JP2016138726A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸発器における冷却効率ならびに耐腐食性を向上させること。
【解決手段】熱交換器は、気体の流動方向と平行な列方向、および、気体の流動方向と直交する段方向に貫通穴が複数設けられ、各貫通穴の周囲に筒状のカラー部が設けられた複数の板状フィンと、貫通穴を貫通してカラー部と接し、内部を冷媒が通過する伝熱管と、を備え、伝熱管の外径Dは7mm以上10mm以下であり、複数の板状フィンのフィンピッチFpは8mm以上12mm以下であり、複数の板状フィンは、各板状フィンのカラー部が一方向に突出するように平行に配置され、複数の板状フィンのうち、隣り合う板状フィンの一方の板状フィンのカラー部の端部は、他方の板状フィンのカラー部が突出している面と反対側の面に接している。
【選択図】図

Description

本発明は、空調冷凍装置に用いられる熱交換器に関するものである。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置されるショーケース用の冷凍装置では、店外に設置された冷凍機の圧縮機で圧縮された冷媒をガスクーラにて放熱した後、膨張弁に送り、この膨張弁にて減圧して膨張させる。そして、ショーケースに設けられた蒸発器にて蒸発させ、このときの冷媒の蒸発によりショーケースの庫内を冷却する。
また、自然環境の問題等から、ショーケース用の冷凍装置においてもHFC(Hydrofluorocarbon)系冷媒の代替品として自然冷媒である二酸化炭素を使用するものも開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、近年では、冷凍装置への二酸化炭素冷媒の採用に併せ、冷凍装置に高圧化が求められるようになり、蒸発器に用いられる伝熱管にも、薄肉化とともに高強度化が求められている。
二酸化炭素冷媒は、HFC系冷媒に比べて、ガス密度が高く粘性も小さいため、乾き度が小さい状態でも管摩擦に起因する圧力損失が少ない。そのため、ガスを送る配管を細径化できる。
しかし、冷凍機で用いられる蒸発器の冷凍効率は、冷媒の乾き度が大きい程小さくなるため、乾き度が大きい状態では、その分だけ冷媒循環量が多くなる。そのため、蒸発器を構成する伝熱管の管摩擦抵抗が大きくなり、蒸発器内での圧力損失が大きくなる。
このようなことから、蒸発器内を流れる冷媒流路を複数系統で構成した蒸発器も提案されている。この蒸発器では、蒸発器の入口部分で伝熱管を分流し、蒸発器の出口部分で伝熱管を合流させる。
特開2013−245857号公報
冷凍装置の蒸発器に用いられる熱交換器では、耐霜閉性が重要になる。熱交換器のフィンピッチ(板状フィンの間隔)が小さいと、蒸発器に着霜が発生した際に板状フィン間の隙間が閉塞されやすくなり、除霜処理を頻繁に行う必要が生じる。着霜による冷却効率の悪化を防ぐためには、伝熱管の管径によらず、フィンピッチをある程度大きくする必要がある。
一方、板状フィンにおいて、伝熱管が貫通する貫通穴の周囲にはカラー部が設けられるが、伝熱管が細径化するとカラー部の高背化が難しくなる。カラーの高さが所望のフィンピッチよりも小さいと、貫通穴に挿入した伝熱管の一部が露出する。この状態で蒸発器の使用を続けると、伝熱管がドレン水で腐食されるため、伝熱管に耐腐食剤をコーティングする必要がある。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、蒸発器における冷却効率ならびに耐腐食性を向上させることを目的とする。
前記目的を解決するため、本発明の熱交換器は、気体の流動方向と平行な列方向、および、気体の流動方向と直交する段方向に貫通穴が複数設けられ、各貫通穴の周囲に筒状のカラー部が設けられた複数の板状フィンと、貫通穴を貫通してカラー部と接し、内部を冷媒が通過する伝熱管と、を備え、伝熱管の外径Dは7mm以上10mm以下であり、複数の板状フィンのフィンピッチFpは8mm以上12mm以下であり、複数の板状フィンは、各板状フィンのカラー部が一方向に突出するように平行に配置され、複数の板状フィンのうち、隣り合う板状フィンの一方の板状フィンのカラー部の端部は、他方の板状フィンのカラー部が突出している面と反対側の面に接していることを特徴とする。
