JP2016138910A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制できるようにする。【解決手段】定着装置10は、定着ローラ11と、定着ローラ11に圧接される加圧ローラ12と、定着ローラ11へ回転力を供給する駆動モータ9とを備え、感光体ドラム2から用紙Pへトナー像を転写する転写装置6の用紙搬送方向の下流側に配置され、転写装置6によってトナー像を転写された用紙Pを定着ローラ11と加圧ローラ12とが圧接する定着ニップ部NFで圧接しつつ搬送することでトナー像を用紙Pに定着させる。定着ローラ11は、導電性を有しない離型層113を有する。離型層113の内側の層は、用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形する弾性層112で構成される。【選択図】図1
Description
この発明は、像担持体から用紙へトナー像を静電気力によって転写する転写装置の用紙搬送方向の下流側に配置される定着装置、及びこれを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、帯電装置によって感光体の表面を一様に帯電させる帯電工程、露光装置によって感光体の表面を画像データに基づく光で露光して静電潜像を形成する露光工程、現像装置によって静電潜像を現像することでトナー像を形成する現像工程、転写装置によってトナー像を用紙上に転写する転写工程、及び定着装置によって用紙上のトナー像を加熱及び加圧して用紙に定着させる定着工程を経て、用紙に画像を形成するように構成されている。
定着装置は、加熱される定着部材及び定着部材に圧接する加圧部材を備え、トナー像を担持した用紙を定着部材と加圧部材とが圧接する定着ニップ部で圧接しつつ、定着部材及び加圧部材が回転して用紙を搬送することで、トナー像を溶融して用紙に定着させるように構成されている。
定着工程において、定着部材の表面にトナーが静電的に付着する静電オフセット現象が生じることがある。この静電オフセット現象は、用紙上に担持された未定着のトナーが定着部材の表面に静電的に引き付けられる現象であり、定着工程の前工程である転写工程時に用紙が帯電することが主たる原因であると考えられる。具体的には、例えば、トナーはマイナスに帯電しており、トナーを用紙に転写するために、転写工程において転写装置は用紙をトナーとは逆極性のプラスに帯電させる。その後、用紙が定着ニップ部を通過する際に、用紙のプラス電荷によって定着部材がプラスに帯電してしまうことがある。その結果、定着ニップ部の入口近傍において、用紙上のマイナスに帯電したトナーの一部が定着部材のプラス電荷によって静電的に定着部材の表面へ飛翔する静電オフセット現象が発生する。
用紙上から飛翔したトナーは、定着部材の表面のミクロな凹凸に関係なく、定着部材の表面に付着する。また、用紙の表面にもミクロな凹凸が存在する。定着部材の表面の凸部分に付着したトナーは、定着ニップ部において用紙の表面の凸部分と接触した場合は用紙に戻されることが多いが、用紙の表面の凹部分に対向した場合は用紙に接触することができず、用紙へ戻されない。また、定着部材の表面の凹部分に付着したトナーも、用紙に接触することができず、用紙へ戻されない。このようにして、静電オフセット現象による画質低下が発生する。
このような静電オフセット現象による画質低下を防止する手段として、定着部材の表面にコロナ帯電装置等の帯電装置によってトナーと同極性の電荷を付与することで、用紙から定着部材の表面へのトナーの飛翔を抑え、静電オフセット現象の発生を抑制しようとする定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1に記載の従来の定着装置では、帯電工程で用いる帯電装置とは別個に帯電装置が必要となるので、定着装置が複雑化し、コストが高騰する。
この発明の目的は、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制できる定着装置及びこれを備える画像形成装置を提供することにある。
この発明の定着装置は、定着部材と、定着部材に圧接される加圧部材と、定着部材又は加圧部材へ回転力を供給する駆動源とを備え、像担持体から用紙へトナー像を転写する転写装置の用紙搬送方向の下流側に配置され、転写装置によってトナー像を転写された用紙を定着部材と加圧部材とが圧接する定着ニップ部で圧接しつつ搬送することでトナー像を用紙に定着させる。定着部材は、導電性を有しない表面層を有する。表面層又は表面層の近傍の層は、用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形する弾性体で構成される。
