JP2016140338A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビンの前部の上側に作業灯を備えたコンバインにおいて、作業灯の向きの調整作業が容易な構成を提供する。【解決手段】コンバインが備えるキャビンの前部の上側には、複数の作業灯41〜45が機体左右方向に並べて配置される。このコンバインは、キャビンを構成するキャビンフレーム36と、グリル部材35と、複数の取付ステー39と、を備える。キャビンフレーム36が備えるマウントブラケット36bには、複数の作業灯41〜45のそれぞれが姿勢変更可能に取り付けられる。グリル部材35には、それぞれの作業灯41〜45に対応した開口5が形成されている。取付ステー39は、グリル部材35の上部とマウントブラケット36bとを連結する。グリル部材35の上部と、キャビンフレーム36との間に、当該グリル部材35の幅全体にわたって隙間61が形成されている。【選択図】図6
Description
本発明は、刈取作業等に使用される作業灯を備えるコンバインに関する。
従来から、夕暮れ時や、夜間や、早朝などの暗い時間帯で刈取作業を効率良く行うことができるように、機体の前方を照明する前照灯や、刈取作業を行う刈取部のすぐ前方を照明する作業灯を備えたコンバインが知られている。
特許文献1は、この種のコンバインを開示する。特許文献1のコンバインは、キャビンの前側上端部に複数の作業灯を左右方向に並べて配置し、それぞれの作業灯を縦軸によって回動自在に軸止し、該縦軸を中心にそれぞれの作業灯を回動させることで、作業灯の姿勢を調節可能な構成としている。また、上記のコンバインにおいては、複数の作業灯を一体的に覆う作業灯カバーが着脱可能に設けられ、この作業灯カバーの上面に、縦軸を回動調節するための調整穴が設けられている。
特許文献1は、この構成により、走行中は機体の直前部を作業灯で集中的に照射して走行直前の圃場面の状態の確認が行え、作業者が圃場で作業を行う場合には、機体の走行を停止して縦軸を中心に作業灯を回動調節して、左右側部前方のより広い範囲を照射する状態に調節できるとする。また、特許文献1は、作業灯カバーの上面の調整穴から工具類を差し込むことで、縦軸を回動調節できるとする。
しかし、上記特許文献1の構成は、作業灯の姿勢を調整するために、作業灯カバーの上面から小さな調整穴に工具類を差し込まなければならなかった。従って、作業のためのスペースを広く確保することが困難で、作業効率の低下を招いていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、キャビンの前部の上側に作業灯を備えたコンバインにおいて、作業灯の向きの調整作業が容易な構成を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、キャビンの前部の上側に複数の作業灯が機体左右方向に並べて配置されたコンバインにおける以下の構成が提供される。即ち、このコンバインは、キャビンフレームと、グリル部材と、複数のステーと、を備える。前記キャビンフレームは、前記キャビンを構成する。また、前記キャビンフレームには、複数の前記作業灯のそれぞれが姿勢変更可能に取り付けられる。前記グリル部材には、それぞれの前記作業灯に対応した開口が形成されている。前記ステーは、前記グリル部材の上部と前記キャビンフレームとを連結する。前記グリル部材の上部と、前記キャビンフレームとの間に、当該グリル部材の幅全体にわたって隙間が形成されている。
これにより、グリル部材とキャビンフレームとの間に十分な作業スペースを確保し易くなるので、グリル部材の開口に配置される作業灯の姿勢変更作業を容易に行うことができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記キャビンフレームは、キャビンフレーム本体と、マウントブラケットと、を備える。前記マウントブラケットは、前記キャビンフレーム本体に固定される。複数の前記作業灯は、前記マウントブラケットに取り付けられる。複数の前記ステーは、前記グリル部材の上部と前記マウントブラケットとを連結している。