本発明によれば、伝熱管の外径Dが7mm以上10mm以下の範囲で、フィンピッチが8mm以上12mm以下となるようカラー部の高さを高くすることにより、蒸発器における冷却効率を向上させることができる。
また、隣り合う板状フィンの一方の板状フィンのカラー部の端部は、他方の板状フィンのカラー部が突出している面と反対側の面に接していることから、蒸発器の耐霜閉性を改善できる。また、係る構成とすることで、板状フィンの貫通穴に挿入した伝熱管の一部が露出することがなくなり、蒸発器の耐腐食性が向上する。
本発明の実施の形態に係る熱交換器の構成の一例を示す図 図1に示した板状フィンの概略構成を示す図 熱交換器における複数の板状フィンの配置を示す図 伝熱管内の気液二相流の概念図 Lp=72.8mm、Dp=21mmの場合の冷凍装置の性能の計算結果を示す図 Lp=72.8mm、Dp=21mmの場合の管径とフィンピッチの関係を示す図 Lp=65mm、Dp=19mmの場合の冷凍装置の性能の計算結果を示す図 Lp=65mm、Dp=19mmの場合の管径とフィンピッチの関係を示す図 Lp=75mm、Dp=25mmの場合の冷凍装置の性能の計算結果を示す図 Lp=75mm、Dp=25mmの場合の管径とフィンピッチの関係を示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は一例であり、本発明はこの実施形態により限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る熱交換器1の構成の一例を示す図である。図2は、図1に示した板状フィン2の概略構成を示す図である。図3は、熱交換器1における複数の板状フィン2の配置を示す図である。
図1に示すように、熱交換器1は、板状フィン2、伝熱管3、管板4を備える。板状フィン2は、複数設けられ、各板状フィン2には、気体の流動方向(図1の実線の矢印、図2の点線の矢印で示される方向)と平行な列方向、および、気体の流動方向と直交する段方向に貫通穴2aが複数設けられ、さらに各貫通穴2aの周囲には筒状のカラー部2bが設けられる。
図1では、伝熱管3がみえるように、中央の管板4に隣接する板状フィン2と、両側の管板4に隣接する板状フィン2との間で板状フィン2が省略されているが、実際には多数の板状フィン2が隣接して設けられている。
複数の板状フィン2は、各板状フィン2のカラー部2bが一方向に突出するように平行に配置され、複数の板状フィン2のうち、隣り合う板状フィン2の一方の板状フィン2のカラー部2bの端部は、他方の板状フィン2のカラー部2bが突出している面と反対側の面に接している(図3を参照)。
このような構成により、板状フィン2の貫通穴2aに挿入した伝熱管3が露出することがないので、伝熱管3がドレン水で腐食されることを防止できるため、伝熱管3に耐腐食剤をコーティングする必要がない。
伝熱管3は、内部を冷媒が通過する管であり、各板状フィン2に設けられた貫通穴2aを貫通してカラー部2bと接し、熱交換器1の中央および両側で管板4により保持される。
冷媒としては、例えば、二酸化炭素冷媒が用いられる。二酸化炭素冷媒は、HFC冷媒に比べてガス密度が高く粘性も小さいため、乾き度が小さい状態でも管摩擦に起因する圧力損失が少ない。そのため、ガスを送る配管を細径化できる。
また、伝熱管3には、例えば、高強度銅管が用いられる。これにより、伝熱管3をさらに細径化できるとともに、薄肉化により伝熱管3の内径を大きくすることができる。その結果、冷媒として用いる二酸化炭素の乾き度が大きくなり、その分だけ冷媒循環量が多くなった場合でも蒸発器内での圧力損失を抑えることができる。