この構成では、定着装置が転写装置の用紙搬送方向の下流側に配置されているので、定着部材の表面がトナーの逆極性に帯電し、定着部材の表面とトナーとの静電的な吸着力によって、定着ニップ部の入口近傍において用紙上から定着部材の表面へ未定着トナーが飛翔することがある。定着部材の表面層又は表面層の近傍の層が弾性体で構成され、定着部材の表面が用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形することで、定着ニップ部における定着部材の表面と用紙の表面との密着性が向上する。このため、定着ニップ部の入口近傍で飛翔して定着部材の表面に付着したトナーは、定着ニップ部において用紙の表面に圧接し、用紙へ戻される。また、帯電工程で用いられる帯電装置とは別個の帯電装置を必要としないので、高コスト化が防止される。
上述の構成において、加圧部材は、導電性を有しない表面層を有するように構成することができる。
この構成では、加圧部材の表面はトナーと同極性に帯電し、定着部材の表面とトナーとの静電的な吸着力に加えて、加圧部材の表面とトナーとの静電的な反発力によって、定着ニップ部の入口近傍において用紙上のトナーが定着部材の表面へ飛翔するが、定着部材の表面が用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形することで、定着ニップ部における定着部材の表面と用紙の表面との密着性が向上するので、定着ニップ部の入口近傍で飛翔して定着部材の表面に付着したトナーは、定着ニップ部において用紙の表面に圧接し、用紙へ戻される。
また、弾性体は、シリコンゴムで構成することができる。
この構成では、弾性体は、優れた耐熱性、弾力性、及び耐久性を有する。
さらに、弾性体の、厚さをTA(μm)、JIS−A硬度をH(度)としたとき、TA/H≧15であることが好ましい。
この構成では、弾性体の厚さTAが厚いほど、及びJIS−A硬度Hが低いほど、弾性体の変形量が大きくなり、定着ニップ部における定着部材の表面と用紙の表面との密着性が向上するので、静電オフセット現象による画質低下が抑制される。TA/Hが15以上であれば、静電オフセット現象による画質低下がより顕著に抑えられる。
また、弾性体の、厚さをTA(μm)、JIS−A硬度をH(度)としたとき、TA/H≦40であることが好ましい。
この構成では、弾性体の厚さTAが厚いほど、定着装置におけるウォームアップ時間が長くなり、TA/Hが40よりも大きくなるとウォームアップ時間が特に長くなるので、TA/Hは40以下であることが好ましい。
さらに、定着部材は、弾性体の表面に離型層をさらに有することが好ましい。
この構成では、弾性層の表面に離型層を有することで、静電オフセット現象による画質低下の抑制に加えて、通常の表面付着力によるオフセット現象を抑制することもできる。
また、離型層は、フッ素樹脂で構成することができる。
この構成では、トナーに対する離型性や耐熱性に優れたフッ素樹脂を離型層として用いることで、表面張力によるオフセット現象の抑制効果が大きくなる。
さらに、離型層の、厚さをTB(μm)、100℃における貯蔵弾性率をG(MPa)としたとき、TB×G≦2800であることが好ましい。
この構成では、離型層であるフッ素樹脂の厚さTBが薄いほど、及び貯蔵弾性率Gが小さい即ち硬度が低いほど、離型層は弾性体の変形に追従して変形しやすくなることから、静電オフセット現象の抑制効果が高くなる。TB×Gが2800以下であれば、静電オフセット現象がより顕著に抑制される。
この発明の画像形成装置は、像担持体と、像担持体から用紙へトナー像を転写する転写装置と、上述のいずれかの定着装置と、を備える。
この構成では、定着装置が転写装置の用紙搬送方向の下流側に配置されているので、定着部材の表面がトナーの逆極性に帯電し、定着部材の表面とトナーとの静電的な吸着力によって、定着ニップ部の入口近傍において用紙上から定着部材の表面へ未定着トナーが飛翔することがある。定着部材の表面層又は表面層の近傍の層が弾性体で構成され、定着部材の表面が用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形することで、定着ニップ部における定着部材の表面と用紙の表面との密着性が向上する。このため、定着ニップ部の入口近傍で飛翔して定着部材の表面に付着したトナーは、定着ニップ部において用紙の表面に圧接し、用紙へ戻される。また、帯電工程で用いられる帯電装置とは別個の帯電装置を必要としないので、高コスト化が防止される。
この発明によれば、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制することができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、この発明の第1実施形態に係る定着装置10は、電子写真方式の画像形成装置1に搭載される。画像形成装置1は、定着装置10の他に、感光体ドラム2、帯電ローラ3、光走査装置4、現像装置5、転写装置6、及び感光体クリーニング装置7を備えている。
