JP2016140487A - 人工膝関節置換術用手術器具 - Google Patents

人工膝関節置換術用手術器具 Download PDF

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Abstract

【課題】上下ロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲を拡大でき、上下ロッド部の位置の調整作業を容易に行うことができる、人工膝関節置換術用手術器具を提供する。
【解決手段】人工膝関節置換術用手術器具1は、上下ロッド部17を有する本体部11と、足関節固定部12と、脛骨100の近位側の端部の切除方向をガイドする切除ガイド部13と、前後ロッド部14と、前後ロッド部14に挿入されて脛骨100の近位側の端部に固定される第1ピン15及び第2ピン16と、を備える。第1ピン15及び第2ピン16は、前後ロッド部14の長手方向に沿って並ぶ第1孔24及び第2孔25にそれぞれ挿入される。第1孔24及び第2孔25のいずれもが、前後ロッド部14の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられる。第1孔24及び第2孔25のうちの少なくともいずれかは、孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、人工膝関節置換術において用いられる人工膝関節置換術用手術器具に関する。
従来より、膝関節に異常が認められた患者に対してその膝関節を人工膝関節に置換する手術である人工膝関節置換術が行われている。人工膝関節置換術においては、患者の脛骨の近位側の端部及び大腿骨の遠位側の端部のそれぞれに対して、インプラントが設置される。そして、脛骨へのインプラントの設置の際には、まず、脛骨の近位側の端部の一部が、ボーンソー等の切除器具によって切除される。これにより、脛骨の近位側の端部にインプラントの設置面が形成される。
上記のように切除器具によって脛骨の近位側の端部の一部が切除される際には、切除器具の切除方向をガイドする切除ガイド部を含む人工膝関節置換術用手術器具が用いられる。このような人工膝関節置換術用手術器具として、非特許文献1に開示されたものが知られている。
非特許文献1に開示された人工膝関節置換術用手術器具には、人体の上下方向に沿って延びるように配置される上下方向のロッド部が設けられている。そして、上下方向のロッド部の一端側には、足関節に固定される足関節固定部が設けられる。また、上下方向のロッド部の他端側には、前述の切除ガイド部が設けられる。更に、上下方向のロッド部の他端側には、人体の前後方向に沿って延びるように配置される前後方向のロッド部が設けられる。
また、上記の前後方向のロッド部には、長いスパイクピンと短いスパイクピンとがそれぞれ嵌め込まれる貫通孔が形成されている。前後方向のロッド部に嵌め込まれた各スパイクピンは、ハンマーによって打ち付けられることで、脛骨の近位側の端部に差し込まれ、脛骨に固定される。
Smith & Nephew, Inc.、"JOURNEY II BCS Bi-Cruciate Stabilized Knee System"、[online]、[平成27年1月20日検索]、インターネット<URL: http://www.smith-nephew.com/global/assets/pdf/products/surgical/journeyii_st_rev.pdf>
人工膝関節置換術において、術者は、非特許文献1に開示された人工膝関節置換術用手術器具を用いる際には、まず、足関節固定部を足関節に固定する。そして、術者は、前後方向のロッド部に長いスパイクピンを貫通させた状態で、この長いスパイクピンを脛骨の近位側の端部に差し込んで固定する。
次いで、術者は、上下方向のロッド部が患者の脛骨の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下方向のロッド部の位置を調整する。このとき、術者は、脛骨における長いスパイクピンを差し込んだ部分を一部破壊しながら、上下方向のロッド部を揺動させ、そのロッド部の脛骨に対する位置を調整する。術者は、上下方向のロッド部の脛骨に対する位置を所望の位置に調整すると、前後方向のロッド部に短いスパイクピンを貫通させた状態で、この短いスパイクピンを脛骨の近位側の端部に差し込んで固定する。2つのスパイクピンが脛骨に固定されると、次いで、術者は、切除ガイド部に上記のスパイクピンとは異なる他のピンを貫通させた状態で、このピンを脛骨に差し込んで固定する。この状態で、切除器具が用いられ、切除器具の切除方向が切除ガイド部によってガイドされながら、脛骨の近位側の端部の一部が切除され、インプラントの設置面が形成される。
上述のように、非特許文献1に開示された人工膝関節置換術用手術器具を用いる際、術者は、脛骨における長いスパイクピンを差し込んだ部分を一部壊しながら、上下方向のロッド部を揺動させ、そのロッド部の脛骨に対する位置を調整する。一方、長いスパイクピンによって脛骨が壊される範囲は、極力小さく抑制されることが望ましい。このため、上下方向のロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲が大きく制限され、その調整範囲が狭くなってしまう。従って、上下方向のロッド部の位置の調整作業が難しいという問題がある。とくに、人体の前後方向に沿って上下方向のロッド部を揺動させて位置の調整作業を行うことが難しいという問題がある。
また、患者の脛骨における皮質骨或いは海綿骨が固い場合、脛骨における長いスパイクピンを差し込んだ部分を破壊することが困難となる。この場合、足関節固定部に対して上下方向のロッド部の位置を変更して調整することが難しくなる。よって、この場合も、上下方向のロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲が大きく制限され、その調整範囲が狭くなってしまう。このため、この場合も、上下方向のロッド部の位置の調整作業が難しいという問題がある。
また、非特許文献1に開示された人工膝関節置換術用手術器具を用いる場合、短いスパイクピンが脛骨に差し込まれて固定されると、上下方向のロッド部の脛骨に対する位置が規定されてしまう。このため、術者は、長いスパイクピンのみを脛骨に差し込んだ状態でしか、上下方向のロッド部の脛骨に対する位置の調整を行うことができない。よって、術者は、長いスパイクピンのみを脛骨に差し込んだ状態で、上下方向のロッド部の脛骨に対する全ての方向の位置の調整を行わなければならない。