本実施形態における熱交換器1では、板状フィン2の積層方向におけるフィンピッチFp(図3を参照)は10mm、フィン厚みFt(図3を参照)は0.25mm、熱交換器1の気体通過方向に沿った方向において隣接する伝熱管3の中心間距離である列ピッチLp(図2を参照)は72.8mm、熱交換器1の気体通過方向に対して直角である方向において隣接する伝熱管3の中心間距離である段ピッチDp(図2を参照)は21mm、伝熱管3の拡管後の外径Dは9.9mmである。
また、伝熱管3は、熱交換器1の入口で第1系統と第2系統に分岐され、熱交換器1の出口で合流する。また、図1に示したように、第1系統の伝熱管3により、板状フィン2の前方側に2列に渡って蛇行状に配管流路が構成され、第2系統の伝熱管3により、板状フィン2の後方側に2列に渡って蛇行状に配管流路が構成されている。そして、第1系統、第2系統の伝熱管3は、気体通過方向からみて千鳥状に配置されている。
熱交換器1の伝熱性能と通風抵抗について、上述した形状パラメータの定性的傾向について以下に説明する。
熱交換器1(蒸発器)の耐霜閉性を改善するためにはフィンピッチFpを拡大することが有効であると考えられ、フィンピッチFpを拡大すると通風抵抗が減少する。そのため、風量増加を図ることができるが、収容可能な板状フィン2の数が減少するため伝熱面積は減少する。一方、フィンピッチFpを縮小すると伝熱面積は増加するが、通風抵抗が増加し、風量増加を図ることができない。
同様に、列ピッチLp、段ピッチDpを拡大すると、フィン表面での熱伝達率は向上するが、伝熱管3の外周からフィン端部までの距離と伝熱との関係で定義されるフィン効率は低下する。また、通風抵抗が減少するため、風量増加を図ることができる。
加えてフィン厚さFtを拡大すると、フィン効率は向上するが、通風抵抗は増加する。一方フィン厚さFtを縮小すると、フィン効率は低下するが、通風抵抗は減少する。
以上ように、上述した形状パラメータには各々最適値があり、これを定量的に評価するため、以下に述べる手法にて熱交換器1の伝熱性能と通風抵抗を算出する。
一般に、空気と板状フィンの間の熱伝達率α[w/m・k]は、次式で定義される。
α=Nu×λ/De
Re=U×De/ν
Nu=0.664×Re1/2×Pr1/3 (Re<3.2×10の場合)
Nu=0.037×Re0.8×Pr1/3 (Re>3.2×10の場合)
ここで、Reはレイノルズ数、Nuはヌッセルト数であり、これらの値は近似式により得られる。Prはプラントル数、λは空気の熱伝導率、νは空気の動粘性係数で、それぞれ常温常圧の場合に、Pr=0.72、λ=0.0261[w/m・k]、ν=0.000016[m/s]という値となる。
また、代表長さDe[m]を次式により定義する。
De=4×(Lp×Dp−π×D/4)×(Fp−Ft)/{2×(Lp×Dp−π×D/4)+π×D×(Fp−Ft)}
板状フィン間の自由通過体積基準の風速U[m/s]と、熱交換器の前面風速Uf[m/s]との間の関係は、以下の式で定義される。
U=Uf×Lp×Dp×Fp/{(Lp×Dp−π×D/4)×(Fp−Ft)}
さらに、フィン効率ηは次式で定義される。
η=1/(1+ψ×α)
ψ={(4×Lp×Dp/π)0.5−D}×(4×Lp×Dp/π)0.5/D0.5/6/Ft/λf
ここで、λf[w/m・k]は、板状フィンの熱伝導率である。
一方、空気と板状フィンの間の通風抵抗ΔP[Pa]は次式で定義される。
ΔP=2×F×Lp×Ln×ρ×U/De
F=14.227/Re
ここで、Fは摩擦損失係数である。また、ρは空気の密度であり、常温常圧の場合には1.2[kg/m]程度の値となる。
また、本実施形態における熱交換器1を空調冷凍装置に使用する場合、送風機の駆動力を低減することが重要となる。そのため、ここではさらに、送風機駆動力を考慮する。
送風機駆動力Pf[w]は次式にて定義される。
Pf=ΔP×Q
ここで、Qは熱交換器を通過する空気流量[kg/s]である。
