されたものであり、複数のラウンドの一つは、第1ラウンドである。第1副制御部400は、第一の期間(図136(a)〜(i)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に実行する演出を決定する手段である。第二の期間とは、第一の期間が終了した後で開始される期間である。第1副制御部400は、第1ラウンドが終了した場合に、第二の期間に実行する演出を決定する。また、装飾図柄表示装置208は、第一の場合(第一の演出が実行されている第一の期間中に第1ラウンドが終了した場合)に第一の演出を終了し、第二の期間において、第二の期間に実行する演出を先頭から実行する。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出H´は、第1ラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出H´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、第1ラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される演出O´は、第1ラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第四の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、第1ラウンドが終了した場合に実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出表示領域208dによる第二の演出(演出H´)が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、第1ラウンドが終了した場合に、実行中の第一の演出(演出H)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が視覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第四の期間に実行される演出O´が先頭から開始されることで、第四の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくなる場合がある。また、第1ラウンドが終了した場合に、実行中の第三の演出(演出O)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が聴覚的に確認しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間において実行する第二の演出と第四の期間において実行する第四の演出は、同時に決定されるが、第一の期間および第三の期間において第1ラウンドが終了するまでの期間に、演出表示領域208dによる第一の演出(演出H)の少なくとも一部が実行されるとともに、スピーカ120による第三の演出(演出O)の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、第1ラウンドが終了した場合に、スピーカ120と演出表示領域208dの両方で実行されている演出が途中で停止するので、第1ラウンドが終了したことを遊技者がより認識しやすくなる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oや演出Pなどの複数の演出の中から第三の演出を決定することができるので、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、本実施例のパチンコ機100によれば、スピーカ120や装飾図柄表示装置208(演出表示領域208d)の複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。
本実施例においては、チャンスボタン136の押下がなかった場合であっても、特定のラウンド(本実施例の場合1R)が終了した場合に演出(第二の演出や第四の演出)が決定されるようにしている。チャンスボタン136の押下がなかった場合は、演出選択期間(第一の期間または第三の期間)が大当り終了まで終了されないようにしてもよい。つまり、チャンスボタン136の押下がない場合は、大当り終了まで常に演出選択画面(演出選択演出)を表示していてもよい。
本実施例では、チャンスボタン136の押下または特定のラウンドが終了した場合に演出が決定されるが、チャンスボタン136が押下された場合のみ演出が決定されてもよい。また、特定のラウンドが終了した場合にのみ演出が決定されるようにしてもよい。
なお、本実施例で選択された大当り演出を第1ラウンドから第15ラウンドまで継続して実行してもよいし、1ラウンドごとに上記の演出選択演出を実行し、1ラウンドごとに実行する大当り演出を選択してもよい。
なお、演出選択演出で実行される曲やムービーなどの演出のデータは、選択された大当り演出として実行される演出のデータと同じデータを使用してもよいし、異なるデータを使用してもよい。同じデータを使用する場合は、演出選択演出中に実行される部分が指定されるようにすればよい。
図133で述べたように、第1ラウンドが開始されてから終了する前にチャンスボタン136の押下がなされた場合には、第1ラウンドの終了前であっても演出選択演出が終了されてもよい。また、本例のように、第1ラウンドが開始されてから終了するまでの期間にチャンスボタン136の押下がなされない場合には、第1ラウンドが終了するまで継続して演出選択演出が実行されてもよい。上記のいずれか一方の場合にのみ演出選択演出が終了するようにしてもよい。
次に、実施例12によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例について図138を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図138(a)〜(i)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図138(j)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例12と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図138(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。
本変形例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、後述の図138(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
また、本変形例では、第1ラウンドの終了により大当り演出で実行される楽曲を決定しているが、これに代えて例えば、チャンスボタン136の押下によって、大当り演出で実行される楽曲を決定してもよい。また、チャンスボタン136の長押しやタッチパネル(不図示)のスクロールによって選択可能な楽曲を変更し、その後にチャンスボタン136を1回押下したり、またはタッチパネルをタップしたりすることによって、第二の期間で実行される楽曲が決定されるようにしてもよい。なお、これ以降の実施例においても、上記のような操作を行うようにしてもよい。
図138(b)は、所定時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。当該操作により選択可能な楽曲が変更される。
図138(c)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた直後の状態を示している。楽曲選択表示領域に表示されていた曲名「そこにあるかもしれない」は、楽曲表示領域に移動して表示され、楽曲表示領域に表示されていた曲名「キセキの宇宙」は、楽曲選択表示領域に移動して表示されている。選択直後から所定時間(例えば、0.5秒)が経過するまでは、スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図138(d)は、所定の時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出Pの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図138(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。楽曲選択可能領域には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示され、楽曲表示領域には「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。スピーカ120からは曲が流れておらず無音状態である。
図138(f)は、所定の時間が経過しし、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。
図138(g)は、演出Oによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Oによる演出選択演出の実行中に、チャンスボタン136が押下されることなしに第1ラウンドが終了する。チャンスボタン136の押下がない場合は、第1ラウンドの終了により演出Oは停止され、図138(f)で開始して図138(g)で終了した演出Oが第一の演出として決定される。また、第1ラウンドの終了により、図138(j)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
図138(h)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図138(h)から次の図138(i)の間の期間をラウンド間インターバルと呼ぶ。図136および図137を用いて説明したように、ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。第1ラウンドが終了すると、スピーカ120では演出Oの実行が終了(停止)して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第二の演出として演出O´が決定されたことを報知する。
図138(i)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始され、演出選択演出が終了した状態を示している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。第1ラウンドが終了すると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して楽曲選択可能領域および楽曲表示領域の表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、「楽曲を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「2R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図138(j)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)(ただし、図132(b)は第2ラウンド目であるものとする)と同一の状態を示している。図138(j)から開始される第二の期間では、スピーカ120では第二の演出(演出O´)が曲の先頭から実行されている。このように、演出Oは演出O´と同一の曲であるので、第一の演出は第二の演出の一部に含まれる演出である。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。
本実施例のパチンコ機100によれば、第二の期間に実行される演出O´は、第1ラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、装飾図柄表示装置208に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されるので、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくなる場合がある。さらに、第1ラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出(演出O)が停止されるので、第1ラウンドが終了したことを遊技者が確認しやすくなる場合がある。
また、演出Oが実行されている状態で遊技者が方向キー139の1回目の操作をして演出Pを選択し、その直後に素早く再び方向キー139の2回目の操作をして演出Oを選択した場合は、選択された演出Oの曲は、直前に実行されていた演出Oの曲の続きから開始されてもよいし、先頭から開始されてもよい。この場合において、1回目の操作で選択された演出Pの曲は、流れてもよいし、流れなくてもよい。
(実施例13) 本実施の形態の実施例13によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図132(ただし、図132(b)は第2ラウンド目であるものとする)、図139を用いて説明する。図129〜図132については、実施例11で説明しているので、ここではその説明を省略する。
図139を用いて、第二の演出と第四の演出を含む大当り演出の実行を決定するために、図132(a)と図132(b)の間の期間で行われる大当り演出について説明する。図139(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図139(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図139(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。第一の演出手段の一例として表示手段である装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになっており、演出表示領域208dの中央部に横長長方形の枠画像が表示されている。当該枠画像内のほぼ全域は、ムービー再生用の表示領域となっている。また、当該表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。演出のタイトルは、装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能なムービーのムービー名と、第二の演出手段の一例として音出力手段であるスピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲の曲名を示している。後述するように第三の演出は第一の演出に対応する演出になっている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。また、第三の期間の期間中に第三の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間と第三の期間は共に、図139(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、図139(h)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「演出を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示され、方向キー139を操作することにより、選択可能な演出として実行されている演出を他の演出に変更できることを報知している。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示され、チャンスボタン136を押下することにより、第一の期間の終了後に開始される第二の期間で実行される第二の演出、および第三の期間の終了後に開始される第四の期間で実行される第四の演出を決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーに対応した静止画を表示する演出Hが実行されている。本例での演出Hは、演出選択演出用の静止画であり、ムービーに表示されない画像である。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が流れる演出Oの実行が開始されるが、本例の演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様になっている。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に遊技者による1回目(最初)の方向キー139の操作が行われる。本例では、動画によるムービー演出が開始されてから、方向キー139の操作が行われているが、動画によるムービー演出が開始される前に方向キー139の操作が行われてもよい。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。なお、演出Hおよび/または演出Iは、ムービーの途中の画像が一時停止の状態で表示されていてもよい。また、曲またはムービーうちの一方が途中から開始され、他方が最初から開始されるようにしてもよい。
図139(b)は、演出選択演出が実行されており、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図139(c)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行された状態を示している。枠画像内では演出Iの実行が開始され、スピーカ120では演出Pの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Hから演出Iへ、演出Oから演出Pへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内では、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「キセキの宇宙」の爺のキャラクタが登場するムービーに対応した静止画を表示する演出Iの実行が開始される。本例での演出Iは、演出選択演出用の静止画であり、ムービーに表示されない画像である。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期して、スピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「キセキの宇宙」の曲が流れる演出Pが開始されるが、本例では曲の途中にあるサビの部分から実行されている。
図139(d)は、図139(c)に引き続いて演出Iと演出Pによる演出選択演出が実行されている状態を示している。スピーカ120からは、サビの部分が引き続き流れており、枠画像内では、曲に対応した演出が表示されている。本例ではその後、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われる。
図139(e)は、演出選択演出が実行されており、演出Iと演出Pによる演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、枠画像内は徐々に白色に変化して演出Iの表示が視認不可能になり、これと同期してスピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Pの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図139(f)は、フェードアウト処理後の演出選択演出が実行されている状態を示している。枠画像内では演出Hの実行が開始され、スピーカ120では演出Oの実行が開始されている。方向キー139が操作された結果、このように演出Iから演出Hへ、演出Pから演出Oへの演出の切り替えが行われる。枠画像内のムービー再生用の表示領域の下部には、演出のタイトルを示す文字列画像が表示されている。
枠画像内には、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーを表示する演出Hが実行されている。本例での演出Hは、ムービーの途中の画像が一時停止の状態で表示されている。このとき、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。次いで所定期間経過後(例えば、0.5秒後)に画像の一時停止が解除されて、枠画像内では動画によるムービー演出が開始される。当該ムービー演出の開始に同期してスピーカ120からは、第三の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲の途中のサビの部分から実行されている。なお、本例では、動画によるムービー演出の開始と曲の開始が同期しているが、同期していなくてもよい。本例ではその後、演出Hと演出Oによる演出選択演出の実行中に、第1ラウンドが終了する。
図139(g)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図139(g)から次の図139(h)の間の期間をラウンド間インターバルと呼ぶ。図136および図137を用いて説明したように、ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。
図139(g)に示すように、チャンスボタン136が押下されることなしにアタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了すると、動画によるムービー演出は中断され停止状態となり、ムービーの途中の画像が静止画の状態で表示される。また、スピーカ120から流れる曲も中断され停止状態となる。チャンスボタン136の押下がない場合は第1ラウンドの終了により、図139(f)で開始した演出Hが第一の演出として決定され、図139(f)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。第三の演出の曲名は第一の演出のムービー名と同一であり、第三の演出は第一の演出に対応する演出である。また、第1ラウンドの終了により、図139(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定され、図139(i)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。さらに、遊技者の注意を枠画像内のムービー表示に向かわせるように、枠画像の枠部分の幅も太く表示される。これにより、第一の演出として演出Hが決定されたことが報知される。なお、演出Hは静止画表示(停止状態)のままでもよいし、再度動画表示に移行してもよい。また、演出Hが動画表示に移行した場合には、スピーカ120からは曲名が「そこにあるかもしれない」の曲の途中のサビの部分から流れる演出Oの実行が開始されてもよい。