より具体的には、まず、術者は、長いスパイクピンのみを脛骨に差し込んだ状態で、人体の前後方向に沿って上下方向のロッド部を揺動させて位置を調整する位置調整作業を行わなければならない。更に、術者は、長いスパイクピンのみを脛骨に差し込んだ状態で、人体の体軸に垂直な水平面に沿って上下方向のロッド部を回旋させるように揺動させて位置を調整する位置調整作業も行わなければならない。また、必要に応じ、術者は、人体の左右方向に沿って上下方向のロッド部を揺動させて位置を調整する位置調整作業も行わなければならない。このように、術者は、長いスパイクピンのみを脛骨に差し込んだ状態で、上下方向のロッド部の脛骨に対する全ての方向の位置の調整を行わなければならないため、上下方向のロッド部の位置の調整作業が難しいという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、人体の上下方向に沿って延びるように配置されるロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲を拡大することができ、上記のロッド部の位置の調整作業を容易に行うことができる、人工膝関節置換術用手術器具を提供することである。
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る人工膝関節置換術用手術器具は、人工膝関節置換術において用いられる人工膝関節置換術用手術器具であって、人体の上下方向に沿って延びるように配置される上下ロッド部を有する本体部と、前記上下ロッド部の一端側で前記本体部に取り付けられて足関節に固定される足関節固定部と、前記上下ロッド部の他端側で前記本体部に取り付けられ、切除器具によって脛骨の近位側の端部の一部が切除される際の前記切除器具の切除方向をガイドする切除ガイド部と、前記上下ロッド部の他端側で前記本体部に取り付けられ、人体の前後方向に沿って延びるように配置される前後ロッド部と、前記前後ロッド部に挿入された状態で前記脛骨の近位側の端部に差し込まれて当該脛骨に固定される第1ピン及び第2ピンと、を備え、前記第1ピン及び前記第2ピンは、前記前後ロッド部の長手方向に沿って並んで設けられる第1孔及び第2孔にそれぞれ挿入され、前記第1孔及び前記第2孔のいずれもが、前記前後ロッド部を貫通する貫通孔として設けられるとともに、前記前後ロッド部の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられ、前記第1孔及び前記第2孔のうちの少なくともいずれかは、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられている。
この構成によると、前後ロッド部には、第1ピン及び第2ピンがそれぞれ挿入される第1孔及び第2孔が、前後ロッド部の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられる。更に、第1孔及び第2孔のうちの少なくともいずれかは、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられている。このため、上下ロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲を拡大することができ、上下ロッド部の位置の調整作業を容易に行うことができる。
上記の作用効果について、より詳しく説明する。術者は、まず、断面積変化孔に対して第1ピン及び第2ピンの一方を挿入した状態で、そのピンを脛骨の近位側の端部に差し込んで固定する。この状態で、術者は、上下ロッド部が患者の脛骨の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下ロッド部の位置を調整する。このとき、術者は、脛骨に差し込んだピンによって脛骨を破壊することなく、断面積変化孔の内側における上記のピンの相対位置を変更することによって、上下ロッド部を揺動させ、上下ロッド部の脛骨に対する位置を容易に調整することができる。また、脛骨に差し込んだピンによって脛骨を破壊する必要が無いため、患者の脛骨における皮質骨或いは海綿骨が固い場合であっても、術者は、断面積変化孔の内側における上記のピンの相対位置を変更することによって、上下ロッド部を揺動させ、上下ロッド部の脛骨に対する位置を容易に調整することができる。
よって、上記の構成によると、上下ロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲が大きく制限されることがなく、その調整範囲を従来の場合に比して拡大することができる。このため、上下ロッド部の位置の調整作業を容易に行うことができる。また、上記の構成によると、第1孔及び第2孔のいずれもが、前後ロッド部の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。このため、人体の前後方向に沿って上下ロッド部を揺動させて位置の調整作業を行うことが更に容易となる。
また、上記の構成によると、第1ピン及び第2ピンの一方が挿入される断面積変化孔は、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられるとともに、前後ロッド部の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。よって、第1ピン及び第2ピンの一方のみが脛骨に固定された状態では、術者は、上下ロッド部の脛骨に対する全ての方向の位置の調整を行うことができる。より具体的には、術者は、人体の前後方向に沿って上下ロッド部を揺動させて位置を調整する位置調整作業を行うことができる。また、術者は、人体の体軸に垂直な水平面に沿って上下ロッド部を回旋させるように揺動させて位置を調整する位置調整作業も行うことができる。更に、術者は、人体の左右方向に沿って上下ロッド部を揺動させて位置を調整する位置調整作業も行うことができる。
術者は、第1ピン及び第2ピンの一方のみが脛骨に固定された状態で、少なくとも、人体の体軸に垂直な水平面に沿って上下ロッド部を回旋させるように揺動させて位置を調整する位置調整作業を行う。そして、この位置調整作業が完了した状態で、術者は、第1ピン及び第2ピンの他方も前後ロッド部に挿入し、更にその他方のピンも脛骨の近位側の端部に差し込んで固定する。第1孔及び第2孔は、いずれも、前後ロッド部の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。このため、第1ピン及び第2ピンの両方が脛骨に固定された状態においても、術者は、人体の前後方向に沿って上下ロッド部を揺動させて位置の調整作業を行うことができる。よって、術者は、上下ロッド部の脛骨に対する異なる方向の位置の調整作業を、第1ピン及び第2ピンの一方のみが脛骨に固定された状態と、第1ピン及び第2ピンの両方が脛骨に固定された状態とにおいて、それぞれ分けて行うことができる。よって、上下ロッド部の位置の調整作業を更に容易に行うことができる。
尚、第1ピン及び第2ピンの両方が脛骨に固定され、上下ロッド部の脛骨に対する全ての位置の調整作業が終了すると、術者は、第1ピン及び第2ピンとは異なる他のピンを切除ガイド部に貫通させた状態で、このピンを脛骨に差し込んで固定する。この状態で、切除器具が用いられ、切除器具の切除方向が切除ガイド部によってガイドされながら、脛骨の近位側の端部の一部が切除されることになる。