また、伝熱管長手方向の長さをW[m]、段数をDnとすると、これらと熱交換器の前面風速Uf[m/s]との間には、以下の関係がある。
Uf=Q/ρ/(W×Dp×Dn)
上述した空気流量Qは、段ピッチDp、列ピッチLp、フィンピッチFp、フィン厚さFt、伝熱管の外径DをそれぞれパラメータとしてΔPを計算し、送風機駆動力Pf一定の条件で決定することができる。
この場合、熱交換器1の単位温度差当たりの熱交換量E[w/k]は次式により算出される。
E=Q×H×ε
ε=1−exp(−T)
T=Ao×K/(Q×H)
K=1/(1/αo+Ao/Ai/αi)
αo=1/(Ao/(Ap+η×Af)/α)
Ao=Ap+Af
ここで、H[w/kg・k]は空気比熱、εは温度効率、K[w/m・k]は熱通過率、Ao[m]は熱交換器1の空気側全伝熱面積、Ap[m]は熱交換器1の空気側伝熱管伝熱面積、Af[m]は熱交換器1の空気側フィン伝熱面積、Ai[m]は熱交換器1の冷媒側伝熱面積である。これらの面積は、熱交換器1の形状に依存する寸法、段ピッチDp、列ピッチLp、フィンピッチFp、フィン厚さFt、伝熱管3の外径Dが決まれば、算出可能な値である。
また、Lixin Chengらによる論文”New flow boiling heat transfer model and flow pattern map for carbon dioxide evaporating inside horizontal tubes, International Journal of Heat Transfer,49,2006,p4082−4094”に記載されているように、熱交換器の管内を流れる流体の熱伝達率αi[w/m・k]は、管内を流れる冷媒の状態に応じ、以下の式で求めることができる。
αi={θdry×α+(2π−θdry)×αwet}
ここで、図4に示すように、θdryは管内壁全周で液冷媒が存在しない領域の角度である。また、α[w/m・k]はガス冷媒の熱伝達率、αwet[w/m・k]は液冷媒の熱伝達率である。
さらに、ガス冷媒の熱伝達率α[w/m・k]、液冷媒の熱伝達率αwet[w/m・k]、核沸熱(nucleate boiling)伝達率αnb[w/m・k]、強制対流(convection boiling)熱伝達率αcb[w/m・k]は、以下の式で与えられる。
α=0.023×Re 0.8×Pr 0.4×(k/D)
αwet={(αnb+(αcb}1/3
αnb=131×Pr−0.0063×(−log10Pr)−0.55×M×q−0.58
αcb=0.0133×{4G(1−x)δ/μ(1−β)}0.69×Pr 0.4×(k/δ)
ここで、Reはガス冷媒のレイノルズ数、Prはガス冷媒のプラントル数、k[w/m・k]はガス冷媒の熱伝導率である。また、G[kg/m・s]は冷媒2相流の速度、M[kg/kmol]は分子量、q[W/m]は熱流束、δ[m]は管内の液冷媒の液膜厚さ(図4を参照)、xは乾き度(vapor quality)、μ[N・s/m]は液冷媒の粘性係数、βは断面蒸気体積率(cross-sectional vapor void fraction)、Prは液冷媒のプラントル数、k[w/m・k]は液冷媒の熱伝導率である。ここで、βは、図6に示したガス冷媒の存在割合を示すパラメータである。
図5は、列ピッチLpが72.8mm、段ピッチDpが21mmである場合に、上述した計算式を利用して算出した{冷凍能力/(空気側圧力損失×風速)}、管径、および、フィンピッチの間の関係を示す図である。
ここでは、前面風速を1.1m/sと一定にし、管径とフィンピッチをパラメータとして変化させ、{冷凍能力/(空気側圧力損失×風速)}の値を算出している。また、板状フィン2の段方向の長さを84mm、列方向の長さを330mm、板状フィン2の厚さを0.25mmとした。
図5から、各フィンピッチにおいて、管径が大きくなるにつれ{冷凍能力/(空気側圧力損失×風速)}が大きくなり、ある管径で最大となり、その後小さくなることがわかる。