図139(h)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始され、演出Hと演出Oによる演出選択演出が終了した状態を示している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。第1ラウンドが終了すると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Hの表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の期間と第三の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、ムービー画像の表示、「演出を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「2R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図139(i)は、第2ラウンドでアタッカ234が開放した後に演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図139(i)から開始される第二の期間では、演出表示領域208dのほぼ全面で、ムービー名が「そこにあるかもしれない」の姫のキャラクタが登場するムービーが先頭(最初)から表示される第二の演出(演出H´)が実行されている。また、図139(i)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第二の演出に対応させた、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第四の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dの左下隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。当該文字列画像は、表示されているムービーのムービー名と流れている曲の曲名を示している。
また、本実施例のパチンコ機100を制御的に記載すると以下のようになる。スピーカ120は、例えば演出Oや演出Pなどの複数の演出を実行する。演出Oや演出Pのうちの1つの演出が第一の演出である。第1副制御部400は、第一の期間(例えば、図139(a)〜(h)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図139(i)から開始される期間)に実行する演出を決定可能な手段である。第二の期間とは、第一の期間が終了した後で開始される期間のことである。また、第1副制御部400は、第一の条件の成立があった場合に、第二の期間に実行する演出を決定する手段である。第一の条件の成立があった場合とは、第1ラウンドが終了した場合である。スピーカ120は、第一の期間の期間中に、第一の演出の一部のみを実行する手段であり、第一の場合(第一の期間の期間中に、第1副制御部400により第一の演出が実行され、第1ラウンドが終了した場合)に、第一の演出を終了し、第二の期間において、第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段である。
本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oは、第一の期間において一部のみが実行されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一の期間では演出Oの一部のみが実行されることで、第二の期間において演出O´が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。
次に、実施例13によるパチンコ機100における大当り遊技の変形例について図140を用いて説明する。本変形例は、大当り演出における演出選択演出に特徴を有している。図140(a)〜(e)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図140(f)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本変形例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例13と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図140(a)は、図132(a)から引き続いた状態を示しており、演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲(演出O)の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲(演出P)の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本例における第一の期間は、図140(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、図140(e)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
本変形例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、本変形例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、後述の図140(f)から開始される第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
図140(b)は、所定時間が経過し、第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出としてスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」である演出Oの曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出が開始された状態を示している。
図140(c)は、サビの部分を流す演出が継続している状態を示している。その後、フェードアウト処理が実行され、サビの終りの部分に進むのに従い、スピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図140(d)は、フェードアウト処理の実行後にフェードイン処理が実行されて、再び第一の期間の期間中に表示される複数の演出のうちの一つの演出として演出Oのサビの部分を先頭から流す演出が開始された状態を示している。本例では、その後、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図140(d)で開始した演出Oが第一の演出として決定される。なお、図140(b)と図140(d)ではそれぞれスピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」である演出Oの曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す同一の演出がなされているが、それぞれ別個の演出である。
図140(e)は、演出選択演出の実行中にチャンスボタン136が押下されたことにより、演出選択演出が終了した状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して楽曲選択可能領域および楽曲表示領域の表示が視認不可能になる。また、スピーカ120から流れる曲が徐々に小さくなって無音状態(停止状態)となり演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、「楽曲を選択してください」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図140(f)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図140(f)から開始される第二の期間では、スピーカ120から、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第二の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。
演出選択演出中は、図140(c)と図140(d)で実行された演出Oに代えて、BGMを流す場合には、BGMを構成する複数の楽曲のうち、一の楽曲の演奏時にフェードイン処理をし、他の楽曲の演奏時にフェードアウト処理をするようにしてもよい。BGMを構成する楽曲が一つの場合は、当該楽曲についてBGMの出力ボリュームを設定する制御や実行する演出の範囲を指定する制御を実行するようにしてもよい。
本実施例のパチンコ機100によれば、演出Oは、第一の期間において一部のみが実行されるので、スピーカ120に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出O´が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一の期間では演出Oの一部のみが実行されることで、第二の期間において演出O´が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。
(実施例14) 本実施の形態の実施例14によるパチンコ機100における大当り遊技について図141を用いて説明する。本実施例は、チャンスボタン136の押下がされない限り、複数ラウンドに亘って演出選択演出が実行されることに特徴を有している。本実施例は、第1ラウンドではチャンスボタン136の押下がされず、第2ラウンドでチャンスボタン136の押下がされた場合について説明する。
本例では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、第一の演出として選択可能な曲(演出O)の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。スピーカ120からは、曲名が「そこにあるかもしれない」である演出Oの曲の途中が流れている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間は、図141(a)に示す以前の演出選択演出が開始された時点から、図141(e)に示すチャンスボタン136の押下があった後に演出選択演出が終了するまでの期間である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
図141(a)〜(b)は、演出Oによる演出選択演出が実行されている状態を示している。本例ではその後、演出Oによる演出選択演出の実行中に、チャンスボタン136が押下されることなしに第1ラウンドが終了する。
図141(c)は、アタッカ234が閉鎖して第1ラウンドが終了した直後の演出選択演出の状態を示している。図141(c)から次の図141(d)の間の期間がラウンド間インターバルである。図136および図137を用いて説明したように、ラウンド数が「1」であることを報知している「1R」の文字列画像は、ラウンド間インターバルでは消去されている。第1ラウンドが終了しても、スピーカ120では演出Oの実行が継続している。
図141(d)は、第1ラウンドが終了して第2ラウンドが開始されていて演出選択演出が継続している状態を示している。スピーカ120では演出Oの実行が継続している。演出表示領域208dの右上隅には、大当り演出が実行されているラウンドのラウンド数「2R」の文字列画像が表示されている。本例ではその後、演出Oによる演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。チャンスボタン136の押下により、図141(d)の時点で実行されている演出Oが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図141(e)の以降に始まる第二の期間で実行される第二の演出(演出O´)が決定される。
図141(e)は、第2ラウンドが開始された後の演出選択演出が継続している状態を示している。チャンスボタン136の押下により、スピーカ120では演出Oの実行が終了して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する。
本例では、第2ラウンドの途中でチャンスボタン136が押下されたが、チャンスボタン136の押下がない場合には、実施例12で説明したのと同様にしてラウンドの終了時(本例では第2ラウンドの終了時)に第一の演出として演出Oが決定され、第二の演出として演出O´が決定されるようにしてもよい。また、チャンスボタン136の押下がない限り、第一の演出も第二の演出も決定されずに第15ラウンド終了時まで演出選択演出が継続して実行されてもよい。
(実施例15) 本実施の形態の実施例15によるパチンコ機100における大当り遊技について図142を用いて説明する。図142(a)〜(h)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図142(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図142(a)は、第1ラウンドで演出選択演出の実行が開始された状態を示している。演出選択演出は、第1ラウンドの開始時点から開始されている。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「ストーリーを選択してください。」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の下方には、横長長方形のストーリー名表示領域が上下に二つ並んで表示されている。上下二段のストーリー名表示領域のそれぞれには、ストーリー名を示す文字列画像が表示されている。ストーリーが選択されると、当該ストーリーに対応するムービーが装飾図柄表示装置208で実行される第一の演出として選択可能となる。上方のストーリー名表示領域には「[第一話] 城下町でハプニング(以下、「第一話」と略称する)」の文字列画像が表示されており、下方のストーリー名表示領域には「[第二話] 越後屋との再会(以下、「第二話」と略称する)」の文字列画像が表示されている。また、ストーリー名表示領域の右方には、選択されたストーリーに対応するムービーを所定位置で一時停止させた静止画像を表示する領域と、選択されたストーリーに対応するあらすじを表示する領域と、を有する正方形のあらすじ表示領域が表示されている。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間は、図142(a)に示す演出選択演出が開始された時点から、後述するようにチャンスボタン136が押下されて図142(h)に示すフェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
本例では、選択されたストーリーのストーリー名を遊技者が視認しやすいように、選択されたストーリー名が表示されているストーリー名表示領域の外周は太線で表示され、選択されていないストーリー名が表示されているストーリー名表示領域の外周は細線で表示されている。本例では、「第一話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は太線で表示されている。一方、「第二話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は細線で表示されている。また、あらすじ表示領域では、選択されたストーリーに対応するムービーとあらすじの表示は開始されておらず、スピーカ120からはストーリー選択用のBGMが流れている。この状態が、本例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能なストーリーを変更できることを報知している。本例では、遊技者が方向キー139を操作する度に選択されるストーリー名表示領域の外周が太線で表示される。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、第二の期間で実行される第二の演出としてのムービーを決定できることを報知している。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
図142(b)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で「第一話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじが表示される演出(以下、「演出J」と称する場合がある)が実行されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。
図142(c)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、下方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第二話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図142(d)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で「第二話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじが表示されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図142(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、上方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第一話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図142(f)は、演出選択演出が実行されており、演出Jが実行されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が行われる。
図142(g)は、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下により、図142(f)から開始した演出Jが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図142(i)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120ではストーリー選択用のBGMの演出の実行が終了して、遊技者に第二の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。
図142(h)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Jが決定され、第二の演出として吉宗が新聞を読んでいる画像を含むムービーである演出が決定されて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出選択演出の表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して、第一の演出と第一の期間が終了する。
演出選択演出の終了とともに、あらすじ表示領域の表示、ストーリー名表示領域、「ストーリーを選択してください。」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図142(i)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示している。図142(i)から開始される第二の期間では、吉宗が新聞を読んでいる画像を含むムービーである演出J´が先頭から実行され、それに同期してスピーカ120では第二の演出に対応したBGMが曲の先頭から実行されている。本例では、第二の期間では、演出J´が先頭から開始されているが、静止画が開始されてもよい。
なお、本実施例では、あらすじ表示領域内にストーリーのあらすじが表示されるが、ストーリーの決定後に表示されるストーリーの一部(例えば、文章の一部)が表示されてもよい。以降の実施例についても同様である。
なお、本実施例では、あらすじ表示領域に、ストーリーの決定後に表示されるムービーの静止画が表示されるが、ムービーの一部が表示されるようにしてもよい。また、ストーリーで表示されない静止画が表示されるようにしてもよい。以降の実施例についても同様である。
(実施例16) 本実施の形態の実施例16によるパチンコ機100における大当り遊技について図143を用いて説明する。本実施例は、あらすじ表示領域に表示される、選択されたストーリーに対応するあらすじがアニメーション表示されることに特徴を有している。図143(a)〜(i)は本実施例に係る演出選択演出を時系列で示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本実施例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で実施例15と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図143(a)は、第1ラウンドで演出選択演出の実行が開始された状態を示している。演出選択演出は、第1ラウンドの開始時点から開始されている。「第一話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は太線で表示されている。一方、「第二話」が表示されているストーリー名表示領域の外周は細線で表示されている。また、あらすじ表示領域では、選択されたストーリーに対応するムービーとあらすじの表示は開始されておらず、スピーカ120からはストーリー選択用のBGMが流れている。この状態が、本例による演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
図143(b)は、演出選択演出が実行されており、選択されたストーリー「第一話」に対応するあらすじがあらすじ表示領域に徐々に表示されるアニメーション表示が開始された状態を示している。あらすじ全体の三分の一程度がアニメーション表示されている。また、「第一話」に対応するムービーの静止画は表示されていない。
75(c)は、演出選択演出が実行されており、あらすじのアニメーション表示が終了し、選択されたストーリー「第一話」に対応するあらすじの全文があらすじ表示領域に表示された状態を示している。
図143(d)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で「第一話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじの全文が表示されている状態を示している。また、ムービーの静止画が切り替わり、それに対応してあらすじの表示も切り替わるようにしてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による1回目の方向キー139の操作が実行される。
図143(e)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による1回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、下方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第二話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図143(f)は、演出選択演出が実行されており、選択されたストーリー「第二話」に対応するあらすじがあらすじ表示領域に徐々に表示されるアニメーション表示が開始された状態を示している。あらすじ全体の三分の一程度がアニメーション表示されている。また、「第二話」に対応するムービーの静止画は表示されていない。