図1に示すように、この発明の第1実施形態に係る定着装置10は、電子写真方式の画像形成装置1に搭載される。画像形成装置1は、定着装置10の他に、感光体ドラム2、帯電ローラ3、光走査装置4、現像装置5、転写装置6、及び感光体クリーニング装置7を備えている。
感光体ドラム2は、像担持体であり、図示しない駆動モータから回転力を伝達されて所定方向へ回転する。帯電ローラ3、光走査装置4、現像装置5、転写装置6、及び感光体クリーニング装置7は、感光体ドラム2の周囲に、この順序で配置されている。帯電ローラ3は、感光体ドラム2の表面を所定電位に帯電させる。光走査装置4は、感光体ドラム2の表面にレーザ光で走査することで静電潜像を形成する。
現像装置5は、マイナスに帯電させたトナーを感光体ドラム2の表面へ供給することで、静電気力によってトナーが静電潜像に吸引され、静電潜像がトナー像に顕像化される。
転写装置6は、用紙Pをトナーとは逆極性のプラスに帯電させることで、感光体ドラム2上のトナーT像を用紙Pへ転写する。
感光体クリーニング装置7は、トナーT像の転写後に感光体ドラム2の表面に残留するトナーTを回収する。
転写装置6は、転写ローラ61、及び転写ローラ61に接続された高圧電源62を備えている。転写ローラ61は、芯金611、及び芯金611の外周表面に形成された導電性弾性層612を有している。転写ローラ61は、図示しないバネによって感光体ドラム2に対して所定の荷重で圧接されている。これによって、感光体ドラム2と転写ローラ61とが圧接する領域である転写ニップ部NTが形成されている。
芯金611には、鉄やステンレス鋼等の金属、又はこれらの合金等が用いられる。この第1実施形態では、芯金611としては、直径8mmのステンレス製芯金が用いられている。導電性弾性層612には、ウレタンゴムやEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン)ゴム等が用いられる。この第1実施形態では、導電性弾性層612として、厚さ3.5mm、体積抵抗1×108Ωcmの発泡EPDMゴムが用いられている。
定着装置10は、加熱部材である定着ローラ11、加圧部材である加圧ローラ12、定着ローラ11用の熱源であるヒータランプ13,14,15、及び定着クリーニング装置16を備えている。
定着ローラ11は、芯金111、芯金111の外周表面に形成された弾性層112、及び弾性層112の表面に形成された離型層113を有している。定着ローラ11の表面層である離型層113は、導電性を有しない。
芯金111には、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属、又はこれらの合金等が用いられる。この第1実施形態では、芯金111として、直径39.5mmで、厚さ0.45mmの鉄(STKM)製芯金が用いられている。芯金111を薄くすることで、低熱容量化が図られている。
弾性層112には、シリコンゴムやフロロシリコンゴム等の耐熱性及び弾性に優れるエラストマー材料が適している。この第1実施形態では、弾性層112として、厚さ200μm、JIS−A硬度7度のシリコンゴムが用いられている。弾性層112は、用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形する弾性体で構成される。
離型層113には、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、シリコンゴム、フッ素ゴム等が適している。この第1実施形態では、離型層113として、厚さ30μmのPFAチューブが用いられている。
定着ローラ11は、駆動モータ9から回転力を伝達されることで、所定方向に回転する。
ヒータランプ13,14,15として、ハロゲンヒータが用いられている。ヒータランプ13,14,15は、定着ローラ11の内部に固定配置されている。ヒータランプ13,14,15に通電することで、所定の発熱分布でヒータランプ13,14,15が発光して赤外線が放射され、定着ローラ11の内周面が加熱される。ヒータランプ13はメインランプであり、フィラメントが定着ローラ11の長手方向中央部に設けられた中央部加熱用のヒータであり、定格出力は650Wである。また、ヒータランプ14は、サブランプであり、フィラメントが定着ローラ11の長手方向両端部に設けられた端部加熱用のヒータであり、定格出力は370Wである。ヒータランプ15は、アシストランプであり、フィラメントが定着ローラ11の長手方向全幅に設けられたウォームアップアシスト用のヒータであり、ウォームアップ時のみ点灯し、定格出力は180Wである。
定着ローラ11は、ヒータランプ13,14,15によって所定の温度(例えば、195℃)に加熱される。定着ローラ11は、定着ローラ11と加圧ローラ12とが圧接する領域である定着ニップ部NFを通過する未定着のトナーT像が形成された用紙Pを加熱する。
加圧ローラ12は、芯金121、芯金121の外周表面に形成された耐熱弾性材層122、及び耐熱弾性材層122の表面に形成された離型層123を有している。