以上説明したように、上記の構成によると、人体の上下方向に沿って延びるように配置される上下ロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲を拡大することができ、上下ロッド部の位置の調整作業を容易に行うことができる、人工膝関節置換術用手術器具を提供することができる。
(2)前記断面積変化孔は、孔の貫通方向において孔の断面積が一旦連続的に減少した後に連続的に増大する形状の孔として設けられていることが好ましい。
この構成によると、断面積変化孔は、孔の断面積が一旦連続的に減少した後に連続的に増大する。このため、断面積変化孔に挿入された第1ピン又は第2ピンに対して、前後ロッド部を、断面積変化孔における断面積の小さい部分を中心として、より滑らかに揺動させることができる。これにより、上下ロッド部の位置の調整作業を更に容易に行うことができる。
(3)前記断面積変化孔は、孔の貫通方向において、孔の貫通方向及び前記前後ロッド部の長手方向の両方向に対して垂直な方向である孔幅方向の寸法が、一旦連続的に減少した後に連続的に増大する形状の孔として設けられていることが好ましい。
この構成によると、断面積変化孔は、孔幅方向の寸法が一旦連続的に減少した後に連続的に増大するように構成されている。このため、断面積変化孔に挿入された第1ピン又は第2ピンに対して、前後ロッド部を、断面積変化孔における断面積の小さい部分を中心として、人体の左右方向に沿ってより滑らかに揺動させることができる。これにより、人体の左右方向に沿って上下ロッド部を揺動させて行う位置の調整作業を更に容易に行うことができる。
本発明によると、人体の上下方向に沿って延びるように配置される上下ロッド部の脛骨に対する位置の調整範囲を拡大することができ、上下ロッド部の位置の調整作業を容易に行うことができる、人工膝関節置換術用手術器具を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る人工膝関節置換術用手術器具を示す図である。 人工膝関節置換術用手術器具の使用形態を模式的に示す図であって、人工膝関節置換術用手術器具を患者の脛骨とともに示す斜視図である。 人工膝関節置換術用手術器具の使用形態を模式的に示す図であって、人工膝関節置換術用手術器具を患者の脛骨とともに示す正面図である。 人工膝関節置換術用手術器具の使用形態を模式的に示す図であって、人工膝関節置換術用手術器具を患者の脛骨とともに示す側面図である。 人工膝関節置換術用手術器具の使用形態を模式的に示す図であって、人工膝関節置換術用手術器具を患者の脛骨とともに示す平面図である。 図3の一部を拡大して示す図である。 図4の一部を拡大して示す図である。 人工膝関節置換術用手術器具の平面図である。 図8のA−A線矢視方向から見た人工膝関節置換術用手術器具の前後ロッド部の断面を示す断面図である。 図8のB−B線矢視方向から見た人工膝関節置換術用手術器具の前後ロッド部の断面を示す断面図である。 人工膝関節置換術用手術器具において前後ロッド部に第1ピンが挿入された状態における前後ロッド部及び第1ピンの断面図である。 人工膝関節置換術用手術器具において前後ロッド部に第2ピンが挿入された状態における前後ロッド部及び第2ピンの断面図である。 人工膝関節置換術用手術器具の使用形態を説明するための模式図であって、人工膝関節置換術用手術器具を患者の脛骨とともに示す側面図である。 人工膝関節置換術用手術器具の使用形態を説明するための模式図であって、人工膝関節置換術用手術器具を患者の脛骨とともに示す側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。本発明は、患者の膝関節を人工膝関節に置換するための人工膝関節置換術において用いられる人工膝関節置換術用手術器具として、広く適用することができる。
[人工膝関節置換術、人工膝関節置換術用手術器具の概略]
図1は、本発明の一実施の形態に係る人工膝関節置換術用手術器具1(以下、単に「手術器具1」とも称する)を示す図である。手術器具1は、人工膝関節置換術において用いられる。人工膝関節置換術は、膝関節に異常が認められた患者に対してその膝関節を人工膝関節に置換する手術である。
人工膝関節置換術においては、患者の脛骨の近位側の端部及び大腿骨の遠位側の端部において、それらの一部がそれぞれ切除され、インプラントの設置面が形成される。人工膝関節は、脛骨用のインプラント(図示省略)と大腿骨用のインプラント(図示省略)とにより構成される。そして、脛骨の近位側の端部の設置面(図示省略)に脛骨用のインプラントが設置され、大腿骨の遠位側の端部の設置面(図示省略)に大腿骨用のインプラントが設置される。これにより、患者の膝関節が人工膝関節に置換される。尚、「近位側」とは、体幹により近い側であり、「遠位側」とは、体幹からより遠い側である。
上述の通り、人工膝関節置換術においては、脛骨の近位側の端部に脛骨用のインプラントの設置面が形成される。脛骨の近位側の端部にインプラントの設置面が形成される際には、脛骨の近位側の端部の一部が、ボーンソー等の切除器具(図示省略)によって切除される。そして、脛骨の近位側の端部の一部が切除器具によって切除される際に、切除器具の切除方向をガイドする切除ガイド部を含む人工膝関節置換術用手術器具1が用いられる。以下、人工膝関節置換術用手術器具1について詳しく説明する。
図2は、手術器具1の使用形態を模式的に示す図であって、手術器具1を患者の脛骨100とともに示す斜視図である。図3は、手術器具1の使用形態を模式的に示す図であって、手術器具1を患者の脛骨100とともに示す正面図である。図4は、手術器具1の使用形態を模式的に示す図であって、手術器具1を患者の脛骨100とともに示す側面図である。図5は、手術器具1の使用形態を模式的に示す図であって、手術器具1を患者の脛骨100とともに示す平面図である。尚、図2乃至図5においては、患者の人体の要素については脛骨100のみが模式的に示されており、患者の人体の他の骨及び筋肉等の軟部組織の図示は全て省略されている。
尚、以下で説明する各図において、「上」と記載された矢印が指示する方向が患者の人体における上側又は上方に対応し、「下」と記載された矢印が指示する方向が患者の人体における下側又は下方に対応し、「右」と記載された矢印が指示する方向が患者の人体における右側又は右方に対応し、「左」と記載された矢印が指示する方向が患者の人体における左側又は左方に対応し、「前」と記載された矢印が指示する方向が患者の人体における前側又は前方に対応し、「後」と記載された矢印が指示する方向が患者の人体における後側又は後方に対応する。即ち、以下で説明する各図において示す上下方向、左右方向、及び前後方向は、患者の人体を基準とした上下方向、左右方向、及び前後方向に対応している。
図1乃至図5に示すように、手術器具1は、本体部11、足関節固定部12、切除ガイド部13、前後ロッド部14、第1ピン15、第2ピン16、等を備えて構成されている。
[本体部]
本体部11は、図1乃至図5に示すように、上下ロッド部17、シャフト連結部18、前後ロッド支持部20、等を備えて構成されている。