即ち、例えば仮に、キャビンフレーム本体の上部に作業灯や取付ステーを個々に直接取り付ける場合、高所での取付作業が数多く発生するため、組立作業が困難である。しかしながら、上記の構成によれば、マウントブラケットとキャビンフレーム本体とを別の部材とすることで、作業灯や取付ステーをマウントブラケットに固定してから当該マウントブラケットをキャビンフレーム本体の上部に取り付ける方法を採ることができる。この場合、高所での作業を減らして組立作業を容易にすることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記キャビンは、当該キャビン内の居住空間の上側を覆うとともに前記隙間を閉鎖するキャビンルーフを備える。前記グリル部材は、前記ステーに固定されるとともに、前記キャビンルーフに固定される。
これにより、グリル部材、キャビンルーフ及びキャビンフレームを、互いに確実に固定することができる。
前記のコンバインにおいては、前記グリル部材には、前記グリル部材を前記ステーに固定するための第1固定孔と、前記グリル部材を前記キャビンルーフに固定するための第2固定孔と、が機体左右方向に並べて形成されていることが好ましい。
これにより、グリル部材を、キャビンルーフ及びキャビンフレームに対してバランス良く固定することができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記キャビンルーフの前端部には、下向きに折り曲げられた折曲げ部が設けられる。前記グリル部材の上端部が前記折曲げ部の後方に位置している。正面視で見たときに、前記グリル部材と前記折曲げ部とが一部オーバーラップしている。
これにより、作業灯の周囲の空間にゴミ等の異物が入りにくくすることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記グリル部材は、左右中央部が前に凸となるように円弧状に湾曲した前板を備える。前記グリル部材と、前記キャビンフレームを構成する部材と、の間に、前記キャビンの前面に配置された透明部材を清掃するワイパー装置の一部が配置されている。
これにより、グリル部材の後方に、ワイパー装置を取り付けるための空間を十分に確保することができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記キャビンフレームに凹部が設けられている。前記凹部に、前記ワイパー装置の一部が配置されている。
これにより、ワイパー装置を取り付けるための空間を更に広く確保することができる。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の側面図である。図2は、コンバイン1による刈取作業を示す平面図である。なお、以下の説明で「左」及び「右」というときは、コンバイン1の機体から前方に向かって左及び右を意味するものとする。
本実施形態のコンバイン1は、いわゆる自脱型コンバインとして構成されている。図1に示すように、本実施形態のコンバイン1においては、稲、麦などの作物の穀稈2を刈り取るための刈取部10が機体本体の前方に配置されている。また、コンバイン1の機体の下部には、機体を走行させるためのクローラ部21が設けられている。
刈取部10の後方であって、コンバイン1の左側には、刈取部10で刈り取った穀稈2を脱穀するための脱穀装置22と、当該脱穀装置22で脱穀された穀粒を選別して取り出す選別装置23と、が設けられている。
コンバイン1の上部右側には、穀粒を貯留するためのグレンタンク24が設けられている。選別装置23で選別された穀粒は、図略のコンベア機構によりグレンタンク24まで搬送され、当該グレンタンク24に貯留される。また、コンバイン1は、グレンタンク24内の穀粒を外部に排出するための排出オーガ25を備えている。
グレンタンク24の前方には、オペレータの居住空間を内部に有するキャビン30が配置されている。キャビン30の上部には、上記の居住空間の上方を覆うキャビンルーフ31が設けられている。また、キャビン30の前面にはフロントガラス(透明部材)32が配置されている。
図1に示すように、キャビン30の内部には、ステアリングハンドルなどの運転操作部33、及びオペレータが座るための運転座席34などが設けられている。オペレータは、運転操作部33を操作することにより、コンバイン1の刈取作業や走行など各種の操作を行うことができる。
刈取部10は、複数(本実施形態では、6つ)の分草板11と、図略の刈刃と、を備えている。本実施形態のコンバイン1が有する刈取部10は、図2に示すように、5条分の穀稈2を同時に刈り取ることができる。