芯金121には、鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等が用いられる。この第1実施形態では、芯金121として、直径24mmで、ステンレス製芯金が用いられている。
耐熱弾性材層122には、シリコンゴム等が用いられる。この第1実施形態では、耐熱弾性材層122として、厚さ8mmのシリコンスポンジゴムが用いられている。
離型層123には、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、シリコンゴム、フッ素ゴム等が用いられる。この第1実施形態では、離型層123として、厚さ120μmのPFAチューブが用いられている。
なお、加圧ローラ12の離型層123に用いられるPFAチューブとしては、カーボン等の導電化剤を含有した導電性のPFAチューブが用いられる方が好ましい。この理由は、絶縁性のPFAチューブを用いた場合、用紙Pや定着ローラ11との摩擦帯電によって、加圧ローラ12は約−5kVに帯電し、その結果、定着ニップ部NFの入口近傍において、同じマイナス極性のトナーTを定着ローラ11側へ反発させる電界が作用し、静電的にトナーTが定着ローラ12に付着する量が増える虞があるからである。そこで、この第1実施形態では、導電性PFAチューブを使用することで、加圧ローラ12の帯電を防止し、静電オフセット現象の発生を抑制している。なお、この帯電防止効果を得るために、この第1実施形態では、体積抵抗105ΩcmのPFAチューブが用いられている。
加圧ローラ12は、定着ローラ11に従動回転するように回転自在に構成されるとともに、定着ローラ11へバネによって圧接されている。加圧ローラ12が定着ローラ11へ圧接されることで、幅が約7.0mmの定着ニップ部NFが形成されている。
定着クリーニング装置16は、供給ローラ161、押圧ローラ162、巻取りローラ163、及びクリーニングウェブ164を有している。クリーニングウェブ164は、供給ローラ161から繰り出されて、押圧ローラ162を経由し、巻取りローラ163に巻き取られる。押圧ローラ162として、耐熱性スポンジローラが用いられている。押圧ローラ162は、クリーニングウェブ164を挟んで定着ローラ11に押圧されている。クリーニングウェブ164には、離型剤としてシリコーンオイルが含浸されている。
クリーニングウェブ164は、1枚の用紙PにトナーT像が定着される毎に所定の送り量で巻取りローラ163に巻き取られる。これによって、定着ローラ11の表面のクリーニング及び離型剤の塗布が行われる。
転写ニップ部NTにおいて感光体ドラム2の表面から静電気力によってトナーT像を転写された用紙Pは、定着装置10へ向けて搬送され、定着前搬送ガイド8によって定着ニップ部NFへ案内される。定着ニップ部NFにおいて用紙Pが加熱及び加圧されることで、トナーT像は用紙Pに定着する。
転写ニップ部NTにおいてトナーTとは逆極性のプラスに帯電した用紙Pが定着ニップ部NFを通過する際に、用紙Pのプラス電荷によって定着ローラ11の表面がプラスに帯電してしまう。
図2に示すように、定着ニップ部NFの入口近傍において、用紙P上のマイナスに帯電したトナーTの一部が定着ローラ11の表面のプラス電荷によって静電的に定着ローラ11の表面へ飛翔する静電オフセット現象が発生する。
用紙Pの表面には、ミクロな凹凸が存在する。また、定着ローラ11の表面にも、ミクロな凹凸が存在する。用紙上から飛翔したトナーTは、定着ローラ11の表面のミクロな凹凸に関係なく、凹部分にも凸部分にも付着する。
図3に示すように、定着ローラ11は、表面層である離型層113の近傍に、弾性体で構成された弾性層112を有する。弾性体112は、用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形する。このため、定着ニップ部NFにおける定着ローラ11の表面と用紙Pの表面との密着性が向上する。よって、定着ニップ部NFの入口近傍で飛翔して定着ローラ11の表面に付着したトナーT1〜T7は、定着ニップ部NFにおいて用紙Pの表面に圧接し、用紙Pへ戻される。
また、帯電工程で用いられる帯電ローラ3とは別個の帯電装置を必要とせずに、静電オフセット現象で用紙Pから定着ローラ11へ飛翔したトナーT1〜T7を用紙Pへ戻すことができるので、高コスト化が防止される。したがって、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制することができる。また、帯電工程で用いられる帯電ローラ3とは別個の帯電装置を必要としないので、帯電性能を維持するために帯電装置を定期的にメンテナンスするといった必要がなく、信頼性、耐久性に優れている。
定着ローラ11が弾性層112の表面に離型層を有することで、静電オフセット現象による画質低下の抑制に加えて、通常の表面付着力によるオフセット現象を抑制することもできる。また、離型層113としてトナーTに対する離型性や耐熱性に優れたフッ素樹脂を用いることで、表面付着力によるオフセット現象の抑制効果が大きくなる。