図143(g)は、演出選択演出が実行されており、あらすじのアニメーション表示が終了し、選択されたストーリー「第二話」に対応するあらすじの全文があらすじ表示領域に表示された状態を示している。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者による2回目の方向キー139の操作が実行される。
図143(h)は、演出選択演出が実行されており、遊技者による2回目の方向キー139の操作が行われた後の状態を示している。方向キー139の操作により、上方のストーリー名表示領域の外周が太線の表示になり、選択されたストーリーが「第一話」に変更される。また、方向キー139が操作されるとフェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、あらすじ表示領域内は徐々に白色に変化して静止画とあらすじの表示が視認不可能になる。なお、フェードアウト処理に代えて切り替え用の演出を実行させてもよい。
図143(i)は、演出選択演出が実行されており、あらすじ表示領域で、選択されたストーリー「第一話」に対応するあらすじが徐々に表示されるアニメーション表示が開始された状態を示している。あらすじ全体の三分の一程度がアニメーション表示されている。また、「第一話」に対応するムービーの静止画は表示されていない。こうように、一度表示されたあらすじのアニメーション表示であっても、再度最初から実行されるようにしてもよい。
図143(i´)は、図143(h)におけるフェードアウト処理が行われた後に、図143(i)に代えて演出選択演出が実行された状態を示している。あらすじ表示領域では、「第一話」に対応するムービーの静止画が表示され、選択されたストーリーに対応するあらすじの全文が表示された状態を示している。このように、一度表示されたムービーの静止画と、あらすじを再び表示する場合は、一度に全部表示された状態にするようにしてもよい。本実施例では、同一のあらすじを表示するアニメーションは、1回の演出選択期間において初回のみ実行されるようにし、再度選択された場合はアニメーションをキャンセルし、全部表示されるようにしている。ここで、1回目のアニメーションの途中で次のストーリーへ変更された場合において、再度途中までアニメーションが実行されたストーリーが選択された場合は、アニメーションをキャンセルし、あらすじが全部表示されるようにしてもよく、変更前まで実行されたアニメーションの途中から実行されるようにしてもよく、再度最初から実行されるようにしてもよい。
(実施例17) 本実施の形態の実施例17によるパチンコ機100における大当り遊技について図144を用いて説明する。本実施例は、第一の期間中に選択される第一の演出と第三の期間中に選択される第三の演出が別々に選択され、第二の期間で実行される第二の演出と第四の期間で実行される第四の演出が別々に選択(決定)されることに特徴を有している。図144(a)〜(e)に示す大当り演出はこの順に、第一の演出と第三の演出を選択し、大当り遊技で実行させる第二の演出と第四の演出を選択する演出選択演出を時系列で示している。また、図144(f)〜(g)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始され実行している状態を示している。なお、これらの図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。また、本実施例の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で、図144(a)〜(b)について実施例15と同一の演出表示態様についてはその説明は省略し、図144(c)〜(e)について実施例14と同一の演出表示態様についてはその説明は省略する。
図144(a)は、演出表示領域208dで演出Jが実行され、スピーカ120からストーリー選択用のBGMが流れているときに、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下により、図144(a)に示す演出Jが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図144(f)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120ではストーリー選択用のBGMの実行が終了して、遊技者に第二の演出として演出J´が決定されたことを報知する決定音が流れる。本実施例における第一の期間は、図144(a)に示す以前の演出選択演出が開始された時点から、図144(b)に示すフェードアウト処理が完了する時点までの期間である。
図144(b)は、チャンスボタン136の押下により第一の演出として演出Jが決定され、第二の演出として演出J´が決定された報知に引き続いて、フェードアウト処理が実行された状態を示している。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して演出Jの表示が視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して、第一の演出と第一の期間が終了する。
演出Jの終了とともに、あらすじ表示領域の表示、ストーリー名表示領域、「ストーリーを選択してください。」の文字列画像、方向キー画像、およびボタン画像は非表示になるが、「1R」の文字列画像と「装飾7」の表示による大当り演出は実行され続けている。
図144(c)は、演出選択演出の実行中であり、第三の期間が開始され、楽曲選択可能領域にはスピーカ120で実行される第三の演出として選択可能な曲(演出O)の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている状態を示している。また、楽曲表示領域には楽曲選択可能領域に表示可能な曲(演出P)の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。
図144(d)は、所定時間が経過して、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始された状態を示している。本例ではその後、演出Oの実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図144(c)で開始した演出Oが第三の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図144(f)から開始される第四の期間で実行される第四の演出が決定される。
図144(e)は、チャンスボタン136が押下された直後の演出選択演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、スピーカ120では演出O(第三の演出)の実行が終了(停止)して、遊技者に第四の演出が決定されたことを報知する決定音が流れる。また、チャンスボタン136が押下されると、楽曲選択可能領域内が黒色に変化し、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は白抜き表示に変化することにより、遊技者に第四の演出として演出O´が決定されたことを報知する。本例ではその後第三の期間が終了する。
図144(f)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しいてる。図144(f)から開始される第二の期間では、第二の演出(演出J´)が先頭から実行されている。また、図144(f)から開始される第四の期間では、スピーカ120から、第四の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dの左上隅には「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示され、スピーカ120から流れている曲の曲名を示している。
図144(g)は、演出選択演出で選択された第二の演出と第四の演出を含む大当り演出が実行している状態を示しており、演出表示領域208dの左上隅に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像の表示が消滅している状態を示している。
本実施例では、一度選択したストーリー及び楽曲は変更不可だが、ストーリーおよび楽曲のうちのいずれか一方は変更不可であり、他方は演出変更が可能となる期間(例えば、図144(f)のタイミングから15R終了までの期間)における任意のタイミングに変更可能であってもよい。また、ストーリー及び楽曲の両方が、演出変更が可能となる期間(例えば、図144(f)のタイミングから15R終了までの期間)における任意のタイミングに変更可能であってもよい。
(実施例18) 本実施の形態の実施例18によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図145を用いて説明する。図145(a)は、図129(f)と同一の特図1変動遊技を実行している状態を示している。図145(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上に縮小表示され、画像表示領域の大部分が演出表示領域208dに用いられている状態を示している。図145(c)は、演出表示領域208dに「吉宗ルーレット!」の文字列画像が表示されてリーチ前演出が開始された状態を示している。
図145(d)は、演出表示領域208dの左上四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域Iが画定され、画像表示領域I内で第一の演出として選択可能なムービーa´の表示が開始され、演出選択演出が開始された状態を示している。ムービーa´は図129(n)から始まる二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出を示唆している。演出選択演出では、第一の期間の期間中に第一の演出が選択されて実行される。本実施例における第一の期間は、図145(d)に示す演出選択演出が開始された時点から、図145(o)に示すようにフェードアウト処理が完了(演出表示領域208dが完全に白色に変化する)して演出選択演出が終了する時点までの期間である。
図145(e)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行されている状態を示している。図145(f)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行されている状態で、演出表示領域208dの右上四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域IIが画定され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が開始された状態を示している。図145(g)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が実行されている状態を示している。
図145(h)は、画像表示領域I内でムービーa´の表示が実行され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が実行されている状態で、演出表示領域208dの右下四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域IIIが画定され、画像表示領域III内で静止画像cが表示され、次いで、演出表示領域208dの左下四分の一の領域内に横長長方形の画像表示領域IVが画定され、画像表示領域IV内でムービーd´の表示が開始された状態を示している。その後、画像表示領域I内ではムービーa´の動画表示が一通り終了して静止画像aが表示される。
図145(i)は、画像表示領域I内で静止画像aが表示され、画像表示領域II内でムービーb´の表示が実行されているが、この後、画像表示領域II内のムービーb´は動画表示が一通り終了して静止画像bが表示される状態を示している。また、画像表示領域III内で静止画像cが表示されており、画像表示領域IV内でムービーd´の表示が実行されている。
図145(j)は、画像表示領域I内で静止画像aが表示され、画像表示領域II内で静止画像bが表示され、画像表示領域III内で静止画像cが表示されており、画像表示領域IV内でムービーd´の表示が実行されている状態を示している。その後、画像表示領域IV内ではムービーd´の動画表示が一通り終了して静止画像dが表示される。次いで、画像表示領域I〜IVの全てにそれぞれ静止画像a〜dが表示された状態で、画像表示領域Iの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域II〜IVの輝度が相対的に低くなる演出が実行される。
次いで、図145(k)に示すように、画像表示領域IIの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域I、III、IVの輝度が相対的に低くなる演出が実行される。
次いで、図145(l)に示すように、画像表示領域IIIの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域I、II、IVの輝度が相対的に低くなる演出が実行されている。また、ボタン演出が開始されて、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、当該ボタン画像の下方に有効期間画像が表示されて遊技者にチャンスボタン136の押下を促している。
次いで、図145(m)は、画像表示領域IVの輝度が高くなり他の三つの画像表示領域I〜IIIの輝度が相対的に低くなる演出が実行されている。また、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。図145(j)〜(m)の状態をこの順に繰り返すことにより、画像表示領域I〜IVのうちの一つが他の三つより高輝度になる順番がI〜IVの順になるため、あたかも高輝度領域が回転しているように視認される。これにより遊技者は装飾図柄表示装置208内でルーレットが回っているような感覚を得ることができる。
図145(n)は、図145(j)〜(m)の状態をこの順に幾周か繰り返しており、ボタン操作受付許可状態において遊技者がチャンスボタン136を押下した結果、画像表示領域Iが高輝度の状態で高輝度領域の回転が停止した状態を示している。このときの画像表示領域Iに表示されている静止画像aが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136が押下された後に、画像表示領域I、II、およびIVで、再度ムービーa´、b´、d´の演出が実行されてもよい。
図145(o)は、図129(n)へ引き続く図129(m)と同一であり、チャンスボタン136が押下されたことにより、演出選択演出が終了した状態を示している。チャンスボタン136が押下されると、フェードアウト処理が開始される。フェードアウト処理により、演出表示領域208dが徐々に白色に変化して画像表示領域I〜IVおよび静止画像a〜dは視認不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第一の期間も終了する。その後、図129(n)から開始される第二の期間で、二人の武士が戦うシーンのある第二の演出であるSPリーチ演出が実行される。なお、演出選択演出は、大当り遊技の実行中だけでなく、本例のように特図変動遊技中に実行されてもよいし、また客待ち画面において実行されてもよい。
(実施例19) 本実施の形態の実施例19によるパチンコ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図129〜図132、図146を用いて説明する。図129〜図132については、実施例11で説明しているので、ここではその説明は省略する。図146(a)〜(j)はこの順に、大当り演出を時系列で示している。なお、大当り演出を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。図146(a)は、図130(g)から引き続く図130(h)と同一の状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ全面が演出表示領域208dになって、演出表示領域208dの中央に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている。本例では、その後第一の期間が開始される。
図146(b)は、演出選択演出が実行されている状態を示している。演出表示領域208dの左上隅には、大当り遊技で実行させる大当り演出を遊技者が選択することを促すために、「楽曲を選択してください」の文字列画像が表示されている。また、当該文字列画像の右下方には、横長長方形の楽曲選択可能領域が表示され、当該楽曲選択可能領域の中央部には演出手段としてのスピーカ120で実行される第一の演出として選択可能な曲の曲名である「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されている。また、楽曲選択可能領域の右下方には、横長長方形の楽曲表示領域が表示され、当該楽曲表示領域の中央部には楽曲選択可能領域に表示可能な曲の曲名である「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上隅には、演出選択演出が実行されているラウンドのラウンド数が示されている。本例では、「1R」の文字列画像が表示されて、ラウンド数が「1」であることが報知されている。演出表示領域208dの右下隅には「装飾7」が表示されて、当該大当りが「装飾7−装飾7−装飾7」の図柄組合せで停止表示されていたことが確認的に表示されている。
図146(b)では、選択可能な曲の曲名を遊技者が視認しやすいように、楽曲選択可能領域の外周は太線で表示され、「そこにあるかもしれない」の文字列画像は大きめに表示されている。一方、楽曲選択可能領域よりも目立たせないように、楽曲表示領域の外周は細線で表示され、「キセキの宇宙」の文字列画像は小さめに表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、1回目の大当りの演出選択演出のデフォルトの演出態様である。
また、演出表示領域208dの左下隅には、方向キー139を模した方向キー画像が表示され、その右側にはチャンスボタン136を模したボタン画像が表示されている。方向キー画像の下方には、「選択」の文字列画像が表示されている。「選択」の文字列画像は、方向キー139を操作することにより、選択可能な楽曲を変更できることを報知している。図146(b)では、遊技者が方向キー139を操作する度に、楽曲選択表示領域に表示されていた曲名を楽曲表示領域に移動して表示させ、楽曲表示領域に表示されていた曲名を楽曲選択表示領域に移動して表示させるようにして、選択可能な楽曲を変更できるようにしている。また、ボタン画像の下方には、「決定」の文字列画像が表示されている。「決定」の文字列画像は、チャンスボタン136を押下することにより、第二の期間で実行される第二の演出としての楽曲を決定できることを報知している。
また、図146(b)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。また演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。本例ではその後、演出選択演出の実行中に、遊技者によるチャンスボタン136の押下が実行される。チャンスボタン136の押下により、図146(b)で開始した演出Oが第一の演出として決定される。また、チャンスボタン136の押下により、図146(c)から開始される第二の期間で実行される第二の演出が決定される。
また、演出選択演出の実行中にチャンスボタン136が押下されたことにより、フェードアウト処理が開始され、演出Oの演奏が聴取不可能になる。フェードアウト処理が完了して演出選択演出が終了する。また、フェードアウト処理が完了して第一の演出と第一の期間が終了する。
図146(c)は、演出選択演出で選択された第二の演出を含む大当り演出が開始された状態を示しており、図132(c)へ引き続く図132(b)と同一の状態を示している。図146(c)から開始される第二の期間では、スピーカ120から、曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる第二の演出(演出O´)が実行される。また、演出表示領域208dのほぼ全面では、第二の演出に対応するムービー演出(ムービー名「そこにあるかもしれない」)が先頭から表示されている。また演出O´では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流し、ムービー演出もこれに対応させた演出態様としてもよい。
図146(d)は、大当り遊技が終了したことを報知する大当り終了演出が開始された状態を示しており、図132(g)へ引き続く図132(f)と同一の状態を示している。演出表示領域208dの左側三分の二の領域に「確率変動突入」の文字列画像が表示され、残り三分の一の領域で武士のキャラクタ画像が表示され、さらにスピーカ120からは、大当り終了演出用のBGMが流れて、確率変動状態に移行することが報知される。
図146(e)は、図132(g)から引き続いて実行された何回目かの特図変動遊技で、2回目の15R特別大当りに当選して、演出選択演出が開始された状態を示している。図146(e)の演出選択演出における演出表示領域208dでの演出表示態様で図146(b)に示す演出表示態様と同一の態様についてはその説明は省略する。演出表示領域208dの「1R」の文字列画像の下方に「2回目」の文字列画像が表示され、2連荘中であることが報知されている。演出表示領域208dには、楽曲選択可能領域に「そこにあるかもしれない」の文字列画像が表示されており、当該楽曲選択可能領域の下方の楽曲表示領域(以下、「楽曲表示領域1」と称する)には「キセキの宇宙」の文字列画像が表示されている。さらに、2連荘目には、楽曲表示領域1の下方に2つ目の楽曲表示領域(以下、「楽曲表示領域2」と称する)が表示され、楽曲表示領域2には3曲目の楽曲「君のカケラ」の文字列画像が表示されている。また、スピーカ120からは曲は流れておらず無音状態である。この状態が、2連荘以降の演出選択演出のデフォルトの演出態様である。本例では、デフォルトの演出態様において、楽曲選択可能領域には、最も古い曲名が表示されるようにしたが、新たに追加された曲が表示されるようにしてもよい。本例では、連荘が一つ増える度に楽曲選択可能領域に表示可能な曲が一曲増えるようになっている。このように、第一の期間で確認できる第二の期間に実行される演出の種類を増やすことによって、遊技者を楽しませることができる場合がある。