フィンピッチを小さくすると、板状フィン2間を空気流が通過する際の通風抵抗、すなわち空気側圧力損失が増加するため、冷凍能力が低下する傾向となる。一方、フィンピッチを拡大すると、所定のフィンピッチまでは冷凍能力は増加する。しかし、フィンピッチが適正範囲を超えると通風抵抗、すなわち空気側圧力損失は減少するが、伝熱面積が減少するため、冷凍能力が低下する傾向となる。
図6は、管径とフィンピッチの適正範囲を示す図である。図6において四角で表される点は、図5に実線矢印で示した各フィンピッチのグラフのピーク値に対応する。例えば、図5におけるフィンピッチが10mmのグラフでは、ピーク値に対応する管径がおよそ10mmである。そのため、図6には、フィンピッチが10mm、管径がおよそ10mmの位置に四角で表される点が示されている。
また、三角で表される点は、図5に示した各グラフのピークよりも左側の点であって、各グラフのピーク値から15%減少した点(図5の点線矢印で示される点)に対応する。この点を超えない範囲では、グラフの値は緩やかに減少するため、性能を高く維持しつつ冷凍装置を運転することが可能である。
例えば、図5におけるフィンピッチが10mmのグラフでは、管径がおよそ5.6mmである場合に値がピーク値から15%減少する。そのため、図6には、フィンピッチが10mm、管径がおよそ5.6mmの位置に三角で表される点が示されている。
図6に示した四角で表される点を結んだ直線と、三角で表される点を結んだ直線との間の領域にある管径、および、フィンピッチを選択すれば、図5に示したグラフのピーク値における性能と比べて15%以内の性能が得られることになる。
ここで、管径が7mmより小さくなると、製造技術的に板状フィン2に高さ8mmを超えるフィンカラー(伝熱管を挿入する穴とカラー)を形成することが難しくなる。一方、管径を10mmより大きくすると、耐圧強度を上げるために管の肉厚を増やす必要があり、伝熱管をヘアピン形状に曲げることが困難となる。
また、フィンピッチを8mmより小さくすると、前述のように、空気側圧力損失が増加するため、冷凍能力が低下する傾向となる。
また、本実施形態の熱交換器1では、フィンピッチを12mm以上にするためにはフィンカラーの高さを12mm以上にする必要がある。しかしながら、製造技術的に板状フィン2に高さ12mmを超えるフィンカラーを形成することは難しい。
このようなことから、図6の点線で示した範囲、すなわち、管径Dが7mm以上10mm以下、フィンピッチFpが8mm以上12mm以下の範囲が望ましい範囲といえる。
図7は、列ピッチLpが65mm、段ピッチDpが19mmである場合の{冷凍能力/(空気側圧力損失×風速)}、管径、および、フィンピッチの間の関係を示す図である。また、図8は、この場合の管径とフィンピッチの適正範囲を示す図である。他の条件は、図5、図6の場合と同様である。
図6の場合と同様に、図8において四角で表される点は、図7に実線矢印で示した各フィンピッチのグラフのピーク値に対応する。また、三角で表される点は、図7に示した各グラフのピークよりも左側の点であって、各グラフのピーク値から15%減少した点(図7の点線矢印で示される点)に対応する。
この場合も、図6に示した場合と同様に、図8の点線で示した範囲、すなわち、管径Dが7mm以上10mm以下、フィンピッチFpが8mm以上12mm以下の範囲が望ましい範囲として選択できる。この範囲であれば、図7に示したグラフのピーク値における性能と比べて15%以内の性能が得られることになるためである。
なお、図8の点線で示した範囲の一部が、四角で表される点を結んだ直線の上側にあるが、この領域内の管径、および、フィンピッチを選択した場合も、冷媒循環量や風速を最適化することで、図7に示したグラフのピーク値における性能と比べて15%以内の性能が得られる。
また、図9は、列ピッチLpが75mm、段ピッチDpが25mmである場合の{冷凍能力/(空気側圧力損失×風速)}、管径、および、フィンピッチの間の関係を示す図である。また、図10は、この場合の管径とフィンピッチの適正範囲を示す図である。他の条件は、図5、図6の場合と同様である。