複数の分草板11は、刈取部10の前下部において、機体の左右方向に並べて設けられている。分草板11は、穀稈2の列と列との間に差し込まれることにより、穀稈2を刈り取るべき幅を規定することができる。分草板11の間に差し込まれた穀稈2は、その根元付近を刈刃によって切断され、刈り取られる。
刈取部10によって刈り取られた穀稈2は、図略の搬送装置により、図1に示す脱穀装置22まで搬送され、脱穀される。以上のように構成された自脱型のコンバイン1を走行させながら刈取作業を行うことで、圃場に生えている穀稈2を刈り取り、脱穀して穀粒を取り出すことができる。
次に、本実施形態のコンバイン1が備える照明について説明する。図3は、コンバイン1の正面図である。
図3に示すように、刈取部10の左右側面において、それぞれの上下方向中央部よりやや下側には、コンバイン1の前方を照らすことが可能な前照灯12が左右1対で設置されている。これにより、暗い環境下でも、オペレータがコンバイン1の前方の状況を確認しながらコンバイン1を運転することができる。
また、キャビン30は、図3に示すように、その前部の上側に配置された5つの作業灯41〜45を備える。これらの作業灯41〜45は、キャビン30の右端から順に、第1作業灯41と、第2作業灯42と、第3作業灯43と、第4作業灯44と、第5作業灯45と、から構成されている。
以下、それぞれの作業灯41〜45の照明領域について説明する。左右中央に位置する第3作業灯43は、コンバイン1の刈取部10に配置された分草板11のうち右端に位置する右端分草板11Rのすぐ前方に光を照射する。これにより、図2のようにコンバイン1で刈取作業をしているときに、既刈側と未刈側の境界位置に当該右端分草板11Rが適切に位置しているか(ひいては、穀稈2の列の間の適切な位置に各分草板11が差し込まれているか)を、キャビン30内のオペレータが容易に確認することができる。
他の作業灯のうち、右端に位置する第1作業灯41は、コンバイン1の右前方を照射し、その隣の第2作業灯42は、コンバイン1のやや右前方を照射する。また、左端に位置する第5作業灯45は、コンバイン1の左前方を照射し、その隣の第4作業灯44は、コンバイン1のやや左前方を照射する。このように、第1作業灯41、第2作業灯42、第4作業灯44、第5作業灯45は、放射状に、かつ互いに左右対称となるように向きが定められている。
以上に示した5つの作業灯41〜45の組合せで、コンバイン1の機体の前方、及び、刈取部10の全幅における前方の領域を効果的に照明することができる。
次に、図4及び図5を参照して、作業灯41〜45が配置されているキャビン30の前部の上側の具体的な構成について説明する。図4は、キャビン30の前部上側を正面から見た様子を示す斜視図である。図5は、キャビンルーフ31をキャビンフレーム36から取り外した状態を示す斜視図である。
図4に示すように、キャビン30は、モノコック形状のキャビンフレーム36を備える。図5に示すように、キャビンフレーム36はキャビン30を構成する大きな部材であって、このキャビンフレーム36に、キャビンルーフ31、フロントガラス32、運転操作部33、運転座席34等が取り付けられている(ただし、図5には、キャビンルーフ31やフロントガラス32等が取り外された状態が示されている)。
キャビンフレーム36は、キャビンフレーム本体を備える。このキャビンフレーム本体は、平面視でほぼ矩形状の矩形枠部36aを、その上部に有している。
キャビンフレーム36は、キャビンフレーム本体に取り付けられたマウントブラケット36bを備える。このマウントブラケット36bは、キャビンフレーム本体の上部(矩形枠部36a)の前面に、ボルト止め等の適宜の方法で固定される。それぞれの作業灯41〜45は、このマウントブラケット36bの上面に固定されている。
図4から図6までに示すように、このマウントブラケット36bは、左右1対で配置された斜状ステー56と、横ステー57と、を備えている。
斜状ステー56は、キャビン30の左右中央部を挟んで左右1対で配置され、それぞれの斜状ステー56の一端が矩形枠部36aの前面に固定されている。斜状ステー56は細長く形成されており、その長手方向他端は、前方かつキャビン左右方向内側に斜めに延びている。