図146(e)には示されていないが、大当り遊技の2連荘目の演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。また演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(f)は、大当り遊技の2連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が右側の方向キー139を操作した後の状態を示している。右側の方向キー139を1回操作すると、楽曲選択可能領域に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像が楽曲表示領域2に移動して表示され、楽曲表示領域1に表示されていた「キセキの宇宙」の文字列画像が楽曲選択可能領域に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示される。逆に左側の方向キー139を1回操作すると、楽曲選択可能領域に表示されていた曲名が楽曲表示領域1に移動して表示され、楽曲表示領域1に表示されていた曲名が楽曲表示領域2に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた曲名が楽曲選択可能領域に表示されるようにしている。また、遊技者が右側の方向キー139を複数回連続して操作し続けると、例えば、楽曲選択可能領域に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像は、楽曲表示領域2→楽曲表示領域1→楽曲選択可能領域→楽曲表示領域2のようにロータリー方式で移動する。左側の方向キー139を複数回連続して操作し続けた場合も同様である。
図146(f)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(g)は、大当り遊技の3連荘目と4連荘目の演出選択演出が終了し、5連荘目の演出選択演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの「1R」の文字列画像の下方に「5回目」の文字列画像が表示され、5連荘中であることが報知されている。5連荘目には、楽曲選択可能領域に表示可能な曲は6曲となる。図146(g)には示していないが、5連荘目の演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「そこにあるかもしれない」の曲が先頭から流れる演出Oの実行が開始される。また演出Oでは、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(h)は、大当り遊技の5連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が右側の方向キー139を1回操作した後の状態を示している。楽曲選択可能領域に表示されていた「そこにあるかもしれない」の文字列画像が消去され、楽曲表示領域1に表示されていた「キセキの宇宙」の文字列画像が楽曲選択可能領域に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示され、3連荘目に追加された「メガ!ギガ!サマー!」の文字列画像が楽曲表示領域2に表示される。このように、方向キー139の右側のボタンを操作することによって、新しい楽曲が楽曲表示領域2に表示されるようにしている。
図146(h)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(i)は、大当り遊技の5連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が右側の方向キー139をさらに操作した後の状態を示している。楽曲選択可能領域に表示されていた「キセキの宇宙」の文字列画像が消去され、楽曲表示領域1に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲選択可能領域に移動して表示され、楽曲表示領域2に表示されていた「メガ!ギガ!サマー!」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示され、4連荘目に追加された「温泉ホルモン」の文字列画像が楽曲表示領域2に表示される。
図146(i)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「君のカケラ」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
図146(j)は、大当り遊技の5連荘目の演出選択演出の実行中に、遊技者が左側の方向キー139を1回操作した後の状態を示している。楽曲選択可能領域に表示されていた「君のカケラ」の文字列画像が楽曲表示領域1に移動して表示され、楽曲表示領域1に表示されていた「メガ!ギガ!サマー!」の文字列画像が楽曲表示領域2に移動して表示され、楽曲選択可能領域に「キセキの宇宙」の文字列画像が表示される。このように、遊技者が左側の方向キー139を1回操作することにより、1つ前に示した演出態様に戻すことができる。
図146(j)には示されていないが、演出選択演出が開始されてから所定時間が経過した後、スピーカ120から曲名が「キセキの宇宙」の曲が先頭から流れる演出が開始される。また当該演出では、曲の途中にあるサビの部分を先頭から流す演出態様としてもよい。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図147に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図147に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図148(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図69乃至図148を参照しつつ説明する。
(A1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、第一の期間(例えば、図133(a)から開始され、図133(g)の後でチャンスボタン136の押下があった場合に終了する期間)に、第一の演出(例えば、図133(g)に示す演出Hまたは演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の押下があった後の期間)に、第二の演出(例えば、図133(i)に示す演出H´または演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である(例えば、図133(g)に示す演出Hは、図133(i)に示す演出H´の一部に含まれる)演出であり、
前記演出手段は、前記第一の期間において前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合に、前記第一の演出を少なくとも停止(例えば、図133(h)に示すフェードアウト処理)可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図133(i)から開始される期間)であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間(例えば、図133(h)で終了される期間)であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される(例えば、図133(i)に示すように、演出H´がムービーの最初から実行される、または演出O´が曲の最初から実行される)、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が確認しやすくすることができる場合がある。
なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出の一部のみが実行される手段であってもよいし、第一の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第一の期間中において操作手段の操作があった場合に、実行中の第一の演出のみが停止される手段であってもよいし、実行中の第一の演出を含む複数の演出が停止されてもよいし、実行中の第一の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、停止可能とは、「終了可能」のことを示していてもよく、「終了される」ことを示していてもよい。また、「終了されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止可能とは、「必ず停止される」ことを示していてもよく、「停止されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止とは、「演出の途中で一旦止まる」ことを示しているが、「演出の最後で止まる」ことも含めるようにしてもよい。また、「演出の最後で止まる」ことは含めないようにしてもよい。また、停止とは、「中断」のことであってもよく、「中止」のことであってもよく、「終了」のことであってもよい。
また、第一の期間は、操作手段の操作があった場合にのみ終了される期間であってもよい。また、第一の期間は、操作手段の操作がなかった場合であっても、当該第一の期間が開始されてから一定期間が経過した場合に終了される期間であってもよい。また、第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合、第一の期間は操作手段の操作がなかった場合でも、特定のラウンドが終了した場合に終了される期間であってもよい。
また、操作手段の操作があった場合とは、遊技者により操作手段が操作された場合のことであってよく、操作手段が操作され検知手段(センサ)に検知された場合のことであってもよく、操作手段が操作されたことをコマンドとして演出制御手段が受信した場合のことでもよい。
また、第二の期間は、第一の期間が終了した直後に開始される期間であってもよく、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間に第一の期間および第二の期間と異なる一または複数の期間があってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間には他の期間がないようにしてもよい。
また、演出手段は、第二の期間の期間中に、第二の演出が必ず実行される手段であってもよく、第二の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第一の期間が開始されてから第二の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第二の演出が実行されない場合があってもよい。また、第二の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第二の演出のみが実行される手段であってもよい。
(A2) (A1)に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出(例えば、図133(a)や(g)に示す演出Hや図133(c)〜(e)に示す演出I、または図133(a)や(g)に示す演出Oや図133(c)〜(e)に示す演出P)の中から決定される演出の一つである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、複数の演出に含まれる二以上の演出の中から決定される演出であってもよい。なお、第二の期間に実行可能な演出が一つである場合は、第一の期間は当該一の演出のみ実行されるようにしてもよく、第一の期間を実行せず、第二の期間のみが実行されるようにしてもよい。また、例えば、連荘回数が、例えば二連荘、三連荘など予め定められた回数を達成した場合や、ユーザーモードの設定中に演出の開放条件のミッションが達成された場合など演出増加条件が成立した場合に、第二の期間中に実行可能な演出を増加してもよい。
また、前記操作手段は第一の操作手段(チャンスボタン136)のことであり、第二の操作手段(方向キー139)を備え、演出手段は、第一の期間の期間中において第二の操作手段の操作があった場合に、複数の演出の中から第一の演出が決定されてもよい。このように「演出の変更」と「演出の決定」は、異なる操作手段の操作によって実行されるようにしてもよく、一の操作手段の操作方向によって「演出の変更」と「演出の決定」のいずれかが実行されるようにしてもよい。
また、第二の期間で実行される演出は、例えば、5秒周期でスクロールされるなど、第一の期間の期間中に一定周期で変更されてもよい。また、演出が選択されるとは、「演出が決定されること」を示していてもよく、「演出が変更されること」を含むようにしてもよく、含まないようにしてもよい。また、「演出が変更されること」のみを示していてもよい。
(A3) (A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、表示手段による第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が視覚的に確認しやすくすることができる場合がある。
(A4) (A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が聴覚的に確認しやすくすることができる場合がある。
(A5) (A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、スピーカ120)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、三以上の演出手段が備えられていてもよい。
(A6) (A5)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間(例えば、図133(a)から開始され、図133(g)の後でチャンスボタン136の押下があった場合に終了する期間)に、第三の演出(例えば、図133(g)に示す演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間(例えば、チャンスボタン136の押下があった後の期間)に、第四の演出(例えば、図133(i)に示す演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である(例えば、図133(g)に示す演出Oは、図133(i)に示す演出O´の一部に含まれる)演出であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間において前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合に、前記第三の演出を少なくとも停止(例えば、図133(h)に示すフェードアウト処理)可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図133(i)から開始される期間)であり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間(例えば、図133(h)で終了される期間)であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される(例えば、図133(i)に示すように、演出O´が曲の最初から実行される)、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、操作手段の操作があった場合に実行中の第三の演出が停止することにより、操作手段の操作が受付けられたことを遊技者が確認しやすくすることができる場合がある。
なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出の一部のみが実行される手段であってもよく、第三の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第三の期間中において操作手段の操作があった場合に、第三の演出のみが停止される手段であってもよく、第三の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第三の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、第三の期間は、操作手段の操作があった場合にのみ終了される期間であってもよい。また、第三の期間は、操作手段の操作がなかった場合であっても、当該第三の期間が開始されてから一定期間が経過した場合に終了される期間であってもよい。また、第三の期間が大当り演出の期間に含まれる場合は、第三の期間は操作手段の操作がなかった場合でも、特定のラウンドが終了した場合に終了される期間であってもよい。
また、第三の期間は、第一の期間よりも前に開始される期間であってもよく、第一の期間よりも後に開始される期間であってもよく、第一の期間と同時に開始される期間であってもよい。また、第三の期間は、第一の期間よりも前に終了される期間であってもよく、第一の期間よりも後に終了される期間であってもよく、第一の期間と同時に終了される期間であってもよい。
また、例えば、ムービーなどの第一の演出は、第三の演出と連動していなくてもよいし、連動していてもよい。また、ムービーなどの第二の演出は、第四の演出と連動していなくてもよいし、連動していてもよい。
また、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に、第四の演出が必ず実行される手段であってもよく、第四の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第三の期間が開始されてから第四の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第四の演出が実行されない場合があってもよい。また、第四の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第四の演出のみが実行される手段であってもよい。
また、第一の演出手段において第二の期間の期間中に第二の演出が実行されていない場合に、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に第四の演出を実行しない手段であってもよく、第四の演出を実行する手段であってもよい。
(A7) (A6)に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出(例えば、図133(g)に示す演出O)は、前記第一の演出(例えば、図133(g)に示す演出H)に対応する演出であり、
前記第四の演出(例えば、図133(i)に示す演出O´)は、前記第二の演出(例えば、図133(i)に示す演出H´)に対応する演出である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出手段と第二の演出手段のそれぞれが実行する演出は、同時に決定されるので、第一の期間において操作手段の操作があるまでの期間に、第一の演出手段による第一の演出の少なくとも一部が実行されるとともに、第二の演出手段による第三の演出の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、第一の演出手段と第二の演出手段の両方が演出を途中で停止することで、操作手段の操作が受付けられたことをより認識しやすくすることができる場合がある。なお、「第三の演出は、第一の演出に対応する演出」とは、例えば、曲に対応したムービーが実行など第一の演出と第三の演出により演出が構成されていることを示していてもよい。
(A8) (A1)乃至(A7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持ったパチンコ機またはスロットマシンを実現できる。
(A9) 演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出(例えば、図133(a)や(g)に示す演出Hや図133(c)〜(e)に示す演出I、または図133(a)や(g)に示す演出Oや図133(c)〜(e)に示す演出P)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図133(g)に示す演出Hまたは演出O)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、図133(a)から開始され、図133(g)の後でチャンスボタン136の押下があった場合に終了する期間)において、第二の期間(例えば、チャンスボタン136の押下があった後の期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間(例えば、図133(i)から開始される期間)のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する制御を実行する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があったことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能(例えば、図133(i)に示すように、演出H´をムービーの最初から実行可能、または演出O´を曲の最初から実行可能)な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間において決定された第一の演出を第二の期間において先頭から開始する制御を実行することで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出を一旦終了する制御が実行され、第二の期間が開始されてから当該第二の演出の先頭(最初)から実行する制御が実行されることにより、第二の演出が決定されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、一の演出手段のみを制御する手段であってもよく、複数の演出手段を制御する手段であってもよい。また、演出手段は、複数の演出のみが実行される手段であってもよく、複数の演出以外の報知(不正報知、遊技状態の報知、打ち方報知など)が実行される手段であってもよい。また、演出決定制御は、第二の期間に実行する演出として第一の演出のみを決定する制御であってもよく、第一の演出を含む複数の演出を第二の期間に実行する演出として決定する制御であってもよい。また、第一の条件が成立する要件は、操作手段の操作があったことだけでなく、(1)操作手段の操作があったこと、(2)第一の期間の開始から一定期間が経過したこと、(3)第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合であって特定ラウンドが終了したこと、のいずれか一つまたは二つ、もしくは全てを含む要件であってもよい。演出決定制御は、上記(1)〜(3)のいずれか一つの要件のみが成立した場合にのみ実行されてもよく、上記(1)〜(3)のうちの二つの要件が成立した場合に実行されてもよく、上記(1)〜(3)の全ての要件が成立した場合に成立してもよい。また、上記(1)〜(3)の要件が全て含まれていない別の要件であってもよい。
(A10) (A9)に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図133(i)に示す演出H´または演出O´)であり、
前記演出制御手段は、前記第二の演出を前記第二の期間に実行する演出として少なくとも決定する制御(以下、「演出決定制御」という)を実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(A11) (A9)または(A10)に記載の遊技台であって、