これに対して、図4及び図5に示すように、比較例に係る定着装置では、定着ローラ17は、芯金171及び離型層172で構成され、表面層又は表面層の近傍の層に、用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形する弾性体で構成された弾性層を有しない。このため、定着ニップ部NFにおける定着ローラ17の表面と用紙Pの表面との密着性が悪い。よって、定着ローラ17の表面の凸部分に付着したトナーは、定着ニップ部NFにおいて用紙Pの表面の凸部分と接触した場合は用紙に戻されることが多いが、用紙Pの表面の凹部分に対向した場合は用紙Pに接触することができず、用紙へ戻されない。また、定着ローラ17の表面の凹部分に付着したトナーも、用紙に接触することができず、用紙へ戻されない。このようにして、静電オフセット現象による画質低下が発生する。
一方、上述のように、定着装置10では、定着ニップ部NFにおける定着ローラ11の表面と用紙Pの表面との密着性が向上するので、静電オフセット現象による画質低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る定着装置として、定着ローラ11の表面層が、用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形する弾性体で構成されるものを挙げることができる。この構成によっても、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制することができる。
第2実施形態に係る定着装置として、定着ローラ11の表面層が、用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形する弾性体で構成されるものを挙げることができる。この構成によっても、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制することができる。
(第3実施形態)
また、第3実施形態に係る定着装置として、定着ローラ11の弾性層112が、表面層の近傍ではあるが、表面層のすぐ内側ではなく、表面層から2層以上内側に形成されたものを挙げることができる。定着ローラ11の表面が用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形するように構成される限りにおいて、弾性層112は、表面層の近傍であればよく、表面層の1層又は2層以上内側であってもよい。
また、第3実施形態に係る定着装置として、定着ローラ11の弾性層112が、表面層の近傍ではあるが、表面層のすぐ内側ではなく、表面層から2層以上内側に形成されたものを挙げることができる。定着ローラ11の表面が用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形するように構成される限りにおいて、弾性層112は、表面層の近傍であればよく、表面層の1層又は2層以上内側であってもよい。
次に、上述の第1実施形態に係る定着装置10を備えた画像形成装置1を用いて行った静電オフセット現象による画質低下についての評価実験について説明する。
<実験方法>
静電オフセット現象の発生しやすい低湿環境下(25℃、10%)で、高印字率の原稿(本実験では印字率37%の写真画像主体の原稿)を6枚連続で印刷する。これによって、高印字率の原稿のトナー像のトナーの一部が定着ローラ11に静電オフセットし、この静電オフセットしたトナーの一部がクリーニングウェブ164をすり抜け、紙間で加圧ローラ12に移行する。その後、評価用の用紙(ここでは、加圧ローラ12の汚れを取りやすい坪量300g/m2の厚紙)を1枚印刷し、この評価用の用紙の裏面のトナー汚れのレベルを評価した。評価用の用紙の裏面のトナー汚れは、静電オフセット現象によるトナー汚れに比例すると考えられる。
静電オフセット現象の発生しやすい低湿環境下(25℃、10%)で、高印字率の原稿(本実験では印字率37%の写真画像主体の原稿)を6枚連続で印刷する。これによって、高印字率の原稿のトナー像のトナーの一部が定着ローラ11に静電オフセットし、この静電オフセットしたトナーの一部がクリーニングウェブ164をすり抜け、紙間で加圧ローラ12に移行する。その後、評価用の用紙(ここでは、加圧ローラ12の汚れを取りやすい坪量300g/m2の厚紙)を1枚印刷し、この評価用の用紙の裏面のトナー汚れのレベルを評価した。評価用の用紙の裏面のトナー汚れは、静電オフセット現象によるトナー汚れに比例すると考えられる。