上下ロッド部17は、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態において、人体の上下方向に沿って延びるように配置される。そして、上下ロッド部17は、第1ロッド17a、第2ロッド17b、第3ロッド17c、等を備えて構成されている。第1ロッド17a、第2ロッド17b、第3ロッド17cは、いずれも、直線状に延びる部材として設けられ、人体の上下方向に沿って配置される。
第1ロッド17aと第2ロッド17bとは、同軸状に直列に連結される。そして、第1ロッド17aは、例えば、角筒状の部材として設けられ、第2ロッド17bは、例えば、略円形断面の丸棒状の部材として設けられる。そして、第2ロッド17bは、その一方の端部側の部分が第1ロッド17aの内側に対して挿入され、第1ロッド17aに対して軸方向に沿って位置を変更可能に構成されている。即ち、上下ロッド部17における第1ロッド17a及び第2ロッド17bによって構成される部分は、軸方向に伸縮自在に構成されている。
上記の構成により、上下ロッド部17は、軸方向の長さを変更可能に構成されている。即ち、上下ロッド部17は、脛骨100に沿って配置された状態においては、人体の上下方向における長さを調整可能に構成されている。尚、上下ロッド部17における第1ロッド17aと第2ロッド17bとの連結部分には、位置決め部17dが設けられている。位置決め部17dは、第1ロッド17aに対する第2ロッド17bの軸方向の位置を術者が所望する位置に位置決めするための機構として設けられている。例えば、位置決め部17dは、バネ力に基づいて第1ロッド17aと第2ロッド17bとを係合させる係合部と、バネ力に基づく係合を解除させるための押圧操作部とが設けられて構成されている。そして、上下ロッド部17は、術者が位置決め部17dを操作することにより、第1ロッド17aに対する第2ロッド17bの位置を段階的に変更可能に構成されている。
第3ロッド17cは、略矩形断面の部分を有する棒状の部材として設けられている。また、第3ロッド17cは、軸方向における中途部分に、軸方向と直交する方向に貫通形成されたスリット状の開口が設けられている。第3ロッド17cは、第2ロッド17bに対して後述するロッド連結部17eを介して連結されている。
また、第3ロッド17cは、第2ロッド17bに対して、第3ロッド17cの軸方向と第2ロッド17bの軸方向とが平行に設定された状態で、ロッド連結部17eを介して連結されている。即ち、第3ロッド17cは、第2ロッド17bに対して、同軸状には連結されておらず、軸方向がオフセットして平行に延びた状態で、ロッド連結部17eにより連結されている。
ロッド連結部17eは、上述の通り、第3ロッド17cを第2ロッド17bに対して軸方向がオフセットして平行に延びた状態で連結している。また、ロッド連結部17eには、後述の切除ガイド部13が取り付けられている。そして、ロッド連結部17eには、第3ロッド17cの軸方向における第2ロッド17bに対する切除ガイド部13の位置を無段階に調整する機構が設けられている。例えば、ロッド連結部17eには、術者によって回転操作される回転操作部と、回転操作部の回転動作に伴って、回転軸の軸方向に沿って直線状に連続的に変位する直線変位部とが設けられている。そして、例えば、回転操作部が第2ロッド17bに対して回転自在に取り付けられ、直線変位部が切除ガイド部13に取り付けられる。
そして、手術器具1は、術者がロッド連結部17eを操作することにより、第2ロッド17bに対する第3ロッド17cの人体の上下方向における位置が無段階的に変更可能に構成されている。これにより、手術器具1は、術者が、第2ロッド17bの第1ロッド17aに対する人体の上下方向に沿った位置を調整した後に、更に、第3ロッド17cの第2ロッド17bに対する人体の上下方向に沿った位置も微調整することができるように、構成されている。
シャフト連結部18は、上下ロッド部17と後述する足関節固定部12とを連結する機構として設けられている。足関節固定部12には、シャフト21が設けられている。そして、シャフト連結部18は、第1ロッド17aとシャフト21とを連結することで、上下ロッド部17と足関節固定部12とを連結する。
また、シャフト連結部18は、シャフト21の軸方向が第1ロッド17aの軸方向に対して直交するように、シャフト21を第1ロッド17aの端部に対して連結する。尚、シャフト連結部18は、第1ロッド17aにおける第2ロッド17bに連結される側と反対側の端部(第1ロッド17aが人体の上下方向に沿って配置された際における下端部)において、シャフト21を第1ロッド17aに連結する。
また、シャフト連結部18には、シャフト21が軸方向にスライド移動自在に貫通する貫通孔が設けられている。そして、手術器具1は、シャフト21に対するシャフト連結部18の位置が変更されることで、シャフト21の軸方向における足関節固定部12に対する上下ロッド部17の位置を変更可能に構成されている。これにより、手術器具1は、脛骨100に沿って配置された状態において、足関節固定部12に対する人体の前後方向における上下ロッド部17の位置を調整可能に、構成されている。
尚、シャフト連結部18には、シャフト21に対する第1ロッド17aのシャフト21の軸方向と平行な方向における位置を術者が所望する位置に位置決めするための機構も設けられている。例えば、シャフト連結部18には、バネ力に基づいてシャフト21と第1ロッド17aとを係合させる係合部と、バネ力に基づく係合を解除させるための押圧操作部とが設けられている。そして、手術器具1は、術者がシャフト連結部18を操作することにより、足関節固定部12に対する上下ロッド部17の人体の前後方向における位置が段階的に変更可能に構成されている。
前後ロッド支持部20は、上下ロッド部17と後述する前後ロッド部14とを連結し、上下ロッド部17に対して前後ロッド部14を支持する機構として設けられている。また、前後ロッド支持部20は、角筒状のブロック状の部材を備えて構成されている。そして、前後ロッド支持部20は、第3ロッド17cの端部に対して取り付けられる。尚、前後ロッド支持部20は、第3ロッド17cにおける第2ロッド17bに連結される側と反対側の端部(第3ロッド17cが人体の上下方向に沿って配置された際における上端部)において、前後ロッド部14を第3ロッド17cに連結する。
前後ロッド支持部20には、前後ロッド部14が軸方向にスライド移動自在に挿入される貫通孔が設けられている。そして、前後ロッド支持部20は、上記の貫通孔に挿入された前後ロッド部14の軸方向が第3ロッド17cの軸方向に対して直交するように、前後ロッド部14を第3ロッド部17cの端部に対してスライド移動自在に連結する。そして、前後ロッド支持部20に対する前後ロッド部14の位置が変更されることで、第3ロッド17cの軸方向と直交する方向における、上下ロッド部17に対する前後ロッド部14の位置が、変更される。