前記演出制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、実行中の演出から他の演出へ変更する制御(以下、「演出変更制御」という)を実行する手段であり、
前記第二の条件とは、前記第一の期間の期間中に少なくとも成立する場合がある条件のことであり、
前記演出制御手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記演出変更制御を一または複数回実行可能な手段であり、
変更される前記他の演出の一つは、前記第一の演出である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、第二の条件が成立する要件とは、第一の期間の期間中のみ成立する場合がある条件のことであってもよく、第一の期間以外の一または複数の期間において成立する場合のある条件のことであってもよい。また、実行中の演出以外に変更可能な演出がない場合(選択可能な演出が1つである場合)は、第一の期間中であっても演出変更制御を実行しないようにしてもよい。また、演出変更制御を実行し、実行中の演出を再度選択するような制御を実行するようにしてもよい。また、第一の期間の期間中である場合に演出制御手段が演出変更制御を実行可能な回数は有限であってもよい(例えば、10回など)。また、演出制御手段は、第一の期間の期限中であれば演出変更制御を何度でも実行可能なようにしてもよい。
(A12) (A10)または(A11)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第三の条件が成立する要件は、前記演出決定制御が少なくとも実行されたことを含む要件である、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の期間は、第三の条件の成立があった場合にのみ終了される期間であってもよい。また、例えば、操作手段が操作されるまで演出が決定されない大当り中の演出選択演出の場合や、大当り演出が終了(例えば、15Rの終了)した場合などの第三の条件以外の条件が成立した場合にも終了される期間であってもよい。また、第三の条件が成立する要件は、演出決定制御が実行されたことであってもよい。また、第三の条件が成立する要件は、演出決定制御以外の異なる制御(例えば、島一斉演出の開始制御、大当り演出の終了制御など)が実行されたことであってもよい。
(B1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、大当り(例えば、図73に示す15R特別大当り)である場合に、大当り演出(例えば、図136(a)〜(j)に示す演出)を少なくとも実行する手段であり、
前記大当りは、複数のラウンド(例えば、第1ラウンド〜第15ラウンド)から少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンド(例えば、第1ラウンド)であり、
前記演出手段は、第一の期間(例えば、図136(a)〜(i)に示す期間)に、第一の演出(例えば、図136(g)に示す演出Hまたは演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に、第二の演出(例えば、図136(j)に示す演出H´または演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である(例えば、図136(g)に示す演出Hは、図136(j)に示す演出H´の一部に含まれる)演出であり、
前記第一の期間とは、前記大当り演出が実行される期間(例えば、図136(a)〜(j)に示す期間)の一部の期間のことであり、
前記演出手段は、前記第一の期間に前記第一のラウンドが終了した場合に、前記第一の演出を少なくとも停止(例えば、図136(h)に示す演出H)可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)であり、
前記第一の期間は、前記第一のラウンドが終了した場合に、少なくとも終了される期間(例えば、図136(i)で終了される期間)であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される(例えば、図136(j)に示すように、演出H´がムービーの最初から実行される、または演出O´が曲の最初から実行される)、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、特定のラウンドが終了した場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出が停止することにより、第一のラウンドが終了したことを遊技者が認識しやすい場合がある。
なお、演出手段は、大当りである場合にのみ大当り演出が少なくとも実行される手段であってもよく、小当りである場合に、隠れ確変などの大当りと同じ演出が実行されるようにしてもよい。また、例えば、隠れ確変や突然確変などの出玉なし大当りや、大当り後の遊技状態が特図低確状態である大当りなど、第一の期間がない大当りがあってもよい。また、大当りは、二以上のラウンドから構成されていてもよく、一のラウンドから構成されていてもよい。
また、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出の一部のみが実行される手段であってもよく、第一の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第一の期間の期間中に、第一の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、第一の期間は、大当り演出が実行される期間よりも短い期間であってもよく、長い期間であってもよく、同じ期間であってもよい。
また、演出手段は、第一の期間中に第一のラウンドが終了した場合に、第一の演出のみが停止される手段であってもよく、第一の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第一の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、停止可能とは、「終了可能」のことを示していてもよく、「終了される」ことを示していてもよく、「終了されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止可能とは、「必ず停止される」ことを示していてもよく、「停止されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止とは、「演出の途中で一旦止まる」ことを示しているが、「演出の最後で止まる」ことも含めるようにしてもよく、「演出の最後で止まる」ことは含めないようにしてもよい。また、「停止」とは、「中断」のことであってもよく、「中止」のことであってもよく、「終了」のことであってもよい。
また、第二の期間は、第一の期間が終了した直後に開始される期間であってもよく、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間に第一の期間および第二の期間と異なる一または複数の期間があってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間には他の期間がないようにしてもよい。また、第一の期間は、第一のラウンドが終了した後に終了される期間であってもよく、第一のラウンドの終了と同時に終了される期間であってもよい。
(B2) (B1)に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出(例えば、図136(a)や(g)に示す演出Hや図136(c)〜(e)に示す演出I、または図136(a)や(g)に示す演出Oや図136(c)〜(e)に示す演出P)の中から決定される演出の一つである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、複数の演出に含まれる二以上の演出の中から決定される演出であってもよい。なお、第二の期間に実行可能な演出が一つである場合は、第一の期間は当該一の演出のみ実行されるようにしてもよく、第一の期間を実行せず、第二の期間のみが実行されるようにしてもよい。また、例えば、連荘回数が、例えば二連荘、三連荘など予め定められた回数を達成した場合や、ユーザーモードの設定中に演出の開放条件のミッションが達成された場合など演出増加条件が成立した場合に、第二の期間中に実行可能な演出を増加してもよい。
また、前記操作手段は第一の操作手段(チャンスボタン136)のことであり、第二の操作手段(方向キー139)を備え、演出手段は、第一の期間の期間中において第二の操作手段の操作があった場合に、複数の演出の中から第一の演出が決定されてもよい。このように「演出の変更」と「演出の決定」は、異なる操作手段の操作によって実行されるようにしてもよく、一の操作手段の操作方向によって「演出の変更」と「演出の決定」のいずれかが実行されるようにしてもよい。
また、第二の期間で実行される演出は、例えば、5秒周期でスクロールされるなど、第一の期間の期間中に一定周期で変更されてもよい。また、演出が選択されるとは、「演出が決定されること」を示していてもよく、「演出が変更されること」を含むようにしてもよく、含まないようにしてもよい。また、「演出が変更されること」のみを示していてもよい。
(B3) (B1)または(B2)に記載の遊技台であって、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第二のラウンド(例えば、図136(i)から開始される第2ラウンド)であり、
前記第二のラウンドは、前記第一のラウンドの次に開始されるラウンドであり、
前記第二の期間は、前記第二のラウンドが開始した場合に、少なくとも開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出を停止し、次の第二のラウンドが開始された場合に第二の演出を先頭から開始することにより、第二のラウンドが開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。なお、第一の期間は、第一のラウンドの終了から第二のラウンドが開始されるまでの間に終了される期間であってもよく、第二のラウンドが開始された後に終了される期間であってもよい。また、第二の期間は、第二のラウンドが開始された場合にのみ開始される期間であってもよく、第二のラウンド以外のラウンドで開始されてもよい。また、第二のラウンドが開始される以外のタイミングで開始される場合があってもよい。
(B4) (B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、表示手段による第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が視覚的に認識しやすくすることができる場合がある。
また、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出が停止することにより、第一のラウンドが終了したことを視覚的に遊技者が認識しやすい場合がある。
(B5) (B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が聴覚的に認識しやすくすることができる場合がある。また、第一のラウンドが終了した場合に実行中の第一の演出が停止することにより、第一のラウンドが終了したことを聴覚的に遊技者が認識しやすい場合がある。
(B6) (B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、スピーカ120)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、三以上の演出手段が備えられていてもよい。
(B7) (B6)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間(例えば、図136(a)〜(i)に示す期間)に、第三の演出(例えば、図136(g)に示す演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に、第四の演出(例えば、図136(j)に示す演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である演出(例えば、図136(g)に示す演出Oは、図136(j)に示す演出O´の一部に含まれる)であり、
前記複数のラウンドのうちの一つは、第三のラウンド(例えば、第1ラウンド)であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)のことであり、
前記第三の期間は、前記第三のラウンド(例えば、図136(a)で開始されて図136(g)で終了するラウンド)が終了した場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される(例えば、図136(j)に示すように、演出O´が曲の最初から実行される)、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三のラウンドが終了した場合に実行中の第三の演出が停止することにより、第三のラウンドが終了したことを遊技者が認識しやすい場合がある。なお、演出手段は、第三の期間中に第三のラウンドが終了した場合に、第三の演出のみが停止される手段であってもよく、第三の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第三の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、第三の期間は、第一の期間よりも前に開始される期間であってもよく、第一の期間よりも後に開始される期間であってもよく、第一の期間と同時に開始される期間であってもよい。また、第三の期間は、第一の期間よりも前に終了される期間であってもよく、第一の期間よりも後に終了される期間であってもよく、第一の期間と同時に終了される期間であってもよい。
また、第一の演出は、第三の演出と連動していなくてもよい。また、例えば、ムービーなどの第一の演出は、第三の演出と連動していてもよいまた、第三のラウンドは、第一のラウンドよりも前のラウンドであってもよく、後ろのラウンドであってもよい。また、第二の演出は、第四の演出と連動していなくてもよい。また、例えば、ムービーなどの第二の演出は、第四の演出と連動していてもよい。
また、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に、第四の演出が必ず実行される手段であってもよく、第四の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第三の期間が開始されてから第四の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第四の演出が実行されない場合があってもよい。第四の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第四の演出のみが実行される手段であってもよい。
また、第一の演出手段において第二の期間の期間中に第二の演出が実行されていない場合に、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に第四の演出が実行されない手段であってもよく、第四の演出が実行される手段であってもよい。
(B8) (B7)に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三のラウンドとは、前記第一のラウンドのことであり、
前記第三の演出(例えば、図136(g)に示す演出O)は、前記第一の演出(例えば、図136(g)に示す演出H)に対応する演出であり、
前記第四の演出(例えば、図136(j)に示す演出O´)は、前記第二の演出(例えば、図136(j)に示す演出H´)に対応する演出である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出手段と第二の演出手段のそれぞれが実行する演出は、同時に決定されるので、第一の期間における第一のラウンドが終了するまでの期間に、第一の演出手段による第一の演出の少なくとも一部が実行されるとともに、第二の演出手段による第三の演出の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。なお、「第三の演出は、第一の演出に対応する演出」とは、例えば、曲に対応したムービーが実行など第一の演出と第三の演出により演出が構成されていることを示していてもよい。
(B9) (B1)乃至(B8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持ったパチンコ機またはスロットマシンを実現できる。
(B10) 演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出(例えば、図136(a)や(g)に示す演出Hや図136(c)〜(e)に示す演出I、または図136(a)や(g)に示す演出Oや図136(c)〜(e)に示す演出P)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図136(g)に示す演出H、または図136(g)に示す演出O)であり、
前記第一の演出は、大当りの期間中(例えば、図136(a)〜(j)に示す期間)に少なくとも実行される演出であり、
前記大当りは、複数のラウンド(例えば、第1ラウンド〜第15ラウンド)から少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンド(例えば、第1ラウンド)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、図136(a)〜(i)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図136(j)から開始される期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間(例えば、図136(j)から開始される期間)のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記第一のラウンドが終了したことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間において決定された第一の演出を第二の期間において先頭(最初)から開始する制御を実行することで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出を一旦終了する制御が実行され、第二の期間が開始されてから当該第二の演出の先頭(最初)から実行する制御が実行されることにより、第二の演出が決定されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、一の演出手段のみを制御する手段であってもよく、複数の演出手段を制御する手段であってもよい。また、演出手段は、複数の演出のみが実行される手段であってもよく、複数の演出以外の報知(不正報知、遊技状態の報知、打ち方報知など)が実行される手段であってもよい。また、演出決定制御は、第二の期間に実行する演出として第一の演出のみを決定する制御であってもよく、第一の演出を含む複数の演出を第二の期間に実行する演出として決定する制御であってもよい。また、第一の条件が成立する要件は、操作手段の操作があったことだけでなく、(1)操作手段の操作があったこと、(2)第一の期間の開始から一定期間が経過したこと、(3)第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合であって特定ラウンドが終了したこと、のいずれか一つまたは二つ、もしくは全てを含む要件であってもよい。演出決定制御は、上記(1)〜(3)のいずれか一つの要件のみが成立した場合にのみ実行されてもよく、上記(1)〜(3)のうちの二つの要件が成立した場合に実行されてもよく、上記(1)〜(3)の全ての要件が成立した場合に成立してもよい。また、上記(1)〜(3)の要件が全て含まれていない別の要件であってもよい。
(B11) (B10)に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図136(j)に示す演出H´または演出O´)であり、
前記演出制御手段は、前記第二の演出を前記第二の期間に実行する演出として少なくとも決定する制御(以下、「演出決定制御」という)を実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(B12) (B10)または(B11)に記載の遊技台であって、
前記演出制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、実行中の演出から他の演出へ変更する制御(以下、「演出変更制御」という)を実行する手段であり、
前記第二の条件が成立する要件とは、前記第一の期間の期間中であることを少なくとも含む要件であり、
前記演出制御手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記演出変更制御を一または複数回実行可能な手段であり、
変更される前記他の演出の一つは、前記第一の演出である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
(B13) (B11)または(B12)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第三の条件が成立する要件は、前記演出決定制御が少なくとも実行されたことを含む要件である、ことを特徴とする遊技台。
(C1)本実施の形態による遊技台は、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、第一の期間(例えば、図139(a)〜(h)に示す期間)に、第一の演出(例えば、図139(g)に示す演出Hまたは演出O)の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間(例えば、図139(i)から開始される期間)に、第二の演出(例えば、図139(i)に示す演出H´または演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間が終了する場合に、前記第一の演出を少なくとも停止(例えば、図139(g)に示す演出H)可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図139(i)から開始される期間)であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される(例えば、図139(i)に示すように、演出H´がムービーの最初から実行される、または演出O´が曲の最初から実行される)、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出は、第一の期間において一部のみが実行されるので、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第二の演出が先頭から開始されることで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。さらに、第一の期間では第一の演出の一部のみが実行されることで、第二の期間において第二の演出が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。