トナー汚れの評価としては、x-rite社製ポータブル分光濃度計(モデル939)を用いて、印刷前後での用紙の裏面の濃度を5箇所ずつ測定してその平均値を測定値とし、印刷前後の差分の大きさ即ち濃度変化量で評価を行った。なお、濃度変化量としては、0.009より大きい場合、肉眼ではっきりと認識でき実使用上問題あるレベル、0.009以下であれば肉眼でかすかに認識できるものの実使用上問題ないレベル、また0.005以下であれば肉眼では見えず全く問題ないレベルである。
また、合わせてウォームアップ時間、即ち定着ローラ11の温度が常温から195℃に到達するまでの時間についても測定を行った。
<第1実験>
図6に、第1実験の条件及び結果を示す。第1実験における実験パラメータは、下記の3種類である。また、定着ローラ11,17の離型層112,172として、全ての実施例及び比較例において、厚さ30μm、貯蔵弾性率72MPaのものを使用した。
図6に、第1実験の条件及び結果を示す。第1実験における実験パラメータは、下記の3種類である。また、定着ローラ11,17の離型層112,172として、全ての実施例及び比較例において、厚さ30μm、貯蔵弾性率72MPaのものを使用した。
(1)定着ローラの弾性層の有無
(a)弾性層無し、(b)弾性層有りの2水準
(2)定着ローラの弾性層の厚さTA(μm)
(a)100μm、(b)150μm、(c)200μm、(d)250μm、(e)300μmの5水準
(3)定着ローラの弾性層のJIS−A硬度H(度)
(a)7度、(b)12度の2水準
弾性体の硬度の測定には、高分子計器株式会社製デュロメータ、アスカーゴム硬度計A型を用いた。
(a)弾性層無し、(b)弾性層有りの2水準
(2)定着ローラの弾性層の厚さTA(μm)
(a)100μm、(b)150μm、(c)200μm、(d)250μm、(e)300μmの5水準
(3)定着ローラの弾性層のJIS−A硬度H(度)
(a)7度、(b)12度の2水準
弾性体の硬度の測定には、高分子計器株式会社製デュロメータ、アスカーゴム硬度計A型を用いた。
図6の結果から、定着ローラに弾性層が無い場合(比較例1−1)に比べて、弾性層を有する場合(実施例1−1〜1−4、比較例1−2〜1−4)の方が静電オフセット現象によるトナー汚れ(濃度変化量)が少なくなることが分かる。
また、実施例1−1〜1−3及び比較例1−2の結果から、弾性層の硬度Hが同じ場合(7度)、弾性層の厚さTAが厚い程、静電オフセット現象によるトナー汚れが少なくなることが分かる。
さらに、実施例1−1と比較例1−3との比較、及び実施例1−2と実施例1−4との比較の結果から、弾性層の厚さTAが同じ場合は弾性層の硬度Hが小さい程、静電オフセット現象によるトナー汚れが少なくなることが分かる。
この理由について、図2〜図5を用いて説明する。
比較例に係る定着装置では、図4に示すように、定着ローラ17の表面がプラス帯電していると、定着ニップ部NFの入口近傍でマイナス帯電しているトナーTがクーロン力の作用で定着ローラ17の表面に飛翔し付着する。また、定着ローラ17の表面及び用紙Pの表面には数μmの凹凸があり、定着ローラ17の離型層172が固い材料で形成されている場合、図5に示すように、定着ニップ部NFで定着ローラ17の表面と用紙Pの表面にミクロな隙間が生じる。その結果、定着ニップ部NFの入口近傍において定着ローラ17に静電オフセットしたトナーT1〜T4のうち、定着ニップ部NFで用紙Pの表面と接触しないトナーT2,T3は、T5〜T7のように定着ローラ17の表面に付着したまま定着ニップ部NFを通過し、静電オフセット現象による画質低下が発生する。
一方、本発明の定着装置10では、図2に示すように、定着ローラ11の離型層113の下に弾性層112が形成されている。このため、図3に示すように、定着ニップ部NFでは用紙Pの表面の凹凸に追従して弾性層112が変形するので、定着ローラ11の表面がきっちり用紙Pの表面と接触し隙間が無くなる。これによって、定着ニップ部NFの入口近傍で定着ローラ11に静電的に付着したトナーT1〜T7が、定着ニップ部NFにおいて用紙Pに再度接触するので、離型性の大小関係から用紙Pの表面に再転写される。従って、静電オフセット現象による画質低下を抑制することができる。
従って、弾性層112の厚さTAが厚い程、また硬度Hが低い程、弾性層112の変形量が大きくなり、静電オフセット現象による画質低下の防止効果が高くなる。
ここで、弾性層の厚さをTA(μm)、硬度をH(度)とし、TA/Hと静電オフセット現象によるトナー汚れとの関係を見る。すると、図6より、つぎの条件が成立すれば、トナー汚れとして実用上問題ない0.009以下にできることが分かる。
15≦TA/H
しかしながら、図6の比較例1−1〜1−4に示すように、弾性層112の厚さが厚くなるとウォームアップ時間が長くなる弊害が発生する。ウォームアップ時間は、一般的に30秒以下であれば、待機中に予備加熱を行わなくて済み、待機時消費電力削減による省エネ化が図れることから、使い勝手(ユーザビリティ)が良い。このため、図6の結果より、つぎの条件が成立すれば、ウォームアップ時間を30秒以下にできることが分かる。