尚、前後ロッド支持部20には、第3ロッド17cに対する前後ロッド部14の位置を無段階に調整する機構が設けられている。例えば、前後ロッド支持部20には、術者によって回転操作されるとともに前述の角筒状のブロック状の部材に対して変位自在に螺合している回転スクリュー部が設けられている。回転スクリュー部の先端部は、上記のブロック状の部材の内側で前後ロッド部14に当接して前後ロッド部14のブロック状の部材に対する位置を位置決め可能に構成されている。そして、手術器具1は、術者が上記の回転スクリュー部を操作することにより、前後ロッド部14の上下ロッド部17に対する人体の前後方向に沿った位置を術者の所望の位置に無段階的に調整することができるように、構成されている。
[足関節固定部]
図1乃至図5に示す足関節固定部12は、上下ロッド部17の一端側で本体部11に取り付けられて足関節に固定される機構として設けられている。足関節固定部12は、シャフト21、一対のクランプ部(22a、22b)、フレーム部23、等を備えて構成されている。
シャフト21は、例えば、略円形断面の丸棒状の部分を有し、直線状に延びる部材として設けられる。シャフト21は、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態において、その軸方向が人体の前後方向に沿って延びるように、配置される。そして、シャフト21は、前述の通り、シャフト連結部18を介して、上下ロッド部17の第1ロッド17aの端部(第1ロッド17aが人体の上下方向に沿って配置された際における下端部)に対して連結される。これにより、足関節固定部12は、上下ロッド部17の一端側(上下ロッド部17が人体の上下方向に沿って配置された際における下端側)で本体部11に取り付けられる。
一対のクランプ部(22a、22b)は、足関節をフレーム部23に向かって外側から挟み込むようにクランプすることで(固定することで)足関節固定部12を足関節に対して固定させる機構として設けられている。フレーム部23は、一対のアーム状の部分を有し、これらの一対のアーム状の部分が斜めに交差して一体化された形状の構造体として設けられている。そして、フレーム部23は、一対のクランプ部(22a、22b)とシャフト21とを連結するように構成されている。シャフト21は、その端部において、フレーム部23の中央部分に対して取り付けられている。一対のクランプ部(22a、22b)のそれぞれは、上記の一対のアーム状の部分のそれぞれの端部に対して取り付けられている。
フレーム部23は、足関節に対して前方側から左右側に亘って配置される。一対のクランプ部(22a、22b)は、足関節に対して左右側から後方側に亘って配置される。そして、一対のクランプ部(22a、22b)及びフレーム部23は、足関節の後方における一対のクランプ部(22a、22b)の間の領域を除き、足関節の周囲を取り囲むように配置される。これにより、一対のクランプ部(22a、22b)及びフレーム部23は、足関節を周囲から挟み込んで固定できるように構成されている。
一対のクランプ部(22a、22b)のそれぞれは、フレーム部23に対して、片持ち状で揺動自在に取り付けられている。また、一対のクランプ部(22a、22b)とフレーム23との連結部分には、一対のクランプ部(22a、22b)のそれぞれをフレーム部23側に向かって付勢するトーションバネが設けられている。
術者は、足関節固定部12を足関節に固定する際には、一旦、上記のトーションバネのバネ力に抗して一対のクランプ部(22a、22b)をフレーム部23に対して開くように揺動させる。そして、術者は、一対のクランプ部(22a、22b)及びフレーム部23にて足関節の周囲を取り囲んだ状態で、トーションバネのバネ力に抗して加えていた力を解除する。これにより、トーションバネのバネ力によって、一対のクランプ部(22a、22b)がフレーム部23に向かって足関節を挟み込むように揺動し、一対のクランプ部(22a、22b)及びフレーム部23が足関節に対して固定される。尚、図面においては、脛骨100の周囲の軟部組織の図示が省略されているが、足関節固定部12は、足関節に対して軟部組織の外側から固定される。
[切除ガイド部]
図6は、図3の一部を拡大して示す図である。図7は、図4の一部を拡大して示す図である。図1乃至図7に示す切除ガイド部13は、ボーンソー等の切除器具(図示省略)によって脛骨100の近位側の端部の一部が切除される際の切除器具の切除方向をガイドする機構として設けられている。
切除ガイド部13には、取付部13a、スリット形成部13b、等が設けられている。切除ガイド部13は、ブロック状に設けられた取付部13aにおいて、上下ロッド部17のロッド連結部17eに対して取り付けられて固定される。これにより、切除ガイド部13は、上下ロッド部17の他端側(上下ロッド部17が人体の上下方向に沿って配置された際における上端側)で本体部11に取り付けられる。
スリット形成部13bは、取付部13aに一体に設けられ、取付部13aから緩やかに湾曲して延びるプレート状の部分として設けられている。尚、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態において、取付部13aは、脛骨100の前方に配置される。そして、スリット形成部13bは、脛骨100の前方から左右方向の一方側に向かって脛骨100の周囲に沿って緩やかに湾曲して延びるように配置される。
また、スリット形成部13bには、前述の切除器具によって脛骨100の近位側の端部の一部が切除される際の切除器具の切除方向をガイドするスリット状のガイド溝13cが貫通形成されている。手術器具1の脛骨100に対する位置の調整が完了した状態において、ガイド溝13cに沿って切除器具が差し込まれ、その切除器具により、脛骨100の近位側の端部の一部が切除される。脛骨100の近位側の端部の一部が切除されることで、脛骨用のインプラントの設置面が脛骨100に形成されることになる。
また、切除ガイド部13には、複数のピン孔13dが設けられている。各ピン孔13dは、貫通孔として設けられている。そして、ピン孔13dには、後述する第1ピン15及び第2ピン16とは異なる他のピン(図示省略)が差し込まれる。ピン孔13dに差し込まれた上記の他のピンは、更に、脛骨100に対して差し込まれ、脛骨100に固定される。このように上記の他のピンが複数のピン孔13dを貫通した状態で脛骨100に差し込まれて固定されることで、切除ガイド部13が脛骨100に固定される。切除ガイド部13が脛骨100に固定された状態で、上記の切除器具が用いられ、脛骨100の近位側の端部の一部が切除される。
[前後ロッド部、第1ピン、第2ピン]
図8は、手術器具1の平面図である。図9は、図8のA−A線矢視方向から見た手術器具1の前後ロッド部14の断面を示す断面図である。図10は、図8のB−B線矢視方向から見た手術器具1の前後ロッド部14の断面を示す断面図である。図1乃至図10に示す前後ロッド部14は、例えば、略矩形断面の角棒状の部分を有し、直線状に延びる部材として設けられている。そして、前後ロッド部14は、前後ロッド支持部20の貫通孔に挿入された状態で前後ロッド支持部20に取り付けられる。これにより、前後ロッド部14は、上下ロッド部17の他端側(上下ロッド部17が人体の上下方向に沿って配置された際における上端側)で本体部11に取り付けられている。