なお、演出手段は、第一の期間が終了する場合に、第一の演出のみが停止される手段であってもよく、第一の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第一の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。また、停止可能とは、「終了可能」のことを示していてもよく、「終了される」ことを示していてもよい。また、「終了されない場合がある」ことを示していてもよい。また、停止可能とは、「必ず停止される」ことを示していてもよく、「停止されない場合がある」ことを示していてもよい。
また、停止とは、「演出の途中で一旦止まる」ことを示しているが、「演出の最後で止まる」ことも含めるようにしてもよい。また、「演出の最後で止まる」ことは含めないようにしてもよい。また、「停止」とは、「中断」のことであってもよく、「中止」のことであってもよく、「終了」のことであってもよい。
また、第二の期間は、第一の期間が終了した直後に開始される期間であってもよく、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間に第一の期間および第二の期間と異なる一または複数の期間があってもよい。また、第一の期間と第二の期間の間には他の期間がないようにしてもよい。
また、演出手段は、第二の期間の期間中に、第二の演出が必ず実行される手段であってもよく、第二の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第一の期間が開始されてから第二の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第二の演出が実行されない場合があってもよい。また、第二の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第二の演出のみが実行される手段であってもよい。
(C2) (C1)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中から実行する(例えば、図139(g)に示すように、演出Hがムービーの途中から実行される、または演出Oが曲の途中から実行される)手段である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間中に実行される第一の演出は演出の途中から開始されるので、第二の期間が開始されるまで第一の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中のみ、第一の演出が途中から実行される手段であってもよく、第一の期間以外の他の期間においても第一の演出が途中から実行される場合がある手段であってもよい。
(C3) (C1)または(C2)に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中まで実行する(例えば、図139(f)に示すように、演出Hがムービーの途中まで実行される、または演出Oが曲の途中まで実行される)手段である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間中に実行される第一の演出は演出の途中で終了するので、第二の期間が開始されるまで第一の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、演出手段は、第一の期間の期間中のみ、第一の演出が途中まで実行される手段であってもよく、第一の期間以外の他の期間においても第一の演出が途中まで実行される場合がある手段であってもよい。
また、演出手段は、第一の期間の期間中において、第一の演出の一部のみが実行される手段であり、「第一の演出の一部のみ」とは、「第一の演出の途中から開始され、当該第一の演出の途中で終了される演出」のことであってもよく、「第一の演出の途中から開始され、当該第一の演出の最後まで実行される演出」のことであってもよく、「第一の演出の先頭から開始され、当該第一の演出の途中まで実行される演出」のことであってもよい。
(C4) (C1)乃至(C3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出(例えば、図139(a)や(f)に示す演出Hや図139(c)〜(d)に示す演出I、または図139(a)や(f)に示す演出Oや図139(c)〜(d)に示す演出P)の中から決定される演出の一つである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
なお、演出手段は、第一の期間の期間中に、複数の演出に含まれる二以上の演出の中から決定される演出であってもよい。なお、第二の期間に実行可能な演出が一つである場合は、第一の期間は当該一の演出のみ実行されるようにしてもよく、第一の期間を実行せず、第二の期間のみが実行されるようにしてもよい。また、例えば、連荘回数が、例えば二連荘、三連荘など予め定められた回数を達成した場合や、ユーザーモードの設定中に演出の開放条件のミッションが達成された場合など演出増加条件が成立した場合に、第二の期間中に実行可能な演出を増加してもよい。
また、前記操作手段は第一の操作手段(チャンスボタン136)のことであり、第二の操作手段(方向キー139)を備え、演出手段は、第一の期間の期間中において第二の操作手段の操作があった場合に、複数の演出の中から第一の演出が決定されてもよい。このように「演出の変更」と「演出の決定」は、異なる操作手段の操作によって実行されるようにしてもよく、一の操作手段の操作方向によって「演出の変更」と「演出の決定」のいずれかが実行されるようにしてもよい。
また、第二の期間で実行される演出は、例えば、5秒周期でスクロールされるなど、第一の期間の期間中に一定周期で変更されてもよい。また、演出が選択されるとは、「演出が決定されること」を示していてもよく、「演出が変更されること」を含むようにしてもよく、含まないようにしてもよい。また、「演出が変更されること」のみを示していてもよい。
(C5) (C1)乃至(C4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、スピーカ120)である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出手段による演出で遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、三以上の演出手段が備えられていてもよい。
(C6) (C5)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間(例えば、図139(a)〜(g)に示す期間)に、第三の演出(例えば、図139(f)に示す演出O)の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間(例えば、図139(h)から開始される期間)に、第四の演出(例えば、図139(h)に示す演出O´)が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間が終了する場合に、前記第三の演出を少なくとも停止(例えば、図139(g)に示すフェードアウト処理)可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間(例えば、図139(h)から開始される期間)であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される(例えば、図139(h)に示すように、演出O´が曲の最初から実行される)、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間では第三の演出の一部のみが実行されることで、第四の期間において第四の演出が先頭から実行された場合も遊技者が飽きさせないようにすることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出の一部のみが実行される手段であってもよく、第三の演出の全部が実行される手段であってもよい。また、演出手段は、第三の期間の期間中に、第三の演出と異なる一または複数の演出が実行される手段であってもよい。また、第二の演出手段は、第三の期間が終了する場合に、実行中の第三の演出のみが停止される手段であってもよく、第三の演出を含む複数の演出が停止されてもよく、第三の演出を含む全ての演出を停止するようにしてもよい。
また、第三の期間は、第一の期間よりも前に開始される期間であってもよく、第一の期間よりも後に開始される期間であってもよく、第一の期間と同時に開始される期間であってもよい。また、第三の期間は、第一の期間よりも前に終了される期間であってもよく、第一の期間よりも後に終了される期間であってもよく、第一の期間と同時に終了される期間であってもよい。また、例えば、ムービーなどの第一の演出は、第三の演出と連動していなくてもよし、第三の演出と連動していてもよい。また、例えば、ムービーなどの第二の演出は、第四の演出と連動していなくてもよいし、第四の演出と連動していてもよい。
また、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に、第四の演出が必ず実行される手段であってもよく、第四の演出が実行されない場合がある手段であってもよい。例えば、第三の期間が開始されてから第四の期間が開始される前までの間に島一斉演出が開始された場合に、第四の演出が実行されない場合があってもよい。また、第四の演出を含む複数の演出が実行される手段であってもよく、第四の演出のみが実行される手段であってもよい。また、第一の演出手段において第二の期間の期間中に第二の演出が実行されていない場合に、第二の演出手段は、第四の期間の期間中に第四の演出を実行しない手段であってもよく、第四の演出を実行する手段であってもよい。
(C7) (C6)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中から実行する(例えば、図139(f)に示すように、演出Oが曲の途中から実行される)手段である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間中に実行される第三の演出は演出の途中から開始されるので、第四の期間が開始されるまで第三の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中のみ、第三の演出が途中から実行される手段であってもよく、第三の期間以外の他の期間においても第三の演出が途中から実行される場合がある手段であってもよい。
また、第一の演出手段において、第一の演出が途中から実行されている場合に、第二の演出手段は、第三の演出が途中から実行されている手段であってもよく、第三の演出が先頭から開始される手段であってもよい。
(C8) (C6)または(C7)に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中まで実行する(例えば、図139(f)に示すように、演出Oが曲の途中まで実行される)手段である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間中に実行される第三の演出は演出の途中で終了するので、第四の期間が開始されるまで第三の演出の全容を分からなくさせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第三の期間の期間中のみ、第三の演出が途中まで実行される手段であってもよく、第三の期間以外の他の期間においても第三の演出が途中まで実行される場合がある手段であってもよい。
また、第一の演出手段において、第一の演出が途中まで実行されている場合に、第二の演出手段は、第三の演出が途中まで実行されている手段であってもよく、第三の演出の最後まで実行される手段であってもよい。
また、演出手段は、第三の期間の期間中において、第三の演出の一部のみが実行される手段であり、「第三の演出の一部のみ」とは、「第三の演出の途中から開始され、当該第三の演出の途中で終了される演出」のことであってもよく、「第三の演出の途中から開始され、当該第三の演出の最後まで実行される演出」のことであってもよく、「第三の演出の先頭から開始され、当該第三の演出の途中まで実行される演出」のことであってもよい。
(C9) (C6)乃至(C8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出(例えば、図139(f)に示す演出O)は、前記第一の演出(例えば、図139(f)に示す演出H)に対応する演出である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の演出手段と第二の演出手段のそれぞれが実行する演出は、同時に決定されるので、第一の期間における第一のラウンドが終了するまでの期間に、第一の演出手段による第一の演出の少なくとも一部が実行されるとともに、第二の演出手段による第三の演出の少なくとも一部も実行されることで、遊技者をより楽しませることができる場合がある。なお、「第三の演出は、第一の演出に対応する演出」とは、例えば、曲に対応したムービーが実行など第一の演出と第三の演出により演出が構成されていることを示していてもよい。
(C10) (C1)乃至(C9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の期間に実行される演出は、操作手段が操作された場合に決定され、決定された演出は先頭から再度開始されるので、演出手段に特徴を持ったパチンコ機またはスロットマシンを実現できる。
(C11) 演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出(例えば、図139(a)や(f)に示す演出Hや図139(c)〜(d)に示す演出I、または図139(a)や(f)に示す演出Oや図139(c)〜(d)に示す演出P)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図139(f)に示す演出Hまたは演出O)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、図139(a)〜(g)に示す期間)において、第二の期間(例えば、図139(h)から開始される期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合(例えば、チャンスボタン136の押下がされた場合、または第1ラウンドが終了した場合)に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記第一の演出の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間において決定された第一の演出を第二の期間において先頭(最初)から開始する制御を実行することで、第二の期間が開始されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、操作手段の操作があった場合に実行中の第一の演出を一旦終了する制御が実行され、第二の期間が開始されてから当該第二の演出の先頭(最初)から実行する制御が実行されることにより、第二の演出が決定されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、一の演出手段のみを制御する手段であってもよく、複数の演出手段を制御する手段であってもよい。また、演出手段は、複数の演出のみが実行される手段であってもよく、複数の演出以外の報知(不正報知、遊技状態の報知、打ち方報知など)が実行される手段であってもよい。また、演出決定制御は、第二の期間に実行する演出として第一の演出のみを決定する制御であってもよく、第一の演出を含む複数の演出を第二の期間に実行する演出として決定する制御であってもよい。また、第一の条件が成立する要件は、操作手段の操作があったことだけでなく、(1)操作手段の操作があったこと、(2)第一の期間の開始から一定期間が経過したこと、(3)第一の期間が大当り演出の期間に含まれる場合であって特定ラウンドが終了したこと、のいずれか一つまたは二つ、もしくは全てを含む要件であってもよい。演出決定制御は、上記(1)〜(3)のいずれか一つの要件のみが成立した場合にのみ実行されてもよく、上記(1)〜(3)のうちの二つの要件が成立した場合に実行されてもよく、上記(1)〜(3)の全ての要件が成立した場合に成立してもよい。また、上記(1)〜(3)の要件が全て含まれていない別の要件であってもよい。
(C12) (C11)に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図139(h)に示す演出H´または演出O´)であり、
前記演出制御手段は、前記第二の演出を前記第二の期間に実行する演出として少なくとも決定する制御(以下、「演出決定制御」という)を実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(C13) (C11)または(C12)に記載の遊技台であって、
前記演出制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、実行中の演出から他の演出へ変更する制御(以下、「演出変更制御」という)を実行する手段であり、
前記第二の条件が成立する要件とは、前記第一の期間の期間中であることを少なくとも含む要件であり、
前記演出制御手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記演出変更制御を一または複数回実行可能な手段であり、
変更される前記他の演出の一つは、前記第一の演出である、ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、複数の演出の中から第一の演出を決定することで、遊技者が第二の期間に確認できる演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
(C14) (C12)または(C13)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間は、第三の条件の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第三の条件が成立する要件は、前記演出決定制御が少なくとも実行されたことを含む要件である、ことを特徴とする遊技台。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120)、図95〜図97参照(以下同様))と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記演出手段は、複数の演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」(例えば、演出α)という)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第一の場合(例えば、選択可能期間にチャンスボタン136が押下された時刻t3からT秒間の待機時間が経過した場合(時刻t4))に、前記第一の演出から前記複数の演出のうちの他の一の演出(以下、「第二の演出」(例えば、演出δ)という)へ変更される手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、選択可能期間(時刻t0〜t5))である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下(時刻t3))があってから第一の時間(例えば、T秒)が経過した場合(例えば、時刻t4)のことであり、
前記演出手段は、第二の場合(例えば、選択可能期間が終了した場合(時刻t5))に、第二の期間(例えば、第一の期間の終了後の期間)において該演出手段で実行される演出(以下、「第三の演出」(例えば、演出δ)という)が少なくとも決定される手段であり、
前記第二の場合とは、演出決定条件(例えば、選択可能期間の終了(時刻t5))の成立があった場合のことであり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間の終了した後に開始される期間のことであり、
前記演出手段は、第三の場合(例えば、第二の期間が開始された場合(時刻t5))に、前記第三の演出が先頭から開始される手段であり、
前記第三の場合とは、前記第二の期間が開始された場合のことである、ことを特徴とする。(2)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、終了条件(例えば、選択可能期間の終了)の成立があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記終了条件が成立する要件は、前記第一の期間の開始(例えば、時刻t0)から第二の時間(例えば、時刻t0〜t5の時間)が経過したことを少なくとも含む要件である、ことを特徴とする。(3)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、演出変更期間(例えば、選択可能期間)のことであり、
前記演出変更期間とは、前記第一の演出から前記第二の演出への変更を一または複数回実行可能(例えば、図95の時間(T3−T)=時刻t4〜t5の時間が時間Tより長い場合は、時刻t4〜t5の期間にチャンスボタン136を押下すれば複数回の変更が可能)な期間のことである、ことを特徴とする。(4)上記パチンコ機100において、
前記第一の期間は、大当りにおいて少なくとも実行される期間である(例えば、図95参照)、ことを特徴とする。(5)上記パチンコ機100において、
前記大当りは、複数回のラウンドから少なくとも構成されるものであり、
前記第一の期間は、前記複数回のラウンドのうちの一回のラウンド中に少なくとも実行される期間である(例えば、図95参照)、ことを特徴とする遊技台。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示手段(例えば、第一の演出手段(装飾図柄表示装置208))と、
音出力手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120))と、
演出を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
遊技者が少なくとも操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記音出力手段は、第一の曲(例えば、演出α(図95参照;以下同))を少なくとも出力可能な手段であり、