しかしながら、図6の比較例1−1〜1−4に示すように、弾性層112の厚さが厚くなるとウォームアップ時間が長くなる弊害が発生する。ウォームアップ時間は、一般的に30秒以下であれば、待機中に予備加熱を行わなくて済み、待機時消費電力削減による省エネ化が図れることから、使い勝手(ユーザビリティ)が良い。このため、図6の結果より、つぎの条件が成立すれば、ウォームアップ時間を30秒以下にできることが分かる。
TA/H≦40
<第2実験>
図7に、第2実験の条件及び結果を示す。第2実験における実験パラメータは、下記の3種類である。また、比較例に係る定着ローラも弾性層を備え、定着ローラの弾性層として、全ての実施例及び比較例において、厚さ150μm、JIS−A硬度7度のものを使用した。
<第2実験>
図7に、第2実験の条件及び結果を示す。第2実験における実験パラメータは、下記の3種類である。また、比較例に係る定着ローラも弾性層を備え、定着ローラの弾性層として、全ての実施例及び比較例において、厚さ150μm、JIS−A硬度7度のものを使用した。
(1)定着ローラの離型層の有無
(a)離型層無し、(b)離型層有りの2水準
(2)定着ローラの離型層の厚さTB(μm)
(a)15μm、(b)30μm、(c)50μmの3水準
(3)定着ローラの離型層の貯蔵弾性率G(MPa)
(a)26MPa、(b)48MPa、(c)60MPa、(d)72MPaの4水準
貯蔵弾性率Gの測定方法を以下に説明する。350℃で圧縮成形し、厚み0.8〜2.0mmのシートを測定用試料として作製し、その一部を縦45mm×横12.5mmに切り取り、動的粘弾性測定用試料とした。動的粘弾性測定装置(ARES:Advanced Rheometric Expansion System、RheometricScientific F.E.社製)を用いて室温〜200℃における貯蔵弾性率Gを取得した。
(a)離型層無し、(b)離型層有りの2水準
(2)定着ローラの離型層の厚さTB(μm)
(a)15μm、(b)30μm、(c)50μmの3水準
(3)定着ローラの離型層の貯蔵弾性率G(MPa)
(a)26MPa、(b)48MPa、(c)60MPa、(d)72MPaの4水準
貯蔵弾性率Gの測定方法を以下に説明する。350℃で圧縮成形し、厚み0.8〜2.0mmのシートを測定用試料として作製し、その一部を縦45mm×横12.5mmに切り取り、動的粘弾性測定用試料とした。動的粘弾性測定装置(ARES:Advanced Rheometric Expansion System、RheometricScientific F.E.社製)を用いて室温〜200℃における貯蔵弾性率Gを取得した。
図7の結果から、定着ローラに離型層が無い場合(実施例2−6)に比べて、離型層を有する場合(実施例2−1〜2−5、比較例2−1,2−2)の方がトナー汚れ(濃度変化量)が少なくなることが分かる。この理由は、弾性層だけでは、トナーに対する離型性が十分ではないので、静電オフセットは防げても、通常の表面付着力によるオフセットが発生してしまうからである。そこで、弾性層の表面に離型層を設けることで、静電オフセットと通常の表面付着力によるオフセットの両方を効果的に抑制することができる。離型層の材質としてはフッ素樹脂がトナーに対する離型性や耐熱性の点で好ましい。
このように、離型層が無い場合よりも有る場合の方がトナー汚れが少なくなるのは通常の表面付着力によるオフセットの発生によるものであり、離型層の有無に関わらず静電オフセットによるトナー汚れについては、本発明の構成は抑制効果があると考えられる。
また、実施例2−1と実施例2−5と比較例2−1との比較、及び実施例2−2と実施例2−4との比較の結果から、離型層の貯蔵弾性率Gが同じである場合、離型層の厚さTBが薄いほど、静電オフセット現象によるトナー汚れが少なくなることが分かる。
さらに、実施例2−1〜実施例2−3の比較、及び実施例2−4と比較例2−1と比較例2−2との比較の結果から、離型層の厚さTBが同じ場合、離型層の貯蔵弾性率Gが小さいほど、静電オフセット現象によるトナー汚れが少なくなることが分かる。
この理由は、離型層であるフッ素樹脂の厚さTBが薄いほど、また硬度が低い即ち貯蔵弾性率Gが小さいほど、離型層は弾性層の変形に追従して変形しやすくなり、静電オフセット現象によるトナー汚れの防止効果が高くなるからである。
図7の結果から、つぎの条件が成立すれば、トナー汚れとして実用上問題ない0.009以下に抑制できることが分かる。
TB×G≦2800
なお、加圧ローラ12が導電性を有しない表面層を有するように構成された場合、加圧ローラ12の表面はトナーTと同極性に帯電し、定着ローラ11の表面とトナーTとの静電的な吸着力に加えて、加圧ローラ12の表面とトナーTとの静電的な反発力によっても、定着ニップ部NFの入口近傍において用紙P上のトナーTが定着ローラ11の表面へ飛翔する。しかし、定着装置10によれば、定着ローラ11の表面が用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形することで、定着ニップ部NFにおける定着ローラ11の表面と用紙Pの表面との密着性が向上するので、定着ニップ部NFの入口近傍で飛翔して定着ローラ11の表面に付着したトナーTは、定着ニップ部NFにおいて用紙Pの表面に圧接し、用紙Pへ戻される。