また、前後ロッド部14は、前後ロッド支持部20の貫通孔に挿入されて前後ロッド支持部20に支持されていることで、前後ロッド部14の軸方向が第3ロッド17cの軸方向に対して直交した状態で、本体部11に取り付けられている。これにより、前後ロッド部14は、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態において、その軸方向が人体の前後方向に沿って延びるように、配置される。
図1乃至図7に示す第1ピン15及び第2ピン16は、それぞれ、前後ロッド部14に挿入された状態で脛骨100の近位側の端部に差し込まれて脛骨100に固定されるピン部材として設けられている。第1ピン15及び第2ピン16は、いずれも、略円形断面の丸棒状の部分を有し、直線状に延びる部材として設けられている。そして、第1ピン15及び第2ピン16のそれぞれの先端部は、脛骨100に差し込まれる切っ先状の部分として形成されている。前後ロッド部14に挿入された第1ピン15及び第2ピン16は、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態において、脛骨100の近位側の端部に対して、人体の上下方向に沿って下方側に向かって差し込まれて固定される。
また、前後ロッド部14には、第1孔24及び第2孔25が設けられている。第1ピン15及び第2ピン16は、第1孔24及び第2孔25にそれぞれ挿入される。即ち、第1ピン15は、第1孔24に挿入され、第2ピン16は、第2孔25に挿入される。第1孔24及び第2孔25は、前後ロッド部14の長手方向に沿って並んで設けられている。前後ロッド部14の長手方向は、前後ロッド部14が直線状に延びる軸方向であり、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態では、人体の前後方向に沿って延びる方向となる。
また、第1孔24及び第2孔25のいずれもが、前後ロッド部14を貫通する貫通孔として設けられている。第1孔24及び第2孔25のそれぞれに挿入された第1ピン15及び第2ピン16は、貫通孔として設けられた第1孔24及び第2孔25のそれぞれを貫通した状態で、脛骨100に差し込まれる。尚、第1孔24及び第2孔25が前後ロッド部14を貫通する方向は、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態では、人体の上下方向に沿って延びる方向となる。
また、第1孔24及び第2孔25は、いずれも、前後ロッド部14の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。そして、第1孔24及び第2孔25のうちの少なくともいずれかは、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられている。本実施形態では、図9によく示すように、第1孔24が、上記の断面積変化孔として設けられている。よって、第1孔24は、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態において、孔の貫通方向である人体の上下方向において孔の断面積が減少して窄まった部分である断面積減少部分24aが設けられた断面積変化孔として設けられている。尚、図10に示すように、第2孔25は、孔の貫通方向において孔の断面積が変化せずに一定の断面積で前後ロッド部14を貫通する孔として設けられている。
また、図9に示すように、断面積変化孔である第1孔24は、孔の貫通方向において、孔の断面積が一旦連続的に減少して断面積減少部分24aを経た後に連続的に増大する形状の孔として設けられている。更に、第1孔24は、孔の貫通方向において、孔の貫通方向及び前後ロッド部14の長手方向の両方向に対して垂直な方向である孔幅方向の寸法が、一旦連続的に減少して断面積減少部分24aを経た後に連続的に増大する形状の孔として設けられている。尚、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態では、第1孔24の貫通方向は人体の上下方向に対応し、前後ロッド部14の長手方向は人体の前後方向に対応し、第1孔24の孔幅方向は人体の左右方向に対応する。よって、手術器具1が脛骨100に沿って配置された状態では、第1孔24は、人体の上下方向において、人体の左右方向の寸法が、一旦連続的に減少した後に連続的に増大する状態となる。
図11は、手術器具1において前後ロッド部14の第1孔24に第1ピン15が挿入された状態における前後ロッド部14及び第1ピン15の断面図である。図12は、手術器具1において前後ロッド部14の第2孔25に第2ピン16が挿入された状態における前後ロッド部14及び第2ピン16の断面図である。尚、図11に示す前後ロッド部14の断面は、図9に示す前後ロッド部14の断面に対応している。そして、図12に示す前後ロッド部14の断面は、図10に示す前後ロッド部14の断面に対応している。
図11に示すように、第1孔24の孔幅方向における寸法は、断面積減少部分24aにおいて、第1ピン15の直径よりも僅かに大きい寸法に設定されている。そして、断面積減少部分24aから離れて第1孔24の開口側に向かうほど、第1孔24の孔幅方向における寸法は、大きくなるように設定されている。一方、図12に示すように、第2孔25の孔幅方向における寸法は、孔の貫通方向において、変化せず一定であり、第2ピン16の直径よりも僅かに大きい寸法に設定されている。尚、第2孔25においても、孔幅方向は第1孔24と同様に規定される。即ち、第2孔25の孔幅方向は、第2孔25の貫通方向及び前後ロッド部14の長手方向の両方向に対して垂直な方向として規定される。
第1ピン15が第1孔24に挿入された状態では、第1ピン15は、第1孔24の内側に遊嵌状態で配置される(図2、図5、図11を参照)。このため、第1孔24に挿入されて脛骨100に差し込まれた状態の第1ピン15に対して、前後ロッド部14が揺動して相対変位可能に配置されることになる。とくに、第1孔24は、前後ロッド部14の長手方向(手術器具1が脛骨100に沿って配置された際における人体の前後方向)に沿って延びる長孔として設けられているため、前後ロッド部14は、脛骨100に固定された第1ピン15に対して人体の前後方向に沿って比較的大きく揺動して相対変位することが可能となる。
また、第1孔24は、前述の通り、断面積減少部分24aから孔の開口側に向かうほど孔幅方向の寸法が大きい。このため、第1孔24に挿入されて脛骨100に固定された状態の第1ピン15に対して、前後ロッド部14は、人体の左右方向に沿って傾くように揺動して相対変位することも可能となる。更に、前後ロッド部14は、脛骨100に固定された第1ピン15に対して、人体の体軸に垂直な水平面に沿って回旋するように揺動して相対変位することも可能となる。
また、第2ピン16が第2孔25に挿入された状態では、第2ピン16は、第2孔25の内側に遊嵌状態で配置される(図2、図5、図12を参照)。このため、第2孔25に挿入されて脛骨100に差し込まれた状態の第2ピン16に対して、前後ロッド部14が揺動して相対変位可能に配置されることになる。