前記音出力手段は、第二の曲(例えば、演出δ)を少なくとも出力可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の曲のタイトル表示(例えば、演出A)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の曲のタイトル表示(例えば、演出D)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第一の条件(例えば、チャンスボタン136の押下の検出)の成立があった場合に、第一の制御(例えば、タイトル表示の変更制御)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、第二の制御(例えば、曲の変更制御)を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第二の条件(例えば、演出の変更可能期間の開始(選択可能期間の開始(段落「0242」)))の成立があった後に、前記第二の制御を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第三の条件(例えば、演出の変更可能期間の終了(選択可能期間の終了(段落「0249」)))の成立の前に、前記第二の制御を少なくとも終了する手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、第三の制御(例えば、曲の決定制御)を実行可能な手段であり、
前記第一の条件が成立するための要件とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)が検知されたことを少なくとも含む要件のことであり、
前記第一の制御は、前記第一の曲のタイトル表示から前記第二の曲のタイトル表示に少なくとも変更可能な制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の曲から前記第二の曲に少なくとも変更可能な制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の制御よりも後で少なくとも実行される制御であり、
前記第二の制御は、前記第一の条件の成立から第一の時間(例えば、T秒)が経過してから実行される制御であり、
前記第三の制御は、前記第三の条件の成立があった後に、前記音出力手段によって出力される曲を少なくとも決定する制御であり、
前記演出制御手段は、第一の場合(例えば、T秒間の待機時間の経過があった場合)に、前記第二の制御により前記第一の曲から前記第二の曲へ少なくとも変更可能な手段であり、
前記演出制御手段は、第二の場合(例えば、T秒間の待機時間の経過に至らない場合)に、前記第二の制御により前記第一の曲から前記第二の曲へ少なくとも変更しない手段であり、
前記第一の場合とは、最後に前記第一の条件の成立があってから前記第一の時間が経過した場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第一の条件の成立があってから前記第一の時間が経過する前に、再度前記第一の条件の成立があった場合のことであり、
前記音出力手段は、前記第一の場合に、前記演出制御手段によって変更された曲(以下、「第三の曲」(例えば、演出δ)という)を少なくとも出力可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、前記第三の曲の出力を終了させる制御を行う手段であり、
前記演出制御手段は、前記第三の条件の成立があった場合に、第四の制御(例えば、曲の先頭から開始する制御)を行う手段であり、
前記第四の制御は、前記第三の制御により決定された曲を先頭から開始させる制御である、ことを特徴とする。(2)上記パチンコ機100において、
前記演出制御手段は、演出変更期間(例えば、選択可能期間)において、前記第一の制御を一または複数回実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記演出変更期間において、前記第二の制御を一または複数回実行可能な手段であり、
前記演出変更期間は、演出を少なくとも変更可能な期間であり、
前記演出変更期間は、第二の時間少なくとも行われる期間である、ことを特徴とする。(3)上記パチンコ機100において、
前記演出変更期間は、大当りにおいて少なくとも実行される期間である、ことを特徴とする。(4)上記パチンコ機100において、
前記大当りは、複数回のラウンドから少なくとも構成されるものであり、
前記演出変更期間は、前記複数回のラウンドのうちの一回のラウンド中に少なくとも実行される期間である、ことを特徴とする。(5)上記パチンコ機100において、
前記操作手段は、第一の操作部(例えば、チャンスボタン136)が設けられた手段であり、
前記操作手段は、第二の操作部(例えば、設定操作部139の方向キー)が設けられた手段であり、
前記第一の条件が成立するための要件とは、前記第一の操作部および前記第二の操作部のうちの一方の操作部の操作が検知されたことを少なくとも含む要件のことである、ことを特徴とする。(6)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出手段(例えば、第二の演出手段(スピーカ120)、図95〜図97参照(以下同様)と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、演出α)であり、
前記演出制御手段は、第一の期間(例えば、選択可能期間(時刻t0〜t5)において、第二の期間(例えば、第一の期間の終了後の期間)に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記第一の演出が前記演出手段によって実行されている際に、前記演出制御手段によって該第一の演出を前記第二の期間に実行する演出として決定された場合に、前記演出手段は、該第一の演出を一端終了し、前記第二の期間において最初から実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台、としてもよい。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出A)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出α)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第三の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第四の演出(例えば、演出β)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、第一の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第一の変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、第二の条件の成立(例えば、操作手段による操作)があった場合に、第二の変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の変更制御は、前記第一の演出から前記第三の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記第二の変更制御は、前記第二の演出から前記第四の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記第一の変更制御は、前記第一の条件の成立があってから第一の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御であり、
前記第二の変更制御は、前記第二の条件の成立があってから第二の時間が経過した後(例えば、T秒後)に実行される制御である、ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出は、第一の時間が経過した後に第三の演出に変更され、第二の演出は、第二の時間が経過した後に第四の演出に変更されることから多彩な演出を行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
より具体的には、時間が多少経過してから変更した結果が反映されることで遊技者に違和感を与え、変更された演出が開始されるまで遊技者の注意を惹きつけておくことができる場合がある。変更された結果が即座に演出に反映されるようでは演出が単調になってしまうが、上記のような時間的ずれを利用した演出を行うことで、演出にバリエーションを出すことができ、遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100において、
前記第一の条件の成立時期は、前記第二の条件の成立時期と少なくとも一致することを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の条件と第二の条件の成立時期が重複するので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、複数の演出の変更条件がほぼ同じタイミングで成立しているのにもかかわらず、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100において、
前記第一の時間は、前記第二の時間と異なるものであることを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の時間と第二の時間は異なるので、演出をより注目させることができる場合がある。また、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。さらに、演出の実行タイミングにバリエーションを与えることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100において、
前記演出手段は、遊技者により演出を選択可能な複数の選択演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の選択演出のうちの第一の選択演出は、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の選択演出は、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の選択演出のうちの第二の選択演出は、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の選択演出は、前記第四の演出を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、演出手段は、遊技者により演出を選択可能な選択演出を実行可能なので、遊技者に違和感を与え、選択したにもかかわらず、すぐに反映しないため、変更された演出をより注目させることができる場合がある。また、選択演出の中にある複数の演出の中から、今選択された演出が何であるかをしっかりと遊技者に報知することができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100において、
前記演出手段は、複数の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の演出手段のうちの第二の演出手段(例えば、スピーカ120)は、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、前記第四の演出を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段は第一の演出を、第二の演出手段は第二の演出をそれぞれ実行可能なので、遊技者に違和感を与え、変更された演出をより注目させることができる場合がある。
(6)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出A)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出B)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、変更条件の成立があった場合に、変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を行うものであり、
前記変更制御は、前記第一の演出から前記第二の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記変更条件は、前記第一の演出の実行中に遊技者が前記操作手段を操作したことにより少なくとも成立するものであり、
前記演出変更手段は、前記変更条件の成立があった後の予め定められた所定の期間は遊技者による前記操作手段の操作を受け付けない、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、選択した演出が開始されてから所定期間は操作手段による演出選択の受付を行わない(無効とする)ので、遊技者が演出の選択を行うことができなくなる。これにより、一定期間は選択した演出を遊技者に必ず視聴させることになるので、誤操作による意図しない演出の変更を防止することができる場合がある。
(7)本実施の形態によるパチンコ機100は、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120)と、
前記演出を少なくとも変更可能な演出変更手段(例えば、第1副制御部400による演出制御処理(ステップS409)や音制御処理(ステップS415))と、
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、演出α)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、演出δ)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出変更手段は、変更条件の成立があった場合に、変更制御(例えば、図85に示す選択演出制御処理のステップS1107がYesでステップS1111で選択された演出)を少なくとも実行可能なものであり、
前記変更制御は、前記第一の演出から前記第二の演出に少なくとも変更可能なものであり、
前記変更条件は、前記第一の演出の実行中に遊技者が前記操作手段を操作し、且つ、当該操作があってから予め定められた所定の期間が経過したことにより少なくとも成立する、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、第一の演出手段は、選択した演出をすぐに反映され、第二の演出手段は、選択してからT秒経過しないと反映されない。つまり、選択してから所定期間が経過しないと、第二の演出手段では選択された演出が開始されないので、すぐに変更してしまう演出が開始されることで感じる煩わしさを防ぐことができる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例に記載されている構成において、「少なくとも・・・可能」と記載された構成は、当該部分を「・・・のみ可能」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「第一の演出を少なくとも停止可能」と記載された表示手段は、「第一の演出のみ停止可能」な演出手段と置き換えて解釈することもできる。また、「第一の演出の少なくとも一部が実行される手段」と記載された構成は、「第一の演出の一部のみが実行される場合があってもよいし、または、第一の演出の全部が実行される手段」と置き換えて解釈することもできる。
また、上記実施例において「・・・可能」と記載されている構成は、当該部分を「・・・しない場合があってもよいし、または必ず・・・する構成も含む」と置き換えて解釈することもできる。例えば、「第二の演出が少なくとも実行可能な手段」と記載されている構成は、「第二の演出を実行しない場合があってもよいし、または、必ず実行する構成も含む手段」と置き換えて解釈することもできる。
また、例えば、上記第一の条件は、第二の条件と異なるタイミングで成立するようにしてもよい。具体例としては、例えば、装飾図柄表示装置208でチャンスボタン136の操作演出が表示され、遊技者がチャンスボタン136を操作する(第一の条件の成立)。次いで、1分後にスピーカ120から「チャンスボタンを押せ!」と指示され、遊技者が再度チャンスボタン136を操作する(第二の条件の成立)。なお、同一のチャンスボタン136でなくてもよい。チャンスボタン136と他の操作手段(方向キー、トリガー、第一のチャンスボタン、第二のチャンスボタン)との組み合わせも可能である。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、上記第一の条件は第二の条件と同じ条件であってもよい。具体例としては、例えば、一の操作手段が所定の操作(所定回数(1回または複数回)の押下(連打)、長押し、スライド、所定のキー操作(例えば方向キーを「上下左右」の順で押す)など)をした場合を条件(条件(1))としてもよい。また、ある時点から消化したゲーム数(あるいは、特図変動回数)が所定回数を超えた場合を条件(条件(2))としてもよい。ある時点とは、パチンコ機の場合は、例えば、確変状態時、時短開始時、特定の演出モード(突然確変や小当り用のモードや、遊技状態は変わらず演出のみが変わるモード)の開始時、電サポから非電サポ状態に変わった変動の開始時などが該当する。スロットマシンの場合は、ART、RT、ATの開始時などが該当する。また、パチンコ機スロットマシンの双方に共通して電源投入時などが該当する。また、当り時に獲得した遊技媒体(遊技球、メダルなど)が所定個数を超えた場合を条件(条件(3))としてもよい。こうすることにより、同じ条件で変更可能なのに、変更された演出の反映時期が異なるので、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。
また例えば、上記第一の条件は、第二の条件と異なる条件であってもよい。具体例としては、第一の条件は、第一の操作手段が操作されたときであり、第二の条件は、第二の操作手段が操作されたときであってもよい。つまり、操作手段の違いを条件としていてもよい。あるいは、第一の条件は、操作手段を第一の回数(例えば1回)操作したときであり、第二の条件は、操作手段を第二の回数(例えば5回)操作したときであってもよい。つまり、操作の違いを条件としていてもよい。他にも長押しやスライド、所定のキー操作などの操作の違いを条件としていてもよい。さらには、第一の条件は、操作手段を操作したときであり、第二の条件は上記条件(2)であってもよい。また、第一の条件は、操作手段を操作したときであり、第二の条件は上記条件(3)であってもよい。また、第一の条件と第二の条件で、上記条件(2)のあるときが異なるパターンであってもよい。また、第一の条件と第二の条件で、上記条件(3)の所定個数が異なるパターンであってもよい。また、第一の条件は上記条件(2)で、第二の条件は上記条件(3)であってもよい。なお上記記載において、第一の条件と第二の条件を逆に適用することも可能である。こうすることにより、条件によって演出の開始時期が異なるので、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また例えば、上記の第一の時間と第二の時間は同じであってもよい。こうすることにより、選択された演出の反映が遅れることによる違和感を少なくすることができる場合がある。
また例えば、一方の演出が選択演出で他方はそれ以外の変化演出であってもよい。第一の演出手段(第二の演出手段)は、選択演出を実行可能であり、第二の演出手段(第一の演出手段)は、選択演出を少なくとも行わないものであってもよい。具体例としては、第二の演出手段(第一の演出手段)で行う演出が上記条件(1)、(2)、あるいは(3)のいずれかで、操作手段の操作により変化される演出であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、操作手段以外の方法で演出を変更可能としてもよい。操作手段による操作で変更されるわけではなく、ある条件の成立時に制御的に演出が変更されるようにしてももちろんよい。例えば、予め決められている演出やランダムに選ばれた演出が条件成立時に行われるようにしてもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また例えば、操作手段は単数でもよい。一の操作手段で少なくとも第一の演出手段と第二の演出手段の選択演出を選択可能としてもよい。例えば、スピーカ120での曲の出力と装飾図柄表示装置208での曲名選択などを一の操作手段で選択可能としてもよい。こうすることにより、選択結果の反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、第一の操作手段は第一の演出手段に、第二の操作手段は第二の演出手段に対応していてもよい。このため複数の操作手段を備える。第一の操作手段の操作は、第一の演出手段に対応し、第二の操作手段の操作は、第二の演出手段に対応させる。例えば、チャンスボタン136は装飾図柄表示装置208に対応し、方向キー139は演出表示装置915にそれぞれ対応するようにしてもよい。こうすることにより、選択結果の反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにしてもよい。例えば、上記実施例に示すように第一の演出手段で第一の選択演出と第三の選択演出を実行可能にしてもよい。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにして、さらに複数の操作手段を用い、同じ演出手段で同じ操作手段を用いるようにしてもよい。例えば、第一の演出手段の第一の選択演出は第一の操作手段に対応し、第二の演出手段の第二の選択演出は第二の操作手段に対応する。また、第一(第二)の演出手段の第三の選択演出は第一(第二)の操作手段に対応する。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、第一の演出手段(または第二の演出手段)で複数の選択演出をするようにして、さらに複数の操作手段を用い、同じ演出手段で異なる操作手段となるように用いてもよい。例えば、第一の演出手段の第一の選択演出は第一の操作手段に対応し、第二の演出手段の第二の選択演出は第二の操作手段に対応する。また、第一(第二)の演出手段の第三の選択演出は第二(第一)の操作手段に対応する。第三の選択演出の実行中は、少なくとも第四の演出を選択可能とする。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また例えば、上記第一の時間と第二の時間を以下のように限定してもよい。(a)演出の選択後は第一の演出手段は第一の時間だけ、第二の演出手段は第二の時間だけ、それぞれ操作手段の操作が受け付けられない。(b)演出が選択されてから第一の演出手段の演出の実行が第一の時間遅延し、第二の演出手段の演出の実行が第二の時間遅延して実行される。(c)演出が選択されてから第一の演出手段(第二の演出手段)の実行が第一の時間(第二の時間)遅延する。第二の演出手段(第一の演出手段)の演出は、第一の時間(第二の時間)よりも短い第二の時間(第一の時間)遅延する。なお、短い方の時間は、遅延しない(つまり、すぐに反映される)ようにしてもよい。(d)演出が選択されてから第一の演出手段(第二の演出手段)の実行が第一の時間(第二の時間)を経過しないと実行されない。第二の演出手段(第一の演出手段)については、第二の時間(第一の時間)分遅延させる、あるいは操作を受け付けない、遅延せずにすぐに反映させる等の変形が適用可能である。
こうすることにより、以下の効果を奏する。
上記(a)では、誤操作による意図しない演出の選択を防ぐことができる場合がある。