横ステー57は、キャビン左右方向に水平に延びる細長い部材として構成され、1対の斜状ステー56の先端同士を連結している。また、図4に示すように、矩形枠部36aの前面にはブラケット58が矩形枠部36aの前面にキャビン左右方向で1対となるように固定されており、それぞれのブラケット58の先端に横ステー57が固定されている。
横ステー57と矩形枠部36aとの間(言い換えれば、グリル部材35と矩形枠部36aの間)には、フロントガラス32を清掃するためのワイパー装置40の一部(具体的には、ワイパー装置40の駆動機構)が配置されている。具体的には、図6に示すように、(キャビンフレーム本体の一部である)矩形枠部36aの左右中央部の前面には前に凹となる凹部90が形成されており、ワイパー装置40の駆動機構は、この凹部90の内部に配置されている。これにより、グリル部材35と矩形枠部36a(キャビンフレーム本体)との間に、ワイパー装置40を取り付けるための空間を広く確保することができる。
なお、横ステー57の中央部には、前方かつ上方に突出するようにスペーサ65が固定されている。5つのうち中央に配置される第3作業灯43は、当該スペーサ65の先端部の上面に配置される。
第3作業灯43をスペーサ65の上に配置するのは、5つの作業灯41〜45の照射面の高さのバランスを考慮したためである。即ち、右端分草板11Rのすぐ前方を照明するために下向きとされる第3作業灯43は、その照射面が他の作業灯よりも低くなる。従って、第3作業灯43の設置面をスペーサ65である程度高くすることにより、正面から見たときの5つの作業灯41〜45の配置を図4のようにバランス良くすることができる。
キャビン30の前側の上部であって、フロントガラス32の上方には、キャビン30とほぼ同じ左右幅を有するグリル部材35が配置されている。このグリル部材35は、水平な底板51と、底板51の前端部から前上方に立ち上げられる斜状の前板52と、を備えている。
底板51は平坦な形状に構成され、矩形枠部36aの前部の下方及びマウントブラケット36bの下方を覆うように構成されている。
前板52は、そのキャビン左右中央部が前に凸となるようにほぼ円弧状に湾曲した形状となっている。前板52は、矩形枠部36aの前方及びマウントブラケット36bの前方を覆うように構成されている。また、前板52には、作業灯41〜45に対応した円形の開口5が、機体左右方向に並べて5つ形成されている。キャビン30の正面側から見たときに、5つの開口5は左右対称となるように配置されている。
キャビンルーフ31を取り外した状態では、例えば図6に示すように、前板52の上端と、キャビンフレーム36(矩形枠部36a)の前部上端と、の間に、上側を開放させた大きな隙間61が形成されている。この隙間61は、グリル部材35の幅全体にわたって、キャビン左右方向に細長く形成されている。このように空間が広く確保されているので、コンバイン1(キャビン30)を組み立てる場合に、後述の作業灯41〜45の姿勢調整作業を容易に行うことができる(詳細は後述する)。
図4及び図6に示すように、底板51には、取付孔8が左右1対で形成されている。この取付孔8にボルト9を差し込んで、矩形枠部36aの下部に突出状に固定されたL字状のブラケット38にボルト止めすることで、底板51をキャビンフレーム36に固定することができる。また、図4に示すように、底板51の機体左右方向中央部には、ワイパー装置40を下方へ突出させるための貫通状の孔55が形成されている。
前板52の上端部には、複数(6つ)の固定孔が、ほぼ等間隔に並べて形成されている。図4に示すように、6つの固定孔を左右で3つずつに分けたときに、当該3つのうち中央に位置するのが第1固定孔6とされ、それ以外が第2固定孔7とされている。キャビン30の正面側から見たときに、第1固定孔6及び第2固定孔7は、それぞれ開口5の斜め上方に配置されている。また、第1固定孔6及び第2固定孔7は、左右対称となるように配置されている。
第1固定孔6は、グリル部材35を、取付ステー(ステー)39を介してキャビンフレーム36(マウントブラケット36b)に固定するためのものである。具体的には、前記取付ステー39はキャビン30の左右中央を挟んで左右1対で配置され、それぞれの取付ステー39の一端が、マウントブラケット36bを構成する左右の斜状ステー56に固定されている。1対の取付ステー39のそれぞれは直線状に形成され、前上方かつ機体左右外側に(互いに左右対称に)斜めに延びるように配置されている。なお、一側の取付ステー39は、第1作業灯41と第2作業灯42の間を通過し、他側の取付ステー39は、第4作業灯44と第5作業灯45の間を通過する。以上の構成で、1対の第1固定孔6のそれぞれにボルト9を差し込んで、取付ステー39の先端部にボルト締めで固定することができる。この結果、グリル部材35の上部とキャビンフレーム36(マウントブラケット36b)とを、取付ステー39によって相互に連結することができる。