なお、加圧ローラ12が導電性を有しない表面層を有するように構成された場合、加圧ローラ12の表面はトナーTと同極性に帯電し、定着ローラ11の表面とトナーTとの静電的な吸着力に加えて、加圧ローラ12の表面とトナーTとの静電的な反発力によっても、定着ニップ部NFの入口近傍において用紙P上のトナーTが定着ローラ11の表面へ飛翔する。しかし、定着装置10によれば、定着ローラ11の表面が用紙Pの表面のミクロな凹凸に対応して弾性変形することで、定着ニップ部NFにおける定着ローラ11の表面と用紙Pの表面との密着性が向上するので、定着ニップ部NFの入口近傍で飛翔して定着ローラ11の表面に付着したトナーTは、定着ニップ部NFにおいて用紙Pの表面に圧接し、用紙Pへ戻される。
また、上述のように、定着ローラ11は、離型層113を備えない場合でも、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制できる効果を奏する。同様に、加圧ローラ12は、離型層123を備えない場合でも、静電オフセット現象による画質低下を低コストで抑制できる効果を奏する。
さらに、定着ローラ11を駆動回転させることに代えて、駆動モータ9が加圧ローラ12に回転力を供給するように構成することもできる。
上述の実施形態のそれぞれの技術的特徴を互いに組み合わせることで、新たな実施形態を構成することが考えられる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像形成装置
2 感光体ドラム
3 帯電ローラ
6 転写装置
9 駆動モータ
10 定着装置
11 定着ローラ
112 弾性層
113 離型層
12 加圧ローラ
122 耐熱弾性材層
123 離型層
T トナー
P 用紙
NF 定着ニップ部
2 感光体ドラム
3 帯電ローラ
6 転写装置
9 駆動モータ
10 定着装置
11 定着ローラ
112 弾性層
113 離型層
12 加圧ローラ
122 耐熱弾性材層
123 離型層
T トナー
P 用紙
NF 定着ニップ部
Claims (10)
- 定着部材と、前記定着部材に圧接される加圧部材と、前記定着部材又は前記加圧部材へ回転力を供給する駆動源とを備え、像担持体から用紙へトナー像を転写する転写装置の用紙搬送方向の下流側に配置され、前記転写装置によってトナー像を転写された用紙を前記定着部材と前記加圧部材とが圧接する定着ニップ部で圧接しつつ搬送することでトナー像を用紙に定着させる定着装置であって、
前記定着部材は、導電性を有しない表面層を有し、
前記表面層又は前記表面層の近傍の層は、用紙の表面の凹凸に対応して弾性変形する弾性体で構成される、定着装置。 - 前記用紙が前記トナー像とは逆極性に帯電するように構成されている、請求項1に記載の定着装置。
- 前記加圧部材は、導電性を有しない表面層を有する、請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記弾性体は、シリコンゴムで構成される、請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記弾性体の、厚さをTA(μm)、JIS−A硬度をH(度)としたとき、
TA/H≧15
である、請求項4に記載の定着装置。 - 前記弾性体の、厚さをTA(μm)、JIS−A硬度をH(度)としたとき、
TA/H≦40
である、請求項4又は5に記載の定着装置。 - 前記定着部材は、前記弾性体の表面に離型層をさらに有する、請求項1から6のいずれかに記載の定着装置。
- 前記離型層は、フッ素樹脂で構成される、請求項7に記載の定着装置。
- 前記離型層の、厚さをTB(μm)、100℃における貯蔵弾性率をG(MPa)としたとき、
TB×G≦2800
である、請求項8に記載の定着装置。 - 像担持体と、
前記像担持体から用紙へトナー像を転写する転写装置と、
請求項1から9のいずれかに記載の定着装置と、を備える画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2015012030A JP2016138910A (ja) | 2015-01-26 | 2015-01-26 | 定着装置及び画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2015-01-26 JP JP2015012030A patent/JP2016138910A/ja active Pending
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