図6の場合と同様に、図10において四角で表される点は、図9に実線矢印で示した各フィンピッチのグラフのピーク値に対応する。また、三角で表される点は、図9に示した各グラフのピークよりも左側の点であって、各グラフのピーク値から15%減少した点(図9の点線矢印で示される点)に対応する。
この場合も、図6に示した場合と同様に、図10の点線で示した範囲、すなわち、管径Dが7mm以上10mm以下、フィンピッチFpが8mm以上12mm以下の範囲が望ましい範囲として選択できる。
なお、図10の点線で示した範囲の一部が、三角で表される点を結んだ直線の下側にあるが、この領域内の管径、および、フィンピッチを選択した場合も、冷媒循環量や風速を最適化することで、図9に示したグラフのピーク値における性能と比べて15%以内の性能が得られる。
また、列ピッチLpは75mm以下、段ピッチDpは25mm以下であることが望ましい。列ピッチが75mm、段ピッチDpが25mmを越える場合は、熱交換器の配置容積を一定と考えたとき、板状フィン2の外形寸法に限度があるため、カラー部2bの数(貫通穴2aの数)を少なくする必要がある。しかし、カラー部2bの数を少なくすると、伝熱管3の内部を流れる冷媒循環量を増加させることが必要となる。その結果、伝熱管3の管内圧損が増大し、熱交換器1の性能を悪化させる。この管内圧損は、管径が小さくなるほど大きくなる。
一方、段ピッチDpが19mm、列ピッチLpが65mmより小さくなると、製造技術上、板状フィン2に高さ8mm以上のカラー部2bを形成することが難しい。このようなことから、段ピッチDpは19mm以上、列ピッチLpは65mm以上であることが望ましい。
上述してきたように、本発明によれば、伝熱管3の外径Dが7mm以上10mm以下の範囲で、フィンピッチが8mm以上12mm以下となるようカラー部2bの高さを高くすることにより、熱交換器1における冷却効率を向上させることができる。
また、隣り合う板状フィン2の一方の板状フィン2のカラー部2bの端部は、他方の板状フィン2のカラー部2bが突出している面と反対側の面に接していることから、熱交換器1の耐霜閉性を改善できる。また、係る構成とすることで、板状フィン2の貫通穴2aに挿入した伝熱管3の一部が露出することがなくなり、熱交換器1の耐腐食性が向上する。
本発明に係る熱交換器は、空調冷凍装置に用いるのに好適である。
1 熱交換器
2 板状フィン
2a 貫通穴
2b カラー部
3 伝熱管
4 管板

Claims (3)

  1. 気体の流動方向と平行な列方向、および、前記気体の流動方向と直交する段方向に貫通穴が複数設けられ、各貫通穴の周囲に筒状のカラー部が設けられた複数の板状フィンと、
    前記貫通穴を貫通して前記カラー部と接し、内部を冷媒が通過する伝熱管と、を備え、
    前記伝熱管の外径Dは7mm以上10mm以下であり、前記複数の板状フィンのフィンピッチFpは8mm以上12mm以下であり、
    前記複数の板状フィンは、各板状フィンのカラー部が一方向に突出するように平行に配置され、前記複数の板状フィンのうち、隣り合う板状フィンの一方の板状フィンのカラー部の端部は、他方の板状フィンの前記カラー部が突出している面と反対側の面に接していることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記列方向における前記伝熱管の列ピッチLpは65mm以上75mm以下であり、前記段方向における前記伝熱管の段ピッチDpは19mm以上25mm以下である請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記冷媒は二酸化炭素冷媒である請求項1または2に記載の熱交換器。
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