第2固定孔7は、グリル部材35を、キャビンルーフ31の前端部に固定するためのものである。具体的には、この第2固定孔7にボルト9を差し込んで、キャビンルーフ31に形成されているネジ孔60(図5を参照)にボルト締めで固定することができる。
次に、図7を参照して、それぞれの作業灯41〜45をマウントブラケット36bに対して姿勢変更可能に取り付ける構成を説明する。図7は、作業灯41〜45をマウントブラケット36bに取り付けるための構成を示す斜視図である。
マウントブラケット36bには、それぞれの作業灯41〜45に対応して配置されたライトブラケット71が取り付けられる。このライトブラケット71は、水平部72と、この水平部の両端から立ち上げられる1対の垂直部73と、を備える。
水平部72には貫通状の取付孔74が形成されている。この取付孔74にボルト81が差し込まれ、ナット82で締め付けることにより、ライトブラケット71の水平部72がマウントブラケット36bに固定される。
また、1対の垂直部73のそれぞれには前方へ延びるアーム部75が形成されており、このアーム部75の間に、それぞれの作業灯41〜45のハウジング47に形成された軸支部48が配置される。それぞれのアーム部75の先端には貫通状の取付孔76が形成されている。そして、ボルト83が、前記軸支部48に貫通状に形成された図略の軸孔に差し込まれるとともに、上記取付孔76にも差し込まれる。この状態でナット84を締め付けることにより、ハウジング47がライトブラケット71の垂直部73に固定される。
以上の構成で、作業灯41〜45の左右姿勢は、ナット82を緩めることでボルト81の軸線(垂直軸)まわりで調整することができ、俯仰姿勢は、ナット84を緩めることでボルト83の軸線(水平軸)まわりで調整することができる。このように、本実施形態のキャビン30においては、作業灯41〜45の向きを3次元的に調整できるように構成されている。
なお、本実施形態のコンバイン1においては、工場での製造過程において作業灯41〜45の向きが調整された後は、(例えば工場出荷後に)作業灯41〜45の向きを変更することは基本的に想定されていない。しかしながら、本実施形態のコンバイン1を製造する場合において、まずキャビンフレーム36(矩形枠部36a及びマウントブラケット36b)にグリル部材35が取り付けられ、その後、マウントブラケット36bに作業灯41〜45が取り付けられる。そして、作業灯41〜45の向きを個別に調整して固定した後、キャビンフレーム36にキャビンルーフ31を取り付ける。このようにすることで、作業灯41〜45の向きの調整作業を、当該作業灯41〜45の周囲を広く上側に開放させた状態で行うことができる。この結果、作業スペースを広く確保できるので、作業灯41〜45の向きの調整作業を容易に行うことができる。
ただし、本実施形態において、マウントブラケット36bとキャビンフレーム本体(矩形枠部36a)とは別の部材として構成されている。また、取付ステー39は、キャビンフレーム本体(矩形枠部36a)ではなく、マウントブラケット36bに固定されている。従って、先ずマウントブラケット36bに作業灯41〜45及び取付ステー39を取り付け、取付ステー39にグリル部材35を固定してから、当該マウントブラケット36bを矩形枠部36aにボルト止めにて固定する、というような組立方法を採用することもできる。この場合、高い位置での取付作業を減らすことができるので、組立作業を容易に行うことができる。
なお、図4のA−A断面矢視図である図8に示すように、キャビンルーフ31の前端部は適宜の幅で下方へ折り曲げられ、折曲げ部31aが形成されている。そして、正面視で見たときに、折曲げ部31aがグリル部材35の前板52の上端部とオーバーラップするように、折曲げ部31aの後方に前板52の上端部を位置させている。このように構成することで、作業灯41〜45が配置される空間にゴミ等の異物が入りにくくすることができる。