上記(b)、(c)で操作から変動終了までの時間分遅延の場合は、他の演出の邪魔になるのを防ぎ、違和感なく選択結果を反映させることができる場合がある。
上記(b)、(c)で特定時間遅延の場合は、違和感を与え、遊技者に注目させることができる。
上記(d)では、遊技者が望まない演出を実行するのを防ぐことができる場合がある。遊技者に煩わしさを感じるのを防止できる場合がある。
また例えば、操作手段の操作で演出の変更ができるようにしてもよい。遊技者が操作可能な操作手段を設けて、第一の演出の実行中に操作手段を操作(第一の条件の成立)することにより、第一の演出を第三の演出に変更可能としてもよい。また、第二の演出の実行中に操作手段を操作(第二の条件の成立)することにより、第二の演出を第三の演出に変更可能としてもよい。なお、「操作手段を操作することにより」は、正確には「操作手段が操作されたことが検知されたことにより」である。遊技者に操作されても、センサで検知されなければ演出が変更できない。
また例えば、上記第三の演出手段と一の操作手段とを組み合わせてもよい。3つの演出手段が1つの操作手段に対応していてもよい。第三の演出手段は、第四の選択演出を実行可能としてもよい。また、第四の選択演出の実行中は、少なくとも第五の演出が選択可能としてもよい。こうすることにより、一の操作手段で複数の演出を選択しても、操作手段により演出の反映にズレがあるので、遊技者に違和感を与え、選択結果を反映まで注目させることができる場合がある。
また例えば、上記第三の演出手段と複数の操作手段を組み合わせてもよい。第一の演出手段と第二の演出手段は第一の操作手段に対応させ、第三の演出手段は第二の操作手段に対応させてもよい。こうすることにより、遊技者の遊技方法にバリエーションを与え、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の条件は、有効期間中に遊技者による選択操作が検出された場合に成立するものであり、第二の条件は、前記有効期間中に遊技者による前記選択操作が検出された場合に成立するものであってもよい。
第一の条件は、実行要件が充足された場合に成立するものであり、第二の条件は前記実行要件が充足された場合に、成立するものであってもよい。また、前記実行要件は、有効期間中に遊技者による選択操作が検出された場合に充足されるものであってもよい。また、第一の条件は、複数の第一の要件のうちのいずれかの要件が充足された場合に成立するものであり、前記複数の第一の要件のうちの一つの要件は、前記実行要件であってもよい。また、第二の条件は、前記複数の第二の要件のうちのいずれかの要件が充足された場合に、成立するものであり、前記複数の第二の要件のうちの一つの要件は、前記実行要件であってもよい。
また、上記実施形態においては、例えば時点t1で遊技者が操作手段のチャンスボタン136を押下すると、例えば演出Aが終了して例えば演出Bが開始されるようにしているが、これに限られず、時点t1から所定時間をかけて演出Aが徐々に終了するとともに演出Bが徐々に開始するようにしてもよい。この場合、演出AおよびBに画像が含まれている場合は演出Aの画像がフェードアウトし演出Bの画像がフェードインする。また、演出AおよびBに楽曲や音声等が含まれている場合は演出Aの音量が徐々に小さくなるとともに演出Bの音量が徐々に大きくなる。
また、複数の遊技状態のうちの第二の遊技状態は、複数の遊技状態のうちの第一の遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態であってもよい。
また、前記第二の遊技状態は、大当りであってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、抽選により第一の確率で大当りに当選するもの(例えば、特図低確普図低確状態)であり、前記第二の遊技状態は、前記抽選により第二の確率で大当りに当選するもの(例えば、特図高確普図高確状態、特図低確普図高確(電サポ)状態)であり、前記第一の確率は、前記第二の確率よりも低いものであってもよい。なお、確率は、特図または普図が大当りする確率を示す。
また、前記第一の遊技状態は、小当りであり、第二の遊技状態は、大当りであってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図73(a)の特図B、特図c)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図73(a)の特図A、特図a、特図b)であってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図73(a)の特図C、特図D、特図b、特図c)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図73(a)の特図A、特図B、特図a)であってもよい。
また、前記第一の遊技状態は、第一の大当り(例えば図73(a)の特図C、特図D)であり、前記第二の遊技状態は、第二の大当り(例えば図73(a)の特図A、特図B、特図a、特図b、特図c)であってもよい。
また、選択演出は、遊技状態によって表示態様(形状、画像、文字列、色、大きさ、透過度、音など)を異ならせてもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態での表示態様と前記第二の遊技状態での表示態様が異なるものであってもよい。
また、例えば、前記第一の遊技状態における選択演出の大きさ(表示領域や画像などの面積、音量など)よりも前記第二の遊技状態における選択演出の大きさ(表示領域や画像などの面積、音量など)が大きくてもよい。また、逆でもよい。また、前記第一の遊技状態における選択演出(表示態様)の透過度よりも前記第二の遊技状態における選択演出(表示態様)の透過度が高いものであってもよい。また、逆でもよい。また、前記第一の遊技状態における選択演出の色(例えば文字列や画像、表示領域の背景の色)は、前記第二の遊技状態における選択演出の色と異なるものであってもよい。
また、選択演出は、前記遊技状態に応じて表示されない場合があるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態である場合に実行されず、前記第二の遊技状態である場合にのみ実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態である場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、前記第一の遊技状態および前記第二の遊技状態である場合にのみ実行されるものであってもよい。
また、選択演出は、いずれの遊技状態であっても実行可能なものであってもよい。
なお、突然確変の大当り演出中は、少なくとも選択演出を行わないものであってもよい。
なお、潜伏確変の大当り演出中は、少なくとも選択演出を行わなくてもよい。
なお、小当り演出中は、少なくとも選択演出を行わなくてもよい。
なお、潜伏確変中と小当り中の演出は、同じものであってもよい。
なお、突然確変で選択選出を少なくとも行ってもよい。
なお、突然確変の大当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、潜伏確変の大当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、小当り演出中に少なくとも選択演出を行ってもよい。
なお、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
上記実施例では、第一の期間はチャンスボタン136の操作を受付可能な期間である。ここで、第一の期間において、チャンスボタンランプ138は点灯しており、チャンスボタン136を操作した場合または第一の期間が終了した後(直後)または同時にチャンスボタンランプ138は消灯する。なお、第一の期間とチャンスボタン136の操作を受付ける期間は一致していてもよいが、第一の期間にチャンスボタンの受付期間が含まれていてもよく、その逆であってもよい。なお、「チャンスボタン136を操作した場合」とは、「チャンスボタン136を押した場合」のことであってもよく「チャンスボタン136を押し、その後離した場合」のことであってもよい。ここで「チャンスボタン136を押した場合」とは、チャンスボタン136の操作を検知するセンサがOFF(非操作状態(オフ))からON(操作状態(オン))となった場合に、コマンドが第1副制御部400に送信されることを示していてもよい。また、「チャンスボタン136を押し、その後離した場合」とは、チャンスボタン136の操作を検知するセンサがON(操作状態)からOFF(非操作状態)となった場合にコマンドが第1副制御部400に送信されることを示していてもよい。なお、第一の期間において、チャンスボタンランプ138は、操作可能状態または不可能状態に関わらず消灯していてもよく、逆に常に点灯していてもよい。
なお、上記実施例では、方向キー(設定操作部)139にランプは設けられていないが、方向キー139にランプが設けられていてもよい(以下、「方向キーランプ」という)。ここで、方向キーランプが設けられている場合は、チャンスボタンランプ138に関する記載を方向キーランプに置き換えてもよい。なお、方向キーランプは、方向キー139全体が点灯するようにしていてもよいが、操作可能な方向キー(ボタン)139b〜139eのそれぞれに設けられていてもよく、例えば、上キー139bと下キー139cが操作可能な場合は、上キー139bのランプと下キー139cのランプが点灯するようにしてもよい。なお、第一の期間において、方向キーランプは、操作されている場合も点灯しているが、操作中は消灯するようにしてもよいし、非操作状態となった場合に再度点灯させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記a1) 演出手段と、
操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の期間に、第一の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間に、第二の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記演出手段は、前記第一の期間において前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される、ことを特徴とする遊技台。
(付記a2) 付記a1に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出の中から決定される演出の一つである、ことを特徴とする遊技台。
(付記a3) 付記a1またはa2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記a4) 付記a1またはa2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記a5) 付記a1またはa2に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記a6) 付記a5に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間に、第三の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間に、第四の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間において前記操作手段の操作があった場合に、前記第三の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作があった場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される、ことを特徴とする遊技台。
(付記a7) 付記a6に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に対応する演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記a8) 付記a1乃至a7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記a9) 演出手段と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段と、
操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記演出制御手段は、第一の期間において、第二の期間に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する制御を実行する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記操作手段の操作があったことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記b1) 演出手段と、
操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、大当りである場合に、大当り演出を少なくとも実行する手段であり、
前記大当りは、複数のラウンドから少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンドであり、
前記演出手段は、第一の期間に、第一の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間に、第二の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記第一の期間とは、前記大当り演出が実行される期間の一部の期間のことであり、
前記演出手段は、前記第一の期間に前記第一のラウンドが終了した場合に、前記第一の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第一の期間は、前記第一のラウンドが終了した場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される、ことを特徴とする遊技台。
(付記b2) 付記b1に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出の中から決定される演出の一つである、ことを特徴とする遊技台。
(付記b3) 付記b1またはb2に記載の遊技台であって、
前記複数のラウンドのうちの少なくとも一つは、第二のラウンドであり、
前記第二のラウンドは、前記第一のラウンドの次に開始されるラウンドであり、
前記第二の期間は、前記第二のラウンドが開始した場合に、少なくとも開始される期間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記b4) 付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記b5) 付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、音出力手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記b6) 付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記b7) 付記b6に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間に、第三の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間に、第四の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出は、前記第四の演出の少なくとも一部である演出であり、
前記複数のラウンドのうちの一つは、第三のラウンドであり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間のことであり、
前記第三の期間は、前記第三のラウンドが終了した場合に、少なくとも終了される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される、ことを特徴とする遊技台。
(付記b8) 付記b7に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三のラウンドとは、前記第一のラウンドのことであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に対応する演出であり、
前記第四の演出は、前記第二の演出に対応する演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記b9) 付記b1乃至b8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記b10) 演出手段と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段と、
操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記第一の演出は、大当りの期間中に少なくとも実行される演出であり、
前記大当りは、複数のラウンドから少なくとも構成されたものであり、
前記複数のラウンドの少なくとも一つは、第一のラウンドであり、
前記演出制御手段は、第一の期間において、第二の期間に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記第一の条件が成立する要件とは、前記第一のラウンドが終了したことを少なくとも含む要件のことであり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記c1) 演出手段と、
操作手段と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の期間に、第一の演出の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第二の期間に、第二の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間が終了する場合に、前記第一の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第二の期間に、前記第二の演出が先頭から開始される、ことを特徴とする遊技台。
(付記c2) 付記c1に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中から実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c3) 付記c1またはc2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の期間に、前記第一の演出を途中まで実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c4) 付記c1乃至c3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第一の期間に、複数の演出の中から決定される演出の一つである、ことを特徴とする遊技台。
(付記c5) 付記c1乃至c4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数の演出手段を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記演出手段のことであり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c6) 付記c5に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、第三の期間に、第三の演出の少なくとも一部を実行する手段であり、
前記第二の演出手段は、第四の期間に、第四の演出が少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間が終了する場合に、前記第三の演出を少なくとも停止可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記第三の期間が終了した後に開始される期間であり、
前記第四の期間に、前記第四の演出が先頭から開始される、ことを特徴とする遊技台。
(付記c7) 付記c6に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中から実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c8) 付記c6またはc7に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、前記第三の期間に、前記第三の演出を途中まで実行する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c9) 付記c6乃至c8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第三の期間とは、前記第一の期間のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間のことであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出に対応する演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c10) 付記c1乃至c9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記c11) 演出手段と、
前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段と、を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記演出制御手段は、第一の期間において、第二の期間に実行する演出を決定可能な手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間が終了した後で開始される期間のことであり、
前記演出制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第二の期間に実行する演出を少なくとも決定する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の期間の期間中である場合に、前記第一の演出の一部のみを実行する手段であり、
前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を終了し、前記第二の期間において、前記第二の期間に実行する演出を先頭から実行可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記演出制御手段により前記第一の演出が実行されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の条件の成立があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。