尚、第2孔25は、前後ロッド部14の長手方向(手術器具1が脛骨100に沿って配置された際における人体の前後方向)に沿って延びる長孔として設けられているため、前後ロッド部14は、脛骨100に固定された第2ピン16に対して人体の前後方向に沿って比較的大きく揺動して相対変位することが可能となる。しかし、第2孔25の孔幅方向における寸法は、第2ピン16の直径よりも僅かに大きい一定の寸法に設定されている。このため、脛骨100に固定された第2ピン16に対して、前後ロッド部14が、人体の前後方向以外の方向に沿って揺動して相対変位することは、規制される。
[人工膝関節置換術用手術器具の使用形態]
図13及び図14は、手術器具1の使用形態を説明するための模式図であって、手術器具1を患者の脛骨100とともに示す側面図である。尚、図13及び図14においては、患者の人体の要素については脛骨100のみが模式的に示されており、患者の人体の他の骨及び筋肉等の軟部組織の図示は全て省略されている。
人工膝関節置換術において手術器具1が使用される際には、まず、足関節固定部12が患者の足関節に固定される(図13を参照)。即ち、術者によって、一対のクランプ部(22a、22b)が操作され、足関節固定部12が患者の足関節に固定される。
足関節固定部12が足関節に固定されると、術者によって、上下ロッド部17が患者の脛骨100の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下ロッド部17の位置が調整される。このとき、まず、上下ロッド部17の位置決め部17d及びロッド連結部17eが前述のように術者によって操作され、切除ガイド部13を術者が所望の位置に配置可能なように、人体の上下方向に沿った上下ロッド部17の長さが調整される。
人体の上下方向に沿った上下ロッド部17の長さが調整されると、次いで、第1ピン15が前後ロッド部14の第1孔24に挿入され、更に、第1ピン15が脛骨100の近位側の端部に差し込まれて固定される(図14を参照)。第1ピン15が第1孔24に挿入されて脛骨100に固定されると、術者は、第1ピン15が第1孔24の内側に遊嵌状態で配置された状態で、脛骨100に対して上下ロッド部17を揺動させ、上下ロッド部17が脛骨100の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下ロッド部17の位置を調整する。
より具体的には、術者は、患者の人体の体軸に垂直な水平面に沿って上下ロッド部17を回旋させるように揺動させて位置を調整する位置調整作業を行う。更に、術者は、必要に応じ、患者の人体の左右方向に沿って上下ロッド部17を揺動させて位置を調整する位置調整作業も行う。尚、術者が、脛骨100に対して上下ロッド部17を揺動させる際には、第1ピン15に対して前後ロッド部14が揺動することになる。
上記の位置調整作業が終了すると、第2ピン16が前後ロッド部14の第2孔25に挿入され、更に、第2ピン16が脛骨100の近位側の端部に差し込まれて固定される(図2乃至図7を参照)。第1孔24に挿入された第1ピン15と第2孔25に挿入された第2ピン16とが脛骨100に固定された状態になると、術者は、その状態で、上下ロッド部17が術者の所望の位置で脛骨100の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下ロッド部17の位置の最終調整を行う。
より具体的には、術者は、脛骨100に対して上下ロッド部17を人体の前後方向に揺動させ、上下ロッド部17が術者の所望の位置で脛骨100の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下ロッド部17の位置の最終調整を行う。尚、術者が、脛骨100に対して上下ロッド部17を人体の前後方向に沿って揺動させる際には、第1ピン15及び第2ピン16に対して前後ロッド部14が人体の前後方向に沿って揺動することになる。
第1ピン15及び第2ピン16の両方が脛骨100に固定され、更に、上下ロッド部17の脛骨100に対する全ての位置の調整作業が終了すると、術者は、更に、切除ガイド部13を脛骨100に対して固定する。より具体的には、術者は、第1ピン15及び第2ピン16とは異なる他のピン(図示省略)を切除ガイド部13における所望の複数のピン孔13dに貫通させる。そして、それらのピンを切除ガイド部13に貫通させた状態で、それらのピンを更に脛骨100に差し込んで固定する。この状態で、切除器具(図示省略)が用いられ、切除器具の切除方向が切除ガイド部13によってガイドされながら、脛骨100の近位側の端部の一部が切除される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によると、術者は、まず、断面積変化孔である第1孔24に対して第1ピン15を挿入した状態で、その第1ピン15を脛骨100の近位側の端部に差し込んで固定する。この状態で、術者は、上下ロッド部17が患者の脛骨100の骨軸方向と略平行に配置されるように、上下ロッド部17の位置を調整する。このとき、術者は、脛骨100に差し込んだ第1ピン15によって脛骨100を破壊することなく、断面積変化孔である第1孔24の内側における第1ピン15の相対位置を変更することによって、上下ロッド部17を揺動させ、上下ロッド部17の脛骨100に対する位置を容易に調整することができる。また、脛骨100に差し込んだ第1ピン15によって脛骨100を破壊する必要が無いため、患者の脛骨100における皮質骨或いは海綿骨が固い場合であっても、術者は、断面積変化孔である第1孔24の内側における第1ピン15の相対位置を変更することによって、上下ロッド部17を揺動させ、上下ロッド部17の脛骨100に対する位置を容易に調整することができる。
よって、本実施形態によると、上下ロッド部17の脛骨100に対する位置の調整範囲が大きく制限されることがなく、その調整範囲を従来の場合に比して拡大することができる。このため、上下ロッド部17の位置の調整作業を容易に行うことができる。また、本実施形態によると、第1孔24及び第2孔25のいずれもが、前後ロッド部14の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。このため、人体の前後方向に沿って上下ロッド部17を揺動させて位置の調整作業を行うことが更に容易となる。
また、本実施形態によると、第1ピン15が挿入される断面積変化孔である第1孔24は、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられるとともに、前後ロッド部14の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。よって、第1ピン15のみが脛骨100に固定された状態では、術者は、上下ロッド部17の脛骨100に対する全ての方向の位置の調整を行うことができる。より具体的には、術者は、人体の前後方向に沿って上下ロッド部14を揺動させて位置を調整する位置調整作業を行うことができる。また、術者は、人体の体軸に垂直な水平面に沿って上下ロッド部14を回旋させるように揺動させて位置を調整する位置調整作業も行うことができる。更に、術者は、人体の左右方向に沿って上下ロッド部14を揺動させて位置を調整する位置調整作業も行うことができる。