以上に説明したように、本実施形態のコンバイン1においては、キャビン30の前部の上側に複数の作業灯41〜45が機体左右方向に並べて配置される。このコンバイン1は、キャビンフレーム36と、グリル部材35と、複数の取付ステー39と、を備える。キャビンフレーム36は、キャビン30を構成する。また、キャビンフレーム36が備えるマウントブラケット36bには、複数の作業灯41〜45のそれぞれが姿勢変更可能に取り付けられる。グリル部材35には、それぞれの作業灯41〜45に対応した開口5が形成されている。取付ステー39は、グリル部材35の上部とマウントブラケット36bとを連結する。グリル部材35の上端部と、キャビンフレーム36との間に、当該グリル部材35の幅全体にわたって隙間61が形成されている。
これにより、グリル部材35とキャビンフレーム36との間に十分な作業スペースを確保し易くなるので、グリル部材35の開口5に配置される作業灯41〜45の姿勢変更作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、キャビンフレーム36は、キャビンフレーム本体と、マウントブラケット36bと、を備える。マウントブラケット36bは、前記キャビンフレーム本体(矩形枠部36a)に固定される。複数の作業灯41〜45は、マウントブラケット36bに取り付けられる。複数の取付ステー39は、グリル部材35の上部とマウントブラケット36bとを連結している。
即ち、例えば仮に、キャビンフレーム本体(矩形枠部36a)に作業灯41〜45や取付ステー39を個々に直接取り付ける場合、高所での取付作業が数多く発生するため、組立作業が困難である。しかしながら、本実施形態のようにマウントブラケット36bとキャビンフレーム本体とを別の部材とすることで、作業灯41〜45や取付ステー39をマウントブラケット36bに固定してから当該マウントブラケット36bを矩形枠部36aに取り付ける方法を採ることができる。この場合、高所での作業を減らして組立作業を容易にすることができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、キャビン30は、当該キャビン30内の居住空間の上側を覆うとともに隙間61を閉鎖するキャビンルーフ31を備える。グリル部材35は、取付ステー39に固定されるとともに、キャビンルーフ31に固定される。
これにより、グリル部材35、キャビンルーフ31及びキャビンフレーム36を、互いに確実に固定することができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、グリル部材35には、当該グリル部材35を取付ステー39に固定するための第1固定孔6と、グリル部材35をキャビンルーフ31に固定するための第2固定孔7と、がキャビン左右方向に並べて形成されている。
これにより、グリル部材35を、キャビンルーフ31及びキャビンフレーム36に対してバランス良く固定することができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、キャビンルーフ31の前端部には、下向きに折り曲げられた折曲げ部31aが設けられる。グリル部材35の上端部が折曲げ部31aの後方に位置している。正面視で見たときに、グリル部材35と折曲げ部31aとが一部オーバーラップしている。
これにより、作業灯41〜45が配置される空間にゴミ等の異物が入りにくくすることができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、グリル部材35は、左右中央部が前に凸となるように円弧状に湾曲した前板52を備える。グリル部材35と、キャビンフレーム36を構成する部材(具体的には、矩形枠部36aを有するキャビンフレーム本体)と、の間に、キャビン30の前面に配置されたフロントガラス32を清掃するワイパー装置40の一部が配置されている。
これにより、グリル部材35の後方(グリル部材35と矩形枠部36aとの間)に、ワイパー装置40を取り付けるための空間を十分に確保することができる。
また、本実施形態のコンバイン1において、キャビンフレーム36を構成する部材(キャビンフレーム本体)に凹部90が設けられている。凹部90に、ワイパー装置40の一部が配置されている。
これにより、ワイパー装置40を取り付けるための空間を更に広く確保することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