術者は、第1ピン15のみが脛骨100に固定された状態で、少なくとも、人体の体軸に垂直な水平面に沿って上下ロッド部17を回旋させるように揺動させて位置を調整する位置調整作業を行う。そして、この位置調整作業が完了した状態で、術者は、第2ピン16も前後ロッド部14に挿入し、更に第2ピン16も脛骨100の近位側の端部に差し込んで固定する。第1孔24及び第2孔25は、いずれも、前後ロッド部14の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられている。このため、第1ピン15及び第2ピン16の両方が脛骨100に固定された状態においても、術者は、人体の前後方向に沿って上下ロッド部17を揺動させて位置の調整作業を行うことができる。よって、術者は、上下ロッド部17の脛骨100に対する異なる方向の位置の調整作業を、第1ピン15のみが脛骨100に固定された状態と、第1ピン15及び第2ピン16の両方が脛骨100に固定された状態とにおいて、それぞれ分けて行うことができる。よって、上下ロッド部17の位置の調整作業を更に容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によると、人体の上下方向に沿って延びるように配置される上下ロッド部17の脛骨100に対する位置の調整範囲を拡大することができ、上下ロッド部17の位置の調整作業を容易に行うことができる、人工膝関節置換術用手術器具1を提供することができる。
また、本実施形態によると、断面積変化孔である第1孔24は、孔の断面積が一旦連続的に減少した後に連続的に増大する。このため、断面積変化孔である第1孔24に挿入された第1ピン15に対して、前後ロッド部14を、第1孔24における断面積の小さい部分(断面積減少部分24a)を中心として、より滑らかに揺動させることができる。これにより、上下ロッド部17の位置の調整作業を更に容易に行うことができる。
また、本実施形態によると、断面積変化孔である第1孔24は、孔幅方向の寸法が一旦連続的に減少した後に連続的に増大するように構成されている。このため、断面積変化孔である第1孔24に挿入された第1ピン15に対して、前後ロッド部14を、第1孔24における断面積の小さい部分(断面積減少部分24a)を中心として、人体の左右方向に沿ってより滑らかに揺動させることができる。これにより、人体の左右方向に沿って上下ロッド部17を揺動させて行う位置の調整作業を更に容易に行うことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)前述の実施形態においては、上下ロッド部が、第1乃至第3ロッドを備えて構成される形態を例にとって説明したが、この通りでなくもよい。上下ロッド部が、1つ又は2つ或いは4つ以上のロッドを備えて構成される形態が、実施されてもよい。
(2)前述の実施形態においては、第1孔のみが、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられている形態を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。第2孔のみが、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられている形態が、実施されてもよい。また、第1孔及び第2孔のいずれもが、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられている形態が、実施されてもよい。
(3)前述の実施形態においては、断面積変化孔が、孔の貫通方向において孔の断面積が一旦連続的に減少した後に連続的に増大する形状の孔として設けられている形態を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。断面積変化孔は、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた形態であればよい。例えば、断面積変化孔が、孔の貫通方向において孔の断面積が段階的に減少した後に段階的に増大する形状の孔として設けられている形態が、実施されてもよい。
本発明は、人工膝関節置換術において用いられる人工膝関節置換術用手術器具として、広く適用することができる。
1 人工膝関節置換術用手術器具
11 本体部
12 足関節固定部
13 切除ガイド部
14 前後ロッド部
15 第1ピン
16 第2ピン
17 上下ロッド部
24 第1孔
25 第2孔

Claims (3)

  1. 人工膝関節置換術において用いられる人工膝関節置換術用手術器具であって、
    人体の上下方向に沿って延びるように配置される上下ロッド部を有する本体部と、
    前記上下ロッド部の一端側で前記本体部に取り付けられて足関節に固定される足関節固定部と、
    前記上下ロッド部の他端側で前記本体部に取り付けられ、切除器具によって脛骨の近位側の端部の一部が切除される際の前記切除器具の切除方向をガイドする切除ガイド部と、
    前記上下ロッド部の他端側で前記本体部に取り付けられ、人体の前後方向に沿って延びるように配置される前後ロッド部と、
    前記前後ロッド部に挿入された状態で前記脛骨の近位側の端部に差し込まれて当該脛骨に固定される第1ピン及び第2ピンと、を備え、
    前記第1ピン及び前記第2ピンは、前記前後ロッド部の長手方向に沿って並んで設けられる第1孔及び第2孔にそれぞれ挿入され、
    前記第1孔及び前記第2孔のいずれもが、前記前後ロッド部を貫通する貫通孔として設けられるとともに、前記前後ロッド部の長手方向に沿って延びて開口する長孔として設けられ、
    前記第1孔及び前記第2孔のうちの少なくともいずれかは、孔の貫通方向において孔の断面積が減少して窄まった部分が設けられた断面積変化孔として設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  2. 請求項1に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記断面積変化孔は、孔の貫通方向において孔の断面積が一旦連続的に減少した後に連続的に増大する形状の孔として設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
  3. 請求項2に記載の人工膝関節置換術用手術器具であって、
    前記断面積変化孔は、孔の貫通方向において、孔の貫通方向及び前記前後ロッド部の長手方向の両方向に対して垂直な方向である孔幅方向の寸法が、一旦連続的に減少した後に連続的に増大する形状の孔として設けられていることを特徴とする、人工膝関節置換術用手術器具。
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