作業灯41〜45の数、取付ステー39の数、第1固定孔6及び第2固定孔7の数は、適宜変更することができる。また、第2固定孔7を省略して、グリル部材35をキャビンルーフ31に直接固定しない構成とすることもできる。
作業灯41〜45の向きについても、上記のように定めることに限らず、他の作業灯による照明領域とのバランス等を考慮して適宜変更することができる。
作業灯41〜45を取り付けるためのマウントブラケット36bは、斜状ステー56及び横ステー57により構成されることに限定されず、他の構成に変更することもできる。また、マウントブラケット36bを省略して、作業灯41〜45や取付ステー39を矩形枠部36aに直接取り付けるように構成することもできる。
グリル部材35のうち底板51の部分を省略し、前板52のみを有する構成に変更することができる。また、グリル部材35の前板52は、円弧状に湾曲させず、例えば直線状に構成することもできる。
1 コンバイン
6 第1固定孔
7 第2固定孔
30 キャビン
31 キャビンルーフ
31a 折曲げ部
35 グリル部材
36 キャビンフレーム
36a 矩形枠部(キャビンフレームの一部、キャビンフレーム本体の一部)
36b マウントブラケット(キャビンフレームの一部)
39 取付ステー(ステー)
40 ワイパー装置
41〜45 作業灯
52 前板
61 隙間
90 凹部
6 第1固定孔
7 第2固定孔
30 キャビン
31 キャビンルーフ
31a 折曲げ部
35 グリル部材
36 キャビンフレーム
36a 矩形枠部(キャビンフレームの一部、キャビンフレーム本体の一部)
36b マウントブラケット(キャビンフレームの一部)
39 取付ステー(ステー)
40 ワイパー装置
41〜45 作業灯
52 前板
61 隙間
90 凹部
Claims (7)
- キャビンの前部の上側に複数の作業灯が機体左右方向に並べて配置されたコンバインであって、
前記キャビンを構成し、複数の前記作業灯のそれぞれが姿勢変更可能に取り付けられるキャビンフレームと、
それぞれの前記作業灯に対応した開口が形成されているグリル部材と、
前記グリル部材の上部と前記キャビンフレームとを連結する複数のステーと、
を備え、
前記グリル部材の上部と、前記キャビンフレームとの間に、当該グリル部材の幅全体にわたって隙間が形成されていることを特徴とするコンバイン。 - 請求項1に記載のコンバインであって、
前記キャビンフレームは、
キャビンフレーム本体と、
前記キャビンフレーム本体に固定されるマウントブラケットと、
を備え、
複数の前記作業灯は、前記マウントブラケットに取り付けられ、
複数の前記ステーは、前記グリル部材の上部と前記マウントブラケットとを連結していることを特徴とするコンバイン。 - 請求項1又は2に記載のコンバインであって、
前記キャビンは、当該キャビン内の居住空間の上方を覆うとともに前記隙間を閉鎖するキャビンルーフを備え、
前記グリル部材は、前記ステーに固定されるとともに、前記キャビンルーフに固定されることを特徴とするコンバイン。 - 請求項3に記載のコンバインであって、
前記グリル部材には、前記グリル部材を前記ステーに固定するための第1固定孔と、前記グリル部材を前記キャビンルーフに固定するための第2固定孔と、が機体左右方向に並べて形成されていることを特徴とするコンバイン。 - 請求項3又は4に記載のコンバインであって、
前記キャビンルーフの前端部には、下向きに折り曲げられた折曲げ部が設けられ、
前記グリル部材の上端部が前記折曲げ部の後方に位置しており、
正面視で見たときに、前記グリル部材と前記折曲げ部とが一部オーバーラップしていることを特徴とするコンバイン。 - 請求項1から5までの何れか一項に記載のコンバインであって、
前記グリル部材は、左右中央部が前に凸となるように円弧状に湾曲した前板を備え、
前記グリル部材と、前記キャビンフレームを構成する部材と、の間に、前記キャビンの前面に配置された透明部材を清掃するワイパー装置の一部が配置されていることを特徴とするコンバイン。 - 請求項6に記載のコンバインであって、
前記キャビンフレームに凹部が設けられており、
前記凹部に、前記ワイパー装置の一部が配置されていることを特徴とするコンバイン。
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